JP6121392B2 - 綴じ具 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、表表紙又は裏表紙の少なくとも一方に表紙面に沿ってポケットを形成する樹脂製カバーを配し、表表紙又は/及び裏表紙における樹脂カバーで覆われた面の範囲内に窓を設けた構成の表紙体が開示されている。
表紙は、透明又は半透明の表紙本体の外部から見出しを視認するために設けられる見出し部を備え、
綴じ具は、表紙本体の透明又は半透明の領域に付設される付設領域において、透明又は半透明の表紙本体の領域に対向する領域に、見出し材を配設するための見出し配設部を備え、
前記綴じ具の見出し配設部は、表紙本体に取り付けられる面に、見出し材を嵌装する見出し嵌装部で構成され、
前記綴じ具の見出し嵌装部は、表紙本体との間に見出し紙を挿入するための間隙部を形成する凸部が形成され、
前記間隙部を形成する凸部は、見出し紙の厚みと同等又はそれより高い高さを有する突出部と、該突出部の先端より表紙本体の内面に沿って見出し紙に向けて突出された押え部とを備え、
前記押え部は、見出し材の見出しを表された表面の見出しを覆わない部分を押えるような大きさないしは形状であり、
見出し材は、嵌装凸部の押え部と凸部との間に嵌入させて、綴じ具に配設される、
綴じ具である。
綴じ具が付設された、表紙は、透明又は半透明の領域が、綴じ具の背面に配設された見出し材を視認するために形成された、表紙の背見出し構造を備えるとよい。
表紙は、透明または半透明の部材で成形され、前記表紙本体の外部から見出しを視認するために設けられる見出し部を備え、
綴じ具が、表紙本体の透明又は半透明の領域に付設される付設領域において、透明又は半透明の表紙本体の領域に対向する領域に、見出し材を配設するための見出し配設部を有している、綴じ具付きの表紙の背見出し構造を備えているファイルとするとよい。
表紙510は、表表紙512と、裏表紙514と、表表紙512と裏表紙514との間の背表紙516とを備え、表表紙512が薄肉ヒンジ部518を介して背表紙516に連設され、裏表紙514が薄肉ヒンジ部520を介して背表紙516に連設されている。綴じ具10は、表紙510の略中央に形成される左右一対の薄肉ヒンジ部518及び薄肉ヒンジ部520の内側の背表紙516の内側表面に固定される。
固定する方法としては、綴じ具10の保持部材16の長手方向に間隔を置いて形成された取付孔260(後に詳述する)にボルトとナットやはとめ等の固着具を挿通させて、背表紙と一体となるように固定する方法がある。
なお、固着具は、例えば、ボルトとナット、ビス、はとめ、リベット等の棒状体のものを用いるとよい。
一対の綴環部材(第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14)を連結する保持部材16と、
前記綴環(第1綴環22及び第1綴環24)を開く方向又は閉じる方向に付勢する開閉部材18とを含み、
前記綴環部材(第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14)は、基部(第1の基部30及び第2の基部40)の軸方向に複数の綴環(第1の半割杆50及び第2の半割杆60)が基部(第1の基部30及び第2の基部40)に立設され、保持部材16の足部210を移動自在に差し込むための穴部又は凹部が、綴環の内側において基部に形成され、
前記保持部材16は、左右に分かれて形成された一対の足部(第1の足部212及び第2の足部222)を有し、
前記綴環部材(第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14)は、一方の綴環部材(第1の綴環部材12)の第1の穴部34又は凹部に保持部材の一方の足部(第1の足部212)が、綴環(第1の半割杆50)の内側において差し込まれ且つ他方の綴環部材(第2の綴環部材14)の第2の穴部44又は凹部に保持部材16の他方の第2の足部222が、綴環(第2の半割杆60)の内側において差し込まれて、保持部材16と連結され、一方の綴環部材(第1の綴環部材12)と他方の綴環部材(第2の綴環部材14)とを反対方向に移動させて綴環(第1の半割杆50及び第2の半割杆60)の綴環係合部32を係止又は脱係するように形成されている。
表紙本体530は、全体が透明又は半透明のシート、例えば合成樹脂シートで形成して、綴じ具10が付設される透明又は半透明の領域を形成してもよい。
又、表紙本体530は、部分的に透明又は半透明の領域、例えば、貫通した窓部に透明又は半透明のシート・フィルムを付着して綴じ具10が付設される透明又は半透明の領域を形成してもよい。
表紙510は、透明または半透明の部材で成形され、前記表紙本体530の外部から見出しを視認するために設けられる見出し部580を備える。
前記表紙本体は、切欠き縁を有し、自らを貫通する開口部560を含む。
この実施の形態では、開口部560の切欠き縁570の全ての端辺は、直線状である。すなわち、この実施の形態において、切欠き縁570は、表紙510を完全に見開いた状態のとき、上下方向に直線状に延びる互いに平行な第1切欠き端辺572および第2切欠き端辺574と、幅方向に直線状に延びる互いに平行な第3切欠き端辺576および第4切欠き端辺578とで構成される。
前記見出し部580は、前記切欠き縁570に対応する形状の見出し部縁を含む。
前記切欠き縁570と前記見出し部縁とは、前記表紙本体530の外側表面と前記見出し部580の外側表面とがフラットとなるように溶着されている。
綴じ具10は、表紙本体530の透明又は半透明の領域に付設される付設領域において、透明又は半透明の表紙本体530の領域に対向する領域に、見出し材490を配設するための見出し配設部400を備えている。
見出し配設部400が形成された綴じ具10の背面すなわち表紙510の背表紙部516の内面に対向する綴じ具10の背面が、見出し配設部400に入れられた見出し材490の裏面を支持する。
見出し材490の裏面を支持する領域は、表紙510の背表紙部516の見出し嵌装部410が形成された領域である。
見出し嵌装部410は、挿入された見出し材490の見出しが開口部560に向くように、表紙本体530の内側の開口部560の形成領域に対向する。
見出し嵌装部410は、足部210を構成する第1の足部212の第1凸部216の中で、手前側の第1の足部212と向こう側の第1の足部212との間に適宜な間隔、すなわち複数の第1の足部212を間に挟んで、前後二つの第1の足部212の第1凸部216に形成されている。
また、見出し嵌装部410は、足部210を構成する第2の足部222の第2凸部226の中で、手前側の第2の足部222と向こう側の第2の足部222との間に適宜な間隔、すなわち複数の第2の足部222を間に挟んで、前後二つの第2の足部222の第2凸部226に形成されている。
第2の嵌装凸部414bは、向こう側の第1の足部212に突設された突出部(第2突出部420b)と、該突出部(第2突出部420b)の先端より手前側に向けて突出された押え部(第2押え部422b)とを有する。
第3の嵌装凸部414cは、手前側の第2の足部222に突設された突出部(第3突出部420c)と、該突出部(第3突出部420c)の先端より向こう側に向けて突出された押え部(第3押え部422c)とを有する。
第4の嵌装凸部414dは、手前側の第2の足部222に突設された突出部(第4突出部420d)と、該突出部(第4突出部420d)の先端より手前側に向けて突出された押え部(第4押え部422d)とを有する。
背表紙516には、長手方向に延びる綴じ具10を表紙本体530に固定する固定手段たる螺子を通すための円形状の固定部540が設けられる。固定部540は、背表紙516の幅方向の中心線上であって、開口部560の上端辺よりも上方の部分に設けられる第1固定部542と、同じく背表紙516の幅方向の中心線上であって、開口部560の下端辺よりも下方の部分に設けられる第2固定部544とを含む。すなわち、この実施の形態に係る綴じ具10は、その長手方向の両端辺において固定手段たる螺子によって表紙本体530に固定される。また、綴じ具10は、背表紙516の開口部560の内側面に被さるように設けられることになる。また、この固定部540は、表紙本体530の厚み方向に、見出し配設部400と同等またはそれ以上の深さまたはそれ以上に凹む態様で設けられる。
この綴じ具10の綴杆は、主綴杆たる第1の綴環部材12と副綴杆たる第2の綴環部材14とを備える開閉自在の30穴タイプである。
第1の綴環部材12と第2の綴環部材14とは、長手方向の中心を中心とした点対称形の同一構造を備える。
第1の綴環部材12と第2の綴環部材14とは、ボタン部材20によって又は指で捻って、その綴環係合部32を外すことができるように構成されている。
そして、綴杆を閉じるときは、主綴杆たる第1の綴環部材12を、例えば親指と人差し指で直接挟んで閉じるように構成されており、第1の綴環部材12を2本の指で挟んで閉じる方向に作動させると、副綴杆たる第2の綴環部材14は追動するように構成されている。
前記第2の綴環部材14は、複数の第1綴環22及び、第2綴環24が一直線状に並列するように、基部40の軸方向に複数の第2の半割杆60が基部40に立設され、後述する保持部材16の足部210を移動自在に差し込むための第2の穴部44又は凹部が基部40に形成されている。第2の半割杆60は、一定の間隔をおいて、第2の基部40の長手方向に一直線上に並列されている。
前記第1の綴環部材12は、基部30が、保持部材16の左の端より外方に達する幅と、第1の半割杆50を複数一直線状に並列させるために長さを備えている。
綴杆係合部32は、第1の半割杆50の自由端及び第2の半割杆60の自由端に形成され、第1綴環22の第1綴環24の略々中央で頂上に位置している。
前記第2の綴環部材14は、綴環取付け部26を構成する保持部材16の足部210を差し込まれる第2の穴部44又は凹部が、第2の基部40の長手方向にのびており、第2の綴環部材14の基部40の長手方向に移動させて綴杆係合部32を構成する第2の半割杆60の自由端の第2の綴環係止部46が係止又は脱係するように形成されている。
第2の穴部44は、第2の基部40の外側端縁40bに突設された第2の半割杆60の内側に形成されている。
第2の穴部44は、後述する保持部材16の足部210の足本体224の外周より大きい貫通孔であり、第2の穴部44と足本体224との間に間隙が設けられている。
保持部材16は、第1の綴環部材12と第2の綴環部材14とを所定の間隔をおいて並列して設けることができる長さを備える平面視略長方形である。
保持部材16は、第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を固定する部位より長手方向における外側近傍より内側に向かって、その中央が膨出した断面略円弧状の被綴じ物載置部200を備え、且つ、被綴じ物載置部200の両側は左右に分かれて形成された一対の足部210を備える。
第1の足部212と第2の足部222とは、平行で、略々対称形である。
頂部(被綴じ物載置部200)の一方の端縁(左端縁)から下方にのびる第1の足部212は、足本体214から外方(左側)に向けてのびる第1凸部216が形成されている。
足本体214は、角柱状である。
頂部(被綴じ物載置部200)の他方の端縁(右端縁)から下方にのびる第2の足部222は、足本体224から外方(右側)に向けてのびる第2凸部226が形成されている。
足本体224は、角柱状である。
保持部材16は、被綴じ物載置部200の幅方向における一端(左端)に形成された第1の足部212を、第1の綴環部材12の第1の基部30に一直線状に形成された第1の穴部34に差し込み連結される。
保持部材16は、被綴じ物載置部200の幅方向における一端(左端)に形成された足本体214を、第2の綴環部材14の第2の基部40に一直線状に形成された第2の穴部44に差し込み連結される。
第1の綴環部材12と第2の綴環部材14は、保持部材16の長手方向において互い違いに移動することができるように、保持部材16に取り付けられている。
第1の綴環部材12と第2の綴環部材14とは、保持部材16の足部210の並列方向並びに第1の穴部34及び第2の穴部44の並列方向に沿って、保持部材16の被綴じ物載置部200並びに第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40の長手方向に沿って、移動する。
一方の綴環部材(第1の綴環部材12)と他方の綴環部材(第2の綴環部材14)とを反対方向に移動させて、綴環(第1の綴杆32及び第2の綴杆42)の綴環係合部32(第1の綴杆係止部36及び第2の綴杆係止部46)を係止又は脱係するように形成されている。
前記保持部材16は、綴環部材(第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14)の穴部(第1の穴部34及び第2の穴部44)又は凹部から抜け出ないようにするための抜け止め凸部(第1凸部216及び第2凸部226)が、足部210に形成されている。
保持部材16の第1の足部212の第1の側壁204は、第1の綴環部材12の第1の半割杆50の内側面と対向する。
第2の足部222の第2凸部226は、第2の綴環部材14の第2の基部40の第2の穴部44に差し込まれて、第2の基部40の外側端縁40b側で第2の半割杆60の根本部の下方の領域において、第2の綴環部材14の第2の基部40に配設される。
保持部材16の第2の足部222の第2の側壁206は、第2の綴環部材14の第2の半割杆60の内側面と対向する。
保持部材16の側壁202は、被綴じ物載置部200の一端(左端)から垂下された第1の足部212の第1の側壁204と、被綴じ物載置部200の他端(右端)から垂下された第2の足部222の第2の側壁206とを備える。
第1の側壁204は、第1の足部212の外面に形成され、第2の側壁206は、第2の足部222の外面に形成されている。
複数の第1の足部212の第1の側壁204は、平面状に並列されている。
複数の足本体214の第2の側壁206は、平面状に並列されている。
第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14は、平面視略長方形状の一対の第1の基部30及び第2の基部40を有する。
第2の基部40は、一対の第1の基部30が突き合わされる略直線状の突き合わせ縁40aが内側に形成され、前記突き合わせ縁40aと略平行な略直線状の外側端縁40bが外側に形成されている。
第1の綴環部材12の第1の基部30は、その長手方向において、保持部材16の第1の側壁204と平行な外側端縁30bが形成され、該外側端縁30bと平行に当該一対の第1の基部30と第2の基部40とを突き合わせる突き合わせ縁30aが内側縁に形成されている。
第2の綴環部材14の第2の基部40は、その長手方向において、保持部材16の第2の側壁206と平行な外側端縁40bが形成され、該外側端縁40bと平行に当該一対の第2の基部40と第1の基部30とを突き合わせる突き合わせ縁40aが内側縁に形成されている。
第1の綴環部材12は、第2の綴環部材14と対向する突き合わせ縁30aと、幅方向において前記第2の綴環部材14と対向する端縁とは反対側の綴環取付端縁(外側端縁30b)とを備える。第1の基部30は、外側端縁30bに第1の半割杆50が突設されている。
前記第2の綴環部材14と対向する突き合わせ縁30aと、幅方向において前記突き合わせ縁30aとは反対側の綴環取付端縁(外側端縁30b)とは、保持部材16の被綴じ物載置部200の幅の半分の長さと同等又はそれ以上の長さの間隔をおいている。
第1の基部30は、第1の綴杆32及び第2の綴杆42を開いたとき、第1の綴環部材12の突き合わせ縁30aが保持部材16の被綴じ物載置部200の内面に達する長さを備える。
第2の綴環部材14は、第1の綴環部材12と対向する突き合わせ縁40aと、幅方向において前記第1の綴環部材12と対向する端縁とは反対側の綴環取付端縁(外側端縁40b)とを備える。第2の基部40は、外側端縁40bに第2の半割杆60が突設されている。
前記第1の綴環部材12と対向する突き合わせ縁40aと、幅方向において、前記突き合わせ縁40aとは反対側の綴環取付端縁(外側端縁40b)とは、保持部材16の被綴じ物載置部200の幅の半分の長さと同等又はそれ以上の長さの間隔をおいている。
第2の基部40は、第1の綴杆32及び第2の綴杆42を開いたとき、第1の綴環部材12の突き合わせ縁40aが保持部材16の被綴じ物載置部200の内面に達する長さを備える。
第1の基部30の傾斜面は、第1綴環22及び第2綴環24を開いたとき、足部210の第1凸部216の上面と接し、開き角度を規制する。
第2の基部40は、その外側の下面が幅方向において外側(右側)に向かうに従って上昇する傾斜面である。
第2の基部40の傾斜面は、第1綴環22及び第2綴環24を開いたとき、足部210の第2凸部226の上面と接し、開き角度を規制する。
平面Pxyとは、第1の綴環部材12と第2の綴環部材14のそれぞれの綴環(第1の半割杆50及び第2の半割杆60)が第1の基部30及び第2の基部40に固着された部分(4箇所)を通る左右軸Y1,Y2及び前後軸X1,X2(図45図示)を含む平面である。
また、他方の第2の基部40における保持部材16の被綴じ物載置部200側の表面(すなわち上面)には、綴環22及び第2の綴環24を構成する第2の半割杆60の根本部が連設されている。
取付孔260は、保持部材16並びに第1の基部30及び第2の基部40の長手方向において適宜な間隔をあけて2個ないし複数個形成されている。
保持部材16に形成されている取付孔260は、表紙510に取り付けるための固着具によって、綴じ具10を堅固に固定するに適する形状に形成されている。
保持部材16に形成された取付孔260は、第1の綴環部材12の第1の半割杆50及び第2の綴環部材14の第2の半割杆60を開閉するときに、第1の基部30及び第2の基部40が移動するに適する円筒状に形成されている。例えば、円筒状の取付孔260は、第1の基部30の突き合わせ縁30aと第2の基部40の突き合わせ縁40aとに形成された半円形の孔が合わさって一つの円形の空間に緩挿される径とする。
第1の取付孔262は、被綴じ物載置部200より垂下された筒状部を備え、筒状部の貫通孔内に固着具が貫挿される。
第2の取付孔264は、前記第1の取付孔262の筒状部の外側面との間に第1の基部30及び第2の基部40を移動するための空間を設けるように、第1の取付孔262より大きな平面視六角形ないしは楕円形の孔を形成されている。
第1の綴環部材12の係合部60及び係合部62と第2の綴環部材14の係合部70及び係合部72とは、対向する第1の基部30及び第2の基部40の下側に向けて延びて突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁40aを中心にして第1の綴環部材12と第2の基部40とが揺動するように形成されている。
それとともに、前記第1の綴環部材12の第1の綴杆32及び第2の綴環部材14の第2の綴杆42を開くときには、図12及び14に示すように、第1の基部30の第1の綴杆32及び第2の綴環部材14の第2の基部40は、保持部材16の内面(被綴じ物載置部200の内面)に近づいた方向に向いて(すなわち山折り状態)、突き合わせ縁30aと突き合わせ縁40aとが突き合わされた状態に保持されるように保持部材16内の空間において保持される。
移動規制部は、第1の基部30の突き合わせ縁30aに形成された規制凹部80及び規制凸起82と、第2の基部40の突き合わせ縁40aに形成された規制凹部90及び規制凸起92とから形成される。
規制凹部80は、突き合わせ縁30aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の欠きであり、規制凸起92は、前記規制凹部80と遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起である。規制凹部80に規制凸起92が遊嵌されて、規制凹部80内において第1の綴環部材12の第1の基部30と第2の綴環部材14の第2の基部40とがその長手方向に互い違いに移動するように形成されている。
規制凹部90は、突き合わせ縁40aより幅方向において凹んだ平面視コ字型の欠きであり、規制凸起92は、前記規制凹部90と遊嵌するように形成された平面視コ字型の凸起である。規制凹部90に規制凸起92が遊嵌されて、規制凹部90内において第1の綴環部材12の第1の基部30と第2の綴環部材14の第2の基部40とがその長手方向に互い違いに移動するように形成されている。
この発明の実施の形態においては、第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40の長手方向の中心より一定距離をおいて、手前側と向こう側の2箇所に設けられている。
前記第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40は、第1の基部30の突き合わせ縁30aの近傍が第1の綴環部材12の突き出る方向に向けて凹まされ且つ第2の基部40の突き合わせ縁40aの近傍が第2の綴環部材14の突き出る方向に向けて凹まされることにより、第1の綴環部材12に形成された凹み102と第2の基部40に形成された凹み104とを形成されてなる開閉部材収容部100が形成されている。
開閉部材収容部100は、第1の基部30及び第2の基部40の長手方向における中央の点より等しい距離で離れた手前側の点M1と向こう側の点M2を挟んだ2箇所に形成されている。
凹み102は、突き合わせ縁30a側が深く凹まされ、第1の綴環部材12側の上縁及び第2の綴環部材14側の下縁は略平行で、突き合わせ縁30aと斜交する平面視略三角形状である。
凹み104は、突き合わせ縁40a側が深く凹まされ、第1の綴環部材12側の上縁及び第2の綴環部材14側の下縁は略平行で、突き合わせ縁40aと斜交する平面視略三角形状である。
前記開閉部材収容部100は、第1の綴環部材12に形成された凹み102と第2の基部40に形成された凹み104とが、突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁40aを中心として点対称形に形成されて構成されている。
前記開閉部材18は、第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14が固定された表面とは反対側の裏面側において、第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40の前記開閉部材収容部100に固定され、前記第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を開くときに、保持部材16内で、前記第1の基部30及び第2の基部40を保持部材16の長手方向に移動させるとともに保持部材16の内面に近づいた方向に保持されるように、第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を開く方向に変化させるように形成されているので、開閉部材収容部100は、開閉部材18を収容し、開閉部材18の作用により第1の綴環部材12と第2の基部40とが低背化を図るように構成されている。
第2の基部40に取り付けられた第2の半割杆60は、第2の基部40側の根元部が保持部材16に接し合い摺動するために摺動部132を備える。
第1の綴環部材12の第1の基部30の凹み102内における突き合わせ縁30a側及び第2の綴環部材14の第2の基部40の凹み104内における突き合わせ縁40a側において、第1の綴環部材12と第2の綴環部材14とを開閉方向に変化させる開閉部材18が設けられている。
前記開閉部材18は、前記第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40を構成する一対の第1の綴環部材12の第1の基部30と第2の綴環部材14の第2の基部40との間において、一対の第1の綴環部材12の第1の基部30と第2の綴環部材14の第2の基部40をそれぞれ逆方向に移動させるとともに、綴杆すなわち第1の綴杆32及び第2の綴杆42の開閉状態を保持させるように、第1の綴環部材12の第1の基部30に間隔をおいて固定された綴杆すなわち複数の第1の半割杆50の基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向であり、且つ第2の綴環部材14の第2の基部40に間隔をおいて固定された綴杆すなわち複数の第2の半割杆60の基部を結ぶ方向と斜めに交差する方向に、架け渡されている。
開閉部材18は、引っ張りコイルバネからなり、巻線部184と、巻線部184の両端から巻線部184を巻き起こしてフックとした固定先端部180及び固定先端部182とを備える。開閉部材18は、図28に示すように、巻線部184の円周方向に規制腕部186と規制腕部188とが平行に突き出されている。
更に、第1の綴環部材12と第2の綴環部材14とが閉じた状態において、開いた状態から閉じた状態への方向に向けて第1の綴環部材12の第1の基部30と第2の綴環部材14の第2の基部40とを突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁40aを中心に回動させる方向に、巻線部184(コイル)の中心軸まわりにねじりモーメントを受け、ばねに荷重が加わり、素線に曲げ応力を発生させて、固定先端部180が第1の綴環部材12の第1の基部30に、固定先端部182が第2の綴環部材14の第2の基部40に固定されている。
この場合、開閉部材18は、巻線部184にねじりモーメントなどの負荷が加わっていない状態(図28(B)図示)からみて、巻線部184の巻き数が1巻以上増えるように巻線部184を1回転以上ねじった状態(固定先端部180及び規制腕部186がR方向、固定先端部182及び規制腕部188がQ方向(図28(B)図示))で、固定先端部180及び42bが開閉部材固定部110及び開閉部材固定部112にそれぞれ固定される。
ばねに荷重を加える荷重の方向としては、巻線部184(コイル)を巻き込む方向に向くように構成されている。
一方の規制腕部186は、固定先端部180が第1の綴環部材12の第1の基部30の開閉部材固定部110に固定されたとき、第1の綴環部材12の第1の基部30の裏面にその先端が突き当たり、他方の規制腕部188は、固定先端部182が第2の綴環部材14の第2の基部40の開閉部材固定部112に固定されたとき、第2の綴環部材14の第2の基部40の裏面(下面)にその先端が突き当たり、丸フックの固定先端部180及び固定先端部182が大きく傾くことなく、常に正規の状態にて開閉部材固定部110及び開閉部材固定部112に固定されるように構成されている。
ねじりモーメントが発生しない元の状態においては、一方の規制腕部186ともう一方の規制腕部188とは平行になるように形成されている。
開閉部材固定部110は、開閉部材収容部100の凹み102の裏面(下面)であって、第1の綴環部材12の第1の基部30の長手方向の中心Mより分かれた点M1とM2(図3図示)より第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を開くときに第1の綴環部材12の第1の基部30の移動する方向側にずれた位置に形成され、開閉部材固定部112は、開閉部材収容部100の凹み104の裏面(下面)であって、第2の綴環部材14の第2の基部40の長手方向の中心Mより分かれた点M1とM2(図3図示)より第1の綴じ杆12及び第2の綴じ杆14を開くときに第2の綴環部材14の第2の基部40の移動する方向側にずれた位置に形成されている。
開閉部材18は、第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40のそれぞれの長手方向、すなわち第1の綴環部材12の第1の基部30の複数の第1の半割杆50を固定する部位を結ぶ線(前後軸X1(図45図示))及び第2の綴環部材14の第2の基部40の複数の第2の半割杆60を結ぶ線(前後軸X2(図45図示))と斜めに交差する方向に架け渡されている。
第1の綴環部材12の第1の基部30の突き合わせ縁30a及び第2の綴環部材14の第2の基部40の突き合わせ縁40aにおいて突き合わされた第1の綴環部材12の第1の基部30と第2の綴環部材14の第2の基部40との間における距離を、一定に保ち、第1の綴環部材12の第1の基部30と第2の綴環部材14の第2の基部40とを引き寄せてそれぞれの位置関係を最適な状態に保つ。
したがって、綴杆を構成する第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14の開閉時において、第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40が突き合わせ縁30a及び突き合わせ縁40aを枢軸として揺動するときにおいて、第1の綴環部材12の第1の基部30の幅と第2の綴環部材14の第2の基部40の幅との和が最大になったとき、すなわち、第1の綴環部材12の第1の基部30と第2の綴環部材14の第2の基部40とが平面状態(中立状態)になったときにおいても、第1の綴環部材12の第1の半割杆50の最も内側の縁と保持部材16の第1の足部212との間及び第2の綴環部材14の第2の半割杆60の最も外側の縁(外側端縁32b)と保持部材16の第2の足部222との間に適宜な間隙が生じ、保持部材16の第1の側壁204及び第2の側壁206の外側において第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40が円滑に移動できる。
すなわち、第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40は、平面状態(中立状態)から山折り状態に変わる。第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14は、開く方向(第1の半割杆50はO3方向、第2の半割杆60はO4方向)に回転して開く。
開閉部材18は、第1の綴環部材12と第2の綴環部材14とを開いた状態にしたとき、第1の綴環部材12の第1の基部30の突き合わせ縁30aと第2の綴環部材14の第2の基部40の突き合わせ縁40aとが山折り状態、すなわち、保持部材16の被綴じ物載置部200の内側面に近づいた状態に保持するように作用する。
第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14は、一方の端部及び/又は他方の端部の近傍に、作動部材を構成する第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を移動させるためのボタン部材20を備える。
次に、ボタン部材20について、主として図29ないし図41に基づいて説明する。
(第1の)枢軸300は、略円柱状であり、保持部材16の一方の保持壁たる第1の側壁204に対向する突出部306の平面において、水平方向に突設されている。
(第2の)枢軸302は、略円柱状であり、保持部材16の他方の保持壁たる第2の側壁206に対向する突出部308の平面において、水平方向に突設されている。
(第1の)枢軸300と(第2の)枢軸302とは、反対方向に向いて突設されている。
第1の腕部320及び第2の腕部330は、押圧部304より比較的薄い帯状体として形成され、弾力性及び復元性を有している。
(第2の)枢軸302は、保持部材16の第2の側壁206に穿設された(第2の)枢支孔292に回動自在に貫挿されている。
(第1の)枢支孔290と(第2の)枢支孔292とは、反対方向に向いた(第1の)枢軸300及び(第2の)枢軸302に対応して、対向している。
ボタン部材20は、(第2の)枢軸302より下方を経て、第1の綴環部材12の第1の半割杆50の綴環係合部32(第1の綴環係止部36)を離間させる方向すなわち向こう側にのびる第2の腕部330が、押圧部304に連設されている。
押圧部304は、指で押す面である表面が第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14側に向き、背面が第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14とは反対側に向く。
押圧部304の背面の下方領域は、(第1の)枢軸300及び(第2の)枢軸302の高さ位置から下方が切り欠かれており、押圧部304を押し下げたとき、(第1の)枢軸300及び(第2の)枢軸302を中心として、ボタン部材20が背面側に回転するように構成されている。
突出部308は、押圧部304の左端側の下端部より第2の基部40側に向けて突き出された板状体であって、第2の側壁206側に平面を備える。
(第2の)枢軸302は、突出部308の第2の側壁206側と対向する平面において、第1の半割杆50の根本部及び第2の綴環部材14の基部が第1の基部30及び第2の基部40に固着された部分を通る前後軸X1及びX2(図45図示)に直交する方向に突設された、円柱状体である。
第1の腕部320は、押圧部304の右端寄りの下端部近傍より(第1の)枢軸300の上方を経て第1の基部30側に向けてのびる、弾力性を有する帯状体である。
第2の腕部330は、押圧部304の左端寄りの下端部近傍より(第2の)枢軸302の下方を経て第2の基部40側に向けてのびる、弾力性を有する帯状体である。
第1作用部322は、第2の基部40を移動させるようにわん曲して作用する。
第1作用部322と第1の連結部324とは、(第1の)枢軸300より第2の基部40側において、連結されている。
ここに、上方とは、第1の綴環部材12の軸Z1及び第2の綴環部材14の軸Z2(図7図示)が構成する円形面ののびる方向をいう。
第2作用部332と第2の連結部334とは、(第2の)枢軸302より第2の基部40側において、連結されている。
ここに、下方とは、第1の綴環部材12の第1の半割杆50の軸Z1及び第2の綴環部材14の第2の半割杆60の軸Z2(図46図示)が構成する円形面ののびる方向とは反対側の方向をいう。
第1の綴環部材12の第1の基部30に間隔をおいて並列して設けられた第1の綴環部材12の第1の半割杆50の根本部を結ぶ方向(図45図示X1の方向)及び第2の綴環部材14の第2の基部40に間隔をおいて並列して設けられた第2の綴環部材14第2の半割杆60の根本部を結ぶ方向(図45X2方向)
ボタン部材20の第1の腕部320及び第2の腕部330は、 第1の綴環部材12の第1の基部30に間隔をおいて並列して設けられた第1の半割杆50の根本部を結ぶ方向(図45図示X1の方向)及び第2の綴環部材14の第2の基部40に間隔をおいて並列して設けられた第2の半割杆60の根本部を結ぶ方向(図図45図示X2方向)に略々沿う方向にのびる。
ボタン部材20の突出部306及び突出部308は、第1の綴環部材12の第1の基部30に間隔をおいて並列して設けられた第1の半割杆50の根本部を結ぶ方向(図45図示X1の方向)及び第2の綴環部材14の第2の基部40に間隔をおいて並列して設けられた第2の半割杆60の根本部を結ぶ方向(図45図示X2方向)に略々沿う方向にのびる。
ボタン部材20の第1の腕部320と第2の腕部330とは、その間にスリットが形成されており、別々の作用をする。該スリットは、押圧部304の下端近傍に食い込む。
第1の腕部320は、隣接する突出部306とはその間にスリットが形成されており、第2の腕部330は、隣接する突出部308とはその間にスリットが形成されている。該スリットは、押圧部304の下端近傍に食い込む。
第2の腕部330は、他方の作動片(第1の基部30)を、第1の綴環部材12の綴杆係合部32及び第2の綴環部材14の第2の基部40を開閉させるように移動可能にできるように、他方の作動片(第1の基部30)に取り付けられている。
ボタン部材20を操作しないときは、第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40が閉じた状態に保たれており、第1の腕部320の第1の連結部324が第2の基部40と略平面状に並列し、第2の腕部330の第2の連結部334が第1の基部30と略平面に並列する。
第2の貫挿軸336は、第2の連結部334の上面より上方に向いて、すなわち、第1の基部30の第1の半割杆50の根本部が固着された表面及びそれと背中合わせの背面と直交する方向に、突設された円柱状である。
該第1の貫挿軸326は、一方の作動片(第2の基部40)を第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を開閉させるように移動できるように、一方の作動片(第2の基部40)の手前に穿設されたボタン部材取り付け孔162に緩挿されている。
該第2の貫挿軸336が、他方の作動片(第1の基部30)を第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を開閉させるように移動できるように、他方の作動片(第1の基部30)の手前に穿設されたボタン部材取り付け孔160に緩挿されている。
第2の腕部330は、第2の連結部334が第1の基部30の手前側の下面に当接され、第2の貫挿軸336が第1の基部30の手前側に穿設されたボタン部材取り付け孔160に貫挿されている。
ボタン部材取り付け孔242の径は、第1の貫挿軸326の径より長く、ボタン部材取り付け孔242と第1の貫挿軸326との間に隙間がある。
ボタン部材取り付け孔240の径は、第2の貫挿軸336の径より長く、ボタン部材取り付け孔240と第2の貫挿軸336との間に隙間がある。
第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を開閉するとき、第1の基部30及び第2の基部40は、揺動して、第1の基部30の突き合わせ縁30a及び第2の基部40の突き合わせ縁40aが保持部材16の被綴じ物載置部200側に接近したり離間したりすることができる。
第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を開閉するとき、第1の基部30及び第2の基部40は、第1の綴環部材12の第1の基部30に間隔をおいて並列して設けられた第1の半割杆50の根本部を結ぶ方向(図45図示X1の方向)及び第2の綴環部材14の第2の基部40に間隔をおいて並列して設けられた第2の半割杆60の根本部を結ぶ方向(図45図示X2方向)に移動して、第1の基部30の突き合わせ縁30a及び第2の基部40の突き合わせ縁40aが保持部材16の被綴じ物載置部200側に接近したり離間したりすることができる。
ボタン部材20は、回転角度規制部252によって、適宜な角度で停止するように構成されている。
このとき、第1の腕部320は、第1作用部322が少し上方にわん曲しているので、(第1の)枢軸300に沿って第1作用部322が手前側に引かれて第1の連結部324が第2の綴環部材14及び第2の基部40とが手前側(押圧部304側)方向に引かれる。
第1の腕部320は、第1作用部322の押圧部304側が(第1の)枢軸300を中心として回転して、第2の綴環部材14及び第2の基部40とが手前側(押圧部304側)方向に引かれることにより、第1の連結部324によって第2の基部40をボタン部材20側に引く。
すなわち、押圧部304の押し下げにより、第1の腕部320を手前側に引くと、第1の腕部320に連結された第2の基部40が手前側に移動する。
一方、第2の腕部330は、第2作用部332が少し向こう側にのびるようにして、第2の連結部334を第1の綴環部材12の手前第1の基部30側に向いてスライドする。
