JP4885927B2 - ファイル・バインダ類 - Google Patents
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それゆえに、この発明の主たる目的は、被綴じ物が垂れて表紙より出ないように綴じることができるファイル・バインダ類を提供することである。
この発明の請求項2にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、表紙は、綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段が固定され、前記押し上げ手段は、表紙が閉じられたときに被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるための当接部を有し、前記当接部は、表表紙及び裏表紙と背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、表紙が開けられたときに、少なくとも開いた表紙の内面と同等の位置又はそれより綴じ具側に下がった位置に位置するように構成された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項3にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段を構成する左右一対の立ち上がり部材が表紙の内側に固定され、前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、一方の立ち上がり部材は、表紙の内側に連結されて、背表紙の内側に進退自在に形成された当接部と、立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、一方の立ち上がり部材を構成する、綴じ具を固定された背表紙に続く一方の表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部を、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って表紙の開閉用のヒンジ部から背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、他方の立ち上がり部材は、背表紙の内側に進退自在に形成された作動部と、他方の立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための、前記一方の立ち上がり部材の取付部とは別に形成された取付部とを有し、他方の立ち上がり部材を構成する、取付部と作動部との間の第2ヒンジ部は、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って、背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、他方の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、立ち上がった表紙の内面に沿って作動部が立ち上がるとともに第2ヒンジ部によって折れ曲がり、作動部の一方側の端が一方の立ち上がり部材の当接部の上面に当接し、且つ、一方の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、取付部が、立ち上がった表紙の内面に沿って立ち上がるとともに取付部と当接部との間のヒンジ部によって折れ曲がり、他方の立ち上がり部材の作動部によって押し下げられて、当接部の一方側の端が背表紙の内面に当接するとともに当接部の他方側の端が背表紙の内面よりも上に立ち上がるように構成され、前記立ち上がった当接部は、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項4にかかるファイル・バインダ類は、綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段が表紙に固定され、前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、押し上げ手段は、表紙の内側に取り付けられた一方の表紙側の立ち上がり部材と他方の表紙側の立ち上がり部材とにより構成され、一方の表紙側の立ち上がり部材は、背表紙の内側に進退自在に形成された当接部と、一方の表紙側の立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、一方の表紙側の立ち上がり部材は、綴じ具を固定された背表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部を、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、開閉用のヒンジ部に交差するようにのびる直線状に構成され、前記当接部は、ヒンジ部より手前側において背表紙の幅方向にのびる適宜な幅と、背表紙の高さ方向にのびる適宜な長さとを備える立ち上がり部と、立ち上がり部の向こう側縁に形成されたヒンジ部と、前記立ち上がり部と一体的に形成され、ヒンジ部より向こう側にのびる作用点部とを有し、前記一方の表紙側の立ち上がり部材の取付部は、背表紙の内面に固定され、他方の表紙側の立ち上がり部材は、前記一方の表紙側の立ち上がり部材の取付部とは別の第2取付部と、第2取付部の手前側端において第2取付部に一体的に連設され、背表紙の幅方向にのびて前記当接部の上方に至るように形成された作動部とを有し、綴じ具を固定された背表紙に連設された表紙に第2取付部をもって固着され、表紙の開閉により、一方の立ち上がり部材の当接部に向けて作動部が進退自在となるように形成され、一方の表紙側の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、他方の表紙側の立ち上がり部材の作動部の移動によって、当接部がヒンジ部を中心として上方に向けて立ち上がり、手前側端が背表紙の内面よりも上に位置するように構成され、前記立ち上がった当接部は、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類である。
