JP6565670B2 - 車両用荷室構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用荷室構造に関する。
従来、車両荷室構造として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載のものでは、床板に開口された開口部にテーブルを兼ねたフロア本体が着脱自在に収納されており、フロア本体の下面には起伏自在に枢着された複数本、例えば4本の脚が予め取付けられている。そして、フロア本体を開口部より取外した後、各脚を起立させることにより、テーブルとして使用することができる、と記載されている。
特開2000−127857号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示の構成では、テーブルとして用いられるフロア本体(デッキボード)に掛かる荷重を、フロア本体とは別に設けた脚のみで受ける必要がある。このため、フロア本体を十分に支持するためには、強度の高い脚部を複数設けざるを得ず、車両用荷室構造が複雑となる、という問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡易な構成で、デッキボードをテーブルとして用いることが可能な車両用荷室構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用荷室構造は、車両用座席の後方に形成された荷室において、デッキボードを備えて構成される車両用荷室構造であって、前記車両用座席は、シートバックの車両後側に位置する後面が前記荷室の床面から上方に立ち上がる構成とされており、前記デッキボードは、前記荷室の前記床面に取り外し可能に載置されており、前記床面より上方の位置において、前記デッキボードの一端部を前記シートバックの前記後面に固定することで、前記デッキボードを前記シートバックによって支持することが可能な構成であることに特徴を有する。
本発明によれば、床面より上方の位置において、デッキボードをシートバックによって支持することができ、デッキボードの一端部をシートバックの後面に固定するという簡易な構成で、デッキボードをテーブルのようにして用いることができる。そして、デッキボードをテーブルとして用いる場合には、乗員の荷重を受けるべく、剛性を有して構成されたシートバックで、天板として用いられるデッキボードに掛かる荷重を、好適に受けることができる。
上記構成において、前記車両用座席には、前記デッキボードが前記シートバックによって支持された状態において、前記デッキボードの他端部を吊持する吊持部材が設けられていてもよい。このような構成によれば、デッキボードの他端部を吊持部材で保持することができ、デッキボードをテーブルとして用いる場合の、安定性に優れる。
上記構成において、前記デッキボードは、車両前後方向に並ぶとともに、互いに切り離し可能に連結された複数のボード部からなり、前記ボード部を互いに連結した状態で、その前記一端部を前記シートバックの前記後面に固定することで、前記連結された前記ボード部を前記シートバックによって支持することが可能な構成であってもよい。このような構成によれば、複数のボード部を連結するか否かを選択することで、天板の広さを変更可能な、使い勝手の良いテーブルとして用いることができる。
上記構成において、前記複数の前記ボード部は、第1ボード部と、車両前端部において、前記第1ボード部の車両後端部に連結される連結部を有する第2ボード部と、を少なくとも含み、前記第2ボード部は、前記連結部を前記シートバックの前記後面に固定可能な構成であってもよい。このような構成によれば、第1ボード部と第2ボード部とを連結するための連結部を、第2ボード部のシートバックへの固定にも用いることができ、好適である。
上記構成において、前記車両用座席は、前記シートバックが車幅方向に分割されて、分割された部分がそれぞれ独立してリクライニング可能に構成されており、前記デッキボードは、車幅方向において、前記シートバックの分割位置で分割されてなるものであってもよい。このような構成によれば、シートバックの分割された部分をそれぞれ独立してリクライニングさせた場合であっても、それぞれの部分に対応してデッキボードの水平状態を保つことができ、デッキボードの分割された部分を、それぞれ使い勝手の良いテーブルとして用いることができる。
本発明によれば、簡易な構成で、デッキボードをテーブルとして用いることが可能な車両用荷室構造を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る車両の荷室を示す斜視図(デッキボードのフラット状態を示す) 図1の荷室を示す断面図(II−II線断面図) 図2の前側連結構造を拡大して示す拡大断面図 吊持部材の一部を拡大して示す斜視図 車両の荷室のレイアウトの一例を示す斜視図(右側デッキボードの低位ショートテーブル配置の状態を示す) 図5の荷室を示す断面図(二点破線はシートバックのリクライニング姿勢を変更した状態を示す) 図6の固定部及び連結部を示す拡大断面図 車両の荷室のレイアウトの一例を示す斜視図(右側デッキボードの低位ロングテーブル配置の状態を示す) 車両の荷室のレイアウトの一例を示す斜視図(右側デッキボードの低位ロングテーブル配置及び左側デッキボードの高位ショートテーブル配置の状態を示す) 本発明の実施形態2に係る車両の荷室を示す斜視図(デッキボードのフラット状態を示す) 車両の荷室のレイアウトの一例を示す斜視図(右側デッキボードの低位ロングテーブル配置及び左側デッキボードの高位ショートテーブル配置の状態を示す) 図11の荷室を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図9によって説明する。図1は、本実施形態の車両10の荷室11を示す図であって、後部ドア(図示せず)を有する車両10を斜め後上方から見た斜視図である。車両10は、リアシート20(車両用座席の一例)の車両後方に、荷室11が形成されている。以下の説明では、図1及び図2の左側を車両前方(車両進行方向)とするとともに、右側を車両後方として説明する。
リアシート20は、図1に示すように、いわゆるベンチシートタイプの分割可倒式シートとされている。詳細には、リアシート20は、着座者が着座する座面を有するシートクッション21と、着座者の背中や腰を受けるシートバック22と、図示しないヘッドレストと、を備えている。リアシート20は、シートバック22の車両後側に位置する後面26が荷室11の床面11Cから上方に立ち上がる構成とされている。なお、本願において、「上方に立ち上がる」とは、鉛直方向に対してやや傾斜しつつ立ち上がる態様を含むものであり、後面26は上方に向かうにつれて車両後方に向けて傾斜する後倒傾斜面とされている。
後面26には、図2に示すように、デッキボードの一端部を固定するための固定部27が形成されている。なお、本願において「デッキボード」とは、デッキボード40を構成する各ボード部42〜44や、各ボード部42〜43が連結されてなるボード部を含むものである。具体的には、固定部27には、中央側ボード部43の車両前端部43A及び後側ボード部44の車両前端部44Aにそれぞれ設けられた連結部53が固定される。そして、固定部27に連結部53を固定することで、後側ボード部44や、中央側ボード部43と後側ボード部44が連結されてなるボード部(それぞれデッキボードの一例)をシートバック22によって支持することが可能となっている。なお、連結部53の構成については、後に説明する。
固定部27は、図7に示すように、後面26に凹設された凹部27aと、凹部27aの内面を架橋する形で、車幅方向に延設された固定部側棒状部27bとを、有して構成されている。固定部側棒状部27bには、連結部53が上方から着脱自在に固定されるものとされ、凹部27aにおいて固定部側棒状部27bの上方には、連結部53を着脱するのに必要なクリアランスが確保されている。この固定部27は、後側ボード部44及び中央側ボード部43の連結部53に対応する位置において、シートバック22の上下方向における中央部と上部とにそれぞれ設けられている(図1参照)。以下の説明では、中央部に設けられた固定部27を低位固定部28と呼び、上部に設けられた固定部27を高位固定部29と呼ぶ。
シートバック22は、図1に示すように、車幅方向に分割されて、進行方向右側に位置する右側シートバック24及び左側に位置する左側シートバック25(分割された部分にそれぞれ相当)がそれぞれ独立してリクライニング可能に構成されている。具体的には、右側シートバック24及び左側シートバック25は、鉛直方向に対する傾斜角度を適宜調整可能とされるとともに、後方又は前方に倒して、後面26が水平方向に沿って延在するような姿勢に変更可能となっている。本実施形態では、右側シートバック24と左側シートバック25の車幅方向における寸法が略同等とされるものを例示する。なお、右側シートバック24と左側シートバック25とは、左右対称に構成されており、以下の説明では、特に断りがない限り、右側シートバック24について説明して、左側シートバック25についての説明を省略する。
