以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、この発明の第1実施形態の洗濯乾燥機における外観を示す斜視図である。また、図2は、上記洗濯乾燥機の乾燥機能に関する概略構成を模式的に示す断面図である。
上記洗濯機は、図1に示すように、運転動作を選択するために操作され、運転状態を表示する操作表示部4と、洗濯槽2および回転ドラム3(図2参照)の開口を開閉する扉5とを、外箱1の正面に備えている。
また、上記洗濯乾燥機は、図2に示すように、外箱1と、この外箱1内に配置された洗濯槽2と、洗濯物6等を収容する回転ドラム3と、この回転ドラム3を中心軸J周りに回転駆動する駆動モータ7とを備えている。ここで、回転ドラム3は、正面側が背面側よりも高くなるように配置されている。すなわち、回転ドラム3の正面側は斜め上方を向いている。さらに、洗濯槽2および回転ドラム3は扉5側に開口を有しており、ユーザは、扉5を開くことによって回転ドラム3内に洗濯物6等を出し入れすることができる。そして、扉5を閉じることによって、洗濯槽2は水密と気密とが保たれる。なお、中心軸Jの延在方向は水平方向となるようにしても構わない。
また、上記外箱1の背面側上部には、フィルタ収納部8を配置している。そして、フィルタ収納部8の吸気口8aと洗濯槽2の排気口9との間には、第1空気循環ダクト10を設ける一方、フィルタ収納部8の排気口8bとヒートポンプユニット11との間には、第2空気循環ダクト12を設けている。このヒートポンプユニット11は外箱1の背面側下部に配置されている。そして、ヒートポンプユニット11と洗濯槽2の吸気口13との間には、送風ダクト14を設けている。
また、上記送風ダクト14のヒートポンプユニット11側には循環ファン15が設けられている。この循環ファン15を駆動すると、洗濯槽2外に出た空気が、第1空気循環ダクト10、フィルタ収納部8、第2空気循環ダクト12、ヒートポンプユニット11および送風ダクト14を介して洗濯槽2内に戻って循環するようになっている。
また、上記回転ドラム3の周面3Aには、回転ドラム3内の空間から洗濯槽2と回転ドラム3の間の空間への水や空気の流通を可能にする複数の貫通孔(図示せず)が形成されている。さらに、回転ドラム3の底面3Bには、洗濯槽2の吸気口13に連通する複数の空気導入孔(図示せず)が形成されている。これにより、ヒートポンプユニット11から送風ダクト14を通って供給される乾燥した加熱空気は、図2に矢印Yで示すように、吸気口13から回転ドラム3内に流入できるようになっている。
また、上記回転ドラム3内に収容された洗濯物6等から水分を奪った加熱空気は吸湿空気となる。この吸湿空気は、図2に矢印Zで示すように回転ドラム3の周面3Aの上記貫通孔から洗濯槽2内に進入し、洗濯槽2の排気口9から第1空気循環ダクト10を介してフィルタ収納部8に向けて排気され、このフィルタ収納部8から第2空気循環ダクト12でヒートポンプユニット11に案内される。
上記ヒートポンプユニット11は、蒸発器16と圧縮機17と凝縮器18と膨張弁19とを冷媒配管20で環状に接続して構成された冷媒回路を含んでいる。この圧縮機17で圧縮された冷媒は、凝縮器18,膨張弁19および蒸発器16の順に流れて、蒸発器16で第2空気循環ダクト12からの吸湿空気を冷却して乾燥させた後に凝縮器18で加熱して送風ダクト14に送出させる。このとき、温度センサ21で測定した冷媒温度に応じて、制御装置22が圧縮機17を制御する。また、制御装置22は、必要に応じて、膨張弁19を制御する。なお、温度センサ21は圧縮機17の吐出側の冷媒配管20に取り付けられている。
図3は、上記外箱1の正面の上部を拡大して示す図である。なお、図3では、キーおよび表示部は全て点灯状態にしている。
上記操作表示部4は、電源入りボタン51、電源切りボタン52、スタート/一時停止ボタン53およびロック解除ボタン54を有している。これらのボタンは、例えばプッシュボタン等の物理ボタンからなる。なお、操作表示部4は操作部の一例である。また、電源入りボタン51は電源キーの一例である。また、スタート/一時停止ボタン53はスタートキーの一例である。
また、上記操作表示部4は、運転切換キー55、コース選択キー56、メニューキー57、調節キー58、行程キー59、予約キー60およびすすぎ1回キー61を有している。これらのキーは、タッチパネルに表示されるソフトキーである。
また、ユーザが運転切換キー55を1回または複数回押すと、「洗濯〜乾燥」、「洗濯」、「乾燥」、「お好み」、「お手入れ」および「リフレッシュ」のうちの1つの文字が、運転切換キー55の上方で点灯する。
また、ユーザがコース選択キー56を1回または複数回押すと、「標準」、「わが家流」、「柔らか」、「室内干し」、「ドライ」、「毛布」、「静止」および「回転」のうちの1つの文字が、コース選択キー56の上方で点灯する。
また、ユーザがメニューキー57を1回または複数回押すと、調節キー58、行程キー59、予約キー60およびすすぎ1回キー61の全てが、メニューキー57の側方および下方で点灯する。
また、上記調節キー58および行程キー59の下方には、数字等表示部62が設けられている。この数字等表示部62は、調節キー58等が押されることに応じて、数字および文字の少なくとも一方を表示する。
また、図示しないが、上記操作表示部4の内側の部分には、複数のLED(発光ダイオード)が取り付けられている。このLEDが発光することで、「洗濯〜乾燥」などの文字が点灯する。
図4は上記洗濯乾燥機の制御ブロック図である。
上記洗濯乾燥機は、制御装置22と、例えばフラッシュメモリからなる不揮発性の記憶部23と、扉5を施錠する施錠機構24と、音声ガイドを出力するスピーカ25とを備えている。この記憶部23は、運転切換キー55、コース選択キー56およびメニューキー57の操作間隔を記憶する。また、記憶部23は、電源入りボタン51の操作の積算値も記憶する。なお、スピーカ25は音声ガイド出力部の一例である。
上記制御装置22は、CPU(中央処理装置)、RAM(ランダム アクセス メモリ)、ROM(リード オンリー メモリ)およびタイマ等を有するマイクロコンピュータや、入出力回路等で構成されて、例えば、運転切換キー55が押されてから次のコース選択キー56が押されるまでにかかった時間を計測できるようになっている。また、制御装置22には、操作表示部4、温度センサ21、ヒートポンプユニット11、駆動モータ7、循環ファン15、記憶部23、施錠機構24、スピーカ25等が接続されている。
また、上記制御装置22は、操作間隔判定手段22a、第1音声ガイド調整手段22bおよび第2音声ガイド調整手段22cを有している。この操作間隔判定手段22a、第1音声ガイド調整手段22bおよび第2音声ガイド調整手段22cは、それぞれ、ソフトウェアで構成されている。なお、操作間隔判定手段22aは第1判定手段の一例である。また、第2音声ガイド調整手段22cは変更手段の一例である。
上記操作間隔判定手段22aは、運転切換キー55、コース選択キー56およびメニューキー57の操作間隔の直近5回分の平均値が、予め設定された閾値Th(a)以下であるか否かを判定する。ここで、上記操作間隔とは、運転切換キー55、コース選択キー56またはメニューキー57が押されてから、次のキー(運転切換キー55、コース選択キー56またはメニューキー57)が押されるまでにかかった時間を指す。
上記第1音声ガイド調整手段22bは、上記操作間隔の直近5回分の平均値が閾値Th(a)以下でないと判定された場合、音声ガイドの速度を、予め調整された標準速度に調整すると共に、音声ガイドの内容を、予め設定された標準内容に調整する。これにより、上記音声ガイドが、予め設定された標準時間で終わるようになっている。
上記第2音声ガイド調整手段22cは、操作間隔が短くなるにしたがって、音声ガイドの速度を速くする変更と、操作間隔が短くなるにしたがって、音声ガイドの内容を簡略化する変更との少なくとも一方を行う。より詳しくは、上記第2音声ガイド調整手段22cは、上記操作間隔の直近5回分の平均値が閾値Th(a)以下であると判定された場合、音声ガイドの内容および速度のうちの少なくとも一方を調整する。これにより、上記音声ガイドが、上記標準時間よりも短い時間で終わるようになっている。
図5は、上記洗濯乾燥機の音声ガイドの出力手順を説明するための図である。
まず、ステップS1で、電源入りボタン51が押される。
次に、ステップS2で、時間測定が開始される。より詳しくは、運転切換キー55、コース選択キー56およびメニューキー57の操作間隔の測定が開始される。ここで、上記操作間隔とは、運転切換キー55、コース選択キー56およびメニューキー57のうちの一つのキーが押されてから、次のキー(運転切換キー55、コース選択キー56およびメニューキー57のうちの一つのキー)が押されるまでにかかった時間を指す。
次に、ステップS3〜S5で、運転切換キー55、コース選択キー56およびメニューキー57の検知が順次行われる。ここで、上記検知とは、運転切換キー55、コース選択キー56またはメニューキー57が押されたか否かを、検査して知ることを意味する。なお、上記検知は、スタート/一時停止ボタン53が押されるまで継続する。
また、上記運転切換キー55、コース選択キー56またはメニューキー57が押されたことを検知した場合、ステップS6で、その検知された時間が記憶部23に記憶される。このとき、上記操作間隔の測定の開始以降に上記時間の記憶が複数回行われていれば、今回記憶した時間と前回記憶した時間との差分つまり操作間隔を記憶部23に記憶する。このような操作間隔は、直近の5回分、記憶部23に記憶されるようになっている。
また、上記運転切換キー55、コース選択キー56またはメニューキー57が押されたことを検知した場合、ステップS21で、操作表示部4の表示の変更を行う。
例えば、上記運転切換キー55が押されたことを検知した場合、ステップS21−1〜S21−3で示すように、「洗濯乾燥」、「洗濯のみ」または「乾燥のみ」の文字が点灯する。
また、上記コース選択キー56が押されたことを検知した場合、ステップS21−4〜S21−6で示すように、「標準」、「Aコース」または「Bコース」の文字が点灯する。
また、上記メニューキー57が押されたことを検知した場合、ステップS21−7〜S21−9で示すように、「Ag On/Off」、「ふろ水On/Off」または「予約設定」の文字が点灯する。
一方、上記操作間隔が記憶部23に記憶されると、ステップS7で、直近5回分の操作間隔の平均値が計算され、この平均値に基づいて、音声ガイドの設定更新が行われる。
例えば、上記平均値が閾値Th(a)より大きい場合、第1音声ガイド調整手段22bが、音声ガイドの速度を、予め調整された標準速度に調整すると共に、音声ガイドの内容を、予め設定された標準内容に調整する。
また、上記平均値が、閾値Th(a)以下であり、かつ、予め設定された閾値Th(b)(<Th(a))以上である場合、第2音声ガイド調整手段22cが、音声ガイドの内容を上記標準内容に調整すると共に、音声ガイドの速度を、上記標準速度よりも速い速度に調整する。
また、上記平均値が、閾値Th(b)未満であり、かつ、予め設定された閾値Th(c)(<Th(b))以上である場合、第2音声ガイド調整手段22cが、音声ガイドの内容を、上記標準内容よりも圧縮された内容に調整すると共に、音声ガイドの速度を上記標準速度に調整する。
また、上記平均値が閾値Th(c)未満である場合、第2音声ガイド調整手段22cが、音声ガイドの内容を、上記標準内容よりも圧縮された内容に調整すると共に、音声ガイドの速度を、上記標準速度よりも速い速度に調整する。
