JP4869058B2 - 電気洗濯機 - Google Patents
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Description
たとえば、風呂水を汲み上げる風呂水ポンプを備え、水道水ではなく、風呂水を用いて洗濯が行える洗濯機が提案され、実用化されている。(たとえば特許文献1参照)
また、洗濯槽で洗いやすすぎを行った後、その水を機外に排出せずに、機内に備えられたタンクに溜め、タンクの水をたとえば電気分解により浄化して、水の再使用(水のリサイクル)を行えるようにした洗濯機が提案されている。(たとえば特許文献2参照)
実際のところ、節水のために風呂水を使用したいと考える利用者は多いが、風呂水には雑菌等が含まれており、不衛生であるために使用は控えたいという利用者も少なくない。
この発明は、また、洗濯工程という本来の工程を遂行しながら、同時並行的に、風呂水を浄化することにより、水のリサイクル処理を効率良く行えるようにした電気洗濯機を提供することを他の目的とする。
特に、風呂水は、汲み上げられてそのまま洗濯処理に使用されるのではなく、一旦貯水槽に溜められて浄化される。このため、使用される風呂水は、浄化された風呂水であり、衛生面から見ても、利用者が風呂水を使用する頻度が高くなることが期待でき、節水効果の高い、実用性に優れた電気洗濯機とすることができる。
また、洗濯槽で洗濯処理が行われている間に、貯水槽に溜められた水は浄化処理を受ける。つまり、洗濯処理と並行して貯水槽の水の浄化処理が行われるので、浄化処理のための時間を別途設ける必要がなく、電気洗濯機の全体の運転時間はほとんど長くならず、実用性に優れた電気洗濯機とすることができる。
さらに、洗濯処理と並行して水の浄化処理が行われる場合において、何らかの原因で水の浄化処理の方が時間を要する事態が生じた場合に、洗濯処理が途中で中断した状態となることを防止できる。利用者は、洗濯槽での洗濯処理が中断された場合、故障と間違える可能性がある。この発明では、利用者にそのような誤認をさせることがない。また、水の浄化処理が長引いた時間だけ洗濯処理時間を延長させることで、衣類に対する洗いやすすぎ性能を向上させることができ、時間を有効に利用することができる。
すなわち、貯水槽に流入する風呂水は、流入時に浄化処理を受けるので、たとえば含まれている雑菌等の一部はその浄化処理により除菌される。よって、溜められた水に対して行う浄化処理を、より短時間で完了することが可能になる。
図1は、この発明の一実施形態に係る電気洗濯機10の正面図である。電気洗濯機10は、その外殻を構成する正面視縦長略長方形状のハウジング11を有する。ハウジング11の内部上方には洗濯槽(後述する)が配置されており、その内部下方には貯水槽(後述する)が配置されている。
ハウジング11の正面上部(扉12の上方)には、操作・表示部13が配置されている。操作・表示部13には、複数個の操作キー14および複数個の表示器15ならびに液晶表示器16が配列されている。液晶表示器16は、後述するように、電気洗濯機の処理内容に関する種々の情報を表示するためのものである。
図2および図3を参照して、電気洗濯機10には、洗濯槽20が備えられている。洗濯槽20は、外槽21と、外槽21内に設けられた円筒状の内槽(ドラム24:図4参照)とを含んでいる。そして外槽21の背面にはDDモータ22が取り付けられており、DDモータ22によって外槽21内で内槽(ドラム24)が回転され得る。また、内槽(ドラム24)の回転軸は、水平方向に対して前方が斜め上方に傾けられていて、いわゆる斜めドラム構造が採用されている。また、外槽21は、複数のダンパ23によってハウジングベース11Bに取り付けられている。
さらに、洗濯槽20では、洗いおよびすすぎに加えて乾燥も行える。そのために、外槽21の左側後方には乾燥風路28が接続されている。乾燥風路28は、外槽21のたとえば後部下方から湿った空気を吸い出し、その空気を上方へ導く間に、空気の除湿を行う。乾燥風路28の上部には、接続ホース60を介して、ブロアユニット29が接続されている。ブロアユニット29は、乾燥風路28で導かれた除湿後の空気を再び外槽21内へ送り込むためのものである。ブロアユニット29内には、送り込む空気を加熱するためのヒータ(図示せず)が備えられている。
