JP2009169533A - 画像配置データ生成装置及び画像配置データ生成方法 - Google Patents

画像配置データ生成装置及び画像配置データ生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009169533A
JP2009169533A JP2008004785A JP2008004785A JP2009169533A JP 2009169533 A JP2009169533 A JP 2009169533A JP 2008004785 A JP2008004785 A JP 2008004785A JP 2008004785 A JP2008004785 A JP 2008004785A JP 2009169533 A JP2009169533 A JP 2009169533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
information
identification information
arrangement
image arrangement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008004785A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamon Sadasue
多聞 貞末
Hiroyuki Sakuyama
宏幸 作山
Koji Kobayashi
幸二 小林
Yuka Kihara
酉華 木原
Junichi Hara
潤一 原
Taku Kodama
卓 児玉
Hirohisa Inamoto
浩久 稲本
Maiko Takenaka
麻衣子 竹中
Chihiro Hamaya
千尋 濱谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008004785A priority Critical patent/JP2009169533A/ja
Publication of JP2009169533A publication Critical patent/JP2009169533A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

【課題】画像検索の容易な画像マップを表示するための画像配置データを生成する。
【解決手段】画像配置処理部2004は、特徴量抽出部2003で入力画像から抽出された特徴量ベクトルとのユークリッド距離が最小のSOMモデル上の特徴量ベクトルを検索し、検索した特徴量ベクトルに対応した格子点に入力画像の画像識別情報を記録した画像配置情報2011を生成する。画像再配置処理部2006は、画像配置情報2011に対し、格子点を渦巻き状に辿りながら、画像識別情報及び画像が配置していないことを意味する”空”情報に連続した順番を付与した後、格子点を渦巻き状に辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、付与された順番に従い順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置し、画像識別情報と格子点座標のペアの集合からなる画像配置データを生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像の検索・閲覧のための技術分野に係り、特に、多数の画像を検索しやすい形で画面に縮小表示させるための画像配置データを生成する装置及び方法に関する。
多数の画像を画面に縮小表示させて画面上で目的の画像を探す場合、画像が無秩序に配置されていたのでは目的の画像を見つけだすことは容易でない。目的の画像を見つけやすいように画像の配置を制御することが望まれる。
例えば、自己組織化マップ(SOM:Self-Organizing Maps)を用いて、類似度の高い画像を互いに近い位置となるように配置する方法が考えられる(特許文献1参照)。このようにすれば、ユーザは類似度の高い画像を辿って目的の画像をより効率的に検索することができる。
また、画像の多次元特徴量を2次元の特徴量に集約し、この2次元の特徴量を距離空間ととらえて画像をクラスタリングし、クラスタごとに画面の部分領域を割り当てて画像を縮小表示する方法が考えられる(特許文献2参照)。同じような特徴量を持つ画像は同じ部分領域に配置されるので、画像が無秩序に並べられて表示される場合に比べ、目的の画像を効率良く探し出すことができる。
特許第3614235号公報公報 特開2005−235041号公報
例えば、自己組織化マップを利用して画像を配置するような場合に、複数の画像が同じ位置に重複して配置されてしまうことがある。特許文献1では、2次元空間に奥行きを追加し、2次元空間上の同じ位置に配置された画像は奥行きをずらして再配置することで、2次元空間上で同じ位置に配置された画像が重なって見えなくなることがないようにしている。しかし、このような手法は、画像の縮小画像(サムネイル)を2次元的に並べた単純な画像マップを表示する目的には採用することができない。
また、自己組織化マップ等を利用して画像を2次元空間の格子点に配置した結果、画像の重なりが生じた場合に、格子点と格子点の間に画像を再配置して重なりを回避することも考えられる。しかし、同じ格子点に多くの画像が重複して配置されると、そのような再配置は困難である。また、隣接格子点に配置された画像のサムネイルが重ならないように格子点の間隔が選ばれるが、格子点間に画像を再配置するにはサムネイルの大きさを縮小する等の処理も必要となってしまい、処理コストが増加するという問題もある。
よって、本発明の目的は、多数の画像のサムネイルを効率的な検索が可能となるように2次元的に配置した画像マップを表示するための画像配置データを生成する、改良した装置及び方法を提供することにある。
請求項1記載の発明に係る画像配置データ生成装置は、
画像を入力する画像入力手段と、
前記画像入力手段により入力された各画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
画像入力手段により入力された各画像を、前記特徴量抽出手段で抽出された特徴量に基づき、類似した画像ほど近い距離になるように2次元空間の格子点に配置し、格子点に配置された画像の画像識別情報又は格子点に画像が配置されていないことを意味する”空”情報を格子点に対応付けて記録した画像配置情報を生成する画像配置情報生成手段と、
前記画像配置情報生成手段で生成された画像配置情報に対し、所定の順序で格子点を辿りながら画像識別情報及び”空”情報に連続した順番を付与する第1の処理と、前記所定の順序で格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それらに前記第1の処理で付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置し、再配置後の画像識別情報とそれが対応付けられた格子点の位置情報のペアの集合からなる画像配置データを生成する第2の処理を行う画像再配置処理手段と、
を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明の特徴は、請求項1記載の発明の画像配置データ生成装置において、前記画像再配置処理手段は前記第1及び第2の処理において渦巻き状に格子点を辿ることである。
請求項3記載の発明の特徴は、請求項1記載の発明の画像配置データ生成装置において、前記画像再配置処理手段は前記第1及び第2の処理において2次元空間の分割領域毎にラスタスキャン順に格子点を辿ることにある。
請求項4記載の発明の特徴は、請求項1記載の発明の画像配置データ生成装置において、前記画像入力手段により入力された各画像を、前記特徴量抽出手段で抽出された特徴量に基づき、複数のクラスタに分類するクラスタリング手段をさらに有し、
前記画像配置情報生成手段は、クラスタ別に画像の2次元空間の格子点への配置を行って、クラスタ別の画像配置情報を生成し、
前記画像再配置処理手段は、クラスタ別に前記第1の処理を行い、前記第2の処理において、クラスタ別に設定された起点格子点から前記所定の順序で格子点を辿りながら、各クラスタについての画像識別情報及び”空”情報を、それらに前記第1の処理で付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置することにある。
請求項5記載の発明の特徴は、請求項4記載の発明の画像配置データ生成装置において、前記画像再配置処理手段は前記第1及び第2の処理において渦巻き状に格子点を辿ることにある。
請求項6記載の発明の特徴は、請求項4記載の発明の画像配置データ生成装置において、前記画像再配置処理手段は前記第1及び第2の処理においてラスタスキャン順に格子点を辿ることにある。
請求項7記載の発明の特徴は、請求項4記載の発明の画像配置データ生成装置において、前記画像再配置処理手段は、前記第1の処理において画像識別情報のみに順番を付与し、前記第2の処理において画像識別情報のみを格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置することにある。
請求項8記載の発明に係る画像配置データ生成方法は、
画像を入力する画像入力工程と、
前記画像入力工程により入力された各画像の特徴量を抽出する特徴量抽出工程と、
画像入力工程により入力された各画像を、前記特徴量抽出工程で抽出された特徴量に基づき、類似した画像ほど近い距離になるように2次元空間の格子点に配置し、格子点に配置された画像の画像識別情報又は格子点に画像が配置されていないことを意味する”空”情報を格子点に対応付けて記録した画像配置情報を生成する画像配置情報生成工程と、
前記画像配置情報生成工程で生成された画像配置情報に対し、所定の順序で格子点を辿りながら画像識別情報及び”空”情報に連続した順番を付与する第1の処理と、前記所定の順序で格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それらに前記第1の処理で付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置し、再配置後の画像識別情報とそれが対応付けられた格子点の位置情報のペアの集合からなる画像配置データを生成する第2の処理を行う画像再配置処理工程と、
を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明の特徴は、請求項8記載の発明の画像配置データ生成方法において、前記画像再配置処理工程は前記第1及び第2の処理において渦巻き状に格子点を辿ることにある。
請求項10記載の発明の特徴は、請求項8記載の発明の画像配置データ生成方法において、前記画像再配置処理工程は前記第1及び第2の処理において2次元空間の分割領域毎にラスタスキャン順に格子点を辿ることにある。
請求項11記載の発明は、請求項8記載の発明の画像配置データ生成方法において、
前記画像入力工程により入力された各画像を、前記特徴量抽出工程で抽出された特徴量に基づき、複数のクラスタに分類するクラスタリング工程をさらに有し、
前記画像配置情報生成工程は、クラスタ別に画像の2次元空間の格子点への配置を行って、クラスタ別の画像配置情報を生成し、
前記画像再配置処理工程は、クラスタ別に前記第1の処理を行い、前記第2の処理において、クラスタ別に設定された起点格子点から前記所定の順序で格子点を辿りながら、各区ラスタについての画像識別情報及び”空”情報を、それらに前記第1の処理で付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置することにある。
請求項12記載の発明の特徴は、請求項11記載の発明の画像配置データ生成方法において、前記画像再配置処理工程は前記第1及び第2の処理において渦巻き状に格子点を辿ることにある。
請求項13記載の発明の特徴は、請求項11記載の発明の画像配置データ生成方法において、前記画像再配置処理工程は前記第1及び第2の処理においてラスタスキャン順に格子点を辿ることにある。
請求項14記載の発明の特徴は、請求項11記載の発明の画像配置データ生成方法において、前記画像再配置処理工程は、前記第1の処理において画像識別情報のみに順番を付与し、前記第2の処理において画像識別情報のみを格子点に対応付けし直すことにある。
請求項1乃至3もしくは請求項8乃至10に記載の発明によれば、画像配置情報生成手段もしくは工程で同じ格子点に複数の画像が重複して配置された場合、画像再配置処理手段もしくは工程により画像は重複しないように再配置される。そして、再配置の前後で画像の配置関係はそれほど変化しない。したがって、請求項1乃至3もしくは請求項8乃至10に記載の発明により生成された画像配置データに従って画像マップを表示した場合、類似した画像のサムネイルが近い距離に配置され、かつ、複数の画像のサムネイルが重なることがないため、画像マップ上で目的の画像を効率的に見つけだすことができるようになる。
請求項4乃至6もしくは請求項11乃至13に記載の発明によれば、画像配置情報生成手段もしくは工程でクラスタ別に画像が配置されるが、クラスタ内の複数の画像が同じ格子点に重複して配置された場合、画像再配置処理手段もしくは工程によりクラスタ内で画像が重複しないように再配置される。そして、再配置の前後でクラスタ内の画像の配置関係はそれほど変化しない。また、各クラスタ内の画像の再配置は、クラスタ別に設定された起点格子点から格子点を辿りながら行われる。したがって、請求項4乃至6もしくは請求項11乃至13に記載の発明により生成された画像配置データに従って画像マップを表示した場合、クラスタ別に画像のサムネイルが配置され、クラスタ内では、類似した画像のサムネイルが近い距離に配置され、かつ、複数の画像のサムネイルが重なることがないため、画像マップ上で目的の画像を効率的に見つけだすことができるようになる。
請求項7もしくは14に記載の発明によれば、画像配置情報生成手段もしくは工程でクラスタ別に画像が配置されるが、クラスタ内の複数の画像が同じ格子点に重複して配置された場合、画像再配置処理手段もしくは工程によりクラスタ内の画像は重複しないように再配置される。ただし、クラスタ内の画像は密集した状態に再配置されるため、クラスタ内の画像の配置関係は再配置の前後でかなり変化する。また、各クラスタ内の画像の再配置は、クラスタ別に設定された起点格子点から格子点を辿りながら行われる。したがって、請求項7もしくは14に記載の発明により生成された画像配置データに従って画像マップを表示した場合、クラスタ毎に画像のサムネイルは密集した形で配置され、かつ、複数の画像のサムネイルが重なることがないため、画像マップ上で目的の画像を効率的に見つけだすことができるようになる。また、各クラスタの画像は密集させて配置されるため、画像マップ上により多くの画像のサムネイルを表示させることができる。
図1は本発明が適用される画像処理システムの一例を示すブロック図である。この画像処理システムは、画像ストレージ1000、画像配置データサーバ1001、画像配信サーバ1002及びクライアント1003から構成される。
画像ストレージ1000は多数の画像を記憶する装置である。画像配置データサーバ1001は、画像ストレージ1000に蓄積されている多数の画像をクライアント1003で縮小表示させる際に用いられる画像配置データを生成し、この画像配置データをクライアント1003からの要求に応じてクライアント1003へ送信する装置である。画像配信サーバ1002は、クライアント1003からの要求に応じて、画像ストレージ1000に蓄積されている画像又はその縮小画像(サムネイル)をクライアント1003へ送信する装置である。クライアント1003は画像の閲覧等を行うための装置であり、画像表示装置、その他のユーザ・インターフェース手段を備える。クライアント1003は、具体的には例えば、クライアントアプリケーションが動作するパーソナルコンピュータである。
画像配置データサーバ1001は、画像ストレージ1000に蓄積されている画像を入力する画像入力部1005、入力された各画像の特徴量に基づき各画像の配置を決定し、画像識別情報(例えばファイル名)と位置情報とからなる画像配置データを生成する画像配置データ生成部1006、生成された画像配置データを記憶する画像配置データ記憶部1007、クライアント1003からの要求に応じて画像配置データ記憶部1007に記憶されている画像配置データをクライアント1003へ送信する画像配置データ要求処理部1008を具備する。
ここで、クライアント1003での画像閲覧に関連した動作について説明する。クライアント1003は、画像配置データ要求を画像配置データサーバ1001へ送信することにより、画像配置データサーバ1001より画像配置データを受信する。クライアント1003は、画像配置データ中の全ての画像識別情報を含むサムネイル配信要求を画像配信サーバ1002へ送信する。画像配信サーバ1002は、サムネイル配信要求に含まれる各画像識別情報に該当した画像を画像ストレージ1000より読み込み、そのサムネイルを作成してクライアント1003へ送信する。画像ストレージ1000に画像のサムネイルも蓄積されている場合には、画像配信サーバ1002は画像ストレージ1000からサムネイルを読み込み、それをクライアント1003へ送信する。
クライアント1003は、画像配信サーバ1002から受信した各サムネイルを画像配置データ中の位置情報に従って配置した、図2に模式的に示すような画像マップを、画像表示装置の画面に表示させる。図2において、ハッチングを施した各矩形が1つの画像のサムネイルである。後述するように、画像マップにおいて、類似した画像のサムネイルは互いに近い位置に配置され、しかも複数の画像のサムネイルが同じ位置に重なることはないため、クライアント1003のユーザは、画面上で閲覧したい画像を効率よく見つけだすことができる。
ユーザが画像マップ上で閲覧したい画像のサムネイルを指定すると、クライアント1003は当該画像に対応した画像識別情報を含む画像配信要求を画像配信サーバ1002へ送信する。画像配信サーバ1002は、受信した画像配信要求に含まれる画像識別情報に該当した画像を画像ストレージ1000より読み込み、該画像をクライアント1003へ送信する。クライアント1003は、受信した画像を画像表示装置の画面に表示し、ユーザは該画像を閲覧することができる。
次に、画像配置データサーバ1001内の画像配置情報生成部1006について、詳細な実施形態を説明する。
<画像配置データ生成部1006の第1の実施形態>
図3は、画像配置データ生成部1006の第1の実施形態を説明するためのブロック図である。この実施形態に係る画像配置データ生成部1006は、画像配置処理に自己組織化マップ(SOM)を利用するものであり、SOMモデル生成部2001、SOMモデル記憶部2002、特徴量抽出部2003、画像配置処理部2004、画像配置情報記憶部2005、画像再配置処理部2006及び制御部2007から構成される。
まず、画像配置に利用されるSOMモデルを生成する動作と関連した構成について説明する。
