JP3183346U - ボーリングマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体の構造が簡単で異物の噛み込みや経年変化による影響を受けることなく管体を連結する回転駆動手段がスムーズに昇降するボーリングマシンの提供する。
【解決手段】管体Pを地中に貫入させるボーリングマシンであって、左右一対の支柱30間に配置され、支柱30に沿って移動するように吊り下げられた移動体4と、管体Pとの連結機構51及びこの連結機構51を管体Pの軸まわりに回転させる回転駆動手段5と、昇降手段6とを備える。さらに、移動体4を吊設する第一ワイヤー60及びこの第一ワイヤー60を巻き上げるモーター61を有する上昇手段6Aと、移動体4に接続される第二ワイヤー62及びこの第二ワイヤー62を介して移動体4を引き下げるシリンダ63を有する下降手段6Bとからなる昇降手段6を備える。
【選択図】図1

Description

本考案は、ホテル等の敷地内、特に天井高さの低い屋内の駐車場等で地盤に管体を貫入する掘削作業を行うことができるボーリングマシンに関する。
従来、井戸掘りや地質調査等の工事を行う際、地盤に管体を貫入させるために所定の掘削工事場所に設置して使用するボーリングマシンが存在している。かかるボーリングマシンは、管体を連結して回転駆動させる駆動モーター(以下、回転駆動手段ということがある)を昇降させる昇降用シリンダを上部に配設しているため装置全体が大型であった。そのため、既設建造物の敷地内、特に屋内の駐車場等で水源確保のために行う井戸掘り工事の実施が困難であった。
係る問題点に対処するため、小型でコンパクトなボーリングマシンが開発されている(例えば、特開2000−355935号公報参照)。このボーリングマシンは、回転駆動手段が掘削工事場所に設置される支柱に沿って昇降するように、回転駆動手段の上下にワイヤーを張設し、このワイヤーを巻回するようにしている。
しかし、このボーリングマシンは、回転駆動手段を支柱に沿って安定して上下に昇降させるために、支柱の側面から背面を覆うような断面視略L字状の一対の腕部を回転駆動手段に配設し、回転駆動手段の上下に配設したワイヤーを油圧モーター等の昇降駆動装置によって巻き上げることで回転駆動手段を昇降させるようにしている。そのため、腕部と支柱との摺接面に異物を噛み込んだり、経年変化により劣化したりすると、回転駆動手段がスムーズに昇降しなくなる場合があるという問題を抱えている。
特開2000−355935号公報
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、装置全体がコンパクトであるとともに、構造が簡単で異物の噛み込みや経年変化による影響を受けることなく管体を連結する回転駆動手段がスムーズに昇降するボーリングマシンの提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた考案は、
管体を地中に貫入させるボーリングマシンであって、
台座と、
上記台座上に立設される左右一対の支柱及び一対の支柱間に橋架される天板を備えた枠体と、
上記一対の支柱間に配置され、上記支柱に沿って移動するように吊り下げられた移動体と、
上記管体との連結機構及びこの連結機構を管体の軸心を中心として回転させる回転機構を有する回転駆動手段と、
上記移動体を支柱に沿って上下移動させる昇降手段とを備え、
上記昇降手段が、上記移動体を吊設する第一ワイヤー及びこの第一ワイヤーを巻き上げるモーターを有する上昇手段と、上記移動体に接続される第二ワイヤー及びこの第二ワイヤーを介して上記移動体を引き下げるシリンダを有する下降手段とから構成されていることを特徴とするボーリングマシンである。
当該ボーリングマシンは、管体を連結した回転駆動手段を配設した移動体が、支柱に沿って移動するように吊り下げられているから、移動体は支柱間で左右方向の移動を抑制されながら上下に移動する。また、移動体を上昇させるときは移動体の重量のみが負荷となるため比較的低出力のモーターで巻き上げることができ、移動体を下降させるときは高い出力を発生するシリンダ(例えば、油圧シリンダや油圧ジャッキ等)によって移動体を下降させるから、地盤を掘削する際に生じる大きな負荷に抗って、移動体をスムーズに下降させることができる。
当該ボーリングマシンは、上記移動体が、上記回転駆動手段を搭載し、上記一対の支柱の一方の面より突出した部位を有する移動体本体、上記移動体本体から左右方向に突出し、上記一対の支柱の一方の面にそれぞれ対面するフランジ及び上記フランジにそれぞれ回転可能に支持され、上記一対の支柱の一方の面を転動する一対の車輪を有するとよい。支柱の一方の面に対面するフランジに、支柱の一方の面を転動する車輪を備えているから、車輪の取り付け位置の調整を簡単に行うことができ、移動体は、この車輪によって支柱に沿ってスムーズに昇降するとともに、移動体の前後方向の移動を抑制することができる。
当該ボーリングマシンは、上記枠体及び移動体を傾動させる傾動手段を備えるとよい。これにより、当該ボーリングマシンによって掘削作業を行う既設建造物の内部空間の天井高さよりも高さの引くい出入口を容易に通過することができる。また、背面側に傾動させるようにすることで、移動体の前面が上方を向く方向に傾動し、車輪の周面が支柱の前面で支持され安定性及び安全性が向上する。
当該ボーリングマシンは、上記昇降手段のシリンダが、上記傾動手段として使用されるようにするとよい。これにより昇降手段として使用する高出力のシリンダを傾動手段の駆動部材として使用することができ、装置全体のコストダウンを図ることができる。
当該ボーリングマシンは、上記台座が、移動用車両に載置されているとよい。これにより、当該ボーリングマシンの作業場所への移動を容易に行うことができる。
なお、「左右」とは当該ボーリングマシンを正面から見たとき左右を意味し、「前面」とは、当該ボーリングマシンを正面から見たときの面を意味し、「背面」とはその逆の面(当該ボーリングマシンを背面から見たときの面)を意味する。
以上説明したように、本考案のボーリングマシンは、装置全体がコンパクトであるとともに、構造が簡単で異物の噛み込みや経年変化による影響を受けることなく管体を連結する回転駆動手段を配設した移動体をスムーズに昇降させることができる
本考案の一実施形態に係るボーリングマシンの正面図である。 図1のボーリングマシンの左側面図で昇降手段のシリンダを取り付けた状態である。 図1のボーリングマシンの左側面図で昇降手段のシリンダを取り外し、シリンダを傾動手段として取り付けた状態ある。 図1のボーリングマシンの枠体を傾動させた状態の右側面図である。 当該ボーリングマシンによる掘削作業開始前の正面図である。 1本目の管体が地盤に貫入した状態を示す正面図である。 2本目の管体を取り付けている状態を示す正面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1のボーリングマシン1は、台座2と、この台座2上に立設される一対の支柱30及び一対の支柱30間に橋架される天板31を備えた枠体3と、上記一対の支柱30間に支柱の立設方向に上下移動するように吊り下げられた移動体4とを有している。上記支柱30は、板材を組み合わせた角柱状に形成する他、C型の溝形鋼、H形鋼等を用いることができる。上記移動体4は、移動体本体42及びこの移動体本体42にフランジ41を介して回転可能に支持される車輪40を有する。また、上記移動体本体42には、支柱30の一方の面、具体的には、当該ボーリングマシン1を正面視したときの前面から突出する部位を有し、この突出部位の前面に、地盤に貫入する管体Pとの連結機構51及びこの連結機構51を管体Pの軸心を中心に回転させる回転機構52を有する回転駆動手段5が配設されている。移動体4は、昇降手段6によって上記一対の支柱30間で上下に移動する。この昇降手段6は、移動体4を吊設する第一ワイヤー60及びこの第一ワイヤー60を巻き上げるモーター61を有する上昇手段6Aと、移動体4に接続される第二ワイヤー62及びこの第二ワイヤー62の端部を引き下げることで移動体4を下方に移動させるシリンダ63を有する下降手段6Bとから構成されている。
上記一対の支柱30は、本実施例においては、H形鋼を用い、H形鋼のフランジ面を前面及び背面に向け、ウエッブ面が対向するように台座2の端辺近傍に立設する。支柱30は、その前面側が上方を向く方向に傾動可能に立設する。具体的には、一対の支柱30を底板32上に移動体4の幅寸法に合わせた所定間隔で載置し、溶接等の固定手段で底板32上に固定した後、この底板32を台座2上に支柱30の前面が上方を向く方向に傾動可能に取り付けるようにしている。また、支柱30を台座2上に載置し、支柱30の背面側の下端部と台座2の上面とを直接蝶番を介して連結することもできる。
移動体4は、一対の支柱30間で左右方向(天板31の長手方向と平行方向)の移動が抑制されながら上下に移動可能となるように、その幅寸法L2が、一対の30間の距離L1に対して若干短くなるように構成されている。
上記車輪40は、移動体本体44から左右方向に延設されるフランジ41を介して取り付けられ、上記車輪40の周面が支柱30の前面に当接するように構成されている。具体的には、板状のフランジ41を移動体本体42の前面の左右の端部から支柱30の前面を覆う位置まで延設し、このフランジの41の裏面側に車輪40(例えば台車用の固定車輪)を回転軸が天板31の長手方向と平行となるようにして配設する。この車輪の高さ方向の寸法(支柱30の表面に当接する車輪40の周面からフランジ41の裏面に固定する取付部までの距離)は、一対の支柱30を傾動させることなく鉛直方向に立設した状態で、吊設した移動体4の移動体本体42から延設されるフランジ41の裏面から支柱30の前面までの距離寸法よりも若干大きくなるようする。これにより後述する第一ワイヤー60の天板31に配設した固定滑車64の位置に対して、回転駆動手段5を含めた移動体4の重心の位置が前方に位置することとなり、車輪40が支柱30の前面に押し付けられ、移動体4の昇降時に車輪40が、確実に支柱30の前面を転動して支柱30に沿ってスムーズに昇降するとともに、前後方向(天板31の長手方向と直交する方向)の移動を抑制することができる。また、上記車輪40の配設数は、特に限定するものではなく、一基の支柱30に対して少なくとも一つ配設すればよく、本実施例においては、一基の支柱30に対して二つの車輪40を配設する。これにより移動体4は安定して支柱30に沿って昇降する。
上記上昇手段6Aは、枠体3の天板31の略内面中心(両支柱30から同一の距離となる箇所)の1箇所に配設される固定滑車に第一ワイヤー60を掛架して第一ワイヤー60の一端を、第一ワイヤー60を巻き上げるモーター61と連結し、他端を移動体4の上面の中心に固定するようにしても構わないが、本実施例においては、天板の内面の2箇所に固定滑車64を配設し、移動体4の上面の1箇所に動滑車65を配設することが好ましい。そして、固定滑車64、動滑車65、固定滑車64の順に掛架される第一ワイヤー60の一端を、第一ワイヤー60を巻き上げるモーター61と連結し、他端を移動体4の上面に固定する。これにより第一ワイヤー60を巻き上げるモーター61の小型化を図ることができる。モーター61は、回転軸に第一ワイヤー60を巻き取る巻取手段を備えたものであれば、特に限定されるものではなく、油圧モーターや電動モーター等、種々のモーターを使用することができる。なお、本実施例においては、移動体4を上昇させるための必要なモーター61は、第一ワイヤー60を掛架する滑車に動滑車を利用しているとともに、回転駆動手段5を含んだ移動体4の重量のみが負荷となるため比較的低出力の電動モーターを使用している。
上記下降手段6Bは、第二ワイヤー62の一端を、シリンダ63のピストンロッドの先端に取り付け取り外しが容易なチャッキング機構を介して固定し、他端を移動体4の下面に取り付け、シリンダ63を縮退させることで移動体4を下方に引っ張る。これにより回転駆動手段5を介して管体Pを地盤に押しつけ、管体Pを回転させながら地盤に埋設することができる。シリンダ63は、例えば油圧シリンダや油圧ジャッキを用い、油圧ユニット(図示省略)と接続することでピストンロッドを伸縮させる。このシリンダ63は、後述する傾動手段8と兼用することができるように、ピストンロッドの先端側及びシリンダボトム側に孔部を備えた油圧シリンダ(両端クレビス型シリンダ)又は油圧ジャッキを用い、上記シリンダボトム側の孔部に対応する貫通孔を備えたフランジF1(クレビス用取り付け金具)を上記台座2に配設し、このフランジF1に固定軸(クレビス軸)を介してシリンダボトム側を取り付ける。
また、第二ワイヤー62は、枠体3の底板32の上面に配設した複数の固定滑車66に掛架し、支柱30の内面に沿って上昇させ、天板31近傍に配設した固定滑車66に掛架して支柱30上端に形成した開口部(H形鋼のウエッブ面を切り欠いて形成する)を通過させ、さらに支柱30の外側の側面に沿って下降させ、移動体4とシリンダ63のピストンロッドの先端とを連結するように構成することができる。このように第二ワイヤー62を張設することで、シリンダ63を支柱30と平行に配設することができ、台座2上のスペースを有効に活用することができる。なお、第二ワイヤー62を、上述した上昇手段6Aの第一ワイヤー60と同様に、移動体4に動滑車を配設して掛架し、シリンダストロークが長いシリンダ63を使用することで、シリンダ63を作動させる油圧ユニットの小型化を図ることができる。
上記回転駆動手段5は、支柱30の前面から突出するように、移動体本体42の突出部位の前面に配設され、下部に地盤に埋設する管体Pを連結して回転させる連結機構51とこの連結機構51を管体Pの軸心を中心として回転させる回転機構52とを有している。また、回転駆動手段5の回転軸は中空に構成され、連結機構51を介して連結される管体Pの先端、より具体的には、後述する管体Pの先端に配設される掘削用ドリルDの刃先間から掘削した孔に水を送り込む送水用スイベル53を回転駆動手段5の上部に配設している。
この送水用スイベル53は送水ポンプAの吐出口と連結されている。送水用スイベル53、回転駆動手段5の中空の回転軸、管体Pの内部を介して管体Pの先端から排出される水は、管体Pの外周面と孔との隙間を通って地表面に到達する。地表面に到達した水は、管体Pを覆うとともに、先端部分を掘削する孔に埋設した筒状体Hの内面と管体Pの外面とで形成される空間を通って筒状体Hの上部側面に連結される配水管Kから送水タンクTに環流する。そして、送水タンクT内で濾過された後、再び送水ポンプAによって送水用スイベル53を介して管体Pの先端から掘削される孔に送水される。これにより別途水源を確保することなく送水タンクT内に貯留する水のみで掘削作業によって発生する孔内の不純物を濾過することができる。
掘削作業を開始する際の管体P(最初に地盤に埋設する管体)は、先端に掘削用ドリルDが配設されている。この掘削用ドリルDは、特に限定されるものではないが、管体Pの回転と地盤に向かう押圧力に伴って従動的に回転するように、管体Pと略同径の筒状の側壁を複数に、例えば3分割又は4分割し、分割された側壁から中心斜め下方に向かって延設した枢軸に歯車状の車輪を配設して構成するようにしている。これにより管体Pの先端に送水用の空隙を設けた状態で掘削用ドリルDを配設することができる。
また、当該ボーリングマシン1は、上記枠体3及び移動体4を背面側に傾動させる傾動手段7を備えている。これにより、当該ボーリングマシンによって作業を行う空間の天井高さよりも引く出入り口を容易に通過することができる。また、背面側に傾動させるようにしているから、移動体4の前面が上方を向く方向に傾動し、車輪40の周面が支柱30の前面で支持され安定性及び安全性が向上する。また、移動体4の前面が上方を向く方向に傾動するように構成しているから移動体4は支柱30の前面に当接する車輪40によって安定した状態で傾動する。
この傾動手段7は、一対の支柱30のいずれか一方の裏面の中央部近傍に配設したフランジF2(クレビス用取り付け金具)及び台座2の上面に配設したフランジF3(クレビス用取り付け金具)に、ピストンロッドの先端側及びシリンダボトム側に孔部を備えた油圧シリンダ(両端クレビス型シリンダ)又は油圧ジャッキの両孔部を固定軸(クレビス軸)によって取り付けることで構成する。このとき、傾動手段7を構成する油圧シリンダは、枠体3の一対の支柱30が鉛直方向に立設している状態のときに、ピストンロッドを伸張させて取り付ける。そして、ピストンロッドを縮退させることで、枠体3を移動体4と共に移動体4の前面が上方を向く方向に傾動させる。これにより当該ボーリングマシン1によって作業を行う空間の天井高さよりも、出入口の高さが低いような場合であっても、当該ボーリングマシン1を容易に通過させることができる。また、当該ボーリングマシン1を後述する移動用車両に載置させて移動するとき、枠体3を傾動させた状態とすることで、重心の位置を低く抑え、ボーリングマシン1を安定して移動させることができる。
傾動手段7を構成する油圧シリンダ又は油圧ジャッキは、上述したように、クレビス接続するようにしているから、その取り付け取り外しが容易であり、上記下降手段6Bの油圧シリンダ又は油圧ジャッキと兼用することができる。これにより昇降手段として使用する高出力のシリンダを傾動手段の駆動部材として使用することができ、装置全体のコストダウンを図ることができる。
また、当該ボーリングマシン1は、台座2を移動用車両8に載置することで、ボーリングマシン1を、移動用車両8を使って目的の掘削工事場所まで移動させることができる。移動用車両8は、運転席と荷台を備えた一般的なトラックタイプの車両やフォークリフトであっても構わないが、台座2を載置させた状態で掘削作業を行うことができるように台座2を載置する荷台の高さが地面から数十cmの高さであって、操舵用のハンドル80及びハンドル80近傍に配設する操作手段81から操作することができる駆動機構(例えば油圧ポンプ(図示省略))によって駆動するキャタピラを両側面に備えた車両を使用することが好ましい。キャタピラ式の車両とすることで、移動領域に悪路や急斜面のある場合でも容易に当該ボーリングマシン1を移動させることができるとともに、掘削工事場所に移動後、直ちに掘削作業を行うことができる。
また、上記移動用車両8は、少なくとも一方の側面にアウトリガーを備えるようにすることが好ましい。本実施例においては、正面視右側の側面の前後に二基のアウトリガー82を配設している。これにより当該ボーリングマシン1を地盤に対して安定させた状態で掘削作業を行うことができる。
次に、図4〜図7を参照して、当該ボーリングマシン1を使用した地盤の掘削作業について説明する。
まず、ボーリングマシン1の枠体3を傾動させた状態(図4参照)で、ホテルの駐車場等、天井面までの高さが低い掘削工事場所に搬入する。
掘削工事場所に搬入した当該ボーリングマシン1は、傾動手段7のシリンダを伸張させ枠体3の支柱30が鉛直方向を向くように立設する。その後、アウトリガー82を移動用車両8の側面から引き出すとともに地面に接地させて当該ボーリングマシン1を地盤に対して安定させて固定する。
当該ボーリングマシン1を地盤に対して安定した固定状態で、先端に掘削用ドリルDを備えた管体Pを、連結機構51を介して回転駆動手段5に接続する。そして、管体Pの先端が地面に到達する位置(先端の掘削用ドリルDが地面に当接した状態)まで上昇手段6Aのモーター61を、第一ワイヤー60を送り出す方向に回転させ第一ワイヤー60によって吊設される移動体4を下降させる。このとき、管体Pに所定の隙間を空けて上記筒状体Hを環装し、管体Pが筒状体Hに挿通された状態で筒状体Hの先端を地盤に押し込む。これにより筒状体Hの先端部分が掘削する孔に埋設された状態となる。
この状態で、下降手段6Bのシリンダ63を最大長まで伸張させ、ピストンロッドの先端に、移動体4の下面に固定され、複数の固定滑車66に掛架される第二ワイヤー62の一端を固定し、第二ワイヤー62を張設する。これによりシリンダ63の全ストローク長が管体Pを地盤に埋設させる長さとなる(図5参照)。
次に、回転駆動手段5を回転させながら、シリンダ63を縮退させ管体Pの先端に配設した掘削用ドリルDによって地盤を掘削しながら管体Pを地盤に貫入させる。このとき、上昇手段6Aのモーター61は、従動して回転するようクラッチを切った状態にする。また、送水ポンプAを作動させ、送水用スイベル53を介して管体Pの先端から掘削した孔に送水する。送水された水は上述したとおり、筒状体Hの上部側面に連結される配水管Kから送水タンクTに環流され、送水タンクT内で濾過された後、再び送水ポンプAによって掘削した孔に送水される。
シリンダ63が完全に縮退したとき、回転駆動手段5の回転を停止し、連結機構51を操作して連結されている管体Pと連結機構51の連結を解除する。そして、上昇手段6Aのモーター61を作動させ、地盤に貫入した管体Pを残して第一ワイヤー60によって吊設される移動体4を上昇させる(図6参照)。移動体4は、地盤に貫入している管体Pの上端と回転駆動手段5の連結機構51との間に、先端に管体Pとの接続機構Jを備えた管体P2が取り付け可能となる位置まで上昇させる。
移動体4を上昇させた状態で、次の管体P2を、地盤に貫入させた管体Pと接続機構Jを介して連結し、回転駆動手段5と連結機構51を介して連結する(図7参照)。そして、上述した回転駆動手段5、下降手段6B及び送水ポンプAを作動させ、管体P及び管体P2をさらに地盤に貫入させる。移動体4が図6に示す位置まで下降したとき、回転駆動手段5、下降手段6B及び送水ポンプA停止し、移動体4を上昇させて次の管体を連結し、連結した管体と既に地盤に貫入した管体をさらに地盤に貫入する作業を所定回数繰り返す。
<利点>
当該ボーリング1は、上述の通り、管体Pを回転させる回転駆動手段5が移動体4と共に昇降するから、全長を低く抑えることができ、ホテルや日帰り温泉施設の屋内駐車場といった天井高さの低い場所でも容易に掘削作業を行うことができる。また、枠体3を移動体4と共に傾動させて移動させることができるから天井高さよりもさらに低い出入口からも容易にボーリングマシン1を搬入することができる。また、移動体4には支柱の表面に当接する車輪40を配設しているから昇降がスムーズであり、簡易な構成であるため異物の噛み込み等を発生させることなく、経年劣化による昇降異常を発生させにくい。
なお、本考案のボーリングマシンは、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、当該ボーリングマシン1は、支柱30を角柱や溝形鋼(コ字状の対面する面を連結する面が内面となるように立設する)とする場合、車輪4の周面が支柱30の内面(一対の支柱30が対向する面)と当接するように構成することもできる。この場合、支柱30の内面にレール部材を敷設し、車輪40を移動体本体42の側面に配設し、その周面に溝部を設け、レール部材上を走行するように構成することができる。車輪40に形成した溝部がレール部材に嵌まり込むことにより移動体4の前後方向の移動を抑制することができる。また、支柱30を立設方向で上下2段に分割し、蝶番を介して上下の支柱を連結することで、傾動手段7によって支柱30の上段部分のみを傾動させるようにすることができる。また、回転機構52の回転軸を中実の回転軸として、連結機構51と回転軸との間に送水用スイベル53を配設するように構成することもできる。
以上のように、本考案のボーリングマシンは、ホテルや日帰り温泉施設等の敷地内、特に天井高さの低い屋内の駐車場等で行う掘削作業用のボーリングマシンとして好適に用いられる。
1 ボーリングマシン
2 台座
3 枠体
30 支柱
31 天板
32 底板
4 移動体
40 車輪
41 フランジ
42 移動体本体
5 回転駆動手段
51 連結機構
52 送水用スイベル
6 昇降手段
60 第一ワイヤー
61 モーター
62 第二ワイヤー
63 シリンダ
64 固定滑車
65 動滑車
66 固定滑車
7 傾動手段
8 走行用車両
80 ハンドル
82 アウトリガー
P 管体
F1 フランジ
F2 フランジ
F3 フランジ
A 送水ポンプ
T 送水用タンク
H 筒状体
K 配水管

Claims (5)

  1. 管体を地中に貫入させるボーリングマシンであって、
    台座と、
    上記台座上に立設される左右一対の支柱及び一対の支柱間に橋架される天板を備えた枠体と、
    上記一対の支柱間に配置され、上記支柱に沿って上下移動するように吊り下げられた移動体と、
    上記管体との連結機構及びこの連結機構を管体の軸心を中心として回転させる回転機構を有する回転駆動手段と、
    上記移動体を支柱に沿って移動させる昇降手段とを備え、
    上記昇降手段が、上記移動体を吊設する第一ワイヤー及びこの第一ワイヤーを巻き上げるモーターを有する上昇手段と、上記移動体に接続される第二ワイヤー及びこの第二ワイヤーを介して上記移動体を引き下げるシリンダを有する下降手段とから構成されている
    ことを特徴とするボーリングマシン。
  2. 上記移動体が、上記回転駆動手段を搭載し、上記一対の支柱の一方の面より突出した部位を有する移動体本体、
    上記移動体本体から左右方向に突出し、上記一対の支柱の一方の面にそれぞれ対面するフランジ、及び
    上記フランジにそれぞれ回転可能に支持され、上記一対の支柱の一方の面を転動する一対の車輪を有する請求項1に記載のボーリングマシン。
  3. 上記枠体及び移動体を傾動させる傾動手段を備えている請求項1又は請求項2に記載のボーリングマシン。
  4. 上記シリンダが、上記傾動手段として使用することができる請求項3に記載のボーリングマシン。
  5. 上記台座が、移動用車両に載置されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のボーリングマシン。
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