JP2604675B2 - オフロード対応多機能型穴掘建柱車 - Google Patents

オフロード対応多機能型穴掘建柱車

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JP2604675B2
JP2604675B2 JP4308101A JP30810192A JP2604675B2 JP 2604675 B2 JP2604675 B2 JP 2604675B2 JP 4308101 A JP4308101 A JP 4308101A JP 30810192 A JP30810192 A JP 30810192A JP 2604675 B2 JP2604675 B2 JP 2604675B2
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road
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栄一 伊藤
敏夫 斎藤
進 三浦
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株式会社ユアテック
株式会社アインテック
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフロードなど不整地
の走行および登坂能力に優れ、穴を掘り、電柱などの柱
を建てることができるオフロード対応多機能型穴掘建柱
車に関し、特に、作業装置と台車とを分離可能な穴掘建
柱車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の穴掘建柱車は、電柱などの柱を建
てる場合、台車により作業場所に移動し、台車の上のク
レーン装置に取り付けたアースオーガ装置によって穴を
掘り、その穴にクレーン装置で柱を吊り上げて建ててい
た。この場合、柱などの資材の運搬は、トラックで行
い、穴掘り後の土をならしたりする作業は、人力で行な
っていた。
【0003】穴を掘る場合、地質は一定しているもので
はなく、岩盤や軟岩、レキ層といった地層では、アース
オーガ装置により穴を掘るのは不可能である。このた
め、このような地質では、バックホーなどの掘削機械を
作業場所まで持ってきて、穴を掘り、柱を建てていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、狭い山道などでトラックが通れない場合には、柱
などの資材を人力で作業場所まで運ばなければならず、
また、穴掘り後の土をならしたりする作業に手間と労力
とを要し、作業効率を上げることができないという問題
点があった。
【0005】また、穴を掘る地質に岩盤や軟岩、レキ層
などの地層を含む場合には、別に掘削機械を手配するた
め手間と労力とを要し、作業効率を上げることができな
いという問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、台車を作業装置から分離して資材
の運搬や穴掘り後の土をならしたりする作業を人力に代
わって行うことができ、作業効率を上げることができる
オフロード対応多機能型穴掘建柱車を提供することを目
的としている。
【0007】さらに、本発明は、穴を掘る地質に岩盤や
軟岩、レキ層などの地層を含む場合にも、アースオーガ
装置とバケット掘削機とを選択的に用いて穴を掘ること
により、別に掘削機械を手配したり運搬したりする手間
と経費とをなくし、作業効率を上げることができるオフ
ロード対応多機能型穴掘建柱車を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係るオフロード対応多機能型穴
掘建柱車は、それぞれ独立して駆動可能な作業装置およ
び台車を有し、前記作業装置の基台を係合部材により前
記台車の上に着脱可能に取り付けたオフロード対応多機
能型穴掘建柱車であって:設置面に対し前記基台を上下
動可能に前記基台に設けられたアウトリガー装置と;前
記台車を水平に吊り下げ可能な位置で前記台車に設けら
れた連結部材の台車側取付部と;前記基台を前記係合部
材により前記台車の上に取り付けたとき前記台車側取付
部と対応する位置で前記基台に設けられた連結部材の基
台側取付部と;前記台車側取付部と前記基台側取付部と
を、少なくとも一方と取外し可能に連結し、前記基台の
上動により前記台車を水平に吊り下げ可能な連結部材と
を有すること;を特徴とする。
【0009】台車側取付部および基台側取付部は、台車
および基台に少なくとも1対ずつ設けられて、台車を少
なくとも1対の連結部材により吊り下げることが好まし
い。作業装置は、例えば、クレーン装置や、アースオー
ガ装置、バケット掘削機などである。連結部材は、例え
ば、チェーンや、ロープなどであり、台車側取付部と基
台側取付部とをそれぞれほぼ同じ長さで連結するものが
好ましい。連結部材は、台車側取付部と結合して基台側
取付部と取外し可能であっても、反対に基台側取付部と
結合して台車側取付部と取外し可能であっても、また、
両方と取外し可能であってもよい。
【0010】請求項2の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車は、請求項2記載の穴掘建柱車におい
て:前記台車側取付部は、前記台車の前部および後部に
1対ずつ設けられた吊り下げ用フックから成り;前記基
台側取付部は、前記基台の前部および後部に1対ずつ設
けられた連結部材結合部から成り;前記連結部材は、チ
ェーンから成り;前記台車は整合リングを有し、前記基
台は整合突起を有し、前記整合リングと前記整合突起と
は、前記基台を前記台車の上に取り付けたとき互いに嵌
合する位置に設けられていること;を特徴とする。
【0011】基台側取付部および台車側取付部は、基台
および台車の前部および後部の両側に設けられているこ
とが好ましい。
【0012】請求項3の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車は、請求項1または2記載の穴掘建柱
車において:前記係合部材は、前記台車に設けられた係
合ブラケットと、上下方向に回動可能に一端が前記基台
に取り付けられたレバーと、上下方向に回動可能に一端
が前記レバーの中間部に取り付けられたシャフトと、前
記係合ブラケットと係脱可能に前記シャフトに設けられ
た係合ブロックとを有し;前記係合ブロックは前記シャ
フトの長さ方向に位置調節可能に設けられ;前記レバー
は他端に孔を有し、前記係合ブロックが前記係合ブラケ
ットと係合しているとき前記孔と挿脱可能な可動バーが
前記基台に設けられていること;を特徴とする。
【0013】請求項4の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車は、請求項1,2または3記載の穴掘
建柱車において:前記作業装置は、クレーン装置と、前
記クレーン装置に取り付けたアースオーガ装置とを有
し;前記クレーン装置の先端にバケット掘削機を取外し
可能に取り付けたこと;を特徴とする。
【0014】請求項5の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車は、請求項4記載の穴掘建柱車におい
て:前記クレーン装置は、前記台車の上に設けられた基
台と、前記基台の上に設けられた支柱と、前記支柱に揺
動可能に設けられた第1ブームと、前記第1ブームの先
端に揺動可能に設けられた第2ブームと、前記第2ブー
ムに伸縮可能に設けられた第3ブームと、前記第3ブー
ムの先端に設けられた柱吊り具とを有し;前記アースオ
ーガ装置は、前記第2ブームの先端に作業位置と格納位
置との間で回動可能に設けられ;前記バケット掘削機
は、前記第3ブームの先端に取外し可能に取り付けら
れ;前記クレーン装置と、前記アースオーガ装置と、前
記バケット掘削機とは、共通の油圧装置に接続されて前
記油圧装置からの油圧で駆動される構成を有すること;
を特徴とする。
【0015】請求項6の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車は、請求項4または5記載の穴掘建柱
車において:前記クレーン装置は、前記台車の上に設け
られた基台と、前記基台に設けられたアウトリガー装置
とを有し;前記アウトリガー装置は、前記台車の両側か
ら前記クレーン装置と前記アースオーガ装置と前記バケ
ット掘削機との作業域を挟む角度まで回動可能に前記基
台に設けられた1対のアームと、設置面方向に伸縮可能
に各アームに設けられた脚部とを有すること;を特徴と
する。
【0016】請求項7の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車は、請求項4,5または6記載の穴掘
建柱車において:前記クレーン装置と前記アースオーガ
装置と前記バケット掘削機との操作盤が、前記基台の側
部から突出して操作者が操作位置で前記作業域を向く角
度まで回動可能に前記基台に設けられていること;を特
徴とする。
【0017】請求項8の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車は、請求項4,5,6または7記載の
穴掘建柱車において:前記アースオーガ装置の回動経路
の遮断位置と開放位置との間で移動可能に格納位置付近
に設けられた格納ストッパと;前記アースオーガ装置を
作業位置と格納位置との間で回動させるとともに、前記
アースオーガ装置を格納位置から移動させるとき前記格
納ストッパを開放位置に移動させ、格納位置に位置付け
たとき前記格納ストッパを遮断位置に移動させる油圧回
路とを有すること;を特徴とする。
【0018】請求項9の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車は、請求項1,2,3,4,5,6,
7または8記載の穴掘建柱車において:転倒防止部材が
前記台車の両側から突出して設けられていること;を特
徴とする。
【0019】請求項10の本発明に係るオフロード対応
多機能型穴掘建柱車は、請求項1,2,3,4,5,
6,7,8または9記載の穴掘建柱車において:前記台
車が排土板を備えていること;を特徴とする。
【0020】請求項11の本発明に係るオフロード対応
多機能型穴掘建柱車は、請求項1,2,3,4,5,
6,7,8,9または10記載の穴掘建柱車において:
前記台車がウインチを備えていること;を特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1の本発明に係るオフロード対応多機能
型穴掘建柱車によれば、アウトリガー装置を用いて作業
装置の基台を支持し、係合部材を外すことにより、作業
装置と台車とを分離することができる。作業装置および
台車は、それぞれ独立して駆動可能であり、台車を用い
て、資材の運搬や穴掘り後の土をならしたりする作業を
人力に代わって行うことができる。作業装置と台車とを
分離して用いる場合、まず、作業装置の基台と台車との
係合部材を解除し、アウトリガー装置を駆動する。これ
により、基台を設置面の上のアウトリガー装置によって
支持し、基台を台車より上昇させる。次に、台車を操縦
して、基台の下側から外側に移動させる。台車と作業装
置とは、それぞれ別々に作業を行なうことができる。
【0022】台車を基台に取り付けるときには、台車を
操縦して、基台の下側に配置する。次に、基台の基台側
取付部と台車の台車側取付け部とを連結部材で連結す
る。連結したならば、アウトリガー装置を駆動して、基
台を上昇させる。基台の上昇につれて、台車は連結部材
で吊り下げられ、自重で基台と整合した位置へと移動す
る。
【0023】台車と基台とが整合した状態で、アウトリ
ガー装置を駆動して、基台を下降させ、台車を設置面の
上に降ろした後、基台を台車の上に載せる。これによ
り、基台と台車とを取付け位置で整合させることがで
き、基台と台車とを容易に係合部材により取り付けるこ
とができる。
【0024】請求項2の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、台車を基台に取り付けるときに
は、台車を基台の下側に配置し、基台の前後各1対の連
結部材結合部と、対応する台車の吊り下げ用フックとを
チェーンで連結する。連結したならば、アウトリガー装
置により台車を吊り下げ、台車と基台とが整合した状態
で、基台を下降させ、台車を設置面の上に降ろした後、
基台を台車の上に載せる。
【0025】台車は、前後各1対の計4か所で吊られる
ため、バランス良く吊り下げられ、また、4か所の連結
部材が台車の揺れをそれぞれ打ち消し合うため、台車と
基台とをすぐに整合させることができる。また、台車の
整合リングと基台の整合突起とが互いに嵌合して、台車
と基台との整合を助ける。
【0026】請求項3の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、係合部材のレバーを上下方向に
回動させて、シャフトの係合ブロックと係合ブラケット
とを係脱させることにより、基台と台車とをワンタッチ
で着脱可能である。また、係合ブロックの位置を調節す
ることにより、係合ブロックと係合ブラケットとの係合
の度合いを調節することができる。係合ブロックを係合
ブラケットと係合させたとき、レバーの孔に可動バーを
挿入することにより、レバーを固定し、不意に係合部材
が外れるのを防ぐことができる。
【0027】請求項4の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車を用いて柱を建てる場合、まず、台車
により作業場所まで移動する。移動したならば、クレー
ン装置の先端からバケット掘削機を取り外した状態で、
クレーン装置を駆動して柱を建てる位置にアースオーガ
装置を配置する。配置完了後、アースオーガ装置を駆動
し、地面に穴を掘る。
【0028】地層が岩盤や軟岩、レキ層といったアース
オーガ装置で掘削できない地層に変わった場合には、ク
レーン装置の先端にバケット掘削機を取り付け、バケッ
ト掘削機を駆動して、掘削し、穴を掘る。柱を建てるの
に十分な深さまで穴を掘ったならば、柱をクレーン装置
により吊り上げ、穴に柱を建てる。柱の周囲の穴に土を
埋め、作業が終了する。
【0029】請求項5の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車を用いて柱を建てる場合、台車により
作業場所まで移動したならば、クレーン装置の第3ブー
ムの先端からバケット掘削機を取り外した状態で、油圧
装置からの油圧によりクレーン装置の第1ブームと第2
ブームと第3ブームとを駆動し、また、アースオーガ装
置を格納位置から作業位置へと回動させて、柱を建てる
位置にアースオーガ装置を配置する。配置完了後、油圧
装置からの油圧によりアースオーガ装置を駆動し、地面
に穴を掘る。
【0030】地層が岩盤や軟岩、レキ層といったアース
オーガ装置で掘削できない地層に変わった場合には、ア
ースオーガ装置を作業位置から格納位置へと回動させ
て、クレーン装置の第3ブームの先端にバケット掘削機
を取り付ける。取付け後、油圧装置からの油圧によりバ
ケット掘削機を駆動して、掘削し、穴を掘る。
【0031】柱を建てるのに十分な深さまで穴を掘った
ならば、柱をクレーン装置の第3ブームの先端の柱吊り
具に掛け、クレーン装置を駆動して柱を吊り上げ、穴に
柱を建てる。
【0032】本発明では、共通の油圧装置によりクレー
ン装置とアースオーガ装置とバケット掘削機とを駆動す
ることができるため、全体をコンパクトに設計すること
ができる。
【0033】請求項6の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車を用いて柱を建てる場合、台車により
作業場所まで移動したならば、基台に設けられたアウト
リガー装置の1対のアームを、台車の両側からクレーン
装置とアースオーガ装置とバケット掘削機との作業域を
挟む角度まで回動させる。
【0034】アームを所定の角度まで回動させたなら
ば、各アームに設けられた脚部を設置面方向に伸ばし、
基台を確実に支持することができる。基台を支持したな
らば、前述のようにして穴を掘り、柱を建てることがで
きる。クレーン装置、アースオーガ装置またはバケット
掘削機の作業の際に、基台は作業域の方向に重心が移動
するが、本発明では、アウトリガー装置で作業域を挟み
込むことにより、基台を確実に支持することができる。
【0035】請求項7の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、操作盤を基台の側部から突出す
るよう回動させることにより、操作者が作業状態を正面
に見ながら操作することができ、操作しやすい。
【0036】請求項8の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、アースオーガ装置を格納したと
き、格納ストッパを自動的に遮断位置に移動させること
ができる。
【0037】請求項9の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、転倒防止部材が台車の両側から
突出しているため、車体が傾いた場合に、転倒防止部材
が傾いた車体を支持し、転倒を防止することができる。
【0038】請求項10の本発明に係るオフロード対応
多機能型穴掘建柱車では、排土板により、穴掘り後の土
をならし、整地することができる。
【0039】請求項11の本発明に係るオフロード対応
多機能型穴掘建柱車では、ウインチを用いて、台車に電
柱を積載したり、軟弱地で台車が動けなくなった場合
に、台車を脱出させることができる。
【0040】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1から図11は、本発明の一実施例を示してい
る。
