JP6370142B2 - 重なり量測定装置及び重なり量測定方法 - Google Patents

重なり量測定装置及び重なり量測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤを構成するシート状部材の重なり量を測定する重なり量測定装置及び重なり量測定方法に関する。
従来、グリーンタイヤは、金型成形により所定長さのシート状に加工されたインナーライナ、カーカスプライ、ベルト、トレッド等のシート状部材を成形ドラムに順次巻付け、環状に成形されたビードをカーカスプライ上に組み付けることで成形される。各シート状部材は、あらかじめ成形ドラムに巻付けたときに、巻付け開始端と巻付け終了端とに所定の重なり量が得られるようにドラム周囲寸法に対し所定の長さ寸法に成形加工されるが、加硫前のゴム部材から成るため、所定寸法に成形された後の搬送時や、成形ドラムへの巻付け時に伸縮変形が生じ、実際にシート状部材を成形ドラムに巻付けたときの重なり量に、重なり過ぎや、重なり不足が生じる場合がある。上記重なり量は、後工程における加硫後にも重なり状態が維持されるラップジョイントや、加硫後に突き合わせ状態となるバッドジョイント等により設定量が異なり、特にバッドジョイントの場合には成形時の重なり量に精度を要するため、シート状部材を成形ドラムに巻付けた後に、所定の重なり量が得られているかどうかを確認するために重なり量の測定が行なわれる。例えば、重なり量は、複数の2次元のレーザセンサと、成形ドラムの回転を検出するエンコーダとを用いて測定される。複数のレーザセンサは、照射するレーザ光の光跡が成形ドラム表面において幅方向に対して傾斜するように設定され、各レーザセンサから照射されるレーザ光が成形ドラムの幅方向全体に亘るように所定距離離間して配置される。まず、レーザセンサからレーザ光を照射した状態で、シート状部材を成形ドラムに対して巻付けを行い、成形ドラムの回転に伴なってレーザ光の光跡を横切る巻付け開始端の位置を検出するとともに、検出された巻付け開始端の移動距離をエンコーダによって検出し、次に回転に伴なってレーザ光の光跡を横切る巻付け終了端の位置を検出することで、成形ドラムに巻付けられたシート状部材の長さが測定される。そして、測定されたシート状部材の長さと成形ドラムの外周長との差を求めることで重なり量が測定される。
国際公開第2006/019070号
しかしながら、上記方法による重なり量の測定では、成形ドラムに巻付けられたシート状部材の長さを測長することはできるものの、重なり量測定の正確性に欠け、また、正しく重なっているのかどうかを判定することが困難であった。さらに、巻付け開始端に対して巻付け終了端の先端が浮き上がった状態や反り返った状態では、測長において長さが足りていても、正しい重なりではないため、最終的なタイヤとなったときに、不良タイヤとして扱われることになる虞がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するため、タイヤを構成するシート状部材の端部同士の接続において、端部同士の重なり状態が正確に行なわれているかどうか、及び重なり量を正確に測定することを可能にする重なり量測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための重なり量測定装置の構成として、所定長さに成形され、かつ表面側に、幅方向に延長する成形痕を有するシート状部材を成形ドラムの外周側に先端側から巻付けたときのシート状部材の先端側と後端側との重なり部の重なり量の測定する重なり量測定装置であって、重なり部を含む周囲全体を上から撮影手段で撮影することにより、後端側のシート状部材の表面に形成される第1成形痕と先端側のシート状部材の表面に形成される第2成形痕とを検出する検出手段と、撮影した画像のフレームからシート状部材の第1成形痕とシート状部材の第2成形痕との間の距離を測定して重なり量を算出する算出手段とを備える構成とした。
本構成によれば、重なり部を含む所定領域を撮影した画像内に含まれる先端側のシート状部材の第1成形痕と後端側の第2成形痕とを検出し、第1成形痕と第2成形痕との間の距離から重なり量を算出するので正確に重なり量を測定することができる。即ち、画像に撮影された第1成形痕や第2成形痕は、シート状部材を成形したときに常に形成されるものであるため、互いの関係、例えば、距離関係については一定である。また、シート状部材は、成形ドラムに巻き付けたときに最適な重なり量が得られるように成形されていることから、巻付け前の搬送時に変形してしまった場合や、成形ドラムに正しく巻き付けられなかった場合には、第1成形痕と第2成形痕との関係に変化が生じることになる。したがって、あらかじめ成形ドラムにシート状部材を巻き付けたときの第1成形痕と第2成形痕との距離関係を既知としておき、実際に成形ドラムにシート状部材を巻き付けたときの第1成形痕と第2成形痕との距離を測定して、あらかじめ既知として用意しておいた第1成形痕と第2成形痕との距離関係とを比較することで重なり量の増減を調べることで、正確に重なり量を測定することが可能となる。さらに、立体的な重なり部を上側から撮影して平面的な画像として取得し、この画像から第1成形痕と第2成形痕との間を測定するようにしていることから、重なり部の表面における凹凸、重なり部における反りや浮き上がり、シート状部材の厚みの変動等の立体的な状態の影響を受けずに、重なり量を正確に測定することができる。
また、上記課題を解決するための重なり量測定方法の態様として、所定長さに成形され、かつ表面側に、幅方向に延長する成形痕を有するシート状部材を成形ドラムの外周側に先端側から巻付けたときに、シート状部材の先端側と後端側との重なり部の重なり量の測定において、重なり部を含む周囲全体を上から撮影手段で撮影することにより、後端側のシート状部材の表面に形成される第1成形痕と先端側のシート状部材の表面に形成される第2成形痕とを検出する検出工程と、撮影した画像のフレームからシート状部材の第1成形痕とシート状部材の第2成形痕との間の距離を測定して重なり量を算出する算出工程とを備える態様としたことにより、重なり部を含む所定領域を撮影した画像内に含まれる先端側のシート状部材の第1成形痕と後端側の第2成形痕とを検出し、第1成形痕と第2成形痕との間の距離から重なり量を算出するので正確に重なり量を測定することができる。
また、上記課題を解決するための重なり量測定方法の他の態様として、検出工程は、フレームの幅より狭い幅のブロックに分割し、それぞれのブロックの画像をシート状部材の第1成形痕側の第1領域と、シート状部材の第2成形痕側の第2領域とに分割して第1成形痕と、第2成形痕とを個別に検出し、それぞれの検出を各ブロック毎に行う態様としたことにより、より精度良く重なり量を測定することができる。即ち、フレームの幅よりも狭い幅のブロックに分割し、それぞれのブロックの画像からシート状部材の重なり量を測定することで、フレーム内における重なり量の変化を検出することができる。また、各ブロックの画像を第1成形痕を含む第1領域と、第2成形痕を含む第2領域とに分けて第1成形痕と第2成形痕とを検出することで、重なりの状態も検出することができる。例えば、後端側の第1成形痕が、第1領域から検出されないときには、重なりに浮き上がり、反り返り等が生じていると判定することができる。
また、上記課題を解決するための重なり量測定方法の他の態様として、検出工程では、前記第1領域の濃淡から閾値以上の輝度値を有する画素を検出し、検出された画素が直線状に並ぶ直線を第1成形痕として検出する工程と、第2領域の濃淡から閾値以上の輝度値を有する画素を検出し、検出された画素が直線状に並ぶ直線を第2成形痕として検出する工程とを備える態様としたことにより、重なり量の測定とともに重なりの状態を検出することができる。即ち、第1成形痕や第2成形痕は、シート状部材において立体的な変化があるため撮影において影等が生じることになり、画像には、重なり部と他の部位との間に濃淡が生じることになる。そこで、画像における濃淡を閾値と比較し、重なり部における第1成形痕及び第2成形痕を他の部位と分離することで、画像における第1成形痕や第2成形痕を確実に検出することができる。
また、上記課題を解決するための重なり量測定方法の他の態様として、算出工程は、シート状部材の第1成形痕とシート状部材の第2成形痕との間の距離と、重なり部におけるシート状部材の先端から第1成形痕までの距離及びシート状部材の後端から第2成形痕までの距離との関係に基づいて重なり量を算出することにより、重なり量を正確に測定することができる。
また、上記課題を解決するための重なり量測定方法の他の態様として、撮影手段で撮影されるシート状部材の第1成形痕は、L字状の段部の表面側の角部であり、第2成形痕は、シート状部材表面側に形成される矩形状の凸状部の一方の角部である態様としたことにより、精度良く重なり量を測定することができる。
本発明係る重なり量測定装置の概略構成図である。 カーカスプライの重なり部を示す概略図である。 撮影手段により重なり部の画像を取得するときの概略図である。 エッジ及びリッジの検出工程及び重なり量の算出方法を示す概念図である。 処理手段により重なり量を算出するフローチャートである。 モニターに表示された測定結果を示す図である。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1は、本発明に係る重なり量測定装置1及び重なり量測定方法の実施形態を示す概略構成図である。
同図において、シート状部材を成形するためのドラム成形装置2は、概略、所定距離離間して立設される一対の支柱21と、支柱21により回転可能に支持される軸22と、軸22に取り付けられる成形ドラム23と、軸22を駆動する駆動機構24とにより構成される。
一対の支柱21;21は、上端側に軸受21aを備え、この軸受21aにより成形ドラム23を回転可能とする軸22を支持する。軸22には、断面円形の円筒状の成形ドラム23が同軸となるように固着される。軸22の一端には、成形ドラム23の回転角度を検出するためのエンコーダ25が取り付けられる。
成形ドラム23は、タイヤ成形におけるシート状部材の巻取り土台となるものであって、コンベア20で移送されるシート状部材が成形ドラム23の円周方向に沿って巻付けられる。コンベア20の先端側は、成形ドラム23の上部の巻付け開始位置に対応しており、コンベア20は、成形ドラム23の周速と同一速度でカーカスプライ10を成形ドラム23方向に送りだす。本実施形態では、成形ドラム23の外周面に巻付けられるシート状部材は、図2に示すようにカーカスコード11が埋設されたカーカスプライ10として説明する。
カーカスプライ10は、所定長さ(成形ドラム23周方向長さ)、所定幅のゴム,合成ゴムより成り、成形ドラム23を略一周する長さを有し、幅方向に延長し、かつ所定間隔のカーカスコード11が埋設され、カーカスプライ10の表面には、成形時に形成される突状部としてのリッジ12、すなわち断面矩形の突状部が形成されている。カーカスプライ10は、未加硫の2枚のゴムシートで接着層付きのカーカスコード11を挟み込むことでカーカスコード11が一体化される。ドラム巻きされたカーカスプライ10を成形するときに、成形型とゴムシート表面との間の空気を脱気するため、成形型の成形面には、矩形凹状の空気抜き溝が形成されているので、上記リッジ12には上記矩形状の溝による成形跡として残ったものである。空気抜き溝は、成形型の表面に一定の間隔で形成されており、成形後のカーカスプライ10の表面には、カーカスプライ10の幅方向に所定の間隔で形成される。
カーカスプライ10の重なり部において先端Hの巻付け開始端側には、後端(巻付け終了端)Yが重ねられる。この先端H側の端部には後端Yの裏面(内面)を向くL字状の段部S1が形成される。また、カーカスプライ10の後端Y側の端部には、カーカスプライ10の外方向を向く、L字状の段部S2が形成される。すなわち、カーカスプライ10が成形ドラム23に巻付けられて、重なり部が形成されると、段部S2は、重なり部において外向きとなり、段部S2の表面側は、エッジ10Aとなる。本例では、このエッジ10Aを有する段部S2を第1成形痕と称する。カーカスプライ10の表面に所定間隔で形成される各リッジ12は、幅方向に延長する凸(突)状部であり、このリッジ12を第2成形痕と称する。矩形のリッジ12のうちエッジ10A側に近い第2成形痕としてのリッジ12mの角部のうちエッジ10A側の角部をエッジ角部12Aとする。なお、上記段部S1,S2は、カーカスプライ10を成形型により成形するときに、カーカスコード11を上,下から未加硫のシート状のゴム部材で挟み込み成形型により成型するときに、型抜けし易くするために階段状に形成される。
本実施形態では、上記後端Y側に形成される角部としてのエッジ10Aと、先端H側の表面側に形成されるリッジ12mのエッジ角部12Aとの区間距離を測定することで、重なり量Lを測定する。なお、エッジ10Aとともにエッジ10Qが形成され、またリッジ12にはリッジ角部12Aとともにリッジ角部12Qも形成される。
成形ドラム23を回転させる駆動機構24には、駆動源としてのモータと、モータの回転力を軸22に伝達する伝達機構とにより構成される。よって、モータが回転することで軸22とともに成形ドラム23が回転し、軸22の回転角度が成形ドラム23の回転角度としてエンコーダ25により検出される。エンコーダ25は、カーカスプライ10の巻付け開始端である先端H側から巻付けの開始から成形ドラム23が1回転して後端Yまで巻付けが完了し、先端Hに巻付け終了端である後端Yが重なったときに処理手段32に停止信号を出力することで、成形ドラム23を停止する。このとき、幅方向に等配された撮影手段としてのCCDカメラ31に上記重なり量Lの重なり部から後端Y側に最も近いリッジ12mまでの範囲が対向するように成形ドラム23は停止制御される。これにより一方の成形痕であるエッジ10Aと他方の成形痕であるエッジ角部12Aとの両方が撮影される。
成形ドラム23を支持する支柱21には、支柱21の延長方向に沿って上方に延長する所定長さの延長支柱26が取り付けられる。延長支柱26には、上端側において成形ドラム23の軸心と平行に延長し、延長支柱26同士を接続する架橋部材27が取り付けられる。架橋部材27には、前述した撮影手段としての3台のCCDカメラ31,31,31が取り付けられる。各カメラ31は、カメラ31の数量に対応して架橋部材27に設けられる移動機構28に個別に取り付けられる。移動機構28は、架橋部材27の延長方向(カーカスプライ10の幅方向)に沿ってカメラ31を移動可能に支持するとともに巻付けを行なうカーカスプライ10の幅に応じてカメラ31を幅方向に移動調整する。これによりカーカスプライ10の幅が異なっても、カーカスプライ10の幅に応じて端部を撮影することができる。すなわち、本実施形態では、移動機構28を用いてカメラ31,31,31の位置を調整することで、成形ドラム23に対し、カーカスプライ10がいかなる幅であっても、カーカスプライ10の中央及び左,右端を撮影できる。
なお、成形ドラム23の幅方向の端部を基準として、カーカスプライ10の巻付けを行なう場合には、基準となる端部側のカメラは、架橋部材27に直接固定するようにしても良い。
処理手段32は、3個のカメラ31と、複数のカメラ31によって撮影された画像を画像処理して重なり量を算出する領域分割部34と、エッジ検出部35と、リッジ検出部36と、重なり量算出部37とを備える。
3台のカメラ31は、所定のフレームの領域の撮影を可能にするエリアカメラであって、成形ドラム23に巻付けられたカーカスプライ10の巻付け開始端と巻付け終了端とが重なる重なり部を含む所定範囲の領域を撮影する。
例えば、左,右のカメラ31は、成形ドラム23に巻付けられたカーカスプライ10の幅方向の両端からそれぞれ幅方向中心側に所定距離離間した位置が撮影焦点となるように設定される。幅方向端部からそれぞれ50mm幅方向中心側に撮影焦点が設定される。両端側を撮影する左,右のカメラ31の間に設けられた中央のカメラ31は、両端側を撮影する左,右のカメラ31の間を均等に分割する位置に配置される。複数のカメラ31により撮影された画像は、本発明の重なり量算出手段(工程)が構成される処理手段32に出力される。上記左カメラ31,中央カメラ31,右カメラ31により本発明の検出手段(工程)が構成される。
3台のカメラ31は、カラーカメラ、モノクロカメラのいずれでも良く、撮影されたカラー画像、又は、モノクロ画像を処理手段によりグレースケールに変換して処理される。なお、モノクロ画像は、白黒のグレースケールに限らず、カラー画像を構成するRGBのうちいずれか一色で撮影したものであっても良い。なお、各カメラ31には同一のカメラを使用する。カメラ31は、3台に限らないことはもちろんである。
処理手段32は、所謂コンピュータであって、各カメラ31により撮影された画像処理や重なり量Lを算出するための手段としてのCPU、画像処理や重なり量Lの算出処理をするためのプログラム等を記憶する記憶手段としてのROM,RAM、通信手段としての入出力インターフェースを備える。入出インターフェースには、画像処理を行うためのパラメータを入力する入力手段としての図外の操作パネルや、カメラ31により撮影された画像や、処理結果である重なり量Lを表示する表示出力手段としてのモニターが接続される。
処理手段32は、図6に示すように各カメラ31で撮影された画像のフレームP1,P2,P3のそれぞれを、幅方向に例えば3つのブロックQ1,Q2,Q3に分割するフレーム分割部33と、例えば中央のブロックQ2をさらに上,下2つの領域R1,R2に分割する領域分割部34と、分割された一方の領域R1から後端Yのエッジ10Aを検出するエッジ検出部35と、エッジ10Aに最も近い(後端Yに最も近い)リッジ12のリッジ角部12Aを検出するリッジ検出部36と、検出されたエッジ10Aとリッジ12のリッジ角部12Aとに基づいて重なり量Lを算出する重なり量算出部37とを有する。
図4(a)乃至(c)は、フレームP1の写真画像であって、同図に示すように重なり部は、黒色の濃淡で取得される。
エッジ検出部35は、図4(a)に示すように、エッジ10A側の領域R1をスキャンしてカーカスプライ10の後端Yのエッジ10Aを検出することでエッジ直線10Lを検出する。具体的には、エッジ検出部35は、まず、領域R1の左端に位置する画素列を下端から上端までスキャンし、当該画素列のスキャンが終了すると1つ右隣の画素列を下端から上端までスキャンする工程を右端の画素列まで繰り返して、エッジ10Aが撮影されたものと想定される画素の検出を行う。上記スキャンは、撮影した画像を構成する画素の色の濃淡に基づいて検出する。即ち、画素の輝度値が所定の閾値以上の輝度値のときに、エッジ10Aが撮影された画素として検出される。検出された画素は、その輝度値とともに、エッジ10A側の領域R1における座標位置が記憶される。
なお、閾値以上の輝度値を有する画素が領域R1の幅方向に直線状に連続するときに直線として検出するとして説明したが、例えば、閾値以上の輝度値を有する画素が上下方向に所定画素数以内に連続するときにも直線として検出するようにしても良い。
次に、エッジ検出部35は、検出された画素の並びについて判定を行う。上記工程により検出された画素が、領域R1の左端から右端まで幅方向に一列に直線状に連続して並ぶときに直線として検出し、さらに、検出された直線のうち、領域R1の上下方向の座標位置が、最も下側に位置する直線をエッジ10Aに相当するエッジ直線10Lとして検出するとともに図外のメモリに記憶される。このようにして、エッジ10Aの位置が設定される。
リッジ検出部36は、図4(b)に示すように、リッジ12側の領域R2をスキャンしてカーカスプライ10のリッジ12においてエッジ10Aに最も近接する端部であるリッジ角部12Aに相当するリッジ直線12Lを検出する。具体的には、リッジ検出部36は、まず、領域R2の左端に位置する画素列を下端から上端までスキャンし、当該画素列のスキャンが終了すると1つ右隣の画素列を下端から上端までスキャンする工程を右端の画素列まで繰り返して、リッジ角部12Aが撮影されたものと想定される画素の検出を行う。上記スキャンは、撮影した画像を構成する画素の色の濃淡に基づいて検出する。即ち、画素の輝度値が所定の閾値以上の輝度値のときに、リッジ角部12Aが撮影された画素として検出される。検出された画素は、その輝度値とともに、領域R2における座標位置が記憶される。
次に、リッジ検出部36は、検出された画素の並びについて判定を行う。上記工程により検出された画素が、領域R2の左端から右端まで幅方向に一列に直線状に連続して並ぶときに直線として検出し、さらに、検出された直線のうち、領域R2の上下方向の座標位置が、最も下側に位置する直線をリッジ角部12Aに相当するリッジ直線12Lとして検出するとともに図外のメモリに記憶される。このようにして、リッジ角部12Aの位置が設定される。
重なり量算出部37は、エッジ検出部35により検出されたエッジ直線10Lと、リッジ検出部36により検出されたリッジ直線12LとのブロックQ2内における間隔測定に基づいて重なり量Lを算出する。
各カメラ31により撮影された各フレームP1,P2,P3をそれぞれ、複数のブロックQ1,Q2,Q3に分割することにより、各フレームP1,P2,P3内において異なる重なり量を検出することが可能となる。即ち、フレームP1,P2,P3の中においても撮影された位置によって重なり量も異なるため、先端Hと後端Yとが重なる重なり部の延長方向に沿うようにフレームP1,P2,P3を複数のブロックQ1,Q2,Q3に分割して各ブロックQ1,Q2,Q3において重なり量を測定することで重なり部における重なりの状態を正確に把握することが可能となる。
また、各フレームP1,P2,P3において分割した各ブロックQ1,Q2,Q3をさらに、上,下の領域R1,R2に分割し、各領域R1,R2に含まれるエッジ10A又はリッジ角部12Aを個別に検出することにより、エッジ10A及びリッジ角部12Aの検出に係るアルゴリズムを簡素化することができる。
即ち、図4(a),(b)に示すように、画像には、巻き終了端Yとリッジ12mとが撮影されており、ブロックQ1乃至Q3を上下に分割することで、下側の領域R1には巻き終了端Yを撮影した画像のみとなり、上側の領域R2にはリッジ12mが撮影された画像のみとなる。下側の領域R1にはエッジ10Aとエッジ10Qとが残ることになり、上側の領域R2にはリッジ角部12Aとリッジ角部12Qとが残ることになる。本実施形態では、検出対象であるエッジ10Aとリッジ角部12Aとは、それぞれ各領域R1,R2において下側に位置することから、各領域R1,R2をスキャニングするプログラムのアルゴリズムを同一のものを利用することができるので、処理速度を向上させながら、リッジ10A及びエッジ角部12Aを検出することが可能となる。
例えば、図4(c)に示すように、フレームP1,P2,P3の各大きさが、上端から下端までの距離Mが17mmとして設定されている場合において、検出されたリッジ直線12Lの位置が上端から4mm、エッジ直線10Lの位置が上端から14mmのときには、エッジ10A−リッジ角部12A間の距離は14mm−4mm=10mmとなる。次に、エッジ10A−リッジ角部12A間の距離から重なり量Lを算出する。あらかじめ算出したプライ成形時における理論上のエッジ10A−リッジ角部12A間の距離を7.99mmとすれば、重なり量Lは10mm−7.99mm=1.81mm不足していることになる。よって、あらかじめ正規のエッジ10A−リッジ角部12A間の距離と、重なり量Lとを記憶させておき、算出されたエッジ10A−リッジ角部12A間の距離を減じることで、重なり量Lの不足量や過剰量を算出することができる。
即ち、上記のように、カーカスプライ10の先端Hと後端Yとの立体的な重なり部を上側から撮影して平面的な画像として取得し、この画像から第1成形痕と第2成形痕との間を測定するようにしていることから、重なり部の表面における凹凸、重なり部における反りや浮き上がり、シート状部材の厚みの変動等の立体的な状態の影響を受けずに、重なり量を正確に測定することが可能となる。
また、エッジ10Aに相当するエッジ直線10Lの検出と、リッジ角部12Aに相当するリッジ直線12Lの検出は、フレームPを構成する画素の輝度値の濃淡により検出していることにより、実際の重なりにおいてエッジ10Aに浮きが生じた場合や、部材としての成形時にリッジ12に成形不良が生じている場合には、リッジ角部12A及びエッジ10Aの検出において十分な濃淡として表れないため、閾値を下回ることになりリッジ直線12Lの検出やエッジ直線10Lの検出において不良として判定されることになる。この場合、重なり量Lは算出されずに測定失敗(測定エラー)やジョイント不良と判定することができる。
以下実施例を用いて本発明による重なり量測定装置1による重なり量Lの算出方法について説明する。
本実施例では、図1,図3に示すように、例えば3台のカメラ31により重なり量Lを撮影するものとして説明する。各カメラ31により撮影されたフレームは、カーカスプライ10の搬送方向に向かって左側のカメラ31によって撮影された画像のフレームをP1、中央のカメラ31によって撮影された画像のフレームをP2、右側のカメラによって撮影された画像のフレームをP3として説明する。各フレームP1乃至P3は、図5に示すフローチャートにより処理される(図6参照)。
最初に、左側のカメラ31によって撮影されたフレームP1から重なり量Lの算出が実行される。
まず、フレームP1は、フレーム分割部33により幅方向に均等な大きさの左ブロックQ1、中央ブロックQ2、右ブロックQ3の3つに分割される。
分割された各ブロックQ1乃至Q3は、それぞれ、ウインドウ分割部34によりさらにエッジ10A側の領域R1、リッジ12m側の領域R2に分割される。
各フレームP1が複数の領域R1,R2に分割されると、最初に中央ブロックQ2から領域R1,領域R2について重なり量Lを算出する処理が実行される。
ステップ101では、中央ブロックQ2のエッジ10A側の領域R1を呼び出し、エッジ検出部35によりカーカスプライ10の一端である後端Yのエッジ10Aを領域R1から検出する。このエッジ検出工程では、領域R1をスキャンして領域R1を構成する画素の輝度値を閾値αと比較し、画素の輝度値が閾値α以上のものをエッジ10Aが撮影されたものとして検出する。そして、閾値α以上の輝度値を有する画素が領域R1の幅方向全域に亘り直線的に連続するものを直線として検出し、検出された直線のうち領域R1において最も下側に位置する直線をエッジ直線10Lとして検出する。また、幅方向全域に亘り直線的に連続するものがない場合には、エッジ直線10Lなしとして検出する。
次に、ステップ102では、中央ブロックQ2のリッジ12側の領域R2を呼び出し、リッジ検出部36によりカーカスプライ10の他端側である先端H側においてエッジ10Aに最も近接し、表面に露出するリッジ12のリッジ角部12Aを領域R2から検出する。このリッジ検出工程では、領域R2をスキャンして領域R2を構成する画素の輝度値を閾値αと比較し、画素の輝度値が閾値α以上のものをリッジ角部12Aが撮影されたものとして検出する。そして、閾値α以上の輝度値を有する画素が領域R2の幅方向全域に亘り直線的に連続するものを直線として検出し、検出された直線のうち領域R2において最も下側に位置する直線をリッジ直線12Lとして検出する。また、幅方向全域に亘り直線的に連続するものがない場合には、リッジ直線12Lなしとして検出する。
次に、ステップ103では、ステップ101及びステップ102によりエッジ直線10Lとリッジ直線12Lとが検出されたかどうかの判定を行い、エッジ直線10L,リッジ直線12Lのいずれか一方の直線のみが検出されたときには、リッジ角部12A−エッジ10A検出失敗としてステップ201に移行し、エッジ直線10L,リッジ直線12Lの両方が検出されたときには、リッジ角部12A−エッジ10A検出成功としてステップ104に移行する。
ステップ103においてリッジ角部12A−エッジ10A検出成功のときには、ステップ104により重なり量Lの算出を行う。ステップ104により重なり量Lの算出が終了すると、ステップ105に移行して測定正常完了信号を出力してステップ101に戻り、中央フレームP2の重なり量Lの算出を行う。
また、ステップ103においてリッジ角部12A−エッジ10A検出失敗のときには、ステップ201に移行し、左ブロックQ1から重なり量Lを算出する処理が実行される。
ステップ201では、左ブロックQ1のエッジ10A側の領域R1を呼び出し、エッジ検出部35によりカーカスプライ10の一端である後端Y端のエッジ10Aを領域R1から検出する。このエッジ検出工程では、領域R1をスキャンして領域R1を構成する画素の輝度値を閾値βと比較し、画素の輝度値が閾値β以上のものをエッジ10Aが撮影されたとものとして検出する。ここで閾値βは、閾値αよりも輝度値の判定基準を低く設定する。そして、閾値β以上の輝度値を有する画素が領域R1の幅方向全域に亘り直線的に連続するものを直線として検出し、検出された直線のうち領域R1において最も下側に位置する直線をエッジ直線10Lとして検出し、幅方向全域に亘り直線的に連続するものがない場合には、直線なし、つまりエッジ直線10Lなしとして検出する。
次に、ステップ202では、左ブロックQ1のリッジ12のリッジ角部12A側の領域R2を呼び出し、リッジ検出部36によりカーカスプライ10の他端側である先端H側においてエッジ10Aに最も近接し、表面に露出するリッジ角部12Aを領域R2から検出する。このリッジ検出工程では、領域R2をスキャンして領域R2を構成する画素の輝度値を閾値βと比較し、画素の輝度値が閾値β以上のものをリッジ角部12Aが撮影されたとものとして検出する。
そして、閾値β以上の輝度値を有する画素が領域R2の幅方向全域に亘り直線的に連続するものを直線として検出し、検出された直線のうちリッジ12側の領域R2において最も下側に位置する直線をリッジ直線12Lとして検出する。また、幅方向全域に亘り直線的に連続するものがない場合には、直線なし、つまりリッジ直線12Lなしとして検出する。
次に、ステップ203では、ステップ201及びステップ202によりエッジ直線10Lとリッジ直線12Lとが検出されたかどうかの判定を行い、エッジ直線10L,リッジ直線12Lのいずれか一方の直線のみが検出されたときには、リッジ角部12A−エッジ10A検出失敗としてステップ301に移行し、エッジ直線10L,リッジ直線12Lの両方が検出されたときには、リッジ角部12A−エッジ10A検出成功としてステップ204に移行する。
ステップ203においてリッジ角部12A−エッジ10A検出成功のときには、ステップ204により重なり量Lの算出を行う。ステップ204により重なり量Lの算出が終了すると、ステップ105に移行して測定正常完了信号を出力してステップ101に戻り、中央フレームP2の重なり量Lの算出を行う。
また、ステップ203においてリッジ角部12A−エッジ10A検出失敗のときには、ステップ301に移行し、右ブロックQ3から重なり量Lを算出する処理が実行される。
ステップ301では、右ブロックQ3のエッジ10A側の領域R1を呼び出し、エッジ検出部35によりカーカスプライ10の一端であるエッジ10Aを領域R1から検出する。このエッジ検出工程では、領域R1をスキャンして領域R1を構成する画素の輝度値を閾値γと比較し、画素の輝度値が閾値γ以上のものをエッジ10Aが撮影されたとものとして検出する。ここで、閾値γは、閾値αよりも検出基準が厳しくなるように選択する。そして、閾値γ以上の輝度値を有する画素がエッジ10A側の領域R1の幅方向全域に亘り直線的に連続するものを直線として検出し、検出された直線のうちエッジ10A側の領域R1において最も下側に位置する直線をエッジ直線10Lとして検出する。また、幅方向全域に亘り直線的に連続するものがない場合には、直線なし、つまりエッジ直線10Lなしとして検出する。
次に、ステップ302では、右ブロックQ3のリッジ12側の領域R2を呼び出し、リッジ検出部36によりカーカスプライ10の他端側である後端Y側においてエッジ10Aに最も近接し、表面に露出するリッジ角部12Aを領域R2から検出する。このリッジ検出工程では、領域R2をスキャンして領域R2を構成する画素の輝度値を閾値γと比較し、画素の輝度値が閾値γ以上のものをリッジ角部12Aが撮影されたとものとして検出する。そして、閾値γ以上の輝度値を有する画素が領域R2の幅方向全域に亘り直線的に連続するものを直線として検出し、検出された直線のうちリッジ12側の領域R2において最も下側に位置する直線をリッジ直線12Lとして検出する。また、幅方向全域に亘り直線的に連続するものがない場合には、直線なし、つまりリッジ直線12Lなしとして検出する。
次に、ステップ303では、ステップ301及びステップ302によりエッジ直線10Lとリッジ直線12Lとが検出されたかどうかの判定を行い、エッジ直線10L,リッジ直線12Lのいずれか一方の直線のみが検出されたときには、リッジ角部12A−エッジ10A検出失敗としてステップ401に移行し、エッジ直線10L,リッジ直線12Lの両方が検出されたときには、リッジ角部12A−エッジ10A検出成功としてステップ304に移行する。
ステップ303においてリッジ角部12A−エッジ10A検出成功のときには、ステップ304により重なり量Lの算出を行う。ステップ304により重なり量Lの算出が終了すると、ステップ105に移行して測定正常完了信号を出力してステップ101に戻り、中央フレームP2の重なり量Lの算出を行う。
また、ステップ303においてリッジ角部12A−エッジ10A検出失敗のときには、ステップ305に移行し、検出異常終了として終了し、中央フレームP2の重なり量Lの算出を行う。尚、検出異常終了とともに検出異常完了信号を出力する。
ステップ101〜ステップ305の処理が終了すると、中央フレームP2から重なり量Lを算出する処理を上記ステップに従って行い、中央フレームP2による重なり量Lの算出がすると、右フレームP3による重なり量Lの算出を行うことで重なり量測定工程が終了する。
上記実施形態のように各フレームP1乃至P3における各ブロックQ1乃至Q3毎に異なる閾値α,β,γを設定し、ブロックQ1乃至Q3毎の領域R1;R2をスキャンしてエッジ10Aやリッジ角部12Aが撮影されたものを検出することで、カーカスプライ10の表面の状態や撮影時の状態に依存することなく各フレームP1乃至P3に撮影されたエッジ10Aやリッジ角部12Aの有無を判定することができるので、重なり量Lの検出とともに重なり状態も検出することが可能となる。
図6は、上記フローチャートに示すアルゴリズムでフレームP1,P2,P3それぞれから重なり量Lを算出した結果をモニターに表示したときの表示例である。画面上には、撮影した画像のフレームP1,P2,P3とともに、測定したエッジ10A−リッジ角部12A間の距離とともに、重なり量Lの増減が表示される。
このように、重なり量測定装置1を構成することで、画像に対応する重なり量Lの状態を目視で確認できるとともに、測定された結果から重なり部の状態を知ることができるので、後段の重なり部の判定において重なり量Lの良否を容易に判定することができる。
図6に示す測定結果は、エッジ10A−リッジ角部12A間の距離が7.99mmのときに正規の重なり量Lが得られるように設定されているものである。
まず、左フレームP1における重なり量Lの測定では、ブロックQ2においてリッジ角部12A−エッジ10A検出が失敗し、ブロックQ1においてリッジ角部12A−エッジ10A検出が成功し、そのときのリッジ角部12A−エッジ10A間距離は、7.81mmとして測定された。つまり、正規のリッジ角部12A−エッジ10A間距離よりも0.18mm距離が短く測定されたことにより、正規の重なり量Lよりも重なり量Lが0.18mm増加していることを示している。
次に、左フレームP2における重なり量Lの測定では、ブロックQ2においてリッジ角部12A及びエッジ10Aの検出が成功し、そのときのリッジ角部12A−エッジ10A間距離は、8.27mmとして測定された。つまり、正規のリッジ角部12A−エッジ10A間距離よりも0.28mm距離が長く測定されたことにより、正規の重なり量Lよりも重なり量Lが0.28mm減少していることを示している。
次に、左フレームP3における重なり量Lの測定では、ブロックQ2においてリッジ角部12A−エッジ10A検出が失敗し、さらに、ブロックQ1においてもリッジ角部12A−エッジ10A検出が失敗し、そしてブロックQ3においてリッジ角部12A−エッジ10A検出が成功し、そのときのリッジ角部12A−エッジ10A間距離は、8.57mmとして測定された。つまり、正規のリッジ角部12A−エッジ10A間距離よりも0.58mm距離が短く測定されたことにより、正規の重なり量Lよりも重なり量Lが0.58mm減少していることを示している。
即ち、先端Hに対する後端Yの重なりは、左フレームP1から右フレームP3にかけて重なり量Lが減少していることになり、傾斜して重なっていることが分かる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、カメラにより撮像した画像のフレームを3つのブロックに分割するとして説明したが、左右二つに分割して異なる閾値によって直線を構成する画素を検出するようにしても良いし、4つ以上のブロックに分割して、ブロック毎に画素を検出する閾値に異なる値を設定してエッジやリッジに相当する直線を検出するようにしても良い。
本実施形態では、成形ドラム23の1周分に相当する長さを有するカーカスプライ10を巻付け、巻き開始端と巻き終了端との端部同士を重ね合わせた部位の重なり量Lを測定するものとして説明したが、成形ドラム23の1周分よりも短い長さの複数のカーカスプライを互いに重ね合わせて、成形ドラム23の外周1周分となるように重ねたときであっても、本発明の重なり量測定装置によれば、互いに重なるカーカスプライ同士の重なり量を測定することができる。
また、シート状部材をカーカスプライとして説明したが、被測定対象となるシート状部材は、カーカスプライに限らず、ベルト等のコードによって補強されるシート状部材や、未加硫のゴムシートからなるシート状部材であっても良い。これらシート状部材は、成形型により成形されるため、本実施形態の直線状のリッジのように成形跡が表面に残るので、成形跡を特徴部として、部材間同士の距離を測定するようにすれば良い。
また、リッジ12のリッジ角部12Aを検出するとして説明したが、図2中のリッジ12における後部の角部12Qを検出しても、既知のリッジの幅寸法を加味することで、重なり量Lの算出は可能である。また、同様にエッジ10Aに限らず、エッジ10Qを検出しても計算は可能である。あるいは、エッジ10A又はエッジ10Qとのいずれかと、リッジ角部12A又はエッジ角部12Qのいずれかとの区間寸法を検出しても良い。
また、後端Y側は、幅方向に切り落としのままであって、段部Sが存在しないタイプの場合には、カーカスプライ10表面側の巻付け終了端のエッジをそのまま検出することにより、重なり量Lを検出できる。
また、後端Yについては、エッジ10A又はエッジ10Qに限らずその後部側表面に形成される図3のリッジ12mを検出して、巻付け開始端における終了端側の表面側のリッジ12mとの区間を計算しても良い。これにより、後端Y側に多少のめくれが生じても重なり量Lを検出できる。
また、カメラ31は、本実施形態の3台に限定されず何台で合っても良い。例えば、1台を左,右方向に移動し、かつ、所定位置(例えば、左端,中央,右端)で停止しつつ撮影しても、あるいは、エッジ10が細幅の場合、2個のカメラを用いても良い。また、撮影フレームP1乃至P3は、エッジ10Aとリッジ角部12Aとの全体を撮影する範囲として説明したが、エッジ10Aとリッジ角部12Aとを個別に撮影する範囲であっても良い。
10 カーカスプライ、10A エッジ、12 リッジ、12A リッジ角部、
23 成形ドラム、31 撮影手段、32 処理手段、33 フレーム分割部、
34 領域分割部、35 エッジ検出部、36 リッジ検出部、37 重なり量算出部、
H 先端、P;P1乃至P3 フレーム、Q;Q1乃至Q3 ブロック、
R1;R2 領域、Y 後端、α;β;γ 閾値。

Claims (6)

  1. 所定長さに成形され、かつ表面側に、幅方向に延長する金型成形痕を有するシート状部材を、成形ドラムの外周側に先端側から巻付けたときに、シート状部材の先端側と後端側との重なり部の重なり量を測定する重なり量測定装置であって、
    前記重なり部を含む周囲全体を上から撮影手段で撮影することにより、後端側のシート状部材の表面に形成される第1成形痕と、先端側のシート状部材の表面に形成される第2成形痕とを検出する検出手段と、
    撮影した画像のフレームから前記シート状部材の前記第1成形痕と、前記シート状部材の前記第2成形痕との間の距離を測定して重なり量を算出する算出手段とを備える重なり量測定装置。
  2. 所定長さに成形され、かつ表面側に、幅方向に延長する金型成形痕を有するシート状部材を、成形ドラムの外周側に先端側から巻付けたときに、シート状部材の先端側と後端側との重なり部の重なり量を測定する重なり量測定方法であって、
    前記重なり部を含む周囲全体を上から撮影手段で撮影することにより、後端側のシート状部材の表面に形成される第1成形痕と、先端側のシート状部材の表面に形成される第2成形痕とを検出する検出工程と、
    撮影した画像のフレームから前記シート状部材の前記第1成形痕と、前記シート状部材の前記第2成形痕との間の距離を測定して重なり量を算出する算出工程とを備える重なり量測定方法。
  3. 前記検出工程は、前記フレームの幅より狭い幅のブロックに分割し、それぞれのブロックの画像を前記シート状部材の第1成形痕側の第1領域とシート状部材の第2成形痕側の第2領域とに分割して、前記第1成形痕と前記第2成形痕とを個別に検出し、それぞれの検出を各ブロック毎に行うようにしたことを特徴とする請求項2記載の重なり量測定方法。
  4. 前記検出工程では、前記第1領域の濃淡から閾値以上の輝度値を有する画素を検出し、検出された画素が直線状に並ぶ直線を前記第1成形痕として検出する工程と、
    前記第2領域の濃淡から閾値以上の輝度値を有する画素を検出し、検出された画素が直線状に並ぶ直線を前記第2成形痕として検出する工程とを備えることを特徴とする請求項3記載の重なり量測定方法。
  5. 前記算出工程は、前記シート状部材の第1成形痕と前記シート状部材の第2成形痕との間の距離と、
    前記重なり部におけるシート状部材の先端から前記第1成形痕までの距離及びシート状部材の後端から前記第2成形痕までの距離との関係に基づいて重なり量を算出することを特徴とする請求項2乃至請求項4いずれか記載の重なり量測定方法。
  6. 撮影手段で撮影されるシート状部材の前記第1成形痕は、L字状の段部の表面側の角部であり、前記第2成形痕は、シート状部材の表面側に形成される矩形状の突状部の一方の角部であることを特徴とする請求項2乃至請求項5いずれか記載の重なり量測定方法。
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