JP2015084142A - 不具合検知システムおよび不具合検知方法 - Google Patents

不具合検知システムおよび不具合検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置コントロールレベルでの稼働効率を対象とするFD/FP機能を強化する。【解決手段】不具合検知システムは、待機/実行切換パラメータを管理する待機モード管理部20と、手動/自動切換パラメータを管理する手動制御モード管理部22と、待機/実行切換パラメータと手動/自動切換パラメータの優先順位が登録された優先順位登録部24と、自動制御動作を実行している状態の自動制御時間を計測する自動制御時間計測部25と、非自動制御動作の状態の特殊モード時間を計測する特殊モード時間計測部26と、自動制御時間と特殊モード時間から特殊モード時間率を算出する特殊モード時間率算出部27と、特殊モード時間率を記憶する特殊モード時間率記憶部28と、特殊モード時間率が閾値を上回ったときにアラームを出力するアラーム出力部30とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、装置の稼働効率に関する不具合を検知したり予知したりすることができる不具合検知システムおよび不具合検知方法に関するものである。
半導体製造装置では、EES(Equipment Engineering System)が実用段階へと移行してきている。EESは、半導体製造装置が正常に機能しているかどうかをデータでチェックし、装置の信頼性や生産性を向上させるシステムである。EESの主な目的は、装置自体を対象とする不具合検知(FD:Fault Detection)、不具合予知(FP:Fault Prediction)である(非特許文献1参照)。
FD/FPには、装置コントロールレベル、モジュールレベル、サブシステムレベル、I/Oデバイスレベルという階層化の捉え方がある。装置コントロールレベルのFD/FPは、ホストまたはオペレータから指示された処理条件の基で装置機能が装置スペックの許容範囲内で動作しているかを監視/検知するFD/FPである。モジュールレベルのFD/FPは、デバイスもしくはサブシステムから構成されるモジュールが、指示値どおりに処理を行うことができるかを監視/検知するFD/FPである。サブシステムレベルのFD/FPは、フィードバック制御を行うような複数のデバイスからなる複合システムが、いくつかのパラメータ設定の基で安定して動作しているかを監視/検知するFD/FPである。I/OデバイスレベルのFD/FPは、装置を構成するセンサやアクチュエータが設計値どおりに安定して動作しているかを監視/検知するFD/FPである。このように、I/Oデバイスレベルの主体は、センサやアクチュエータである。
アクチュエータのFD/FPに関しては、(0,1)のビット列のデータ(アクチュエータデータ)で済むシーケンス制御的な動作については、特に実用段階にあると言える。
一方で、センサのFD/FPに関しては、温度、圧力、流量などのプロセス量が対象データになる。これらのデータについては、msec.レベルで全てのデータを保存するのが合理的とは言えない。そこで、センサのデータを装置が管理する処理単位毎に、あるいは一定の期間毎に代表値化して、代表値化した値をチェックするEES対応の基板処理装置(特許文献1参照)などが提案されている。代表値とは、最大値、最小値、平均値などである。これらの代表値によりFD/FPが実現できれば、全てのデータを監視する場合と比較して通信量、必要メモリ量などを大幅に削減できるので効率的である。
代表値を利用したFD/FPとしては、劣化によるヒータ断線のFPや、過電流によるヒータ断線のFDなどが知られている。ヒータが劣化する場合、ヒータの抵抗値(非プロセス量)の平均値が徐々に上昇していくので、ヒータの抵抗値の平均値を代表値としてチェックすれば、劣化によるヒータの断線を予知することができる。また、過電流によってヒータが断線した場合、ヒータの抵抗値の最大値が突発的に上昇するので、ヒータの抵抗値の最大値を代表値としてチェックすれば、過電流によるヒータの断線を検知することができる。
特開2010−219460号公報
「装置レベルでの装置機能の性能確認に関する解説書」,社団法人電子情報技術産業協会,2005年3月23日
以上のように非プロセス量であれば、FD/FPの実用化は可能である。しかしながら、プロセス量の代表値化では物理的な状態のみが扱う対象になり、装置内の稼働効率までは扱えないので、情報としては必ずしも十分ではない。EESの装置内分散配置は、EESの全体効率を高めるために有効な実装方法であるので、装置内の稼働効率が反映される装置コントロールレベルでFD/FP機能をさらに強化することが求められている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、装置コントロールレベルでの稼働効率を対象とするFD/FP機能を強化することができる不具合検知システムおよび不具合検知方法を提供することを目的とする。換言するならば、本発明は、装置コントロールレベルで内蔵も外付けも可能な簡易型のFD/FP関連機能を提供する。
