JP4885926B2 - ファイル・バインダ類 - Google Patents

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Description

この発明は、ファイル・バインダ類に関し、特に例えば綴じ穴のあいた被綴じ物を綴じる綴じ具を備えたファイルに関する。
この発明の背景となる従来の綴じ穴のあいた被綴じ物を綴じる綴じ具として、リング綴じ具、パイプ式綴じ具、A−Z型綴じ具があるが、その一例が、たとえば特開2006−159913号公報に開示されている。この公報に開示されている綴じ具は、いわゆるD型リング綴じ具をファイル用表紙に固定し、綴じ穴のあいた被綴じ物を綴じるように構成されている。
特開2006−159913号公報
従来のD型又はO型リングの綴じ具を用いたファイル1においては、図35に示すように、用箋等の被綴じ物2の綴じ穴3より綴じ具4の綴環5が細いので、綴じ具4を垂直に立てるようにしてファイル1を立てたとき、用箋等の被綴じ物2の自重により綴じ具4の綴環5に綴じられた被綴じ物2が垂れてしまい、被綴じ物2の下端縁6が表紙7よりはみ出すという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、被綴じ物が垂れて表紙より出ないように綴じることができるファイル・バインダ類を提供することである。
この発明にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、前記綴じ具は、ファイル・バインダ類を綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が、立てたとき下に位置する表紙の端縁より外に出ないように、前記端縁に近い綴じ杆における、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域を、前記端縁より遠い方の綴じ杆より、前記下に位置する端縁を有する表紙と略直交するように連設された表紙の内面より離れる形状に形成された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項2にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、前記綴じ具は、ファイル・バインダ類を綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が、立てたとき下に位置する表紙の端縁より外に出ないように、前記端縁に近い綴じ杆における、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁より遠い方の綴じ杆より、前記下に位置する端縁を有する表紙と略直交するように連設された表紙の内面より離れた位置において、表紙に固定された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項3にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、前記綴じ具は、ファイル・バインダ類を綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が、立てたとき下に位置する表紙の端縁より外に出ないように、前記端縁に近い綴じ杆における、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域を、前記端縁より遠い方の綴じ杆より、背表紙より離れた位置に位置させるために、綴じ具全体を背表紙と斜交させて、前記端縁と略直交する背表紙の内面又は前記端縁を有する表紙の内面に固定された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項4にかかるファイル・バインダ類は、前記綴じ具は、前記立てたとき下に位置する端縁に近い綴じ杆における、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域を、前記端縁より遠い方の綴じ杆より、前記下に位置する端縁を有する表紙と略直交するように連設された表紙の内面より離れる形状に形成された、請求項2に記載のファイル・バインダ類である。
この発明の請求項5にかかるファイル・バインダ類は、前記綴じ具は、前記立てたとき下に位置する端縁に近い綴じ杆もおける表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域が、遠い方の綴じ杆より、前記端縁と略直交する背表紙の内面より離れるように、綴じ杆の高さ、綴じ杆の大きさ又は綴じ杆の位置を変えた綴じ具である、請求項1又は2に記載のファイル・バインダ類である。
この発明の請求項6にかかるファイル・バインダ類は、前記綴じ具は、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁に近い方の綴じ杆の方が遠い方の綴じ杆より、前記端縁と略直交する背表紙の内面より離れるように、垂れ防止手段を介在させて、表紙に固定された、請求項2又は3に記載のファイル・バインダ類である。
この発明によれば、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、ファイル・バインダ類を綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が表紙の端縁より外に出ないように、綴じ具が表紙に固定されているので、ファイルに綴じられた被綴じ物が垂れないように綴じることができる。
請求項2の発明によれば、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、前記綴じ具は、ファイル・バインダ類を綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が、立てたとき下に位置する表紙の端縁より外に出ないように、前記端縁に近い綴じ杆における、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁より遠い方の綴じ杆より、前記下に位置する端縁を有する表紙と略直交するように連設された表紙の内面より離れた位置において、表紙に固定されているので、ファイルの表紙を閉じるだけで、綴じ杆の異なりにより被綴じ物が垂れないように綴じることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
一般的には、ファイルとはおおむね記録済みの文書(伝票・カタログ・書類など)をとじ、又は、はさみ入れて整理・保管することのできる表紙をいい、バインダーとはおおむね未記録のとじ穴のある用紙(ルーズリーフ、帳票など)を挿入し、記録できる、とじ具付き表紙をいうが、この発明の特許請求の範囲及び明細書においては、綴じ具の付いたファイルとバインダーとを総称して、ファイル又はファイル・バインダ類という。
図1は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの一部を断面とした正面図解図である。図2は、図1図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1010は、表紙1012と、表紙1012に固定された綴じ具10とを含む。
綴じ具10に綴じられる被綴じ物たる用箋は、綴じ穴の直径は約6mm,綴じ穴の中心から中心までの間隔は約80mm,用箋の端から綴じ穴の中心まで12mm,用箋のヘリの中央に対し綴じ穴は対称の位置にある。
表紙1012は、前記綴じ具10の保持部材を固定する背表紙1014と、前記背表紙1014の両端に開閉自在に延設された、表表紙1016及び裏表紙1018とを備え、図1,2及び32に示すように、表表紙1016と裏表紙1018が背表紙1014に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1016及び裏表紙1018は、背表紙1014寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1016の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1020及び裏表紙1018の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1022は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1020は、背表紙1014と表表紙1016との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1022は、背表紙1014と裏表紙1018との境界に設けられている。
この綴じ具10の第1の綴環12及び第2の綴環14は、O字型であり、図32に示すように、綴じ具の長さ(D)と、綴じ具の幅(E)と、綴じ具の高さ(H)とを有する。
この綴じ具10の綴環は、第1の綴環12と第2の綴環14とからなるが、第1の綴環12の第1の半割杆12aと第2の半割杆12b及び第2の綴環14の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとがそれぞれ線対称であり、その形状が略同じである。
すなわち、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の綴環14の第3の半割杆14aは、略半円環状であり、もう一方の(第1の綴環12の)第2の半割杆12b及び(第2の綴環14の)第4の半割杆14bは、略半円環状であり、背表紙1014の内側に位置する。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環12及び第2の綴環14ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H)方向は、表紙1012の幅(E)方向にのび、且つ表表紙1016と裏表紙1018の内面と直交し背表紙1014の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具10は、表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022との間に少し距離をおいて、背表紙1014の内面に固定されており、第1の綴環12の基部と頂部との間の長さ及び第2の綴環14の基部と頂部との間の長さ(すなわち第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H))は、両方略同等に形成されている。
このファイル1010は、綴じ具10の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段1030が綴じ具10の側に形成されている。
垂れ防止手段1030は、表紙1012の表表紙1016を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げ且つ裏表紙1018を裏側薄肉ヒンジ部1022において折り曲げて閉じ、ファイルを綴じ具10の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域が立てたとき下に位置する表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より外(下方)に出ないように、第1の綴環12と第2の綴環14ののびる方向(高さ方向)における高さ位置を変えることにより、構成される。すなわち、前記表表紙1016及び裏表紙1018の端縁に近い第2の綴環14における、表紙1012が閉じられたときに被綴じ物Sを綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁より遠い方の第1の綴環12より、前記下に位置する下端縁を有する表表紙1016及び裏表紙1018と直交するように連設された背表紙1014の内面より離れた位置において、表紙1012に固定されている。
この実施の形態における綴じ具10は、表紙1012が閉じられたときに被綴じ物Sを綴じている綴じ杆すなわち第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の半割杆12b並びに第2の綴環14の第3の半割杆14a及び第4の半割杆14bの領域が、前記表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁に近い方の第2の綴環14の方が遠い方の第1の綴環12より背表紙1014から離れた位置において、前記下端縁と直交する背表紙1014の内面に、垂れ防止手段1030を構成する押し上げ片90を介在させて、固定されている。
表紙1012が閉じられたときに被綴じ物Sを綴じている綴じ杆の領域とは、例えば、図2に示すように、綴じ杆の頂部にある綴杆係止部50及びその近傍である。
この実施の形態においては、図3において示すように、押し上げ片90は、上端側を薄く、下端側に至るに従って厚く形成され、綴じ具10の取り付け面92が、綴じ具10の幅以上の幅であって背表紙1014の幅と同等もしくは背表紙1014の幅より狭い幅を有する平面状である、断面三角形の略くさび形状を呈している。
押し上げ片90は、綴じ具10の保持部材の裏面に、その取り付け面92において取り付けられるとともに、前記取り付け面92に相対する固定面94において背表紙1014の内面に固定される。
而して、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物Sの綴じ穴に、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の半割杆12b並びに第2の綴環14の第3の半割杆14a及び第4の半割杆14bを挿通して、綴じ具10に被綴じ物Sを綴じられたファイル1010を閉じ、且つ、ファイル1010を、綴じ具10の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域である自由端側の近傍の下端縁S1が、表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より垂れ下がることなく、外に出ない。
引き続き、綴じ具10について、主として図4ないし13に基づき、さらに詳しく説明する。
綴じ具10は、環状の綴じ杆を構成する一対のそれぞれ略円環状の金属製の第1の綴環12および第1の綴環12と一対の第2の綴環14と、前記第1の綴環12および第2の綴環14をそれぞれ間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材16と、その表面に第1の綴環12および第2の綴環14が間隔をおいて第1の綴環12および第2の綴環14のそれぞれの基部が固定され、第1の綴環12および第2の綴環14が前記保持部材16に固定されるように保持部材16の内側に可動自在に固定された作動部材18と、作動部材18を付勢する開閉部材40とを備え、第1の綴環12及び第2の綴環14を開くときに、保持部材16内で第1の綴環12及び第2の綴環14を保持部材16の長手方向に移動させるように構成されている。
この綴じ具10の綴じ杆は、主綴じ杆たる第1の綴環12と副綴じ杆たる第2の綴環14とからなる開閉自在の2穴タイプである。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、同一方向に向けて、その綴杆係止部50を指で外すことができるように構成されている。
そして、綴じ杆を閉じるときは、主綴じ杆たる第1の綴環12を、例えば親指と人差し指で直接挟んで閉じるように構成されており、第1の綴環12を2本の指で挟んで閉じる方向に作動させると、副綴じ杆たる第2の綴環14は追動するように構成されている。
保持部材16は、第1の綴環12と第2の綴環14とを所定の間隔をおいて設けることができる長さを備える平面視略長方形で、その両端、すなわち表紙1012に取り付ける取付孔20近傍においては、平面視略半円弧状に形成されている。
保持部材16は、第1の綴環12および第2の綴環14を固定する部位より長手方向における外側近傍より内側に向かって、その中央が膨出した断面略半円弧状の被綴じ物載置部22を備え、且つ、被綴じ物載置部22の内側は保持空間を備え、その保持空間に作動部材18等を収容するように構成されている。
保持部材16の被綴じ物載置部22の両端には、その長手方向に略その一端から他端に亘って、作動部材18を摺動自在に保持する保持壁24が設けられている。この実施の形態においては、保持壁24は、保持部材16の長手方向において、第1の綴環12および第2の綴環14のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bが連設され、第1の保持壁24aと第2の保持壁24bとは平行で略同一の形状の板状である。
そして、この第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bと被綴じ物載置部22によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材18、開閉部材40等が収容される。
保持部材16の被綴じ物載置部22には、第1の綴環12と第2の綴環14とを、一定の間隔(日本工業規格等で決められている一定の長さ)をおいて遊貫するための第1の貫通孔26と第2の貫通孔28がそれぞれ穿設されている。
第1の貫通孔26と第2の貫通孔28とは、第1の綴環12を構成する第1の半割杆12aおよび第2の半割杆12bと、第2の綴環14を構成する第3の半割杆14aおよび第4の半割杆14bとに対応して、保持部材16の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
作動部材18は、平面視略長方形状金属板からなる一対の第1の作動片30および第2の作動片32からなる。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、その長手方向において、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bと平行でその内面に摺動する外側端縁30b及び外側端縁32bが形成され、該外側端縁30b及び外側端縁32bと平行に当該一対の第1の作動片30及び第2の作動片32を突き合わせる突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aが内側縁に形成されている。第1の作動片30及び第2の作動片32は、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aの長手方向における中央C(図8及び図9図示)を対称の中心とする点対称形で、保持部材16の保持空間内において各々をその長手方向において並置したとき、各々その内側縁において屈曲自在に係合する。
そして、第1の作動片30および第2の作動片32は、外側から力が加わらないときには、第1の作動片30と第2の作動片32とが谷折り、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面より離れた方向(突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが、図8図示平面Pxyより下側)に向いて、あるいはまた、山折り、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面に近づいた方向(突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが図8図示平面Pxyより上側)に向いて、その谷折りまたは山折りの状態を維持するように、保持部材16の内側の保持空間部に内設されている。
平面Pxyとは、第1の綴環12と第2の綴環14それぞれの基部が第1の作動片30と第2の作動片32に固着された部分(4箇所)を通る左右軸Y1,Y2および前後軸X1,X2(図8図示)を含む平面である。
作動部材18は、一方の作動片、すなわち第1の作動片30における保持部材16の被綴じ物載置部22の内側面と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴環12を構成する第1の半割杆12aの基部が固定され、且つ、前記第1の半割杆12aとは一定の間隔をおいて、第2の綴環14を構成する第3の半割杆14aの基部が固定されている。
また、他方の作動片、すなわち第2の作動片32における保持部材16の被綴じ物載置部22と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴環12を構成する第2の半割杆12bの基部が固定され、且つ、前記第2の半割杆12bと一定の間隔をおいて、第2の綴環14を構成する第4の半割杆14bの基部が固定されている。
前記作動部材18は、前記開閉部材40を収容するために、開閉部材収容部36が、第1の綴環12及び第2の綴環14が固定された表面とは反対側の裏面側より表面側に向けて凹設されている。
