JP6365152B2 - 車両構成部材及び車両構成部材への発泡材の充填方法 - Google Patents

車両構成部材及び車両構成部材への発泡材の充填方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両構成部材及び車両構成部材への発泡材の充填方法に関する。
車両構成部材に形成された閉空間に発泡材を充填して、車両構成部材の剛性や強度を向上させる技術が知られている。
例えば、特許文献1には、ホイール及びサスペンションアームを支持すると共に車体に連結されたサスペンションクロスメンバの中空部に発泡材を充填する技術が開示されている(特許文献1を参照)。
また、例えば、特許文献2には、断面がハット形状のアウタパネルと、このアウタパネルの内側に配置されたセンタピラースチフナとの間に、断面コ字形状の閉断面空間が形成され、この閉断面空間に発泡充填材が配置された車体フレーム構造に関する技術が開示されている(特許文献2を参照)。
また、その他関連する技術が、特許文献3及び特許文献4に開示されている。
ここで、断面コ字(U字)形状の閉断面空間の先端部分(断面ハット形状のフランジ部の根元部分)に発泡材が充填されていないと、この部位を起点とする変形が起きやすくなる虞がある。
特開2005−104257号公報 特開2009−120161号公報 特開2010−052509号公報 特開2011−131469号公報
本発明は、上記事実を考慮し、発泡材が充填された車両構成部材の剛性を効果的に向上させることが目的である。
が目的である。
請求項1の車両構成部材は、断面形状がハット形状とされたパネル部材と、前記パネル部材とフランジ部同士が接合され、前記パネル部材との間に断面形状がU字形状とされたU字状空間を形成する断面形状がハット形状とされた補強部材と、前記補強部材の前記フランジ部に接合され、前記補強部材との間に接合部材側空間を形成する接合部材と、前記補強部材の底部に形成された注入孔と、前記接合部材における前記注入孔と対向する部位に形成された挿入孔と、前記補強部材の前記フランジ部における前記パネル部材の前記フランジ部との接合部位よりも内側に形成された排出孔と、前記パネル部材と前記補強部材との間の前記U字状空間に充填された発泡材と、を備えている。
請求項1の車両構成部材では、接合部材の挿入孔から挿入された例えば吐出器によって、補強部材の注入孔から発泡材が注入され、U字状空間に発泡材が充填される。このときフランジ部の排出孔から空気が排出され、更に排出孔から発泡材が排出されることで、U字状空間の先端部分にまで発泡材が充填される。
このように車両構成部材のU字状空間の先端部分にまで発泡材が充填されることで、この先端部分の剛性が向上し、ここを起点する変形が効果的に抑制される。したがって、発泡材が充填された車両構成部材の剛性が効果的に向上する。
請求項2の車両構成部材は、請求項1の構成において、前記補強部材には、一方の前記フランジ部から外側に延在する延在部が形成され、前記接合部材は、前記補強部材の他方のフランジ部よりも外側に延在し、前記補強部材の前記延在部と前記接合部材とで、車両フロアが構成されている。
請求項2の車両構成部材では、補強部材の一方のフランジ部から外側に延在する延在部と、補強部材の他方のフランジ部よりも外側に延在する接合部材と、で車両フロアが構成されている。よって、補強部材は、発泡材が充填されるU字状空間の形成と、車両フロアの構成と、の二つの機能を有している。
請求項3の車両構成部材への発泡材の充填方法は、断面形状がハット形状とされたパネル部材と、前記パネル部材とフランジ部同士が接合され、前記パネル部材との間に断面形状がU字形状とされたU字状空間を形成する断面形状がハット形状とされた補強部材と、前記補強部材の前記フランジ部に接合され、前記補強部材との間に接合部材側空間を形成する接合部材と、前記補強部材の底部に形成された注入孔と、前記接合部材における前記注入孔と対向する部位に形成された挿入孔と、前記補強部材の前記フランジ部における前記パネル部材の前記フランジ部との接合部位よりも内側に形成された排出孔と、を有し、発泡材を吐出する吐出器を前記接合部材の前記挿入孔から挿入し、前記補強部材の前記フランジ部の前記排出孔から前記発泡材を排出して前記U字状空間に前記発泡材を充填する。