制御部2007の制御下で、画像ストレージ1000に蓄積されているm個のサンプル画像が画像入力部1005を通じて入力される。入力された各サンプル画像は制御部2007を介し特徴量抽出部2003へ送られる。特徴量抽出部2003において、各サンプル画像から彩度、色相、輝度、テクスチャ等のn次元の特徴量が抽出され、それら特徴量からなるn次元特徴量ベクトルが出力される。この特徴量ベクトルは制御部2007を介しSOMモデル生成部2001に入力される。最終的に、m個の特徴量ベクトルがSOMモデル生成部2001に入力される。
SOMモデル生成部2001において、入力されたm個の特徴量ベクトルを用いてSOMの学習アルゴリズムが実行され、SOMモデル2010がSOMモデル記憶部2002上に生成される。
SOMモデル2010は、m個の特徴量ベクトルを、相互間のユークリッド距離が小さいものほど近くなるように、2次元空間の格子点に重複させることなく配置したデータである。より具体的には、SOMモデル2010は例えば、2次元空間の格子点に対応したエントリーを持ち、格子点に配置された特徴量ベクトルが当該格子点に対応したエントリーに書き込まれたテーブル構造のデータとすることができる。図4はSOMモデル2010の概念図であり、図中の円が2次元空間の格子点を示し、円内の矢線が格子点に配置された特徴量ベクトルを示している。
なお、SOMモデルが一旦生成された後は、SOMモデルの再生成が必要となる事情が生じない限りSOMモデル生成動作は実行されない。また、予め用意されたSOMモデルをSOMモデル記憶部2002に格納するようにしてもよく、この場合はSOMモデル生成部2001を設ける必要はない。
次に、画像配置データ生成動作及び関連した構成について説明する。図5に画像配置データ生成動作の概略処理フローを示す。
ステップS101: 画像ストレージ1000に記憶されている1つの画像が、その画像識別情報(例えばファイル名)とともに画像入力部1005により画像配置データ生成部1006に入力される。なお、入力対象となる画像は、画像ストレージ1000内の全部の画像である場合と、例えばキーワード検索やカテゴリ指定等によって絞り込まれた画像ストレージ1000内の一部の画像である場合とがある。いずれにしても、クライアント1003での閲覧の対象となり得る画像が入力対象となる。
ステップS102: 入力された画像は制御部2007を通じて特徴量抽出部2003へ転送される。特徴量抽出部2003では、その画像の彩度、色相、輝度、テクスチャ等のn次元の特徴量を抽出し、それら特徴量からなるn次元特徴量ベクトルを出力する。抽出される特徴量は、SOMマップ生成時に抽出されるものと同一種類のものである。
ステップS103: 特徴量抽出部2003から出力された特徴量ベクトルは、当該画像の画像識別情報とともに、制御部2007を通じ画像配置処理部2004へ転送される。画像配置処理部2004では、SOMモデル2010上の特徴量ベクトル群から当該画像より抽出された特徴量ベクトルとのユークリッド距離が最も小さい特徴量ベクトルを探し、当該特徴量ベクトルが配置された格子点を当該画像を配置する格子点と決定し、その格子点に対応付けて当該画像の画像識別情報を記録した画像配置情報2011を画像配置情報記憶部2005に生成する。この画像配置情報2011は、具体的には例えば、2次元空間の各格子点に1対1に対応付けられたエントリーを持つテーブル構造であり、ある格子点に配置された画像の画像識別情報が該格子点に対応したエントリーに書き込まれたものである。画像が配置されていない格子点に対応したエントリーの内容は、画像が配置されていないことを示す情報(以下、”空”情報と記す)である。
なお、複数の画像の特徴量ベクトルが極めて類似している場合には、それぞれの特徴量ベクトルとのユークリッド距離が最も小さいSOMモデル上の特徴量ベクトルが同一となり、複数の画像が重複して同じ格子点に配置されることがある。この場合、その複数の画像の画像識別情報が同じ格子点のエントリーに書き込まれることになる。
ステップS104: 制御部2007は、入力対象の最後の画像まで入力されたか否かの判定を行い、入力すべき画像が残っている場合には画像入力部1005に次の画像の入力を求め、その画像に対するステップS101〜S103の処理を実行する制御を行う。制御部2007は、最後の画像まで入力されたと判定した場合には画像再配置処理部2006に対し画像再配置処理(ステップS105の処理)の実行を指示する。
ステップS105: SOMモデルを利用して画像を配置した場合に、上に述べたように、同一の格子点に2個又はそれ以上の画像が重複して配置されることがある。このような画像配置情報に従って画像マップを表示した場合、2個以上の画像のサムネイルが重なってしまい、その中の最も上に表示される画像のサムネイル以外は見えない状態になる。画像再配置処理は、そのような複数の画像のサムネイルの重なりを排除するように画像の再配置を行って、最終的な画像配置データを生成する処理である。
なお、以上の一連の処理を終了後に、画像ストレージ1000に閲覧対象となる新たな画像が追加された場合や、画像ストレージ1000に蓄積されている一部の画像が新たに閲覧対象に追加された場合には、その新たな閲覧対象画像についてステップS101〜S104の処理を行うことにより、画像配置情報記憶部2005内の画像配置情報2011が更新される。そして、更新された画像配置情報2011に対してステップS105の画像再配置処理が実行され、更新された画像配置データが生成される。なお、更新後の画像配置データに従って表示させた画像マップ上の画像の配置関係は、更新前の画像配置関係とあまり変化しないため、ユーザは更新前の画像配置の知識を利用できる。
次に、ステップS105の画像再配置処理について説明する。図6に画像再配置処理の概略処理フローを示す。ステップS106では、画像配置情報2011に対し、所定の順序で格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報に連続した順番を付与する処理(処理A)を行う。ステップS107では、処理Aと同じ順序で格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それに付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置し、再配置後の画像識別情報とそれが対応付けられた格子点の座標(位置情報)のペアの集合からなる最終的な画像配置データを生成する処理(処理B)を行う。以下、処理A及び処理Bについて具体的に説明する。
(第1の実施例)
第1の実施例によれば、処理Aにおいて、画像配置情報2011に対し、2次元空間の中心の格子点を起点として渦巻き状に格子点を辿りながら、格子点に対応した記録情報に連続した順番を付与する処理を行う。ここで、格子点に対応した記録情報とは、格子点に配置された1以上の画像の画像識別情報であるか、あるいは、画像が配置されていないことを意味する”空”情報である。
このような順番付与の後、処理Bにおいて、順番付け時と同様に2次元空間の中心の格子点を起点として渦巻き状に格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それに付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置し、再配置後の画像識別情報とそれが対応付けられた格子点の座標のペアの集合からなる最終的な画像配置データを生成する。
例えば、画像配置情報2011が図7に示すような内容であるとする。図7において、丸印は格子点に対応しており、各丸印の内部が格子点に対応した記録情報を示している。すなわち、丸印内部のa,b等のアルファベットは画像識別情報を意味し、丸印内部の文字「空」は”空”情報を意味している。
ここで、画像識別情報aを持つ画像が配置された格子点を仮に2次元空間の中心の格子点であるとすると、当該格子点を起点として矢線で示すような順番で渦巻き状に格子点を辿りながら、各格子点に対応した記録情報(画像識別情報又は”空”情報)に図7に示すように連続した順番を付与する。
2次元空間の中心の格子点を起点として渦巻き状に格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それに付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置した結果は図8のようになる。すなわち、同じ格子点に重複して配置された2つの画像の画像識別情報e,f中のfは一つ先の格子点に対応付けし直され、その先の”空”情報も一つずつ順送りされるため、画像識別情報gも一つ先の格子点に対応付けし直される。このように画像を再配置した後の画像識別情報と格子点座標(位置情報)のペアの集合が最終的な画像配置データとして生成され、これが画像配置データ記憶部1007に記憶される。
図7と図8を比較すると分かるように、画像再配置処理によって、重複して配置された画像の分だけ画像の配置が渦巻き状にずれるが、画像再配置前の全体的な画像配置の特徴はほぼ維持されている。
処理A及び処理Bの処理フローの一例を図9及び図10にそれぞれ示す。
まず、図9に示す処理Aについて説明する。起点となる格子点として、2次元空間の中心の格子点を設定し(ステップS111)、当該格子点の記録情報が画像識別情報であるか否か調べる(ステップS112)。当該格子点に画像が配置されている場合、記録情報は画像識別情報(例えばファイル名)であり、それをキュー1に追加する(ステップS113)。当該格子点に複数の画像が配置されている場合、複数の画像識別情報が記録されているので、それらの各画像識別情報を順にキュー1に追加する。当該格子点に画像が配置されていない場合、その記録情報すなわち”空”情報をキュー1に追加する(ステップS114)。
