JP6367170B2 - 表紙およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、表紙およびその製造方法に関し、特に、外部から見出しを視認するための見出し部を備える表紙およびその製造方法に関する。
従来から、用紙などを綴じて収納するためのファイルやバインダが知られている。このようなファイルやバインダは、通常、表表紙部と、裏表紙部と、これら表表紙部および裏表紙部を一体的に接続する背表紙部とからなる表紙本体を備える。そして、この表紙本体の例えば背表紙部には、見出しの表された紙などの見出し材を収納するための見出し部を設けられたものがある。この見出し部の外側表面は、見出し材を外部から視認することを可能とするため、透明または半透明の部材(例えば、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂など)で形成される。このような表紙が、例えば、特開2004‐175045号公報(以下「特許文献1」という)や特開2004−122485号公報(以下「特許文献2」という)に記載されている。
特許文献1には、背見出し用紙を配置するように設けた背見出し用紙配置部の高さ寸法を、所定の標準規格紙の長辺又は短辺の何れかの寸法に対応させたことを特徴とするファイルが開示されている。
また、特許文献2には、表表紙又は裏表紙の少なくとも一方に表紙面に沿ってポケットを形成する樹脂製カバーを配し、表表紙又は/及び裏表紙における樹脂カバーで覆われた面の範囲内に窓を設けた構成の表紙体が開示されている。
特開2004‐175045号公報 特開2004−122485号公報
特許文献1および特許文献2に記載された表紙は、上記のように構成されている。これらの表紙は、見出し部が表紙本体の外側表面にその端縁を溶着されて配設される。すなわち、特許文献1および特許文献2に記載の表紙の見出し部は、表紙本体の外側表面から飛び出した状態になる。このような表紙の見出し部は、外部の物体と接触する頻度が高くなってしまう。さらに、見出し部と表紙本体の境界部分に段差が形成され、この段差に外部の物体が引っ掛かってしまう。したがって、表紙全体として破れたり撓んだりし易く、十分な強度を有するものではないという問題があった。また、強度を高めるために、表紙本体から突設される鉄枠を端縁とする見出し部を備える表紙が知られている。しかしながら、鉄枠などの別部材を必要とするため、製造コストが高くなるという問題があった。
この発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、十分な強度を有するとともに、製造コストを低く抑えることのできる表紙およびその製造方法を提供することを目的とする。
この発明の請求項1に係る表紙は、表表紙部、裏表紙部、前記表表紙部および前記裏表紙部を一体的に接続する背表紙部からなる表紙本体と、見出しの表された見出し材を前記表紙本体の外側から視認できる態様でその内部に保持するための見出し部とを備える表紙であって、
前記見出し部は、
前記表紙本体の外側表面から厚み方向に凹む態様で設けられ、
表紙本体の外側表面に形成される開口部と、見出し材をその内部に挿入するための間隙部と、凹部の底面となる下受け部とから構成され、
前記下受け部は、左右方向において位置決めするように見出し材の端縁を係止する舌状の係止部と、見出し材の裏面を支持する帯状の支持部を備え、
前記係止部は、見出し材保持部の内方に向けて突き出されており、
前記支持部は、表紙の高さ方向において、前記表表紙部及び前記裏表紙部と前記背表紙部とを接続する表紙接続部に沿って架設された、帯状体であり、
前記間隙部は、係止部と支持部との間において、前記表紙接続部に沿って設けられ、表紙接続部と交差する方向に向けて、背見出し材を、見出し保持部を構成する凹部の内側に差し込む間隙を備え、表紙本体を前記表紙接続部において折り曲げられるように間隙を形成された、表紙である。
この発明の請求項2に係る表紙は、見出し部は、前記見出し材を前記見出し部の内部に保持するために、前記見出し材の裏面と対向する位置に設けられる裏面側保持部と、前記見出し材を前記見出し部の内部に保持するために、前記見出し材の表面と対向する位置に設けられる表面側保持部を含み、
前記表紙本体の外側表面には、開口部が設けられ、
前記表面側保持部は、前記表紙本体の開口部をカバーするように設けられる被覆部材であって、前記被覆部材は、前記開口部の開口端縁に対応する形状の被覆部材端縁を有し、前記開口端縁と前記被覆部材端縁とは、前記表紙本体の外側表面と前記被覆部材の外側表面とがフラットになるよう配設される、請求項1に記載の表紙である。
この発明の請求項3に係る表紙は、表表紙部、裏表紙部、並びに前記表表紙部および前記裏表紙部を一体的に接続する背表紙部からなる表紙本体と、見出しの表された見出し材を前記表紙本体の外側から視認できる態様でその内部に保持するための見出し部とを備える表紙であって、
前記見出し部は、前記背表紙部と、その両脇の前記表表紙部および前記裏表紙部に亘って設けられ、
見出し部を構成する裏面側保持部は、前記見出し材の裏面の略端辺を保持するために、前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくとも一方に設けられる第1裏面側保持部と、
前記見出し材の裏面の略中央を保持するために、前記背表紙部に設けられる第2裏面側保持部とを含み、
前記見出し材の端辺には、少なくとも一つの見出し切欠き部が形成され、前記見出し切欠き部は、前記第1裏面側保持部の前記表紙本体の厚さ方向に延びる側面を挟むようにして前記見出し部の内部で位置決めされた、表紙である。
この発明の請求項4に係る表紙は、見出し切欠き部と、前記第1裏面側保持部の前記表紙本体の厚さ方向に延びる側面とは、前記表紙本体の高さ方向における寸法が同じかまたはほぼ同じである、請求項3に記載の表紙である。
この発明の請求項5に係る表紙は、見出し材は、二つ折りにされるための見出し折曲げ部と、見出し折曲げ部で二つ折りにされた一方の面に形成される把持部とをさらに有し、見出し切欠き部は、見出し折曲げ部で二つ折りにされた他方の面に形成され、把持部を把持して見出し材を表紙本体の見出し部に抜差しすることにより、見出し材の他方の面が表紙本体の表面に沿って移動して第1裏面側保持部の表紙本体の厚さ方向に延びる側面を見出し切欠き部で挟み込み、見出し材が見出し部の内部で位置決めされる、請求項4に記載の表紙である。
この発明の請求項6に係る表紙の製造方法は、表表紙部、裏表紙部、並びに表表紙部および裏表紙部を一体的に接続する背表紙部からなる表紙本体と、見出しの表された見出し材を前記表紙本体の外側から視認できる態様でその内部に保持するための見出し部とを備える表紙の製造方法であって、
表表紙部と、裏表紙部と、背表紙部と、前記見出し材を前記見出し部の内部に保持するために、前記見出し材の裏面と対向する位置に設けられる裏面側保持部を形成するための切欠き部とを含む表紙本体を作製するステップと、
前記表紙本体をその外側表面から前記切欠き部の外側端縁を含む形状に熱圧することにより、前記切欠き部を変形させて前記表紙本体の外側表面から厚み方向に凹む態様に 形成するステップと、
表紙本体の外側表面に形成される開口部と、見出し材をその内部に挿入するための間隙部と、凹部の底面となる下受け部とを形成するステップを含み、
前記下受け部は、左右方向において位置決めするように見出し材の端縁を係止する舌状の係止部と、見出し材の裏面を支持する帯状の支持部を備え、
前記係止部は、見出し材保持部の内方に向けて突き出されており、
前記支持部は、表紙の高さ方向において、前記表表紙部及び前記裏表紙部と前記背表紙部とを接続する表紙接続部に沿って架設された、帯状体であり、
間隙部は、係止部と支持部との間において、前記表紙接続部に沿って設けられ、表紙接続部と交差する方向に向けて、背見出し材を、見出し保持部を構成する凹部の内側に差し込む間隙を備え、表紙本体を前記表紙接続部において折り曲げられるように間隙を形成された、表紙の製造方法である。
好ましくは、見出し部の間隙部および第1裏面側保持部は、少なくとも表表紙部の側に設けられ、見出し材は、表表紙部の側に設けられた間隙部から見出し部に差し込まれ、且つ表表紙部の側に設けられた第1裏面側保持部の表紙本体の厚さ方向に延びる側面を挟むようにして見出し部の内部で位置決めされ、第1裏面側保持部は、見出し材の裏面を下受けするように表紙本体の高さ方向に突出する係止突出部を有する。
この発明に係る表紙の見出し部は、見出し材を見出し部の内部に保持するために、見出し材の裏面と対向する位置に設けられる裏面側保持部と、見出し材を自らの内部に挿入するための間隙部とを含み、裏面側保持部は、表紙本体の外側表面から厚み方向に凹む態様で設けられる。
このような構成を有する表紙の見出し部は、外部の物体と接触する頻度が低くなる。また、見出し部と表紙本体の境界部分に段差が形成されないため、外部の物体に引っ掛かることもない。その結果、表紙全体として破れたり撓んだりすることがない。また、強度を高めるために表紙本体から見出し部の端縁として鉄枠などの別部材を突設する必要もない。
以上により、十分な強度を有するとともに、製造コストを低く抑えることのできる表紙およびその製造方法を提供できる。
この発明の第1実施の形態に係る表紙を主要な構成とするファイルを閉じた状態を外側から見たときの斜視図である。 この発明の第1実施の形態に係る表紙を主要な構成とするファイルを見開いた状態を内側から見たときの斜視図である。 この発明の一実施形態に係る表紙を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。 この発明の一実施形態に係る表紙を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。 図4のI−I断面図、図4のII−II断面図および図4のIII−III断面図である。 この発明に係る表紙の製造方法において、作製した平板状の表紙本体を内側表面から見た平面図である。 この発明の一実施形態に係る表紙の製造方法において、凹部を形成した表紙本体を内側表面から見た平面図である。 この発明の一実施形態に係る表紙の製造方法において、凹部の開口に透明シートを宛がった状態を内側表面から見た平面図である。 図8のIV−IV断面図である。 この発明の一実施形態に係る表紙の製造方法において、開口端縁と透明シート端縁とを溶着する溶着端縁を明示した平面図である。 図10のV−V断面図である。 この発明の一実施形態に係る表紙の製造方法において、完成した表紙の背表紙部の内側表面に綴じ具を固定した状態を内側から見たときの斜視図である。 この発明の第2実施の形態に係る表紙を主要な構成とするファイルを見開いた状態を内側から見たときの斜視図である。 この発明の第2実施の形態に係る表紙を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。 この発明の第2実施の形態に係る表紙を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。 図15のVI−VI断面図およびVII−VII断面図である。 この発明の第2実施の形態に係る表紙の製造方法において、開口端縁と透明シート端縁とを溶着する溶着端縁を明示した平面図である。 この発明の第3実施の形態に係る表紙を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。 この発明の第3実施の形態に係る表紙を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。 図19のVIII−VIII断面図およびIX−IX断面図である。 この発明の第3実施の形態に係る表紙の製造方法において、開口端縁と透明シート端縁とを溶着する溶着端縁を明示した平面図である。 この発明の一実施形態の変形例に係る表紙を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。 この発明の実施の形態に係る表紙の見出し部に適した形状を有する第1変形見出し材の平面図である。 この発明の第3実施の形態に係る表紙の見出し部に第1変形見出し材を収納した場合を表紙の内側から見たときの平面図である。 この発明の実施の形態に係る表紙の見出し部に適した形状を有する第2変形見出し材の平面図である。 この発明の第3実施の形態に係る表紙の見出し部に第2変形見出し材を収納した場合を表紙の内側から見たときの平面図である。 この発明の第4の実施の形態に係る表紙を主要な構成とするファイルを閉じた状態を外側から見たときの斜視図である。 この発明の第4の実施の形態に係るファイルを見開いた状態を内側から見たときの斜視図である。 この発明の第4の実施の形態に係る表紙を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。 この発明の第4の実施の形態に係る表紙を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。 この発明の第4の実施の形態に係る表紙の見出し部周辺の拡大図であり、(A)が見出し部全体周辺の拡大図、(B)が第1係止部周辺の拡大図、(C)が第2係止部周辺の拡大図である。 この発明の第4の実施の形態に係る表紙を見開いた状態の図31の断面図であり、(A)はI−I断面図、(B)はII−II断面図、(C)はIII−III断面図である。 この発明の第4の実施の形態に係る第3変形見出し材を示す図であり、(A)が第3見出し折曲げ線で折り曲げる前の平面図、(B)が第3見出し折曲げ線で折り曲げる様子を示した斜視図である。 この発明の第4の実施の形態に係る第3変形見出し材を表紙本体の凹部に収納する際の様子を示す図であり、(A)が第3変形見出し材を裏表紙部の側まで差し込んだ状態を示す図であり、(B)が第3変形見出し材を凹部に収納した状態を示す図である。 この発明に係る表紙の製造方法において、作製した平板状の表紙本体を内側表面から見た平面図である。 この発明の一実施形態に係る表紙の製造方法において、凹部を形成した表紙本体を内側表面から見た平面図である。 この発明の一実施形態に係る表紙の製造方法において、図36の見出し部周辺の拡大図である。 この発明の一実施形態に係る表紙の製造方法において、凹部の開口に透明シートを宛がった状態を内側表面から見た平面図である。 図38のV−V断面図である。 この発明の一実施形態に係る表紙の製造方法において、開口端縁と透明シート端縁とを溶着する溶着端縁を明示した平面図である。 図40のVI−VI断面図である。 この発明の一実施形態に係る表紙の製造方法において、完成した表紙の背表紙部の内側表面に綴じ具を固定した状態を内側から見たときの斜視図である。 この発明の第5の実施の形態に係る表紙を主要な構成とするファイルを見開いた状態を内側から見たときの斜視図である。 この発明の第5の実施の形態に係る表紙を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。 この発明の第5実施の形態に係る表紙を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。 この発明の第5の実施の形態に係る表紙の見出し部周辺の拡大図である。 この発明の第5実施の形態に係る図46の断面図であり、(A)がVII−VII断面図、(B)VIII−VIII断面図、(C)がIX−IX断面図である。 この発明の第5の実施の形態に係る第4変形見出し材を示す図であり、(A)が第4見出し折曲げ線で折り曲げる前の平面図、(B)が第4見出し折曲げ線で折り曲げる様子を示した斜視図である。 この発明の第5の実施の形態に係る見出し材を表紙本体の凹部に収納する際の様子を示す図であり、(A)が第4変形見出し材を裏表紙部の側まで差し込んだ状態を示す図であり、(B)が第4変形見出し材を凹部に収納した状態を示す図である。 この発明の第5実施の形態に係る表紙の製造方法において、開口端縁と透明シート端縁とを溶着する溶着端縁を明示した平面図である。 この発明の第5実施の形態に係る表紙を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。
<ファイル2について>
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1実施の形態に係る表紙10を主要な構成とするファイル2を閉じた状態を外側から見たときの斜視図である。また、図2は、このファイル2を見開いた状態を内側から見たときの斜視図である。なお、図2では、見た目の煩雑さを避けるため、図1に示す綴じ体たる複数枚の用紙500を省略してある。
ファイル2は、複数枚の用紙500を綴じて整理・保管するためのものである。ファイル2は、この発明に係る表紙10と、表紙10の内側に設けられる綴じ具300とから構成される。そして、この発明に係る表紙10は、表紙本体20と、見出し部150とを備える。表紙本体20は、表表紙部22と、裏表紙部24と、これら表表紙部22および裏表紙部24を一体的に接続する背表紙部26とを含む。この表紙本体20は、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂で形成され、その外側表面60が鏡面ピンドットエンボス加工されるとともに、内側表面70が新スエード加工される。
この実施の形態に係る見出し部150は、背表紙部26の上下方向の略中央と、その両脇の表表紙部22および裏表紙部24の略中央とに亘って一体的に設けられる。この見出し部150は、見出しの表された見出し材400(例えば紙など)を表紙本体20の外側から視認できる態様でその内部に保持するためのものである。この実施の形態に係る見出し部150の外側表面は、表面側保持部(および被覆部材)たる透明シート200で構成される。透明シート200は、平板状であり、透明または半透明の部材(例えば、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂)で形成される。透明シート200の外側表面260(すなわち、見出し部150の外側表面)と、表紙本体20の外側表面60とは、互いにフラットになるように配設される。したがって、この実施の形態に係る見出し部150は、従来の見出し部のように、表紙本体の外側表面から飛び出した状態にならない。
上記したように、この実施の形態に係る表紙10は、見出し部150の外側表面と、表紙本体20の外側表面とがフラットに配設される。したがって、見出し部150が外部の物体と接触する頻度が低くなる。また、従来の表紙と違い、見出し部150と表紙本体20の境界部分に段差が形成されないため、外部の物体に引っ掛かることもない。その結果、表紙10全体として破れたり撓んだりすることがない。また、強度を高めるために表紙本体20から見出し部150の端縁として鉄枠などを突設する必要もない。以上により、この実施の形態にかかる表紙10は、十分な強度を有するとともに、製造コストを低く抑えることができる。
<綴じ具300について>
次に、この実施の形態に係る綴じ具300について説明する。この実施の形態に係る綴じ具300は、図2に示すように、背表紙部26の内側表面に取り付けられる。綴じ具300は、長手方向に延びる綴じ具本体310と、綴じ具本体310の上面に長手方向に並んで設けられる複数のリング部312とを含む。複数のリング部312それぞれは、その上端部で二股に開閉可能である。
綴じ具300に複数枚の用紙500を綴じるには、まず、複数のリング部312それぞれの上端部を二股に開いた状態にする。次に、二股に開いた複数のリング部184それぞれの先端部を、複数枚の用紙500の対応する孔に通す。最後に、二股に開いたリング部312それぞれの上端部を閉じる。このようにして、綴じ具300に複数枚の用紙500が綴じられる。
<表紙10について>
次に、図3〜図5を参照して、この実施の形態に係る表紙10の詳細な構成について説明する。図3は、この実施の形態に係る表紙10を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。また、図4は、この実施の形態に係る表紙10を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。また、図5(A)は、図4のI−I断面図、図5(B)は、図4のII−II断面図、図5(C)は、図4のIII−III断面図である。
上記したように、表紙10は、表紙本体20と、見出し部150とを備える。表紙本体20は、表表紙部22と、裏表紙部24と、これら表表紙部22および裏表紙部24を一体的に接続する背表紙部26とを含む。図3および図4に二点鎖線で示すように、表表紙部22と背表紙部26とが上下方向に直線状に延びる表表紙接続部32を境界として一体的に接続(形成)される。また、裏表紙部24と背表紙部26とが上下方向に直線状に延びる裏表紙接続部34を境界として一体的に接続(形成)される。また、表紙本体20には、表紙本体20の厚み方向に凹む裏面側保持部たる凹部100が形成される。この凹部100は、表紙本体20と一体的に形成される。
<見出し部150について>
この実施の形態に係る見出し部150は、上記した表紙本体20に設けられる凹部100と、この凹部100の開口部110をカバーするように設けられる透明シート200とから構成される。
<透明シート200について>
この実施の形態に係る透明シート200は、表表紙部22にフラットに配設される表表紙透明シート222と、裏表紙部24にフラットに配設される裏表紙透明シート224と、背表紙部26にフラットに配設される背表紙透明シート226とを含む。より具体的には、この実施の形態に係る表紙本体20と透明シート200は、表表紙部22の外側表面60aと表表紙透明シート222の外側表面260a、裏表紙部24の外側表面60bと裏表紙透明シート224の外側表面260b、および背表紙部26の外側表面60cと背表紙透明シート226の外側表面260cがそれぞれフラットになるように配設される。
図3および図4に二点鎖線で示すように、表表紙透明シート222と背表紙透明シート226が、上下方向に直線状に延びる表表紙透明シート接続部232を境界として一体的に接続(形成)される。また、裏表紙透明シート224と背表紙透明シート226が、上下方向に直線状に延びる裏表紙透明シート接続部234を境界として一体的に接続(形成)される。透明シート200の表表紙透明シート接続部232は、表紙本体20の表表紙接続部32と連続的に一直線状になる。同様に、裏表紙透明シート接続部234は、裏表紙接続部34と連続的に一直線状になる。そして、表表紙接続部32と表表紙透明シート接続部232が一体的に折り曲げられることにより、表表紙部22が開閉される。また、同様に、裏表紙接続部34と裏表紙透明シート接続部234が一体的に折り曲げられることにより、裏表紙部24が開閉される。
透明シート200は、凹部100の開口部110の開口端縁112に対応する形状の透明シート端縁212を有する。そして、表紙本体20の外側表面60と透明シート200の外側表面260(すなわち、見出し部150の外側表面)とがフラットになるように、開口端縁112と透明シート端縁212とが溶着される。
透明シート端縁212の全ての端辺は直線状である。すなわち、透明シート端縁212は、表紙10を完全に見開いた状態のとき、上下方向に直線状に延びる互いに平行な第1透明シート端辺212aおよび第2透明シート端辺212bと、幅方向に直線状に延びる互いに平行な第3透明シート端辺212cおよび第4透明シート端辺212dとで構成される。
<凹部100の構成(概要)について>
見出し部150を形成する表紙本体20の凹部100は、表紙本体20の外側表面60に形成される開口部110と、見出し材400をその内部に挿入するための間隙部80と、凹部100の底面となる下受け部120とから構成される。この実施の形態に係る開口部110は、表紙本体20の厚み方向に穿設され、表紙本体20に略矩形状の開口端縁112を有する。
開口端縁112の全ての端辺は直線状である。すなわち、開口端縁112は、表紙10を完全に見開いた状態のとき、上下方向に直線状に延びる互いに平行な第1開口端辺112aおよび第2開口端辺112bと、幅方向に直線状に延びる互いに平行な第3開口端辺112cおよび第4開口端辺112dとで構成される。
この実施の形態において、見出し材400は、見出し部150に保持された状態において、表紙本体20の第1開口端辺112a〜第4開口端辺112dにそれぞれ平行な端辺を有する。
<間隙部80および孔部82について>
この実施の形態に係る凹部100の間隙部80は、表紙本体20の幅方向に一定の距離をおいて2つ設けられる。すなわち、間隙部80は、表表紙接続部32に上下方向に沿って、且つ幅方向に跨り、表表紙部22および背表紙部26に上下方向に延びる態様で設けられる第1間隙部80aと、裏表紙接続部34に上下方向に沿って、且つ幅方向に跨り、裏表紙部24および背表紙部26に上下方向に延びる態様で設けられる第2間隙部80bとを含む。
また、凹部100には、孔部82が2つ設けられる。孔部82は、開口部110の開口端縁112の上側端縁の近傍で、凹部100の上端辺に背表紙部26の幅方向の中心線に跨って設けられる略矩形状または略円弧状の第1孔部82aと、同じく開口部110の開口端縁112の下側端縁の近傍で、凹部100の下端辺に背表紙部26の幅方向の中心線に跨って設けられる略矩形状または略円弧状の第2孔部82bとを含む。
<下受け部120について>
また、この実施の形態に係る凹部100の下受け部120は、表紙本体20の幅方向に一定の距離(見出し紙400の高さ方向の寸法に相当する寸法)をおいて、開口部110の開口端縁112の左右端縁の近傍に形成された4つの係止部と、表紙本体20の上方から下方に亘って(見出し紙400の幅方向の寸法に相当する寸法)連続して形成された1つの支持部とをあわせて、5つ設けられる。下受け部120の係止部は、第1間隙部80aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺の上方部分に設けられる略矩形状または略円弧状の第1下受け部120aと、同じく第1間隙部80aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺の下方部分に設けられる略矩形状または略円弧状の第2下受け部120bと、第2間隙部80bの裏表紙部24側の上下方向に延びる端辺の上方部分に設けられる略矩形状または略円弧状の第3下受け部120cと、同じく第2間隙部80bの裏表紙部24側の上下方向に延びる端辺の下方部分に設けられる略矩形状または略円弧状の第4下受け部120dとによって形成される。下受け部120の支持部は、背表紙部26の幅方向の中心線に沿って且つ跨り、且つ凹部100の上端辺と下端辺を結ぶ態様で設けられる第5下受け部120eによって形成される。
下受け部120(すなわち、第1下受け部120a〜第5下受け部120eの全て)は、表紙本体20の内側表面70における間隙部80に臨む端辺であって、開口部110の開口端辺112から表紙本体20の厚み方向に突設される側面122と、この側面122の先端から屈曲して延びる底面124とから構成される。すなわち、下受け部120の側面122と、底面124と、凹部100の開口部110(すなわち、下受け部120の外側表面)との間に空間が形成される。この空間の内部に、見出し材400が保持される。
第1下受け部120aと第2下受け部120bは同じ形状を有する。また、第3下受け部120cと第4下受け部120dとは、同じ形状を有する。そして、第1下受け部120aの底面124a(および第2下受け部120bの底面124b)は、第3下受け部120cの底面124c(および第4下受け部120dの底面124d)よりも平面視したときの面積が大きい。
第1下受け部120aの底面124a(および第2下受け部120bの底面124b)は、第1間隙部80aに臨む表表紙部22側の上下方向に延びる開口端縁112の端辺から、背表紙部26の幅方向の中心線に向かって延び、その先端部が表表紙接続部32に至らない範囲に位置する。同じく、第3下受け部120cの底面124c(および第4下受け部120dの底面124d)は、第2間隙部80bの裏表紙部24側の上下方向に延びる開口端縁112の端辺から、背表紙部26の幅方向の中心線に向かって延び、その先端部が裏表紙接続部34に至らない範囲に位置する。
第5下受け部120eは、背表紙部26の幅方向の中心線について対称な形状を有する。また、第5下受け部120eの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺は、表表紙接続部32よりも背表紙部26の中心線側に位置する。同様に、第5下受け部120eの裏表紙部24側の上下方向に延びる端辺は、裏表紙接続部34よりも背表紙部26の中心線側に位置する。つまりは、第5下受け部120eは、平面視したとき、表表紙接続部32と裏表紙接続部34の間に位置する。
見出し材保持部(見出し部150)は、左右方向において位置決めするように見出し材(400)の端縁を係止する舌状の係止部(第1下受け部120a〜第4下受け部120d)と、見出し材(400)の裏面を支持する帯状の支持部(第5下受け部120e)を備え、前記係止部(第1下受け部120a〜第4下受け部120d)は、見出し材保持部(見出し部150)の内方に向けて突き出されており、前記支持部(第5下受け部120e)は、表紙の高さ方向において表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)に沿って架設された、帯状体である。
間隙部(80)は、係止部(第1下受け部120a〜第4下受け部120d)と支持部(第5下受け部120e)との間において、表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)に沿って設けられ、表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)と交差する方向に向けて、背見出し材を、見出し保持部(見出し部150)を構成する凹部(100)の内側に見出し保持部(見出し部150)に差し込む間隙を備えている。
係止部(第1下受け部120a〜第4下受け部120d)は、表紙本体(20)の表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)より幅方向において外側に形成され、支持部(第5下受け部120e)は、表紙本体(20)の表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)より幅方向において内側に形成されている。
間隙部(80)は、係止部(第1下受け部120a〜第4下受け部120d)と支持部(第5下受け部120e)との間に形成され、表紙本体(20)を表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)において折り曲げられるように間隙を形成される。
支持部(第5下受け部120e)は、表紙(10)の高さ方向にのびており、表紙本体(20)の表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)より幅方向において内側に形成される。
見出し材保持部(見出し部150)は、表紙本体(20)に形成された、見出し紙400を視認するための開口部(110)の内側に形成され、表紙本体(20)の開口部(110)に配設された被覆部材(透明シート120)を通して、見出し材保持部(見出し部見出し部150)に保持された見出し材(400)を視認するように形成される。
表紙本体(20)の開口部(110)は、表紙本体(20)の幅方向において左右に分かれた表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)及び/又は背見出し材の幅方向において左右に分かれた見出し材(400)の端縁に対応して直線状に形成される。
一方の係止部を構成する第1下受け部120aと第2下受け部120bとは、表紙本体(20)の幅方向において左右に分かれた表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)及び/又は背見出し材の幅方向において左右に分かれた見出し材(400)の端縁に対応して表紙本体(20)の開口部(110)の一方の端縁の側及び/又は他方の端縁側に並列されている。
左右に分かれた係止部(第1下受け部120a〜第4下受け部120d)は、表紙本体(20)の高さ方向において上下に分かれて複数の係止体が直線状に並列されている。
他方の係止部を構成する第3下受け部120cと第4下受け部120dとは、表紙本体(20)の幅方向において左右に分かれた表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)及び/又は背見出し材の幅方向において左右に分かれた見出し材(400)の端縁に対応して表紙本体(20)の高さ方向において上下に分かれて複数の係止体が直線状に並列している。
支持部(第5下受け部120e)は、表紙本体(20)の幅方向において左右に分かれた表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)及び/又は背見出し材の幅方向において左右に分かれた見出し材(400)の端縁に対応して、その左右端縁が直線状に形成されている。
上記の通りであるため、図3および図4に示すように、表表紙接続部32と連続的に一直線状になる表表紙透明シート接続部232が、第1下受け部120a(および第2下受け部120b)と第5下受け部120eとの間を通るとともに、裏表紙接続部34と連続的に一直線状になる裏表紙透明シート接続部234が、第3下受け部120c(および第4下受け部120d)と第5下受け部120eとの間を通る態様となる。
<固定部90について>
背表紙部26には、長手方向に延びる綴じ具300を表紙本体20に固定する固定手段たる鋲を通すための円形状の固定部90が設けられる。固定部90は、背表紙部26の幅方向の中心線上であって、凹部100の上端辺よりも上方の部分に設けられる第1固定部90aと、同じく背表紙部26の幅方向の中心線上であって、凹部100の下端辺よりも下方の部分に設けられる第2固定部90bとを含む。すなわち、この実施の形態に係る綴じ具300は、その長手方向の両端辺において固定手段たる鋲によって表紙本体20に固定される。綴じ具300は、背表紙部26の内側表面における凹部100の底面(すなわち、下受け部120の底面124)に被さるように設けられる。また、この固定部90は、表紙本体20の厚み方向に、凹部100と同等またはそれ以上の深さまたはそれ以上に凹む態様で設けられる。
<効果について>
この実施の形態に係る見出し部150は、表紙本体20の外側表面60と、透明シート200の外側表面(見出し部150の外側表面260)とがフラットになるように配設されるため、従来の見出し部のように表紙本体20の外側表面60から飛び出した状態にならない。したがって、見出し部150が外部の物体と接触する頻度が低くなる。さらに、見出し部150と表紙本体20の境界部分に段差がないため、外部の物体に引っ掛かることもない。その結果、表紙10全体として破れたり撓んだりすることがない。また、強度を高めるために表紙本体20から鉄枠などを突設する必要もない。以上により、十分な強度を有するとともに、製造コストを低く抑えることができる。
また、この実施の形態に係る見出し部150を構成する凹部100は、表紙本体20と一体的に形成される。この構成により、より少ない部材で表紙10を構成することができる。また、凹部100は、上下方向に延びる間隙部80(第1間隙部80aおよび第2間隙部80b)を有する。この構成により、表紙本体20または見出し材400を撓ませながら、見出し材400を間隙部80から見出し部150の内部に容易に挿入することができる。
また、透明シート200と凹部100の間に形成される空間に見出し材400を保持することにより、確実に見出し材400を保持することができる。より具体的には、まず、見出し材400の表面に対向する位置に設けられる透明シート200によって、見出し材400の上方がカバーされる。さらに、見出し材400の裏面に対向する位置に設けられる凹部100の第1下受け部120aの底面124a〜第4下受け部120dの底面124dに見出し材400の裏面の四隅近傍が支持されるとともに、第5下受け部120eの底面124eに見出し材400の裏面の幅方向の中央近傍が支持される。これにより、確実に見出し部150の内部に見出し材400を保持することができる。
また、第1下受け部120aの底面124a(および第2下受け部120bの底面124b)を平面視したときの面積が、第3下受け部120cの底面124c(および第4下受け部120dの底面124c)のそれよりも大きいことにより、容易に見出し部150の内部に見出し材400を挿入することができる。
より具体的には、表紙本体20または見出し材400を撓ませながら、見出し材400を間隙部80bから見出し部150の内部に挿入し、その後見出し材150の裏面を第1下受け部120aの底面124a〜第5下受け部120eの底面124eに載置することを容易に行うことができる。
これは、第3下受け部120cの底面124c(および第4下受け部120dの底面124c)が小さいため、十分大きい第2間隙部80bが確保され、支障なく第2間隙部80bから見出し材400を挿入できるためである。さらに、第1下受け部120aの底面124a(および第2下受け部120bの底面124b)が大きいため、見出し材400の裏面と当接する面積が十分大きくなり、より安定して見出し材150を下受け部120の底面124に載置することができる。
また、この実施の形態に係る綴じ具300のための固定部90が表紙本体20の厚み方向に凹部100と同等またはそれ以上の深さに凹む態様で設けられることによる効果について説明する。この実施の形態に係る表紙本体20をその内側から見ると、背表紙部26の内側表面において、凹部100が背表紙部26の厚み方向に突出する態様になる。すなわち、綴じ具300の下面が凹部100の突出する上面(すなわち、下受け部120の底面124)に当接する。すると、綴じ具300の下面と背表紙部26の内側表面とが離間した状態になる。この状態では、綴じ具300を鋲などの固定手段により背表紙部26の内側表面に固定することが困難である。そこで、表紙本体20の厚み方向に凹部100と同等またはそれ以上の深さに凹む態様の(すなわち、背表紙部26の内側表面において突出する態様の)固定部90を設ける。この構成により、綴じ具300の下面と固定部90とが確実に当接するため、鋲などの固定手段を用いて容易に背表紙部26の内側表面に綴じ具300を固定することが可能となる。さらに、固定部90の凹んだ部分に鋲の頭部が入り込むため、鋲の頭部が表紙本体20の外側表面60から飛び出した状態にならないという効果も奏する。
<表紙10の製造方法について>
次に、図6〜図12を参照して、この実施の形態に係る表紙10の製造方法について説明する。まず、表表紙部22と、裏表紙部24と、背表紙部26と、複数の切欠き部とを含む表紙本体を作製する。複数の切欠き部は、後に間隙部80となるものであり、凹部100、固定部90を形成するために設けられる。
また、このとき、第1開口端辺112aには、第1下受け部120aの上下方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられるとともに、第2下受け部120bの上下方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられる。また、第2開口端辺112bには、第3下受け部120cの上下方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられるとともに、第4下受け部120dの上下方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられる。また、第3開口端辺112cには、第5下受け部120eの幅方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられる。また、第4開口端辺112dにも、第5下受け部120eの幅方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられる。
このときの表紙本体20を内側表面70から見た平面図を図6に示す。この平板状の表紙本体20の作製は、トムソン加工により行うことができる。したがって、金型を用いて製造する場合に比べて、製造コストを低く抑えることができる。
次に、凹部100の開口端縁112に対応する形状の透明シート端縁212を有する透明シート200を作製する。この透明シート200は、例えば、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂によって形成される。
次に、表紙本体20をその外側表面60から切欠き部の外側端縁を含む形状に熱圧することにより、切欠き部を変形させて見出し材400を見出し部150の内部に挿入するための間隙部80を形成するとともに、表紙本体20の外側表面60から厚み方向に凹む態様の裏面側保持部たる凹部100を形成する。このとき凹部100は、間隙部80(第1間隙部80aおよび第2間隙部80b)と、孔部82(第1孔部82aおよび第2孔部82b)と、下受け部120(第1下受け部120a〜第5下受け部120e)とを含んで形成される。また、凹部100と同様に、固定部90(第1固定部90aおよび第2固定部90b)を形成するための切欠きを中央にして円形状に表紙本体20を熱圧する。このようにして、凹部100と同様の深さに凹む固定部90を形成する。なお、このとき、第1下受け部120a〜第5下受け部120eは、第1開口端辺112a〜第4開口端辺112dに設けた切り込み(切り刃)の開口部110とは反対側の端部から表紙本体20の厚み方向に凹む。こうすることで、開口端縁112の下受け部120の部分に凹凸が形成されず、開口部110を綺麗な矩形状にすることが可能となる。このようにして作成された表紙本体20をその内側表面70から見た平面図を図7に示す。
次に、凹部100の開口端縁112の内側に、透明シート200の透明シート端縁212を対応させて宛がう。このときの様子を図8に示す。また、図8のIV−IV断面図を図9に示す。このとき、凹部100の開口部110は、透明シート200と同等または幾分大きい面積を有し、且つ開口端縁112と透明シート端縁212とは互いに対応した形状を有する。したがって、凹部100の開口部110に透明シート200を宛がうと、図8に示すように、開口部110の内部に透明シート200が綺麗に納まった状態になる。なお、このとき、図示するように、表紙本体20の外側表面60および透明シート200の外側表面260が載置面に当接するように載置する。
次に、溶着端縁88と透明シート端縁212とを、表紙本体20の外側表面60と、透明シート200の外側表面260とがフラットになるように表紙本体20の内側表面70から溶着する。ここで、溶着端縁88とは、図10にハッチングして示す端縁のことである。すなわち、溶着端縁88とは、開口部110の開口端縁112の一部であって、開口端縁112から下受け部120の側面122(すなわち、第1下受け部120aの側面122a〜第5下受け部120eの側面120e)が突設される部分を除いた端縁のことである。ここで、上記したように、凹部100の開口部110は、透明シート200と同等または幾分大きい面積を有し、且つ開口端縁112(および溶着端縁88)と透明シート端縁212とは互いに対応した形状を有する。したがって、溶着を行う際に、溶着端縁88と透明シート端縁212とが互いに沸き出して広がることにより繋がって一体化し、十分な強度で溶着しあうことが可能となる。
最後に、表紙本体20を折り曲げて表表紙部22、裏表紙部24および背表紙部26を形成する。より具体的には、表紙本体20を表表紙接続部32および第1下受け部120a(および第2下受け部120b)と第5下受け部120eとの間で折り曲げるとともに、表紙本体20を裏表紙接続部34および第3下受け部120c(および第4下受け部120d)と第5下受け部120eとの間で折り曲げ、表表紙部22、裏表紙部24および背表紙部26を形成する。上記のようにして、表紙本体20の凹部100に透明シート200が溶着された表紙10が完成する。
また、図12に示すように、背表紙部26の内側表面における凹部100の底面(すなわち、下受け部120の底面124)に被さるように綴じ具300を固定する。具体的には、表紙本体20の凹部100の上端辺よりも上方の部分に設けられる第1固定部90aと、凹部100の下端辺よりも下方の部分に設けられる第2固定部90bとを通して、鋲により綴じ具300の長手方向の両端部を固定する。このようにして、この実施の形態に係る表紙10を主要な構成とするファイル2が完成する。
<第2実施の形態について>
次に、図13〜図17を参照して、この発明に係る表紙10の第2実施の形態について説明する。上記した第1実施の形態の表紙10では、背表紙部26の内側表面に複数のリング部314を有する綴じ具300が設けられた。一方で、この第2実施の形態の表紙10では、いわゆるパンチレスの綴じ具300が裏表紙部24(における背表紙部26の近傍)に設けられる。したがって、第2実施の形態に係る表紙10は、このパンチレスの綴じ具300に対応した構成の見出し部150や綴じ具300のための固定部90を有する。この点において、この第2実施の形態に係る表紙10は、上記した第1実施の形態と異なる。なお、この第2実施の形態に係る表紙10の、第1実施の形態の間隙部80、固定部90および下受け部120に対応する構成を除く他の構成は、上記した第1実施の形態と同じであるため、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図13は、この第2実施の形態に係る表紙10を主要な構成とするファイル2を見開いた状態を内側から見たときの斜視図である。上記したように、この実施の形態に係る表紙10は、裏表紙部24における背表紙部26の近傍にいわゆるパンチレスの綴じ具300が設けられる。
<パンチレスの綴じ具300について>
ここで、パンチレスの綴じ具300とは、背表紙部26の延びる方向と表紙本体20の厚み方向とが交わる平面において回動自在に設けられるレバー部と、このレバー部に設けられる係合部に係合して、レバー部を裏表紙部24の内側表面の近傍において位置決めする係止部と、レバー部の回動操作に連動して表紙本体20の厚み方向に移動し、複数枚の用紙400をその上面から押さえつけるための押え部とを備える。
すなわち、この実施の形態に係るパンチレスの綴じ具300に複数枚の用紙500を綴じるには、次のような手順を行う。まず、レバー部を持ち上げられた状態(すなわち、裏表紙部24の内側表面から離れた状態)にする。このとき、レバー部に連動して動作する押え部も裏表紙部24から離れた状態になる。この状態の押え部の下面と裏表紙部24の内側表面との間に、複数枚の用紙500をその幅方向の端辺近傍を位置させて、裏表紙部24の内側表面に載置する。次に、レバー部を回動させて裏表紙部24の近傍まで引き下げる。そして、レバー部の係合部を係止具に係合させることにより、レバー部を裏表紙部24の内側表面の近傍において位置決めする。このとき、レバー部に連動する押え部も裏表紙部24の内側表面に向かって移動し、その下面が複数枚の用紙500の上面を押さえつける。このようにして、複数枚の用紙500は、綴じ具300の押え部の下面と裏表紙部24の内側表面との間に綴じられる。
<第2実施の形態に係る表紙10について>
次に、図14〜図16を参照して、第2実施の形態に係る表紙10の詳細な構成について説明する。図14は、この実施の形態に係る表紙10を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。また、図15は、この実施の形態に係る表紙10を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。また、図16(A)は、図15のVI−VI断面図であり、図16(B)は、図15のIIV−IIV断面図である。
<第2実施の形態に係る表紙本体20について>
この実施の形態に係る表紙本体20は、上記した第1実施の形態と同様に、背表紙部26の上下方向の略中央と、その両脇の表表紙部22および裏表紙部24の略中央とに亘って設けられる見出し部150を備える。また、見出し部150は、上記した第1実施の形態と同様に、表紙本体20に設けられる凹部100と、凹部100の開口端縁112に溶着される透明シート200とから構成される。
<第2実施の形態に係る見出し部150について>
この実施の形態に係る見出し部150は、幅方向の寸法が上記した第1実施の形態の見出し部150よりも小さい。
<第2実施の形態に係る間隙部80について>
また、この実施の形態に係る間隙部80は2つ設けられる。すなわち、間隙部80は、図中2点鎖線で示す表表紙接続部32に上下方向に沿って、且つ幅方向に跨り、表表紙部22および背表紙部26に設けられる上下方向に延びるこの実施の形態に係る第1間隙部1080aと、同じく図中二点鎖線で示す裏表紙接続部34に上下方向沿って幅方向に跨り、裏表紙部24および背表紙部26に設けられる上下方向に延びるこの実施の形態に係る第2間隙部1080bとを含む。この実施の形態に係る第1間隙部1080aおよび第2間隙部1080bは、上記した第1実施の形態の第1間隙部80a、第2間隙部80bにそれぞれ対応する。なお、上記した第1実施の形態の孔部82は存在しない。
<第2実施の形態に係る下受け部120について>
また、この実施の形態に係る下受け部120は3つ設けられる。すなわち、下受け部120は、第1間隙部1080aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺の上方部分に設けられる略矩形状または略円弧状のこの実施の形態に係る第1下受け部1120aと、同じく第1間隙部1080aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺の下方部分に設けられる略矩形状または略円弧状のこの実施の形態に係る第2下受け部1120bと、背表紙部26の幅方向の中心線に沿って跨り、且つ凹部100の上端辺と下端辺を結ぶ態様で設けられるこの実施の形態に係る第3下受け部1120cとを含む。
この実施の形態に係る第1下受け部1120a、第2下受け部1120bおよび第3下受け部1120cは、上記した第1実施の形態の第1下受け部120a、第2下受け部120bおよび第5下受け部120eにそれぞれ対応する。なお、上記した第1実施の形態の第3下受け部120cおよび第4下受け部120dに対応する下受け部は存在しない。
すなわち、第1下受け部1120aと第2下受け部1120bは同じ形状を有する。また、第1下受け部1120aの底面1124a(および第2下受け部1120bの底面1124b)は、第1間隙部1080aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺から、背表紙部26の幅方向の中心線に向かって延び、その先端部は表表紙接続部32に至らない範囲に位置する。
第3下受け部1120cは、背表紙部26の幅方向の中心線について対称な形状を有する。また、第3下受け部1120cの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺は、表表紙接続部32よりも背表紙部26の中心線側に位置する。同様に、第3下受け部1120cの裏表紙部24側の上下方向に延びる端辺は、裏表紙接続部34よりも背表紙部26の中心線側に位置する。つまりは、第3下受け部1120cは、平面視したとき、表表紙接続部32と裏表紙接続部34の間に位置する。
すなわち、表表紙接続部32と連続的に一直線状になる表表紙透明シート接続部232が、第1下受け部1120a(および第2下受け部1120b)と第3下受け部1120cとの間を通る態様となる。
<第2実施の形態に係る固定部90について>
この実施の形態に係る固定部90は、裏表紙部24における凹部100の上端辺と表表紙側22側の端辺とで形成される角部の近傍に設けられるこの実施の形態に係る第1固定部1090aと、裏表紙部24における凹部100の下端辺と表表紙部22側の端辺とで形成される角部の近傍に設けられるこの実施の形態に係る第2固定部1090bとを含む。第1固定部1090aと第2固定部1090bを結ぶ直線は、図中二点鎖線で示す表表紙接続部32および裏表紙接続部34と平行になる。
なお、この実施の形態に係る固定部90(すなわち第1固定部1090aおよび第2固定部1090b)は、裏表紙部24の上記した位置に設けられる単純な孔である。すなわち、上記した第1実施の形態のように、凹部100と同等またはそれ以上の深さに凹む態様ではない。
<第2実施の形態に係る表紙10の製造方法について>
この実施の形態に係る表紙10の製造方法は、上記した第1実施の形態と同様であるため、その説明は繰り返さない。なお、この実施の形態の溶着端縁88は、図17にハッチングして示す端縁である。すなわち、この実施の形態の溶着端縁88は、開口部110の開口端縁112の一部であって、開口端縁112から下受け部120の側面122(すなわち、第1下受け部1120aの側面1122a〜第3下受け部1120cの側面1120c)が突設される部分を除いた端縁である。
<第2実施の形態に係る表紙10の効果について>
この実施の形態に係る表紙10の見出し部150は、幅方向の寸法が上記した第1実施の形態よりも小さい。これにより、パンチレスの綴じ具300のための固定部90を裏表紙部24における背表紙部26のより近傍に設けることができる。つまりは、綴じ具300を裏表紙部24における背表紙部26のより近傍に固定できる。こうすることにより、複数枚の用紙500を背表紙部26のより近傍で綴じることができる。したがって、より安定して複数枚の用紙500をファイル2に綴じることができる。
また、この実施の形態に係る下受け部120は、第1間隙部1080aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺にのみ設けられ、第2間隙部1080bの裏表紙部24側の上下方向に延びる端辺には設けられない。こうすることにより、下受け部1120に妨げられることがないため、支障なく第2間隙部1080bから見出し材400を見出し部150の内部に挿入することができる。
<第3実施の形態について>
次に、図18〜図21を参照して、この発明に係る表紙10の第3実施の形態について説明する。なお、この実施の形態では、第1実施の形態と第5下受け部120eの形状が異なる。また、第5下受け部120eの形状が異なることに伴い、第1間隙部80aおよび第2間隙部80bの形状が異なる。この実施の形態の構成と第1実施の形態の構成との相違点は以上である。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図18は、この実施の形態に係る表紙10を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。また、図19は、この実施の形態に係る表紙10を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。また、図20(A)は、図19のVIII−VIII断面図、図20(B)は、図19のIX−IX断面図である。
<第3実施の形態の下受け部2120について>
この実施の形態に係る見出し部150の凹部100は、第1実施の形態の第1下受け部120aに対応する第1下受け部2120aと、第1実施の形態の第2下受け部120bに対応する第2下受け部2120bと、第1実施の形態の第3下受け部120cに対応する第3下受け部2120cと、第1実施の形態の第4下受け部120dに対応する第4下受け部2120dと、第1実施の形態の第5下受け部120eに対応する第5下受け部2120eとを備える。
第1下受け部2120aと第1下受け部120a、第2下受け部2120bと第2下受け部120b、第3下受け部2120cと第3下受け部120c、第4下受け部2120dと第4下受け部120dは、同じ形状である。第5下受け部2120eのみが第1実施の形態の第5下受け部120eの形状と異なる。
<第3実施の形態の第5下受け部2120eについて>
図19の表紙10を内側から見たときの平面図と、図20に示す図19の断面図を用いて、この実施の形態の特徴である第5下受け部2120eについて詳細に説明する。
この実施の形態の第5下受け部2120eは、見出し材400を支持するための下受け本体部130と、この下受け本体部130の上端辺の中央部とこの実施の形態に係る第1間隙部2080a(およびこの実施の形態に係る第2間隙部2080b)に臨む開口部の開口端縁とを結ぶ下受け上部架橋部142と、下受け本体部130の下端辺の中央部と第1間隙部2080a(および第2間隙部2080b)に臨む開口部の開口端縁とを結ぶ下受け下部架橋部144とから構成される。なお、第1間隙部2080aおよび第2間隙部2080bは、それぞれ、第1実施の形態の第1間隙部80aおよび第2間隙部80bに対応する。
また、下受け本体部130(並びに下受け上部架橋部142および下受け下部架橋部144)は、第1実施の形態の第5下受け部120eと同様に、表表紙接続部32と裏表紙接続部34の間(すなわち、背表紙部26)に設けられる。さらに、第1間隙部2080aおよび第2間隙部2080bには、それぞれ、第1実施の形態の第1間隙部80aおよび第2間隙部80bと同様に、表表紙接続部32および裏表紙接続部34が位置する態様となる。
図示するように、上部架橋部142および下部架橋部144の幅方向の寸法は同等である。また、上部架橋部142および下部架橋部144の幅方向の寸法は、下受け本体部130の幅方向の寸法よりも十分に小さい。ここで、この実施の形態の凹部100は、第1実施の形態の凹部100の孔部82に対応する構成を有しない。すなわち、この第3実施の形態の凹部100は、第1下受け部2120a〜第5下受け部2120eと、第1間隙部2080aおよび第2間隙部2080bのみから構成される。したがって、凹部100の第1下受け部2120a〜第5下受け部2120e以外の部分が全て、第1間隙部2080aおよび第2間隙部2080bとなる。
ここで、上記したように、第5下受け部2120eの第1架橋部142および第2架橋部144の幅方向の寸法は、下受け本体部130の幅方向の寸法よりも十分に小さい。したがって、その分、第1間隙部2080aおよび第2間隙部2080bを平面視したときの面積が大きくなる。より具体的には、この実施の形態の第1間隙部2080aおよび第2間隙部2080bは、第1実施の形態の間隙部80に比べて、下受け本体部130の上端辺の第1架橋部142を除いた部分の長さと第1架橋部142の長手方向の長さの積から得られる面積、および下受け本体部130の下端辺の第2架橋部144を除いた部分の長さと第2架橋部144の長手方向の長さの積から得られる面積の分だけ大きい面積を有する。このように、この実施の形態の表紙10は、十分に大きな第1間隙部2080aおよび第2間隙部2080b、特に、裏表紙部24側に位置する十分に大きな第2間隙部2080bを有することにより、見出し材400を容易に見出し部400の内部に挿入できる。
また、下受け本体部130は、裏側表紙部24側の幅方向の端辺において、表紙本体20の外側表面60から内側表面70に向かう方向(紙面の手前方向)に反ることが可能な反上り部138を有する。すなわち、反上り部138を紙面手前方向に反らせることによって、第2間隙部2080bがより大きくなる。この構成によって、より容易に見出し材400を見出し部400の内部に挿入できる。
図21は、この発明の第3実施の形態に係る表紙10の製造方法において、開口端縁112と透明シート端縁212とを溶着する溶着端縁88を明示した平面図である。図21において、ハッチングした箇所が溶着端縁88である。図示するように、下受け上部架橋部142および下受け下部架橋部144の幅方向の寸法が十分小さいことにより、第3開口端辺112cの一部である溶着端縁88と、第4開口端辺112dの一部である溶着端縁88とがより長くなる。これにより、表紙本体20と透明シート200とをより強固に溶着することが可能となる。
<変形例について>
次に、図22を参照して、上記した第1実施の形態の変形例について説明する。なお、間隙部80、固定部90および下受け部120を除く他の構成は、上記した第1実施の形態と同じであるため、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。図22は、この変形例に係る表紙10を見開いた状態を外側から見た平面図である。
図示するように、この実施の形態にかかる見出し部150の幅方向の両端辺(開口部110の幅方向の両端辺)は、凹凸形状を有する。より具体的には、開口部110の幅方向の両端辺の凹凸形状は、同一形状の台形が長手方向に複数個並ぶ態様であり、凹部および凸部の上底または下底それぞれが開口端縁112の幅方向の両端辺の一部を構成する。また、開口部110の開口端縁112には、この開口端縁112に対応した形状の透明シート端縁212を有する透明シート200が溶着される。この開口端縁112と透明シート端縁212との溶着方法は、上記した第1実施の形態で説明した方法と同じである。開口端縁112(および透明シート端縁212)にこのような凹凸を設けることで、溶着される部分がより多くなるため、強度をより高めることができる。
なお、ここでいう凹凸形状とは、広く直線状でない形状のことをいう。すなわち、凹凸形状は図22に示す形状に限定されない。例えば、同一形状の三角形が長手方向に複数個並ぶ形状であってもよいし、図22の台形のピッチを長くした形状であってもよい。また、このような形状の凹凸をより深くしてもよいし、より浅くしてもよい。さらに、円弧状に波打った形状や凸部の先端が屈曲する形状なども考えられる。また、幅方向の両端辺の凹凸形状が互いに異なる形状であってもよい。また、一方の端辺のみに凹凸形状を設け、他方の端辺は直線状にしてもよい。さらに、長手方向の両端辺にも凹凸を設けるようにしてもよい。なお、幅方向の両端辺および長手方向の両端辺(すなわち、全ての端辺)において凹凸形状を設けることにより、強度をより高めることができる。
<この発明に係る表紙10に適した形状の見出し材について>
最後に、この発明に係る表紙10に適した形状の見出し材について説明する。図23は、この発明の実施の形態に係る表紙10の見出し部150に適した形状を有する第1変形見出し材410の平面図である。また、図24は、この発明の第3実施の形態に係る表紙の見出し部150に第1変形見出し材410を収納した場合を表紙10の内側から見たときの平面図である。
この第1変形見出し材410は、見出し部150に保持された状態において、表紙本体20の裏表紙部24側の幅方向の端辺の略中央部分に、長手方向に延びる第1持ち手部412を有する。この第1持ち手部412を把持して、第1変形見出し材410を第2間隙部2080bから見出し部150の内部に挿入する。こうすることにより、第1変形見出し材410をより容易に見出し部150の内部に挿入できる。また、図24に示すように、第1変形見出し材410を見出し部150の内部に挿入したとき、略矩形状の端辺それぞれが、第1開口端辺112a〜第4開口端辺112dに沿った状態になる。そして、第1持ち手部412が、見出し部150の第3下受け部2120cと第4下受け部2120dの間から裏表紙部24側に突出した状態になる。したがって、見出し部150に収納された第1変形見出し材410を外部に取り出すときも、第1持ち手部412を把持して引き出すことにより、より容易に行うことができる。
図25は、この発明の実施の形態に係る表紙10の見出し部150に適した形状を有する第2変形見出し材420の平面図である。また、図26は、この発明の第3実施の形態に係る表紙の見出し部150に第2変形見出し材420を収納した場合を表紙10の内側から見たときの平面図である。
この第2変形見出し材420は、表紙本体20の表表紙部22および裏表紙部24側の幅方向の端辺の略中央部分それぞれに、円弧状の第2持ち手部422a、422bを有する。第2変形見出し材420も、見出し部150に保持された状態において、略矩形状の端辺それぞれが、第1開口端辺112a〜第4開口端辺112dに沿った状態になる。この第2持ち手部422aまたは第2持ち手部422bを把持して、第2変形見出し材420を第2間隙部2080bから見出し部150の内部に挿入する。こうすることにより、第2変形見出し材420をより容易に見出し部150の内部に挿入できる。また、図26に示すように、第2変形見出し材420を見出し部150の内部に挿入したとき、第2持ち手部422aが、見出し部150の第1下受け部2120aと第4下受け部2120dの間から裏表紙部24側に突出した状態になる。また、第2持ち手部422bが、見出し部150の第3下受け部2120cと第4下受け部2120dの間から裏表紙部24側に突出した状態になる。したがって、見出し部150に収納された第2変形見出し材420を外部に取り出すときも、第2持ち手部422aまたは第2持ち手部422bを把持して引き出すことにより、より容易に行うことができる。
なお、上記した実施の形態では、見出し部150が、背表紙部26の上下方向の略中央と、その両脇の表表紙部22および裏表紙部24の略中央とに亘って設けられる場合について説明した。しかしながら、この場合に限らず、見出し部150は背表紙部26においてのみ設けてもよいし、表表紙部22または裏表紙部24のいずれかにおいてのみ設けてもよい。また、表表紙部22および背表紙部26のみに亘って設けられてもよいし、裏表紙部24および背表紙部26のみに亘って設けられてもよい。さらに、見出し部150は、表紙本体10の上下方向の略中央以外の部分に設けられてもよい。例えば、背表紙部26の上端辺などに設けてもよい。
なお、開口端縁112と透明シート端縁212の溶着方法は任意である。例えば、熱による溶着であってもよいし、高周波や超音波による溶着であってもよい。また、この他の方法で溶着してもよい。
なお、上記した実施の形態では、見出し部150が略矩形状である場合について説明したが、これに限らず、例えば、三角形状や円形状、星型の形状などであってもよいし、その他の任意の形状であってもよい。
なお、上記した実施の形態では、表紙本体20の開口端縁112と、透明シート200の透明シート端縁212とがフラットに溶着される場合について説明した。しかしながら、これに限らず、表紙本体20の外側表面60全体に透明シート200を積層することにより、表紙10全体として外側表面がフラットになるように構成してもよい。
なお、上記した実施の形態では、表紙本体20の開口部110をカバーするように透明シート200を設け、この透明シート200と表紙本体20に設けられる凹部100の下受け部120(1120、2120)とによって、見出し材400を厚み方向に挟んで位置決めする場合について説明した。しかしながら、透明シート200を設けず、その代わりとなる構成を備えることにより厚み方向に挟んで位置決めするものであってもよい。例えば、下受け部120(1120、2120)の側面122(1122、2122)は、表紙本体20の内側表面70から突設されるが、この突設する位置を間隙部80の端縁から適宜離れた位置にしてもよい。こうすることにより、下受け部120(1120、2120)の底面124(1124、2124)と表紙本体20の内側表面70との間に見出し材400の端辺を挟み込むための空間が形成される。この空間にその端辺を挟みこんで、見出し材400を位置決めするようにしてもよい。
