JP4885927B2 - ファイル・バインダ類 - Google Patents

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Description

この発明は、ファイル・バインダ類に関し、特に例えば綴じ穴のあいた被綴じ物を綴じる綴じ具を備えたファイルに関する。
この発明の背景となる従来の綴じ穴のあいた被綴じ物を綴じる綴じ具として、リング綴じ具、パイプ式綴じ具、A−Z型綴じ具があるが、その一例が、たとえば特開2006−159913号公報に開示されている。この公報に開示されている綴じ具は、いわゆるD型リング綴じ具をファイル用表紙に固定し、綴じ穴のあいた被綴じ物を綴じるように構成されている。
特開2006−159913号公報
従来のD型又はO型リングの綴じ具を用いたファイル1においては、図39に示すように、用箋等の被綴じ物2の綴じ穴3より綴じ具4の綴環5が細いので、綴じ具4を垂直に立てるようにしてファイル1を立てたとき、用箋等の被綴じ物2の自重により綴じ具4の綴環5に綴じられた被綴じ物2が垂れてしまい、被綴じ物2の下端縁6が表紙7よりはみ出すという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、被綴じ物が垂れて表紙より出ないように綴じることができるファイル・バインダ類を提供することである。
この発明にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段を構成する立ち上がり部材が表紙の内側に固定され、前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、前記立ち上がり部材は、表紙に連結されて、背表紙の内側において進退自在に形成された当接部と、立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、綴じ具を固定された背表紙に続く表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部は、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って表紙の開閉用のヒンジ部から背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、押し上げ手段は、表紙を閉じられたときには、表紙の高さ方向において、綴じ穴より下方の被綴じ物の端縁を押し上げるために、当接部が、立ち上がった表紙の内面に沿って立ち上がるとともに取付部と当接部との間のヒンジ部によって折れ曲がり、当接部の一方側の端が背表紙の内面に当接するとともに当接部の他方側の端が背表紙の内面よりも上に立ち上がり、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項2にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、表紙は、綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段が固定され、前記押し上げ手段は、表紙が閉じられたときに被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるための当接部を有し、前記当接部は、表表紙及び裏表紙と背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、表紙が開けられたときに、少なくとも開いた表紙の内面と同等の位置又はそれより綴じ具側に下がった位置に位置するように構成された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項3にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段を構成する左右一対の立ち上がり部材が表紙の内側に固定され、前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、一方の立ち上がり部材は、表紙の内側に連結されて、背表紙の内側に進退自在に形成された当接部と、立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、一方の立ち上がり部材を構成する、綴じ具を固定された背表紙に続く一方の表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部を、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って表紙の開閉用のヒンジ部から背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、他方の立ち上がり部材は、背表紙の内側に進退自在に形成された作動部と、他方の立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための、前記一方の立ち上がり部材の取付部とは別に形成された取付部とを有し、他方の立ち上がり部材を構成する、取付部と作動部との間の第2ヒンジ部は、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って、背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、他方の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、立ち上がった表紙の内面に沿って作動部が立ち上がるとともに第2ヒンジ部によって折れ曲がり、作動部の一方側の端が一方の立ち上がり部材の当接部の上面に当接し、且つ、一方の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、取付部が、立ち上がった表紙の内面に沿って立ち上がるとともに取付部と当接部との間のヒンジ部によって折れ曲がり、他方の立ち上がり部材の作動部によって押し下げられて、当接部の一方側の端が背表紙の内面に当接するとともに当接部の他方側の端が背表紙の内面よりも上に立ち上がるように構成され、前記立ち上がった当接部は、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項4にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段が表紙に固定され、前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、押し上げ手段は、表紙の内側に取り付けられた一方の表紙側の立ち上がり部材と他方の表紙側の立ち上がり部材とにより構成され、一方の表紙側の立ち上がり部材は、背表紙の内側に進退自在に形成された当接部と、一方の表紙側の立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、一方の表紙側の立ち上がり部材は、綴じ具を固定された背表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部を、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、開閉用のヒンジ部に交差するようにのびる直線状に構成され、前記当接部は、ヒンジ部より手前側において背表紙の幅方向にのびる適宜な幅と、背表紙の高さ方向にのびる適宜な長さとを備える立ち上がり部と、立ち上がり部の向こう側縁に形成されたヒンジ部と、前記立ち上がり部と一体的に形成され、ヒンジ部より向こう側にのびる作用点部とを有し、前記一方の表紙側の立ち上がり部材の取付部は、背表紙の内面に固定され、他方の表紙側の立ち上がり部材は、前記一方の表紙側の立ち上がり部材の取付部とは別の第2取付部と、第2取付部の手前側端において第2取付部に一体的に連設され、背表紙の幅方向にのびて前記当接部の上方に至るように形成された作動部とを有し、綴じ具を固定された背表紙に連設された表紙に第2取付部をもって固着され、表紙の開閉により、一方の立ち上がり部材の当接部に向けて作動部が進退自在となるように形成され、一方の表紙側の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、他方の表紙側の立ち上がり部材の作動部の移動によって、当接部がヒンジ部を中心として上方に向けて立ち上がり、手前側端が背表紙の内面よりも上に位置するように構成され、前記立ち上がった当接部は、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項5にかかるファイル・バインダ類においては、表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、前記立設部は、表表紙及び裏表紙と背表紙とを連設する連設部と、表表紙及び裏表紙を開閉可能にする、開閉用のヒンジ部を構成する表側ヒンジ部及び裏側ヒンジ部との間に形成され、綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のファイル・バインダ類である。
この発明の請求項6にかかるファイル・バインダ類においては、当接部は、表紙が閉じられたとき、その裏面の一部および/又は延長した支持部が綴じ具を固定された表紙の内面に当接しおよび/又は突っ張って、被綴じ物の綴じ穴より下方の端縁を押し上げるように構成された、請求項1ないし請求項5に記載のファイル・バインダ類である。
この発明の請求項7にかかるファイル・バインダ類においては、綴じ具は、リング綴じ具、パイプ型綴じ具又はプロング型綴じ具である、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のファイル・バインダ類である。