この発明の請求項5にかかるファイル・バインダ類においては、表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、前記立設部は、表表紙及び裏表紙と背表紙とを連設する連設部と、表表紙及び裏表紙を開閉可能にする、開閉用のヒンジ部を構成する表側ヒンジ部及び裏側ヒンジ部との間に形成され、綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のファイル・バインダ類である。
この発明の請求項6にかかるファイル・バインダ類においては、当接部は、表紙が閉じられたとき、その裏面の一部および/又は延長した支持部が綴じ具を固定された表紙の内面に当接しおよび/又は突っ張って、被綴じ物の綴じ穴より下方の端縁を押し上げるように構成された、請求項1ないし請求項5に記載のファイル・バインダ類である。
この発明の請求項7にかかるファイル・バインダ類においては、綴じ具は、リング綴じ具、パイプ型綴じ具又はプロング型綴じ具である、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のファイル・バインダ類である。
請求項2の発明によれば、表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、当接部は、表表紙及び裏表紙と背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、表紙が開けられたときに、少なくとも開いた表紙の内面と同等の位置又はそれより綴じ具側に下がった位置に位置するように構成されているので、ファイルの表紙を開いたときに、表紙の内面上において、被綴じ物を平坦な状態に見開き、閲覧することができるとともに、ファイルの表紙を閉じるだけで、被綴じ物が垂れないように綴じることができる。
請求項7の発明によれば、綴じ具は、リング綴じ具、パイプ型綴じ具又はプロング型綴じ具であるので、ファイルの表紙を閉じるだけで、被綴じ物が垂れないように綴じることができる。
請求項6の発明によれば、当接部は、表紙が閉じられたとき、その裏面の一部および/又は延長した支持部が綴じ具を固定された表紙の内面に当接しおよび/又は突っ張って、被綴じ物の綴じ穴より下方の端縁を押し上げるように構成されているので、ファイルの表紙を閉じるだけで、被綴じ物が垂れないように綴じることができる。
一般的には、ファイルとはおおむね記録済みの文書(伝票・カタログ・書類など)をとじ、又は、はさみ入れて整理・保管することのできる表紙をいい、バインダーとはおおむね未記録のとじ穴のある用紙(ルーズリーフ、帳票など)を挿入し、記録できる、とじ具付き表紙をいうが、この発明の特許請求の範囲及び明細書においては、綴じ具の付いたファイルとバインダーとを総称して、ファイルという。
そして、表表紙1016及び裏表紙1018は、背表紙1014寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1020と裏側薄肉ヒンジ部1022とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1016は、表側薄肉ヒンジ部1020と連設部1024aとの間には表側立設部1026が形成されており、又、裏側薄肉ヒンジ部1022と連設部1024bとの間には、裏側立設部1028が形成されている。
この綴じ具10の綴環は、第1の綴環12と第2の綴環14とからなるが、第1の綴環12の綴じ杆たる第1の半割杆12aと綴じ杆たる第2の半割杆12b及び第2の綴環14の綴じ杆たる第3の半割杆14aと綴じ杆たる第4の半割杆14bとがそれぞれ線対称であり、その形状が略同じである。
すなわち、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の綴環14の第3の半割杆14aは、略半円環状であり、もう一方の(第1の綴環12の)第2の半割杆12b及び(第2の綴環14の)第4の半割杆14bは、略半円環状であり、背表紙1014の内側に位置する。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環12及び第2の綴環14ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H)方向は、表紙1012の幅(E)方向にのび、且つ表表紙1016と裏表紙1018の内面と直交し背表紙1014の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
そして、第1の綴環12の基部と頂部との間の長さ及び第2の綴環14の基部と頂部との間の長さ(すなわち第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H))は、両方略同等に形成されている。
