JP6371248B2 - ハンドガイドローラ - Google Patents

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Description

本発明はアスファルト舗装などの路面の締固め作業に用いられるハンドガイドローラに関する。
走行輪を兼ねた転圧輪により路面の締固め作業を実施する転圧機械の中で、ハンドガイドローラは比較的小型且つ軽量な非搭乗型の車両であり、歩道や狭路地などでの締固め作業に広く使用されている。例えば、特許文献1に記載されているように、この種のハンドガイドローラは、動力源としてエンジンを搭載した走行機体の後部に操舵桿の基端を取り付け、後方に向けて延設された操舵桿の先端に操作ボックスを設け、この操作ボックスにエンジン始動用のキーシリンダや前後進レバー、各種表示灯などを設けている。
また、ハンドガイドローラは転圧輪に操舵機能を備えていないため、オペレータは操作ボックスに設けられた操舵グリップを把持して左右に操作することにより車両の進路を変えている。転圧機械の中では小型軽量とはいえ一般にハンドガイドローラの自重は500kg程度に達することから、その進路を変更するには大きな力を要する。
そこで、操舵グリップに対し力を加え易いように、オペレータが操作ボックスの左右何れかを立ち位置とし、側方より操舵グリップを押し引きして進路を変更する操作法が採られている。また、車体の左右何れかを転圧際とした締固め作業では転圧輪の側面を常に確認する必要があるため、その場合もオペレータは操作ボックスの側方に立った上で、操舵グリップや前後進レバーなどを操作している。
特開2001−294139号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたハンドガイドローラは、締固め作業中の操舵グリップの操作性と操作ボックス周辺の部品の破損防止に関して十分とは言い難かった。
上記のように締固め作業中のオペレータは操作ボックスの左右何れかを立ち位置とする場合が非常に多く、また、ハンドガイドローラが専ら使用される歩道や狭路地などでは車両の周囲に十分なスペースを確保できない場合が多い。特許文献1のハンドガイドローラは、操作ボックスから操舵グリップが左右に大きく張り出しているため、このような状況では、極めて間近に位置する操舵グリップをオペレータが操作するため力を入れ難くなる。また、操舵グリップの操作による操作ボックスの位置変位(走行機体を中心としたもの)をオペレータ自身が妨害してしまうこともある。何れの要因も、車両の進路を変更する際の操舵グリップの操作性の低下につながってしまう。
一方、特許文献1のハンドガイドローラでは、粉塵や雨などの影響を受ける作業環境を配慮して、操舵グリップと共にキーシリンダを操作ボックスの側面に設けて、キー差し込み口への粉塵や雨の侵入を防止している。ところが、操舵グリップの操作による車両の進路変更の際には、車両の周囲に十分なスペースがない故に、オペレータの不注意で操作ボックスを周囲の障害物、例えばガードレールなどに衝突させてしまう場合があり、操舵グリップやキーシリンダが破損してしまうという問題もある。特に内部に複雑なピン機構を有するキーシリンダは、キーを介して入力される衝撃により容易に破損してしまう。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、車両の進路を変更する際の操舵グリップの操作性を向上できると共に、車両の進路変更の際に周囲の障害物に操作ボックスを衝突させた場合であっても、操作ボックスに設けられた各種部品の破損を未然に防止することができるハンドガイドローラを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のハンドガイドローラは、動力源としてエンジンを搭載する走行機体と、走行機体の後部を回動支点として上下方向に回動可能に取り付けられ後方に向けて延設された操舵桿と、操舵桿の自由端側に取り付けられ操舵グリップを備えた操作ボックスと、エンジンを始動操作するためのキーを左右何れかの側方から挿脱可能に構成され、挿入されたキーが操作ボックスの左右幅の範囲内に配設されたキーシリンダと、操作ボックスに対して傾動可能に設けられエンジンの回転速度を調整可能に構成され、操作ボックスの左右幅の範囲内に配設されたアクセルレバーと、操作ボックスに対して傾動可能に設けられ走行機体の前後進を切換可能に構成され、操作ボックスの左右幅の範囲内に配設された前後進レバーとを具備し、操作ボックスには、箱状をなすキーボックスが取り付けられ、キーシリンダのキー差し込み口は、キーボックスの側方に面した操作面上に露出し、キーボックスの操作面の周囲の少なくとも一部には、操作ボックスの左右幅の範囲内に位置するように、キーボックスの側面が側方に向けてひさし状に突出して防護壁が形成され、防護壁によりキーシリンダに挿入されたキーが前後及び上下の何れかの方向から覆われることを特徴とする(請求項1)。
