JPWO2020065993A1 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

半導体基体(10)と、半導体基体(10)の主面に配置された第1の層間絶縁膜(21)と、第1の層間絶縁膜(21)の上に配置された第2の層間絶縁膜(22)と、第1の層間絶縁膜(21)と第2の層間絶縁膜(22)を連続して貫通する開口部に埋め込まれ、半導体基体(10)の主面と接する導電体膜(30)とを備え、第1の層間絶縁膜(21)の側面と半導体基体(10)の主面とのなす第1の傾斜角S1が、第2の層間絶縁膜(22)の側面の延長線と半導体基体(10)の主面とのなす第2の傾斜角S2よりも小さく、第2の層間絶縁膜(22)の上面が、開口部の上端から外側に向けて次第に半導体基体(10)に近づくように傾斜している。

Description

本発明は、半導体基体の主面に配置された層間絶縁膜に開口部を設けた半導体装置及びその製造方法に関する。
基板や半導体層を積層した半導体基体の主面に配置された層間絶縁膜に開口部に設け、この開口部を導電体膜で埋め込むことによって、半導体基体に形成された半導体素子の電極などに導電体膜が電気的に接続される。このとき、半導体素子の性能や歩留まりの低下を抑制するように、層間絶縁膜の開口部の形成について様々な方法が検討されている。
例えば、2種類の絶縁膜を積層した層間絶縁膜の開口部を、電界の集中が緩和される形状に安定して精度よく形成する方法が開示されている(特許文献1参照。)。特許文献1に記載された方法では、半導体層の表面と第1の絶縁膜の側面とのなす角が、半導体層の表面と第2の絶縁膜の側面の延長線とのなす角よりも小さいように開口部を形成する。
特開2013−26442号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法により形成した開口部に埋め込んだ導電体膜に、意図しない空洞(ボイド)が発生する場合があるという知見が、本発明者らによって得られた。本発明は、層間絶縁膜の開口部に埋め込まれた導電体膜でのボイドの発生が抑制された半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による半導体装置では、半導体基体の主面に積層された第1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜に開口部が形成され、半導体基体の主面と接する導電体膜が開口部に埋め込まれている。開口部において、第1の層間絶縁膜の側面と半導体基体の主面とのなす第1の傾斜角S1が、第2の層間絶縁膜の側面の延長線と半導体基体の主面とのなす第2の傾斜角S2よりも小さい。第2の層間絶縁膜の上面が、開口部の上端から外側に向けて次第に半導体基体に近づくように傾斜している。
本発明の他の態様による半導体装置の製造方法では、半導体基体の主面に積層した第1の層間絶縁膜と第2の層間絶縁膜を貫通する開口部を形成し、第2の層間絶縁膜の上面を開口部から外側に向けて半導体基体に近づくように傾斜させる。半導体基体の主面と第1の層間絶縁膜の側面とのなす第1の傾斜角S1が、半導体基体の主面と第2の層間絶縁膜の側面の延長線とのなす第2の傾斜角S2よりも小さいように開口部を形成し、開口部を埋め込むように第2の層間絶縁膜の上に導電体膜を形成する。
本発明によれば、層間絶縁膜の開口部に埋め込まれた導電体膜でのボイドの発生が抑制された半導体装置及びその製造方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の構造を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の実施例を示す模式的な断面図である。 比較例の半導体装置の構造を示す模式的な断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その1)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その2)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その3)。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である(その4)。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各部の長さの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
また、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、配置などを下記のものに特定するものでない。
本発明の実施形態に係る半導体装置は、図1に示すように、半導体基体10と、半導体基体10の主面100に配置された第1の層間絶縁膜21と、第1の層間絶縁膜21の上に配置された第2の層間絶縁膜22を備える。第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22を連続して貫通する開口部200に、導電体膜30が埋め込まれている。開口部200の下端において、導電体膜30が半導体基体10の主面100と接している。
