JP6360843B2 - ばね力制御機構を備えたテンショナ - Google Patents

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Description

本発明は、テンショナの分野に関する。より詳細には、本発明は、ハウジングの第2ボアにばね力制御機構を備えたテンショナに関する。
一般に、内燃機関のバルブ駆動装置用のタイミングチェーンでは、カムシャフト−カムシャフト駆動装置に使用されるカムシャフトチェーンおよびバランサチェーンは、チェーンの緩み側でチェーンの緩みを巻き取りかつチェーンに張力をかけるために使用されるテンショナを有している。
動作中、テンショナのピストンは、チェーンにおいて張力を維持するようにチェーンを圧迫する。動作中、チェーンスパンの共振によりチェーンの張力が増大すると、チェーンからの高負荷がテンショナのピストンに作用し、それにより、チェーンの張力を維持するようにテンショナがポンプアップする際にピストンが伸長する。
チェーンドライブテンショナのばね力は、テンショナシステムの最悪の動作状態を扱うのに十分である必要があるため、大部分の動作状態に対して高すぎることが多い。チェーンの寿命の間にチェーンに発生する摩耗および伸びを考慮して、テンショナばね力を動作状態によって変更することができる場合に、テンショナの有効性ならびにシステム全体の挙動および効率を改善することができる。
2つのピストンを使用するチェーンまたはベルトのスパンに張力をかけるテンショナ。2つのピストンの移動を結合することができる。第1ピストンは、チェーンまたはベルトのスパンに減衰を提供し、第2ピストンは、チェーンまたはベルトのスパンに可変の自動調整ばね力を提供する。テンショナは、チェーンまたはベルトの制御を犠牲にすることなく、チェーンの張力を可能な限り低く維持するように平均張力を自動的に調整し、新しいチェーンまたはベルトの状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
本発明の第1実施形態のテンショナの概略図を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける第2実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかけるテンショナの概略図を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける第3実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかけるテンショナの概略図を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける第4実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかけるテンショナの概略図を示す。 第2ボア内の第2ピストンに接続された第1ボア内の第1ピストンの概略図を示す。 第1ピストンを第1ボア内で第1ピストンの延長部を介して移動させる第2ボア内の第2ピストンの概略図を示す。 アームを介してチェーンに張力をかける第1実施形態のテンショナの例を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかける図8aのテンショナの概略図を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかける図9aのテンショナの概略図を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかける図10aのテンショナの概略図を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかける図11aのテンショナの概略図を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかける図12aのテンショナの概略図を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかける図13aのテンショナの概略図を示す。 通常の動作状態でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナの概略図を示す。 高い動的負荷に応じてチェーンに張力をかける図14aのテンショナの概略図を示す。
図1〜図14は、パッシブ制御システムを使用してチェーンスパンまたはベルトの張力を維持するテンショナを示す。パッシブ制御は、第2ピストンに対する第1ピストンの位置またはピストンの位置に対する可動スリーブの位置を調節するためにフィードバックを使用しないシステムとして定義される。
本発明のテンショナシステムは、内燃機関で使用される閉ループチェーンまたはベルトドライブシステム用の(後により詳細に記載する)テンショナを含む。それを、ドライブシャフトと少なくとも1つのカムシャフトとの間の閉ループ動力伝達系で、またはドライブシャフトとバランスシャフトとの間のバランスシャフト系で利用することができる。テンショナシステムはまた、オイルポンプも含むことができ、テンショナシステムを燃料ポンプ駆動装置とともに使用することができる。さらに、本発明のテンショナシステムを、ベルトドライブとともに使用することも可能である。
図1は、パッシブ制御を用いてピストン3に対する可動スリーブ10の位置を維持するテンショナシステムを示す。パッシブ制御は、テンショナ1のピストン3に対する可動スリーブ10の位置を調節するためにフィードバックを使用しないシステムとして定義される。パッシブシステムは、可動スリーブ10の位置を調節するためにエンジンの構成要素のリアルタイムフィードバックを使用するアクティブ制御システムとは対照的である。
テンショナ1は、第1軸方向延在ピストンボア2aを有するハウジング2を含む。ハウジング2のボア2a内に、可動スリーブ10が収容されている。可動スリーブ10は、貫通孔12のある内側フランジ11によって分離されている第1開放端部13aおよび第2開放端部14aを有している。第1開放端部13aは、頂部内径部分13、内側フランジ11の頂面15によって画定され、第2開放端部14aは、底部内径部分14および内側フランジ11の底面16によって画定されている。内側フランジ11の貫通孔12は、第1開放端部13aを第2開放端部14aに接続する。可動スリーブ10の頂面17は、エンジンの大気圧にさらされている。
頂部内径部分13および内側フランジ11の頂面15によって画定された可動スリーブ10の第1開放端部13a内に、中空ピストン3が収容されている。中空ピストン3内に、ピストン3をハウジング2から外向きに付勢するピストンばね4がある。ピストンばね4は、中空ピストン3の内側部分3aと接触する第1端部4aと、可動スリーブ10の内側フランジ11の頂面15と接触する第2端部4bとを有している。ピストン3が中空であるように示されているが、本発明を、ピストンばねがピストンの端部と連結している中実ピストンにも適用することができることが留意されるべきである。
底部内径部分14および内側フランジ11の底面16によって画定された可動スリーブ10の第2開口部14a内に、付勢スリーブばね5がある。付勢スリーブばね5の第1端部5aは、可動スリーブ10の内側フランジ11の底面16と接触しており、付勢スリーブばね5の第2端部5bは、ボア2aの逆止弁8と接触している。付勢スリーブばね5は、可動スリーブ10に対して幾分かの外向きの力を維持するように付勢力を提供する。可動スリーブ10の頂部内径部分13と、可動スリーブ10の底部内径部分14と、ハウジングのボア2aと、ピストン3の内部3aとの間に、圧力室18が形成されている。貫通孔12は、内側フランジ11に存在し、流体が可動スリーブ10の第2開口部14aから第1開口部13aに流れるのを可能にする。
ボア2aの底部には、入口逆止弁8を介して圧力室18に流体を提供する入口供給ライン6がある。
可動スリーブ10の少なくとも一部は、継手22を介してハウジング2の第2軸方向延在ピストンボア2b内に収容されている第2ピストン20に結合されている。第2ピストン20は、可動スリーブ10の頂部に接続されているように示されているが、接続を、可動スリーブの他の部分で行うことができる。継手22は、図1に示すようなスリーブタブまたは可撓性連結機構であり得る。第2ピストン20は、可動スリーブ10に対する剛性のまたは堅固な接続である必要はなく、可動スリーブ10を可動スリーブ10のあらゆる接触点から付勢することができる。
さらに、ハウジング2の第2ボア2bは、第1ボア2aと平行であるように示されているが、第2ボア2bは、第1ボア2aに対して垂直であるかまたは第1ボア2aに対して他の何ら可の角度にあり得る。
代替実施形態では、第2ピストン20の向きを、継手22に作用しそれにより継手22が可動スリーブ10をハウジング2から外向きに付勢するように、反転させるかまたは変えることができる。
さらに別の実施形態では、参照により本明細書に組み込まれる国際出願PCT/US2012/053830号明細書に示されているように、第2ピストン20はまた、その外径の周囲に、いずれかの側のチャンバとともにフランジも有することができる。
第2ボア2bの底部には、入口逆止弁7を介して、第2ピストン20とハウジング2のボア2bとの間に形成された圧力室24に流体を提供する、入口供給ライン9がある。第2ピストン20と可動スリーブ10との間の継手22は、第2ピストン20が移動した場合に可動スリーブ10が移動し、かつその逆も可能であるようなものである。入口供給ライン9からの流体を、制御弁(図示せず)によって制御することも可能である。
動作中、テンショナ1が新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体が、入口供給ライン6から入口逆止弁8を介して第1油圧室18に供給されて、第1油圧室18を加圧し、閉ループチェーンのスパンを付勢するピストンばね4からのばね力に加えて、ピストン3をハウジング2から外向きに付勢する。
第1入口供給ライン6を介して第1ボア2aに流体を提供する供給部を、入口供給ライン9を介して第2ボア2bに流体を提供する供給部と同じとすることができる。別法として、ハウジング2の第1ボア2aおよび第2ボア2bに流体を提供する供給部を、異なるものとすることができる。
動作中、テンショナ1が、高負荷なしに摩耗したチェーンに張力をかけている時、流体は、入口供給ライン6から入口逆止弁8を介して第1油圧室18に供給され、それにより、第1油圧室18を加圧し、ピストン3をハウジング2から外向きに付勢する。ピストン3はまた、閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢するようにばね4によってハウジング2から外向きに付勢される。チェーンまたはベルトが摩耗すると、ピストン3は、チェーンまたはベルトに適切に張力をかけるために、ハウジング2からさらに外向きに付勢されなければならない。可動スリーブ10の第2開放端部14a内の付勢スリーブばね5は、内側フランジ11をハウジング2から外向きに付勢し、ばね4の端部4bをハウジング2からさらに外向きにかつチェーンまたはベルトに向かって移動させる。
テンショナ1が、高い動的チェーンまたはベルト負荷の間に摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い動的負荷力が、ピストン3をハウジング2に向かって内向きに、その後ハウジング2から外向きに押し、第2ピストン20を同様に内向きにかつ外向きに移動させ、入口逆止弁7を介してハウジング2の第2ボア2bに流体を引き込むことによって、圧力を増大させるかまたは第2圧力室24を加圧する。第2ボア2aにおける第2圧力室24の加圧により、第2ピストン20、したがって可動スリーブ10がハウジング2から外向きに移動する。可動スリーブ10の移動により、可動スリーブ10の内側フランジ11がピストンばね4を介してピストン3に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減する時、第2加圧室24は減圧され、流体は、第2ボア2bと第2ピストン20との間の隙間を通してエンジンから漏れ出る。
本発明のテンショナシステム内では、可動スリーブ10の移動により、ピストンばね4の第2端部4bが移動して、ピストン3をハウジング2の外向きに付勢し、したがって、ピストン3に作用しているばね力は可変であり、チェーンまたはベルトが摩耗し伸びた場合であっても、ピストン3がチェーンまたはベルトに連続して張力をかけるのを可能にする。
さらに、中空ピストン3内に通気孔または圧力逃し弁(図示せず)が存在し得る。
必要に応じて、ボア2aと可動スリーブ10またはテンショナ内の他のいずれかの場所との間に、シール(図示せず)が存在し得る。
テンショナの油圧剛性は、テンショナの圧力室18および24によって生成され、チェーンスパンまたはベルトに負荷がかけられている時に、ピストン3および可動スリーブ10のハウジング2に向かう内向きの移動を実質的に防止する。