以上説明した時間測定に基づき、以降の音声ガイドの出力時(ステップS8)、音声ガイドの内容調整、また音声の速度調整が行われてスピーカ25を介して音声ガイドが出力される。図5においては、説明の都合上、ステップS8を最後に図示しているが、先に説明したように、前回までのキー操作の時間測定(一例として直近の過去5回分の平均値)に基づき、音声ガイド出力を行う時点で、音声ガイド内容の調整、音声出力する際の速度調整等が行われて出力される。
このように、上記運転切換キー55、コース選択キー56およびメニューキー57の操作間隔の直近5回分の平均値に応じて、音声ガイドの内容および速度のうちの少なくとも一方が調整されて、音声ガイドが終了する時点が変化するので、ユーザに対して適切な音声ガイドを供給できる。
以下、この発明の理解を高めるために、音声ガイドの出力事例について図16を参照に記述する。図16は、電源投入時に音声ガイドを出力する事例を示している。なお、音声ガイドは、電源投入時にかぎるものではなく、必要時点で出力される。
電源がON(電源入りキー51の操作)されると、音声ガイドが標準時間で「おはよう(1秒)」、「お洗濯のヒント(2秒)」、が音声出力される。「お洗濯のヒント」に対応する内容(情報)を出力する前に、この発明によれば一定時間の『間』を空けて、ヒントの内容を出力する。つまり一文節と次の文節との間を一定の時間空ける。これは、ユーザに対して「ヒント」の内容を聞く十分な体制をとれるように設定している。
上記『間』の時間に、一例として「メロディ(1秒)」を出力させる。これにより、ユーザはゆとりを持って内容を聞く体制を整えることができる。この『間』の時間の後に、「大切な衣類はドライコースを使ってくださいね(3秒)」といった音声ガイドを出力している。なお、上記の文節間に『間』設けることなく、続けてヒントの内容を音声出力してもよい。
以上のように音声ガイドを出力させるタイミングで、洗濯機に不慣れなユーザ、また初期時(キー操作時間の測定を行っていない場合など)、ユーザに内容を十分に把握できるように標準内容および標準時間で音声ガイドが出力される。例えば、図5の丸数字1におけるTh(a)より大きい場合として、音声ガイドが、上述したように図16の(a)の内容で出力される。
なお、この発明との対比のための比較例として、図16の(b)に示すように、音声ガイドの出力途中でスタートキー53が操作された場合の事例を説明する。例えば「お洗濯のヒント」の音声ガイド出力時に、スタートキー53が操作される。その操作時点で、出力されていた音声ガイドが停止する。そのため、「大切な衣類はドライコースを使ってくださいね」といった音声ガイドが出力されず、スタートキー53の操作に応答して「運転を開始します」といった音声ガイドが出力される。洗濯機を常時利用し、洗濯機のキー操作に慣れてくると、キー操作の間隔の操作時間に徐々に短くなり、音声ガイドの出力の途中でスタートキー53を操作することにもなる。
これに対し、この発明によれば、ユーザに必要な情報を聞かせるように音声ガイドを出力させることができる。つまり、キー操作に慣れ、その操作間隔が短くなった場合でも、ユーザに必要な情報(内容)を、聞かせるように音声ガイドを出力させる事例を以下に説明する。
そこで、キー操作の時間が短くなり、キー操作の上記平均値が、閾値Th(a)以下であり、かつ、予め設定された閾値Th(b)(<Th(a))以上である場合、音声ガイドの速度は、上記標準速度に比べて速い速度に調整され出力される。一例として、図16(c)に示すとおり、電源ON操作時に、「おはよう(0.7秒)」、「お洗濯のヒント(1.4秒)」、「メロディ(0.7秒)」、「大切な衣類はドライコースを使ってくださいね(2.1秒)」で音声ガイドの出力が行われる。そのため、上記標準時間(例では7秒)に比べて短い時間(例では4.9秒)で音声ガイドを確実に終わらせることができる。また、その場合、上記音声ガイドの内容は上記標準内容に調整されるので、音声ガイドでユーザに伝える情報量が減るのを防ぐことができる。
また、さらにキー操作の時間が短くなり、上記平均値が、閾値Th(b)未満であり、かつ、予め設定された閾値Th(c)(<Th(b))以上である場合、音声ガイドの内容は、上記標準内容に比べて圧縮された内容に調整され出力される。例えば図16(d)に例示するように、例えば「おはよう」「お洗濯のヒント」の内容が削除され、「大切な衣類はドライコースを使ってくださいね(3秒)」といった音声ガイドが出力される。これにより、上記標準時間に比べて短い時間でユーザに的確な内容の音声ガイドを確実に終わらせることができる。また、その場合、上記音声ガイドの速度は上記標準速度に調整されるので、ユーザが音声ガイドを聞き逃す可能性を下げることができる。
また、上記平均値が閾値Th(c)未満である場合、その音声ガイドの例を図16(e)に示している。この音声ガイドの内容は、上記標準内容に比べて圧縮された内容(「大切な衣類はドライコースを使ってくださいね」)に調整されるので、上記標準時間に比べて短い時間で音声ガイドを確実に終わらせることができる。さらに、その場合、上記音声ガイドの速度は上記標準速度に比べて速い速度(例では3秒を2.1秒に短縮)に調整される。これにより、上記標準時間に比べてより短い時間で音声ガイドを確実に終わらせることができる。
以上記述したように、ユーザのキー操作間隔が短くなり、電源投入時から、洗濯コース等を洗濯し、各種内容での洗濯、乾燥等の条件を操作入力した後、スタートキー53を操作するための時間が図16の(b)に示すように3秒の場合でも、図16の(d),(e)に示すように、ユーザに必要な情報である「大切な衣類はドライコースを使ってくださいね」とった音声ガイドを出力でき、スタートキー操作の後に「運転を開始します」といった音声ガイドを出力することができる。