<第4実施の形態について>
以下、この発明の第4実施の形態について図面を参照して説明する。図27は、この発明の4実施の形態に係る表紙10を主要な構成とするファイルを閉じた状態を外側から見たときの斜視図である。また、図28は、このファイルを見開いた状態を内側から見たときの斜視図である。なお、図28では、見た目の煩雑さを避けるため、図27に示す綴じ体たる複数枚の用紙を省略してある。
ファイル2は、複数枚の用紙500を綴じて整理・保管するためのものである。ファイル2は、この発明に係る表紙10と、表紙10の内側に設けられる綴じ具300とから構成される。そして、この発明に係る表紙10は、表紙本体20と、見出し部150とを備える。表紙本体20は、表表紙部22と、裏表紙部24と、これら表表紙部22および裏表紙部24を一体的に接続する背表紙部26とを含む。この表紙本体20は、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂で形成され、その外側表面60が鏡面ピンドットエンボス加工されるとともに、内側表面70が新スエード加工される。
この実施の形態に係る見出し部150は、背表紙部26の上下方向の略中央と、その両脇の表表紙部22および裏表紙部24の略中央とに亘って一体的に設けられる。この見出し部150は、見出しの表された第3変形見出し材430(例えば紙など)を表紙本体20の外側から視認できる態様でその内部に保持するためのものである。この実施の形態に係る見出し部150の外側表面は、表面側保持部(および被覆部材)たる透明シート200で構成される。透明シート200は、平板状であり、透明または半透明の部材(例えば、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂)で形成される。透明シート200の外側表面260(すなわち、見出し部150の外側表面)と、表紙本体20の外側表面60とは、互いにフラットになるように配設される。したがって、この実施の形態に係る見出し部150は、従来の見出し部のように、表紙本体の外側表面から飛び出した状態にならない。
上記したように、この実施の形態に係る表紙10は、見出し部150の外側表面と、表紙本体20の外側表面とがフラットに配設される。したがって、見出し部150が外部の物体と接触する頻度が低くなる。また、従来の表紙と違い、見出し部150と表紙本体20の境界部分に段差が形成されないため、外部の物体に引っ掛かることもない。その結果、表紙10全体として破れたり撓んだりすることがない。また、強度を高めるために表紙本体20から見出し部150の端縁として鉄枠などを突設する必要もない。以上により、この実施の形態にかかる表紙10は、十分な強度を有するとともに、製造コストを低く抑えることができる。
<綴じ具300について>
次に、この実施の形態に係る綴じ具300について説明する。この実施の形態に係る綴じ具300は、図28に示すように、背表紙部26の内側表面に取り付けられる。綴じ具300は、長手方向に延びる綴じ具本体310と、綴じ具本体310の上面に長手方向に並んで設けられる複数のリング部312とを含む。複数のリング部312それぞれは、その上端部で二股に開閉可能である。
綴じ具300に複数枚の用紙500を綴じるには、まず、複数のリング部312それぞれの上端部を二股に開いた状態にする。次に、二股に開いた複数のリング部184それぞれの先端部を、複数枚の用紙500の対応する孔に通す。最後に、二股に開いたリング部312それぞれの上端部を閉じる。このようにして、綴じ具300に複数枚の用紙500が綴じられる。
<表紙10について>
次に、図29〜32を参照して、この実施の形態に係る表紙10の詳細な構成について説明する。図29は、この発明の第4の実施の形態に係る表紙を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。図30は、この発明の第4の実施の形態に係る表紙を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。図31は、この発明の第4の実施の形態に係る表紙の見出し部周辺の拡大図であり、(A)が見出し部全体周辺の拡大図、(B)が第1係止部周辺の拡大図、(C)が第2係止部周辺の拡大図である。図32は、この発明の第4の実施の形態に係る表紙を見開いた状態の図31の断面図であり、(A)はI−I断面図、(B)はII−II断面図、(C)はIII−III断面図である。
上記したように、表紙10は、表紙本体20と、見出し部150とを備える。表紙本体20は、表表紙部22と、裏表紙部24と、これら表表紙部22および裏表紙部24を一体的に接続する背表紙部26とを含む。図29および図30に二点鎖線で示すように、表表紙部22と背表紙部26とが上下方向に直線状に延びる表表紙接続部32を境界として一体的に接続(形成)される。また、裏表紙部24と背表紙部26とが上下方向に直線状に延びる裏表紙接続部34を境界として一体的に接続(形成)される。また、表紙本体20には、表紙本体20の厚み方向に凹む裏面側保持部たる凹部100が形成される。この凹部100は、表紙本体20と一体的に形成される。
<見出し部150について>
この実施の形態に係る見出し部150は、上記した表紙本体20に設けられる凹部100と、この凹部100の開口部110をカバーするカバー部材として設けられる透明シート200とから構成される。
<透明シート200について>
この実施の形態に係る透明シート200は、表表紙部22にフラットに配設される表表紙透明シート222と、裏表紙部24にフラットに配設される裏表紙透明シート224と、背表紙部26にフラットに配設される背表紙透明シート226とを含む。より具体的には、この実施の形態に係る表紙本体20と透明シート200は、表表紙部22の外側表面60aと表表紙透明シート222の外側表面260a、裏表紙部24の外側表面60bと裏表紙透明シート224の外側表面260b、および背表紙部26の外側表面60cと背表紙透明シート226の外側表面260cがそれぞれフラットになるように配設される。
図29および図30に二点鎖線で示すように、表表紙透明シート222と背表紙透明シート226が、上下方向に直線状に延びる表表紙透明シート接続部232を境界として一体的に接続(形成)される。また、裏表紙透明シート224と背表紙透明シート226が、上下方向に直線状に延びる裏表紙透明シート接続部234を境界として一体的に接続(形成)される。透明シート200の表表紙透明シート接続部232は、表紙本体20の表表紙接続部32と連続的に一直線状になる。同様に、裏表紙透明シート接続部234は、裏表紙接続部34と連続的に一直線状になる。そして、表表紙接続部32と表表紙透明シート接続部232が一体的に折り曲げられることにより、表表紙部22が開閉される。また、同様に、裏表紙接続部34と裏表紙透明シート接続部234が一体的に折り曲げられることにより、裏表紙部24が開閉される。
透明シート200は、凹部100の開口部110の開口端縁112に対応する形状の透明シート端縁212を有する。そして、表紙本体20の外側表面60と透明シート200の外側表面260(すなわち、見出し部150の外側表面)とがフラットになるように、開口端縁112と透明シート端縁212とが溶着される。
透明シート端縁212の全ての端辺は直線状である。すなわち、透明シート端縁212は、表紙10を完全に見開いた状態のとき、上下方向に直線状に延びる互いに平行な第1透明シート端辺212aおよび第2透明シート端辺212bと、幅方向に直線状に延びる互いに平行な第3透明シート端辺212cおよび第4透明シート端辺212dとで構成される。
<凹部100の構成(概要)について>
見出し部150を形成する表紙本体20の凹部100は、表紙本体20の外側表面60の高さ方向の略中央を上下方向に延びて形成される開口部110と、第3変形見出し材430をその内部に挿入するための間隙部80と、凹部100の底面となる下受け部120とから構成される。
この実施の形態に係る凹部100は、背表紙部26に形成される部分と、背表紙部26に形成される部分から表表紙接続部32を跨いで表表紙部22に形成される部分と、背表紙部26に形成される部分から裏表紙接続部34を跨いで裏表紙部24に形成される部分とを有する。
凹部100の背表紙部26に形成される部分、表表紙部22に形成される部分および裏表紙部24に形成される部分は、それぞれ、高さ方向の寸法が同じである。
凹部100の背表紙部26に形成される部分の上端辺および下端辺は、背表紙部26の上端辺および下端辺に平行ないしは沿うように、且つ背表紙部26の左端辺および右端辺(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)に直交ないしは交差するように形成される。また、凹部100の背表紙部26に形成される部分の左端辺および右端辺は、背表紙部26の左端辺および右端辺(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)に平行ないしは沿うように、且つ背表紙部26の上端辺および下端辺に直交ないしは交差するように形成される。
凹部100の表表紙部22に形成される部分の上端辺および下端辺は、表表紙部22の上端辺および下端辺に平行ないしは沿うように、且つ表表紙部22の左端辺および右端辺に直交ないしは交差するように形成される。また、凹部100の表表紙部22に形成される部分の左端辺および右端辺は、表表紙部22の左端辺(表表紙接続部32)および右端辺に平行ないしは沿うように、且つ表表紙部22の上端辺および下端辺に直交ないしは交差するように形成される。
凹部100の裏表紙部24に形成される部分の上端辺および下端辺は、裏表紙部24の上端辺および下端辺に平行ないしは沿うように、且つ裏表紙部24の左端辺および右端辺に直交ないしは交差するように形成される。また、凹部100の裏表紙部24に形成される部分の左端辺および右端辺は、裏表紙部24の左端辺(裏表紙接続部34)および右端辺に平行ないしは沿うように、且つ裏表紙部24の上端辺および下端辺に直交ないしは交差するように形成される。
この実施の形態に係る開口部110は、表紙本体20の厚み方向に穿設され、表紙本体20に略矩形状の開口端縁112を有する。
開口端縁112の全ての端辺は直線状である。すなわち、開口端縁112は、表紙10を完全に見開いた状態のとき、上下方向に直線状に延びる互いに平行な第1開口端辺112aおよび第2開口端辺112bと、幅方向に直線状に延びる互いに平行な第3開口端辺112cおよび第4開口端辺112dとで構成される。
凹部100は、表紙10の背表紙部26の高さ方向の中央において、表表紙部22における背表紙部26の近傍の領域、裏表紙部24における背表紙部26の近傍の領域及び背表紙部26に亘って形成されている。
第1開口端辺112a及び第2開口端辺112bは、表表紙接続部32及び裏表紙接続部34と平行にのびる。
第3開口端辺112c及び第4開口端辺112dは、表表紙接続部32及び裏表紙接続部34と直交する方向にのびる。
第5下受け部120eは、その表表紙側端縁とその裏表紙側端縁が直線であり、その表表紙側端縁とその裏表紙側端縁が表表紙接続部32及び裏表紙接続部34と平行にのびる。
<間隙部80および孔部82について>
この実施の形態に係る凹部100の間隙部80は、表紙本体20の幅方向に一定の距離をおいて2つ設けられる。すなわち、間隙部80は、表表紙接続部32に上下方向に沿って、且つ幅方向に跨り、表表紙部22および背表紙部26に上下方向に延びる態様で設けられる第1間隙部80aと、裏表紙接続部34に上下方向に沿って、且つ幅方向に跨り、裏表紙部24および背表紙部26に上下方向に延びる態様で設けられる第2間隙部80bとを含む。
また、凹部100には、孔部82が2つ設けられる。孔部82は、開口部110の開口端縁112の上側端縁の近傍で、凹部100の上端辺に背表紙部26の幅方向の中心線に跨って左右方向に延びて設けられる略矩形状の第1孔部82aと、同じく開口部110の開口端縁112の下側端縁の近傍で、凹部100の下端辺に背表紙部26の幅方向の中心線に跨って左右方向に延びて設けられる略矩形状の第2孔部82bとを含む。
<下受け部120について>
また、この実施の形態に係る凹部100の下受け部120は、表紙本体20の高さ方向に一定の距離をおいて、開口部110の表表紙部22側の第1開口端辺112aの近傍に形成された2つの係止部と、表紙本体20の上方から下方に亘って(見出し紙400の幅方向の寸法に相当する寸法)連続して形成された1つの支持部とをあわせて、3つ設けられる。下受け部120の係止部は、第1間隙部80aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺の上方部分に設けられる第1係止部120aと、同じく第1間隙部80aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺の下方部分に設けられる第2係止部120bとによって形成される。下受け部120の支持部は、背表紙部26の幅方向の中心線に沿って且つ跨り、且つ凹部100の上端辺と下端辺を結ぶ態様で設けられる第5下受け部120eによって形成される。
第1係止部120aは、開口部110の第1開口端辺112aから表紙本体20の厚み方向(表紙本体の外側表面60から表紙本体の内側表面70に向かう方向)に突設される第1係止根元部172と、第1係止根元部172の先端から屈曲して表表紙部22が延在する方向と平行に背表紙部26に向けて延びる第1係止先端部174とを含む。
第1係止根元部172は、下受け部120の側面122の一部を構成する。また、第1係止先端部174は、下受け部120の底面124の一部を構成する。
第1係止先端部174は、第1係止根元部172と接続され、表表紙部22が延在する方向と平行に背表紙部26に向けて延びる第1下受け基礎部176aと、第1係止先端基礎部176aの下端辺の一部(第1係止根元部172の近傍を除く部分)から下方に延びる第1係止先端下部176bと、第1係止先端基礎部176aの上端辺の一部(第1係止根元部172の近傍を除く部分)から上方に延びる第1係止先端上部176cとを含む。第1係止先端下部176bは、第1係止基礎部176aから高さ方向の下方に突出する第1係止突出下部を構成する。同様に、第1係止先端上部176cは、第1係止基礎部176aから高さ方向の上方に突出する第1係止突出上部を構成する。
第1係止先端下部176bと、第1係止先端上部176cとは、第1係止先端基礎部176aの高さ方向の中心線(すなわち、第1係止先端基礎部176aを高さ方向に二分割し、第1先端基礎部176aが延びる方向と平行に延びる線)に関して線対称である。
このような形状を有する第1係止先端部174は、第1係止根元部172の近傍の幅寸法が第1係止根元部172の幅寸法と同じかまたはほぼ同じであり、第1係止根元部172の近傍を除く部分(先端部分)の幅寸法が第1係止根元部172の幅寸法よりも大きい。
第2係止部120bは、開口部110の第1開口端辺112aから表紙本体20の厚み方向(表紙本体の外側表面60から表紙本体の内側表面70に向かう方向)に突設される第2係止根元部182と、第2係止根元部182の先端から屈曲して表表紙部22が延在する方向と平行に背表紙部26に向けて延びる第2係止先端部184とを含む。
第2係止根元部182は、下受け部120の側面122の一部を構成する。また、第2係止先端部184は、下受け部120の底面124の一部を構成する。
第2係止先端部184は、第2係止根元部182と接続され、表表紙部22が延在する方向と平行に背表紙部26に向けて延びる第2下受け基礎部186aと、第2係止先端基礎部186aの下端辺の一部(第2係止根元部182の近傍を除く部分)から下方に延びる第2係止先端下部186bとを含む。第2係止先端下部186bは、第2係止基礎部186aから高さ方向の下方に突出する第2係止突出下部を構成する。
このような形状を有する第2係止先端部184は、第2係止根元部182の近傍の幅寸法が第2係止根元部182の幅寸法と同じかまたはほぼ同じであり、第2係止根元部182の近傍を除く部分(先端部分)の幅寸法が第2係止根元部182の幅寸法よりも大きい。
第5下受け部120eの上側端縁には、上記した第1孔部82aが形成される。そして、第5下受け部120eの上側端縁は、第1孔部82aの表表紙部22側の端辺を形成するように上下方向に延びる下受け表表紙側上方接続部160aと、第5下受け部120eの裏表紙部24側の端辺を形成するように上下方向に延びる下受け裏表紙側上方接続部160bとにより、開口部110の第3開口端辺112cと一体的に接続される。
同様に、第5下受け部120eの下側端縁には、上記した第2孔部82bが形成される。そして、第5下受け部120eの下側端縁は、第2孔部82bの表表紙部22側の端辺を形成するように上下方向に延びる下受け表表紙側下方接続部160cと、第5下受け部120eの裏表紙部24側の端辺を形成するように上下方向に延びる下受け裏表紙側下方接続部160dとにより、開口部110の第4開口端辺112dと一体的に接続される。
下受け部120(すなわち、第1係止部120a、第2係止部120bおよび第5下受け部120eの全て)は、表紙本体20の内側表面70における間隙部80に臨む端辺であって、開口部110の開口端辺112から表紙本体20の厚み方向に突設される側面122と、この側面122の先端から屈曲して延びる底面124とから構成される。すなわち、下受け部120の側面122と、底面124と、凹部100の開口部110(すなわち、下受け部120の外側表面)との間に空間が形成される。この空間の内部に、第3変形見出し材430が保持される。
第1係止根元部172は、表表紙接続部32及び裏表紙接続部34と平行にのびる。
第2係止根元部182は、表表紙接続部32及び裏表紙接続部34と平行にのびる。
第1係止部120aの底面124a(および第2係止部120bの底面124b)は、第1間隙部80aに臨む表表紙部22側の上下方向に延びる開口端縁112の端辺から、背表紙部26の幅方向の中心線に向かって延び、その先端部が表表紙接続部32に至らない範囲に位置する。
第5下受け部120eは、背表紙部26の幅方向の中心線について対称な形状を有する。また、第5下受け部120eの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺は、表表紙接続部32よりも背表紙部26の中心線側に位置する。同様に、第5下受け部120eの裏表紙部24側の上下方向に延びる端辺は、裏表紙接続部34よりも背表紙部26の中心線側に位置する。つまりは、第5下受け部120eは、平面視したとき、表表紙接続部32と裏表紙接続部34の間に位置する。
見出し材保持部(見出し部150)は、左右方向において位置決めするように見出し材(400)の端縁を係止する舌状の係止部(第1係止部120aおよび第2係止部120b)と、見出し材(400)の裏面を支持する帯状の支持部(第5下受け部120e)を備え、前記係止部(第1係止部120aおよび第2係止部120b)は、見出し材保持部(見出し部150)の内方に向けて突き出されており、前記支持部(第5下受け部120e)は、表紙の高さ方向において表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)に沿って架設された、帯状体である。
間隙部(80)は、係止部(第1係止部120aおよび第2係止部120b)と支持部(第5下受け部120e)との間において、表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)に沿って設けられ、表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)と交差する方向に向けて、背見出し材を、見出し保持部(見出し部150)を構成する凹部(100)の内側に見出し保持部(見出し部150)に差し込む間隙を備えている。
係止部(第1係止部120aおよび第2係止部120b)は、表紙本体(20)の表紙接続部(表表紙接続部32)より幅方向において外側に形成され、支持部(第5下受け部120e)は、表紙本体(20)の表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)より幅方向において内側に形成されている。
間隙部(80)は、係止部(第1下係止部120aおよび第2係止部120b)と支持部(第5下受け部120e)との間、および係止部(第1係止部120aおよび第2係止部120b)が設けられる表紙本体20の第1開口端辺112aと対向する第2開口端辺112bとの間に形成され、表紙本体(20)を表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)において折り曲げられるように間隙を形成される。
支持部(第5下受け部120e)は、表紙(10)の高さ方向にのびており、表紙本体(20)の表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)より幅方向において内側に形成される。
見出し材保持部(見出し部150)は、表紙本体(20)に形成された、見出し紙400を視認するための開口部(110)の内側に形成され、表紙本体(20)の開口部(110)に配設された被覆部材(透明シート120)を通して、見出し材保持部(見出し部見出し部150)に保持された見出し材(400)を視認するように形成される。
表紙本体(20)の開口部(110)は、表紙本体(20)の幅方向において左右に分かれた表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)及び/又は背見出し材の幅方向において左右に分かれた見出し材(400)の端縁に対応して直線状に形成される。
係止部を構成する第1係止部120aと第2係止部120bとは、表紙本体(20)の幅方向において左右に分かれた表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)及び/又は背見出し材の幅方向において左右に分かれた見出し材(400)の端縁に対応して表紙本体(20)の開口部(110)の一方の端縁の側及び/又は他方の端縁側に並列されている。
係止部(第1係止部120aおよび第2係止部120b)は、表紙本体(20)の高さ方向において上下に分かれて複数の係止体が直線状に並列されている。
支持部(第5下受け部120e)は、表紙本体(20)の幅方向において左右に分かれた表紙接続部(表表紙接続部32および裏表紙接続部34)及び/又は背見出し材の幅方向において左右に分かれた見出し材(400)の端縁に対応して、その左右端縁が直線状に形成されている。
上記の通りであるため、図29および図30に示すように、表表紙接続部32と連続的に一直線状になる表表紙透明シート接続部232が、第1係止部120a(および第2係止部120b)と第5下受け部120eとの間を通るとともに、裏表紙接続部34と連続的に一直線状になる裏表紙透明シート接続部234が、第1係止部120a(および第2係止部120b)が設けられる表紙本体20の第1開口端辺112aと対向する第2開口端辺112bと第5下受け部120eとの間を通る態様となる。
<固定部90について>
背表紙部26には、長手方向に延びる綴じ具300を表紙本体20に固定する固定手段たる鋲を通すための円形状の固定部90が設けられる。固定部90は、背表紙部26の幅方向の中心線上であって、凹部100の上端辺よりも上方の部分に設けられる第1固定部90aと、同じく背表紙部26の幅方向の中心線上であって、凹部100の下端辺よりも下方の部分に設けられる第2固定部90bとを含む。すなわち、この実施の形態に係る綴じ具300は、その長手方向の両端辺において固定手段たる鋲によって表紙本体20に固定される。綴じ具300は、背表紙部26の内側表面における凹部100の底面(すなわち、下受け部120の底面124)に被さるように設けられる。また、この固定部90は、表紙本体20の厚み方向に、凹部100と同等またはそれ以上の深さまたはそれ以上に凹む態様で設けられる。
<第3変形見出し材430について>
この実施の形態に係る表紙10が備える第3変形見出し材430について、図33および34を参照して説明する。図33は、この発明の第4の実施の形態に係る第3変形見出し材を示す図であり、(A)が第3見出し折曲げ線で折り曲げる前の平面図、(B)が第3見出し折曲げ線で折り曲げる様子を示した斜視図である。図34は、この発明の第4の実施の形態に係る第3変形見出し材を表紙本体の凹部に収納する際の様子を示す図であり、(A)が第3変形見出し材を裏表紙部の側まで差し込んだ状態を示す図であり、(B)が第3変形見出し材を凹部に収納した状態を示す図である。第3変形見出し材430は、第3基礎部432と、第3基礎部432の端辺と一体的に形成される第3把持部452とを含む。
第3基礎部432は、その幅方向の一方の端辺であって表紙本体20の第1開口端辺112aと対応するように上下方向に延びる第3見出し左端辺432aと、その幅方向の他方の端辺であって上下方向に延びる第3見出し右端辺432bと、その高さ方向の一方の端辺であって表紙本体20の第3開口端辺112cと対応するように幅方向に延びる抜差し方向被案内上部432cと、その高さ方向の他方の端辺であって表紙本体20の第4開口端辺112dと対応するように幅方向に延びる抜差し方向被案内下部432dとを有する。
第3見出し左端辺432aの上記した第1係止部120aに対応した位置(第3見出し左端辺432aの上端の近傍の位置)には、略四角形状の左端上方切欠き部434aが形成される。左端上方切欠き部434aは、係止差込み部を構成する。
また、第3見出し左端辺432aの上記した第2係止部120bに対応した位置(第3見出し左端辺432aの下端の近傍の位置)には、略四角形状の左端下方切欠き部434bが形成される。左端下方切欠き部434bは、係止差込み部を構成する。
左端上方切欠き部434aおよび左端下方切欠き部434bの高さ方向の寸法は、それぞれ、上記した第1係止部120aの側面122aを構成する第1係止根元部172および上記した第2係止部120bの側面122bを構成する第2係止根元部182の高さ方向の寸法とほぼ等しい。
第3見出し左端辺432aは、その中央部分(左端上方切欠き部434aと左端下方切欠き部434bとの接続部分)が高さ方向に沿って略直線状に延び、その上端部(左端上方切欠き部434aよりも上部)が左端上方切欠き部434aの上端部から第3見出し右端辺432bの方へと傾斜して上方へと延び、その下端部(左端下方切欠き部434bよりも下部)が左端下方切欠き部434bの下端部から第3見出し右端辺432bの方へと傾斜して下方へと延びる。
第3見出し右端辺432bには、その高さ方向の略中央から略四角形状の第3把持部452が突設される。第3見出し右端辺432bと第3把持部452の左端辺とは、互いに一体的に形成される。第3見出し右端辺432bは、その上方部分である第3把持部452よりも上部が高さ方向に沿って略直線状に延び、且つその下方部分である第3把持部452よりも下部も高さ方向に沿って直線状に延びる。
第3把持部452の高さ方向の寸法(すなわち、第3把持部452の上端辺と下端辺との間の距離)は、第3見出し左端辺432aに形成される左端上方切欠き部434aの下端辺と左端下方切欠き部434bの上端辺との間の距離に等しいかまたはほぼ等しい。
抜差し方向被案内上部432cは、表紙本体20の第3開口端辺112cに対応するように幅方向に略直線状に延びる。抜差し方向被案内上部432cには、その略中央部(第3見出し左端辺432aに形成される左端上方切欠き部434a(または左端下方切欠き部434b)の右端辺と、第3見出し右端辺432bとを結ぶ直線の中央部を通り高さ方向に沿って延びる直線と交差する部分)を切り欠くように、上端中央切欠き部436aが形成される。
抜差し方向被案内下部432dは、表紙本体20の第4開口端辺112dに対応するように幅方向に略直線状に延びる。抜差し方向被案内下部432dには、その略中央部(第3見出し左端辺432aに形成される左端上方切欠き部434a(または左端下方切欠き部434b)の右端辺と、第3見出し右端辺432bとを結ぶ直線の中央部を通り高さ方向に沿って延びる直線と交差する部分)を切り欠くように、下端中央切欠き部436bが形成される。
第3変形見出し材430は、その幅方向の略中央を延び、且つ上端中央切欠き部436aと下端中央切欠き部436bとを結び高さ方向に沿って延びる第3見出し折曲げ線438を有する。
第3見出し折曲げ線438において折り曲げられた第3変形見出し材430は、第3見出し左端辺432aに形成される左端上方切欠き部434a(および左端下方切欠き部434b)の右端辺と、第3見出し右端辺432bとが同じかまたはほぼ同じ位置を高さ方向に延びるようになる。そして、高さ方向の寸法が互いに等しいかほぼ等しい第3把持部452と、第3見出し左端辺432aの中央部分(左端上方切欠き部434aと左端下方切欠き部434bとの接続部分)とが厚み方向に重なり合うが、第3把持部452のほうが第3見出し左端辺よりも幅方向に突出するようになる。
第3変形見出し材430の高さ方向の寸法(すなわち、第3見出し左端辺432aおよび第3見出し右端辺432bの長さ寸法)は、表紙本体20に形成された開口部110の高さ方向の寸法(すなわち、第1開口端縁112aおよび第2開口端縁112bの長さ寸法)に等しいかまたはほぼ等しい。
また、第3変形見出し材430の第3見出し右端辺432bから第3見出し折曲げ線438までの幅方向の間隔(すなわち、第3変形見出し折曲げ線438で折り曲げたときの第3変形見出し材430の幅方向の寸法)は、表紙本体20の裏表紙接続部34から第1開口端辺112aまでの幅方向の間隔に等しいかまたはほぼ等しい。すなわち、二つ折りにした第3変形見出し材430の幅方向の寸法は、表紙本体20に形成された凹部100の幅方向の寸法よりも小さい。
第3変形見出し材430を表紙本体20の凹部100に収納するには、まず、第3変形見出し材430を第3変形折曲げ線438で折り曲げて二つを折りにする。
次に、二つ折りにした第3変形見出し材430を、第3把持部452の形成された側を平面視手前側にして、且つ第3変形折曲げ線438(抜差し端辺)を先端として、表紙本体20の凹部100の第1開口端辺112aの側(すなわち、凹部100の第1係止部120aおよび第2係止部120bが形成される側の端辺)から凹部100に第3把持部452を把持して差し込んでいく。
二つ折りにした第3変形見出し材430は、その先端に位置する第3見出し折曲げ線438が凹部100の第2開口端辺112bと同じかまたはほぼ同じ位置になるまで差し込む。このとき、第3変形見出し材430は、平面視したとき、その奥側の面に位置している第3見出し右端辺432bに形成された左端上方切欠き部434aおよび左端下方切欠き部434bの第3見出し折曲げ線438側の端辺が、表紙本体20の第1係止部120a、第2係止部120bの第2開口端辺112b側の端辺よりも背表紙部26側に位置するようになる。また、このとき、表紙本体20を内側から見たときにおいて、表紙本体20の第1係止先端上部176cの奥側に、第3変形見出し材430の左端上方切欠き部434aの上端辺の左端側を入り込ませ、表紙本体20の第1係止先端下部176bの奥側に、第3変形見出し材430の左端上方切欠き部434aの下端辺の左端側を入り込ませる。同様に、表紙本体20の第2係止先端下部186bの奥側に、第3変形見出し材430の左端下方切欠き部434bの下端辺の左端側を入り込ませる。
そして、第3把持部452を把持して第3変形見出し材430を左側に引っ張る。具体的には、二つ折りにされた第3変形見出し材430の手前側の面に位置する第3把持部452をやや手前側に(すなわち、表紙本体20の内側表面から離れるように)持ち上げながら、左側に引っ張る。このとき、二つ折りにされた第3変形見出し材430の第3変形見出し材430は、その左端上方切欠き部434aの上端辺の左端側が表紙本体20の第1係止先端上部176cの奥側に入り込み、その左端上方切欠き部434aの下端辺の左端側が表紙本体20の第1係止先端下部176bの奥側に入り込み、その左端下方切欠き部434bの下端辺の左端側が表紙本体20の第2係止先端下部186bの奥側に入り込み、且つ幅方向の略中央が綴じ具300の奥側に入り込んでいるため、表紙本体20の凹部100の内部を表紙本体20の延在する方向に沿って左側に移動する。このとき、第3変形見出し材430の左端上方切欠き部434aに第1係止根元部172が入り込んでいく。最後には、第3変形見出し材430の左端上方切欠き部434aの右端辺が第1係止根元部172の背表紙部26側の面に当接する。同様に、第3変形見出し材430の左端下方切欠き部434bに第2係止根元部182が入り込んでいく。最後には、第3変形見出し材430の左端下方切欠き部434bの右端辺が第2係止根元部182の背表紙部26側の面に当接する。このとき、第3変形見出し材430の第3見出し折曲げ線438の幅方向の位置が、表紙本体20の裏表紙接続部34の幅方向の位置と同じかまたはほぼ同じになる。また、第3変形見出し材430の手前側の面(第3把持部452が形成される面)の把持部452を除く部分の端辺(第3見出し右端辺432b)の幅方向の位置が、凹部100の第1開口端辺112aの幅方向の位置と同じかまたはほぼ同じになる。
第3把持部452の高さ方向の寸法は、第1係止部120aの下方端辺と第2係止部120bの上方端辺とが表紙本来20の高さ方向において離間する距離に等しいかまたはやや小さい。
第3変形見出し材430の第3基礎部432は、抜差し方向被案内上部432cと抜差し方向被案内下部432dとが平行である。
第3変形見出し材430の第3基礎部432は、抜差し方向被案内上部432c及び抜差し方向被案内下部432dと直交する第3見出し折曲げ線438において二つ折りに折り曲げられて、第3見出し折曲げ線438によって形成された差し込み端縁と表表紙接続部32及び裏表紙接続部34と直交するように凹部100に取り付けられている。
第3変形見出し材430の第3基礎部432は、抜差し方向被案内上部432c及び抜差し方向被案内下部432dと表表紙接続部32及び裏表紙接続部34と直交するように凹部100に取り付けられている。
第3変形見出し材430の第3基礎部432は、その表面に見出し欄が形成され、表面が上側すなわち表紙10の外側を向いて、凹部100に取り付けられる。
上記のようにして第3変形見出し材430を表紙本体20の凹部100に収納した後、表紙本体20を表表紙接続部32および裏表紙接続部34の箇所で折り曲げ、且つ透明シート200を表表紙透明シート接続部232および裏表紙透明シート接続部234の箇所で折り曲げる。このとき、第3変形見出し材430は、その第3表表紙接続折曲げ線440a,440bが、表紙本体20の表表紙接続部32および透明シート200の表表紙透明シート接続部232と共に折り曲げられる。
見出し部150の間隙部80および第1裏面側保持部120a、120bは、少なくとも表表紙部22の側に設けられ、見出し材400は、表表紙部22の側に設けられた間隙部80から見出し部150に差し込まれ、且つ表表紙部22の側に設けられた第1裏面側保持部120a、120bの表紙本体20の厚さ方向に延びる側面122を挟むようにして見出し部150の内部で位置決めされ、第1裏面側保持部120a、120bは、見出し材400の裏面を下受けするように表紙本体20の高さ方向に突出する係止突出部176b、176c、186bを有する。
<効果について>
この実施の形態に係る見出し部150は、表紙本体20の外側表面60と、透明シート200の外側表面(見出し部150の外側表面260)とがフラットになるように配設されるため、従来の見出し部のように表紙本体20の外側表面60から飛び出した状態にならない。したがって、見出し部150が外部の物体と接触する頻度が低くなる。さらに、見出し部150と表紙本体20の境界部分に段差がないため、外部の物体に引っ掛かることもない。その結果、表紙10全体として破れたり撓んだりすることがない。また、強度を高めるために表紙本体20から鉄枠などを突設する必要もない。以上により、十分な強度を有するとともに、製造コストを低く抑えることができる。
また、この実施の形態に係る見出し部150を構成する凹部100は、表紙本体20と一体的に形成される。この構成により、より少ない部材で表紙10を構成することができる。また、凹部100は、上下方向に延びる間隙部80(第1間隙部80aおよび第2間隙部80b)を有する。この構成により、第3変形見出し材430を撓ませながら、間隙部80から見出し部150(凹部100)の内部に容易に挿入することができる。
また、透明シート200と凹部100の間に形成される空間に第3変形見出し材430を保持することにより、確実に第3変形見出し材430を保持することができる。より具体的には、まず、第3変形見出し材430の表面に対向する位置に設けられる透明シート200によって、第3変形見出し材430の上方がカバーされる。さらに、第3変形見出し材430の裏面に対向する位置に設けられる凹部100の第1下受け部120aの底面124a〜第4下受け部120dの底面124dに第3変形見出し材430の裏面の四隅近傍が支持されるとともに、第5下受け部120eの底面124eに第3変形見出し材430の裏面の幅方向の中央近傍が支持される。これにより、確実に見出し部150の内部に第3変形見出し材430を保持することができる。
また、第1下受け部120aの底面124a(および第2下受け部120bの底面124b)を平面視したときの面積が、第3下受け部120cの底面124c(および第4下受け部120dの底面124c)のそれよりも大きいことにより、容易に見出し部150の内部に第3変形見出し材430を挿入することができる。
より具体的には、表紙本体20または第3変形見出し材430を撓ませながら、第3変形見出し材430を間隙部80bから見出し部150の内部に挿入し、その後見出し材150の裏面を第1下受け部120aの底面124a〜第5下受け部120eの底面124eに載置することを容易に行うことができる。
これは、第3下受け部120cの底面124c(および第4下受け部120dの底面124c)が小さいため、十分大きい第2間隙部80bが確保され、支障なく第2間隙部80bから第3変形見出し材430を挿入できるためである。さらに、第1下受け部120aの底面124a(および第2下受け部120bの底面124b)が大きいため、第3変形見出し材430の裏面と当接する面積が十分大きくなり、より安定して見出し材150を下受け部120の底面124に載置することができる。
また、この実施の形態に係る綴じ具300のための固定部90が表紙本体20の厚み方向に凹部100と同等またはそれ以上の深さに凹む態様で設けられることによる効果について説明する。この実施の形態に係る表紙本体20をその内側から見ると、背表紙部26の内側表面において、凹部100が背表紙部26の厚み方向に突出する態様になる。すなわち、綴じ具300の下面が凹部100の突出する上面(すなわち、下受け部120の底面124)に当接する。すると、綴じ具300の下面と背表紙部26の内側表面とが離間した状態になる。この状態では、綴じ具300を鋲などの固定手段により背表紙部26の内側表面に固定することが困難である。そこで、表紙本体20の厚み方向に凹部100と同等またはそれ以上の深さに凹む態様の(すなわち、背表紙部26の内側表面において突出する態様の)固定部90を設ける。この構成により、綴じ具300の下面と固定部90とが確実に当接するため、鋲などの固定手段を用いて容易に背表紙部26の内側表面に綴じ具300を固定することが可能となる。さらに、固定部90の凹んだ部分に鋲の頭部が入り込むため、鋲の頭部が表紙本体20の外側表面60から飛び出した状態にならないという効果も奏する。
この実施の形態に係る第3変形見出し材430は、上記のように、第3見出し折曲げ線で二つ折りにしてから表紙本体20の凹部100に挿入することにより、その手間側に位置する面に形成される第3把持部452を手前側(すなわち、表紙本体20の内側表面から離れる側)に持ち上げながら、その奥側の面を凹部100内で表紙本体20の表面に沿う方向に移動させることができる。したがって、第3変形見出し材430は、その左端上方切欠き部434aを表紙本体20の第1係止部120aに係止させ、且つその左端下方切欠き部434bを表紙本体20の第2係止部120bに係止させることを容易に行うことができる。
また、第3変形見出し材430の左端上方切欠き部434aの高さ方向の寸法と、表紙本体20の第1係止根元部172の高さ方向の寸法とが互いに等しいかまたはほぼ等しく、且つ第3変形見出し材430の左端下方切欠き部434bの高さ方向の寸法と、表紙本体20の第2係止根元部182の高さ方向の寸法とが互いに等しいかまたはほぼ等しいため、第3変形見出し材430が確実に第1係止部120aおよび第2係止部120bに係止され、位置決めされる。
また、第3把持部452の高さ方向の寸法は、第1係止部120aの下方端辺と第2係止部120bの上方端辺とが表紙本体20の高さ方向において離間する距離に等しいかまたはやや小さいため、第3把持部452が第1係止部120aおよび第2係止部120bに妨げられることなく第1係止部120aおよび第2係止部120bよりも表表紙部22の側に突出することができる。
また、第1係止部120aが見出し材400の左端上方切欠き部434aの周辺を下受けするように第1係止先端下部176bおよび第1係止先端上部176cを有する略T字形状であるため、見出し部150に収納された見出し材400は、その左端上方切欠き部434aの周辺が第1係止先端下部176bおよび第1係止先端上部176cに引っ掛ることにより、見出し部150から抜け出にくくなる。
一方、第2係止部120bは、第1係止部120aの第1係止先端下部176bのように表紙本体20の高さ方向の内側に突出する部分を有しない略L字形状である。これにより、見出し部150に収納された見出し材400を取り出す際、第2係止部120bに見出し材400が引っ掛らず、容易に引き抜くことができる。
なお、第1係止部120aは、第2係止部120bと同様に、表紙本体20の高さ方向の内側に突出する部分(第1係止先端下部176b)を有さなくてもよい。これにより、第1係止部120aおよび第2係止部120bの双方が、表紙本体20の高さ方向の内側に突出する部分を有さず、表紙本体20の高さ方向の外側に突出する部分(第1係止先端上部176c、第2係止先端下部186b)を有する略L字形状となる。これにより、見出し部150に収納された見出し材400を取り出す際、第2係止部120bに見出し材400がより引っ掛りにくくなり、容易に引き抜くことができる。
<表紙10の製造方法について>
次に、図35〜41を参照して、この実施の形態に係る表紙10の製造方法について説明する。まず、表表紙部22と、裏表紙部24と、背表紙部26と、複数の切欠き部とを含む表紙本体を作製する。複数の切欠き部は、後に間隙部80となるものであり、凹部100、固定部90を形成するために設けられる。
また、このとき、第1開口端辺112aには、第1係止部120aの上下方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられるとともに、第2係止部120bの上下方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられる。また、第3開口端辺112cには、第5下受け部120eの幅方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられる。また、第4開口端辺112dにも、第5下受け部120eの幅方向の両端辺それぞれが延長する態様で、切り込みが設けられる。
このときの表紙本体20を内側表面70から見た平面図を図35に示す。この平板状の表紙本体20の作製は、トムソン加工により行うことができる。したがって、金型を用いて製造する場合に比べて、製造コストを低く抑えることができる。
次に、凹部100の開口端縁112に対応する形状の透明シート端縁212を有する透明シート200を作製する。この透明シート200は、例えば、ポリプロピレンなどの熱可塑性合成樹脂によって形成される。
次に、表紙本体20をその外側表面60から切欠き部の外側端縁を含む形状に熱圧することにより、切欠き部を変形させて第3変形見出し材430を見出し部150の内部に挿入するための間隙部80を形成するとともに、表紙本体20の外側表面60から厚み方向に凹む態様の裏面側保持部たる凹部100を形成する。このとき凹部100は、間隙部80(第1間隙部80aおよび第2間隙部80b)と、孔部82(第1孔部82aおよび第2孔部82b)と、下受け部120(第1係止部120a、第2係止部120bおよび第5下受け部120e)とを含んで形成される。また、凹部100と同様に、固定部90(第1固定部90aおよび第2固定部90b)を形成するための切欠きを中央にして円形状に表紙本体20を熱圧する。このようにして、凹部100と同様の深さに凹む固定部90を形成する。なお、このとき、第1係止部120a、第2係止部120bおよび第5下受け部120eは、第1開口端辺112a〜第4開口端辺112dに設けた切り込み(切り刃)の開口部110とは反対側の端部から表紙本体20の厚み方向に凹む。こうすることで、開口端縁112の下受け部120の部分に凹凸が形成されず、開口部110を綺麗な矩形状にすることが可能となる。このときの様子を図36に示す。また、見出し部周辺の拡大図を図37に示す。
次に、凹部100の開口端縁112の内側に、透明シート200の透明シート端縁212を対応させて宛がう。このときの様子を図38に示す。また、図38のV−V断面図を図39に示す。このとき、凹部100の開口部110は、透明シート200と同等または幾分大きい面積を有し、且つ開口端縁112と透明シート端縁212とは互いに対応した形状を有する。したがって、凹部100の開口部110に透明シート200を宛がうと、図38に示すように、開口部110の内部に透明シート200が綺麗に納まった状態になる。なお、このとき、図示するように、表紙本体20の外側表面60および透明シート200の外側表面260が載置面に当接するように載置する。
次に、溶着端縁88と透明シート端縁212とを、表紙本体20の外側表面60と、透明シート200の外側表面260とがフラットになるように表紙本体20の内側表面70から溶着する。ここで、溶着端縁88とは、図40にハッチングして示す端縁のことである。すなわち、溶着端縁88とは、開口部110の開口端縁112の一部であって、開口端縁112から下受け部120の側面122(すなわち、第1係止部120aの側面122a、第2係止部の側面122bおよび第5下受け部120eの側面122e)が突設される部分を除いた端縁のことである。ここで、上記したように、凹部100の開口部110は、透明シート200と同等または幾分大きい面積を有し、且つ開口端縁112(および溶着端縁88)と透明シート端縁212とは互いに対応した形状を有する。したがって、溶着を行う際に、溶着端縁88と透明シート端縁212とが互いに沸き出して広がることにより繋がって一体化し、十分な強度で溶着しあうことが可能となる。
最後に、表紙本体20を折り曲げて表表紙部22、裏表紙部24および背表紙部26を形成する。より具体的には、表紙本体20を表表紙接続部32および第1係止部120a(および第2係止部120b)と第5下受け部120eとの間で折り曲げ、表表紙部22、裏表紙部24および背表紙部26を形成する。上記のようにして、表紙本体20の凹部100に透明シート200が溶着された表紙10が完成する。
また、図42に示すように、背表紙部26の内側表面における凹部100の底面(すなわち、下受け部120の底面124)に被さるように綴じ具300を固定する。具体的には、表紙本体20の凹部100の上端辺よりも上方の部分に設けられる第1固定部90aと、凹部100の下端辺よりも下方の部分に設けられる第2固定部90bとを通して、鋲により綴じ具300の長手方向の両端部を固定する。このようにして、この実施の形態に係る表紙10を主要な構成とするファイル2が完成する。
<第5実施の形態について>
次に、図43〜50を参照して、この発明に係る表紙10の第5実施の形態について説明する。上記した第4実施の形態の表紙10では、背表紙部26の内側表面に複数のリング部314を有する綴じ具300が設けられた。一方で、この第5実施の形態の表紙10では、いわゆるパンチレスの綴じ具300が裏表紙部24(における背表紙部26の近傍)に設けられる。したがって、第5実施の形態に係る表紙10は、このパンチレスの綴じ具300に対応した構成の見出し部150(凹部100)や綴じ具300のための固定部90を有する。この点において、この第5実施の形態に係る表紙10は、上記した第4実施の形態と異なる。なお、この第5実施の形態に係る表紙10の、第4実施の形態の間隙部80、固定部90および下受け部120に対応する構成を除く他の構成は、上記した第4実施の形態と同じであるため、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。
図42は、この第5実施の形態に係る表紙10を主要な構成とするファイル2を見開いた状態を内側から見たときの斜視図である。上記したように、この実施の形態に係る表紙10は、裏表紙部24における背表紙部26の近傍にいわゆるパンチレスの綴じ具300が設けられる。
<パンチレスの綴じ具300について>
ここで、パンチレスの綴じ具300とは、背表紙部26の延びる方向と表紙本体20の厚み方向とが交わる平面において回動自在に設けられるレバー部と、このレバー部に設けられる係合部に係合して、レバー部を裏表紙部24の内側表面の近傍において位置決めする係止部と、レバー部の回動操作に連動して表紙本体20の厚み方向に移動し、複数枚の用紙400をその上面から押さえつけるための押え部とを備える。
すなわち、この実施の形態に係るパンチレスの綴じ具300に複数枚の用紙500を綴じるには、次のような手順を行う。まず、レバー部を持ち上げられた状態(すなわち、裏表紙部24の内側表面から離れた状態)にする。このとき、レバー部に連動して動作する押え部も裏表紙部24から離れた状態になる。この状態の押え部の下面と裏表紙部24の内側表面との間に、複数枚の用紙500をその幅方向の端辺近傍を位置させて、裏表紙部24の内側表面に載置する。次に、レバー部を回動させて裏表紙部24の近傍まで引き下げる。そして、レバー部の係合部を係止具に係合させることにより、レバー部を裏表紙部24の内側表面の近傍において位置決めする。このとき、レバー部に連動する押え部も裏表紙部24の内側表面に向かって移動し、その下面が複数枚の用紙500の上面を押さえつける。このようにして、複数枚の用紙500は、綴じ具300の押え部の下面と裏表紙部24の内側表面との間に綴じられる。
<第5実施の形態に係る表紙10について>
次に、図43〜47を参照して、第5実施の形態に係る表紙10の詳細な構成について説明する。図43は、この発明の第5の実施の形態に係る表紙を主要な構成とするファイルを見開いた状態を内側から見たときの斜視図である。また、図44は、この実施の形態に係る表紙10を見開いた状態を外側から見たときの平面図である。また、図45は、この実施の形態に係る表紙10を見開いた状態を内側から見たときの平面図である。また、図46は、この発明の第4の実施の形態に係る表紙の見出し部周辺の拡大図であり、(A)が見出し部全体周辺の拡大図、(B)が第1係止部周辺の拡大図、(C)が第2係止部周辺の拡大図である。また、図47(A)は、図46のVII−VII断面図であり、図47(B)は、図46のVIII−VIII断面図であり、図47(C)は、図46のIX−IX断面図である。
<第5実施の形態に係る表紙本体20について>
この実施の形態に係る表紙本体20は、上記した第4実施の形態と同様に、背表紙部26の上下方向の略中央と、その両脇の表表紙部22および裏表紙部24の略中央とに亘って設けられる見出し部150を備える。また、見出し部150は、上記した第実施の形態と同様に、表紙本体20に設けられる凹部100と、凹部100の開口端縁112に溶着される透明シート200とから構成される。
<第5実施の形態に係る見出し部150について>
この実施の形態に係る見出し部150は、幅方向の寸法が上記した第4実施の形態の見出し部150よりも小さい。
<第5実施の形態に係る間隙部80について>
また、この実施の形態に係る間隙部80は2つ設けられる。すなわち、間隙部80は、図中2点鎖線で示す表表紙接続部32に上下方向に沿って、且つ幅方向に跨り、表表紙部22および背表紙部26に設けられる上下方向に延びるこの実施の形態に係る第1間隙部1080aと、同じく図中二点鎖線で示す裏表紙接続部34に上下方向沿って幅方向に跨り、裏表紙部24および背表紙部26に設けられる上下方向に延びるこの実施の形態に係る第2間隙部1080bとを含む。この実施の形態に係る第1間隙部1080aおよび第2間隙部1080bは、上記した第4実施の形態の第1間隙部80a、第2間隙部80bにそれぞれ対応する。なお、上記した第4実施の形態の孔部82は存在しない。
<第5実施の形態に係る下受け部120について>
また、この実施の形態に係る下受け部120は3つ設けられる。すなわち、下受け部120は、第1間隙部1080aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺の上方部分に設けられる第1係止部1120aと、同じく第1間隙部1080aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺の下方部分に設けられる第2係止部1120bと、背表紙部26の幅方向の中心線に沿って跨り、且つ凹部100の上端辺と下端辺を結ぶ態様で設けられる第3下受け部1120cとを含む。
この実施の形態に係る第1係止部1120a、第2係止部1120bおよび第3下受け部1120cは、上記した第4実施の形態の第1係止部120a、第2係止部120bおよび第5下受け部120eにそれぞれ対応する。
すなわち、第1係止部1120aは平面視略T字形状を有し、第2係止部1120bは平面視略L字形状を有する。また、第1係止部1120aの底面1124a(および第2係止部1120bの底面1124b)は、第1間隙部1080aの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺から、背表紙部26の幅方向の中心線に向かって延び、その先端部は表表紙接続部32に至らない範囲に位置する。
第3下受け部1120cは、背表紙部26の幅方向の中心線について対称な形状を有する。また、第3下受け部1120cの表表紙部22側の上下方向に延びる端辺は、表表紙接続部32よりも背表紙部26の中心線側に位置する。同様に、第3下受け部1120cの裏表紙部24側の上下方向に延びる端辺は、裏表紙接続部34よりも背表紙部26の中心線側に位置する。つまりは、第3下受け部1120cは、平面視したとき、表表紙接続部32と裏表紙接続部34の間に位置する。
すなわち、表表紙接続部32と連続的に一直線状になる表表紙透明シート接続部232が、第1下受け部1120a(および第2下受け部1120b)と第3下受け部1120cとの間を通る態様となる。
第5下受け部1120cは、その上端縁に形成される上下方向に延びる下受け中央上方接続部1160aと、その下端縁に形成される上下方向に延びる下受け中央下方接続部1160bとにより、開口部110の第4開口端辺112dと一体的に接続される。
<第5実施の形態に係る固定部90について>
この実施の形態に係る固定部90は、裏表紙部24における凹部100の上端辺と表表紙側22側の端辺とで形成される角部の近傍に設けられる第1固定部1090aと、裏表紙部24における凹部100の下端辺と表表紙部22側の端辺とで形成される角部の近傍に設けられる第2固定部1090bとを含む。第1固定部1090aと第2固定部1090bを結ぶ直線は、図中二点鎖線で示す表表紙接続部32および裏表紙接続部34と平行になる。
なお、この実施の形態に係る固定部90(すなわち第1固定部1090aおよび第2固定部1090b)は、裏表紙部24の上記した位置に設けられる単純な孔である。すなわち、上記した第4実施の形態のように、凹部100と同等またはそれ以上の深さに凹む態様ではない。
<第4変形見出し材440について>
図48は、この発明の第5の実施の形態に係る第4変形見出し材を示す図であり、(A)が第4見出し折曲げ線で折り曲げる前の平面図、(B)が第4見出し折曲げ線で折り曲げる様子を示した斜視図である。図49は、この発明の第5の実施の形態に係る見出し材を表紙本体の凹部に収納する際の様子を示す図であり、(A)が第4変形見出し材を裏表紙部の側まで差し込んだ状態を示す図であり、(B)が第4変形見出し材を凹部に収納した状態を示す図である。
この実施の形態に係る第4変形見出し材440は、上記した第4の実施の形態に係る第3変形見出し材430とその幅方向の寸法が小さいことを除いて同様の形状を有する。したがって、図48および49では上記した第4の実施の形態に係る第5変形見出し材430と同じ構成には同じ参照番号を付し、説明を繰り返さない。
<第5実施の形態に係る表紙10の製造方法について>
この実施の形態に係る表紙10の製造方法は、上記した第4実施の形態と同様であるため、その説明は繰り返さない。なお、この実施の形態の溶着端縁88は、図50にハッチングして示す端縁である。すなわち、この実施の形態の溶着端縁88は、開口部110の開口端縁112の一部であって、開口端縁112から下受け部120の側面122(すなわち、第1下受け部1120aの側面1122a〜第3下受け部1120cの側面1120c)が突設される部分を除いた端縁である。
<第5実施の形態に係る表紙10の効果について>
この実施の形態に係る表紙10の見出し部150は、幅方向の寸法が上記した第4実施の形態よりも小さい。これにより、パンチレスの綴じ具300のための固定部90を裏表紙部24における背表紙部26のより近傍に設けることができる。つまりは、綴じ具300を裏表紙部24における背表紙部26のより近傍に固定できる。こうすることにより、複数枚の用紙500を背表紙部26のより近傍で綴じることができる。したがって、より安定して複数枚の用紙500をファイル2に綴じることができる。また、この実施の形態では、第3下受け部1120cが、その上端縁に形成された下受け中央上方接続部1160aと、その下端縁に形成された下受け中央下方接続部1160bとにより、表紙本体20の開口部110の開口端縁112と一体的に接続される。すなわち、第3下受け部1120cは、その上端縁および下端縁それぞれが一本足の接続部により表紙本体20の開口部110の開口端縁112と一体的に接続される。これにより、上記した第4の実施の形よりも開口部110の開口端縁112の溶着できる寸法が長くなる。その結果、透明シート200を開口部110の開口端縁112により強固に溶着することができる。
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、形状、材質、数量、位置若しくは配置等に関して当業者が様々な変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
2 ファイル
10 表紙
20 表紙本体
22 表表紙部
24 裏表紙部
26 背表紙部
32 表表紙接続部
34 裏表紙接続部
60 表紙本体の外側表面
60a 表表紙部の外側表面
60b 裏表紙部の外側表面
60c 背表紙部の外側表面
70 表紙本体の内側表面
80 間隙部
80a 第1間隙部
80b 第2間隙部
1080a 第1間隙部
1080b 第2間隙部
2080a 第1間隙部
2080b 第2間隙部
82 孔部
82a 第1孔部
82b 第2孔部
88 溶着端縁
90 固定部
90a 第1固定部
90b 第2固定部
1090a 第1固定部
1090b 第2固定部
2090a 第1固定部
2090b 第2固定部
100 凹部
110 開口部
112 開口端縁
112a 第1開口端辺
112b 第2開口端辺
112c 第3開口端辺
112d 第4開口端辺
120 下受け部
120a 第1下受け部、第1係止部
120b 第2下受け部、第2係止部
120c 第3下受け部
120d 第4下受け部
120e 第5下受け部
1120a 第1下受け部、第1係止部
1120b 第2下受け部、第2係止部
1120c 第3下受け部
2120a 第1下受け部
2120b 第2下受け部
2120c 第3下受け部
2120d 第4下受け部
2120e 第5下受け部
122 下受け部の側面
124 下受け部の底面
130 下受け本体部
138 反上り部
142 下受け上部架橋部
144 下受け下部架橋部
150 見出し部
160a 下受け表表紙側上方接続部
160b 下受け裏表紙側上方接続部
160c 下受け表表紙側下方接続部
160d 下受け裏表紙側下方接続部
1160a 下受け中央上方接続部
1160b 下受け中央下方接続部
172 第1係止根元部
174 第1係止先端部
176a 第1係止先端基礎部
176b 第1係止先端下部
176c 第1係止先端上部
182 第2係止根元部
184 第2係止先端部
186a 第2係止先端基礎部
186b 第2係止先端下部
200 透明シート
212 透明シート端縁
212a 第1透明シート端辺
212b 第2透明シート端辺
212c 第3透明シート端辺
212d 第4透明シート端辺
222 表表紙透明シート
224 裏表紙透明シート
226 背表紙透明シート
232 表表紙透明シート接続部
234 裏表紙透明シート接続部
260 透明シートの外側表面
260a 表表紙透明シートの外側表面
260b 裏表紙透明シートの外側表面
260c 背表紙透明シートの外側表面
300 綴じ具
312 綴じ具本体
314 リング部
400 見出し材
410 第1変形見出し材
412 第1持ち手部
420 第2変形見出し材
422 第2持ち手部
430 第3変形見出し材
432 第3基礎部
432a 第3見出し左端辺
432b 第3見出し右端辺
432c 抜差し方向被案内上部
432d 抜差し方向被案内下部
434a 左端上方切欠き部
434b 左端下方切欠き部
436a 上端中央切欠き部
436b 下端中央切欠き部
438 第3見出し折曲げ線
440 第4変形見出し材
440a,440b 第3表表紙接続折曲げ線
452 第3把持部
500 複数枚の用紙
600 溶着型

Claims (6)

  1. 表表紙部、裏表紙部、前記表表紙部および前記裏表紙部を一体的に接続する背表紙部からなる表紙本体と、見出しの表された見出し材を前記表紙本体の外側から視認できる態様でその内部に保持するための見出し部とを備える表紙であって、
    前記見出し部は、
    前記表紙本体の外側表面から厚み方向に凹む態様で設けられ、
    表紙本体の外側表面に形成される開口部と、見出し材をその内部に挿入するための間隙部と、凹部の底面となる下受け部とから構成され、
    前記下受け部は、左右方向において位置決めするように見出し材の端縁を係止する舌状の係止部と、見出し材の裏面を支持する帯状の支持部を備え、
    前記係止部は、見出し材保持部の内方に向けて突き出されており、
    前記支持部は、表紙の高さ方向において、前記表表紙部及び前記裏表紙部と前記背表紙部とを接続する表紙接続部に沿って架設された、帯状体であり、
    前記間隙部は、係止部と支持部との間において、前記表紙接続部に沿って設けられ、表紙接続部と交差する方向に向けて、背見出し材を、見出し保持部を構成する凹部の内側に差し込む間隙を備え、表紙本体を前記表紙接続部において折り曲げられるように間隙を形成された、表紙。
  2. 前記見出し部は、前記見出し材を前記見出し部の内部に保持するために、前記見出し材の裏面と対向する位置に設けられる裏面側保持部と、前記見出し材を前記見出し部の内部に保持するために、前記見出し材の表面と対向する位置に設けられる表面側保持部を含み、
    前記表紙本体の外側表面には、開口部が設けられ、
    前記表面側保持部は、前記表紙本体の開口部をカバーするように設けられる被覆部材であって、前記被覆部材は、前記開口部の開口端縁に対応する形状の被覆部材端縁を有し、
    前記開口端縁と前記被覆部材端縁とは、前記表紙本体の外側表面と前記被覆部材の外側表面とがフラットになるよう配設される、請求項1に記載の表紙。
  3. 表表紙部、裏表紙部、並びに前記表表紙部および前記裏表紙部を一体的に接続する背表紙部からなる表紙本体と、見出しの表された見出し材を前記表紙本体の外側から視認できる態様でその内部に保持するための見出し部とを備える表紙であって、
    前記見出し部は、前記背表紙部と、その両脇の前記表表紙部および前記裏表紙部に亘って設けられ、
    見出し部を構成する裏面側保持部は、前記見出し材の裏面の略端辺を保持するために、前記表表紙部または前記裏表紙部の少なくとも一方に設けられる第1裏面側保持部と、
    前記見出し材の裏面の略中央を保持するために、前記背表紙部に設けられる第2裏面側保持部とを含み、
    前記見出し材の端辺には、少なくとも一つの見出し切欠き部が形成され、前記見出し切欠き部は、前記第1裏面側保持部の前記表紙本体の厚さ方向に延びる側面を挟むようにして前記見出し部の内部で位置決めされた、表紙。
  4. 前記見出し切欠き部と、前記第1裏面側保持部の前記表紙本体の厚さ方向に延びる側面とは、前記表紙本体の高さ方向における寸法が同じかまたはほぼ同じである、請求項3に記載の表紙。
  5. 前記見出し材は、二つ折りにされるための見出し折曲げ部と、前記見出し折曲げ部で二つ折りにされた一方の面に形成される把持部とをさらに有し、
    前記見出し切欠き部は、前記見出し折曲げ部で二つ折りにされた他方の面に形成され、
    前記把持部を把持して前記見出し材を前記表紙本体の見出し部に抜差しすることにより、前記見出し材の他方の面が前記表紙本体の表面に沿って移動して前記第1裏面側保持部の前記表紙本体の厚さ方向に延びる側面を前記見出し切欠き部で挟み込み、前記見出し材が前記見出し部の内部で位置決めされる、請求項4に記載の表紙。
  6. 表紙本体と、見出しの表された見出し材を前記表紙本体の外側から視認できる態様でその内部に保持するための見出し部とを備える表紙の製造方法であって、
    表表紙部と、裏表紙部と、背表紙部と、前記見出し材を前記見出し部の内部に保持するために、前記見出し材の裏面と対向する位置に設けられる裏面側保持部を形成するための切欠き部とを含む表紙本体を作製するステップと、
    前記表紙本体をその外側表面から前記切欠き部の外側端縁を含む形状に熱圧することにより、前記切欠き部を変形させて前記表紙本体の外側表面から厚み方向に凹む態様に 形成するステップと、
    表紙本体の外側表面に形成される開口部と、見出し材をその内部に挿入するための間隙部と、凹部の底面となる下受け部とを形成するステップを含み、
    前記下受け部は、左右方向において位置決めするように見出し材の端縁を係止する舌状の係止部と、見出し材の裏面を支持する帯状の支持部を備え、
    前記係止部は、見出し材保持部の内方に向けて突き出されており、
    前記支持部は、表紙の高さ方向において、前記表表紙部及び前記裏表紙部と前記背表紙部とを接続する表紙接続部に沿って架設された、帯状体であり、
    間隙部は、係止部と支持部との間において、前記表紙接続部に沿って設けられ、表紙接続部と交差する方向に向けて、背見出し材を、見出し保持部を構成する凹部の内側に差し込む間隙を備え、表紙本体を前記表紙接続部において折り曲げられるように間隙を形成された、表紙の製造方法。
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