代替実施形態では、望ましくないポンプアップをもたらす可能性がある圧力をなくすのに役立つように、可動スリーブ10を第1ボア2aの別のスリーブ内に収容することができる。
これが平均位置制御装置であることが留意されるべきである。エンジンサイクル内で可動スリーブ位置を動的に変更するために周波数応答が十分である可能性は低い。可動スリーブ10の底面に作用する圧力により、望ましくないポンプアップがもたらされる可能性がある。代替実施形態では、望ましくないポンプアップをもたらす可能性がある圧力をなくすのに役立つように、第1ボア2aの別のスリーブ内に可動スリーブ10を収容することができる。別の代替実施形態では、ピストン3は、可動スリーブ10の外側に嵌合することができ、そのため、可動スリーブ10の頂面および底面は同じ圧力にさらされる。
図2aおよび図2bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンまたはベルトに張力をかける第2実施形態のテンショナを示し、図2aは、高負荷なしにチェーンまたはベルトに張力をかけており、図2bは、高負荷でチェーンまたはベルトに張力をかけている。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102bに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103cおよび中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の内部103bまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室111が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室111に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストン103の第1端部103aを介してチェーンまたはベルトを付勢する。
別法として、第1ピストン103は中空でない場合があり、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の本体および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102cは、可動スリーブ112を収容している。可動スリーブ112は、内側フランジ113によって分離される第1開放端部112aおよび第2開放端部112bを有している。可動スリーブ112の第1開放端部112aは、頂部内径部分118および内側フランジ113の頂面113aによって画定されている。可動スリーブ112の第2開放端部112bは、底部内径部分119および内側フランジ113の底面113bによって画定されている。可動スリーブ112の頂面112dおよび内側フランジの頂面113aは、エンジンの大気圧にさらされている。
可動スリーブ112の第1開放端部112a内に、第1端部110aおよび第2端部110bを備えた本体を有する第2ピストン110が収容されている。第2ピストンばね115が、第2ピストン110をハウジング102の可動スリーブ112の第1開放端部112aから外向きに付勢し、それにより、第2ピストン110の第1端部110aは、好ましくは図7に示すようなアーム401を介して、チェーン400に力を加えることができる。第2ピストンばね115は、第2ピストン110の第2端部110bと接触する第1端部115aと、内側フランジ113の頂面113aと接触する第2端部115bとを有している。
別法として、第2ピストン110は中空である場合があり、第2ピストンばねの第1端部110aは、第2ピストン110の中空内部と接触する。
可動スリーブ112の第2開放端部112b内に、付勢スリーブばね116および任意選択的な容積縮小部114が収容されている。付勢スリーブばね116の第1端部116aは、内側フランジ113の底面113bまたは容積縮小部114と接触し、付勢スリーブばね116の第2端部116bは、ハウジング102の第2軸方向延在ボア102cの底部102dと接触している。付勢スリーブばね116は、第2軸方向延在ボア102c内に可動スリーブ112の位置を維持し、可動スリーブ112が、第2軸方向延在ボア102c内で底に達するのを防止する。付勢スリーブばね116は、第2ピストンばね115に予荷重をかけ、言い換えれば、第2ピストンばね115の第2端部115bをハウジング102から外向きに移動させる。可動スリーブ112の底部内径部分119と、内側フランジ113の底面113bと、第2軸方向延在ボア102cの底部102dとの間に、第2高圧室117が形成されている。容積縮小部114はまた、この室117内にも存在し得る。第2高圧室117から発生する可能性があるいくらかの漏れを除き、可動スリーブ112の第1開放端部112aと第2開放端部112bとの間に流体連通はない。
流体は、入口供給ライン109、好ましくは逆止弁107を介して第2高圧室117内に供給される。入口供給部109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。
第2ピストンばね115は、第1ピストンばね104または付勢スリーブばね116よりばね定数が大きい。
チェーンスパンまたはベルトに張力をかけるために2つのピストン110、103があるため、第1圧力室111の漏れを、(チェーンを制御するために圧力室内で一定の平均圧力を維持しなければならない従来の油圧テンショナと比較して)増大させて、追加の減衰を提供することができる。チェーン制御に必要な平均的な力は、第2軸方向延在ボア102cの第2ピストン110によって供給される。
動作中、テンショナが、図2aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、図7に示すように閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン110もまた、第2ピストンばね115によって可動スリーブ112から外向きに付勢されて、閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。理想的には、第1ピストン103および第2ピストン110は、ハウジング102から外向きにおよそ同じ量付勢される。言い換えれば、第1ピストン103の第1端部103aおよび第2ピストン110の第1端部110aは、図2aおよび図7に示すように位置合せされる。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106を介して、入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン110もまた、付勢スリーブばね116による可動スリーブ112の移動により、第2ピストンばね115によって可動スリーブ112から外向きに付勢されて、閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。チェーンまたはベルトが摩耗すると、チェーンまたはベルトのスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン110は、チェーン400またはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるために、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、高い動的チェーンまたはベルト負荷の間にチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン110をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに押し、入口逆止弁107を介してハウジング102の第2ボア102c内に流体を引き込むことによって、圧力を増大させるかまたは第2圧力室117を加圧する。第2ボア102cにおける第2圧力室117の加圧により、可動スリーブ112がハウジング102から外向きに移動する。可動スリーブ112の移動により、可動スリーブ112の内側フランジ113が、第2ピストンばね115を介して第2ピストン110に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室117内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは容積縮小部114を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室117内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室117内の圧力は、第2ピストンばね115における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。第2ピストンばね115における力または予荷重が低くなり過ぎると、可動スリーブ112が、付勢スリーブばね116および第2圧力室117内の圧力によりハウジングから出るように移動し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパン400またはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン110は、主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンまたはベルトの制御を犠牲にすることなくチェーンまたはベルトの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーン状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
図3aおよび図3bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンに張力をかける第3実施形態のテンショナを示し、図3aは、高負荷なしにチェーンに張力をかけており、図3bは、高負荷でチェーンに張力をかけている。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102cに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103cおよび中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の内部103bまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室111が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストンの第1端部103aを介してチェーンを付勢する。
別法として、第1ピストン103は中空でない場合があり、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の本体および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102cは、第2外側ピストン150および第3ピストン152を収容している。第2外側ピストン150は、第1端部150a、第2端部150cおよび中空内部150bを有している。中空内部150b内には、第2ピストン150をハウジング102から外向きに付勢する第2ピストンばね151が存在する。第2ピストンばね151は、第2外側ピストン150の内部150bと接触する第1端部151aと、第3ピストン152の第1端部152aと接触する第2端部151bとを有している。別法として、第2外側ピストン150は中空でない場合があり、第2ピストンばね151の第1端部151aは、第2外側ピストン150の本体と接触する。
第3ピストン152は、第1端部152a、第2端部152cおよび中空内部152bを備える本体を有している。中空内部152b内に、第3ピストン152をハウジングから外向きに付勢し、第2ピストンばね151に予荷重をかける、言い換えれば、第2ピストンばね152の第2端部151bをハウジング102から外向きに移動させる、第3ピストンばね154が存在する。第3ピストンばね154は、中空内部152bまたは容積縮小部153と接触する第1端部154aを有し、第2端部154bは、ハウジング102の第2軸方向延在ボア102cの底部102cと接触している。
中空内部152bと第2軸方向延在ボア102cと第3ピストンばね154との間に、第2高圧室155が形成されている。流体は、入口供給部109から、好ましくは逆止弁107を介して第2高圧室155に供給される。入口供給部109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。
発生する可能性があるいくらかの漏れを除き、第2ピストン150の中空内部150bと第2高圧室155との間に流体連通はない。
第2ピストンばね151は、第1ピストンばね104および第3ピストンばね154よりばね定数が大きい。
チェーンスパンまたはベルトに張力をかけるために2つのピストン150、103があるため、第1圧力室111の漏れを、(チェーンを制御するために圧力室内で一定の平均圧力を維持しなければならない従来の油圧テンショナと比較して)増大させて、追加の減衰を提供することができる。チェーンまたはベルトの制御に必要な平均的な力は、第2軸方向延在ボア102cの第2ピストン150によって供給される。
動作中、テンショナが、図3aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、図7に示すように閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン150もまた、第2ピストンばね151によって第2軸方向延在ボア102cから外向きに付勢されて、閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。理想的には、第1ピストン103および第2ピストン150は、ハウジング102から外向きにおよそ同じ量付勢される。言い換えれば、第1ピストン103の第1端部103aおよび第2ピストン150の第1端部150aは、図3aおよび図7に示すように位置合せされる。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン150もまた、第3ピストンばね154による第3ピストン152の移動により、第2ピストンばね151を介してさらに外向きに付勢されて、閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。チェーンがさらに摩耗すると、チェーンスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン150は、チェーン400またはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるために、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、高い動的チェーン負荷の間にチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン150をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに押し、入口逆止弁107を介してハウジング102の第2ボア102c内に流体を引き込むことによって、圧力を増大させるかまたは第2圧力室155を加圧する。第2ボア102cにおける第2圧力室155の加圧により、第3ピストン152がハウジング102から外向きに移動する。第3ピストン152の移動により、第3ピストン152の第1端部152aが、第2ピストンばね151を介して第2ピストン150に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室155内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは容積縮小部153を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室155内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室155内の圧力は、第2ピストンばね151における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。第2ピストンばね151における力または予荷重が低くなり過ぎると、第3ピストン152が、第3ピストンばね154および第2圧力室155内の圧力によりハウジングから出るように移動し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパンまたはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン150は、主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンまたはベルトの制御を犠牲にすることなくチェーンまたはベルトの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーンまたはベルトの状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
図4aおよび図4bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンに張力をかける第4実施形態のテンショナを示し、図4aは、高負荷なしにチェーンに張力をかけており、図4bは、高負荷でチェーンに張力をかけている。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102bに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103cおよび中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の内部103bまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室111が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストン103の第1端部103aを介してチェーンを付勢する。
別法として、第1ピストン103は中空でない場合があり、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の本体および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102bは、第2ピストン200を摺動可能に収容している。第2ピストン200は、第1端部200a、第2端部200cおよび中空内部200bを有している。中空内部200bは、「Y」字型内側ピストン202のシャフト202aを収容している。Y字型内側ピストン202のシャフト202aは、第1端部202d、第2端部202bおよび中空内部202cを備える本体に接続されている。第2ピストン200の第2端部200cと内側ピストン202dの本体の第1端部202dとの間に、第2ピストンばね201がある。第2ピストンばね201は、第2ピストン200の第2端部200cと接触する第1端部201aと、内側ピストン202の第1端部202と接触する第2端部201bとを有している。第2ピストンばね201は、第2ピストン200をハウジング102から外向きに付勢する。
別法として、第2ピストンばねは、Y字型内側ピストン202のシャフト202aと第2ピストン200の中空内部200bとの間に存在し得る。
内側ピストン202の中空内部202c内に、内側ピストンばね204がある。内側ピストンばね204は、内側ピストン202の中空内部202cまたは容積縮小部206と接触する第1端部204aと、第2軸方向延在ボア102cの底部102dと接触する第2端部204bとを有している。内側ピストンばね204は、内側ピストン202をハウジング102から外向きに付勢し、第2ピストンばね201に対する予荷重を変化させることにより、第2ピストン200をハウジングから外向きに付勢する。言い換えれば、第2ピストンばね201の第2端部201bをハウジング102から外向きに移動させる。
内側ピストン202の中空内部202cとハウジング102の第2軸方向延在ボア102cの底部102dとの間に、第2高圧室205が形成されている。流体は、入口供給部109、好ましくは逆止弁107を介して第2圧力室205に供給される。入口ライン109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。
第2ピストンばね201は、第1ピストンばね104および内側ピストンばね204よりばね定数が大きい。
チェーンスパンまたはベルトに張力をかけるために2つのピストン200、103があるため、第1圧力室111の漏れを、(チェーンを制御するために圧力室内で一定の平均圧力を維持しなければならない従来の油圧テンショナと比較して)増大させて、追加の減衰を提供することができる。チェーン制御に必要な平均的な力は、第2軸方向延在ボア102cの第2ピストン200によって供給される。
動作中、テンショナが、図4aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、図7に示すように閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン200もまた、第2ピストンばね201によって第2軸方向延在ボア102cから外向きに付勢されて、閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。理想的には、第1ピストン103および第2ピストン200は、ハウジング102から外向きにおよそ同じ量付勢される。言い換えれば、第1ピストン103の第1端部103aおよび第2ピストン200の第1端部200aは、図4aおよび図7に示すように位置合せされる。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン200もまた、内側ピストンばね204による内側ピストン202の移動により、第2ピストンばね201を介してさらに外向きに付勢されて、閉ループチェーン400またはベルトのスパンを付勢する。チェーンが摩耗すると、チェーンスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン200は、チェーン400またはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるために、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、高い動的チェーンまたはベルト負荷の間にチェーンに張力をかけている時、(矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン200をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに押し、入口逆止弁107を介してハウジング102の第2ボア102c内に流体を引き込むことによって、圧力を増大させるかまたは第2圧力室205を加圧する。第2ボア102cにおける第2圧力室205の加圧により、内側ピストン202がハウジング102から外向きに移動する。内側ピストン202の移動により、内側ピストン202の第1端部202dが、第2ピストンばね201を介して第2ピストン200に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室205内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは容積縮小部206を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室205内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室205内の圧力は、第2ピストンばね201における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。第2ピストンばね201における力または予荷重が低くなり過ぎると、内側ピストン202が、内側ピストンばね204および第2圧力室205内の圧力によりハウジングから出るように移動し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパンまたはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン200は、主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンまたはベルトの制御を犠牲にすることなくチェーンまたはベルトの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーンまたはベルトの状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
図5及び図6は、本発明の実施形態の第1ピストンおよび第2ピストンを同時に制御する異なるオプションを示す。図5を参照すると、第1ピストン103および第2ピストン150は、連結機構310を介して直接取り付けられている。したがって、第1ピストン103および第2ピストン150の移動は、互いに連動している。第1ピストン103および第2ピストン150が結合されると、第1ピストンばね104は任意選択的である。連結機構を第3実施形態のテンショナで示したが、図2aおよび図2bならびに図4aおよび図4bのテンショナに同様に適用することができることが留意されるべきである。
