JP4845859B2 - ファイル - Google Patents

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この発明は、ファイルに関し、特に例えば綴じ穴のあいた被綴じ物を綴じるリング綴じ具を備えたファイルに関する。
この発明の背景となる従来の綴具の一例が、たとえば特開2006−159913号公報に開示されている。この公報に開示されている綴具は、いわゆるD型リング綴じ具をファイル用表紙に固定し、綴じ穴のあいた被綴じ物を綴じるように構成されている。
特開2004−159913号公報
従来のD型リングの綴じ具を用いたファイルにおいては、綴じ穴より綴じ具の綴環が細いので、綴じ具を垂直に立てるようにしてファイルを立てたとき、用箋等の自重により綴じ具の綴環に綴じられた被綴じ物が垂れてしまい、ファイル表紙よりはみ出すという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、被綴じ物が垂れないように綴じることができるファイルを提供することである。
この発明にかかるファイルは、綴じ穴を穿設された被綴じ物を綴じ具に綴じるファイルにおいて、ファイルを綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物を垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙の内側に進退自在に形成され、垂れ防止手段は、表紙の内側に取り付けられた垂れ防止手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置してファイル表紙を閉じたときに被綴じ物の端縁を保持するように、表表紙、裏表紙及び背表紙のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有し、背表紙の内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、表紙の内側に向けて山折りとなる第1折れ曲がり部と、表紙の内面に向けて谷折りとなる第2折れ曲がり部及び第3折れ曲がり部を有し、第1折れ曲がり部と第2折れ曲がり部と第3折れ曲がり部とは平行に形成され、第3折れ曲がり部は、被綴じ物の綴じ代側端縁の位置に近い位置に位置して、一方の立ち上がり部が表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに表紙と連結するための第1連結部によって連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに第2連結部によって連結された、ファイルである。
この発明の請求項2にかかるファイルにおいて、垂れ防止手段は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に連動して被綴じ物の端縁に向けて突き出て形成される、請求項1に記載のファイルである。
この発明の請求項3にかかるファイルにおいて、垂れ防止手段は、ファイル表紙をヒンジ部において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙のヒンジ部に沿って折れ曲がり、被綴じ物の端縁に向けて突き出て形成される、請求項1又は2に記載のファイルである。
この発明の請求項4にかかるファイルにおいて、垂れ防止手段は、ヒンジ部を介して連設された表表紙、裏表紙及び背表紙のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有し、一方の立ち上がり部が表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連設されていない表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに連設され、前記一方の立ち上がり部と他方の立ち上がり部との間に前記ヒンジ部と平行な折れ曲がり部が形成された、請求項1ないし3のいずれかに記載のファイルである
この発明の請求項5にかかるファイルにおいて、垂れ防止手段は、上端縁と下端縁とを有し、背表紙より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部と、表紙の薄肉ヒンジ部に沿って形成された第2折れ曲がり部と、綴じ具の綴環の環の中央の下部において、上端縁及び下端縁と交差して形成された第3折れ曲がり部とを形成され、第1折れ曲がり部と第2折れ曲がり部と第3折れ曲がり部とは、平行に形成され、第1折れ曲がり部は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部と第3折れ曲がり部とは谷折りとなるように構成された、請求項1ないし4のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項6にかかるファイルにおいて、垂れ防止手段は、ファイル表紙を表側薄肉ヒンジ部において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙の薄肉ヒンジ部に沿って第1折れ曲がり部おいて内側に向けて突き出る山折り状に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部及び第3折れ曲がり部において外側に向けて凹む谷折り状に折れ曲がり、被綴じ物の綴じ代側端縁に向けて突き出るように形成され、第1折れ曲がり部と第3折れ曲がり部との間の長さは、表紙の薄肉ヒンジ部と第2折れ曲がり部の位置との幅と略同一であり、表紙を開いたときに、保持部及び支持部は、表紙の内側面に近い位置まで接近するか、又は、表紙を開いたときに、開いた表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙に向けて被綴じ物の綴じ代側端縁を押圧するように構成された、請求項1ないし5のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項7にかかるファイルにおいて、垂れ防止手段は、被綴じ物の端縁に接し合う表面に被綴じ物の空隙に入り込む凸条を形成され、該凸条は、可動自在に又は不動に形成された、請求項1ないし6のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項8にかかるファイルにおいて、綴じ具は、背表紙を挟んでヒンジ部を介して対面する表紙のうち、一方の表紙の内側であって背表紙に近い面に固定され、垂れ防止手段は、背表紙と綴じ具の背表紙側の綴環との間において、架け渡され、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに前記ヒンジ部と平行な折れ曲がり部が折れ曲がって一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成された、請求項1ないし7のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項9にかかるファイルにおいて、綴じ具は、背表紙を挟んでヒンジ部を介して対面する表紙のうち、一方の表紙の内側であって背表紙に近い面に固定され、垂れ防止手段は、綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して交差する表紙に沿ってのび被綴じ物の端縁に接し合う保持部と、綴じ具を固定された表紙に沿ってのびる前記保持部を支持する支持部とを有し、前記保持部と支持部とは、ヒンジ部と平行な折れ曲がり部を介して連結され且つ背表紙と綴じ具の背表紙側の綴環との間において、架け渡され、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに前記ヒンジ部と平行な折れ曲がり部が折れ曲がり、一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成された、請求項1ないし8のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項10にかかるファイルにおいて、垂れ防止手段は、綴じ具に向く面に、綴じ具に移動自在に固定された被綴じ物押さえ具の端縁を嵌挿するための嵌挿溝が形成された、請求項1ないし9のいずれかに記載のファイルである。
この発明の請求項11にかかるファイルにおいて、被綴じ物が固定された表紙より立ち上がった垂れ防止手段の立ち上がり部は、綴じ具を固定された表紙と直交する綴環と略平行に立ち上がり、綴じ具を固定された表紙と直交する綴環と交差し表紙と略平行なプレート状の被綴じ物押さえ具を、その端縁の表面及び裏面を挟むように嵌挿するための嵌挿溝が、綴じ具に向かって開放されるように形成された、請求項1ないし10のいずれかに記載のファイルである。
この発明によれば、綴じ穴を穿設された被綴じ物を綴じ具に綴じるファイルにおいて、ファイルを綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物を垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙の内側に進退自在に形成され、垂れ防止手段は、表紙の内側に取り付けられた垂れ防止手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置してファイル表紙を閉じたときに被綴じ物の端縁を保持するように、表表紙、裏表紙及び背表紙のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有し、背表紙の内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、表紙の内側に向けて山折りとなる第1折れ曲がり部と、表紙の内面に向けて谷折りとなる第2折れ曲がり部及び第3折れ曲がり部を有し、第1折れ曲がり部と第2折れ曲がり部と第3折れ曲がり部とは平行に形成され、第3折れ曲がり部は、被綴じ物の綴じ代側端縁の位置に近い位置に位置して、一方の立ち上がり部が表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに表紙と連結するための第1連結部によって連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに第2連結部によって連結されているので、ファイルに綴じられた被綴じ物が垂れないように綴じることができる。
請求項2の発明によれば、垂れ防止手段は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に連動して被綴じ物の端縁に向けて突き出て形成されているので、ファイルの表紙を閉じるだけで、被綴じ物が垂れないように綴じることができる。
請求項3の発明によれば、垂れ防止手段は、ファイル表紙をヒンジ部において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙のヒンジ部に沿って折れ曲がり、被綴じ物の端縁に向けて突き出て形成されているので、ファイル表紙を閉じるだけで、被綴じ物が垂れないように綴じることができる
求項の発明によれば、垂れ防止手段は、被綴じ物の端縁に接し合う表面に被綴じ物の空隙に入り込む凸条を形成され、該凸条は、可動自在に又は不動に形成されているので、綴じられた被綴じ物を整列して、例えばファイルを立てた状態に保管できる
求項の発明によれば、垂れ防止手段は、ヒンジ部を介して連設された表表紙、裏表紙及び背表紙のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有し、一方の立ち上がり部が表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連設されていない表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに連設され、前記一方の立ち上がり部と他方の立ち上がり部との間に前記ヒンジ部と平行な折れ曲がり部が形成されているので、表紙をヒンジ部において折り曲げて閉じたときに、立ち上がり部が立ち上がって被綴じ物の端縁を保持して、被綴じ物を垂れることなく保管することができる。
請求項8の発明によれば、綴じ具は、背表紙を挟んでヒンジ部を介して対面する表紙のうち、一方の表紙の内側であって背表紙に近い面に固定され、垂れ防止手段は、背表紙と綴じ具の背表紙側の綴環との間において、架け渡され、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに前記ヒンジ部と平行な折れ曲がり部が折れ曲がって一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成されているので、表紙の閉じる動作に応じて垂れ防止手段も作動して被綴じ物の端縁を保持する。
請求項9の発明によれば、綴じ具は、背表紙を挟んでヒンジ部を介して対面する表紙のうち、一方の表紙の内側であって背表紙に近い面に固定され、垂れ防止手段は、綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して交差する表紙に沿ってのび被綴じ物の端縁に接し合う保持部と、綴じ具を固定された表紙に沿ってのびる前記保持部を支持する支持部とを有し、前記保持部と支持部とは、ヒンジ部と平行な折れ曲がり部を介して連結され且つ背表紙と綴じ具の背表紙側の綴環との間において、架け渡され、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに前記ヒンジ部と平行な折れ曲がり部が折れ曲がり、一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成されているので、表紙の閉じる動作に応じて垂れ防止手段も作動して保持部により被綴じ物の端縁を保持する。
請求項10の発明によれば、垂れ防止手段は、綴じ具に向く面に、綴じ具に移動自在に固定された被綴じ物押さえ具の端縁を嵌挿するための嵌挿溝が形成されているので、積層された被綴じ物の上面を被綴じ物押さえ具により押圧した状態において、被綴じ物押さえ具を確り垂れ防止手段に固定して被綴じ物を不用意に動くことのないようにすることができる。
請求項11の発明によれば、被綴じ物が固定された表紙より立ち上がった垂れ防止手段の立ち上がり部は、綴じ具を固定された表紙と直交する綴環と略平行に立ち上がり、綴じ具を固定された表紙と直交する綴環と交差し表紙と略平行なプレート状の被綴じ物押さえ具を、その端縁の表面及び裏面を挟むように嵌挿するための嵌挿溝が、綴じ具に向かって開放されるように形成されているので、積層された被綴じ物の上面を被綴じ物押さえ具により押圧した状態において、被綴じ物押さえ具を確り垂れ防止手段に固定して被綴じ物を不用意に動くことのないようにすることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
一般的には、ファイルとはおおむね記録済みの文書(伝票・カタログ・書類など)をとじ、又は、はさみ入れて整理・保管することのできる表紙をいい、バインダーとはおおむね未記録のとじ穴のある用紙(ルーズリーフ、帳票など)を挿入し、記録できる、とじ具付き表紙をいうが、この発明の特許請求の範囲及び明細書においては、綴具の付いたファイルとバインダーとを総称して、ファイルという。
図1は、本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図2は、図1図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図3は、図1図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図4は、図1図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明に関連するファイル10は、表紙12と、表紙12に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙12は、背表紙14と、前記背表紙14の両端に開閉自在に延設された、表表紙16及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙18とを備え、図1及び4に示すように、表表紙16と裏表紙18が背表紙14に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙16及び裏表紙18は、背表紙14寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部20及び裏側薄肉ヒンジ部22が設けられ、表側薄肉ヒンジ部20と裏側薄肉ヒンジ部22とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙16の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部20及び裏表紙18の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部22は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部20と裏側薄肉ヒンジ部22とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部20は、背表紙14と表表紙16との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部22は、背表紙14と裏表紙18との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙14側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙12の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部20及び裏側薄肉ヒンジ部22と直交し表紙12の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部22との間に少し距離をおいて、裏表紙18の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙14の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙14の背幅(C)より長いときは、表表紙16の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔16aが穿設される。
このファイル10は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段30がファイルの表紙12の内側に進退自在に形成されている。
垂れ防止手段30は、ファイル表紙12の表表紙16を表側薄肉ヒンジ部20において折り曲げて閉じたときに、表表紙16と背表紙14とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙12の表側薄肉ヒンジ部20に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止手段30は、表紙12の内側に取り付けられた垂れ防止手段30を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙16、裏表紙18及び背表紙14のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙16、裏表紙18及び背表紙14のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙16、裏表紙18及び背表紙14のうち一つに連結されている。
垂れ防止手段30は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙18と背表紙14とに続く分離スリット90によって区画され、形成されている。分離スリット90は、綴じ具9010の下方であって、背表紙14の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、背表紙14側にかけて、裏表紙18及び背表紙14に連続して表側薄肉ヒンジ部20に直交する上下一対の第1分離スリット90aと第2分離スリット90bとによって構成され、背表紙14と裏表紙18との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
第1分離スリット90aと第2分離スリット90bとによって囲まれた領域を立ち上がり部として、背表紙14と裏表紙18との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部40と、第1分離スリット90aの裏表紙18側の端部と第2分離スリット90bの裏表紙18側の端部とを結ぶ第3折れ曲がり部44と、第1分離スリット90aの背表紙14側の端部と第2分離スリット90bの背表紙14とを結ぶ第2折れ曲がり部42とを形成されている。
第1折れ曲がり部40と第2折れ曲がり部42と第3折れ曲がり部44とは、平行に形成され、表紙12の内側からみて、第1折れ曲がり部40は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部42と第3折れ曲がり部44とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる保持部32と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部34との間に第1折れ曲がり部40が形成されている。
更に、支持部34は、第1折れ曲がり部40とは反対側端縁に表表紙16との連結し折曲自在とするために第2折れ曲がり部42を表側薄肉ヒンジ部20に連続して形成され、第2折れ曲がり部42は表側薄肉ヒンジ部20と平行に形成されている。
また、保持部32は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙12の外側に押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、保持部32は、第1折れ曲がり部40とは反対側端縁に裏表紙18との連結し折り曲自在とするための第3折れ曲がり部44を形成され、第3折れ曲がり部44は表側薄肉ヒンジ部20及び裏側薄肉ヒンジ部22と平行に形成されている。
垂れ防止手段30は、ファイル表紙12を表側薄肉ヒンジ部20において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙12の表側薄肉ヒンジ部20に沿って第1折れ曲がり部40において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部42及び第3折れ曲がり部44において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
保持部32の幅(第1折れ曲がり部40と第3折れ曲がり部44との間の長さ)は、背表紙14の裏側薄肉ヒンジ部22と第2折れ曲がり部42の位置との幅と略同一であるために、表紙12を開いたときに、保持部32及び支持部34は、表紙12の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止手段30は、表紙12の背表紙14と綴じ具9010との間に位置し、表表紙16を開いたときに表表紙16の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙16を閉じたときに一方の表表紙16が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙18に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第1折れ曲がり部40と第2折れ曲がり部42と第3折れ曲がり部44と平行になるように、且つ表表紙16の表側薄肉ヒンジ部20及び裏表紙14の裏側薄肉ヒンジ部22と平行になるように、垂れ防止手段30は、第2折れ曲がり部42を介して表表紙16と接続され、第3折れ曲がり部44を介して背表紙14と接続されている。
而して、垂れ防止手段30の第1折れ曲がり部40と第2折れ曲がり部42と第3折れ曲がり部44とは、表側薄肉ヒンジ部20及び裏側薄肉ヒンジ部22と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
第3折れ曲がり部44は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止手段30を立ち上げたときに、保持部32は、裏表紙18に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部42は、表表紙16を閉じるときに垂れ防止手段30を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部22より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部22を枢軸として閉じられる背表紙14及び表表紙16の動作に対応して、第1折れ曲がり部40を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止手段30の第2折れ曲がり部42は、表側薄肉ヒンジ部20の近傍に位置している。
垂れ防止手段30は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙12の表表紙16と背表紙14との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部42と第3折れ曲がり部44との間隔も縮まることにより、保持部32は第2折れ曲がり部42を中心に回動し、支持部34は第3折れ曲がり部44を中心に回動して、保持部32が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
背表紙14は、幅方向に向けて形成された切り込みによって区画された領域により構成された垂れ防止手段30が、ファイル表紙12を表側薄肉ヒンジ部20及び裏側薄肉ヒンジ部22において折り曲げて閉じたときに、背表紙14の内側に向けて凹むことにより形成された貫通孔により、指を掛ける指かけ孔28を形成される。
図6は、本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図7は、図6図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図8は、図6図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図9は、図6図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明に関連するファイル110は、表紙112と、表紙112に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙112は、背表紙114と、前記背表紙114の両端に開閉自在に延設された、表表紙116及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙118とを備え、図6及び9に示すように、表表紙116と裏表紙118が背表紙114に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙116及び裏表紙118は、背表紙114寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部120及び裏側薄肉ヒンジ部122が設けられ、表側薄肉ヒンジ部120と裏側薄肉ヒンジ部122とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙116の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部120及び裏表紙118の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部122は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部120と裏側薄肉ヒンジ部122とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部120は、背表紙114と表表紙116との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部122は背表紙114と裏表紙118との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは半円弧状であり、背表紙114側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙112の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部120及び裏側薄肉ヒンジ部122と直交し表紙112の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部122との間に少し距離をおいて、裏表紙118の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙114の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙114の背幅(C)より長いときは、表表紙116の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔116aが穿設される。
このファイル110は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段130がファイルの表紙112の内側に進退自在に形成されている。
垂れ防止手段130は、ファイル表紙112の表表紙116を表側薄肉ヒンジ部120において折り曲げて閉じたときに、表表紙116と背表紙114とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙112の表側薄肉ヒンジ部120に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止手段130は、表紙112の内側に取り付けられた垂れ防止手段130を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙116、裏表紙118及び背表紙114のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙116、裏表紙118及び背表紙114のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙116、裏表紙118及び背表紙114のうち一つに連結されている。
垂れ防止手段130は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙118と背表紙114とに続く分離スリット190によって区画され、形成されている。分離スリット190は、綴じ具9010の下方であって、背表紙114の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、背表紙114側にかけて、裏表紙118及び背表紙114に連続して表側薄肉ヒンジ部120に直交する上下一対の第1分離スリット190aと第2分離スリット190bとによって構成され、背表紙114と裏表紙118との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
第1分離スリット190aと第2分離スリット190bとによって囲まれた領域を立ち上がり部として、背表紙114と裏表紙118との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部140と、第1分離スリット190aの裏表紙118側の端部と第2分離スリット190bの裏表紙118側の端部とを結ぶ第3折れ曲がり部144と、第1分離スリット190aの背表紙114側の端部と第2分離スリット190bの背表紙114とを結ぶ第2折れ曲がり部142とを形成されている。
第1折れ曲がり部140と第2折れ曲がり部142と第3折れ曲がり部144とは、平行に形成され、表紙112の内側からみて、第1折れ曲がり部140は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部142と第3折れ曲がり部144とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる保持部132と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部134との間に第1折れ曲がり部140が形成されている。
更に、支持部134は、第1折れ曲がり部140とは反対側端縁に表表紙116と連結し折曲自在とするために第2折れ曲がり部142を表側薄肉ヒンジ部120の近傍であって背表紙114に形成され、第2折れ曲がり部142は表側薄肉ヒンジ部120と平行に形成されている。
また、保持部132は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙112の外側に押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、保持部132は、第1折れ曲がり部140とは反対側端縁に裏表紙118と連結し折り曲自在とするための第3折れ曲がり部144を形成され、第3折れ曲がり部144は表側薄肉ヒンジ部120及び裏側薄肉ヒンジ部122と平行に形成されている。
垂れ防止手段130は、ファイル表紙112を表側薄肉ヒンジ部120において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙112の表側薄肉ヒンジ部120に沿って第1折れ曲がり部140において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部142及び第3折れ曲がり部144において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