図4は、図1〜図3で説明した電気洗濯機10における水を循環させる循環水路およびオゾンを含む空気を供給するオゾン供給路の構成を表わす浄化循環水路図である。
乾燥工程では、ブロアユニット29内のブロア(図示せず)が作動され、洗濯槽20内の空気は乾燥風路28へ流出され、接続ホース60を通り、ブロアユニット29内で加熱され、接続ホース61を通って洗濯槽20内へ還流される。洗濯槽20内の温かく湿った空気は、乾燥風路28内で熱交換により除湿される。そのため、給水バルブ44が開閉制御され、水栓43から供給される水道水は給水ホース62を通り熱交換のために乾燥風路28内へ与えられる。
この実施形態に係る電気洗濯機10は、前述したように、風呂水を用いて洗いやすすぎを行うことができる。そのため、風呂水ポンプ26が備えられている。風呂水ポンプ26には、浴槽66から風呂水を汲み上げるための風呂水ホース67が接続可能である。風呂水ポンプ26は、自給式ポンプであり、呼び水を供給するための呼び水水路70が接続されている。給水バルブ44の開閉が制御され、水栓43から供給される水道水が注水口ユニット25へ供給されると、その一部は、呼び水水路70を通って風呂水ポンプ26へ与えられる。この与えられる水(呼び水)により風呂水ポンプ26は風呂水の汲み上げが可能になる。そして風呂水ホース67を通って汲み上げられる風呂水は、風呂水ポンプ26の吐出口に接続された給水ホース71を通り、循環バルブ72、エゼクタ73および接続ホース74を流れて貯水タンク40に溜められる。
第3出口には、接続ホース81の一端が接続されており、その他端は乾燥風路28内のチャンバー(図示せず)に開口している。よって、循環ポンプ41から吐出される水をチャンバーから乾燥風路28内へ落下させ、熱交換用の水として用いることができる。なお、熱交換に用いられなかった余った水は、チャンバーから接続ホース63を通り、貯水タンク40内に戻る。
この電気洗濯機10は、風呂水を貯水タンク40に溜め、その風呂水を浄化するだけでなく、洗濯槽20から排出される洗いやすすぎに使用した後の水を溜めることもできる。そのために、フィルタユニット53には、排水パイプ54が接続された出口の他に、中間ホース85の一端が接続された出口が備えられている。そして中間ホース85の他端は、バルブ86を介して貯水タンク40に連通されている。よって、バルブ83およびバルブ86を切り換え制御することにより、外槽21から排出される水は、排水口パイプ50、排水バルブ51、中間ホース52、フィルタユニット53、中間ホース85およびバルブ86を通って貯水タンク40へ溜めることができる。
さらに、外槽21には溢水ホース88の一端が接続されており、溢水ホース88の他端は溢水ホース89の一端と接続され、溢水ホース89の他端はバルブ83と接続されている。外槽21に溜まった水が所定水位以上に溢れたとき、その水は溢水ホース88、89を通って排出される。その際、外槽21内の気圧が外気圧と等しくなる必要がある。そのため、溢水ホース88および89の接続部と、フィルタユニット53の入口との間は、エアホース90で接続され、外槽21内の気圧が外気圧と等しくなるようにされている。
さらに、洗濯槽20内の水位を検出するために、排水口パイプ50にはエアトラップホース92の下端が接続されており、エアトラップホース92の上端には水位センサ93が備えられている。よって水位センサ93により、洗濯槽20内の水位を確認することができる。
なお、貯水タンク40内の水を全て排水して、貯水タンク40のメンテナンス等を行うことができるよう、貯水タンク40には手動で開閉可能なドレンホース96が設けられている。
給水バルブ44の上方には水栓接続部42が設けられており、この接続部42に水栓43(図4参照)が接続される。給水バルブ44が開閉制御されることにより、水栓接続部42から水道水が流入し、注水口ユニット25内を流れる。注水口ユニット25には、その前方側(電気洗濯機10において前方側であり、図5において左斜め下方側)から、図示が省略された洗剤容器47およびソフナー容器49が一体化された容器(図4参照)が挿抜できる。洗剤容器47に予め洗剤が投入され、注水口ユニット25に挿入されている場合は、注水口ユニット25を流れる水が洗剤容器47へ流入し、洗剤容器47に投入されている洗剤を溶かし、洗濯槽20へ洗剤を含む水を供給できる。また、給水バルブ44を切り換えることにより、水栓接続部42から流入する水道水を、ソフナー容器47へ流入させ、ソフナーを含む水を洗濯槽20へ供給することができる。
図6A、Bを参照して、エルボユニット102は、L字状の曲成管であるエルボ104にフートキャップ105が嵌められて構成されており、両者の間に弁体106が挟まれている。
エルボ104は、その内部通路がL字状に屈曲した形状であり、フートキャップ105のキャップ部108内に内嵌合する嵌合部113を有している。嵌合部113の先端は、弁体106の係止片110を押圧し、嵌合状態において、弁体106が所定の位置で動かないように挟持している。
このように、弁体106によって逆止弁が構成されているから、風呂水ポンプ26により風呂水ホース67を介して汲み上げられた風呂水の一部が、呼び水水路70を通って注水口ユニット25へ流入し、その後洗濯槽20へ流入することを阻止することができる。
操作・表示部13のたとえば左側上方には電源キー140が備えられている。電源キー140は、押圧することにより、電気洗濯機10の電源を投入/遮断するためのキーである。
ドアロック表示器150の下方には、スタート/一時停止キー147が備えられている。このキー147は、押圧することにより、電気洗濯機10の運転を開始させたり、一時停止させたりするためのキーである。
アクアループキー141は、節水モードを設定するためのモード設定手段として機能すると共に、たとえばコース選択キー143と共に、同時に2秒以上押圧されることにより、風呂水優先モードという特殊モードを設定するキーとしても機能する。
エアウォッシュキー142の左側には、上下方向に「ハイパワー」「ドラム回転」「ドラム静止」の3つの記載が並んでいる。エアウォッシュキー142が押圧されると、「ハイパワー」の点灯または消灯、「ドラム回転」または「ドラム静止」の選択的な点灯、全ての表示の消灯が選択できる。「ハイパワー」点灯時は、エアウォッシュ時に供給されるオゾン濃度が濃くされる。「ドラム回転」点灯時は、エアウォッシュ時にドラム24(図4参照)が回転する。「ドラム静止」点灯時は、エアウォッシュ時にドラム24は回転しない。
洗濯/乾燥切り換えキー144は、洗濯のみを行うか、乾燥のみを行うか、両方行うか、を切り換えるためのキーである。
操作・表示部13には、処理工程表示器152〜155の上部に、横長の液晶表示器16が設けられている。
この実施形態に係る電気洗濯機10では、液晶表示器16を設け、電気洗濯機10の運転中に、
(1)たとえば洗剤の異常発泡を検知して、異常発泡を静めるための処理を行った場合、(2)脱水時に、衣類のアンバランスを自動的に修正する処理を行った場合、
(3)貯水タンク40に溜めた風呂水の浄化に標準時間以上の時間を要した場合
等に、それら自動的に行った処理(1)〜(3)等の内容を、利用者に表示できるようにした。
予約キー146は、電気洗濯機10の動作開始時間を予約する時の操作キーである。
図8は、電気洗濯機10の制御回路構成を示すブロック図であり、この発明の特徴となる制御に関連する構成要素のみが示されている。
制御部160には、前述した操作・表示部13が接続されており、操作・表示部13の操作キー14からの信号は制御部160へ与えられ、また、各種表示器の表示が制御部160により制御される。
制御部160は、給水バルブ44、風呂水ポンプ26、オゾン発生ユニット30、循環バルブ72、循環ポンプ41、排水バルブ51、バルブ83、バルブ86、DDモータ22の動作を制御して、以下に説明するように、電気洗濯機10に特有の洗濯関連動作を行わせる。特に、風呂水を利用した節水処理、風呂水を利用した衛生的な洗濯処理等を行わせる。
図4を参照しながら、図9の流れに従って、浄化風呂水作成工程について具体的に説明をする。