当該格子点が最後の格子点であるか否か判定する(ステップS115)。当該格子点が最後の格子点でない場合(ステップS115,No)、当該格子点から渦巻き状に一つ移動した格子点を設定し(ステップS116)、再び当該格子点についてステップS112以下の処理を実行する。同様の処理を、最後の格子点まで実行する。
図7の例では、処理後のキュー1の内容は図11のようになる。キュー1の各エントリの番号が、各エントリに記録された画像識別情報又は”空”情報に付けられた順番に相当する。
次に、図10に示す処理Bについて説明する。まず、中心の格子点から渦巻き状に格子点を辿った格子点の数をカウントする格子点カウンタに1をセットする(ステップS121)。格子点カウンタの値が1であるということは、当該格子点が起点となる中心の格子点であることを意味する。格子点を辿る順序は決まっているため、格子点カウンタの値から格子点を特定し、その格子点の座標(位置情報)を計算することができる。
キュー1の先頭からデータを1つ取りだし(ステップS122)、そのデータが画像識別情報であるか否か判定する(ステップS123)。
画像識別情報であるならば(ステップS123,Yes)、格子点カウンタの値に基づいて当該格子点の座標を計算し(ステップS124)、この格子点座標(位置情報)と当該画像識別情報のペアをキュー2に追加する(ステップS125)。キュー1から取り出したデータが”空”情報の場合(ステップS123,No)、ステップS124,S125はスキップされる。
格子点カウンタの値を1だけ増加させ(ステップS127)、ステップS122に戻り、キュー1から次のデータを取りだし、同様の処理を行う。以上の処理をキュー1の最後のデータまで行うと(ステップS126,Yes)、処理を終了する。
図7の例では、キュー2の内容は図12のようになる。図12と図8を対比すれば明らかなように、キュー2の内容は、図8のように画像を再配置した後の画像識別情報とその格子点座標とのペアの集合からなる。このキュー2の内容が最終的な画像配置データとして画像配置データ記憶部1007に記憶される。
なお、図9の処理Aと図10の処理Bを統合することも可能である。すなわち、中心の格子点から渦巻き状に格子点を辿り、各格子点に対応して記録された画像識別情報及び”空”情報に連続した番号を付与しながら、各画像識別情報について、それに付与された番号に対応した格子点の座標を計算し、その格子点座標を画像識別情報とペアにしてキューに格納する。”空”情報はキューに格納しない。このような処理の場合、キューの内容はそのまま再配置後の最終的な画像配置データとなる。
(第2の実施例)
第2の実施例によれば、処理Aでは、画像配置情報2011に対し、前記第1の実施例と同様に画像識別情報及び”空”情報に連続した順番を付与する処理を行う。ただし、この第2の実施例では、2次元空間を例えば縦横に複数の領域に分割し、各分割領域毎に、その左上コーナーの格子点からラスタスキャン順に格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報に連続した順番を付与する。そして、各分割領域毎に、左上コーナーの格子点からラスタスキャン順に格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それに付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置し、最終的な画像配置データを生成する。
例えば、ある分割領域において、画像配置情報2011が図13に示すような内容であるとする。図13と図7を対比すれば明らかなように、当該分割領域内の画像配置は図7の場合と同様である。
ここで、分割領域の左上コーナーの格子点からラスタスキャン順に格子点を辿りながら、各格子点に対応した記録情報すなわち画像識別情報又は”空”情報に図13に示すように連続した順番を付与する。
次に、処理Bにおいて、左上コーナーの格子点からラスタスキャン順に格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それらに付与された順番に従って格子点に対応付け直すことにより画像を再配置した結果は図14のようになる。
図14と図13を比較すると分かるように、再配置処理によって、重複して配置された画像の分だけ画像の配置がラスタスキャン順に順送りされるが、再配置前の全体的な画像配置の特徴はほぼ維持されている。
以上に述べた各分割領域についての処理Aと処理Bは、前記第1の実施例と同様に図9及び図10に示したような処理フローに従って実行することができる。ただし、図9に示した処理フローにおいて、ステップS111では分割領域の左上コーナーの格子点を設定し、ステップS116ではラスタスキャン順に1つ先の格子点に移動する。全ての分割領域について図10の処理フローに従ってキュー2に格子点座標と画像識別情報のペアを記録することにより、キュー2に最終的な画像配置データが得られる。
なお、前記第1の実施例の場合と同様に、図9に示したような処理と図10に示したような処理を統合することも可能であることは当然である。
ここまでの説明から明らかなように、本実施形態は、請求項1乃至3に係る発明の一実施形態に相当する。そして、「画像入力手段」は画像入力部1005に対応し、「特徴量抽出手段」は特徴量抽出部2003に対応する。「画像配置情報生成手段」は画像配置処理部2004及びSOMマップ2010によって実現される。「画像再配置処理手段」は画像再配置処理2006に対応する。
<画像配置データ生成部1006の第2の実施形態>
図15は、画像配置データ生成部1006の第2の実施形態を説明するためのブロック図である。この実施形態に係る画像配置データ生成部1006は、特徴量抽出部3001、画像配置処理部3002、画像配置情報記憶部3003、画像再配置処理部3004及び制御部3005から構成される。
本実施形態における画像配置データ生成動作の処理フローは、前記第1の実施形態と同様に図5のように表すことができる。ただし、ステップS103の処理内容は前記第1の実施形態と異なる。以下、図5の処理フローに沿って動作を説明する。
ステップS101: 画像ストレージ1000に記憶されている1つの画像が、その画像識別情報(例えばファイル名)とともに画像入力部1005により画像配置データ生成部1006に入力される。入力対象となる画像は、画像ストレージ1000内の全部の画像である場合と、例えばキーワード検索等により絞り込まれた画像ストレージ1000内の一部の画像である場合とがあることは前述した通りである。いずれにしても、クライアント1003での閲覧対象となり得る画像が入力対象となる。
ステップS102: 入力された画像は制御部3005を通じて特徴量抽出部3001へ転送される。特徴量抽出部3001では、その画像の彩度、色相、輝度、テクスチャ等のn次元の特徴量を抽出し出力する。
ステップS103: 特徴量抽出部3001から出力されたn次元の特徴量は、当該画像の画像識別情報とともに、制御部3005を通じ画像配置処理部3002へ転送される。画像配置処理部3002では、入力されたn次元の特徴量を主成分分析により2次元の特徴量x,yに集約し、特徴量x,yの値をそのまま2次元座標に置き換え、当該座標の格子点に当該画像を配置した画像配置情報3006を画像配置情報記憶部3003に生成する。この画像配置情報3006は、具体的には例えば、2次元空間の各格子点に1対1に対応付けられたエントリーを持つテーブル構造であり、ある格子点に配置された画像の画像識別情報が該格子点に対応したエントリーに書き込まれたものである。画像が配置されていない格子点に対応したエントリーの内容は、画像が配置されていないことを示す情報(”空”情報)である。
図16は本実施形態における画像配置処理の説明図である。画像1〜6について図16(a)に示すようなn次元の特徴量1〜nが抽出されるが、これら特徴量は主成分分析により図16(b)に示すような2次元の特徴量x,yに集約される。そして図16(c)に示すように、画像1〜6はそれぞれの特徴量x,yで示される2次元座標の格子点に配置される。
なお、本実施形態においても、複数の画像の特徴が極めて類似している場合には、複数の画像が重複して同じ格子点に配置される。この場合、その複数の画像の画像識別情報が同じ格子点のエントリーに書き込まれることになる。
ステップS104: 制御部3005は、入力対象の最後の画像まで入力されたか否かの判定を行い、入力すべき画像が残っている場合には画像入力部1005に次の画像の入力を求め、その画像に対するステップS101〜S103の処理を実行する制御を行う。最後の画像まで入力されたと判定した場合には、制御部3005は画像再配置処理部3004に対し画像再配置処理(ステップS105の処理)の実行を指示する。
ステップS105: 画像再配置処理部3004において、画像配置情報3006に対し画像再配置処理を行って、最終的な画像配置データを画像配置データ記憶部1007に生成する。この画像再配置処理は、前記第1の実施形態における画像再配置処理部2006による処理と同様であるので、その説明は繰り返さない。
なお、以上の一連の処理を終了後に、画像ストレージ1000に閲覧対象となる新たな画像が追加された場合や、画像ストレージ1000に蓄積されている一部の画像が新たに閲覧対象に追加された場合には、その新たな閲覧対象画像についてステップS101〜S103の処理を行うことにより、画像配置情報記憶部3003内の画像配置情報3006が更新される。そして、更新された画像配置情報3006に対してステップS105の画像再配置処理が実行され、更新された画像配置データが生成される。