右側シートバック24には、図7に示すように、後述するデッキボード40のテーブル配置において、後側ボード部44の車両後端部44Bを吊持する吊持部材30が設けられている。この吊持部材30は、右側シートバック24の上部において、車幅方向両側に一対設けられている。
吊持部材30は、図4に示すように、突設されたボビン状の巻き付け部31と、その一端が巻き付け部31に取り付けられた長尺状の紐部32と、紐部32の他端に設けられたフック33(図6参照)と、を備えている。吊持部材30は、紐部32が巻き付け部31に巻き付けられる巻き数を変更することで、巻き付け部31からフック33までの長さL1を変更可能に設けられている。
荷室11は、図1に示すように、シートバック22の後面26によってその前壁が構成されるとともに、一対のデッキサイドトリム13(手前側のデッキサイドトリムは図示しない)によって、その側壁が構成される。さらに荷室11の車両後方には、後部ドアを開放することにより後部開口14が形成されるようになっており、この後部開口14を通じて荷室11内に荷物が搬入される。
荷室11の床面11Cには、図2に示すように、上方に向かって開口する凹部15が形成され、凹部15内が荷室11における下部収容空間となっている。そして、荷室11は、凹部15を塞ぐ形でデッキボード40を配することで、その上方に荷室11における上部収容空間が形成される構成となっている。つまり、荷室11は、デッキボード40を下部収容空間と上部収容空間とに仕切る形で配することで、デッキボード40の上面を上部収容空間に収容された荷物を載置可能な荷物載置面として用いることが可能となっている。
デッキボード40は、図2に示すように、全体として、荷室11の床面11Cの略全域に亘って水平方向に沿って延在する平面視矩形の平板状をなし、荷室11の床面11Cに取り外し可能に載置されている。以下の説明では、デッキボード40が、このように平坦状に配された状態をフラット状態と呼ぶ。このデッキボード40のフラット状態は、後述するようにテーブルとして用いることができる部品であるデッキボード40を、荷室11内で邪魔にならない態様で収納している状態であるとも言える。
デッキボード40は、図1に示すように、車幅方向において、シートバック22の分割位置で分割されてなる。つまり、デッキボード40は、車幅方向に分割されて、進行方向右側に位置する右側デッキボード41及び左側に位置する左側デッキボード49が、略同等の幅寸法で構成されている。なお、右側デッキボード41と左側デッキボード49とは、左右対称に構成されており、以下の説明では、特に断りがない限り、右側デッキボード41について説明して、左側デッキボード49についての説明を省略する。
右側デッキボード41は、図1及び図2に示すように、フラット状態において、車両前後方向に並ぶとともに、互いに切り離し可能に連結された複数のボード部42〜44からなる。具体的には、右側デッキボード41は、車両前後方向に長い長方形状をなし、車両前側から順に配された前側ボード部42、中央側ボード部43、及び後側ボード部44からなる3つの矩形状のボード部42〜44を有して構成されている。そして、右側デッキボード41は、前側連結構造51を介して、前側ボード部42と中央側ボード部43とが切り離し可能に連結されるとともに、前側連結構造51の後方に配された後側連結構造55を介して、中央側ボード部43と後側ボード部44とが切り離し可能に連結されてなる。つまり、本実施形態では、右側デッキボード41は、車両前後方向に並ぶ複数(本実施形態では2つ)の連結構造51,55を有する構成とされている。
3つのボード部42〜44は、図2に示すように、車両前後方向について前側ボード部42と中央側ボード部43が略同等の寸法とされるとともに、後側ボード部44が前側ボード部42(中央側ボード部43)の寸法より大きい構成とされている。具体的には、前側ボード部42、中央側ボード部43、後側ボード部44は、車両前後方向における寸法の比が1:1:2程度とされている。以下の説明では、ボード部42〜44において、その板面を水平方向に沿わせた姿勢で、車両前方に位置する車両前端部をそれぞれ添え字Aを付した符号で示すとともに、車両後方に位置する車両後端部をそれぞれ添え字Bを付した符号で示すものとする。
前側連結構造51は、前側ボード部42及び中央側ボード部43の合わせ目において、車幅方向に並んで一対設けられている。各前側連結構造51は、図3に示すように、前側ボード部42の車両後端部42Bに設けられた被連結部52と、中央側ボード部43の車両前端部43Aに設けられた連結部53と、で構成され、被連結部52に連結部53が上方から組み付けられる構造となっている。なお、後側連結構造55も前側連結構造51と同様の構成とされており、その説明を省略する。