また、上記音声ガイドの内容および速度のうちの少なくとも一方の調整の基準として、運転切換キー55、コース選択キー56およびメニューキー57の操作間隔の直近5回分の平均値を用いるので、ユーザに対する音声ガイドの適合性を高めることができる。
上記第1実施形態では、操作間隔判定手段22a、第1音声ガイド調整手段22bおよび第2音声ガイド調整手段22cは、それぞれ、ソフトウェアで構成されていたが、ハードウェアで構成されるようにしてもよい。
上記第1実施形態において、操作表示部4に、運転切換キー55およびコースキー56を設ける換わりに、図10を参照して説明する第3実施形態で示すように、洗うキー、洗〜乾キー、乾かすキーおよびリフレッシュキーを設けてもよい。このようにする場合、洗うキー、洗〜乾キー、乾かすキー、リフレッシュキーおよびメニューキー57の操作間隔に基づいて、音声ガイドを調整してもよい。
上記第1実施形態では、第2音声ガイド調整手段22cは、上記操作間隔の直近5回分の平均値に基づいて、音声ガイドの調整を行っていたが、上記操作間隔の直近2回分、3回分、4回分または6回以上分の平均値に基づいて、音声ガイドの調整を行ってもよい。
上記第1実施形態では、第2音声ガイド調整手段22cは、上記操作間隔の直近5回分の平均値に基づいて、音声ガイドの調整を行っていたが、上記操作間隔の直近1回分の値に基づいて、音声ガイドの調整を行ってもよい。すなわち、第2音声ガイド調整手段22cは、上記操作間隔の平均値を用いないようにしてもよい。
上記第1実施形態では、第2音声ガイド調整手段22cは、音声ガイドの内容および速度の両方を調整できるものであったが、音声ガイドの内容および速度のうちの一方だけしか調整できないものにしてもよい。
上記第1実施形態において、上記操作間隔が、閾値Th(b)未満であり、かつ、予め設定された閾値Th(c)d(<Th(b))以上である場合、第2音声ガイド調整手段22cは、音声ガイドの内容を、上記標準内容よりも圧縮された内容に調整すると共に、音声ガイドの速度を、上記標準速度よりも速い速度に調整するようにしてもよい。このようにする場合、上記操作間隔が、予め設定された閾値Th(c)未満であるとき、音声ガイドが流れないようにしてもよい。
上記第1実施形態では、スタート/一時停止ボタン53は、物理ボタンであったが、タッチパネルに表示されるソフトキーにしてもよい。
ところで、特開平10−255577号公報の洗濯機では、音声ガイドの出力中、例えばスタータボタンが押下されると、その音声ガイドが停止してしまう。
したがって、上記洗濯機には、音声ガイドの内容をユーザに十分伝えることができないことがあるという問題がある。
したがって、上記問題を解決するための洗濯機について、第2実施形態で説明する。
〔第2実施形態〕
図6は、この発明の第2実施形態の洗濯乾燥機の制御ブロック図である。なお、図6において、図4の構成部と同一構成部には、図4の構成部の参照番号と同一の参照番号を付している。また、以下の説明においても、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号を付している。
上記洗濯乾燥機は、上記第1実施形態の制御装置22とは異なる制御装置222を備えている。この制御装置222は、電源入りボタン押下判定手段222a、情報有無判定手段222b、第1音声ガイド指示手段222c、スタート/一時停止ボタン押下判定手段222dおよび第2音声ガイド指示手段222eを有している。この情報有無判定手段222b、第1音声ガイド指示手段222c、スタート/一時停止ボタン押下判定手段222dおよび第2音声ガイド指示手段222eは、それぞれ、ソフトウェアで構成されている。なお、電源入りボタン押下判定手段222aおよびスタート/一時停止ボタン押下判定手段222dは、第1判定手段の一例である。また、情報有無判定手段222bは第2判定手段の一例である。また、第1音声ガイド指示手段222cは第1指示手段の一例である。
上記電源入りボタン押下判定手段222aは、電源入りボタン51が押下されたか否かを判定する。
上記情報有無判定手段222bは、電源入りボタン押下判定手段222aによって電源入りボタン51が押下されたと判定された場合、ユーザに伝えるべき情報があるか否かを判定する。この情報としては、前回の運転状態によってユーザに伝える必要性が生じたものがある。例えば、前回の運転時、フィルタ収納部8内の乾燥フィルタの目詰まりが検知されていた場合、乾燥フィルタが目詰まりしていたことが、上記情報となる。また、上記情報の他の例としては、排水フィルタ(図示せず)が目詰まりしいたこと、洗剤量が多すぎたこと、洗剤量が少なすぎたこと、槽洗浄が一定期間行われていないことなどがある。なお、上記排水フィルタは、洗濯槽2内の洗濯水などを外箱1外へ排水するための経路中に設けられたフィルタである。
上記第1音声ガイド指示手段222cは、情報有無判定手段222bによって上記情報があると判定された場合、上記情報を内容とする音声ガイドをスピーカ25に一定速度で出力させる。
上記スタート/一時停止ボタン押下判定手段222dは、スタート/一時停止ボタン53が押下されたか否かを判定する。
上記第2音声ガイド指示手段222eは、第1音声ガイド指示手段222cによる音声ガイドが出力されている最中に、スタート/一時停止ボタン押下判定手段222dによってスタート/一時停止ボタン53が押下されたと判定された場合、その音声ガイドが終了してから、スタート/一時停止ボタン53に予め対応付けされた音声ガイドをスピーカ25に出力させる。
上記構成の洗濯乾燥機において、例えば、前回の運転時、フィルタ収納部8内の乾燥フィルタの目詰まりが検知されていた場合、スピーカ25が、図7に示すように、「おはよう、乾燥フィルタを掃除して下さい、乾燥時間が長くなりますよ」という音声ガイドを一定速度で出力する。このとき、上記音声ガイドが出力されている最中にスタート/一時停止ボタン53が押されると、第2音声ガイド指示手段222eによって、上記音声ガイドが終了してから、スタート/一時停止ボタン53に予め対応付けされた音声ガイドがスピーカ25から出力される。これにより、ユーザは、「おはよう、乾燥フィルタを掃除して下さい、乾燥時間が長くなりますよ」という音声ガイドを最後まで聞くことができる。したがって、上記音声ガイドの内容をユーザに十分伝えることができる。
また、上記「おはよう、乾燥フィルタを掃除して下さい、乾燥時間が長くなりますよ」という音声ガイドが終了した後、スタート/一時停止ボタン53に予め対応付けされた音声ガイド(例えば「運転を開始します」)がスピーカ25からされるので、ユーザは運転が開始したことも確認できる。
上記第2実施形態において、乾燥運転時に循環する空気の温度に基づいて、乾燥フィルタの目詰まりを検知してもよい。
上記第2実施形態において、洗濯槽2内の洗濯水などを外箱1外へ排水するのに要した時間に基づいて、排水フィルタの目詰まりを検知してもよい。
上記第2実施形態において、洗濯槽2に取り付けた光センサまたは電極を用いて、洗剤量の過多を検知してもよい。
図14は、この発明の第2実施形態の洗濯乾燥機の第1変形例の制御ブロック図である。なお、図14において、図6の構成部と同一構成部には、図6の構成部の参照番号と同一の参照番号を付している。
上記洗濯乾燥機の第1変形例は、第3音声ガイド調整手段222fを有する制御装置1222を備えている。なお、第3音声ガイド調整手段222fは変更手段の一例である。
上記第3音声ガイド調整手段222fは、ソフトウェアで構成されている。より詳しくは、第3音声ガイド調整手段222fは、第1音声ガイド指示手段222cによる音声ガイドの出力中にスタート/一時停止ボタン53が押下されたとき、スタート/一時停止ボタン53が押下された以降の上記音声ガイドの速度を、スタート/一時停止ボタン53が押下される前の上記音声ガイドの速度よりも速くする。図8に示すように、上記音声ガイドとして例えば「おはよう、乾燥フィルタを掃除して下さい、乾燥時間が長くなりますよ」が出力されている最中にスタート/一時停止ボタン53が押された場合、スタート/一時停止ボタン53の押下の検知以降、上記音声ガイドの速度が上がる。これにより、上記第2実施形態よりも、上記音声ガイドを早く終了させることができるので、ユーザは、次の「運転を開始します」という音声ガイドを早い時点で聞くことができる。
図15は、この発明の第2実施形態の洗濯乾燥機の第2変形例の制御ブロック図である。なお、図15において、図6の構成部と同一構成部には、図6の構成部の参照番号と同一の参照番号を付している。
上記洗濯乾燥機の第1変形例は、第4音声ガイド調整手段222gを有する制御装置1222を備えている。なお、第4音声ガイド調整手段222gは変更手段の一例である。
上記第4音声ガイド調整手段222gは、ソフトウェアで構成されている。より詳しくは、第4音声ガイド調整手段222gは、第1音声ガイド指示手段222cによる音声ガイドの出力中にスタート/一時停止ボタン53が押下されたとき、スタート/一時停止ボタン53が押下された以降の上記音声ガイドの内容を、スタート/一時停止ボタン53が押下される前の上記音声ガイドの内容よりも簡略化する。図9に示すように、上記音声ガイドとして例えば「おはよう、乾燥フィルタを掃除して下さい、乾燥時間が長くなりますよ」が出力されている最中にスタート/一時停止ボタン53が押された場合、スタート/一時停止ボタン53の押下の検知以降、上記音声ガイドが簡略化され、「乾燥時間が長くなりますよ」が流れなくなる。これにより、上記第2実施形態よりも、上記音声ガイドを早く終了させることができるので、ユーザは、次の「運転を開始します」という音声ガイドを早い時点で聞くことができる。
上記第2変形例において、第4音声ガイド調整手段222gを、第3音声ガイド調整手段222fの調整と第4音声ガイド調整手段222gの調整とを行う音声ガイド調整手段に換えてもよい。
ところで、特開平10−255577号公報の洗濯機において、例えば、衣類の除菌防臭のためのAgイオンコートができるようにした場合、通常、ユーザは、取扱説明書を見なければ、Agイオンコートの特徴機能を理解することができない。このため、上記特徴機能が積極的に利用されないという問題が生じてしまう。
したがって、上記問題を解決するための洗濯機について、第3実施形態で説明する。
〔第3実施形態〕
図10は、この発明の第3実施形態の洗濯乾燥機の操作表示部304を正面側から見た図である。図10では、上記第1実施形態の構成部と同一構成部には、上記第1実施形態の構成部の参照番号と同一参照番号を付している。また、以下の説明においても、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号を付している。
上記操作表示部304は、電源入りボタン51、電源切りボタン52、スタート/一時停止ボタン53、ロック解除ボタン54および聞いてボタン370を有している。これらのボタンは、例えばプッシュボタン等の物理ボタンからなる。なお、操作表示部304は操作部の一例である。また、聞いてボタン370は音声キーの一例である。
また、上記操作表示部304は、運転切換キー355、メニューキー57、調節キー58、行程キー59および機能付加キー363を有している。これらのキーは、タッチパネルに表示されるソフトキーである。
上記運転切換キー355は、上記第1実施形態の運転切換キー55およびコース選択キー56による機能と同様の機能を有する。
上記機能付加キー363は、予約キー60、ふろ水キー364および槽クリーンキー365から構成されている。このふろ水キー364を押すと、ふろ水を使って洗いやすすぎが行われる。また、槽クリーンキー365を押すと、洗濯槽2の背面がきれいにすすがれる。なお、予約キー60、ふろ水キー364および槽クリーンキー365は、機能キーの一例である。
また、ユーザが、予約キー60、ふろ水キー364または槽クリーンキー365を押すと、聞いてボタン370が点滅するようになっている。そして、ユーザが、点滅する聞いてボタン370を押すと、直前に押された機能付加キー363の機能を説明する音声ガイドがスピーカ25から出力される。このとき、上記音声ガイドが機能を説明する機能付加キー363が点滅する。なお、上記音声ガイドの内容および速度は予め設定されている。
図11は上記洗濯乾燥機の制御ブロック図である。なお、図11において、図4の構成部と同一構成部には、図4の構成部の参照番号と同一の参照番号を付している。
上記洗濯乾燥機は、上記第1実施形態の制御装置22とは異なる制御装置322を備えている。この制御装置322は、機能付加キー選択判定手段322a、聞いてボタン点滅手段322b、聞いてボタン押下判定手段322c、音声ガイド指示手段322dおよび機能付加キー点滅手段322eを有している。
上記機能付加キー選択判定手段322aは、機能付加キー363(予約キー60、ふろ水キー364または槽クリーンキー365)が押されて選択されたか否かを判定する。
上記聞いてボタン点滅手段322bは、機能付加キー選択判定手段322aによって、機能付加キー363が選択されたと判定された場合、聞いてボタン370を点滅させる。
上記聞いてボタン押下判定手段322cは、点滅する聞いてボタン370が押下されたか否かを判定する。
上記音声ガイド指示手段322dは、聞いてボタン押下判定手段322cによって、点滅する聞いてボタン370が押下されたと判定された場合、上記機能付加キー363に予め対応付けされた音声ガイドをスピーカ25に出力させる。
上記機能付加キー点滅手段322eは、上記音声ガイドの出力中に上記機能付加キー363を点滅させる。
上記構成の洗濯乾燥機によれば、聞いてボタン押下判定手段322cによって、点滅する聞いてボタン370が押下されたと判定された場合、音声ガイド指示手段322dが、機能付加キー363に予め対応付けされた音声ガイドをスピーカ25に出力させるので、ユーザは機能付加キー363の特徴機能を理解し易くなる。したがって、上記機能付加キー363の特徴機能が積極的に利用されるようにすることができる。
また、上記機能付加キー選択判定手段322aによって、機能付加キー363が選択されたと判定された場合、聞いてボタン点滅手段322bが聞いてボタン370を点滅させるので、ユーザは、機能付加キー363に予め対応付けされた音声ガイドがあることに気付き易くなる。
また、上記機能付加キー点滅手段322eが、上記音声ガイドの出力中に上記機能付加キー363を点滅させるので、ユーザは、音声ガイドがどの機能付加キー363の説明なのかを理解し易くなる。
上記第3実施形態において、聞いてボタン370が点滅していない場合、聞いてボタン370が押されたときに、機能付加キー363に関する音声ガイドがランダムに行われるようにしてもよい。すなわち、予約キー60、ふろ水キー364および槽クリーンキー365のうちの一つがランダムに選択され、この選択されたキーに関する音声ガイドが出力されるようにしてもよい。
以上のことを理解しやすいように音声ガイドの出力例を以下に記述する。機能キーの予約キー60が操作されると、聞いてボタン370の部分が点滅される。その点滅でユーザが、そのボタン370を操作すれば、予約キー60の部分が点滅する。それと同時に、「運転完了時刻を設定し、その時間前に運転終了するように計算して運転開始します」といった音声ガイドが出力される。
また、上記槽クリーンキー365が操作され、点滅している聞いてボタン370を操作すれば、「運転完了後、除菌(プラズマクラスター)イオンで洗濯槽を除菌します」といった音声ガイドが出力される。このように、特徴機能をキー操作することで、その機能を説明する音声ガイドが出力されることで、ユーザは特徴的な機能の内容等が理解しやすくなる。
上記第3実施形態において、機能付加キー363が、すすぎ回数を1回ですませるためのすすぎ1回キーを有するようにしてもよい。
上記第3実施形態では、予約キー60、ふろ水キー364および槽クリーンキー365は、タッチパネルに表示されるソフトキーであったが、物理ボタンにしてもよい。
上記第3実施形態では、聞いてボタン370は、物理ボタンであったが、タッチパネルに表示されるソフトキーにしてもよい。
ところで、特開平10−255577号公報の洗濯機には、ユーザの愛着を高めることができないとう問題がある。
したがって、上記問題を解決するための洗濯機について、第4,第5実施形態で説明する。
〔第4実施形態〕
図12は、この発明の第4実施形態の洗濯乾燥機の制御ブロック図である。なお、図12において、図4の構成部と同一構成部には、図4の構成部の参照番号と同一の参照番号を付している。また、以下の説明においても、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号を付している。
上記洗濯乾燥機は、上記第1実施形態の制御装置22とは異なる制御装置422を備えている。この制御装置422は、記憶部23に書き込まれた総運転回数(電源入りボタン51の操作の積算値)が増えるにしたがって、音声ガイドに親しみを感じるように、音声ガイドの内容を調整する。より詳しくは、制御装置422は、電源入りボタン51の操作の積算値を判定する積算値判定手段422aと、その積算値に基づいて、音声ガイドの内容を調整する音声ガイド調整手段422bとを有している。
上記音声ガイド調整手段422aは、電源入りボタン51の操作の積算値が365回(使用期間が1年未満と推定される回数)未満であれば、音声ガイドが丁寧モードで出力されるように、また、電源入りボタン51の操作の積算値が365回以上かつ1460回(使用期間が1年以上かつ4年未満と推定される回数)未満であれば、音声ガイドが通常モードで出力されるように、また、電源入りボタン51の操作の積算値が1460回(使用期間が4年以上と推定される回数)以上であれば、音声ガイドが友達モードで出力されるように、音声ガイドを調節する。ここで、上記電源入りボタン51の操作の積算値は、記憶部23の交換等がされない限り、洗濯乾燥機が購入されてから行われた運転回数の合計と一致すると推定できる。
上記丁寧モードで出力される音声ガイドの一例としては、「〜エラーが発生しました。申し訳ありませんが、〜の確認をお願いします。」がある。
上記通常モードで出力される音声ガイドの一例としては、「〜エラーです。〜を確認して下さい。」がある。
上記友達モードで出力される音声ガイドの一例としては、「〜エラーだよ。申し訳ありませんが、〜を確認して。」がある。
なお、上記友達モードで出力される音声ガイドとしては、各地の独特の用語、方言等を出力するようにしてもよい。例えば、関西地区では、「〜エラーでっせ。〜を確認せんと、運転時間が長なり、電気代が高なるで。」といった内容で、音声ガイドが出力されるようにしてもよい。
上記構成の洗濯乾燥機によれば、音声ガイド調整手段422aが、電源入りボタン51の操作の積算値に基づいて、音声ガイドを調整することによって、電源入りボタン51の操作の積算値が少ないときは、余所余所しい音声ガイドだが、電源入りボタン51の操作の積算値が多くなれば、親しみの音声ガイドに変更することができる。したがって、ユーザは、電源入りボタン51の操作の積算値の増加に伴って、次第に打ち解け、慣れ親しんだ関係が得られるような感覚を持つことができる。その結果、上記洗濯乾燥機へのユーザの愛着を高めることができる。
〔第5実施形態〕
図13は、この発明の第5実施形態の洗濯乾燥機の制御ブロック図である。なお、図13において、図4の構成部と同一構成部には、図4の構成部の参照番号と同一の参照番号を付している。また、以下の説明においても、上記第1実施形態の構成部と同一構成部は、上記第1実施形態の構成部の参照番号を付している。
上記洗濯乾燥機は、上記第1実施形態の制御装置22とは異なる制御装置522を備えている。この制御装置522は、記憶部23に書き込まれた総運転回数(電源入りボタン51の操作の積算値)が増えるにしたがって、音声ガイドの声の年齢が高くなるように、音声ガイドの周波数および速度を変更する。より詳しくは、制御装置522は、電源入りボタン51の操作の積算値を判定する積算値判定手段522aと、その積算値に基づいて、音声ガイドの周波数および速度を調整する音声ガイド調整手段522bとを有している。
上記音声ガイド調整手段522aは、電源入ボタン51の操作の積算値が365回(使用期間が1年未満と推定される回数)未満であれば、音声ガイドが子供モードで出力されるように、また、電源入ボタン51の操作の積算値が365回以上かつ1460回(使用期間が1年以上かつ4年未満と推定される回数)未満であれば、音声ガイドが成人モードで出力されるように、また、電源入ボタン51の操作の積算値が1460回(使用期間が4年以上と推定される回数)以上であれば、音声ガイドが老人モードで出力されるように、音声ガイドを調節する。ここで、上記電源入ボタン51の操作の積算値は、記憶部23の交換等がされない限り、洗濯乾燥機が購入されてから行われた運転回数の合計と一致すると推定できる。
上記子供モードで出力される音声ガイドは、周波数が例えば900Hz、速度が例えば770文字/分となる。
上記成人モードで出力される音声ガイドは、周波数が例えば700Hz、速度が例えば570文字/分となる。
上記老人モードで出力される音声ガイドは、周波数が例えば500Hz、速度が例え470文字/分となる。
上記構成の洗濯乾燥機によれば、音声ガイド調整手段522bが、電源入ボタン51の操作の積算値に基づいて、音声ガイドを調整することによって、ユーザは、電源入ボタン51の操作の積算値の増加に伴って、音声ガイドの声が老化していくように感じることができる。すなわち、音声ガイドの声は、電源入ボタン51の操作の積算値が少ないときは、甲高く元気をユーザに感じさせることができ、電源入ボタン51の操作の積算値が多くなったときは、トーンが下がって落ち着いたイメージをユーザに与えることができ、電源入ボタン51の操作の積算値がさらに多くなったときは、トーンがさらに下がって老けたイメージをユーザに与えることができる。したがって、ユーザは、電源入ボタン51の操作の積算値が増加すれば、長いお付き合いであることを実感し易くなる。その結果、上記洗濯乾燥機へのユーザの愛着を高めることができる。
また、ユーザは、電源入ボタン51の操作の積算値の増加に伴って、音声ガイドの声が老化していくように感じることができるので、製品の使用年数の経過を意識し易くなる。したがって、製品の経年劣化から生じる不具合に対するメンテンナンスの依頼や、製品の寿命が短い場合の買い替えのお薦めなどを、例えば音声ガイドでし易くなる。
この発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記第1〜第5実施形態で記載した内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
すなわち、この発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
この発明の洗濯機は、
洗濯物の処理工程を選択するための操作部4,304と、