ここまでの説明から明らかなように、本実施形態は、請求項1乃至3に係る発明の一実施形態に相当する。そして、「画像入力手段」は画像入力部1005に対応し、「特徴量抽出手段」は特徴量抽出部3001に対応し、「画像配置情報生成手段」は画像配置処理部3002に対応し、「画像再配置処理手段」は画像再配置処理3004に対応する。
<画像配置データ生成部1006の第3の実施形態>
図17は、画像配置データ生成部1006の第3の実施形態を説明するためのブロック図である。この実施形態に係る画像配置データ生成部1006は、画像配置処理に自己組織化マップ(SOM)を利用するものであり、SOMモデル生成部4001、SOMモデル記憶部4002、特徴量抽出部4003、クラスタリング部4004、画像配置処理部4005、画像配置情報記憶部4006、画像再配置処理部4007及び制御部4008から構成される。
まず、画像配置に利用されるSOMモデルを生成する動作及び関連した構成について説明する。
制御部4008の制御下で、画像ストレージ1000に蓄積されているm個のサンプル画像が画像入力部1005を通じて入力される。入力された各サンプル画像は制御部4008を介し特徴量抽出部4003へ送られる。特徴量抽出部4003において、各サンプル画像から彩度、色相、輝度、テクスチャ等のn次元の特徴量が抽出され、それら特徴量からなるn次元特徴量ベクトルが出力される。この特徴量ベクトルは制御部4008を介しSOMモデル生成部4001及びクラスタリング部4004に入力される。
クラスタリング部4004において、入力された各サンプル画像の特徴量ベクトルの一部次元の特徴量を用いてサンプル画像をいくつかのクラスタ(カテゴリ)に分類するクラスタリングを行い、各サンプル画像の所属クラスタの情報を出力する。この所属クラスタの情報は制御部4008を介してSOMモデル生成部4001に入力される。なお、ここでは、特徴量抽出部4003より出力されるn次元特徴量ベクトルの一部次元の特徴量をクラスタリングに用いたが、別のクラスタリング専用の特徴量を抽出し、この特徴量を用いてクラスタリングを行うようにしてもよい。
最終的に、m個のサンプル画像のn次元特徴量ベクトル及び所属クラスタ情報がSOMモデル生成部4001に入力される。SOMモデル生成部4001において、クラスタ毎に、それに所属するサンプル画像の特徴量ベクトルを用いてSOMの学習アルゴリズムが実行され、クラスタ別の複数のSOMモデル4010がSOMモデル記憶部4002上に生成される。
クラスタ別の各SOMモデル4010は、クラスタに所属する複数のサンプル画像の特徴量ベクトルを、相互間のユークリッド距離が小さいものほど近くなるように、2次元空間の格子点に重複させることなく配置したデータである。より具体的には、各SOMモデル4010は例えば、2次元空間の格子点に対応したエントリーを持ち、格子点に配置された特徴量ベクトルが対応したエントリーに書き込まれたテーブル構造のデータとすることができる。
なお、SOMモデル4010が一旦生成された後は、SOMモデルの再生成が必要となる事情が生じない限りSOMモデル生成動作は実行されない。また、予め用意されたクラスタ別のSOMモデルをSOMモデル記憶部4002に格納するようにしてもよく、この場合はSOMモデル生成部4001を設ける必要はない。
次に、画像配置データ生成動作と関連した構成について説明する。図18に画像配置データ生成動作の概略処理フローを示す。
ステップS201: 画像ストレージ1000に記憶されている1つの画像が、その画像識別情報(例えばファイル名)とともに画像入力部1005により画像配置データ生成部1006に入力される。なお、入力対象となる画像は、画像ストレージ1000内の全部の画像である場合と、例えばキーワード検索等により絞り込まれた画像ストレージ1000内の一部の画像である場合とがあることは前述した通りである。いずれにしても、クライアント1003での閲覧対象となり得る画像が入力対象となる。
ステップS202: 入力された画像は制御部4008を通じて特徴量抽出部4003へ転送される。特徴量抽出部4003では、その画像の彩度、色相、輝度、テクスチャ等のn次元の特徴量を抽出し、それら特徴量からなるn次元特徴量ベクトルを出力する。抽出される特徴量は、SOMマップ生成に用いられたものと同一種類のものである。この特徴量ベクトルは、当該画像の画像識別情報とともに、制御部4008を通じ画像配置処理部4005及びクラスタリング部4004へ転送される。
ステップS203: クラスタリング部4004では、入力されたn次元特徴量ベクトルの一部次元の特徴量を用いたクラスタリングにより当該画像の所属クラスタを求める。この所属クラスタの情報は、制御部4008を通じて画像配置処理部4005へ入力される。なお、SOMモデル生成の場合と同様、クラスタリング専用の別の特徴量を特徴量抽出部4003で抽出し、この特徴量をクラスタリング部4004で用いて所属クラスタを求めるようにしてもよい。
ステップS204: 画像配置処理部4005では、クラスタ別に画像配置処理を行い、クラスタ別の複数の画像配置情報4011を画像配置情報記憶部4006に生成する。すなわち、当該画像の所属クラスタに対応したSOMモデル4010上の特徴量ベクトル群から当該画像より抽出された特徴量ベクトルとのユークリッド距離が最も小さい特徴量ベクトルを探し、当該特徴量ベクトルが配置された格子点を当該画像を配置する格子点と決定し、所属クラスタに対応した画像配置情報4011に当該格子点に対応付けて当該画像の画像識別情報を記録する。クラスタ別の各画像配置情報4011は、具体的には例えば、2次元空間の各格子点に1対1に対応付けられたエントリーを持つテーブル構造であり、ある格子点に配置された画像の画像識別情報が該格子点に対応したエントリーに書き込まれたものである。画像が配置されていない格子点に対応したエントリーの内容は、画像が配置されていないことを示す情報(”空”情報)である。なお、同じクラスタ内における画像の特徴量の差は小さいため、個々のクラスタ内の画像が配置される2次元空間の広さは全クラスタの画像が配置される2次元空間全体に比べ狭い。
各クラスタにおいて、複数の画像の特徴量ベクトルが極めて類似している場合には、それぞれの特徴量ベクトルとのユークリッド距離が最も小さいSOMモデル上の特徴量ベクトルが同一となり、複数の画像が重複して同じ格子点に配置される。この場合、その複数の画像の画像識別情報が同じ格子点のエントリーに書き込まれることになる。
ステップS205: 制御部4008は、入力対象の最後の画像まで入力されたか否かの判定を行い、入力すべき画像が残っている場合には画像入力部1005に次の画像の入力を求め、その画像に対するステップS201〜S204の処理を実行する制御を行う。制御部4008は最後の画像まで入力されたと判定した場合(ステップS205,No)、画像再配置処理部4007に対し画像再配置処理(ステップS206の処理)の実行を指示する。
ステップS206: SOMモデルを利用して画像を配置した場合に、上に述べたように、同一の格子点に2個又はそれ以上の画像が重複して配置されることがある。このような画像が重複した画像配置情報に従って画像マップを表示した場合、2個以上の画像のサムネイルが重なってしまい、その中の最も上に表示される画像のサムネイル以外は見えない状態になる。画像再配置処理は、そのような複数の画像のサムネイルの重なりを排除するように画像の再配置を行って、最終的な画像配置データを生成する処理である。
なお、以上の一連の処理を終了後に、画像ストレージ1000に閲覧対象となる新たな画像が追加された場合や、画像ストレージ1000に蓄積されている一部の画像が新たに閲覧対象に追加された場合には、それら新たな閲覧対象画像についてステップS201〜S204の処理を行うことにより、画像配置情報記憶部4006内のクラスタ別画像配置情報4011が更新される。そして、更新された画像配置情報4011に対してステップS206の画像再配置処理が実行され、更新された画像配置データが生成される。
次に、画像再配置処理部4007の画像再配置処理(ステップS206)について説明する。図19は画像再配置処理の概略処理フローを示す。
まず、1つのクラスタを選択する(ステップS211)。選択したクラスタに対応した画像配置情報4011に対し、所定の順序で格子点を辿りながら、格子点に対応した画像識別情報及び”空”情報に連続した順番を付与する処理(処理A)を行う(ステップS212)。次に、全クラスタの画像が配置される2次元空間上の1つの格子点を当該クラスタの起点格子点として設定する(ステップS213)。次に、処理Aにおけると同じ順序で起点格子点から格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それに付与された順番に従って格子点に再配置し、最終的な画像配置データを生成する処理(処理B)を行う(ステップS214)。未処理のクラスタが有るか調べ(ステップS215)、それが有るならばステップS211に戻り、次のクラスタについて処理を実行する。このようにして全てのクラスタについて処理を終了すると、全クラスタに属する画像についての最終的な画像配置データが生成される。
以下、処理A及び処理Bについて具体的に説明する。
(第1の実施例)
第1の実施例によれば、前記第1の実施形態に係る第1の実施例の場合と同様、処理Aにおいて中心の格子点から渦巻き状に格子点を辿りながら順番付けが行われる。処理Bにおいても同様に渦巻き状に格子点を辿りながら画像の再配置が行われる。
この第1の実施例において、各クラスタについての処理Aは図9に示した処理フローに従って実行することができる。また、処理Bは図10に示した処理フローに従って実行することができる。ただし、図10のステップS124では、当該クラスタの起点格子点と格子点カウンタの値に基づいて2次元空間上の格子点座標(位置情報)を計算する。
