JP6358863B2 - センサ配線確認システムおよび方法 - Google Patents

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Description

本発明は、センサとコントローラ等の処理装置との接続を確認するセンサ配線確認システムおよび方法に関するものである。
半導体製造装置では、EES(Equipment Engineering System)が実用段階へと移行してきている。EESは、半導体製造装置が正常に機能しているかどうかをデータでチェックし、装置の信頼性や生産性を向上させるシステムである。EESの主な目的は、装置自体を対象とする不具合検知(FD:Fault Detection)、不具合予知(FP:Fault Prediction)である(非特許文献1参照)。
FD/FPには、装置コントロールレベル、モジュールレベル、サブシステムレベル、I/Oデバイスレベルという階層化の捉え方がある。装置コントロールレベルのFD/FPは、ホストまたはオペレータから指示された処理条件の基で装置機能が装置スペックの許容範囲内で動作しているかを監視/検知するFD/FPである。モジュールレベルのFD/FPは、デバイスもしくはサブシステムから構成されるモジュールが、指示値どおりに処理を行うことができるかを監視/検知するFD/FPである。サブシステムレベルのFD/FPは、フィードバック制御を行うような複数のデバイスからなる複合システムが、いくつかのパラメータ設定の基で安定して動作しているかを監視/検知するFD/FPである。I/OデバイスレベルのFD/FPは、装置を構成するセンサやアクチュエータが設計値どおりに安定して動作しているかを監視/検知するFD/FPである。このように、I/Oデバイスレベルの主体は、センサやアクチュエータである。
アクチュエータのFD/FPに関しては、(0,1)のビット列のデータ(アクチュエータデータ)で済むシーケンス制御的な動作については、特に実用段階にあると言える。
一方で、センサのFD/FPに関しては、温度、圧力、流量などのプロセス量が対象データになる。これらのデータについては、msec.レベルで全てのデータを保存するのが合理的とは言えない。そこで、センサのデータを装置が管理する処理単位毎に、あるいは一定の期間毎に代表値化して、代表値化した値をチェックするEES対応の基板処理装置(特許文献1参照)などが提案されている。代表値とは、最大値、最小値、平均値などである。これらの代表値によりFD/FPが実現できれば、全てのデータを監視する場合と比較して通信量、必要メモリ量などを大幅に削減できるので効率的である。
また、多数のセンサをシステム内に備える場合に、センサIDも管理対象データとして扱う技術も提案されている(特許文献2参照)。この技術によれば、多数のセンサからの大量のデータを一元的に管理する場合に、データの取り違いなどが起こる危険性を低減できるので効率的である。
特開2010−219460号公報 再表2007−110968号公報
「装置レベルでの装置機能の性能確認に関する解説書」,社団法人電子情報技術産業協会,2005年3月23日
上記の従来技術は、FD/FPあるいは不具合低減としての意義は大きいが、いずれもセンサ自体は適切に設置・設定されていることが前提になっている。しかし、実際にはコントローラから長距離おいた位置(遠隔末端)に多数のセンサが設置されるので、特定のセンサが接続されるべきコントローラの入力端子に適切に接続されないケースもある。特に装置メンテナンス時に、多数のセンサ配線を一旦外した後に、再度配線および接続をやり直すケースにおいて誤配線・誤接続が発生しやすい。
図4は多数のセンサを備える装置の例として、例えば半導体製造に使用される加熱装置の構成を示すブロック図であり、図5は図4の加熱装置の問題点を説明する図である。図4の加熱装置は、被加熱物を加熱するための加熱処理炉100と、加熱処理炉100の内部に設置された複数のヒータH1〜H4と、それぞれヒータH1〜H4によって加熱される加熱処理炉100内の制御ゾーンZ1〜Z4の温度を測定する複数の温度センサS1〜S4と、ヒータH1〜H4に出力する操作量MV1〜MV4を算出する温調計101−1〜101−4と、温調計101−1〜101−4から出力された操作量MV1〜MV4に応じた電力をそれぞれヒータH1〜H4に供給する電力調整器102−1〜102−4とから構成される。図5は温調計101−1〜101−4と温度センサS1〜S4の接続を一旦外した後に、再度接続したときに誤配線が生じた例を示しており、具体的には温調計101−2に接続すべき温度センサS2を温調計101−3に接続し、温調計101−3に接続すべき温度センサS3を温調計101−2に接続してしまった例を示している。
