JP2978085B2 - 車両のシート装置 - Google Patents

車両のシート装置

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JP2978085B2
JP2978085B2 JP7151879A JP15187995A JP2978085B2 JP 2978085 B2 JP2978085 B2 JP 2978085B2 JP 7151879 A JP7151879 A JP 7151879A JP 15187995 A JP15187995 A JP 15187995A JP 2978085 B2 JP2978085 B2 JP 2978085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車室後部側に荷
室を形成する商用車などにおいて、車室後方側に格納可
能なシートを設け、該シートを車室前方側に格納するこ
とにより、前記荷室を拡大して荷物積載量を大にできる
ようにシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種シート装置は、図4で示す
ように、シートクッションS1と、該シートクッション
S1に揺動可能に支持されるシートバックS2とから成
るシートSを備え、前記シートクッションS1の前部側
に前部脚R1を設けて、この前部脚R1の先端側を運転
席Aが配置されるロアフロアF1の後部側に揺動可能に
枢着すると共に、前記シートクッションS1の後方下部
側には、前記シートSの使用時に前記ロアフロアF1の
後部側に連続状に延設された一段高いアッパフロアF2
上に当接される後部脚R2を設けている。
【0003】そして、前記シートSの使用時には、同図
の仮想線で示すように、前記前部脚R1をロアフロアF
1上に起立させ、かつ、前記後部脚R4をアッパフロア
F2上に当接させることにより、前記シートクッション
S1を水平状となして、このシートクッションS1に対
し前記シートバックS2を上方側へと起立させ、該シー
トバックS2に背をもたせかけながら前記シートクッシ
ョンS1に座乗するのである。
【0004】また、荷物積載時などに車室後方の荷室空
間を拡大するため、前記シートSを格納するときには、
同図の実線で示すように、前記シートバックS2をシー
トクッションS1上に折畳み、この状態で前記前部脚R
1を前記ロアフロアF1上に倒伏させて、前記シートク
ッションS1とシートバックS2とを共に前記ロアフロ
アF1上で運転席Aの後部側に起立状態で格納するので
ある。尚、同図中F3は、前記シートSの格納時に前記
ロアフロアF1の後部側で倒伏された前部脚R1の上部
側に前記アッパフロアF2と面一状に配設され、前記荷
室空間を拡大するためのサブフロアである。
【0005】ところが、以上のシート装置では、前記シ
ートSの格納時に、そのシートクッションS1とシート
バックS2とが共に前記ロアフロアF1上で運転席Aの
後部側に起立状態で格納されるため、該運転席Aの後部
側から前記シートクッションS1の起立外面にかけての
空間には荷物の積込みができず、これらシートクッショ
ンS1とシートバックS2との起立格納部分が荷物積込
時のデッドスペースとなって、荷室空間を大きく拡大す
ることができないのである。
【0006】そこで、荷室空間をできるだけ拡大するた
め、実開平3ー15225号公報が提案されており、そ
の提案内容は、図5,図6で示すように、前記運転席A
の後方側に凹陥状に設けられるロアフロアF1のほぼ中
央上部側と、前記シートクッションS1の前部側との間
に、フロントレッグR3を揺動可能に配設すると共に、
前記シートクッションS1の下部側に、前記シートSの
使用時に前記アッパフロアF2上に当接されるリヤレッ
グR4を設けている。
【0007】そして、前記シートSの使用時には、図5
のように、前記フロントレッグR3をロアフロアF1上
に起立させ、かつ、前記リヤレッグR4をアッパフロア
F2上に当接させることにより、前記シートクッション
S1を前記ロア及びアッパフロアF1,F2上に跨って
水平状に位置させ、この状態で前記シートバックS2を
前記シートクッションS1に対しヒンジHを中心に上方
側へと起立させるのである。
