JP6368519B2 - 掘削装置 - Google Patents
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Description
この構成では、地面が傾斜している場合でも、リーダの軸方向を鉛直に配置することができ、掘削部材を地盤に対して鉛直方向に圧入することができる。
なお、滑り止め板の構成は限定されるものではないが、ゴム製や合成樹脂製で摩擦係数が大きな部材を用いることが望ましい。
本実施形態では、地盤に杭を回転圧入するための掘削装置(杭打機)に、本発明の掘削装置を適用した場合について説明する。
本実施形態の掘削装置1は、図1に示すように、杭100(特許請求の範囲における「掘削部材」)を回転させながら地盤Gに圧入するものである。
なお、本実施形態の杭100は、円筒状の鋼管杭であり、外周面にスクリュ羽根が設けられている。
さらに、掘削装置1は、リーダ支持部40に連結されたリーダ50と、リーダ50に沿って昇降する回転駆動装置60と、回転駆動装置60を昇降させるための昇降装置70とを備えている。
アウトリガ12の基部は、ベース部10の前端部に形成された開口部に挿入されており、連結ピンを用いてベース部10に着脱自在に連結されている。
アウトリガ12の先端部の下面は、地面G1に載置される部位であり、ベース部10の下面と同様に滑り止め板11が貼り付けられている。
なお、ベース部10の下面が地面G1に載置された状態では、シリンダ本体13aに対してロッド13bが縮退しており、ロッド13bの下端部は地面G1から離間している。
ベース部10の下面を地面G1に載置するときには、車輪14bが地面G1から離間するように、後部キャスタ14をベース部10に対して傾斜させている。
また、図4(b)に示すように、ベース部10を地面G1から離間させた状態では、後部キャスタ14をベース部10に対して傾動させることで、車輪14bをベース部10の下面よりも下方に突出させることができる。
取付アーム15aの後端部は、ベース部10の前端部の開口部に挿入され、連結ピンを用いてベース部10に着脱自在に連結される(図4(c)参照)。
これにより、掘削装置1は、ベース部10の下面が地面G1から離間した状態で、各キャスタ14,15に支持されるため、掘削装置1を移動可能となる。
図5(b)に示すように、第一スライド部20の左右両側面には、上下一対のローラ21,21が複数設けられている(図5(a)参照)。各ローラ21は、左右方向の軸回りに回転自在である。
図5(a)に示すように、第二スライド部30の前後両面には、上下一対のローラ31,31が複数設けられている(図5(b)参照)。各ローラ31は、前後方向の軸回りに回転自在である。
第二スライド部30の上面と、リーダ支持部40の下面とは、図5(a)に示すように、前後方向に延ばされた傾動軸41を介して連結されている。そして、リーダ支持部40は、図5(c)に示すように、第二スライド部30に対して傾動軸41の軸回りに左右方向に傾動自在である。
第一油圧シリンダ42は、シリンダ本体42aと、シリンダ本体42aに対して伸縮自在なロッド42bとを備え、シリンダ本体42aから上方に向けてロッド42bが突出している。
そして、第一油圧シリンダ42のロッド42bをシリンダ本体42aに対して伸縮させることで、リーダ支持部40が第二スライド部30に対して左右方向に傾動するように構成されている。
第二油圧シリンダ44は、シリンダ本体44aと、シリンダ本体44aに対して伸縮自在なロッド44bとを備え、シリンダ本体44aから前方に向けてロッド44bが突出している。
図2に示すように、シリンダ本体44aに対してロッド44bを伸長させると、リーダ50の下端部が前方に押し出される。これにより、リーダ50は、リーダ連結軸43の軸回りに傾動する。具体的には、リーダ50の上部が後下向きに移動し、リーダ50の下部が前上向きに移動する。
そして、シリンダ本体44aに対してロッド44bを最も伸長させた状態では、リーダ50の軸方向が水平に配置され、リーダ50がリーダ支持部40の上方に横たわる。
クレーン53は、リーダ50の上端部から前方に延ばされたアーム53aと、リーダ50の後部に取り付けられたウィンチ53bとを備えている。アーム53aはリーダ50の上端部に対して左右方向に旋回自在である。
ウィンチ53bから引き出されたワイヤ53cは、アーム53aの先端部に設けられた滑車に掛け渡されており、アーム53aの先端部から垂れ下がっている。ワイヤ53cの下端部にはフック53dが連結されている。
ハウジング61内には、リングギヤ61bが収容されている。リングギヤ61bの中心位置は取付穴61aと同軸に配置されている。
リングギヤ61bの中心穴61cには、円筒状のチャック64が内嵌されている。チャック64はリングギヤ61bに固定されている(図6(a)参照)。
また、図6(c)に示すように、チャック64が右回転した場合には、開口部64aの右縁部が、杭100の係合突起101に当接し、チャック64と杭100とが右回りに共回りする。
チェーン72の一端は、リーダ50の前方で回転駆動装置60の上部に連結され、チェーン72の他端は、リーダ50の前方で回転駆動装置60の下部に連結されている。
したがって、駆動ユニット300の向きは、施工現場のレイアウトに応じて適宜に設定することができる。
さらに、ベース部10と駆動ユニット300との間に複数のワイヤ85bを掛け渡すことで、駆動ユニット300に対してベース部10を確実に固定している。
そして、回転駆動装置60によって杭100を回転させながら、回転駆動装置60を下降させることで、杭100を地盤Gに回転圧入することができる。
さらに、ベース部10の下面には滑り止め板11が貼り付けられており、ベース部10と地面G1の間の摩擦力が大きくなるため、掘削装置1は掘削時に地面G1から大きな反力を得ることができる。
このように、掘削装置1を駆動させるために必要な駆動ユニット300を利用して、掘削装置1の安定性を高めることができる。
したがって、掘削装置1では、杭100を地盤Gに回転圧入するときの施工精度および施工効率を高めることができる。
また、両回転用モータ62,62をハウジング61の側部に設けることで、回転駆動装置60に取付穴61aを貫通させることができる。これにより、取付穴61aに杭100を貫通させることができる。さらに、掘削装置1では、図6(a)に示すように、回転駆動装置60内にチャック64が設けられている。したがって、掘削装置1では、地面G1から回転駆動装置60までの高さを低くすることができる。
このように、掘削装置1では、全体の高さを低くすることができるため、天井が低い施工現場に用いることができる。
このように、掘削装置1では、掘削時には掘削装置1の安定性を高めることができ、移動時には掘削装置1を容易に移動させることができる。
本実施形態の掘削装置1では、図2に示すように、車輪14b,15cを有するキャスタ14,15によってベース部10を支持しているが、ベース部10に車輪を設置する構成は限定されるものではなく、ベース部10に直接車輪を取り付けてもよい。さらに、掘削装置1のベース部10にクローラ(履帯)を取り付けてもよい。
また、本発明の掘削装置は、地盤に埋設された杭の周囲を掘削して杭を撤去する掘削装置(杭抜機)に適用することもできる。この場合には、円筒状のケーシングが回転駆動装置60に連結される。
10 ベース部
11 滑り止め板
12 アウトリガ
13 ジャッキ
13a シリンダ本体
13b ロッド
14 後部キャスタ
14b 車輪
15 前部キャスタ
15c 車輪
17 第一レール
20 第一スライド部
21 ローラ
22 第二レール
30 第二スライド部
31 ローラ
40 リーダ支持部
41 傾動軸
42 第一油圧シリンダ
42a シリンダ本体
42b ロッド
43 リーダ連結軸
44 第二油圧シリンダ
44a シリンダ本体
44b ロッド
50 リーダ
53 クレーン
60 回転駆動装置
61 ハウジング
62 回転用モータ
63 スライダ
64 チャック
70 昇降装置
71 昇降用モータ
72 チェーン
80 走行用連結部
85 ユニット用連結部
100 杭
200 電動車両
300 駆動ユニット
G 地盤
G1 地面
Claims (5)
- 設置面に載置されるベース部と、
前記ベース部の上部に連結された第一スライド部と、
前記第一スライド部の上部に連結された第二スライド部と、
前記第二スライド部に設けられたリーダ支持部と、
前記リーダ支持部に連結されたリーダと、
前記リーダに沿って昇降する回転駆動装置と、を備え、
前記リーダは、前記リーダ支持部に対して前後方向に傾動自在であり、
前記回転駆動装置に連結された掘削部材を回転させながら地盤に圧入する掘削装置であって、
前記第一スライド部は、前記ベース部に対して前後方向および左右方向のいずれか一方に移動自在であるとともに、
前記第二スライド部は、前記第一スライド部に対して前後方向および左右方向のいずれか他方に移動自在であり、
前記ベース部はジャッキを有しており、
前記ジャッキによって前記ベース部を前記設置面に対して上昇させた状態で、前記ベース部に車輪またはクローラを設置可能であることを特徴とする掘削装置。 - 前記リーダ支持部は、前記第二スライド部の上部に連結されており、
前記リーダ支持部は、前記第二スライド部に対して左右方向に傾動自在であることを特徴とする請求項1に記載の掘削装置。 - 前記ベース部の下面に滑り止め板が貼り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の掘削装置。
- 前記ベース部には、自走式の走行装置に連結される走行用連結部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の掘削装置。
- 前記ベース部には、前記回転駆動装置の動力源である駆動ユニットに連結されるユニット用連結部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の掘削装置。
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