JP3308219B2 - 自走式オールケーシング施工機 - Google Patents
自走式オールケーシング施工機Info
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Description
場所打ち杭施工などに使用されるオールケーシング施工
機に関するものである。
ルケーシング工法が多用されている。これは、ケーシン
グを把持し揺動または回転させつつ地中に押し込みなが
ら、ケーシング内の土砂をハンマーグラブなどによって
除去して基礎杭孔を形成し、鉄筋の挿入等所定の手当を
行った後にケーシング内にコンクリートを打設しなが
ら、ケーシングを把持して徐々に引抜いて場所打杭を造
成するものである。
工機は、一般に定置式のものが使用されており、1つの
杭の施工が完了し、次の杭施工箇所への移動は、クレー
ンによって行われている。しかし、大型のオールケーシ
ング施工機の場合はハンマーグラブ用のクレーンでは能
力が不足するため、これを吊持できる大型のクレーンを
別途必要とする。また、移動先の途中に高架など上に構
造物がある場合にはクレーンが使用できないという問題
がある。
設けて自走を可能にしたものがある。図6は、従来の自
走式オールケーシング施工機を示すもので、施工機本体
10のベースフレーム20の左右に履帯式の走行装置4
0が取り付けられている。ケーシングを回転圧入する作
業時には、ケーシング1が垂直に圧入されるようにベー
スフレーム20の底部に取り付けられているジャッキ1
9を伸長し機体を垂直に維持してしており、走行装置4
0は地面より浮き上がった状態になっている。
うな従来の自走式オールケーシング施工機は、走行装置
を取り付けるためにベースフレームを定置式のものとは
大幅に変更しなければならない。また、施工現場には石
や打設した杭などの突起物が多く、ベースフレームやジ
ャッキがこれら突起物と当たらないようにかなり地表か
ら高くしておく必要があり、そのため、ジャッキ19の
ストロークを大きく設定しなければならない。
動は、輸送制限内で施工機本体を分解して、トレーラで
搬送しており、施工現場で組み立てられて使用するが、
上記のように定置式と移動式ではベースフレームやジャ
ッキなど分解されない要素が大きく異なるため、定置式
を移動式に変更することは実質上困難で、定置式と移動
式を別個に保有し、施工現場に合わせて適宜選択して使
用している。
場合は、走行装置をクレーンで吊持しながら行わなけれ
ばならず、時間がかかるばかりでなく安全上も好ましく
ないという問題がある。そこで本発明は、定置式のオー
ルケーシング施工機を改造することなく、これに走行装
置を簡便に脱着でき、しかも狭い施工現場でも使用でき
る自走式オールケーシング施工機を提供することを目的
とするものである。
め、本発明では次の手段を採った。即ち、ケーシングを
把持して回転駆動させる機構を備えた昇降フレームをベ
ースフレームの四隅に立設した昇降シリンダで昇降可能
に設け、ケーシングを回転または揺動させつつ地中に押
し込むオールケーシング施工機において、施工機本体の
両側に履帯式の走行装置を配置し、該走行装置の走行フ
レームにその内側と外側から上方へ履帯を跨ぐブラケッ
トを脱着可能に複数設けるとともに、該ブラケットに履
帯の上方に位置させた支柱を立設し、走行時には該支柱
を該昇降フレームに係止して該昇降シリンダを縮小さ
せ、ケーシング圧入作業時は該係止を外し該走行装置を
地面に置いた状態または該支柱の下部を該昇降フレーム
に係止して該走行装置を該昇降フレームの昇降に連動さ
せるため、該昇降フレームに該支柱が嵌挿される脱着可
能な支持具を設けるとともに該支柱を該支持具に係止す
る係止手段を設けたことを特徴としている。
把持し揺動または回転させつつ地中に押し込みながら、
ケーシング内の土砂をハンマーグラブなどによって除去
して基礎杭孔を形成するためのもので、ケーシングを把
持して回転駆動させる機構を備えた昇降フレームをベー
スフレームの四隅に立設した昇降シリンダで昇降可能に
設けたものである。
回転させてケーシング先端に付設したカッタによって掘
削するものと、正転、逆転を繰り返す揺動式のものがあ
り、本発明は両者を含むものである。なお、上記の施工
機本体は、定置式のオールケーシング施工機を意味して
いる。
した履帯式とし、駆動は駆動輪に付設された油圧モータ
によっている。この走行装置は、クレーンや杭打機に使
用されており、これをそのまま使用することができる。
走行フレームに取り付けるブラケットは、走行フレーム
の内側(施工機本体側)と外側から上方へ履帯を跨ぐよ
うに2個以上設ける。そして、ブラケットに立設する支
柱は、その断面形状は角状にすると支持具との係止が簡
便となるが、特にこれに限らず円筒状でもよい。また、
支柱の長さは、昇降フレームが最上昇した位置でも係止
具から外れないだけ必要である。また、支柱の位置は、
狭い施工現場での作業にも適するように施工機本体に対
