JP6357835B2 - 発光素子、光源装置およびプロジェクタ - Google Patents

発光素子、光源装置およびプロジェクタ Download PDF

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Description

本開示は、蛍光を発する発光素子、ならびにこの発光素子を備えた光源装置およびプロジェクタに関する。
従来、パーソナルコンピュータの画面やビデオ映像等をスクリーンに投影する投射型の画像表示装置、すなわちプロジェクタが用いられている。このプロジェクタにおける光源装置としては、以前は高輝度の放電ランプが主流であったが、近年、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)、または有機EL等の半導体発光素子を用いたものが提案されている。
このような光源装置として、発光ダイオード(LED)やレーザからの光を蛍光体に照射することにより、蛍光としての白色光を取り出す光源装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の光源装置は、蛍光体を励起させる励起光(青色光)を射出する励起光発生させる励起光用光源と、励起光を受けて励起光とは異なる波長光を発する蛍光体層とを有する蛍光体ホイールとを備えている。蛍光体ホイールは、支持基材の上に、結合材によって互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層を設けたものである。
特開2012−185402号明細書
しかしながら、高出力を得るために蛍光体に照射される励起光の出力を高めると、蛍光体の発熱量が増大してしまい、蛍光体自体が高温になる。このため、蛍光体の発熱に伴う熱応力の発生により、蛍光体層が支持基材から剥離してしまうおそれがある。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高い出力が得られると共に構造安定性に優れた発光素子、ならびにこの発光素子を備えた光源装置およびプロジェクタを提供することにある。
本開示の一実施形態としての発光素子は、粗面を有する基材と、この基材の粗面上に直接的にまたは間接的に形成され、空隙を含有するバインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層とを有するものである。ここで、基材の線膨張係数とバインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下である。
本開示の一実施形態としての光源装置は、光源部と、この光源部からの光により励起されて蛍光を発する発光素子とを備えたものである。ここで発光素子は、粗面を有する基材と、この基材の粗面上に直接的にまたは間接的に形成され、空隙を含有するバインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層とを有する。また、基材の線膨張係数とバインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下である。
本開示の一実施形態としてのプロジェクタは、発光素子を有する光源装置と、この光源装置から射出される光を変調する光変調素子と、この光変調素子からの光を投影する投影光学系とを備えるものである。ここで発光素子は、粗面を有する基材と、この基材の粗面上に形成され、空隙を含有するバインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層とを有する。また、基材の線膨張係数とバインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下である。
本開示の一実施形態としての発光素子、光源装置およびプロジェクタでは、蛍光体層が空隙を含有するバインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含み、基材の粗面上に形成されているうえ、基材の線膨張係数とバインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下であるので、基材に対する蛍光体層の密着性に優れ、蛍光体層が剥離しにくい。
本開示の一実施形態としての発光素子、光源装置およびプロジェクタによれば、蛍光体層が基材から剥離しにくい。このため、構造安定性を確保しつつ、蛍光体層に対し、より高いエネルギーの励起光を照射し、より高いエネルギーの蛍光を得ることができる。
