JP2003182424A - ピックアップトラックの車体構造 - Google Patents

ピックアップトラックの車体構造

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JP2003182424A
JP2003182424A JP2001391770A JP2001391770A JP2003182424A JP 2003182424 A JP2003182424 A JP 2003182424A JP 2001391770 A JP2001391770 A JP 2001391770A JP 2001391770 A JP2001391770 A JP 2001391770A JP 2003182424 A JP2003182424 A JP 2003182424A
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Fukue Ida
富久枝 井田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピックアップトラックにおいて不足しがちな
荷台のスペースを容易に拡張することができるととも
に、荷台のスペースが拡張されても重量のある荷物を直
接荷台床面に積み込むことができ、しかも、車室内スペ
ースを多彩にアレンジすることのできるピックアップト
ラックの車体構造を提供する。 【解決手段】 前後に複数列の座席を備えた乗員室と荷
台とがリヤシート後方に設けられたバックパネルによっ
て隔てられたピックアップトラックの車体構造におい
て、リヤシートは、リヤシートのシートバックをシート
クッション上に折り畳んだ状態で後席乗員用の足元フロ
アに収納されるダブルフォールディング機能を備えるよ
うにするとともに、バックパネルは、リヤシートが折り
畳まれて後席乗員用の足元フロアに収納された状態で、
乗員室側に向かって倒すことによって乗員室と荷台とを
連通する開閉パネルを備えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ピックアップト
ラックの車体構造に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、前後に複数列
(例えば2列)の座席を備えたピックアップトラック
(以下、ピックアップという)は、汚れた荷物をそのま
ま荷台に積めるトラックとしての実用性と乗用車並の車
室内スペースとを両立させているためユーザの幅広い支
持を受けている。ところで、このようなピックアップ
は、座席が1列のシングルピックアップと比較すると荷
台の長さが短縮化されているため、場合によっては荷台
のスペースが不足したり、長尺物を積み込むことができ
ないという問題があった。
【0003】ところで、このような問題を解決するため
に、乗員室と荷台とを隔てるガラスハッチを上方に跳ね
上げ、開閉パネルを荷台床面に向かって倒すことによっ
て荷台のスペースを拡張し、長尺物を積み込めるように
したものが提案されているが、このような方法による
と、開閉パネルの開閉時には、荷台上の積載物と開閉パ
ネルとが干渉しないように配慮しなければならないばか
りか、開閉パネルを倒すと荷台床面上に重なってしまう
ため、重量のある荷物を直接荷台床面に積み込むことが
できないという問題がある。
【0004】そこで、この発明は、上述したような従来
のピックアップトラックの車体構造が有している問題点
を解決するためになされたものであって、ピックアップ
トラックにおいて不足しがちな荷台のスペースを容易に
拡張することができるとともに、荷台のスペースが拡張
されても重量のある荷物を直接荷台床面に積み込むこと
ができ、しかも、車室内スペースを多彩にアレンジする
ことのできるピックアップトラックの車体構造を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、前後に複数列の座席を備えた乗員室と荷台と
がリヤシート後方に設けられたバックパネルによって隔
てられたピックアップトラックの車体構造において、前
記リヤシートは、前記リヤシートのシートバックをシー
トクッション上に折り畳んだ状態で後席乗員用の足元フ
ロアに収納されるダブルフォールディング機能を備えて
いるとともに、前記バックパネルは、前記リヤシートが
折り畳まれて後席乗員用の足元フロアに収納された状態
で、前記乗員室側に向かって倒すことによって前記乗員