被連結部52は、図3及び図5に示すように、前側ボード部42の車両後端部42Bが一部切り欠かれた形をなす切欠き部52aと、切欠き部52aの内面を架橋する形で、車幅方向に延設された被連結部側棒状部52bとを、有して構成されている。被連結部側棒状部52bは、車両上下方向及び車両前後方向において、切欠き部52aの略中央に位置している。このような構成により、前側ボード部42に対して中央側ボード部43が被連結部側棒状部52bを軸として回動する方向へ変位しようとすると、中央側ボード部43の前端面が前側ボード部42の後端面に当接して、その回動を規制することができる。つまり、前側連結構造51は、水平方向に沿って延在する姿勢で配された前側ボード部42と中央側ボード部43とが折れ曲がり不能に連結される構成となっている。
連結部53は、図3に示すように、中央側ボード部43の車両前端部43Aから車両前方に突出するとともに下方に折れ曲がるような鉤状に構成されている。連結部53は、被連結部52に上方から組み付けられて、切欠き部52aに嵌合するとともに、鉤状に折れ曲がった部分が被連結部側棒状部52bに係止されている。連結部53は、切欠き部52aに嵌合することで、前側ボード部42に対して中央側ボード部43が車幅方向に変位することが規制されるとともに、被連結部側棒状部52bに係止されることで、車両下方及び車両後方へ変位することが規制されている。連結部53が被連結部52に組み付けられた状態では、前側ボード部42と中央側ボード部43は、その上面が面一状をなす。
後側ボード部44の車両後端部44Bには、図6に示すように、吊持部材30のフック33が係止される係止部48が設けられている。係止部48は、一対の吊持部材30にそれぞれ対応して、車幅方向両側に一対設けられている。係止部48は、フック33が着脱自在に取り付けられる構成とされており、デッキボード40は、そのテーブル配置の状態において係止部48にフック33が係止されるとともに、フラット状態において係止部48からフック33が外された態様で用いられる(図2参照)。
続いて、本実施形態における、デッキボードの一端部をシートバック22の後面26に固定して、各種テーブル配置として用いる荷室11のレイアウトについて説明する。
図5に示す低位ショートテーブル配置とする場合には、まず、後側ボード部44を荷室11の床面11Cから取り外す。具体的には、右側デッキボード41のフラット状態において、中央側ボード部43(第1ボード部の一例)に対して後側連結構造55により連結されている状態の後側ボード部44(第2ボード部の一例)を、中央側ボード部43から上方に離間させて、後側連結構造55を切り離すように操作して、これを持ち上げる。そして、後側ボード部44の車両前端部44Aに形成された一対の連結部53を、シートバック22の後面26に形成された一対の低位固定部28に固定する。具体的には、連結部53を車両後方から凹部27aに差し込むとともに、連結部53の前端が凹部27aの奥面に当接したところで下方に変位させ、連結部53を固定部側棒状部27bに係止する。続いて、リアシート20に設けられた吊持部材30において、紐部32を後側ボード部44が水平方向に延在する姿勢となる長さに引き出して、フック33を係止部48に係止する。すると、後側ボード部44の車両前端部44Aが、右側シートバック24によって支持される。さらに、この後側ボード部44の車両後端部44Bが吊持部材30によって吊持される。この際、吊持部材30によって吊持された後側ボード部44には、自重により、車両後端部44Bの位置が巻き付け部31の位置の下方となるように、つまり、車両前方に向けて力が作用するため、その車両前端部44Aがシートバック22の後面26から外れにくくなっている。なお、後側ボード部44を、この低位ショートテーブル配置より高い位置に配する高位ショートテーブル配置(図9の左側デッキボード49参照)とする場合には、連結部53を固定する固定部27を高位固定部29とすればよい。