呼び水動作(ステップS2)の後、風呂水ポンプ26をオンし(ステップS3)、同時に、オゾン発生ユニット30もオンする(ステップS4)。これにより、風呂水ポンプ26で汲み上げられる風呂水は、給水ホース71→循環バルブ72→エゼクタ73→接続ホース74と流れて、貯水タンク40に溜められる。その場合において、エゼクタ73を通過する際、通過する風呂水が生じる負圧により、オゾン発生ユニット30で発生されるオゾンがエアホース75を介してエゼクタ73へ供給され、風呂水内に取り込まれるから、貯水槽40に溜められる風呂水は、溜められる時にオゾンにより第1次の浄化がされる。
ステップS5では、水位センサ95の出力に基づき、貯水タンク40に溜まった水の水位が、B水位に達したか否かの判別がされる。B水位とは、貯水タンク40がほぼ満たされた満水位(たとえば約26リットル)である。
ステップS7で、風呂水ポンプ26の動作開始後7分が経過しても、給水タンク40の水位がB水位に達しないときは、風呂水が不足しているか無くなったと判別し、次の工程では風呂水浄化はしない(ステップS8)。
次いで、オゾン発生ユニット30を再びオンし(ステップS11)、併せて、循環ポンプ41をオンする(ステップS12)。これにより、貯水タンク40に溜められた風呂水は、接続ホース77を介して汲み出され、循環ポンプ41→循環バルブ72→エゼクタ73→接続ホース74→貯水槽40→接続ホース77の経路を循環される。その際、エゼクタ73においてオゾンが混入されるから、風呂水はオゾンによって浄化される。(2次浄化処理)
オゾン発生ユニット30および循環ポンプ41をオンして後5分が経過するまで、貯水タンク40に溜められた風呂水の循環浄化が行われ(ステップS13)、5分経過後にはオゾン発生ユニット30がオフされ(ステップS14)、また、循環ポンプ41もオフされる(ステップS15)。そして循環バルブ72が、初期状態の切り換え位置に戻される(ステップS16)。初期状態の切り換え位置とは、循環バルブ72の出口側が、給水ホース80側に開いた状態である。
風呂水給水異常判定処理では、まず、貯水タンク40の水位がA水位に到達したか否かの判別がされる(ステップS21)。A水位とは、貯水タンク40内に溜められた風呂水を検知可能な最低水位であり、たとえば7リットル程度の水量のときの水位である。貯水タンク40の水位がA水位に到達したときには、風呂水ポンプ26の運転は継続され(ステップS22)、浄化風呂水作成工程(図9のフローチャート)のステップS5へ進む。
一方、ステップS25において、風呂水給水が1回目である場合には、検知カウンタを1にし(ステップS26)、その検知カウンタが1のときは(ステップS27でNO)、呼び水処理をたとえば15秒間行い(ステップS28)、再び風呂水ポンプ26をオンする(ステップS29)。そして、風呂水ポンプ26をオンして3分経過するまでに(ステップS23)、貯水タンク40の水位がA水位に到達した場合には、風呂水給水異常ではないと判断して、風呂水ポンプ26の運転を継続させ(ステップS22)、図9のステップS5へと進む。
以上の処理により、風呂水給水異常がなければ、貯水タンク40内には、次の洗いやすすぎ工程に利用できる浄化された風呂水が溜められた状態となる。
これにより、風呂水は浄化されながら貯水タンク40内に満たされる。そして貯水タンク40の水位センサ95がB水位を検知したことに応じて、風呂水ポンプ26がオフされ、かつ、オゾン発生ユニット30も一旦オフされる。逆に、循環ポンプ41がオンされて、その後オゾン発生ユニット30もオンされる。
そしてこの循環浄化処理は、予め定める時間、たとえば5分が経過したときに終了する。
貯水タンク40に風呂水を溜める処理は、前述した図9、図10のフローチャートでも説明したように、風呂水給水異常や、風呂水ポンプ26への呼び水処理等に要する時間により、変動することが考えられる。
この実施形態に係る電気洗濯機10では、このような場合、すなわち貯水タンク40に風呂水を溜め、その風呂水を浄化するのに要する時間の方が、洗い工程またはすすぎ工程における撹拌に要する時間よりも長くなった場合、洗い工程またはすすぎ工程における撹拌時間を、貯水タンク40の風呂水を浄化し終わるまで延長するようにされている。
アクアループキー141で節水モードを設定する前提条件としては、貯水タンク40に浄化水が満たされていることである。その条件において、設定1では、「水道水」が選択され、設定2では「リサイクル水」および「水道水」が選択され、設定3では「リサイクル水」および「浄化風呂水」が選択され、設定4では全ての種類の水、すなわち「リサイクル水」「浄化風呂水」「水道水」が選択される。
設定2の場合は、洗いでは、貯水槽40に溜められている浄化水(リサイクル水)が使用され、その後のすすぎ1およびすすぎ2では水道水が使用される。(節水モード1a) 設定3では、洗いは貯水槽40に溜められている浄化水(リサイクル水)が使用される。そしてその間に、風呂水が貯水槽40に溜められて浄化され、すすぎ1では浄化風呂水が使用される。さらに、すすぎ1の工程中に、風呂水が貯水槽40に溜められて浄化され、すすぎ2でも浄化された浄化風呂水が使用される。この設定3では、洗濯工程に使用される水は、全てが、リサイクル水または浄化風呂水であり、極めて高い節水効果を実現することができる。(節水モード2a)
設定4では、洗いには貯水槽40に溜められている浄化水(リサイクル水)が用いられ、その間に、風呂水が貯水槽に溜められて浄化され、すすぎ1はその浄化風呂水が用いられ、すすぎ2は水道水が使用される。(節水モード3a)
図13は、アクアループキー141およびコース選択キー143が同時に2秒以上押され、特殊モードとしての風呂水優先モードが設定された場合において、モード設定手段としてのアクアループキー141で設定可能な使用する水の設定内容の他の例を表わす図である。図13においても、洗濯処理の実行に先立ち、貯水タンク40内に、先の処理で浄化された浄化水(リサイクル水)が溜まっていることを前提に、使用する水を選択できる。
設定2では、リサイクル水および水道水が選択されている。この場合は、洗いは貯水タンク40に溜められたリサイクル水が用いられ、すすぎ1およびすすぎ2は水道水が用いられる。(節水モード1b)
設定3では、リサイクル水および浄化風呂水が選択されている。この場合、洗いは生の(つまり、浄化していない)風呂水が直接利用される。すなわち、風呂水は、貯水タンク40に溜められて浄化されるわけではなく、生の風呂水が直接洗濯槽20へ供給される。この供給経路は次のようになる。風呂水ホース67→風呂水ポンプ26→給水ホース71→循環バルブ72→給水ホース80→注水口ユニット25→接続ホース45→洗濯槽20である。
設定4では、全ての水が選択されているので、洗いは風呂水(浄化されていない風呂水)が使用され、すすぎ1はリサイクル水が使用され、すすぎ2は水道水が用いられる。(節水モード3b)
図14A、図14B、図14Cおよび図14Dは、図12の設定2(節水モード1a)、設定3(節水モード2a)および設定4(節水モード3a)において、洗濯工程で使用される水が、貯水タンク40と、洗濯槽20(ドラム24)と、排水との間を移動する様子を表わす図である。
図14Bは、図12の設定3の節水モード2aの場合の水の移動を表わしている。すなわち、リサイクル水および浄化風呂水が使用される場合の水の移動である。
運転前には、貯水タンク40にはリサイクル水が溜められている。洗い工程のために、貯水タンク40のリサイクル水が洗濯槽20(ドラム24)へ給水され、リサイクル水が使用されて洗い(撹拌)が行われる。
そしてすすぎ1工程に進むと、ドラム24の洗い工程に使用されたリサイクル水は排水され、次いで貯水タンク40に溜められている浄化風呂水がドラム24に給水される。そしてすすぎ1工程では、浄化風呂水を用いてすすぎ1(撹拌)が行われる。
その間に、貯水タンク40に風呂水が溜められ、風呂水が浄化されて浄化風呂水(リサイクル水)が作られる。なお、このとき、風呂水が不足であったり、無くなっていた場合は、浄化水は作れないが、一度すすぎに使用された浄化水を再度貯水タンク40に補充して風呂水不足を補うことはせず、浄化水は作らない。