【0041】図1〜図3に示すように、オフロード対応
多機能型穴掘建柱車10は、台車20の上にクレーン装
置30を分離可能に備え、クレーン装置30に取り付け
たアースオーガ装置40により穴を掘り、クレーン装置
30により柱を吊り上げて穴に柱を建てる作業車であ
る。穴掘建柱車10は、全長が約3m、幅が約1.4
m、重量が約2.5t、全高が約2mで、全体がコンパ
クトに設計されている。
【0042】台車20は、油圧により独立して駆動可能
であって、1対のゴムクローラー21により走行するよ
うになっている。台車20は、遠隔操作により操縦する
ことができる。各ゴムクローラー21には、転倒防止部
材21aが台車20の両側から外側に突出して設けられ
ている。転倒防止部材21aは、台車20の長さ方向に
沿って延びており、幅方向外側に突出する長さをピンで
調節できるようになっている。また、転倒防止部材21
aは、取外しも可能である。
【0043】台車20の前部には、上下動可能な排土板
22が設けられている。排土板22は、スイッチにより
上下動させることができる。また、台車20には、後部
にウインチ24が設けられている。ウインチ24によ
り、電柱その他の資材を台車20の横方向から上部の台
20aに載せて運搬することができるようになってい
る。また、ウインチを用いて、軟弱地で台車が動けなく
なった場合に、台車を脱出させることができる。ウイン
チ24のワイヤーは、フリーにして手動も可能である。
【0044】図1および図6に示すように、クレーン装
置30は、基台31と、支柱32と、第1ブーム33
と、第2ブーム34aと、第3ブーム34bと、柱吊り
具35と、フロントアウトリガー装置51と、リヤアウ
トリガー装置52とを有する作業装置である。クレーン
装置30の基台31は、ラチェット式係合部材36によ
り台車20の台20a上に着脱可能に取り付けられてい
る。係合部材36は、台車20および基台31の両側部
に、前部および後部1対ずつ設けられている。
【0045】図4に示すように、各ラチェット式係合部
材36は、係合ブラケット36aと、レバー36bと、
シャフト36cと、係合ブロック36dと、袋ナット3
6eとを有している。係合ブラケット36aは台車20
に設けられ、レバー36bは上下方向に回動可能に一端
が基台31に取り付けられている。シャフト36cは、
上下方向に回動可能に一端がレバー36bの中間部に取
り付けられている。係合ブロック36dは、係合ブラケ
ット36aと係脱可能にシャフト36cに設けられてい
る。
【0046】シャフト36cにはめねじが形成され、係
合ブロック36dを貫通して他端に袋ナット36eが螺
合している。袋ナット36eを回転させることにより、
係合ブロック36dは、シャフト36cの長さ方向に位
置調節可能となっている。
【0047】レバー36bは他端に孔36fを有し、基
台31には可動バー36gが設けられている。可動バー
36gは、係合ブロック36dが係合ブラケット36a
と係合しているとき孔36fと挿脱可能となっている。
【0048】台車20の両側部には、前部および後部に
1対ずつ吊り下げ用フック20bが設けられている。吊
り下げ用フック20bは連結部材の台車側取付部であ
り、その取付位置は、台車20を水平に吊り下げ可能な
位置である。台車20は、2対の吊り下げ用フック20
bにより吊り下げられたとき、ゴムクローラー21の接
地面および台20aが水平となる。
【0049】基台31の両側部には、前部および後部に
1対ずつ連結部材結合部31aが設けられている。連結
部材結合部31aは連結部材の基台側取付部であり、そ
の取付位置は、基台31を台車20の上に取り付けたと
き各1対の吊り下げ用フック20bと垂直方向でそれぞ
れ対応する位置である。
【0050】図4および図5に示すように、穴掘建柱車
10は、各連結部材結合部31aと、対応する各吊り下
げ用フック20bとを連結する連結部材11を有してい
る。連結部材11は、各連結部材結合部31aからは通
常、取外すことができないが、各吊り下げ用フック20
bとは取付け、取外しが自由になっている。
【0051】各連結部材11は、基台31の上動により
台車20を吊り下げ可能なチェーンから成り、それぞれ
長さがほぼ等しくなっている。連結部材結合部31aに
は、フック11aが設けられており、連結部材11を使
用しないときじゃまにならないようフック11aに掛け
ておくことができる。
【0052】また、台車20は、両側部に前部および後
部に1対ずつ突出した整合リング23を有し、基台31
は、両側部に前部および後部に1対ずつ下向きに突出し
た整合突起31bを有している。整合突起31bは、テ
ーパーにより先細りの形状を有している。整合リング2
3と整合突起31bとは、基台31を台車20の上に取
り付けたとき互いに嵌合する位置に設けられている。
【0053】クレーン装置30の基台31は、上部に、
バケット設置スペース12aと、操作バルブスペース1
2bとを有している。
【0054】図6および図7に示すように、支柱32は
基台31の上に旋回可能に設けられ、第1ブーム33は
支柱32の先端に揺動可能に設けられている。第2ブー
ム34aは第1ブーム33の先端に揺動可能に設けら
れ、第3ブーム34bは第2ブーム34aの内部で摺動
して伸縮可能に設けられている。柱吊り具35は、鉤状
をなし、第3ブーム34bの先端下部に設けられてい
る。
【0055】図6に示すように、アースオーガ装置40
は、回転軸41の先端側の周囲に回転羽根42を設けて
構成されている。アースオーガ装置40は、第3ブーム
34bの先端に、作業位置と格納位置との間で回動可能
に設けられている。作業位置は、アースオーガ装置40
の回転軸41が穴を掘る方向と一致する位置であり、格
納位置は、回転軸41が第2ブーム34aに沿って重な
る位置である。
【0056】アースオーガ装置40を格納したとき、格
納ストッパが自動的に遮断位置に移動するようになって
おり、ストッパの掛け忘れを防止して、安全性が高めら
れている。
【0057】また、図7に示すように、第3ブーム34
bの先端には、バケット掘削機60が取外し可能に取り
付けられる。バケット掘削機60は、バックホーから成
り、アーム61の先端にバケット62を回動可能に取付
けて構成されている。
【0058】図1〜図3に示すように、フロントアウト
リガー装置51は基台31の前部に設けられ、リヤアウ
トリガー装置52は基台31の後部に設けられている。
フロントアウトリガー装置51は、1対のアーム53
a,53bと、脚部54,54とを有している。
【0059】1対のアーム53a,53bは、基台31
aに固定された支持部53c,53dに回動可能に取り
付けられている。1対のアーム53a,53bは、伸縮
可能であって、台車20の両側からクレーン装置30と
アースオーガ装置40とバケット掘削機60との作業域
を挟む角度まで回動可能となっている。
【0060】アーム53aはアーム53bより長く、支
持部53cは支持部53dより長くなっている。これに
より、1対のアーム53a,53bは、折り畳んだと
き、アーム53bがアーム53aの内側に収まり、全体
がコンパクトになる。
【0061】図2に示すように、クレーン装置30とア
ースオーガ装置40とバケット掘削機60とは、台車2
0の前方に作業域Aを有している。このため、フロント
アウトリガー装置51は、斜め前方外側に張り出して、
アーム53,53の間に90度の角度を挟んで配置可能
である。
【0062】リヤアウトリガー装置52は、1対のリヤ
アーム55,55と、脚部56,56とを有している。
1対のリヤアーム55,55は、基台31の幅方向に伸
縮可能に基台31に設けられている。
【0063】図3に示すように、脚部54,54は、基
部54aと、伸縮部54bとを有している。脚部54,
54は、基部54aが各アーム55,55に垂直に設け
られ、基部54a,54aから伸縮部54b,54bを
台車20の設置面方向に伸縮可能になっている。脚部5
6,56もまた、脚部54,54と同様の構成を有し、
伸縮可能となっている。これにより、フロントアウトリ
ガー装置51およびリヤアウトリガー装置52は、設置
面に対し基台31を上下動可能である。
【0064】図1に示すように、穴掘建柱車10を構成
するクレーン装置30、アースオーガ装置40、バケッ
ト掘削機60などの作業装置は、基台31に設けられた
共通の油圧装置に接続されて油圧装置からの油圧で駆動
される構成を有している。このため、これらの作業装置
は、台車20から独立して駆動可能である。油圧装置
は、ディーゼルエンジン73により駆動される油圧ポン
プと、油圧タンクとを有している。
【0065】クレーン装置30とアースオーガ装置40
とバケット掘削機60との操作盤80は、基台31に回
動可能に設けられ、基台31の側部から突出して操作者
が操作位置で作業域を向く角度まで回動可能となってい
る。
【0066】次に作用を説明する。図1に示すオフロー
ド対応多機能型穴掘建柱車10を用いて電柱などの柱を
建てる場合、まず、台車20により作業場所まで移動す
る。台車20は、1対のゴムクローラー21により走行
するため、斜面や軟弱なオフロードなど不整地の走行お
よび登坂能力に優れている。また、穴掘建柱車10はコ
ンパクトに設計されているため、小回りがきき、狭い場
所でも進入が容易である。
【0067】台車20の操作は、遠隔操作により行なう
ことができるため、作業の安全を図ることができる。ま
た、転倒防止部材21aが台車20の両側から突出して
いるため、車体が傾いた場合に、転倒防止部材21aが
傾いた車体を支持し、転倒を防止することができる。
【0068】作業場所に移動したならば、クレーン装置
30と台車20とを分離して用いる場合、まず、図2に
示すように、基台31に設けられたフロントアウトリガ
ー装置51の1対のアーム53a,53bを、台車20
の両側からクレーン装置30とアースオーガ装置40と
バケット掘削機60との作業域を挟む90度の角度まで
回動させて、伸ばす。また、リヤアウトリガー装置52
の1対のリヤアーム55,55を基台31の幅方向に伸
ばす。
【0069】このように、フロントアウトリガー装置5
1は、クレーン装置30とアースオーガ装置40とバケ
ット掘削機60との作業域を挟み込むことができるの
で、作業の際に作業域の方向に重心が移動しても、基台
31を確実に支持することができる。
【0070】アーム53a,53bを所定の角度まで回
動させ、リヤアーム55,55を伸ばしたならば、クレ
ーン装置30の基台31と台車20との係合部材36を
解除し、フロントアウトリガー装置51およびリヤアウ
トリガー装置52を駆動する。これにより、各アーム5
3a,53b,55,55に設けられた脚部54,5
4,56,56を設置面方向に伸ばす。
【0071】こうして、基台31を作業場所の設置面の
上にアウトリガー装置51,52によって支持する。基
台31をしっかりと支持したならば、さらに、基台31
を台車20より上昇させる。
【0072】次に、台車20を遠隔操作して、基台31
の下側から外側に台車20を移動させる。台車20とク
レーン装置30とは、それぞれ別々に作業を行なうこと
ができる。台車20は、電柱を積んだトラックとクレー
ン装置30との間を、上部の台20aにウインチで電柱
を載せて運搬することができる。なお、台車20は、電
柱以外の資材を運搬するために用いてもよい。
【0073】クレーン装置30で作業する際には、クレ
ーン装置30の第3ブーム34bの先端からバケット掘
削機60を取り外した状態で、油圧装置によりクレーン
装置30を駆動し、柱を建てる位置にアースオーガ装置
40を配置する。図6に示すように、作業位置のアース
オーガ装置40は、回転軸41を鉛直方向に向けられ
る。配置完了後、油圧装置によりアースオーガ装置40
の回転軸41を回転駆動し、回転羽根42により地面に
穴を掘ることができる。
【0074】地層が岩盤や軟岩、レキ層といったアース
オーガ装置40で掘削できない地層に変わった場合に
は、アースオーガ装置40を作業位置から格納位置へと
回動させて、図7に示すように、クレーン装置30の第
3ブーム34bの先端にバケット掘削機60を取り付け
る。格納位置のアースオーガ装置40は、回転軸41を
第2ブーム34aに沿って重ねられる。
【0075】バケット掘削機60は、第3ブーム34b
にワンタッチで取り付けることができるようになってい
る。バケット掘削機60を取付け後、油圧装置によりバ
ケット掘削機60を駆動して、バケット62で掘削し、
穴を掘る。
【0076】このように、アースオーガ装置40のほ
か、バケット掘削機60を用いることもできるので、穴
を掘る地質に岩盤や軟岩、レキ層などの地層を含む場合
にも、アースオーガ装置40とバケット掘削機60とを
選択的に用いて穴を掘ることにより、別に掘削機械を手
配したり運搬したりする手間と経費とをなくし、作業効
率を上げることができる。
【0077】柱を建てるのに十分な深さまで穴を掘った
ならば、柱をロープでクレーン装置30の柱吊り具35
に掛け、クレーン装置30を駆動して柱を吊り上げ、穴
に柱を建てる。クレーン装置30を操作する場合、図2
に示すように、操作盤80を基台31の側部から突出す
るよう回動させることにより、操作者が作業状態を正面
に見ながら操作することができるので、操作しやすい。
穴掘り後に余った土は、台車20を駆動して排土板22
によりならし、整地することができる。
【0078】作業終了後、台車20を基台31に取り付
けるときには、台車20を遠隔操作して、基台31の下
側に配置する(図8参照)。このとき、台車20と基台
31との設置場所は、できるだけ水平であることを要す
る。次に、基台31の両側部の前後各1対の連結部材結
合部31bと、対応する台車20の吊り下げ用フック2
0bとを、チェーンから成る連結部材11で引っ掛けて
連結する(図9参照)。引っ掛けられる連結部材11の
位置は、4か所すべて同じ位置である。
【0079】連結したならば、フロントアウトリガー装
置51およびリヤアウトリガー装置52を前述のように
駆動して、各アーム53,53,55,55の脚部5
4,54,56,56を伸ばす。これにより、基台31
を上昇させる。基台31の上昇につれて、台車20は連
結部材11で水平に吊り下げられ、自重で鉛直方向の、
基台31と整合した中心位置へと移動する(図10参
照)。
【0080】台車20は、前後各1対の計4か所で吊ら
れるため、バランス良く吊り下げられ、また、4か所の
連結部材11が台車20の揺れをそれぞれ打ち消し合う
ため、台車20と基台31とをすぐに整合させることが
できる。
【0081】台車20と基台31とが整合した状態で、
フロントアウトリガー装置51およびリヤアウトリガー
装置52を前述とは逆方向に駆動して、アウトリガーシ
リンダーを縮め、各アーム53a,53b,55,55
の脚部54,54,56,56を縮める。
【0082】こうして、基台31を下降させ、台車20
を水平な設置場所の上に降ろす。台車20は、ゴムクロ
ーラー21の接地面が水平となるように吊り下げられる
ため、吊り下げられた状態と同じ態勢で設置場所に位置
づけられる。さらに、基台31を下降させて、基台31
を台車20の台20a上に載せる(図11参照)。
【0083】このとき、台車20の整合リング23と基
台31の整合突起31bとが互いに嵌合して、台車20
と基台31との整合を助ける。整合突起31bは、先細
りとなっているため、テーパーに沿って整合リング23
と嵌合し、台車20と基台31とが多少ずれている場合
にも正確な位置に整合させる。
【0084】このように、台車20を基台31の下側に
取付け位置とずれて配置した場合にも、いったん台車2
0を吊り下げることにより、基台31と台車20とを取
付け位置で整合させることができる。従って、高度の操
縦技術がなくとも、作業後の台車20を基台31に戻し
て取り付ける作業を手間をかけずに容易に行なうことが
できる。
【0085】基台31を台20a上に載せたならば、4
か所のラチェット式係合部材36により基台31と台車
20とを取り付ける。まず、レバー36bを下方向に回
動させて、シャフト36cの係合ブロック36dと係合
ブラケット36aとを外しておく。取り付けるために
は、係合ブロック36dを係合ブラケット36aに掛け
て、レバー36bを上方向に回動させる。
【0086】こうして、基台31と台車20とをワンタ
ッチで容易に取り付けることができる。また、袋ナット
36eを回転させて係合ブロック36dの位置を調節す
ることにより、係合ブロック36dと係合ブラケット3
6aとの係合の度合いを調節することができる。
【0087】さらに、係合ブロック36dを係合ブラケ
ット36aと係合させたとき、レバー36bの孔36f
に可動バー36gを挿入させることにより、レバー36
bを固定し、不意に係合部材36が外れるのを防ぐこと
ができる。
【0088】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
12は、本発明の他の実施例を示している。なお、前記
実施例と同種の部位には同種の符号を付し、重複した説
明を省略する。
【0089】図12に示すように、フロントアウトリガ
ー装置51aは、基台31の両側に設けられている。フ
ロントアウトリガー装置51aは、1対のアーム53,
53と、アーム53,53の自由端に取り付けられた脚
部54a,54aとを有している。1対のアーム53,
53は、基台31の両側に回動可能に取り付けられてい
る。
【0090】このように、フロントアウトリガー装置5
1aは、基台31の前部に配置する代わりに、その両側
に配置してもよい。
【0091】
【発明の効果】本発明に係るオフロード対応多機能型穴
掘建柱車によれば、作業装置と台車とを分離することが
できるので、資材の運搬や穴掘り後の土をならしたりす
る作業を台車により人力に代わって行うことができ、作
業効率を上げることができる。また、アウトリガー装置
により台車を連結部材で吊り下げて基台との取付け位置
と整合させることができるので、高度の操縦技術がなく
とも、作業後の台車を基台に戻して取り付ける作業を手
間をかけずに容易に行なうことができる。
【0092】請求項2の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、台車をバランス良く吊り下げる
ことができ、また、台車と基台とをすぐに整合させるこ
とができる。
【0093】請求項3の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、台車と基台とをワンタッチで着
脱することができ、また、不意に係合部材が外れるのを
防ぐことができる。
【0094】請求項4の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、クレーン装置の先端にバケット
掘削機を取外し可能に取り付けたので、穴を掘る地質に
岩盤や軟岩、レキ層などの地層を含む場合にも、アース
オーガ装置とバケット掘削機とを選択的に用いて穴を掘
ることにより、別に掘削機械を手配したり運搬したりす
る手間と経費とをなくし、作業効率を上げることができ
る。
【0095】請求項5の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車によれば、さらに、共通の油圧装置に
よりクレーン装置とアースオーガ装置とバケット掘削機
とを駆動することができるため、全体をコンパクトに設
計して、小回りがきき、狭い場所でも進入が容易なもの
とすることができる。
【0096】請求項6の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車によれば、さらに、アウトリガー装置
でクレーン装置とアースオーガ装置とバケット掘削機と
の作業域を挟み込むことができるので、作業の際に作業
域の方向に重心が移動しても、基台を確実に支持するこ
とができる。
【0097】請求項7の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、操作盤を基台の側部から突出す
るよう回動させることができるので、操作者が作業状態
を正面に見ながら操作することができ、操作を容易にす
る。
【0098】請求項8の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、アースオーガ装置を格納したと
き、格納ストッパが自動的に遮断位置に移動するので、
ストッパの掛け忘れを防止して、安全性を高めることが
できる。
【0099】請求項9の本発明に係るオフロード対応多
機能型穴掘建柱車では、転倒防止部材が台車の両側から
突出しているため、傾いた車体を支持して転倒を防止
し、オフロードなど不整地の走行をも容易にする。
【0100】請求項10の本発明に係るオフロード対応
多機能型穴掘建柱車では、排土板により整地する機能も
有し、使い勝手が良好である。
【0101】請求項11の本発明に係るオフロード対応
多機能型穴掘建柱車では、ウインチを用いて、台車に電
柱を積載したり、軟弱地から台車を脱出させたりするこ
とができ、さらに使い勝手が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のオフロード対応多機能型穴
掘建柱車の側面図である。
【図2】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車の
平面図である。
【図3】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車の
正面図である。
【図4】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車の
係合部材を示す拡大斜視図である。
【図5】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車の
連結部材の連結状態を示す拡大斜視図である。
【図6】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車の
アースオーガ装置の使用状態を示す要部の側面図であ
る。
【図7】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車の
バケット掘削機の使用状態を示す要部の側面図である。
【図8】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車の
台車とクレーン装置との取付け手順の第1ステップを示
す側面図である。
【図9】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車の
台車とクレーン装置との取付け手順の第2ステップを示
す側面図である。
【図10】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車
の台車とクレーン装置との取付け手順の第3ステップを
示す側面図である。
【図11】本発明のオフロード対応多機能型穴掘建柱車
の台車とクレーン装置との取付け手順の第4ステップを
示す側面図である。
【図12】本発明の他の実施例のオフロード対応多機能
型穴掘建柱車の平面図である。
【符号の説明】
10 オフロード対応多機能型穴掘建柱車 11 連結部材 20 台車 20a 台 20b 吊り下げ用フック 30 クレーン装置 31 連結部材結合部 40 アースオーガ装置 51 フロントアウトリガー装置 52 リヤアウトリガー装置 60 バケット掘削機
フロントページの続き (72)発明者 三浦 進 宮城県桃生郡矢本町字堰の内南30番地の 14 (56)参考文献 特開 昭63−107683(JP,A) 実開 平4−4985(JP,U)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ独立して駆動可能な作業装置およ
    び台車を有し、前記作業装置の基台を係合部材により前
    記台車の上に着脱可能に取り付けたオフロード対応多機
    能型穴掘建柱車であって、 設置面に対し前記基台を上下動可能に前記基台に設けら
    れたアウトリガー装置と、 前記台車を水平に吊り下げ可能な位置で前記台車に設け
    られた連結部材の台車側取付部と、 前記基台を前記係合部材により前記台車の上に取り付け
    たとき前記台車側取付部と対応する位置で前記基台に設
    けられた連結部材の基台側取付部と、 前記台車側取付部と前記基台側取付部とを、少なくとも
    一方と取外し可能に連結し、前記基台の上動により前記
    台車を水平に吊り下げ可能な連結部材とを、 有することを特徴とするオフロード対応多機能型穴掘建
    柱車。
  2. 【請求項2】前記台車側取付部は、前記台車の前部およ
    び後部に1対ずつ設けられた吊り下げ用フックから成
    り、 前記基台側取付部は、前記基台の前部および後部に1対
    ずつ設けられた連結部材結合部から成り、 前記連結部材は、チェーンから成り、 前記台車は整合リングを有し、前記基台は整合突起を有
    し、前記整合リングと前記整合突起とは、前記基台を前
    記台車の上に取り付けたとき互いに嵌合する位置に設け
    られていること、 を特徴とする請求項1記載のオフロード対応多機能型穴
    掘建柱車。
  3. 【請求項3】前記係合部材は、前記台車に設けられた係
    合ブラケットと、上下方向に回動可能に一端が前記基台
    に取り付けられたレバーと、上下方向に回動可能に一端
    が前記レバーの中間部に取り付けられたシャフトと、前
    記係合ブラケットと係脱可能に前記シャフトに設けられ
    た係合ブロックとを有し、 前記係合ブロックは前記シャフトの長さ方向に位置調節
    可能に設けられ、 前記レバーは他端に孔を有し、前記係合ブロックが前記
    係合ブラケットと係合しているとき前記孔と挿脱可能な
    可動バーが前記基台に設けられていること、 を特徴とする請求項1または2記載のオフロード対応多
    機能型穴掘建柱車。
  4. 【請求項4】前記作業装置は、クレーン装置と、前記ク
    レーン装置に取り付けたアースオーガ装置とを有し、 前記クレーン装置の先端にバケット掘削機を取外し可能
    に取り付けたこと、 を特徴とする請求項1,2または3記載のオフロード対
    応多機能型穴掘建柱車。
  5. 【請求項5】前記クレーン装置は、前記台車の上に設け
    られた基台と、前記基台の上に設けられた支柱と、前記
    支柱に揺動可能に設けられた第1ブームと、前記第1ブ
    ームの先端に揺動可能に設けられた第2ブームと、前記
    第2ブームに伸縮可能に設けられた第3ブームと、前記
    第3ブームの先端に設けられた柱吊り具とを有し、 前記アースオーガ装置は、前記第2ブームの先端に作業
    位置と格納位置との間で回動可能に設けられ、 前記バケット掘削機は、前記第3ブームの先端に取外し
    可能に取り付けられ、 前記クレーン装置と、前記アースオーガ装置と、前記バ
    ケット掘削機とは、共通の油圧装置に接続されて前記油
    圧装置からの油圧で駆動される構成を有すること、 を特徴とする請求項4記載のオフロード対応多機能型穴
    掘建柱車。
  6. 【請求項6】前記クレーン装置は、前記台車の上に設け
    られた基台と、前記基台に設けられたアウトリガー装置
    とを有し、 前記アウトリガー装置は、前記台車の両側から前記クレ
    ーン装置と前記アースオーガ装置と前記バケット掘削機
    との作業域を挟む角度まで回動可能に前記基台に設けら
    れた1対のアームと、設置面方向に伸縮可能に各アーム
    に設けられた脚部とを有すること、 を特徴とする請求項4または5記載のオフロード対応多
    機能型穴掘建柱車。
  7. 【請求項7】前記クレーン装置と前記アースオーガ装置
    と前記バケット掘削機との操作盤が、前記基台の側部か
    ら突出して操作者が操作位置で前記作業域を向く角度ま
    で回動可能に前記基台に設けられていること、 を特徴とする請求項4,5または6記載のオフロード対
    応多機能型穴掘建柱車。
  8. 【請求項8】前記アースオーガ装置の回動経路の遮断位
    置と開放位置との間で移動可能に格納位置付近に設けら
    れた格納ストッパと、 前記アースオーガ装置を作業位置と格納位置との間で回
    動させるとともに、前記アースオーガ装置を格納位置か
    ら移動させるとき前記格納ストッパを開放位置に移動さ
    せ、格納位置に位置付けたとき前記格納ストッパを遮断
    位置に移動させる油圧回路とを有すること、 を特徴とする請求項4,5,6または7記載のオフロー
    ド対応多機能型穴掘建柱車。
  9. 【請求項9】転倒防止部材が前記台車の両側から突出し
    て設けられていること、 を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または
    8記載のオフロード対応多機能型穴掘建柱車。
  10. 【請求項10】前記台車が排土板を備えていること、 を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8ま
    たは9記載のオフロード対応多機能型穴掘建柱車。
  11. 【請求項11】前記台車がウインチを備えていること、 を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9または10記載のオフロード対応多機能型穴掘建柱
    車。
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