JP6365264B2 - 配線のトポロジ表示プログラム、配線のトポロジ表示方法、および情報処理装置 - Google Patents

配線のトポロジ表示プログラム、配線のトポロジ表示方法、および情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、配線のトポロジ表示プログラム、配線のトポロジ表示方法、および情報処理装置に関する。
従来、プリント基板などを利用して装置を開発する際に、プリント基板上の部品間を接続する配線の配線状況をトポロジ表示する技術が公知である。
例えば、多層のプリント回路基板の配線状況をトポロジ表示する際に、隣接層の配線の存在の有無を表示する技術が公知である(以下、特許文献1を参照。)。また、例えば、プリント基板の設計情報から線路図を表示する際に、配線経路に一定距離以内に並行して設計された平行線を同時に表示する技術が公知である(以下、特許文献2を参照。)。また、例えば、レイアウト図を利用して線路系統のモデル図を作成し、回路部品や伝送線路などの構成部分をシンボル表示する技術が公知である(以下、特許文献3を参照。)。
また、装置を開発する際に、プリント基板上の部品間を接続する配線の長さを指定する場合がある。この場合、レイアウトシステムでは、指定された長さとなるようにするために、櫛形形状、山形形状、のこぎり形状などが繰り返された繰り返し配線が生成される。この繰り返し配線は、トポロジ表示する際に一直線の配線として扱われる。
特開2010−39598号公報 特開2000−123060号公報 特開平9−325973号公報
しかしながら、従来技術では、検証者が、トポロジ表示を利用して、配線などの電気的特性を解析する際に、繰り返し配線に関する電気的特性を見逃す場合がある。また、検証者がレイアウト図から目視で繰り返し配線を確認すると、手間がかかる。
1つの側面では、本発明は、繰り返し配線部のトポロジを視覚的に得ることができる配線のトポロジ表示プログラム、配線のトポロジ表示方法、および情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、設計の対象回路に含まれる部品の位置と前記部品間を接続する配線の位置とを示すレイアウト情報を取得し、取得した前記レイアウト情報に基づいて、前記対象回路に含まれる特定の配線を始点から終点まで所定条件によって分割した複数の部分配線を示す部分配線情報を生成し、前記部分配線情報が示す前記複数の部分配線の各々について、前記部分配線の長さと、前記始点から前記終点までにおける前記部分配線の向きに基づく前記レイアウト情報が示す空間における特定のベクトルに対する前記部分配線の角度と、を特定し、前記複数の部分配線の各々について特定した前記長さと特定した前記角度とに基づいて、前記複数の部分配線の取り得る2つの部分配線の組み合わせから、前記組み合わせの部分配線の長さがいずれも所定長さ以上であり、前記組み合わせの部分配線間の角度が所定角度異なり、前記組み合わせの部分配線間の距離が所定距離以内である組み合わせを特定し、特定した前記組み合わせのうちの同一の部分配線を含む組み合わせが所定数以上連続する組み合わせ群を特定し、前記レイアウト情報に基づき前記対象回路をトポロジ表示する際に、前記複数の部分配線のうち、特定した前記組み合わせ群の両端の部分配線と、前記両端の部分配線間にある部分配線と、を含む配線をシンボル化して表示する配線のトポロジ表示プログラム、配線のトポロジ表示方法、および情報処理装置が提案される。
本発明の一側面によれば、繰り返し配線部のトポロジを視覚的に得ることができる。
図1は、本発明にかかる情報処理装置の動作例を示す説明図である。 図2は、繰り返し配線を有する基板のレイアウト図例を示す説明図である。 図3は、従来のトポロジ例を示す説明図である。 図4は、差動配線をトポロジ化する例を示す説明図である。 図5は、情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図6は、情報処理装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図7は、レイアウト情報例を示す説明図である。 図8は、実施例1にかかるセグメント分割例を示す説明図である。 図9は、抽出条件テーブル例を示す説明図である。 図10は、シングルエンドの場合におけるトポロジ図例を示す説明図である。 図11は、繰り返し配線のシンボル例を示す説明図である。 図12は、実施例1にかかる情報処理装置によるトポロジ表示処理手順例を示すフローチャートである。 図13は、図12で示した繰り返しシンボルテーブルに登録する処理(ステップS1204)の詳細な説明を示すフローチャートである。 図14は、実施例2にかかるセグメント情報例を示す説明図である。 図15は、差動配線についての元のトポロジ例を示す説明図である。 図16は、差動配線の繰り返し配線部をシンボル化した例を示す説明図である。 図17は、実施例2にかかる情報処理装置によるトポロジ表示処理手順例を示すフローチャートである。 図18は、図17で示した登録する処理(ステップS1704)の詳細な説明を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる配線のトポロジ表示プログラム、配線のトポロジ表示方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる情報処理装置の動作例を示す説明図である。情報処理装置100は、トポロジを表示する際に、対象回路に含まれる繰り返し配線部をシンボル化して表示するコンピュータである。トポロジは、例えば、レイアウト情報から対象回路の配線状況を取り出してディスプレイ112などに表示させた図である。
従来、設計の対象回路の設計者がレイアウト時に配線長を指示することにより、対象回路のタイミングの調整を行う。レイアウト処理を実行可能なレイアウトシステムでは、自動的に繰り返し配線を行うことにより、指示された配線長となるように配線を行う。櫛形形状、山形形状、のこぎり形状などが繰り返された繰り返し配線が生成される。
