JP7210228B2 - トレイ - Google Patents

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Description

本発明は、トレイに関する。
特許文献1には、底板の両側縁に外側板、頂板および内側板が連設され、底板の両端縁に外端板、頂板および内端板が連設されたトレイが開示されている。外側板および内側板の両側縁には、それぞれ、抱込片が連設されている。外側板に連設された抱込片の外側縁には、内側板に連設された抱込片の凹入部に入り込む突片が設けられている。外側板、頂板および内側板で二重壁を形成し、2枚の抱込片を内側に折り曲げ、これらの抱込片を包む(巻き込む)ように外端板、頂板および内端板で二重壁を形成することでトレイが組み立てられる。トレイを組み立てた状態で、突片は、頂板と内端板の稜部に開口した貫孔から上方に突出する。この突片は、複数のトレイを段積みしたときに、上方のトレイに係合する。
特開平11-255238号公報
しかしながら、上記したトレイでは、外側板に連設された抱込片と内側板に連設された抱込片とが分離しているため、作業者は、2枚の抱込片を確りと掴んでいないと、2枚の抱込片を揃えた状態に維持することができなかった。2枚の抱込片が揃えられていないと、外端板、頂板および内端板によって2枚の抱込片を巻き込むことができず、トレイの組立作業が難航する原因となっていた。つまり、上記したトレイでは、組立作業を円滑に行うことができない虞があった。
本発明は、上記課題を解決するために、組立作業を円滑に行うことができるトレイを提供する。
上記した目的を達成するため、本発明のトレイは、底壁と、一対の第1側壁を対向させて二重壁を構成し、前記底壁の第1方向の端部に立設される第1壁体と、前記一対の第1側壁の第1方向に交差する第2方向の端部に連設された一対の折込片を対向させて二重壁を構成し、前記第1壁体に対して折り曲げられることによって第1方向に沿って延設される折込壁体と、一対の第2側壁を対向させて二重壁を構成し、前記折込壁体を内包した状態で前記底壁の第2方向の端部に立設される第2壁体と、を備え、前記折込壁体には、前記一対の折込片の間に架設され、前記一対の折込片が折り曲げに伴って互いに第1方向にずれることを規制する連結部が含まれている。
この場合、前記底壁には、係合穴が形成されており、前記連結部は、上方に向かって突設されるガイド凸部を含んでおり、複数のトレイを上下方向に積層する場合において、下方のトレイの前記ガイド凸部は、上方のトレイの前記係合穴に差し込まれることが好ましい。
この場合、前記連結部は、前記一対の折込片の何れか一方に形成されている前記ガイド凸部と、前記一対の折込片の何れか他方にて前記ガイド凸部よりも低く形成されている補助凸部と、前記ガイド凸部の上端よりも下方において前記ガイド凸部と前記補助凸部とに2本の凸部折曲線を介して連設されている連結本体部と、を含んでいることが好ましい。
この場合、前記一対の第1側壁は、前記底壁の第1方向の端部に第1下側折曲線を介して連設されている第1外側壁と、前記第1外側壁の第1方向の端部に2本の第1上側折曲線を介して連設されている第1内側壁と、であり、前記一対の折込片は、前記第1外側壁の第2方向の端部に外側折曲線を介して連設されている外折込片と、前記第1内側壁の第2方向の端部に2本の内側折曲線を介して連設されている内折込片と、であり、第2方向外側に位置する前記内側折曲線は、前記外側折曲線と同一直線上に形成され、前記2本の内側折曲線の間に形成された折込凹面部は、第2方向内側に位置する前記内側折曲線で正折りされ、且つ第2方向外側に位置する前記内側折曲線で逆折りされることによって前記一対の折込片の折り曲げに伴う第1方向のずれを吸収することが好ましい。
本発明によれば、トレイの組立作業を円滑に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るトレイを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトレイのブランクを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るトレイのブランクの一部を拡大して示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るトレイであって、組立途中のトレイを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトレイの折込壁体を折り曲げる過程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るトレイを示す斜視図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るトレイのブランクを示す平面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。前後方向(第2方向)は、左右方向(第1方向)に直交(交差)し、上下方向は前後方向と左右方向とに直交(交差)している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1ないし図3を参照して、トレイ1について説明する。図1はトレイ1を示す斜視図である。図2はトレイ1のブランク5を示す平面図である。図3はブランク5の一部を拡大して示す平面図である。
[トレイの概要]
図1に示すように、トレイ1は、底壁10(図2参照)の周縁部に一対の端壁体11および一対の側壁体13を立設させ、全体として略直方体状に形成されている。トレイ1の上端面には、底壁10上に載置された物品(図示せず)を出し入れするための開口部1Aが開口している。トレイ1は、物品を収容した状態で上下に複数積層可能に形成されている。
トレイ1は、図2に示すブランク5を組み立てることで形成されている。ブランク5は、1枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aに表ライナ9Bと裏ライナ9C(図1参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図2は、表ライナ9B側を示している。本明細書では、段ボールシートの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、「上(天)」、「下(底)」およびこれに類する用語は、トレイ1を組み立てた状態(使用状態)における上(天)、下(底)およびこれに類する概念を指している。
[ブランク]
図2に示すように、ブランク5は、底壁10と、一対の端壁体11と、4つの折込壁体12と、一対の側壁体13と、を備えている。
底壁10は、段方向(第1方向)に長い略長方形状に形成されている。第1側壁の一例としての一対の端壁体11は、底壁10の段方向の両端部に連設されている。4つの折込壁体12は、一対の端壁体11の流れ方向(第2方向)の両端部に連設されている。第2側壁の一例としての一対の側壁体13は、底壁10の流れ方向両端部に連設されている。一対の端壁体11は底壁10を挟んで段方向に対称に形成され、一対の側壁体13は底壁10を挟んで流れ方向に対称に形成されている。4つの折込壁体12は、一対の端壁体11を挟んで流れ方向に対称に形成され、且つ一対の側壁体13を挟んで段方向に対称に形成されている。なお、以下の説明では、主に、1つの端壁体11、1つの折込壁体12および1つの側壁体13について説明する。
<端壁体>
端壁体11は、全体として流れ方向に長い略長方形状に形成されている。端壁体11は、第1外側壁20(第1側壁)と、第1額縁部21と、第1内側壁22(第1側壁)と、を含んでいる。
(第1外側壁)
第1外側壁20は、底壁10の段方向の端部に第1下側折曲線L1を介して連設されている。第1外側壁20は、流れ方向に長い略長方形状に形成されている。第1外側壁20の段方向の寸法(延出寸法)は、底壁10の段方向の寸法よりも短く(例えば1/5程度)設定されている。
(第1額縁部)
第1額縁部21は、第1外側壁20と第1内側壁22との間に配置され、第1外側壁20と第1内側壁22とに2本の第1上側折曲線L2を介して連設されている。第1額縁部21は、流れ方向に細長い略長方形状に形成されている。正確には、第1額縁部21は、第1外側壁20の側から先端に向かって徐々に幅狭くなる略台形状に形成されている。第1額縁部21の流れ方向(第2方向)の両端辺は、基端から先端に向かって互いに接近するように傾斜している。第1額縁部21の延出寸法は、段ボールシートの厚さよりも僅かに大きく(長く)設定されている。
(第1内側壁)
第1内側壁22は、第1額縁部21の先端部に連設されている。すなわち、第1内側壁22は、第1外側壁20の段方向の端部に2本の第1上側折曲線L2を介して連設されている。第1内側壁22は、第1外側壁20よりも流れ方向に短い略長方形状に形成されている。第1内側壁22の延出寸法は、第1外側壁20の延出寸法と略同一に(または僅かに短く)設定されている。