この発明によれば、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、背表紙の内面より綴じ具の高さ方向における上方において、綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段が表紙に固定されることによって、ファイルに綴じられた被綴じ物が垂れないように綴じることができる。
請求項2の発明によれば、表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、当接部は、表表紙及び裏表紙と背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、表紙が開けられたときに、少なくとも開いた表紙の内面と同等の位置又はそれより綴じ具側に下がった位置に位置するように構成されているので、ファイルの表紙を開いたときに、表紙の内面上において、被綴じ物を平坦な状態に見開き、閲覧することができるとともに、ファイルの表紙を閉じるだけで、被綴じ物が垂れないように綴じることができる。
請求項の発明によれば、綴じ具は、リング綴じ具、パイプ型綴じ具又はプロング型綴じ具であるので、ファイルの表紙を閉じるだけで、被綴じ物が垂れないように綴じることができる
求項6の発明によれば、当接部は、表紙が閉じられたとき、その裏面の一部および/又は延長した支持部が綴じ具を固定された表紙の内面に当接しおよび/又は突っ張って、被綴じ物の綴じ穴より下方の端縁を押し上げるように構成されているので、ファイルの表紙を閉じるだけで、被綴じ物が垂れないように綴じることができる
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
一般的には、ファイルとはおおむね記録済みの文書(伝票・カタログ・書類など)をとじ、又は、はさみ入れて整理・保管することのできる表紙をいい、バインダーとはおおむね未記録のとじ穴のある用紙(ルーズリーフ、帳票など)を挿入し、記録できる、とじ具付き表紙をいうが、この発明の特許請求の範囲及び明細書においては、綴じ具の付いたファイルとバインダーとを総称して、ファイルという。
図1は、本発明の一実施の形態であるファイルの平面図解図である。図4は、図1図示ファイルの表紙を閉じた状態の平面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1010は、表紙1012と、表紙1012に固定された、リング綴じ具10とを含む。
綴じ具10に綴じられる被綴じ物たる用箋は、綴じ穴の直径は約6mm,綴じ穴の中心から中心までの間隔は約80mm,用箋の端から綴じ穴の中心まで12mm,用箋のヘリの中央に対し綴じ穴は対称の位置にある。
表紙1012は、前記綴じ具10の保持部材を固定する背表紙1014と、前記背表紙1014の両端に開閉自在に延設された、表表紙1016及び裏表紙1018とを備え、図1及び2に示すように、表表紙1016と裏表紙1018が背表紙1014に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1016及び裏表紙1018は、背表紙1014寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1016の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1020及び裏表紙1018の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1022は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1020は、背表紙1014と表表紙1016との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1022は、背表紙1014と裏表紙1018との境界に設けられている。
表表紙1016及び裏表紙1018と背表紙1014との連設部の構成としては、プラスチック製表紙体に略V字溝からなる連設部1024a、1024bを形成してその溝底で折り曲げる構成を採用している。すなわち、表表紙1016及び裏表紙1018と背表紙1014との連設部1024a、1024bとなる略V字溝を設け、この連設部1024a、1024bの溝底で折り曲げて背表紙1014に対し表表紙1016及び裏表紙1018が立設状態に連設されるようにしたものである。連設部1024a、1024bを利用した場合、この連設部1024a、1024bの開き角度を変えることによって背表紙1014の構造を変更することができる。
表表紙1016及び裏表紙1018の開閉を可能にする薄肉ヒンジ部1020と1022は、断面略V字溝であり、連設部1024a、1024bから若干小口寄りの位置において表表紙1016及び裏表紙1018に設けられる。
表表紙1016は、表側薄肉ヒンジ部1020と連設部1024aとの間には表側立設部1026が形成されており、又、裏側薄肉ヒンジ部1022と連設部1024bとの間には、裏側立設部1028が形成されている。
この綴じ具10の第1の綴環12及び第2の綴環14は、O字型であり、図38において示すように、綴じ具の長さ(D)と、綴じ具の幅(E)と、綴じ具の高さ(H)とを有する。
この綴じ具10の綴環は、第1の綴環12と第2の綴環14とからなるが、第1の綴環12の綴じ杆たる第1の半割杆12aと綴じ杆たる第2の半割杆12b及び第2の綴環14の綴じ杆たる第3の半割杆14aと綴じ杆たる第4の半割杆14bとがそれぞれ線対称であり、その形状が略同じである。
すなわち、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の綴環14の第3の半割杆14aは、略半円環状であり、もう一方の(第1の綴環12の)第2の半割杆12b及び(第2の綴環14の)第4の半割杆14bは、略半円環状であり、背表紙1014の内側に位置する。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環12及び第2の綴環14ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H)方向は、表紙1012の幅(E)方向にのび、且つ表表紙1016と裏表紙1018の内面と直交し背表紙1014の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具10は、表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022との間に少し距離をおいて、背表紙1014の内面より、綴じ具10の高さ方向における上方において、第1の綴環12及び第2の綴環14の開閉方向を背表紙1014の幅方向に方向づけられて、背表紙1014の内面に固定されている。
そして、第1の綴環12の基部と頂部との間の長さ及び第2の綴環14の基部と頂部との間の長さ(すなわち第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H))は、両方略同等に形成されている。
このファイル1010は、押し上げ手段1030が、ファイル1010の表紙1012の内側に進退自在に形成されている。
押し上げ手段1030は、綴じ具10を第1の綴環12及び第2の綴環14の開閉方向と交差する方向、すなわち綴じ具10の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sが垂れて、表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より外に出ないようにするために、すなわち綴環12及び第2の綴環14の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないようにするために形成されている。
押し上げ手段1030は、表紙1012の表表紙1016を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げ且つ裏表紙1018を裏側薄肉ヒンジ部1022において折り曲げて閉じ、ファイル1010を綴じ具10の長さ方向に立てたとき、表表紙1016と背表紙1014とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応して被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て、該被綴じ物Sを押し上げるように、形成される。
押し上げ手段1030は、表紙1012の内側に取り付けられた押し上げ手段1030を構成する立ち上がり部材1030Aにより構成され、該立ち上がり部材1030Aは、少なくとも背表紙1014の内側に進退自在に収容された当接部1032を有する。
当接部1032は、表表紙1016、裏表紙1018及び背表紙1014のうち一つに連結されている。
立ち上がり部材1030Aは、綴じ具10を取り付けられた背表紙1014に続く表表紙1016に、取付部1034をもって固着され、当接部1032との間のヒンジ部1036により折れ曲がり、綴じ代側端縁S1に向けて当接部1032が進退自在となるように形成されている。
ヒンジ部1036は、綴じ具10の下方であって、表側薄肉ヒンジ部1020から上方に向かうに従って背表紙1014の内面に向けて表側薄肉ヒンジ部1020に交差するようにのびる直線状薄肉部によって構成されている。
押し上げ手段1030は、表紙1012を開いたときには、背表紙1014よりも高い位置にある表表紙1016及び裏表紙1018と略々同じ高さに位置するように構成されている。
押し上げ手段1030は、表紙1012を閉じたときには、略々垂直に立ち上がった表表紙1016の内面に沿って当接部1032が立ち上がるとともに、ヒンジ部1036によって折れ曲がり、当接部1032の向こう側の上端近傍が背表紙1014の内面に当接するとともに当接部1032の手前側の下端近傍が表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022よりも上方の位置に立ち上がるように構成されている。
この実施の形態においては、取付部1034は、平面視略々台形状の平板からなり、向こう側上端縁1038と手前側下端縁1040とは平行で、向こう側上端縁1038は、背表紙側端が背表紙1014の上方に至るまでのび、手前側下端縁1040は、表側薄肉ヒンジ部1020までのびている。
又、当接部1032は、平面視略々台形状の平板からなり、向こう側上端縁1042と手前側下端縁1044とは平行である。そして、向こう側上端縁1042は、向こう側上端縁1042の裏表紙側端が裏表紙1018の内側にある裏側薄肉ヒンジ部1022の近傍に至るまでのび、手前側下端縁1044は、表表紙側端部が表側薄肉ヒンジ部1020の近傍に位置し、手前側下端縁1044の裏表紙側端部が裏側薄肉ヒンジ部1022の近傍に位置するように、表紙1012の幅方向にのびる。
当接部1032の表側端縁1046は、ヒンジ部1036より更に手前側にのび、表紙1012を開いたときに、表側薄肉ヒンジ部1020を超えて表表紙1016までのびる。
当接部1032の裏側端縁1048は、表紙1012を開いたときと閉じたときのいずれも、背表紙1014の領域内に収まるように形成されている。
そして、表紙を閉じたときには、当接部1032の向こう側上端縁1042は、背表紙1014の内面に当接し、当接部1032の手前側下端縁1044は、表側薄肉ヒンジ部1020より表紙の幅方向に向けて立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押し上げる。
而して、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物Sの綴じ穴に、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の半割杆12b並びに第2の綴環14の第3の半割杆14a及び第4の半割杆14bを挿通して、綴じ具10に被綴じ物Sを綴じられたファイル1010を閉じ、且つ、ファイル1010を、綴じ具10の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域である自由端側の近傍の下端縁が、表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より垂れ下がることなく、外に出ない。
なお、図1図示ファイルは、図7ないし図12に示すように、変更することが可能である。
当接部1032の裏面、すなわち,背表紙1014側に、表紙1012を閉じたときに、当接部1032が立ち上がり被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を確実に押し上げるように支持部1032aを突設してもよい。
支持部1032aは、表紙1012を開いたときに、当接部1032が開かれた表表紙1016と裏表紙1018の内面と略々同じ平面上に位置するように当接部1032を支持する第1下縁1032a1と、表紙を閉じたときに、当接部1032がその手前側端縁が確実に持ち上がるように当接部1032を支持する第2下縁1032a2とを有する。
図13は、本発明の一実施の形態であるファイルの平面図解図である。図17は、図13図示ファイルの表紙を閉じた状態の平面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1110は、表紙1112と、表紙1112に固定された綴じ具10とを含む。
綴じ具10に綴じられる被綴じ物たる用箋は、綴じ穴の直径は約6mm,綴じ穴の中心から中心までの間隔は約80mm,用箋の端から綴じ穴の中心まで12mm,用箋のヘリの中央に対し綴じ穴は対称の位置にある。
表紙1112は、前記綴じ具10の保持部材を固定する背表紙1114と、前記背表紙1114の両端に開閉自在に延設された、表表紙1116及び裏表紙1118とを備え、図1及び2に示すように、表表紙1116と裏表紙1118が背表紙1114に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1116及び裏表紙1118は、背表紙1114寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1120と裏側薄肉ヒンジ部1122とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1116の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1120及び裏表紙1118の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1122は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1120と裏側薄肉ヒンジ部1122とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1120は、背表紙1114と表表紙1116との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1122は、背表紙1114と裏表紙1118との境界に設けられている。
表表紙1116及び裏表紙1118と背表紙1114との連設部の構成としては、プラスチック製表紙体に略V字溝からなる連設部1124a、1124bを形成してその溝底で折り曲げる構成を採用している。すなわち、図8に示す通り、表表紙1116及び裏表紙1118と背表紙1114との連設部1124a、1124bとなる略V字溝を設け、この連設部1124a、1124bの溝底で折り曲げて背表紙1114に対し表表紙1116及び裏表紙1118が立設状態に連設されるようにしたものである。連設部1124a、1124bを利用した場合、この連設部1124a、1124bの開き角度を変えることによって背表紙1114の構造を変更することができる。
表表紙1116及び裏表紙1118の開閉を可能にする薄肉ヒンジ部1120と1122は、断面略V字溝であり、連設部1124a、1124bから若干小口寄りの位置において表表紙1116及び裏表紙1118に設けられる。
表表紙1116は、表側薄肉ヒンジ部1120と連設部1124aとの間には表側立設部1126が形成されており、又、裏側薄肉ヒンジ部1122と連設部1124bとの間には、裏側立設部1128が形成されている。
この綴じ具10の第1の綴環12及び第2の綴環14は、O字型であり、図38において示すように、綴じ具の長さ(D)と、綴じ具の幅(E)と、綴じ具の高さ(H)とを有する。
この綴じ具10の綴環は、第1の綴環12と第2の綴環14とからなるが、第1の綴環12の第1の半割杆12aと第2の半割杆12b及び第2の綴環14の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとがそれぞれ線対称であり、その形状が略同じである。
すなわち、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の綴環14の第3の半割杆14aは、略半円環状であり、もう一方の(第1の綴環12の)第2の半割杆12b及び(第2の綴環14の)第4の半割杆14bは、略半円環状であり、背表紙1114の内側に位置する。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環12及び第2の綴環14ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H)方向は、表紙1112の幅(E)方向にのび、且つ表表紙1116と裏表紙1118の内面と直交し背表紙1114の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具10は、表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122との間に少し距離をおいて、背表紙1114の内面に固定されており、第1の綴環12の基部と頂部との間の長さ及び第2の綴環14の基部と頂部との間の長さ(すなわち第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H))は、両方略同等に形成されている。
このファイル1110は、綴じ具10を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための押し上げ手段1130がファイルの表紙1112の内側に進退自在に形成されている。
押し上げ手段1130は、表紙1112の表表紙1116を表側薄肉ヒンジ部1120において折り曲げ且つ裏表紙1118を裏側薄肉ヒンジ部1122において折り曲げて閉じ、ファイルを綴じ具10の長さ方向に立てたとき、表表紙1116と背表紙1114とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応して被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て、該被綴じ物Sを押し上げるように、形成される。
押し上げ手段1130は、表紙1112の内側に取り付けられた押し上げ手段1130を構成する裏側と表側の左右一対の立ち上がり部材1130A,1130Bにより構成されている。裏側の立ち上がり部材1130Aは、少なくとも背表紙1114の内側に進退自在に収容された当接部1132を有する。
当接部1132は、表表紙1116、裏表紙1118及び背表紙1114のうち一つに連結されている。
裏側の立ち上がり部材1130Aは、綴じ具10を取り付けられた背表紙1114に続く裏表紙1118に、取付部1134をもって固着され、当接部1132との間のヒンジ部1136により折れ曲がり、綴じ代側端縁S1に向けて当接部1132が進退自在となるように形成されている。