本開示の一実施形態としての光源装置によれば、上記の発光素子を備えるようにしたので、より高輝度の発光が得られる。また、本開示の一実施形態としてのプロジェクタによれば、上記の発光素子を備えるようにしたので、優れた表示性能を発揮することができる。
なお、本開示の効果はこれに限定されるものではなく、以下の記載のいずれの効果であってもよい。
本開示における一実施の形態に係る発光素子を表す断面図である。 図1Aに示した発光素子を表す平面図である。 変形例としての発光素子の構成例を表す断面図である。 本開示の発光素子を有する光源装置の構成例を表す概略図である。 本開示の発光素子を有する光源装置を備えたプロジェクタの構成例を表す概略図である。 実験例2における、線膨張係数差と、基材に用いる材料の熱伝導率との関係を表す特性図である。 実験例3において、基材表面の表面粗さと反射層の反射率との関係を表す特性図である。 実験例3において、基材表面の表面粗さと光変換効率との関係にを表す特性図である。 実験例4において、基材表面の表面粗さと、光変換効率と、蛍光体層の厚さとの関係を表す特性図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.基本構成(反射型の発光素子)
2.変形例(透過型の発光素子)
3.適用例(光源装置およびプロジェクタ)
4.実験例
<1.反射型の発光素子>
[発光素子1の構成]
図1Aは本開示の一実施の形態としての発光素子1の断面構成を表したものである。また、図1Bは、発光素子1の平面構成を表したものである。発光素子1は、蛍光体ホイールとも呼ばれ、円形の平面形状を有する薄板からなる基材2の表面2Sの上に、反射層3と蛍光体層4とが順に積層されたものである。なお、基材2の中央には開口2Kが設けられている。
基材2は反射層3および蛍光体層4を支持する基板として機能すると共に、放熱部材としても機能するものである。基材2は、例えば金属材料やセラミックス材料などの無機材料からなる。基材2の構成材料としては、熱伝導率が高く、反射層3や蛍光体層4との親和性に優れるものが好ましい。基材2の線膨張係数と、蛍光体層4のバインダ6(後出)の線膨張係数との差が7.6ppm/K以下であることが特に望ましい。具体的には、基材2を構成する金属材料としては、例えばMo(モリブデン),W(タングステン),Co(コバルト),Cr(クロム),Pt(白金),Ta(タンタル),Li(リチウム),Zr(ジルコニウム),Ru(ルテニウム),Rh(ロジウム)またはPd(パラジウム)の単体金属、ならびにこれらを1種以上含む合金が挙げられる。あるいは、W(タングステン)の含有率が80原子%以上のCuWや、Mo(モリブデン)の含有率が40原子%以上のCuMoなどの合金を、基材2を構成する金属材料として用いることもできる。また、セラミックス材料としては、例えばSiC(炭化ケイ素),AlN(窒化アルミニウム),BeO(酸化ベリリウム),SiとSiCとの複合材料、またはSiCとAlとの複合材料(但しSiCの含有率が50%以上のもの)を含むものが挙げられる。さらには、単体SiやSiC、ダイアモンド、サファイアなどの結晶材料のほか、石英を用いることもできる。なかでも、基材2は、構成元素としてMo,Si(ケイ素)およびW(タングステン)の単体が好ましい。そのような材料は高い熱伝導率を有するうえ、そのような材料からなる基材2の線膨張係数が蛍光体層4のバインダ6の線膨張係数と比較的近いからである。
基材2の表面2Sは粗面化された粗面であり、例えば10nm以上300nm以下の表面粗さRa値を有することが望ましい。
反射層3は、粗面化された表面2Sの上に形成されている。反射層3の厚さは、例えば100nm以上2000nm以下である。このため、反射層3の表面12Sも粗面となっている。反射層3は、例えば誘電体多層膜のほか、Al(アルミニウム),Ag(銀)もしくはTi(チタン)などの金属元素を含む金属膜などにより形成されている。反射層3は、外部から照射される励起光EL(例えばレーザ光)や蛍光体層4からの蛍光FLを反射し、発光素子1における発光効率を高めるように機能する。
蛍光体層4は、粗面化された表面2Sの上に反射層3を介して形成されている。蛍光体層4は、バインダ6により互いに結合された複数の蛍光体粒子5を含むものである。バインダ6は互いに隣り合う一の蛍光体粒子5と他の一の蛍光体粒子5とを結合するものであると共に、蛍光体粒子5と反射層3の表面3Sとを結合するものでもある。バインダ6は、例えば水ガラスなどの無機材料の架橋体を含むものである。水ガラスとは、珪酸ナトリウム、珪酸カリウムまたは珪酸ソーダとも呼ばれる珪酸化合物であり、SiO2(無水
珪酸)とNa2O(酸化ソーダ)またはK2O(酸化カリ)とが所定の比率で混合した液体である。分子式はNa2O・nSiO2で表される。蛍光体粒子5は、外部から照射される励起光EL(例えばレーザ光)を吸収して蛍光FLを発する粒子状の蛍光体である。例えば蛍光体粒子5には、青色波長域(例えば400nm〜470nm)の波長を有する青色レーザ光により励起されて黄色の蛍光(赤色波長域から緑色波長域の間の波長域の光)を発する蛍光物質が含まれている。このような蛍光物質として、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系材料が用いられる。
蛍光体層4の厚さは、例えば200μm以下であるとよい。表面粗さRa値が10nm程度であれば80%以上の光変換効率が得られるからである。蛍光体層4の厚さは、特に30μm以上120μm以下の厚さを有することが好ましい。表面粗さRa値が10nm以上300nm以下の範囲であれば80%以上の光変換効率が得られるからである。ここでいう光変換効率とは、発光素子1へ照射される励起光ELのエネルギーに対する、その励起光ELの照射により蛍光体層4から発せされる蛍光FLのエネルギーの比率をいう。
[発光素子1の作用効果]
発光素子1は、いわゆる反射型の発光素子である。発光素子1では、例えばレーザ光などの励起光ELが蛍光体層4へ照射されると、各蛍光体粒子5が励起され、その励起光ELと異なる波長の蛍光FLが各蛍光体粒子5から発せられる。すなわち、蛍光体層4により、照射される励起光ELと異なる波長の蛍光FLへ変換される。その際、反射層3は、外部から照射される励起光ELや蛍光体層4からの蛍光FLを反射し、発光素子1の発光効率を高める。
発光素子1では、蛍光体層4が、水ガラスを原料とするバインダ6により互いに結合された複数の蛍光体粒子5を含むものであるので、より高輝度の蛍光FLを得ることができる。また、蛍光体層4は、基材2の表面2Sの上に薄膜の反射層3を介して形成されるようにしたので、基材2と反射層3との間、または反射層3と蛍光体層4との間において剥離が生じにくい。よって、蛍光体層4が基材2から脱落するのを抑制でき、高い構造安定性が得られる。
発光素子1では、基材2の線膨張係数とバインダ6の線膨張係数との差を7.6ppm/K以下とすれば、基材2と反射層3との間における剥離、または反射層3と蛍光体層4との間における剥離を確実に防止することができる。励起光ELの照射により蛍光体層4が発熱しても、その発熱に伴う蛍光体層4内部の応力が十分に緩和されるからである。また、蛍光体粒子5が過度に高温になると、励起光ELから蛍光FLへの変換効率が低下し、明るさが低下してしまう。例えば蛍光体粒子5がYAGからなる場合、おおよそ200℃以上の高温となると、光変換効率が大幅に低下するおそれがある。そこで、基材2の構成材料として放熱性の高いもの(高熱伝導率の材料)を用いることで蛍光体粒子5の加熱を抑制し(例えば190℃以下に保ち)、蛍光体層4の光変換効率をより高めることができる。
<2.変形例(透過型の発光素子)>
[発光素子1Aの構成]
図2は、上記実施の形態の変形例としての発光素子1Aの断面構成を表したものであり、図1に対応するものである。発光素子1Aは、基材2の表面2S1の上に蛍光体層4が形成されたものである。表面2S1は粗面であり、例えば10nm以上300nm以下の表面粗さRa値を有することが望ましい。
上記実施の形態の発光素子1とは異なり、発光素子1Aは、いわゆる透過型の発光素子である。また、基材2は透明材料により構成され、表面2S1と反対側の裏面2S2に照射される励起光ELを透過する性質を有している。基材2の構成材料としては、具体的には例えば石英、ガラス、サファイア、水晶あるいはYAGなどが挙げられる。また、表面2S1に、励起光ELを透過し、かつ蛍光FLを反射するダイクロイックミラーを設け、発光素子1Aの発光効率を高めるようにしてもよい。発光素子1Aはこれらの点を除き、他は発光素子1と同様の構成を有する。
[発光素子1Aの作用効果]
発光素子1Aでは、例えばレーザ光などの励起光ELが基材2を透過して蛍光体層4へ照射されると、各蛍光体粒子5が励起され、その励起光ELと異なる波長の蛍光FLが各蛍光体粒子5から発せられる。このような発光素子1Aにおいても、上記実施の形態の発光素子1と同様の効果が得られる。
<3.適用例(光源装置およびプロジェクタ)>
[光源装置およびプロジェクタの構成]