なお、図10には示さないが、1つのクラスタに対する処理Bが終了した段階で、当該クラスタに対する処理Aで用いられたキュー1の内容はクリアされる。最後のクラスタに対する処理Bが終了した段階のキュー2の内容が最終的な画像配置データである。
図20に、最終的な画像配置データ(キュー2の内容)を模式的に示す。
図21は本実施例における画像再配置の様子を示す模式図である。ここでは画像は3つのクラスタに分類されている。画像マップ上で各クラスタの画像のサムネイル(ハッチングを施した矩形)が重ならないように、各クラスタの起点格子点が設定され、この起点格子点から渦巻き状にクラスタ内の画像が再配置される。
各クラスタの起点格子点の設定方法であるが、クラスタの中心と、それから最も遠い画像との距離よりも、クラスタの中心間の距離が大きければ、異なったクラスタの画像のサムネイルが重なることはない。したがって、例えば、クラスタ内の画像数からクラスタ中心から最も遠い画像までの距離を計算し、その距離よりも各クラスタの中心間距離が大きくなるように、各クラスタの起点格子点を設定することができる。このような方法は、各クラスタにおける画像配置範囲の変動に柔軟に対応できる利点がある。ただし、より簡便に、クラスタ相互間で画像の重複が生じないような充分な間隔を空けて、予め各クラスタの起点格子点を固定する方法を採ることもできる。
(第2の実施例)
第2の実施例によれば、前記第1の実施形態に係る第2の実施例の場合と同様、処理Aにおいて、クラスタ毎に、2次元空間の左上コーナーの格子点からラスタスキャン順に格子点を辿りながら順番が付与される。処理Bにおいても同様にラスタスキャン順に格子点を辿りながら画像の再配置が行われる。
この第2の実施例において、各クラスタについての処理Aは図9に示した処理フローに従って実行することができる。ただし、ステップS111で左上コーナーの格子点を設定し、ステップS116で格子点をラスタスキャン順に一つ次の格子点に移動する。
また、処理Bは図10に示した処理フローに従って実行することができる。ただし、図10のステップS124では、当該クラスタの起点格子点と格子点カウンタの値に基づいて2次元空間上の格子点座標(位置情報)を計算する。
なお、図10には示さないが、1つのクラスタに対する処理Bが終了した段階で、当該クラスタに対する処理Aで用いられたキュー1の内容はクリアされる。最後のクラスタに対する処理Bが終了した段階のキュー2の内容が最終的な画像配置データである。
以上の2つの実施例では、処理A(図19のステップS212)において画像識別情報と”空”情報に連続した順番を付与したが、次に説明する第3の実施例及び第4の実施例では処理Aにおいて画像識別情報のみに順番を付与する。
(第3の実施例)
第3の実施例によれば、前記第1の実施形態に係る第1の実施例の場合と同様、処理Aにおいて中心の格子点から渦巻き状に格子点を辿りながら順番を付与するが、”空”情報には順番を付与しない。処理Bにおいても同様に渦巻き状に格子点を辿りながら画像の再配置が行われる。
この第3の実施例において、各クラスタについての処理Aは図9に示した処理フローに従って実行することができる。ただし、ステップS14はスキップされる。また、処理Bは図10に示した処理フローに従って実行することができる。ただし、図10のステップS124では、当該クラスタの起点格子点と格子点カウンタの値に基づいて2次元空間上の格子点座標(位置情報)を計算する。
なお、図10には示さないが、1つのクラスタに対する処理Bが終了した段階で、当該クラスタに対する処理Aで用いられたキュー1の内容はクリアされる。最後のクラスタに対する処理Bが終了した段階のキュー2の内容が最終的な画像配置データである。
あるクラスタの画像配置情報が図22に示すような内容であり、画像識別情報aの画像が配置された格子点が中心の格子点であるとする。処理Aにより、画像識別情報に図22に示すような順番が付与される。したがって、処理Bにより、図23に示すように画像は隙間なく密集した形で再配置される。
このように、この実施例によれば、第1の実施例と違って、再配置の前後で画像の配置関係がかなり異なってしまう。しかし、クラスタ毎に画像が配置されるため、このような画像の配置関係の変動があっても目的の画像の探索に大きな支障とはならない。また、画像を密集させるため、より多くの画像のサムネイルを画像マップに表示することができるようになる。
(第4の実施例)
第4の実施例によれば、前記第1の実施形態に係る第2の実施例の場合と同様、処理Aにおいて各クラスタの2次元空間の左上コーナーの格子点からラスタスキャン順に格子点を辿りながら順番付けが行われるが、”空”情報には順番を付与しない。処理Bにおいても同様にラスタスキャン順に格子点を辿りながら画像の再配置が行われる。
この第4の実施例において、各クラスタについての処理Aは図9に示した処理フローに従って実行することができる。ただし、ステップS111で左上コーナーの格子点を設定し、ステップS116で格子点をラスタスキャン順に一つ先の格子点に移動する。ステップS14はスキップされる。
また、処理Bは図10に示した処理フローに従って実行することができる。ただし、図10のステップS124では、当該クラスタの起点格子点と格子点カウンタの値に基づいて2次元空間上の格子点座標(位置情報)を計算する。
なお、図10には示さないが、1つのクラスタに対する処理Bが終了した段階で、当該クラスタに対する処理Aで用いられたキュー1の内容はクリアされる。最後のクラスタに対する処理Bが終了した段階のキュー2の内容が最終的な画像配置データである。
この実施例においても、前記第3の実施例の場合と同様、処理Bにより画像は隙間なく密集した形で再配置されるため、再配置の前後で画像配置がかなり異なってしまう。しかし、クラスタ毎に画像が配置されるため、このような画像の配置関係の変動があっても目的の画像の探索に大きな支障とはならない。また、より多くの画像のサムネイルを画像マップ上に表示することができる。
ここまでの説明から明らかなように、本実施形態は、請求項4乃至7に係る発明の一実施形態に相当する。そして、「画像入力手段」は画像入力部1005に対応し、「特徴量抽出手段」は特徴量抽出部4003に対応し、「クラスタリング手段」はクラスタリング部4004に対応する。「画像配置情報生成手段」は画像配置処理部4005とクラスタ別のSOMモデル4010によって実現される。また、「画像再配置処理手段」は画像再配置処理4007に対応する。
<画像配置データ生成部1006の第4の実施形態>
図24は、画像配置データ生成部1006の第4の実施形態を説明するためのブロック図である。この実施形態に係る画像配置データ生成部1006は、特徴量抽出部5001、クラスタリング部5002、画像配置処理部5003、画像配置情報記憶部5004、画像再配置処理部5005及び制御部5006から構成される。
本実施形態に係る画像配置データ生成動作の処理フローは、前記第3の実施形態と同様に図18のように示すことができる。ただし、ステップS204の処理内容は前記第3の実施形態と異なる。以下、図18の処理フローに沿って動作を説明する。
ステップS201: 画像ストレージ1000に記憶されている1つの画像が、その画像識別情報(例えばファイル名)とともに画像入力部1005により画像配置データ生成部1006に入力される。なお、入力対象となる画像は、画像ストレージ1000内の全部の画像である場合と、例えばキーワード検索等により絞り込まれた画像ストレージ1000内の一部の画像である場合とがあることは前述した通りである。いずれにしても、クライアント1003での閲覧対象となり得る画像が入力対象となる。
ステップS202: 入力された画像は制御部5006を通じて特徴量抽出部5001へ転送される。特徴量抽出部5001では、その画像の彩度、色相、輝度、テクスチャ等のn次元の特徴量を抽出し、それら特徴量からなるn次元特徴量ベクトルを出力する。この特徴量ベクトルは、当該画像の画像識別情報とともに、制御部5006を通じ画像配置処理部5003及びクラスタリング部5002へ転送される。
ステップS203: クラスタリング部5002では、入力されたn次元特徴量ベクトルの一部次元の特徴量を用いたクラスタリングにより当該画像の所属クラスタを求める。この所属クラスタの情報は、制御部5006を通じて画像配置処理部5003へ入力される。なお、クラスタリング専用の別の特徴量を特徴量抽出部5001で抽出し、この特徴量をクラスタリング部5002で用いて所属クラスタを求めるようにしてもよい。
ステップS204: 画像配置処理部5003では、クラスタ別に画像配置処理を行い、クラスタ別の複数の画像配置情報5011を画像配置情報記憶部5004に生成する。すなわち、画像配置処理部5003では、入力されたn次元の特徴量を主成分分析により2次元の特徴量x,yに集約し、特徴量x,yの値をそのまま2次元座標に置き換え、当該座標の格子点を当該画像を配置する格子点と決定し、所属クラスタに対応した画像配置情報5011に当該格子点に対応付けて当該画像の画像識別情報を記録する。クラスタ別の各画像配置情報5011は、具体的には例えば、2次元空間の各格子点に1対1に対応付けられたエントリーを持つテーブル構造であり、ある格子点に配置された画像の画像識別情報が該格子点に対応したエントリーに書き込まれたものである。画像が配置されていない格子点に対応したエントリーの内容は、画像が配置されていないことを示す情報(以下、”空”情報と記す)である。なお、同じクラスタ内における画像の特徴量の差は小さいため、個々のクラスタ内の画像が配置される2次元空間の広さは全クラスタの画像が配置される2次元空間全体に比べ狭い。
