JP6361180B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
Fin(フィン)FET(電界効果トランジスタ)は、MISFETの1つであり、シリコン基板の主面で垂直な方向に突出して形成されるフィン形の半導体突起を有している。また、シリコン基板の上には、半導体突起の下部を埋める素子分離絶縁膜が形成されている。半導体突起の一方の面からその裏側の他方の面にかけた領域の上には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成されている。半導体突起のうちゲート電極に覆われない両側部はソース/ドレイン領域となる。そのような構造のFinFETでは、プレーナ構造のMISFETに比べ、短チャネル効果による閾値のばらつきやリーク電流が抑制され、駆動電流を大きくすることが可能になる。
FinFETのチャネル領域において、圧縮歪み或いは伸張歪みが誘起されると、キャリアの移動度が高くなり、トランジスタ性能を向上させることが可能になる。チャネル領域に歪みを誘起する方法として、例えば次のような方法が知られている。
n型FinFETの形成方法として、まず、ポリシリコンから形成したゲート電極にP、As、Ge等の不純物を高濃度で注入し、さらにゲート電極の上にストレスライナー窒化膜を形成した後に、アニールする工程を含む方法が知られている。そのゲート電極は、高濃度の不純物が注入されることにより非晶質化するが、その後のアニール処理工程において結晶化し、体積膨張が生じる。ゲート電極の体積膨張は、その上に形成されたストレスライナー窒化膜によって抑制されるため、ゲート電極中に圧縮応力が蓄積する。ストレスライナー窒化膜はアニール後に除去されるが、除去後もポリシリコンゲート電極中に生じた圧縮応力は、グレインの形で残存する。このような方法によれば、ストレスライナー窒化膜を除去した後に、ポリシリコンゲート電極中に応力が残り、チャネル領域には、基板に垂直な方向に圧縮歪み、ゲート長方向に伸張歪みが誘起される。なお、そのようなゲート電極の歪みは、n型FinFETの性能を向上させるが、p型FinFETの性能向上には結びつかない。
チャネル領域における他の歪み誘起方法として、n型又はp型FinFETの半導体突起のソース/ドレイン領域の上に応力印加層を形成することにより、ソース/ドレイン領域に上から応力を印加してその中に歪みを生じさせる方法が知られている。応力印加層として、シリコンゲルマニウム層又は炭化シリコン層が形成される。これにより、ソース/ドレイン領域を介して応力印加層からチャネル領域に応力を印加し、キャリアの移動度を向上することが可能になる。応力緩和層の形成の前に、半導体突起の下部を囲む素子分離絶縁膜、即ちシリコン酸化膜の上にシリコン窒化物からなる皮膜が形成される。その皮膜は、成膜、研磨、エッチング等の処理により形成され、素子分離絶縁膜と応力印加層の間の隙間を埋めている。
特開2010−192588号公報 特開2009−239167号公報
上記のように、不純物注入によりゲート電極に歪みを与える方法により形成されるn型FinFETは、不純物イオンの注入によりゲート電極を非晶質化する際にGeイオンが薄いゲート絶縁膜を貫通してチャネル領域の結晶を損傷するおそれがある。また、ポリシリコンのゲート電極に歪みを与える方法は、p型FinFETに適用することができず、しかも金属製のゲート電極を使用するFinFETに適用することはできない。
また、半導体突起のソース/ドレイン領域の上に応力印加層を形成する構造を採用すると、上記のように素子分離絶縁膜と応力印可層の間に被膜を形成する工程が必要になる。さらに、応力印加層は、ソース/ドレイン領域の接合面に応力を印加しているので、接合面よりも下方の部分で応力は減衰する。
本発明の目的は、半導体フィンのチャネル領域への歪の印加を増大させることができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
本実施形態の1つの観点によれば、半導半導体基板の主面上に形成される絶縁膜から上方に突出する半導体フィンを形成する工程と、前記半導体フィンの上面及び側面の上にゲートを形成する工程と、前記ゲートの両側面に絶縁性のサイドウォールを形成する工程と、前記半導体フィンのうち前記ゲートの両側方で前記サイドウォールから露出したソース領域とドレイン領域の上面にイオン注入することによりアモルファス化し、アモルファス半導体層を形成する工程と、前記アモルファス半導体層の上にキャップ膜を形成する工程と、前記キャップ膜及び前記アモルファス半導体層を加熱することにより、前記アモルファス半導体層を結晶化する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解されるものである。
本実施形態によれば、チャネル領域への歪の印加を増大させることができる。
図1は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す平面図である。 図2は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す平面図である。 図3は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す平面図である。 図4は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図5は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図6は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図7は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図8は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図9は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図10は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図11は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図12は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図13は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図14は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図15は、第1実施形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 図16は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図17は、別の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
以下に、図面を参照して実施形態を説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は、第1実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す平面図であり、図4〜図11は、第1実施形態に係る半導体装置の形成工程を示す断面図である。
次に、図1(a)及び図4(a)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。なお、図4(a)の左側と右側のそれぞれは図1(a)のI−I線とII−II線に沿った断面を示している。
まず、図4(a)に示すように、半導体基板であるシリコン基板1の上に、第1絶縁膜2、第2絶縁膜3、第3絶縁膜4をCVD法により順に形成する。第1絶縁膜2として、シリコン基板1の主面を熱酸化することにより、酸化シリコン膜を例えば約5nmの厚さに形成する。第2絶縁膜3として、第1絶縁膜2と異なる材料の窒化シリコン膜を減圧(LP)CVD法により例えば約50nmの厚さに形成する。さらに、第3絶縁膜4として、第2絶縁膜3と異なる材料の酸化シリコン膜をCVD法により例えば約10nmの厚さに形成する。さらに、第3絶縁膜4の上に非晶質のカーボン(炭素)膜5をCVD法により例えば約100〜150nmの厚さに形成し、さらにカーボン膜5の上に無機絶縁膜として例えば窒化シリコン膜6をプラズマCVD法により例えば約30nmの厚さに形成する。
次に、窒化シリコン膜6の上に反射防止コーティング(BARC)膜7、フォトレジスト膜8を順に形成する。BARC膜7は、例えば、フォトレジスト膜8に向けて照射される特定波長の光、例えばArFエキシマレーザ光を吸収する色素を含む高分子樹脂を塗布することにより形成される。
次に、例えば、液浸ArFリソグラフィ法によりフォトレジスト膜8をパターニングする。これにより、図1(a)の平面図に示すように、シリコン基板1におけるp型FinFET形成領域Aとn型FinFET形成領域Bのそれぞれに、間隔をおいて平行な複数の直線状のパターンになるようにフォトレジスト膜8をパターニングする。ストライプ状のフォトレジスト膜8は、後述するフィン(Fin)形状の半導体突起を形成するための芯(コア)のピッチに対して約2倍のピッチ、例えば90nmのピッチで形成される。ストライプ状のフォトレジスト膜8の間のストライプ状の間隙は、例えば、ストライプ状のフォトレジスト膜8の幅にFin形状の半導体突起の幅を加えた幅を有している。その後
に、ストライプ状のフォトレジスト膜8に覆われない領域のBARC膜7をエッチングし、フォトレジスト膜8の平面形状をBARC膜7に転写する。
次に、図4(b)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。まず、平面ストライプ状のフォトレジスト膜8とBARC膜7をマスクにして窒化シリコン膜6をエッチングする。その後に、ストライプ状のフォトレジスト膜8から窒化シリコン膜6までの各層をマスクに使用し、カーボン膜5をエッチングする。カーボン膜5は、例えば、酸素(O)を含むガスを使用してRIE法によりエッチングされる。これにより、窒化シリコン膜6などの平面形状がカーボン膜5に転写される。カーボン膜5のエッチング終了時には、窒化シリコン膜6上のBARC膜7とレジスト膜8が酸素イオン等により除去される。
次に、図4(c)の二点鎖線で例示するように、カーボン膜5、窒化シリコン膜6のパターンの表面と第3絶縁膜4の上に、絶縁膜として窒化シリコン膜9をプラズマCVD法により例えば約10nmの厚さに形成する。その後、窒化シリコン膜9をエッチバックし、図4(c)の実線で例示するようにカーボン膜5の側壁にスペーサー9aとして残す。スペーサー9aの幅は例えば約10nm以下とする。エッチバックの際には、カーボン膜5の上の窒化シリコン膜6も同時にエッチングされ、除去される。
スペーサー9aは、後述するようにマスクとして使用され、図1(b)の破線に示すように、ストライプ状のカーボン膜5の端部にも形成されるが、この部分はマスクとして使用しないので除去する必要がある。除去の方法として、例えば、スペーサー9aのうち不要な部分に開口部を有するマスク(不図示)を第3絶縁膜4及びスペーサー9aの上に形成し、その後に開口部を通してスペーサー9aの一部をエッチングする方法を用いる。この場合、マスクとして1層のフォトレジストを形成してもよい。或いは、マスクとしてフォトレジスト/無機膜/フォトレジストの3段構造をパターニングして用いるトリレベル法や、BARCを使用して段差の緩和や下地からの反射を低減する手法などを適宜使用してもよい。
これにより、スペーサー9aは、図1(b)の平面図の実線で例示するように、複数のストライプ状のカーボン膜5の各々の両側面に残され、これらは以下のようにマスクとして使用される。
次に、図5(a)の断面図に例示するように、酸素を含むガスを使用してRIE法によりカーボン膜5を除去する。これにより、シリコン基板1のp型FinFET形成領域Aとn型FinFET形成領域Bのそれぞれの領域で、複数のスペーサー9aが第3絶縁膜4の上で間隙を介して残される。
次に、スペーサー9aをマスクに使用し、第3絶縁膜4をエッチングする。さらに、エッチングされた第3絶縁膜4をマスクに使用して第2絶縁膜3をエッチングする。さらに、エッチングされた第2絶縁膜3をマスクに使用し、第1絶縁膜2をエッチングする。これにより、図5(b)に例示するように、スペーサー9aの平面形状が第1、第2絶縁膜2、3に転写される。
スペーサー9aと第2絶縁膜3は窒化シリコン膜から形成されているため、第2絶縁膜3をエッチングする際に、スペーサー9aは第3絶縁膜4上から除去される。また、第1絶縁膜2と第3絶縁膜4は、酸化シリコン膜から形成されているので、第1絶縁膜2をエッチングする際に、第3絶縁膜4は第2絶縁膜3上から除去される。
スペーサー9aである窒化シリコン膜をマスクにして第3絶縁膜4である酸化シリコン膜2を選択的にドライエッチングする場合には、例えばパーフルオロシクロオレフィンを
含むガスを使用する。そのエッチングガスは、第2絶縁膜3をマスクにして第1絶縁膜3を選択的にドライエッチングする場合にも使用される。また、緩衝フッ酸を使用し、窒化シリコン膜に対して酸化シリコン膜を選択的にウエットエッチングしてもよい。
酸化シリコンの第3絶縁膜4をマスクに使用し、窒化シリコンの第2絶縁膜3を選択的にドライエッチングする場合には、エッチング用ガスとして、例えば、フッ化水素とフッ素を含むガスを使用する。また、酸化シリコン膜に対して窒化シリコン膜をリン酸により選択的にウエットエッチングしてもよい。
次に、図5(c)に例示するように、パターニングされた第2絶縁膜3をマスクとして使用し、シリコン基板1を例えば80nm〜120nm程度の範囲の深さとなるようにエッチングし、凹部1uを形成する。シリコン基板1のエッチング法として、例えば塩素含有ガスや臭素含有ガスを使用するRIE法が使用される。
これにより、p型FinFET形成領域Aとn型FinFET形成領域Bのそれぞれの凹部1u内で、第2絶縁膜3のパターンの下にフィン形の複数の半導体突起1a、1bが形成される。この状態の半導体突起1a、1bは、単結晶であり、p型FinFET形成領域Aとn型FinFET形成領域Bのそれぞれにおいて横の厚さ方向に間隔をおいて平行に複数形成される。
次に、シリコン基板1のうち凹部1uを有する側の主面の上に、素子分離絶縁膜10として例えば酸化シリコン膜をプラズマCVD法により形成する。素子分離絶縁膜10は、初期の状態で、第2絶縁膜3が完全に埋め込まれる高さまで形成される。