次に、図8に示す低位ロングテーブル配置とする場合には、中央側ボード部43と後側ボード部44が後側連結構造55で連結された状態(第2ボード部の一例)で、これを荷室11の床面11Cから取り外す。具体的には、右側デッキボード41のフラット状態において、前側ボード部42(第1ボード部の一例)に対して前側連結構造51により連結されている状態の中央側ボード部43を、前側ボード部42から上方に離間させて、前側連結構造51を切り離すように操作して、これを持ち上げる。中央側ボード部43の連結部53を低位固定部28に固定する態様、及び、吊持部材30で後側ボード部44の車両後端部44Bを吊持ちする態様は、上記した低位ショートテーブル配置と同様であり、その説明を省略する。吊持部材30によって吊持された後側ボード部44には、自重により、車両後端部44Bの位置が巻き付け部31の位置の下方となるように、つまり、車両前方に向けて力が作用する。このため、中央側ボード部43の車両前端部43Aがシートバック22の後面26から外れにくくなるとともに、中央側ボード部43の後端面に後側ボード部44の前端面が押し当てられ、後側連結構造55の連結状態が好適に維持されている。なお、中央側ボード部43と後側ボード部44を、この低位ショートテーブル配置より高い位置に配する高位ロングテーブル配置(不図示)とする場合には、連結部53を固定する固定部27を高位固定部29とすればよい。
本実施形態では、デッキボード40は、車幅方向において、シートバック22の分割位置で分割されてなるから、右側デッキボード41(左側デッキボード49)を折り曲げ状態として用いる場合であっても、左側シートバック25(右側シートバック24)を多様な姿勢で用いることができる。このため、例えば、左側シートバック25を後方又は前方に倒した場合であっても、右側デッキボード41を上述した各テーブル配置として用いることができる。
また、図9に示すように、右側デッキボード41と左側デッキボード49をそれぞれシートバック22の後面26に固定して用いる態様について説明する。右側シートバック24及び左側シートバック25のリクライニング姿勢、つまり鉛直方向に対する傾斜角度が同じ場合には、右側デッキボード41及び左側デッキボード49の双方を、上述のいずれかのテーブル配置とすることで、各デッキボード41,49が車幅方向に連なった天板の広いテーブルとして用いることができる。また、右側デッキボード41及び左側デッキボード49を、異なるテーブル配置とすることで、各デッキボード41,49が車幅方向に段差状をなすテーブルとして用いることができる。
さらに、右側シートバック24及び左側シートバック25のリクライニング姿勢、つまり鉛直方向に対する傾斜角度が異なる場合には、各シートバック24,25の姿勢に対応して、吊持部材30の紐部32の長さを適宜調整することで、右側のボード部及び左側のボード部の姿勢をそれぞれ水平状態に保つことが可能となっている。具体的には、図6に示すように、右側シートバック24の後面26の鉛直方向に対する傾斜角度を実線で示す角度から二点鎖線で示す角度に小さくする場合には、紐部32の長さL2を大きくすることで(L2>L1)、デッキボード(後側ボード部44)の水平状態を維持することができる。
このように、右側デッキボード41(左側デッキボード49)は、前側連結構造51及び後側連結構造55を有し、また、シートバック22の後面26に低位固定部28及び高位固定部29が設けられることで、そのフラット状態を含めると、5種類の姿勢及び位置で配置することが可能となっている。そして、右側デッキボード41及び左側デッキボード49の姿勢及び位置は、それぞれ独立して変更することができるから、デッキボード40としては、全部で25通りのアレンジが可能となっている。さらに、シートバック22の姿勢も適宜変更することで、車室空間全体の多彩なレイアウトを実現可能となっている。
続いて、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態の車両用荷室構造は、リアシート20の後方に形成された荷室11において、デッキボード40を備えて構成される車両用荷室構造であって、リアシート20は、シートバック22の車両後側に位置する後面26が荷室11の床面11Cから上方に立ち上がる構成とされており、デッキボード40の後側ボード部44は、荷室11の床面11Cに取り外し可能に載置されており、床面11Cより上方の位置において、後側ボード部44の車両前端部44Aをシートバック22の後面26に固定することで、後側ボード部44をシートバック22によって支持することが可能な構成である。また、中央側ボード部43と後側ボード部44とで構成されるボード部についても同様の構成である。
本実施形態によれば、床面11Cより上方の位置において、後側ボード部44(中央側ボード部43と後側ボード部44とで構成されるボード部)をシートバック22によって支持することができ、後側ボード部44の車両前端部44A(中央側ボード部43の車両前端部43A)をシートバック22の後面26に固定するという簡易な構成で、デッキボード40をテーブルのようにして用いることができる。そして、デッキボード40をテーブルとして用いる場合には、乗員の荷重を受けるべく、剛性を有して構成されたシートバック22で、天板として用いられる後側ボード部44(中央側ボード部43と後側ボード部44とで構成されるボード部)に掛かる荷重を、好適に受けることができる。