検証者はトポロジ表示を利用して、配線などの電気特性を解析する。しかし、近年、対象回路の動作周波数の高速化によって、繰り返し配線部にできるカップリング容量によって繰り返し配線部を流れる信号が早めに到達する場合がある。そのため、検証者は、レイアウト完了後に繰り返し配線部の電気的特性を確認しなければならない。電気的特性とは、例えば、遅延時間などである。しかし、繰り返し配線は、トポロジ表示する際に一直線の配線として扱われるため、検証者は表示されたトポロジを用いて電気的特性の解析を行う際に、繰り返し配線部の電気的特性を見逃す可能性がある。また、検証者がレイアウト図から目視で繰り返し配線を確認すると、手間がかかる。
そこで、情報処理装置100は、長さと角度と距離との繰り返し配線部の形状条件に合致する部分配線の組み合わせから、所定数連続する組み合わせ群を繰り返し配線部として特定してシンボル化する。これにより、繰り返し配線部のトポロジを視覚的に得ることができる。
まず、情報処理装置100は、設計の対象回路に含まれる部品の位置と部品間を接続する配線の位置とを示すレイアウト情報101を取得する。情報処理装置100は、例えば、記憶装置からレイアウト情報101を読み出すことによりレイアウト情報101を取得してもよいし、ネットワークなどを介して他の装置から取得してもよい。
つぎに、情報処理装置100は、取得したレイアウト情報101に基づいて、対象回路に含まれる特定の配線を始点104から終点105まで所定条件によって分割した複数の部分配線103を示す部分配線情報102を生成する。始点104は、特定の配線が接続する2つの部品のうち、信号の出力側の出力端子であり、終点105は、特定の配線が接続する2つの部品のうち、信号の入力側の出力端子である。例えば始点104はドライバ107の出力端子であり、終点105はドライバ108の出力端子である。特定の配線については、例えば、部品間を接続する配線である。例えば、検証者によって指定されてもよいし、情報処理装置100が対象回路に含まれる複数の配線から未処理の配線を選択してもよい。
そして、情報処理装置100は、部分配線情報102が示す複数の部分配線103の各々について、部分配線103の長さと、部分配線103の角度と、を特定する。部分配線103の角度は、始点104から終点105までにおける部分配線103の向きに基づくレイアウト情報101が示す空間における特定のベクトルに対する部分配線103の角度である。ここでは、部分配線103の角度をベクトル角度とも称する。レイアウト情報101が示す空間とは、例えば、コンピュータ上で対象回路のレイアウトを表示するための仮想的な2次元空間である。具体的に、レイアウト情報101が示す空間とは、対象回路や対象回路の設計を行うために2次元CAD(Computer Aided Design)によって仮想的に設定された空間である。レイアウト情報101が示す空間には、例えば、x軸とy軸とを含む2次元の直交座標系が定義される。
つぎに、情報処理装置100は、2つの部分配線103の組み合わせから、組み合わせの部分配線103の長さがいずれも所定長さα以上であり、組み合わせの部分配線103間の角度が所定角度異なり、組み合わせの部分配線103間の距離が所定距離β以内である組み合わせを特定する。部分配線103の組み合わせとは、複数の部分配線103の取り得る2つの部分配線103の組み合わせである。所定長さαと、所定角度と、所定距離βと、については、例えば、検証者によって予め定められる。組み合わせの部分配線103間の距離とは、組み合わせの部分配線103間の垂線の距離である。
長さが短い部分配線103は、電気的特性が直線に近くなるため、繰り返し配線部として特定しなくてよい。そのため、組み合わせの特定条件として所定長さα以上という条件がある。また、組み合わせの部分配線103間の角度を組み合わせの特定条件とすることにより、櫛形形状、山形形状、のこぎり形状などの特定の形状を繰り返し配線部として特定できる。所定角度は、図1のような櫛形形状の場合には180度とする。また、組み合わせの部分配線103間の垂線の距離が遠いと、カップリング容量に影響がないため、組み合わせの特定条件として所定距離β以内という条件がある。部分配線103−1と部分配線103−3との組み合わせと、部分配線103−3と部分配線103−5との組み合わせと、部分配線103−5と部分配線103−7との組み合わせと、部分配線103−7と部分配線103−9との組み合わせが特定される。部分配線103−9と部分配線103−11との組み合わせは、垂線の距離が所定距離βより大きいため、特定されない。また、部分配線103−11と部分配線103−13との組み合わせ、部分配線103−13と部分配線103−14との組み合わせは、少なくとも一方の部分配線103の長さが所定長さαより短いため、特定されない。
そして、情報処理装置100は、特定した組み合わせのうちの同一の部分配線103を含む組み合わせが所定数以上連続する組み合わせ群を特定する。所定数については、例えば、検証者によって予め定められる。例えば、所定数は3とする。情報処理装置100は、例えば、部分配線103−1と部分配線103−3との組み合わせと、部分配線103−3と部分配線103−5との組み合わせと、部分配線103−5と部分配線103−7との組み合わせと、部分配線103−7と部分配線103−9との組み合わせとを、組み合わせ群として特定する。
情報処理装置100は、レイアウト情報101に基づき対象回路をトポロジ表示する際に、複数の部分配線103のうち、特定した組み合わせ群の両端の部分配線103と、両端の部分配線103間にある部分配線103と、を含む配線をシンボル化して表示する。特定した組み合わせ群の両端の部分配線103と、両端の部分配線103間にある部分配線103と、を含む配線は、繰り返し配線部である。トポロジ109では、ドライバ107と、繰り返し配線部のシンボル110と、VIA1と、ドライバ108と、によってドライバ107とドライバ108との間の配線状況を示す。情報処理装置100は、例えば、トポロジ109をディスプレイ112に表示する。情報処理装置100は、例えば、シンボル110に、繰り返し配線部の長さ、繰り返し配線部の形状、特定された組み合わせ群に含まれる組み合わせの数、の少なくともいずれかの情報を設定する。
これにより、繰り返し配線部のトポロジを視覚的に得ることができる。したがって、検証者がトポロジを用いることにより電気的特性を確認し易くなるなど検証の効率化を図ることができる。