本発明の不具合検知システムは、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、自動制御を実行しない特殊モードと自動制御を実行する非特殊モードを切換えるための特殊/非特殊切換パラメータを、外部から指定された状態に管理する特殊モード管理手段と、前記非特殊モード時に前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、前記特殊モード時に前記操作量MVの代わりに特殊モード時操作量を制御対象に出力する特殊操作量出力手段と、前記非特殊モード時の動作状態の経過時間である自動制御時間を計測する自動制御時間計測手段と、前記特殊モード時の動作状態の経過時間である特殊モード時間を計測する特殊モード時間計測手段と、前記自動制御時間と前記特殊モード時間の総和の経過時間が予め規定された基準経過時間に到達したときに前記自動制御時間と前記特殊モード時間から特殊モード時間率を算出する特殊モード時間率算出手段と、前記特殊モード時間率を記憶する特殊モード時間率記憶手段と、外部からリセット信号を受け取ったとき、あるいは前記特殊モード時間率記憶手段への特殊モード時間率の登録後に、計測中の前記自動制御時間と前記特殊モード時間をゼロにリセットするリセット手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例は、前記特殊モード管理手段を複数備え、各特殊モード管理手段はそれぞれ異なる前記特殊/非特殊切換パラメータの状態を管理し、さらに、複数の前記特殊/非特殊切換パラメータの優先順位情報が予め登録された優先順位登録手段を備え、前記操作量出力手段と前記特殊操作量出力手段とは、複数の前記特殊/非特殊切換パラメータの状態とその優先順位に応じて制御の動作モードを判断することを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例において、前記特殊/非特殊切換パラメータは、前記特殊モード時操作量として予め規定された待機モード時操作量を出力する待機モードと自動または手動で制御を実行する実行モードを切換えるための待機/実行切換パラメータと、前記特殊モード時操作量としてオペレータが指定する手動操作量を出力する手動制御モードと前記操作量MVを出力する自動制御モードを切換えるための手動/自動切換パラメータのうちの少なくとも1つであり、前記特殊モード管理手段は、前記待機/実行切換パラメータの状態を管理する待機モード管理手段と、前記手動/自動切換パラメータの状態を管理する手動制御モード管理手段のうちの少なくとも1つから構成されることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例は、さらに、前記特殊モード時間率記憶手段に記憶された特殊モード時間率が予め規定された閾値を上回ったときに、アラームを出力するアラーム出力手段を備えることを特徴とするものである。
また、本発明の不具合検知システムの1構成例は、さらに、前記特殊モード時間率記憶手段に保持されている特殊モード時間率を予め規定された間隔で取得する特殊モード時間率取得手段と、前記特殊モード時間率の取得後に前記リセット手段に前記リセット信号を送信するリセット信号送信手段と、前記特殊モード時間率取得手段が取得した特殊モード時間率を記憶する特殊モード時間率履歴記憶手段と、この特殊モード時間率履歴記憶手段に記憶された過去の任意の特殊モード時間率に対する最新の特殊モード時間率の上昇量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定手段とを備えることを特徴とするものである。
また、不具合検知方法は、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、自動制御を実行しない特殊モードと自動制御を実行する非特殊モードを切換えるための特殊/非特殊切換パラメータを、外部から指定された状態に管理する特殊モード管理手段を参照し、前記非特殊モード時に前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、前記特殊モード管理手段を参照し、前記特殊モード時に前記操作量MVの代わりに特殊モード時操作量を制御対象に出力する特殊操作量出力ステップと、前記非特殊モード時の動作状態の経過時間である自動制御時間を計測する自動制御時間計測ステップと、前記特殊モード時の動作状態の経過時間である特殊モード時間を計測する特殊モード時間計測ステップと、前記自動制御時間と前記特殊モード時間の総和の経過時間が予め規定された基準経過時間に到達したときに前記自動制御時間と前記特殊モード時間から特殊モード時間率を算出して特殊モード時間率記憶手段へ登録する特殊モード時間率算出ステップと、外部からリセット信号を受け取ったとき、あるいは前記特殊モード時間率記憶手段への特殊モード時間率の登録後に、計測中の前記自動制御時間と前記特殊モード時間をゼロにリセットするリセットステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、自動制御時間計測手段と特殊モード時間計測手段と特殊モード時間率算出手段と特殊モード時間率記憶手段とを設けることにより、装置コントロールレベルでの稼働効率を対象とするFD/FP機能を強化することができ、装置の稼働効率に関する不具合を検知したり予知したりすることができる。
また、本発明では、操作量出力手段と特殊操作量出力手段とが、複数の特殊/非特殊切換パラメータの状態とその優先順位に応じて制御の動作モードを判断することにより、優先順位をユーザが変更して使用する場合にも、制御の動作モードを適切に判断することができ、操作量出力手段と特殊操作量出力手段とからの操作量の出力に応じて自動制御時間計測手段と特殊モード時間計測手段とが、制御の動作モードを適切に判断することができる。その結果、特殊モード時間率を適切に算出することができる。
また、本発明では、アラーム出力手段を設けることにより、特殊モード時間率に関する簡易的なアラーム機能をコントローラレベルで実現することができる。
また、本発明では、特殊モード時間率取得手段と特殊モード時間率履歴記憶手段と判定手段とを設けることにより、装置内のさらに高度な稼働状態検知を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの別の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る加熱装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る不具合検知システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における特殊モード時間率の記録例を示す図である。
[発明の原理1]
市販されている温調計などの簡易型のコントローラは、PID制御を実際に実行する自動制御モード以外に、待機モードや手動制御モードを備えている。待機モードは、操作量MVを低い状態に強制的に維持しておくために使用されるモードであり、制御量PV(例えば温度)を特定の設定値SPに維持するためのモードではない。手動制御モードは、操作量MVをオペレータが決定するモードであり、制御量PV(例えば温度)を設定値SPに安定的に維持するフィードバック制御が実行されるモードではない。
すなわち、待機モード、手動制御モードなどの非自動制御モード(以降、特殊モードと記述)は、装置自体は稼働していても自動制御動作に関わる構成要素は非稼働であったことを示す指標になることに着眼した。そして、一定期間毎の管理機能(例えばリセット機能)と併用し、これらの特殊モードに装置が設定されている時間の割合(特殊モード時間率)を検出するようにすれば、装置の稼働効率を管理する機能として利用できることに想到した。
[発明の原理2]
特殊モード自体は、一般的にモード切換パラメータの設定値によって指定されるが、モード切換パラメータ自体が複数ある場合、特殊モード時間率の算出には注意を要する。例えば、待機モードについては待機/実行切換パラメータAにより指定され(A=0:待機、A=1:実行)、手動制御モードについては手動/自動切換パラメータBにより指定される(B=0:手動、B=1:自動)。このようにして待機/実行切換パラメータAを手動/自動切換パラメータBよりも優先させれば、待機状態から制御の実行状態に移行する際に、自動制御から開始するのではなく、手動制御から慎重に始めたいときに、誤って自動制御から開始してしまうことを回避しやすいので都合がよい。しかし、自動制御モードが指定されていれば単純に稼働状態、というわけではなくなる。
したがって、複数のモード切換パラメータの優先順位情報を参照できるようにし、これに基づいて自動制御の状態であるか否かを判断する構成が好ましい。このようにすることにより、優先順位をユーザが変更して使用する場合にも、適切に特殊モード時間率を算出できる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る不具合検知システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態は、上記発明の原理1、発明の原理2に対応する例である。ここでは、不具合検知システムを簡易型のコントローラ(温調計)で実現する例として説明する。本実施の形態の不具合検知システムは、従来から温調計に設けられている一般的構成である温調計制御機能部1と、本実施の形態の特徴的構成であるFD/FP機能部2とから構成される。
温調計制御機能部1は、設定値SPを温調計外部から入力する設定値入力部10と、制御量PVを図示しない計測器から入力する制御量入力部11と、設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出部12と、操作量MVを温調計外部に出力する操作量出力部13とを備えている。
FD/FP機能部2は、予め規定された待機モード時操作量MVR(特殊モード時操作量)を出力する待機モードと自動または手動で制御を実行する実行モードを切換えるための待機/実行切換パラメータAを、温調計外部から指定された状態に管理する待機モード管理部20と、待機モード時に操作量MVの代わりに予め規定された待機モード時操作量MVRを制御対象に出力する待機操作量出力部21と、オペレータが指定する手動操作量MVM(特殊モード時操作量)を出力する手動制御モードと操作量MVを出力する自動制御モードを切換えるための手動/自動切換パラメータBを、温調計外部から指定された状態に管理する手動制御モード管理部22と、手動制御モード時に操作量MVの代わりにオペレータが指定する手動操作量MVMを制御対象に出力する手動操作量出力部23と、待機/実行切換パラメータAと手動/自動切換パラメータBの優先順位情報が予め登録された優先順位登録部24と、自動制御動作を実行している状態(操作量MVを出力している状態)の経過時間である自動制御時間を計測する自動制御時間計測部25と、非自動制御動作の状態の経過時間である特殊モード時間を計測する特殊モード時間計測部26と、自動制御時間と特殊モード時間の総和の経過時間が予め規定された基準経過時間に到達したときに自動制御時間と特殊モード時間から特殊モード時間率を算出する特殊モード時間率算出部27と、特殊モード時間率を記憶する特殊モード時間率記憶部28と、外部からリセット信号を受け取ったとき、あるいは特殊モード時間率記憶部28への特殊モード時間率の登録後に、計測中の自動制御時間と特殊モード時間をゼロにリセットするリセット部29と、特殊モード時間率が予め規定された閾値を上回ったときに、アラームを温調計外部に出力するアラーム出力部30とを備えている。
設定値入力部10と制御量入力部11と操作量算出部12と操作量出力部13と待機モード管理部20と待機操作量出力部21と手動制御モード管理部22と手動操作量出力部23と自動制御時間計測部25と特殊モード時間計測部26と特殊モード時間率算出部27と特殊モード時間率記憶部28とリセット部29とアラーム出力部30とは上記発明の原理1に対応する構成であり、優先順位登録部24は上記発明の原理2に対応する構成である。また、待機モード管理部20と手動制御モード管理部22とは特殊モード管理手段を構成し、待機操作量出力部21と手動操作量出力部23とは特殊操作量出力手段を構成している。
以下、本実施の形態の不具合検知システムの動作を図2〜図5を参照して説明する。図2、図3は不具合検知システムの動作を示すフローチャート、図4、図5は不具合検知システムの動作例を示すタイミングチャートである。なお、図2と図3のA同士が繋がり、B同士が繋がり、C同士が繋がっていることは言うまでもない。ここでは、待機/実行切換パラメータAの待機モードが、手動/自動切換パラメータBよりも優先順位が高いものとして登録されている場合の処理例を説明する。
初期状態において外部からリセット信号を受け取ったことにより、FD/FP機能部2のリセット部29は、自動制御時間計測部25が計測する自動制御時間と特殊モード時間計測部26が計測する特殊モード時間とを0にリセットする(図2ステップS100)。
温調計の制御動作が起動すると、温調計制御機能部1の操作量算出部12は、周知の制御演算アルゴリズムに従って、設定値入力部10から入力された設定値SPと制御量入力部11から入力された制御量PVとが一致するように操作量MVを算出する(図2ステップS101)。制御演算アルゴリズムとしては、例えばPIDがある。
待機操作量出力部21は、手動制御モードと自動制御モードを切換えるための手動/自動切換パラメータBよりも待機モードと実行モードを切換えるための待機/実行切換パラメータAの方が優先順位が高いという優先順位情報が優先順位登録部24に登録されている場合で(図2ステップS102においてYES)、かつ待機モード管理部20で管理されている待機/実行切換パラメータAの値が待機モードを示す値(A=0)に設定されている場合(図2ステップS103においてYES)、手動制御モード管理部22で管理されている手動/自動切換パラメータBの値が0(手動制御モード)か1(自動制御モード)かに関係なく、予め規定された待機モード時操作量MVRを操作量MVの代わりに制御対象に出力する(図2ステップS104)。図4の例の場合、時刻t1からt2、およびt4からt5までの時間帯が待機モード時操作量MVRを出力する時間帯である。制御対象が例えば加熱処理炉の場合、加熱処理炉のヒータに電力を供給する電力調整器が、待機モード時操作量MVRの実際の出力先となる。
一方、手動操作量出力部23は、手動/自動切換パラメータBよりも待機/実行切換パラメータAの方が優先順位が高いという優先順位情報が優先順位登録部24に登録されている場合で(図2ステップS102においてYES)、かつ待機モード管理部20で管理されている待機/実行切換パラメータAの値が実行モードを示す値(A=1)に設定されていて(図2ステップS103においてNO)、手動制御モード管理部22で管理されている手動/自動切換パラメータBの値が手動制御モードを示す値(B=0)に設定されている場合(図2ステップS105においてYES)、オペレータが指定する手動操作量MVMを操作量MVの代わりに制御対象に出力する(図2ステップS106)。図4の例の場合、時刻t2からt3までの時間帯が手動操作量MVMを出力する時間帯である。
操作量出力部13は、手動/自動切換パラメータBよりも待機/実行切換パラメータAの方が優先順位が高いという優先順位情報が優先順位登録部24に登録されている場合で(図2ステップS102においてYES)、かつ待機モード管理部20で管理されている待機/実行切換パラメータAの値が実行モードを示す値(A=1)に設定されていて(図2ステップS103においてNO)、手動制御モード管理部22で管理されている手動/自動切換パラメータBの値が自動制御モードを示す値(B=1)に設定されている場合(図2ステップS105においてNO)、操作量算出部12が算出した操作量MVを制御対象に出力する(図2ステップS107)。図4の例の場合、時刻t3からt4までの時間帯が操作量MVを出力する時間帯である。
自動制御時間計測部25は、温調計が自動制御動作を実行している状態(操作量MVを出力している状態)であるときに、自動制御時間TXを次式のように更新する(図2ステップS108)。
TX←TX+dT ・・・(1)
dTは制御周期である。こうして、温調計が自動制御動作を実行している状態の経過時間である自動制御時間TXを計測することができる。
特殊モード時間計測部26は、温調計が非自動制御動作の状態(待機モード時操作量MVRあるいは手動操作量MVMを出力している状態)であるときに、特殊モード時間TYを次式のように更新する(図2ステップS109)。
TY←TY+dT ・・・(2)
こうして、非自動制御動作の状態の経過時間である特殊モード時間TYを計測することができる。
特殊モード時間率算出部27は、自動制御時間TXと特殊モード時間TYの総和の経過時間が予め規定された基準経過時間TRに到達したときに(図2ステップS110においてYES)、特殊モード時間率RSを次式のように算出する(図2ステップS111)。
RS(%)={TY/(TX+TY)}×100 ・・・(3)
特殊モード時間率算出部27は、算出した特殊モード時間率RSを特殊モード時間率記憶部28に登録する(図2ステップS112)。
アラーム出力部30は、特殊モード時間率記憶部28に登録された最新の特殊モード時間率RSが予め規定された閾値THを上回ったときに(図2ステップS113においてYES)、アラームを温調計外部に出力する(図2ステップS114)。アラームの出力形態としては、例えば上位レベルのPCなどへのアラーム信号の出力等がある。閾値THの簡易的な規定方法としては、前回の基準経過時間帯において算出された特殊モード時間率RSを閾値THとしたり、この特殊モード時間率RSの120%の値を閾値THとしたりするといった、実績ベースの規定方法がある。
特殊モード時間率RSの登録後、特殊モード時間率記憶部28は、リセット部29に対してリセット信号を出力し、自動制御時間TXと特殊モード時間TYとを0にリセットさせる(図2ステップS115)。
手動/自動切換パラメータBよりも待機/実行切換パラメータAの方が優先順位が高い場合、以上のようなステップS101〜S115の処理が、例えばオペレータからの指令によってFD/FP機能部2の動作が終了するまで(図2ステップS116においてYES)、制御周期dT毎に繰り返し実行される。
次に、手動/自動切換パラメータBの自動制御モードが、待機/実行切換パラメータAよりも優先順位が高いものとして登録されている場合の処理例を図2、図3、図5を用いて説明する。
図2のステップS100,S101の処理は上記のとおりである。
操作量出力部13は、待機/実行切換パラメータAよりも手動/自動切換パラメータBの方が優先順位が高いという優先順位情報が優先順位登録部24に登録されている場合で(図2ステップS102においてNO)、かつ手動制御モード管理部22で管理されている手動/自動切換パラメータBの値が自動制御モードを示す値(B=1)に設定されている場合(図3ステップS117においてYES)、待機モード管理部20で管理されている待機/実行切換パラメータAの値が0(待機モード)か1(実行モード)かに関係なく、操作量算出部12が算出した操作量MVを制御対象に出力する(図3ステップS118)。図5の例の場合、時刻t7からt9までの時間帯が操作量MVを出力する時間帯である。
待機操作量出力部21は、待機/実行切換パラメータAよりも手動/自動切換パラメータBの方が優先順位が高いという優先順位情報が優先順位登録部24に登録されている場合で(図2ステップS102においてNO)、かつ手動制御モード管理部22で管理されている手動/自動切換パラメータBの値が手動制御モードを示す値(B=0)に設定されていて(図3ステップS117においてNO)、待機モード管理部20で管理されている待機/実行切換パラメータAの値が待機モードを示す値(A=0)に設定されている場合(図3ステップS119においてYES)、予め規定された待機モード時操作量MVRを操作量MVの代わりに制御対象に出力する(図3ステップS120)。図5の例の場合、時刻t5からt6までの時間帯が待機モード時操作量MVRを出力する時間帯である。
手動操作量出力部23は、待機/実行切換パラメータAよりも手動/自動切換パラメータBの方が優先順位が高いという優先順位情報が優先順位登録部24に登録されている場合で(図2ステップS102においてNO)、かつ手動制御モード管理部22で管理されている手動/自動切換パラメータBの値が手動制御モードを示す値(B=0)に設定されていて(図3ステップS117においてNO)、待機モード管理部20で管理されている待機/実行切換パラメータAの値が実行モードを示す値(A=1)に設定されている場合(図3ステップS119においてNO)、オペレータが指定する手動操作量MVMを操作量MVの代わりに制御対象に出力する(図3ステップS121)。図5の例の場合、時刻t6からt7までの時間帯が手動操作量MVMを出力する時間帯である。
操作量MVを出力した場合には図2のステップS108に進み、待機モード時操作量MVRあるいは手動操作量MVMを出力した場合には図2のステップS109に進む。図2のステップS108〜115の処理は上記のとおりである。
待機/実行切換パラメータAよりも手動/自動切換パラメータBの方が優先順位が高い場合、以上のようなステップS101,S102,S117〜S121,S108〜115の処理が、例えばオペレータからの指令によってFD/FP機能部2の動作が終了するまで(図2ステップS116においてYES)、制御周期dT毎に繰り返し実行される。
以上のように、本実施の形態では、図2、図3の処理により、特殊モード時間率RSに関する簡易的なアラーム機能をコントローラレベル(温調計)で継続できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、加熱装置の温度制御系に第1の実施の形態の不具合検知システムを適用した場合の例を示すものである。図6は本実施の形態の不具合検知システムの構成を示すブロック図であり、図1と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の不具合検知システムは、温調計制御機能部1と、FD/FP機能部2と、FD/FP機能部3とから構成される。温調計制御機能部1とFD/FP機能部2の構成および動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。
FD/FP機能部3は、FD/FP機能部2の特殊モード時間率記憶部28に保持されている特殊モード時間率RSを予め規定された間隔で取得する特殊モード時間率取得部31と、特殊モード時間率RSの取得後にリセット部29にリセット信号を送信するリセット信号送信部32と、特殊モード時間率取得部31が取得した特殊モード時間率RSを記憶する特殊モード時間率履歴記憶部33と、特殊モード時間率履歴記憶部33に記憶された過去の任意の特殊モード時間率RSに対する最新の特殊モード時間率RSの上昇量が予め規定された閾値Trを超えたときに、自動制御動作に関わる構成要素(操作量出力部13)の稼働効率が損なわれている状態に推移している危険性を示すアラームを出力する判定部34とを備えている。
図7は本実施の形態の適用対象となる加熱装置の構成を示すブロック図である。加熱装置は、処理対象の被加熱物を加熱する加熱チャンバー100と、電気ヒータ101と、加熱チャンバー100内の温度を計測する温度センサ102と、加熱チャンバー100内の温度を制御する温調計103と、電力調整器104と、電力供給回路105と、加熱装置全体を制御するPLC(Programmable Logic Controller)106とから構成される。
温調計103は、温度センサ102が計測した温度PVが温度設定値SPと一致するように操作量MVを算出する。第1の実施の形態で説明したとおり、温調計103は、操作量MV、待機モード時操作量MVR、手動操作量MVMのいずれかを出力する。電力調整器104は、操作量MV,MVR,MVMに応じた電力を決定し、この決定した電力を電力供給回路105を通じて電気ヒータ101に供給する。こうして、温調計103は、加熱チャンバー100内の被加熱物の温度を制御する。
図6の温調計制御機能部1とFD/FP機能部2とは温調計103に実装され、FD/FP機能部3は温調計103よりも上位レベルのPCなどからなるPLC106に実装される。
次に、本実施の形態の不具合検知システムのFD/FP機能部3の動作を図8を参照して説明する。
特殊モード時間率取得部31は、FD/FP機能部2の特殊モード時間率記憶部28に保持されている特殊モード時間率RSを取得する(図8ステップS200)。
特殊モード時間率RSの取得後、特殊モード時間率取得部31は、リセット信号送信部32に対してリセット信号を送信するよう指示を出す。この指示に応じて、リセット信号送信部32は、FD/FP機能部2のリセット部29にリセット信号を送信する(図8ステップS201)。リセット部29の動作は第1の実施の形態で説明したとおりである。
特殊モード時間率履歴記憶部33は、特殊モード時間率取得部31が取得した特殊モード時間率RSを記憶する(図8ステップS202)。
判定部34は、特殊モード時間率取得部31が取得した最新の特殊モード時間率RSと特殊モード時間率履歴記憶部33に記憶されている過去の任意の特殊モード時間率RSとを比較したときに、過去の特殊モード時間率RSよりも最新の特殊モード時間率RSが高く、過去の特殊モード時間率RSに対する最新の特殊モード時間率RSの上昇量が予め規定された閾値Trを超えた場合(図8ステップS203)、自動制御動作に関わる構成要素の稼働効率が損なわれている状態に推移している危険性を示すアラームXを出力する(図8ステップS204)。アラームXの出力形態としては、例えばLEDの点灯、メッセージの表示、音声出力等がある。
以上のようなステップS200〜S204の処理が、例えばオペレータからの指令によってFD/FP機能部3の動作が終了するまで(図8ステップS205においてYES)、一定周期毎に繰り返し実行される。このFD/FP機能部3の動作周期は、温調計制御機能部1およびFD/FP機能部2の制御周期dTよりも長い値に設定される。
[稼働状態検知例]
ここでは、本実施の形態の不具合検知システムを図7に示した加熱装置の温度制御系に適用した場合について説明する。加熱装置を利用した生産プロセスでは、対象製品により様々な稼働手順があり、稼働/非稼動の変更も様々であるが、稼働パターンは有限であり、1週間中には概ね標準的な稼働パターンが平均的な頻度で実行されるものとする。したがって、FD/FP機能部3の動作周期を1週間とする。閾値は、Tr=20%とする。特殊モード時間率RSが特殊モード時間率履歴記憶部33に1週間毎に図9のように記録されるものとする。
図9から明らかなように、第28週に、特殊モード時間率RSが第3週の特殊モード時間率RSよりも閾値Tr=20%を超える上昇分(37%−16%=21%)を示したことになるので、アラームXが出力される。
以上のように、本実施の形態では、第1の実施の形態と比較して装置内のさらに高度な稼働状態検知が可能になる。本実施の形態によれば、生産プロセス管理者は、自動制御動作に関わる構成要素の稼働効率が損なわれている状態に推移した危険性を認識し、何らかの対処ができる。
なお、第1、第2の実施の形態では、待機/実行切換パラメータAと手動/自動切換パラメータBの両方を特殊/非特殊切換パラメータとしているが、待機/実行切換パラメータAと手動/自動切換パラメータBのどちらか一方を特殊/非特殊切換パラメータとしてもよい。待機/実行切換パラメータAのみを特殊/非特殊切換パラメータとする場合には、手動制御モード管理部22と手動操作量出力部23と優先順位登録部24とは不要である。この場合、待機モード(A=0)が特殊モードとなり、実行モード(A=1)が非特殊モードとなる。
また、手動/自動切換パラメータBのみを特殊/非特殊切換パラメータとする場合には、待機モード管理部20と待機操作量出力部21と優先順位登録部24とは不要である。この場合、手動制御モード(B=0)が特殊モードとなり、自動制御モード(B=1)が非特殊モードとなる。
また、背景技術ではEESの装置内分散配置を課題として取り上げているが、第1、第2の実施の形態は、EESに限らず、建物の空調制御や化学プラントなどで利用される装置コントロールレベルも対象範囲に入る。
第1、第2の実施の形態で説明した不具合検知システムは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインタフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。CPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って第1、第2の実施の形態で説明した処理を実行する。なお、上記で説明したとおり、不具合検知システムが複数の装置に分散して配置される場合には、各装置のCPUが自装置の記憶装置に格納されたプログラムに従って処理を実行すればよい。
本発明は、装置の稼働効率に関する不具合を検知したり予知したりする技術に適用することができる。
1…温調計制御機能部、2,3…FD/FP機能部、10…設定値入力部、11…制御量入力部、12…操作量算出部、13…操作量出力部、20…待機モード管理部、21…待機操作量出力部、22…手動制御モード管理部、23…手動操作量出力部、24…優先順位登録部、25…自動制御時間計測部、26…特殊モード時間計測部、27…特殊モード時間率算出部、28…特殊モード時間率記憶部、29…リセット部、30…アラーム出力部、31…特殊モード時間率取得部、32…リセット信号送信部、33…特殊モード時間率履歴記憶部、34…判定部。

Claims (10)

  1. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出手段と、
    自動制御を実行しない特殊モードと自動制御を実行する非特殊モードを切換えるための特殊/非特殊切換パラメータを、外部から指定された状態に管理する特殊モード管理手段と、
    前記非特殊モード時に前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力手段と、
    前記特殊モード時に前記操作量MVの代わりに特殊モード時操作量を制御対象に出力する特殊操作量出力手段と、
    前記非特殊モード時の動作状態の経過時間である自動制御時間を計測する自動制御時間計測手段と、
    前記特殊モード時の動作状態の経過時間である特殊モード時間を計測する特殊モード時間計測手段と、
    前記自動制御時間と前記特殊モード時間の総和の経過時間が予め規定された基準経過時間に到達したときに前記自動制御時間と前記特殊モード時間から特殊モード時間率を算出する特殊モード時間率算出手段と、
    前記特殊モード時間率を記憶する特殊モード時間率記憶手段と、
    外部からリセット信号を受け取ったとき、あるいは前記特殊モード時間率記憶手段への特殊モード時間率の登録後に、計測中の前記自動制御時間と前記特殊モード時間をゼロにリセットするリセット手段とを備えることを特徴とする不具合検知システム。
  2. 請求項1記載の不具合検知システムにおいて、
    前記特殊モード管理手段を複数備え、
    各特殊モード管理手段はそれぞれ異なる前記特殊/非特殊切換パラメータの状態を管理し、
    さらに、複数の前記特殊/非特殊切換パラメータの優先順位情報が予め登録された優先順位登録手段を備え、
    前記操作量出力手段と前記特殊操作量出力手段とは、複数の前記特殊/非特殊切換パラメータの状態とその優先順位に応じて制御の動作モードを判断することを特徴とする不具合検知システム。
  3. 請求項1または2記載の不具合検知システムにおいて、
    前記特殊/非特殊切換パラメータは、前記特殊モード時操作量として予め規定された待機モード時操作量を出力する待機モードと自動または手動で制御を実行する実行モードを切換えるための待機/実行切換パラメータと、前記特殊モード時操作量としてオペレータが指定する手動操作量を出力する手動制御モードと前記操作量MVを出力する自動制御モードを切換えるための手動/自動切換パラメータのうちの少なくとも1つであり、
    前記特殊モード管理手段は、前記待機/実行切換パラメータの状態を管理する待機モード管理手段と、前記手動/自動切換パラメータの状態を管理する手動制御モード管理手段のうちの少なくとも1つから構成されることを特徴とする不具合検知システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の不具合検知システムにおいて、
    さらに、前記特殊モード時間率記憶手段に記憶された特殊モード時間率が予め規定された閾値を上回ったときに、アラームを出力するアラーム出力手段を備えることを特徴とする不具合検知システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の不具合検知システムにおいて、
    さらに、前記特殊モード時間率記憶手段に保持されている特殊モード時間率を予め規定された間隔で取得する特殊モード時間率取得手段と、
    前記特殊モード時間率の取得後に前記リセット手段に前記リセット信号を送信するリセット信号送信手段と、
    前記特殊モード時間率取得手段が取得した特殊モード時間率を記憶する特殊モード時間率履歴記憶手段と、
    この特殊モード時間率履歴記憶手段に記憶された過去の任意の特殊モード時間率に対する最新の特殊モード時間率の上昇量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定手段とを備えることを特徴とする不具合検知システム。
  6. 設定値SPと制御量PVに基づき操作量MVを算出する操作量算出ステップと、
    自動制御を実行しない特殊モードと自動制御を実行する非特殊モードを切換えるための特殊/非特殊切換パラメータを、外部から指定された状態に管理する特殊モード管理手段を参照し、前記非特殊モード時に前記操作量MVを制御対象に出力する操作量出力ステップと、
    前記特殊モード管理手段を参照し、前記特殊モード時に前記操作量MVの代わりに特殊モード時操作量を制御対象に出力する特殊操作量出力ステップと、
    前記非特殊モード時の動作状態の経過時間である自動制御時間を計測する自動制御時間計測ステップと、
    前記特殊モード時の動作状態の経過時間である特殊モード時間を計測する特殊モード時間計測ステップと、
    前記自動制御時間と前記特殊モード時間の総和の経過時間が予め規定された基準経過時間に到達したときに前記自動制御時間と前記特殊モード時間から特殊モード時間率を算出して特殊モード時間率記憶手段へ登録する特殊モード時間率算出ステップと、
    外部からリセット信号を受け取ったとき、あるいは前記特殊モード時間率記憶手段への特殊モード時間率の登録後に、計測中の前記自動制御時間と前記特殊モード時間をゼロにリセットするリセットステップとを含むことを特徴とする不具合検知方法。
  7. 請求項6記載の不具合検知方法において、
    複数の前記特殊モード管理手段がそれぞれ異なる前記特殊/非特殊切換パラメータの状態を管理し、
    前記操作量出力ステップと前記特殊操作量出力ステップとは、複数の前記特殊/非特殊切換パラメータの状態と、優先順位登録手段に予め登録された、複数の前記特殊/非特殊切換パラメータの優先順位情報に応じて、制御の動作モードを判断するステップを含むことを特徴とする不具合検知方法。
  8. 請求項6または7記載の不具合検知方法において、
    前記特殊/非特殊切換パラメータは、前記特殊モード時操作量として予め規定された待機モード時操作量を出力する待機モードと自動または手動で制御を実行する実行モードを切換えるための待機/実行切換パラメータと、前記特殊モード時操作量としてオペレータが指定する手動操作量を出力する手動制御モードと前記操作量MVを出力する自動制御モードを切換えるための手動/自動切換パラメータのうちの少なくとも1つであり、
    前記特殊モード管理手段は、前記待機/実行切換パラメータの状態を管理する待機モード管理手段と、前記手動/自動切換パラメータの状態を管理する手動制御モード管理手段のうちの少なくとも1つから構成されることを特徴とする不具合検知方法。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の不具合検知方法において、
    さらに、前記特殊モード時間率記憶手段に記憶された特殊モード時間率が予め規定された閾値を上回ったときに、アラームを出力するアラーム出力ステップを含むことを特徴とする不具合検知方法。
  10. 請求項6乃至9のいずれか1項に記載の不具合検知方法において、
    さらに、前記特殊モード時間率記憶手段に保持されている特殊モード時間率を予め規定された間隔で取得する特殊モード時間率取得ステップと、
    前記特殊モード時間率の取得後に前記リセット信号を送信するリセット信号送信ステップと、
    前記特殊モード時間率取得ステップで取得した特殊モード時間率を特殊モード時間率履歴記憶手段に記憶させる特殊モード時間率履歴記憶ステップと、
    前記特殊モード時間率履歴記憶手段に記憶された過去の任意の特殊モード時間率に対する最新の特殊モード時間率の上昇量が予め規定された閾値を超えたときに、アラームを出力する判定ステップとを含むことを特徴とする不具合検知方法。
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