また、本実施形態では、リアシート20には、後側ボード部44(中央側ボード部43と後側ボード部44とで構成されるボード部)がシートバック22によって支持された状態において、後側ボード部44の車両後端部44Bを吊持する吊持部材が設けられている。このため、後側ボード部44(中央側ボード部43と後側ボード部44とで構成されるボード部)の車両後端部44Bを吊持部材30で保持することができ、デッキボード40をテーブルとして用いる場合の、安定性に優れる。
また、本実施形態では、デッキボード40は、車両前後方向に並ぶとともに、互いに切り離し可能に連結された複数のボード部42〜44からなり、中央側ボード部43及び後側ボード部44を互いに連結した状態で、その車両前端部43Aをシートバック22の後面26に固定することで、連結された中央側ボード部43及び後側ボード部44をシートバック22によって支持することが可能な構成である。このため、複数のボード部42〜44を連結するか否かを選択することで、天板の広さを変更可能な、使い勝手の良いテーブルとして用いることができる。
また、本実施形態では、複数のボード部42〜44は、前側ボード部42と、車両前端部43Aにおいて、前側ボード部42の車両後端部42Bに連結される連結部53を有する中央側ボード部43と、を少なくとも含み、中央側ボード部43は、連結部53をシートバック22の後面26に固定可能な構成である。また、複数のボード部42〜44は、中央側ボード部43と、車両前端部44Aにおいて、中央側ボード部43の車両後端部43Bに連結される連結部53を有する後側ボード部44と、を少なくとも含み、後側ボード部44は、連結部53をシートバック22の後面26に固定可能な構成である。このため、前側ボード部42と中央側ボード部43(中央側ボード部43と後側ボード部44)を連結するための連結部53を、中央側ボード部43(後側ボード部44)のシートバック22への固定にも用いることができ、好適である。
また、本実施形態では、リアシート20は、シートバック22が車幅方向に分割されて、右側シートバック24及び左側シートバック25がそれぞれ独立してリクライニング可能に構成されており、デッキボード40は、車幅方向において、シートバック22の分割位置で分割されてなる。このため、右側シートバック24及び左側シートバック25をそれぞれ独立してリクライニングさせた場合であっても、それぞれの部分に対応して右側デッキボード41及び左側デッキボード49の水平状態を保つことができ、右側デッキボード41及び左側デッキボード49を、それぞれ使い勝手の良いテーブルとして用いることができる。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2を、図10から図12を参照しつつ説明する。本実施形態では、吊持部材30に替えて脚部130が設けられた車両用荷室構造について例示する。なお、上記した実施形態と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
脚部130は、右側デッキボード41及び左側デッキボード49に対応してそれぞれ一対設けられている。一対の脚部130,130は、デッキボード40のボード部がシートバック22によって支持された状態において、後側ボード部44の車両後端部44Bを下方から支持する。脚部130は、伸縮自在に構成されており、デッキボード40の低位テーブル配置及び高位テーブル配置、並びにシートバック22のリクライニング姿勢に対応した後側ボード部44の上下方向における位置の変化に対応して、所望の長さで用いることが可能となっている。そして、脚部130の配設位置に対応して、右側デッキボード41(左側デッキボード49)の下面及び荷室11の床面11Cには、それぞれ凹み131及び凹み132が形成されている。脚部130は、これらの凹み131,132に両端を嵌合することで、安定的に後側ボード部44の車両後端部44Bを下方から支持可能となっている。
本実施形態では、後側ボード部44の車両後端部44Bを脚部130で保持することができ、デッキボード40をテーブルとして用いる場合の、安定性に優れる。また、本実施形態では、デッキボード40のフラット状態において、脚部130を凹部15に収納することができ、実施形態1の吊持部材30や係止部48等の後側ボード部44の車両後端部44Bを保持するための構造が、荷室11内に露出することがなく、好適である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、シートバック及びデッキボードが左右に2分割された構成を例示したが、シートバック及びデッキボードは分割されていなくてもよく、2以上に分割されていてもよい。また、その分割比率もそれぞれ適宜変更可能である。
(2)上記実施形態では、右側デッキボード(左側デッキボード)が2つの連結構造を有する構成を例示したが、連結構造を有さず、単一で床面を覆うデッキボードにも本願技術を適用可能である。また、連結構造は単数であってもよく、3つ以上であってもよい。また、連結構造を介して連結されるボード部の寸法比も適宜変更可能である。
(3)上記実施形態以外にも、連結構造の構成は適宜設計可能である。
(4)上記実施形態以外にも、固定部の構成は適宜設計可能である。例えば、固定部は後面に凹設された溝状をなし、ボード部の一端部全体が嵌合可能な構成であってもよい。また、固定部の位置及び配設数は、適宜変更可能であり、例えば、低位固定部と高位固定部の間に位置する中位固定部を設けてもよい。
(5)上記実施形態以外にも、デッキボードがシートバックによって支持された状態において、デッキボードの車両後端部が保持される態様は適宜変更可能である。例えば、吊持部材は、リアシートのヘッドレストに設けられていてもよい。また、例えば、デッキサイドトリムに後側ボード部の車両後端部を保持するための保持部を設けてもよい。さらに、そのような保持するための構造を有さず、デッキボードがシートバックによって片持ち状に支持されていてもよい。
(6)上記実施形態以外にも、車両用座席、荷室の各部の構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
11…荷室、11C…床面、20…リアシート(車両用座席)、22…シートバック、24…右側シートバック(分割された部分)、25…左側シートバック(分割された部分)、26…後面、30…吊持部材、40…デッキボード、42…前側ボード部(第1ボード部)、42B…車両後端部、43…中央側ボード部(デッキボード、第1ボード部、第2ボード部)、43A…車両前端部(一端部)、43B…車両後端部、44…後側ボード部(デッキボード、第2ボード部)、44A…車両前端部(一端部)、44B…車両後端部(他端部)、53…連結部

Claims (4)

  1. 車両用座席の後方に形成された荷室において、デッキボードを備えて構成される車両用荷室構造であって、
    前記車両用座席は、シートバックの車両後側に位置する後面が前記荷室の床面から上方に立ち上がる構成とされており、
    前記デッキボードは、前記荷室の前記床面に取り外し可能に載置されており、
    前記床面より上方の位置において、前記デッキボードの一端部を前記シートバックの前記後面に固定することで、前記デッキボードを前記シートバックによって支持することが可能な構成であり、
    前記デッキボードは、車両前後方向に並ぶとともに、互いに切り離し可能に連結された複数のボード部からなり、
    前記ボード部を互いに連結した状態で、その前記一端部を前記シートバックの前記後面に固定することで、前記連結された前記ボード部を前記シートバックによって支持することが可能な構成である車両用荷室構造。
  2. 前記複数の前記ボード部は、第1ボード部と、車両前端部において、前記第1ボード部の車両後端部に連結される連結部を有する第2ボード部と、を少なくとも含み、
    前記第2ボード部は、前記連結部を前記シートバックの前記後面に固定可能な構成である請求項1に記載の車両用荷室構造。
  3. 前記車両用座席には、前記デッキボードが前記シートバックによって支持された状態において、前記デッキボードの他端部を吊持する吊持部材が設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用荷室構造。
  4. 前記車両用座席は、前記シートバックが車幅方向に分割されて、分割された部分がそれぞれ独立してリクライニング可能に構成されており、
    前記デッキボードは、車幅方向において、前記シートバックの分割位置で分割されてなる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用荷室構造。
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