図2は、繰り返し配線を有する基板のレイアウト図例を示す説明図である。ここで、レイアウト情報に基づきディスプレイ112などに表示された図をレイアウト図とも呼ぶ。図2(1)にはシングルエンド配線例を示し、図2(2)には差動配線例を示す。
上述したように、設計者は、レイアウト時に配線長を指示することにより、タイミングの調整を行う。1つの信号線で1つの伝送経路を形成する場合において繰り返し配線が形成されると、図2(1)に示すようなシングルエンド配線となる。また、2つの信号線の組み合わせで1つの伝送経路を形成する回路がある。このような伝送経路において繰り返し配線が形成されると、図2(2)に示すような差動配線となる。
図3は、従来のトポロジ例を示す説明図である。例えば、レイアウト情報から回路の配線状況を取り出してディスプレイ112などに表示させた図をトポロジとも呼ぶ。図3(1)には、シングルエンド配線の従来のトポロジ例を示す。図3(2)には、差動配線を含む配線の従来のトポロジ例を示す。
図3(1)に示すトポロジ300では、バッファA01とバッファA12とはVIA1を介して接続されることを示す。また、図3(1)に示すトポロジ300では、バッファA01とバッファA12とはVIA2を介して接続されることを示す。図3(1)に示すトポロジ300では、例えば、バッファA01とVIA1とを接続する部分配線SEG1は57.417[mm]である。図3(1)に示すトポロジ300では、例えば、VIA1とバッファA12とを接続する部分配線SEG2は18.856[mm]である。図3(1)に示すトポロジ300では、例えば、VIA1とVIA2とを接続する部分配線SEG4は18.93[mm]である。図3(1)に示すトポロジ300では、例えば、VIA2とバッファA12とを接続する部分配線SEG3は0.566[mm]である。
また、図3(2)に示す差動配線を含む配線の従来のトポロジ301では、いずれが繰り返し配線部であるかを検証者が判別することが困難である。
図4は、差動配線をトポロジ化する例を示す説明図である。従来、差動配線400については、レイアウト情報から回路の配線状況を取り出して平行配線部と、非平行配線部と、に区別されてトポロジ化される。そのため、設計者が、表示されたトポロジ401を見てもどの部分が繰り返し配線部であるかを認識することができない。
(情報処理装置100のハードウェア構成例)
図5は、情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5において、情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、ディスクドライブ504と、ディスク505と、を有している。情報処理装置100は、I/F(Inter/Face)506と、キーボード507と、マウス508と、ディスプレイ112と、を有する。また、各部はバス500によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU501は、情報処理装置100の全体の制御を司る。ROM502は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。ディスクドライブ504は、CPU501の制御にしたがってディスク505に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク505は、ディスクドライブ504の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク505としては、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F506は、通信回線を通じてLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワーク509に接続され、このネットワーク509を介して他の装置に接続される。そして、I/F506は、ネットワーク509と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F506には、例えばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード507やマウス508は、利用者の操作により、各種データの入力を行うインターフェースである。また、ディスプレイ112は、CPU501の指示により、データを出力するインターフェースである。また、図示を省略するが、情報処理装置100には、タッチパネル、マイクから音声を取り込むことができる装置、カメラから画像や動画を取り込むことができる装置などの入力装置、プリンタなどの出力装置が設けられていてもよい。
(情報処理装置100の機能的構成例)
図6は、情報処理装置の機能的構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は、取得部601と、セグメント情報生成部602と、第1特定部603と、第2特定部604と、表示部605と、を有する。取得部601から表示部605までの制御部の処理は、例えば、図5に示すCPU501がアクセス可能なROM502、RAM503、ディスク505などの記憶装置に記憶されたプログラムにコーディングされる。そして、CPU501が記憶装置から該プログラムを読み出して、プログラムにコーディングされた処理を実行する。これにより、制御部の処理が実現される。また、制御部の処理結果は、例えば、RAM503、ROM502、ディスク505などの記憶装置に記憶される。
ここでは、取得部601から表示部605までの各処理について、実施例1と実施例2とを説明する。実施例1では、シングルエンドの繰り返し配線部をシンボル化して表示する。実施例2では、差動配線の繰り返し配線部をシンボル化して表示する。
(実施例1)
実施例1では、長さと角度と距離との繰り返し配線形状の条件に合致する部分配線の組み合わせから、所定数連続する組み合わせ群を繰り返し配線部として特定し、特定した繰り返し配線部をシンボル化して表示する。これにより、繰り返し配線部のトポロジを視覚的に得ることができる。したがって、検証者がトポロジを用いることで電気特性を確認し易くなるなど検証の効率化を図ることができる。