押し上げ手段1030は、綴じ具10を第1の綴環12及び第2の綴環14の開閉方向と交差する方向、すなわち綴じ具10の長さ方向に立てたとき、被綴じ物Sが垂れて、表表紙1016及び裏表紙1018の下端縁より外に出ないようにするために、すなわち綴環12及び第2の綴環14の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないようにするために形成されている。
押し上げ手段1030は、表紙1012の表表紙1016を表側薄肉ヒンジ部1020において折り曲げ且つ裏表紙1018を裏側薄肉ヒンジ部1022において折り曲げて閉じ、ファイル1010を綴じ具10の長さ方向に立てたとき、表表紙1016と背表紙1014とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応して被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て、該被綴じ物Sを押し上げるように、形成される。
当接部1032は、表表紙1016、裏表紙1018及び背表紙1014のうち一つに連結されている。
ヒンジ部1036は、綴じ具10の下方であって、表側薄肉ヒンジ部1020から上方に向かうに従って背表紙1014の内面に向けて表側薄肉ヒンジ部1020に交差するようにのびる直線状薄肉部によって構成されている。
押し上げ手段1030は、表紙1012を閉じたときには、略々垂直に立ち上がった表表紙1016の内面に沿って当接部1032が立ち上がるとともに、ヒンジ部1036によって折れ曲がり、当接部1032の向こう側の上端近傍が背表紙1014の内面に当接するとともに当接部1032の手前側の下端近傍が表側薄肉ヒンジ部1020及び裏側薄肉ヒンジ部1022よりも上方の位置に立ち上がるように構成されている。
又、当接部1032は、平面視略々台形状の平板からなり、向こう側上端縁1042と手前側下端縁1044とは平行である。そして、向こう側上端縁1042は、向こう側上端縁1042の裏表紙側端が裏表紙1018の内側にある裏側薄肉ヒンジ部1022の近傍に至るまでのび、手前側下端縁1044は、表表紙側端部が表側薄肉ヒンジ部1020の近傍に位置し、手前側下端縁1044の裏表紙側端部が裏側薄肉ヒンジ部1022の近傍に位置するように、表紙1012の幅方向にのびる。
当接部1032の表側端縁1046は、ヒンジ部1036より更に手前側にのび、表紙1012を開いたときに、表側薄肉ヒンジ部1020を超えて表表紙1016までのびる。
当接部1032の裏側端縁1048は、表紙1012を開いたときと閉じたときのいずれも、背表紙1014の領域内に収まるように形成されている。
当接部1032の裏面、すなわち,背表紙1014側に、表紙1012を閉じたときに、当接部1032が立ち上がり被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1を確実に押し上げるように支持部1032aを突設してもよい。
支持部1032aは、表紙1012を開いたときに、当接部1032が開かれた表表紙1016と裏表紙1018の内面と略々同じ平面上に位置するように当接部1032を支持する第1下縁1032a1と、表紙を閉じたときに、当接部1032がその手前側端縁が確実に持ち上がるように当接部1032を支持する第2下縁1032a2とを有する。
そして、表表紙1116及び裏表紙1118は、背表紙1114寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1120と裏側薄肉ヒンジ部1122とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1116は、表側薄肉ヒンジ部1120と連設部1124aとの間には表側立設部1126が形成されており、又、裏側薄肉ヒンジ部1122と連設部1124bとの間には、裏側立設部1128が形成されている。
この綴じ具10の綴環は、第1の綴環12と第2の綴環14とからなるが、第1の綴環12の第1の半割杆12aと第2の半割杆12b及び第2の綴環14の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとがそれぞれ線対称であり、その形状が略同じである。
すなわち、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の綴環14の第3の半割杆14aは、略半円環状であり、もう一方の(第1の綴環12の)第2の半割杆12b及び(第2の綴環14の)第4の半割杆14bは、略半円環状であり、背表紙1114の内側に位置する。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環12及び第2の綴環14ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H)方向は、表紙1112の幅(E)方向にのび、且つ表表紙1116と裏表紙1118の内面と直交し背表紙1114の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
押し上げ手段1130は、表紙1112の表表紙1116を表側薄肉ヒンジ部1120において折り曲げ且つ裏表紙1118を裏側薄肉ヒンジ部1122において折り曲げて閉じ、ファイルを綴じ具10の長さ方向に立てたとき、表表紙1116と背表紙1114とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応して被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て、該被綴じ物Sを押し上げるように、形成される。