図14Cは、図12の設定3の節水モード2aの場合の水の移動を表わしているが、途中で風呂水が足りなくなった場合の処理を表わしている。図14Cにおける水の移動は、洗い工程およびすすぎ1工程の給水までは、図14Bと同じである。
そしてすすぎ2工程で使用された水道水は、洗濯槽20(ドラム24)から排水されるのではなく、貯水タンク40に供給されて、貯水タンク40に水が満たされ、その水が浄化される。
図14Dは、図12の設定4の場合の水の移動を表わしている。
図14Dでも、運転前に貯水タンク40にリサイクル水が溜められている。よって洗い工程の給水は、貯水タンク40のリサイクル水が洗濯槽20(ドラム24)に給水され、リサイクル水を用いた洗い(撹拌)が行われる。
すすぎ1工程の前段で、ドラム24の洗い工程で使用された水が排水され、ドラム24には貯水タンク40の浄化風呂水が給水される。そしてすすぎ1工程は浄化風呂水を用いて行われる。
しかし、この間に、貯水タンク40への風呂水の給水は行われない。
すすぎ2工程終了後、ドラム24から排水されるすすぎ2工程で使用した水は、貯水タンク40へ導かれ、脱水工程中において、貯水タンク40に溜められた水の浄化が行われる。その結果、運転後には、貯水タンク40に、次の洗濯処理のためのリサイクル水が溜められた状態となる。
また、風呂水を直接使用せず、浄化してから使用するので、衛生面の改善がされ、しかも節水ができる電気洗濯機10を提供できる。
20 洗濯槽
21 外槽
24 ドラム
26 風呂水ポンプ(汲み上げ手段)
30 オゾン発生ユニット(水浄化手段)
40 貯水槽(貯水タンク、タンク)
41 循環ポンプ(水浄化手段)
44 給水バルブ(水道水供給手段)
73 エゼクタ(水浄化手段)
141 アクアループキー(モード設定手段)
102 エルボユニット
104 エルボ
105 フートキャップ
106 弁体(逆止弁)
Claims (5)
- 水を溜め、衣類の洗いやすすぎを行うための洗濯槽と、
風呂水を汲み上げるための汲み上げ手段と、
前記洗濯槽から排水される水を溜めることのできる貯水槽と、
前記貯水槽の水を浄化するための水浄化手段と、
前記水浄化手段で浄化された後の貯水槽の水を再利用のために前記洗濯槽へ供給する浄化水供給手段と、を有する電気洗濯機において、
前記汲み上げ手段で汲み上げられる風呂水を、前記貯水槽へ導くための風呂水供給路と、
前記洗濯槽の洗濯処理と、前記水浄化手段による水の浄化とを並行して行わせる並行運転制御手段とを有し、
当該並行運転制御手段は、前記水浄化手段により、前記洗濯槽で洗濯処理が行われている間に、前記貯水槽の水に対して浄化処理を行わせ、かつ、前記貯水槽の水の浄化が完了するまで、前記洗濯槽の洗濯処理が継続されるように、洗濯槽の洗濯処理時間を延長させることを特徴とする電気洗濯機。 - 前記水浄化手段は、前記汲み上げ手段から前記貯水槽への前記風呂水供給路に介在されていて、前記貯水槽に溜められる風呂水に対して浄化処理を行うことを特徴とする、請求項1記載の電気洗濯機。
- 節水モードを設定するためのモード設定手段を有し、
節水モード設定時には、運転開始に応答して、前記浄化水供給手段が給水を行うことを特徴とする、請求項1または2に記載の電気洗濯機。 - 前記汲み上げ手段は、自給式ポンプを含み、当該自給式ポンプには、水道水を呼び水として供給するための呼び水水路が接続されており、
前記呼び水水路には、水道水の前記自給式ポンプへの通過は許可するが、自給式ポンプの水が前記呼び水水路を逆流するのを阻止するための逆止弁が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の電気洗濯機。 - 前記呼び水水路は、一端が前記自給式ポンプに連結されたL字状の曲成管であるエルボと、このエルボの他端に外嵌合されたフートキャップとを含み、
前記逆止弁は、前記エルボおよびフートキャップの嵌合間に挟まれて位置決めされ、かつ、逆止弁の外周縁部のみが呼び水水路の内周壁面に接触するように配置されていることを特徴とする、請求項4記載の電気洗濯機。
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