なお、各クラスタにおいて、複数の画像の特徴量ベクトルが極めて類似している場合には、複数の画像が重複して同じ格子点に配置されることがある。この場合、その複数の画像の画像識別情報が同じ格子点のエントリーに書き込まれることになる。
ステップS205: 制御部5006は、入力対象の最後の画像まで入力されたか否かの判定を行い、入力すべき画像が残っている場合には画像入力部1005に次の画像の入力を求め、その画像に対するステップS201〜S204の処理を実行する制御を行う。制御部5006は、最後の画像まで入力されたと判定した場合(ステップS205,No)、画像再配置処理部5005に対し画像再配置処理(ステップS206の処理)の実行を指示する。
ステップS206: 画像再配置処理部5005で画像再配置処理が行われる。この画像再配置処理は前記第3の実施形態の画像再配置処理部4007による処理と同様であるので、その説明は繰り返さない。
なお、以上の一連の処理を終了後に、画像ストレージ1000に閲覧対象となる新たな画像が追加された場合や、画像ストレージ1000に蓄積されている一部の画像が新たに閲覧対象に追加された場合には、それら新たな閲覧対象画像についてステップS201〜S204の処理を行うことにより、画像配置情報記憶部5004内のクラスタ別画像配置情報5011が更新される。そして、更新された画像配置情報5011に対してステップS206の画像再配置処理が実行され、更新された画像配置データが生成される。
ここまでの説明から明らかなように、本実施形態は、請求項4乃至7に係る発明の一実施形態に相当する。そして、「画像入力手段」は画像入力部1005に対応し、「特徴量抽出手段」は特徴量抽出部5001に対応し、「クラスタリング手段」はクラスタリング部5002に対応し、「画像配置情報生成手段」は画像配置処理部5003に対応し、「画像再配置処理手段」は画像再配置処理5005に対応する。
以上に説明した各実施形態に係る画像配置データ生成部1006及び画像入力部1005は、コンピュータのハードウェア資源を利用しプログラムにより実現することも可能であることは明らかである。そのようなプログラム、すなわち画像配置データ生成部1006の各構成手段及び画像入力部1005としてコンピュータを機能させるプログラムも本発明に包含される。そのようなプログラムが記録された半導体記憶素子、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータが読み取り可能な各種情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
また、以上説明した各実施形態における画像配置データ生成処理の説明は、請求項8乃至14に係る発明の画像配置データ生成方法の処理手順の説明でもある。よって、本発明の画像配置データ生成方法の実施形態に関する説明は繰り返さない。
なお、以上においては画像が配置される格子点として直交座標系格子点を想定して説明したが、極座標系格子点を用いることも可能である。
本発明の一実施形態に係る画像処理システムのブロック図である。 画像のサムネイルを画像配置データに従って配置した画像マップを模式的に示す図である。 画像配置データ生成部の第1の実施形態を示すブロック図である。 SOMマップの概念図である。 画像配置データ生成部の第1の実施形態における画像配置データ生成動作の概略処理フローを示す図である。 画像再配置処理の処理フローを示す図である。 画像識別情報及び”空”情報への順番付与の説明図である。 画像再配置の説明図である。 画像識別情報及び”空”情報に順番をつける処理Aの処理フローを示す図である。 画像を再配置して最終的な画像配置データを生成する処理Bの処理フローを示す図である。 処理A後のキュー1の内容を示す図である。 処理B後のキュー2の内容を示す図である。 画像識別情報及び”空”情報への順番付与の説明図である。 画像再配置の説明図である。 画像配置データ生成部の第2の実施形態を示すブロック図である。 n次元特徴量の主成分分析による2次元特徴量への集約と、2次元特徴量による画像配置の説明図である。 画像配置データ生成部の第3の実施形態を示すブロック図である。 画像配置データ生成部の第3の実施形態における画像配置データ生成動作の概略処理フローを示す図である。 画像再配置処理の概略処理フローを示す図である。 キュー2の内容(最終的な画像配置データ)の説明図である。 各クラスタの画像の再配置の説明図である。 画像識別情報への順番付与の説明図である。 画像再配置の説明図である。 画像配置データ生成部の第4の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1000 画像ストレージ
1001 画像配置データサーバ
1002 画像配信サーバ
1003 クライアント
1005 画像入力部
1006 画像配置データ生成部
1007 画像配置データ記憶部
1008 画像配置データ要求処理部
2001 SOMモデル生成部
2002 SOMモデル記憶部
2003 特徴量抽出部
2004 画像配置処理部
2005 画像配置情報記憶部
2006 画像再配置処理部
2007 制御部
2010 SOMモデル
2011 画像配置情報
3001 特徴量抽出部
3002 画像配置処理部
3003 画像配置情報記憶部
3004 画像再配置処理部
3005 制御部
3006 画像配置情報
4001 SOMモデル生成部
4002 SOMモデル記憶部
4003 特徴量抽出部
4004 クラスタリング部
4005 画像配置処理部
4006 画像配置情報記憶部
4007 画像再配置処理部
4008 制御部
4010 クラスタ別のSOMモデル
4011 クラスタ別の画像配置情報
5001 特徴量抽出部
5002 クラスタリング部
5003 画像配置処理部
5004 画像配置情報記憶部
5005 画像再配置処理部
5006 制御部
5011 クラスタ別の画像配置情報

Claims (14)

  1. 画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段により入力された各画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    画像入力手段により入力された各画像を、前記特徴量抽出手段で抽出された特徴量に基づき、類似した画像ほど近い距離になるように2次元空間の格子点に配置し、格子点に配置された画像の画像識別情報又は格子点に画像が配置されていないことを意味する”空”情報を格子点に対応付けて記録した画像配置情報を生成する画像配置情報生成手段と、
    前記画像配置情報生成手段で生成された画像配置情報に対し、所定の順序で格子点を辿りながら画像識別情報及び”空”情報に連続した順番を付与する第1の処理と、前記所定の順序で格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それらに前記第1の処理で付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置し、再配置後の画像識別情報とそれが対応付けられた格子点の位置情報のペアの集合からなる画像配置データを生成する第2の処理を行う画像再配置処理手段と、
    を有することを特徴とする画像配置データ生成装置。
  2. 前記画像再配置処理手段は前記第1及び第2の処理において渦巻き状に格子点を辿ることを特徴とする請求項1に記載の画像配置データ生成装置。
  3. 前記画像再配置処理手段は前記第1及び第2の処理において2次元空間の分割領域毎にラスタスキャン順に格子点を辿ることを特徴とする請求項1に記載の画像配置データ生成装置。
  4. 前記画像入力手段により入力された各画像を、前記特徴量抽出手段で抽出された特徴量に基づき、複数のクラスタに分類するクラスタリング手段を有し、
    前記画像配置情報生成手段は、クラスタ別に画像の2次元空間の格子点への配置を行って、クラスタ別の画像配置情報を生成し、
    前記画像再配置処理手段は、クラスタ別に前記第1の処理を行い、前記第2の処理において、クラスタ別に設定された起点格子点から前記所定の順序で格子点を辿りながら、各クラスタについての画像識別情報及び”空”情報を、それらに前記第1の処理により付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置することを特徴とする請求項1に記載の画像配置データ生成装置。
  5. 前記画像再配置処理手段は前記第1及び第2の処理において渦巻き状に格子点を辿ることを特徴とする請求項4に記載の画像配置データ生成装置。
  6. 前記画像再配置処理手段は前記第1及び第2の処理においてラスタスキャン順に格子点を辿ることを特徴とする請求項4に記載の画像配置データ生成装置。
  7. 前記画像再配置処理手段は、前記第1の処理において画像識別情報のみに順番を付与し、前記第2の処理において画像識別情報のみを格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置することを特徴とする請求項4に記載の画像配置データ生成装置。
  8. 画像を入力する画像入力工程と、
    前記画像入力工程により入力された各画像の特徴量を抽出する特徴量抽出工程と、
    画像入力工程により入力された各画像を、前記特徴量抽出工程で抽出された特徴量に基づき、類似した画像ほど近い距離になるように2次元空間の格子点に配置し、格子点に配置された画像の画像識別情報又は格子点に画像が配置されていないことを意味する”空”情報を格子点に対応付けて記録した画像配置情報を生成する画像配置情報生成工程と、