なお、本明細書では、第1外側壁20と第1内側壁22とを、まとめて表現する場合には、「一対の第1側壁20,22」と呼ぶこととする。
<折込壁体>
図2および図3に示すように、折込壁体12は、全体として流れ方向に長い略長方形状に形成されている。折込壁体12は、外折込片30(折込片)と、折込凹面部31と、内折込片32(折込片)と、連結部33と、を含んでいる。
(外折込片)
外折込片30は、第1外側壁20の流れ方向の端部に外側折曲線L3を介して連設されている。外折込片30は、流れ方向に長い略長方形状に形成されている。外折込片30の流れ方向の寸法(延出寸法)は、端壁体11全体の延出寸法と略同一に設定されている。外折込片30の側壁体13の側(下端部)には、略長方形状の外側凹部30Aが凹設されている(図3参照)。外側凹部30Aは、外折込片30の流れ方向中央よりも先端側に寄った位置に形成されている。
(折込凹面部)
折込凹面部31は、第1内側壁22と内折込片32との間に配置され、第1内側壁22と内折込片32とに2本の内側折曲線L4を介して連設されている。折込凹面部31は、段方向に細長い略長方形状に形成されている。第1額縁部21の側となる折込凹面部31の端辺は、第1内側壁22から先端(内折込片32)に向かって外側(下側)に傾斜している(図3参照)。折込凹面部31の延出寸法は、第1額縁部21の延出寸法と略同一に(または僅かに長く)設定されている。
(内折込片)
内折込片32は、折込凹面部31の先端部に連設されている。すなわち、内折込片32は、第1内側壁22の流れ方向の端部に2本の内側折曲線L4を介して連設されている。ここで、流れ方向外側に位置する内側折曲線L4は、外側折曲線L3と同一直線上に形成されている。なお、以下の説明では、流れ方向外側に位置する内側折曲線L4の符号には「(A)」を付加し、流れ方向内側に位置する内側折曲線L4の符号には「(B)」を付加し、2本の内側折曲線L4で共通する説明では括弧書きのアルファベットを付さない。
図3に示すように、内折込片32と外折込片30との間には、第1額縁部21と略同一幅となる隙間Gが形成されている。内折込片32は、隙間Gを挟んで外折込片30と段方向に対称となる略長方形状に形成されている。内折込片32の段方向外側には、略長方形状の内側凹部32Aが凹設されている。内側凹部32Aは、隙間Gを挟んで外側凹部30Aと段方向に対称となる位置に形成されている。
なお、本明細書では、外折込片30と内折込片32とを、まとめて表現する場合には、「一対の折込片30,32」と呼ぶこととする。
(連結部)
図3に示すように、連結部33は、一対の折込片30,32の間に架設されている。連結部33は、外側凹部30Aおよび内側凹部32Aと共に、段方向に一列に並んで配置されている。連結部33は、ガイド凸部34と、補助凸部35と、連結本体部36と、を含んでいる。
((ガイド凸部))
ガイド凸部34は、外折込片30(一対の折込片30,32の何れか一方)に形成されている。ガイド凸部34は、略長方形状に形成され、外折込片30を挟んで外側凹部30Aの段方向反対側に配置されている。ガイド凸部34は、外折込片30の段方向外端部から隙間Gに向かって突設されている。詳細は後述するが、トレイ1を組み立てた状態で、ガイド凸部34は、上方に向かって突設される。
((補助凸部))
補助凸部35は、内折込片32(一対の折込片30,32の何れか他方)に形成されている。補助凸部35は、ガイド凸部34よりも小さな略長方形状に形成されている。補助凸部35は、内折込片32を挟んで内側凹部32Aの段方向反対側に配置されている。補助凸部35は、内折込片32の段方向内端部から隙間Gに向かって突設されている。上記したガイド凸部34の先端部は、補助凸部35に僅かに食い込んでいる。補助凸部35の突出量は、ガイド凸部34の突出量よりも小さくなっている。このため、トレイ1を組み立てた状態で、補助凸部35は、ガイド凸部34よりも低くなるように形成される。
((連結本体部))
連結本体部36は、ガイド凸部34等の流れ方向中央部にてガイド凸部34と補助凸部35とに挟まれるように配置されている。連結本体部36は、補助凸部35よりも小さな略長方形状に形成されている。連結本体部36は、ガイド凸部34と補助凸部35とに2本の凸部折曲線L5を介して連設されている。連結本体部36は、補助凸部35の先端部からガイド凸部34に食い込むように突設されている。このため、トレイ1を組み立てた状態で、連結本体部36は、ガイド凸部34の上端よりも下方において連設される。
<側壁体>
図2に示すように、側壁体13は、全体として段方向に長い略長方形状に形成されている。側壁体13は、第2外側壁40(第2側壁)と、第2額縁部41と、第2内側壁42(第2側壁)と、を含んでいる。
(第2外側壁)
第2外側壁40は、底壁10の流れ方向の端部に第2下側折曲線L6を介して連設されている。第2外側壁40は、段方向に長い略長方形状に形成されている。第2外側壁40の流れ方向の寸法(延出寸法)は、第1外側壁20の延出寸法と略同一に設定されている。また、底壁10と第2外側壁40とには、第2下側折曲線L6を跨ぐように2つの係合穴23が形成されている。係合穴23は略長方形状に形成された穴である。詳細は後述するが、複数のトレイ1を上下方向に積層する場合において、下方のトレイ1のガイド凸部34等は、上方のトレイ1の係合穴23に差し込まれることになる。
(第2額縁部)
第2額縁部41は、第2外側壁40と第2内側壁42との間に配置され、第2外側壁40と第2内側壁42とに2本の第2上側折曲線L7を介して連設されている。第2額縁部41は、段方向に細長い略長方形状に形成されている。正確には、第2額縁部41は、第2外側壁40の側から先端に向かって徐々に幅狭くなる略台形状に形成されている。第2額縁部41の段方向の両端辺は、基端から先端に向かって互いに接近するように傾斜している。第2額縁部41の延出寸法は、段ボールシートの厚さよりも僅かに大きく(長く)設定されている。
第2額縁部41には、一部を切断することによって2つの外側凸部43が形成されている。外側凸部43は、上記した係合穴23と流れ方向に一列に並ぶ位置に形成されている。外側凸部43は、第2外側壁40から先端に向かって突き出すように形成されている。外側凸部43は、ガイド凸部34と略同じ大きさとなる略長方形状に形成されている。
(第2内側壁)
第2内側壁42は、第2額縁部41の先端部に連設されている。すなわち、第2内側壁42は、第2外側壁40の流れ方向の端部に2本の第2上側折曲線L7を介して連設されている。第2内側壁42は、第2外側壁40よりも段方向に短い略長方形状に形成されている。第2内側壁42の延出寸法は、第2外側壁40の延出寸法と略同一に(または僅かに短く)設定されている。第2内側壁42には、流れ方向外側の第2上側折曲線L7の両端部から流れ方向外側に向かって互いに接近するように傾斜した補助折曲線L8が形成されている。
なお、本明細書では、第2外側壁40と第2内側壁42とを、まとめて表現する場合には、「一対の第2側壁40,42」と呼ぶこととする。
なお、第1下側折曲線L1、第1上側折曲線L2、外側折曲線L3、凸部折曲線L5および第2下側折曲線L6は、段ボールシートを裏ライナ9Cの側から厚み方向に直線状に潰した汎用罫線である。汎用罫線は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(正折りする)機能を有している。また、内側折曲線L4、第2上側折曲線L7および補助折曲線L8は、汎用罫線上に複数の切目を所定間隔に形成したリード罫線である。リード罫線は、正折りする、または表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折り曲げる(逆折りする)機能を有している。なお、上記した各折曲線L1~L9は、汎用罫線やリード罫線に限らず、段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
[トレイの組立]
次に、図1、図4および図5を参照して、トレイ1の組立作業について説明する。図4は組立途中のトレイ1を示す斜視図である。図5は折込壁体12を折り曲げる過程を示す斜視図である。なお、ここでは、一例として、作業者がトレイ1を組み立てる場合について説明する。また、説明を簡単にするため、主に、1つの端壁体11、1つの側壁体13および1つの折込壁体12に着目して説明する。
トレイ1は、裏ライナ9Cを上方に向けたブランク5を適宜折り曲げることで組み立てられる。
図4に示すように、作業者は、第1外側壁20を第1下側折曲線L1に沿って折り曲げ、第1外側壁20を底壁10に対して立ち上げる。また、作業者は、第1額縁部21を第1上側折曲線L2に沿って内側に折り曲げ、第1内側壁22を第1上側折曲線L2に沿って下方に折り曲げる。この状態で、端壁体11が、底壁10の左右方向(第1方向)の端部に立設される。また、この端壁体11は、一対の第1側壁20,22を対向させて二重壁を構成している。なお、第1額縁部21は、略水平(底壁10と略平行な)姿勢で配置されている。
また、図4および図5に示すように、各側壁20,22には各折込片30,32等が連設されているため、一対の第1側壁20,22が折り返されると同時に、外折込片30(ガイド凸部34)と内折込片32(補助凸部35)とが、2本の凸部折曲線L5に沿って折り返されて折込壁体12を形成する。折込壁体12は、一対の折込片30,32を対向させて二重壁を構成している。さらに、各折込片30,32の折り返しによって、ガイド凸部34および補助凸部35は、折込壁体12(各折込片30,32)の上端部よりも上方に突き出す。また、連結本体部36はガイド凸部34に食い込むように設けられているため、ガイド凸部34は、連結本体部36(補助凸部35の上端部)よりも上方に突き出している。また、外側凹部30Aと内側凹部32Aとは略一致し、1つの凹部を形成している。
続いて、図4に示すように、作業者は、外側および内側折曲線L3,L4に沿って折込壁体12を内側に折り曲げ、折込壁体12を第2下側折曲線L6(左右方向)に沿って延設させる。この状態で、外側凹部30Aと内側凹部32Aとは、係合穴23の上に配置される。
ところで、二重壁構造の折込壁体12を折り曲げる場合、折曲部分の輪郭は、外側よりも内側の方が短くなる。仮に、外折込片30と内折込片32とが連結部33で連結されていない場合、二重壁構造の折込壁体12を折り曲げると、内折込片32は当該輪郭の差分だけ端壁体11から離れる方向に押し出され、内折込片32の先端部は外折込片30の先端部から突き出すことになる。つまり、外折込片30と内折込片32とは左右方向にずれることになる。この点、本実施形態に係るトレイ1では、連結部33が、外折込片30と内折込片32とを連結することによって、一対の折込片30,32が折り曲げに伴って互いに左右方向にずれることを規制する。
詳細に説明すると、図5に示すように、外折込片30が外側折曲線L3に沿って折れ曲がり始めると、内折込片32は内側折曲線L4(A)等に沿って折れ曲がり始める。この際、内折込片32には端壁体11から離れる方向に押し出す力(図5に二点鎖線で示す矢印参照)が作用するが、内折込片32は、連結部33を介して外折込片30と連結されているため、移動する(ずれる)ことができない。内折込片32のずれが規制されることで、内折込片32には、上記した押し出す力の反作用として端壁体11に向けて押し込む力が作用する(図5に実線で示す矢印参照)。すると、2本の内側折曲線L4の間に形成された折込凹面部31は、内側折曲線L4(B)で正折り(山折り)され、且つ内側折曲線L4(A)で逆折り(谷折り)される。このように折込凹面部31は、傾斜するように折れることによって一対の折込片30,32の折り曲げに伴う左右方向(流れ方向)のずれを吸収する。つまり、折込凹面部31は上記した輪郭の差分を吸収するように外側に向かって凹む。この状態で、内側折曲線L4(A)は、外側折曲線L3に略重なっている。
以上のように、外折込片30と内折込片32とは、互いに連結され、且つ互いに先端を揃えて重ねられた状態で折り曲げられる。
次に、図1に示すように、作業者は、第2外側壁40を第2下側折曲線L6に沿って折り曲げ、第2外側壁40を底壁10に対して立ち上げる。また、作業者は、第2額縁部41を第2上側折曲線L7に沿って内側(底壁10側)に折り曲げ、第2内側壁42を第2上側折曲線L7に沿って下方に折り曲げる。この状態で、側壁体13が、折込壁体12を内包した状態で底壁10の前後方向の端部に立設される。また、この側壁体13は、一対の第2側壁40,42対向させた二重構造を形成している。
なお、第2額縁部41は、略水平(底壁10と略平行な)姿勢で配置されている。また、一対の第2側壁40,42の折り返しによって、外側凸部43は第2額縁部41から立ち上げられて上方に突き出し、第2額縁部41には貫通穴44が開口する。折込壁体12のガイド凸部34は、外側凸部43の内面に重なり、貫通穴44から上方に突き出す。なお、補助凸部35は貫通穴44から突き出さず、連結本体部36は貫通穴44から僅かに突き出す。
また、第2内側壁42は、その左右両端部を一対の第1内側壁22に接触させながら折り曲げられるため、第2内側壁42の左右両側が補助折曲線L8に沿って逆折りされる。これにより、第2内側壁42を一対の第1内側壁22の間に隙間なく嵌め込むことができ、側壁体13が折込壁体12を内包した状態を保持することができる。
以上によって、上端面に開口部1Aを有するトレイ1が組み立てられる(図1参照)。作業者は、組み立てたトレイ1の一対の積層床部33の上に物品を載置する。
[トレイの積層]
次に、トレイ1の積層作用について簡単に説明する。例えば、ユーザは、上段のトレイ1と下段のトレイ1とを同じ向きにし、上段のトレイ1を、下段のトレイ1の第1および第2額縁部21,41の上に載せる。すると、下段のトレイ1のガイド凸部34と外側凸部43とが、上段のトレイ1の底壁10等に開口した係合穴23(各凹部30A,32A)に差し込まれる。これにより、上段のトレイ1と下段のトレイ1とが横方向のずれを防止された状態で積み重ねられる。
以上説明した本実施形態に係るトレイ1では、一対の折込片30,32が連結部33を介して連結されていた。この構成によれば、一対の折込片30,32は、第1方向にずれることなく、(先端等が)揃えられた状態(ずれていない状態)で二重壁を構成することができる。これにより、揃えられた一対の折込片30,32を、側壁体13によって包む(巻き込む)ことができ、トレイ1の組立作業を円滑に行うことができる。
また、本実施形態に係るトレイ1では、連結部33が、トレイ1の段積み時に横ずれを防止するためのガイド凸部34を含む構成とした。この構成によれば、一対の折込片30,32を連結する機能と、トレイ1の段積み時に横ずれを防止する機能とを連結部33にまとめることができる。これにより、ガイド凸部34が連結部33と別に設けられる場合に比べて、ブランク5の構造を簡素化や製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態に係るトレイ1によれば、一対の折込片30,32(ガイド凸部34、補助凸部35)は、2本の凸部折曲線L5に沿って折り返されることで、揃えられた二重壁を構成することができる。これにより、折込壁体12を側壁体13で容易に巻き込むことができる。
また、本実施形態に係るトレイ1では、折込壁体12が各折曲線L3,L4で折り曲げられると、折込凹面部31がトレイ1の角部の外側に向かって凹む構成とした。この構成によれば、折込凹面部31がトレイ1の内側に突出することを防止することができ、トレイ1の内部空間を最大限に広く確保することができる。
なお、本実施形態に係るトレイ1では、側壁体13が略長方形状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6および図7に示すように、変形例に係るトレイ2(ブランク6)として、側壁体13の左右方向中央領域に凹状の側面開口部50が形成されていてもよい。このブランク6には、側面開口部50が、第2外側壁40、第2額縁部41および第2内側壁42に亘って形成されている。このように側壁体13に側面開口部50を形成することで、トレイ2の内部の物品を露出させることができる。また、第2外側壁40には、2本の押え折曲線L9(リード罫線)を介して押え片51が連設されている。押え片51は、第2外側壁40から側面開口部50に向かって延設されている。一対の第2側壁40,42を折り返して二重壁を構成した後、第2内側壁42に重なるように内側に折り返される。第2内側壁42の先端部に形成された突起42A、および押え片51の先端部に形成された押え突起51Aは、底壁10に形成された押え穴10Aに係合する。さらに、第2内側壁42の左右両角部は、一対の切欠き部52によって大きくえぐられている。これにより、切欠き部52が無い場合に比べて、トレイ2の角部付近における前後方向の寸法を広くすることができる。
なお、本実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係るトレイ1では、連結部33が、一対の折込片30,32の一部分を連結するような形状であったが、本発明はこれに限定されない。連結部33が、一対の折込片30,32の流れ方向全体を連結するような形状であってもよい(図示せず)。換言すれば、連結部33が、一対の折込片30,32の間の隙間Gを全て埋めるように形成されてもよい。
また、本実施形態に係るトレイ1では、ガイド凸部34が外折込片30に連設され、補助凸部35が内折込片32に連設されていたが、これに限らず、ガイド凸部34が内折込片32に連設され、補助凸部35が外折込片30に連設されていてもよい(図示せず)。また、ガイド凸部34と補助凸部35とは、2本の凸部折曲線L5(連結本体部36)を介して連設されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、連結本体部36を省略し、ガイド凸部34と補助凸部35とが、1本の凸部折曲線L5を介して連設されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係るトレイ1では、ガイド凸部34が補助凸部35よりも上方に突出していたが、これに限らず、ガイド凸部34と補助凸部35とが同じ高さに形成されてもよい。この場合、連結本体部36を省略し、ガイド凸部34と補助凸部35とが、1本以上の凸部折曲線L5を介して連設されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係るトレイ1では、連結部33が、トレイ1の段積み時に係合穴23に係合するガイド凸部34を含んでいたが、これに限らず、連結部33からガイド凸部34を削除してもよい(図示せず)。つまり、連結部33からトレイ1の段積み時に横ずれを防止する機能が削除されてもよい。
また、本実施形態に係るトレイ1は、紙製の段ボールシートで形成されていたが、これに限らず、厚紙や樹脂製の板(シート)等で形成されていてもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係るトレイにおける一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1,2 トレイ
10 底壁
11 端壁体(第1壁体)
12 折込壁体
13 側壁体(第2壁体)
20 第1外側壁(第1側壁)
22 第1内側壁(第1側壁)
23 係合穴
30 外折込片(折込片)
31 折込凹面部
32 内折込片(折込片)
33 連結部
34 ガイド凸部
35 補助凸部
36 連結本体部
40 第2外側壁(第2側壁)
42 第2内側壁(第2側壁)
L1 第1下側折曲線
L2 第1上側折曲線
L3 外側折曲線
L4 内側折曲線
L5 凸部折曲線

Claims (2)

  1. 底壁(10)と、
    一対の第1側壁(20,22)を対向させて二重壁を構成し、前記底壁の第1方向の端部に立設される第1壁体(11)と、
    前記一対の第1側壁の第1方向に交差する第2方向の端部に連設された一対の折込片(30,32)を対向させて二重壁を構成し、前記第1壁体に対して折り曲げられることによって第1方向に沿って延設される折込壁体(12)と、
    一対の第2側壁(40,42)を対向させて二重壁を構成し、前記折込壁体を内包した状態で前記底壁の第2方向の端部に立設される第2壁体(13)と、を備え、
    前記折込壁体には、前記一対の折込片の間に架設され、前記一対の折込片が折り曲げに伴って互いに第1方向にずれることを規制する連結部(33)が含まれ、
    前記底壁には、係合穴(23)が形成されており、
    前記連結部は、
    前記一対の折込片の何れか一方にて上方に向かって突設されるガイド凸部(34)と、
    前記一対の折込片の何れか他方にて前記ガイド凸部よりも低く形成されている補助凸部(35)と、
    前記ガイド凸部の上端よりも下方において前記ガイド凸部と前記補助凸部とに2本の凸部折曲線(L5)を介して連設されている連結本体部(36)と、を含んでおり、
    複数のトレイを上下方向に積層する場合において、下方のトレイの前記ガイド凸部は、上方のトレイの前記係合穴に差し込まれることを特徴とするトレイ。
  2. 前記一対の第1側壁は、
    前記底壁の第1方向の端部に第1下側折曲線(L1)を介して連設されている第1外側壁(20)と、
    前記第1外側壁の第1方向の端部に2本の第1上側折曲線(L2)を介して連設されている第1内側壁(22)と、であり、
    前記一対の折込片は、
    前記第1外側壁の第2方向の端部に外側折曲線(L3)を介して連設されている外折込片(30)と、
    前記第1内側壁の第2方向の端部に2本の内側折曲線(L4)を介して連設されている内折込片(32)と、であり、
    第2方向外側に位置する前記内側折曲線は、前記外側折曲線と同一直線上に形成され、
    前記2本の内側折曲線の間に形成された折込凹面部(31)は、第2方向内側に位置する前記内側折曲線で正折りされ、且つ第2方向外側に位置する前記内側折曲線で逆折りされることによって前記一対の折込片の折り曲げに伴う第1方向のずれを吸収することを特徴とする請求項1に記載のトレイ。
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