室と荷台とを連通する開閉パネルを備えていることを特
徴とする。
【0006】また、本発明は、前記リヤシートは、前記
リヤシートのシートバックをシートクッション上に折り
畳んだ状態で前記シートクッションごと車体前方に倒し
て反転させて後席乗員用の足元フロアに収納する第1の
ダブルフォールディング機能と、前記リヤシートのシー
トバックをシートクッション上に折り畳んだ状態で前記
リヤシートを支えるシートデッキごと車体前方に倒して
倒立させて後席乗員用の足元フロアに収納する第2のダ
ブルフォールディング機能とを備えていることを特徴と
する。
【0007】さらに、本発明は、前記シートデッキの一
側端部は、前記シートデッキが倒立状態においてのみ中
折れ可能に形成されており、このシートデッキの一側端
部が車体後方に向かって倒されると、前記荷台の床面と
ほぼ同一平面が得られることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の最も好適と思われ
る実施形態について図1,2を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明が適用されたピックアップの車体構造の
一実施形態を示した説明図、図2(a),(b)は、同
例の車体構造を説明するための側面図である。
【0009】本発明は、図1,2に示されるように、ピ
ックアップ1の乗員室2の後方に配置され各種のダブル
フォールディング機能が備えられたリヤシート3と、リ
ヤシート3を下方から支持するシートデッキ4と、リヤ
シート3後方に配置され乗員室2と荷台5とを隔てるバ
ックパネル6の一部を開閉可能とする開閉パネル7とか
ら構成されている。
【0010】まず、リヤシート3について説明する。リ
ヤシート3は、図2(a)に示されるように、背もたれ
としてのシートバック8と座面としてのシートクッショ
ン9とが備えられたベンチシートであって、荷台床面1
0よりも一段低めに形成されたリヤフロア11の後方に
配置されたシートデッキ4上に取り付けられている。こ
のリヤシート3の前方、つまりリヤシート3とフロント
シート12との間には、後席乗員用の足元スペースが確
保されているとともに、リヤシート3の後方、つまりシ
ートバック8の背後側には、乗員室2と荷台5とを隔て
たバックパネル6が立設されている。また、このリヤシ
ート3には、図2(a)に示されるように、シートバッ
ク8をシートクッション9上に折り畳んだ状態でシート
クッション9ごと車体前方に倒して反転させる第1のダ
ブルフォールディング機能と、図2(b)に示されるよ
うに、シートデッキ4と協働して、シートバック8をシ
ートクッション9上に折り畳んだ状態でリヤシート3を
支えるシートデッキ4ごと車体前方に倒して倒立させる
第2のダブルフォールディング機能とが備えられてい
る。なお、リヤシート3の第1,2のダブルフォールデ
ィング機能は、アクチュエータを用いた自動式、あるい
は手動式のどちらであってもよい。
【0011】そして、第1のダブルフォールディング機
能が実施されたリヤシート3は、シートデッキ4と干渉
することなく後席乗員用の足元スペースに収納されると
ともに、反転させられた状態のリヤシート3とシートデ
ッキ4とは、荷台床面10とほぼ同一平面をなすような
形態で、フラット化されるようになっている。また、第
2のダブルフォールディング機能が実施されたリヤシー
ト3は、フロントシート12の背面側と倒立状態のシー
トデッキ4との間に配置されるようになっている。
【0012】次に、シートデッキ4について説明する。
シートデッキ4は、リヤシート3とリヤフロア11との
間に介設されている支持部材であって、折り畳んだリヤ
シート3を車体前方に向かって反転可能に支持する平板
状のデッキ部13と、このデッキ部13を支承するとと
もに車体前方に向かって倒立可能に回動する左右一対の
脚部14,14とから構成されている。デッキ部13の
一側端部(デッキ部13が水平状態では後端部、倒立状
態では上端部)15は、デッキ部13が倒立状態におい
てのみ、リヤシート3の支持に支障がなく単独で中折れ
可能に形成されており、この一側端部15が車体後方に
向かって倒されると、水平状態になるまで回動されて荷
台床面10とほぼ同一平面が得られるようになっている
とともに、後述する開閉パネル7とラップした状態でも
荷台床面10とほぼ同一平面が得られるように細部に加
工が施されている。ところで、脚部14,14間とされ
る一側端部15に、通常はデッキ部13と一体化され、
デッキ部13が倒立状態においてのみ車体後方に向かっ
て倒すことのできる棚状のショートデッキ部16を取り
付けるようにして、このショートデッキ部16が倒され
ても、荷台床面10とほぼ同一平面が得られるように構
成してもよい。
【0013】次に、開閉パネル7について説明する。開
閉パネル7は、乗員室2と荷台5とを隔てるバックパネ
ル6の中央下端部、すなわちリヤシート3のシートバッ
ク8後方にあたるバックパネル6に横長の矩形状に開口
形成された開口部17を開閉可能とする下ヒンジ式の開
閉部材であって、図示しないバックパネル6側とのロッ
ク機構が解除されると、荷台床面10近くに配設された
ヒンジ(図示略)を回動中心として車体前方、つまり乗
員室2側に向かって開くように構成されている。そし
て、この開閉パネル7は、リヤシート3が折り畳まれる
などして乗員室2側に障害物がなければ、荷台床面10
とほぼ同一平面が得られるまで回動されるようになって
おり、そのため、開閉パネル5を乗員室2側に開ききれ
ば、開閉パネル7と荷台床面10とがほぼフラット化さ
れるとともに、開口部17を通して乗員室2から荷台5
までのスペースを使用することができるようになってい
る。なお、開閉パネル7には、開口部17を閉じた際に
バックパネル6と一体化されて乗員室2への雨水や砂塵
の侵入を防止し、開閉時の衝撃を吸収する図示しないウ
エザストリップが取り付けられている。また、開閉パネ
ル7の開閉操作力の低減、開閉フィーリングの向上およ
び耐荷重増強のため、ガスダンパ(ステー)をバックパ
ネル6と開閉パネル7との間に介設するようにしてもよ
い。
【0014】ここで、リヤシート3の第1のダブルフォ
ールディング機能を実施して荷台スペースを拡張する実
施形態について図3(a)〜(d)を用いて説明する。
図3(a)〜(d)は、同例のリヤシート3の第1のダ
ブルフォールディング機能を実施して荷台スペースが拡
張される過程を示した説明図である。
【0015】まず、図3(a),(b)に示されるよう
に、乗員が着座できるように展開されているリヤシート
3のシートバック8をシートクッション9の上面に折り
畳み、その折り畳んだ状態のままリヤシート3を車体前
方の後席乗員用の足元スペースに向かって倒すように回
動させる。そして、リヤシート3は、図3(c)に示さ
れるように、シートデッキ4上から離脱させられるとと
もに反転させられた状態で後席乗員用の足元スペースに
収納される。このとき、反転させられたリヤシート3と
シートデッキ4とは、荷台床面10と同一平面をなすよ
うにフラット化されている。そして、図3(d)に示さ
れるように、バックパネル6の開口部17を閉じていた
開閉パネル7を乗員室2側に向かって倒すように回動さ
せ、シートデッキ4上に重ねることによって、開口部1
7を通して荷台5のスペースが乗員室2側に拡張され
る。
【0016】このように本発明によれば、リヤシート3
を後席乗員用の足元スペースに折り畳んだ状態で収納
し、開閉パネル7を乗員室2側に倒すことによって、開
口部17を介して乗員室2と荷台5とが連通される。そ
のことにより、不足がちなピックアップ1の荷台スペー
スを容易に拡張することができるようになり、特に、荷
台5に荷物を積み込んだあとで荷物の隙間に長尺物を積
み込みたい場合に有効である。また、開閉パネル7は、
乗員室2側に倒れるように構成されているため、荷台5
上の積載物と開閉パネル7とが干渉しないように配慮す
る必要はなく、しかも、重量のある荷物を直接荷台床面
10に積み込むことができるようになり、ユーザの使い
勝手を向上させることができる。さらに、リヤシート3
と開閉パネル7との組み合わせにより、乗員室2を乗員
性や荷物の積載量に応じて自在に変化させることがで
き、用途に応じた最適なシートアレンジができるように
なる。
【0017】次に、リヤシート3の第2のダブルフォー
ルディング機能を実施して荷台スペースを拡張する実施
形態について図4(a)〜(e)を用いて説明する。図
4(a)〜(e)は、同例のリヤシート3の第2のダブ
ルフォールディング機能を実施して荷台スペースが拡張
される過程を示した説明図である。
【0018】まず、図4(a),(b)に示されるよう
に、乗員が着座できるように展開されているリヤシート
3のシートバック8をシートクッション9の上面に折り
畳み、その折り畳んだ状態のままリヤシート3を支える
シートデッキ4ごと車体前方に倒すように回動させて、