前記作動部材18は、第1の作動片30の突き合わせ縁30aの近傍が第1の綴環12の突き出る方向に向けて凹まされ且つ第2の作動片32の突き合わせ縁32aの近傍が第2の綴環14の突き出る方向に向けて凹まされることにより、第1の作動片30に形成された凹み36aと第2の作動片32に形成された凹み36bとを形成されてなる開閉部材収容部36が形成されている。
凹み36aは、突き合わせ縁30a側が深く凹まされ、第1の綴環12側の上縁及び第2の綴環14側の下縁は略平行で、突き合わせ縁30aと略直交する平面視略方形状である。
凹み36bは、突き合わせ縁32a側が深く凹まされ、第1の綴環12側の上縁及び第2の綴環14側の下縁は略平行で、突き合わせ縁32aと略直交する平面視略方形状である。
前記開閉部材収容部36は、第1の作動片30に形成された凹み36aと第2の作動片32に形成された凹み36bとが、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを軸として線対称形に形成されて構成されている。
前記開閉部材40は、第1の綴環12及び第2の綴環14が固定された表面とは反対側の裏面側において、作動部材18の前記開閉部材収容部36に固定され、前記第1の綴環12及び第2の綴環14を開くときに、保持部材16内で、前記作動片30及び作動片32を保持部材16の長手方向に移動させるとともに保持部材16の内面に近づいた方向に保持されるように、第1の綴環12及び第2の綴環14を開く方向に変化させるように形成されているので、開閉部材収容部36は、開閉部材40を収容し、開閉部材40の作用により第1の作動片30と第2の作動片32とが低背化を図るように構成されている。
そして、前記第1の綴環12および第2の綴環14が閉じるときには、図10に示すように、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、その突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが保持部材16の内面(被綴じ物載置部22の内面)より離れた方向に向いて(すなわち谷折りの状態)、第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが突き合わされた状態において保持されるとともに、前記第1の綴環12および第2の綴環14を開くときには、図13に示すように、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、保持部材16の内面(被綴じ物載置部22の内面)に近づいた方向に向いて(すなわち山折り状態)、第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが突き合わされた状態に保持されるように保持部材16内の空間において固定される。
また、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、保持部材16の被綴じ物載置部22の内面に近づいた方向、すなわち山折りの状態においては、第1の作動片30と第2の作動片32の長手方向、すなわち第1の作動片30と第2の作動片32に固着された第1の半割杆12aと第3の半割杆14aとを結ぶ線(X1(図8図示))および第2の半割杆12bと第4の半割杆14bとを結ぶ線(X2(図8図示))と平行な方向に、第1の作動片30と第2の作動片32とを移動させることができるように摺動自在に内設されている。
第1の作動片30の凹み36a内で突き合わせ縁30a側及び第2の作動片32の凹み36b内で突き合わせ縁32a側において、第1の綴環12と第2の綴環14とを開閉方向に変化させる開閉部材40が設けられている。
前記開閉部材40は、前記作動部材18を構成する一対の作動片すなわち第1の作動片30と第2の作動片32との間において、一対の第1の作動片30と第2の作動片32をそれぞれ逆方向に移動させるとともに、綴じ杆すなわち第1の綴環12及び第2の綴環14の開閉状態を保持させるように、第1の作動片30に間隔をおいて固定された綴じ杆すなわち第1の半割杆12a及び第3の半割杆14aの基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向であり、且つ第2の作動片32に間隔をおいて固定された綴じ杆すなわち第2の半割杆12b及び第4の半割杆14bの基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向に、架け渡されている。
開閉部材40は、引っ張りコイルバネからなり、巻線部44と、巻線部44の両端から巻線部44を巻き起こしてフックとした固定先端部42a及び固定先端部42bとを備える。開閉部材40は、図7(A)に示すように、巻線部44の円周方向に規制腕部46aと規制腕部46bとが平行に突き出されている。
前記開閉部材40は、第1の綴環12と第2の綴環14とが閉じた状態において、無負荷時には密着していた巻線部44がのびるように引っ張られた引っ張り荷重を受けた状態で、荷重を受ける固定先端部42aが第1の作動片30に、固定先端部42bが第2の作動片32に固定されている。
更に、第1の綴環12と第2の綴環14とが閉じた状態において、開いた状態から閉じた状態への方向に向けて第1の作動片30と第2の作動片32とを突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを中心に回動させる方向に、巻線部44(コイル)の中心軸まわりにねじりモーメントを受け、ばねに荷重が加わり、素線に曲げ応力を発生させて、固定先端部42aが第1の作動片30に、固定先端部42bが第2の作動片32に固定されている。
この場合、開閉部材40は、巻線部44にねじりモーメントなどの負荷が加わっていない状態(図7(A)図示)からみて、巻線部44の巻き数が1巻以上増えるように巻線部44を1回転以上ねじった状態(固定先端部42a及び規制腕部46aがR方向、固定先端部42b及び規制腕部46bがQ方向(図7(A)図示))で、固定先端部42a及び42bが開閉部材固定部38a及び開閉部材固定部38bにそれぞれ固定される。
ばねに荷重を加える荷重の方向としては、巻線部44(コイル)を巻き込む方向に向くように構成されている。
開閉部材40は、第1の作動片30と第2の作動片32との突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが、谷折り状態(図10図示)、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面より離れた状態に保持された状態にあるときに、伸展した状態となるように、第1の作動片30と第2の作動片32との間において斜めに架け渡され、この状態において、元の状態に戻ろうとする力が働くように構成されている。
開閉部材40は、第1の作動片30および第2の作動片32のそれぞれの長手方向、すなわち第1の作動片30の第1の半割杆12aを固定する部位と第3の半割杆14aを固定する部位とを結ぶ線(前後軸X1(図8図示))および第2の作動片32の第2の半割杆12bを固定する部位と第4の半割杆14bを固定する部位とを結ぶ線(前後軸X2(図8図示))と斜めに交差する方向に架け渡されている。
そして、1対の前記第1の作動片30及び第2の作動片32は、前記保持部材16の長手方向において互いに逆方向に移動させることにより、前記半割杆の組み合わせによる前記第1の綴環12及び第2の綴環14が分離され、前記第1の綴環12及び第2の綴環14が分離されたときに、前記開閉部材40は、前記第1の作動片30と第2の作動片32とを付勢して、前記第1の半割杆12aと第2の半割杆12b及び第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとを開放させる。
そして、開閉部材40の弾性により、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、第1の綴環12と第2の綴環14を手で開き始めたとき、すなわち、第1の綴環12と第2の綴環14のそれぞれの綴杆係止部50を外したとき、伸びていた開閉部材40の巻線部44を更に伸ばす方向に作用させ、第1の綴環12の第1の半割杆12aと第2の半割杆12bとが離れる方向(第1の半割杆12aはO1方向で、第2の半割杆12bはO2方向(図8図示))および第2の綴環14の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとが離れる方向(第3の半割杆14aはO1方向で、第4の半割杆14bはO2方向(図8図示))に移動し、第1の作動片30と第2の作動片32とをそれぞれ逆方向(第1の作動片30はO1方向で、第2の作動片32はO2方向(図8図示))に移動させるように作用する(図11参照)。
さらに、開閉部材40は、第1の半割杆12aと第2の半割杆12bとをおよび第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとを円周方向(図8図示の左右軸Y1および左右軸Y2方向)に引き離すように作用する。ねじられていた開閉部材40は、図7(B)(C)の矢印方向に示すように元の状態に戻ろうとして、第1の半割杆12aと第2の半割杆12bとをおよび第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとを第1の綴環12及び第2の綴環14の円周方向(第1の半割杆12aおよび第3の半割杆14aはO3方向、第2の半割杆12bおよび第4の半割杆14bはO4方向(図8図示))に引き離すように作用する(図12(A)参照)。
そして、開閉部材40は、開閉部材40の弾性により伸びていた巻線部44が縮む方向に作用して、作動部材18を構成する第1の作動片30は、綴杆係止部50を閉じる位置の方向(O1とは反対の方向(図8図示))に移動し、且つ、第2の作動片32は、綴杆係止部50を閉じる位置の方向(O2とは反対の方向(図8図示))に移動する。(図12(B)及び13参照)。
図14は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの図解図であり、(A)は、ファイルの表紙を閉じた状態の平面図解図であり、(B)は、ファイルの表紙を閉じた状態の一部を断面とした正面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1010は、表紙1012と、表紙1012に固定された綴じ具110とを含む。
綴じ具110に綴じられる被綴じ物たる用箋は、綴じ穴の直径は約6mm,綴じ穴の中心から中心までの間隔は約80mm,用箋の端から綴じ穴の中心まで12mm,用箋のヘリの中央に対し綴じ穴は対称の位置にある。