請求項3の車両構成部材への発泡材の充填方法では、接合部材の挿入孔から挿入した吐出器によって、補強部材の注入孔から発泡材を注入し、U字状空間に発泡材を充填する。このとき排出孔から空気が排出され、更に排出孔から発泡材が排出されることで、U字状空間の先端部分にまで発泡材が充填される。
このように車両構成部材のU字状空間の先端部分にまで発泡材が充填されることで、この先端部分の剛性が向上し、ここを起点する変形が効果的に抑制される。したがって、発泡材が充填された車両構成部材の剛性が効果的に向上する。
請求項1及び請求項3に記載の発明によれば、発泡材が充填された車両構成部材の剛性を効果的に向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、補強部材は、発泡材が充填されるU字状空間の形成と車両フロアの構成との二つの機能を有することができる。
(A)は本発明の第一実施形態の車両構成部材の発泡材を充填する前の状態を模式的に示す断面図であり、(B)は発泡材を充填した状態を模式的に示す断面図である。 (A)は第一比較例の車両構成部材を模式的に示す断面図であり、(B)はせん断力が入力された場合の変形を説明するための断面図である。 (A)は第二比較例の車両構成部材の発泡材を充填する前の状態を模式的に示す断面図であり、(B)は発泡材を充填した状態を模式的に示す断面図である。 (A)は第三比較例の車両構成部材を模式的に示す断面図であり、(B)は本発明の第二実施形態の車両構成部材を模式的に示す断面図である。
<第一実施形態>
図1〜図3を用いて、本発明の第一実施形態の車両構成部材について説明する。なお、各図は所謂線画で模式的に図示されている。また、各図において車両構成部材の左右方向の中心から左右方向外側に向かう方向を外側とし、反対側(中心側)を内側とする。更に矢印Xで示す方向が車外方向とし、反対側を車内方向する。
(構造)
図1に示すように、本発明の第一実施形態の車両構成部材100は、パネル部材の一例としてのアウタパネル10と、補強部材の一例としてのリインフォース20と、接合部材の一例としてのインナパネル30と、を含んで構成されている。
アウタパネル10は、開口側が車内方向側に向いた断面ハット形状の板金製の部材である。具体的には、底部12と、この底部12の両外側端部から車内方向斜め外側に広がるように延びる側壁部14と、これらの側壁部14の端部から外側に延びるフランジ部16と、を有する構造となっている。なお、断面ハット形状とは、長手方向に対して直交する方向の断面形状がハット形状とされた形状である。
リインフォース20は、アウタパネル10の車内方向側に配置され、開口側が車内方向側に向いた断面ハット形状の板金製の部材である。具体的には、底部22と、この底部22の両外側端部から車内方向斜め外側に広がるように延びる側壁部24と、これらの側壁部24の端部から外側に延びるフランジ部26と、を有する構造となっている。
インナパネル30は、リインフォース20の車内方向側に配置された板金製の平板状の部材である。
アウタパネル10のフランジ部16とリインフォース20のフランジ部26とインナパネル30の端部36とが重ね合わされてスポット溶接(図の×印)によって接合されている。なお、図では、アウタパネル10のフランジ部16とリインフォース20のフランジ部26とインナパネル30の端部36との間には、それぞれ間隔があいており非接触のように見えるが、実際には、これらは接触している。
そして、このように接合されることで、断面ハット形状のアウタパネル10と断面ハット形状のリインフォース20との間に、断面U字形状のU字状閉断面空間40が形成されている。また、断面ハット形状のリインフォース20と平板状のインナパネル30との間に、断面逆台形状の逆台形状閉断面空間50が形成されている。なお、断面U字形状とは、長手方向に対して直交する方向の断面形状がU字形状とされた形状である。また、断面逆台形形状とは、長手方向に対して直交する方向の断面形状が逆台形状とされた形状である。
リインフォース20のフランジ部26の長手方向の一部には、排出孔25が形成されている。なお、排出孔25は、フランジ部26におけるスポット溶接された部位(図の×印)よりも内側に形成されている。また、リインフォース20の底部22の長手方向の一部には注入孔23が形成されている。そして、インナパネル30におけるリインフォース20の注入孔23と対向する部位には、挿入孔33が形成されている。
なお、U字状閉断面空間40及び逆台形状閉断面空間50は、上述のように長手方向の一部に注入孔23、排出孔25、挿入孔33が形成されており、厳密には完全な閉断面ではないが、本明細書では「閉断面空間」としている。
図1(B)に示すように、断面ハット形状のアウタパネル10と断面ハット形状のリインフォース20との間の断面U字形状のU字状閉断面空間40には、発泡材Hが充填されている。本実施形態では、接合部位の外側(スポット溶接された部位(図の×印)の外側)Sには、接着剤等が塗布されシールされている。
なお、図1(A)に示す想像線(二点破線)で示す先端部62が発泡材Hを吐出する吐出器60及び図1(B)に示す一点破線で囲まれた補強部位52については後述する。
(発泡材の充填方法)
次に、U字状閉断面空間40への発泡材Hの充填方法について説明する。なお、本実施形態では、二液型の発泡材を用いている。
二液を混合して反応を開始させた発泡材Hを吐出する吐出器60(図1(A)参照)をインナパネル30の挿入孔33から挿入する。
吐出器60の先端部62から発泡材Hを吐出し、リインフォース20の底部22の注入孔23から発泡材Hを注入してU字状閉断面空間40に充填する。発泡材Hは、注入孔23からU字状閉断面空間40の先端部42に向かって充填されていく。
このときリインフォース20のフランジ部26には、排出孔25が形成されているので、排出孔25から空気が押し出されて排出され、U字状閉断面空間40の先端部42の圧力上昇が抑制される。よって、U字状閉断面空間40の先端部42に空気が残ることなく発泡材Hが隙間無く充填される。
更に、排出孔25から発泡材Hから排出され(はみ出して流れ出し)、リインフォース20のフランジ部26とインナパネル30の端部36と間の隙間に発泡材Hが充填されると共に、発泡材Hが逆台形状閉断面空間50に若干はみ出す。
なお、図1(B)に示すように、接合部位の外側(スポット溶接された部位(図の×印)の外側)Sには、接着剤等が塗布されシールされているので、接合部位の外側への発泡材Hのはみ出しは防止されている。
(作用及び効果)
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
U字状閉断面空間40に発泡材Hが充填されることで車両構成部材100の剛性が向上する。
前述したように、リインフォース20のフランジ部26には、排出孔25が形成されているので、U字状閉断面空間40の先端部42にまで隙間無く発泡材Hが充填される。よって、断面ハット形状のアウタパネル10及びリインフォース20のフランジ部16、26の根元部分の剛性が効果的に向上する。
また、リインフォース20のフランジ部26の排出孔25から発泡材Hから排出され(はみ出して流れ出し)、リインフォース20のフランジ部26とインナパネル30の端部36と間の隙間に発泡材Hが充填されると共に、発泡材Hが逆台形状閉断面空間50に若干はみ出している。よって、リインフォース20のフランジ部26とインナパネル30の端部36とが発泡材Hによってより強固に接合されると共に、この部位の剛性が向上する。
このように、車両構成部材100の剛性が効果的に向上する図1(B)に示す一点破線で囲まれた補強部位52全体に、発泡材Hが充填されるので、車両構成部材100の剛性が効果的に向上する。
[比較例]
つぎに、本発明が適用されていない比較例について説明する。
(第一比較例)
図2(A)に示すリインフォース20のフランジ部26の排出孔25が形成されていない第一比較例の車両構成部材900の場合、U字状閉断面空間40の先端部42から空気が排出されないので、先端部42に空気が残り易く、先端部42に発泡材Hが十分に充填されない。
よって、例えば、図2(B)に矢印F1、F2で示すような、せん断力が入力されると、第一比較例の車両構成部材900は、想像線(二点破線)で示すようにU字状閉断面空間40の先端部42(アウタパネル10及びリインフォース20のフランジ部16、26の根元部分)を起点に変形しやすい。
これに対して、本実施形態の車両構成部材100のようにリインフォース20のフランジ部26の排出孔25を形成することで、U字状閉断面空間40の先端部42にまで発泡材Hが隙間無く充填され、この結果、先端部42の剛性が向上する。よって、車両構成部材100では、図2(B)の想像線(二点破線)で示すような、先端部42を起点とする変形が抑制又は防止される。
(第二比較例)
図3に示すリインフォース20が設けられていない第二比較例の車両構成部材910の場合は、インナパネル30の挿入孔33から発泡材Hを注入し充填する。
図3(B)に示すように、第二比較例の場合も、U字状閉断面空間40の先端部42に対応する隅部には、空気が残り易く、発泡材Hが充填されにくい。よって、第一変形例と同様にアウタパネル10のフランジ部16の根元部分を起点に変形しやすい。
また、図1(B)に示す補強部位52以外の剛性の向上効果への寄与が少ない逆台形状閉断面空間50に対応する部位にも発泡材Hが充填される。よって、発泡材Hがその分、多く必要となる。
更に、インナパネル30の挿入孔33から発泡材Hがはみ出る(車両構成部材910の外に発泡材Hがはみ出る)。
これに対して、本実施形態の車両構成部材100では、前述したように、U字状閉断面空間40の先端部42に発泡材Hが充填されるので、剛性が効果的に向上し、先端部42を起点とする変形が抑制又は防止される。
また、図1(B)に示す補強部位52以外の剛性の向上効果への寄与が少ない逆台形状閉断面空間50には、発泡材Hは充填されない。よって、発泡材Hが、第二比較例よりも少なくて済む。
更に、リインフォース20の底部22の注入孔23から発泡材Hを充填するので、インナパネル30の挿入孔33から発泡材Hがはみ出ることはない(車両構成部材100の外に発泡材Hがはみ出ない)。
<第二実施形態>
つぎに、図4を用いて、本発明の第二実施形態の車両構成部材について説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、本実施形態では、矢印Xは車両上下方向下側であり、図の左右方向左側は車両前後方向前側であり、左右方向右側は車両前後方向後側である。
(構造)
図4(B)に示すように、本発明の第二実施形態の車両構成部材200は、アウタパネル(フロアクロス)10と、車両フロア201を構成する前側フロアパネル230及び後側フロアパネル250と、を含んで構成されている。
後側フロアパネル250は、アウタパネル10の車内方向側(車両上下方向上側)に配置された断面ハット形状のリインフォース部220と、実質的に車両フロアを構成するフロア部252と、で構成されている。
リインフォース部220は、底部222と、この底部222の両外側端部から車内方向(車両上下方向)斜め外側に広がるように延びる側壁部224と、これらの側壁部24の端部から外側(車両前後方向)に延びるフランジ部226、227と、で構成されている。
後側フロアパネル250のフロア部252は、リインフォース部220の一方(図の右側)のフランジ部227から外側に延在することで形成されている。
前側フロアパネル230は、後側フロアパネル250の車内方向側(車両上下方向上側)に配置された平板状の板金製の部材であり、後側フロアパネル250のリインフォース部220の他方(図の左側)のフランジ部226よりも外側に延在している。
アウタパネル10のフランジ部16と、後側フロアパネル250のリインフォース部220のフランジ部226、227と、前側フロアパネル230の端部236及び接合部237と、が重ね合わされてスポット溶接(図の×印)によって接合されている。
そして、このように接合されることで、断面ハット形状のアウタパネル10と断面ハット形状のリインフォース部220との間に、断面U字形状のU字状閉断面空間40が形成されている。また、断面ハット形状のリインフォース部220と前側フロアパネル230との間に、断面逆台形状の逆台形状閉断面空間50が形成されている。
後側フロアパネル250のリインフォース部220のフランジ部226、227には、それぞれ排出孔225が形成されている。なお、排出孔225は、フランジ部226、227におけるスポット溶接された部位(図の×印)よりも内側に形成されている。また、リインフォース部220の底部222には注入孔223が形成されている。そして、前側フロアパネル230におけるリインフォース部220の注入孔223と対向する部位には、挿入孔233が形成されている。
断面ハット形状のアウタパネル10と断面ハット形状のリインフォース部220との間の断面U字形状のU字状閉断面空間40には、発泡材Hが充填されている。
なお、図示は省略するが、本実施形態においても第一実施形態と同様に接合部位の外側(スポット溶接された部位(図の×印)の外側)には、接着剤等が塗布されシールされている(図1(B)の部位Sを参照)。
(発泡材の充填方法)
第一実施形態と同様に、二液を混合して反応を開始させた発泡材Hを吐出する吐出器60(図1(A)参照)を前側フロアパネル230の挿入孔233から挿入する。吐出器60の先端部62(図1(A)参照)から発泡材Hを吐出し、後側フロアパネル250のリインフォース部220の底部222の注入孔223から発泡材Hを注入してU字状閉断面空間40に充填する。発泡材Hは、注入孔223からU字状閉断面空間40の先端部42に向かって充填されていく。
このときリインフォース部220のフランジ部226、227には、排出孔225が形成されているので、排出孔225から空気が押し出されて排出され、U字状閉断面空間40の先端部42の圧力上昇が抑制される。よって、U字状閉断面空間40の先端部42に空気が残ることなく発泡材Hが隙間無く充填される。
更に、排出孔225から発泡材Hから排出され(はみ出して流れ出し)、リインフォース部220のフランジ部226、227と前側フロアパネル230の端部236、接合部237と間の隙間に発泡材Hが充填されると共に、発泡材Hが逆台形状閉断面空間50に若干はみ出す。
なお、第一実施形態と同様に、接合部位の外側(スポット溶接された部位(図の×印)の外側)(図1(B)の部位Sを参照)には、接着剤等が塗布されシールされているので、接合部位の外側への発泡材Hのはみ出しは防止されている。
(作用及び効果)
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
第一実施形態と同様に、U字状閉断面空間40に隙間無く発泡材Hが充填され、また、図1(B)に示す一点破線で囲まれた補強部位52全体に発泡材Hが設けられることで、車両構成部材100の剛性が効果的に向上する。
また、後側フロアパネル250は、発泡材Hが充填されることで剛性を向上させるU字状閉断面空間40を形成するリインフォース部220と、実質的に車両フロア201を構成するフロア部252と、で構成されている。つまり、後側フロアパネル250は、U字状閉断面空間40の形成と、車両フロア201の構成と、の二つの機能を有している。
ここで、発泡材Hを充填して剛性を向上させていない図4(A)に示す第三比較例の車両構成部材920について説明する。
車両構成部材920は、アウタパネル(フロアクロス)10と、車両フロア201を構成する前側フロアパネル230及び後側フロアパネル550と、を含んで構成されている。そして、アウタパネル10のフランジ部16と、後側フロアパネル550の端部556及び接合部557と、前側フロアパネル230の端部236及び接合部237と、が重ね合わされてスポット溶接(図の×印)によって接合されている。
このような、車両構成部材920において、発泡材Hを充填し、剛性を向上させる場合、図4(A)に示す後側フロアパネル550を、本実施形態の図4(B)に示すフロア部252とリインフォース部220とを有する後側フロアパネル250に変更すればよい。別の観点から説明すると、後側フロアパネル550にリインフォース部220を形成すればよい。
したがって、本実施形態の車両構成部材200は、第三比較例の車両構成部材920に対して、部品点数を増やすことなくU字状閉断面空間40を形成することができると共に、U字状閉断面空間40に隙間無く発泡材Hを充填し剛性を向上させることができる。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、第一実施形態では、インナパネル30は、図における左右方向の幅は、アウタパネル10と略同じ幅であったが、これに限定されない。アウタパネル10よりも左右方向外側に延在するパネル状の接合部材、例えば、フロアパネルであってもよい。
また、上記実施形態では、接合部材の一例であるインナパネル30は平板状(フラット)であったが、これに限定されない。例えば、接合部材は、車外方向を開口側とする断面ハット形状とされ、断面ハット形状のフランジ部が補強部材のフランジ部に接合されると共に断面ハット形状の底部に挿入孔が形成された構成であってもよい。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10 アウタパネル(パネル部材)
16 フランジ部
20 リインフォース(補強部材)
22 底部
23 注入孔
25 排出孔
26 フランジ部
30 インナパネル(接合部材)
33 挿入孔
40 U字状閉断面空間(U字状空間)
50 逆台形状閉断面空間(接合部側空間)
60 吐出器
100 車両構成部材
200 車両構成部材
201 車両フロア
220 リインフォース部(補強部材)
222 底部
223 注入孔
225 排出孔
226 フランジ部
227 フランジ部
230 前側フロアパネル(接合部材)
233 挿入孔
252 フロア部(延在部)
H 発泡材

Claims (3)

  1. 断面形状がハット形状とされたパネル部材と、
    前記パネル部材とフランジ部同士が接合され、前記パネル部材との間に断面形状がU字形状とされたU字状空間を形成する断面形状がハット形状とされた補強部材と、
    前記補強部材の前記フランジ部に接合され、前記補強部材との間に接合部材側空間を形成する接合部材と、
    前記補強部材の底部に形成された注入孔と、
    前記接合部材における前記注入孔と対向する部位に形成された挿入孔と、
    前記補強部材の前記フランジ部における前記パネル部材の前記フランジ部との接合部位よりも内側に形成された排出孔と、
    前記パネル部材と前記補強部材との間の前記U字状空間に充填された発泡材と、
    を備える車両構成部材。
  2. 前記補強部材には、一方の前記フランジ部から外側に延在する延在部が形成され、
    前記接合部材は、前記補強部材の他方のフランジ部よりも外側に延在し、
    前記補強部材の前記延在部と前記接合部材とで、車両フロアが構成されている、
    請求項1に記載の車両構成部材。
  3. 断面形状がハット形状とされたパネル部材と、
    前記パネル部材とフランジ部同士が接合され、前記パネル部材との間に断面形状がU字形状とされたU字状空間を形成する断面形状がハット形状とされた補強部材と、
    前記補強部材の前記フランジ部に接合され、前記補強部材との間に接合部材側空間を形成する接合部材と、
    前記補強部材の底部に形成された注入孔と、
    前記接合部材における前記注入孔と対向する部位に形成された挿入孔と、
    前記補強部材の前記フランジ部における前記パネル部材の前記フランジ部との接合部位よりも内側に形成された排出孔と、
    を有する車両構成部材に適用され、
    発泡材を吐出する吐出器を前記接合部材の前記挿入孔から挿入し、前記補強部材の前記注入孔から前記発泡材を注入し前記補強部材の前記フランジ部の前記排出孔から前記発泡材を排出して前記U字状空間に前記発泡材を充填する車両構成部材への発泡材の充填方法。
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