次に、図3および図4を参照して、発光素子1,1Aを有する光源装置10、および光源装置10を備えたプロジェクタ100について説明する。図3は、光源装置10の全体構成を表す概略図であり、図4は、光源装置10を備えたプロジェクタ100の全体構成を表す概略図である。なお、以下では、反射型の液晶パネル(LCD)により光変調を行う反射型3LCD方式のプロジェクタを例示して説明する。しかしながら、発光素子1,1Aは、反射型液晶パネルの代わりに、透過型液晶パネルやデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD:Digital Micro-mirror Device)などを用いたプロジェクタにも適用され得る。
光源装置10は、発光素子1,1Aと、回転軸J11を含むモータ11と、回転軸J11Aを含むモータ11Aと、励起光ELを発する光源部12と、レンズ13〜16と、ダイクロイックミラー17と、反射ミラー18とを有する。発光素子1は回転軸J11により回転可能に支持されており、発光素子1Aは回転軸J11Aにより回転可能に支持されている。光源部12は、第1のレーザ群12Aと第2のレーザ群12Bとを有する。第1および第2のレーザ群12A,12Bは、いずれも、励起光として青色レーザ光を発振する半導体レーザ素子121が複数配列されたものである。ここでは便宜上、第1のレーザ群12Aから発振される励起光をEL1とし、第2のレーザ群12Bから発振される励起光をEL2とする。
発光素子1は、第1のレーザ群12Aからレンズ13と、ダイクロイックミラー17と、レンズ14とを順に透過した励起光EL1が蛍光体層4(図3および図4では図示せず。)に入射されるように配置されている。発光素子1からの蛍光FL1はダイクロイックミラー17で反射されたのち、レンズ15を透過して外部、すなわち照明光学系20(後出)へ向かうようになっている。一方、発光素子1Aは、第2のレーザ群12Bから反射ミラー18を経由した励起光EL2が基材2を透過して蛍光体層4(図3および図4では図示せず。)に入射されるように配置されている。発光素子1Aからの蛍光FL2はダイクロイックミラー17を透過したのち、レンズ15を透過して外部、すなわち照明光学系20(後出)へ向かうようになっている。なお、光源装置10の動作時において、発光素子1,1Aは、それぞれ回転軸J11,J11Aを回転中心として回転するようになっている。発光素子1,1Aの直径は例えば50mm〜70mm程度であり、モータ11,11Aにより例えば4800rpm〜10800rpmの回転数で回転する。このように発光素子1,1Aを回転させるのは、励起光EL1,EL2の照射に伴う局所的な温度上昇を抑制し、構造安定性を維持すると共に変換効率の低下を防ぐためである。また、励起光EL1,EL2の照射に伴う蛍光体層4の発熱を冷却するため、冷却ファンを設けることが望ましい。
図4に示したように、プロジェクタ100は、光源装置10と、照明光学系20と、画像形成部30と、投影光学系40とを順に備えている。
照明光学系20は、例えば光源装置10に近い位置からフライアイレンズ21(21A,21B)と、偏光変換素子22と、レンズ23と、ダイクロイックミラー24A,24Bと、反射ミラー25A,25Bと、レンズ26A,26Bと、ダイクロイックミラー27と、偏光板28A〜28Cとを有している。
フライアイレンズ21(21A,21B)は、光源装置10のレンズ15からの白色光の照度分布の均質化を図るものである。偏光変換素子22は、入射光の偏光軸を所定方向に揃えるように機能するものである。例えば、P偏光以外の光をP偏光に変換する。レンズ23は、偏光変換素子22からの光をダイクロイックミラー24A,24Bへ向けて集光する。ダイクロイックミラー24A,24Bは、所定の波長域の光を選択的に反射し、それ以外の波長域の光を選択的に透過させるものである。例えばダイクロイックミラー24Aは、主に赤色光を反射ミラー25Aの方向へ反射させる。また、ダイクロイックミラー24Bは、主に青色光を反射ミラー25Bの方向へ反射させる。したがって、主に緑色光がダイクロイックミラー24A,24Bの双方を透過し、画像形成部30の反射型偏光板31C(後出)へ向かうこととなる。反射ミラー25Aは、ダイクロイックミラー24Aからの光(主に赤色光)をレンズ26Aに向けて反射し、反射ミラー25Bは、ダイクロイックミラー24Bからの光(主に青色光)をレンズ26Bに向けて反射する。レンズ26Aは、反射ミラー25Aからの光(主に赤色光)を透過し、ダイクロイックミラー27へ集光させる。レンズ26Bは、反射ミラー25Bからの光(主に青色光)を透過し、ダイクロイックミラー27へ集光させる。ダイクロイックミラー27は、緑色光を選択的に反射すると共にそれ以外の波長域の光を選択的に透過するものである。ここでは、レンズ26Aからの光のうち赤色光成分を透過する。レンズ26Aからの光に緑色光成分が含まれる場合、その緑色光成分を偏光板28Cへ向けて反射する。偏光板28A〜28Cは、所定方向の偏光軸を有する偏光子を含んでいる。例えば、偏光変換素子22においてP偏光に変換されている場合、偏光板28A〜28CはP偏光の光を透過し、S偏光の光を反射する。
画像形成部30は、反射型偏光板31A〜31Cと、反射型液晶パネル32A〜32Cと、ダイクロイックプリズム33とを有する。
反射型偏光板31A〜31Cは、それぞれ、偏光板28A〜28Cからの偏光光の偏光軸と同じ偏光軸の光(例えばP偏光)を透過し、それ以外の偏光軸の光(S偏光)を反射するものである。具体的には、反射型偏光板31Aは、偏光板28AからのP偏光の赤色光を反射型液晶パネル32Aの方向へ透過させる。反射型偏光板31Bは、偏光板28BからのP偏光の青色光を反射型液晶パネル32Bの方向へ透過させる。反射型偏光板31Cは、偏光板28CからのP偏光の緑色光を反射型液晶パネル32Cの方向へ透過させる。また、ダイクロイックミラー24A,24Bの双方を透過して反射型偏光板31Cに入射したP偏光の緑色光は、そのまま反射型偏光板31Cを透過してダイクロイックプリズム33に入射する。さらに、反射型偏光板31Aは、反射型液晶パネル32AからのS偏光の赤色光を反射してダイクロイックプリズム33に入射させる。反射型偏光板31Bは、反射型液晶パネル32BからのS偏光の青色光を反射してダイクロイックプリズム33に入射させる。反射型偏光板31Cは、反射型液晶パネル32CからのS偏光の緑色光を反射してダイクロイックプリズム33に入射させる。
反射型液晶パネル32A〜32Cは、それぞれ、赤色光、青色光または緑色光の空間変調を行うものである。
ダイクロイックプリズム33は、入射される赤色光、青色光および緑色光を合成し、投影光学系40へ向けて射出するものである。
投影光学系40は、レンズL41〜L45と、ミラーM40とを有する。投射光学系40は、画像形成部30からの出射光を拡大してスクリーン(図示せず)などへ投射する。
[光源装置およびプロジェクタの動作]
続いて、図3および図4を参照して、光源装置10を含めたプロジェクタ100の動作について説明する。
まず光源装置10において、モータ11,11Aが駆動し、発光素子1,1Aが回転する。そののち、光源部12における第1および第2のレーザ群12A,12Bから青色光である励起光EL1,EL2がそれぞれ発振される。
励起光EL1は、第1のレーザ群12Aから発振され、レンズ13とダイクロイックミラー17とレンズ14とを順に透過したのち、発光素子1の蛍光体層4を照射する。発光素子1の蛍光体層4は励起光EL1の一部を吸収し、黄色光である蛍光FL1に変換し、これをレンズ14へ向けて発する。蛍光FL1はダイクロイックミラー17により反射されたのち、レンズ15を透過して照明光学系20へ向かう。この際、発光素子1の反射層3は、蛍光体層4に吸収されなかった残りの励起光EL1をレンズ14へ向けて反射させる。発光素子1の反射層3により反射された励起光EL1もまたダイクロイックミラー17により反射されたのち、レンズ15を透過して照明光学系20へ向かう。
励起光EL2は、第2のレーザ群12Bから発振され、反射ミラー18を経由したのち、発光素子1Aの蛍光体層4を照射する。発光素子1Aの蛍光体層4は励起光EL2の一部を吸収し、黄色光である蛍光FL2に変換し、これをレンズ16へ向けて発する。蛍光FL2はダイクロイックミラー17を透過したのち、レンズ15を透過して照明光学系20へ向かう。この際、発光素子1Aは、蛍光体層4に吸収されなかった残りの励起光EL2をレンズ16へ向けて透過させる。発光素子1Aを透過した励起光EL2もまた、ダイクロイックミラー17とレンズ15とを順次透過して照明光学系20へ向かう。
このようにして、光源装置10は、黄色光である蛍光FL(FL1,FL2)と、青色光である励起光EL(EL1,EL2)とを合成して白色光を照明光学系20へ入射させる。
光源装置10からの白色光は、フライアイレンズ21(21A,21B)と、偏光変換素子22と、レンズ23とを順次透過したのち、ダイクロイックミラー24A,24Bに到達する。
ダイクロイックミラー24Aにより主に赤色光が反射され、その赤色光は反射ミラー25A、レンズ26A、ダイクロイックミラー27、偏光板28Aおよび反射型偏光板31Aを順次透過し、反射型液晶パネル32Aへ到達する。さらに、その赤色光は反射型液晶パネル32Aにおいて空間変調されたのち、反射型偏光板31Aにおいて反射されてダイクロイックプリズム33に入射する。なお、ダイクロイックミラー24Aにより反射ミラー25Aへ反射された光に緑色光成分が含まれる場合には、その緑色光成分はダイクロイックミラー27により反射されて偏光板28Cおよび反射型偏光板31Cを順次透過し、反射型液晶パネル32Cへ到達する。ダイクロイックミラー24Bでは主に青色光が反射され、同様の過程を経てダイクロイックプリズム33に入射する。ダイクロイックミラー24A,24Bを透過した緑色光もまたダイクロイックプリズム33に入射する。
ダイクロイックプリズム33に入射した赤色光、青色光および緑色光は、合成されたのち映像光として投影光学系40へ向けて射出される。投射光学系40は、画像形成部30からの映像光を拡大してスクリーン(図示せず)などへ投射する。
このように、本開示の光源装置10によれば、上記の発光素子1,1Aを有するようにしたので、より高輝度の発光が得られる。また、本開示のプロジェクタ100によれば、上記の発光素子1,1Aを有する光源装置10を備えるようにしたので、優れた表示性能を発揮することができる。
<実験例>
(実験例1−1〜1−8)
所定の材料からなる基材2の上に、水ガラスの架橋体からなるバインダ6のみからなる膜を形成したサンプル基板について、−60℃から+200℃までの範囲で温度変化(d
260℃)を加えたときの膜の破壊の有無を調べた。その結果を表1に示す。ここでは、膜の破壊の有無を確認すると共に、基材2の線膨張係数IEsとバインダからなる膜の線膨張係数IEbとの差である線膨張係数差IEs−IEb(ppm/K)について測定した。なお、基材2の表面2Sにおける表面粗さRa値は3nmとした。
Figure 0006357835
表1に示したように、線膨張係数差IEs−IEbが7.6ppm/K以下であればバインダからなる膜の破壊が生じないことが確認できた。
(実験例2)
次に、線膨張係数差IEs−IEbと、基材に用いる材料における熱伝導率との関係について調査した。その結果を図5に示す。
図5に示したように、基材2の材料としてMo,W,Co,Cr,Pt,Ta,Li,Zr,Ru,RhまたはPdの単体金属、Wの含有率が80原子%以上のCuW,Moの含有率が40原子%以上のCuMo,SiC(セラミックス),AlN,BeO,SiとSiCとの複合材料(Si−SiC)、SiCとAlとの複合材料(SiC−Al)、Si、SiC(結晶)、ダイアモンド、サファイア、石英を用いた場合には線膨張係数差IEs−IEbが7.6ppm/K以下となり、基材2の材料として好適であることが確認できた。なかでも、Mo,SiおよびWは、線膨張係数差IEs−IEbが小さく、かつ高い熱伝導率を有することがわかった。
(実験例3)
次に、発光素子1について、基材2の表面2Sの表面粗さRa値(nm)と反射層3の反射率(%)との関係、および基材2の表面2Sの表面粗さRa値(nm)と光変換効率(%)との関係について調査した。その結果を図6A,6Bにそれぞれ示す。図6Aでは、横軸が表面2Sの表面粗さRa値(nm)を表し、縦軸が反射層3の反射率(%)を表す。但し、反射層3の反射率(%)は、表面2Sを鏡面化した場合を100%として規格化した数値を表している。一方、図6Bでは、横軸が表面2Sの表面粗さRa値(nm)を表し、縦軸が発光素子1の光変換効率(%)を表す。但し、発光素子1の光変換効率(%)は、表面2Sを鏡面化した場合を100%として規格化した数値を表している。ここで発光素子1の光変換効率とは、発光素子1に照射される励起光の輝度に対する、発光素子1からの蛍光の輝度の割合をいう。
図6Aに示したように、反射層3の反射率(%)は、表面2Sを鏡面化した場合(Ra値が10nm未満の場合)が最も高く、表面2Sの表面粗さRa値が大きくなるほど低下する傾向にあり、表面粗さRa値が300nmにおいて10%にまで低下することがわかった。一方、発光素子1の光変換効率は、図6Bに示したように表面2Sを鏡面化した場合が最も高く、表面2Sの表面粗さRa値が大きくなるほど低下する傾向にあるものの、反射層3の反射率(%)の変化と比べてその傾向は緩やかであることが確認できた。少なくとも表面粗さRa値が300nm以下であれば80%以上の光変換効率が得られることがわかった。
(実験例4)
次に、発光素子1について、基材2の表面2Sの表面粗さRa値(nm)、光変換効率(%)および蛍光体層4の厚さ(μm)の関係について調査した。その結果を図7に示す。図7では、横軸が蛍光体層の厚さ(μm)を表し、縦軸が発光素子1の光変換効率(%)を表す。但し、発光素子1の光変換効率(%)は、表面2Sを鏡面化した場合を100%として規格化した数値を表している。ここでは、表面粗さRa値が10nmの場合(実験例4−1)と300nmの場合(実験例4−2)とについて調査した。
図7に示したように、表面粗さRa値が10nmの場合(実験例4−1)、蛍光体層の厚さが200μm以下であれば80%以上の光変換効率が得られることが確認できた。一方、表面粗さRa値が300nmの場合(実験例4−2)、蛍光体層の厚さが30μm以上120μm以下であれば80%以上の光変換効率が得られることが確認できた。
以上、実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚みなどは一例であってこれに限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよい。
また、上記実施の形態では基材2の表面2Sが粗面化された粗面である場合について説明したが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば基材2の表面2Sが10nm未満(例えば5nm以下の)表面粗さRa値を有するものであってもよい。その場合であっても、基材2の線膨張係数とバインダ6の線膨張係数との差を7.6ppm/K以下とすれば、基材2と反射層3との間における剥離、または反射層3と蛍光体層4との間における剥離を防止することができる。
また、上記実施の形態では、光源装置10において励起光ELとして青色レーザを照射し、発光素子1,1Aから黄色の蛍光を取り出し、青色光と合成して白色光を得るようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。
さらに、例えば、上記実施の形態において光源装置10やプロジェクタ100の構成を具体的に挙げて説明したが、全ての構成要素を備える必要はなく、また、他の構成要素を備えていてもよい。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であってその記載に限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)
粗面を有する基材と、
前記基材の粗面上に直接的にまたは間接的に形成され、バインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と
を有する発光素子。
(2)
前記基材の粗面は、300nm以下の表面粗さRa値を有する
上記(1)記載の発光素子。
(3)
前記基材の粗面は、10nm以上の表面粗さRa値を有する
上記(2)記載の発光素子。
(4)
前記蛍光体層は、30μm以上120μm以下の厚さを有する
上記(3)記載の発光素子。
(5)
前記基材の線膨張係数と前記バインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下である
上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の発光素子。
(6)
前記基材は、構成元素としてMo(モリブデン),Si(ケイ素)およびW(タングステン)のうちの少なくとも1種を有する
上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の発光素子。
(7)
前記バインダは、無機材料の架橋体を含む
上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の発光素子。
(8)
前記無機材料の架橋体は、珪酸化合物からなる
上記(7)記載の発光素子。
(9)
前記基材の粗面と前記蛍光体層との間に形成された反射層をさらに有する
上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の発光素子。
(10)
表面を有する基材と、
前記基材の表面上に直接的にまたは間接的に形成され、バインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と
を有し、
前記基材の線膨張係数と前記バインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下である
発光素子。
(11)
光源部と、
前記光源部からの光により励起されて蛍光を発する発光素子と
を備え、
前記発光素子は、