まず、取得部601は、レイアウト情報101を取得する。具体的に、取得部601は、例えば、RAM503、ROM502、ディスク505などの記憶装置に記憶されたレイアウト情報101を読み出すことにより、レイアウト情報101を取得してもよい。また、取得部601は、例えば、ネットワーク509を介して他の装置から取得してもよい。
図7は、レイアウト情報例を示す説明図である。レイアウト情報101は、例えば、ラインテーブル700、ビアテーブル710、部品テーブル、部品ピンテーブル、ネットテーブルなどを有する。本実施の形態では、ラインテーブル700とビアテーブル710の詳細例を示し、その他のテーブル例については省略する。
ラインテーブル700は、例えば、配線の始点と配線の終点の位置とを示す情報である。具体的に、ラインテーブル700は、例えば、始点のX座標、始点のY座標、終点のX座標、終点のY座標などのフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることにより、レコード701として記憶される。レコード701−1を例に挙げると、始点のX座標のフィールドには「1123」が設定され、始点のY座標のフィールドには「789」が設定される。レコード701−1を例に挙げると、終点のX座標のフィールドには「1123」が設定され、終点のY座標のフィールドには「858」が設定される。
ビアテーブル710は、例えば、ビアの位置やビアの層などを示す情報である。具体的に、ビアテーブル710は、例えば、X座標、Y座標、最初の層番号、最後の層番号、ビアの属性などのフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることにより、レコード711として記憶される。最初の層番号のフィールドと最後の層番号のフィールドには、ビアが接続する配線の各層の番号が設定される。
レコード711−1を例に挙げると、X座標のフィールドには「1175」が設定され、Y座標のフィールドには「858」が設定される。レコード711−1を例に挙げると、最初の層番号のフィールドには「L0」が設定され、最後の層番号のフィールドには「L15」が設定される。レコード711−1を例に挙げると、ビアの属性は「xxxx」が設定される。
セグメント情報生成部602は、例えば、取得したレイアウト情報101に基づいて、対象回路に含まれる特定の配線を始点から終点まで所定条件によって分割した複数の部分配線を示す部分配線情報102を生成する。ここで、部分配線はセグメントとも称し、部分配線情報102はセグメント情報612とも称する。所定条件は、例えば、対象回路に含まれるビア、部品の端子、特定の配線上にある曲がり点、特定の配線上にある分岐点、の少なくともいずれかの位置である。
図8は、実施例1にかかるセグメント分割例を示す説明図である。セグメント情報生成部602は、例えば、特定の配線800を始点801から終点802までの順に、S1〜S8に分割する。そして、セグメント情報生成部602は、分割したセグメントを示すセグメント情報612を生成する。セグメント情報612は、例えば、RAM503、ROM502、ディスク505などの記憶装置に記憶される。
つぎに、第1特定部603は、例えば、セグメント情報612が示す複数のセグメントの各々について、セグメントの長さと、セグメントのベクトル角度と、を特定する。セグメントのベクトル角度は、例えば、起点からの配線の方向によって定まる。セグメントのベクトル角度とは、始点801から終点802までにおける部分配線の向きに基づくレイアウト情報101が示す空間における特定のベクトルに対するセグメントの角度である。特定のベクトルについては、検証者が指定したベクトルであってもよいし、レイアウト情報101が示す空間に定義されるx軸やy軸などの軸であってもよい。図8の例では、x軸を特定のベクトルとする。第1特定部603は、特定結果をセグメント情報612に追加する。
セグメント情報612は、例えば、セグメント名、長さ、ベクトル角度のフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることによりレコード811として記憶される。セグメント名のフィールドには、セグメントを特定可能な識別情報が設定される。長さのフィールドには、例えば、セグメントの長さが設定される。ベクトル角度のフィールドには、例えば、セグメントのベクトル角度が設定される。セグメント情報612は、例えば、始点801を含むセグメントに関するレコード811−1から順に登録されることとする。これにより、セグメント情報612とレイアウト情報101とは、始点801と終点802とによって関連付けられ、セグメントの始点801から終点802などは、レイアウト情報101によって特定可能とする。レコード811−1では、例えば、セグメント名のフィールドにはS1が設定され、長さのフィールドには10が設定され、ベクトル角度のフィールドには90度が設定される。
つぎに、第2特定部604は、組み合わせのセグメントの各長さがいずれも所定長さ以上であり、組み合わせのセグメント間の角度が所定角度異なり、組み合わせのセグメント間の距離が所定距離以内である組み合わせを特定する。具体的には、第2特定部604は、複数のセグメントの各々について長さとベクトル角度とに基づいて、複数のセグメントの取り得る2つの組み合わせから、抽出条件テーブル613に記載の各抽出条件に該当する組み合わせを特定する。
そして、第2特定部604は、例えば、特定した組み合わせのうちの同一の部分配線を含む組み合わせが所定数以上連続する組み合わせ群を特定する。具体的に、第2特定部604は、抽出条件テーブル613に記載の抽出条件に基づいて、繰り返し配線の基本形状と合致する形状を特定する。
図9は、抽出条件テーブル例を示す説明図である。図9(1)には、図7に示したような櫛形形状の繰り返し配線を特定するための抽出条件テーブル901を示す。図9(2)には、山形形状の繰り返し配線を特定するための抽出条件テーブル902を示す。図9(3)には、のこぎり形状の繰り返し配線を特定するための抽出条件テーブル903を示す。