表紙1012は、前記綴じ具110の保持部材を固定する背表紙1014と、前記背表紙1014の両端に開閉自在に延設された、表表紙1016及び裏表紙1018とを備え、図14に示すように、表表紙1016と裏表紙1018が背表紙1014に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1016及び裏表紙1018は、背表紙1014寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1016の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1020及び裏表紙1018の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1022は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1020は、背表紙1014と表表紙1016との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1022は背表紙1014と裏表紙1018との境界に設けられている。
この綴じ具110の第1の綴環112及び第2の綴環114は、O字型であり、綴じ具の長さ(D)と、綴じ具の幅(E)と、綴じ具の高さ(H)とを有する。
この綴じ具110の綴環は、第1の綴環112と第2の綴環114とからなるが、第1の綴環112の第1の半割杆112aと第2の半割杆112b及び第2の綴環114の第3の半割杆114aと第4の半割杆114bとがそれぞれ線対称であり、その形状が略同じである。
すなわち、第1の綴環112の半割杆112a及び第2の綴環114の半割杆114aは、略半円環状であり、もう一方の(第1の綴環112の)半割杆112b及び(第2の綴環114の)半割杆114bは略半円環状であり、背表紙1014の内側に位置する。
第1の綴環112と第2の綴環114とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環112及び第2の綴環114ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環112及び第2の綴環114の高さ(H)方向は、表紙1012の幅(A)方向にのび、且つ表表紙1016と裏表紙1018の内面と直交し背表紙1014の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具110は、表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022との間に少し距離をおいて、背表紙1014の内面に固定されており、第1の綴環112の基部と頂部との間の長さ及び第2の綴環1014の基部と頂部との間の長さ(すなわち第1の綴環112及び第2の綴環114の高さ(H))は、下側の第2の綴環114の方が上側の第1の綴環112より長く形成されている。
このファイル1010は、綴じ具110を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段1030が綴じ具110に構成されている。
このファイル1010は、綴じ具110の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段1030が綴じ具110の側に形成されている。
垂れ防止手段1030は、表紙1012の表表紙1016を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げ且つ裏表紙1018を裏側薄肉ヒンジ部1022において折り曲げて閉じ、ファイル・バインダ類を綴じ具110の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域が立てたとき下に位置する表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より外に出ないように、綴じ杆の高さ(H)を変えることにより構成される。すなわち、綴じ具110は、前記表表紙1016及び裏表紙1018の端縁に近い第2の綴環114における、表紙1012が閉じられたときに被綴じ物Sを綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁より遠い方の第1の綴環112より、前記下に位置する下端縁を有する表表紙1016及び裏表紙1018と直交するように連設された背表紙1014の内面より離れた位置において、背表紙1014に固定されるように形成されている。
この実施の形態における綴じ具110は、表紙1012が閉じられたとき被綴じ物Sを綴じている綴じ杆すなわち第1の綴環112の第1の半割杆112a及び第2の半割杆112b並びに第2の綴環114の第3の半割杆114a及び第4の半割杆114bの領域が、前記表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁に近い方の第2の綴環114の方が遠い方の第1の綴環112より背表紙1014から離れた位置に位置するように、第2の綴環114の第3の半割杆114a及び第4の半割杆114bの方が第1の綴環112の第1の半割杆112a及び第2の半割杆112bより大きいすなわち大きい径に形成されている。
表紙1012が閉じられたとき被綴じ物Sを綴じている綴じ杆の領域とは、例えば、図14に示すように、綴じ杆の頂部にある綴杆係止部150及びその近傍である。
而して、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物Sの綴じ穴に、第1の綴環112の第1の半割杆112a及び第2の半割杆112b並びに第2の綴環114の第3の半割杆114a及び第4の半割杆114bを挿通して、綴じ具110に被綴じ物Sを綴じられたファイル1010を閉じ、且つ、ファイル1010を、綴じ具110の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域である自由端側の近傍の下端縁S1が、表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より垂れ下がることなく、外に出ない。
図17は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの一部を断面とした正面図解図である。図18は、図17図示ファイルの表紙を開いた状態の斜視図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1010は、表紙1012と、表紙1012に固定された綴じ具210とを含む。
綴じ具210に綴じられる被綴じ物たる用箋は、綴じ穴の直径は約6mm,綴じ穴の中心から中心までの間隔は約80mm,用箋の端から綴じ穴の中心まで12mm,用箋のヘリの中央に対し綴じ穴は対称の位置にある。
表紙1012は、前記綴じ具210の保持部材を固定する背表紙1014と、前記背表紙1014の両端に開閉自在に延設された、表表紙1016及び裏表紙1018とを備え、図17及び33に示すように、表表紙1016と裏表紙1018が背表紙1014に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1016及び裏表紙1018は、背表紙1014寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1016の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1020及び裏表紙1018の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1022は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1020は、背表紙1014と表表紙1016との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1022は、背表紙1014と裏表紙1018との境界に設けられている。
この綴じ具210の第1の綴環212及び第2の綴環214は、D字型であり、綴じ具の長さ(D)と、綴じ具の幅(E)と、綴じ具の高さ(H)とを有する。
この綴じ具210の綴環は、第1の綴環212と第2の綴環214とからなるが、第1の綴環212の第1の半割杆212aと第2の半割杆212b及び第2の綴環214の第3の半割杆214aと第4の半割杆214bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環212の第1の半割杆212a及び第2の綴環214の第3の半割杆214aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環212の)第2の半割杆212b及び(第2の綴環214の)第4の半割杆214bは、略半円形状であり、背表紙1014の側に位置する。
第1の綴環212と第2の綴環214とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環212及び第2の綴環214ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環212及び第2の綴環214の高さ(H)方向は、表紙1012の幅(A)方向にのび、且つ表表紙1016と裏表紙1018の内面と直交し背表紙1014の内表面並びに表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022と斜交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具210は、表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022との間に少し距離をおいて、裏表紙1018の内面に固定されており、第1の綴環212の基部と頂部との間の長さ及び第2の綴環214の基部と頂部との間の長さ(すなわち第1の綴環212及び第2の綴環214の高さ(H))は、両方略同等に形成されている。
このファイル1010は、綴じ具210の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段1030が綴じ具210の側に形成されている。
垂れ防止手段1030は、表紙1012の表表紙1016を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げ且つ裏表紙1018を裏側薄肉ヒンジ部1022において折り曲げて閉じ、ファイル・バインダ類を綴じ具210の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域が立てたとき下に位置する表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より外に出ないように、綴じ杆の表紙1012への取り付け位置を変えることにより構成される。すなわち、綴じ具210は、前記表表紙1016及び裏表紙1018の端縁に近い第2の綴環214における、表紙1012が閉じられたときに被綴じ物Sを綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁より遠い方の第1の綴環212より、前記下に位置する下端縁を有する表表紙1016及び裏表紙1018と直交するように連設された背表紙1014の内面より離れた位置において、表紙1012に固定されている。
この実施の形態における綴じ具210は、表紙1012が閉じられたとき被綴じ物Sを綴じている綴じ杆すなわち第1の綴環212の第1の半割杆212a並びに第2の綴環214の第3の半割杆214aの領域が、前記表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁に近い方の第2の綴環214の方が遠い方の上側の第1の綴環212より背表紙1014から離れた位置に位置するように、下側の第2の綴環214の第3の半割杆214a及び第4の半割杆214bの方が上側の第1の綴環212の第1の半割杆212a及び第2の半割杆212bより背表紙1014から遠ざかるように、綴じ具210全体が背表紙1014と斜交するように形成されている。
表紙1012が閉じられたとき被綴じ物Sを綴じている綴じ杆の領域とは、例えば、図17に示すように、第1の綴環212の第1の半割杆212a及び第2の綴環214の第3の半割杆214aの垂直部分である。
而して、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物Sの綴じ穴に、第1の綴環212の第1の半割杆212a及び第2の半割杆212b並びに第2の綴環214の第3の半割杆214a及び第4の半割杆214bを挿通して、綴じ具210に被綴じ物Sを綴じられたファイル1010を閉じ、且つ、ファイル1010を、綴じ具210の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域である自由端側の近傍の下端縁が、表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より垂れ下がることなく、外に出ない。
図20は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの図解図であり、(A)は、ファイルの表紙を閉じた状態の平面図解図であり、(B)は、ファイルの表紙を閉じた状態の一部を断面とした正面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1010は、表紙1012と、表紙1012に固定された綴じ具310とを含む。
綴じ具310に綴じられる被綴じ物たる用箋は、綴じ穴の直径は約6mm,綴じ穴の中心から中心までの間隔は約80mm,用箋の端から綴じ穴の中心まで12mm,用箋のヘリの中央に対し綴じ穴は対称の位置にある。
表紙1012は、前記綴じ具310の保持部材を固定する背表紙1014と、前記背表紙1014の両端に開閉自在に延設された、表表紙1016及び裏表紙1018とを備え、図20及び33に示すように、表表紙1016と裏表紙1018が背表紙1014に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1016及び裏表紙1018は、背表紙1014寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1016の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1020及び裏表紙1018の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1022は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1020は、背表紙1014と表表紙1016との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1022は、背表紙1014と裏表紙1018との境界に設けられている。
この綴じ具310の第1の綴環312及び第2の綴環314は、D字型であり、綴じ具の長さ(D)と、綴じ具の幅(E)と、綴じ具の高さ(H)とを有する。
この綴じ具310の綴環は、第1の綴環312と第2の綴環314とからなるが、第1の綴環312の第1の半割杆312aと第2の半割杆312b及び第2の綴環314の第3の半割杆314aと第4の半割杆314bとがそれぞれ線対称ではなく、その形状が異なる。
すなわち、第1の綴環312の半割杆312a及び第2の綴環314の半割杆314aは、略コ字型であり、もう一方の(第1の綴環312の)半割杆312b及び(第2の綴環314の)半割杆314bは、略半円形状であり、背表紙1014の側に位置する。
第1の綴環312と第2の綴環314とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環312及び第2の綴環314ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環312及び第2の綴環314の高さ(H)方向は、表紙1012の幅(A)方向にのび、且つ表表紙1016と裏表紙1018の内面と直交し背表紙1014の内表面並びに表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具310は、表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022との間に少し距離をおいて、裏表紙1018の内面に固定されており、第1の綴環312の基部と頂部との間の長さ及び第2の綴環314の基部と頂部との間の長さ(すなわち第1の綴環312及び第2の綴環314の高さ(H))は、第2の綴環314の方が第1の綴環312より全体的に大きく形成されている。
このファイル1010は、綴じ具310の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段1030が綴じ具310の側に形成されている。
垂れ防止手段1030は、表紙1012の表表紙1016を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げ且つ裏表紙1018を裏側薄肉ヒンジ部1022において折り曲げて閉じ、ファイル・バインダ類を綴じ具310の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域が立てたとき下に位置する表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より外に出ないように、綴じ杆の大きさすなわち綴じ具の幅(E)を変えることにより構成される。すなわち、綴じ具310は、前記表表紙1016及び裏表紙1018の端縁に近い第2の綴環314における、表紙1012が閉じられたときに被綴じ物Sを綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁より遠い方の第1の綴環312より、前記下に位置する下端縁を有する表表紙1016及び裏表紙1018と直交するように連設された背表紙1014の内面より離れた位置において、表紙1012に固定されるように、形成されている。
この実施の形態における綴じ具310は、表紙1012が閉じられたとき被綴じ物Sを綴じている綴じ杆すなわち第1の綴環312の第1の半割杆312a並びに第2の綴環314の第3の半割杆314aの領域が、前記表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁に近い方の第2の綴環314の方が遠い方の上側の第1の綴環312より背表紙1014から離れた位置に位置するように、下側の第2の綴環314の第3の半割杆314a及び第4の半割杆314bの方が上側の第1の綴環312の第1の半割杆312a及び第2の半割杆312bより背表紙1014から遠ざかるように、第2の綴環314の方が第1の綴環312より全体的に大きく形成されている。
表紙1012が閉じられたとき被綴じ物Sを綴じている綴じ杆の領域とは、例えば、図20に示すように、第1の綴環312の第1の半割杆312a及び第2の綴環314の第3の半割杆314aの垂直部分である。
而して、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物Sの綴じ穴に、第1の綴環312の第1の半割杆312a及び第2の半割杆312b並びに第2の綴環314の第3の半割杆314a及び第4の半割杆314bを挿通して、綴じ具310に被綴じ物Sを綴じられたファイル1010を閉じ、且つ、ファイル1010を、綴じ具310の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域である自由端側の近傍の下端縁S1が、表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より垂れ下がることなく、外に出ない。
図22は、本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの図解図であり、(A)は、ファイルの表紙を閉じた状態の平面図解図であり、(B)は、ファイルの表紙を閉じた状態の一部を断面とした正面図解図である。図23は、図22図示ファイルの表紙を開いた状態の斜視図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1010は、表紙1012と、表紙1012に固定された綴じ具410とを含む。
綴じ具410に綴じられる被綴じ物たる用箋は、綴じ穴の直径は約6mm,綴じ穴の中心から中心までの間隔は約80mm,用箋の端から綴じ穴の中心まで12mm,用箋のヘリの中央に対し綴じ穴は対称の位置にある。
表紙1012は、前記綴じ具410の保持部材を固定する背表紙1014と、前記背表紙1014の両端に開閉自在に延設された、表表紙1016及び裏表紙1018とを備え、図22,23及び34に示すように、表表紙1016と裏表紙1018が背表紙1014に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1016及び裏表紙1018は、背表紙1014寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1016の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1020及び裏表紙1018の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1022は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1020は、背表紙1014と表表紙1016との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1022は背表紙1014と裏表紙1018との境界に設けられている。
この綴じ具410は、パイプ型綴じ具であり、綴じ具の長さ(D)と、綴じ具の幅(E)と、綴じ具の高さ(H)とを有する。
この綴じ具410の綴じ杆は、第1の綴じ杆602a,606aと第2の綴じ杆602b,606bとからなる。
すなわち、第1の綴じ杆602a,606a及び第2の綴じ杆602b,606bは、背表紙1014の内側に位置する。
第1の綴じ杆602a,606aと第2の綴じ杆602b,606bとは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴じ杆602a,606a及び第2の綴じ杆602b,606bのベース420との距離、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴じ杆602a,606a及び第2の綴じ杆602b,606bの幅(E)方向は、表紙1012の幅(A)方向にのび、且つ表表紙1016と裏表紙1018の内面と直交し背表紙1014の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具410の第1の綴じ杆602a,606a及び第2の綴じ杆602b,606bは、表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022との間に少し距離をおいて、背表紙1014より離れた位置において、表表紙1016と裏表紙1018との間に架け渡されるように構成されており、第1の綴じ杆602a,606aと背表紙1014との間の長さ及び第2の綴じ杆602b,606bと背表紙1014との間の長さは、下側の第2の綴じ杆602b,606bの方が上側の第1の綴じ杆602a,606aより長く形成されている。
このファイル1010は、綴じ具410を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段1030が綴じ具410に構成されている。
このファイル1010は、綴じ具410の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための垂れ防止手段1030が綴じ具410の側に形成されている。
垂れ防止手段1030は、表紙1012の表表紙1016を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げ且つ裏表紙1018を裏側薄肉ヒンジ部1022において折り曲げて閉じ、ファイル・バインダ類を綴じ具410の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域が立てたとき下に位置する表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より外に出ないように、綴じ杆の高さ位置を変えることにより構成される。すなわち、綴じ具410は、前記表表紙1016及び裏表紙1018の端縁に近い第2の綴じ杆602b,606bにおける、表紙1012が閉じられたときに被綴じ物Sを綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁より遠い方の第1の綴じ杆602a,606aより、前記下に位置する下端縁を有する表表紙1016及び裏表紙1018と直交するように連設された背表紙1014の内面より離れた位置において、表紙1012に固定されている。
この実施の形態における綴じ具410は、表紙1012が閉じられたとき被綴じ物Sを綴じている綴じ杆すなわち第1の綴じ杆602a,606a第2の綴じ杆602b,606bの領域が、前記表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁に近い方の第2の綴じ杆602b,606bの方が遠い方の第1の綴じ杆602a,606aより背表紙1014から離れた位置に位置するように、第2の綴じ杆602b,606bの方が第1の綴じ杆602a,606aより背表紙から遠くなるように形成されている。
而して、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物Sの綴じ穴に、第1の綴じ杆602a,606a及び第2の綴じ杆602b,606bを挿通して、綴じ具410に被綴じ物Sを綴じられたファイル1010を閉じ、且つ、ファイル1010を、綴じ具410の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域である自由端側の近傍の下端縁S1が、表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁S1より垂れ下がることなく、外に出ない。
引き続き、綴じ具410について、主として図24ないし31に基づき、さらに詳しく説明する。
綴じ具410は、背表紙1014に固定するための固定手段たるベース420を含む。
ベース420は、ABS樹脂などの合成樹脂などで構成されるほぼ方形板状の基板422を含む。
基板422は、例えばリベットなどの固定具を、基板422に貫設された取付孔422aに挿入し、表紙1012を構成するシートと固定することによって、背表紙1014に固定される。
ベース420は、平面視略長方状で、長さ方向を備え、基板422の幅方向の一方側(裏表紙1018側、B面側)端部には、傾斜部424が形成され、且つ、基板422の幅方向の他方側(表表紙1016側、A面側)端部には、傾斜部426が形成され、断面略U字型に形成されている。
この実施の形態においては、基板422の幅方向の一方側(裏表紙1018側、B面側)端部に、支持部428が上方に向けて立設され、該支持部428の内側に前記傾斜部424が形成され、且つ、基板422の幅方向の他方側(表表紙1016側、A面側)端部に、前記支持部428と同様に上方に向けて支持部430が立設され、その内側面に前記傾斜部426が形成されている。
一方(B面側)の傾斜部424及び支持部428と他方(A面側)の傾斜部426および支持部430とは対称に形成され、後述する綴杆体600をその両端から支持するように形成されている。
一方(B面側)の支持部428は、幅方向におけるその外側に第1枢支部432、第2枢支部434、第3枢支部436及び第4枢支部438が設けられる。
又、他方(A面側)の支持部430は、幅方向におけるその外側に第1枢支部440、第2枢支部442、第3枢支部444及び第4枢支部446が設けられている。
第1枢支部432と第3枢支部436とは、手前側に並んで設けられ、第2枢支部434と第4枢支部438とは向こう側に並んで設けれ、第1枢支部432と第3枢支部436との間には、収容部448が形成され、又、第2枢支部434と第4枢支部438との間には、収容部450が設けられている。
又、第1枢支部440と第3枢支部444とは手前側に並んで設けられ、第2枢支部442と第4枢支部446とは向こう側に並んで設けられ、第1枢支部440と第3枢支部444との間には、収容部452が形成され、第2枢支部442と第4枢支部446との間には、収容部454が形成されている。
一方(B面側)の支持部428は、基板422の中央近傍に、凹部458が設けられ、後述する弾発部530が収容される。
他方(A面側)の支持部430は、基板422の中央近傍に、凹部460が、後述する弾発部532が収容される。
固定手段たるベース420は、用箋等の被綴じ物Sの綴じ孔(2穴)に挿入され、保持する綴杆体600を固定するように構成され、綴杆体600は、用箋等の被綴じ物Sの綴じ孔(2穴)に挿入される前後一対の外側挿入部602を有する合成樹脂製第1の本体604と、被綴じ物Sの綴じ孔(2穴)に挿入されるための外側挿入部602に連架される上下一対の内側挿入部606を有する合成樹脂製第2の本体608とを備える。
前記一方の支持部428と他方の支持部430との間隔は、連架された外側挿入部602と内側挿入部606との間隔を縮めた状態で第1の本体604と第2の本体608とを固定できるようにするために、その間に、第1の本体604と第2の本体608との間隔に対応する長さが設けられている。
一方(B面側)の第1の本体604は、外側挿入部602を水平方向に支持するための、且つ固定手段の基板422より適宜な高さをおいて固定するための板状の立設部610を備える。立設部610は、基板422より外側挿入部602を適宜な高さにおいて支持するための高さを備え、且つ、外側挿入部602を、たとえばJIS(日本工業規格)において規定された2穴の綴じ孔の間隔に対応した上下2本の綴じ杆、すなわち、一対の第1の綴じ杆602a と第2の綴じ杆602bとを適宜な間隔をおいて支持するための長さを備えている。
又、他方(A面側)の第2の本体608は、内側挿入部606を水平方向に支持するための、且つ固定手段の基板422より適宜な高さをおいて固定するための板状の立設部612を備える。立設部612は、基板422より内側挿入部606を適宜な高さにおいて支持するための高さを備え、且つ、内側挿入部606を、たとえばJIS(日本工業規格)において規定された2穴の綴じ孔の間隔に対応した上下2本の綴じ杆、すなわち、一対の第1の綴じ杆606aと第2の綴じ杆606bとを適宜な間隔をおいて支持するための長さを備えている。
この実施の形態においては、一方の裏表紙1018側(B面側)の外側挿入部602を構成する第1の綴じ杆602a及び第2の綴じ杆602bは、中空部を有するパイプ状であり、他方の表表紙1016側(A面側)の内側挿入部606を構成する第1の綴じ杆606a及び第2の綴じ杆606bは、前記外側挿入部602の中空部に挿入されるように形成された棒状である。
外側挿入部602は、立設部610と合成樹脂で一体形成されている。
第2の綴じ杆606bは、前後一対の第1の綴じ杆606a及び第2の綴じ杆606bと、その第1の綴じ杆606a及び第2の綴じ杆606bとを連結する連結杆部606cとからなる平面視略コ字型の金属製綴杆素材606Aを、立設部612に貫設された第1の綴じ杆606a及び第2の綴じ杆606bを嵌挿するための貫通孔612a及び貫通孔612bに嵌挿して固定されて、立設部612より垂設されるように形成されている。
第1の本体604の立設部610の下部には、後述するように、固定手段たる支持部428の枢軸480に回転自在に支持されるための枢軸固定部614が、ベース420の長さ方向(表紙1012を垂直に立てたときの長手方向)において二箇所に分かれて、一対突設されている。
又、第2の本体608の立設部612の下部にも、前記立設部610と同様に、固定手段たる支持部430の枢軸482に回転自在に支持されるための枢軸固定部616が、ベース420の長さ方向(表紙1012を垂直に立てたときの表紙の高さ方向)において二箇所に分かれて、一対突設されている。
又、第1の本体604及び第2の本体608は、連架された外側挿入部602と内側挿入部606との間隔を縮めた状態で第1の本体604及び第2の本体608を固定手段たるベース420に固定する固定手段として、第1の本体604に設けられた係止部618と第2の本体608に設けられた係止部620とを含む。
第1の本体604の係止部618は、立設部610の上部に適宜な長さと深さを有する凹みをもって形成され、その上面に突起618aが突設されている。
又、第2の本体608の係止部620は、立設部612の上部に適宜な長さと深さを有する凹みをもって形成され、その上面に突起が形成されている。
この実施の形態においては、内側挿入部606を構成する連結杆部606cが立設部612に平行に係止部620に固定されており、該連結杆部606cが突起を形成するように構成されている。
次に、固定手段たるベース420に綴杆体600を固定する係合手段490について説明する。
係合手段490は、第1の本体604及び第2の本体608をベース420に固定する固定手段を構成し、係合手段490は、前記第1の本体604の上部及び側部に係合される合成樹脂製第1の係合側板492と、前記第2の本体608の上部及び側部に係合される合成樹脂製第2の係合側板494とを有する。
前記裏表紙1018側(B面側)の第1の係合側板492は、固定手段に設けられた円柱状金属製枢軸480に揺動自在に固定される。また、表表紙1016側(A面側)の第2の係合側板494は、固定手段に設けられた円柱状金属製枢軸482に揺動自在に固定される。
裏表紙1018側(B面側)の第1の係合側板492は、第1の本体604の長さ方向にのびる長さを有する係合体本体500の上部において内側(ベース420の幅方向における内側)に向けて突出されてなる上部係止部504と、係合体本体500の下部に設けられた第1枢支部508、第2枢支部510、第3枢支部512及び第4枢支部514とを備える。
表表紙1016側(A面側)の第1の係合側板494は、第2の本体608の長さ方向にのびる長さを有する係合体本体502の上部において内側(ベース420の幅方向における内側)に向けて突出されてなる上部係止部506と、係合体本体502の下部に設けられた第1枢支部516、第2枢支部518、第3枢支部520及び第4枢支部522とを備える。
裏表紙1018側(B面側)の第1の係合側板492は、その下部において適宜な間隔をあけて一対設けられた第1枢支部508、第2枢支部510、第3枢支部512及び第4枢支部514により、固定手段の枢軸480に回動自在に枢支される。
表表紙1016側(A面側)の第2の係合側板494は、その下部において適宜な間隔をあけて一対設けられた第1枢支部516、第2枢支部518、第3枢支部520及び第4枢支部522により、固定手段の枢軸482に回動自在に枢支される。
第1の係合側板492の上部係止部504は、係合体本体500の上端において、ベース420の幅方向における内側に向けて、突設され、第3枢支部512及び第4枢支部514より長い幅を備えており、その内端が弾発部530の上面に達するように形成されている。
上部係止部504の下面は、第1の本体604の係止部618の突起618aに係止されるための突条504aが突設されている。
第2の係合側板494の上部係止部506は、係合体本体502の上端において、ベース420の幅方向における内側に向けて、突設され、第3枢支部520及び第4枢支部522より長い幅を備えており、その内端が弾発部532の上面に達するように形成されている。
上部係止部506の下面は、第2の本体608の係止部620の突起たる連結杆部606cに係止されるための突条506aが突設されている。
枢軸480は、第1の係合側板492の第1枢支部508の枢軸孔、ベース420の第1枢支部432の枢軸孔、ベース420の第3枢支部436の枢軸孔、第1の係合側板492の第3枢支部512の枢軸孔、第1の係合側板492の第4枢支部514の枢軸孔、ベース420の第4枢支部438の枢軸孔、ベース420の第2枢支部434の枢軸孔、第1の係合側板492の第2枢支部510の枢軸孔に嵌挿されている。
枢軸482は、第2の係合側板494の第1枢支部516の枢軸孔、ベース420の第1枢支部440の枢軸孔、ベース420の第3枢支部444の枢軸孔、第2の係合側板494の第3枢支部520の枢軸孔、第2の係合側板494の第4枢支部522の枢軸孔、ベース420の第4枢支部446の枢軸孔、ベース420の第2枢支部442の枢軸孔、第2の係合側板494の第2枢支部518の枢軸孔に嵌挿されている。
第1の本体604及び第2の本体608を固定手段たるベース420に固定するために、係合手段490を構成する第1の係合側板492は、中央に、第1の本体604を保持するための弾発部530が形成され、且つ第2の係合側板494は、中央に、第2の本体608を保持するための弾発部532が形成されている。
弾発部530は、外側挿入部602と内側挿入部606とを縮めた状態で第1の本体604を固定手段たるベース420に固定するために、第1の本体604の上部に係合した第1の係合側板492を上側(上部係止部504側)にむけて付勢する。
弾発部532は、外側挿入部602と内側挿入部606とを縮めた状態で第2の本体608を固定手段たるベース420に固定するために、第2の本体608の上部に係合した第2の係合側板494を上側(上部係止部506側)にむけて付勢する。
弾発部530は、上部係止部504と対向して、弾発部530と上部係止部504と協働して、第1の本体604の係止部618と立設部610の枢軸480側の端縁とを挟持する。
弾発部532は、上部係止部506と対向しており、弾発部532と上部係止部506と協働して、第2の本体608の係止部620と立設部612の枢軸482側の端縁とを挟持する。
第1の綴じ杆606aと第2の綴じ杆606bを固定部材たる第1係合側板492及び第2係合側板494に固定したとき、弾発部530と上部係止部504とは第1の本体604を上下から挟持し、且つ弾発部532と上部係止部506とは、第2の本体608を上下から挟持するように構成されている。
ファイル412に用箋などの被綴じ物Sを保持するには、綴杆体600を固定手段から外した状態で、被綴じ物Sの綴じ孔に綴杆体600の外側挿入部602に挿通する。このとき、外側挿入部602の先端部は斜めになっているため、容易に書類等の被綴じ物Sの綴じ孔に外側挿入部602を挿通することができる。
次に、外側挿入部602内に内側挿入部606を構成する棒状の内側の挿入部たる第1の綴じ杆606aと第2の綴じ杆606bを挿入し、第1の本体604と第2の本体608との間に被綴じ物Sを保持させる。
次に、第1の本体604及び第2の本体608を、被綴じ物Sを保持した状態で、固定手段たる係合手段490内にその上方から嵌め込む。
このとき、第1の本体604および第2の本体608の外側面が係合手段490の第1の係合側板492および第2の係合側板494の内側面の傾斜に沿って、ベース420に向けて、嵌め込まれる。
そして、第1の本体604及び第2の本体608の下部に形成された枢軸固定部614及び枢軸固定部616を、固定手段の支持部428の枢軸480および支持部430の枢軸482に係合させる。
この実施の形態においては、綴杆体600の枢軸固定部614は、固定手段の支持部428の第1枢支部432と第3枢支部436との間に形成された収容部448及び第2枢支部434と第4枢支部438との間に形成された収容部450内に嵌め込まれ、枢軸480に係合するように構成されている。
綴杆体600の枢軸固定部616は、固定手段の支持部430の第1枢支部440と第3枢支部444との間に形成された第3収容部452及び第2枢支部442および第4枢支部446の間に形成された第4収容部454内に嵌め込まれ、枢軸482に係合するように構成されている。
綴杆体600が係合手段490に嵌め込まれるとき、第1の係合側板492及び第2の係合側板494は、弾発部530および弾発部532の付勢力に抗して、その上部を押し開くことができ、綴杆体600が下方に向けて嵌め込まれるように構成されている。
そして、綴杆体600の第1の本体604及び第2の本体608は、その下の縁が、弾発部530及び弾発部532の上面に突き当る。
一方、第1の係合側板492及び第2の係合側板494は、綴杆体600に嵌め込まれるとき、第1の係合側板492及び第2の係合側板494の弾性により上方が開いた状態になった後、上方の間隔が縮まり、第1の本体604の係止部618及び第2の本体608の係止部620に係合する。
すなわち、第1の係合側板492の上部係止部504と第2の係合側板494の上部係止部506とは、それぞれ第1の本体604の係止部618及び第2の本体608の係止部620に係合し、それぞれ第1の本体604の立設部610の側部及び第2の本体608の立設部612の側部を保持する。このとき、第1の係合側板492の上部係止部504は、第1の本体604の係止部618の突起618aに係止され、第2の係合側板494の上部係止部506は、第2の本体608の係止部620の突起たる連結杆部606cに係止される。
而して、第1の係合側板492の上部係止部504の下縁の突条504a及び第2の係合側板494の上部係止部506の下縁の突条506aが、第1の本体604の係止部618の突起618a及び第2の本体608の係止部620の突起たる連結杆部606cの上部から内側縁にかけての面に係合し、且つ第1の本体604の枢軸固定部614及び第2の本体608の枢軸固定部616が枢軸480及び枢軸482に係合することにより、綴杆体600は固定手段たるベース420に連結され固定される。
ファイル412に保持した用箋などの被綴じ物Sを取り外すときには、裏表紙1018側(B面側)の係合手段490の第1の係合側板492の上部を外側に向けて引くことにより、第1の係合側板492の上部係止部504を綴杆体600の係止部618の突起618aから外し、綴杆体600の第1の本体604を上方にむけて引けば、第1の本体604を固定手段から外すことができる。
また、綴杆体600の表表紙1016側(A面側)の第2の本体608を固定手段から外す場合、係合手段490の第2の係合側板494の上部を外側に向けて引くことにより、第2の係合側板494の上部係止部506を綴杆体600の係止部620の突起たる連結杆部606cから外し、綴杆体600の第2の本体608を上方に持ち上げれば、第2の本体608を固定手段から外すことができる。
この発明は、前記実施の形態の綴じ具に限らず、この発明の思想に基づき種々変更することが可能である。
例えば、パイプ型綴じ具の綴じ杆の位置を前記実施の形態のように第1の綴じ杆602a,606aと第2の綴じ杆602b,606bとの位置を直接考えるのではなく、図3に示す押し上げ片90をベース420の下面と背表紙1014との間に介在させて第1の綴じ杆602a,606aと背表紙1014の内面との間隔と第2の綴じ杆602b,606bと背表紙1014の内面との間隔を異なるようにしてもよい。
この発明にかかる綴じ具は、たとえば2穴用や4穴用など多穴用のファイル・バインダ類の綴じ具に適用できる。
本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの一部を断面とした正面図解図である。 図1図示ファイルの表紙を閉じた状態の断面図解図である。 図2に示す綴じ具の分解斜視図解図である。 本発明にかかる一実施の形態である綴具の一例を示す斜視図である。 保持部材の斜視図である。 作動部材及び開閉部材の斜視図解図である。 開閉部材の側面図解図であり、(A)は、元の状態の側面図解図であり、(B)は、巻線部の円周方向に力を加えて作動片に固定された状態の側面図解図であり、(C)は、巻線部の円周方向に力を加えて作動片に固定された状態の側面図解図である。 綴じ杆及び作動部材の図解図であり、(A)は、閉じた状態における綴じ杆と作動部材を示す平面図解図であり、(B)は、第2の作動片の左側図解図である。 閉じた状態における綴具の底面図である。 閉じた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図9A−A断面図であり、(B)は、図9B−B断面図である。 綴じ杆を開く状態を示す綴具の底面図である。 開く状態を示す綴具の底面図解図であり、(A)は、ほぼ開いた綴具の底面図解図であり、(B)は、開き終わった底面図解図である。 開いた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図12A−A断面図であり、(B)は、図12B−B断面図である。 本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの図解図であり、(A)は、ファイルの表紙を閉じた状態の平面図解図であり、(B)は、ファイルの表紙を閉じた状態の一部を断面とした正面図解図である。 図14図示綴じ具の綴じ杆及び作動部材の側面図解図である。 閉じた状態における図14図示綴じ具の横断面図解図である。 本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの一部を断面とした正面図解図である。 図17図示ファイルの表紙を開いた状態の斜視図解図である。 図17図示綴じ具の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの図解図であり、(A)は、ファイルの表紙を閉じた状態の平面図解図であり、(B)は、ファイルの表紙を閉じた状態の一部を断面とした正面図解図である。 図20図示綴じ具の図解図であり、(A)は、平面図解図であり、(B)は、正面図解図である。 本発明の一実施の形態である表紙構造を備えたファイルの図解図であり、(A)は、ファイルの表紙を閉じた状態の平面図解図であり、(B)は、ファイルの表紙を閉じた状態の一部を断面とした正面図解図である。 図22図示ファイルの表紙を開いた状態の斜視図解図である。 この発明に係る綴じ具の一例を示す斜視図解図である。 図24に示す綴じ具の分解斜視図解図である。 綴杆体を固定手段に固定した状態における右側面図解図である。 綴杆体を固定手段に固定した状態における左側面図解図である。 綴杆体を固定手段に固定した状態における正面図解図である。 綴杆体を固定手段に固定した状態における断面図解図である。 固定された綴じ具を解除するときの様子を示す図解図である。 図24に示す綴じ具の綴杆体をのばし、被綴じ物を綴じる状態を示す断面図解図である。 この発明にかかる図1及び14図示ファイルの各部及び方向を示す斜視図解図である。 この発明にかかる図17及び20図示ファイルの各部及び方向を示す斜視図解図である。 この発明にかかる図22図示ファイルの各部及び方向を示す斜視図解図である。 従来のファイルの表紙を閉じた状態の一部を断面とした正面図解図である。
符号の説明
10,110,210,310,410 綴じ具
12,112,212,312 第1の綴環
12a,112a,212a,312a 第1の半割杆
12b,112b,212b,312b 第2の半割杆
14,114,214,314 第2の綴環
14a,114a,214a,314a 第3の半割杆
14b,114b,214b,314b 第4の半割杆
16 保持部材
18 作動部材
20 取付孔
22 被綴じ物載置部
24 保持壁
24a 第1の保持壁
24b 第2の保持壁
26 第1の貫通孔
28 第2の貫通孔
30 第1の作動片
30a,32a 突き合わせ縁
30b,32b 外側端縁
32 第2の作動片
32 第2の作動片
36 開閉部材収容部
36a,36b 凹み
38a,38b 開閉部材固定部
40 開閉部材
42a,42b 固定先端部
44 巻線部
46a,46b 規制腕部
50 綴杆係止部
90 押し上げ片
92 取り付け面
94 固定面
412 ファイル
420 ベース
422 基板
422a 取付孔
424,426 傾斜部
428,430 支持部
432,440,508,516 第1枢支部
434,442,510,518 第2枢支部
436,444,512,520 第3枢支部
438,446,514,522 第4枢支部
448,450,452,454 収容部
458,460 凹部
480,482 枢軸
490 係合手段
492 第1の係合側板
494 第2の係合側板
500,502 係合体本体
504,506 上部係止部
504a,506a 突条
530,532 弾発部
600 綴杆体
602 外側挿入部
602a,606a 第1の綴じ杆
602b,606b 第2の綴じ杆
606c 連結杆部
604 第1の本体
606 内側挿入部
606A 金属製綴杆素材
608 第2の本体
610,612 立設部
612a,612b 貫通孔
614,616 枢軸固定部
618,620 係止部
618a 突起
1010 ファイル
1012 表紙
1014 背表紙
1016 表表紙
1018 裏表紙
1020 表側薄肉ヒンジ部
1022 裏側薄肉ヒンジ部
1030 垂れ防止手段
C 中央
S 被綴じ物

Claims (6)

  1. 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
    前記綴じ具は、
    ファイル・バインダ類を綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が、立てたとき下に位置する表紙の端縁より外に出ないように、
    前記端縁に近い綴じ杆における、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域を、前記端縁より遠い方の綴じ杆より、前記下に位置する端縁を有する表紙と略直交するように連設された表紙の内面より離れる形状に形成された、ファイル・バインダ類。
  2. 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
    前記綴じ具は、
    ファイル・バインダ類を綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が、立てたとき下に位置する表紙の端縁より外に出ないように、
    前記端縁に近い綴じ杆における、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁より遠い方の綴じ杆より、前記下に位置する端縁を有する表紙と略直交するように連設された表紙の内面より離れた位置において、表紙に固定された、ファイル・バインダ類。
  3. 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
    前記綴じ具は、
    ファイル・バインダ類を綴じ具の長さ方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が、立てたとき下に位置する表紙の端縁より外に出ないように、
    前記端縁に近い綴じ杆における、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域を、前記端縁より遠い方の綴じ杆より、背表紙より離れた位置に位置させるために、綴じ具全体を背表紙と斜交させて、前記端縁と略直交する背表紙の内面又は前記端縁を有する表紙の内面に固定された、ファイル・バインダ類。
  4. 前記綴じ具は
    立てたとき下に位置する端縁に近い綴じ杆における、表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域を、前記端縁より遠い方の綴じ杆より、前記下に位置する端縁を有する表紙と略直交するように連設された表紙の内面より離れる形状に形成された、請求項2に記載のファイル・バインダ類。
  5. 前記綴じ具は、
    前記立てたとき下に位置する端縁に近い綴じ杆もおける表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域が、遠い方の綴じ杆より、前記端縁と略直交する背表紙の内面より離れるように、綴じ杆の高さ、綴じ杆の大きさ又は綴じ杆の位置を変えた綴じ具である、請求項1又は2に記載のファイル・バインダ類。
  6. 前記綴じ具は、
    表紙が閉じられたときに被綴じ物を綴じている綴じ杆の領域が、前記端縁に近い方の綴じ杆の方が遠い方の綴じ杆より、前記端縁と略直交する背表紙の内面より離れるように、垂れ防止手段を介在させて、表紙に固定された、請求項又はに記載のファイル・バインダ類。
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