保持部132の幅(第1折れ曲がり部140と第3折れ曲がり部144との間の長さ)は、背表紙114の裏側薄肉ヒンジ部122と第2折れ曲がり部142の位置との幅と略同一であるために、表紙112を開いたときに、保持部132及び支持部134は、表紙112の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止手段130は、表紙112の背表紙114と綴じ具9010との間に位置し、表表紙116を開いたときに表表紙116の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙116を閉じたときに一方の表表紙116が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙118に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第1折れ曲がり部140と第2折れ曲がり部142と第3折れ曲がり部144と平行になるように、且つ表表紙116の表側薄肉ヒンジ部120及び裏表紙114の裏側薄肉ヒンジ部122と平行になるように、垂れ防止手段130は、第2折れ曲がり部142を介して表表紙116と接続され、第3折れ曲がり部144を介して背表紙114と接続されている。
而して、垂れ防止手段130の第1折れ曲がり部140と第2折れ曲がり部142と第3折れ曲がり部144とは、表側薄肉ヒンジ部120及び裏側薄肉ヒンジ部122と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
第3折れ曲がり部144は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止手段130を立ち上げたときに、保持部132は、裏表紙118に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部142は、表表紙116を閉じるときに垂れ防止手段130を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部122より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部122を枢軸として閉じられる背表紙114及び表表紙116の動作に対応して、第1折れ曲がり部140を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止手段130の第2折れ曲がり部142は、表側薄肉ヒンジ部120の近傍に位置している。
垂れ防止手段130は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙112の表表紙116と背表紙114との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部142と第3折れ曲がり部144との間隔も縮まることにより、保持部132は第2折れ曲がり部142を中心に回動し、支持部134は第3折れ曲がり部144を中心に回動して、保持部132が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
背表紙114は、幅方向に向けて形成された切り込みによって区画された領域により構成された垂れ防止手段130が、ファイル表紙112を表側薄肉ヒンジ部120及び裏側薄肉ヒンジ部122において折り曲げて閉じたときに、背表紙114の内側に向けて凹むことにより形成された貫通孔により、指を掛ける指かけ孔128を形成される。
図11は、本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図12は、図11図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図13(A)は、図11図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図13(B)は、図11図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明に関連するファイル210は、表紙212と、表紙212に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙212は、背表紙214と、前記背表紙214の両端に開閉自在に延設された、表表紙216及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙218とを備え、図11及び図13(B)に示すように、表表紙216と裏表紙218が背表紙214に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙216及び裏表紙218は、背表紙214寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部220及び裏側薄肉ヒンジ部222が設けられ、表側薄肉ヒンジ部220と裏側薄肉ヒンジ部222とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙216の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部220及び裏表紙218の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部222は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部220と裏側薄肉ヒンジ部222とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部220は、背表紙214と表表紙216との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部222は、背表紙214と裏表紙218との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙214側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙212の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部220及び裏側薄肉ヒンジ部222と直交し表紙212の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部222との間に少し距離をおいて、裏表紙218の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ)は、背表紙214の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ)が、背表紙214の背幅より長いときは、表表紙216の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔216aが穿設される。
このファイル210は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段230がファイルの表紙212の内側に進退自在に形成されている。
垂れ防止手段230は、ファイル表紙212の表表紙216を表側薄肉ヒンジ部220において折り曲げて閉じたときに、表表紙216と背表紙214とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙212の表側薄肉ヒンジ部220に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止手段230は、表紙212の内側に取り付けられた垂れ防止手段230を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙216、裏表紙218及び背表紙214のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙216、裏表紙218及び背表紙214のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙216、裏表紙218及び背表紙214のうち一つに連結されている。
垂れ防止手段230は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙218と背表紙214とに続く分離スリット290によって区画され、形成されている。分離スリット290は、綴じ具9010の下方であって、背表紙214の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、背表紙214側にかけて、裏表紙218及び背表紙214に連続して表側薄肉ヒンジ部220に直交する上下一対の第1分離スリット290aと第2分離スリット290bとによって構成され、背表紙214と裏表紙218との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
第1分離スリット290aと第2分離スリット290bとによって囲まれた領域を立ち上がり部として、背表紙214と裏表紙218との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部240と、第1分離スリット290aの裏表紙218側の端部と第2分離スリット290bの裏表紙218側の端部とを結ぶ第3折れ曲がり部244と、第1分離スリット290aの背表紙214側の端部と第2分離スリット290bの背表紙214とを結ぶ第2折れ曲がり部242とを形成されている。
第1折れ曲がり部240と第2折れ曲がり部242と第3折れ曲がり部244とは、平行に形成され、表紙212の内側からみて、第1折れ曲がり部240は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部242と第3折れ曲がり部244とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる保持部232と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部234との間に第1折れ曲がり部240が形成されている。
更に、支持部234は、第1折れ曲がり部240とは反対側端縁に背表紙214と連結し折曲自在とするために第2折れ曲がり部242を表側薄肉ヒンジ部220の近傍で裏表紙218側に離れた位置に形成され、第2折れ曲がり部242は表側薄肉ヒンジ部220と平行に形成されている。
また、保持部232は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙212の外側に押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、保持部232は、第1折れ曲がり部240とは反対側端縁に裏表紙218の連結し折り曲自在とするための第3折れ曲がり部244を形成され、第3折れ曲がり部244は表側薄肉ヒンジ部220及び裏側薄肉ヒンジ部222と平行に形成されている。
保持部232は、表表紙216側の端縁に、第1折れ曲がり部240より表表紙216側に向けて突き出る保持突片236が突設されており、表紙212を閉じたときに、表表紙216側にある被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を係止することができるように形成されている。
この実施の形態においては、第1折れ曲がり部240から保持部232にのびるU字状のスリット236Aによって、保持部232から分離され、第1折れ曲がり部240において保持部232と支持部234とを折り曲げたときに、保持突片236は、保持部232より平板状に延長するように構成されている。
保持突片236は、図13(B)において示すように、表表紙216の内側面に近傍に達する長さでもよいが、図14及び15において示すように、表表紙216に保持突片236を貫挿する穴216bを穿設して、穴216bに嵌挿させて表表紙216の内部に至る長さでもよい。
垂れ防止手段230は、ファイル表紙212を表側薄肉ヒンジ部220において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙212の表側薄肉ヒンジ部220に沿って第1折れ曲がり部240において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部242及び第3折れ曲がり部244において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
垂れ防止手段230は、表紙212の背表紙214と綴じ具9010との間に位置し、表表紙216を開いたときに表表紙216の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙216を閉じたときに一方の表表紙216が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙218に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第1折れ曲がり部240と第2折れ曲がり部242と第3折れ曲がり部244と平行になるように、且つ表表紙216の表側薄肉ヒンジ部220及び裏表紙214の裏側薄肉ヒンジ部222と平行になるように、垂れ防止手段230は、第2折れ曲がり部242を介して表表紙216と接続され、第3折れ曲がり部244を介して背表紙214と接続されている。
而して、垂れ防止手段230の第1折れ曲がり部240と第2折れ曲がり部242と第3折れ曲がり部244とは、表側薄肉ヒンジ部220及び裏側薄肉ヒンジ部222と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
第3折れ曲がり部244は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止手段230を立ち上げたときに、保持部232は、裏表紙218に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部242は、表表紙216を閉じるときに垂れ防止手段230を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部222より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部222を枢軸として閉じられる背表紙214及び表表紙216の動作に対応して、第1折れ曲がり部240を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止手段230の第2折れ曲がり部242は、表側薄肉ヒンジ部220の近傍に位置している。
垂れ防止手段230は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙212の表表紙216と背表紙214との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部242と第3折れ曲がり部244との間隔も縮まることにより、保持部232は第2折れ曲がり部242を中心に回動し、支持部234は第3折れ曲がり部244を中心に回動して、保持部232が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
背表紙214は、幅方向に向けて形成された切り込みによって区画された領域により構成された垂れ防止手段230が、ファイル表紙212を表側薄肉ヒンジ部220及び裏側薄肉ヒンジ部222において折り曲げて閉じたときに、背表紙214の内側に向けて凹むことにより形成された貫通孔により、指を掛ける指かけ孔228を形成される。
図16は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図17は、図16図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図18は、図16図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図19は、図16図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル310は、表紙312と、表紙312に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙312は、背表紙314と、前記背表紙314の両端に開閉自在に延設された、表表紙316及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙318とを備え、図16及び図18に示すように、表表紙316と裏表紙318が背表紙314に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙316及び裏表紙318は、背表紙314寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部320及び裏側薄肉ヒンジ部322が設けられ、表側薄肉ヒンジ部320と裏側薄肉ヒンジ部322とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙316の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部320及び裏表紙318の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部322は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部320と裏側薄肉ヒンジ部322とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部320は、背表紙314と表表紙316との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部322は、背表紙314と裏表紙318との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙314側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙312の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部320及び裏側薄肉ヒンジ部322と直交し表紙312の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部322との間に少し距離をおいて、裏表紙318の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙314の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙314の背幅(C)より長いときは、表表紙316の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔316aが穿設される。
このファイル310は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段330がファイルの表紙312の内側に進退自在に形成されている。
垂れ防止手段330は、ファイル表紙312の表表紙316を表側薄肉ヒンジ部320において折り曲げて閉じたときに、表表紙316と背表紙314とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙312の表側薄肉ヒンジ部320に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止手段330は、表紙312の内側に取り付けられた垂れ防止手段330を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙316、裏表紙318及び背表紙314のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙316、裏表紙318及び背表紙314のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙316、裏表紙318及び背表紙314のうち一つに連結されている。
垂れ防止手段330は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とを平行に形成した方形状である。
垂れ防止手段330は、背表紙314と裏表紙318との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部340と、表側薄肉ヒンジ部320に沿って上端縁及び下端縁と直交して形成された第2折れ曲がり部342と、第1の綴環9012及び第2の綴環9014の環の中央の下部において垂れ防止手段330の上端縁及び下端縁と直交して形成された第3折れ曲がり部344とを形成されている。
第1折れ曲がり部340と第2折れ曲がり部342と第3折れ曲がり部344とは、平行に形成され、表紙312の内側からみて、第1折れ曲がり部340は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部342と第3折れ曲がり部344とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる保持部332と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部334との間に第1折れ曲がり部340が形成されている。
更に、支持部334は、第1折れ曲がり部340とは反対側端縁に表表紙316との連結のための第1連結部350を有し、第1連結部350の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部342を形成されている。第2折れ曲がり部342は、表側薄肉ヒンジ部320に連続して形成されている。
また、保持部332は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙312の外側に押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、保持部332は、第1折れ曲がり部340とは反対側端縁に裏表紙318との連結のための第2連結部352を有し、第2連結部352の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部344を形成されている。
第1折れ曲がり部340と第2折れ曲がり部342と第3折れ曲がり部344と平行になるように、且つ表表紙316の表側薄肉ヒンジ部320及び裏表紙314の裏側薄肉ヒンジ部322と平行になるように、表表紙316と第1連結部350とが接続され、裏表紙318と第2連結部352とが接続されている。
而して、垂れ防止手段330の第1折れ曲がり部340と第2折れ曲がり部342と第3折れ曲がり部344とは、表側薄肉ヒンジ部320及び裏側薄肉ヒンジ部322と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
垂れ防止手段330は、ファイル表紙312を表側薄肉ヒンジ部320において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙312の表側薄肉ヒンジ部320に沿って第1折れ曲がり部340において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部342及び第3折れ曲がり部344において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
保持部332の幅(第1折れ曲がり部340と第3折れ曲がり部344との間の長さ)は、背表紙314の裏側薄肉ヒンジ部322と第2折れ曲がり部342の位置との幅と略同一であるために、表紙312を開いたときに、保持部332及び支持部334は、表紙312の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止手段330は、表紙312の背表紙314と綴じ具9010との間に位置し、表表紙316を開いたときに表表紙316の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙316を閉じたときに一方の表表紙316が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙318に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第3折れ曲がり部344は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止手段330を立ち上げたときに、保持部332は、裏表紙318に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部342は、表表紙316を閉じるときに垂れ防止手段330を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部322より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部322を枢軸として閉じられる背表紙314及び表表紙316の動作に対応して、第1折れ曲がり部340を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止手段330の第2折れ曲がり部342は、表側薄肉ヒンジ部320の近傍に位置している。
垂れ防止手段330は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙312の表表紙316と背表紙314との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部342と第3折れ曲がり部344との間隔も縮まることにより、保持部332は第2折れ曲がり部342を中心に回動し、支持部334は第3折れ曲がり部344を中心に回動して、保持部332が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
図21は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図22は、図21図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図23は、図21図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図24は、図21図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル410は、表紙412と、表紙412に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙412は、背表紙414と、前記背表紙414の両端に開閉自在に延設された、表表紙416及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙418とを備え、図21及び19に示すように、表表紙416と裏表紙418が背表紙414に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙416及び裏表紙418は、背表紙414寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部420及び裏側薄肉ヒンジ部422が設けられ、表側薄肉ヒンジ部420と裏側薄肉ヒンジ部422とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙416の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部420及び裏表紙418の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部422は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部420と裏側薄肉ヒンジ部422とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部420は、背表紙414と表表紙416との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部422は、背表紙414と裏表紙418との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙414側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙412の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部420及び裏側薄肉ヒンジ部422と直交し表紙412の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部422との間に少し距離をおいて、裏表紙418の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙414の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙414の背幅(C)より長いときは、表表紙416の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔416aが穿設される。
このファイル410は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段430がファイルの表紙412の内側に進退自在に形成されている。
垂れ防止手段430は、ファイル表紙412の表表紙416を表側薄肉ヒンジ部420において折り曲げて閉じたときに、表表紙416と背表紙414とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙412の表側薄肉ヒンジ部420に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止手段430は、表紙412の内側に取り付けられた垂れ防止手段430を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙416、裏表紙418及び背表紙414のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙416、裏表紙418及び背表紙414のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙416、裏表紙418及び背表紙414のうち一つに連結されている。
垂れ防止手段430は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とを平行に形成した方形状である。
垂れ防止手段430は、背表紙414と裏表紙418との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部440と、表側薄肉ヒンジ部420に沿って上端縁及び下端縁と直交して形成された第2折れ曲がり部442と、第1の綴環9012及び第2の綴環9014の環の中央の下部において垂れ防止手段430の上端縁及び下端縁と直交して形成された第3折れ曲がり部444とを形成されている。
第1折れ曲がり部440と第2折れ曲がり部442と第3折れ曲がり部444とは、平行に形成され、表紙412の内側からみて、第1折れ曲がり部440は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部442と第3折れ曲がり部444とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる保持部432と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部434との間に第1折れ曲がり部440が形成されている。
更に、支持部434は、第1折れ曲がり部440とは反対側端縁に表表紙416との連結のための第1連結部450を有し、第1連結部450の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部442を形成されている。第2折れ曲がり部442は、表側薄肉ヒンジ部420の近傍であって背表紙414に形成されている。
また、保持部432は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙412の外側に押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、保持部432は、第1折れ曲がり部440とは反対側端縁に裏表紙418との連結のための第2連結部452を有し、第2連結部452の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部444を形成されている。
第1折れ曲がり部440と第2折れ曲がり部442と第3折れ曲がり部444と第4折れ曲がり部454と平行になるように、且つ表表紙416の表側薄肉ヒンジ部420及び裏表紙414の裏側薄肉ヒンジ部422と平行になるように、表表紙416と第1連結部450とが接続され、裏表紙418と第2連結部452とが接続されている。
而して、垂れ防止手段430の第1折れ曲がり部440と第2折れ曲がり部442と第3折れ曲がり部444と第4折れ曲がり部454とは、表側薄肉ヒンジ部420及び裏側薄肉ヒンジ部422と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
垂れ防止手段430は、ファイル表紙412を表側薄肉ヒンジ部420において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙412の表側薄肉ヒンジ部420に沿って第1折れ曲がり部440において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部442及び第3折れ曲がり部444において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