当接部1132は、表表紙1116、裏表紙1118及び背表紙1114のうち一つに連結されている。
ヒンジ部1136は、綴じ具10の下方であって、裏側薄肉ヒンジ部1122から上方に向かうに従って背表紙1114の内面に向けて表側薄肉ヒンジ部1120に交差するようにのびる直線状薄肉部によって構成されている。
表側の立ち上がり部材1130Bは、少なくとも背表紙1114の内側に進退自在に収容された作動部1152を有し、綴じ具10を取り付けられた背表紙1114に続く表表紙1116に、第2取付部1154をもって固着されている。
表側の立ち上がり部材1130Bは、作動部1152との間の第2ヒンジ部1156により折れ曲がり、立ち上がり部材1130Aの当接部1132の表面に向けて進退自在となるように形成されている。
第2ヒンジ部1156は、綴じ具10の下方であって、表側薄肉ヒンジ部1120から上方に向かうに従って、背表紙1114の内面に向けて表側ヒンジ部1120に交差するようにのびる直線状薄肉部によって構成されている。
表側の立ち上がり部材1130Bは、表紙1112を閉じたときには、略垂直に立ち上がった表表紙1116の内面に沿って作動部1152が立ち上がるとともに、第2ヒンジ部1156によって折れ曲がり、作動部1152の向こう側の上端近傍が立ち上がり部材1130Aの当接部1132の上面に当接する。
裏側の立ち上がり部材1130Aは、表紙1112を閉じたときには、略々垂直に立ち上がった裏表紙1118の内面に沿って当接部1132が立ち上がるとともに、ヒンジ部1136によって折れ曲がり、立ち上がり部材1130Bの作動部1152によって押し下げられて、当接部1132の向こう側の上端近傍が背表紙1114の内面に当接するとともに当接部1132の手前側の下端近傍が表側薄肉ヒンジ部1120及び裏側薄肉ヒンジ部1122よりも上方の位置に立ち上がるように構成されている。
又、当接部1132は、平面視略々台形状の平板からなり、向こう側上端縁1142と手前側下端縁1144とは平行である。そして、当接部1132は、向こう側上端縁1142の表表紙側端が裏表紙1118の内側にある表側薄肉ヒンジ部1120の近傍に至るまでのび、手前側下端縁1144の表表紙側端部が表側薄肉ヒンジ部1120の近傍に位置し、手前側下端縁1144の裏表紙側端部が裏側薄肉ヒンジ部1122から更に裏表紙1118側に至るように、表紙1112の幅方向にのびる。
当接部1132の裏側端縁1148は、ヒンジ部1136より更に手前側にのび、表紙1112を開いたときに、裏側薄肉ヒンジ部1122を超えて表表紙1116までのびる。
当接部1132の表側端縁1146は、表紙1112を開いたときと閉じたときのいずれも、背表紙1114の領域内に収まるように形成されている。
この実施の形態の立ち上がり部材1130Bにおいては、第2取付部1154は、平面視略台形状の平板からなり、向こう側上端縁1158と手前側下端縁1160とは平行である。そして、第2取付部1154は、向こう側上端縁1158の背表紙側端が背表紙1114の上方に至るまでのび、手前側下端縁1160が表側薄肉ヒンジ部1120までのびている。
作動部1152は、平面視略台形状の平板からなり、向こう側上端縁1162と手前側下端縁1164とは平行である。そして、作動部1152は、向こう側上端縁1162の裏表紙側が背表紙1114の上方までのび、手前側の下端縁が表側薄肉ヒンジ部1120までのびる。
そして、表表紙1216及び裏表紙1218は、背表紙1214寄りに高さ(B)方向にのびる開閉用の表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222が設けられ、表側薄肉ヒンジ部1220と裏側薄肉ヒンジ部1222とは、平行でその間において背幅(C)を構成する。
表表紙1216は、表側薄肉ヒンジ部1220と連設部1224aとの間には表側立設部1226が形成されており、又、裏側薄肉ヒンジ部1222と連設部1224bとの間には、裏側立設部1228が形成されている。
この綴じ具10の綴環は、第1の綴環12と第2の綴環14とからなるが、第1の綴環12の第1の半割杆12aと第2の半割杆12b及び第2の綴環14の第3の半割杆14aと第4の半割杆14bとがそれぞれ線対称であり、その形状が略同じである。
すなわち、第1の綴環12の第1の半割杆12a及び第2の綴環14の第3の半割杆14aは、略半円環状であり、もう一方の(第1の綴環12の)第2の半割杆12b及び(第2の綴環14の)第4の半割杆14bは、略半円環状であり、背表紙1214の内側に位置する。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、綴じ具の長さ(D)方向において適宜な間隔をおいて分かれており、第1の綴環12及び第2の綴環14ののびる方向、すなわち高さ(H)方向を有する。第1の綴環12及び第2の綴環14の高さ(H)方向は、表紙1212の幅(E)方向にのび、且つ表表紙1216と裏表紙1218の内面と直交し背表紙1214の内表面と直交する平面(仮想面)上においてのびる。
押し上げ手段1230は、表紙1212の表表紙1216を表側薄肉ヒンジ部1220において折り曲げ且つ裏表紙1218を裏側薄肉ヒンジ部1222において折り曲げて閉じ、ファイルを綴じ具10の長さ方向に立てたとき、表表紙1216と背表紙1214とのなす角度が略180度から略90度に縮まり、その折り曲げに対応して被綴じ物Sの綴じ代側端縁S1に向けて突き出て、該被綴じ物Sを押し上げるように、形成される。
当接部1232は、表表紙1216、裏表紙1218及び背表紙1214のうち一つに連結されている。
