JP2008201278A - 寝台付き軽トラック - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の軽トラックは、キャビンスペースが狭く、リクライニングシートの機能を十分に活用できないため、長距離輸送に携わる者が十分な休憩、仮眠をとることができず、身体的に大きな負担となっている。又、軽トラック輸送に対する輸送依頼の多様化にともない、必然的に幌などで荷台が覆われている構造のものが使用されるため、長い物が積めない不便が生じて改善が望まれている。従って、これらを最小限の改造、又は設計変更で改善することを課題とする。
【解決手段】キャビンバックパネルの、助手席側部分を切り取った状態に造り、荷台に通じる開口部とドアを設け、本発明に用いる座席を兼ねる寝台、又は従来のリクライニングシートの使用を可能にして休憩、仮眠を取る。又、荷台に収まらない長い物を積む場合にもこのドアを開け、助手席部分を荷台の一部として一時的に使用する。
【選択図】図1
【解決手段】キャビンバックパネルの、助手席側部分を切り取った状態に造り、荷台に通じる開口部とドアを設け、本発明に用いる座席を兼ねる寝台、又は従来のリクライニングシートの使用を可能にして休憩、仮眠を取る。又、荷台に収まらない長い物を積む場合にもこのドアを開け、助手席部分を荷台の一部として一時的に使用する。
【選択図】図1
Description
本発明は、助手席側バックパネルを開閉自在の構造にすることにより、寝台、又はリクライニングシートの使用を可能にし、更に長い物も積めるようにした軽トラックのキャビン構造に関するものである。
従来の軽トラックはキャビンスペースが狭く、リクライニングシートの機能を十分に活用することは不可能であった。しかし、主に農業用や比較的近距離輸送に用いられていたため、一般的には問題視すらされていない状況である。
又、幌やアルミパネルなどで荷台が覆われている構造のものでは、長い物が積めない不便も規格上の問題と諦められていた。
しかしながら、軽トラックの使用目的の多様化にともない、リクライニングシートの機能を十分に活用するための出願例として、次に挙げるものがある。
特許公開2005−329739
従来の軽トラックは、比較的近距離輸送に用いられていたため、リクライニングシートや寝台が必要とされることはなかったが、今日の軽トラックは長距離輸送にも耐えられる十分な耐久性の確保ができたことと、輸送事情の多様化にともなって片道千キロを超える輸送依頼も珍しくない現状があり、寝台やリクライニングシートなどの必要性も増して改善が望まれている。
又、様々な輸送依頼があるため、必然的に荷台が幌などで覆われた構造になり、長い物をルーフの上にはみ出して積むことができないため、重量の面では問題ないが積むことができないものも少なくない。
従って本発明は、軽トラック輸送に携わる者の疲労を軽減するため、手足を伸ばして休憩、仮眠を取ることができる寝台、又はリクライニングシートの使用を可能にすること、及び従来は積むことができなかった長い物を最小限の改造、又は設計変更で安全に積めるようにすることを課題とする。
この課題を解決するため本発明は、バックパネルを左右に二分した助手席側に荷台に通じる開口部と、開閉自在のドアを設けることにより、助手席部分と荷台を繋げて使用することを可能にする。
この開口部は、十分な強度と機密性の確保ができること、及び運転に支障をきたさない構造である必要があり、バックパネルの概ね二分の一を限度とし、請求項1はバックパネルの概ね二分の一、請求項2に於いては、助手席側のバックパネルを上下に二分してその下側にのみ設ける。尚、開口部に設けるドアは、開口部を設ける際に切り取った部分を用いてコストを削減する。
本発明に用いる座席を兼ねる寝台は、通常は折り畳んで座席として備え付けておき、寝台を使用する際にこれを伸ばして形を変え、助手席部分と荷台の一部にかけて置いて寝台とし、長い物を積む場合には取り外して助手席部分を荷台と繋げて使用する。尚、リクライニングシートを選択した場合には、支障がない範囲でシートの上を荷台の一部として使用する。
本発明の効果は、キャビンバックパネルの助手席側部分を開閉自在の構造にすることにより、従来の軽トラックでは不可能であった寝台、又はリクライニングシートの使用が可能になり、軽トラック輸送に携わる者の疲労を軽減することができ、より安全な輸送が可能になる。
又、荷台に収まらない長い物を積む場合に、助手席部分を荷台の一部として使用することができ、より輸送効率の向上が期待できる。
図1は、本発明に用いる座席を兼ねる寝台を、請求項1に於いて寝台として使用する状態を示した斜視図である。この図のようにバックパネル開口部に設けたドアを開け、助手席フロアパネルに設けた補助パネルを上げ、助手席部分と荷台の一部にかけて寝台を置いて使用する。尚、請求項1に於いては、バックパネルの概ね二分の一の開口部を設けることにより、リクライニングシートの使用も可能になる。
図2は、図1の寝台に覆いを設けた状態を示した斜視図である。この覆いはキャビン内部と荷台側の空間を分離して、クーラーやヒーターを効率的に使うためのものであり、ビニールや布などで造って開口部の荷台側に取り付ける。
図3は、本発明に用いる座席を兼ねる寝台を、請求項2に於いて寝台として使用する状態を示した斜視図である。この図のように請求項2は、座席を兼ねる寝台の使用と長い物を積むことに重点をおき、開口部を下側部分のみとしてコストを削減する。尚、請求項2に於いても寝台の覆いを設けるものとする。
図4は、本発明に用いる座席を兼ねる寝台を、請求項1に於いて座席として使用する状態を示した斜視図である。この図のように座席として使用する場合には、寝台マットの脚側にあたる部分を折り曲げて背もたれとし、積荷用フックを用いて車体に取り付ける。尚、座席のヘッドレストは、請求項1に於いてはドアに取り付け、請求項2に於いてはバックパネルに取り付ける。
図5は、本発明に用いる座席を兼ねる寝台の斜視図である。この座席を兼ねる寝台は、棒状のチューブに圧縮空気を入れて並列に繋いでマット状に造り、座席に変える際に折り曲げやすいように、折り曲げる部分はチューブの間隔を空ける。
又、脚の疲れが取れる最良の形にするため、寝台に横たわった状態で脚の位置が高くなるように、脚の先端にかけて徐々に寝台の厚みを増して造る。尚、この部分の先端が背もたれの最下部になるように折り曲げることにより、座席の背もたれの角度を最適に保つことができる。
図6は、図1の寝台と寝台の覆いを取り外し、助手席部分にかけて長い物を積んだ状態を示した斜視図である。この図のように助手席部分に設けた補助パネルを上げ、積荷用フックを用いて固定し、助手席部分を荷台の一部として使用する。
尚、本発明は、幌やアルミパネルなどで荷台が覆われた構造のもので、より効果が期待できるものであり、基本的には既存の車両を用いることになる。従って、何れも最小限の改造、又は設計変更で済み、技術的にもコスト的にも問題なく実施できるものである。
本発明の寝台付き軽トラックは、工業的に量産することが可能であるため産業上の利用可能性を有する。
1 キャビン
2 バックパネル
3 開口部
4 ドア
5 幌
6 寝台
7 座席
8 ヘッドレスト
9 ドアの把手
10 ヒンヂ
11 寝台の覆い
12 寝台の枕
13 補助パネル
14 積荷用フック
2 バックパネル
3 開口部
4 ドア
5 幌
6 寝台
7 座席
8 ヘッドレスト
9 ドアの把手
10 ヒンヂ
11 寝台の覆い
12 寝台の枕
13 補助パネル
14 積荷用フック
Claims (2)
- 軽トラックのキャビンバックパネルを左右に二分して、運転席側を除いた助手席側のバックパネルに荷台に通じる開口部を設け、且つこの開口部にドアを設けて荷台と助手席部分を繋いで使用できる構造とした軽トラックのキャビン。
- 軽トラックのキャビンバックパネルを左右に二分して、運転席側を除いた助手席側のバックパネルを更に上下に二分し、その下側部分に荷台に通じる開口部を設け、且つこの開口部にドアを設けて荷台と助手席部分を繋いで使用できる構造とした軽トラックのキャビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007040167A JP2008201278A (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | 寝台付き軽トラック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007040167A JP2008201278A (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | 寝台付き軽トラック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008201278A true JP2008201278A (ja) | 2008-09-04 |
Family
ID=39779205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007040167A Pending JP2008201278A (ja) | 2007-02-21 | 2007-02-21 | 寝台付き軽トラック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008201278A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013208988A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Nhk Spring Co Ltd | 座席 |
JP2016037228A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | ヤンマー株式会社 | 運搬車 |
CN106364574A (zh) * | 2016-09-29 | 2017-02-01 | 立峰集团有限公司 | 一种车的车箱结构 |
CN106800048A (zh) * | 2015-11-26 | 2017-06-06 | 衡阳市利美电瓶车制造有限责任公司 | 一种牵引车驾驶室 |
-
2007
- 2007-02-21 JP JP2007040167A patent/JP2008201278A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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