保持部432の幅(第1折れ曲がり部440と第3折れ曲がり部444との間の長さ)は、背表紙414の裏側薄肉ヒンジ部422と第2折れ曲がり部442の位置との幅と略同一であるために、表紙412を開いたときに、保持部432及び支持部434は、表紙12の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止手段430は、表紙412の背表紙414と綴じ具9010との間に位置し、表表紙416を開いたときに表表紙416の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙416を閉じたときに一方の表表紙416が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙418に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第3折れ曲がり部444は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止手段430を立ち上げたときに、保持部432は、裏表紙418に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部442は、表表紙416を閉じるときに垂れ防止手段430を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部422より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部422を枢軸として閉じられる背表紙414及び表表紙416の動作に対応して、第1折れ曲がり部440を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止手段430の第2折れ曲がり部442は、表側薄肉ヒンジ部420の近傍に位置している。
垂れ防止手段430は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙412の表表紙416と背表紙414との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部442と第3折れ曲がり部444との間隔も縮まることにより、保持部432は第2折れ曲がり部442を中心に回動し、支持部434は第3折れ曲がり部444を中心に回動して、保持部432が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
図26は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図27は、図26図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図28は、図26図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図29は、図26図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル510は、表紙512と、表紙512に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙512は、背表紙514と、前記背表紙514の両端に開閉自在に延設された、表表紙516及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙518とを備え、図261及び図24に示すように、表表紙516と裏表紙518が背表紙514に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙516及び裏表紙518は、背表紙514寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部520及び裏側薄肉ヒンジ部522が設けられ、表側薄肉ヒンジ部520と裏側薄肉ヒンジ部522とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙516の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部520及び裏表紙518の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部522は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部520と裏側薄肉ヒンジ部522とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部520は、背表紙514と表表紙516との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部522は、背表紙514と裏表紙518との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙514側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙512の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部520及び裏側薄肉ヒンジ部522と直交し表紙512の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部522との間に少し距離をおいて、裏表紙518の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙514の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙514の背幅(C)より長いときは、表表紙516の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔516aが穿設される。
このファイル510は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段530がファイルの表紙512の内側に進退自在に形成されている。
垂れ防止手段530は、ファイル表紙512の表表紙516を表側薄肉ヒンジ部520において折り曲げて閉じたときに、表表紙516と背表紙514とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙512の表側薄肉ヒンジ部520に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止手段530は、表紙512の内側に取り付けられた垂れ防止手段530を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙516、裏表紙518及び背表紙514のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙516、裏表紙518及び背表紙514のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙516、裏表紙518及び背表紙514のうち一つに連結されている。
垂れ防止手段530は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とを平行に形成した方形状である。
垂れ防止手段530は、背表紙514と裏表紙518との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部540と、表側薄肉ヒンジ部520に沿って上端縁及び下端縁と直交して形成された第2折れ曲がり部542と、第1の綴環9012及び第2の綴環9014の環の中央の下部において垂れ防止手段530の上端縁及び下端縁と直交して形成された第3折れ曲がり部544とを形成されている。
第1折れ曲がり部540と第2折れ曲がり部542と第3折れ曲がり部544とは、平行に形成され、表紙512の内側からみて、第1折れ曲がり部540は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部542と第3折れ曲がり部544とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる保持部532と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部534との間に第1折れ曲がり部540が形成されている。
更に、支持部534は、第1折れ曲がり部540とは反対側端縁に表表紙516との連結のための第1連結部550を有し、第1連結部550の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部542を形成されている。第2折れ曲がり部542は、表側薄肉ヒンジ部520の近傍で裏表紙518側に離れた位置に形成されている。
また、保持部532は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙512の外側に押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、保持部532は、第1折れ曲がり部540とは反対側端縁に裏表紙518との連結のための第2連結部552を有し、第2連結部552の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部544を形成されている。
第1折れ曲がり部540と第2折れ曲がり部542と第3折れ曲がり部544と平行になるように、且つ表表紙516の表側薄肉ヒンジ部520及び裏表紙514の裏側薄肉ヒンジ部522と平行になるように、表表紙516と第1連結部550とが接続され、裏表紙518と第2連結部552とが接続されている。
而して、垂れ防止手段530の第1折れ曲がり部540と第2折れ曲がり部542と第3折れ曲がり部544とは、表側薄肉ヒンジ部520及び裏側薄肉ヒンジ部522と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
保持部532は、表表紙516側の端縁に、第1折れ曲がり部540より表表紙516側に向けて突き出る保持突片536が突設されており、表紙512を閉じたときに、表表紙516側にある被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を係止することができるように形成されている。
この実施の形態においては、第1折れ曲がり部540から保持部532にのびるU字状のスリット536Aによって、保持部532から分離され、第1折れ曲がり部540において保持部532と支持部534とを折り曲げたときに、保持突片536は、保持部532より平板状に延長するように構成されている。
保持突片536は、図29において示すように、表表紙516の内側面に近傍に達する長さでもよいが、図32及び33において示すように、表表紙516に保持突片536を貫挿する穴516bを穿設して、穴516bに嵌挿させて表表紙516の内部に至る長さでもよい。
垂れ防止手段530は、ファイル表紙512を表側薄肉ヒンジ部520において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙512の表側薄肉ヒンジ部520に沿って第1折れ曲がり部540において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部542及び第3折れ曲がり部544において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
垂れ防止手段530は、表紙512の背表紙514と綴じ具9010との間に位置し、表表紙516を開いたときに表表紙516の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙516を閉じたときに一方の表表紙516が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙518に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第3折れ曲がり部544は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止手段530を立ち上げたときに、保持部532は、裏表紙518に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部542は、表表紙516を閉じるときに垂れ防止手段530を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部522より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部522を枢軸として閉じられる背表紙514及び表表紙516の動作に対応して、第1折れ曲がり部540を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止手段530の第2折れ曲がり部542は、表側薄肉ヒンジ部520の近傍に位置している。
垂れ防止手段530は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙512の表表紙516と背表紙514との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部542と第3折れ曲がり部544との間隔も縮まることにより、保持部532は第2折れ曲がり部542を中心に回動し、支持部534は第3折れ曲がり部544を中心に回動して、保持部532が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
図34は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図35は、図34図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図36及び図37は、図34図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図40及び図41は、図34図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル610は、表紙612と、表紙612に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙612は、背表紙614と、前記背表紙614の両端に開閉自在に延設された、表表紙616及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙618とを備え、図40及び41に示すように、表表紙616と裏表紙618が背表紙614に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙616及び裏表紙618は、背表紙614寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部620及び裏側薄肉ヒンジ部622が設けられ、表側薄肉ヒンジ部620と裏側薄肉ヒンジ部622とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙616の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部620及び裏表紙618の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部622は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部620と裏側薄肉ヒンジ部622とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部620は、背表紙614と表表紙616との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部622は、背表紙614と裏表紙618との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙614側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙612の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部620及び裏側薄肉ヒンジ部622と直交し表紙612の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部622との間に少し距離をおいて、裏表紙618の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙614の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙614の背幅(C)より長いときは、表表紙616の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔616aが穿設される。
このファイル610は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段630がファイルの表紙612の内側に進退自在に形成されているとともに、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙616が閉じられるときに、一方の表表紙616が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙618に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段730を、表紙612の内側に起伏自在に形成されている。
この実施の形態においては、垂れ防止手段630と押圧作用手段730とは、一体化された垂れ防止押圧作用部材として構成されている。
垂れ防止押圧作用部材は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とが平行な方形状に形成されている。
垂れ防止押圧作用部材は、ファイル表紙612の表表紙616を表側薄肉ヒンジ部620において折り曲げて閉じたときに、表表紙616と背表紙614とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙612の表側薄肉ヒンジ部620に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止手段630は、表紙612の内側に取り付けられた垂れ防止手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙616、裏表紙618及び背表紙614のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙616、裏表紙618及び背表紙614のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙616、裏表紙618及び背表紙614のうち一つに連結されている。
垂れ防止手段630は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙618と背表紙614とに続く分離スリット690によって区画され、形成されている。分離スリット690は、綴じ具9010の下方であって、背表紙614の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、裏表紙618側にかけて、裏表紙618及び背表紙614に連続して表側薄肉ヒンジ部620に直交する細長い貫通孔によって構成され、表表紙616と裏表紙618との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
垂れ防止手段630は、分離スリット690によって分離された領域を立ち上がり部として、背表紙614と裏表紙618との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部640と、分離スリット690の裏表紙618側の端部と垂れ防止手段630の下端縁とを結ぶ第3折れ曲がり部644と、分離スリット690の背表紙614側の端縁と垂れ防止手段630の下端縁とを結ぶ第2折れ曲がり部642とを形成されている。
第1折れ曲がり部640と第2折れ曲がり部642と第3折れ曲がり部644とは、平行に形成され、表紙612の内側からみて、第1折れ曲がり部640は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部642と第3折れ曲がり部644とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる保持部632と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部634との間に第1折れ曲がり部640が形成されている。
更に、支持部634は、第1折れ曲がり部640とは反対側端縁に表表紙616との連結のための第1連結部650を有し、第1連結部650の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部642を形成されている。第2折れ曲がり部642は、表側薄肉ヒンジ部620に連続して形成されている。
また、保持部632は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙612の外側に押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、保持部632は、第1折れ曲がり部640とは反対側端縁に裏表紙618との連結のための第2連結部652を有し、第2連結部652の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部644を形成されている。
第1折れ曲がり部640と第2折れ曲がり部642と第3折れ曲がり部644と第4折れ曲がり部654と平行になるように、且つ表表紙616の表側薄肉ヒンジ部620及び裏表紙614の裏側薄肉ヒンジ部622と平行になるように、表表紙616と第1連結部650とが接続され、裏表紙618と第2連結部652とが接続されている。
而して、垂れ防止手段630の第1折れ曲がり部640と第2折れ曲がり部642と第3折れ曲がり部644と第4折れ曲がり部654とは、表側薄肉ヒンジ部620及び裏側薄肉ヒンジ部622と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
垂れ防止手段630は、ファイル表紙612を表側薄肉ヒンジ部620において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙612の表側薄肉ヒンジ部620に沿って第1折れ曲がり部640において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部642及び第3折れ曲がり部644において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
保持部632の幅(第1折れ曲がり部640と第3折れ曲がり部644との間の長さ)は、背表紙614の裏側薄肉ヒンジ部622と第2折れ曲がり部642の位置との幅と略同一であるために、表紙612を開いたときに、保持部632及び支持部634は、表紙612の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止手段630は、表紙612の背表紙614と綴じ具9010との間に位置し、表表紙616を開いたときに表表紙616の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙616を閉じたときに一方の表表紙616が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙618に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第3折れ曲がり部644は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止手段630を立ち上げたときに、保持部632は、裏表紙618に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部642は、表表紙616を閉じるときに垂れ防止手段630を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部622より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部622を枢軸として閉じられる背表紙614及び表表紙616の動作に対応して、第1折れ曲がり部640を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止手段630の第2折れ曲がり部642は、表側薄肉ヒンジ部620の近傍に位置している。
垂れ防止手段630は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙612の表表紙616と背表紙614との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部642と第3折れ曲がり部644との間隔も縮まることにより、保持部632は第2折れ曲がり部642を中心に回動し、支持部634は第3折れ曲がり部644を中心に回動して、保持部632が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
更に、このファイル610は、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙616が閉じられるときに、一方の表表紙616が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙618に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段730を、表紙612の内側に起伏自在に形成されている。
押圧作用手段730は、表紙612の内側に取り付けられた押圧作用手段730を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙616表表紙、裏表紙618及び背表紙614のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙616、裏表紙618及び背表紙614のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙616、裏表紙618及び背表紙614のうち一つに連結されている。
押圧作用手段730は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙618と背表紙614とに続く分離スリット690によって区画され、形成されている。分離スリット690は、綴じ具9010の下方であって、裏表紙618の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、背表紙614側にかけて、裏表紙618及び背表紙614に連続して表側薄肉ヒンジ部620に直交する細長い貫通孔によって構成され、背表紙614と裏表紙618との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
押圧作用手段730は、分離スリット690によって分離された領域を立ち上がり部として、背表紙614と裏表紙618との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部740と、分離スリット790の裏表紙618側の端縁と垂れ防止手段630の上端縁とを結ぶ第3折れ曲がり部744と、分離スリット690の表表紙616側の端縁と垂れ防止手段630の上端縁とを結ぶ第2折れ曲がり部642とを形成されている。
第1折れ曲がり部740と第2折れ曲がり部742と第3折れ曲がり部744とは、平行に形成され、表紙612の内側からみて、第1折れ曲がり部740は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部742と第3折れ曲がり部744とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部732と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部634との間に第1折れ曲がり部740が形成されている。
第1折れ曲がり部740と第2折れ曲がり部742と第3折れ曲がり部744とは、平行に形成され、且つ表表紙616を表側薄肉ヒンジ部620及び裏側薄肉ヒンジ部622と平行になるように、裏表紙618と第1連結部750とが接続され、且つ表表紙616と第2連結部752とが接続されている。
押圧作用手段730は、綴じ具9010を固定された裏表紙618と対向する表表紙616又は綴じ具9010を固定された裏表紙618と交差する背表紙614からのびる支持部734と、綴じ具9010を固定された裏表紙618又は綴じ具9010を固定された裏表紙618に交差する背表紙614からのびる立ち上がり部たる押圧保持部732とを有する。
表紙612を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙618と対向する表表紙616に近い位置に位置し、表紙612を閉じたときに、綴じ具9010を固定された裏表紙618と交差する背表紙614と離れた位置に位置するように、支持部734及び押圧保持部732は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙612の内側に連設されている。
支持部734は、綴じ具9010を固定された裏紙618と対向する表表紙616又は綴じ具9010を固定された裏表紙618と交差する背表紙614からのびる押圧保持部732は、綴じ具9010を固定された裏表紙618又は綴じ具9010を固定された裏表紙618に交差する背表紙614からのび、前記支持部734と押圧保持部732とは、連結され、且つ裏表紙618と綴じ具の背表紙側の綴環(第1の綴環の半割杆9012b及び第2の綴環の半割杆9014b)との間において、架け渡され、表紙612の背表紙614と綴じ具9010との間に位置し、表紙612を開いたときに、表紙612の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙612を閉じたときに、一方の表表紙616が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙618側に向けて被綴じ物Sを押圧するように構成されている。
更に、支持部734は、第1折れ曲がり部740とは反側端縁に表表紙616との連結のための第1連結部750を有し、第1連結部750近傍に第2折れ曲がり部742を形成されている。
又、押圧保持部732は、第1折れ曲がり部740とは反側端縁に裏表紙618との連結のための第2連結部752を有し、第2連結部752近傍に第3折れ曲がり部744を形成されている。
押圧作用手段730は、ファイル表紙612の内側に取り付けられた押圧作用手段730を構成する押圧作用部材において形成され、ファイル表紙612を表側薄肉ヒンジ部620において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙を表側薄肉ヒンジ部620に沿って第1折れ曲がり部740において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部742及び第3折れ曲がり部744において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
この実施の形態においては、押圧作用手段730の第1連結部750と垂れ防止手段630の第1連結部650とは、並列し、且つ押圧作用手段730の第2連結部752と垂れ防止手段630の第2連結部652とは、並列し、それらを構成する垂れ防止部材と押圧作用部材とが一体に形成されている。
そして、垂れ防止手段630の保持部632及び支持部634と押圧作用手段730の押圧保持部732及び支持部734とは、それらの境に穿設された分離スリット690によって分離されている。
又、垂れ防止手段630の第2連結部652は、第3折れ曲がり部644が裏表紙618の綴じ具9010の綴環9012及び綴環9014の環の中央に位置するように接続され、又、垂れ防止手段630の第1連結部650は、第2折れ曲がり部642が背表紙614の表側薄肉ヒンジ部620に位置するように接続されている。
そして、押圧作用手段730の第2連結部752は、第2折れ曲がり部742が背表紙614の裏側薄肉ヒンジ部622に位置するように接続され,又押圧作用手段730の第1連結部750は、表表紙616の綴じ具9010の頂部より少し高い位置までのびるように、第3折れ曲がり部744が表側薄肉ヒンジ部620より離れた位置に位置するように接続されている。
支持部734の幅(第1折れ曲がり部740と第2折れ曲がり部742との間の長さ)は、背表紙614の裏側薄肉ヒンジ部622と表側薄肉ヒンジ部620の位置との幅と略同一であるために、表紙612を開いたときに、押圧保持部732及び支持部734は、表紙612の内側面に近い位置まで接近する。
第3折れ曲がり部744は、表表紙616を開閉するときの枢軸たる裏側薄肉ヒンジ部622の近傍で、背表紙614の内面に固着され、押圧作用手段730は、表表紙616及び背表紙614を閉じるときに、第3折れ曲がり部744を枢軸として、第3折れ曲がり部744を中心にして立ち上がるように形成されている。
第2折れ曲がり部742は、表表紙616を閉じるとき、押圧作用手段730を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部622より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部622を枢軸として閉じられる背表紙614及び表表紙616の動作に対応して、第1折れ曲がり部740を頂点として山型に折れ曲がり、立ち上がって押圧作用手段730の上部に載っている被綴じ物Sを持ち上げ易くするために、押圧作用手段730の第2折れ曲がり部742は、表側薄肉ヒンジ部620よりも更に外側である表表紙616の内面に位置している。
支持部734の幅(W1)と保持部632の幅(W2)とは、略同じであり、第2折れ曲がり部742の固定された位置と表側薄肉ヒンジ部620との間の幅(W3)と、第3折れ曲がり部644の固定された位置と裏側薄肉ヒンジ部622との間の幅(W4)とは、略同じであり、押圧作用手段730の押圧保持部732の幅(W5)と垂れ防止手段630の支持部634の幅(W6)とは近い長さに形成されているので、表表紙616を閉じたとき、背表紙614は裏表紙618に対して略垂直に立ち上がり、支持部734は表表紙616に対して略垂直に立ち上がり、多数綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の列と対向して保持する。