図4(c)に示されるように、後席乗員用の足元スペー
スにリヤシート3とシートデッキ4とを倒立させる。そ
して、リヤシート3を倒立させた状態のまま、図4
(d),(e)に示されるように、シートデッキ4の一
側端部15を車体後方に向かって回動させるとともに、
バックパネル6の開口部17を閉じていた開閉パネル7
を乗員室2側に向かって倒すように回動させ、シートデ
ッキ4の一側端部15上に重ね合わせることによって、
荷台床面10、開閉パネル7およびシートデッキ4の一
側端部15とがほぼ同一平面をなすようにフラット化さ
れた状態で、開口部17を通して荷台5のスペースが乗
員室2側に拡張される。
【0019】このように本発明によれば、リヤシート3
を後席乗員用の足元スペースに倒立させた状態で収納
し、開閉パネル7を乗員室2側に倒すことによって、開
口部17を介して乗員室2と荷台5とが連通されるの
で、ピックアップ1の荷台スペースを容易に拡張するこ
とができ、長尺物もスマートに積み込むことができるよ
うになる。また、この発明によっても、開閉パネル7
は、乗員室2側に倒れるように構成されているため、荷
台5上の積載物と開閉パネル7とが干渉しないように配
慮する必要はなく、しかも、重量のある荷物を直接荷台
床面10に積み込むことができる。さらに、フロントシ
ート12の背面側には、リヤシート3が倒立された状態
で配置されるため、急制動時や前面衝突時に、たとえ荷
物が前方に飛び出すようなことがあっても、フロントシ
ート12はリヤシート3によって防護されることとな
り、フロントシート12への荷物の飛び込みを大幅に低
減できるようになる。
【0020】ところで、上述した実施形態では、シート
デッキ4の一側端部15を中折れ可能に形成しなければ
ならず、シートデッキ構造が複雑になる虞がある。そこ
で、次に説明するのは、リヤシート3の第2のダブルフ
ォールディング機能を実施して荷台スペースを拡張する
別の場合について図5(a)〜(e)を用いて説明す
る。図5(a)〜(e)は、同例のリヤシート3の第2
のダブルフォールディング機能を実施して荷台スペース
が拡張される別の過程を示した説明図である。
【0021】これは、図5(a)〜(c)に示されるよ
うに、乗員が着座できるように展開されているリヤシー
ト3のシートバック8をシートクッション9の上面に折
り畳み、その折り畳んだ状態のままリヤシート3を支え
るシートデッキ4ごと車体前方に倒すように回動させて
後席乗員用の足元スペースに倒立させる。そして、リヤ
シート3を倒立させた状態のまま、図5(d),(e)
に示されるように、シートデッキ4の一側端部15に取
り付けられたショートデッキ部16を車体後方に向かっ
て回動させるとともに、バックパネル6の開口部17を
閉じていた開閉パネル7を乗員室2側に向かって倒すよ
うに回動させてショートデッキ部16上に重ね合わせ
る。そのことによって、荷台床面10、開閉パネル7お
よびショートデッキ部17とがほぼ同一平面をなすよう
にフラット化された状態で、開口部17を通して荷台5
のスペースが乗員室2側に拡張される。
【0022】このように本発明によれば、上述した発明
とほぼ同様の作用効果が得られるうえ、シートデッキ4
の構造を単純化することができ、製造コストを低減化す
ることができるというメリットがある。また、フロント
シート12の背面側には、リヤシート3およびシートデ
ッキ4とが倒立された状態で収納固定されるため、急制
動時や前面衝突時に、たとえ重量のある荷物が前方に飛
び出したとしても、フロントシート12はリヤシート3
およびシートデッキ4により強固に防護されることとな
り、フロントシート12への荷物の飛び込みによるダメ
ージを大幅に軽減することができるようになる。
【0023】ところで、リヤシート3が、上述したよう
なベンチシートではなく、左右分割リヤシートを備えた
ピックアップの場合について、図6〜9を用いて説明す
る。図6は、左右分割リヤシートを備えたピックアップ
に最も好適と思われる実施形態を説明する説明図、図7
(a)〜(d)は、同例の左右分割リヤシートの第1の
ダブルフォールディング機能を実施して荷台スペースが
拡張される過程を示した説明図、図8(a)〜(e)
は、同例のリヤシート3の第2のダブルフォールディン
グ機能を実施して荷台スペースが拡張される過程を示し
た説明図、図9(a),(b)は、同例のリヤシートの
第2のダブルフォールディング機能を実施して荷台スペ
ースが拡張される別の過程を示した説明図である。
【0024】図6〜9に示されるように、ピックアップ
1の乗員室2の後方に配置された左右分割リヤシート3
L,3Rには、リヤシート3と同様、第1,2のダブル
フォールディング機能がそれぞれ備えられているととも
に、これらのシート3L,3Rを下方から支持する左右
シートデッキ4L,4Rと、左右分割リヤシート3L,
3R後方に配置され乗員室2と荷台5とを隔てるバック
パネル6の一部を開閉可能とする開閉パネル18とを備
えている。左右分割リヤシート3L,3Rおよび左右シ
ートデッキ4L,4Rは、基本的にはリヤシート3およ
びシートデッキ4と同様の構造を備えたものであり、こ
こでの説明は省略する。
【0025】開閉パネル18について説明すると、開閉
パネル18は、乗員室2と荷台5とを隔てるバックパネ
ル6の中央下端部、すなわち左右分割リヤシート3L,
3Rの左右シートバック8L,8Rの何れか一方の後方
にあたるバックパネル6を矩形状に開口形成された開口
部19を開閉可能とする下ヒンジ式の開閉部材である。
図6〜9においては、車体右側の右分割リヤシート3R
の右シートバック8Rの後方に形成されたものが図示さ
れており、左分割リヤシート3Lの左シートバック8L
の後方に開口部19を形成するようにしてもよい。この
開閉パネル18は、開閉パネル7と同様、図示しないバ
ックパネル6側とのロック機構が解除されると、荷台床
面10近くに配設されたヒンジ(図示略)を回動中心と
して乗員室2側に向かって開くように構成され、右分割
リヤシート3Rが折り畳まれるなどして乗員室2側に障
害物がなければ、荷台床面10とほぼ同一平面が得られ
るまで回動されるようになっている。
【0026】そのため、図7(a)〜(d)に示される
ように、右分割リヤシート3Rの第1のダブルフォール
ディング機能を実施し、右シートバック8Rを右シート
クッション9R上に折り畳んだ状態で前方に回動させ、
右後席乗員用の足元スペースに反転させた状態で収納す
る。そして、開閉パネル18を乗員室2側に開ききれ
ば、開閉パネル18と荷台床面10とがほぼフラット化
されるとともに、開口部19を通して乗員室2から荷台
5までのスペースを荷台5の一部として使用することが
できる。
【0027】また、図8(a)〜(e)に示されるよう
に、右分割リヤシート3Rの第2のダブルフォールディ
ング機能を実施し、右シートバック8Rを右シートクッ
ション9R上に折り畳んだ状態で右シートデッキ4Rと
ともに右後席乗員用の足元スペースに倒立させた状態で
収納し、開閉パネル18を乗員室2側に開ききれば、開
閉パネル18、荷台床面10および一側端部15Rとが
ほぼフラット化されるとともに、開口部19を通して乗
員室2から荷台5までのスペースを荷台5の一部として
使用することができる。
【0028】さらに、図9(a),(b)に示されるよ
うに、右分割リヤシート3Rの第2のダブルフォールデ
ィング機能を実施し、右シートバック8Rを右シートク
ッション9R上に折り畳んだ状態で右シートデッキ4R
とともに右後席乗員用の足元スペースに倒立させた状態
で収納し、右シートデッキ4Rの一側端部15Rの裏面
に取り付けられた右ショートデッキ部16Rを車体後方
に向かって回動させるとともに、バックパネル6の開口
部19を閉じていた開閉パネル18を乗員室2側に向か
って倒すように回動させて右ショートデッキ部16R上
に重ね合わせる。そのことによって、荷台床面10、開
閉パネル18および右ショートデッキ部16Rとがほぼ
同一平面をなすようにフラット化された状態で、開口部
19を通して荷台5のスペースが乗員室2側に拡張され
る。
【0029】これらの結果、乗員の人数や荷物の積載量
に応じて、乗員室2を荷台スペースとして使用したり、
用途に応じた最適なシートアレンジができるようにな
り、ユーザの使い勝手の向上を図ることができるように
なる。また、フロントシート12は右分割リヤシート3
Rやシートデッキ4Rにより強固に防護されることとな
り、フロントシート12への荷物の飛び込みによるダメ
ージを大幅に軽減することができるようになる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のピックア
ップトラックの車体構造によれば、ピックアップトラッ
クにおいて不足しがちな荷台のスペースを容易に拡張す
ることができるとともに、荷台のスペースが拡張されて
も重量のある荷物を直接荷台床面に積み込むことがで
き、しかも、車室内スペースを多彩にアレンジすること
のできるピックアップトラックの車体構造を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたピックアップの車体構造の
一実施形態を示した説明図である。
【図2】(a),(b)は、同例の車体構造を説明する
ための側面図である。
【図3】(a)〜(d)は、同例のリヤシート3の第1
のダブルフォールディング機能を実施して荷台スペース
が拡張される過程を示した説明図である。
【図4】(a)〜(e)は、同例のリヤシート3の第2
のダブルフォールディング機能を実施して荷台スペース
が拡張される過程を示した説明図である。
【図5】(a)〜(e)は、同例のリヤシート3の第2
のダブルフォールディング機能を実施して荷台スペース
が拡張される別の過程を示した説明図である。
【図6】左右分割リヤシートを備えたピックアップに最
も好適と思われる実施形態を説明する説明図
【図7】(a)〜(d)は、同例の左右分割リヤシート
の第1のダブルフォールディング機能を実施して荷台ス
ペースが拡張される過程を示した説明図である。
【図8】(a)〜(e)は、同例のリヤシート3の第2
のダブルフォールディング機能を実施して荷台スペース
が拡張される過程を示した説明図である。
【図9】(a),(b)は、同例のリヤシートの第2の
ダブルフォールディング機能を実施して荷台スペースが
拡張される別の過程を示した説明図である。
【符号の説明】
1 ピックアップトラック 2 乗員室 3 リヤシート 4 シートデッキ 5 荷台 6 バックパネル 7,18 開閉パネル 8 シートバック 9 シートクッション 10 荷台床面 16 ショートデッキ 17,19 開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に複数列の座席を備えた乗員室と荷
    台とがリヤシート後方に設けられたバックパネルによっ
    て隔てられたピックアップトラックの車体構造におい
    て、 前記リヤシートは、前記リヤシートのシートバックをシ
    ートクッション上に折り畳んだ状態で後席乗員用の足元
    フロアに収納されるダブルフォールディング機能を備え
    ているとともに、前記バックパネルは、前記リヤシート
    が折り畳まれて後席乗員用の足元フロアに収納された状
    態で、前記乗員室側に向かって倒すことによって前記乗
    員室と荷台とを連通する開閉パネルを備えていることを
    特徴とするピックアップトラックの車体構造。
  2. 【請求項2】 前記リヤシートは、前記リヤシートのシ
    ートバックをシートクッション上に折り畳んだ状態で前
    記シートクッションごと車体前方に倒して反転させて後
    席乗員用の足元フロアに収納する第1のダブルフォール
    ディング機能と、前記リヤシートのシートバックをシー
    トクッション上に折り畳んだ状態で前記リヤシートを支
    えるシートデッキごと車体前方に倒して倒立させて後席
    乗員用の足元フロアに収納する第2のダブルフォールデ
    ィング機能とを備えていることを特徴とする請求項1に
    記載のピックアップトラックの車体構造。
  3. 【請求項3】 前記シートデッキの一側端部は、前記シ
    ートデッキが倒立状態においてのみ中折れ可能に形成さ
    れており、このシートデッキの一側端部が車体後方に向
    かって倒されると、前記荷台の床面とほぼ同一平面が得
    られることを特徴とする請求項2に記載のピックアップ
    トラックの車体構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014133563A (ja) * 2007-03-15 2014-07-24 Gordon Murray Design Ltd コンパクトな座席装置
JP2016037228A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 ヤンマー株式会社 運搬車
JP2016128287A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 本田技研工業株式会社 車両用荷室構造
CN106945734A (zh) * 2017-05-06 2017-07-14 吴国明 一种客货两用车的可翻转式后架

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