半導体基体10は、例えば半導体基板に半導体層を積層した構造である。一連の製造プロセスによって、半導体基体10に半導体素子が形成されている。半導体基体10の主面100には、図示を省略したが、半導体素子の電極などの接続端子が形成されている。この接続端子と導電体膜30が、開口部200において電気的に接続する。
図1に示すように、開口部200は、半導体基体10の主面100と垂直な切断面において、下端から上端に向かって次第に広がるテーパ形状に形成されている。開口部200において、第1の層間絶縁膜21の側面と半導体基体10の主面100とのなす第1の傾斜角S1と、第2の層間絶縁膜22の側面の延長線と半導体基体の主面100とのなす第2の傾斜角S2は、S1<S2の関係である。
また、図1に示すように、第2の層間絶縁膜22の上面は、開口部200の上端から外側に向けて次第に半導体基体10に近づくように傾斜している。なお、開口部200の周囲において、半導体基体の主面100と平行な仮想線Lと第2の層間絶縁膜22の上面とのなす第3の傾斜角S3は、第1の傾斜角S1及び第2の傾斜角S2と、S1<S3<S2の関係を有することが好ましい。
図1に示した半導体装置では、開口部200においてS1<S2の関係を有することにより、半導体装置の性能や歩留まりの低下を抑制することができる。例えば、図2に示す半導体装置においては、導電体膜30の端部での電界の集中を緩和することができる。
図2は、ソース電極40とドレイン電極50の間で半導体基体10の主面100にゲート電極31が配置され、ゲート電極31とフィールドプレート32を一体化した導電体膜30が開口部200に配置された半導体装置を示している。図2に示す半導体装置では、ゲート電極31の端部での電界の集中を緩和することができる。
つまり、フィールドプレート32により、ゲート電極31のドレイン側端部の空乏層の曲率が制御されて、ゲート電極31のドレイン側端部に集中する電界の集中が緩和される。更に、フィールドプレート32に接触する第1の層間絶縁膜21及び第2の層間絶縁膜22の側面にS1<S2の関係を有する傾斜をつけることにより、電界を緩和すると共に層間絶縁膜を厚くすることができる。
即ち、第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22の2層構造の層間絶縁膜を半導体基体10の主面100に配置し、且つ、第2の傾斜角S2を第1の傾斜角S1よりも大きくすることにより、以下の効果を得られる。
第1の傾斜角S1を小さくして側面を緩やかな傾斜にすることにより、電界の集中を緩和する効果を大きくすることができる。一方、開口部200の側面の全体を緩やかな傾斜にすると、層間絶縁膜の膜厚を厚くするためには、平面視で開口部200の面積が増大する。しかし、チップサイズの小型化の点から開口部200の面積は小さいことが好ましく、且つ、層間絶縁膜の膜厚は、以下の点から厚いことが好ましい。
層間絶縁膜を挟んで半導体基体10と対向するドレイン電極50の上部の一部がフィールドプレートとして機能することにより、層間絶縁膜の膜厚が薄いと電流コラプス現象を悪化させることが知られている。このため、ドレイン電極の一部によるフィールドプレートとしての機能を低下させるために、層間絶縁膜を厚くする必要がある。そして、第2の傾斜角S2を第1の傾斜角S1よりも大きくすることにより、層間絶縁膜の厚みを厚くしても開口部200の面積の増大を抑制できる。
電界の集中を緩和するために、第1の傾斜角S1は、例えば45°以下であることが好ましく、より好ましくは10°〜15°である。第2の傾斜角S2は、半導体装置の面積の増大を抑制するためには急峻であることが好ましい。例えば、開口部200の所望の面積や必要な層間膜厚などに応じて、第2の傾斜角S2は決定される。
ところで、本発明者らは、S1<S2の関係を有する開口部200にアルミニウム膜などを導電体膜30として形成する工程において、図3に示すように導電体膜30にボイド300が発生する場合があるという知見を得た。これは、開口部200の内部が導電体膜30によって充分に埋め込まれる前に、導電体膜30が開口部200の外縁から開口部200の上方に成長し、開口部200を塞いでしまうためであると考えられる。導電体膜30の内部にボイド300が発生していると、半導体装置の信頼性が低下する。
これに対し、図1に示した半導体装置では、第2の層間絶縁膜22の上面を傾斜させることにより、スパッタリング法などにより導電体膜30で開口部200を埋め込む工程において、導電体膜30の内部にボイド300が発生しない。このため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。図1に示した半導体装置において導電体膜30の内部でのボイド300の発生が抑制されるのは、以下の理由による。
開口部200の周囲で第2の層間絶縁膜22の上面が傾斜していることにより、傾斜のない場合と比べて、開口部200の外側に堆積した導電体膜30が成長して開口部200を塞ぐまでの時間が長くなる。このように導電体膜30の成膜時間が長くなることにより、導電体膜30によって開口部200の内部を充分に埋め込むことができる。このため、導電体膜30の内部でボイド300が発生しない。