第2の腕部330は、第2作用部332の押圧部304側が、(第2の)枢軸302を中心として回転して、第1の綴環部材12に向いて移動することにより、第2の連結部334によって第1の基部30を、ボタン部材20が位置する側とは反対側の保持部材16の端部に向けて、押す。
すなわち、押圧部304の押し下げにより第2の腕部330を向こう側に押すと、第2の腕部330に連結された第1の基部30が向こう側に移動する。
第1の綴環部材12は、略J字状ないし略円環状の第1綴環22及び第1綴環24となるように、略J字状ないし半円弧状の第1の半割杆50が形成され、第2の綴環部材14は、略J字状ないし略円環状の第1綴環22及び第1綴環24となるように、略J字状ないし半円弧状の第2の半割杆60が形成されている。そして、用紙等の被綴じ物Sに予め穿設された綴じ孔に挿通して、用紙等の被綴じ物Sを綴じることができるように、第1の半割杆50の先端及び第2の半割杆60の先端、すなわち第1の半割杆50及び第2の半割杆60の頂部において、綴環係合部32(第1の綴環係止部36及び第2の綴環係止部46)が形成されている。
第1の綴環部材12を構成する第1の半割杆50と第2の綴環部材14を構成する第2の半割杆60は、第1の綴環係止部36の自由端の第2の綴環係止部46と、第2の半割杆60の自由端の綴杆係止部50とを係止することにより、環状に連結される。
第2の半割杆60は、第2の基部40の上面から上方であって保持部材16の被綴じ物載置部200より更に上方向に向けて、上方にのび、その自由端で内側(被綴じ物載置部200の幅方向の中央側)にわん曲してのびる。
第1の半割杆50は、その自由端の第1の綴環係止部36が保持部材16の幅方向における中央近傍に位置するように形成されている。
第2の半割杆60は、その自由端の第2の綴環係止部46が保持部材16の幅方向における中央近傍に位置するように形成されている。
そして、第1の綴環部材12は、並列した複数の第1の半割杆50が同一方向(図45のO1方向)に向けて、その第1の綴環係止部36を指で外すことができるように構成されている。
第2の綴環部材14は、並列した複数の第2の半割杆60が同一方向(図45のO2方向)に向けて、その第2の綴環係止部46指で外すことができるように構成されている。
第1の綴環部材12を構成する第1の半割杆50の先端に形成された第1の綴環係止部36を構成する先端の凸部130及びその凸部130に続く凹部132とを有する。凸部130及び凹部132は、第2の綴環係止部46を構成する先端の凸部140及びその先端の凸部140に続く凹部142と、第1の綴環係止部36と第2の綴環係止部46とを閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
第1の綴環部材12の凸部130は、それぞれ先端から内側に向けて湾曲凸面を有する傾斜対向面130aと、傾斜対向面130aに続き、凸部130から除々に内端側(すなわち開く方向)に入り込んだ傾斜対向面130bが形成され、先端近傍が鉤状で、全体として鉤鼻状に形成されている。
第1の綴環部材12の凹部132は、基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備えている。
また、第2の綴環部材14を構成する先端に形成された第2の綴環係止部46を構成する凸部140及びその凸部140に続く凹部142は、第1の綴環係止部36と第2の綴環係止部46を閉じたとき係合するように逆方向に向けて突き出しあるいは凹み形成されている。
第2の綴環部材14の凸部140は、それぞれ先端から内側に向けて湾曲凸面を有する傾斜対向面140aと、傾斜対向面140aに続き、凸部130から除々に内端側(すなわち開く方向)に入り込んだ傾斜対向面140bが形成され、後端近傍が鉤状で、全体として鉤鼻状に形成されている。
第2の綴環部材14の凹部142は、基部側から先端に向けて湾曲凹面を有する傾斜対向面を備えている。
また、第1の半割杆50の綴杆係止部50を構成する凹部132及び第3の半割杆14aの綴杆係止部50を構成する凹部142は、同一方向に向けて凹み形成され、凸部226及び凸部140の後端から基部側にかけて形成された湾曲凹面を備え、両方が同一形状に形成されている。
第2の半割杆60の綴杆係止部50を構成する凸部226及び第4の半割杆14bの綴杆係止部50を構成する凸部58aは、同一方向に向けて突き出し設けられ、先端部から基部側にかけて形成された湾曲凸面を備え、両方が同一形状に形成されている。
また、第2の半割杆60の綴杆係止部50を構成する凹部54b及び第4の半割杆14bの綴杆係止部50を構成する凹部58bは、同一方向に向けて凹み形成され、凸部226及び凸部58aの後端から基部側にかけて形成された湾曲凹面を備え、両方が同一形状に形成されている。
第1の半割杆50の凸部216及び凹部132と第2の半割杆60の凸部226及び凹部54bとは点対称に形成され、第3の半割杆14aの凸部140及び凹部142と第4の半割杆14bの凸部58a及び凹部58bとは点対称に形成されている。
保持部材16の被綴じ物載置部200には、被綴じ物載置部200の長手方向に延びるが膨出部228が形成され、膨出部230は、中央が膨み、第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40が上側に向いて回転するとともに、開閉部材18が上側に向いて移動したときに、被綴じ物載置部200の内面と当接しないようにするために、被綴じ物載置部200の長手方向に延びて形成されている。
そして、前記保持部材16は、作動部材18に間隔をおいて設けられた第1の綴環部材12の第1の基部30及び第2の綴環部材14の第2の基部40ののびる方向に近い方向にのびる第1の足部212及び足本体224を有し、前記保持部材16の第1の足部212及び足本体224により、第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14を保持部材16に保持するための保持部が形成され、前記12及び第2の綴環部材14は、前記第1の綴環部材12の綴杆係合部32及び第2の綴環部材14の第2の綴杆42を開閉するとき、前記第1の側壁204及び第2の側壁206に沿って移動するように構成されている。
第1の綴環部材12の第1の穴部34に、保持部材16の第1の足部212を、差し込む。
次に、第2の綴環部材14の第2の穴部44に、第1の足部212と第2の足部222の間隔を縮めながら、保持部材16の第2の足部222を、差し込む。
保持部材16は、比較的弾力性を有する合成樹で一体成形されているので、第1の足部212及び第2の足部222が第1の綴環部材12の第1の穴部34及び第2の綴環部材14の第2の穴部44に差し込まれた後、元の状態に復原して、第1の綴環部材12と第2の綴環部材14を一直線状(図55図示X1及びX2に沿った状態)に並列した状態で保持する。
このようにして、第1の綴環部材12及び第2の綴環部材14は、保持部材16に取り付けられる。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
例えば、図44に示すように、第1の綴環部材12の第1綴環22及び第2の綴環部材14の第2綴環24の形状は、第1の基部30及び第2の基部40から上方に向けて突設された略々円弧状であってもよい。
第1の半割杆50は、第1の基部30の外側端縁30bよりやや外側に膨出した半円形状であり、第2の半割杆60は、第2の基部40の外側端縁40bよりやや外側に膨出した半円形状とし、綴杆係合部32に係合されて略々円形状の第1綴環22及び第1綴環24を構成する。
例えば、固定部540は、取付孔260の周辺を長く伸ばして綴じ具10の固定部としてもよい。
410 見出し嵌装部
412 間隙部
414 嵌装凸部
414a 第1の嵌装凸部
414b 第2の嵌装凸部
414c 第3の嵌装凸部
414d 第4の嵌装凸部
420 突出部
420a 第1突出部
420b 第2突出部
420c 第3突出部
420d 第4突出部
422 押え部
422a 第1押え部
422b 第2押え部
422c 第3押え部
422d 第4押え部
490 見出し材
*************************************
10 綴じ具
12 第1の綴環部材
14 第2の綴環部材
22 第1綴環
24 第2綴環
26 綴環取付け部
32 綴環係合部
34 第1の穴部
44 第2の穴部
36 第1の綴環係止部
46 第2の綴環係止部
50 第1の半割杆
60 第2の半割杆
30 第1の基部
30a 突き合わせ縁
40a 突き合わせ縁
62,64 係合部
80 規制凹部
82 規制凸起
40 第2の基部
30b 外側端縁
40b 外側端縁
72,74 係合部
90 規制凹部
92 規制凸起
100 開閉部材収容部
102,104 凹み
110,112 開閉部材固定部
130,140 凸部
130a,130b 傾斜対向面
132,142 凹部
136,138 摺動部
140a,140b 傾斜対向面
160 (第1)のボタン部材取付け孔
162 (第2)のボタン部材取付け孔
16 保持部材
200 被綴じ物載置部
202 側壁
204 第1の側壁
206 第2の側壁
210 足部
212 第1の足部
222 第2の足部
214、224 足本体
216 第1凸部
226 第2凸部
230 膨出部
240 第1の綴環貫挿孔
242 第2の綴環貫挿孔
250 空所
252 回転角度規制部
260 取付孔
262 第1の取付孔
264 第2の取付孔
290 (第1の)枢支孔
292 (第2の)枢支孔
18 開閉部材
180 開閉部材の一方の固定先端部
182 開閉部材の他方の固定先端部
184 巻線部
186 規制腕部
188 規制腕部
20 ボタン部材
304 押圧部
306 突出部
308 突出部
320 第1の腕部
322 第1作用部
324 第1の連結部
326 第1の貫挿軸
330 第2の腕部
332 第2作用部
334 第2の連結部
336 第2の貫挿軸
500 ファイル・バインダ
510 表紙
512 表表紙部
514 裏表紙部
516 背表紙部
518,520 薄肉ヒンジ部
530 表紙本体
530 表紙本体
540 固定部
542 第1固定部
544 第2固定部
560 開口部
570 切欠き縁
572 第1切欠き縁
574 第2切欠き縁
576 第3切欠き縁
578 第4切欠き縁
580 見出し部
Claims (3)
- 表表紙部と、裏表紙部と、前記表表紙部および前記裏表紙部を連接する背表紙部とからなる表紙本体を備える表紙に付設される綴じ具であって、
表紙は、透明又は半透明の表紙本体の外部から見出しを視認するために設けられる見出し部を備え、
綴じ具は、表紙本体の透明又は半透明の領域に付設される付設領域において、透明又は半透明の表紙本体の領域に対向する領域に、見出し材を配設するための見出し配設部を備え、
前記綴じ具の見出し配設部は、表紙本体に取り付けられる面に、見出し材を嵌装する見出し嵌装部で構成され、
前記綴じ具の見出し嵌装部は、表紙本体との間に見出し紙を挿入するための間隙部を形成する凸部が形成され、
前記間隙部を形成する凸部は、見出し紙の厚みと同等又はそれより高い高さを有する突出部と、該突出部の先端より表紙本体の内面に沿って見出し紙に向けて突出された押え部とを備え、
前記押え部は、見出し材の見出しを表された表面の見出しを覆わない部分を押えるような大きさないしは形状であり、
見出し材は、嵌装凸部の押え部と凸部との間に嵌入させて、綴じ具に配設される、
綴じ具。 - 見出し嵌装部を形成する突出部及び押え部は、保持部材の足部に形成され、
見出し嵌装部は、足部を構成する第1の足部の第1凸部の中で、手前側の第1の足部と向こう側の第1の足部との間に適宜な間隔をおいて、前記二つの第1の足部の第1凸部に形成され、且つ、足部を構成する第2の足部の第2凸部の中で、手前側の第2の足部と向こう側の第2の足部との間に適宜な間隔をおいて、前記二つの第2の足部の第2凸部に形成されている、請求項1に記載の綴じ具。 - 嵌装凸部は、方形の見出し材の向こう側の端縁と手前側の端縁とを嵌入できるように、第1の嵌装凸部と第2の嵌装凸部と第3の嵌装凸部と第4の嵌装凸部とを有し、
前記第1の嵌装凸部は、手前側の第1の足部に突設された第1突出部と、該第1突出部の先端より向こう側に向けて突出された第1押え部とを有し、
前記第2の嵌装凸部は、向こう側の第1の足部に突設された第2突出部と、該第2突出部の先端より手前側に向けて突出された第2押え部とを有し、
前記第3の嵌装凸部は、手前側の第2の足部に突設された第3突出部と、該第3突出部の先端より向こう側に向けて突出された第3押え部とを有し、
前記第4の嵌装凸部は、手前側の第2の足部に突設された第4突出部と、該第4突出部の先端より手前側に向けて突出された第4押え部とを有し、
前記見出し材は、その手前側の端縁の左側部を第1の嵌装凸部の第1押え部と第1凸部との間に嵌入させ、その向こう側の端縁の左側部を第2の嵌装凸部の第2押え部と第1凸部との間に嵌入させ、その手前側の端縁の右側部を第3の嵌装凸部の第3押え部と第2凸部の間に嵌入させ、その向こう側の端縁の右側部を第4の嵌装凸部の第4押え部と第2凸部の間に嵌入させて、綴じ具に配設する、請求項1又は請求項2に記載の綴じ具。
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