図6は、第1ピストンが、頂面312aおよび底面312bを備えた延長部312を有している代替構成を示す。延長部312の底面312bは、第2ピストン150がハウジング102から外向きに付勢される際に、第2ピストン150によって押し付けられる。連結機構第3実施形態のテンショナで示したが、図2aおよび図2bならびに図4aおよび図4bのテンショナに同様に適用することができることが留意されるべきである。この実施形態では、第1ピストンばね104は任意選択的である。
上記実施形態のいずれに示す容積縮小部も、圧力逃し弁または通気孔と置き換えることができる。
図2aおよび図2bのテンショナを図7に示すが、本明細書に存在するテンショナのいずれもチェーンスパンとともに機能することができることも留意されるべきである。
図8aおよび図8bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナを示し、図8aは、高負荷なしにチェーンまたはベルトに張力をかけており、図8bは、高負荷でチェーンまたはベルトに張力をかけている。
テンショナは、テンショナアームまたはシュー402を介してチェーンまたはベルト(図示せず)に張力をかける。テンショナはまた、テンショナアームまたはシュー402を介してベルトに張力をかけることができることが留意されるべきである。テンショナアーム402は、チェーンまたはベルトと接触する第1摺動面402bと、第1摺動面402bとは反対側の第2面402aとを有している。第2面402aは、平坦であるかまたは幾分かの湾曲がある略平坦であり得る。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102cに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103c、および閉鎖第1端部103dを有する中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の閉鎖第1端部103dまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室111が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストンの第1端部103aを介し、テンショナアーム402を介してチェーンを付勢する。
別法として、第1ピストン103を中実とすることができ、その場合、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の中実体の底部および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102cは、第2ピストン260を収容している。第2ピストン260は、第1端部260a、第2端部260c、および閉鎖第1端部260dを有する中空内部260bを備えた本体を有している。
中空内部260b内には、第2ピストン260をハウジング102から外向きに付勢する第2ピストンばね266が存在する。第2ピストンばね266は、第2ピストン260の内部260bの閉鎖第1端部260dと接触する第1端部266aと、第2軸方向延在ボア102cの底部102dと接触する第2端部266bとを有している。図示しないが、第2ピストン260の内部260b内に容積縮小部が存在し得る。
第2ピストン260の第1端部260aとテンショナアーム402の第2平坦面402aとの間に外側ばね261が存在し、外側ばね260の第1端部261aは、テンショナアーム402の第2面402aと接触し、外側ばね260の第2端部261bは、第2ピストン260の第1端部260aと接触している。外側ばね261の剛性は、好ましくは第2ピストンばね266の剛性より大きい。第1ピストンばね104および第2ピストンばね266両方のばね定数は、好ましくは低い。第2ピストンの移動により、外側ばね261の第2端部261bがハウジング102から外向きに移動する。
中空内部260bおよび第2軸方向延在ボア102cによって第2高圧室267が形成されており、その中に第2ピストンばね266がある。流体は、入口供給部109、好ましくは逆止弁107を介して第2高圧室267に供給される。入口供給部109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。
動作中、テンショナが、図8aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン260もまた、第2ピストンばね266と、第2入口供給部109から入口逆止弁109を介して第2圧力チャンバ267に供給される流体とによって、第2軸方向延在ボア102cから外向きに付勢されて、外側ばね261を介して、テンショナアームを介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン260もまた、第2ピストンばね266によってさらに外向きに付勢される。張力はまた、テンショナアーム402に対して外側ばね261によって維持される。チェーンまたはベルトがさらに摩耗すると、チェーンまたはベルトスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン260は、チェーンまたはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるように、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、高い動的チェーン負荷の間にチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(図8bにおいて矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い周期的動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン260をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに交互に押す。第2ピストン260の内向きの移動は、逆止弁107によって生成される第2圧力室267内の流体圧力からの抵抗を受け、第2ピストン260は、ばね266の力によって外向きに移動する。これにより、ピストンが「ポンプアップ」し、流体が逆止弁107を介して第2ボア102cの第2圧力室267内に引き込まれる。これにより、第2ピストン260の第1端部260aは、外側ばね261を介してテンショナアーム402に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室267内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは通気孔を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室267内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室267内の圧力は、外側ばね261における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。外側ばね261における力または予荷重が低くなり過ぎると、第2ピストン260が、第2ピストンばね266および第2圧力室267内の圧力によりハウジングから出るように移動し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパンまたはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン260は、外側ばね261を介して主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンまたはベルトの制御を犠牲にすることなくチェーンまたはベルトの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーンまたはベルトの状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
図9aおよび図9bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナを示し、図9aは、高負荷なしにチェーンに張力をかけており、図9bは、高負荷でチェーンに張力をかけている。図9aおよび図9bのテンショナは、第2ピストン270が、平坦面を有する代りに、外側ピストン270の第1端部に、外側ばね271をテンショナアーム402と第2ピストン270との間で誘導するように外側ばね271内に延在する突起270dを有しているという点で、図8aおよび図8bのテンショナと異なっている。
テンショナは、テンショナアームまたはシュー402を介してチェーンまたはベルト(図示せず)に張力をかける。テンショナはまた、テンショナアームまたはシュー402を介してベルトに張力をかけることができることが留意されるべきである。テンショナアーム402は、チェーンまたはベルトと接触する第1摺動面402bと、第1摺動面402bとは反対側の第2面402aとを有している。第2面402aは、平坦であるかまたは幾分かの湾曲がある略平坦であり得る。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102cに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103c、および閉鎖第1端部103dを有する中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の閉鎖第1端部103dまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室111に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストンの第1端部103aを介して、テンショナアーム402を介してチェーンまたはベルトを付勢する。
別法として、第1ピストン103を中実とすることができ、その場合、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の本体および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102cは、第2ピストン270を摺動可能に収容している。第2ピストン270は、第2ピストン270の本体から軸方向外向きに延在する突起270dを有する第1端部270a、第2端部270c、および閉鎖第1端部270dを有する中空内部270bを備えた本体を有している。
中空内部270b内には、第2ピストン270をハウジング102から外向きに付勢する第2ピストンばね266が存在する。第2ピストンばね276は、第2ピストン270の内部270bの閉鎖第1端部270dと接触する第1端部276aと、第2軸方向延在ボア102cの底部102dと接触する第2端部276bとを有している。図示しないが、第2ピストン270の内部270b内に容積縮小部が存在し得る。
第2ピストン270の第1端部270aとテンショナアーム402の第2面402aとの間に外側ばね271が存在し、第2ピストン270の突起270dを包囲している。外側ばね270の第1端部271aは、テンショナアーム402の第2面402aと接触し、外側ばね270の第2端部271bは、第2ピストン270の第1端部270aと接触している。外側ばね271の剛性は、好ましくは第2ピストンばね276の剛性より大きい。第2ピストン270の移動により、外側ばね271の第2端部271bがハウジング102から外向きに移動する。
中空内部270bと第2軸方向延在ボア102cとの間に第2高圧室277が形成されており、その中に第2ピストンばね276がある。流体は、入口供給部109から、好ましくは逆止弁107を介して第2高圧室277に供給される。入口供給部109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。