して走行装置をできるだけ近接するようにするのがよ
い。したがって、支柱は履帯の上方部(履帯と施工機本
体の間ではない)から立設している。
入時のガイドとなるものではないので、かなり、遊びが
あってよい。また、支柱を支持具へ係止する係止手段
は、両者を確実に固定でき、簡単に取り外しができるも
のであればよい。ピン結合が簡便であるが、ボルトやキ
ーなどを用いてもよい。
便利にするため脱着可能に取り付けられている。
は、支柱を支持具に係止せずに走行装置が地面に置かれ
た状態のままで行われる。なお、不整地での作業、とく
に走行装置が不整地に位置する場合などでは、支柱の下
部を支持具に係止して、昇降フレームの昇降に連動させ
てもよい。
止し、伸長状態の昇降シリンダを縮小させることにより
施工機本体のベースフレームを上昇させれば、走行状態
にすることができる。 施工機本体に走行装置を取り付
けるときは、立設したブラケットを取り付けた走行装置
をクレーンで吊持して施工機本体の両側に載置し、支柱
の上端から支持具を嵌挿させて昇降フレームに取り付け
ればよい。必要によりジャッキを作動させれば取り付け
が容易である。
例に基づいて説明する。図1および図2に示すように、
施工機本体10の左右両側に油圧モータで駆動する履帯
式の走行装置30が取り付けられている。
に、ケーシング1の外周に複数の楔状のチャック部材4
が回転リング6に吊下げられ、回転リング6は、上部フ
レーム8にベアリング2を介して回転可能に支持されて
いる。そして、上部フレーム8は、複数のチャックシリ
ンダ14によって昇降フレーム12と連結されている。
ック部材4と共に挿入可能な回転体16が、ベアリング
3を介して回転可能に支持されており、昇降フレーム1
2に固設された複数の油圧モータ18により回転駆動さ
れるように構成されている。また、昇降フレーム12は
ベースフレーム20の四隅に設けられた昇降シリンダ1
7によって昇降されるように構成されている。さらに、
ベースフレーム20の底面の四隅には、レベル調整用の
ジャッキ19が取り付けられており、杭孔施工にあたっ
ては、これを伸長し、杭孔が真直に掘削されるようにベ
ースフレーム20のレベルや傾斜が調整される。
ダ14を縮小作動させてチャック部材4でケーシング1
を把持している状態を示し、右側半分は把持が解除され
ている状態を示している。走行装置30は、施工機本体
10の昇降フレーム12に取り付けられている。すなわ
ち、走行装置30の走行フレーム31の内側と外側から
上方へ履帯を跨ぐブラケット32が2個脱着可能に設け
られており、その上部には角状の支柱34が突設されて
いる。また、ブラケット32は互いに連結部材33によ
って連結されている。
には、脱着可能なL字状の支持具35が取り付けられて
おり、該ブラケット32の支柱34が嵌挿する角孔を有
している。そして、支柱34には、係止手段としてのピ
ン孔34a、34b、34cが縦方向に、即ち、ピン孔
34aは、支柱34の再上部に、ピン孔34bは支柱3
4の中程に、そして34cは支柱の下部に設けられてお
り、ピン36によって支持具35と連結できるように構
成されている。
ング掘削装置の作用について説明する。杭孔を施工する
場合には施工中にオールケーシング施工機が傾いたり地
中に落ち込まないように、鉄板などの敷板39が置か
れ、その上に移動式オールケーシング施工機が載置され
る。
された施工機本体10をハンマーグラブ用のクレーンで
組み立て、その両側に支柱35を立設したブラケット3
2を取り付けた履帯式の走行装置30を同クレーンで吊
持して載置する。そして、支柱34の上端から支持具3
5を嵌挿させ、該支持具35を昇降フレーム12に取り
付ける。支持具35を昇降フレーム12に取り付ける際
には、適宜ジャッキ19を作動させて位置合わせを行う
とよい。
グ1が下へ押し込まれた状態を示しており、昇降フレー
ム12が最下端に位置している。回転押込み作業時にお
いては、走行装置30の支柱34は昇降フレーム12の
支持具35に係止(ピン連結)されておらず(図1の左
半分の状態)、図1(左半分)の状態から昇降シリンダ
17を作動させて昇降フレーム12を上昇させても、走
行装置30は地上に置かれたままであり、支持具35は
ブラケット32の支柱34を摺動して上昇する。したが
って、昇降フレーム12を上昇させると図4に示す状態
となる。
本体10の浮き上がりと回動を防止するため、ベースフ
レーム20に係合して別途反力受け手段が設けられてい
るが、このように、ケーシング1の回転押込み時は、走
行装置30が地面に置かれているので、ケーシング1の
回転駆動に対する反力を分担できる効果がある。
ない場合など不整地に位置するときは、支柱34の下部
のピン孔34cにピン36で支持具35に係止すればよ
い。これにより、走行装置30は昇降フレーム12の昇
降に連れて昇降する。この場合は施工機本体10の浮き
上がり防止を分担できるという効果がある。