ヒンジ部1136は、綴じ具10の下方であって、裏側薄肉ヒンジ部1122から上方に向かうに従って背表紙1114の内面に向けて表側薄肉ヒンジ部1120に交差するようにのびる直線状薄肉部によって構成されている。
表側の立ち上がり部材1130Bは、少なくとも背表紙1114の内側に進退自在に収容された作動部1152を有し、綴じ具10を取り付けられた背表紙1114に続く表表紙1116に、第2取付部1154をもって固着されている。
表側の立ち上がり部材1130Bは、作動部1152との間の第2ヒンジ部1156により折れ曲がり、立ち上がり部材1130Aの当接部1132の表面に向けて進退自在となるように形成されている。
第2ヒンジ部1156は、綴じ具10の下方であって、表側薄肉ヒンジ部1120から上方に向かうに従って、背表紙1114の内面に向けて表側ヒンジ部1120に交差するようにのびる直線状薄肉部によって構成されている。
押し上げ手段1130は、表紙1112を開いたときには、背表紙1114よりも高い位置にある表表紙1116及び裏表紙1118と略々同じ高さに位置するように構成されている。
表側の立ち上がり部材1130Bは、表紙1112を閉じたときには、略垂直に立ち上がった表表紙1116の内面に沿って作動部1152が立ち上がるとともに、第2ヒンジ部1156によって折れ曲がり、作動部1152の向こう側の上端近傍が立ち上がり部材1130Aの当接部1132の上面に当接する。
裏側の立ち上がり部材1130Aは、表紙1112を閉じたときには、略々垂直に立ち上がった裏表紙1118の内面に沿って当接部1132が立ち上がるとともに、ヒンジ部1136によって折れ曲がり、立ち上がり部材1130Bの作動部1152によって押し下げられて、当接部1132の向こう側の上端近傍が背表紙1114の内面に当接するとともに当接部1132の手前側の下端近傍が表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122よりも上方の位置に立ち上がるように構成されている。
この実施の形態の裏側の立ち上がり部材1130Aにおいては、取付部1134は、平面視略々台形状の平板からなり、取付部1134の向こう側上端縁1138と取付部1134の手前側下端縁1140とは平行である。そして、取付部1134は、向こう側上端縁1138が表表紙側端が背表紙1114の上方に至るまでのび、下端縁が裏側薄肉ヒンジ部1122までのびている。
又、当接部1132は、平面視略々台形状の平板からなり、向こう側上端縁1142と手前側下端縁1144とは平行である。そして、当接部1132は、向こう側上端縁1142の表表紙側端が裏表紙1118の内側にある表側薄肉ヒンジ部1120の近傍に至るまでのび、手前側下端縁1144の表表紙側端部が表側薄肉ヒンジ部1120の近傍に位置し、手前側下端縁1144の裏表紙側端部が裏側薄肉ヒンジ部1122から更に裏表紙1118側に至るように、表紙1112の幅方向にのびる。
当接部1132の裏側端縁1148は、ヒンジ部1136より更に手前側にのび、表紙1112を開いたときに、裏側薄肉ヒンジ部1122を超えて表表紙1116までのびる。
当接部1132の表側端縁1146は、表紙1112を開いたときと閉じたときのいずれも、背表紙1114の領域内に収まるように形成されている。
この実施の形態の立ち上がり部材1130Bにおいては、第2取付部1154は、平面視略台形状の平板からなり、向こう側上端縁1158と手前側下端縁1160とは平行である。そして、第2取付部1154は、向こう側上端縁1158の背表紙側端が背表紙1114の上方に至るまでのび、手前側下端縁1160が表側薄肉ヒンジ部1120までのびている。
作動部1152は、平面視略台形状の平板からなり、向こう側上端縁1162と手前側下端縁1164とは平行である。そして、作動部1152は、向こう側上端縁1162の裏表紙側が背表紙1114の上方までのび、手前側の下端縁が表側薄肉ヒンジ部1120までのびる。
そして、表紙を閉じたときは、当接部1132の向こう側上端縁1142は、背表紙1114の内面に当接し、当接部1132の手前側下端縁1144は、表側薄肉ヒンジ部1120より表紙1112の幅方向に向けて立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押し上げる。
而して、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物Sの綴じ穴に、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の半割杆12b並びに第2の綴環14の第3の半割杆14a及び第4の半割杆14bを挿通して、綴じ具10に被綴じ物Sを綴じられたファイル1110を閉じ、且つ、ファイル1110を、綴じ具10の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域である自由端側の近傍の下端縁が、表表紙1116及び裏表紙1118の下端縁より垂れ下がることなく、外に出ない。
図21は、本発明の一実施の形態であるファイルの平面図解図である。図24は、図21図示ファイルの表紙を閉じた状態の平面図解図である。
この発明の実施の形態であるファイル1210は、表紙1212と、表紙1212に固定された綴じ具10とを含む。
綴じ具10に綴じられる被綴じ物たる用箋は、綴じ穴の直径は約6mm,綴じ穴の中心から中心までの間隔は約80mm,用箋の端から綴じ穴の中心まで12mm,用箋のヘリの中央に対し綴じ穴は対称の位置にある。
表紙1212は、前記綴じ具10の保持部材を固定する背表紙1214と、前記背表紙1214の両端に開閉自在に延設された、表表紙1216及び裏表紙1218とを備え、図21及び27に示すように、表表紙1216と裏表紙1218が背表紙1214に対して立設状態となり対向するように連設され、幅(A)と高さ(B)と背幅(C)とを有する。
そして、表表紙1216及び裏表紙1218は、背表紙1214寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1220と裏側薄肉ヒンジ部1222とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1216の開閉を可能にする表側薄肉ヒンジ部1220及び裏表紙1218の開閉を可能にする裏側薄肉ヒンジ部1222は、断面略V字溝であり、表側薄肉ヒンジ部1220と裏側薄肉ヒンジ部1222とは、それぞれ平行である。表側薄肉ヒンジ部1220は、背表紙1214と表表紙1216との境界に設けられており、裏側薄肉ヒンジ部1222は、背表紙1214と裏表紙1218との境界に設けられている。
表表紙1216及び裏表紙1218と背表紙1214との連設部の構成としては、プラスチック製表紙体に略V字溝からなる連設部1224a、1224bを形成してその溝底で折り曲げる構成を採用している。すなわち、表表紙1216及び裏表紙1218と背表紙1214との連設部1224a、1224bとなる略V字溝を設け、この連設部1224a、1224bの溝底で折り曲げて背表紙1214に対し表表紙1216及び裏表紙1218が立設状態に連設されるようにしたものである。連設部1224a、1224bを利用した場合、この連設部1224a、1224bの開き角度を変えることによって背表紙1214の構造を変更することができる。
表表紙1216及び裏表紙1218の開閉を可能にする薄肉ヒンジ部1220と1222は、断面略V字溝であり、連設部1224a、1224bから若干小口寄りの位置において表表紙1216及び裏表紙1218に設けられる。
表表紙1216は、表側薄肉ヒンジ部1220と連設部1224aとの間には表側立設部1226が形成されており、又、裏側薄肉ヒンジ部1222と連設部1224bとの間には、裏側立設部1228が形成されている。
この綴じ具10の第1の綴環12及び第2の綴環14は、O字型であり、図38において示すように、綴じ具の長さ(D)と、綴じ具の幅(E)と、綴じ具の高さ(H)とを有する。
この綴じ具10の綴環は、第1の綴環12と第2の綴環14とからなるが、第1の綴環12の第1の半割杆12aと第2の半割杆12b及び第2の綴環14の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとがそれぞれ線対称であり、その形状が略同じである。
すなわち、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の綴環14の第3の半割杆14aは、略半円環状であり、もう一方の(第1の綴環12の)第2の半割杆12b及び(第2の綴環14の)第4の半割杆14bは、略半円環状であり、背表紙1214の内側に位置する。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環12及び第2の綴環14ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H)方向は、表紙1212の幅(E)方向にのび、且つ表表紙1216と裏表紙1218の内面と直交し背表紙1214の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
綴じ具10は、表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222との間に少し距離をおいて、背表紙1214の内面に固定されており、第1の綴環12の基部と頂部との間の長さ及び第2の綴環14の基部と頂部との間の長さ(すなわち第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H))は、両方略同等に形成されている。
このファイル1210は、綴じ具10を長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sを垂れないようにするための押し上げ手段1230が、ファイルの表紙1212の内側に進退自在に形成されている。