各抽出条件テーブル901〜903には、セグメント間のベクトル角度の差分、セグメントの長さ、セグメント間の中心点の距離、繰り返し数のフィールドを有する。セグメント間のベクトル角度の差分のフィールドには所定角度が設定される。セグメントの長さのフィールドには所定長さが設定される。セグメント間の中心点の距離のフィールドには所定距離が設定される。各抽出条件テーブル901〜903は、例えば、ROM502、RAM503、ディスク505などの記憶装置によって実現される。
図9(1)に示す抽出条件テーブル901では、セグメント間のベクトル角度の差分のフィールドには180が設定される。セグメントの長さのフィールドには5が設定される。セグメント間の中心点の距離のフィールドには5が設定される。繰り返し数のフィールドには3が設定される。
山形形状は図9(2)のサンプル配線図に示すような形状である。図9(2)に示す抽出条件テーブル902では、セグメント間のベクトル角度の差分のフィールドには270が設定される。セグメントの長さのフィールドには5が設定される。セグメント間の中心点の距離のフィールドには8が設定される。繰り返し数のフィールドには3が設定される。
のこぎり形状は図9(3)のサンプル配線図に示すような形状である。図9(3)に示す抽出条件テーブル903では、セグメント間のベクトル角度の差分のフィールドには225が設定される。セグメントの長さのフィールドには5が設定される。セグメント間の中心点の距離のフィールドには3が設定される。繰り返し数のフィールドには3が設定される。
ここでは、抽出条件テーブル901による特定例を説明する。第2特定部604は、例えば、取り得る2つのセグメントの組み合わせのうち、組み合わせのセグメントの角度の差分が180度である組み合わせを候補組み合わせとして特定する。つぎに、第2特定部604は、例えば、特定した候補組み合わせのうち、特定した候補組み合わせのセグメントの長さがいずれも5[mm]であり、候補組み合わせのセグメント間の中心点の距離が5[mm]である候補組み合わせを特定する。
例えば、S1のベクトル角度とS3のベクトル角度の差分は180度である。例えば、S1の長さとS3の長さとはいずれも10[mm]であり、所定長さである5[mm]以上である。S1とS3との間の中心点の距離は、例えば3[mm]であり、所定距離である5[mm]以内である。このため、S1とS3との組み合わせは候補組み合わせとなる。また、S3とS5との組み合わせと、S5とS7との組み合わせとが、候補組み合わせとなる。
そして、第2特定部604は、S1とS3との組み合わせと、S3とS5との組み合わせと、S5とS7との組み合わせとを、所定数である3以上繰り返している組み合わせ群として特定する。
つぎに、表示部605は、例えば、レイアウト情報101に基づき対象回路をトポロジ表示する際に、複数のセグメントのうち、特定した組み合わせ群の両端のセグメントと、両端のセグメント間にあるセグメントと、をシンボル化して表示する。例えば、表示部605は、組み合わせ群の両端のセグメントであるS1からS7までのセグメントを繰り返し配線部としてシンボル化する。そして、表示部605は、繰り返し配線部のシンボルを従来のトポロジに追加したトポロジを生成してディスプレイ112などに表示する。
図10は、シングルエンドの場合におけるトポロジ図例を示す説明図である。トポロジ1000において、四角の部分が繰り返し配線部をシンボル化したシンボル1001である。
図11は、繰り返し配線のシンボル例を示す説明図である。シンボル1001には、例えば、繰り返し数、繰り返し配線のレイアウト座標、繰り返し配線の形状、繰り返し配線部の総配線長、各繰り返し部分の長さなどの情報が設定される。繰り返し配線の形状としては、例えば、ベクトルの角度に基づき横型であるか縦型であるかを示す情報、いずれかのベクトル角度などが設定される。ベクトル角度が180度のセグメントと0度のセグメントとの組み合わせによる繰り返し配線であれば縦型である。ベクトル角度が90度のセグメントと270度のセグメントとの組み合わせによる繰り返し配線であれば横型である。また、表示部605は、図9に示す抽出条件の櫛形、山形、のこぎり形等のイメージを繰り返し配線の形状として表示する。
(実施例1にかかる情報処理装置100によるトポロジ表示処理手順例)
図12は、実施例1にかかる情報処理装置によるトポロジ表示処理手順例を示すフローチャートである。まず、情報処理装置100は、レイアウト情報101の読み込みを行う(ステップS1201)。つぎに、情報処理装置100は、抽出条件テーブル613の読み込みを行う(ステップS1202)。
そして、情報処理装置100は、トポロジを抽出する処理を行う(ステップS1203)。情報処理装置100は、抽出条件に適合する部分を繰り返しシンボルテーブルに登録する処理を行う(ステップS1204)。情報処理装置100は、レイアウト情報101が示す対象回路のネットの全配線を検索したかを判断する(ステップS1205)。
いずれかの配線を検索していないと判断された場合(ステップS1205:No)、情報処理装置100は、ステップS1204へ戻る。全配線を検索したと判断された場合(ステップS1205:Yes)、情報処理装置100は、元のトポロジに繰り返しシンボルテーブルのシンボルを挿入する(ステップS1206)。
つぎに、情報処理装置100は、繰り返しシンボルに繰り返し数、配線の形状、総配線長などを設定する(ステップS1207)。そして、情報処理装置100は、作成したトポロジを表示し(ステップS1208)、一連の処理を終了する。
図13は、図12で示した繰り返しシンボルテーブルに登録する処理(ステップS1204)の詳細な説明を示すフローチャートである。情報処理装置100は、レイアウト情報101のラインテーブル700に基づき配線を複数のセグメントに分割し、セグメントの長さとベクトル角度とを特定してセグメント情報612を作成する(ステップS1301)。つぎに、情報処理装置100は、セグメント情報612内のベクトル角度からベクトル角度の差が、抽出条件テーブル613のベクトル角度の差分に等しい組み合わせを特定する(ステップS1302)。
そして、情報処理装置100は、組み合わせの長さ≧αであるか否かを判断する(ステップS1303)。組み合わせの長さ≧αでない場合(ステップS1303:No)、情報処理装置100は、ステップS1302へ戻る。組み合わせの長さ≧αである場合(ステップS1303:Yes)、情報処理装置100は、組み合わせの垂線長≦βであるか否かを判断する(ステップS1304)。
組み合わせの垂線長≦βでない場合(ステップS1304:No)、情報処理装置100は、ステップS1302へ戻る。組み合わせの垂線長≦βである場合(ステップS1304:Yes)、情報処理装置100は、組み合わせをテーブルに登録する(ステップS1305)。情報処理装置100は、全セグメントを確認したか否かを判断する(ステップS1306)。いずれかのセグメントを確認していないと判断された場合(ステップS1306:No)、情報処理装置100は、ステップS1302へ戻る。
全セグメントを確認したと判断された場合(ステップS1306:Yes)、情報処理装置100は、抽出条件テーブル613の繰り返し数より多く連続している組み合わせ群を特定する(ステップS1307)。つぎに、情報処理装置100は、特定した組み合わせ群を繰り返しシンボルテーブルに登録し(ステップS1308)、一連の処理を終了する。
(実施例2)
実施例2では、長さと角度と距離との繰り返し配線形状の条件に合致する平行配線部の組み合わせから、所定数連続する組み合わせ群を差動配線の繰り返し配線部として特定し、特定した繰り返し配線部をシンボル化して表示する。これにより、複雑な形状である差動配線についての繰り返し配線部のトポロジを視覚的に得ることができる。したがって、検証者がトポロジを用いることで電気特性を確認し易くなるなど検証の効率化を図ることができる。
取得部601は、例えば、特定の配線が差動配線である場合に、差動配線のうち複数の平行配線部と複数の非平行配線部とを示す配線部情報611を取得する。実施例2では、セグメント情報生成部602によるセグメント情報612を生成する処理を行わない。配線部情報611は、例えば、複数の平行配線部の各々と複数の非平行配線部の各々とについて始点や終点の位置を示す情報である。配線部情報611の図示は省略するが、図4に示したようにトポロジを表示するために差動配線は複数の平行配線部と複数の非平行配線部とに区別される。
第1特定部603は、配線部情報611が示す複数の平行配線部の各々について、平行配線部の長さと、始点から終点までにおける平行配線部の向きに基づくレイアウト情報101が示す空間における特定のベクトルに対する平行配線部の角度と、を特定する。特定のベクトルについては実施例1で説明した例と同じであり、例えばx軸である。
図14は、実施例2にかかるセグメント情報例を示す説明図である。図14(1)に示すように、差動配線1400において始点1401から終点1402までの間に平行配線部がP1〜P7まである例について説明する。図14(2)に示すセグメント情報612には、平行配線部名、長さ、ベクトル角度のフィールドを有する。各フィールドに情報が設定されることによってレコード1411として特定される。
平行配線部名のフィールドには、平行配線を識別可能な識別情報が設定される。長さのフィールドには、平行配線部の長さが設定される。ベクトル角度のフィールドには、平行配線部のベクトル角度が設定される。レコード1411−1を例に挙げると、平行配線部名のフィールドにはP1が設定され、長さのフィールドには10[mm]が設定され、ベクトル角度のフィールドには90度が設定される。
第2特定部604は、組み合わせの平行配線部の各々の長さが所定長さ以上であり、組み合わせの平行配線部間の垂線で最も遠い距離が所定距離以内であり、組み合わせの平行配線部間の角度が所定角度異なる組み合わせを特定する。第2特定部604は、例えば、複数の平行配線部の取り得る2つの組み合わせから、各抽出条件に該当する組み合わせを特定する。所定長さ、所定距離、所定角度については、図9に示すようなシングルエンド配線と同じ抽出条件テーブル901〜903を用いてもよいし、検証者が別途設定してもよい。
図9(1)に示す抽出条件テーブル901を例に挙げて説明する。第2特定部604は、例えば、P1とP3との組み合わせはベクトル角度の差分が180度であるため候補組み合わせとする。つぎに、第2特定部604は、例えば、P1とP3との組み合わせはいずれの長さも10[mm]であり、所定長さである5[mm]以上である候補組み合わせとする。そして、第2特定部604は、例えば、P1とP3との組み合わせ間の垂線で最も遠い距離が5[mm]であり、所定距離である5[mm]以上である候補組み合わせとする。組み合わせ間の垂線で最も遠い距離とは、P1の外側配線とP3の外側配線との間の距離である。P1とP3との組み合わせは3つの条件に合致するため、候補組み合わせとして特定される。また、P3とP5との組み合わせ、P5とP7との組み合わせも同様に、候補組み合わせとして特定される。
つぎに、第2特定部604は、特定した組み合わせのうちの同一の平行配線部を含む組み合わせが所定数以上連続する組み合わせ群を特定する。所定数については、図9に示すようなシングルエンド配線と同じ条件テーブルを用いてもよいし、検証者が別途設定してもよい。ここでは、P1とP3との組み合わせ、P3とP5との組み合わせ、P5とP7との組み合わせとが、所定数である3以上連続しているため、組み合わせ群として特定される。
そして、表示部605は、レイアウト情報101に基づき対象回路をトポロジ表示する際に、複数の平行配線部のうち、特定した組み合わせ群の両端の平行配線部と、両端の平行配線部の間にある平行配線部と、をシンボル化して表示する。ここでは、表示部605は、P1〜P7までを繰り返し配線部としてシンボル化する。
図15は、差動配線についての元のトポロジ例を示す説明図である。図15(1)には、元のトポロジ1500を示し、○印で囲われた箇所1501のレイアウト配線と対応する元の詳細なトポロジ1502を図15(2)に示す。
図16は、差動配線の繰り返し配線部をシンボル化した例を示す説明図である。トポロジ1600において、差動配線のうち繰り返し配線部についてシンボル化したシンボル1601が追加される。シンボル1601に設定される内容は、図11で説明した内容と同様でよいため、詳細例を省略する。
(実施例2にかかる情報処理装置100によるトポロジ表示処理手順例)
図17は、実施例2にかかる情報処理装置によるトポロジ表示処理手順例を示すフローチャートである。まず、情報処理装置100は、レイアウト情報101の読み込みを行う(ステップS1701)。つぎに、情報処理装置100は、抽出条件テーブルの読み込みを行う(ステップS1702)。
そして、情報処理装置100は、トポロジを抽出する処理を行う(ステップS1703)。情報処理装置100は、抽出条件に適合する部分を繰り返しシンボルテーブルに登録する処理を行う(ステップS1704)。情報処理装置100は、レイアウト情報101が示す対象回路のネットの全配線を検索したかを判断する(ステップS1705)。
いずれかの配線を検索していないと判断された場合(ステップS1705:No)、情報処理装置100は、ステップS1704へ戻る。全配線を検索したと判断された場合(ステップS1705:Yes)、情報処理装置100は、元のトポロジに繰り返しシンボルテーブルのシンボルを挿入する(ステップS1706)。
つぎに、情報処理装置100は、繰り返しシンボルに繰り返し数、配線の形状、総配線長などを設定する(ステップS1707)。そして、情報処理装置100は、作成したトポロジを表示し(ステップS1708)、一連の処理を終了する。
図18は、図17で示した登録する処理(ステップS1704)の詳細な説明を示すフローチャートである。情報処理装置100は、レイアウト情報101のラインテーブル700から作成した平行配線部の長さとベクトル角度とを特定してセグメント情報612を作成する(ステップS1801)。つぎに、情報処理装置100は、セグメント情報612内のベクトル角度からベクトル角度の差が、抽出条件テーブルのベクトル角度の差分に等しい組み合わせを特定する(ステップS1802)。
そして、情報処理装置100は、組み合わせの長さ≧αであるか否かを判断する(ステップS1803)。αは所定長さである。組み合わせの長さ≧αでないと判断された場合(ステップS1803:No)、情報処理装置100は、ステップS1802へ戻る。組み合わせの長さ≧αであると判断された場合(ステップS1803:Yes)、情報処理装置100は、組み合わせの垂線長≦βであるか否かを判断する(ステップS1804)。βは所定距離である。組み合わせの垂線長≦βでないと判断された場合(ステップS1804:No)、情報処理装置100は、ステップS1802へ戻る。組み合わせの垂線長≦βであると判断された場合(ステップS1804:Yes)、情報処理装置100は、平行配線部の組み合わせをテーブルに登録する(ステップS1805)。
つぎに、情報処理装置100は、全平行配線部を確認したか否かを判断する(ステップS1806)。全平行配線部を確認していないと判断された場合(ステップS1806:No)、情報処理装置100は、ステップS1802へ戻る。
全平行配線部を確認したと判断された場合(ステップS1806:Yes)、情報処理装置100は、抽出条件テーブルの繰り返し数より多く連続している組み合わせ群を特定する(ステップS1807)。情報処理装置100は、特定した組み合わせ群を繰り返しシンボルテーブルに登録し(ステップS1808)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、情報処理装置100は、長さと部分配線間の角度と部分配線間の距離とが繰り返し配線形状の条件に合致する部分配線の組み合わせのうちの、所定数繰り返された組み合わせ群の箇所を繰り返し配線部として特定する。そして、情報処理装置100は、特定した繰り返し配線部をシンボル化して追加したトポロジを表示する。これにより、繰り返し配線部のトポロジを視覚的に得ることができる。したがって、検証者がトポロジを用いることにより電気的特性を確認し易くなるなど検証の効率化を図ることができる。
また、情報処理装置100は、対象回路に含まれるビア、部品の端子、特定の配線上にある曲がり点、特定の配線上にある分岐点、の少なくともいずれかの位置において、特定の配線を複数の部分配線に分割する。これにより、繰り返し配線部の形状を特定し易くなる。
また、情報処理装置100は、特定の配線が差動配線である場合において、平行配線部の長さと、平行配線部間の角度と、平行配線部間の距離とが、差動配線の繰り返し配線形状の条件に合致する組み合わせのうちの所定数繰り返された組み合わせ群の箇所を差動配線の繰り返し配線部として特定する。そして、情報処理装置100は、特定した繰り返し配線部をシンボル化して追加したトポロジを表示する。これにより、差動配線についての繰り返し配線部のトポロジを視覚的に得ることができる。したがって、検証者がトポロジを用いることで電気的特性を確認し易くなるなど検証の効率化を図ることができる。
また、情報処理装置100は、シンボル化した配線には、配線の長さ、配線の形状、組み合わせ群に含まれる組み合わせの数、の少なくともいずれかの情報が設定される。これにより、繰り返し配線部の状況を視覚的に得ることができる。
なお、本実施の形態で説明した配線のトポロジ表示方法は、予め用意された配線のトポロジ表示プログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本配線のトポロジ表示プログラムは、磁気ディスク、光ディスク、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、配線のトポロジ表示プログラムは、インターネット等のネットワーク509を介して配布してもよい。
100 情報処理装置
101 レイアウト情報
102 部分配線情報
103−1〜103−14 部分配線
104,1401 始点
105,1402 終点
109,300,301,401,1000,1500,1600 トポロジ
110,1001,1601 シンボル
112 ディスプレイ
611 配線部情報
612 セグメント情報
613,901〜903 抽出条件テーブル
700 ラインテーブル
800 特定の配線
1400 差動配線
α 所定長さ
β 所定距離

Claims (6)

  1. コンピュータに、
    設計の対象回路に含まれる部品の位置と前記部品間を接続する配線の位置とを示すレイアウト情報を取得し、
    取得した前記レイアウト情報に基づいて、前記対象回路に含まれる特定の配線を始点から終点まで所定条件によって分割した複数の部分配線を示す部分配線情報を生成し、