また、第2の層間絶縁膜22の上面に傾斜をつけることにより、開口部200の周囲において第2の層間絶縁膜22に積層される導電体膜30の上面の高さが低くなる。これにより、導電体膜30を形成するスパッタリング法での成膜材料の粒子の配向性が変化し、開口部200の傾斜した側面などに粒子が付着しやすくなる。その結果、開口部200の内部における導電体膜30の埋め込み性が向上し、ボイド300の発生を抑制できる。
なお、第3の傾斜角S3が小さすぎると、ボイド300の発生を抑制する効果が小さくなる。一方、第3の傾斜角S3が大きすぎると、第2の層間絶縁膜22の膜厚が薄くなった部分において、第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22を積層した層間絶縁膜のトータルの膜厚が不足する。層間絶縁膜の膜厚が不足すると、不純物が層間絶縁膜を透過して半導体基体10に到達し、半導体素子が汚染される。また、半導体装置の耐圧が低下するなどの問題が生じる。
このため、第3の傾斜角S3は、例えば、第2の層間絶縁膜22の膜厚が最も薄い部分でも第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22のトータルの膜厚が所望の層間膜厚になるように設定される。第3の傾斜角S3は、例えば10°〜45°程度である。なお、本発明者らの検討によれば、第1の傾斜角S1、第2の傾斜角S2、第3の傾斜角S3が、S1<S3<S2の関係を有することが好ましい。これにより、ボイド300の発生が抑制され、且つ、半導体装置の特性の低下が抑制されるという知見が得られた。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係る半導体装置では、電界の緩和に有効な、側面が緩やかな傾斜を有する開口部200において、導電体膜30が半導体基体10に接している。そして、開口部200の側面を、緩やかな第1の傾斜角S1を有する第1の層間絶縁膜21の側面と、第1の傾斜角S1よりも大きな第2の傾斜角S2を有する第2の層間絶縁膜22の側面とによって構成する。これにより、例えば、電界の集中を緩和すると共に開口部200の面積を増大させることなく層間絶縁膜を厚くすることができる。更に、第2の層間絶縁膜22の上面が傾斜していることにより、図1に示した半導体装置によれば、導電体膜30でのボイドの発生を抑制することができる。なお、第1の傾斜角S1、第2の傾斜角S2、第3の傾斜角S3が、S1<S3<S2の関係を有することが好ましい。
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。なお、以下に述べる半導体装置の製造方法は一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により実現可能であることはもちろんである。
まず、半導体素子を形成した半導体基体10を準備する。半導体基体10は、半導体基板や絶縁性基板に半導体層を形成した構造である。例えば、シリコン(Si)基板、シリコンカーバイト(SiC)基板、窒化ガリウム(GaN)基板などの半導体基板を、半導体基体10に使用可能である。また、サファイア基板、セラミック基板などの絶縁性基板を、半導体基体10に使用してもよい。半導体基体10を構成する半導体層は、例えばシリコン半導体層や窒化物半導体層などである。
次に、図4に示すように、半導体基体10の主面100に第1の層間絶縁膜21を形成し、第1の層間絶縁膜21の上に第2の層間絶縁膜22を形成する。
なお、開口部200を形成するための後述する等方性エッチング工程におけるエッチングレートが、第2の層間絶縁膜22が第1の層間絶縁膜21よりも大きいように、第1の層間絶縁膜21及び第2の層間絶縁膜22の材料を選択する。
次いで、図5に示すように、フォトレジスト膜400をエッチングマスクにして、ドライエッチングなどの異方性エッチングによって、導電体膜30が配置される位置の第2の層間絶縁膜22を膜厚方向にエッチング除去する。このとき、図5に示すように、第2の層間絶縁膜22の一部が第1の層間絶縁膜21の上面に残るように、第2の層間絶縁膜22をエッチングすることが好ましい。これは、この後の工程でウェットエッチングを用いて第1の層間絶縁膜21をエッチング除去する際に、第1の層間絶縁膜21の側面が一様な傾斜にならないおそれがあるためである。つまり、第2の層間絶縁膜22が残っていない状態で第1の層間絶縁膜21をエッチングすると、第1の層間絶縁膜21の側面に段差が生じる。このため、異方性エッチングでは、第2の層間絶縁膜22を膜厚方向の途中まで除去することが好ましい。例えば、100nm〜200nm程度の膜厚で、第2の層間絶縁膜22を第1の層間絶縁膜21の上面に残す。
次に、フォトレジスト膜400をエッチングマスクにして、図6に示すように、ウェットエッチングなどの等方性エッチングによって、半導体基体10の主面100が露出するまで第2の層間絶縁膜22の残余の部分及び第1の層間絶縁膜21を除去する。第2の層間絶縁膜22よりも第1の層間絶縁膜21の方が等方性エッチングのエッチングレートが小さい。このため、半導体基体10の主面100と第1の層間絶縁膜21の側面210とのなす第1の傾斜角S1が、半導体基体10の主面100と第2の層間絶縁膜22の側面220の延長線とのなす第2の傾斜角S2よりも小さい。
フォトレジスト膜400を除去した後、図7に示すように、開口部200の上端から外側に向けて次第に半導体基体10に近づくように第2の層間絶縁膜22の上面を傾斜させる。例えば、開口部200の内部を埋め込みながら第2の層間絶縁膜22の上面にフォトレジスト膜を形成する。このとき、第2の層間絶縁膜22上のフォトレジスト膜の厚みを、開口部200の上端から外側に向けて次第に薄くなるような形状でフォトレジスト膜を形成する。この状態でフォトレジスト膜の上面からフォトレジスト膜及び第2の層間絶縁膜22の上部をドライエッチング法などによりエッチングすることにより、第2の層間絶縁膜22の上面を傾斜させることができる。このとき、S1<S3<S2の関係を有するように、第2の層間絶縁膜22の上面を傾斜させることが好ましい。
その後、開口部200を埋め込むように、スパッタリング法や蒸着法などの成膜方法によって、第2の層間絶縁膜22の上面に導電体層を成膜する。この導電体層をパターニングし、導電体膜30を形成する。以上により、図1に示した半導体装置が完成する。なお、リフトオフ法を用いて導電体膜30を形成してもよい。
所定の等方性エッチングにおけるエッチングレートが第1の層間絶縁膜21の方が第2の層間絶縁膜22より小さいという条件を除いて、第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22に対する特別な条件はない。このため、層間絶縁膜として一般的に用いられる材料を、第1の層間絶縁膜21や第2の層間絶縁膜22に使用できる。したがって、酸化シリコン(SiOx)膜、窒化シリコン(SiN)膜、テトラエトキシシラン(TEOS)膜、ボロン・リン添加ガラス(BPSG)膜、リン添加ガラス(PSG)膜などを第1の層間絶縁膜21や第2の層間絶縁膜22に使用可能である。
例えば、第1の層間絶縁膜21にBPSG膜を使用し、第2の層間絶縁膜22にSiOx膜又はTEOS膜を使用する。或いは、第1の層間絶縁膜21にTEOS膜を使用し、第2の層間絶縁膜22にSiOx膜を使用する。
また、第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22に同一の原料を用いてもよい。この場合には、第2の層間絶縁膜22よりも第1の層間絶縁膜21のエッチングレートが小さくなるように、第1の層間絶縁膜21を改質すればよい。例えば、第1の層間絶縁膜21を形成した後、熱処理などによって第1の層間絶縁膜21のエッチングレートを小さくする。その後、この第1の層間絶縁膜21の上に第1の層間絶縁膜21と同一の原料の膜を第2の層間絶縁膜22として形成する。
第1の層間絶縁膜21の膜厚は、第1の傾斜角S1が所望の角度で確実に形成される膜厚であればよい。プロセス精度に依存するが、第1の層間絶縁膜21の膜厚は、例えば100nm〜200nm程度である。ただし、ドライエッチング時に半導体基体10の主面100が露出しないように、一定のマージンをもって第1の層間絶縁膜21の膜厚は決定される。第2の層間絶縁膜22の膜厚は、第2の層間絶縁膜22の膜厚が最も薄い部分で第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22のトータルの膜厚が所望の層間膜厚になるように設定される。例えば、第2の層間絶縁膜22の膜厚は250nm〜1000nm程度である。
なお、第1の層間絶縁膜21又は第2の層間絶縁膜22にBPSG膜を使用した場合には、半導体基体10から比較的近い位置にBPSG膜が存在することになる。このため、外部からの浮遊イオンなどの影響をBPSG膜によって防止でき、動作時における半導体装置の内部の電位を安定させることができる。
導電体膜30には、例えば、アルミニウム膜やアルミシリコンなどのアルミニウム合金膜、銅膜などの金属膜が使用される。或いは、不純物イオンをドープしたポリシリコン膜などを導電体膜30に使用してもよい。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、異方性エッチングと等方性エッチングを組み合わせることにより、開口部200を精度よく形成できる。即ち、開口部200の開口寸法の広がりを抑制でき、開口部200の微細設計、微細加工が容易である。そして、エッチングレートが異なる第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22を積層することによって、開口部200の面積を増大させることなく、開口部200の底部での側面の傾斜を緩やかにすることができる。これにより、電界の緩和に有効な、端部が緩やかな傾斜の底部を有する導電体膜30を安定して精度よく形成できる。
また、開口部200に第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22が積層した状態で等方性エッチングを行うことにより、第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22とのエッチングレートの差に依存した形状の開口部200を安定して得られる。このため、上記の製造方法は、第2の層間絶縁膜22を厚く形成することが可能であり、層間絶縁膜の膜厚を厚くしたい半導体装置の製造に有効である。
更に、第2の層間絶縁膜22の上面を傾斜させることにより、導電体膜30でのボイドの発生を抑制することができる。
(その他の実施形態)
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、導電体膜30がゲート電極である半導体装置において、開口部200の底面において半導体基体10の上部の一部をエッチングし、ゲートリセス構造にしてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことはもちろんである。
本発明の半導体装置は、半導体基体の主面に層間絶縁膜を配置した構造の半導体装置を製造する製造業を含む電子機器産業に利用可能である。

Claims (8)

  1. 半導体基体と、
    前記半導体基体の主面に配置された第1の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜の上に配置された第2の層間絶縁膜と、
    前記第1の層間絶縁膜と前記第2の層間絶縁膜を連続して貫通する開口部に埋め込まれ、前記半導体基体の主面と接する導電体膜と
    を備え、
    前記開口部における前記第1の層間絶縁膜の側面と前記半導体基体の主面とのなす第1の傾斜角S1が、前記開口部における前記第2の層間絶縁膜の側面の延長線と前記半導体基体の主面とのなす第2の傾斜角S2よりも小さく、
    前記第2の層間絶縁膜の上面が、前記開口部の上端から外側に向けて次第に前記半導体基体に近づくように傾斜している
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の傾斜角S1、前記第2の傾斜角S2、前記開口部の周囲において前記半導体基体の主面と平行な仮想線と前記第2の層間絶縁膜の上面とのなす第3の傾斜角S3が、S1<S3<S2の関係を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記開口部が下端から上端に向かって次第に広がっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 半導体基体の主面に第1の層間絶縁膜を形成するステップと、
    前記第1の層間絶縁膜の上に第2の層間絶縁膜を形成するステップと、
    前記第1の層間絶縁膜と前記第2の層間絶縁膜を連続して貫通する開口部を形成するステップであって、前記半導体基体の主面と前記第1の層間絶縁膜の側面とのなす第1の傾斜角S1が、前記半導体基体の主面と前記第2の層間絶縁膜の側面の延長線とのなす第2の傾斜角S2よりも小さいように前記開口部を形成するステップと、
    前記第2の層間絶縁膜の上面を前記開口部の上端から外側に向けて次第に前記半導体基体に近づくように傾斜させるステップと、
    前記開口部を埋め込むように前記第2の層間絶縁膜の上に導電体膜を形成するステップと
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1の傾斜角S1、前記第2の傾斜角S2、前記開口部の周囲において前記半導体基体の主面と平行な仮想線と前記第2の層間絶縁膜の上面とのなす第3の傾斜角S3が、S1<S3<S2の関係を有するように、前記第2の層間絶縁膜の上面を傾斜させることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記開口部を形成するステップが、
    前記第2の層間絶縁膜の一部が前記第1の層間絶縁膜の上に残るように異方性エッチングによって前記第2の層間絶縁膜を膜厚方向の途中まで除去する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜の残余の部分と前記第1の層間絶縁膜を等方性エッチングによって除去し、前記半導体基体の主面の一部を露出させる工程と
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記等方性エッチングにおけるエッチングレートが前記第1の層間絶縁膜の方が前記第2の層間絶縁膜よりも小さい条件で、前記第2の層間絶縁膜の残余の部分と前記第1の層間絶縁膜を除去することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記異方性エッチングによって、前記第2の層間絶縁膜の前記一部を100nm〜200nmの膜厚で前記第1の層間絶縁膜の上に残すことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
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