押し上げ手段1230は、表紙1212の表表紙1216を表側薄肉ヒンジ部1220において折り曲げ且つ裏表紙1218を裏側薄肉ヒンジ部1222において折り曲げて閉じ、ファイルを綴じ具10の長さ方向に立てたとき、表表紙1216と背表紙1214とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応して被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て、該被綴じ物Sを押し上げるように、形成される。
押し上げ手段1230は、表紙1212の内側に取り付けられた押し上げ手段1230を構成する背表紙1214側の立ち上がり部材1230Aと表表紙側の立ち上がり部材1230Aにより構成され、該背表紙1214側の立ち上がり部材1230Aは、少なくとも背表紙1214の内側に進退自在に収容された当接部1232を有する。
当接部1232は、表表紙1216、裏表紙1218及び背表紙1214のうち一つに連結されている。
背表紙1214側の立ち上がり部材1230Aは、綴じ具10を取り付けられた背表紙1214に、取付部1234をもって固着され、当接部1232との間のヒンジ部1236により折れ曲がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて当接部1232が進退自在となるように形成されている。
ヒンジ部1236は、綴じ具10の下方であって、表側薄肉ヒンジ部1220と裏側薄肉ヒンジ部1222とに交差するようにのびる直線状薄肉部によって構成されている。
表表紙1216側の立ち上がり部材1230Bは、綴じ具10を取り付けられた背表紙1214に連設された表表紙1216に、第2取付部1254をもって固着され、第2取付部1254に連続して作動部1252を形成され、立ち上がり部材1230Aの当接部1232に向けて作動部1252が進退自在となるように形成されている。
作動部1252は、表表紙1216の開閉により、当接部1232に進行又は退避するように構成されている。
背表紙1214側の立ち上がり部材1230Aは、表紙1212を開いたときには、背表紙1214よりも高い位置にある表表紙1216及び裏表紙1218と略々同じ高さに位置するように構成されている。
背表紙1214側の立ち上がり部材1230Aは、表紙1212を閉じたときには、表表紙1216側の立ち上がり部材1230Bの作動部1252の移動によって、立ち上がり部材1230Aの当接部1232がヒンジ部1236を中心として上方に向けて立ち上がり、手前側の下端が表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222よりも上方の位置に位置するように構成されている。
立ち上がり部材1230Aの当接部1232は、ヒンジ部1236より手前側の立ち上がり部1232aと、ヒンジ部1236より向こう側の作用点部1232bとを有する。
表表紙1216側の立ち上がり部材1230Bは、表紙1212を閉じたときには、略々垂直に立ち上がった表表紙1216の内面に沿って作動部1252が移動して、作動部1252が背表紙1214に向けて下がり、立ち上がり部材1230Aの当接部1232の作用点部1232bを押し下げるように構成されている。
而して、当接部1232の立ち上がり部1232aは、ヒンジ部1236を中心としてその手前側端が背表紙1214の内面より立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に当接して被綴じ物Sの下端を押し上げる。
この実施の形態の立ち上がり部材1230Aにおいては、当接部1232は、平面視略L字形の平板からなり、ヒンジ部1236より手前側において背表紙1214の幅方向にのびる適宜な幅と、背表紙1214の高さ方向にのびる適宜な長さとを備える平面視略長方形の立ち上がり部1232aと、前記立ち上がり部1232aと一体的に形成され、ヒンジ部1236より向こう側にのびる作用点部1232bとを有する。
ヒンジ部1236は、立ち上がり部1232aの向こう側縁の一部に連設され、作用点部1232bが突設されていない領域に形成されている。
取付部1234は、ヒンジ部1236に続いて形成された、平面視略方形状の平板からなり、背表紙1214の内面に固定されている。
この実施の形態の立ち上がり部材1230Bにおいては、作動部1252は、平面視略多角形状の平板からなり、第2取付部1254は、平面視略方形状の平板からなり、作動部1252と第2取付部1254とは一体的に形成されている。
第2取付部1254は、表側薄肉ヒンジ部1220の近傍において、綴じ具の第2の綴環14を挟んで高さ方向にのびるように表表紙1216の内面に固着され、作動部1252は、第2取付部1254の手前側端近傍において第2取付部1254に連設され、背表紙1214の幅方向にのびて当接部1232の作用点部1232bの上方に至るように形成されている。
なお、この実施の形態においては、第2取付部1254の背表紙1214側端縁において、表紙の高さ方向にのびる第3ヒンジ部1270を介して、不意な綴じ具10の綴杆係止部50の係合の解除を防止するための係合解除防止手段1272が形成されている。
係合解除防止手段1272は、綴じ具10の第2の綴環14の向こう側においてのび、第2の綴環14の第4の半割杆14bの向こう側への移動を規制している。
この実施の形態の立ち上がり部材1230Aにおいては、取付部1234は、平面視略々台形状の平板からなり、向こう側上端縁1238と手前側下端縁1240とは平行である。そして、取付部1234は、向こう側上端縁1238が背表紙1214の幅方向にのび、表側薄肉ヒンジ部1220と裏側薄肉ヒンジ部1222との近傍に至るまでのび、手前側下端縁1240が、裏側薄肉ヒンジ部1222から背表紙1214の幅方向にのびヒンジ部1236と同じ長さを有する。
又、当接部1232は、平面視略々台形状の平板からなり、向こう側上端縁1242と手前側下端縁1244とは平行である。そして、向こう側上端縁1242は、向こう側上端縁1242の裏表紙側端が裏表紙1218の内側にある裏側薄肉ヒンジ部1222の近傍に至るまでのび、手前側下端縁1244は、表表紙側端部が、表側薄肉ヒンジ部1220の近傍に位置し、手前側下端縁1244の裏表紙側端縁部が、裏側薄肉ヒンジ部1222の近傍に位置するように幅方向にのびる。
当接部1232の表側端縁1246は、ヒンジ部1236より更に手前側にのび、表紙1212を開いたときに、ヒンジ部1236を超えて向こう側にのびる。
当接部1232の裏側端縁1248は、表紙1212を開いたときと閉じたときのいずれも、背表紙1214の領域内に収まるように形成されている。
そして、表紙を閉じたときには、当接部1232の作用点部1232bは、背表紙1214の内面に当接し、手前側の立ち上がり部1232aは、表側薄肉ヒンジ部1220より表紙の幅方向に向けて立ち上がり、被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を押し上げる。
而して、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物Sの綴じ穴に、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の半割杆12b並びに第2の綴環14の第3の半割杆14a及び第4の半割杆14bを挿通して、綴じ具10に被綴じ物Sを綴じられたファイル1210を閉じ、且つ、ファイル1210を、綴じ具10の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sの綴じ穴と離れた領域である自由端側の近傍の下端縁が、表表紙1216及び裏表紙1218の下端縁より垂れ下がることなく、外に出ない。
引き続き、綴じ具10について、主として図28ないし37に基づき、さらに詳しく説明する。
綴じ具10は、環状の綴じ杆を構成する一対のそれぞれ略円環状の金属製の第1の綴環12および第1の綴環12と一対の第2の綴環14と、前記第1の綴環12および第2の綴環14をそれぞれ間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材16と、その表面に第1の綴環12および第2の綴環14が間隔をおいて第1の綴環12および第2の綴環14のそれぞれの基部が固定され、第1の綴環12および第2の綴環14が前記保持部材16に固定されるように保持部材16の内側に可動自在に固定された作動部材18と、作動部材18を付勢する開閉部材40とを備え、第1の綴環12及び第2の綴環14を開くときに、保持部材16内で第1の綴環12及び第2の綴環14を保持部材16の長手方向に移動させるように構成されている。
この綴じ具10の綴じ杆は、主綴じ杆たる第1の綴環12と副綴じ杆たる第2の綴環14とからなる開閉自在の2穴タイプである。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、同一方向に向けて、その綴杆係止部50を指で外すことができるように構成されている。
そして、綴じ杆を閉じるときは、主綴じ杆たる第1の綴環12を、例えば親指と人差し指で直接挟んで閉じるように構成されており、第1の綴環12を2本の指で挟んで閉じる方向に作動させると、副綴じ杆たる第2の綴環14は追動するように構成されている。
保持部材16は、第1の綴環12と第2の綴環14とを所定の間隔をおいて設けることができる長さを備える平面視略長方形で、その両端、すなわち表紙1012に取り付ける取付孔20近傍においては、平面視略半円弧状に形成されている。
保持部材16は、第1の綴環12および第2の綴環14を固定する部位より長手方向における外側近傍より内側に向かって、その中央が膨出した断面略半円弧状の被綴じ物載置部22を備え、且つ、被綴じ物載置部22の内側は保持空間を備え、その保持空間に作動部材18等を収容するように構成されている。
保持部材16の被綴じ物載置部22の両端には、その長手方向に略その一端から他端に亘って、作動部材18を摺動自在に保持する保持壁24が設けられている。この実施の形態においては、保持壁24は、保持部材16の長手方向において、第1の綴環12および第2の綴環14のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bが連設され、第1の保持壁24aと第2の保持壁24bとは平行で略同一の形状の板状である。
そして、この第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bと被綴じ物載置部22によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材18、開閉部材40等が収容される。
保持部材16の被綴じ物載置部22には、第1の綴環12と第2の綴環14とを、一定の間隔(日本工業規格等で決められている一定の長さ)をおいて遊貫するための第1の貫通孔26と第2の貫通孔28がそれぞれ穿設されている。
第1の貫通孔26と第2の貫通孔28とは、第1の綴環12を構成する第1の半割杆12aおよび第2の半割杆12bと、第2の綴環14を構成する第3の半割杆14aおよび第4の半割杆14bとに対応して、保持部材16の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
作動部材18は、平面視略長方形状金属板からなる一対の第1の作動片30および第2の作動片32からなる。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、その長手方向において、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bと平行でその内面に摺動する外側端縁30b及び外側端縁32bが形成され、該外側端縁30b及び外側端縁32bと平行に当該一対の第1の作動片30及び第2の作動片32を突き合わせる突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aが内側縁に形成されている。第1の作動片30及び第2の作動片32は、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aの長手方向における中央C(図32及び図33示)を対称の中心とする点対称形で、保持部材16の保持空間内において各々をその長手方向において並置したとき、各々その内側縁において屈曲自在に係合する。
そして、第1の作動片30および第2の作動片32は、外側から力が加わらないときには、第1の作動片30と第2の作動片32とが谷折り、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面より離れた方向(突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが、図32図示平面Pxyより下側)に向いて、あるいはまた、山折り、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面に近づいた方向(突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが図32図示平面Pxyより上側)に向いて、その谷折りまたは山折りの状態を維持するように、保持部材16の内側の保持空間部に内設されている。
平面Pxyとは、第1の綴環12と第2の綴環14それぞれの基部が第1の作動片30と第2の作動片32に固着された部分(4箇所)を通る左右軸Y1,Y2および前後軸X1,X2(図32図示)を含む平面である。
作動部材18は、一方の作動片、すなわち第1の作動片30における保持部材16の被綴じ物載置部22の内側面と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴環12を構成する第1の半割杆12aの基部が固定され、且つ、前記第1の半割杆12aとは一定の間隔をおいて、第2の綴環14を構成する第3の半割杆14aの基部が固定されている。
また、他方の作動片、すなわち第2の作動片32における保持部材16の被綴じ物載置部22と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴環12を構成する第2の半割杆12bの基部が固定され、且つ、前記第2の半割杆12bと一定の間隔をおいて、第2の綴環14を構成する第4の半割杆14bの基部が固定されている。
前記作動部材18は、前記開閉部材40を収容するために、開閉部材収容部36が、第1の綴環12及び第2の綴環14が固定された表面とは反対側の裏面側より表面側に向けて凹設されている。
前記作動部材18は、第1の作動片30の突き合わせ縁30aの近傍が第1の綴環12の突き出る方向に向けて凹まされ且つ第2の作動片32の突き合わせ縁32aの近傍が第2の綴環14の突き出る方向に向けて凹まされることにより、第1の作動片30に形成された凹み36aと第2の作動片32に形成された凹み36bとを形成されてなる開閉部材収容部36が形成されている。
凹み36aは、突き合わせ縁30a側が深く凹まされ、第1の綴環12側の上縁及び第2の綴環14側の下縁は略平行で、突き合わせ縁30aと略直交する平面視略方形状である。
凹み36bは、突き合わせ縁32a側が深く凹まされ、第1の綴環12側の上縁及び第2の綴環14側の下縁は略平行で、突き合わせ縁32aと略直交する平面視略方形状である。
前記開閉部材収容部36は、第1の作動片30に形成された凹み36aと第2の作動片32に形成された凹み36bとが、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを軸として線対称形に形成されて構成されている。
前記開閉部材40は、第1の綴環12及び第2の綴環14が固定された表面とは反対側の裏面側において、作動部材18の前記開閉部材収容部36に固定され、前記第1の綴環12及び第2の綴環14を開くときに、保持部材16内で、前記作動片30及び作動片32を保持部材16の長手方向に移動させるとともに保持部材16の内面に近づいた方向に保持されるように、第1の綴環12及び第2の綴環14を開く方向に変化させるように形成されているので、開閉部材収容部36は、開閉部材40を収容し、開閉部材40の作用により第1の作動片30と第2の作動片32とが低背化を図るように構成されている。
そして、前記第1の綴環12および第2の綴環14が閉じるときには、図34に示すように、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、その突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが保持部材16の内面(被綴じ物載置部22の内面)より離れた方向に向いて(すなわち谷折りの状態)、第1の作動片30の突き合わせ縁30aと第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが突き合わされた状態において保持されるとともに、前記第1の綴環12および第2の綴環14を開くときには、図13に示すように、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、保持部材16の内面(被綴じ物載置部22の内面)に近づいた方向に向いて(すなわち山折り状態)、第2の作動片32の突き合わせ縁32aとが突き合わされた状態に保持されるように保持部材16内の空間において固定される。
また、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、保持部材16の被綴じ物載置部22の内面に近づいた方向、すなわち山折りの状態においては、第1の作動片30と第2の作動片32の長手方向、すなわち第1の作動片30と第2の作動片32に固着された第1の半割杆12aと第3の半割杆14aとを結ぶ線(X1(図32図示))および第2の半割杆12bと第4の半割杆14bとを結ぶ線(X2(図32図示))と平行な方向に、第1の作動片30と第2の作動片32とを移動させることができるように摺動自在に内設されている。
第1の作動片30の凹み36a内で突き合わせ縁30a側及び第2の作動片32の凹み36b内で突き合わせ縁32a側において、第1の綴環12と第2の綴環14とを開閉方向に変化させる開閉部材40が設けられている。
前記開閉部材40は、前記作動部材18を構成する一対の作動片すなわち第1の作動片30と第2の作動片32との間において、一対の第1の作動片30と第2の作動片32をそれぞれ逆方向に移動させるとともに、綴じ杆すなわち第1の綴環12及び第2の綴環14の開閉状態を保持させるように、第1の作動片30に間隔をおいて固定された綴じ杆すなわち第1の半割杆12a及び第3の半割杆14aの基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向であり、且つ第2の作動片32に間隔をおいて固定された綴じ杆すなわち第2の半割杆12b及び第4の半割杆14bの基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向に、架け渡されている。
開閉部材40は、引っ張りコイルバネからなり、巻線部44と、巻線部44の両端から巻線部44を巻き起こしてフックとした固定先端部42a及び固定先端部42bとを備える。開閉部材40は、図31(A)に示すように、巻線部44の円周方向に規制腕部46aと規制腕部46bとが平行に突き出されている。
前記開閉部材40は、第1の綴環12と第2の綴環14とが閉じた状態において、無負荷時には密着していた巻線部44がのびるように引っ張られた引っ張り荷重を受けた状態で、荷重を受ける固定先端部42aが第1の作動片30に、固定先端部42bが第2の作動片32に固定されている。
更に、第1の綴環12と第2の綴環14とが閉じた状態において、開いた状態から閉じた状態への方向に向けて第1の作動片30と第2の作動片32とを突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを中心に回動させる方向に、巻線部44(コイル)の中心軸まわりにねじりモーメントを受け、ばねに荷重が加わり、素線に曲げ応力を発生させて、固定先端部42aが第1の作動片30に、固定先端部42bが第2の作動片32に固定されている。
この場合、開閉部材40は、巻線部44にねじりモーメントなどの負荷が加わっていない状態(図31(A)図示)からみて、巻線部44の巻き数が1巻以上増えるように巻線部44を1回転以上ねじった状態(固定先端部42a及び規制腕部46aがR方向、固定先端部42b及び規制腕部46bがQ方向(図31(A)図示))で、固定先端部42a及び42bが開閉部材固定部38a及び開閉部材固定部38bにそれぞれ固定される。
ばねに荷重を加える荷重の方向としては、巻線部44(コイル)を巻き込む方向に向くように構成されている。
開閉部材40は、第1の作動片30と第2の作動片32との突き合わせ縁30aおよび突き合わせ縁32aが、谷折り状態(図34図示)、すなわち保持部材16の被綴じ物載置部22の内面より離れた状態に保持された状態にあるときに、伸展した状態となるように、第1の作動片30と第2の作動片32との間において斜めに架け渡され、この状態において、元の状態に戻ろうとする力が働くように構成されている。
開閉部材40は、第1の作動片30および第2の作動片32のそれぞれの長手方向、すなわち第1の作動片30の第1の半割杆12aを固定する部位と第3の半割杆14aを固定する部位とを結ぶ線(前後軸X1(図32図示))および第2の作動片32の第2の半割杆12bを固定する部位と第4の半割杆14bを固定する部位とを結ぶ線(前後軸X2(図32図示))と斜めに交差する方向に架け渡されている。
そして、1対の前記第1の作動片30及び第2の作動片32は、前記保持部材16の長手方向において互いに逆方向に移動させることにより、前記半割杆の組み合わせによる前記第1の綴環12及び第2の綴環14が分離され、前記第1の綴環12及び第2の綴環14が分離されたときに、前記開閉部材40は、前記第1の作動片30と第2の作動片32とを付勢して、前記第1の半割杆12aと第2の半割杆12b及び第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとを開放させる。
そして、開閉部材40の弾性により、作動部材18を構成する第1の作動片30及び第2の作動片32は、第1の綴環12と第2の綴環14を手で開き始めたとき、すなわち、第1の綴環12と第2の綴環14のそれぞれの綴杆係止部50を外したとき、伸びていた開閉部材40の巻線部44を更に伸ばす方向に作用させ、第1の綴環12の第1の半割杆12aと第2の半割杆12bとが離れる方向(第1の半割杆12aはO1方向で、第2の半割杆12bはO2方向(図32図示))および第2の綴環14の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとが離れる方向(第3の半割杆14aはO1方向で、第4の半割杆14bはO2方向(図32図示))に移動し、第1の作動片30と第2の作動片32とをそれぞれ逆方向(第1の作動片30はO1方向で、第2の作動片32はO2方向(図32図示))に移動させるように作用する(図35参照)。
さらに、開閉部材40は、第1の半割杆12aと第2の半割杆12bとをおよび第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとを円周方向(図32図示の左右軸Y1および左右軸Y2方向)に引き離すように作用する。ねじられていた開閉部材40は、図31(B)(C)の矢印方向に示すように元の状態に戻ろうとして、第1の半割杆12aと第2の半割杆12bとをおよび第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとを第1の綴環12及び第2の綴環14の円周方向(第1の半割杆12aおよび第3の半割杆14aはO3方向、第2の半割杆12bおよび第4の半割杆14bはO4方向(図32図示))に引き離すように作用する(図36(A)参照)。
そして、開閉部材40は、開閉部材40の弾性により伸びていた巻線部44が縮む方向に作用して、作動部材18を構成する第1の作動片30は、綴杆係止部50を閉じる位置の方向(O1とは反対の方向(図32図示))に移動し、且つ、第2の作動片32は、綴杆係止部50を閉じる位置の方向(O2とは反対の方向(図32図示))に移動する。(図36(B)及び37参照)。
この発明にかかるファイル・バインダ類は、たとえば、リング綴じ具、パイプ型綴じ具又はプロング型綴じ具を用いた、2穴用や4穴用など多穴用のファイル・バインダ類等、広く適用できる。
本発明の一実施の形態であるファイルの平面図解図である。 図1図示ファイルの開いた状態における正面図解図である。 図1図示ファイルの開いた状態における側面図解図である。 図1図示ファイルの閉じた状態における平面図解図である。 図1図示ファイルの閉じた状態における正面図解図である。 図1図示ファイルの閉じた状態における側面図解図である。 本発明の一実施の形態であるファイルの平面図解図である。 図7図示ファイルの開いた状態における正面図解図である。 図7図示ファイルの開いた状態における側面図解図である。 図7図示ファイルの閉じた状態における平面図解図である。 図7図示ファイルの閉じた状態における正面図解図である。 図7図示ファイルの閉じた状態における側面図解図である。 本発明の一実施の形態であるファイルの平面図解図である。 図13図示ファイルの開いた状態における正面図解図である。 図13図示ファイルの開いた状態における側面図解図である。 図13図示ファイルの開いた状態における側面図解図である。 図13図示ファイルの閉じた状態における平面図解図である。 図13図示ファイルの閉じた状態における正面図解図である。 図13図示ファイルの閉じた状態における側面図解図である。 図13図示ファイルの閉じた状態における側面図解図である。 本発明の一実施の形態であるファイルの平面図解図である。 図21図示ファイルの開いた状態における正面図解図である。 図21図示ファイルの開いた状態における側面図解図である。 図21図示ファイルの閉じた状態における平面図解図である。 図21図示ファイルの閉じた状態における正面図解図である。 図21図示ファイルの閉じた状態における正面図解図である。 図21図示ファイルの閉じた状態における側面図解図である。 本発明にかかる一実施の形態である綴具の一例を示す斜視図である。 保持部材の斜視図である。 作動部材及び開閉部材の斜視図解図である。 開閉部材の側面図解図で、(A)は元の状態の側面図解図で(B)は巻線部の円周方向に力を加えて作動片に固定された状態の側面図解図であり、(C)は巻線部の円周方向に力を加えて作動片に固定された状態の側面図解図である。 綴じ杆及び作動部材の図解図であり、(A)は閉じた状態における綴じ杆と作動部材を示す平面図解図であり、(B)は第2の作動片の左側図解図である。綴じ杆及び作動部材の図解図であり、(A)は閉じた状態における綴じ杆と作動部材を示す平面図解図であり、(B)は第2の作動片の左側図解図である。 閉じた状態における綴具の底面図である。 閉じた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図33A−A断面図であり、(B)は、図33B−B断面図である。 綴じ杆を開く状態を示す綴具の底面図である。 開く状態を示す綴具の底面図解図であり、(A)は、ほぼ開いた綴具の底面図解図であり、(B)は、開き終わった底面図解図である。 開いた状態における綴具の横断面図であり、(A)は、図36A−A断面図であり、(B)は、図36B−B断面図である。 この発明にかかるファイルの各部及び方向を示す斜視図解図である。 従来のファイルの表紙を閉じた状態の一部を断面とした正面図解図である。
符号の説明
10 綴じ具
12 第1の綴環
12a 第1の半割杆
12b 第2の半割杆
14 第2の綴環
14a 第3の半割杆
14b 第4の半割杆
16 保持部材
18 作動部材
20 取付孔
22 被綴じ物載置部
24 保持壁
24a 第1の保持壁
24b 第2の保持壁
26 第1の貫通孔
28 第2の貫通孔
30 第1の作動片
30a 突き合わせ縁
30b 外側端縁
32 第2の作動片
32a 突き合わせ縁
32b 外側端縁
36 開閉部材収容部
36a,36b 凹み
38a,38b 開閉部材固定部
40 開閉部材
42a,42b 固定先端部
44 巻線部
46a,46b 規制腕部
50 綴杆係止部
1010,1110,1210 ファイル
1012,1112,1212 表紙
1014,1114,1214 背表紙
1016,1116,1216 表表紙
1018,1118,1218 裏表紙
1020,1120,1220 表側薄肉ヒンジ部
1022,1122,1222 裏側薄肉ヒンジ部
1024a、1024b,1124a、1124b,1224a、1224b 連設部
1026,1126,1226 表側立設部
1028,1128,1228 裏側立設部
1030,1130,1230 押し上げ手段
1030A,1130A,1130B,1230A,1230B 立ち上がり部材
1032,1132,1232 当接部
1032a 支持部
1032a1 第1下縁
1032a2 第2下縁
1034,1134,1234 取付部
1036,1136,1236 ヒンジ部
1038,1138,1238 向こう側上端縁(取付部の)
1040,1140,1240 手前側下端縁(取付部の)
1042,1142,1242 向こう側上端縁(当接部の)
1044,1144,1244 手前側下端縁(当接部の)
1046,1146,1246 表側端縁(当接部の)
1048,1148,1248 裏側端縁(当接部の)
1152,1152,1252 作動部
1154,1154,1254 第2取付部
1156 第2ヒンジ部
1158 向こう側上端縁(第2取付部の)
1160 手前側下端縁(第2取付部の)
1162 向こう側上端縁(作動部の)
1164 手前側下端縁(作動部の)
1232a 立ち上がり部
1232b 作用点部
1234 取付部
1270 第3ヒンジ部
1272 係合解除防止手段
C 中央
S 被綴じ物
S1 綴じ代側端縁

Claims (7)

  1. 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において
    じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段を構成する立ち上がり部材が表紙の内側に固定され、
    前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、
    前記立ち上がり部材は、表紙に連結されて、背表紙の内側において進退自在に形成された当接部と、立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、
    綴じ具を固定された背表紙に続く表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部は、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って表紙の開閉用のヒンジ部から背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、
    押し上げ手段は、表紙を閉じられたときには、表紙の高さ方向において、綴じ穴より下方の被綴じ物の端縁を押し上げるために、当接部が、立ち上がった表紙の内面に沿って立ち上がるとともに取付部と当接部との間のヒンジ部によって折れ曲がり、当接部の一方側の端が背表紙の内面に当接するとともに当接部の他方側の端が背表紙の内面よりも上に立ち上がり、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類。
  2. 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
    表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、
    綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、
    表紙は、綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段が固定され、
    前記押し上げ手段は、表紙が閉じられたときに被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるための当接部を有し、
    前記当接部は、表表紙及び裏表紙と背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、表紙が開けられたときに、少なくとも開いた表紙の内面と同等の位置又はそれより綴じ具側に下がった位置に位置するように構成された、ファイル・バインダ類。
  3. 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
    綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段を構成する左右一対の立ち上がり部材が表紙の内側に固定され、
    前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、
    一方の立ち上がり部材は、表紙の内側に連結されて、背表紙の内側に進退自在に形成された当接部と、立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、
    一方の立ち上がり部材を構成する、綴じ具を固定された背表紙に続く一方の表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部を、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って表紙の開閉用のヒンジ部から背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、
    他方の立ち上がり部材は、背表紙の内側に進退自在に形成された作動部と、他方の立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための、前記一方の立ち上がり部材の取付部とは別に形成された取付部とを有し、
    他方の立ち上がり部材を構成する、取付部と作動部との間の第2ヒンジ部は、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って、背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、
    他方の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、立ち上がった表紙の内面に沿って作動部が立ち上がるとともに第2ヒンジ部によって折れ曲がり、作動部の一方側の端が一方の立ち上がり部材の当接部の上面に当接し、且つ、
    一方の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、取付部が、立ち上がった表紙の内面に沿って立ち上がるとともに取付部と当接部との間のヒンジ部によって折れ曲がり、他方の立ち上がり部材の作動部によって押し下げられて、当接部の一方側の端が背表紙の内面に当接するとともに当接部の他方側の端が背表紙の内面よりも上に立ち上がるように構成され、
    前記立ち上がった当接部は、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類。
  4. 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
    綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段が表紙に固定され、
    前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、
    押し上げ手段は、表紙の内側に取り付けられた一方の表紙側の立ち上がり部材と他方の表紙側の立ち上がり部材とにより構成され、
    一方の表紙側の立ち上がり部材は、背表紙の内側に進退自在に形成された当接部と、一方の表紙側の立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、
    一方の表紙側の立ち上がり部材は、綴じ具を固定された背表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部を、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、開閉用のヒンジ部に交差するようにのびる直線状に構成され、
    前記当接部は、ヒンジ部より手前側において背表紙の幅方向にのびる適宜な幅と、背表紙の高さ方向にのびる適宜な長さとを備える立ち上がり部と、立ち上がり部の向こう側縁に形成されたヒンジ部と、前記立ち上がり部と一体的に形成され、ヒンジ部より向こう側にのびる作用点部とを有し、
    前記一方の表紙側の立ち上がり部材の取付部は、背表紙の内面に固定され、
    他方の表紙側の立ち上がり部材は、前記一方の表紙側の立ち上がり部材の取付部とは別の第2取付部と、第2取付部の手前側端において第2取付部に一体的に連設され、背表紙の幅方向にのびて前記当接部の上方に至るように形成された作動部とを有し、綴じ具を固定された背表紙に連設された表紙に第2取付部をもって固着され、表紙の開閉により、一方の立ち上がり部材の当接部に向けて作動部が進退自在となるように形成され、
    一方の表紙側の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、他方の表紙側の立ち上がり部材の作動部の移動によって、当接部がヒンジ部を中心として上方に向けて立ち上がり、手前側端が背表紙の内面よりも上に位置するように構成され、
    前記立ち上がった当接部は、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類。
  5. 表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、
    前記立設部は、表表紙及び裏表紙と背表紙とを連設する連設部と、表表紙及び裏表紙を開閉可能にする、開閉用のヒンジ部を構成する表側ヒンジ部及び裏側ヒンジ部との間に形成され、
    綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のファイル・バインダ類。
  6. 当接部は、表紙が閉じられたとき、その裏面の一部および/又は延長した支持部が綴じ具を固定された表紙の内面に当接しおよび/又は突っ張って、被綴じ物の綴じ穴より下方の端縁を押し上げるように構成された、請求項1ないし請求項5に記載のファイル・バインダ類。
  7. 綴じ具は、リング綴じ具、パイプ型綴じ具又はプロング型綴じ具である、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のファイル・バインダ類。
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