JP6358655B2 - 運搬車 - Google Patents

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Description

本発明は、運搬車、特にユーティリティビークルといわれるタイプの運搬車に関する。
近年、ユーティリティビークルといわれるタイプの運搬車が普及しつつある。この運搬車は、前部に運転席を設け、後部に荷物積載用の荷台を搭載している。
このような荷台を有する運搬車において、荷台からはみ出るような長さを有する荷物(長尺物)を積載しなければならない場合がある。このような場合、従来は、荷台からはみ出した状態の荷物を何らかの手段で荷台に固定するか、荷台に別途装着した専用のラックに荷物を取り付けるという方法がとられていた。しかし、前者の方法での運搬は、はみ出した荷物が落下したり道路横のものとぶつかったりするのを回避すべく、慎重に運搬することが求められ、結果的には運搬に時間がかかる。一方、ラック装着の場合、ラックに積載した荷物の位置が相対的に高くなり、その分、荷物積載時の車両の重心が高くなるので、走行が不安定になってしまう。
なお、乗用車の車内に長尺物を積み込む場合、特許文献1にて示すように、座席の背もたれを前に倒し、倒した背もたれの上面を荷物の積載面として利用するという方法が一般的に用いられており、これにより、車外にはみ出すことなく長尺物を運搬できるものとしている。しかし、これは、乗用車の前後の座席の間には仕切がないので、前後両方の座席の背もたれを倒してこれらを荷台の床板のように利用してできることであって、上記運搬車の場合、荷台の前縦板が座席との仕切になり、荷台に積載した長尺物を座席側にはみ出させるということが、この仕切によってできなかった。
特開平10−236234号公報
本発明の課題は、荷台の規格からはみ出してしまうような荷物を、車外にはみ出すことなく、あるいははみ出しをできるだけ小さく抑えて積み込むことができるように改良した運搬車を提供することである。
本発明に係る運搬車は、座席及び荷台を前後に配しており、前記荷台は、水平の床板と、前記床板の前後端縁のうち前記座席側の端縁に立設される縦板とを有しており、前記座席の背もたれは、通常の立状態からその背面が前記床板と同じ高さで水平になる倒状態へと回動可能である運搬車において、前記縦板は、立状態に固定された固定部分と、閉位置と開位置との間で回動可能な回動部分とを有し、前記縦板の回動部分は、前記閉位置にあるときに立状態であって、立状態の前記座席の背もたれに対峙するものであり、前記座席の背もたれが倒状態であるときに、前記縦板の回動部分を前記開位置に回動すると、前記縦板に開通空間が生じ、前記開通空間を介して、前記倒状態の座席の背もたれの上方空間と前記荷台の床板の上方空間とが連通し、前記縦板に沿って、運転席用の座席の背もたれを含む複数の座席の背もたれが配置されており、前記縦板の回動部分が前記閉位置にあるときに対峙する前記座席の背もたれは、運転席用以外の座席の背もたれであり、前記運転席用の座席の背もたれは、前記縦板の固定部分に対峙しており、前記縦板の回動部分は、前記閉位置と前記開位置との間で左右に回動可能であり、前記縦板は、前記開位置において、前記運転席用の座席の背もたれと前記運転席用以外の座席の背もたれとを仕切るように立状態で延伸しているものである。
また、前記荷台の床板の前後端縁のうち、前記縦板の立設される端縁に対して反対側の縦縁には、第二の縦板が立設されており、前記第二の縦板は、回動可能であり、回動して前記床板と同じ高さで水平となった状態でロック可能であるものである。
本発明によれば、背もたれが倒状態であるときに回動部分を閉位置に回動するだけで、開通空間が生じ、該開通空間を介して、倒状態の背もたれの上方空間と荷台における床板の上方空間とが連通するので、荷物が、荷台の前後幅よりも長い長尺物であっても、該開通空間を介して、長尺物の一端側部分を荷台の床板上に、長尺物の他端側部分を倒状態の背もたれの上に載置した状態とすることができる。このように、倒状態の背もたれの上方空間がこのような荷物の収容空間として利用される分、荷台の、座席に対して反対側からの荷物の突出部分を低減、あるいはなくすことができ、当該荷物を積載しての走行安定性及び積載した荷物の安全性を向上することができる。
また、縦板の回動部分が閉位置にあるときに対峙する背もたれを、運転席用以外の背もたれとし、該運転席用の背もたれを、該縦板の固定部分に対峙させることで、運転席用以外の背もたれを倒状態にして、前記開通空間を介して荷物(長尺物)を荷台から倒状態の背もたれ上へと突出させた状態にしても、運転席は、その背もたれを通常の立状態のまま維持され、該運転席用以外の背もたれ上へと突出する荷物と干渉することがないので、このような荷物の積載状態のまま、運転手が運転席に座って運搬車を運転することができる。
また、回動部分は、閉位置と開位置との間で左右回動可能としても上述の開通空間を生じさせる効果を奏することができ、左右回動か上下回動か、運搬車の仕様や規格等に応じて選択してもよく、運搬車の設計変更の範囲を拡大する。特に、左右回動可能として開位置にて運転席用背もたれと運転席用以外の背もたれとを仕切るように前後に延伸する状態となるよう構成すれば、該開位置の回動部分が、荷物の、荷台から開通空間を介して倒状態の運転席用以外の背もたれ上へと突出する部分に対し、座席の運転席部分及び運転席用背もたれを隔離しているので、荷物の当該突出部分に対しての運転席に座る運転手の保護を強化するものである。
また、倒状態の座席の背もたれの上に載置した縦板の回動部分を利用してもなお車外にはみ出るような荷物を運搬する場合、はみ出し部分が運搬中に不安定になるが、第二の縦板を回動してロックすることで、座席に対し反対側への荷物のはみ出し部分を該第二の縦板で支持することができ、安定した状態で荷物を運搬することができる。
運搬車の側面略図である。 図1におけるII−II線矢視図である。 図1の運搬車の平面略図であって、荷台に規格内の荷物を載置したときの図である。 図1の運搬車の平面略図であって、荷台に規格外の荷物を左右に長く載置したときの図である。 荷台に第一実施例の前縦板を適用した場合の前記運搬車の側面略図であって、座席の背もたれを倒状態とし、前縦板の回動部分を開位置にしたときの図である。 図5におけるVI−VI線矢視図である。 図5の運搬車の平面略図であって、荷台に規格外の荷物を前後に長く載置したときの図である。 荷台に第二実施例の前縦板を適用した場合の前記運搬車の側面略図であって、座席の背もたれを倒状態とし、前縦板の回動部分を開位置にしたときの図である。 図8におけるIX−IX線矢視図である。 図8の運搬車の平面略図であって、荷台に規格外の荷物を前後に長く載置したときの図である。
図1乃至図3より運搬車(ユーティリティビークル)1について説明する。運搬車1は、車体前部にキャノピー2を立設し、該キャノピー2にて覆われてなる乗員室3を構成しており、該乗員室3より後方の車体後部に、荷台8を搭載している。
図2及び図3に示すように、乗員室3内において、2〜3人掛けの座席5が設けられている。本実施例では、座席5の最も左側の部分が運転席となっており、その前方にハンドル4が配置されている。座席5の該運転席部分の後端部には運転席用の背もたれ7が立設されている。座席5の、該運転席部分の右側の部分は、1〜2人掛けの助手席とされており、該助手席部分の後端部に、助手席用(運転席用以外)の背もたれ6が立設されている。
図1乃至図3では、立状態Aの背もたれ6・7を示している。規定の立状態Aにおいて、背もたれ6・7は左右に一列状に配列されている。図1に示すように、座席5は前方にスライド可能であり、当該スライドにより、立状態の背もたれ6及び運転席用の背もたれ7を、前方スライド位置A1に移動させることができる。
また、背もたれ6は、立状態Aにおいて、その下端部に左右水平の回動支点軸を有し、該回動支点軸を中心として回動可能となっている。これにより、図1に示すように、立状態Aからリクライニグ状態A2へと後方に回動することもできる。運転席用の背もたれ7も同様に回動可能とし、リクライニング状態となるように後方回動可能としてもよい。
荷台8は、平面視矩形の水平な床板9を有しており、床板9の前縁に前縦板10を、床板9の後縁に後縦板11を、床板9の左右両縁に左右縦板12を、それぞれ立設している。なお、これら床板9及び縦板10・11・12よりなる荷台8全体は、荷物の上げ下ろしに便利なように、図1に示すような傾斜状態Gとなるように回動可能となっている。
本実施例に係る運搬車1は、立状態(鉛直板状の状態)の前縦板10・後縦板11・左右両縦板12にて囲まれてなる床板9の面積の規格を、図3に示すように、荷物運搬に用いられるパレット20に合わせたものとしている。以後、パレット20のように、荷台8の床板9の面積内に納まって、全縦板10・11・12を立状態としたままで荷台8に積載できるサイズの荷物を規格内の荷物とし、床板9の面積内では納まらず、後述の如く縦板10(の後記回動部分10cまたは10d)・11・12のいずれかを立状態から回動することで運搬車1に積載できるようなサイズの荷物を規格外の荷物とする。
荷台8の後縦板11及び左右各縦板12は、それぞれの下端に水平の回動支点軸(ヒンジ)を有し、各回動支点軸を中心に、床板9に対して上下回動可能となっている。これらのうち、左右各縦板12は、図2及び図4に示すように、立状態から、ヒンジを介して、鉛直下方に垂下した状態(垂下状態)Fへと回動することができる。規格外の荷物を積載する際に、左右縦板12のいずれか一方、または両方を垂下状態Fとすることで、床板9に載置した荷物を、床板9の左右側縁より延出させ、このような規格外の荷物を運搬車1に積載することができる。図4においては、左右両縦板12を垂下状態Fにして長尺の板材21を荷台8に積載したときの運搬車1を示しており、規格外の荷物としての板材21を、床板9に載置し、床板9の左右両縁から左右外側に延出した状態で積載している。
前縦板10は、通常の状態において、図1乃至図3に示すように、その直前に配置された立状態Aの背もたれ6・7に対峙するよう左右方向に延設されている。前縦板10は、通常状態において三つの鉛直板状部分を左右に連接して構成される。これら三つの鉛直板状部分のうち、前縦板10の左右一端側に配置される部分を固定部分10aとしており、左右他端側に配置される部分を固定部分10bとしている。固定部分10a・10bは、床板9に対し固定されて常に立状態(鉛直板状の状態)で左右方向に延設されている。これらの固定部分10a・10bのうち、固定部分10aが、運転席用の背もたれ7に対峙している。
そして、前縦板10における第一・第二固定部分10a・10b間に配置された鉛直板状部分を、回動部分10cまたは回動部分10dのいずれかとしている。回動部分10cは、図1乃至図4に示す如き閉位置Cと図5乃至図7に示す如き開位置Dとの間で、左右水平方向の回動支点軸を中心に上下に回動可能なものである。一方、回動部分10dは、図1乃至図4に示す如き閉位置Cと図8乃至図10に示す如き開位置Daとの間で、鉛直の回動支点軸を中心に左右に回動可能なものである。回動部分10cを適用した場合の前縦板10を第一実施例とし、回動部分10dを適用した場合の前縦板10を第二実施例として、これら第一・第二実施例について、以下、詳述する。
まず、第一実施例・第二実施例のいずれを適用する場合においても、図1乃至図4に示すように、前縦板10における回動部分10cまたは10dは、通常の状態、すなわち、閉位置Cにあるときに、固定部分10a・10b間にて、左右方向に延伸された立状態(鉛直板状)となっていて、荷台8における床板9の上方空間と、乗員室3内の空間との間を仕切っている。助手席用(運転席用以外)の背もたれ6が立状態Aであるときに、この背もたれ6に対し、閉位置Cの回動部分10cまたは10dが対峙している状態である。
また、荷台8の前縦板10を第一実施例とした場合も第二実施例とした場合も、回動部分10cまたは10cを開位置DまたはDaに回動した状態において共通するのは、開位置DまたはDaに回動部分10cまたは10dを回動することにより、固定部分10a・10b間に、開通空間Sが生じ、この開通空間Sを介して、荷台8における床板9の上方空間と、乗員室3内の空間(背もたれ6を後述の如く倒状態Bにしたときは、倒状態Bにおける背もたれ6の上方空間)とが連通する点である。これにより、荷台8の床板9上に載置された規格外の荷物(例えば、図7及び図10に示す如き長尺の柱材22)を、該開通空間Sを介して、乗員室3内(倒状態Bの背もたれ6上)へと突出させることが可能となる。
運搬車1の荷台8に、第一実施例に係る前縦板10を適用した場合において、回動部分10cを開位置Dに回動した状態について、図5乃至図7より説明する。助手席用の背もたれ6は、前述の立状態Aから、前下方に回動して、座席5の助手席部分に接する倒状態Bとすることができる。この倒状態Bにおいて、背もたれ6の背面(立状態Aにおいて後面となる面)が上向き水平となり、荷台8の床板9の水平上面と同じ高さとなる。なお、運転席用の背もたれ7も同様に前下方に回動して座席5の運転席部分に接する倒状態にすることができるものとしてもよいが、ここでは背もたれ6の倒状態Bのみに言及する。
背もたれ6が立状態Aにあるときその下端に配置される前記の左右水平の回動支点軸を覆う背面側の部分に、切欠面6aが形成されている。この切欠面6aは、図5乃至図7に示すように、背もたれ6が倒状態Bにあるときは、水平となって、前述の、荷台8の床板9の水平上面と同じ高さになる背もたれ6の背面の後側に、一段低い段差として現れる。
このように、背もたれ6が倒状態Bにあるときに、荷台8の前縦板10の回動部分10bを、その下端に配した(図示せぬ)左右水平の回動支点軸(ヒンジ)を中心に前下方に回動すると、その前端部(立状態では上端部となる部分)が、背もたれ6の切欠面6a上に載置され、図5乃至図7に示す如き水平の倒状態となる。この倒状態となる位置を、回動部分10bの開位置Dとしている。閉位置Cにおける回動部分10cでは鉛直の後面であった面が、開位置Dの回動部分10cでは水平の上面となり、この水平上面が、床板9及び背もたれ9の背面と同じ高さで、該床板9と該背もたれ9の背面との間に架け渡される。すなわち、床板9の前縁から、開位置Dの前縦板10の回動部分10cを介して、背もたれ6の背面まで、床板9の上面からの前方延長面が均等な高さで水平に形成されることとなる。
図7は、第一実施例に係る前縦板10を有する荷台8を備えた運搬車1に、規格外の荷物である長尺の柱材22を積載している様子を示している。背もたれ6を倒状態Bとし、前縦板10の回動部分10cを開位置Dに回動することで、前縦板8に開通空間Sが生じ、荷台8の床板9に載置された柱材22の前部分を、荷台8から、開通空間Sを介して、乗員室3内へと前方に延出して、開位置Dにあって倒状態の前縦板10の回動部分10c及び倒状態Bの背もたれ6の背面に載置することができる。
運搬車1の荷台8に、第二実施例に係る前縦板10を適用した場合において、回動部分10dを開位置Daに回動した状態について、図8乃至図10より説明する。背もたれ6が倒状態Bにあるときに、荷台8の前縦板10の回動部分10dを閉位置Cから開位置Daへと回動する。この回動により、前縦板10の固定部分10a・10b間に、前述の開通空間Sが生じる。この回動部分10dの回動は、その左右一側(本実施例では、固定部分10a側)の端部に配した(図示せぬ)鉛直の回動支点軸(ヒンジ)を中心になされる。開位置Daに至った回動部分10dは、立状態(鉛直板状)のまま、前後方向に延伸された状態となって、倒状態Bの背もたれ6の背面(倒状態では上面)上に載置される。前述の如く、本実施例では、回動部分10dの回動支点軸は、固定部分10a側の端部に設けられているので、開位置Daの回動部分10dは、固定部分10aの前方に配置されている運転席用背もたれ7と、開通空間Sの前方に配置されている倒状態Bの助手席用背もたれ6とを仕切るように、荷台8より前方に延設されている。
図10は、第二実施例に係る前縦板10を有する荷台8を備えた運搬車1に、規格外の荷物である長尺の柱材22を積載している様子を示している。背もたれ6を倒状態Bとし、前縦板10の回動部分10dを開位置Daに回動することで、前縦板8に開通空間Sが生じ、荷台8の床板9に載置された柱材22の前部分を、荷台8から、開通空間Sを介して、乗員室3内へと前方に延出して、倒状態Bの背もたれ6の背面に載置することができる。ここで、開位置Daの回動部分10dが、運転席用背もたれ7と倒状態Bの助手席用背もたれ6との間を仕切るように前後方向に延設されているので、座席5の運転席部分に座る運転手に対し、該回動部分10dが、倒状態Bの背もたれ6に載置された柱材22を隔離しており、例えば、万一、柱材22が搬送中に荷崩れしてしまった場合も、回動部分10dが防護壁として機能し、荷崩れした柱材22から座席5の運転席部分に座る運転手を防護するものである。
なお、荷台8の前縦板10が第一実施例、第二実施例のいずれであるかにかかわらず、柱材22の前部分がこのように倒状態Bの背もたれ6に載置された状態でもなお、柱材22の後部分が荷台8の床板9の後縁より後方にはみ出してしまうような場合に、後縦板11を後方回動して、床板9に載置された長尺物22の後部を荷台8から後方に延出させることができるものとなっている。後方回動した後縦板11は、図5、図7、図8、図10に示すように、その上面(縦状態では鉛直前面)が床板9の水平上面と同じ高さで上向き水平となった倒状態Eでロックされ、倒状態Eおける水平の後縦板11に、柱材22の後部分を載置できるものとなっている。これにより、長尺の柱材22の荷台8から後方へのはみ出し部分もぐらつくことなく倒状態Eの後縦板11で支持することができる。なお、倒状態Eでの後縦板11のロックは、後縦板11のヒンジ回りの回動限界として設定することによるものとしてもよいし、あるいは、鍵等のロック手段(図示せず)を設けて、このようなロック手段にてロックするものとしてもよい。
以上のように、運搬車1は、左右各縦板12を垂下状態Fに回動することで、荷物を荷台8から左右各外方に延出した状態で積載することができ、また、背もたれ6を倒状態Bにし、かつ、前縦板10の回動部分10cまたは10dを開位置DまたはDaに回動することで、荷物を荷台8からその前方の乗員室3内(倒状態Bの背もたれ6の上方空間)へと延出した状態で積載でき、さらに、後縦板11を倒状態Dに回動することで、荷物を荷台8から後方に延出した状態で積載することができる。
どの縦板を回動して、規格外の荷物をどの向きに延出した状態で荷台8に積載するかということについては、荷物のサイズや形状に応じて適宜選択すればよい。例えば、図7及び図10に示す柱材22は、床板9の規格からのはみ出し長がかなり大きいため、左右縦板12を垂下状態Fにして左右外側に延出した状態で積載すると、その延出度が大きくなりすぎるという難点がある一方で、複数の柱材22をまとめても、その全体の幅が、回動部分10cまたは10dを開位置DまたはDaに回動することで前縦板10に生じる開通空間Sの左右幅内に収まるので、図5乃至図7または図8乃至図10に示すように、背もたれ6を倒状態Bにし、かつ、回動部分10cまたは10dを開位置DまたはDaに回動して、柱材22を乗員室3内に延出した状態で積載することを選択したものである。さらに、柱材22の床板9の規格からのはみ出し度が乗員室3の前後幅だけでは収まらないため、後縦板11を倒状態Eにして、柱材22を荷台8の後方にも延出させているが、はみ出し長の大部分が乗員室3内(すなわち倒状態Bの背もたれ6上)に収まるため、荷台8の後方への延出度を小さく抑えることができる。
これに対し、図4に示す板材21の場合、幅が、前記開通空間Sの左右幅では収まらないため、背もたれ6を倒状態Bにし、前縦板10の回動部分10cまたは10dを開位置DまたはDaにして乗員室3内へとはみ出した状態で積載することはできない。この場合、後縦板11を倒状態Eにして後方に延出した状態で積載することも考えられるが、荷台8前方へのはみ出しが全くない分、この後方延出度がかなり大きくなってしまう。一方、左右縦板12については、その両方を同時に垂下状態Fにして、板材23を床板9の左右両縁のいずれからも左右外方に延出した状態で積載することで、床板9の左右各縁からの板材21のはみ出し度自体は小さく抑えることができる。このような事情を考慮して、板材21については、左右両縦板12を垂下状態にして荷台8に積載することを選択したものである。
本発明に係る運搬車は、いわゆるユーティリティビークルをその典型例とするが、どのようなタイプの運搬車にも適用が可能である。
1 運搬車(ユーティリティビークル)
5 座席
6 背もたれ
7 運転席用背もたれ
8 荷台
9 床板
10 前縦板
10a 固定部分
10b 固定部分
10c (上下回動可能な)回動部分
10d (左右回動可能な)回動部分
11 後縦板
12 左右縦板
20 パレット(規格内の荷物)
21 板材(規格外の荷物)
22 柱材(規格外の荷物)
A 立状態
B 倒状態
C 閉位置
D (回動部分10cの)開位置
Da (回動部分10dの)開位置
E 倒状態
F 垂下状態
S 開通空間

Claims (2)

  1. 座席及び荷台を前後に配しており、前記荷台は、水平の床板と、前記床板の前後端縁のうち前記座席側の端縁に立設される縦板とを有しており、前記座席の背もたれは、通常の立状態からその背面が前記床板と同じ高さで水平になる倒状態へと回動可能である運搬車において、
    前記縦板は、立状態に固定された固定部分と、閉位置と開位置との間で回動可能な回動部分とを有し、
    前記縦板の回動部分は、前記閉位置にあるときに立状態であって、立状態の前記座席の背もたれに対峙するものであり、
    前記座席の背もたれが倒状態であるときに、前記縦板の回動部分を前記開位置に回動すると、前記縦板に開通空間が生じ、前記開通空間を介して、前記倒状態の座席の背もたれの上方空間と前記荷台の床板の上方空間とが連通し、
    前記縦板に沿って、運転席用の座席の背もたれを含む複数の座席の背もたれが配置されており、
    前記縦板の回動部分が前記閉位置にあるときに対峙する前記座席の背もたれは、運転席用以外の座席の背もたれであり、
    前記運転席用の座席の背もたれは、前記縦板の固定部分に対峙しており、
    前記縦板の回動部分は、前記閉位置と前記開位置との間で左右に回動可能であり、
    前記縦板は、前記開位置において、前記運転席用の座席の背もたれと前記運転席用以外の座席の背もたれとを仕切るように立状態で延伸している
    ことを特徴とする運搬車。
  2. 前記荷台の床板の前後端縁のうち、前記縦板の立設される端縁に対して反対側の縦縁には、第二の縦板が立設されており、前記第二の縦板は、回動可能であり、回動して前記床板と同じ高さで水平となった状態でロック可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の運搬車。
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