動作中、テンショナが、図9aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン270もまた、第2ピストンばね276と、第2入口供給部109から入口逆止弁109を介して第2圧力チャンバ277に供給される流体とによって、第2軸方向延在ボア102cから外向きに付勢されて、外側ばね271を介して、テンショナアームを介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン270もまた、第2ピストンばね276によってさらに外向きに付勢される。張力はまた、テンショナアーム402に対して外側ばね271によって維持される。チェーンまたはベルトがさらに摩耗すると、チェーンまたはベルトのスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン270は、チェーンまたはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるように、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、高い動的チェーン負荷の間にチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(図9bにおいて矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い周期的動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン270をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに交互に押す。ピストン270の内向きの移動は、逆止弁107によって生成される第2圧力室277内の流体圧力からの抵抗を受け、ピストン270は、ばね276の力によって外向きに移動する。これにより、ピストンが「ポンプアップ」し、流体が逆止弁107を介して第2ボア102cの第2圧力室277内に引き込まれる。これにより、第2ピストン270の第1端部270aは、外側ばね271を介してテンショナアーム402に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室277内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは通気孔を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室277内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室277内の圧力は、外側ばね271における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。外側ばね271における力または予荷重が低くなり過ぎると、第2ピストン270が、第2ピストンばね276および第2圧力室277内の圧力によりハウジングから出るように移動し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパンまたはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン270は、外側ばね271を介して主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンまたはベルトの制御を犠牲にすることなくチェーンまたはベルトの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーンまたはベルトの状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
図10aおよび図10bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナを示し、図10aは、高負荷なしにチェーンに張力をかけており、図10bは、高負荷でチェーンに張力をかけている。図10aおよび図10bのテンショナは、テンショナアームの第2面が、平坦面402aに加えて、外側ばね261内に軸方向に延在する突起402cを有しているという点で、図8aおよび図8bのテンショナと異なっている。面402aはいくつかの湾曲を有することができることを留意するべきである。
テンショナは、テンショナアームまたはシュー402を介してチェーンまたはベルト(図示せず)に張力をかける。テンショナはまた、テンショナアームまたはシュー402を介してベルトに張力をかけることができることが留意されるべきである。テンショナアーム402は、チェーンまたはベルトと接触する第1摺動面402bと、第1摺動面402bとは反対側の第2面402aとを有している。第2面402aを、平坦であるか、または存在する幾分かの湾曲と第2ピストン261に向かって軸方向外向きに突出する突起402cとがある略平坦とすることができる。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102cに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103c、および閉鎖第1端部103dを有する中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の閉鎖第1端部103dまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室111が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストンの第1端部103aを介して、テンショナアーム402を介してチェーンまたはベルトを付勢する。
別法として、第1ピストン103を中実とすることができ、その場合、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の本体の底部および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102cは、第2ピストン260を摺動可能に収容している。第2ピストン260は、第1端部260a、第2端部260c、および閉鎖第1端部260dを有する中空内部260bを備えた本体を有している。
中空内部260b内には、第2ピストン260をハウジング102から外向きに付勢する第2ピストンばね266が存在する。第2ピストンばね266は、第2ピストン260の内部260bの閉鎖第1端部260dと接触する第1端部266aと、第2軸方向延在ボア102cの底部102dと接触する第2端部266bとを有している。図示しないが、第2ピストン260の内部260b内に容積縮小部が存在し得る。
第2ピストン260の第1端部260aとテンショナアーム402の第2面402aとの間に外側ばね261が存在し、外側ばね260の第1端部261aは、テンショナアーム402の第2面402aと接触し、外側ばね261は、テンショナアーム402の突起402cを包囲している。第2ピストン260の第1端部260aと接触する外側ばね260の第2端部261b。外側ばね261の剛性は、好ましくは第2ピストンばね266の剛性より大きい。第2ピストン260の移動により、外側ばね261の第2端部261bがハウジング102から外向きに移動する。
中空内部260bと第2軸方向延在ボア102cとの間に第2高圧室267が形成されており、その中に第2ピストンばね266がある。流体は、入口供給部109、好ましくは逆止弁107を介して第2高圧室267に供給される。入口供給部109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。
動作中、テンショナが、図10aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン260もまた、第2ピストンばね266と、第2入口供給部109から入口逆止弁109を介して第2圧力チャンバ267に供給される流体とによって、第2軸方向延在ボア102cから外向きに付勢されて、外側ばね261を介して、テンショナアームを介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402によって閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン260もまた、第2ピストンばね266によってさらに外向きに付勢される。張力はまた、テンショナアーム402に対して外側ばね261によって維持される。チェーンまたはベルトがさらに摩耗すると、チェーンまたはベルトのスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン260は、チェーンまたはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるように、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、高い動的チェーン負荷の間にチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(図10bにおいて矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い周期的動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン260をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに交互に押す。ピストン260の内向きの移動は、逆止弁107によって生成される第2圧力室267内の流体圧力からの抵抗を受け、ピストン260は、ばね266の力によって外向きに移動する。これにより、ピストンが「ポンプアップ」し、流体が逆止弁107を介して第2ボア102cの第2圧力室267内に引き込まれる。これにより、第2ピストン260の第1端部260aは、外側ばね261を介してテンショナアーム402に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室267内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは通気孔を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室267内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室267内の圧力は、外側ばね261における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。外側ばね261における力または予荷重が低くなり過ぎると、第2ピストン260が、第2ピストンばね266および第2圧力室267内の圧力によりハウジングから出るように移動し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパンまたはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン260は、外側ばね261を介して主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンまたはベルトの制御を犠牲にすることなくチェーンの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーンまたはベルトの状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
図11aおよび図11bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナを示し、図11aは、高負荷なしにチェーンに張力をかけており、図11bは、高負荷でチェーンに張力をかけている。
テンショナは、テンショナアームまたはシュー402を介してチェーンまたはベルト(図示せず)に張力をかける。テンショナはまた、テンショナアームまたはシュー402を介してベルトに張力をかけることができることが留意されるべきである。テンショナアーム402は、チェーンと接触する第1摺動面402bと、第1摺動面402bとは反対側の第2面402aとを有している。第2面402aを、平坦であるか、または存在する幾分かの湾曲および切取部403がある略平坦とすることができる。切取部403は、好ましくは、外側ばね281の一部を受け入れるために十分大きい。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102cに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103c、および閉鎖第1端部103dを有する中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の閉鎖第1端部103dまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室111が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストンの第1端部103aを介して、テンショナアーム402を介してチェーンまたはベルトを付勢する。
別法として、第1ピストン103を中実とすることができ、その場合、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の本体および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102cは、第2ピストン280を摺動可能に収容している。第2ピストン280は、第1端部280a、第2端部280c、および閉鎖第1端部280dを有する中空内部280bを備えた本体を有している。第2ピストン280の本体は、ハウジング102の第2軸方向延在ボア102cから出ない。
第2ピストン280をハウジング102から外向きに付勢する第2ピストンばね286が、第2ピストン280の第1端部280aと接触する第1端部286aと、第2軸方向延在ボア102cの底部102dと接触する第2端部286bとを有している。
中空内部280b内に外側ばね281が存在する。外側ばね281の第1端部281aは、第2ピストン280の内部280bの閉鎖第1端部280dと接触し、外側ばね281の第2端部281bは、テンショナアーム402の切取部403と接触している。外側ばね281の剛性は、好ましくは第2ピストンばね286の剛性より大きい。第2ピストン280の移動により、外側ばね281の第2端部281bがハウジング102から外向きに移動する。
第1端部280aと第2軸方向延在ボア102cとの間に第2高圧室287が形成されており、その中に第2ピストンばね286がある。流体は、入口供給部109、好ましくは逆止弁107を介して第2高圧室287に供給される。入口供給部109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。第2高圧室287内に、容積縮小部が存在し得る。
動作中、テンショナが、図11aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン280もまた、第2ピストンばね286と、第2入口供給部109から入口逆止弁109を介して第2圧力チャンバ287に供給される流体とによって、第2軸方向延在ボア102cから外向きに付勢されて、外側ばね281を介して、テンショナアームを介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン280もまた、第2ピストンばね286によってさらに外向きに付勢される。張力はまた、テンショナアーム402に対して外側ばね281によって維持される。チェーンまたはベルトがさらに摩耗すると、チェーンスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン280は、チェーンまたはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるように、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、高い動的チェーンまたはベルト負荷の間にチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(図11bにおいて矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い周期的動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン280をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに交互に押す。ピストン280の内向きの移動は、逆止弁107によって生成される第2圧力室287内の流体圧力からの抵抗を受け、ピストン280は、第2ピストンばね286の力によって外向きに移動する。これにより、ピストンが「ポンプアップ」し、流体が逆止弁107を介して第2ボア102cの第2圧力室287内に引き込まれる。これにより、第2ピストン280の閉鎖第1端部280dは、外側ばね281を介してテンショナアーム402に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室287内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは通気孔を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室287内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室287内の圧力は、外側ばね281における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。外側ばね281における力または予荷重が低くなり過ぎると、第2ピストン280が、第2ピストンばね286および第2圧力室287内の圧力によりハウジングから出るように移動し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパンまたはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン280は、外側ばね281を介して主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンの制御を犠牲にすることなくチェーンの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーンまたはベルトの状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
図12aおよび図12bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナを示し、図12aは、高負荷なしにチェーンに張力をかけており、図12bは、高負荷でチェーンに張力をかけている。図11aおよび図11bのテンショナと図12aおよび図12bのテンショナとの相違は、第2ピストンの本体がより長く、第2ボアを越えて延在しているということである。
テンショナは、テンショナアームまたはシュー402を介してチェーンまたはベルト(図示せず)に張力をかける。テンショナはまた、テンショナアームまたはシュー402を介してベルトに張力をかけることができることが留意されるべきである。テンショナアーム402は、チェーンと接触する第1摺動面402bと、第1摺動面402bとは反対側の第2面402aとを有している。第2面402aを、平坦であるか、または存在する幾分かの湾曲および切取部403がある略平坦とすることができる。切取部403は、好ましくは、外側ばね291および第2ピストン290の一部を受け入れるために十分大きい。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102cに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103c、および閉鎖第1端部103dを有する中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の閉鎖第1端部103dまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室111が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストンの第1端部103aを介して、テンショナアーム402を介してチェーンまたはベルトを付勢する。
別法として、第1ピストン103を中実とすることができ、その場合、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の本体および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102および切取部403は、第2ピストン290を摺動可能に収容している。第2ピストン290は、第1端部290a、第2端部290c、および閉鎖第1端部290dを有する中空内部290bを備えた本体を有している。第2ピストン290の本体は、ハウジング102の第2軸方向延在ボア102cから外向きに延在している。
第2ピストン290をハウジング102から外向きに付勢する第2ピストンばね296が、第2ピストン290の第1端部290aと接触する第1端部296aと、第2軸方向延在ボア102cの底部102dと接触する第2端部296bとを有している。
中空内部290b内に外側ばね291が存在する。外側ばね291の第1端部291aは、第2ピストン290の内部290bの閉鎖第1端部290dと接触し、外側ばね291の第2端部291bは、テンショナアーム402の切取部403と接触している。外側ばね291の剛性は、好ましくは第2ピストンばね286の剛性より大きい。第2ピストン290の移動により、外側ばね291の第2端部291bがハウジング102から外向きに移動する。
第1端部290aと第2軸方向延在ボア102cとの間に第2高圧室297が形成されており、その中に第2ピストンばね286がある。流体は、入口供給部109から、好ましくは逆止弁107を介して第2高圧室297に供給される。入口供給部109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。第2高圧室297内に、容積縮小部が存在し得る。
動作中、テンショナが、図12aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン290もまた、第2ピストンばね296と、第2入口供給部109から入口逆止弁109を介して第2圧力チャンバ297に供給される流体とによって、第2軸方向延在ボア102cから外向きに付勢されて、外側ばね291を介してテンショナアームにより、閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402によって閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン290もまた、第2ピストンばね296によってさらに外向きに付勢される。張力はまた、テンショナアーム402に対して外側ばね291によって維持される。チェーンまたはベルトがさらに摩耗すると、チェーンまたはベルトのスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン290は、チェーンまたはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるように、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、図12bに示すように高い動的チェーン負荷の間にチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い周期的動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン290をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに交互に押す。第2ピストン290の内向きの移動は、逆止弁107によって生成される第2圧力室297内の流体圧力からの抵抗を受け、第2ピストン290は、ばね296の力によって外向きに移動する。これにより、ピストンが「ポンプアップ」し、流体が逆止弁107を介して第2ボア102cの第2圧力室297内に引き込まれる。これにより、第2ピストン290の閉鎖第1端部290dは、外側ばね291を介してテンショナアーム402に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室297内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは通気孔を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室297内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室297内の圧力は、外側ばね291における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。外側ばね291における力または予荷重が低くなり過ぎると、第2ピストン290が、第2ピストンばね296および第2圧力室297内の圧力によりハウジングから出るように移動し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパンまたはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン290は、外側ばね291を介して主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンまたはベルトの制御を犠牲にすることなくチェーンの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーンまたはベルトの状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
図13aおよび図13bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナを示し、図13aは、高負荷なしにチェーンに張力をかけており、図13bは、高負荷でチェーンに張力をかけている。
テンショナは、テンショナアームまたはシュー402を介してチェーンまたはベルト(図示せず)に張力をかける。テンショナはまた、テンショナアームまたはシュー402を介してベルトに張力をかけることができることが留意されるべきである。テンショナアーム402は、チェーンと接触する第1摺動面402bと、第1摺動面402bとは反対側の第2面402aとを有している。第2面402aを、平坦とするか、または存在する幾分かの湾曲および切取部がある略平坦とすることができる。切取部403は、好ましくは、第3ピストンばね301および第3ピストン300の一部を受け入れるために十分大きい。
第3ピストン300は、テンショナアーム402の切取部403内に摺動可能に受け入れられ、第1端部303a、第2端部303c、および閉鎖第1端部303dを有する内部300bを備えた本体を有している。第3ピストンばね301は、切取部403と接触する第1端部301aと、第3ピストン300の内部300bの閉鎖第1端部300dと接触する第2端部301bとを有している。第3ピストンばね301は、第3ピストン300をテンショナアーム402から離れるかまたはハウジング102に向かうように付勢する。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102cに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103c、および閉鎖第1端部103dを有する中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の閉鎖第1端部103dまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室111が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストンの第1端部103aを介して、テンショナアーム402を介してチェーンまたはベルトを付勢する。
別法として、第1ピストン103を中実とすることができ、その場合、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の本体および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102cは、第2ピストン260を摺動可能に収容している。第2ピストン260は、第1端部260a、第2端部260c、および閉鎖第1端部260dを有する中空内部260bを備えた本体を有している。
中空内部260b内に、第2ピストン260をハウジング102から外向きに付勢する第2ピストンばね266が存在する。第2ピストンばね266は、第2ピストン260の内部260bの閉鎖第1端部260dと接触する第1端部266aと、第2軸方向延在ボア102cの底部102dと接触している第2端部266bとを有している。図示しないが、第2ピストン260の内部260b内に容積縮小部が存在し得る。
第2ピストンの第1端部260aは、第3ピストン300の第1端部300aと直接接触し、それを付勢する。
第3ピストンばね301の剛性は、好ましくは第2ピストンばね266より大きい。第2ピストン260の移動により、第3ピストン300、したがって第3ピストンばね301の第2端部301bがハウジング102から外向きに移動する。
中空内部260bと第2軸方向延在ボア102cとの間に第2高圧室267が形成されており、その中に第2ピストンばね266がある。流体は、入口供給部109、好ましくは逆止弁107を介して第2高圧室267に供給される。入口供給部109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。
動作中、テンショナが、図13aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン260もまた、第2ピストンばね266と、第2入口供給部109から入口逆止弁109を介して第2圧力チャンバ267に供給される流体とによって、第2軸方向延在ボア102cから外向きに付勢されて、第3ピストンばね301および第3ピストン300を介して、テンションアームを介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン260もまた、第2ピストンばね266によってさらに外向きに付勢される。張力はまた、第3ピストンばね301とテンショナアーム402の第3ピストンとによって維持される。チェーンまたはベルトがさらに摩耗すると、チェーンスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン260は、チェーンまたはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるように、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、高い周期的動的チェーン負荷の間にチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(図13bにおいて矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い周期的動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン260をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに交互に押す。第2ピストン260の内向きの移動は、逆止弁107によって生成される第2圧力室267内の流体圧力からの抵抗を受け、第2ピストン260は、ばね266の力によって外向きに移動する。これにより、ピストンが「ポンプアップ」し、流体が逆止弁107を介して第2ボア102cの第2圧力室267内に引き込まれる。これにより、第2ピストン260の第1端部260aは、第3ピストン300およびテンショナアーム402の第3ピストンばね301を介してテンショナアーム402に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室267内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは通気孔を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室267内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室267内の圧力は、第3ピストン300を介して第3ピストンばね301における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。外側ばね301における力または予荷重が低くなり過ぎると、第2ピストン260が、第2ピストンばね266および第2圧力室267内の圧力によりハウジングから出るように移動し、第3ピストン300をテンショナアームに向かって付勢し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパンまたはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン260は、第3ピストン300および第3ピストンばね301を介して主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンまたはベルトの制御を犠牲にすることなくチェーンまたはベルトの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーン状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
図14aおよび図14bは、パッシブ制御を用いてさまざまな状態の下でチェーンに張力をかける別の実施形態のテンショナを示し、図14aは、高負荷なしにチェーンに張力をかけており、図14bは、高負荷でチェーンに張力をかけている。図14aおよび図14bのテンショナは、テンショナアームが、必要な場合に外側ばね271および第2ピストン270を受け入れる切取部を有しているという点で、図9aおよび図9bのテンショナとは異なっている。
テンショナは、テンショナアームまたはシュー402を介してチェーンまたはベルト(図示せず)に張力をかける。テンショナアーム402は、チェーンと接触する第1摺動面402bと、第1摺動面402bとは反対側の第2面402aとを有している。第2面402aを、平坦とするか、または存在する幾分かの湾曲および切取部403がある略平坦とすることができる。切取部403は、好ましくは、第2ピストン270の一部を受け入れるために十分大きい。
テンショナは、第2軸方向延在ボア102cに対して平行な第1軸方向延在ボア102aを有するハウジング102を含む。テンショナはまた、テンショナアームまたはシュー402を介してベルトに張力をかけることができることが留意されるべきである。ハウジング102の第2ボア102cは、第1ボア102aに対して平行であるように示されているが、第1ボア102aに対して垂直であるかまたは第1ボア102aに対して他の何らかの角度であり得る。
第1軸方向延在ボア102a内に、第1ピストン103が摺動可能に収容されている。第1ピストン103は、第1端部103a、第2端部103c、および閉鎖第1端部103dを有する中空内部103bを備えた本体を有している。第1ピストン103の中空内部103b内には、第1ピストンばね104が存在する。第1ピストンばね104は、第1ピストン103の閉鎖第1端部103dまたは容積縮小部105と接触する第1端部104aと、ハウジング102の第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する第2端部104bとを有している。第1ピストン103と第1軸方向延在ボア102aとの間に、第1圧力室111が形成されている。流体は、入口逆止弁108を介して第1供給部106から第1圧力室に供給される。第1ピストン103は、ハウジング102から外向きに付勢されて、第1ピストンばね104の力および第1圧力室111内の油の圧力によって、第1ピストンの第1端部103aを介して、テンショナアーム402を介してチェーンまたはベルトを付勢する。
別法として、第1ピストン103を中実とすることができ、その場合、第1ピストンばね104は、第1ピストン103の本体および第1軸方向延在ボア102aの底部102bと接触する。
第2軸方向延在ボア102cは、第2ピストン270を摺動可能に収容している。第2ピストン270は、第2ピストン270の本体から軸方向外向きに延在する突起270eを有する第1端部270a、第2端部270c、および閉鎖第1端部270dを有する中空内部270bを備えた本体を有している。突起270eは、外側ばね271を中心に位置決めし、かつ誘導する。
中空内部270b内に、第2ピストン270をハウジング102から外向きに付勢する第2ピストンばね276が存在する。第2ピストンばね276は、第2ピストン270の内部270bの閉鎖第1端部270dと接触する第1端部276aと、第2軸方向延在ボア102cの底部102dと接触している第2端部276bとを有している。図示しないが、第2ピストン270の内部270b内に容積縮小部が存在し得る。
第2ピストン270の第1端部270aとテンショナアーム402の第2平坦面402aとの間に外側ばね271が存在し、第2ピストン270の突起270eを包囲している。外側ばね270の第1端部271aは、テンショナアーム402の切取部403と接触し、外側ばね270の第2端部271bは、第2ピストン270の第1端部270aと接触している。外側ばね271の剛性は、好ましくは第2ピストンばね276より大きい。第2ピストン270の移動により、外側ばね271の第2端部271bがハウジング102から外向きに移動する。
中空内部270bと第2軸方向延在ボア102cとの間に第2高圧室277が形成されており、その中に第2ピストンばね276がある。流体は、入口供給部109、好ましくは逆止弁107を介して第2高圧室277に供給される。入口供給部109は、入口供給ライン106に接続されている場合もあれば接続されていない場合もある。
動作中、テンショナが、図14aに示すように新しいチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン270もまた、第2ピストンばね276と、第2入口供給部109から入口逆止弁109を介して第2圧力チャンバ277に供給される流体とによって、第2軸方向延在ボア102cから外向きに付勢されて、外側ばね271を介して、テンションアームを介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。
動作中、テンショナが高負荷なしで摩耗したチェーンまたはベルトに張力をかけている時、流体は、第1入口供給部106から入口逆止弁108を介して第1圧力室111に供給され、第1ピストンばね104のばね力に加えて、第1ピストン103をハウジング102から外向きに付勢し、テンショナアーム402を介して閉ループチェーンまたはベルトのスパンを付勢する。同時に、第2ピストン270もまた、第2ピストンばね276によってさらに外向きに付勢される。張力はまた、テンショナアーム402に対して外側ばね271によって維持される。チェーンまたはベルトがさらに摩耗すると、チェーンまたはベルトのスパンに追加の緩みが存在し、第1ピストン103および第2ピストン270は、チェーンまたはベルトを付勢しかつそれに適切に張力をかけるように、ハウジング102からさらに外向きに伸長する必要がある。
テンショナが、高い動的チェーンまたはベルト負荷の間にチェーンまたはベルトに張力をかけている時、(図14bにおいて矢印によって示す)チェーンまたはベルトからの高い周期的動的負荷力が、第1ピストン103および第2ピストン270をハウジング102に向かって内向きに、その後、ハウジング102から外向きに交互に押す。ピストン270の内向きの移動は、逆止弁107によって生成される第2圧力室277内の流体圧力からの抵抗を受け、第2ピストン270は、ばね276の力によって外向きに移動する。これにより、ピストンが「ポンプアップ」し、流体が逆止弁107を介して第2ボア102cの第2圧力室277内に引き込まれる。これにより、第2ピストン270の第1端部270aは、外側ばね271を介してテンショナアーム402に外向きの力をかけ、動的負荷の内向きの力に対抗する。
動的チェーンまたはベルト負荷が低減すると、第2圧力室277内の流体が、第2軸方向延在ボア102cを介してまたは通気孔を介してエンジンに漏れる。この漏れにより、第2圧力室277内に存在する平均圧力が低減する。
全動作状態において、第2圧力室277内の圧力は、外側ばね271における最小予荷重を維持するように増大することが留意されるべきである。外側ばね271における力または予荷重が低くなり過ぎると、第2ピストン270が、第2ピストンばね276および第2圧力室277内の圧力によりハウジングから出るように移動し、入口逆止弁107を介してより多くの油を引き込む。
したがって、第1軸方向延在ボア102aにおける第1ピストン103は、チェーンスパンまたはベルトの主な減衰を提供し、第2軸方向延在ボア102cにおける第2ピストン270は、外側ばね271を介して主な自動調整ばね力を提供する。本発明のテンショナは、チェーンの制御を犠牲にすることなくチェーンの張力を可能な限り低く維持するように、平均張力を自動的に調整し、新しいチェーン状態および動的負荷のある状態において駆動効率を著しく向上させる。
上記実施形態のいずれにおいても、外側第1ピストンおよび第2ピストンは、本技術分野において既知であるように、外周に爪またはラチェットクリップと係合し徐々に動く溝を有することができる。
シールを用いてピストンの周囲の漏れを制限することができる。
図8a〜図10bならびに図13aおよび図13bにおいて、第2ピストンを一体型または中実とすることができる。
上記実施形態では、第1ピストン高圧室の漏れを、通気孔または圧力逃し弁によって制御することができる。
したがって、本明細書に記載する本発明の実施形態は、本発明の原理の応用を単に例示するものであることが理解されるべきである。本明細書における例示する実施形態の詳細への言及は、請求項の範囲を限定するようには意図されておらず、請求項自体が、本発明に対して本質的であるものみなされるそれらの特徴を列挙している。

Claims (15)

  1. チェーンまたはベルトのスパンに張力をかけるパッシブテンショナシステムであって、
    前記チェーンまたはベルトが摺動する第1摺動面と、前記第1面とは反対側の第2面とを備えるテンショナアームと、
    テンショナであって、
    第1流体投入部を備える第1軸方向延在ボアと第2流体投入部を備える第2軸方向延在ボアとを有するハウジングと、
    前記第1軸方向延在ボアによって摺動可能に収容されている第1ピストンであって、前記第1ピストンと前記第1軸方向延在ボアとの間に前記第1流体投入部と流体連通する第1圧力室を形成し、第1端部および第2端部を有する本体を備える第1ピストンと、
    前記第2軸方向延在ボア内に摺動可能に収容されている第2ピストンであって、開放端部および閉鎖端部と、前記開放端部の底面と、前記閉鎖端部の頂面と、内径を有する中空内部とを有する本体を備え、前記第2軸方向延在ボアが、逆止弁を介して前記第2流体投入部と流体連通する、前記第2ピストンの前記内径と前記第2軸方向延在ボアとの間に画定された第2圧力室を形成している、第2ピストンと、
    前記第2圧力室内の第2ピストンばねであって、前記第2ピストンと接触する第1端部と、前記第2軸方向延在ボアの底部と接触する第2端部とを有する第2ピストンばねと、
    前記第2ピストンと前記テンショナアームとの間の外側ピストンばねであって、前記外側ピストンばねが、前記テンショナアームの前記第2面と接触する第1端部と、前記第2ピストンの前記本体の前記頂面と接触する第2端部とを有する、外側ピストンばねと、
    を備えるテンショナと、
    を具備し、
    前記チェーンまたはベルトからの動的負荷により、前記第1ピストンおよび前記第2ピストンが前記ハウジングから内向きにかつ又は外向きに移動する時、前記第2ピストンが前記第2ピストンばねによって前記ハウジングから外向きに移動する際に、前記第2流体投入部からの流体が前記逆止弁を介して前記第2圧力室内に引き込まれ、前記第2ピストンが内向きに移動する際に、前記第2圧力室内に流体圧力をもたらし、前記第2ピストンに対して前記外側ピストンばねに外向きの力をかけさせ、前記テンショナアームからの前記動的負荷の内向きの力に対抗する、テンショナシステム。
  2. 前記外側ピストンばねの端部によって包囲された突起をさらに具備する、請求項1に記載のテンショナシステム。
  3. 前記突起が、前記第2ピストンの前記本体の前記閉鎖端部において前記頂面から軸方向に延在している、請求項2に記載のテンショナシステム。
  4. 前記突起が、前記テンショナアームの前記第2面から延在している、請求項2に記載のテンショナシステム。
  5. 前記テンショナアームの前記第2面が、前記外側ピストンばねの前記第1端部を受け入れる切取部をさらに備える、請求項1に記載のテンショナシステム。
  6. 前記第1ピストンの前記本体が、前記本体の前記第2端部の開放端部および前記本体の第1端部の閉鎖端部と、前記開放端部の底面と、内径を有する中空内部とをさらに備える、請求項1に記載のテンショナシステム。
  7. 前記第1ピストンの前記中空内部内に収容された、前記第1ピストンを前記ハウジングから外向きに付勢する第1ピストンばねをさらに具備し、前記第1ピストンばねが、前記第1ピストンの前記中空内部と接触する第1端部と、前記第1軸方向延在ボアと接触する第2端部とを有する、請求項6に記載のテンショナシステム。
  8. 前記外側ピストンばねが、前記第2ピストンばねおよび前記第1ピストンばねよりばね定数が大きい、請求項7に記載のテンショナシステム。
  9. チェーンまたはベルトのスパンに張力をかけるパッシブテンショナシステムであって、
    前記チェーンまたはベルトが摺動する第1摺動面と、前記第1面と反対側の第2面とを備えるテンショナアームであって、前記第2面が切取部分を備える、テンショナアームと、
    テンショナであって、
    第1流体投入部を備える第1軸方向延在ボアと第2流体投入部を備える第2軸方向延在ボアとを有するハウジングと、
    前記第1軸方向延在ボアによって摺動可能に収容されている第1ピストンであって、前記第1ピストンと前記第1軸方向延在ボアとの間に前記第1流体投入部と流体連通する第1圧力室を形成し、第1端部および第2端部を有する本体を備える第1ピストンと、
    前記第2軸方向延在ボア内に摺動可能に収容されている第2ピストンであって、開放端部および閉鎖端部と、前記開放端部の底面と、前記閉鎖端部の頂面と、内径を有する中空内部とを有する本体を備え、前記第2軸方向延在ボアが、逆止弁を介して前記第2流体投入部と流体連通する、前記第2ピストンの前記内径と前記第2軸方向延在ボアとの間に画定された第2圧力室を形成している、第2ピストンと、
    前記第2圧力室内の第2ピストンばねであって、前記第2ピストンと接触する第1端部と、前記第2軸方向延在ボアの底部と接触する第2端部とを有する第2ピストンばねと、
    前記テンショナアームの前記切取部内に摺動可能に受け入れられる第3ピストンであって、開放端部および閉鎖端部と、前記開放端部の底面と、前記閉鎖端部の頂面と、内径を有する中空内部とを有する本体を備える第3ピストンと、
    前記第3ピストンの前記中空内部によって収容されている第3ピストンばねであって、前記テンショナアームの前記切取部と接触する第1端部と、前記第3ピストンと接触する第2端部とを有する第3ピストンばねと、
    を備え、前記第3ピストンの前記閉鎖端部の前記頂面が、前記第2ピストンの前記頂面と接触している、テンショナと、
    を具備し、
    前記チェーンまたはベルトからの動的負荷により、前記第1ピストンおよび前記第2ピストンが前記ハウジングから内向きにかつ又は外向きに移動する時、前記第2ピストンが前記第2ピストンばねによって前記ハウジングから外向きに移動する際に、前記第2流体投入部からの流体が前記逆止弁を介して前記第2圧力室内に引き込まれ、前記第2ピストンが内向きに移動する際に、前記第2圧力室内に流体圧力をもたらし、前記第2ピストンに対して前記第3ピストンおよび前記第3ピストンばねに外向きの力をかけさせ、前記テンショナアームからの前記動的負荷の内向きの力に対抗する、テンショナシステム。
  10. 前記第1ピストンの前記本体が、前記本体の前記第2端部の開放端部および前記本体の第1端部の閉鎖端部と、前記開放端部の底面と、内径を有する中空内部とをさらに備える、請求項9に記載のテンショナシステム。
  11. 前記第1ピストンの前記中空内部内に収容されている、前記第1ピストンを前記ハウジングから外向きに付勢する第1ピストンばねをさらに具備し、前記第1ピストンばねが、前記第1ピストンの前記中空内部と接触する第1端部と、前記第1軸方向延在ボアと接触する第2端部とを有する、請求項10に記載のテンショナシステム。
  12. 前記外側第3ピストンばねが、前記第2ピストンばねおよび前記第1ピストンばねよりばね定数が大きく、前記第2ピストンばねが、前記第1ピストンばねよりばね定数が大きい、請求項11に記載のテンショナシステム。
  13. チェーンまたはベルトのスパンに張力をかけるパッシブテンショナシステムであって、
    前記チェーンまたはベルトが摺動する第1摺動面と、前記第1面と反対側の第2面とを備えるテンショナアームであって、前記第2面が切取部分を備える、テンショナアームと、
    テンショナであって、
    第1流体投入部を備える第1軸方向延在ボアと第2流体投入部を備える第2軸方向延在ボアとを有するハウジングと、
    前記第1軸方向延在ボアによって摺動可能に収容されている第1ピストンであって、前記第1ピストンと前記第1軸方向延在ボアとの間に前記第1流体投入部と流体連通する第1圧力室を形成し、第1端部および第2端部を有する本体を備える第1ピストンと、
    前記第2軸方向延在ボア内に摺動可能に収容されている第2ピストンであって、開放端部および閉鎖端部と、前記開放端部の底面と、前記閉鎖端部の頂面と、内径を有する中空内部とを有する本体を備え、前記第2軸方向延在ボアが、逆止弁を介して前記第2流体投入部と流体連通する、前記第2ピストンの前記閉鎖端部の前記頂面と前記第2軸方向延在ボアとの間に画定された第2圧力室を形成している、第2ピストンと、
    前記第2圧力室内の第2ピストンばねであって、前記第2ピストンと接触する第1端部と、前記第2軸方向延在ボアの底部と接触する第2端部とを有する第2ピストンばねと、
    前記第2ピストンと前記テンショナアームとの間の外側ピストンばねであって、前記外側ピストンばねが、前記テンショナアームの前記切取部と接触する第1端部と、前記第2ピストンと接触する第2端部とを有する、外側ピストンばねと、
    を備えるテンショナと、
    を具備し、
    前記チェーンまたはベルトからの動的負荷により、前記第1ピストンおよび前記第2ピストンが前記ハウジングから内向きにかつ又は外向きに移動する時、前記第2ピストンが前記第2ピストンばねによって前記ハウジングから外向きに移動する際に、前記第2流体投入部からの流体が前記逆止弁を介して前記第2圧力室内に引き込まれ、前記第2ピストンが内向きに移動する際に、前記第2圧力室内に流体圧力をもたらし、前記第2ピストンに対して前記外側ピストンばねに外向きの力をかけさせ、前記テンショナアームからの前記動的負荷の内向きの力に対抗する、テンショナシステム。
  14. 前記第2ピストンの前記本体が、前記第2軸方向延在ボアから外向きに延在している、請求項13に記載のテンショナシステム。
  15. 前記外側ピストンばねが、前記第2ピストンばね、および前記第1ピストンを前記ハウジングから外向きに付勢する第1ピストンばねより、ばね定数が大きい、請求項13に記載のテンショナシステム。
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