このように構成したハンドガイドローラによれば、挿入されたキーとアクセルレバー及び前後進レバーとがそれぞれ操作ボックスの左右幅の範囲内に位置し、左右側方に突出した箇所がなくなる。このため、たとえ締め固め作業中に車両の周囲に十分なスペースを確保できなくても、オペレータが操作ボックスに対してより大きな間隔をおくことができ、操舵グリップを操作する際に力を入れ易くなる。よって、車両を進路変更するときの操舵グリップの操作性が向上する。
また、車両を進路変更する際に操作ボックスを周囲の障害物に衝突させた場合であっても、障害物とキーとの直接的な衝突、或いは障害物と前後進レバーやアクセルレバーとの直接的な衝突が回避されることから、これらの部品の破損が未然に防止される。
一方、例えば障害物が平坦な形状でなくキー側に向けて突出した形状をなす場合、操作ボックスの側面よりも先に障害物がキーと衝突することもあり得るが、本発明では、キーボックスの側面が側方に向けてひさし状に突出して形成された防護壁が障害物と衝突することによりキーと障害物との衝突が回避される。
その他の態様として、防護壁が、操作面の周囲を取り囲むように全周に設けられてキーを前後及び上下の全ての方向から覆うことが好ましい(請求項)。
このように構成したハンドガイドローラによれば、キーと障害物との衝突がより確実に回避されると共に、キーが防護壁により前後及び上下の全ての方向から覆われるため、雨や上方から舞い散る粉塵が遮られてキー差し込み口への粉塵や雨の侵入が防止される。
その他の態様として、防護壁が、操作面の下側に設けられてキーを下方から覆うと共に、キーの挿脱方向に向けて下るように傾斜することが好ましい(請求項)。
このように構成したハンドガイドローラによれば、傾斜面がキーの挿脱方向に下るように傾斜しているため、傾斜面上に堆積した粉塵が傾斜に倣って移動して外部に排出され、キー差し込み口への粉塵の侵入が一層確実に防止される。
その他の態様として、キーボックスが、アクセルレバー及び前後進レバーが配設された操作ボックスとは別の独立したユニットとして構成され、キーシリンダと共に走行機体を運転操作するための電気部品が配設され、操作ボックスに対してボルトにより締結されることが好ましい(請求項)。
このように構成したハンドガイドローラによれば、レバー関係の連携機構などが配設された操作ボックスの製造工程では主に機械的な組立作業が実施され、キーシリンダ及び電気部品が配設されたキーボックスの製造工程では主に電気的な配線作業が実施されるが、操作ボックスとキーボックスとが別ユニットであることから、それぞれの作業内容に応じた作業スタッフが個別に操作ボックスとキーボックスとを製造でき、製造工程をより効率的に実施可能となる。
本発明によれば、車両の進路を変更する際の操舵グリップの操作性を向上できると共に、車両の進路変更の際に周囲の障害物に操作ボックスを衝突させた場合であっても、操作ボックスに設けられた各種部品の破損を未然に防止することができる。
実施形態のハンドガイドローラを示す正面図である。 同じくハンドガイドローラを示す平面図である。 操舵桿を作業位置としたときの操作ボックスの内部構造を示す断面図である。 操舵桿を作業位置としたときの操作ボックスを右斜め上方より見たときの斜視図である。 操舵桿を作業位置としたときの操作ボックスを後方より見たときの後面図である。 操舵桿を作業位置としたときの操作ボックスを左斜め上方より見たときの斜視図である。 操舵桿を作業位置としたときの操作ボックスを左斜め下方より見たときの斜視図である。
以下、本発明を具体化したハンドガイドローラの一実施形態を説明する。
図1は本実施形態のハンドガイドローラを示す正面図、図2は同じくハンドガイドローラを示す平面図である。以下の説明では、ハンドガイドローラを基準として前後、左右、上下の方向を表現する。
ハンドガイドローラ1(以下、車両と称する場合もある)の走行機体2のフレーム3は、上部フレーム3a及び下部フレーム3bから構成されている。下部フレーム3bの下部には走行輪を兼ねた前後一対の転圧輪4を備えると共に、上部フレーム3a上に動力源であるエンジン5などを搭載して構成されている。
詳しくは、上部フレーム3a上の左側半分のスペースには、エンジン5及びその付属部品であるエアクリーナ6、マフラー7、燃料タンク8、スタータ9、オルタネータ10などが搭載されている。また、上部フレーム3a上の右側半分はカバー11により隠蔽され、その内部のスペースには、ラバーカップリング12を介してエンジン5により駆動されるハイドロスタティックトランスミッション( Hydro Static Transmission:以下、HSTという)の油圧ポンプ13、この油圧ポンプ13と共にエンジン5により駆動される電磁クラッチ内蔵のプーリ14、及びバッテリ15が搭載されている。
また、上部フレーム3a上の前部にはHST用の作動油が貯留されたオイルタンク16が搭載され、上部フレーム3a上の後部には散水タンク17が搭載されている。散水タンク17に貯留された水は、転圧輪4の外周面への舗装材の付着防止及び転圧後の舗装材の冷却促進などを目的として、転圧輪4の外周面や転圧後の路面への散水に供される。なお、18は、運搬車両からハンドガイドローラ1を積み卸しするための吊りフックである。
HSTの油圧ポンプ13は前後の転圧輪4に設けられた図示しない油圧モータとの間で閉回路を形成し、油圧ポンプ13から供給される作動油により油圧モータが作動して転圧輪4をそれぞれ回転駆動し、これにより車両1が走行するようになっている。下部フレーム3b内には起振体19が左右両端を回転可能に軸支されており(図1ではその端部を示す)、この起振体19は図示しないベルトを介して上記したプーリ14に接続されている。
起振体19は回転軸線から偏芯した位置に重心を有しており、例えば路盤上の砕石を締め固める作業では、プーリ14の電磁クラッチを接続してエンジン5により起振体19を回転駆動して振動を発生させ、転圧輪4による路盤の締め固めを効率的に行うようになっている。
フレーム3の後部には傾動軸20により操舵桿21の基端が軸支されており、操舵桿21は、走行機体2の後部から後方に延びる作業位置(図1に実線で示す)と、走行機体2の後部から略鉛直上方に延びる格納位置(図1に仮想線で示す)との2位置間で傾動軸20を中心として傾動し、それぞれの位置で図示しないロック機構により固定されるようになっている。
操舵桿21の先端(自由端側)には鋼板から製作された箱状をなす操作ボックス24が取り付けられ、この操作ボックス24によりハンドガイドローラ1の運転操作が行われる。以下に操作ボックス24の詳細を述べるが、操舵桿21の切換位置に応じて操作ボックス24の姿勢が変化するため、説明の便宜上、図1に実線で示す操舵桿21の作業位置を基準として前後、左右、上下の方向を表現する。
図3は操作ボックス24の内部構造を示す断面図、図4は操作ボックス24を右斜め上方より見たときの斜視図、図5は操作ボックス24を後方より見たときの後面図、図6は操作ボックス24を左斜め上方より見たときの斜視図、図7は操作ボックス24を左斜め下方より見たときの斜視図であり、各図の操作ボックス24は、操舵桿21を作業位置に切り換えたときの姿勢で表わされている。
操作ボックス24の外郭は、上面24a、上面24aの前側に形成されたやや前方に向く前傾面24b、左右両側面24c,24d、後面24e及び底面24fにより形成されている。左右両側面24c,24dはボルト25により脱着可能な側面カバーからなり、これらの側面カバー24c,24dを脱着することにより操作ボックス24内のメンテナンスを実施可能となっている。そして、図5に示すように、左右の側面カバー24c,24dを固定するボルト25間の距離が、操作ボックス24の左右幅Lに相当している。
図3,5に示すように、操作ボックス24の上面24aの右側には前後進レバー26が直立姿勢で配設され、上面24aの左側にはアクセルレバー27が直立姿勢で配設され、両レバー26.27の上端(先端)には、レバー操作の際にオペレータが把持するレバーグリップ26a,27aがそれぞれ取り付けられている。
両レバー26,27の下端(基端)はそれぞれ操作ボックス24内に挿入され、操作ボックス24内で左右方向に架設された共通のレバー軸28に軸支されており、レバー軸28を中心として両レバー26,27が個別に前後方向に傾動し得るようになっている。レバー軸28には図示しないスプリングワッシャが介装され、その付勢力により両レバー26,27はそれぞれ適度な摩擦抵抗を受けて任意の傾動位置で固定可能となっている。
操作ボックス24内において前後進レバー26にはロッドエンド29が連結され、このロッドエンド29は図示しないコントロールワイヤを介して上記したHSTの油圧ポンプ13の傾転角調整レバーに連結されている。前後進レバー26の傾動に応じて油圧ポンプ13の傾転角が変化し、それに応じて油圧モータが正逆転して車両1が前後進する。具体的には、前後進レバー26の中立位置では油圧モータは回転せずに車両1を停止状態に保持し、前後進レバー26が中立位置から前方に傾動されると油圧モータは正転して車両1を前進させ、前後進レバー26が後方に傾動されると油圧モータは逆転して車両1を後進させる。
同様に、図示はしないが操作ボックス24内でアクセルレバー27にもロッドエンドが連結され、このロッドエンドは図示しないコントロールワイヤを介してエンジン5に連結されている。アクセルレバー27の3つの傾動位置に応じて、エンジン5は停止状態、全開運転の間で切り換えられる。基本的に締め固め作業中には、油圧ポンプ13の吐出量確保のためにエンジン5が全開運転に保たれ、車両1の運搬・保管中には停止状態に保たれる。
なお、30は前後進レバー26の傾動範囲を規制するための調整ボルトであり、図示はしないが、アクセルレバー27についても同様の調整ボルトが設けられている。
操作ボックス24の後面24eには、ハンドガイドローラ1の意図しない後進を規制するための後進停止機構33が設けられている。後進停止機構33のガイドパイプ34は操作ボックス24の後面24eを貫通するように配設・固定され、ガイドパイプ34内には前後方向に摺動可能に操作ロッド35が挿入されている。操作ロッド35の前端は操作ボックス24内で前後進レバー26の下部に対し間隙を介して相対向し、操作ロッド35の後端はガイドパイプ34から後方に突出してパッド36が固着されている。従って、操舵桿21が作業位置にあるときにパッド36はハンドガイドローラ1の最後端に位置することになる。
パッド36とガイドパイプ34の後端との間には圧縮スプリング37が介装されてベローズ38により被覆されている。圧縮スプリング37により操作ロッド35は後方に付勢されると共に、図示しないストッパによりガイドパイプ34内から後方への離脱を防止されている。
締め固め作業中にハンドガイドローラ1を後進させているとき、操作ボックス24の後方に立ったオペレータに後進停止機構33のパッド36が当たると、圧縮スプリング37を縮ませながら操作ロッド35が前方に摺動して、後方に傾動している前後進レバー26を中立位置に戻す。結果としてオペレータによる前後進レバー26の操作を要することなく車両1が自動停止される。
一方、図3,4,6に示すように、操作ボックス24の前傾面24bには、操作ボックス24とは別の独立したユニットとしてキーボックス41が取り付けられている。このキーボックス41は鋼板から製作された箱状をなし、エンジン5を始動するためのキーシリンダ42、各種表示灯43(電気部品)及びアワーメータ44(電気部品)が備えられている。
詳しくはキーボックス41の外郭は、操作ボックス24の前傾面24bと重なる底面41aをベースとして、前面41b、後面41c、上面41d及び左側面41eからなり、操作ボックス24と同一の左右幅(より詳しくはボルト25の頭部を除く)を有している。図3に示すように、操作ボックス24の内部からボルト51により底面41aが締結されることにより、操作ボックス24に対してキーボックス41が取り付けられ、取付後のキーボックス41は操作ボックス24の一部として機能する。図4に示すように、キーボックス41内は操作面41fにより左右に2分され、この操作面41fの左側に画成された空間がキーボックス41の内部となり、上記したキーシリンダ42、表示灯43及びアワーメータ44が収容されている。
操作面41fは右側方に面すると共に、その周囲を上記した前面41b、後面41c、上面41d、及び底面41aに対して二重構造をなす傾斜面41g(図4に示す)に取り囲まれて右側方に向けて開放されている。操作面41f上にはキーシリンダ42のキー差し込み口42a(図3に示す)が露出し、このキー差し込み口42aには、右側方からキー45が挿脱可能とされている。キーシリンダ42にはグロー(予熱)、アクセサリ、イグニションON、スタートの4位置が設けられており、オペレータはキー差し込み口42aに挿入したキー45を回転操作してエンジン5を始動するようになっている。
図4に示すように、上記した前面41b、後面41c、上面41d及び傾斜面41gは、操作面41fから右側方(キー45の挿脱方向)に向けてひさし状に突出して防護壁46を形成し、この防護壁46の右側方への突出長さは、キー差し込み口42aに挿入されたキー45の操作面41fからの突出長さよりも若干長くなっている。このため、キー45は防護壁46により前後及び上下の全ての方向から覆われると共に、キー45全体が防護壁46の内部に位置している。結果として、挿入されたキー45を含めたキー全体が操作ボックス24の左右幅Lの範囲内に配設されている。
図3,4に示すように、操舵桿21の作業位置では、傾斜面41gが操作面41fの下側に位置してキー45を下方から覆っており、この傾斜面41gは右側方、即ちキー45の挿脱方向に向けて下るように傾斜している。
表示灯43はキーボックス41の後面41c上に露出し、イグニションONの表示、エンジン油圧の低下警告、グローの表示の3つから構成されている。また、アワーメータ44はキーボックス41の左側面41eに露出し、エンジン5のイグニションON時間を逐次積算して表示する機能を奏する。アワーメータ44に表示されたイグニションON時間が現在までのハンドガイドローラ1の稼働時間と見なされ、メンテナンス時期の判断などに利用される。
なお、アワーメータ44を操作ボックス24に設けている理由は、走行機体2に設けた場合に比較して目線に近い高さとなるため、腰を落とさずに立ったまま確認可能なことにある。但し、これに限るものではなく、アワーメータ44を走行機体2に設けてもよい。
一方、図5,7に示すように、操作ボックス24の後面24eには、ホーンスイッチ47、ライトスイッチ48、振動スイッチ49が設けられている。振動スイッチ49は上記したプーリ14の電磁クラッチをON・OFFするものであり、締め固め作業中のオペレータが振動スイッチ49の操作により起振体19を任意に作動・停止できるようになっている。
操作ボックス24上には、上記した前後進レバー26とアクセルレバー27との間を通って前後方向に延びるように操舵グリップ50が配設されている。操舵グリップ50は鋼管を素材として前後両端を下方に湾曲させた形状をなし、その前端は操舵桿21の先端に溶接され、後端は後退停止機構33のガイドパイプ34に溶接されている。
アクセルレバー27に比較して前後進レバー26は格段に長く、操舵グリップ50の上方まで延設されて左側方にクランク状に屈曲形成されている。結果として前後進レバー26のレバーグリップ26aは操舵グリップ50の直上に位置すると共に、前後進レバー26の傾動に伴うレバーグリップ26aの円弧状の移動軌跡に沿うように、操舵グリップ50は円弧状に湾曲形成されている。
操作ボックス24を後方より見た図5から明らかなように、前後進レバー26は操作ボックス24の上面24aの右側で直立すると共に左側方に屈曲形成されており、その基端から先端のレバーグリップ26aまでが操作ボックス24の左右幅Lの範囲内に位置している。また、アクセルレバー27は操作ボックス24の上面の左側で直立し、その基端から先端のレバーグリップ27aまでが操作ボックス24の左右幅Lの範囲内に位置している。そして、この操作ボックス24に対する前後進レバー26及びアクセルレバー27の左右方向の位置関係は、レバー操作により傾動角度が変更されても変わらない。
以上のように本実施形態のハンドガイドローラ1は構成されている。締め固め作業では操舵桿21が作業位置に切り換えられ、エンジン5を駆動源としてHSTの油圧モータにより転圧輪4が回転駆動され、これによりハンドガイドローラ1が走行しながら路面を締め固める。そして、作業中のオペレータは操作ボックス24の左右何れかを立ち位置とし、側方より操舵グリップ50を押し引きして車両1の進路を変更しながら、前後進レバー26や振動スイッチ49などを適宜操作してハンドガイドローラ1を運転する。
このような締め固め作業において、[発明が解決しようとする課題]で述べたように、特許文献1のハンドガイドローラでは、操作ボックスから操舵グリップが左右に大きく張り出しているため、車両1の進路を変更する際の操舵グリップの操作性が悪く、また周囲の障害物に操作ボックスを衝突させた場合に、操舵グリップやキーシリンダを破損させてしまうという問題がある。
本実施形態のハンドガイドローラ1では、図5に基づき説明したように、前後進レバー26及びアクセルレバー27が操作ボックス24の左右幅Lの範囲内に位置しており、左右側方に突出した箇所は一切ない。また、図4に基づき説明したように、挿入されたキー45を含めたキー全体が操作ボックス24の左右幅Lの範囲内に位置しており、左右側方に突出した箇所は一切ない。無論、後進停止機構33や操舵グリップ50についても操作ボックス24の左右幅Lの範囲内に位置しており、操作ボックス24の左側面41eに露出したアワーメータ44にも突出箇所はない。
結果として、操作ボックス24に設けられた全ての部品が操作ボックス24の左右幅Lの範囲内に位置している。このため、たとえ車両1の周囲に十分なスペースを確保できない場合であっても、オペレータが操作ボックス24に対してより大きな間隔をおくことができ、車両1の進路変更のために操舵グリップ50を操作する際に力を入れ易くなる。よって、車両1を進路変更するときの操舵グリップ50の操作性を向上することができる。
また、車両1を進路変更する際にオペレータの不注意により操作ボックス24を周囲の障害物に衝突させた場合であっても、操作ボックス24に設けられた部品の破損が未然に防止される。
例えば内部に複雑なピン機構を有するキーシリンダ42は障害物との衝突により容易に破損してしまうが、操作ボックス24の側面24c,24dが障害物に衝突した時点で操作ボックス24の位置変位が止まるため、障害物とキー45との直接的な衝突が回避されてキーシリンダ42の破損を未然に防止することができる。前後進レバー26やアクセルレバー27も衝撃を受けると操作ボックス24内の連携機構が破損してしまう場合があるが、上記と同様に理由により障害物との直接的な衝突が回避されることから、その破損を未然に防止することができる。よって、操作ボックス24に設けられた各種部品の破損を未然に防止して、その信頼性を向上させることができる。
一方、本実施形態のハンドガイドローラ1は、キー差し込み口42aへの粉塵や雨の侵入防止のために、キー差し込み口42aが露出する操作面41fを右側方に面して設けただけでなく、キーボックス41の外郭を形成する前面41b、後面41c、上面41d及び傾斜面41gを利用して防護壁46を形成し、この防護壁46によりキー45を前後及び上下の全ての方向から覆っている。この防護壁46は、キー差し込み口42aへの粉塵や雨の侵入防止、及び障害物との衝突によるキーシリンダ42の破損防止の双方に貢献するものである。
即ち、防護壁46がキー45を前後及び上下の全ての方向から覆っているため、操舵桿21が作業位置と格納位置の何れにあるときでも、防護壁46の何れかの箇所がキー45の直上に位置して雨や上方から舞い散る粉塵を遮る役割を果たす。これにより、キー差し込み口42aへの粉塵や雨の侵入を一層確実に防止することができる。
また、上記したようにキーシリンダ42及びキー45を操作ボックス24の左右幅Lの範囲内に位置させれば、多くの場合に障害物とキー45との直接的な衝突を回避できる。
なお、本実施形態では、キー45を前後及び上下の全ての方向から覆うように防護壁46を形成したが、これに限ることはない。例えば前面41b、後面41c、上面41dの何れか一つを右側方に向けてひさし状に突出させて、部分的に防護壁46を形成してもよい。
また、以上のような防護壁46による粉塵対策を施したとしても、空気中に浮遊する粉塵が防護壁46内に侵入して次第に堆積する場合がある。この現象は操舵桿21が作業位置と格納位置の何れにあるときでも発生し、一旦堆積した粉塵は、周囲に防護壁46があるが故にかえって外部に排出され難い。防護壁46の一部を形成する傾斜面41gは、その対策を目的としたものである。
操舵桿21が格納位置にあるときには操作面41fの下側に前面41bが位置することから、防護壁46内の粉塵は主に前面41b上に堆積している。締め固め作業を実施するために操舵桿21が作業位置に切り換えられると、図3,4に示すように、操作面41fの下側には傾斜面41gが位置することになり、この姿勢変更に伴って防護壁46内の粉塵は傾斜面41g上に移動する。傾斜面41gがキー45の挿脱方向に下るように傾斜しているため、この傾斜に倣って粉塵は防護壁46の開口側に移動して外部に排出される。このように操舵桿21が作業位置に切り換えられる毎に防護壁46内の粉塵が外部に排出されるため、キー差し込み口42aへの粉塵の侵入を一層確実に防止でき、また清掃性の向上にも貢献する。
一方、上記したようにキーボックス41は、操作ボックス24とは別ユニットとして構成されてボルト51により操作ボックス24に締結されている。この構成は、キーボックス41を含めた操作ボックス24全体の製造工程を効率化するための対策である。