以上のような誤配線・誤接続を想定し、一般的にはセンサ実装作業者が一通りの確認作業を行なうようにしている。特に図4、図5に示した加熱装置のように温調計などのコントローラとセンサとを組合せ、フィードバックループを形成してフィードバック制御を行なう場合は、ループチェックという一連の作業として実施される。したがって、確認作業での見落としがないように作業者の注意が必要であり、作業効率は良好とは言えず、作業効率の改善が求められている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、センサとコントローラ等の処理装置との接続を確認する作業の効率を改善することができるセンサ配線確認システムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明は、物理量を計測するセンサとセンサが計測した物理量に応じた処理を実行する処理装置とからなるシステムにおいて、前記センサと前記処理装置との接続を、接続された通信処理を介して確認するセンサ配線確認システムであって、前記センサは、物理量を計測して計測値信号を前記処理装置に送信するセンサ機能手段と、チェック信号の仕様を定義するシーケンス情報を予め記憶するシーケンス記憶手段と、チェック信号の送信指示を入力する指示入力手段と、前記送信指示を受けたときに、前記シーケンス情報で定義されたチェック信号を前記センサ機能手段から前記処理装置へ計測値信号として送信させる送信手段と、接続確認実行の履歴情報を記憶する確認実行履歴記憶手段とを備え、前記処理装置は、前記センサからの計測値信号を受信する受信手段と、この受信手段が受信した計測値信号に応じて計測値を表示する表示手段とを備え、前記チェック信号は、前記表示手段による計測値表示出力が通常の計測値表示と異なる値になるように定められたものであり、前記送信手段は、前記チェック信号を送信したときに、前記履歴情報を更新するものであることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ配線確認システムの1構成例において、前記センサは、さらに、前記確認実行履歴記憶手段に接続確認実行の履歴が全く登録されていないときに、センサと処理装置との接続確認が未実行であることを示すアラームを出力する接続確認未実行アラーム出力手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ配線確認システムの1構成例において、前記センサは、さらに、外部からの指示に応じて前記確認実行履歴記憶手段の履歴情報を初期状態にリセットするリセット手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明のセンサ配線確認システムの1構成例において、前記処理装置は、さらに、前記計測値信号が示す計測値が予め規定された上限値あるいは下限値から逸脱しているときに、計測値が異常であることを示すアラームを出力する計測値アラーム出力手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、物理量を計測するセンサとセンサが計測した物理量に応じた処理を実行する処理装置とからなるシステムにおいて、前記センサと前記処理装置との接続を、接続された通信処理を介して確認するセンサ配線確認方法であって、前記センサが外部からの指示に応じてチェック信号の送信指示を入力する指示入力ステップと、前記センサが、前記送信指示の入力に応じて、チェック信号の仕様を定義するシーケンス情報を予め記憶するシーケンス記憶手段を参照して、前記シーケンス情報で定義されたチェック信号を前記処理装置へ計測値信号として送信する送信ステップと、前記センサが前記チェック信号を送信したときに、前記センサの確認実行履歴記憶手段に記憶されている接続確認実行の履歴情報を更新する更新ステップと、前記処理装置が前記センサからの計測値信号を受信する受信ステップと、前記処理装置が前記受信ステップで受信した計測値信号に応じて計測値を表示する表示ステップとを含み、前記チェック信号は、前記表示ステップによる計測値表示出力が通常の計測値表示と異なる値になるように定められたものであることを特徴とするものである。
本発明によれば、処理装置の計測値表示出力が通常の計測値表示と明らかに異なる表示になるようにチェック信号を定めておけば、チェック信号をセンサから処理装置に送信することにより、処理装置の計測値表示出力が明確に変化するので、センサと処理装置との接続を確認することができ、センサと処理装置との接続を確認する作業の効率を改善することができる。
また、本発明では、センサに、接続確認実行の履歴情報を記憶する確認実行履歴記憶手段を設けることにより、センサの誤った接続が見過ごされていたときに、この誤りがセンサを納入・設置したセンサ提供企業の責任なのか、接続確認作業を実施した実施企業の責任なのかを明確にする手掛かりを提供することができ、ビジネストラブルの発生を低減することができる。
また、本発明では、センサの確認実行履歴記憶手段に接続確認実行の履歴が全く登録されていないときにアラームを出力することにより、センサと処理装置との接続確認が未実行であることをオペレータに通知することができる。
また、本発明では、確認実行履歴記憶手段の履歴情報を初期状態にリセットするリセット手段をセンサに設けることにより、センサが処理装置に接続されたときにセンサから接続確認未実行のアラームが出力されるようにすることができる。
また、本発明では、計測値信号が示す計測値が予め規定された上限値あるいは下限値から逸脱しているときに処理装置がアラームを出力するので、チェック信号の値が計測値の上限値あるいは下限値から逸脱するように定めておけば、処理装置からアラームが出力されることになり、センサと処理装置との接続を確認しやすくすることができる。
本発明の実施の形態に係るセンサ配線確認システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るセンサ配線確認システムの動作を示すフローチャートである。 ループチェック信号のシーケンスを説明する図である。 加熱装置の構成を示すブロック図である。 加熱装置の問題点を説明する図である。
[発明の原理1]
発明者は、例えば特定のセンサ側からコントローラに対してループチェック信号を送信すると、遠隔のコントローラのモニタに表示される計測値が予め規定された数値分だけ変化するというように、センサからコントローラに送信されたループチェック信号にコントローラが反応する機能を備えることに想到した。この場合、センサは、ループチェック機能内蔵タイプのセンサということになる。
例えば多数の制御ループを有する製造装置内の計装であれば、センサからコントローラにループチェック信号を送信することは、多数の制御ループの接続を確認する作業(ループチェック)を行うことになる。しかし、全てのセンサが上記のようなループチェック機能内蔵タイプになるとは限らない。ループチェック機能内蔵タイプと内蔵タイプでないセンサが混在していると、ループチェック機能内蔵タイプのセンサであるにも拘わらず、ループチェック機能内蔵タイプのセンサではないとオペレータが誤って認識し、手作業で接続確認作業を行なってしまうことがあり得る。
ここで、センサ提供者とループチェック実施者が、通常は異なる企業であることに着眼しなければならない。すなわち、ループチェック機能を利用した接続確認実行の実績が分からないと、センサの誤った接続が見過ごされていたときに(誤接続放置)、この誤りがセンサを納入・設置したセンサ提供企業の責任(機能不全)なのか、接続確認作業を実施した実施企業の責任(作業不全)なのかが不明になり、ビジネストラブルに発展する。このことから、接続確認実行の履歴を、確認される側のセンサに自動登録することが好ましいことに想到した。すなわち、最低限の履歴情報として、例えばループチェック信号を送信した回数を自動登録し、この回数を読取可能にするというような構成とする。
[発明の原理2]
計測値が予め規定された数値分だけ変化する動作として、例えば温度センサであれば、単に温度表示値が上昇するだけではなく、アラームの出ない温度上昇、アラームが出るべき温度上昇、温度上昇と温度下降などが、別々に指定されて実行されるのではなく、規定された順序で自動実行されるようにすると、接続状態の適切さをさらに確認しやすくなる。また、アラームが出るべき温度上昇のような特殊状態については、一時的に起こるのではなく維持できるようにすると、例えば外したいセンサをまとめて確認できる状態を維持できることになるので、外す必要のある複数配線を外す作業のミスを低減できる。このように、アラーム発生のような特殊状態を適宜活用するのが好ましい。
[発明の原理3]
接続確認実行の履歴を自動登録するのであれば、接続確認実行の履歴が全く登録されていない場合に、接続確認未実行のアラームを出力することが可能になる。アラーム出力は、例えばセンサ側でLEDを点滅させてもよいし、コントローラ側のモニタ画面でセンサID表示の色を変えてもよい。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るセンサ配線確認システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態は、上記発明の原理1、発明の原理2、発明の原理3に対応する例である。ここでは、センサ配線確認システムをセンサ1と、簡易型のコントローラ2(温調計)で実現する例として説明する。
センサ1は、物理量(例えば温度)を計測して、計測した物理量を示す計測値信号をコントローラ2に送信するセンサ機能部10と、ループチェック信号の仕様を定義するシーケンス情報を予め記憶するシーケンス記憶部11と、外部からの指示に応じてループチェック信号の送信指示を入力する指示入力部12と、送信指示を受けたときに、シーケンス情報で定義されたチェック信号をセンサ機能部10からコントローラ2へ計測値信号として送信させる送信部13と、接続確認実行の履歴情報を記憶する確認実行履歴記憶部14と、確認実行履歴記憶部14に接続確認実行の履歴が全く登録されていないときに、センサ1とコントローラ2との接続確認が未実行であることを示すアラームを出力するアラーム出力部15(接続確認未実行アラーム出力手段)と、外部からの指示に応じて確認実行履歴記憶部14の履歴情報を初期状態にリセットするリセット部16とを備えている。なお、確認実行履歴記憶部14は、センサ1の電源が切断されても情報を保持できる不揮発性のメモリでもよいし、電源が切断されると情報が失われる揮発性のメモリでもよい。
コントローラ2は、センサ1の配線が接続される接続部20と、センサ1が計測した物理量に応じた処理(例えば温度制御)を実行するコントローラ機能部21と、センサ1からの計測値信号を受信する受信部22と、受信部22が受信した計測値信号に応じて計測値を表示する表示部23と、計測値信号が示す計測値が予め規定された上限値あるいは下限値から逸脱しているときに、計測値が異常であることを示すアラームを出力するアラーム出力部24(計測値アラーム出力手段)とを備えている。
以下、本実施の形態のセンサ配線確認システムの動作を図2を参照して説明する。本実施の形態の処理の前提として、コントローラ2の接続部20にはセンサ1の配線が接続されている。1台のコントローラ2に複数のセンサ1を接続する形態でもよいし、1台のコントローラ2に1個のセンサ1を接続した組合せ(フィードバックループ)が複数存在する形態でもよい。図4に示した例は、1台のコントローラ(温調計)に1個の温度センサを接続したものが4組(4ループ)存在する形態である。なお、1台のコントローラ2に複数のセンサ1が接続される場合、入力端子である接続部20はセンサ毎に設けられる。
まず、初期状態として、センサ1の確認実行履歴記憶部14には、ループチェック信号を送信した回数を示す接続確認実行履歴情報として初期値0(送信回数0)が登録されている。
センサ1とコントローラ2とを含む装置を工場などの現場に設置する作業員であるオペレータは、装置の設置後にセンサ1とコントローラ2の電源を投入する。また、装置のメンテナンスを行うオペレータは、必要に応じてセンサ1やコントローラ2の電源を切断した後に再度投入する。
センサ1のアラーム出力部15は、センサ1の電源が投入されたとき、あるいはセンサ1が配線を介してコントローラ2に接続されたときに、確認実行履歴記憶部14に初期値が登録されている場合(図2ステップS1においてYES)、センサ1とコントローラ2との接続確認が未実行であることを示すアラームを出力する(図2ステップS2)。アラームの出力方法としては、例えば赤のLEDを点滅または点灯させる等の方法がある。なお、センサ1がコントローラ2に接続されると、センサ1のセンサ機能部10とコントローラ2の接続部20との間で所定の通信処理が開始されるので、アラーム出力部15は、センサ1がコントローラ2に接続されているかどうかを容易に認識することができる。
アラーム出力を認識したオペレータは、センサ1の指示入力部12を利用してループチェック信号の送信指示を入力する(図2ステップS3においてYES)。
センサ1の送信部13は、オペレータから指示入力部12を介して送信指示を受けると、シーケンス記憶部11に記憶されたシーケンス情報に従い、センサ機能部10を介してコントローラ2に一連のループチェック信号を送信する(図2ステップS4)。本実施の形態では、接続確認作業の実施時に、センサ1で計測した物理量を示す計測値信号の代わりに、計測値信号と同じ信号フォーマットでループチェック信号をコントローラ2に送信する。すなわち、センサ機能部10は、オペレータから指示入力部12を介して送信指示を受けると、物理量の計測によって得た計測値信号の代わりに、送信部13から受け取ったループチェック信号を計測値信号としてコントローラ2に送信する。
シーケンス記憶部11には、ループチェック信号(計測値信号)の値、ループチェック信号の継続時間、ループチェック信号の出力順序などを定めたシーケンス情報が予め登録されている。本実施の形態では、例えば図3に示すように、アラームの出ない温度上昇(例えば常温よりも高い100℃)が5秒間発生するループチェック信号を一時的に出力した後、アラームが出るべき温度上昇(例えば500℃)が5分間維持されるようにループチェック信号を継続的に出力するという手順を定めたシーケンス情報がシーケンス記憶部11に登録されている。なお、図3の例では、例えばセンサ種類の実用範囲が0℃〜400℃であり、予め規定された計測値の下限値が0℃で、予め規定された計測値の上限値が400℃なので、上限値よりも十分に高い500℃を出力するようにしている。
センサ1の送信部13は、コントローラ2にループチェック信号を送信したときに、センサ1とコントローラ2との接続確認が実行されたものとして、確認実行履歴記憶部14の接続確認実行履歴情報を更新する(図2ステップS5)。ここでは、接続確認実行履歴情報が初期値0から1(1回送信)に更新されることになる。
アラーム出力部15は、確認実行履歴記憶部14に記憶されている接続確認実行履歴情報が初期値0でなくなったことにより、アラームを停止する(図2ステップS6,S7)。アラーム出力として例えば赤のLEDを点滅させていた場合には、赤のLEDを消灯させる。
コントローラ2の受信部22は、接続部20に接続されたセンサ1から計測値信号(ループチェック信号)を受信すると(図2ステップS8)、この計測値信号が示す計測値を表示部23に表示させる(図2ステップS9)。こうして、図3に示したように推移する計測値がコントローラ2の表示画面にグラフ表示されるか、あるいはコントローラ2の表示盤に数値表示で表示される。
図3の例では、計測値100℃を示すループチェック信号が5秒間出力された後に、上限値400℃を超える計測値500℃のループチェック信号が5分間出力される。コントローラ2のアラーム出力部24は、計測値500℃を示すループチェック信号が出力されたときに、計測値が予め規定された上限値から逸脱しているとして(図2ステップS10においてYES)、計測値が所定の範囲を逸脱していて異常であることを示すアラームを出力する(図2ステップS11)。アラームの出力方法としては、例えばコントローラ2の赤のLEDを点滅または点灯させる等の方法がある。アラーム出力部24は、計測値が予め規定された下限値以上かつ上限値以下の正常な範囲に復帰した場合、アラーム出力を停止する。アラーム出力として例えば赤のLEDを点滅させていた場合には、赤のLEDを消灯させる。
以上のように、本実施の形態では、コントローラ2の計測値モニタ出力が通常の計測値表示と明らかに異なる表示になるように予め定められた計測値信号(ループチェック信号)をセンサ1からコントローラ2に送信することにより、コントローラ2の計測値モニタ出力が明確に変化するので、センサ1とコントローラ2との接続を確認することができる。
なお、装置メンテナンスなどに伴いセンサ1をコントローラ2から外す場合、オペレータは、接続確認実行履歴情報をリセットするよう、センサ1のリセット部16に対して手動操作で指示を出すことが好ましい。リセット部16は、オペレータからの指示に応じて、確認実行履歴記憶部14の接続確認実行履歴情報を初期値0にリセットする。これにより、センサ1をコントローラ2に再接続したときに図2の処理が実行されるようにすることができる。なお、外部からリセット部16にリセット信号を入力することにより、リセット部16によるリセット処理を実行させるようにしてもよい。
本実施の形態の構成によれば、図5で説明したような誤配線・誤接続が生じたときに、例えば温度センサS3からループチェック信号を送信すると温調計101−2の温度表示が大きく変化し、温度センサS2からループチェック信号を送信すると温調計101−3の温度表示が大きく変化するので、誤配線・誤接続を容易に発見することができる。
本実施の形態でセンサ1に登録する接続確認実行履歴情報は外部の装置によって読み出すことが可能である。したがって、センサの誤った接続が見過ごされていたときに(誤接続放置)、この誤りがセンサを納入・設置したセンサ提供企業の責任(機能不全)なのか、接続確認作業を実施した実施企業の責任(作業不全)なのかを明確にすることができ、ビジネストラブルの発生を低減することができる。
なお、本実施の形態では、計測値信号と同種の物理量を示す信号であるが、センサ1が計測した物理量ではなく、シーケンス情報で予め定められた物理量を示す信号であるループチェック信号を利用するので、コントローラ2は受信した信号が通常の計測値信号かループチェック信号かを識別することはできない。ループチェック信号は通常の計測値信号と大きく値が異なるように設定されるので、このループチェック信号に応じてコントローラ2のコントローラ機能部21が処理(例えば温度制御)を実行してしまうことは好ましくない。したがって、接続確認作業の実施時には、アクチュエータ(図4の例では、ヒータH1〜H4)の電源を落としておくか、コントローラ2とアクチュエータとの間の配線を外しておくか、あるいはオペレータの指示によってコントローラ機能部21の動作を停止させる機能をコントローラ2に設けておくことが好ましい。
本実施の形態で説明したセンサ1とコントローラ2の各々は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。各々の装置のCPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
また、本実施の形態では、センサと接続される処理装置の例としてコントローラを例に挙げて説明しているが、これに限るものではなく、センサと有線で接続され、センサが計測した物理量に応じた処理を実行する処理装置であれば本発明を適用することが可能である。
本発明は、センサの接続を確認する技術に適用することができる。
1…センサ、2…コントローラ、10…センサ機能部、11…シーケンス記憶部、12…指示入力部、13…送信部、14…確認実行履歴記憶部、15…アラーム出力部、16…リセット部、20…接続部、21…コントローラ機能部、22…受信部、23…表示部、24…アラーム出力部。

Claims (8)

  1. 物理量を計測するセンサとセンサが計測した物理量に応じた処理を実行する処理装置とからなるシステムにおいて、前記センサと前記処理装置との接続を、接続された通信処理を介して確認するセンサ配線確認システムであって、
    前記センサは、
    物理量を計測して計測値信号を前記処理装置に送信するセンサ機能手段と、
    チェック信号の仕様を定義するシーケンス情報を予め記憶するシーケンス記憶手段と、
    チェック信号の送信指示を入力する指示入力手段と、
    前記送信指示を受けたときに、前記シーケンス情報で定義されたチェック信号を前記センサ機能手段から前記処理装置へ計測値信号として送信させる送信手段と
    接続確認実行の履歴情報を記憶する確認実行履歴記憶手段とを備え、
    前記処理装置は、
    前記センサからの計測値信号を受信する受信手段と、
    この受信手段が受信した計測値信号に応じて計測値を表示する表示手段とを備え
    前記チェック信号は、前記表示手段による計測値表示出力が通常の計測値表示と異なる値になるように定められたものであり、
    前記送信手段は、前記チェック信号を送信したときに、前記履歴情報を更新するものであることを特徴とするセンサ配線確認システム。
  2. 請求項記載のセンサ配線確認システムにおいて、
    前記センサは、さらに、前記確認実行履歴記憶手段に接続確認実行の履歴が全く登録されていないときに、センサと処理装置との接続確認が未実行であることを示すアラームを出力する接続確認未実行アラーム出力手段を備えることを特徴とするセンサ配線確認システム。
  3. 請求項または記載のセンサ配線確認システムにおいて、
    前記センサは、さらに、外部からの指示に応じて前記確認実行履歴記憶手段の履歴情報を初期状態にリセットするリセット手段を備えることを特徴とするセンサ配線確認システム。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のセンサ配線確認システムにおいて、
    前記処理装置は、さらに、前記計測値信号が示す計測値が予め規定された上限値あるいは下限値から逸脱しているときに、計測値が異常であることを示すアラームを出力する計測値アラーム出力手段を備えることを特徴とするセンサ配線確認システム。
  5. 物理量を計測するセンサとセンサが計測した物理量に応じた処理を実行する処理装置とからなるシステムにおいて、前記センサと前記処理装置との接続を、接続された通信処理を介して確認するセンサ配線確認方法であって、
    前記センサが外部からの指示に応じてチェック信号の送信指示を入力する指示入力ステップと、
    前記センサが、前記送信指示の入力に応じて、チェック信号の仕様を定義するシーケンス情報を予め記憶するシーケンス記憶手段を参照して、前記シーケンス情報で定義されたチェック信号を前記処理装置へ計測値信号として送信する送信ステップと、
    前記センサが前記チェック信号を送信したときに、前記センサの確認実行履歴記憶手段に記憶されている接続確認実行の履歴情報を更新する更新ステップと、
    前記処理装置が前記センサからの計測値信号を受信する受信ステップと、
    前記処理装置が前記受信ステップで受信した計測値信号に応じて計測値を表示する表示ステップとを含み、
    前記チェック信号は、前記表示ステップによる計測値表示出力が通常の計測値表示と異なる値になるように定められたものであることを特徴とするセンサ配線確認方法。
  6. 請求項記載のセンサ配線確認方法において、
    さらに、前記センサが、前記確認実行履歴記憶手段に接続確認実行の履歴が全く登録されていないときに、センサと処理装置との接続確認が未実行であることを示すアラームを出力する接続確認未実行アラーム出力ステップを含むことを特徴とするセンサ配線確認方法。
  7. 請求項または記載のセンサ配線確認方法において、
    さらに、前記センサが外部からの指示に応じて前記確認実行履歴記憶手段の履歴情報を初期状態にリセットするリセットステップを含むことを特徴とするセンサ配線確認方法。
  8. 請求項乃至のいずれか1項に記載のセンサ配線確認方法において、
    さらに、前記処理装置が、前記計測値信号が示す計測値が予め規定された上限値あるいは下限値から逸脱しているときに、計測値が異常であることを示すアラームを出力する計測値アラーム出力ステップを含むことを特徴とするセンサ配線確認方法。
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