JP6372035B2 - タイヤ装着機構 - Google Patents

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Description

本発明は、生タイヤを加硫金型に装着する機構に関する。
加硫ブラダを使用して加硫成型する加硫金型に生タイヤを装着する場合、一般に生タイヤのビード部を内側から把持して生タイヤを保持して加硫金型まで搬送し、加硫ブラダの外周囲に生タイヤを配置し、加硫ブラダを膨張させて生タイヤの内面に圧接して装着する。
ビード部が形成するリム径の異なる各種生タイヤに適用できるようにするために、生タイヤのビード部を内側から把持する把持手段が、外径を拡大縮小することができるようにした例がある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭53−046383号公報
特許文献1に開示された把持手段であるチャック装置は、円周の周方向に等間隔に配列される複数個の同形のセグメント(チャックパドルに相当)が、径方向に同時に移動できるようにしており、リム径の異なる生タイヤでも、複数個のセグメントが径を拡大縮小してリム径の異なるビード部を内側から把持できるようにしたものである。
セグメントの下端にはリップ(係止爪に相当)を有し、このリップを有する下端部が生タイヤのビード部を内側から把持して生タイヤを保持して加硫金型まで搬送し、加硫ブラダの外周囲に生タイヤを配置する。
そして、生タイヤの中央を上方に貫挿された円筒状をした加硫ブラダは、上端が下降されると同時に、内部に圧力蒸気が送給されることで、生タイヤの内側に入り込むように外周方向に膨張して生タイヤの内面に圧接されることで、生タイヤが加硫金型に装着される。
このように加硫ブラダが内面に圧接された生タイヤの外面を覆うように金型が合体して加硫成型がなされる。
加硫ブラダが上端を下降しながら膨張するときに、セグメントが把持する生タイヤのビード部の内周面に摺接しながら加硫ブラダが生タイヤの内側に入り込んでいく。
特許文献1のチャック装置では、隣合うセグメントの互いの間は、間隔が空いているので、複数のセグメントが生タイヤのビード部を内側から把持した状態で、ビード部の内周面は、セグメントの下端部により隠れる部分と露出する部分が交互に存在するため、加硫ブラダが膨張してビード部の内周面に沿って生タイヤの内側に入り込むときに、隣合うセグメント間にはみ出して、ビード部のセグメントによって隠されずに露出した部分の強度の弱い未加硫ゴムを擦り剥ぎ取ってしまう不具合が生じていた。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、膨張する加硫ブラダが生タイヤのビード部の内周面に接触せずゴムを剥ぎ取る不具合を回避したタイヤ装着機構を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
鉛直に指向した短冊状のチャックパドルが同一仮想円筒上に複数互いに円周方向に間隔を存して配列され、該仮想円筒の径が拡大縮小するように複数の前記チャックパドルが同時に移動し、生タイヤのビード部を内側から拡径して把持するタイヤ把持装置と、
加硫金型の中央にあって筒状をなし伸縮性を有する加硫ブラダの筒状の一端開口端が下部リングにより保持され、他端開口端が閉塞されて上部リングにより保持されて前記下部リングの上方で上下に昇降可能とし、前記加硫ブラダの内側にシェーピングガスが送給されるブラダ作動装置とを備え、
前記タイヤ把持装置が、前記チャックパドルによりビード部を把持して保持した生タイヤを、上方に延びて円筒状をなす前記加硫ブラダの外周囲に配置し、前記ブラダ作動装置が、前記上部リングを下降すると同時に前記加硫ブラダの内側にシェーピングガスを送給して前記加硫ブラダを膨張し生タイヤの内面に圧接させて生タイヤを加硫金型に装着するタイヤ装着機構において、
前記チャックパドルの下部に円周方向両側にガイド片が延出して形成され、
隣合う前記チャックパドルの間に互いの方に向かって延出したガイド片は、互いに常に重なり合うことを特徴とするタイヤ装着機構である。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載のタイヤ装着機構において、
前記チャックパドルから円周方向両側に延出する前記ガイド片は、共に同じ所定の曲率半径の円弧を形成し、
前記ガイド片が形成する円弧の曲率半径と略等しい半径の仮想円筒上に位置させた前記チャックパドルが把持する生タイヤが、前記タイヤ把持装置が把持する最大のリム径を有する生タイヤであることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項2記載のタイヤ装着機構において、
前記チャックパドルから円周方向一側に延出するガイド片は、円周方向一側で隣合う前記チャックパドルから円周方向他側に延出するガイド片と中心側で重なり合うことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項2または請求項3記載のタイヤ装着機構において、
前記チャックパドルが仮想円筒の径方向に移動することで、複数の前記チャックパドルが形成する仮想円筒の外径が拡大縮小され、
前記ガイド片は弾性変形することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
請求項3記載のタイヤ装着機構において、
前記ガイド片の内周面が複数の前記チャックパドルの配置される仮想円筒の中心軸に向いたときの前記チャックパドルの姿勢を基本姿勢として、
前記チャックパドルを基本姿勢に戻そうとする付勢手段を備え、
前記付勢手段の付勢力により、重なり合う前記ガイド片のうち中心側となる前記ガイド片の端部が遠心側となる前記ガイド片に常に接しながら前記チャックパドルが移動することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項5記載のタイヤ装着機構において、
前記付勢手段は、複数の前記チャックパドルを外側から締め付ける環状弾性部材であり、
前記環状弾性部材は、前記チャックパドルの移動に合わせて径を拡大縮小しながら各前記チャックパドルに常に基本姿勢に戻そうとする付勢力を作用させることを特徴とする。
請求項1記載のタイヤ装着機構によれば、チャックパドルの下部に円周方向両側にガイド片が延出して形成され、隣合うチャックパドルの間に互いの方に向かって延出したガイド片は、互いに常に重なり合うので、チャックパドルが生タイヤのビード部を内側から拡径して把持したとき、ビード部の内周面はチャックパドルおよびチャックパドル間は重なり合ったガイド片により全周が隠されて露出した部分がないため、膨張する加硫ブラダがガイド片に案内されて変形し生タイヤのビード部の内周面に接触することなく、加硫ブラダがゴムを剥ぎ取る不具合を回避することができる。
請求項2記載のタイヤ装着機構によれば、ガイド片が形成する円弧の曲率半径と略等しい半径の仮想円筒上に位置させたチャックパドルが把持する生タイヤを、タイヤ把持装置の把持する最大のリム径を有する生タイヤとすることで、この最大リム径より小さい各種リム径の生タイヤに該タイヤ装着機構を適用することができる。
もし、この最大リム径より大きいリム径の生タイヤに適用しようとすると、ガイド片が形成する円弧の曲率半径より大きい半径の仮想円筒上にチャックパドルを位置させたとき、重なり合うガイド片のうち中心側(内側)となるガイド片の端部が内側に突出することになり、このガイド片の内側に突出した端部が膨張する加硫ブラダを傷つける惧れがある。
請求項3記載のタイヤ装着機構によれば、チャックパドルから円周方向一側に延出するガイド片は、円周方向一側で隣合うチャックパドルから円周方向他側に延出するガイド片と中心側で重なり合うので、チャックパドルは全て仮想円筒上にあって同じ姿勢で配列することができ、同じ形状のものが使用でき、コストの低減を図ることができる。
請求項4記載のタイヤ装着機構によれば、チャックパドルが仮想円筒の径方向に移動することで、複数の前記チャックパドルが形成する仮想円筒の外径が拡大縮小され、ガイド片は弾性変形するので、チャックパドルは姿勢を変えずに径方向に移動する部品点数の少ない簡単な構造の移動機構としても、ガイド片は重なり合う相手方のガイド片に弾性変形しながら端部を常に接することができ、ガイド片の端部が中心側(内側)で突出することがなく、加硫ブラダを傷つけることを回避することができる。
よって、部品点数の少ない簡単な構造のタイヤ把持装置により不具合のないタイヤ装着機構を、低コストで実現できる。
請求項5記載のタイヤ装着機構によれば、ガイド片の内周面が複数の前記チャックパドルの配置される仮想円筒の中心軸に向いたときのチャックパドルの姿勢を基本姿勢として、チャックパドルを基本姿勢に戻そうとする付勢手段を備え、付勢手段の付勢力により、重なり合うガイド片のうち中心側となるガイド片の周方向先端部が遠心側となるガイド片に常に接しながらチャックパドルが移動するので、各種リム径の生タイヤに適用すべくチャックパドルを移動しても、付勢手段により重なり合うガイド片のうち中心側となるガイド片の周方向先端部が遠心側となるガイド片に常に接するため、ガイド片の周方向先端部が中心側(内側)で突出することがなく、加硫ブラダを傷つけることを回避することができる。
請求項6記載のタイヤ装着機構によれば、前記付勢手段は、複数のチャックパドルを外側から締め付ける環状弾性部材であり、環状弾性部材は、チャックパドルの移動に合わせて径を拡大縮小しながら各チャックパドルに常に基本姿勢に戻そうとする付勢力を作用させるので、少ない部品点数の簡単な構造で、環状弾性部材の付勢力により重なり合うガイド片のうち中心側となるガイド片の周方向先端部が遠心側となるガイド片に常に接するようにすることができ、ガイド片の周方向先端部が中心側(内側)で突出することがなく、加硫ブラダを傷つけることのない。
よって、部品点数の少ない簡単な構造な構造で、加硫ブラダを傷つけることのないタイヤ把持装置80を低コストで実現できる。
本発明の一実施の形態に係るタイヤ装着機構が用いられた加硫成型機全体の概略図である。 タイヤ把持装置の一部断面とした側面図である。 同タイヤ把持装置の上面図である。 同タイヤ把持装置の下面図である。 チャックパドルが最大径に拡径したときのタイヤ把持装置の下面図である。 チャックパドルが最大径以上に拡径した場合のチャックパドルとガイド片のみを示した部分下面図である。 タイヤ装着工程のうち生タイヤを加硫ブラダの外周囲に配置した工程のタイヤ装着機構の断面図である。 加硫ブラダを膨張させる工程のタイヤ装着機構の断面図である。 生タイヤを加硫成型機に装着した工程のタイヤ装着機構の断面図である。 別の実施の形態のタイヤ把持装置を斜め上方から視た斜視図である。 同タイヤ把持装置を斜め下方から視た斜視図である。 チャックパドルが最大径に拡径したときと縮径したときのチャックパドルとガイド片のみを示した部分下面図である。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図9に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るタイヤ装着機構が用いられた加硫成型機1の全体概略図である。
加硫成型機1は、円環状の下サイドモールド2と上サイドモールド3および周方向に複数分割され径方向に拡大縮小するトレッドモールド4が生タイヤTを外側から覆い、加硫ブラダ5が生タイヤTの内側に圧接して生タイヤを加硫成型するものである。
下サイドモールド2は、型面を上にして架台10の上に中空円板状の下プラテン11を介して支持される。
下サイドモールド2の中空開口端には下部ビードリング12が嵌合されている。
上サイドモールド3は、押圧支持手段15の伸縮するロッド20rの端部に取り付けられた円盤20に上プラテン21を介して支持される。
上サイドモールド3の中空開口端には上部ビードリング22が嵌合されている。
円盤20の周縁に突設された円筒壁23のテーパした内周面に沿って、周方向に複数分割されたモールド保持部材24が摺接し、このモールド保持部材24にトレッドモールド4が支持されている。
押圧支持手段15は、架台10の近傍の所定位置に起立された支持台16に揺動可能に設けられている。
図1は、架台10の上に支持された下サイドモールド2に対して、斜め上方に上サイドモールド3が型面を水平方向に向けた姿勢で保持された待機状態を示している。
下プラテン11の中央円開口に合わせて架台10に形成された円開口を貫通してブラダ作動装置30が設けられている。
加硫成型するとき以外は略円筒状をしたゴム製の伸縮性を有する加硫ブラダ5を、ブラダ作動装置30が作動する。
図7を参照して、架台10に上部を支持された昇降用シリンダ31が下方に垂設され、同上下方向に指向した昇降用シリンダ31からピストンロッド32が昇降自在に上方に突出している。
ピストンロッド32の上端部には傘状プレート33が中央を支持されて設けられており、傘状プレート33の外周端部に上部クランプリング34が、略円筒状をした加硫ブラダ5の上端開口縁部を気密に挟んで、上方から固着される。
一方、下サイドモールド2の中空開口端に嵌合された下部ビードリング12に下部クランプリング13が、加硫ブラダ5の下端開口縁部を気密に挟んで、上方から固着される。
このように、略円筒状をした加硫ブラダ5は、下端を下サイドモールド2に嵌合された下部ビードリング12に下部クランプリング13により挟まれて固定され、上端を上下に昇降する傘状プレート33に上部クランプリング34により挟まれて固着されるので、加硫ブラダ5は、固定された下端開口縁部に対して、ピストンロッド32の伸縮により傘状プレート33とともに上端開口縁部が上下に昇降する。
加硫ブラダ5の内部は気密に保たれ、下部ビードリング12と下部クランプリング13を貫通するガス通路14を介してシェーピングガスを加硫ブラダ5の内部に送給することができる。
したがって、ピストンロッド32を縮めて上端開口縁部を下降しながら加硫ブラダ5の内部にシェーピングガスを送給することで、加硫ブラダ5は、中心軸より遠心方向に膨張する。
生タイヤTは、下側となったビード部Tbを下サイドモールド2の中空開口端に嵌合された下部ビードリング12に載せて、略円筒状の加硫ブラダ5の外周囲に配置され、加硫ブラダ5が遠心方向に膨張して生タイヤTの内側に入り込んで生タイヤTの内面に圧接されて、生タイヤTは装着される。
生タイヤTを下サイドモールド2上に装着するために、生タイヤTを保持して移動できるタイヤ把持装置50が設けられている。
図1を参照して、架台10の近傍の所定位置に支柱41が立設されており、同支柱41に基端を上下方向に摺動自在に嵌合した支持アーム42が遠心方向に延出している。
支持アーム42は支柱41に案内されて上下に昇降するとともに、支柱41を中心に旋回する。
支持アーム42の先端に鉛直支持棒43が鉛直方向に貫通して固着されており、この鉛直支持棒43にタイヤ把持装置50が吊設されている。
図2を参照して、鉛直支持棒43の支持アーム42より下方に突出した部分には、円盤状カムプレート51が回動自在に軸支されている。
円盤状カムプレート51は、下面に渦巻状のスパイラル溝51vが8本順次周方向に等間隔に形成されている(図4,図5参照)。
図2および図3に示されるように、円盤状カムプレート51を貫通した鉛直支持棒43の円盤状カムプレート51と支持アーム42との間には、リンクアーム52が基端部を一体に嵌着されて遠心方向に突設されており、このリンクアーム52の先端に回動用シリンダ53の基端部が連結ピン52pにより軸支され、回動用シリンダ53の伸縮するシリンダロッド53rの先端が円盤状カムプレート51の上面に突設されたピン54に軸支されている。
したがって、回動用シリンダ53の駆動によりシリンダロッド53rを伸縮することで、ピン54を介して円盤状カムプレート51が鉛直支持棒43を中心に回動する。
鉛直支持棒43の円盤状カムプレート51を貫通した下端部には、放射方向に延びる8本の案内バー55を、中心で集束してハブ部材56が片持ち保持している。
8本の案内バー55は、周方向に等間隔に配設されている。
各案内バー55には、矩形箱状のスライダ57が径方向に摺動自在に支持されている。
スライダ57の上面からは案内ピン58が立設され、上側を覆う円盤状カムプレート51の下面に形成されたスパイラル溝51vに、この案内ピン58が摺動自在に嵌合している。
したがって、回動用シリンダ53の駆動により円盤状カムプレート51が回動すると、回動する円盤状カムプレート51のスパイラル溝51vに摺動自在に嵌合した案内ピン58を介してスライダ57が案内バー55に案内されて径方向に移動する。
8個のスライダ57は、同時に径方向に移動して、常に同一の円周上にあるように設定されている。
各スライダ57から鉛直下方に短冊状のチャックパドル60が垂設されている。
各チャックパドル60は、常に同一の円周上にあるように配置される各スライダ57から下方に垂設されるので、8個のチャックパドル60は、同一仮想円筒上に円周方向に等間隔に配列される。
チャックパドル60は、図4および図5で示される下面視で円弧状に湾曲し、鉛直支持棒43の中心軸Cに内周面を向けて配列され、下端縁には遠心側に屈曲した係止爪61が形成されている。
また、チャックパドル60の外周面には、係止爪61より幾らか高い位置にビード規制板62が遠心方向に突出して形成されるとともに、鉛直方向に指向した補強リブ63が上方のスライダ57と下方のビード規制板62とを連結するように突設されてチャックパドル60を補強している。
このチャックパドル60の下部に円周方向両側にガイド片65a,65bが円弧状に湾曲して延出して形成されている(図4,図5参照)
ガイド片65a,65bは、弾性を有し、弾性変形することが可能である。
図4および図5を参照して、チャックパドル60の円周方向の一方の側に延出するガイド片65aは、ガイド片65a側で隣合うチャックパドル60の円周方向の他方の側に延出するガイド片65bと内側(中心側)で常に重なり合う。
8個のチャックパドル60は、常に、同一仮想円筒上に円周方向に等間隔に配列されるので、各チャックパドル60の円周方向両側に延出するガイド片65a,65bが隣合うチャックパドル60のガイド片65a,65bに交互に重なり合って、8個のチャックパドル60とガイド片65a,65bが仮想円筒上にあって概ね円筒を構成する。
そして、回動用シリンダ53の駆動により円盤状カムプレート51が回動し、各スライダ57が案内バー55に案内されて径方向に移動すると、各スライダ57とともに各チャックパドル60が径方向に移動して、8個のチャックパドル60とガイド片65a,65bが配設される仮想円筒の径が拡大縮小する。
図5は、本タイヤ把持装置50において、チャックパドル60とガイド片65a,65bが配設される仮想円筒が最大径を構成するときの下面図である。
チャックパドル60から円弧状に湾曲して延出するガイド片65a,65bは、最大径を構成する仮想円筒の半径に略等しい曲率半径を有する。
したがって、最大径となる仮想円筒上にチャックパドル60が配設されたとき、図5に示されるように、チャックパドル60の円周方向の一方の側に延出するガイド片65aは、ガイド片65a側で隣合うチャックパドル60の円周方向の他方の側に延出するガイド片65bと同じ曲率で概ね重畳部全体が互いに接するように重なり合う(図6の2点鎖線参照)。
仮想円筒が最大径から縮径するようにチャックパドル60が中心側に移動すると、図4に示されるように、チャックパドル60の円周方向の一方の側に延出するガイド片65aの周方向先端部65aaが、ガイド片65a側で隣合うチャックパドル60の円周方向の他方の側に延出するガイド片65bの内周面に摺接して内側に押されてガイド片65aが弾性変形している。
したがって、ガイド片65aは弾性変形して、ガイド片65aの周方向先端部65aaはガイド片65bの内面に滑らかに接している(図4参照)。
なお、仮想円筒が最大径から拡径するようにチャックパドル60が遠心方向に移動するようなことがあると、図6に主要部を拡大して実線で図示するように、チャックパドル60の円周方向の一方の側に延出するガイド片65aの周方向先端近傍の外周面が、ガイド片65a側で隣合うチャックパドル60の円周方向の他方の側に延出するガイド片65bの周方向先端部65bbによって内側に押され、ガイド片65aの周方向先端部65aaがガイド片65bの内周面から離れて内側に突出してしまい、後記する不具合が生じることになる。
したがって、本タイヤ装着機構においてタイヤ把持装置50が取り扱う生タイヤTは、
ガイド片65a,65bが形成する円弧の曲率半径と略等しい半径の仮想円筒上に位置させた図5に示すチャックパドル60が把持する生タイヤTのリム径が最大のリム径であり、この最大リム径より小さい各種リム径の生タイヤを、本タイヤ装着機構は取り扱うことができる。
以上のようなタイヤ把持装置50を用いて、最大リム径より小さいリム径の生タイヤTを加硫成型機1に装着する工程を、図7ないし図9に従って説明する。
タイヤ把持装置50は、8個のチャックパドル60が水平に倒伏した姿勢の生タイヤTの上側となったビード部Tbを内側から径を拡大してチャックパドル60の下端の係止爪61で係止して把持した状態で、支持アーム42とともにタイヤ把持装置50全体が上昇することによりチャックパドル60の把持した生タイヤTを持ち上げ、ブラダ作動装置30が傘状プレート33を上昇させて加硫ブラダ5を上方に円筒状に突出した状態にある下サイドモールド2の中心部の上方にタイヤ把持装置50を移動して、生タイヤTの中心軸(鉛直支持棒43の中心軸C)を下サイドモールド2の中心に一致させる。
次いで、タイヤ把持装置50を生タイヤTとともに下降させると、図7に示されるように、上方に円筒状に突出した加硫ブラダ5が生タイヤTの上下のビード部Tbの内側を貫通し、8個のチャックパドル60とガイド片65a,65bが配設される仮想円筒内に挿入された状態で、生タイヤTの下側のビード部Tbが下サイドモールド2の中空開口端の下部ビードリング12に当接して、生タイヤTは円筒状の加硫ブラダ5の外周囲に配置される。
そして、ブラダ作動装置30が上部クランプリング34を傘状プレート33とともに下降すると同時に、円筒状の加硫ブラダ5の内側にガス通路14を介してシェーピングガスを送給し加硫ブラダ5を膨張させると、図8に示されるように、加硫ブラダ5は、生タイヤTの上側のビード部Tbの内周面に沿って生タイヤTの内側に入り込むようにして遠心方向に膨張する。
生タイヤTの上側のビード部Tbを、8個のチャックパドル60が下端係止爪61に係止して内側から把持し、該ビード部Tbの内周面は8個のチャックパドル60と交互に重なり合うガイド片65a,65bにより遮蔽されているので、加硫ブラダ5は、生タイヤTの上側のビード部Tbの内周面に直接触れることなくチャックパドル60と交互に重なり合うガイド片65a,65bに摺接して生タイヤTの内側に膨張する。
したがって、生タイヤTのビード部Tbを構成する強度の弱い未加硫ゴムを、加硫ブラダ5が擦り剥ぎ取ってしまうような不具合は回避することができる。
また、加硫ブラダ5は、チャックパドル60と交互に重なり合うガイド片65a,65bに摺接して生タイヤTの内側に膨張するが、8個のチャックパドル60が構成する仮想円筒の径は最大リム径または最大リム径より小さく、図4に示されるように、ガイド片65aは弾性変形して、ガイド片65aの周方向先端部65aaはガイド片65bの内面に滑らかに接しているので、ガイド片65aの周方向先端部65aaが、膨張して摺接する加硫ブラダ5を傷つけることはない。
もし、この最大リム径より大きいリム径の生タイヤに適用しようとすると、ガイド片65a,65bが形成する円弧の曲率半径より大きい半径の仮想円筒上にチャックパドル60を位置させたとき、図6に示されるように、重なり合うガイド片65a,65bのうち中心側(内側)となるガイド片65aの周方向先端部65aaが内側に突出することになり、このガイド片65aの内側に突出した周方向先端部65aaが膨張して摺接する加硫ブラダ5を傷つける惧れがある。
よって、本タイヤ装着機構では、最大リム径より大きいリム径の生タイヤは取り扱わない。
加硫ブラダ5は、さらに膨張すると、生タイヤTの内側に深く入り込んで、生タイヤTの内面の略全面に接し圧接する(図9参照)。
そして、生タイヤTの上側のビード部Tbを把持していた8個のチャックパドル60を中心側に移動して8個のチャックパドル60が構成する仮想円筒を縮径して、生タイヤTのビード部Tbを放し、タイヤ把持装置50をチャックパドル60とともに上昇させると、図9に示す状態となり、生タイヤTの加硫成型機1への装着が完了する。
以後は、タイヤ把持装置50を退避させた後に、図1に示す待機状態にある上サイドモールド3を押圧支持手段15とともに揺動して、生タイヤTを支持した下サイドモールド2の上方に位置させて下降し、同時にトレッドモールド4を縮径して、生タイヤTを型締めし、加熱して加硫成型することになる。
本タイヤ把持装置50は、チャックパドル60から円周方向一側に延出するガイド片65aは、円周方向一側で隣合うチャックパドル60から円周方向他側に延出するガイド片65bと中心側で重なり合うので、チャックパドル60は全て仮想円筒上にあって同じ姿勢で配列することができ、同じ形状のものが使用でき、コストの低減を図ることができる。
チャックパドル60が径方向に移動することで、8個のチャックパドル60が形成する仮想円筒の外径が拡大縮小され、ガイド片65a,65bは弾性変形するので、回動する円盤状カムプレート51のスパイラル溝51vに摺動自在に嵌合した案内ピン58を介してスライダ57がチャックパドル60とともに案内バー55に案内されて、径方向に移動する部品点数の少ない簡単な構造で、ガイド片65aが重なり合う相手方のガイド片65bに弾性変形しながら周方向先端部65aaを常に接することができ、ガイド片65aの周方向先端部65aaが中心側(内側)で突出することがなく、加硫ブラダ5を傷つけることを回避することができる。
よって、部品点数の少ない簡単な構造のタイヤ把持装置50により加硫ブラダ5を傷つけることのないタイヤ把持装置50を、低コストで実現できる。
次に、別の実施の形態に係るタイヤ装着機構のタイヤ把持装置80について図10ないし図12に基づいて説明する。
タイヤ把持装置80以外の加硫成型機は、前記実施の形態と同じである。
図10は、タイヤ把持装置80の主要部を斜め上方から視た斜視図であり、図11は、タイヤ把持装置80の主要部を斜め下方から視た斜視図である。
固定円環状部材81とこれより一回り径の大きい回動円環状部材85が、中心軸Cを同じくして高さをずらして配置されている。
固定円環状部材81と回動円環状部材85は、上下の厚みが薄い帯状をなし、固定円環状部材81の外径が回動円環状部材85の内径に略等しい大小関係を有し、固定円環状部材81が回動円環状部材85より一段高い位置にある。
固定円環状部材81が上下左右移動するアーム(図示せず)等に吊設され、回動円環状部材85が固定円環状部材81に対して相対回動可能に支持される。
図10を参照して、固定円環状部材81の一部が外周方向に延出して回動用シリンダ82を支持する延出支持部81aをなし、固定円環状部材81の上面に突設された支持部材81bの水平部位81bbと延出支持部81aとの間に回動用シリンダ82が支軸81cに軸支されて水平方向に揺動自在に設けられている。
固定円環状部材81に支持された回動用シリンダ82のシリンダロッド82rの先端が、他方の回動円環状部材85の上面に突設された突起83に軸支されている。
したがって、固定円環状部材81に支持された回動用シリンダ82がシリンダロッド82rを伸縮することで、突起83を介して回動円環状部材85を回動することができる。
固定円環状部材81に周方向等間隔に8本の支軸86が下方に突設されており、各支軸86に鈍角に屈曲したリンク部材87がその屈曲部を軸支されて、それぞれ固定円環状部材81の下方に揺動自在に設けられている。
リンク部材87の外周側に延出した外側アーム87aは、回動円環状部材85の下面に沿って延び、外側アーム87aの端部に形成された長孔87aaに回動円環状部材85から下方に突出したピン85aが摺動自在に嵌合している。
リンク部材87の内周側に延出した内側アーム87bの先端部には、下方に突出した支軸87bbに矩形箱状のパドル支持部材88が軸支されて水平方向に回動自在に吊設されている。
各パドル支持部材88は、同じ形状のリンク部材87に支持されて、常に同一の円周上にあるように構成されている。
各パドル支持部材88から内側側面に沿って鉛直下方に短冊状のチャックパドル90が垂設される。
各チャックパドル90は、常に同一の円周上に配置される各パドル支持部材88から下方に垂設されるので、8個のチャックパドル90は、同一仮想円筒上に円周方向に等間隔に配列される。
したがって、回動用シリンダ82がシリンダロッド82rを伸縮すると、固定円環状部材81に対して回動円環状部材85が相対回動し、ピン85aと長孔87aaの嵌合を介して各リンク部材87を揺動し、内側アーム87bの先端部に吊設されたパドル支持部材88をチャックパドル90とともに揺動して、チャックパドル90を中心側に移動したり遠心側に移動したりして、8個のチャックパドル90が構成する仮想円筒の径を拡大縮小することができる。
チャックパドル90は、下面視で円弧状に湾曲し、下端縁には遠心側に屈曲した係止爪91が形成されている。
また、チャックパドル90の外周面には、係止爪91より幾らか高い位置にビード規制板92が遠心方向に突出して形成されている。
このチャックパドル90の下部に円周方向両側にガイド片95a,95bが円弧状に湾曲して延出して形成されている。
チャックパドル90とガイド片95a,95bは曲率を同じくして同一の内周面を形成する。
本実施の形態におけるガイド片95a,95bは、必ずしも弾性変形できる必要はない。
8個のチャックパドル90をそれぞれ支持する8個のパドル支持部材88を外側から締め付けるように環状スプリング部材97が嵌め込まれている。
環状スプリング部材97は、長尺のコイルスプリングを環状に連結したものであり、円環状にしたときの径は、コイルスプリング自体を伸長して拡大することができ、拡径した環状スプリング部材97を8個のパドル支持部材88を内側にして外側から嵌めて外側から締め付けるようにする。
パドル支持部材88は、リンク部材87の内側アーム87bの先端部に回動自在に吊設されているので、パドル支持部材88から垂設されたチャックパドル90およびガイド片95a,95bが向く方向は自由であるが、環状スプリング部材97によるパドル支持部材88の締め付けによりチャックパドル90が常に仮想円筒の中心軸Cに向くように付勢するようにする。
こうして環状に配置された8個のチャックパドル90は、各チャックパドル90の円周方向の一方の側に延出するガイド片95aは、ガイド片95a側で隣合うチャックパドル60の円周方向の他方の側に延出するガイド片95bと内側(中心側)で常に重なり合うように順次配列する。
図12は、本タイヤ把持装置80を下方から視たときのチャックパドル90とガイド片95a,95bのみを示した下面図であり、8個のチャックパドル90が構成する仮想円筒が最大径となるときのチャックパドル90とガイド片95aを実線で示している。
チャックパドル90から円弧状に湾曲して延出するガイド片95a,95bは、この最大径を構成する仮想円筒の半径に略等しい曲率半径を有する。
ガイド片95a,95bの内周面が8個のチャックパドル90の配置される仮想円筒の中心軸Cに向いたときの該チャックパドル60の姿勢を基本姿勢とすると、チャックパドル90が、隣合うチャックパドル60とガイド片95a,95bが重ならず互いに力を及ぼさない状態を想定したとき、環状スプリング部材97により付勢力を受けてチャックパドル90は正確に中心軸Cに向き、ガイド片95a,95bの円弧面の中心は中心軸Cに一致する基本姿勢にある。
実際は、チャックパドル90は、隣合うチャックパドル60とガイド片95a,95bが重なり合うので、各チャックパドル90は、中心軸Cに正確に向いた基本姿勢から傾くことになる。
よって、各チャックパドル90には、環状スプリング部材97により中心軸Cに正確に向くように、すなわち基本姿勢になるように付勢力が働いている。
したがって、この付勢力が働くために、チャックパドル90の円周方向の一方の側に延出するガイド片95aは、ガイド片95a側で隣合うチャックパドル60の円周方向の他方の側に延出するガイド片95bに内側から押圧するように重なる。
最大径の仮想円筒上にチャックパドル60があるときは、ガイド片95aは、ガイド片95bに重畳部で略全面で接するように重なっている(図12の実線参照)。
仮想円筒が最大径から縮径するようにチャックパドル90が中心側に移動すると、図12において、2点鎖線で示すように、チャックパドル90の円周方向の一方の側に延出するガイド片95aの周方向先端部95aaが、ガイド片95a側で隣合うチャックパドル90の円周方向の他方の側に延出するガイド片95bの内周面に摺接するように、チャックパドル90の姿勢が大きく傾き、環状スプリング部材97により中心軸Cにチャックパドル90を向けようとする(基本姿勢に戻そうとする)付勢力が大きく働き、ガイド片95aの周方向先端部95aaをガイド片95bの内周面に圧接することになる。
よって、ガイド片65aの周方向先端部65aaはガイド片65bの内面に滑らかに接する状態を維持することができる。
生タイヤTの上側のビード部Tbを、8個のチャックパドル90が下端係止爪91に係止して内側から把持し、該ビード部Tbの内周面は8個のチャックパドル90と交互に重なり合うガイド片95a,95bにより遮蔽されているので、加硫ブラダ5は、生タイヤTの上側のビード部Tbの内周面に直接触れることなくチャックパドル90と交互に重なり合うガイド片95a,95bに摺接して生タイヤTの内側に膨張する。
したがって、生タイヤTのビード部Tbを構成する強度の弱い未加硫ゴムを、加硫ブラダ5が擦り剥ぎ取ってしまうような不具合は回避することができる。
そして、8個のチャックパドル90をパドル支持部材88を介して外側から締め付ける環状スプリング部材97は、チャックパドル90の移動に合わせて径を拡縮しながら各チャックパドル90を常に中心軸Cに向く基本姿勢に戻そうとする付勢力を作用させるので、少ない部品点数の簡単な構造で、環状スプリング部材97の付勢力により重なり合うガイド片95a,95bのうち中心側となるガイド片95aの周方向先端部95aaが遠心側となるガイド片95bに常に接するようにすることができる。
よって、ガイド片95aの周方向先端部95aaが中心側(内側)で突出することがなく、加硫ブラダ5を傷つけることもないタイヤ装着機構を低コストで実現できる。
本実施の形態のタイヤ装着機構は、前記実施の形態と同様に、仮想円筒が最大径から拡径するようにチャックパドル90が遠心方向に移動するようなことがあると、チャックパドル90の円周方向の一方の側に延出するガイド片95aの周方向先端近傍の外周面が、ガイド片95a側で隣合うチャックパドル90の円周方向の他方の側に延出するガイド片95bの周方向先端部95bbによって内側に押され、ガイド片95aの周方向先端部95aaがガイド片65bの内周面から離れて内側に突出してしまうため、このガイド片95aの内側に突出した周方向先端部95aaが、膨張して摺接する加硫ブラダ5を傷つける惧れがある。
よって、本タイヤ装着機構では、最大リム径より大きいリム径の生タイヤは取り扱わない。
以上、本発明に係る2つの実施形態のタイヤ装着機構につき説明したが、本発明の態様は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むものである。
例えば、生タイヤには、加硫前の更生タイヤも含まれる。
1…加硫成型機、2…下サイドモールド、3…上サイドモールド、4…トレッドモールド、5…加硫ブラダ、
10…架台、11…下プラテン、12…下部ビードリング、13…下部クランプリン、14…ガス通路、15…押圧支持手段、16…支持台、20…円盤、21…上プラテン、22…上部ビードリング、23…円筒壁、24…モールド保持部材、
30…ブラダ作動装置、31…昇降用シリンダ、32…ピストンロッド、33…傘状プレート、34…上部クランプリング、41…支柱、42…支持アーム、43…鉛直支持棒、
50…タイヤ把持装置、51…円盤状カムプレート、52…リンクアーム、53…回動用シリンダ、54…ピン、55…案内バー、56…ハブ部材、57…スライダ、58…案内ピン、60…チャックパドル、61…係止爪、62…ビード規制板、63…補強リブ、65a,65b…ガイド片、
80…タイヤ把持装置、81…固定円環状部材、82…回動用シリンダ、83…突起、85…回動円環状部材、86…支軸、87…リンク部材、88…パドル支持部材、
90…チャックパドル、91…係止爪、92…ビード規制板、95a,95b…ガイド片、97…環状スプリング部材。

Claims (6)

  1. 鉛直に指向した短冊状のチャックパドルが同一仮想円筒上に複数互いに円周方向に間隔を存して配列され、該仮想円筒の径が拡大縮小するように複数の前記チャックパドルが同時に移動し、生タイヤのビード部を内側から拡径して把持するタイヤ把持装置と、
    加硫金型の中央にあって筒状をなし伸縮性を有する加硫ブラダの筒状の一端開口端が下部リングにより保持され、他端開口端が閉塞されて上部リングにより保持されて前記下部リングの上方で上下に昇降可能とし、前記加硫ブラダの内側にシェーピングガスが送給されるブラダ作動装置とを備え、
    前記タイヤ把持装置が、前記チャックパドルによりビード部を把持して保持した生タイヤを、上方に延びて円筒状をなす前記加硫ブラダの外周囲に配置し、前記ブラダ作動装置が、前記上部リングを下降すると同時に前記加硫ブラダの内側にシェーピングガスを送給して前記加硫ブラダを膨張し生タイヤの内面に圧接させて生タイヤを加硫金型に装着するタイヤ装着機構において、
    前記チャックパドルの下部に円周方向両側にガイド片が延出して形成され、
    隣合う前記チャックパドルの間に互いの方に向かって延出したガイド片は、互いに常に重なり合うことを特徴とするタイヤ装着機構。
  2. 前記チャックパドルから円周方向両側に延出する前記ガイド片は、共に同じ所定の曲率半径の円弧を形成し、
    前記ガイド片が形成する円弧の曲率半径と略等しい半径の仮想円筒上に位置させた前記チャックパドルが把持する生タイヤが、前記タイヤ把持装置が把持する最大のリム径を有する生タイヤであることを特徴とする請求項1記載のタイヤ装着機構。
  3. 前記チャックパドルから円周方向一側に延出するガイド片は、円周方向一側で隣合う前記チャックパドルから円周方向他側に延出するガイド片と中心側で重なり合うことを特徴とする請求項2記載のタイヤ装着機構。
  4. 前記チャックパドルが仮想円筒の径方向に移動することで、複数の前記チャックパドルが形成する仮想円筒の外径が拡大縮小され、
    前記ガイド片は弾性変形することを特徴とする請求項2または請求項3記載のタイヤ装着機構。
  5. 前記ガイド片の内周面が複数の前記チャックパドルの配置される仮想円筒の中心軸に向いたときの前記チャックパドルの姿勢を基本姿勢として、
    前記チャックパドルを基本姿勢に戻そうとする付勢手段を備え、
    前記付勢手段の付勢力により、重なり合う前記ガイド片のうち中心側となる前記ガイド片の端部が遠心側となる前記ガイド片に常に接しながら前記チャックパドルが移動することを特徴とする請求項3記載のタイヤ装着機構。
  6. 前記付勢手段は、複数の前記チャックパドルを外側から締め付ける環状弾性部材であり、
    前記環状弾性部材は、前記チャックパドルの移動に合わせて径を拡大縮小しながら各前記チャックパドルに常に基本姿勢に戻そうとする付勢力を作用させることを特徴とする請求項5記載のタイヤ装着機構。
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