    前記部分配線情報が示す前記複数の部分配線の各々について、前記部分配線の長さと、前記始点から前記終点までにおける前記部分配線の向きに基づく前記レイアウト情報が示す空間における特定のベクトルに対する前記部分配線の角度と、を特定し、
    前記複数の部分配線の各々について特定した前記長さと特定した前記角度とに基づいて、前記複数の部分配線の取り得る2つの部分配線の組み合わせから、前記組み合わせの部分配線の長さがいずれも所定長さ以上であり、前記組み合わせの部分配線間の角度が所定角度異なり、前記組み合わせの部分配線間の距離が所定距離以内である組み合わせを特定し、
    特定した前記組み合わせのうちの同一の部分配線を含む組み合わせが所定数以上連続する組み合わせ群を特定し、
    前記レイアウト情報に基づき前記対象回路をトポロジ表示する際に、前記複数の部分配線のうち、特定した前記組み合わせ群の両端の部分配線と、前記両端の部分配線間にある部分配線と、を含む配線をシンボル化して表示する、
    処理を実行させることを特徴とする配線のトポロジ表示プログラム。
  2. 前記所定条件は、前記対象回路に含まれるビア、前記部品の端子、前記特定の配線上にある曲がり点、前記特定の配線上にある分岐点、の少なくともいずれかの位置であることを特徴とする請求項1に記載のトポロジ表示プログラム。
  3. 前記特定の配線が差動配線である場合において、
    前記取得する処理では、前記部分配線情報を生成する処理を行わずに、前記差動配線のうち複数の平行配線部と複数の非平行配線部とを示す配線部情報を取得し、
    前記部分配線の長さと前記部分配線の角度とを特定する処理では、前記配線部情報が示す前記複数の平行配線部の各々について、前記平行配線部の長さと、前記始点から前記終点までにおける前記平行配線部の向きに基づく前記特定のベクトルに対する前記平行配線部の角度と、を特定し、
    前記組み合わせを特定する処理では、前記複数の平行配線部の各々について特定した前記長さと特定した前記角度とに基づいて、前記複数の平行配線部の取り得る2つの平行配線部の組み合わせから、前記組み合わせの平行配線部の長さがいずれも所定長さ以上であり、前記組み合わせの平行配線部間の角度が所定角度異なり、前記組み合わせの平行配線部間の距離が所定距離以内である組み合わせを特定し、
    前記組み合わせ群を特定する処理では、特定した前記組み合わせのうちの同一の平行配線部を含む組み合わせが所定数以上連続する組み合わせ群を特定し、
    前記表示する処理では、前記レイアウト情報に基づき前記対象回路をトポロジ表示する際に、前記配線部情報が示す前記複数の平行配線部と前記複数の非平行配線部とのうち、特定した前記組み合わせ群の両端の平行配線部と、前記両端の平行配線部間にある平行配線部および非平行配線部と、を含む配線をシンボル化して表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトポロジ表示プログラム。
  4. シンボル化した前記配線には、前記配線の長さ、前記配線の形状、前記組み合わせ群に含まれる組み合わせの数、の少なくともいずれかの情報が設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のトポロジ表示プログラム。
  5. コンピュータが、
    設計の対象回路に含まれる部品の位置と前記部品間を接続する配線の位置とを示すレイアウト情報を取得し、
    取得した前記レイアウト情報に基づいて、前記対象回路に含まれる特定の配線を始点から終点まで所定条件によって分割した複数の部分配線を示す部分配線情報を生成し、
    前記部分配線情報が示す前記複数の部分配線の各々について、前記部分配線の長さと、前記始点から前記終点までにおける前記部分配線の向きに基づく前記レイアウト情報が示す空間における特定のベクトルに対する前記部分配線の角度と、を特定し、
    前記複数の部分配線の各々について特定した前記長さと特定した前記角度とに基づいて、前記複数の部分配線の取り得る2つの部分配線の組み合わせから、前記組み合わせの部分配線の長さがいずれも所定長さ以上であり、前記組み合わせの部分配線間の角度が所定角度異なり、前記組み合わせの部分配線間の距離が所定距離以内である組み合わせを特定し、
    特定した前記組み合わせのうちの同一の部分配線を含む組み合わせが所定数以上連続する組み合わせ群を特定し、
    前記レイアウト情報に基づき前記対象回路をトポロジ表示する際に、前記複数の部分配線のうち、特定した前記組み合わせ群の両端の部分配線と、前記両端の部分配線間にある部分配線と、を含む配線をシンボル化して表示する、
    処理を実行することを特徴とする配線のトポロジ表示方法。
  6. 設計の対象回路に含まれる部品の位置と前記部品間を接続する配線の位置とを示すレイアウト情報を取得し、
    取得した前記レイアウト情報に基づいて、前記対象回路に含まれる特定の配線を始点から終点まで所定条件によって分割した複数の部分配線を示す部分配線情報を生成し、
    前記部分配線情報が示す前記複数の部分配線の各々について、前記部分配線の長さと、前記始点から前記終点までにおける前記部分配線の向きに基づく前記レイアウト情報が示す空間における特定のベクトルに対する前記部分配線の角度と、を特定し、
    前記複数の部分配線の各々について特定した前記長さと特定した前記角度とに基づいて、前記複数の部分配線の取り得る2つの部分配線の組み合わせから、前記組み合わせの部分配線の長さがいずれも所定長さ以上であり、前記組み合わせの部分配線間の角度が所定角度異なり、前記組み合わせの部分配線間の距離が所定距離以内である組み合わせを特定し、
    特定した前記組み合わせのうちの同一の部分配線を含む組み合わせが所定数以上連続する組み合わせ群を特定し、
    前記レイアウト情報に基づき前記対象回路をトポロジ表示する際に、前記複数の部分配線のうち、特定した前記組み合わせ群の両端の部分配線と、前記両端の部分配線間にある部分配線と、を含む配線をシンボル化して表示する、
    処理を行う制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
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