    前記画像配置情報生成工程で生成された画像配置情報に対し、所定の順序で格子点を辿りながら画像識別情報及び”空”情報に連続した順番を付与する第1の処理と、前記所定の順序で格子点を辿りながら、画像識別情報及び”空”情報を、それらに前記第1の処理で付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置し、再配置後の画像識別情報とそれが対応付けられた格子点の位置情報のペアの集合からなる画像配置データを生成する第2の処理を行う画像再配置処理工程と、
    を有することを特徴とする画像配置データ生成方法。
  9. 前記画像再配置処理工程は前記第1及び第2の処理において渦巻き状に格子点を辿ることを特徴とする請求項8に記載の画像配置データ生成方法。
  10. 前記画像再配置処理工程は前記第1及び第2の処理において2次元空間の分割領域毎にラスタスキャン順に格子点を辿ることを特徴とする請求項8に記載の画像配置データ生成方法。
  11. 前記画像入力工程により入力された各画像を、前記特徴量抽出工程で抽出された特徴量に基づき、複数のクラスタに分類するクラスタリング工程を有し、
    前記画像配置情報生成工程は、クラスタ別に画像の2次元空間の格子点への配置を行って、クラスタ別の画像配置情報を生成し、
    前記画像再配置処理工程は、クラスタ別に前記第1の処理を行い、前記第2の処理において、クラスタ別に設定された起点格子点から前記所定の順序で格子点を辿りながら、各区ラスタについての画像識別情報及び”空”情報を、それらに前記第1の処理により付与された順番に従って順に格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置することを特徴とする請求項8に記載の画像配置データ生成方法。
  12. 前記画像再配置処理工程は前記第1及び第2の処理において渦巻き状に格子点を辿ることを特徴とする請求項11に記載の画像配置データ生成方法。
  13. 前記画像再配置処理工程は前記第1及び第2の処理においてラスタスキャン順に格子点を辿ることを特徴とする請求項11に記載の画像配置データ生成方法。
  14. 前記画像再配置処理工程は、前記第1の処理において画像識別情報のみに順番を付与し、前記第2の処理において画像識別情報のみを格子点に対応付けし直すことにより画像を再配置することを特徴とする請求項11に記載の画像配置データ生成方法。
JP2008004785A 2008-01-11 2008-01-11 画像配置データ生成装置及び画像配置データ生成方法 Pending JP2009169533A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004785A JP2009169533A (ja) 2008-01-11 2008-01-11 画像配置データ生成装置及び画像配置データ生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008004785A JP2009169533A (ja) 2008-01-11 2008-01-11 画像配置データ生成装置及び画像配置データ生成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009169533A true JP2009169533A (ja) 2009-07-30

Family

ID=40970655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008004785A Pending JP2009169533A (ja) 2008-01-11 2008-01-11 画像配置データ生成装置及び画像配置データ生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009169533A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012160081A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Toshiba Tec Corp 表示装置、表示制御方法及び制御プログラム
JP2014215742A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 日本電信電話株式会社 情報処理装置、特徴量変換システム、表示制御方法及び表示制御プログラム
WO2018193516A1 (ja) * 2017-04-18 2018-10-25 三菱電機株式会社 表示制御装置及び表示制御方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012160081A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Toshiba Tec Corp 表示装置、表示制御方法及び制御プログラム
JP2014215742A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 日本電信電話株式会社 情報処理装置、特徴量変換システム、表示制御方法及び表示制御プログラム
WO2018193516A1 (ja) * 2017-04-18 2018-10-25 三菱電機株式会社 表示制御装置及び表示制御方法
CN110546602A (zh) * 2017-04-18 2019-12-06 三菱电机株式会社 显示控制装置和显示控制方法
US10838578B2 (en) 2017-04-18 2020-11-17 Mitsubishi Electric Corporation Display control device and display control method that assigns a search target to a display area in accordance with a positional relationship between the display area and the search target
CN110546602B (zh) * 2017-04-18 2023-04-28 三菱电机株式会社 显示控制装置和显示控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9886669B2 (en) Interactive visualization of machine-learning performance
JP4821000B2 (ja) オブジェクト表示処理装置、オブジェクト表示処理方法、およびオブジェクト表示処理用プログラム
JP5062884B2 (ja) 画像検索装置、画像検索方法及びプログラム
JP6448207B2 (ja) ビジュアル検索の構築、文書のトリアージおよびカバレッジの追跡
JP4902499B2 (ja) 画像表示装置、画像表示方法、および画像表示システム
US9167189B2 (en) Automated content detection, analysis, visual synthesis and repurposing
US10719559B2 (en) System for identifying, associating, searching and presenting documents based on time sequentialization
JP2007328457A (ja) オブジェクト表示処理装置、オブジェクト表示処理方法、およびオブジェクト表示処理用プログラム
JP2007317034A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP2005236646A (ja) 画像表示装置および方法およびプログラム
CN103744998A (zh) 一种大规模空间矢量数据层次划分存储组织方法
JP2000311246A (ja) 類似画像表示方法及び類似画像表示処理プログラムを格納した記録媒体
JP2004341940A (ja) 類似画像検索装置、類似画像検索方法、および類似画像検索プログラム
Eldawy et al. The ecosystem of SpatialHadoop
JP2009505261A (ja) シンボリック表現空間を使用してデータにアクセスするための方法及び装置
JP2009169533A (ja) 画像配置データ生成装置及び画像配置データ生成方法
JP6603194B2 (ja) 画面認識装置、画面認識方法、および、画面認識プログラム
JP5298616B2 (ja) 情報提示装置、情報提示方法および情報提示用プログラム
JP2010021766A (ja) 画像表示装置、画像表示方法、プログラム及び記憶媒体
JP5061147B2 (ja) 画像検索装置
JP2009252185A (ja) 情報検索装置、情報検索方法、制御プログラム及び記録媒体
JP2005235041A (ja) 検索画像表示方法および検索画像表示プログラム
JP2013152543A (ja) 画像蓄積プログラム、方法および装置
JP2010039932A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2010073194A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム