JP6368076B2 - ロータリースクリーン印刷装置 - Google Patents
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Description
また、前記スキージは前記スクリーン版の内周に接触するブレードを備え、前記交換位置は、前記ブレードの先端が前記脱位置よりもスクリーン版の内周面から離反した位置であってスクリーン版の交換時又は印刷終了後等に前記スキージがロータリースクリーンの軸心側へ退避した状態における位置であることを特徴とする。
また、前記交換用角度は、前記スキージを鉛直上方に移動させることが可能な角度であることを特徴とする。
図2に示すように、ロータリースクリーン201はスクリーン版201Aと、スクリーン版201Aの両端(図2では左右)にそれぞれ固定されたリング状のエンドリング201B、201Bとから構成されている。スクリーン版201Aは絵柄に応じた小孔をエッチングした薄い版材を円筒状にしてなる円筒体であり、エンドリング201Bはスクリーン版201Aを補強するための部材である。
以下、図1ないし図3を用いて本実施形態におけるロータリースクリーン回転駆動手段およびロータリースクリーン左右見当調整手段について説明する。
なお、図3に示すように、サブフレーム204の軸方向両端の基端部には第一の連結用ブラケット204aが形成されており、圧胴100を支持する機械フレーム101に設けられた連結用ブラケット101aに第一の連結用ブラケット204aがピン214を介して揺動可能に連結されている。
さらに、回転軸206の他端には駆動断接手段としてのクラッチ210を介してギア206aが形成されているとともに、他方(図2では左側)の支承部材202の外周面に第一のギアとしてのギア202aが形成されている。そして、回転軸206のギア206aと他方の支承部材202のギア202aとが中間ギア208を介して噛み合っている。
ここで、駆動用モータ209、ギア209a,205a,206a,208,202a、回転軸205,206連結部材207、クラッチ210によりロータリースクリーン201をその両端側で回転駆動するロータリースクリーン回転駆動手段を構成する。
ここで、スクリーン版左右位置調整スイッチ308は移動方向と移動量を入力する形式のものであってもよい。
続いて、図1および図3を用いて本実施形態におけるロータリースクリーン着脱手段について説明する。
図1に示すように、本実施形態においてロータリースクリーン着脱手段は、上述したサブフレーム204およびロータリースクリーン用ブラケット203と、サブフレーム204に第一,第二,第三リンク部材222,224,227を介して連結されるロータリースクリーン着脱用シリンダ228とを備えている。
図1および図3を用いてより詳しく説明すると、サブフレーム204の軸方向両端に形成された第二の連結用ブラケット204bに、第一リンク部材222がピン223を介して揺動可能に連結されている。第一リンク部材222は第二リンク部材224の遊端部にピン225を介して揺動可能に連結されている。第二リンク部材224の基端部は回転軸226に固定されている。
上述したロータリースクリーン201に対し、スキージ213は図1および図2に示すようにブレード213Aと、スキージバー213Bとを備え、ロータリースクリーン201内に貫挿されている。ブレード213Aはスクリーン版201Aの内側にあるインキをスクリーン版201Aの小孔から圧胴100側に供給する部材、要するに、スキージ本体である。スキージバー213Bはブレード213Aを支持する支持体であり、断面が矩形の矩形部を有している。ロータリースクリーン印刷装置では、ブレード213Aの先端がスクリーン版201Aの内周面に摺接することで、スクリーン版201A内に供給されたインキが前記小孔を介して被印刷物の印刷面に刷り移されるようになっている。
図1、図2、図4および図6を用いて本実施形態におけるスキージ位置調整手段について説明する。
スキージ角度調整用モータ238は、印刷時においてはスキージ角度調整スイッチ311のプラスボタン311aまたはマイナスボタン311b(図5参照)によりスキージ213のスクリーン版201Aに対する当たりの角度を調整する。また、交換時等スキージ213の取り外しの際にはスキージ着脱用シリンダ215とともに自動的に駆動されてスキージ支持部材219をあらかじめ設定されたスキージ213の交換に適した角度(交換用角度)に位置付ける。
ここで、スキージ角度調整スイッチ311は、角度を数値入力する形式であってもよい。
この偏心スリーブ221は、印刷時においてブレード213Aの先端が上述した接点P3を通り圧胴100とロータリースクリーン201との対接点における接線と平行な線L2上を移動するように偏心されている。すなわち、偏心スリーブ221を回転させると当該偏心スリーブ221の偏心作用によって支持板217が線L2に沿って平行移動し、これにより支持板217に支持されたブレード213Aの先端が線L2上を移動するように構成されている。
続いて、図1、図2および図6を用いて本実施形態に係るスキージ交換補助手段について説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態においてスキージ交換補助手段は、スライドレール231と、当該スライドレール231に蝶番233を介して回動自在に支持されたホイスト232とを備えている。
スライドレール231はロータリースクリーン201の軸方向に沿って延設されており、ロータリースクリーン201の上方において左右の機械フレーム101に支持されている。このスライドレール231は固定レール231A、中間レール231B、可動レール231Cから構成されている。
続いて、図5を参照しつつ本実施形態に係るロータリースクリーン印刷装置による制御について説明する。
まず、制御装置300による印刷時の制御の流れを説明する。印刷を行う場合、制御装置300に印刷スタートスイッチ304の操作信号が入力され、ロータリエンコーダ303が一枚目のシート(被印刷物)の印刷開始位相を検出したら、制御装置300からスキージ着脱用シリンダ215に駆動ロッド215aを伸長させるよう指令が出力され、スクリーン版着脱用シリンダ228に駆動ロッド228aを収縮させるよう指令が出力される。これにより、第三リンク部材227、第二リンク部材224、第一リンク部材222を介してサブフレーム204全体がピン214を中心に圧胴100に近接する方向(図1では反時計回り)に揺動するとともに、支持板217がピン220を中心にしてブレード213Aをスクリーン版201Aの内周面に近接させる方向(図1では反時計回り)へと揺動するので、ロータリースクリーン用ブラケット203、支持板217を介してロータリースクリーン201がロータリースクリーン脱位置からロータリースクリーン着位置に位置付けられるとともに、ロータリースクリーン201内においてスキージ213がスキージ脱位置からスキージ着位置に位置付けられる。なお、スキージ213はスキージ支持部材219により初期角度に位置付けられている。このとき、支持板217の当接面217aがネジ236の先端に当接し、スキージ着脱用シリンダ215の付勢力により押圧される。
続いて、版交換を行う場合は、まず、上述した印刷終了状態(ロータリースクリーン装置200がロータリースクリーン脱位置、スキージ脱位置に位置付けられた状態)において作業者がスキージ交換スイッチ309を操作すると、制御装置300からスキージ着脱用シリンダ215に対して駆動ロッド215aを収縮するよう指令が出力されるとともにスキージ角度調整用モータ238に対してスキージ支持部材219を交換用角度とするよう指令が出力される。これにより、支持板217がピン220を中心にしてブレード213Aをスクリーン版201Aの内周面から離反させる方向(図1では時計回り)へと揺動するとともに、スキージ支持部材219が支持板217の円弧状切欠き部に沿って回動するので、ロータリースクリーン201内においてスキージ213がスキージ脱位置からスキージ交換位置に位置付けられるとともに、スキージ支持部材219によりスキージ213が初期角度から交換用角度に位置付けられる。
スキージ213の交換を行う場合は、作業者がスキージ交換スイッチ309を操作すると、制御装置300からスキージ着脱用シリンダ215に対して駆動ロッド215aを収縮するよう指令が出力されるとともにスキージ角度調整用モータ238に対してスキージ支持部材219を交換用角度とするよう指令が出力される。これにより、支持板217がピン220を中心にしてブレード213Aをスクリーン版201Aの内周面から離反させる方向(図1では時計回り)へと揺動するとともに、スキージ支持部材219が支持板217の円弧状切欠き部に沿って回動するので、ロータリースクリーン201内においてスキージ213がスキージ脱位置からスキージ交換位置に位置付けられるとともに、スキージ支持部材219によりスキージ213が交換用角度に位置付けられる。
101 フレーム
200 ロータリースクリーン装置
201 ロータリースクリーン
201A スクリーン版
201B エンドリング
202 支承部材
202a 支承部材のギア
203 ロータリースクリーン用ブラケット
203a ロータリースクリーン支持部
203b 回転軸支持部
204 サブフレーム
204a 第一の連結用ブラケット
204b 第二の連結用ブラケット
204c 第三の連結用ブラケット
204d 第四の連結用ブラケット
204e 第五の連結用ブラケット
205,206 回転軸
205a,206a 回転軸のギア
207 連結部材
208 中間ギア
209 駆動用モータ
209a 駆動用モータのギア
210 クラッチ
211 ロータリースクリーン位置調整用モータ
211a ロータリースクリーン位置調整用モータの駆動ロッド
211b ネジ
212 テンションシリンダ
213 スキージ
213A ブレード
213B スキージバー
214,216,218,220,223,225,229,230 ピン
215 スキージ着脱用シリンダ
215a スキージ着脱用シリンダの駆動ロッド215a
217 支持板
217a 当接面
219 スキージ支持部材
219A スキージ支持部
219B 押さえ板
219Ba 切欠き
219C ハンドル
219D ピン
219E ピン
221 偏心スリーブ
221a 長穴
221b ピン
222 第一リンク部材
224 第二リンク部材
226 回転軸
227 第三リンク部材
228 スクリーン版着脱用シリンダ
228a スクリーン版着脱用シリンダの駆動ロッド
231 スライドレール
231A 固定レール
231B 中間レール
231C 可動レール
232 ホイスト
232A スキージ支承部
232B 押さえ板
232C ハンドル
233 蝶番
234 ウォーム
235 フォームギア
236 ネジ
237 ストッパ
238 スキージ角度調整用モータ
239 ブロック
300 制御装置
301 版交換スイッチ
302 版装着完了スイッチ
303 ロータリエンコーダ
304 印刷スタートスイッチ
305 カウンタ
306 印刷停止スイッチ
307 タイマー
308 スクリーン左右位置調整スイッチ
308a 左スイッチ
308b 右スイッチ
309 スキージ交換スイッチ
310 スキージ装着完了スイッチ
311 スキージ角度調整スイッチ
311a プラススイッチ
311b マイナススイッチ
Claims (6)
- 円筒状に形成されたスクリーン版と、
スキージと、
前記スクリーン版の内周に接触して印刷を行う着位置及び前記スクリーン版の内周から離間する脱位置及び前記スキージを交換する交換位置の間で前記スキージを移動可能に支持するスキージ支持手段と
を備えたロータリースクリーン印刷装置において、
前記スキージの角度を調整する角度調整手段と、
前記スキージが前記交換位置に位置付けられるときに前記スキージをあらかじめ設定された交換用角度とするように前記角度調整手段を制御する制御装置と
を備え、
前記スキージが、前記スクリーン版の内周に接触するブレードと、当該ブレードが取り付けられる長尺のスキージバーとを備え、
前記スキージ支持手段が、前記スキージバーの両端側に配設され移動自在に支持されたアームと、前記アームにそれぞれ回動自在に支持され前記スキージバーを支持する支持部とを有し、
前記角度調整手段が、角度調整モータを備え、
前記制御装置は、前記スキージが前記交換位置に位置付けられるときに前記スキージを前記交換用角度とするように前記角度調整モータを制御する
ことを特徴とするロータリースクリーン印刷装置。 - 前記支持部が、前記スキージバーが挿抜される開口部を有し、
前記スキージバーを移動自在に支持し、当該スキージバーを前記支持部に装着させる装着位置と前記支持部から取り外す取外し位置とに位置付けるホイストを備え、
前記制御装置は、前記スキージが前記交換位置に位置付けられるときに、前記開口部を前記ホイストの前記装着位置から前記取外し位置への移動方向に向けるように前記角度調整モータを制御する
ことを特徴とする請求項1記載のロータリースクリーン印刷装置。 - 前記スキージバーは断面が矩形の矩形部を有し、
前記支持部は前記スキージバーの矩形部が嵌合する矩形凹部を有し、
前記ホイストは前記スキージバーを前記矩形部の底面がほぼ水平となるように支持するとともに、前記取外し位置と前記装着位置との間で鉛直方向に移動し、
前記スキージの前記交換用角度は、前記矩形凹部の底面がほぼ水平のときの当該スキージの角度である
ことを特徴とする請求項2記載のロータリースクリーン印刷装置。 - 前記スキージを前記着位置、前記脱位置および前記交換位置に位置付けるように前記アームを移動させるアーム駆動手段を備え、
前記制御装置は、交換された新しいスキージを前記着位置へ位置付けるときに、当該新しいスキージの前記着位置における角度が予め設定された初期角度となるように前記角度調整モータを制御する
ことを特徴とする請求項2記載のロータリースクリーン印刷装置。 - 前記スキージは前記スクリーン版の内周に接触するブレードを備え、
前記交換位置は、前記ブレードの先端が前記脱位置よりもスクリーン版の内周面から離反した位置であってスクリーン版の交換時又は印刷終了後等に前記スキージがロータリースクリーンの軸心側へ退避した状態における位置である
ことを特徴とする請求項1記載のロータリースクリーン印刷装置。 - 前記交換用角度は、前記スキージを鉛直上方に移動させることが可能な角度である
ことを特徴とする請求項1記載のロータリースクリーン印刷装置。
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