【0008】また、車室後方の荷室空間を拡大する場合
には、図6のように、前記シートバックS2をヒンジH
を中心に前記シートクッションS1上に折畳み、斯かる
状態で前記フロントレッグR3を前記ロアフロアF1上
に倒伏させることにより、前記シートクッションS1と
シートバックS2とを重ね合わせた状態で前記ロアフロ
アF1内に格納するのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のシー
ト装置では、前記シートクッションS1とシートバック
S2とをロアフロアF1内に重ね合せ状態で格納すると
き、このシートバックS2の上面が前記アッパフロアF
2と面一状となるように格納すれば、該アッパフロアF
2から前記シートバックS2の上面にかけての荷物の積
載が可能となって、荷室空間を大幅に拡大できるのであ
るが、前記ロアフロアF1の地面からの高さは一定高さ
に決められており、また、該ロアフロアF1に対する前
記アッパフロアF2の高さも一定高さにする必要がある
ことから、このアッパフロアF2に対し前記シートバッ
クS2の上面を面一状とするためには、該アッパフロア
F2に対し一定深さとされる前記ロアフロアF1内に格
納可能となるように、前記シートクッションS1及びシ
ートバックS2のそれぞれを薄肉に形成する必要があっ
て、これらシートクッションS1及びシートバックS2
のクッション性が損なわれて乗り心地が悪くなるのであ
り、一方クッション性を良好とするために、前記シート
クッションS1及びシートバックS2を厚肉に形成すれ
ば、前記シートSの格納時に、前記シートバックS2の
上面を前記アッパフロアF2と面一状にすることができ
ないのである。
【0010】本発明の目的は、シートへの乗り心地を良
好にできながら、荷室空間を拡大するとき、前記シート
をコンパクトに分離格納して荷室空間を大幅に拡大する
ことができる車両のシート装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、ロアフロア11の端部に、該ロアフロア
11よりも一段高くしたアッパフロア12を延設して、
このアッパフロア12上にシートクッション3とシート
バック4とから成るシート2を配設するようにした車両
のシート装置において、前記シートクッション3を、ク
ッション本体31と、該クッション本体31の収容凹所
32aを箱形状の形態で備えたクッションフレーム32
とから形成して、このクッションフレーム32を前記ア
ッパフロア12上の使用位置とロアフロア11上の格納
位置とに位置変更可能とすると共に、前記クッション本
体31の前端部を前記クッションフレーム32の前端部
に枢着して、前記クッション本体31を前記収容凹所3
2a内に収容する位置と、前記クッションフレーム32
の前端部において起立する位置とに揺動可能とする一
方、前記シートバック4を前記収容凹所32a内に格納
可能な大きさとして、前記シートバック4の下端部を前
記シートクッションフレーム32の後端部に枢着し、前
記シートバック4を前記シートクッション3に対して起
立する位置と前記収容凹所32a内に格納する位置とに
揺動可能としたのである。
【0012】
【作用】以上のシート装置において、荷室空間を拡大す
るため、前記シート2を格納するときには、該シート2
を構成するシートクッション3とシートバック4との全
体を前記アッパフロア12の使用位置からロアフロア1
1の格納位置へと移動させ、前記シートクッション3の
クッション本体31を前記クッションフレーム32の前
端枢着部を中心に前方側へと揺動させ、該クッションフ
レーム32に設けた箱形状の収容凹所32a内の収容位
置から外方に取出して、このクッションフレーム32の
前端起立位置に前記クッション本体31を垂直状に起立
させた後、前記シートバック4を前方側に揺動させて、
該シートバック4を前記クッション本体31が取出され
た収容凹所32a内に格納するのである。
【0013】以上のようにして前記シート2を格納する
ときには、前記クッション本体31及びシートバック4
のそれぞれを厚肉としてクッション性を高め、前記シー
ト2の乗り心地を良好としながら、このシート2をコン
パクトに格納できて荷室空間を大幅に拡大することがで
きる。
【0014】つまり、前記シート2の格納時、前記シー
トクッション3とシートバック4とは、その両者を重ね
合せた状態で前記ロアフロア11側に格納するのではな
く、該ロアフロア11側に位置された前記シートクッシ
ョン3のクッションフレーム32に設けた箱形状の収容
凹所32aから前記クッション本体31を取出して、こ
のクッション本体31を前記クッションフレーム32の
前端起立位置に起立状に格納させ、また、前記シートバ
ック4は前記クッション本体31が取出された前記収容
凹所32a内に格納させるのであり、従って、前記シー
トバック4を、前記クッションフレーム32への格納時
に、その上面側が前記アッパフロア12と面一状となる
ように形成しても、前記シートバック4はクッション本
体31が取出された前記クッションフレーム32の収容
凹所32aに格納されることから、前記シートクッショ
ン3とシートバック4とを重ね合せた状態で格納する場
合に較べ、該シートバック4の肉厚を大とすることがで
きてクッション性を高めることができる。また、前記ク
ッション本体31は、前記クッションフレーム32から
取出されて、その前端起立位置に起立状にシートバック
4に対し分離格納されるため、前記シートバック4の格
納を考慮することなく前記クッション本体31の肉厚も
大にすることができて、このクッション本体31のクッ
ション性も高めることができる。
【0015】さらに、前記ロアフロア11の前方側に
は、前記クッションフレーム32の収容凹所32aから
取出された前記クッション本体31のみが起立状に分離
格納されることから、前記シートクッション3とシート
バック4との両者を前記ロアフロア11の前方側に起立
状に格納する場合に較べ、このロアフロア11の前方側
におけるデッドスペースを小とすることができ、しか
も、前記シートバック4を厚肉とするにも拘らず前記ア
ッパフロア12と面一状に格納でき、このアッパフロア
12から前記シートバック4の上面側にかけての荷物の
積載が可能となることから、車両の荷室空間を大幅に拡
大することができるのである。
【0016】また、前記シート2の使用時には、前述し
た場合とは逆に、前記シートクッション3のクッション
本体31を前記クッションフレーム32の収容凹所32
a内に収納し、かつ、これらクッション本体31とクッ
ションフレーム32との全体を前記ロアフロア11の格
納位置からアッパフロア12上の使用位置へと移動さ
せ、前記シートクッション3に対しシートバック4を起
立位置へと揺動させることにより、前記シート2を使用
位置に簡単にセットすることができる。
【0017】
【実施例】図1〜図3に示したシート装置は、ロアフロ
ア11の後部側に一段高いアッパフロア12を延設し
て、前記ロアフロア11上に運転席1を配置すると共
に、該運転席1の後方側にリヤシート2を格納可能に配
設しており、このリヤシート2は、シートクッション3
と、該シートクッション3に対し起伏可能とされたシー
トバック4とから構成されている。
【0018】そして、前記シートクッション3を、クッ
ション本体31と、該クッション本体31の収容凹所3
2aを備えたクッションフレーム32とから形成して、
このクッションフレーム32を前記アッパフロア12上
の使用位置とロアフロア11上の格納位置とに位置変更
可能とするのである。このとき、各図の実施例では、前
記クッションフレーム32の下面前方側で車幅方向両外
側部に、ブラケット33,33を介して左右一対の支持
脚34,34を枢着支持すると共に、これら各支持脚3
4の先端側を前記ロアフロア11上でアッパフロア12
の前方位置にヒンジ部材35,35を介して揺動可能に
支持し、斯かる各支持脚34を前記アッパフロア12の
上方起立位置と前記ロアフロア11上の倒伏位置とにわ
たって揺動させることにより、前記クッションフレーム
32を前記アッパフロア12上の使用位置とロアフロア
11上の格納位置とに位置変更可能となす一方、前記ク
ッションフレーム32の下面後方側で車幅方向中央部位
には、前記アッパフロア12上に設けられたストライカ
13に係脱可能な左右一対のロック体36,36を取付
けている。
【0019】尚、前記クッションフレーム32を位置変
更させるに際しては、前記支持脚34を用いることな
く、前記アッパフロア12とロアフロア11との間にレ
ールなどを架設し、このレールに沿って前記クッション
フレーム32を移動させることにより、該クッションフ
レーム32を前記アッパフロア12とロアフロア11と
の間で位置変更させるようにしてもよい。
【0020】また、前記クッション本体31は、その前
端部を前記クッションフレーム32の前端部に枢着し
て、前記クッション本体31を、前記収容凹所32a内
に収容する位置と、前記クッションフレーム32の前端
部で前記運転席1の背後に起立される位置とにわたって
揺動可能とするのであり、このとき、図3においては、
前記クッション本体31を、表面がカバーで被覆された
パッド31aと、該パッド31aに取付けられる矩形状
のフレーム部材31bとで形成して、このフレーム部材
31bの前部側で中央両側位置に左右一対のヒンジ31
c,31cを取付け、これら各ヒンジ31cを前記クッ
ションフレーム32の前端側に設けた取付孔32b,3
2bに固定することにより、前記各ヒンジ31cを介し
て前記クッション本体31の全体を、前記クッションフ
レーム32に設けた収容凹所32a内の収容位置と、前
記クッションフレーム32の前端側で前記運転席1背後
の起立位置との範囲にわたって揺動可能としている。
【0021】さらに、前記クッションフレーム32の下
面側で前記支持脚34の前部側にはストッパ37を設け
て、前記シート1の全体を前記アッパフロア12上の使
用位置へと移動させたとき、前記ストッパ37を前記支
持脚34に当接させることにより、前記シートクッショ
ン31をほぼ水平状に保持可能としている。
【0022】また、前記クッションフレーム32の収容
凹所32a内で前部側には、概略コ字形状とされた車幅
方向に延びる突起32cを設けると共に、前記パッド3
1aの一部に前記突起32cに係合可能な係合部31d
を形成して、前記クッション本体31をクッションフレ
ーム32内に収容するとき、前記係合部31dを前記突
起32cに係合させるようにしており、斯くするときに
は、前記クッション本体31の全体を前記クッションフ
レーム32の内部にガタ付きなく良好に収容させること
ができる。
【0023】さらに、前記シートバック4は、表面がカ
バーで被覆されたパッド41と、該パッド41が取付け
られる箱形状のフレーム部材42とで形成して、これら
パッド41及びフレーム部材42の全体を、前記クッシ
ョンフレーム32の収容凹所32a内に格納可能な大き
さに形成すると共に、前記フレーム部材42の下端両側
を前記クッションフレーム32の後端側で左右両側に突
設したヒンジ38に枢着させ、このヒンジ38を中心に
前記シートバック4の全体を、前記クッションフレーム
32に対して起立する位置と、このクッションフレーム
32の収容凹所32a内に格納される位置とにわたって
揺動可能とするのである。
【0024】また、前記シートバック4におけるフレー
ム部材42の底壁42aには、車幅方向に延びる複数の
凹凸部42bを形成して、この凹凸部42bを設けるこ
とで前記底壁42aの強度を強化するようにしている。
斯くするときには、前記シートバック4の全体をヒンジ
38を中心に倒伏させて前記クッションフレーム32の
収容凹所32aに格納し、前記アッパフロア12に対し
前記フレーム部材42の底壁42aを面一状となして、
該底壁42a上に荷物を積載するとき、この荷物による
荷重を前記凹凸部42bで強化された底壁42aで受け
止めることにより、該底壁42aが荷物の荷重で変形し
たりするのを確実に防止することができる。
【0025】次に、以上のシート装置による作用につい
て説明する。先ず、前記シート2の使用時には、図1の
実線で示すように、前記シートクッション3のクッショ
ン本体31を前記クッションフレーム32の収容凹所3
2a内に収納させた状態で、前記ロアフロア11上のヒ
ンジ部材35を中心に前記各支持脚34を上方側へと揺
動させ、該支持脚34を前記クッションフレーム32に
設けたストッパ37に当接させ、かつ、前記クッション
フレーム32の後端側に設けた各ロック体36を前記ア
ッパフロア12上のストライカ13に係合させることに
より、前記シート2の全体を前記アッパフロア12上の
使用位置に簡単にセットしてロックすることができる。
【0026】また、車両の荷室空間を拡大するため、前
記シート2を格納するときには、図1の実線状態から仮
想線で示すように、前記各ロック体36のストライカ1
3に対する係合を解除して、前記各支持脚34を前記ヒ
ンジ部材35を中心にロアフロア11側に揺動させ、前
記ートクッション3とシートバック4との全体を前記ア
ッパフロア12上の使用位置からロアフロア11上へと
移動させる。そして、図2で示すように、前記クッショ
ン本体31の全体を、該クッション本体31と前記クッ
ションフレーム32の前端側との間に固定されたヒンジ
31cを中心に前方側へと揺動させて、前記クッション
本体31の全体を前記クッションフレーム32に設けた
収容凹所32a内の収納位置から外方に取出して、この
クッションフレーム32の前端側で前記運転席1の背後
に垂直状に起立させ、この後図2の仮想線で示されてい
る前記シートバック4の全体を前方側に揺動させて、同
図実線で示すように、該シートバック4の全体を前記ク
ッション本体31が取出された収容凹所32a内に格納
するのである。
【0027】以上のようなシート2の格納時に、前記シ
ートクッション3とシートバック4とは、その両者を重
ね合せた状態で前記ロアフロア11側に格納されるので
はなく、該ロアフロア11側に位置された前記シートク
ッション3のクッションフレーム32に設ける収容凹所
32aから前記クッション本体31を取出し、このクッ
ション本体31を前記クッションフレーム32の前端側
で運転席1の背後に起立状に格納し、また、前記シート
バック4は前記クッション本体31が取出された前記収
容凹所32a内に格納させるのであり、従って、前記シ
ートバック4のパッド41を、前記クッションフレーム
32への格納時に、そのフレーム部材42の底壁42a
が前記アッパフロア12と面一状となるように形成して
も、前記シートバック4の全体はクッション本体31が
取出された前記クッションフレーム32の収容凹所32
aに格納されることから、前記シートクッション3とシ
ートバック4とを重ね合せた状態で格納する場合に較
べ、該シートバック4における前記パッド41の肉厚を
大とすることができて、そのクッション性を高めること
ができる。
【0028】また、前記クッション本体31は、前記ク
ッションフレーム32の収容凹所32aから取出され
て、その前端側で前記運転席1の背後に起立状にシート
バック4に対して分離格納されるため、前記シートバッ
ク4の格納を考慮することなく、前記クッション本体3
1を形成するパッド31aの肉厚も大にすることができ
て、そのクッション性を高めることもできる。
【0029】さらに、前記ロアフロア11の前方側で運
転席1の背後には、前記クッションフレーム32の収容
凹所32aから取出された前記クッション本体31のみ
が起立状に分離格納されることから、前記シートクッシ
ョン3とシートバック4との両者を前記ロアフロア11
の前方側に起立状に格納する場合に較べ、このロアフロ
ア11の前方側で運転席1背後のデッドスペースを小と
することができ、しかも、前記シートバック4のパッド
41を厚肉とするにも拘らず、該シートバック4の全体
を、そのフレーム部材42の底壁42aが前記アッパフ
ロア12に対し面一状となるように格納でき、このアッ
パフロア12から前記フレーム部材42の底壁42aに
かけての荷物の積載が可能となることから、車両の荷室
空間を大幅に拡大することができるのである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート装
置では、シート2のシートクッション3を、クッション
本体31と、該クッション本体31の収容凹所32aを
箱形状の形態で備えたクッションフレーム32とから形
成して、このクッションフレーム32をアッパフロア1
2上の使用位置とロアフロア11上の格納位置とに位置
変更可能とすると共に、前記クッション本体31の前端
部を前記クッションフレーム32の前端部に枢着して、
前記クッション本体31を前記収容凹所32a内に収容
する位置と、前記クッションフレーム32の前端部にお
いて起立する位置とに揺動可能とする一方、前記シート
2のシートバック4を前記収容凹所32a内に格納可能
な大きさとして、前記シートバック4の下端部を前記シ
ートクッションフレーム32の後端部に枢着し、前記シ
ートバック4を前記シートクッション3に対して起立す
る位置と前記収容凹所32a内に格納する位置とに揺動
可能としたから、前記シート2の使用時には、前記シー
トクッション3のクッション本体31を前記クッション
フレーム32の収容凹所32a内に収納し、かつ、これ
らクッション本体31とクッションフレーム32との全
体を前記ロアフロア11の格納位置からアッパフロア1
2上の使用位置へと移動させ、前記シートクッション3
に対しシートバック4を起立位置へと揺動させることに
より、前記シート2を使用位置に簡単にセットすること
ができる。
【0031】また、車両の荷室空間を拡大するため、前
記シート2を格納するときには、前記シートクッション
3とシートバック4との全体を前記アッパフロア12の
使用位置からロアフロア11の格納位置へと移動させ、
前記シートクッション3のクッション本体31を前記ク
ッションフレーム32の前端枢着部を中心に前方側へと
揺動させ、該クッションフレーム32に設けた収容凹所
32a内の収納位置から外方に取出して、このクッショ
ンフレーム32の前端起立位置に前記クッション本体3
1を垂直状に起立させた後、前記シートバック4を前方
側へと揺動させて、該シートバック4を前記クッション
本体31が取出された収容凹所32a内に格納すること
により、前記クッション本体31及びシートバック4の
それぞれを厚肉としてクッション性を高め、前記シート
2への乗り心地を良好とできながら、このシート2をコ
ンパクトに格納できて荷室空間を大幅に拡大することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシート装置の使用状態を示す側
面図。
【図2】車室空間の拡大状態を示す側面図。
【図3】同シート装置の全体構造を示す分解斜視図。
【図4】従来例を示す側面図。
【図5】他の従来例でシートの使用状態を示す側面図。
【図6】同従来例によるシートの格納状態を示す側面
図。
【符号の説明】
11……ロアフロア 12……アッパフロア 2………シート 3………シートクッション 31……クッション本体 32……クッションフレーム 32a…収容凹所 4………シートバック

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアフロア(11)の端部に、該ロアフ
    ロア(11)よりも一段高くしたアッパフロア(12)
    を延設して、このアッパフロア(12)上にシートクッ
    ション(3)とシートバック(4)とから成るシート
    (2)を配設するようにした車両のシート装置におい
    て、 前記シートクッション(3)を、クッション本体(3
    1)と、該クッション本体(31)の収容凹所(32
    a)を箱形状の形態で備えたクッションフレーム(3
    2)とから形成して、このクッションフレーム(32)
    を前記アッパフロア(12)上の使用位置とロアフロア
    (11)上の格納位置とに位置変更可能とすると共に、
    前記クッション本体(31)の前端部を前記クッション
    フレーム(32)の前端部に枢着して、前記クッション
    本体(31)を前記収容凹所(32a)内に収容する位
    置と、前記クッションフレーム(32)の前端部におい
    て起立する位置とに揺動可能とする一方、前記シートバ
    ック(4)を前記収容凹所(32a)内に格納可能な大
    きさとして、前記シートバック(4)の下端部を前記シ
    ートクッションフレーム(32)の後端部に枢着し、前
    記シートバック(4)を前記シートクッション(3)に
    対して起立する位置と前記収容凹所(32a)内に格納
    する位置とに揺動可能としていることを特徴とする車両
    のシート装置。
JP7151879A 1995-06-19 1995-06-19 車両のシート装置 Expired - Fee Related JP2978085B2 (ja)

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