次に、図6(a)に例示するように、第2絶縁膜3の上面が露出するまで素子分離絶縁膜10をCMP法により研磨し、平坦化する。この場合、窒化シリコンの第2絶縁膜3は研磨ストッパーとして機能する。
次に、第2絶縁膜3である窒化シリコン膜を熱リン酸等によるウエットエッチングにより除去する。その後に、素子分離絶縁膜10を上からエッチバックすることにより、図6(b)の断面図と図1(c)の平面図に例示するように、素子分離絶縁膜10の高さを下げ、凹部1u内で半導体突起1a、1bを例えば約30nmの高さに露出させる。素子分離絶縁膜10のエッチングは、フッ素系ガスを使用するドライエッチング、或いは緩衝フッ酸(HF)によるウエットエッチング、或いはそれらの組み合わせで行われる。
ここで、p型FinFET形成領域Aの半導体突起1aのうち素子分離絶縁膜10から露出した部分を第1の半導体フィン1nとする。また、n型FinFET形成領域Bの半導体突起1bのうち素子分離絶縁膜10から露出した部分を第2半導体フィン1pとする。なお、半導体突起1a、1b上の酸化シリコンからなる第1絶縁膜2は、素子分離絶縁膜10のエッチング時に除去される。
図1(c)に例示する平面構造のp型FinFET形成領域Aとn型FinFET形成領域Bにおいて、半導体フィン1n、1pのうち長手方向のIII-III 線に沿った断面は図7(a)のようになる。また、図1(c)において、半導体フィン1n、1pのうちゲート電極が形成される領域のIV−IV線、V−V線に沿った断面は図7(b)、(c)のようになる。
なお、図7〜図9の(a)、(a)は、図1(c)におけるIII-III線に沿った位置の断面図である。また、図7〜図9の(b)、(b)は、図1(c)におけるIV−IV線に沿った位置の断面図、図7〜図9の(c)、(c)は、図1(c)におけるV
−V線に沿った位置の断面図である。
次に、図6(c)、図7(a)、(b)、(c)の断面図に例示するように、半導体フィン1n、1pの表面を酸化することにより、その表面に、犠牲絶縁膜として酸化シリコン膜11を例えば約5nmの厚さに形成する。
次に、図8(a)、(b)、(c)の断面図に例示するように、p型FinFET形成領域Aにおける第1の半導体フィン1nをn型化する一方、n型FinFET形成領域Bの第2の半導体フィン1pをp型化する。
第1の半導体フィン1nをn型化するために、例えば、p型FinFET形成領域Aの第1の半導体フィン1nを露出するとともに、n型FinFET形成領域Bの第2の半導体フィン1pを覆う形状のレジストパターン(不図示)をシリコン基板1の上に形成する。その状態で露出した第1の半導体フィン1n内に、まず、リン(P)イオンを120keV〜160keV程度の加速エネルギーで注入し、その後に、ヒ素(As)イオンを60keV〜100keV程度の加速エネルギーで注入する。P、Asはn型不純物である。
また、第2の半導体フィン1pをp型化するために、例えば、n型FinFET形成領域Bの第2の半導体フィン1pを露出するとともに、p型FinFET形成領域Aの第1の半導体フィン1nを覆う形状のレジストパターン(不図示)をシリコン基板1の上に形成する。その状態で露出した第2の半導体フィン1p内に、p型不純物であるホウ素(B)イオンを20keV〜50keV程度の加速エネルギーで注入する。
そのようなn型不純物とp型不純物のイオン注入はどちらが先でもよく、不純物を注入した後に、高速熱処理(RTA)によりシリコン基板1を加熱し、不純物を活性化するとともに、結晶をダメージから回復させる。
ところで、半導体フィン1n、1pの一部は電界効果トランジスタ(FET)のチャネル領域となる。このため、p型FinFET形成領域Aとn型FinFET形成領域Bのそれぞれの半導体フィン1n、1pの少なくとも一方で、閾値電圧調整のために上記の導電型(p型又はn型)とは逆の導電型の不純物イオンをさらに注入してもよい。
次に、図8(a)、(b)、(c)の断面図に例示する構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、犠牲絶縁膜であるシリコン酸化膜11を緩衝フッ酸により除去した後に、複数の半導体フィン1n、1pの表面を熱酸化し、ダミーゲート絶縁膜12a、12bを例えば1nm〜3nmの厚さに形成する。
複数の半導体フィン1n、1pの表面のダミーゲート絶縁膜12a、12bの厚さを異ならせてもよい。厚さを異ならせる方法として、例えば、まず、半導体フィン1n、1pの全ての表面に熱酸化法によりダミーゲート絶縁膜12a、12bを例えば厚めの5nm以上に形成する。続いて、シリコン基板1上にレジストパターンを形成することにより、ダミーゲート絶縁膜12a、12bを薄くしようとする領域の半導体フィン1n、1pを露出する一方、残りの半導体フィン1n、1pを覆う。そして、露出した半導体フィン1n、1pの表面のダミーゲート絶縁膜12a、12bを緩衝フッ酸により除去した後に、レジストパターンを除去する。ついで、半導体フィン1n、1pを熱酸化して、ダミーゲート絶縁膜12a、12bが除去された半導体フィン1n、1pの表面にダミーゲート絶縁膜12a、12bを1nm〜3nm程度に薄く再び形成する。なお、全ての半導体フィ
ン1n、1pを露出させることにより、既に形成されたダミーゲート絶縁膜12a、12bの厚さを増加させてもよい。
そのようなダミーゲート絶縁膜12a,12bを形成した後に、素子分離絶縁膜10及びダミーゲート絶縁膜12a、12bの上にアモルファスシリコン膜13をCVD法により例えば約100nmの厚さに形成する。さらに、アモルファスシリコン膜13の露出面を例えばCMP法により研磨してその厚さを例えば10nm〜30nm程度減らす一方、露出面の段差を緩和し、平坦化する。その後にアモルファスシリコン膜13の上に酸化シリコン膜14をCVD法により例えば約30nmの厚さに形成する。
次に、酸化シリコン膜14の上に、フォトレジストを塗布し、これに露光、現像等を施すことにより複数のレジストパターン15a、15bを形成する。レジストパターン15a、15bは、p型FinFET形成領域Aとn型FinFET形成領域Bにおいて半導体フィン1n、1pと交差する方向に長いゲート電極の平面形状を有し、半導体フィン1n、1pの長手方向に間隔をおいて複数形成される。また、パターニングの均一化のため、p型FinFET形成領域Aの第1の半導体フィン1nとn型FinFET形成領域Bの第2の半導体フィン1pの間の領域にもレジストパターン15a、15bが形成される。
次に、レジストパターン15a、15bをマスクにして酸化シリコン膜14をエッチングし、ゲート形状のレジストパターン15a、15bの平面形状を酸化シリコン膜14に転写する。酸化シリコン膜14は、例えばフッ素系ガスを使用するRIE法によりエッチングされる。
さらに、図9(a)、(b)、(c)に例示するように、パターニングされた酸化シリコン膜14をハードマスクに使用し、アモルファスシリコン膜13をエッチングし、酸化シリコン膜14のゲート電極の平面形状をアモルファスシリコン膜13に転写する。
これにより、p型FinFET形成領域Aとn型FinFET形成領域Bのそれぞれでパターニングされたアモルファスシリコン膜13をダミーゲート13a、13bとして適用する。アモルファスシリコン膜13のエッチングとして、例えば、塩素系ガスや臭素含有ガスなどを使用するRIE法が採用される。アモルファスシリコン膜13のパターニング後、残されたレジストパターン15a、15bを除去する。この状態の平面形状は、図2(a)に例示するようになる。
次に、図9(a)、(b)、(c)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、半導体フィン1n、1p、素子分離絶縁膜10、ダミーゲート13a、13b及び酸化シリコン膜14を覆う厚さの絶縁膜、例えば窒化シリコン膜を形成し、ついでその絶縁膜をエッチバックする。これにより、p型FinFET形成領域Aとn型FinFET形成領域Bのそれぞれのダミーゲート13a、13bの側壁上に絶縁膜を例えば10nm以下と薄く残し、それらを絶縁性の第1サイドウォールスペーサ16p、16nとする。その平面形状は例えば図2(b)のようになる。なお、サイドウォールスペーサは、サイドウォールとも称される。
次に、p型FinFET形成領域Aにおけるダミーゲート13a、酸化シリコン膜14及び第1サイドウォールスペーサ16pをマスクに使用し、第1の半導体フィン1n内にp型不純物、例えばホウ素イオンを注入する。これにより、半導体フィン1nのうちダミーゲート13pの両側方の領域に、LDD構造のp型エクステンション領域17s、17
dを形成する。さらに、p型エクステンション領域17s、17dの下に砒素(As)イオンを注入してポケット領域(不図示)を形成する。
また、n型FinFET形成領域Bにおけるダミーゲート13b、酸化シリコン膜14及び第1サイドウォールスペーサ16nをマスクに使用し、第2の半導体フィン1p内にn型不純物であるリン、ヒ素等のイオンを注入する。これにより、第2の半導体フィン1pのうちダミーゲート13bの両側方の領域に、LDD構造となるn型エクステンション領域18s、18dを形成する。さらに、n型エクステンション領域18s、18dの下に硼素(B)イオンを注入してポケット領域(不図示)を形成する。
p型不純物イオンとn型不純物イオンの打ち分けは、不純物を注入しない領域をレジストパターン(不図示)により覆うことにより行われる。なお、第1サイドウォールスペーサ16p、16nを形成することなくp型エクステンション領域17s、17d、n型エクステンション領域18s、18dを形成してもよい。なお、第1サイドウォールスペーサ16p、16nの横方向の厚さを調整してゲートに対するそれらの領域のオーバーラップ量を調整してもよい。p型不純物イオンとn型不純物イオンの注入は、どちらを先に行ってもよく、それらの注入後に、1000℃以下のスパイクアニールにより結晶性を回復させてもよい。
次に、図10〜図13に例示する工程を説明する。なお、図10〜図13の(a)、(a)は、図2(b)のIII-III線から見た断面図である。また、図10〜図13の(b)、(b)は、図2(b)のp型FinFET形成領域Aにおけるソース/ドレイン領域のVI−VI線の位置から見た断面図である。さらに、図10〜図13の(c)、(c)は、図2(b)のn型FinFET形成領域Bにおけるソース/ドレイン領域のVII−VII線の位置から見た断面図である。
次に、図10(a)、(b)、(c)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、半導体フィン1n、1p、素子分離絶縁膜10、酸化シリコン膜14及び第1サイドウォールスペーサ16a、16bの上に、絶縁膜として例えば窒化シリコン膜を形成する。この後、その窒化シリコン膜をエッチバックすることにより第1サイドウォールスペーサ16a、16bの上に第2サイドウォールスペーサ19a、19bを形成するとともに半導体フィン1n、1pの一部を露出させる。
第2サイドウォールスペーサ19a、19bは、第1サイドウォールスペーサ16a、16bとの合計の横方向の厚さが10nm〜20nm程度となるように形成される。なお、第1サイドウォールスペーサ16a、16bを形成しない場合には、第2サイドウォールスペーサ19a、19bの単独の厚さを10nm〜20nm程度とする。
その後、半導体フィン1n、1p、素子分離絶縁膜10、酸化シリコン膜14及び第2サイドウォールスペーサ19a、19bの上に、酸化シリコン膜20を約2nm〜5nm程度に薄く形成する。さらに、酸化シリコン膜20の上に、窒化シリコン膜21を10nm〜40nm程度に厚く形成する。
次に、シリコン基板1のうち、窒化シリコン膜21上にフォトレジストを塗布し、これに露光、現像等を施し、レジストパターン24を形成する。レジストパターン24は、図10(a)、(b)、(c)に例示するように、n型FinFET形成領域Bにおいて第2の半導体フィン1p等を含む全体を露出する開口部24aを有し、また、p型FinFET形成領域Aの第1の半導体フィン1n等を覆う。さらに、レジストパターン24をマスクにして、窒化シリコン膜21、酸化シリコン膜20をエッチングし、第2の半導体フィン1pの一部を露出させる開口部21aを形成する。これにより、残された窒化シリコン膜21、酸化シリコン膜20をハードマスクとして使用する。なお、少なくとも酸化シリコン膜20は、n型FinFET形成領域Bにおける第2サイドウォールスペーサ19bの上に、第3サイドウォールスペーサ20aとして残される。その後に、レジストパターン24を除去する。
次に、図11(a)、(b)、(c)に例示するように、開口部21a内の領域で、第3サイドウォールスペーサ20a、酸化シリコン膜14等をマスクに使用し、第2の半導体フィン1pのn型エクステンション領域の18s、18dの一部をエッチングする。これにより、n型FinFET形成領域B内の複数の第2の半導体フィン1pのn型エクステンション領域の18s、18dに凹部1vを形成する。
複数の第2の半導体フィン1pに形成された凹部1vは、素子分離絶縁膜10に入り込むような深さのリセス構造に形成されてもよい。この場合のエッチングは、反応ガスとして例えば塩素系ガスや臭素含有ガスを使用するドライエッチング、例えばRIE法によって行われる。
次に、図11(a)、(b)、(c)の断面図に例示するように、第2の半導体フィン1pの凹部1vの表面に、例えば、シリコン(Si)又は炭化シリコン(SiC)の第1半導体層31を選択エピタキシャル成長する。エピタキシャル成長法は、特に限定されるものではなく、例えば、分子線エピタキシー法、有機金属気相成長法、液相エピタキシー法などがある。シリコンの原料として、トリクロロシラン、ジクロロシランなどが使用される。炭素の原料として、プロパン、アセチレンなどが使用される。この場合、第1半導体層31が酸化シリコン膜14等の絶縁膜の上に成長しないように、原料ガスにエッチングガスである塩酸などを添加することが好ましい。
これにより、図11(c)の断面図に示したように、間隔をおいて形成された複数の第2の半導体フィン1pのそれぞれの凹部1v内で成長する第1半導体層31は、凹部1vを埋めるとともにその上方に厚さを増す。さらに、第1半導体層31は、図11(c)の断面と図2(c)の平面図に例示するように、第2の半導体フィン1pよりも横方向に厚く形成され、隣接する別の第1半導体層31に伸びて互いに接続する。これにより、第1半導体層31は、エクステンション領域18s、18dとともにソース/ドレイン領域32s、32dとなり、複数の第2の半導体フィン1pのソース/ドレイン領域32s、32dが第1半導体層31を介して繋がる構造となる。第1半導体層31は、凹部1v内とその周辺では単結晶となり、素子分離絶縁膜10の上では多結晶又は非晶質となる。
なお、第1半導体層31を形成する際、エクステンション領域18s、18dよりも高い濃度でn型不純物のリン(P)をその中にドープしてもよい。リン供給用ガスとして、例えばホスフィン(PH)を使用する。n型不純物は、後の工程で第1半導体層31内にイオン注入されてもよい。
次に、窒化シリコン膜21をリン酸などにより選択的にエッチングする。第3のサイドウォールスペーサ20aである酸化シリコン膜20の上に窒化シリコン膜21が残されている場合にはこれも除去される。その後に、酸化シリコン膜20、第3のサイドウォールスペーサ20aをフッ酸などにより選択的にエッチングし、除去する。
次に、図12(a)、(b)、(c)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、半導体フィン1n、1p、素子分離絶縁膜10、酸化シリコン膜14及び第2サイドウォールスペーサ19a、19bの上に、新たに酸化シリコン膜22を約2nm〜5nm程度に薄く形成する。さらに、酸化シリコン膜22の上に、窒化シリコン膜23を10nm〜40nm程度に厚く形成する。
次に、シリコン基板1のうち、窒化シリコン膜23上にフォトレジストを塗布し、これに露光、現像等を施し、レジストパターン(不図示)を形成する。このレジストパターンは、p型FinFET形成領域Aの全体の第1の半導体フィン1n、第2サイドウォールスペーサ19a等を露出する開口部を有するとともに、n型FinFET形成領域Bの全体を覆う形状を有する。さらに、そのレジストパターンをマスクにして、その開口部から露出した領域の窒化シリコン膜23、酸化シリコン膜22をエッチングし、p型FinFET形成領域Aの第1の半導体フィン1n等を露出させる開口部23aを形成する。このエッチングでは、第2サイドウォールスペーサ19aの上に少なくとも酸化シリコン膜22を残し、これを第4サイドウォールスペーサ22aとする。これによりパターニングされた窒化シリコン膜23、酸化シリコン膜22はハードマスクとして使用される。その後に、そのレジストパターン(不図示)を除去する。
さらに、開口部23aから露出したp型FinFET形成領域Aにおいて第2、第4サイドウォールスペーサ19a、22a、酸化シリコン膜14等をマスクに使用し、複数の第1の半導体フィン1nの一部をエッチングする。これにより、複数の第1の半導体フィン1nのうちダミーゲート13a及び第2、第4サイドウォールスペーサ19a、22aに覆われない領域に凹部1wが形成される。凹部1wは、素子分離絶縁膜10でリセスとなる深さに形成されてもよい。この場合のエッチングは、例えば塩素系ガス、臭素含有ガスを使用する例えばRIE法によってなされる。
次に、図12(a)、(b)、(c)の断面図に例示するように、第2の半導体フィン1pの凹部1wの表面に、第2半導体層33、例えば、シリコン(Si)又はシリコン・ゲルマニウム(SiGe)を選択エピタキシャル成長する。エピタキシャル成長法は、特に限定されるものではなく、例えば、分子線エピタキシー法、有機金属気相成長法、液相エピタキシー法などがある。シリコンの原料として、例えばトリクロロシラン、ジクロロシランなどが使用され、ゲルマニウムの原料として例えばフッ化ゲルマニウム( GeF)が使用される。また、第2半導体層33が酸化シリコン膜14等の絶縁膜の上に成長しないように、例えば、原料ガスにエッチングガスである塩酸などを添加することが好ましい。
これにより、間隔をおいて形成された複数の第1の半導体フィン1nのそれぞれの凹部1w内で成長する第2半導体層33は、凹部1wを埋めるとともにその上方に厚さを増す。さらに、第2半導体層33は、図12(b)の断面図と図3(a)の平面図に示したように、第1の半導体フィン1nよりも横方向に厚く形成され、隣接する別の第1の半導体フィン1nの第2の半導体層33に伸びて互いに接続される。第2半導体層33は、エクステンション領域17s、17dとともにソース/ドレイン領域34s、34dとなり、複数の第1の半導体フィン1nのソース/ドレイン領域34s、34dが第2半導体層33を介して接続する構造となる。第2半導体層33は、凹部1w内とその周辺では単結晶となり、素子分離絶縁膜10の上では多結晶又は非晶質となる。
このように、凹部1w内にSi又はSiGeの第2半導体層33を埋めると、第1の半導体フィン1nのうちダミーゲート13aの下のチャネル領域にストレス、即ち圧縮応力が加わる。なお、第2半導体層33を形成する際に、その中にp型不純物のホウ素(B)をドープしてもよい。ホウ素を供給するためのガスとして、例えば三フッ化ホウ素(BF)を使用する。
次に、マスクとして使用した窒化シリコン膜23を熱リン酸などにより選択的にエッチ
ングする。第4のサイドウォールスペーサ22aの酸化シリコン膜22の上に窒化シリコン膜23が残されている場合にはこれも除去される。その後に、第2半導体層33内にホウ素イオンを注入してもよい。なお、第2半導体層33の形成と同時にホウ素をドープする場合には、ホウ素イオン注入は必須ではない。
次に、図13(a)、(b)、(c)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、シリコン基板1の上にフォトレジストを塗布し、これに露光、現像等を施すことによりレジストパターン25を形成する。レジストパターン25は、p型FinFET形成領域Aの第2半導体層33等を露出する開口部25aを有し、n型FinFET形成領域Bの第1半導体層31を含む全体を覆う形状を有する。
さらに、レジストパターン25の開口部25aを通して第2半導体層33にGeイオンを注入することにより、第1の半導体フィン1nのソース/ドレイン領域34s、34dである第2半導体層33をアモルファス化する。アモルファス化のためのGeイオン注入は、加速エネルギーを例えば1keV〜10keVとし、ドーズ量を約5×1014/cm以上とする。この後に、第2半導体層33にn型不純物をイオン注入してもよい。
次に、図13(a)、(b)、(c)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、レジストパターン25を除去し、さらに第2サイドウォールスペーサ19a、19b、第1半導体層31等を覆っている酸化シリコン膜22等を緩衝フッ酸により除去する。その後に、p型FinFET形成領域Aとn型p型FinFET形成領域Bの第2サイドウォールスペーサ19a、19b、酸化シリコン膜4、第1半導体層31、第2半導体層33等の上に、加熱により収縮する膜、或いは下の膜の応力を押さえ込む膜であるキャップ膜26を形成する。キャップ膜26として、例えば、酸化シリコン膜26aをCVD法により5nm以下で0nmより厚く形成し、その上に窒化シリコン膜26bをCVD法により例えば20nm以上の厚さに形成し、これにより二層構造を形成する。なお、キャップ膜26である窒化シリコン膜26bの代わりに例えば炭化シリコン(SiC)膜を形成してもよい。
この後に、キャップ膜26の上にフォトレジストを塗布し、これに露光、現像等を施すことによりレジストパターン(不図示)を形成し、このレジストパターンを使用してキャップ膜26の窒化シリコン膜26bをドライエッチングする。これにより、次工程の加熱効果を生じさせない領域、例えば第1半導体層31とその周囲の領域の窒化シリコン膜26bを除去する一方、少なくとも第2半導体層33とその周辺を窒化シリコン膜26bにより覆う形状とする。
次に、シリコン基板1にスパイクアニールを施し、アモルファス化された第2半導体層33を再結晶化させ、多結晶層とする。この時、第2半導体層33の結晶化に伴い発生する応力により、ダミーゲート13aの下方の第1の半導体フィン1nのチャネル領域には圧縮応力が加えられる。この場合、キャップ膜26は、第1の半導体フィン1nと第2半導体層33を上と横と上斜めから包む構造となり、しかも熱により収縮するため、第2半導体層33からの応力を内部に閉じ込める力が作用することになる。従って、第2半導体層33の加熱により第1の半導体フィン1nのチャネル領域に加わる力は、キャップ膜26が存在しない場合に比べて増加する。しかも、第1の半導体フィン1nのチャネル領域の両側から圧縮応力を印可することができるので、キャリアである正孔の移動度を従来よりも高めることが可能になる。
スパイクアニールの後に、キャップ膜26を除去する。この場合、第2半導体層33の
結晶による応力は殆ど変化しないので、第1の半導体フィン1nに加わる圧縮応力はそのまま維持されることになる。なお、キャップ膜26で収縮する膜は窒化シリコン膜26bであり、その下の酸化シリコン膜26aを厚くすると加熱効果、即ち加熱ストレス増加効果は低下するため、酸化シリコン膜26aは5nm以下とすることが好ましい。
ところで、高温加熱時には、第1半導体層31も結晶化するので、第1半導体層31は第2の半導体フィン1pのチャネル領域に引張応力を加える。この場合、第1半導体層31の上とその周辺はキャップ膜26の窒化シリコン膜26bに覆われていないので、引張応力がキャップ膜26により吸収されず、チャネル領域への引張応力が低下することはない。
次に、図14(a)、(b)、(c)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、第2半導体層33等を覆うキャップ膜26、即ち窒化シリコン膜26aと酸化シリコン膜26bのそれぞれをウエットエッチング又はドライエッチングにより除去するが、残してもよい。
次に、第2サイドウォールスペーサ19a、19b、第1及び第2半導体層31、33等の上に、第1層間絶縁膜27として例えば酸化シリコン膜を高密度プラズマ(HDP)CVD法により形成する。これにより、第2サイドウォールスペーサ19a、19b、第1及び第2半導体層31、33等の周囲に形成される間隙を第1層間絶縁膜27により埋める。その間隙が狭く埋込不良が起きる場合は、形成条件などを変えて第2層間絶縁膜27を複数回に分けて形成してもよい。第1層間絶縁膜27の形成は、ダミーゲート13a、13bよりも高い位置まで形成される。この後に、第1層間絶縁膜27とその下の酸化シリコン膜14を例えばCMP法により研削し、ダミーゲート13a、13bの上面を露出させる。
次に、図14(a)、(b)、(c)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、ソース/ドレイン領域32s、32d、34s、34dの間のダミーゲート13a、13bを選択的に除去し、第1、第2サイドウォールスペーサ16n、16p、19a、19bの間に空間を形成する。ここで、半導体フィン1n、1pに重ならないダミーゲート13a、13bは、窒化シリコン膜(不図示)で覆うことにより残してもよいし、残さなくてもよく、図では残した状態を示している。その後に、ダミーゲート絶縁膜12a、12bを除去し、チャネル領域となる部分の半導体フィン1n、1pの上部を露出させる。
次に、第1、第2サイドウォールスペーサ16n、16p、19a、19bの間の空間から露出した半導体フィン1n、1pの上の面とその前後の側面の上に、ゲート絶縁膜35a、35bを形成する。ゲート絶縁膜35a、35bとして、例えば厚さ1nm程度の酸化シリコン膜を形成し、さらに厚さ3nm程度の酸化ハフニウムを形成する。この後、第2サイドウォールスペーサ19a、19bの間の空間にゲート電極36a、36bとなる導電材を充填する。導電材として、ゲート電極36a、36bの仕事関数を決定する窒化チタン、窒化タンタル、その他の金属などを形成する。この場合、金属の材料、組成、膜厚などを変えて、領域ごとに複数回に分けて金属を埋め込むことが望ましい。
金属が充填された後に第1、第2サイドウォールスペーサ16n、16p、19a、19bの間に空間が残る場合には、さらに、アルミニウムやタングステンなどの電気抵抗の低い金属を空間に埋め込んで、ゲート抵抗を下げることが望ましい。また、第2サイドウォールスペーサ19a、19bの間の領域から突出した金属はCMP法などにより研削し
、除去することによりゲート電極36a、36bを互いに電気的に分離する。これにより、p型FinFET形成領域Aには第1の半導体フィン1n、ゲート電極36aなどを含むp型FinFET30Aの基本構造が形成される。また、n型FinFET形成領域Bには、第2の半導体フィン1p、ゲート電極36bなどを含むn型FinFET30Bの基本構造が形成される。なお、ダミーゲート13a,13bを多結晶化してゲート電極として使用してもよい。
次に、図15(a)〜(e)の断面図と図3(b)の平面図に例示する構造を形成するまでの工程を説明する。図15(a)は、図3(b)のIII-III線断面図、図15(b)、(c)は、図3(b)のVI−VI、VII-VII線断面図、図15(d)は、p型FinFET形成領域Aのゲート電極36aが形成される部分の断面図、図15(e)は、n型FinFET形成領域Bのゲート電極36bが形成される部分の断面図である。
まず、ゲート電極36a、36b、第1層間絶縁膜27等の上に第2層間絶縁膜37を形成する。その後に、第1、第2層間絶縁膜27、37をパターニングしてソース/ドレイン領域32s、32d、34s、34dのそれぞれの上にコンタクトホール38a〜38c、39a〜39cを形成する。p型FinFET形成領域Aにおけるコンタクトホール38a〜38cは、図3(b)に例示するように、複数の第1の半導体フィン1nのソース/ドレイン領域34s(34d)を跨ぐ領域に形成された第2半導体層33の上に形成される。n型FinFET形成領域Bも同様である。なお、図示していないが、ゲート電極36a、36bの上にもコンタクトホールが別に形成される。
コンタクトホール38a〜38c、39a〜39c内には、チタン、窒化チタン、タングステン等の金属を充填して導電性プラグ41a、41b、42a、42bを形成する。その後、さらに第2層間絶縁膜37の上に配線43a〜43dを形成する。その後に、層間絶縁膜(不図示)、ビア(不図示)等を繰り返して形成する。
以上述べたように本実施形態では、第1の半導体フィン1nのうちダミーゲート13a及びサイドウォールスペーサ16a、19aを含む領域の左右の両側に凹部1wを形成している。さらに、凹部1wには、第2半導体層33としてSi又はSiGe膜を形成し、その後にGeイオン注入により第2半導体層33をアモルファス化している。次いでアモルファス化したGe含有の第2半導体層33の上面から側面の上にキャップ膜26を形成している。さらに、第2半導体層33を加熱して結晶化することにより、第1の半導体フィン1nのうち両端側からダミーゲート13aの下のチャネル領域に圧縮応力を加える。この場合、加熱されたキャップ膜26は収縮又は固定するので、キャップ膜26によって第2半導体層33の応力を内部に押さえ込み、第2半導体層33からチャネル領域への圧縮応力を増加させる。このような圧縮応力を受ける第1の半導体フィン1nのチャネル領域では、キャリアである正孔の移動度が増大する。
また、第1の半導体フィン1nの凹部1wに形成された第2半導体層33は、凹部1wの横方向にはみ出して形成されている。このため、第1の半導体フィン1nのソース/ドレイン領域34s、34dに凹部1wを形成せずにイオン注入によりアモルファス化した場合に比べ、ソース/ドレイン領域34s、34dの体積が増え、高温加熱による結晶化時に第2半導体層33のチャネル領域に加える応力を大きくすることができる。
また、複数の第1の半導体フィン1nの凹部1wに形成される第2半導体層33は、互いに接続するように形成されている。このため、第1の半導体フィン1nの横方向に成長する互いの第2半導体層33が一体化し、第1の半導体フィン1nから横方向に加わる応力が外部に逃げにくくなり、チャネル領域にかかる圧縮応力を大きくすることができる。さらに、第1の半導体層1nのダミーゲート13aにはGeイオンを注入していないので
、チャネル領域の結晶が劣化するおそれがない。
なお、第2半導体層33が結晶化された後は、その内部の応力が蓄積された状態となるので、キャップ膜26を除去しても、第1の半導体フィン1nのチャネル領域に加わる応力が解除されることはない。また、上記の工程では、p型FinFET形成領域Aの第2半導体層33とn型FinFET形成領域Bの第1半導体層31を別々に形成したが同時にエピタキシャル成長させてもよい。この場合には、第1、第2半導体層31、33の材料としてSi又はSiCを適用する。
(第2の実施の形態)
図16は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
まず、図11に示したように、n型FinFET形成領域Bの半導体フィン1pのうちダミーゲート13b及びサイドウォールスペーサ16b、19bの両側に凹部1vを形成した後、第1半導体層31としてSi膜又はSiC膜を形成する。その後、p型FinFET形成領域Aを覆っている窒化シリコン膜21、酸化シリコン膜22を上記と同様な方法により除去する。
次に、図16(a)、(b)、(c)に示すように、シリコン基板1の主面側にフォトレジストを塗布し、これに露光、現像等を施すことによりレジストパターン45を形成する。レジストパターン45は、p型FinFET形成領域Aの第1の半導体フィン1nを露出する開口部45aを有し、さらにn型FinFET形成領域Bの半導体フィン1pを含む全体を覆う。
この後に、レジストパターン45をマスクに使用し、p型FinFET形成領域Aの第1の半導体フィン1nのうちダミーゲート13a及びサイドウォールスペーサ16b、19bに覆われていない部分にGeイオンを注入する。これにより、p型エクステンション領域17s、17dをアモルファス化し、その領域をストレス印加領域1s、1dとする。本実施形態では、第2半導体層33を形成しない点で第1実施形態と異なる。
次に、レジストパターン45をマスクにし、p型不純物、例えば硼素(B)イオンを第1の半導体フィン1nのストレス印加領域1s、1dに注入する。その後に、レジストパターン45を除去する。さらに、p型FinFET形成領域Aをレジストパターン(不図示)で覆いながら、n型FinFET形成領域Bの半導体フィン1pの第1半導体層31内にn型不純物としてリン(P)イオンを注入する。その後に、レジストパターンを除去する。なお、第1半導体層31へのn型不純物イオン注入は、p型FinFET形成領域A内の半導体フィン1aのp型エクステンション領域17s、17dをアモルファス化する前に行ってもよい。
次に、図16(a)、(b)、(c)に示すように、p型FinFET形成領域Aの第1の半導体フィン1n、ダミーゲート13a等の上にキャップ膜26を形成する。キャップ膜26は、第1実施形態と同様に、例えば酸化シリコン膜26a、窒化シリコン膜26bの二層構造とする。この場合、n型FinFET形成領域Bの第2の半導体フィン1p、ダミーゲート13b等の上の窒化シリコン膜26bは第1実施形態と同様に除去される。
この状態で、第1実施形態と同様に、高温加熱処理としてスパイクアニールをシリコン基板1、キャップ膜26等に施す。これにより、第1の半導体フィン1nにおいて、ストレス印加領域1s、1dが再結晶化されるので、第1実施形態と同様に、ダミーゲート13aの下方のチャネル領域に圧縮応力が加わる。その加熱時には、キャップ膜26の窒化シリコン膜26bが熱により収縮するので、第1の半導体フィン1nのストレス印加領域
1s、1dが押さえられ、ストレス印加領域1s、1dからチャネル領域に加えられる圧縮応力が増加する。
その後、第1実施形態と同様に、キャップ膜26を除去する。これにより露出したストレス印加領域1s、1dは、結晶化によりその内部に応力が蓄積された状態となるので、キャップ膜26を除去しても、チャネル領域に加わる応力が解除されることはない。また、ストレス印加領域1s、1dは、エクステンション領域17s、17dとともにソース/ドレイン領域34s、34dとなる。そのようにストレス印加領域1s、1dを結晶化した後に第1実施形態と同様な工程を施し、半導体装置を形成する。
以上のように本実施形態では、第1の半導体フィン1nのうちダミーゲート13aの両側方のエクステンション領域の17s、17dの一部をGeイオン注入によりアモルファス化し、ストレス印加領域1s、1dを形成している。次いで、第1の半導体フィン1n上にキャップ膜26を形成し、アモルファス化したGe含有のストレス印加領域1s、1dをキャップ膜26で覆うようにしている。さらに、ストレス印加領域1s、1dを高温で加熱して結晶化して多結晶とすることにより、第1の半導体フィン1nのチャネル領域に圧縮応力を印加する。この場合、キャップ膜26は熱により収縮するので、キャップ膜26により第1の半導体フィン1nを押さえ、第1の半導体フィン1nのストレス印加領域1s、1dの再結晶化時に生じたストレスが周囲に逃げることを防止することができる。このような圧縮応力を受けた第1の半導体フィン1nのチャネル領域では、圧縮応力がない構造に比べて、キャリアである正孔の移動度が大きくなる。
ところで、ストレス印加領域1s、1dは、第1実施形態の第2半導体層33のように複数の第1の半導体フィン1n同士が一体化するような横方向の厚みを有していないので、チャネル領域へのストレスの応力は第1実施形態に比べて低減する。しかし、本実施形態によれば、半導体フィン1pに凹部1wを形成したり、半導体をエピタキシャル成長したりするなどの工程が不要になるので、スループットを向上することができる。
(その他の実施形態)
図17(a)、(b)、(c)に例示するように、n型FinFET形成領域Bの半導体フィン1pをアモルファス化せずに、そのままn型不純物をイオン注入してn型高不純物領域1x、1yを形成し、ソース/ドレイン領域32s、32dとして使用してもよい。このように、n型FinFET30Bのソース/ドレイン領域34s、34dの形成方法は特に限定されるものではない。
また、p型FinFET形成領域Aの第1の半導体フィン1nにおいて、ダミーゲート13a及びサイドウォールスペーサ19aから露出する部分にSi層、SiGe層の半導体層を形成し、縦横方向の半導体の厚さを増してもよい。この場合、その半導体層とその下の部分の半導体フィン1nにGeイオンを注入してアモルファス化する。その後に、上記の実施形態と同様に、アモルファス化された領域をキャップ膜26で覆い、その領域を再結晶化して多結晶化してチャネル領域に圧縮応力を加えてもよい。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈され、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、組合せ、置換および変形を施すことができると理解される。
次に、本発明の実施形態について特徴を付記する。
(付記1)半導体基板の主面上に形成される絶縁膜から上方に突出して形成される半導体フィンと、前記半導体フィンの上面及び側面の上に、ゲート絶縁膜を介して形成されるゲート電極と、前記ゲート電極の側面に形成される絶縁性サイドウォールと、前記半導体フィンにおいて、前記ゲート電極の両側方で前記絶縁性サイドウォールから露出したソース領域とドレイン領域に形成され、前記ゲート電極の下方のチャネル領域に圧縮応力を加えるp型の多結晶半導体層と、を有する半導体装置。
(付記2)前記多結晶半導体層は、前記半導体フィンに形成された凹部に形成され、前記半導体フィンから横方向に突出する厚さに形成されていることを特徴とする付記1に記載の半導体装置。
(付記3)前記半導体フィンは間隔を置いて横方向に複数形成され、複数の前記半導体フィンに形成された前記多結晶半導体層は互いに接続していることを特徴とする付記1又は付記2に記載の半導体装置。
(付記4)半導体基板の主面上に形成される絶縁膜から上方に突出する半導体フィンを形成する工程と、前記半導体フィンの上面及び側面の上にゲートを形成する工程と、前記ゲートの両側面に絶縁性のサイドウォールを形成する工程と、前記半導体フィンのうち前記ゲートの両側方で前記サイドウォールから露出したソース領域とドレイン領域にイオン注入することによりアモルファス化し、アモルファス半導体層を形成する工程と、前記アモルファス半導体層上にキャップ膜を形成する工程と、前記キャップ膜及び前記アモルファス半導体層を加熱することにより、前記アモルファス半導体層を結晶化する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記5)前記キャップ膜は前記加熱により収縮する材料から形成されていることを特徴とする付記4に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6)前記ソース領域と前記ドレイン領域は、前記半導体フィンに凹部を形成し、前記凹部に半導体層を形成した領域を含むことを特徴とする付記4又は付記5に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7)前記半導体層は、前記半導体フィンから横方向にはみ出して形成されることを特徴とする付記6に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8)前記半導体フィンは前記半導体基板の上で間隔をおいて複数形成され、複数の前記半導体フィンのそれぞれに形成される前記半導体層は互いに接続されることを特徴とする付記6又は付記7に記載の半導体装置の製造方法。
(付記9)前記半導体フィンはシリコンから形成され、前記半導体層はシリコンゲルマニウム層から形成されることを特徴とする付記6乃至付記8のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記10)前記イオン注入は、ゲルマニウムイオン注入であることを特徴とする付記4乃至付記9のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記11)前記アモルファス半導体層を結晶化した後に前記ゲートを除去し、前記サイドウォールの間に空間を形成する工程と、前記空間を通して前記半導体フィンの上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記空間内の前記ゲート絶縁膜の上に金属膜を充填してゲート電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする付記4乃至付記10のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記12)前記キャップ膜は、n型電界効果トランジスタが形成される領域では除去されることを特徴とする付記4乃至付記11のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)前記キャップ膜は、前記アモルファス半導体層を加熱した後に除去されることを特徴とする付記4乃至付記12に記載の半導体装置の製造方法。
1 シリコン基板
1u、1v、1w
1a、1b
1n、1p 半導体フィン
2、3、4 絶縁膜
5 カーボン膜
6 窒化シリコン膜
9a BARC膜
10、11、14 酸化シリコン膜
12a、12b ダミーゲート絶縁膜
13a、13b ダミーゲート
16a、16b、19a、19b、20a サイドウォールスペーサ
17s、17d、18s、18d
20、22 酸化シリコン膜
21、23 窒化シリコン膜
25 レジストパターン
26 キャップ膜
26a 酸化シリコン膜
26b 窒化シリコン膜
27、37 層間絶縁膜
30A p型FinFET
30B n型FinFET
35a、35b ゲート絶縁膜
36a、36b ゲート電極
31、33 半導体層
32s、32d、34s、34d ソース/ドレイン領域
36a、36b ゲート電極
A p型FinFET形成領域
B n型FinFET形成領域

Claims (4)

  1. 半導体基板の主面上に形成される絶縁膜から上方に突出する半導体フィンを形成する工程と、
    前記半導体フィンの上面及び側面の上にゲートを形成する工程と、
    前記ゲートの両側面に絶縁性のサイドウォールを形成する工程と、
    前記半導体フィンのうち前記ゲートの両側方で前記サイドウォールから露出したソース領域とドレイン領域の上面にイオン注入することによりアモルファス化し、アモルファス半導体層を形成する工程と、
    前記アモルファス半導体層の上にキャップ膜を形成する工程と、
    前記キャップ膜及び前記アモルファス半導体層を加熱することにより、前記アモルファス半導体層を結晶化する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記キャップ膜は前記加熱により収縮する材料から形成されていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ソース領域と前記ドレイン領域は、前記半導体フィンに形成された凹部に半導体層を形成した領域を含むことを特徴とする請求項又は請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体フィンは前記半導体基板の上で間隔をおいて複数形成され、複数の前記半導体フィンのそれぞれに形成される前記半導体層は互いに接続されることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
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