ヒンジ部1236は、綴じ具10の下方であって、表側薄肉ヒンジ部1220と裏側薄肉ヒンジ部1222とに交差するようにのびる直線状薄肉部によって構成されている。
表表紙1216側の立ち上がり部材1230Bは、綴じ具10を取り付けられた背表紙1214に連設された表表紙1216に、第2取付部1254をもって固着され、第2取付部1254に連続して作動部1252を形成され、立ち上がり部材1230Aの当接部1232に向けて作動部1252が進退自在となるように形成されている。
作動部1252は、表表紙1216の開閉により、当接部1232に進行又は退避するように構成されている。
背表紙1214側の立ち上がり部材1230Aは、表紙1212を閉じたときには、表表紙1216側の立ち上がり部材1230Bの作動部1252の移動によって、立ち上がり部材1230Aの当接部1232がヒンジ部1236を中心として上方に向けて立ち上がり、手前側の下端が表側薄肉ヒンジ部1220及び裏側薄肉ヒンジ部1222よりも上方の位置に位置するように構成されている。
表表紙1216側の立ち上がり部材1230Bは、表紙1212を閉じたときには、略々垂直に立ち上がった表表紙1216の内面に沿って作動部1252が移動して、作動部1252が背表紙1214に向けて下がり、立ち上がり部材1230Aの当接部1232の作用点部1232bを押し下げるように構成されている。
ヒンジ部1236は、立ち上がり部1232aの向こう側縁の一部に連設され、作用点部1232bが突設されていない領域に形成されている。
取付部1234は、ヒンジ部1236に続いて形成された、平面視略方形状の平板からなり、背表紙1214の内面に固定されている。
第2取付部1254は、表側薄肉ヒンジ部1220の近傍において、綴じ具の第2の綴環14を挟んで高さ方向にのびるように表表紙1216の内面に固着され、作動部1252は、第2取付部1254の手前側端近傍において第2取付部1254に連設され、背表紙1214の幅方向にのびて当接部1232の作用点部1232bの上方に至るように形成されている。
係合解除防止手段1272は、綴じ具10の第2の綴環14の向こう側においてのび、第2の綴環14の第4の半割杆14bの向こう側への移動を規制している。
又、当接部1232は、平面視略々台形状の平板からなり、向こう側上端縁1242と手前側下端縁1244とは平行である。そして、向こう側上端縁1242は、向こう側上端縁1242の裏表紙側端が裏表紙1218の内側にある裏側薄肉ヒンジ部1222の近傍に至るまでのび、手前側下端縁1244は、表表紙側端部が、表側薄肉ヒンジ部1220の近傍に位置し、手前側下端縁1244の裏表紙側端縁部が、裏側薄肉ヒンジ部1222の近傍に位置するように幅方向にのびる。
当接部1232の表側端縁1246は、ヒンジ部1236より更に手前側にのび、表紙1212を開いたときに、ヒンジ部1236を超えて向こう側にのびる。
当接部1232の裏側端縁1248は、表紙1212を開いたときと閉じたときのいずれも、背表紙1214の領域内に収まるように形成されている。
綴じ具10は、環状の綴じ杆を構成する一対のそれぞれ略円環状の金属製の第1の綴環12および第1の綴環12と一対の第2の綴環14と、前記第1の綴環12および第2の綴環14をそれぞれ間隔をおいて設けることができる長さを備えた保持部材16と、その表面に第1の綴環12および第2の綴環14が間隔をおいて第1の綴環12および第2の綴環14のそれぞれの基部が固定され、第1の綴環12および第2の綴環14が前記保持部材16に固定されるように保持部材16の内側に可動自在に固定された作動部材18と、作動部材18を付勢する開閉部材40とを備え、第1の綴環12及び第2の綴環14を開くときに、保持部材16内で第1の綴環12及び第2の綴環14を保持部材16の長手方向に移動させるように構成されている。
第1の綴環12と第2の綴環14とは、同一方向に向けて、その綴杆係止部50を指で外すことができるように構成されている。
そして、綴じ杆を閉じるときは、主綴じ杆たる第1の綴環12を、例えば親指と人差し指で直接挟んで閉じるように構成されており、第1の綴環12を2本の指で挟んで閉じる方向に作動させると、副綴じ杆たる第2の綴環14は追動するように構成されている。
保持部材16は、第1の綴環12および第2の綴環14を固定する部位より長手方向における外側近傍より内側に向かって、その中央が膨出した断面略半円弧状の被綴じ物載置部22を備え、且つ、被綴じ物載置部22の内側は保持空間を備え、その保持空間に作動部材18等を収容するように構成されている。
保持部材16の被綴じ物載置部22の両端には、その長手方向に略その一端から他端に亘って、作動部材18を摺動自在に保持する保持壁24が設けられている。この実施の形態においては、保持壁24は、保持部材16の長手方向において、第1の綴環12および第2の綴環14のそれぞれの外側近傍より内部に亘って略全体において垂下されるように、第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bが連設され、第1の保持壁24aと第2の保持壁24bとは平行で略同一の形状の板状である。
そして、この第1の保持壁24aおよび第2の保持壁24bと被綴じ物載置部22によって囲繞された保持空間内に、後に詳しく説明する作動部材18、開閉部材40等が収容される。
第1の貫通孔26と第2の貫通孔28とは、第1の綴環12を構成する第1の半割杆12aおよび第2の半割杆12bと、第2の綴環14を構成する第3の半割杆14aおよび第4の半割杆14bとに対応して、保持部材16の幅方向において左右に分かれて一定の間隔をおいて、2つずつ穿設されている。
第1の作動片30及び第2の作動片32は、その長手方向において、第1の保持壁24a及び第2の保持壁24bと平行でその内面に摺動する外側端縁30b及び外側端縁32bが形成され、該外側端縁30b及び外側端縁32bと平行に当該一対の第1の作動片30及び第2の作動片32を突き合わせる突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aが内側縁に形成されている。第1の作動片30及び第2の作動片32は、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aの長手方向における中央C(図32及び図33示)を対称の中心とする点対称形で、保持部材16の保持空間内において各々をその長手方向において並置したとき、各々その内側縁において屈曲自在に係合する。
平面Pxyとは、第1の綴環12と第2の綴環14それぞれの基部が第1の作動片30と第2の作動片32に固着された部分(4箇所)を通る左右軸Y1,Y2および前後軸X1,X2(図32図示)を含む平面である。
また、他方の作動片、すなわち第2の作動片32における保持部材16の被綴じ物載置部22と対向する表面(すなわち上面)には、第1の綴環12を構成する第2の半割杆12bの基部が固定され、且つ、前記第2の半割杆12bと一定の間隔をおいて、第2の綴環14を構成する第4の半割杆14bの基部が固定されている。
前記作動部材18は、第1の作動片30の突き合わせ縁30aの近傍が第1の綴環12の突き出る方向に向けて凹まされ且つ第2の作動片32の突き合わせ縁32aの近傍が第2の綴環14の突き出る方向に向けて凹まされることにより、第1の作動片30に形成された凹み36aと第2の作動片32に形成された凹み36bとを形成されてなる開閉部材収容部36が形成されている。
凹み36aは、突き合わせ縁30a側が深く凹まされ、第1の綴環12側の上縁及び第2の綴環14側の下縁は略平行で、突き合わせ縁30aと略直交する平面視略方形状である。
凹み36bは、突き合わせ縁32a側が深く凹まされ、第1の綴環12側の上縁及び第2の綴環14側の下縁は略平行で、突き合わせ縁32aと略直交する平面視略方形状である。
前記開閉部材収容部36は、第1の作動片30に形成された凹み36aと第2の作動片32に形成された凹み36bとが、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを軸として線対称形に形成されて構成されている。
前記開閉部材40は、第1の綴環12及び第2の綴環14が固定された表面とは反対側の裏面側において、作動部材18の前記開閉部材収容部36に固定され、前記第1の綴環12及び第2の綴環14を開くときに、保持部材16内で、前記作動片30及び作動片32を保持部材16の長手方向に移動させるとともに保持部材16の内面に近づいた方向に保持されるように、第1の綴環12及び第2の綴環14を開く方向に変化させるように形成されているので、開閉部材収容部36は、開閉部材40を収容し、開閉部材40の作用により第1の作動片30と第2の作動片32とが低背化を図るように構成されている。
前記開閉部材40は、前記作動部材18を構成する一対の作動片すなわち第1の作動片30と第2の作動片32との間において、一対の第1の作動片30と第2の作動片32をそれぞれ逆方向に移動させるとともに、綴じ杆すなわち第1の綴環12及び第2の綴環14の開閉状態を保持させるように、第1の作動片30に間隔をおいて固定された綴じ杆すなわち第1の半割杆12a及び第3の半割杆14aの基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向であり、且つ第2の作動片32に間隔をおいて固定された綴じ杆すなわち第2の半割杆12b及び第4の半割杆14bの基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向に、架け渡されている。
開閉部材40は、引っ張りコイルバネからなり、巻線部44と、巻線部44の両端から巻線部44を巻き起こしてフックとした固定先端部42a及び固定先端部42bとを備える。開閉部材40は、図31(A)に示すように、巻線部44の円周方向に規制腕部46aと規制腕部46bとが平行に突き出されている。
更に、第1の綴環12と第2の綴環14とが閉じた状態において、開いた状態から閉じた状態への方向に向けて第1の作動片30と第2の作動片32とを突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁32aを中心に回動させる方向に、巻線部44(コイル)の中心軸まわりにねじりモーメントを受け、ばねに荷重が加わり、素線に曲げ応力を発生させて、固定先端部42aが第1の作動片30に、固定先端部42bが第2の作動片32に固定されている。
この場合、開閉部材40は、巻線部44にねじりモーメントなどの負荷が加わっていない状態(図31(A)図示)からみて、巻線部44の巻き数が1巻以上増えるように巻線部44を1回転以上ねじった状態(固定先端部42a及び規制腕部46aがR方向、固定先端部42b及び規制腕部46bがQ方向(図31(A)図示))で、固定先端部42a及び42bが開閉部材固定部38a及び開閉部材固定部38bにそれぞれ固定される。
ばねに荷重を加える荷重の方向としては、巻線部44(コイル)を巻き込む方向に向くように構成されている。
開閉部材40は、第1の作動片30および第2の作動片32のそれぞれの長手方向、すなわち第1の作動片30の第1の半割杆12aを固定する部位と第3の半割杆14aを固定する部位とを結ぶ線(前後軸X1(図32図示))および第2の作動片32の第2の半割杆12bを固定する部位と第4の半割杆14bを固定する部位とを結ぶ線(前後軸X2(図32図示))と斜めに交差する方向に架け渡されている。
12 第1の綴環
12a 第1の半割杆
12b 第2の半割杆
14 第2の綴環
14a 第3の半割杆
14b 第4の半割杆
16 保持部材
18 作動部材
20 取付孔
22 被綴じ物載置部
24 保持壁
24a 第1の保持壁
24b 第2の保持壁
26 第1の貫通孔
28 第2の貫通孔
30 第1の作動片
30a 突き合わせ縁
30b 外側端縁
32 第2の作動片
32a 突き合わせ縁
32b 外側端縁
36 開閉部材収容部
36a,36b 凹み
38a,38b 開閉部材固定部
40 開閉部材
42a,42b 固定先端部
44 巻線部
46a,46b 規制腕部
50 綴杆係止部
1010,1110,1210 ファイル
1012,1112,1212 表紙
1014,1114,1214 背表紙
1016,1116,1216 表表紙
1018,1118,1218 裏表紙
1020,1120,1220 表側薄肉ヒンジ部
1022,1122,1222 裏側薄肉ヒンジ部
1024a、1024b,1124a、1124b,1224a、1224b 連設部
1026,1126,1226 表側立設部
1028,1128,1228 裏側立設部
1030,1130,1230 押し上げ手段
1030A,1130A,1130B,1230A,1230B 立ち上がり部材
1032,1132,1232 当接部
1032a 支持部
1032a1 第1下縁
1032a2 第2下縁
1034,1134,1234 取付部
1036,1136,1236 ヒンジ部
1038,1138,1238 向こう側上端縁(取付部の)
1040,1140,1240 手前側下端縁(取付部の)
1042,1142,1242 向こう側上端縁(当接部の)
1044,1144,1244 手前側下端縁(当接部の)
1046,1146,1246 表側端縁(当接部の)
1048,1148,1248 裏側端縁(当接部の)
1152,1152,1252 作動部
1154,1154,1254 第2取付部
1156 第2ヒンジ部
1158 向こう側上端縁(第2取付部の)
1160 手前側下端縁(第2取付部の)
1162 向こう側上端縁(作動部の)
1164 手前側下端縁(作動部の)
1232a 立ち上がり部
1232b 作用点部
1234 取付部
1270 第3ヒンジ部
1272 係合解除防止手段
C 中央
S 被綴じ物
S1 綴じ代側端縁
Claims (7)
- 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段を構成する立ち上がり部材が表紙の内側に固定され、
前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、
前記立ち上がり部材は、表紙に連結されて、背表紙の内側において進退自在に形成された当接部と、立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、
綴じ具を固定された背表紙に続く表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部は、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って表紙の開閉用のヒンジ部から背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、
押し上げ手段は、表紙を閉じられたときには、表紙の高さ方向において、綴じ穴より下方の被綴じ物の端縁を押し上げるために、当接部が、立ち上がった表紙の内面に沿って立ち上がるとともに取付部と当接部との間のヒンジ部によって折れ曲がり、当接部の一方側の端が背表紙の内面に当接するとともに当接部の他方側の端が背表紙の内面よりも上に立ち上がり、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類。 - 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、
綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、
表紙は、綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段が固定され、
前記押し上げ手段は、表紙が閉じられたときに被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるための当接部を有し、
前記当接部は、表表紙及び裏表紙と背表紙との間の前記立設部の内部に収容され、表紙が開けられたときに、少なくとも開いた表紙の内面と同等の位置又はそれより綴じ具側に下がった位置に位置するように構成された、ファイル・バインダ類。 - 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段を構成する左右一対の立ち上がり部材が表紙の内側に固定され、
前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、
一方の立ち上がり部材は、表紙の内側に連結されて、背表紙の内側に進退自在に形成された当接部と、立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、
一方の立ち上がり部材を構成する、綴じ具を固定された背表紙に続く一方の表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部を、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って表紙の開閉用のヒンジ部から背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、
他方の立ち上がり部材は、背表紙の内側に進退自在に形成された作動部と、他方の立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための、前記一方の立ち上がり部材の取付部とは別に形成された取付部とを有し、
他方の立ち上がり部材を構成する、取付部と作動部との間の第2ヒンジ部は、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、上方に向かうに従って、背表紙の内面に向けて開閉用のヒンジ部と交差するようにのびる直線状に構成され、
他方の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、立ち上がった表紙の内面に沿って作動部が立ち上がるとともに第2ヒンジ部によって折れ曲がり、作動部の一方側の端が一方の立ち上がり部材の当接部の上面に当接し、且つ、
一方の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、取付部が、立ち上がった表紙の内面に沿って立ち上がるとともに取付部と当接部との間のヒンジ部によって折れ曲がり、他方の立ち上がり部材の作動部によって押し下げられて、当接部の一方側の端が背表紙の内面に当接するとともに当接部の他方側の端が背表紙の内面よりも上に立ち上がるように構成され、
前記立ち上がった当接部は、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類。 - 綴じ穴を2以上穿設された被綴じ物の綴じ穴に綴じ杆を挿通して綴じ具に綴じる、ファイル・バインダ類において、
綴じ杆の開閉方向を背表紙の幅方向に方向づけられて表紙に綴じ具を固定されたファイル・バインダ類を、綴じ具の綴じ杆の開閉方向と交差する方向に立てたとき、被綴じ物の綴じ穴と離れた領域が背表紙に連設された表紙の端縁より綴じ杆の開閉方向と交差する方向に向いて外に出ないように、被綴じ物の端縁を押し上げる押し上げ手段が表紙に固定され、
前記表紙は、高さ方向にのびる開閉用のヒンジ部を備え、
押し上げ手段は、表紙の内側に取り付けられた一方の表紙側の立ち上がり部材と他方の表紙側の立ち上がり部材とにより構成され、
一方の表紙側の立ち上がり部材は、背表紙の内側に進退自在に形成された当接部と、一方の表紙側の立ち上がり部材を表紙の内側に固定するための取付部とを有し、
一方の表紙側の立ち上がり部材は、綴じ具を固定された背表紙に固着された取付部と当接部との間のヒンジ部を、表紙の高さ方向において、綴じ具の下方であって、開閉用のヒンジ部に交差するようにのびる直線状に構成され、
前記当接部は、ヒンジ部より手前側において背表紙の幅方向にのびる適宜な幅と、背表紙の高さ方向にのびる適宜な長さとを備える立ち上がり部と、立ち上がり部の向こう側縁に形成されたヒンジ部と、前記立ち上がり部と一体的に形成され、ヒンジ部より向こう側にのびる作用点部とを有し、
前記一方の表紙側の立ち上がり部材の取付部は、背表紙の内面に固定され、
他方の表紙側の立ち上がり部材は、前記一方の表紙側の立ち上がり部材の取付部とは別の第2取付部と、第2取付部の手前側端において第2取付部に一体的に連設され、背表紙の幅方向にのびて前記当接部の上方に至るように形成された作動部とを有し、綴じ具を固定された背表紙に連設された表紙に第2取付部をもって固着され、表紙の開閉により、一方の立ち上がり部材の当接部に向けて作動部が進退自在となるように形成され、
一方の表紙側の立ち上がり部材は、表紙を閉じたときには、他方の表紙側の立ち上がり部材の作動部の移動によって、当接部がヒンジ部を中心として上方に向けて立ち上がり、手前側端が背表紙の内面よりも上に位置するように構成され、
前記立ち上がった当接部は、被綴じ物の端縁に当接し且つ押し上げるように形成された、ファイル・バインダ類。 - 表紙は、背表紙と、前記背表紙に連設された表表紙と、前記背表紙に連設された裏表紙と、前記背表紙と表表紙との間及び背表紙と裏表紙との間に介在する立設部とを有し、
前記立設部は、表表紙及び裏表紙と背表紙とを連設する連設部と、表表紙及び裏表紙を開閉可能にする、開閉用のヒンジ部を構成する表側ヒンジ部及び裏側ヒンジ部との間に形成され、
綴じ具は、表表紙及び裏表紙における背表紙との間の前記立設部の内部に収容された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のファイル・バインダ類。 - 当接部は、表紙が閉じられたとき、その裏面の一部および/又は延長した支持部が綴じ具を固定された表紙の内面に当接しおよび/又は突っ張って、被綴じ物の綴じ穴より下方の端縁を押し上げるように構成された、請求項1ないし請求項5に記載のファイル・バインダ類。
- 綴じ具は、リング綴じ具、パイプ型綴じ具又はプロング型綴じ具である、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のファイル・バインダ類。
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