JP6361786B2 - 有機化合物の精製方法 - Google Patents
有機化合物の精製方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6361786B2 JP6361786B2 JP2017109311A JP2017109311A JP6361786B2 JP 6361786 B2 JP6361786 B2 JP 6361786B2 JP 2017109311 A JP2017109311 A JP 2017109311A JP 2017109311 A JP2017109311 A JP 2017109311A JP 6361786 B2 JP6361786 B2 JP 6361786B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- organic compound
- mixture
- group
- hydrogen fluoride
- sio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
- C07C67/48—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C67/60—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by treatment giving rise to chemical modification
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C69/00—Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
- C07C69/62—Halogen-containing esters
- C07C69/63—Halogen-containing esters of saturated acids
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
前記混合物にアルカリを加える工程Bと、
を具備する、有機化合物の精製方法。
項2.前記有機化合物が、下記一般式(1)
RACOORB (1)
(式中、RA及びRBは有機基であり、RA及びRBはそれぞれ互いに同一又は異なっていてもよい)
で表されるエステル化合物である、項1に記載の有機化合物の精製方法。
項3.前記式(1)で表される有機エステル化合物において、RA及びRBはアルキル基、ハロゲン化アルキル基、エーテル性酸素原子含有アルキル基、又は、一以上のハロゲン原子で置換されたエーテル性酸素原子含有アルキル基である、項2に記載の有機化合物の精製方法。
項4.前記工程Bにおいてアルカリを加えた後に、蒸留、ろ過及び分液の群から選ばれる少なくとも1種の処理を行う工程Cを具備する、項1〜3のいずれか1項に記載の有機化合物の精製方法。
項5.前記工程Bの前に、前記工程Aで得られた混合物に有機溶媒を加えて抽出処理をした後、前記混合物を含む前記有機溶媒の層を取り出す分液工程を具備する、項1〜4のいずれか1項に記載の有機化合物の精製方法。
項6.一般式(1)において、RAがHCF2であり、RBが炭素数1〜4のアルキル基である、項3に記載の有機化合物の精製方法。
項7.前記SiO2を含む材料が珪石粉末及びシリカゲルの群から選ばれる少なくとも1種である、項1〜6のいずれか1項に記載の有機化合物の精製方法。
項8.前記アルカリが、炭酸水素金属塩及び金属アルコキシドの群から選ばれる少なくとも1種である、項1〜7のいずれか1項に記載の有機化合物の精製方法。
項9.前記混合物は、有機化合物と、フッ化水素とを含む混合液に、SiO2を含む材料を添加することで調製される、項1〜8のいずれか1項に記載の有機化合物の精製方法。
項10.前記有機溶媒が炭素数8〜16の直鎖又は分岐状のアルカン及び炭素数8〜16の直鎖又は分岐状のアルケンの群から選ばれる少なくとも1種である、項5に記載の有機化合物の精製方法。
項11.項1〜10のいずれか1項に記載の工程A及び工程Bを含む精製工程を備える、有機化合物の製造方法。
RACOORB (1)
(式中、RA及びRBは有機基であり、RA及びRBはそれぞれ互いに同一又は異なっていてもよい)で表されるエステル化合物が例示される。
RACF2ORB (2)
(式中、RA及びRBは式(1)と同義であり、RA及びRBはそれぞれ互いに同一又は異なっていてもよい)
で表される化合物を出発原料として製造することができる。
RONa + HF → NaF +ROH
(Rは式(1)と同義であり、特に、炭素数1〜4のアルキル基が好ましい)により、HFを除去することができる。しかも、この反応では水の生成が抑制され、ROH(アルコール)が生成する。このROHは蒸留等の操作によって、水に比べて容易に分離することができるので、アルカリがナトリウムアルコキシドである場合は、HFをより簡便な方法で除去することが可能となる。
コンデンサーを取り付けたハステロイ製500mLオートクレーブに、シリカゲル60gを仕込み、フッ化水素20質量%を含むジフルオロ酢酸エチル300g(フッ化水素として3.0mol、ジフルオロ酢酸エチルとして1.93molを含む)を室温でゆっくりと滴下して混合物を調製した。オートクレーブ内の上記混合物を50℃で6時間加熱撹拌した後、室温まで冷却した。
コンデンサーを取り付けたハステロイ製500mLオートクレーブに、シリカゲル60gを仕込み、フッ化水素20質量%を含むジフルオロ酢酸エチル300g(フッ化水素として3.0mol、ジフルオロ酢酸エチルとして1.93molを含む)を室温でゆっくりと滴下して混合物を調製した。オートクレーブ内の上記混合物を50℃で6時間加熱撹拌した後、室温まで冷却した。
コンデンサーを取り付けたハステロイ製500mLオートクレーブに、シリカゲル60gを仕込み、フッ化水素20質量%を含むジフルオロ酢酸エチル300g(フッ化水素として3.0mol、ジフルオロ酢酸エチルとして1.93molを含む)を室温でゆっくりと滴下して混合物を調製した。オートクレーブ内の上記混合物を50℃で6時間加熱撹拌した後、室温まで冷却した。
コンデンサーを取り付けたハステロイ製500mLオートクレーブに、シリカゲル60g、1−エトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン300g、エタノール19.0gを仕込み、内温を50℃に加熱した。その後、98%硫酸100.8gを滴下した。オートクレーブを50℃で18時間加熱撹拌した後、さらにエタノール28.4gを加え50℃で5時間加熱撹拌した。得られた反応混合物(粗生成物)を室温まで冷却した。
工程Bにおいて、5%NaHCO3水溶液200gの代わりにNaHCO3を15gに変更したこと以外は実施例4と同様の方法でジフルオロ酢酸エチルを得た(192g、収率75%)。ジフルオロ酢酸エチル中、Fイオン濃度は13ppmであった。
工程Bにおいて、NaHCO315gの代わりにナトリウムエトキシド5gに変更したこと以外は実施例5と同様の方法でジフルオロ酢酸エチルを得た(198g、収率78%)。ジフルオロ酢酸エチル中、Fイオン濃度は11ppmであった。
コンデンサーを取り付けたハステロイ製500mLオートクレーブに、シリカゲル60g、1−エトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン300g、エタノール19.0gを仕込み、内温を50℃に加熱した。その後、98%硫酸100.8gを1時間かけて滴下した。オートクレーブを50℃で18時間加熱撹拌した後、さらにエタノール28.4gを加え50℃で5時間加熱撹拌した。得られた反応混合物(粗生成物)を室温まで冷却した。
コンデンサーを取り付けたハステロイ製500mLオートクレーブに、シリカゲル60gを仕込み、フッ化水素20質量%を含むジフルオロ酢酸エチル300g(フッ化水素として3.0mol、ジフルオロ酢酸エチルとして1.93molを含む)を室温でゆっくりと滴下して混合物を調製した。オートクレーブ内の上記混合物を60℃で1時間加熱撹拌した後、室温まで冷却した。
コンデンサーを取り付けたハステロイ製500mLオートクレーブに、シリカゲル60g、1−エトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン300g、エタノール19.0gを仕込み、内温を50℃に加熱した。その後、98%硫酸100.8gを滴下した。オートクレーブを50℃で18時間加熱撹拌した後、さらにエタノール28.4gを加え50℃で5時間加熱撹拌した。得られた反応混合物(粗生成物)を室温まで冷却した。
Claims (7)
- 有機化合物と、フッ化水素と、SiO2を含む材料とを含む混合物を調製する工程Aと、
前記混合物にアルカリを加える工程Bと、
を具備し、
前記有機化合物が、下記一般式(1)
RACOORB (1)
(式中、RAがHCF2であり、RBが炭素数1〜4のアルキル基である)
で表されるエステル化合物であり、
前記アルカリが炭酸水素金属塩及び金属アルコキシドの群から選ばれる少なくとも1種である、有機化合物の精製方法。 - 前記工程Bにおいてアルカリを加えた後に、蒸留、ろ過及び分液の群から選ばれる少なくとも1種の処理を行う工程Cを具備する、請求項1に記載の有機化合物の精製方法。
- 前記工程Bの前に、前記工程Aで得られた混合物に有機溶媒を加えて抽出処理をした後、前記混合物を含む前記有機溶媒の層を取り出す分液工程を具備する、請求項1又は2に記載の有機化合物の精製方法。
- 前記SiO2を含む材料が珪石粉末及びシリカゲルの群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機化合物の精製方法。
- 前記混合物は、有機化合物と、フッ化水素とを含む混合液に、SiO2を含む材料を添加することで調製される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機化合物の精製方法。
- 前記有機溶媒が炭素数8〜16の直鎖又は分岐状のアルカン及び炭素数8〜16の直鎖又は分岐状のアルケンの群から選ばれる少なくとも1種である、請求項3に記載の有機化合物の精製方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の工程A及び工程Bを含む精製工程を備える、有機化合物の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016109948 | 2016-06-01 | ||
JP2016109948 | 2016-06-01 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017218447A JP2017218447A (ja) | 2017-12-14 |
JP6361786B2 true JP6361786B2 (ja) | 2018-07-25 |
Family
ID=60477617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017109311A Active JP6361786B2 (ja) | 2016-06-01 | 2017-06-01 | 有機化合物の精製方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6361786B2 (ja) |
CN (1) | CN109195941A (ja) |
WO (1) | WO2017209258A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017214336A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | ダイキン工業株式会社 | エステル化合物の製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3632243B2 (ja) * | 1994-07-28 | 2005-03-23 | 旭硝子株式会社 | ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法 |
JP2002179623A (ja) * | 2000-12-11 | 2002-06-26 | Asahi Glass Co Ltd | 精製された有機化合物の製造方法 |
JP2004307355A (ja) * | 2003-04-02 | 2004-11-04 | Daikin Ind Ltd | フルオロ−β−ジカルボニル化合物の精製方法 |
JP5526692B2 (ja) * | 2009-10-08 | 2014-06-18 | セントラル硝子株式会社 | 含フッ素カルボン酸エステルの製造方法 |
JP5807556B2 (ja) * | 2012-01-23 | 2015-11-10 | ダイキン工業株式会社 | ジフルオロ酢酸エステルの製造方法 |
JP6082339B2 (ja) * | 2013-11-21 | 2017-02-15 | 信越化学工業株式会社 | エッチング反応ガスの除害方法およびスクラバ装置 |
-
2017
- 2017-06-01 WO PCT/JP2017/020504 patent/WO2017209258A1/ja active Application Filing
- 2017-06-01 JP JP2017109311A patent/JP6361786B2/ja active Active
- 2017-06-01 CN CN201780033006.0A patent/CN109195941A/zh active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017214336A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-07 | ダイキン工業株式会社 | エステル化合物の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2017209258A1 (ja) | 2017-12-07 |
CN109195941A (zh) | 2019-01-11 |
JP2017218447A (ja) | 2017-12-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3632243B2 (ja) | ジフルオロ酢酸フルオリドおよびジフルオロ酢酸エステルの製造方法 | |
KR101249315B1 (ko) | 세보플루란의 제조방법 | |
KR20170010104A (ko) | 드라이 에칭 가스의 제조 방법 | |
AU2012295410B2 (en) | Process for the manufacturing of sevoflurane | |
KR101284659B1 (ko) | 1,2,2,2-테트라플루오로에틸 디플루오로메틸 에테르의제조방법 | |
JP6361786B2 (ja) | 有機化合物の精製方法 | |
EP3878845B1 (en) | Perfluoro(2-methylene-4-methyl-1,3-dioxolane) production method | |
JP2008162902A (ja) | ジフルオロ酢酸エステルの製造方法 | |
JP6834179B2 (ja) | エステル化合物の製造方法 | |
EP2408730A1 (en) | Process for the catalytic halogenation of a diol | |
JPWO2003008366A1 (ja) | ヘキサフルオロアセトン及びその水和物の製造方法 | |
EP2522652B1 (en) | Method for producing difluoroacetic acid ester | |
WO2016132805A1 (ja) | 含フッ素α-ケトカルボン酸エステル類の実用的な製造方法 | |
JP2008280304A (ja) | フルオロカルボン酸の製造方法 | |
RU2809145C9 (ru) | Фторлактон и способ его получения | |
JP2007070345A (ja) | ジフルオロ酢酸塩の製造方法 | |
RU2809145C2 (ru) | Фторлактон и способ его получения | |
JP4231999B2 (ja) | ω−ヨウ化含フッ素アルキルビニルエーテルの製造方法 | |
JPH08259502A (ja) | 2−トリフルオロメチル−3,3,3−トリフルオロプロピオン酸エステルの製造方法 | |
KR20170105599A (ko) | 불화 메틸의 제조 방법 | |
JP6341040B2 (ja) | 1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロアセチルアセトンの製造方法 | |
JPH08325179A (ja) | 2−トリフルオロメチル−3,3,3−トリフルオロプロピオン酸の製造方法及び1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法 | |
KR100361445B1 (ko) | 2,2,2-트리플루오로에틸 디플루오로메틸 에테르의 제조방법 | |
JP2022070150A (ja) | 含フッ素ジ塩化合物の製造方法及び含フッ素ビニル化合物の製造方法 | |
JPH03181432A (ja) | フロラール水和物の精製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20171010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171206 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180406 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20180423 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180529 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180611 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6361786 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |