JP6597297B2 - 車両用荷室構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用荷室構造に関する。
従来、車両荷室構造として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載のものでは、床板に開口された開口部にテーブルを兼ねたフロア本体が着脱自在に収納されており、フロア本体の下面には起伏自在に枢着された複数本、例えば4本の脚が予め取付けられている。そして、フロア本体を開口部より取外した後、各脚を起立させることにより、テーブルとして使用することができる、と記載されている。
特開2000−127857号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の構成では、テーブルとして用いられるフロア本体(デッキボード)に掛かる荷重を、フロア本体とは別に設けた脚のみで受ける必要がある。このため、フロア本体を十分に支持するためには、強度の高い脚部を複数設けざるを得ず、車両用荷室構造が複雑となる、という問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡易な構成で、デッキボードをテーブルとして用いることが可能な車両用荷室構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用荷室構造は、車両用座席の後方に形成された荷室において、デッキボードを備えて構成される車両用荷室構造であって、前記車両用座席は、シートバックの車両後側に位置する後面が鉛直方向に沿って延在する構成とされており、前記デッキボードは、車幅方向に沿って延びる回動軸を有するヒンジ部を介して、第1ボード部と、第2ボード部とが折り曲げ可能に連結されてなり、前記デッキボードを折り曲げて、前記第1ボード部を前記シートバックの前記後面に沿わせるとともに前記第2ボード部を前記第1ボード部の上端部から車両後方に向けて延在する姿勢で配することで、前記第2ボード部の車両前端部を、前記第1ボード部によって下方から支持するとともに前記シートバックによって車両前方から支持することが可能な構成であることに特徴を有する。
本発明によれば、第2ボード部の車両前端部を、第1ボード部とシートバックによって支持することができ、デッキボードを折り曲げるという簡易な構成で、第2ボード部を天板とするとともに第1ボード部を脚とするテーブルのようにして用いることができる。そして、デッキボードをテーブルとして用いる場合には、乗員の荷重を受けるべく、剛性を有して構成されたシートバックで、天板として用いられる第2ボード部に掛かる荷重を、好適に受けることができる。
上記構成において、前記車両用座席には、前記第2ボード部が前記第1ボード部及び前記シートバックによって支持された状態において、前記第2ボード部の車両後端部を吊持する吊持部材が設けられていてもよい。このような構成によれば、第2ボード部の車両後端部を吊持部材で保持することができ、デッキボードをテーブルとして用いる場合の、安定性に優れる。
上記構成において、前記デッキボードは、車両前後方向に並ぶ複数のヒンジ部を有していてもよい。このような構成によれば、それぞれのヒンジ部を折り曲げるか否かを選択することで、デッキボードの折り曲げ位置及び折り曲げ箇所の数を適宜変更することができ、例えば、天板の高さや広さを変更可能な、使い勝手の良いテーブルとして用いることができる。
上記構成において、前記車両用座席は、前記シートバックが車幅方向に分割されて、分割された部分がそれぞれ独立してリクライニング可能に構成されており、前記デッキボードは、車幅方向において、前記シートバックの分割位置で分割されてなるものであってもよい。このような構成によれば、シートバックの分割された部分をそれぞれ独立してリクライニングさせた場合であっても、それぞれの部分に対応してデッキボードの水平状態を保つことができ、デッキボードの分割された部分を、それぞれ使い勝手の良いテーブルとして用いることができる。
本発明によれば、簡易な構成で、デッキボードをテーブルとして用いることが可能な車両用荷室構造を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る車両の荷室を示す斜視図(デッキボードのフラット状態を示す) 図1の荷室を示す断面図 図2の前側ヒンジ部を拡大して示す拡大断面図 吊持部材の一部を拡大して示す斜視図 車両の荷室のレイアウトの一例を示す斜視図(右側デッキボードの低位ロングテーブル配置の状態を示す) 車両の荷室のレイアウトの一例を示す斜視図(右側デッキボードの低位ショートテーブル配置の状態を示す) 図6の荷室を示す断面図(二点破線はシートバックのリクライニング姿勢を変更した状態を示す) 車両の荷室のレイアウトの一例を示す斜視図(右側デッキボードの低位ロングテーブル配置及び左側デッキボードの高位ロングテーブル配置の状態を示す) 本発明の実施形態2に係る車両の荷室を示す斜視図(デッキボードのフラット状態を示す) 車両の荷室のレイアウトの一例を示す斜視図(右側デッキボードの低位ロングテーブル配置及び左側デッキボードの高位ショートテーブル配置の状態を示す) 図10の荷室を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。図1は、本実施形態の車両10の荷室11を示す図であって、後部ドア(図示せず)を有する車両10を斜め後上方から見た斜視図である。車両10は、リアシート20(車両用座席の一例)の車両後方に、荷室11が形成されている。以下の説明では、図1及び図2の左側を車両前方(車両進行方向)とするとともに、右側を車両後方として説明する。
リアシート20は、図1に示すように、いわゆるベンチシートタイプの分割可倒式シートとされている。詳細には、リアシート20は、着座者が着座する座面を有するシートクッション21と、着座者の背中や腰を受けるシートバック22と、図示しないヘッドレストと、を備えている。リアシート20は、シートバック22の車両後側に位置する後面26が鉛直方向に沿って延在する構成とされている。なお、本願において、「鉛直方向に沿って延在する」とは、鉛直方向に対してやや傾斜しつつ延在する態様を含むものであり、後面26は上方に向かうにつれて車両後方に向けて傾斜する後倒傾斜面とされている。
シートバック22は、図1に示すように、車幅方向に分割されて、進行方向右側に位置する右側シートバック24及び左側に位置する左側シートバック25(分割された部分にそれぞれ相当)がそれぞれ独立してリクライニング可能に構成されている。具体的には、右側シートバック24及び左側シートバック25は、鉛直方向に対する傾斜角度を適宜調整可能とされるとともに、後方又は前方に倒して、後面26が水平方向に沿って延在するような姿勢に変更可能となっている。本実施形態では、右側シートバック24と左側シートバック25の車幅方向における寸法が略同等とされるものを例示する。なお、右側シートバック24と左側シートバック25とは、左右対称に構成されており、以下の説明では、特に断りがない限り、右側シートバック24について説明して、左側シートバック25についての説明を省略する。
右側シートバック24には、図7に示すように、後述するデッキボード40のテーブル配置において、後側ボード部44の車両後端部44Bを吊持する吊持部材30が設けられている。この吊持部材30は、右側シートバック24の上部において、車幅方向両側に一対設けられている。
吊持部材30は、図4に示すように、突設されたボビン状の巻き付け部31と、その一端が巻き付け部31に取り付けられた長尺状の紐部32と、紐部32の他端に設けられたフック33(図7参照)と、を備えている。吊持部材30は、紐部32が巻き付け部31に巻き付けられる巻き数を変更することで、巻き付け部31からフック33までの長さL1を変更可能に設けられている。
荷室11は、図1に示すように、シートバック22の後面26によってその前壁が構成されるとともに、一対のデッキサイドトリム13(手前側のデッキサイドトリムは図示しない)によって、その側壁が構成される。さらに荷室11の車両後方には、後部ドアを開放することにより後部開口14が形成されるようになっており、この後部開口14を通じて荷室11内に荷物が搬入される。
荷室11の床面11Cには、図2に示すように、上方に向かって開口する凹部15が形成され、凹部15内が荷室11における下部収容空間となっている。そして、荷室11は、凹部15を塞ぐ形でデッキボード40を配することで、その上方に荷室11における上部収容空間が形成される構成となっている。つまり、荷室11は、デッキボード40を下部収容空間と上部収容空間とに仕切る形で配することで、デッキボード40の上面を上部収容空間に収容された荷物を載置可能な荷物載置面として用いることが可能となっている。
デッキボード40は、図2に示すように、全体として、荷室11の床面11Cの略全域に亘って水平方向に沿って延在する平面視矩形の平板状をなし、荷室11の床面11Cに載置されることで、その周端部において保持されている。以下の説明では、デッキボード40が、このように平坦状に配された状態をフラット状態と呼ぶ。このデッキボード40のフラット状態は、後述するようにテーブルとして用いることができる部品であるデッキボード40を、荷室11内で邪魔にならない態様で収納している状態であるとも言える。
デッキボード40は、図1に示すように、車幅方向において、シートバック22の分割位置で分割されてなる。つまり、デッキボード40は、車幅方向に分割されて、進行方向右側に位置する右側デッキボード41及び左側に位置する左側デッキボード49が、略同等の幅寸法で構成されている。なお、右側デッキボード41と左側デッキボード49とは、左右対称に構成されており、以下の説明では、特に断りがない限り、右側デッキボード41について説明して、左側デッキボード49についての説明を省略する。
右側デッキボード41は、図1及び図2に示すように、フラット状態において、車両前後方向に長い長方形状をなし、車両前側から順に配された前側ボード部42、中央側ボード部43、及び後側ボード部44からなる3つの矩形状のボード部42〜44を有して構成されている。右側デッキボード41は、前側ヒンジ部45を介して、前側ボード部42と、中央側ボード部43とが折り曲げ可能に連結されるとともに、前側ヒンジ部45の後方に配された後側ヒンジ部46を介して、中央側ボード部43と、後側ボート部44とが折り曲げ可能に連結されてなる。つまり、本実施形態では、右側デッキボード41は、車両前後方向に並ぶ複数(本実施形態では2つ)のヒンジ部45,46を有する構成とされている。
3つのボード部42〜44は、図2に示すように、車両前後方向について前側ボード部42と中央側ボード部43が略同等の寸法とされるとともに、後側ボード部44が前側ボード部42(中央側ボード部43)の寸法より大きい構成とされている。具体的には、前側ボード部42、中央側ボード部43、後側ボード部44は、車両前後方向における寸法の比が1:1:2程度とされている。以下の説明では、ボード部42〜44並びにこれらを組み合わせてなる第1ボード部51及び第2ボード部52において、デッキボード40のフラット状態において車両前方に位置する車両前端部と、折り曲げ状態において下方に位置する下端部をそれぞれ添え字Aを付した符号で示すとともに、フラット状態において車両後方に位置する車両後端部と、折り曲げ状態において上方に位置する上端部をそれぞれ添え字Bを付した符号で示すものとする。
前側ヒンジ部45及び後側ヒンジ部46は、図2に示すように、それぞれ車幅方向に沿って延びる回動軸47を有する構成となっている。具体的には、前側ヒンジ部45は、前側ボード部42の車両後端部42Bと、中央側ボード部43の車両前端部43Aとを回動軸47を介して回動可能に接続する構成となっている。なお、後側ヒンジ部46も前側ヒンジ部45と同様の構成とされており、その説明を省略する。
前側ヒンジ部45は、図3に示すように、前側ボード部42の車両後端部42Bと、中央側ボード部43の車両前端部43Aとは、互い違いに庇状に張り出すことで、庇状の部分が互いに係合して、両ボード部42,43が山状に(下面を合わせる形で)折れ曲がる構成となっている。具体的には、本実施形態では、前側ボード部42の車両後端部42Bにおいて、その下側部分が車両後方に張り出すとともに、中央側ボード部43の車両前端部43Aにおいて、その上側部分が車両前方に張り出す形で、これらが互いに組み付けられている。そして、前側ボード部42の車両後端部42Bにおいて張り出した部分が、中央側ボード部43に設けられた回動軸47に軸支されている。このような構成により、水平方向に沿って延在する形で配された前側ボード部42と中央側ボード部43が谷状に折れ曲がることがなく、山状にのみ折れ曲がるように規制されている。以下の説明では、デッキボード40が、前側ヒンジ部45又は/及び後側ヒンジ部46で折り曲げられた状態を折り曲げ状態と呼ぶ。
後側ボード部44の車両後端部44Bには、図7に示すように、吊持部材30のフック33が係止される係止部48が設けられている。係止部48は、一対の吊持部材30にそれぞれ対応して、車幅方向両側に一対設けられている。係止部48は、フック33が着脱自在に取り付けられる構成とされており、デッキボード40は、その折り曲げ状態において係止部48にフック33が係止されるとともに、フラット状態において係止部48からフック33が外された態様で用いられる(図2参照)。
続いて、本実施形態における、デッキボード40を折り曲げて、各種テーブル配置として用いる荷室11のレイアウトについて説明する。
まず、図5に示す低位ロングテーブル配置とする場合には、右側デッキボード41を前側ヒンジ部45で折り曲げて、前側ボード部42からなる第1ボート部51を右側シートバック24の後面26に沿わせるとともに中央側ボード部43及び後側ボード部44からなる第2ボード部52を前側ボード部42の上端部42Bから車両後方に向けて延在する姿勢で配する。この際、前側ボード部42の下端部42Aは床面11Cに載置する。そして、リアシート20に設けられた吊持部材30において、紐部32を中央側ボード部43及び後側ボード部44が水平方向に延在する姿勢となる長さに引き出して、フック33を係止部48に係止する。すると、中央側ボード部43及び後側ボード部44からなる第2ボード部52の車両前端部52Aが、第1ボート部51によって下方から支持されるとともに右側シートバック24によって車両前方から支持される。さらに、この第2ボード部52の車両後端部52Bが吊持部材30によって吊持される。この際、吊持部材30によって吊持された第2ボード部52には、自重により、車両後端部52Bの位置が巻き付け部31の位置の下方となるように、つまり、車両前方に向けて力が作用するため、その車両前端部52Aを好適にシートバック22の後面26に当接させることが可能となっている。この低位ロングテーブル配置では、右側デッキボード41を第2ボード部52で構成される天板が大きいテーブルとして用いることができる。
さらに、図6に示す低位ショートテーブル配置とする場合には、右側デッキボード41を前側ヒンジ部45及び後側ヒンジ部46の双方で折り曲げて、中央側ボード部43からなる第1ボート部51を右側シートバック24の後面26に沿わせるとともに後側ボード部44からなる第2ボード部52を第1ボート部51の上端部51Bから車両後方に向けて延在する姿勢で配する。そして、前側ボード部42を、荷室11の床面11Cに沿って延在する姿勢で配する。つまり、この低位ショートテーブル配置では、上記した低位ロングテーブル配置が右側デッキボード41を側面視L字状に折り曲げて用いたのに対して、側面視J字状に折り曲げて用いる構成となっている。
さらに、図8に示す高位ショートテーブル配置とする場合には、左側デッキボード49を後側ヒンジ部46で折り曲げて、前側ボード部42及び中央側ボード部43からなる第1ボート部51を左側シートバック25の後面26に沿わせるとともに後側ボード部44からなる第2ボード部52を第1ボート部51の上端部51Bから車両後方に向けて延在する姿勢で配する。そして、第2ボード部52の車両後端部52Bを、上述したように吊持部材30で適宜吊持ちする。すると、第2ボード部52の車両前端部52Aが、第1ボート部51によって下方から支持されるとともに左側シートバック25によって車両前方から支持される。ところで、荷室11の上部収容空間は、後倒傾斜面である後面26を有するシートバック22に起因して、上方に向かうにつれてその車両前後方向の奥行きが漸次小さくなっている。この高位ショートテーブル配置では、低位ロングテーブル配置における第2ボード部の位置より、奥行きの小さい荷室11の上方位置において、第2ボード部52の奥行きを小さくすることで、天板が後部開口14から後方にはみ出すことがない。
本実施形態では、デッキボード40は、車幅方向において、シートバック22の分割位置で分割されてなるから、右側デッキボード41(左側デッキボード49)を折り曲げ状態として用いる場合であっても、左側シートバック25(右側シートバック24)を多様な姿勢で用いることができる。このため、例えば、左側シートバック25を後方又は前方に倒した場合であっても、右側デッキボード41を上述した各テーブル配置として用いることができる。
次に、右側デッキボード41と左側デッキボード49をそれぞれ折り曲げて用いる態様について説明する。右側シートバック24及び左側シートバック25のリクライニング姿勢、つまり鉛直方向に対する傾斜角度が同じ場合には、右側デッキボード41及び左側デッキボード49の双方を、上述のいずれかのテーブル配置とすることで、各第2ボード部が車幅方向に連なった天板の広いテーブルとして用いることができる。また、図8に示すように、右側デッキボード41及び左側デッキボード49を、異なるテーブル配置とすることで、各第2ボード部52,52が車幅方向に段差状をなすテーブルとして用いることができる。
さらに、右側シートバック24及び左側シートバック25のリクライニング姿勢、つまり鉛直方向に対する傾斜角度が異なる場合には、各シートバック24,25の姿勢に対応して、吊持部材30の紐部32の長さを適宜調整することで、右側デッキボード41における第2ボード部52及び左側デッキボード49における第2ボード部52,52の姿勢をそれぞれ水平状態に保つことが可能となっている。具体的には、図7に示すように、右側シートバック24の後面26の鉛直方向に対する傾斜角度を実線で示す角度から二点鎖線で示す角度に小さくする場合には、紐部32の長さL2を大きくすることで(L2>L1)、第2ボード部52の水平状態を維持することができる。
このように、右側デッキボード41(左側デッキボード49)は、前側ヒンジ部45及び後側ヒンジ部46で折り曲げ可能とされることで、そのフラット状態を含めると、4種類の姿勢で配置することが可能となっている。そして、右側デッキボード41及び左側デッキボード49の姿勢は、それぞれ独立して変更することができるから、デッキボード40としては、全部で16通りのアレンジが可能となっている。さらに、シートバック22の姿勢も適宜変更することで、車室空間全体の多彩なレイアウトを実現可能となっている。
続いて、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態の車両用荷室構造は、リアシート20の後方に形成された荷室11において、デッキボード40を備えて構成される車両用荷室構造であって、リアシート20は、右側シートバック24の車両後側に位置する後面26が鉛直方向に沿って延在する構成とされており、右側デッキボード41は、車幅方向に沿って延びる回動軸を有するヒンジ部45又はヒンジ部46を介して、第1ボード部51と、第2ボード部52とが折り曲げ可能に連結されてなり、右側デッキボード41を折り曲げて、第1ボード部51を右側シートバック24の後面26に沿わせるとともに第2ボード部52を第1ボード部51の上端部51Bから車両後方に向けて延在する姿勢で配することで、第2ボード部52の車両前端部52Aを、第1ボード部51によって下方から支持するとともに右側シートバック24によって車両前方から支持することが可能な構成である。また、左側シートバック25及び左側デッキボード49も同様な構成である。
本実施形態によれば、第2ボード部52の車両前端部52Aを、第1ボード部51とシートバック22によって支持することができ、右側デッキボード41(左側デッキボード49)を折り曲げるという簡易な構成で、第2ボード部52を天板とするとともに第1ボード部51を脚とするテーブルのようにして用いることができる。そして、デッキボード40をテーブルとして用いる場合には、乗員の荷重を受けるべく、剛性を有して構成されたシートバック22で、天板として用いられる第2ボード部52に掛かる荷重を、好適に受けることができる。
また、本実施形態では、リアシート20には、第2ボード部52が第1ボード部51及びシートバック22によって支持された状態において、第2ボード部52の車両後端部52Bを吊持する吊持部材30が設けられている。このため、第2ボード部52の車両後端部52Bを吊持部材30で保持することができ、デッキボード40をテーブルとして用いる場合の、安定性に優れる。
また、本実施形態では、デッキボード40は、車両前後方向に並ぶ複数のヒンジ部45,46を有している。このため、それぞれのヒンジ部45,46を折り曲げるか否かを選択することで、デッキボード40の折り曲げ位置及び折り曲げ箇所の数を適宜変更することができ、例えば、天板の高さや広さを変更可能な、使い勝手の良いテーブルとして用いることができる。
また、本実施形態では、リアシート20は、シートバック22が車幅方向に分割されて、右側シートバック24及び左側シートバック25がそれぞれ独立してリクライニング可能に構成されており、デッキボード40は、車幅方向において、シートバック22の分割位置で分割されてなる。このため、右側シートバック24及び左側シートバック25をそれぞれ独立してリクライニングさせた場合であっても、それぞれの部分に対応して右側デッキボード41及び左側デッキボード49の水平状態を保つことができ、右側デッキボード41及び左側デッキボード49を、それぞれ使い勝手の良いテーブルとして用いることができる。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2を、図9から図11を参照しつつ説明する。本実施形態では、吊持部材30に替えて脚部130が設けられた車両用荷室構造について例示する。なお、上記した実施形態と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
脚部130は、右側デッキボード41及び左側デッキボード49に対応してそれぞれ一対設けられている。一対の脚部130,130は、第2ボード部52が第1ボード部51及びシートバック22によって支持された状態において、第2ボード部52の車両後端部52Bを下方から支持する。脚部130は、伸縮自在に構成されており、デッキボード40の低位テーブル配置及び高位テーブル配置、並びにシートバック22のリクライニング姿勢に対応した第2ボード部52の上下方向における位置の変化に対応して、所望の長さで用いることが可能となっている。そして、脚部130の配設位置に対応して、右側デッキボード41(左側デッキボード49)の下面及び荷室11の床面11Cには、それぞれ凹み131及び凹み132が形成されている。脚部130は、これらの凹み131,132に両端を嵌合することで、安定的に第2ボード部52の車両後端部52Bを下方から支持可能となっている。
本実施形態では、第2ボード部52の車両後端部52Bを脚部130で保持することができ、デッキボード40をテーブルとして用いる場合の、安定性に優れる。また、本実施形態では、デッキボード40のフラット状態において、脚部130を凹部15に収納することができ、実施形態1の吊持部材30や係止部48等の第2ボード部52の車両後端部52Bを保持するための構造が、荷室11内に露出することがなく、好適である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、シートバック及びデッキボードが左右に2分割された構成を例示したが、シートバック及びデッキボードは分割されていなくてもよく、2以上に分割されていてもよい。また、その分割比率もそれぞれ適宜変更可能である。
(2)上記実施形態では、右側デッキボード(左側デッキボード)が2つのヒンジ部を有する構成を例示したが、ヒンジ部は単数であってもよく、3つ以上であってもよい。また、ヒンジ部を介して接続されるボード部の寸法比も適宜変更可能である。
(3)上記実施形態以外にも、ヒンジ部の構成は適宜設計可能である。例えば、ヒンジ部は、2枚の平板状のボード部をその端面を対向させる形で配するとともに、その下面に蝶番を取り付けることで構成してもよい。
(4)上記実施形態以外にも、第2ボード部が第1ボード部及びシートバックによって支持された状態において、第2ボード部の車両後端部が保持される態様は適宜変更可能である。例えば、吊持部材は、リアシートのヘッドレストに設けられていてもよい。また、例えば、デッキサイドトリムに第2ボード部の車両後端部を保持するための保持部を設けてもよい。
(5)上記実施形態以外にも、車両用座席、荷室の各部の構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
11…荷室、20…リアシート(車両用座席)、22…シートバック、24…右側シートバック(シートバック、分割された部分)、25…左側シートバック(シートバック、分割された部分)、26…後面、30…吊持部材、40…デッキボード、41…右側デッキボード(デッキボード)、45…前側ヒンジ部(ヒンジ部)、46…後側ヒンジ部(ヒンジ部)、47…回動軸、48…係止部、49…左側デッキボード(デッキボード)、51…第1ボート部、51B…上端部、52…第2ボード部、52A…車両前端部、52B…車両後端部

Claims (4)

  1. 車両用座席の後方に形成された荷室において、デッキボードを備えて構成される車両用荷室構造であって、
    前記車両用座席は、シートバックの車両後側に位置する後面が鉛直方向に沿って延在する構成とされており、
    前記デッキボードは、車幅方向に沿って延びる回動軸を有し車両前後方向に並ぶ複数のヒンジ部から選択される一つのヒンジ部を介して、第1ボード部と、第2ボード部とが折り曲げ可能に連結されてなり、
    前記デッキボードを折り曲げて、前記第1ボード部を前記シートバックの前記後面に沿わせるとともに前記第2ボード部を前記第1ボード部の上端部から車両後方に向けて延在する姿勢で配することで、前記第2ボード部の車両前端部を、前記第1ボード部によって下方から支持するとともに前記シートバックによって車両前方から支持することが可能な構成であり、
    前記第2ボード部の高さ及び広さは、前記選択される一つのヒンジ部の位置により変更可能である車両用荷室構造。
  2. 前記デッキボードは、車両前側から順に配された前側ボード部と、中央側ボード部と、後側ボード部と、を有し、
    前記第2ボード部の高さと広さの組み合わせは、
    前記前側ボード部が前記第1ボード部となり、前記中央側ボード部及び前記後側ボード部が前記第2ボード部となる低位ロングテーブル配置、
    前記中央側ボード部が前記第1ボード部となり、前記後側ボード部が前記第2ボード部となる低位ショートテーブル配置、又は、
    前記前側ボード部及び前記中央側ボード部が前記第1ボード部となり、前記後側ボード部が前記第2ボード部となる高位ショートテーブル配置に応じて変更可能である請求項1に記載の車両用荷室構造。
  3. 前記車両用座席には、前記第2ボード部が前記第1ボード部及び前記シートバックによって支持された状態において、前記第2ボード部の車両後端部を吊持する吊持部材が設けられている請求項1または請求項2に記載の車両用荷室構造。
  4. 前記車両用座席は、前記シートバックが車幅方向に分割されて、分割された部分がそれぞれ独立してリクライニング可能に構成されており、
    前記デッキボードは、車幅方向において、前記シートバックの分割位置で分割されてなる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用荷室構造。
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