押圧作用手段730の押圧保持部732の幅(W5)は、垂れ防止手段630の支持部634の幅(W6)よりも僅かに狭く形成されている。而して、表表紙616を開いた状態から閉じる状態にするときに、押圧保持部732は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接せず、表表紙616の閉じる動作の妨げにならないように形成されている。
押圧作用手段730は、ファイル表紙を閉じたときに表表紙616と背表紙614とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部642と第3折れ曲がり部644との間隔も縮まることにより、押圧保持部732は第2折れ曲がり部742を中心に回動し、支持部734は第3折れ曲がり部744を中心に回動し起きて、閉じられる表表紙616又はその近傍の背表紙614の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の形状に沿って押圧する。
前記図21ないし25図示実施の形態においては、垂れ防止押圧作用体430の保持部432の表面が平滑な面で構成されたが、図45ないし図50において示すように、保持部432の表面に被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を挟み込むための凸条438を平行に複数条形成してもよい。
図45ないし50図示ファイルは、図21ないし25図示実施の形態の変形例であって、その他の構成は同一であるので、同一の構成については同一の符号で示し、説明は省略する。
図51は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図52は、図51図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図53は、図51図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図54は、図51図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル810は、表紙812と、表紙812に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙812は、背表紙814と、前記背表紙814の両端に開閉自在に延設された、表表紙816及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙818とを備え、図56及び59に示すように、表表紙816と裏表紙818が背表紙814に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙816及び裏表紙818は、背表紙814寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部820及び裏側薄肉ヒンジ部822が設けられ、表側薄肉ヒンジ部820と裏側薄肉ヒンジ部822とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙816の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部820及び裏表紙818の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部822は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部820と裏側薄肉ヒンジ部822とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部820は、背表紙814と表表紙816との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部822は、背表紙814と裏表紙818との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙814側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙812の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部820及び裏側薄肉ヒンジ部822と直交し表紙812の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部822との間に少し距離をおいて、裏表紙818の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙814の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙814の背幅(C)より長いときは、表表紙816の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔816aが穿設される。
綴じ具9010は、綴環9012と綴環9014との間に跨って架け渡され、移動自在に固定された被綴じ物Sを裏表紙818の表面上に積層したときに、その最上面を押圧するための被綴じ物押さえ具3010を移動自在に固定されている。
被綴じ物押さえ具3010は、綴環9012と綴環9014との間に跨って架け渡される長さと、裏側薄肉ヒンジ部822と裏表紙818の幅方向における端縁との間に収まる幅とを備える板状体からなる押さえ具本体3012と、前記押さえ具本体3012により直交する方向に突き出る摺接体3014とを有し、押さえ具本体3012と摺接体3014とを合成樹脂で一体成形してなる。
被綴じ物押さえ具3010の押さえ具本体3012は、背表紙側端縁に、綴環9012と綴環9014との間隔及び径に対応して嵌挿孔3016と嵌挿孔3018とを穿設されている。そして、嵌挿孔3016を綴環9012に嵌挿し且つ嵌挿孔3018を綴環9014に嵌挿して綴じ具9010に取り付けられた被綴じ物押さえ具3010は、綴環9012と綴環9014の形状に沿って、綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向に回転して表側から裏側及びその逆の方向に移動できるように構成されている。
被綴じ物押さえ具3010の押さえ具本体3012は、垂れ防止手段830側の端縁に嵌挿部3020を備え、且つ嵌挿部3020より背表紙818側の領域に、後述する垂れ防止手段830の保持部832と接触するときに摺接して移動するための摺接部3022を備える。
被綴じ物押さえ具3010の摺接体3014は、ファイル表紙812の内表面、特に表表紙816の内表面と接したとき、滑り易い合成樹脂からなる。
この実施の形態においては、摺接体3014は、先細で、押さえ具本体3012に連設されて被綴じ物押さえ具3010の全体が略T字型を形成しているが、図65に示すように、押さえ具本体3012と接する領域を幅広として、強度を増した形状としてもよい。
このファイル810は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段830がファイルの表紙812の内側に進退自在に形成されている。
垂れ防止手段830は、表紙812の幅方向にのび、表側薄肉ヒンジ部820及び裏側薄肉ヒンジ部822と直交し且つ第1の綴環9012及び第2の綴環9014ののびる長さ(F)方向と平行にのびる。そして、垂れ防止手段830は、ファイル表紙812の表表紙816を表側薄肉ヒンジ部820において折り曲げて閉じたときに、表表紙816と背表紙814とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙812の表側薄肉ヒンジ部820に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止手段830は、表紙812の内側に取り付けられた垂れ防止手段830を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙816、裏表紙818及び背表紙814のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙816、裏表紙818及び背表紙814のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙816、裏表紙818及び背表紙814のうち一つに連結されている。
垂れ防止手段830は、合成樹脂で一体成形され、直線状上端縁と直線状下端縁とを有し、上端縁と下端縁とを平行に形成した、適宜な幅と長さとを有する方形板状であり、表紙812の内表面に両端において固着されている。
垂れ防止手段830は、背表紙814と裏表紙818との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部840と、表側薄肉ヒンジ部820に沿って上端縁及び下端縁と直交して形成された第2折れ曲がり部842と、第1の綴環9012及び第2の綴環9014の環の中央の下部において垂れ防止手段830の上端縁及び下端縁と直交して形成された第3折れ曲がり部844とを形成されている。
第1折れ曲がり部840と第2折れ曲がり部842と第3折れ曲がり部844とは、平行に形成され、表紙812の内側からみて、第1折れ曲がり部840は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部842と第3折れ曲がり部844とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる保持部832と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部834との間に第1折れ曲がり部840が形成されている。
更に、支持部834は、第1折れ曲がり部840とは反対側端縁に表表紙816との連結のための第1連結部850を有し、第1連結部850の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部842及び第4折れ曲がり部854を形成されている。
第2折れ曲がり部842は、表側薄肉ヒンジ部820と平行に表表紙816と背表紙814との境界に形成されている。
第4折れ曲がり部854は、第2折れ曲がり部842よりは背表紙814側において、第2折れ曲がり部842と適宜な間隔をおいて、第2折れ曲がり部842及び表側薄肉ヒンジ部820と平行に形成されている。
また、保持部832は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1と接し被綴じ物Sを表紙812の外側に押圧するための面積を備え、綴じ具9010の長さ(D)方向にのびる長さと積層された被綴じ物Sの厚さに対応した綴じ具9010の高さ(G)方向にのびる長さを備える。そして、保持部832は、第1折れ曲がり部840とは反対側端縁に裏表紙818との連結のための第2連結部852を有し、第2連結部852の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部844を形成されている。
第1折れ曲がり部840と第2折れ曲がり部842と第3折れ曲がり部844と第4折れ曲がり部854と平行になるように、且つ表表紙816の表側薄肉ヒンジ部820及び裏表紙814の裏側薄肉ヒンジ部822と平行になるように、表表紙816と第1連結部850とが接続され、裏表紙818と第2連結部852とが接続されている。
而して、垂れ防止手段830の第1折れ曲がり部840と第2折れ曲がり部842と第3折れ曲がり部844と第4折れ曲がり部854とは、表側薄肉ヒンジ部820及び裏側薄肉ヒンジ部822と平行にのびるとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
垂れ防止手段830の立ち上がり部からなる保持部832は、綴じ具9010に向く面すなわち綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向に並行する端縁に、綴じ具9010に移動自在に固定された被綴じ物押さえ具3010の端縁を嵌挿するための嵌挿溝856が形成されている。
垂れ防止手段830の立ち上がり部からなる保持部832は、被綴じ物Sが固定された表紙812より立ち上がっており、綴じ具9010を固定された裏表紙818と直交する第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aの長さ(F)方向と略平行に立ち上がる。
嵌挿溝856は、綴じ具9010を固定された裏表紙818と直交する第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aの長さ(F)方向と交差し、裏表紙818と略平行に固定されているプレート状の被綴じ物押さえ具3010を、その端縁の表面及び裏面を挟むように嵌挿するために、綴じ具9010に向かって開放され、且つ溝底に向かうに従って狭くなるように形成されている。
垂れ防止手段830は、ファイル表紙812を表側薄肉ヒンジ部820において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙812の表側薄肉ヒンジ部820に沿って第1折れ曲がり部840において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部842、第4折れ曲がり部854及び第3折れ曲がり部844において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
保持部832の幅(第1折れ曲がり部840と第3折れ曲がり部844との間の長さ)は、背表紙814の裏側薄肉ヒンジ部822と第2折れ曲がり部842の位置との幅と略同一であるために、表紙812を開いたときに、保持部832及び支持部834は、表紙12の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止手段830は、表紙812の背表紙814と綴じ具9010との間に位置し、表表紙816を開いたときに表表紙816の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙816を閉じたときに一方の表表紙816が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙818に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の下部を押圧するように構成されている。
垂れ防止手段830は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙812の表表紙816と背表紙814との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部842と第3折れ曲がり部844との間隔も縮まることにより、保持部832は第2折れ曲がり部842を中心に回動し、支持部834は第2折れ曲がり部842及び第4折れ曲がり部454を中心に回動して、保持部432が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
一方、被綴じ物押さえ具3010は、ファイル表紙812の表表紙816が開かれて被綴じ物Sが閲覧状態であるとき、被綴じ物Sが綴じ具9010の第1の綴環9012の半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014b側に位置しており、表表紙816を裏表紙818側に向けて閉じ始めて、略90度位に立ち上がると、摺接体3014の先端が表表紙816の内表面に突き当たる。
そして、更に表表紙816を裏表紙818側に回動して裏表紙818と略45度位の角度をなすように閉じたとき、被綴じ物押さえ具3010の嵌挿部3020が、垂れ防止手段830の保持部832の綴じ具9010側の端縁に当接し、嵌挿溝856の開口部分を飛び越えて徐々に裏表紙818側に移動する。
更に、表表紙816が裏表紙818と平行に近い位置まで閉じられたとき、被綴じ物押さえ具3010の嵌挿部3020は、垂れ防止手段830の保持部832の嵌挿溝856内に嵌まり込み、嵌合される。
したがって、被綴じ物押さえ具3010は、積層された被綴じ物Sの表面上を押圧した状態において、複数ある嵌挿溝856の内、押さえるに最適な位置にある嵌挿溝856に嵌合されて、被綴じ物Sを確り押えることとなる。
図66は、本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図67は、図66図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図68は、図66図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図69は、図66図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明に関連するファイル1010は、表紙1012と、表紙1012に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙1012は、背表紙1014と、前記背表紙1014の両端に開閉自在に延設された、表表紙1016及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙1018とを備え、図66及び68に示すように、表表紙1016と裏表紙1018が背表紙1014に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1016及び裏表紙1018は、背表紙1014寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1016の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1020及び裏表紙1018の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1022は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1020は、背表紙1014と表表紙1016との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1022は、背表紙1014と裏表紙1018との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは半円弧状である。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部1022との間に少し距離をおいて、裏表紙1018の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙1014の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙1014の背幅(C)より長いときは、表表紙1016の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔1016aが穿設される。
このファイル1010は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙1012の内側に進退自在に形成されているとともに、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙1016が閉じられるときに、一方の表表紙1016が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1018に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段を、表紙1012の内側に起伏自在に形成されている。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1030として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1030は、表紙1012の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1030Aと下の垂れ防止押圧作用体1030Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1030は、ファイル表紙1012の表表紙1016を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げて閉じたときに、表表紙1016と背表紙1014とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1012の表側薄肉ヒンジ部1020に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止押圧作用体1030は、表紙1012の内側に取り付けられた垂れ防止押圧作用体手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1016、裏表紙1018及び背表紙1014のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1016、裏表紙1018及び背表紙1014のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1016、裏表紙1018及び背表紙1014のうち一つに連結されている。
垂れ防止押圧作用体1030は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙1018と背表紙1014とに続く分離スリット1090によって区画され、形成されている。分離スリット1090は、綴じ具9010の上下にあり、背表紙1014の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、背表紙1014側にかけて、裏表紙1018及び背表紙1014に連続して表側薄肉ヒンジ部1020に直交する上下一対の第1分離スリット1090aと第2分離スリット1090bとによって構成され、背表紙1014と裏表紙1018との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
第1分離スリット1090aと第2分離スリット1090bとによって囲まれた領域を立ち上がり部として、背表紙1014と裏表紙1018との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部1040と、第1分離スリット1090aの裏表紙1018側の端部と第2分離スリット1090bの裏表紙1018側の端部とを結ぶ第3折れ曲がり部1044と、第1分離スリット1090aの背表紙1014側の端部と第2分離スリット1090bの背表紙1014とを結ぶ第2折れ曲がり部1042とを形成されている。
第1折れ曲がり部1040と第2折れ曲がり部1042と第3折れ曲がり部1044とは、平行に形成され、表紙1012の内側からみて、第1折れ曲がり部1040は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1042と第3折れ曲がり部1044とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1032と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1034との間に、第1折れ曲がり部1040が形成されている。
更に、支持部1034は、第1折れ曲がり部1040とは反対側端縁に表表紙1016との連結し折曲自在とするために第2折れ曲がり部1042を表側薄肉ヒンジ部1020に連続して形成され、第2折れ曲がり部1042は表側薄肉ヒンジ部1020と平行に形成されている。
また、押圧保持部1032は、第1折れ曲がり部1040とは反対側端縁に裏表紙1018との連結し折曲自在とするための第3折れ曲がり部1044を形成され、第3折れ曲がり部1044は表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022と平行に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1030は、ファイル表紙1012を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙1012の表側薄肉ヒンジ部1020に沿って第1折れ曲がり部1040において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部1042及び第3折れ曲がり部1044において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
押圧保持部1032の幅(第1折れ曲がり部1040と第3折れ曲がり部1044との間の長さ)は、背表紙1014の裏側薄肉ヒンジ部1022と第2折れ曲がり部1042の位置との幅と略同一であるために、表紙1012を開いたときに、押圧保持部1032及び支持部1034は、表紙1012の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止押圧作用体1030は、表紙1012の背表紙1014と綴じ具9010との間に位置し、表表紙1016を開いたときに表表紙1016の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙1016を閉じたときに一方の表表紙1016が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1018に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第1折れ曲がり部1040と第2折れ曲がり部1042と第3折れ曲がり部1044と平行になるように、且つ表表紙1016の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏表紙1014の裏側薄肉ヒンジ部1022と平行になるように、垂れ防止手段1030は、第2折れ曲がり部1042を介して表表紙1016と接続され、第3折れ曲がり部1044を介して背表紙1014と接続されている。
而して、垂れ防止手段1030の第1折れ曲がり部1040と第2折れ曲がり部1042と第3折れ曲がり部1044とは、表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
第3折れ曲がり部1044は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止押圧作用体1030を立ち上げたときに、押圧保持部1032は、裏表紙1018に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1042は、表表紙1016を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1030を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1022より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1022を枢軸として閉じられる背表紙1014及び表表紙1016の動作に対応して、第1折れ曲がり部1040を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1030の第2折れ曲がり部1042は、表側薄肉ヒンジ部1020の近傍に位置している。
垂れ防止押圧作用体1030は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に表紙1012の表表紙1016と背表紙1014との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1042と第3折れ曲がり部1044との間隔も縮まることにより、押圧保持部1032は第2折れ曲がり部1042を中心に回動し、支持部1034は第3折れ曲がり部1044を中心に回動して、押圧保持部1032が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
垂れ防止押圧作用体1030は、綴じ具9010を固定された裏表紙1018と対向する表表紙1016又は綴じ具9010を固定された裏表紙1018と交差する背表紙1014からのびる支持部1034と、綴じ具9010を固定された裏表紙1018又は綴じ具9010を固定された裏表紙1018に交差する背表紙1014からのびる押圧保持部1032とを有する。
押圧保持部1032は、表紙1012を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1034は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
そして、表紙1012を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1018と対向する表表紙1016に近い位置に位置し、表紙1012を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1016と交差する背表紙1014と離れた位置に位置するように、支持部1034及び押圧保持部1032は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1012の内側に連設されている。
支持部1034は、綴じ具9010を固定された裏表紙1018と対向する表表紙1016又は綴じ具9010を固定された裏表紙1018と交差する背表紙1014からのびる押圧保持部1032は、綴じ具9010を固定された裏表紙1018又は綴じ具9010を固定された裏表紙1018に交差する背表紙1014からのび、前記支持部1034と押圧保持部1032とは、連結され、且つ裏表紙1018と綴じ具の背表紙側の綴環(第1の綴環の半割杆9012b及び第2の綴環の半割杆9014b)との間において、架け渡され、表紙1012の背表紙1014と綴じ具9010との間に位置し、表紙1012を開いたときに、表紙1012の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙1012を閉じたときに、一方の表表紙1016が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1018側に向けて被綴じ物Sを押圧するように構成されている。
垂れ防止押圧作用体1030は、ファイル表紙を閉じたときに表表紙1016と背表紙1014とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1042と第3折れ曲がり部1044との間隔も縮まることにより、押圧保持部1032は第2折れ曲がり部1042を中心に回動し、支持部1034は第3折れ曲がり部1044を中心に回動し起きて、閉じられる表表紙1016又はその近傍の背表紙1014の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の形状に沿って押圧する。
背表紙1014は、幅方向に向けて形成された切り込みによって区画された領域により構成された垂れ防止押圧作用体1030が、ファイル表紙1012を表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022において折り曲げて閉じたときに、背表紙1014の内側に向けて凹むことにより形成された貫通孔により、指を掛ける指かけ孔1028を形成される。
図71は、本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図72は、図71図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図73は、図71図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図74は、図71図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明に関連するファイル1110は、表紙1112と、表紙1112に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙1112は、背表紙1114と、前記背表紙1114の両端に開閉自在に延設された、表表紙1116及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙1118とを備え、図71及び75に示すように、表表紙1116と裏表紙1118が背表紙1114に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1116及び裏表紙1118は、背表紙1114寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1120と裏側薄肉ヒンジ部1122とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1116の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1120及び裏表紙1118の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1122は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1120と裏側薄肉ヒンジ部1122とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1120は、背表紙1114と表表紙1116との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1122は、背表紙1114と裏表紙1118との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1114側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙812の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122と直交し表紙1112の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部1122との間に少し距離をおいて、裏表紙1118の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙1114の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙1114の背幅(C)より長いときは、表表紙1116の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔1116aが穿設される。