音声ガイドを出力する音声ガイド出力部25と、
制御装置22,322,422,522,1222,2222と
を備え、
上記制御装置22,322,422,522,1222,2222は、
上記操作部4,304の操作状態を判定する第1判定手段22a,222a,222d,422a,522aと、
上記第1判定手段22a,222a,222d,422a,522aによる上記操作部4,304の操作状態の判定結果に応じて、上記音声ガイドの出力態様を変更する変更手段22c,222f,222g,422b,522bと
を有することを特徴としている。
上記構成によれば、上記変更手段22c,222f,222g,422b,522bは、第1判定手段22a,222a,222d,422a,522aによる操作部4,304の操作状態の判定結果に応じて、音声ガイドの出力態様を変更する。これにより、上記音声ガイドは、例えば、ユーザが急いでいる度合い等に合ったものにすることができる。したがって、この発明の洗濯機は、ユーザに対して適切な音声ガイドを供給できる。
一実施形態の洗濯機では、
上記第1判定手段22aは上記操作部4の操作間隔を判定し、
上記変更手段22cは、上記操作間隔が短くなるにしたがって、上記音声ガイドの速度を速くする変更と、上記操作間隔が短くなるにしたがって、上記音声ガイドの内容を簡略化する変更との少なくとも一方を行う。
上記実施形態によれば、上記変更手段22cは、操作間隔が短くなるにしたがって、音声ガイドの速度を速くする変更と、操作間隔が短くなるにしたがって、音声ガイドの内容を簡略化する変更との少なくとも一方を行う。これにより、上記ユーザが急いで操作部4を操作した場合、音声ガイドがまどろっこしいとユーザに感じさせないようにすることができる。
一実施形態の洗濯機では、
上記操作部4は、電源を入れる電源キー51を有し、
上記第1判定手段422a,522aは、上記電源キー51の操作回数の積算値を判定し、
上記変更手段422b,522bは、上記電源キー51の操作回数の積算値が増えるにしたがって、上記音声ガイドの声の年齢が高くなるように、上記音声ガイドの周波数および速度を変更する、または、上記電源キー51の操作回数の積算値が増えるにしたがって、上記音声ガイドに親しみを感じるように、上記音声ガイドの内容を変更する。
上記実施形態によれば、上記変更手段522bは、電源キー51の操作回数の積算値が増えるにしたがって、音声ガイドの声の年齢が高くなるように、音声ガイドの周波数および速度を変更する。これにより、ユーザは、音声ガイドを聞いて使用年月を実感し易くなるので、洗濯機への愛着が高まる。
あるいは、上記変更手段422bは、電源キー51の操作回数の積算値が増えるにしたがって、音声ガイドに親しみを感じるように、音声ガイドの内容を変更する。これによっても、ユーザは、音声ガイドを聞いて使用年月を実感し易くなるので、洗濯機への愛着が高まる。
一実施形態の洗濯機では、
上記操作部4は、電源を入れる電源キー51と、上記洗濯物の処理工程をスタートさせるスタートキー53とを有し、
上記第1判定手段222a,222dは、上記電源キー51およびスタートキー53が操作されたか否かを判定し、
上記制御装置1222,2222は、
上記電源キー51が操作されたとき、ユーザに伝えるべき情報があるか否かを判定する第2判定手段222bと、
上記情報があるとき、上記音声ガイドとして上記情報を出力するように、上記音声ガイド出力部25に指示する第1指示手段222cと
を有し、
上記変更手段222f,222gは、上記音声ガイドとしての上記情報の出力中に上記スタートキー53が操作されたとき、上記スタートキー53が操作された以降の上記音声ガイドの速度を、上記スタートキー53が操作される前の上記音声ガイドの速度よりも速くする変更と、上記スタートキー53が操作された以降の上記音声ガイドの内容を、上記スタートキー53が操作される前の上記音声ガイドの内容よりも簡略化する変更との少なくとも一方を行う。
上記実施形態によれば、上記変更手段222f,222gは、音声ガイドとしての情報の出力中にスタートキー53が操作されたとき、スタートキー53が操作された以降の音声ガイドの速度を、スタートキー53が操作される前の音声ガイドの速度よりも速くする変更と、スタートキー53が操作された以降の音声ガイドの内容を、スタートキー53が操作される前の音声ガイドの内容よりも簡略化する変更との少なくとも一方を行う。これにより、上記音声ガイドが早く終了するので、次の音声ガイドの提供が遅れ難くなる。
一実施形態の洗濯機では、
上記操作部304は、特定の機能を得るための機能キー60,364,365と、上記特定の機能の説明を聞くための音声キー370とを有し、
上記制御装置322は、
上記機能キー60,364,365が操作されたか否かを判定する第3判定手段322aと、
上記機能キー60,364,365が操作されたとき、上記音声キー370を点滅させる点滅手段322bと、
上記音声キー370が点滅中に操作されたか否かを判定する第4判定手段322cと、
上記音声キー370が点滅中に操作されたとき、上記音声ガイドとして上記機能キー60,364,365の説明を出力するように、上記音声ガイド出力部25に指示する第2指示手段322dと
を有する。
上記実施形態によれば、上記点滅手段322bは、機能キー60,364,365が操作されたとき、音声キー370を点滅させるので、ユーザは音声キー370の存在に気付き易くなるので、音声キー370が操作され易くなる。
また、上記第2指示手段322dは、音声キー370が点滅中に操作されたとき、音声ガイドとして機能キー60,364,365の説明を出力するように、音声ガイド出力部25に指示する。これにより、ユーザの機能キー60,364,365に対する理解が深まるので、機能キー60,364,365が使用され易くなる。