JP6365936B2 - 微細凹部加工用ローラ及び微細凹部加工方法 - Google Patents
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Description
図1に示す微細凹部加工用ローラ1(以下、「加工用ローラ」とする)は、被加工物に押し付けて転動させることにより、被加工物に微細凹部Qを形成するものである。図示の加工用ローラ1は、図1(B)(〜D)に示すように、その外周面の中心線上に、円周方向にわたって所定間隔で微細凹部形成用の微細凸部1Aを有すると共に、微細凸部1Aの配列の両側に、凹部深さ規制用の肩部1B,1Bを有している。肩部1Bは、ローラ円周方向にわたる平坦な面である。
加工工具Tは、軸線を垂直にした円筒形状のハウジング11と、ハウジング11の上端部に嵌合固定した閉塞部材12と、ハウジング11の下端部内側に嵌合固定した円筒形状のスプラインナット13を備えている。スプラインナット13内には、スプラインシャフト14が、その軸線方向に摺動自在に挿設されている。そして、スプラインシャフト14の下端部に、アーム15、シャフト部材16及び軸受け17を介して、加工用ローラ1が回転自在に設けてある。
この実施形態の加工用ローラ1は、図5(A)に示すように、微細凸部1Aの高さをD2とする。このとき、肩部の無い加工用ローラで焼入れ部M1を荷重Pで加圧した際の微細凹部Qの深さをD0とし、同じ加工用ローラで未焼入れ部M2を同じ荷重Pで加圧した際の微細凹部Qの深さをD1としたときに、D2<D0<D1の関係である。
図6に示す加工用ローラ31は、その外周面に微細凸部31Aを有すると共に、微細凸部31Aの配列の片側のみに肩部31Bを備えている。この場合、加工用ローラ31は、板状のアーム32に回転軸を介して回転自在に装着してある。これにより、加工用ローラ31は、薄型化されたものとなっていて、被加工物Wの狭い部分に微細凹部Qを形成する場合に好適なものとなる。
図7(A)に示す加工用ローラ41は、図6に示すものと同様の基本構造を有するものであって、被加工物Wがクランクシャフトであり、円柱部(ジャーナル部)の外周面に微細凹部Qを形成する。被加工物Wは、表面硬さの高い焼入れ部M1と、表面硬さの低い未焼入れ部M2とを有している。
図7(B)に示す加工用ローラ51は、円周方向にわたる微細凸部51Aの配列が、回転軸に沿う方向に所定間隔で複数列(図示では8列)設けてあり、これらの配列の間及び両端部に肩部51Bを有している。また、被加工物Wは、クランクシャフトであり、円柱部(ジャーナル部)の外周面に、表面硬さの高い焼入れ部M1と、表面硬さの低い未焼入れ部M2とが存在する。加工用ローラ51は、被加工物Wの円柱部Cの軸線方向の長さに対応した幅寸法を有している。
図7(C)に示す加工用ローラ61は、円周方向にわたる微細凸部61Aの配列が、回転軸に沿う方向に所定間隔で複数列(図示では4列)設けてあり、これらの配列の間及び両端部に肩部61Bを有している。また、被加工物Wは、クランクシャフトであり、円柱部(ジャーナル部)の外周面に、表面硬さの高い焼入れ部M1と、表面硬さの低い未焼入れ部M2とが存在する。加工用ローラ71は、被加工物Wの円柱部Cの軸線方向の長さに対応した幅寸法を有している。
図8(A)に要部を示す加工用ローラ71は、円周方向にわたる微細凸部71Aの配列が、回転軸に沿う方向に所定間隔で複数列設けてあるもので、第5及び第6の実施形態(図7B,C)の加工用ローラ(51,61)と同様の構成であり、先の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8(B)に要部を示す加工用ローラ81は、微細凸部81Aの配列が3列以上であって、少なくとも2列に対して、夫々の配列の少なくとも片側に肩部81Bを有するものとなっている。具体的には、加工用ローラ81は、微細凸部81Aの配列を所定間隔で4列有しており、両側の微細凸部81A,81Aの配列の両側に肩部81Bを有している。したがって、中央2列の微細凸部81Aの配列には、肩部が無いものとなっている。
図8(C)に要部を示す加工用ローラ91は、円周方向にわたる微細凸部91Aの配列が、回転軸に沿う方向に所定間隔で複数列(図示では4列)設けてあると共に、各配列の間及び両端部に肩部91Bを有している。そして、加工用ローラ91は、微細凸部91Aと肩部91Bとの間に溝状の逃げ部91Cを有している。
図9は、空処部Hを有する被加工物Wに対して、肩部100Bを有する加工用ローラ100を用いた場合の断面図(A,B)、及び肩部の無い従来の加工用ローラ200を用いた場合の断面図(C,D)である。図示の加工用ローラ100,200は、いずれも微細凸部100A,200Aの配列を、軸線方向に所定間隔で4列有している。
71,81,91,100 加工用ローラ
1A,31A,41A,51A,61A 微細凸部
71A,81A,91A,100A 微細凸部
1B,31B,41B,51B,61B 肩部
71B,81B,91B,100B 肩部
91C 逃げ部
C 円柱部
Q 微細凹部
W 被加工物
Claims (8)
- 被加工物に押し付けて転動させることにより、被加工物に微細凹部を形成する微細凹部加工用ローラであって、
円周方向にわたって所定間隔で微細凹部形成用の微細凸部を有すると共に、回転軸方向における微細凸部の配列の少なくとも片側と、円周方向とに凹部深さ規制用の肩部を有し、円周方向における微細凸部と肩部の高低差と、回転軸方向における微細凸部と肩部の高低差が、異なることを特徴とする微細凹部加工用ローラ。 - 微細凸部と肩部との高低差が、被加工物に形成する微細凹部の深さに対応していることを特徴とする請求項1に記載の微細凹部加工用ローラ。
- 円周方向にわたる微細凸部の配列が、回転軸に沿う方向に所定間隔で複数列設けてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の微細凹部加工用ローラ。
- 微細凸部の配列が3列以上であって、少なくとも2列に対して、夫々の配列の少なくとも片側に肩部を有することを特徴とする請求項3に記載の微細凹部加工用ローラ。
- 微細凸部と肩部との間に溝状の逃げ部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の微細凹部加工用ローラ。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の微細凹部加工用ローラを用いて被加工物に微細凹部を形成するに際し、
前記加工用ローラを被加工物に押し付けると共に、被加工物を回転又は直線的に移動させることにより、前記加工用ローラを連れ回りさせて被加工物に微細凹部を形成することを特徴とする微細凹部加工方法。 - 円柱部を有し、請求項6に記載の微細凹部加工方法により前記円柱部の外周面に微細凹部が形成されていることを特徴とする摺動部材。
- 内燃機関を構成するクランクシャフト、コントロールシャフト、カムシャフト、シリンダボア及びピストンのいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の摺動部材。
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