即ち、操作ボックス24内にはレバー関係の連携機構や後進停止機構33などが収容され、その製造工程では主に機械的な組立作業が実施される。これに対してキーボックス41内にはキーシリンダ42、表示灯43、アワーメータ44などが収容され、その製造工程では主に電気的な配線作業が実施される。作業内容に応じて担当する作業スタッフが相違するため、仮に操作ボックス24とキーボックス41とが一体化されている場合には、異なる作業スタッフが単一のユニットに対して組立作業や配線作業を順次実施する必要が生じる。
本実施形態では、別ユニットの操作ボックス24とキーボックス41とを作業内容に応じた作業スタッフが個別に製造可能となるため、製造工程をより効率的に実施することができる。なお、操作ボックス24とキーボックス41との製造を完了した後には、操作ボックス24にキーボックス41をボルト51で締結した上でコネクタを介して電気的に接続すればよい。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、操舵桿21を作業位置と格納位置との間で切換可能としたが、これに限ることはなく、例えば操舵桿21を作業位置で固定してもよい。
また上記実施形態では、キーボックス41を操作ボックス24とは別ユニットとすることにより上記のような特有の作用効果を得たが、必ずしもこのように構成する必要はない。例えば操作ボックス24とキーボックス41とを単一のユニットとして構成してもよく、この場合でも、キー45を含めたキー全体と、前後進レバー26及びアクセルレバー27とを操作ボックス24の左右幅Lの範囲内に位置させれば、実施形態と同様の作用効果が得られる。
また上記実施形態では、キーボックス41の設置面を前傾面24bとしたが、必ずしもこのように構成する必要はなく、設置面を通常の水平面としてもよい。
2 走行機体
5 エンジン
21 操舵桿
24 操作ボックス
26 前後進レバー
26a レバーグリップ
27 アクセルレバー
27a レバーグリップ
41 キーボックス
42 キーシリンダ
42a キー差し込み口
43 表示灯(電気部品)
44 アワーメータ(電気部品)
45 キー
46 防護壁
51 ボルト
L 左右幅

Claims (4)

  1. 動力源としてエンジンを搭載する走行機体と、
    上記走行機体の後部を回動支点として上下方向に回動可能に取り付けられ後方に向けて延設された操舵桿と、
    上記操舵桿の自由端側に取り付けられ操舵グリップを備えた操作ボックスと、
    上記エンジンを始動操作するためのキーを左右何れかの側方から挿脱可能に構成され、挿入された上記キーが上記操作ボックスの左右幅の範囲内に配設されたキーシリンダと、
    上記操作ボックスに対して傾動可能に設けられ上記エンジンの回転速度を調整可能に構成され、上記操作ボックスの左右幅の範囲内に配設されたアクセルレバーと、
    上記操作ボックスに対して傾動可能に設けられ上記走行機体の前後進を切換可能に構成され、上記操作ボックスの左右幅の範囲内に配設された前後進レバーと
    を具備し
    上記操作ボックスには、箱状をなすキーボックスが取り付けられ、
    上記キーシリンダのキー差し込み口は、上記キーボックスの側方に面した操作面上に露出し、
    上記キーボックスの操作面の周囲の少なくとも一部には、上記操作ボックスの左右幅の範囲内に位置するように、上記キーボックスの側面が側方に向けてひさし状に突出して防護壁が形成され、該防護壁により上記キーシリンダに挿入された上記キーが前後及び上下の何れかの方向から覆われる
    ことを特徴とするハンドガイドローラ。
  2. 上記防護壁は、上記操作面の周囲を取り囲むように全周に設けられて上記キーを前後及び上下の全ての方向から覆う
    ことを特徴とする請求項に記載のハンドガイドローラ。
  3. 上記防護壁は、上記操作面の下側に設けられて上記キーを下方から覆うと共に、上記キーの挿脱方向に向けて下るように傾斜した
    ことを特徴とする請求項に記載のハンドガイドローラ。
  4. 上記キーボックスは、上記アクセルレバー及び上記前後進レバーが配設された上記操作ボックスとは別の独立したユニットとして構成され、上記キーシリンダと共に上記走行機体を運転操作するための電気部品が配設され、上記操作ボックスに対してボルトにより締結された
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載のハンドガイドローラ。
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