させた図4の状態において、ブラケット32の支柱34
のピン孔34aに支持具35を合わせ、ピン36で係止
する。しかる後に、昇降シリンダ17を作動させて、昇
降フレーム12を上昇させれば図5に示す走行状態とな
る。この場合、ベースフレーム20はかなり地上から浮
かせることができるが、移動路に大きな突設物がない場
合には、支持具35との係止を支柱34の中程のピン孔
34bで行えばよい。
置への移動が終了したら、昇降シリンダ17を作動させ
て下降させ図4の状態にする。そして、ピン36を抜
き、支持具35と支柱34の係止を解除する。そして、
ジャッキ19を作動させてベースフレーム20を水平に
する。これで、図1(左半分)の作業状態となる。
ールケーシング施工機は、定置型のオールケーシング施
工機に、支柱が嵌挿する支持具を付設するだけで、簡便
に自走式に変えることができ、しかも、作業現場に石等
の障害物があっても支障なく走行できる。また、走行装
置の取り付けは、走行フレームの内側と外側から上方へ
履帯を跨ぐブラケットに立設した支柱を昇降フレームに
付設した支持具に係止するようにしたので、履帯を施工
機本体側に近接させることができ、自走式オールケーシ
ング施工機の全幅を小さくでき、狭い作業現場でも自走
できる。
掘削装置の作業状態の構成を示す正面図で左半分は支柱
34が支持具35に係止されてない状態を示し、右半分
は支柱34が支持具35に係止されている状態を示す。
正面図である。
正面図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】ケーシングを把持して回転駆動させる機構
を備えた昇降フレームをベースフレームの四隅に立設し
た昇降シリンダで昇降可能に設け、ケーシングを回転ま
たは揺動させつつ地中に押し込むオールケーシング施工
機において、施工機本体の両側に履帯式の走行装置を配
置し、該走行装置の走行フレームにその内側と外側から
上方へ履帯を跨ぐブラケットを脱着可能に複数設けると
ともに、該ブラケットに履帯の上方に位置させた支柱を
立設し、走行時には該支柱を該昇降フレームに係止して
該昇降シリンダを縮小させ、ケーシング圧入作業時は該
係止を外し該走行装置を地面に置いた状態または該支柱
の下部を該昇降フレームに係止して該走行装置を該昇降
フレームの昇降に連動させるため、該昇降フレームに該
支柱が嵌挿される脱着可能な支持具を設けるとともに該
支柱を該支持具に係止する係止手段を設けたことを特徴
とする自走式オールケーシング施工機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP27153698A JP3308219B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 自走式オールケーシング施工機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27153698A JP3308219B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 自走式オールケーシング施工機 |
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JP3308219B2 true JP3308219B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=17501440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27153698A Expired - Fee Related JP3308219B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | 自走式オールケーシング施工機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106121536A (zh) * | 2016-08-29 | 2016-11-16 | 平煤建工集团特殊凿井工程有限公司 | 一种钻机行走装置 |
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JP6368519B2 (ja) * | 2014-03-31 | 2018-08-01 | アボロンシステム株式会社 | 掘削装置 |
CN108150096A (zh) * | 2016-12-06 | 2018-06-12 | 能诚集团有限公司 | 多功能动力头 |
-
1998
- 1998-09-25 JP JP27153698A patent/JP3308219B2/ja not_active Expired - Fee Related
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