このファイル1110は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙1112の内側に進退自在に形成されているとともに、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙1116が閉じられるときに、一方の表表紙1116が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1118に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段を、表紙1112の内側に起伏自在に形成されている。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1130として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1130は、表紙1112の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1130Aと下の垂れ防止押圧作用体1130Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1130は、ファイル表紙1112の表表紙1116を表側薄肉ヒンジ部1120において折り曲げて閉じたときに、表表紙1116と背表紙1114とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1112の表側薄肉ヒンジ部1120に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止押圧作用体1130は、表紙1112の内側に取り付けられた垂れ防止押圧作用手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1116、裏表紙1118及び背表紙1114のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1116、裏表紙1118及び背表紙1114のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1116、裏表紙1118及び背表紙1114のうち一つに連結されている。
垂れ防止押圧作用体1130は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙1118と背表紙1114とに続く分離スリット1190によって区画され、形成されている。分離スリット1190は、綴じ具9010の上下にあり、背表紙1114の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、背表紙1114側にかけて、裏表紙1118及び背表紙1114に連続して表側薄肉ヒンジ部1120に直交する上下一対の第1分離スリット1190aと第2分離スリット1190bとによって構成され、背表紙1114と裏表紙1118との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
第1分離スリット1190aと第2分離スリット1190bとによって囲まれた領域を立ち上がり部として、背表紙1114と裏表紙1118との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部1140と、第1分離スリット1190aの裏表紙1118側の端部と第2分離スリット1190bの裏表紙1118側の端部とを結ぶ第3折れ曲がり部1144と、第1分離スリット1190aの背表紙1114側の端部と第2分離スリット1190bの背表紙1114とを結ぶ第2折れ曲がり部1142とを形成されている。
第1折れ曲がり部1140と第2折れ曲がり部1142と第3折れ曲がり部1144とは、平行に形成され、表紙1112の内側からみて、第1折れ曲がり部1140は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1142と第3折れ曲がり部1144とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1132と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1134との間に、第1折れ曲がり部1140が形成されている。
更に、支持部1134は、第1折れ曲がり部1140とは反対側端縁に表表紙1116と連結し折曲自在とするための第2折れ曲がり部1142を表側薄肉ヒンジ部1120の近傍であって背表紙1114に形成され、第2折れ曲がり部1142は表側薄肉ヒンジ部1120と平行に形成されている。
また、押圧保持部1132は、第1折れ曲がり部1140とは反対側端縁に裏表紙1118と連結し折曲自在とするための第3折れ曲がり部1144を形成され、第3折れ曲がり部1144は表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122と平行に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1130は、ファイル表紙1112を表側薄肉ヒンジ部1120において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙1112の表側薄肉ヒンジ部1120に沿って第1折れ曲がり部1140において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部1142及び第3折れ曲がり部1144において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
押圧保持部1132の幅(第1折れ曲がり部1140と第3折れ曲がり部1144との間の長さ)は、背表紙1114の裏側薄肉ヒンジ部1122と第2折れ曲がり部1142の位置との幅と略同一であるために、表紙1112を開いたときに、押圧保持部1132及び支持部1134は、表紙1112の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止押圧作用体1130は、表紙1112の背表紙1114と綴じ具9010との間に位置し、表表紙1116を開いたときに表表紙1116の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙1116を閉じたときに一方の表表紙1116が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1118に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第1折れ曲がり部1140と第2折れ曲がり部1142と第3折れ曲がり部1144と平行になるように、且つ表表紙1116の表側薄肉ヒンジ部1120及び裏表紙1114の裏側薄肉ヒンジ部1122と平行になるように、垂れ防止押圧作用体1130は、第2折れ曲がり部1142を介して表表紙1116と接続され、第3折れ曲がり部1144を介して背表紙1114と接続されている。
而して、垂れ防止手段1130の第1折れ曲がり部1140と第2折れ曲がり部1142と第3折れ曲がり部1144とは、表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
第3折れ曲がり部1144は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止押圧作用体1130を立ち上げたときに、押圧保持部1132は、裏表紙1118に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1142は、表表紙1116を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1130を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1122より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1122を枢軸として閉じられる背表紙1114及び表表紙1116の動作に対応して、第1折れ曲がり部1140を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1130の第2折れ曲がり部1142は、表側薄肉ヒンジ部1120の近傍に位置している。
垂れ防止押圧作用体1130は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に表紙1112の表表紙1116と背表紙1114との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1142と第3折れ曲がり部1144との間隔も縮まることにより、押圧保持部1132は第2折れ曲がり部1142を中心に回動し、支持部1134は第3折れ曲がり部1144を中心に回動して、押圧保持部1132が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
垂れ防止押圧作用体1130は、綴じ具9010を固定された裏表紙1118と対向する表表紙1116又は綴じ具9010を固定された裏表紙1118と交差する背表紙1114からのびる支持部1134と、綴じ具9010を固定された裏表紙1118又は綴じ具9010を固定された裏表紙1118に交差する背表紙1114からのびる押圧保持部1132とを有する。
押圧保持部1132は、表紙1112を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1134は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1112を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1118と対向する表表紙1116に近い位置に位置し、表紙1112を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1116と交差する背表紙1114と離れた位置に位置するように、支持部1134及び押圧保持部1132は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1112の内側に連設されている。
支持部1134は、綴じ具9010を固定された裏表紙1118と対向する表表紙1116又は綴じ具9010を固定された裏表紙1118と交差する背表紙1114からのびる押圧保持部1132は、綴じ具9010を固定された裏表紙1118又は綴じ具9010を固定された裏表紙1118に交差する背表紙1114からのび、前記支持部1134と押圧保持部1132とは、連結され、且つ裏表紙1118と綴じ具の背表紙側の綴環(第1の綴環の半割杆9012b及び第2の綴環の半割杆9014b)との間において、架け渡され、表紙1112の背表紙1114と綴じ具9010との間に位置し、表紙1112を開いたときに、表紙1112の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙1112を閉じたときに、一方の表表紙1116が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1118側に向けて被綴じ物Sを押圧するように構成されている。
垂れ防止押圧作用体1130は、ファイル表紙を閉じたときに表表紙1116と背表紙1114とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1142と第3折れ曲がり部1144との間隔も縮まることにより、押圧保持部1132は第2折れ曲がり部1142を中心に回動し、支持部1134は第3折れ曲がり部1144を中心に回動し起きて、閉じられる表表紙1116又はその近傍の背表紙1114の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の形状に沿って押圧する。
背表紙1114は、幅方向に向けて形成された切り込みによって区画された領域により構成された垂れ防止押圧作用体1130が、ファイル表紙1112を表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122において折り曲げて閉じたときに、背表紙1114の内側に向けて凹むことにより形成された貫通孔により、指を掛ける指かけ孔1128を形成される。
図76は、本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図77は、図61図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図78は、図76図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図79は、図76図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明に関連するファイル1210は、表紙1212と、表紙1212に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙1212は、背表紙1214と、前記背表紙1214の両端に開閉自在に延設された、表表紙1216及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙1218とを備え、図76及び80に示すように、表表紙1216と裏表紙1218が背表紙1214に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1216及び裏表紙1218は、背表紙1214寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1220と裏側薄肉ヒンジ部1222とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1216の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1220及び裏表紙1218の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1222は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1220と裏側薄肉ヒンジ部1222とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1220は、背表紙1214と表表紙1216との境界設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1222は、背表紙1214と裏表紙1218との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1214側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1212の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222と直交し表紙1212の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部1222との間に少し距離をおいて、裏表紙1218の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙1214の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙1214の背幅(C)より長いときは、表表紙1216の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔1216aが穿設される。
このファイル1210は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙1212の内側に進退自在に形成されているとともに、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙1216が閉じられるときに、一方の表表紙1216が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1218に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段を、表紙1212の内側に起伏自在に形成されている。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1230として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1230は、表紙1212の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1230Aと下の垂れ防止押圧作用体1230Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1230は、ファイル表紙1212の表表紙1216を表側薄肉ヒンジ部1220において折り曲げて閉じたときに、表表紙1216と背表紙1214とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1212の表側薄肉ヒンジ部1220に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止押圧作用体1230は、表紙1212の内側に取り付けられた垂れ防止押圧作用手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1216、裏表紙1218及び背表紙1214のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1216、裏表紙1218及び背表紙1214のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1216、裏表紙1218及び背表紙1214のうち一つに連結されている。
垂れ防止押圧作用体1230は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙1218と背表紙1214とに続く分離スリット1290によって区画され、形成されている。分離スリット1290は、綴じ具9010の上下であって、背表紙1214の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、背表紙1214側にかけて、裏表紙1218及び背表紙1214に連続して表側薄肉ヒンジ部1220に直交する上下一対の第1分離スリット1290aと第2分離スリット1290bとによって構成され、背表紙1214と裏表紙1218との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
第1分離スリット1290aと第2分離スリット1290bとによって囲まれた領域を立ち上がり部として、背表紙1214と裏表紙1218との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部1240と、第1分離スリット1290aの裏表紙1218側の端部と第2分離スリット1290bの裏表紙1218側の端部とを結ぶ第3折れ曲がり部1244と、第1分離スリット1290aの背表紙1214側の端部と第2分離スリット1290bの背表紙1214とを結ぶ第2折れ曲がり部1242とを形成されている。
第1折れ曲がり部1240と第2折れ曲がり部1242と第3折れ曲がり部1244とは、平行に形成され、表紙1212の内側からみて、第1折れ曲がり部1240は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1242と第3折れ曲がり部1244とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1232と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1234との間に、第1折れ曲がり部1240が形成されている。
更に、支持部1234は、第1折れ曲がり部1240とは反対側端縁に表表紙1216と連結し折曲自在とするための第2折れ曲がり部1242を表側薄肉ヒンジ部1220の近傍で裏表紙1218側に離れた位置に形成され、第2折れ曲がり部1242は表側薄肉ヒンジ部1220と平行に形成されている。
また、押圧保持部1232は、第1折れ曲がり部1240とは反対側端縁に裏表紙1218の連結し折曲自在とするための第3折れ曲がり部1244を形成され、第3折れ曲がり部1244は表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222と平行に形成されている。
押圧保持部1232は、表表紙1216側の端縁に、第1折れ曲がり部1240より表表紙1216側に向けて突き出る保持突片1236が突設されており、表紙1212を閉じたときに、表表紙1216側にある被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を係止することができるように形成されている。
この実施の形態においては、第1折れ曲がり部1240から押圧保持部1232にのびるU字状のスリット1236Aによって、押圧保持部1232から分離され、第1折れ曲がり部1240において押圧保持部1232と支持部1234とを折り曲げたときに、保持突片1236は、押圧保持部1232より平板状に延長するように構成されている。
保持突片1236は、図79(A)において示すように、表表紙1216の内側面に近傍に達する長さでもよいが、図79(B)及び65において示すように、表表紙1216に保持突片1236を貫挿する穴1216bを穿設して、穴1216bに嵌挿させて表表紙1216の内部に至る長さでもよい。
垂れ防止押圧作用体1230は、ファイル表紙1212を表側薄肉ヒンジ部1220において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙1212の表側薄肉ヒンジ部1220に沿って第1折れ曲がり部1240において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部1242及び第3折れ曲がり部1244において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
垂れ防止押圧作用体1230は、表紙1212の背表紙1214と綴じ具9010との間に位置し、表表紙1216を開いたときに表表紙1216の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙1216を閉じたときに一方の表表紙1216が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1218に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第1折れ曲がり部1240と第2折れ曲がり部1242と第3折れ曲がり部1244と平行になるように、且つ表表紙1216の表側薄肉ヒンジ部1220及び裏表紙1214の裏側薄肉ヒンジ部1222と平行になるように、垂れ防止押圧作用体1230は、第2折れ曲がり部1242を介して表表紙1216と接続され、第3折れ曲がり部1244を介して背表紙1214と接続されている。
而して、垂れ防止手段1230の第1折れ曲がり部1240と第2折れ曲がり部1242と第3折れ曲がり部1244とは、表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
第3折れ曲がり部1244は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止押圧作用体1230を立ち上げたときに、押圧保持部1232は、裏表紙1218に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1242は、表表紙1216を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1230を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1222より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1222を枢軸として閉じられる背表紙1214及び表表紙1216の動作に対応して、第1折れ曲がり部1240を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1230の第2折れ曲がり部1242は、表側薄肉ヒンジ部1220の近傍に位置している。
垂れ防止押圧作用体1230は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に表紙1212の表表紙1216と背表紙1214との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1242と第3折れ曲がり部1244との間隔も縮まることにより、押圧保持部1232は第2折れ曲がり部1242を中心に回動し、支持部1234は第3折れ曲がり部1244を中心に回動して、押圧保持部1232が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
垂れ防止押圧作用体1230は、綴じ具9010を固定された裏表紙1218と対向する表表紙1216又は綴じ具9010を固定された裏表紙1218と交差する背表紙1214からのびる支持部1234と、綴じ具9010を固定された裏表紙1218又は綴じ具9010を固定された裏表紙1218に交差する背表紙1214からのびる押圧保持部1232とを有する。
押圧保持部1232は、表紙1212を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1234は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1212を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1218と対向する表表紙1216に近い位置に位置し、表紙1212を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1216と交差する背表紙1214と離れた位置に位置するように、支持部1234及び押圧保持部1232は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1212の内側に連設されている。
支持部1234は、綴じ具9010を固定された裏表紙1218と対向する表表紙1216又は綴じ具9010を固定された裏表紙1218と交差する背表紙1214からのびる押圧保持部1232は、綴じ具9010を固定された裏表紙1218又は綴じ具9010を固定された裏表紙1218に交差する背表紙1214からのび、前記支持部1234と押圧保持部1232とは、連結され、且つ裏表紙1218と綴じ具の背表紙側の綴環(第1の綴環の半割杆9012b及び第2の綴環の半割杆9014b)との間において、架け渡され、表紙1212の背表紙1214と綴じ具9010との間に位置し、表紙1212を開いたときに、表紙1212の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙1212を閉じたときに、一方の表表紙1216が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1218側に向けて被綴じ物Sを押圧するように構成されている。
垂れ防止押圧作用体1230は、ファイル表紙を閉じたときに表表紙1216と背表紙1214とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1242と第3折れ曲がり部1244との間隔も縮まることにより、押圧保持部1232は第2折れ曲がり部1242を中心に回動し、支持部1234は第3折れ曲がり部1244を中心に回動し起きて、閉じられる表表紙1216又はその近傍の背表紙1214の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の形状に沿って押圧する。
背表紙1214は、幅方向に向けて形成された切り込みによって区画された領域により構成された垂れ防止押圧作用体1230が、ファイル表紙1212を表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222において折り曲げて閉じたときに、背表紙1214の内側に向けて凹むことにより形成された貫通孔により、指を掛ける指かけ孔1228を形成される。
図81は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図82は、図81図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図83は、図81図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図84は、図81図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1310は、表紙1312と、表紙1312に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙1312は、背表紙1314と、前記背表紙1314の両端に開閉自在に延設された、表表紙1316及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙1318とを備え、図81及び84に示すように、表表紙1316と裏表紙1318が背表紙1314に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1316及び裏表紙1318は、背表紙1314寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1320及び裏側薄肉ヒンジ部1322が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1320と裏側薄肉ヒンジ部1322とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1316の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1320及び裏表紙1318の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1322は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1320と裏側薄肉ヒンジ部1322とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1320は、背表紙1314と表表紙1316との境界設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1322は、背表紙1314と裏表紙1318との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1314側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1312の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1320及び裏側薄肉ヒンジ部1322と直交し表紙1312の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部1322との間に少し距離をおいて、裏表紙1318の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙1314の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙1314の背幅(C)より長いときは、表表紙1316の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔1316aが穿設される。
このファイル1310は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙1312の内側に進退自在に形成されているとともに、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙1316が閉じられるときに、一方の表表紙1316が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1318に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段を、表紙1312の内側に起伏自在に形成されている。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1330として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1330は、表紙1312の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1330Aと下の垂れ防止押圧作用体1330Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1330は、ファイル表紙1312の表表紙1316を表側薄肉ヒンジ部1320において折り曲げて閉じたときに、表表紙1316と背表紙1314とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1312の表側薄肉ヒンジ部1320に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止押圧作用体1330は、表紙1312の内側に取り付けられた垂れ防止押圧作用手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1316、裏表紙1318及び背表紙1314のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1316、裏表紙1318及び背表紙1314のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1316、裏表紙1318及び背表紙1314のうち一つに連結されている。
垂れ防止押圧作用体1330は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とを平行に形成した方形状である。
垂れ防止押圧作用体1330は、背表紙1314と裏表紙1318との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部1340と、表側薄肉ヒンジ部1320に沿って上端縁及び下端縁と直交して形成された第2折れ曲がり部1342と、第1の綴環9012及び第2の綴環9014の環の中央の下部において垂れ防止押圧作用体1330の上端縁及び下端縁と直交して形成された第3折れ曲がり部1344とを形成されている。
第1折れ曲がり部1340と第2折れ曲がり部1342と第3折れ曲がり部1344とは、平行に形成され、表紙1312の内側からみて、第1折れ曲がり部1340は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1342と第3折れ曲がり部1344とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1332と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1334との間に、第1折れ曲がり部1340が形成されている。
更に、支持部1334は、第1折れ曲がり部1340とは反対側端縁に表表紙1316との連結のための第1連結部1350を有し、第1連結部1350の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部1352を形成されている。第2折れ曲がり部1352は、表側薄肉ヒンジ部1320に連続して形成されている。
また、押圧保持部1332は、第1折れ曲がり部1340とは反対側端縁に裏表紙1318との連結のための第2連結部1352を有し、第2連結部1352の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1344を形成されている。
第1折れ曲がり部1340と第2折れ曲がり部1342と第3折れ曲がり部1344と平行になるように、且つ表表紙1316の表側薄肉ヒンジ部1320及び裏表紙1314の裏側薄肉ヒンジ部1322と平行になるように、表表紙1316と第1連結部1350とが接続され、裏表紙1318と第2連結部1352とが接続されている。
而して、垂れ防止手段1330の第1折れ曲がり部1340と第2折れ曲がり部1342と第3折れ曲がり部1344とは、表側薄肉ヒンジ部1320及び裏側薄肉ヒンジ部1322と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
垂れ防止押圧作用体1330は、ファイル表紙1312を表側薄肉ヒンジ部1320において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙1312の表側薄肉ヒンジ部1320に沿って第1折れ曲がり部1340において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部1342及び第3折れ曲がり部1344において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
押圧保持部1332の幅(第1折れ曲がり部1340と第3折れ曲がり部1344との間の長さ)は、背表紙1314の裏側薄肉ヒンジ部1322と第2折れ曲がり部1342の位置との幅と略同一であるために、表紙1312を開いたときに、押圧保持部1332及び支持部1334は、表紙1312の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止押圧作用体1330は、表紙1312の背表紙1314と綴じ具9010との間に位置し、表表紙1316を開いたときに表表紙1316の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙1316を閉じたときに一方の表表紙1316が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1318に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第3折れ曲がり部1344は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止押圧作用体1330を立ち上げたときに、押圧保持部1332は、裏表紙1318に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1342は、表表紙1316を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1330を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1322より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1322を枢軸として閉じられる背表紙1314及び表表紙1316の動作に対応して、第1折れ曲がり部1340を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1330の第2折れ曲がり部1342は、表側薄肉ヒンジ部1320の近傍に位置している。
垂れ防止押圧作用体1330は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に表紙1312の表表紙1316と背表紙1314との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1342と第3折れ曲がり部1344との間隔も縮まることにより押圧保持部1332は第2折れ曲がり部1342を中心に回動し、支持部1334は第3折れ曲がり部1344を中心に回動して、押圧保持部1332が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
垂れ防止押圧作用体1330は、綴じ具9010を固定された裏表紙1318と対向する表表紙1316又は綴じ具9010を固定された裏表紙1318と交差する背表紙1314からのびる支持部1334と、綴じ具9010を固定された裏表紙1318又は綴じ具9010を固定された裏表紙1318に交差する背表紙1314からのびる押圧保持部1332とを有する。
押圧保持部1332は、表紙1312を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1334は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1312を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1318と交差する表表紙1316に近い位置に位置し、表紙1312を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1316と交差する背表紙1314と離れた位置に位置するように、支持部1334及び押圧保持部1332は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1312の内側に連設されている。
支持部1334は、綴じ具9010を固定された裏表紙1318と対向する表表紙1316又は綴じ具9010を固定された裏表紙1318と交差する背表紙1314からのびる押圧保持部1332は、綴じ具9010を固定された裏表紙1318又は綴じ具9010を固定された裏表紙1318に交差する背表紙1314からのび、前記支持部1334と押圧押圧保持部1332とは、連結され、且つ裏表紙1318と綴じ具の背表紙側の綴環(第1の綴環の半割杆9012b及び第2の綴環の半割杆9014b)との間において、架け渡され、表紙1312の背表紙1314と綴じ具9010との間に位置し、表紙1312を開いたときに、表紙1312の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙1312を閉じたときに、一方の表表紙1316が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1318側に向けて被綴じ物Sを押圧するように構成されている。
垂れ防止押圧作用体1330は、ファイル表紙を閉じたときに表表紙1316と背表紙1314とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1342と第3折れ曲がり部1344との間隔も縮まることにより、押圧保持部1332は第2折れ曲がり部1342を中心に回動し、支持部1334は第3折れ曲がり部1344を中心に回動し起きて、閉じられる表表紙1316又はその近傍の背表紙1314の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の形状に沿って押圧する。
図86は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図72は、図71図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図88は、図86図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図89は、図86図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1410は、表紙1412と、表紙1412に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙1412は、背表紙1414と、前記背表紙1414の両端に開閉自在に延設された、表表紙1416及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙1418とを備え、図71及び74に示すように、表表紙1416と裏表紙1418が背表紙1414に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1416及び裏表紙1418は、背表紙1414寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1420及び裏側薄肉ヒンジ部1422が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1420と裏側薄肉ヒンジ部1422とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1416の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1420及び裏表紙1418の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1422は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1420と裏側薄肉ヒンジ部1422とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1420は、背表紙1414と表表紙1416との境界設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1422は、背表紙1414と裏表紙1418との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1414側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1412の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1420及び裏側薄肉ヒンジ部1422と直交し表紙1412の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部1422との間に少し距離をおいて、裏表紙1418の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙1414の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙1414の背幅(C)より長いときは、表表紙1416の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔1416aが穿設される。
このファイル1410は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙1412の内側に進退自在に形成されているとともに、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙1416が閉じられるときに、一方の表表紙1416が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1418に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段を、表紙1412の内側に起伏自在に形成されている。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1430として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1430は、表紙1412の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1430Aと下の垂れ防止押圧作用体1430Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1430は、ファイル表紙1412の表表紙1416を表側薄肉ヒンジ部1420において折り曲げて閉じたときに、表表紙1416と背表紙1414とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1412の表側薄肉ヒンジ部1420に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止押圧作用体1430は、表紙1412の内側に取り付けられた垂れ防止押圧作用手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1416、裏表紙1418及び背表紙1414のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1416、裏表紙1418及び背表紙1414のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1416、裏表紙1418及び背表紙1414のうち一つに連結されている。
垂れ防止押圧作用体1430は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とを平行に形成した方形状である。
垂れ防止押圧作用体1430は、背表紙1414と裏表紙1418との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部1440と、表側薄肉ヒンジ部1420に沿って上端縁及び下端縁と直交して形成された第2折れ曲がり部1442と、第1の綴環9012及び第2の綴環9014の環の中央の下部において垂れ防止押圧作用体1430の上端縁及び下端縁と直交して形成された第3折れ曲がり部1444とを形成されている。
第1折れ曲がり部1440と第2折れ曲がり部1442と第3折れ曲がり部1444とは、平行に形成され、表紙1412の内側からみて、第1折れ曲がり部1440は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1442と第3折れ曲がり部1444とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1432と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1434との間に第1折れ曲がり部1440が形成されている。
更に、支持部1434は、第1折れ曲がり部1440とは反対側端縁に表表紙1416との連結のための第1連結部1450を有し、第1連結部1450の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部1442を形成されている。第2折れ曲がり部1442は、表側薄肉ヒンジ部1420の近傍であって背表紙1414に形成されている。
また、押圧保持部1432は、第1折れ曲がり部1440とは反対側端縁に裏表紙1418との連結のための第2連結部1452を有し、第2連結部1452の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1444を形成されている。
第1折れ曲がり部1440と第2折れ曲がり部1442と第3折れ曲がり部1444と第4折れ曲がり部1454と平行になるように、且つ表表紙1416の表側薄肉ヒンジ部1420及び裏表紙1414の裏側薄肉ヒンジ部1422と平行になるように、表表紙1416と第1連結部1450とが接続され、裏表紙1418と第2連結部1452とが接続されている。
而して、垂れ防止手段1430の第1折れ曲がり部1440と第2折れ曲がり部1442と第3折れ曲がり部1444と第4折れ曲がり部1454とは、表側薄肉ヒンジ部1420及び裏側薄肉ヒンジ部1422と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
垂れ防止押圧作用体1430は、ファイル表紙1412を表側薄肉ヒンジ部1420において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙1412の表側薄肉ヒンジ部1420に沿って第1折れ曲がり部1440において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部1442及び第3折れ曲がり部1444において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
押圧保持部1432の幅(第1折れ曲がり部1440と第3折れ曲がり部1444との間の長さ)は、背表紙1414の裏側薄肉ヒンジ部1422と第2折れ曲がり部1442の位置との幅と略同一であるために、表紙1412を開いたときに、押圧保持部1432及び支持部1434は、表紙1412の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止押圧作用体1430は、表紙1412の背表紙1414と綴じ具9010との間に位置し、表表紙1416を開いたときに表表紙1416の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙1416を閉じたときに一方の表表紙1416が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1418に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第3折れ曲がり部1444は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止押圧作用体1430を立ち上げたときに、押圧保持部1432は、裏表紙1418に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1442は、表表紙1416を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1430を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1422より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1422を枢軸として閉じられる背表紙1414及び表表紙1416の動作に対応して、第1折れ曲がり部1440を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1430の第2折れ曲がり部1442は、表側薄肉ヒンジ部1420の近傍に位置している。
垂れ防止押圧作用体1430は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に表紙1412の表表紙1416と背表紙1414との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1442と第3折れ曲がり部1444との間隔も縮まることにより、押圧保持部1432は第2折れ曲がり部1442を中心に回動し、支持部1434は第3折れ曲がり部1444を中心に回動して、押圧保持部1432が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
垂れ防止押圧作用体1430は、綴じ具9010を固定された裏表紙1418と対向する表表紙1416又は綴じ具9010を固定された裏表紙1418と交差する背表紙1414からのびる支持部1434と、綴じ具9010を固定された裏表紙1418又は綴じ具9010を固定された裏表紙1418に交差する背表紙1414からのびる押圧保持部1432とを有する。
押圧保持部1432は、表紙1412を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1434は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1412を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1418と対向する表表紙1416に近い位置に位置し、表紙1412を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1416と交差する背表紙1414と離れた位置に位置するように、支持部1434及び押圧保持部1432は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1412の内側に連設されている。
支持部1434は、綴じ具9010を固定された裏表紙1418と対向する表表紙1416又は綴じ具9010を固定された裏表紙1418と交差する背表紙1414からのびる押圧保持部1432は、綴じ具9010を固定された裏表紙1418又は綴じ具9010を固定された裏表紙1418に交差する背表紙1414からのび、前記支持部1434と押圧保持部1432とは、連結され、且つ裏表紙1418と綴じ具の背表紙側の綴環(第1の綴環の半割杆9012b及び第2の綴環の半割杆9014b)との間において、架け渡され、表紙1412の背表紙1414と綴じ具9010との間に位置し、表紙1412を開いたときに、表紙1412の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙1412を閉じたときに、一方の表表紙1416が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1418側に向けて被綴じ物Sを押圧するように構成されている。
垂れ防止押圧作用体1430は、ファイル表紙を閉じたときに表表紙1416と背表紙1414とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1442と第3折れ曲がり部1444との間隔も縮まることにより、押圧保持部1432は第2折れ曲がり部1442を中心に回動し、支持部1434は第3折れ曲がり部1444を中心に回動し起きて、閉じられる表表紙1416又はその近傍の背表紙1414の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の形状に沿って押圧する。
図91は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図92は、図91図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図93は、図91図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図94は、図91図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1510は、表紙1512と、表紙1512に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙1512は、背表紙1514と、前記背表紙1514の両端に開閉自在に延設された、表表紙1516及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙1518とを備え、図91及び94に示すように、表表紙1516と裏表紙1518が背表紙1514に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1516及び裏表紙1518は、背表紙1514寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1520及び裏側薄肉ヒンジ部1522が設けられ、表側薄肉ヒンジ部820と裏側薄肉ヒンジ部822とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1516の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1520及び裏表紙1518の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1522は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1520と裏側薄肉ヒンジ部1522とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1520は、背表紙1514と表表紙1516との境界設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1522は、背表紙1514と裏表紙1518との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1514側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙812の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1520及び裏側薄肉ヒンジ部1522と直交し表紙1512の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部1522との間に少し距離をおいて、裏表紙1518の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙1514の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙1514の背幅(C)より長いときは、表表紙1516の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔1516aが穿設される。
このファイル1510は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙1512の内側に進退自在に形成されているとともに、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙1516が閉じられるときに、一方の表表紙1516が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1518に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段を、表紙1512の内側に起伏自在に形成されている。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1530として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1530は、表紙1512の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1530Aと下の垂れ防止押圧作用体1530Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体1530は、ファイル表紙1512の表表紙1516を表側薄肉ヒンジ部1520において折り曲げて閉じたときに、表表紙1516と背表紙1514とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1512の表側薄肉ヒンジ部1520に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止押圧作用体1530は、表紙1512の内側に取り付けられた垂れ防止押圧作用手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1516、裏表紙1518及び背表紙1514のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1516、裏表紙1518及び背表紙1514のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1516、裏表紙1518及び背表紙1514のうち一つに連結されている。
垂れ防止押圧作用体1530は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とを平行に形成した方形状である。
垂れ防止押圧作用体1530は、背表紙1514と裏表紙1518との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部1540と、表側薄肉ヒンジ部1520に沿って上端縁及び下端縁と直交して形成された第2折れ曲がり部1542と、第1の綴環9012及び第2の綴環9014の環の中央の下部において垂れ防止押圧作用体1530の上端縁及び下端縁と直交して形成された第3折れ曲がり部1544とを形成されている。
第1折れ曲がり部1540と第2折れ曲がり部1542と第3折れ曲がり部1544とは、平行に形成され、表紙1512の内側からみて、第1折れ曲がり部1540は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1542と第3折れ曲がり部1544とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1532と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1534との間に第1折れ曲がり部1540が形成されている。
更に、支持部1534は、第1折れ曲がり部1540とは反対側端縁に表表紙1516との連結のための第1連結部1550を有し、第1連結部1550の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部1542を形成されている。第2折れ曲がり部1542は、表側薄肉ヒンジ部1520の近傍で裏表紙1518側に離れた位置に形成されている。
また、押圧保持部1532は、第1折れ曲がり部1540とは反対側端縁に裏表紙1518との連結のための第2連結部1552を有し、第2連結部1552の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1544を形成されている。
第1折れ曲がり部1540と第2折れ曲がり部1542と第3折れ曲がり部1544と平行になるように、且つ表表紙1516の表側薄肉ヒンジ部1520及び裏表紙1514の裏側薄肉ヒンジ部1522と平行になるように、表表紙1516と第1連結部1550とが接続され、裏表紙1518と第2連結部1552とが接続されている。
而して、垂れ防止手段1530の第1折れ曲がり部1540と第2折れ曲がり部1542と第3折れ曲がり部1544とは、表側薄肉ヒンジ部1520及び裏側薄肉ヒンジ部1522と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
押圧保持部1532は、表表紙1516側の端縁に、第1折れ曲がり部1540より表表紙1516側に向けて突き出る保持突片1536が突設されており、表紙1512を閉じたときに、表表紙1516側にある被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を係止することができるように形成されている。
この実施の形態においては、第1折れ曲がり部1540から押圧保持部1532にのびるU字状のスリット1536Aによって、押圧保持部1532から分離され、第1折れ曲がり部1540において押圧保持部1532と支持部1534とを折り曲げたときに、保持突片1536は、押圧保持部1532より平板状に延長するように構成されている。
保持突片1536は、図94(A)において示すように、表表紙1516の内側面に近傍に達する長さでもよいが、図94(B)において示すように、表表紙1516に保持突片1536を貫挿する穴1516bを穿設して、穴1516bに嵌挿させて表表紙1516の内部に至る長さでもよい。
垂れ防止押圧作用体1530は、ファイル表紙1512を表側薄肉ヒンジ部1520において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙1512の表側薄肉ヒンジ部1520に沿って第1折れ曲がり部1540において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部1542及び第3折れ曲がり部1544において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
垂れ防止押圧作用体1530は、表紙1512の背表紙1514と綴じ具9010との間に位置し、表表紙1516を開いたときに表表紙1516の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙1516を閉じたときに一方の表表紙1516が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1518に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第3折れ曲がり部1544は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止押圧作用体1530を立ち上げたときに、押圧保持部1532は、裏表紙1018に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1542は、表表紙1516を閉じるときに垂れ防止押圧作用体1530を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1522より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1522を枢軸として閉じられる背表紙1514及び表表紙1516の動作に対応して、第1折れ曲がり部1540を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止押圧作用体1530の第2折れ曲がり部1542は、表側薄肉ヒンジ部1520の近傍に位置している。
垂れ防止押圧作用体1530は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に表紙1512の表表紙1516と背表紙1514との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1542と第3折れ曲がり部1544との間隔も縮まることにより、押圧保持部1532は第2折れ曲がり部1542を中心に回動し、支持部1534は第3折れ曲がり部1544を中心に回動して、押圧保持部1532が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
垂れ防止押圧作用体1530は、綴じ具9010を固定された裏表紙1518と対向する表表紙1516又は綴じ具9010を固定された裏表紙1518と交差する背表紙1514からのびる支持部1534と、綴じ具9010を固定された裏表紙1518又は綴じ具9010を固定された裏表紙1518に交差する背表紙1514からのびる押圧保持部1532とを有する。
押圧保持部1532は、表紙1512を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1534は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1512を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1518と対向する表表紙1516に近い位置に位置し、表紙1512を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1516と交差する背表紙1514と離れた位置に位置するように、支持部1534及び押圧保持部1532は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1512の内側に連設されている。
支持部1534は、綴じ具9010を固定された表紙1512と対向する表表紙1516又は綴じ具9010を固定された裏表紙1518と交差する背表紙1514からのびる押圧保持部1532は、綴じ具9010を固定された裏表紙1518又は綴じ具9010を固定された裏表紙1518に交差する背表紙1514からのび、前記支持部1534と押圧保持部1532とは、連結され、且つ裏表紙1518と綴じ具の背表紙側の綴環(第1の綴環の半割杆9012b及び第2の綴環の半割杆9014b)との間において、架け渡され、表紙1512の背表紙1514と綴じ具9010との間に位置し、表紙1512を開いたときに、表紙1512の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙1512を閉じたときに、一方の表表紙1516が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1518側に向けて被綴じ物Sを押圧するように構成されている。
垂れ防止押圧作用体1530は、ファイル表紙を閉じたときに表表紙1516と背表紙1514とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1542と第3折れ曲がり部1544との間隔も縮まることにより、押圧保持部1532は第2折れ曲がり部1542を中心に回動し、支持部1534は第3折れ曲がり部1544を中心に回動し起きて、閉じられる表表紙1516又はその近傍の背表紙1514の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の形状に沿って押圧する。
図96は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図97は、図96図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。図98Aは、図96図示ファイルの表紙をフラットに開いた状態を示す断面図解図であり、図98Bは、そのファイルの表紙を閉じ始めた状態の一例を示す断面図解図であり、図98Cは、そのファイルの表紙を閉じ始めた状態の他の例を示す断面図解図であり、図98Dは、そのファイルの表紙を閉じ始めた状態のさらに他の例を示す断面図解図である。図99は、図96図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1610は、表紙1612と、表紙1612に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙1612は、背表紙1614と、前記背表紙1614の両端に開閉自在に延設された、表表紙1616及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙1618とを備え、図96及び86に示すように、表表紙1616と裏表紙1618が背表紙1614に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1616及び裏表紙1618は、背表紙1614寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1620及び裏側薄肉ヒンジ部1622が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1620と裏側薄肉ヒンジ部1622とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1616の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1620及び裏表紙1618の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1622は、断面略V字溝であり、背表紙1614と表表紙1616及び背表紙1614と裏表紙1618の境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bは、半円弧状であり、背表紙1614側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1612の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1620及び裏側薄肉ヒンジ部1622と直交し表紙1612の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部1622との間に少し距離をおいて、裏表紙1618の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙1614の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙1614の背幅(C)より長いときは、表表紙1616の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔1616aが穿設される。
このファイル1610は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段たる垂れ防止体1630がファイルの表紙1612の内側に進退自在に形成されているとともに、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙1616が閉じられるときに、一方の表表紙1616が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1618に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段たる押圧作用体1730を、表紙1612の内側に起伏自在に形成されている。
この実施の形態においては、垂れ防止体1630と押圧作用体1730とは、一体化された垂れ防止押圧作用体として構成されている。
押圧防止作用体は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とが平行な方形状に形成されている。
垂れ防止押圧作用体は、表紙1612の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1630Aと下の垂れ防止押圧作用体1630Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧作用体は、ファイル表紙1612の表表紙1616を表側薄肉ヒンジ部1620において折り曲げて閉じたときに、表表紙1616と背表紙1614とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1612の表側薄肉ヒンジ部1620に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止体1630は、表紙1612の内側に取り付けられた垂れ防止体を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち一つに連結されている。
垂れ防止体1630は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙1618と背表紙1614とに続く分離スリット1690によって区画され、形成されている。分離スリット1690は、綴じ具9010の下方であって、裏表紙1618の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、背表紙1614側にかけて、裏表紙1618及び背表紙1614に連続して表側薄肉ヒンジ部1620に直交する細長い貫通孔によって構成され、表表紙1616と裏表紙1618との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
分離スリット1690によって分離された領域を立ち上がり部として、背表紙1614と裏表紙1618との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部1640と、分離スリット1690の裏表紙1618側の端部と垂れ防止体1630の下端縁とを結ぶ第3折れ曲がり部1644と、分離スリット1690の背表紙1614側の端縁と垂れ防止体1630の下端縁とを結ぶ第2折れ曲がり部1642とを形成されている。
第1折れ曲がり部1640と第2折れ曲がり部1642と第3折れ曲がり部1644とは、平行に形成され、表紙1612の内側からみて、第1折れ曲がり部1640は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1642と第3折れ曲がり部1644とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1632と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1634との間に第1折れ曲がり部1640が形成されている。
更に、支持部1634は、第1折れ曲がり部1640とは反対側端縁に表表紙1616との連結のための第1連結部1650を有し、第1連結部1650の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部1642を形成されている。第2折れ曲がり部1642は、を表側薄肉ヒンジ部1620に連続して形成されている。
また、押圧保持部1632は、第1折れ曲がり部1640とは反対側端縁に裏表紙1618との連結のための第2連結部1652を有し、第2連結部1652の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1644を形成されている。
第1折れ曲がり部1640と第2折れ曲がり部1642と第3折れ曲がり部1644と第4折れ曲がり部1654と平行になるように、且つ表表紙1616の表側薄肉ヒンジ部1620及び裏表紙1614の裏側薄肉ヒンジ部1622と平行になるように、表表紙1616と第1連結部1650とが接続され、裏表紙1618と第2連結部1652とが接続されている。
而して、垂れ防止手段1630の第1折れ曲がり部1640と第2折れ曲がり部1642と第3折れ曲がり部1644と第4折れ曲がり部1654とは、表側薄肉ヒンジ部1620及び裏側薄肉ヒンジ部1622と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
垂れ防止体1630は、ファイル表紙1612を表側薄肉ヒンジ部1620において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙1612の表側薄肉ヒンジ部1620に沿って第1折れ曲がり部1640において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部1642及び第3折れ曲がり部1644において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
押圧保持部1632の幅(第1折れ曲がり部1640と第3折れ曲がり部1644との間の長さ)は、背表紙1614の裏側薄肉ヒンジ部1622と第2折れ曲がり部1642の位置との幅と略同一であるために、表紙1612を開いたときに、押圧保持部1632及び支持部1634は、表紙1612の内側面に近い位置まで接近する。
垂れ防止体1630は、表紙1612の背表紙1614と綴じ具9010との間に位置し、表表紙1616を開いたときに表表紙1616の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙1616を閉じたときに一方の表表紙1616が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1618に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
第3折れ曲がり部1644は、第1の綴環9012の基部と第2の綴環の基部との中間、すなわち綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の位置にほぼ近い位置に位置している。
したがって、垂れ防止体1630を立ち上げたときに、押圧保持部1632は、裏表紙1618に対して略垂直に立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に接近し綴じ代側端縁S1の列と対向して、被綴じ物Sを保持する。
第2折れ曲がり部1642は、表表紙1616を閉じるときに垂れ防止体1630を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1622より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1622を枢軸として閉じられる背表紙1614及び表表紙1616の動作に対応して、第1折れ曲がり部1640を頂点として山型に折れ曲がり立ち上がり易くするために、垂れ防止体1630の第2折れ曲がり部1642は、表側薄肉ヒンジ部1620の近傍に位置している。
垂れ防止体1630は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙1612の表表紙1616と背表紙1614との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1642と第3折れ曲がり部1644との間隔も縮まることにより、押圧保持部1632は第2折れ曲がり部1642を中心に回動し、支持部1634は第3折れ曲がり部1644を中心に回動して、押圧保持部1632が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
更に、このファイル1610は、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙1616が閉じられるときに、一方の表表紙1616が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1618に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段たる押圧作用体1730を、表紙1612の内側に起伏自在に形成されている。
押圧作用体1730は、表紙1612の内側に取り付けられた押圧作用手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1616、裏表紙1618及び背表紙1614のうち一つに連結されている。
押圧作用体1730は、綴じ具9010を取り付けられた裏表紙1618と背表紙1614とに続く分離スリット1690によって区画され、形成されている。分離スリット1690は、綴じ具9010の下方であって、裏表紙1618の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の中央近くから、背表紙1614側にかけて、裏表紙1618及び背表紙1614に連続して表側薄肉ヒンジ部1620に直交する細長い貫通孔によって構成され、背表紙1614と裏表紙1618との間に架け渡された立ち上がり部を形成している。
分離スリット1690によって分離された領域を立ち上がり部として、背表紙1614と裏表紙1618との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部1740と、分離スリット1690の裏表紙1618側の端縁と垂れ防止体1630の上端縁とを結ぶ第3折れ曲がり部1744と、分離スリット1690の表表紙1616側の端縁と垂れ防止体1630の上端縁とを結ぶ第2折れ曲がり部1642とを形成されている。
第1折れ曲がり部1740と第2折れ曲がり部1742と第3折れ曲がり部1744とは、平行に形成され、表紙1612の内側からみて、第1折れ曲がり部1740は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1742と第3折れ曲がり部1744とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1732と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1634との間に第1折れ曲がり部1740が形成されている。
第1折れ曲がり部1740と第2折れ曲がり部1742と第3折れ曲がり部1744とは、平行に形成され、且つ表表紙1616を表側薄肉ヒンジ部1620及び裏側薄肉ヒンジ部1622と平行になるように、裏表紙1618と第1連結部1750とが接続され、且つ表表紙1616と第2連結部1752とが接続されている。
押圧作用体1730は、綴じ具9010を固定された裏表紙1618と対向する表表紙1616又は綴じ具9010を固定された裏表紙1618と交差する背表紙1614からのびる支持部1734と、綴じ具9010を固定された裏表紙1618又は綴じ具9010を固定された裏表紙1618に交差する背表紙1614からのびる立ち上がり部たる押圧保持部1732とを有する。
表紙1612を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1618と対向する表表紙1616に近い位置に位置し、表紙1612を閉じたときに、綴じ具9010を固定された裏表紙1618と交差する背表紙1614と離れた位置に位置するように、支持部1734及び押圧保持部1732は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1612の内側に連設されている。
支持部1734は、綴じ具9010を固定された裏表紙1618と対向する表表紙1616又は綴じ具9010を固定された裏表紙1618と交差する背表紙1614からのびる押圧保持部1732は、綴じ具9010を固定された裏表紙1618又は綴じ具9010を固定された裏表紙1618に交差する背表紙1614からのび、前記支持部1734と押圧保持部1732とは、連結され、且つ裏表紙1618と綴じ具の背表紙側の綴環(第1の綴環の半割杆9012b及び第2の綴環の半割杆9014b)との間において、架け渡され、表紙1612の背表紙1614と綴じ具9010との間に位置し、表紙1612を開いたときに、表紙1612の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙1612を閉じたときに、一方の表表紙1616が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1618側に向けて被綴じ物Sを押圧するように構成されている。
更に、支持部1734は、第1折れ曲がり部1740とは反側端縁に表表紙1616との連結のための第1連結部1750を有し、第1連結部1750近傍に第2折れ曲がり部1742を形成されている。
又、押圧保持部1732は、第1折れ曲がり部1740とは反側端縁に裏表紙1618との連結のための第2連結部1752を有し、第2連結部1752近傍に第3折れ曲がり部1744を形成されている。
押圧作用体1730は、ファイル表紙1612の内側に取り付けられた押圧作用体1730を構成する押圧作用部材において形成され、ファイル表紙1612を表側薄肉ヒンジ部1620において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙を表側薄肉ヒンジ部1620に沿って第1折れ曲がり部1740において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部1742及び第3折れ曲がり部1744において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
この実施の形態においては、押圧作用体1730の第1連結部1750と垂れ防止体1630の第1連結部1650とは、並列し、且つ押圧作用体1730の第2連結部1752と垂れ防止体1630の第2連結部1652とは、並列し、それらを構成する垂れ防止部材と押圧作用部材とが一体に形成されている。
そして、垂れ防止体1630の押圧保持部1632及び支持部1634と押圧作用体1730の押圧保持部1732及び支持部1734とは、それらの境に穿設された分離スリット1690によって分離されている。
又、垂れ防止体1630の第2連結部1652は、第3折れ曲がり部1644が裏表紙1618の綴じ具9010の綴環9012及び綴環9014の環の中央に位置するように接続され、又、垂れ防止体1630の第1連結部1650は、第2折れ曲がり部1642が背表紙1614の表側薄肉ヒンジ部1620に位置するように接続されている。
そして、押圧作用体1730の第2連結部1752は、第2折れ曲がり部1742が背表紙1614の裏側薄肉ヒンジ部1622に位置するように接続され,又押圧作用体1730の第1連結部1750は、表表紙1616の綴じ具9010の頂部より少し高い位置までのびるように、第3折れ曲がり部1744が表側薄肉ヒンジ部1620より離れた位置に位置するように接続されている。
支持部1734の幅(第1折れ曲がり部1740と第2折れ曲がり部1742との間の長さ)は、背表紙1614の裏側薄肉ヒンジ部1622と表側薄肉ヒンジ部1620の位置との幅と略同一であるために、表紙1612を開いたときに、押圧保持部1732及び支持部1734は、表紙1612の内側面に近い位置まで接近する。
第3折れ曲がり部1744は、表表紙1616を開閉するときの枢軸たる裏側薄肉ヒンジ部1622の近傍で、背表紙1614の内面に固着され、押圧作用体1730は、表表紙1616及び背表紙1614を閉じるときに、第3折れ曲がり部1744を枢軸として、第3折れ曲がり部1744を中心にして立ち上がるように形成されている。
第2折れ曲がり部1742は、表表紙1616を閉じるとき、押圧作用体1730を立ち上げ易くするために、裏側薄肉ヒンジ部1622より離れた位置に位置している。この実施の形態においては、裏側薄肉ヒンジ部1622を枢軸として閉じられる背表紙1614及び表表紙1616の動作に対応して、第1折れ曲がり部1740を頂点として山型に折れ曲がり、立ち上がって押圧作用体1730の上部に載っている被綴じ物Sを持ち上げ易くするために、押圧作用体1730の第2折れ曲がり部1742は、表側薄肉ヒンジ部1620よりも更に外側である表表紙1616の内面に位置している。
支持部1734の幅(W1)と押圧保持部1632の幅(W2)とは、略同じであり、第2折れ曲がり部1742の固定された位置と表側薄肉ヒンジ部1620との間の幅(W3)と、第3折れ曲がり部1644の固定された位置と裏側薄肉ヒンジ部1622との間の幅(W4)とは、略同じであり、押圧作用体1730の押圧保持部1732の幅(W5)と垂れ防止体1630の支持部1634の幅(W6)とは近い長さに形成されているので、表表紙1616を閉じたとき、背表紙1614は裏表紙1618に対して略垂直に立ち上がり、支持部1734は表表紙1616に対して略垂直に立ち上がり、多数綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1の列と対向して保持する。
押圧作用体1730の押圧保持部1732の幅(W5)は、垂れ防止体1630の支持部1634の幅(W6)よりも僅かに狭く形成されている。而して、表表紙1616を開いた状態から閉じる状態にするときに、押圧保持部1732は、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接せず、表表紙1616の閉じる動作の妨げにならないように形成されている。
押圧作用体1730は、ファイル表紙を閉じたときに表表紙1616と背表紙1614とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1642と第3折れ曲がり部1644との間隔も縮まることにより、押圧保持部1732は第2折れ曲がり部1742を中心に回動し、支持部1734は第3折れ曲がり部1744を中心に回動し起きて、閉じられる表表紙1616又はその近傍の背表紙1614の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の形状に沿って押圧する。
前記図101ないし104図示実施の形態においては、垂れ防止押圧作用体1430の押圧保持部1432の表面が平滑な面で構成されたが、図104ないし108において示すように、押圧保持部1432の表面に被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を挟み込むための凸条1438を平行に複数条形成してもよい。
図104ないし108図示ファイルは、図86ないし90図示実施の形態の変形例であって、その他の構成は同一であるので、同一の構成については同一の符号で示し、説明は省略する。
図109は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。図110は、図109図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図であり、図111は、図109図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。図112は、図109図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1810は、前記図91図示実施の形態であるファイル1510を変形した実施の形態であり、連結部の構成において、相違するのみである。
このファイル1810は、表紙1812と、表紙1812に固定された綴じ具9010とを含む。
表紙1812は、背表紙1814と、前記背表紙1814の両端に開閉自在に延設された、表表紙1816及び前記綴じ具9010の保持部材を固定する裏表紙1818とを備え、図109及び112に示すように、表表紙1816と裏表紙1818が背表紙1814に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1816及び裏表紙1818は、背表紙1814寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1820及び裏側薄肉ヒンジ部1822が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1820と裏側薄肉ヒンジ部1822とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1816の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1820及び裏表紙1818の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1822は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1820と裏側薄肉ヒンジ部1822とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1820は、背表紙1814と表表紙1816との境界設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1822は、背表紙1814と裏表紙1818との境界に設けられている。
この綴じ具9010の綴環9012、9014は,D字型であり、綴じ具の長さ(D)と綴じ具の幅(E)とを有する。
この綴じ具9010の綴環は、第1の綴環9012と第2の綴環9014とからなるが、第1の綴環9012の半割杆9012aと半割杆9012b及び第2の綴環9014の半割杆9014aと半割杆9014bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環9012の半割杆9012a及び第2の綴環9014の半割杆9014aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環9012の)半割杆9012b及び(第2の綴環9014の)半割杆9014bはn半円弧状であり、背表紙1814側に位置する。
綴環9012と綴環9014とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、綴環9012及び綴環9014ののびる方向、すなわち長さ(F)方向を有する。綴環9012及び綴環9014の長さ(F)方向は、表紙1812の幅(A)方向すなわち表側薄肉ヒンジ部1820及び裏側薄肉ヒンジ部1822と直交し表紙1812の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具9010は、裏側薄肉ヒンジ部1822との間に少し距離をおいて、裏表紙1818の内面に固定されており、綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))は、背表紙1814の背幅と略同等もしくはわずかに長く形成されている。綴環9012及び綴環9014の基部と頂部との間の長さ(すなわち綴環9012及び綴環9014の高さ(G))が、背表紙1814の背幅(C)より長いときは、表表紙1816の接し合う部分に貫通孔からなる綴じ具嵌挿孔1816aが穿設される。
このファイル1810は、綴じ具9010を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙1812の内側に進退自在に形成されているとともに、綴じ具9010に綴じられた被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接し、一方の表表紙1816が閉じられるときに、一方の表表紙1816が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1818に向けて被綴じ物Sを押圧する押圧作用手段を、表紙1812の内側に起伏自在に形成されている。
この実施の形態においては、垂れ防止手段と押圧作用手段とは、一体化された垂れ防止押圧作用体1830として構成されている。
垂れ防止押圧作用体1830は、表紙1812の高さ方向において上下に分かれて一対形成されており、上の垂れ防止押圧作用体1830Aと下の垂れ防止押圧作用体1830Bとは、対称に形成されている。
垂れ防止押圧体1830は、ファイル表紙1812の表表紙1816を表側薄肉ヒンジ部1820において折り曲げて閉じたときに、表表紙1816と背表紙1814とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応してファイル表紙1812の表側薄肉ヒンジ部1820に沿って折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように、形成される。
垂れ防止押圧作用体1830は、表紙1812の内側に取り付けられた垂れ防止押圧作用手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表表紙1816、裏表紙1818及び背表紙1814のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有する。
一方の立ち上がり部が表表紙1816、裏表紙1818及び背表紙1814のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙1816、裏表紙1818及び背表紙1814のうち一つに連結されている。
垂れ防止押圧作用体1830は、上端縁と下端縁とを有し、上端縁と下端縁とを平行に形成した方形状である。
垂れ防止押圧作用体1830は、背表紙1814と裏表紙1818との内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部1840と、表側薄肉ヒンジ部1820に沿って上端縁及び下端縁と直交して形成された第2折れ曲がり部1842と、第1の綴環9012及び第2の綴環9014の環の中央の下部において垂れ防止押圧作用体1830の上端縁及び下端縁と直交して形成された第3折れ曲がり部1844とを形成されている。
第1折れ曲がり部1840と第2折れ曲がり部1842と第3折れ曲がり部1844とは、平行に形成され、表紙1812の内側からみて、第1折れ曲がり部1840は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部1842と第3折れ曲がり部1844とは谷折りとなる。
すなわち、前記一方の平面視方形状の立ち上がり部からなる押圧保持部1832と、平面視方形状の他方の立ち上がり部からなる支持部1834との間に第1折れ曲がり部1840が形成されている。
更に、支持部1834は、第1折れ曲がり部1840とは反対側端縁に表表紙1816との連結のための第1連結部1850を有し、第1連結部1850の近傍に折曲自在とするために第2折れ曲がり部1842を形成されている。第2折れ曲がり部1842は、表側薄肉ヒンジ部1820の近傍で裏表紙1818側に離れた位置に形成されている。
また、押圧保持部1832は、第1折れ曲がり部1840とは反対側端縁に裏表紙1818との連結のための第2連結部1852を有し、第2連結部1852の近傍に折曲自在とするための第3折れ曲がり部1844を形成されている。
この発明の実施の形態の第1連結部1850は、上の垂れ防止押圧作用体1830Aと下の垂れ防止押圧作用体1830Bとに跨って形成され、共通の第1連結部1850を形成している。
一方、第2連結部1852は、上の垂れ防止押圧作用体1830Aと下の垂れ防止押圧作用体1830Bとに分離され、別々に形成されている。
第1折れ曲がり部1840と第2折れ曲がり部1842と第3折れ曲がり部144と平行になるように、且つ表表紙1816の表側薄肉ヒンジ部1820及び裏表紙1814の裏側薄肉ヒンジ部1822と平行になるように、表表紙1816と第1連結部1850とが接続され、裏表紙1818と第2連結部1852とが接続されている。
而して、垂れ防止手段1830の第1折れ曲がり部1840と第2折れ曲がり部1842と第3折れ曲がり部1844とは、表側薄肉ヒンジ部1820及び裏側薄肉ヒンジ部1822と直交するとともに綴環9012と綴環9014とを結ぶ長さ(D)方向にのびる。
押圧保持部1832は、表表紙1816側の端縁に、第1折れ曲がり部1840より表表紙1816側に向けて突き出る保持突片1836が突設されており、表紙1812を閉じたときに、表表紙1816側にある被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を係止することができるように形成されている。
この実施の形態においては、第1折れ曲がり部1840から押圧保持部1832にのびるU字状のスリット1836Aによって、押圧保持部1832から分離され、第1折れ曲がり部1840において押圧保持部1832と支持部1834とを折り曲げたときに、保持突片1836は、押圧保持部1832より平板状に延長するように構成されている。
保持突片1836は、図112(A)において示すように、表表紙1816の内側面に近傍に達する長さでもよいが、図112(B)において示すように、表表紙1816に保持突片1836を貫挿する穴1816bを穿設して、穴1816bに嵌挿させて表表紙1816の内部に至る長さでもよい。
垂れ防止押圧作用体1830は、ファイル表紙1812を表側薄肉ヒンジ部1820において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙1812の表側薄肉ヒンジ部1820に沿って第1折れ曲がり部1840において内側に向けて突き出る山折り状(表紙の外側からみて谷折り状)に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部1842及び第3折れ曲がり部1844において外側に向けて凹む谷折り状(表紙の外側からみて山折り状)に折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出るように形成されている。
垂れ防止押圧作用体1830は、表紙1812の背表紙1814と綴じ具9010との間に位置し、表表紙1816を開いたときに表表紙1816の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表表紙1816を閉じたときに一方の表表紙1816が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1818に向けて被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押圧するように構成されている。
垂れ防止押圧作用体1830は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に表紙1812の表表紙1816と背表紙1814との角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1842と第3折れ曲がり部1844との間隔も縮まることにより、押圧保持部1832は第2折れ曲がり部1842を中心に回動し、支持部1834は第3折れ曲がり部1844を中心に回動して、押圧保持部1832が被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て進み、その綴じ代側端縁S1を保持する。
垂れ防止押圧作用体1830は、綴じ具9010を固定された裏表紙1818と対向する表表紙1816又は綴じ具9010を固定された裏表紙1818と交差する背表紙1814からのびる支持部1834と、綴じ具9010を固定された裏表紙1818又は綴じ具9010を固定された裏表紙1818に交差する背表紙1814からのびる押圧保持部1832とを有する。
押圧保持部1832は、表紙1812を開いたとき綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の基部側からのび、支持部1834は、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の頂部側からのびる。
表紙1812を開いたとき、綴じ具9010を固定された裏表紙1818と対向する表表紙1816に近い位置に位置し、表紙1812を閉じたときに、綴じ具9010を固定された表表紙1816と交差する背表紙1814と離れた位置に位置するように、支持部1834及び押圧保持部1832は、その境で屈曲自在になるように構成され、表紙1812の内側に連設されている。
支持部1834は、綴じ具9010を固定された表紙1812と対向する表表紙1816又は綴じ具9010を固定された裏表紙1818と交差する背表紙1814からのびる押圧保持部1832は、綴じ具9010を固定された裏表紙1818又は綴じ具9010を固定された裏表紙1818に交差する背表紙1814からのび、前記支持部1834と押圧保持部1832とは、連結され、且つ裏表紙1818と綴じ具の背表紙側の綴環(第1の綴環の半割杆9012b及び第2の綴環の半割杆9014b)との間において、架け渡され、表紙1812の背表紙1814と綴じ具9010との間に位置し、表紙1812を開いたときに、表紙1812の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙1812を閉じたときに、一方の表表紙1816が閉じられるに従って綴じ具9010に沿って他方の裏表紙1818側に向けて被綴じ物Sを押圧するように構成されている。
垂れ防止押圧作用体1830は、ファイル表紙を閉じたときに表表紙1816と背表紙1814とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、第2折れ曲がり部1842と第3折れ曲がり部1844との間隔も縮まることにより、押圧保持部1832は第2折れ曲がり部1842を中心に回動し、支持部1834は第3折れ曲がり部1844を中心に回動し起きて、閉じられる表表紙1816又はその近傍の背表紙1814の内面に位置する被綴じ物Sの綴じ具9010の近傍の領域を、綴じ具9010の第1の綴環9012及び第2の綴環9014の形状に沿って押圧する。
本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図1図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図1図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。 図1図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 図1図示ファイルの表紙を閉じた状態を示す斜視図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図6図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図6図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。 図6図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 図6図示ファイルの表紙を閉じた状態を示す斜視図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図11図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 (A)は図11図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図であり、(B)は図11図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 図11図示ファイルの変形例たるファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 図11図示ファイルの変形例たるファイルの表紙の斜視図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図16図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図16図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。 図16図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 垂れ防止手段の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は,X−X横断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図21図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図21図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。 図21図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である 垂れ防止手段の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は,X−X横断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図26図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図26図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。 図26図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である 垂れ防止手段の平面図解図である。 (A)は図30X−X断面図解図であり、(B)は、図30Y−Y断面図解図である。 図26図示ファイルの変形例たるファイルの表紙を開いた状態の斜視図解図である。 図26図示ファイルの変形例たるファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図34図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図34図示ファイルの表紙を開いた状態の図35X−X断面図解図である。 図34図示ファイルの表紙を開いた状態の図35Y−Y断面図解図である。 図34図示フィルの表紙を閉じ始めた状態の図35X−X断面図解図である。 図34図示フィルの表紙を閉じ始めた状態の図35Y−Y断面図解図である。 図34図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 図34図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 垂れ防止押圧作用体の平面図解図である。 (A)は図42X−X断面図解図であり、(B)は、図42Y−Y断面図解図である。 図42Z−Z断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図45図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図45図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。 図45図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 垂れ防止手段の平面図解図である。 垂れ防止手段の図49X−X断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図51図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図51図示ファイルの表紙をフラットに開いた状態を示す断面図解図である。 図51図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 図54A矢視断面図解図である。 垂れ防止手段の図解図である。 (A)は図55X−X断面図解図であり、(B)は図55Y−Y断面図解図である。 (A)は被綴じ物押さえ具の斜視図解図であり、(B)は(A)のX−X断面図解図と同じであり、(B)は(A)のY−Y断面図解図である。 図51図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 51図示ファイルの表紙をフラットに開いた状態を示す正面図解図である。 図51図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態の一例を示す平面図解図である。 図51図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態の一例を示す正面図解図である。 図51図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態の一例を示す平面図解図である。 図51図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態の一例を示す正面図解図である。 被綴じ物押さえ具の他の例を示す斜視図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図66図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図66図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。 図66図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態の断面図解図である。 図66図示ファイルの表紙を閉じた状態を示す断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図71図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図71図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図である。 図71図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態の断面図解図である。 図71図示ファイルの表紙を閉じた状態を示す断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図76図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 (A)は図76図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図であり、(B)は図76図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態の断面図解図である。 (A)は図76図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図であり、(B)は図76図示ファイルの変形例たるファイルの閉じた状態の断面図解図である。 図76図示ファイルの変形例たるファイルの斜視図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図81図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図81図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図であり、(A)はフラットに開いた状態を示し、(B)は閉じ始めた状態を示す断面図解図である。 図81図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 垂れ防止手段の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、X−X横断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図86図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図86図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図であり、(A)はフラットに開いた状態を示し、(B)は閉じ始めた状態を示す断面図解図である。 図86図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である 垂れ防止手段の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、X−X横断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図91図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 (A)は図91図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図であり、(B)は閉じ始めた状態の断面図解図である。 (A)は図91図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図であり、(B)は図91図示ファイルの変形例たるファイルの閉じた状態の断面図解図である。 (A)は垂れ防止手段の平面図解図であり、(B)は図95(A)X−X断面図解図であり、(C)は、図95(A)Y−Y断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図96図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図96図示ファイルの表紙をフラットに開いた状態を示す断面図解図である。 図96図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態の一例を示す断面図解図である。 図96図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態の他の例を示す断面図解図である。 図96図示ファイルの表紙を閉じ始めた状態のさらに他の例を示す断面図解図である。 図96図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 図96図示フィルの表紙を開いた状態の断面図解図であり、(A)はフラットに開いた状態を示し、(B)は閉じ始めた状態を示す図解図である。 図96図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 垂れ防止押圧作用体の平面図解図である。 (A)は図102X−X断面図解図であり、(B)は、図102Y−Y断面図解図であり、(C)は図102Z−Z断面図解図である。 図86図示ファイルの変形例たるファイルの表紙を開いた状態の斜視図解図である。 図104図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 図104図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図であり、(A)はフラットに開いた状態を示し、(B)は閉じ始めた状態を示す図解図である。 図104図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 垂れ防止手段の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、X−X横断面図解図である。 本発明に関連する表紙構造を備えたファイルの斜視図解図である。 図109図示ファイルの表紙を開いた状態の平面図解図である。 (A)は図109図示ファイルの表紙を開いた状態の断面図解図であり、(B)は閉じ始めた状態の断面図解図である。 (A)は図109図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図であり、(B)は図109図示ファイルの変形例たるファイルの閉じた状態の断面図解図である。 垂れ防止手段の平面図解図である。 (A)は図113X−X断面図解図であり、(B)は、図113Y−Y断面図解図である。
符号の説明
10,110,210,310,410,510,610,810,1010,1110,1210,1310,1410,1510,1610,1810 ファイル
12,112,212,312,412,512,612,812,1012,1112,1212,1312,1412,1512,1612,1812 表紙
14,114,214,314,414,514,614,814,1014,1114,1214,1314,1414,1514,1614,1814 背表紙
16,116,216,316,416,516,616,816,1016,1116,1216,1316,1416,1516,1616,1816 表表紙
16a,116a,216a,316a,416a,516a,616a,816a,1016a,1116a,1216a,1316a,1416a,1516a,1616a,1816a 綴じ具嵌挿孔
18,118,218,318,418,518,618,818,1018,1118,1218,1318,1418,1518,1618,1818 裏表紙
20,120,220,320,420,520,620,820,1020,1120,1220,1320,1420,1520,1620,1820 表側薄肉ヒンジ部
22,122,222,322,422,522,622,822,1022,1122,1222,1322,1422,1522,1622,1822 裏側薄肉ヒンジ部
28,128,228,1028,1128,1228 指かけ孔
30,130,230,330,430,530,630,830 垂れ防止手段
730 押圧作用手段
1030,1130,1230,1330,1430,1530,1830 垂れ防止押圧作用体
1030A,1130A,1230A,1330A,1430A,1530A,1630A,1830A 垂れ防止押圧作用体
1030B,1130B,1230B,1330B,1430B,1530B,1630B,1830B 垂れ防止押圧作用体
1630 垂れ防止体
1730 押圧作用体
32,132,232,332,432,532,632,832 保持部
732,1032,1132,1232,1332,1432,1532,1632,1732,1832 押圧保持部
34,134,234,334,434,534,634,734,834,1034,1134,1234,1334,1434,1534,1634,1734,1834 支持部
40,140,240,340,440,540,640,740,840,1040,1140,1240,1340,1440,1540,1640,1740,1840 第1折れ曲がり部
42,142,242,342,442,542,642,742,842,1042,1142,1242,1342,1442,1542,1642,1742,1842 第2折れ曲がり部
44,144,244,344,444,544,644,744,844,1044,1144,1244,1344,1444,1544,1644,1744,1844 第3折れ曲がり部
90,190,290,690,1090,1190,1290,1690 分離スリット
90a,190a,290a,1090a,1190a,1290a 第1分離スリット
90b,190b,290b,1090b,1190b,1290b 第2分離スリット
236,536,1236,1536,1836 保持突片
236A,536A,1236A,1536A,1836A U字状のスリット
350,450,550,650,750,850,1350,1450,1550,1650,1750,1850 第1連結部
352,452,552,652,752,852,1352,1452,1552,1652,1752,1852 第2連結部
216b,516b,1216b,1516b,1816b 穴
854 第4折れ曲がり部
856 嵌挿溝
3010 被綴じ物押さえ具
3012 押さえ具本体
3014 摺接体
3016 嵌挿孔
3018 嵌挿孔
3020 嵌挿部
3022 摺接部
9010 綴じ具
9012 第1の綴環
9012a 第1の綴環の半割杆
9012b 第1の綴環の半割杆
9014 第2の綴環
9014a 第2の綴環の半割杆
9014b 第2の綴環の半割杆
S 被綴じ物
S1 綴じ代側端縁

Claims (11)

  1. 綴じ穴を穿設された被綴じ物を綴じ具に綴じるファイルにおいて、
    ファイルを綴じ具の長さ方向に立てたとき、
    被綴じ物を垂れないようにするための垂れ防止手段がファイルの表紙の内側に進退自在に形成され、
    垂れ防止手段は、表紙の内側に取り付けられた垂れ防止手段を構成する立ち上がり部材により構成され、表紙の背表紙と綴じ具との間に位置してファイル表紙を閉じたときに被綴じ物の端縁を保持するように、表表紙、裏表紙及び背表紙のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有し、
    背表紙の内面より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、表紙の内側に向けて山折りとなる第1折れ曲がり部と、表紙の内面に向けて谷折りとなる第2折れ曲がり部及び第3折れ曲がり部を有し、
    第1折れ曲がり部と第2折れ曲がり部と第3折れ曲がり部とは平行に形成され、
    第3折れ曲がり部は、被綴じ物の綴じ代側端縁の位置に近い位置に位置して、一方の立ち上がり部が表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに表紙と連結するための第1連結部によって連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連結されていない表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに第2連結部によって連結された、ファイル。
  2. 垂れ防止手段は、ファイル表紙を閉じたときに、ファイル表紙に連動して被綴じ物の端縁に向けて突き出て形成される、請求項1に記載のファイル。
  3. 垂れ防止手段は、ファイル表紙をヒンジ部において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙のヒンジ部に沿って折れ曲がり、被綴じ物の端縁に向けて突き出て形成される、請求項1又は2に記載のファイル。
  4. 垂れ防止手段は、
    ヒンジ部を介して連設された表表紙、裏表紙及び背表紙のうち少なくとも二つの間に架け渡された立ち上がり部を有し、
    一方の立ち上がり部が表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに連結され、他方の立ち上がり部が前記一方の立ち上がり部が連設されていない表表紙、裏表紙及び背表紙のうち一つに連設され、
    前記一方の立ち上がり部と他方の立ち上がり部との間に前記ヒンジ部と平行な折れ曲がり部が形成された、
    請求項1ないしのいずれかに記載のファイル。
  5. 垂れ防止手段は、上端縁と下端縁とを有し、
    背表紙より内側に向けて山形に立ち上がらせるために、中央において内方に向けて折れ曲がらせるための第1折れ曲がり部と、
    表紙の薄肉ヒンジ部に沿って形成された第2折れ曲がり部と、
    綴じ具の綴環の環の中央の下部において、上端縁及び下端縁と交差して形成された第3折れ曲がり部とを形成され、
    第1折れ曲がり部と第2折れ曲がり部と第3折れ曲がり部とは、平行に形成され、第1折れ曲がり部は内側に向けて山折りとなり、第2折れ曲がり部と第3折れ曲がり部とは谷折りとなるように構成された、請求項1ないし4のいずれかに記載のファイル。
  6. 垂れ防止手段は、
    ファイル表紙を表側薄肉ヒンジ部において折り曲げて閉じたときに、その折り曲げに対応してファイル表紙の薄肉ヒンジ部に沿って第1折れ曲がり部おいて内側に向けて突き出る山折り状に折れ曲がり、且つ第2折れ曲がり部及び第3折れ曲がり部において外側に向けて凹む谷折り状に折れ曲がり、被綴じ物の綴じ代側端縁に向けて突き出るように形成され、
    第1折れ曲がり部と第3折れ曲がり部との間の長さは、表紙の薄肉ヒンジ部と第2折れ曲がり部の位置との幅と略同一であり、表紙を開いたときに、保持部及び支持部は、表紙の内側面に近い位置まで接近するか、又は、表紙を開いたときに、開いた表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙に向けて被綴じ物の綴じ代側端縁を押圧するように構成された、請求項1ないし5のいずれかに記載のファイル。
  7. 垂れ防止手段は、被綴じ物の端縁に接し合う表面に被綴じ物の空隙に入り込む凸条を形成され、該凸条は、可動自在に又は不動に形成された、請求項1ないしのいずれかに記載のファイル。
  8. 綴じ具は、背表紙を挟んでヒンジ部を介して対面する表紙のうち、一方の表紙の内側であって背表紙に近い面に固定され、
    垂れ防止手段は、背表紙と綴じ具の背表紙側の綴環との間において、架け渡され、
    表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに前記ヒンジ部と平行な折れ曲がり部が折れ曲がって一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成された、請求項1ないし7のいずれかに記載のファイル。
  9. 綴じ具は、背表紙を挟んでヒンジ部を介して対面する表紙のうち、一方の表紙の内側であって背表紙に近い面に固定され、
    垂れ防止手段は、綴じ具を固定された表紙とヒンジ部を介して交差する表紙に沿ってのび被綴じ物の端縁に接し合う保持部と、綴じ具を固定された表紙に沿ってのびる前記保持部を支持する支持部とを有し、
    前記保持部と支持部とは、ヒンジ部と平行な折れ曲がり部を介して連結され且つ背表紙と綴じ具の背表紙側の綴環との間において、架け渡され、
    表紙の背表紙と綴じ具との間に位置し、表紙を開いたときに表紙の内側に近いか略々同じ面に位置し、且つ表紙を閉じたときに前記ヒンジ部と平行な折れ曲がり部が折れ曲がり、一方の表紙が閉じられるに従って綴じ具に沿って他方の表紙側に向けて被綴じ物を押圧するように構成された、請求項1ないし8のいずれかに記載のファイル。
  10. 垂れ防止手段は、綴じ具に向く面に、綴じ具に移動自在に固定された被綴じ物押さえ具の端縁を嵌挿するための嵌挿溝が形成された、請求項1ないし9のいずれかに記載のファイル。
  11. 被綴じ物が固定された表紙より立ち上がった垂れ防止手段の立ち上がり部は、
    綴じ具を固定された表紙と直交する綴環と略平行に立ち上がり、
    綴じ具を固定された表紙と直交する綴環と交差し表紙と略平行なプレート状の被綴じ物押さえ具を、その端縁の表面及び裏面を挟むように嵌挿するための嵌挿溝が、綴じ具に向かって開放されるように形成された、請求項1ないし10のいずれかに記載のファイル。
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