粗面を有する基材と、
前記基材の粗面上に形成され、バインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と
を有する
光源装置。
(12)
前記基材の粗面は、300nm以下の表面粗さRa値を有する
上記(11)記載の光源装置。
(13)
前記基材の粗面は、10nm以上の表面粗さRa値を有する
上記(12)記載の光源装置。
(14)
前記蛍光体層は、30μm以上120μm以下の厚さを有する
上記(13)記載の光源装置。
(15)
前記基材の線膨張係数と前記バインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下である
上記(11)から(14)のいずれか1つに記載の光源装置。
(16)
前記基材は、構成元素としてMo(モリブデン),Si(ケイ素)およびW(タングステン)のうちの少なくとも1種を有する
上記(11)から(15)のいずれか1つに記載の光源装置。
(17)
前記バインダは、無機材料の架橋体を含む
上記(11)から(16)のいずれか1つに記載の光源装置。
(18)
前記無機材料の架橋体は、珪酸化合物からなる
上記(17)記載の光源装置。
(19)
前記基材の粗面と前記蛍光体層との間に形成された反射層をさらに有する
上記(11)から(18)のいずれか1つに記載の光源装置。
(20)
発光素子を有する光源装置と、
前記光源装置から射出される光を変調する光変調素子と、
前記光変調素子からの光を投影する投影光学系と
を備え、
前記発光素子は、
粗面を有する基材と、
前記基材の粗面上に形成され、バインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と
を有する
プロジェクタ。
1…発光素子、2…基材、3…反射層、4…蛍光体層、5…蛍光体粒子、6…バインダ、10…光源装置、20…照明光学系、30…画像形成部、40…投影光学系、100…プロジェクタ。

Claims (17)

  1. 粗面を有する基材と、
    前記基材の粗面上に直接的にまたは間接的に形成され、空隙を含有するバインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と
    を有し、
    前記基材の線膨張係数と前記バインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下である
    発光素子。
  2. 前記基材の粗面は、300nm以下の表面粗さRa値を有する
    請求項1記載の発光素子。
  3. 前記基材の粗面は、10nm以上の表面粗さRa値を有する
    請求項2記載の発光素子。
  4. 前記蛍光体層は、30μm以上120μm以下の厚さを有する
    請求項3記載の発光素子。
  5. 前記基材は、構成元素としてMo(モリブデン),Si(ケイ素)およびW(タングステン)のうちの少なくとも1種を有する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発光素子。
  6. 前記バインダは、無機材料の架橋体を含む
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発光素子。
  7. 前記無機材料の架橋体は、珪酸化合物からなる
    請求項記載の発光素子。
  8. 前記基材の粗面と前記蛍光体層との間に形成された反射層をさらに有する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の発光素子。
  9. 光源部と、
    前記光源部からの光により励起されて蛍光を発する発光素子と
    を備え、
    前記発光素子は、
    粗面を有する基材と、
    前記基材の粗面上に形成され、空隙を含有するバインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と
    を有し、
    前記基材の線膨張係数と前記バインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下である
    光源装置。
  10. 前記基材の粗面は、300nm以下の表面粗さRa値を有する
    請求項記載の光源装置。
  11. 前記基材の粗面は、10nm以上の表面粗さRa値を有する
    請求項10記載の光源装置。
  12. 前記蛍光体層は、30μm以上120μm以下の厚さを有する
    請求項11記載の光源装置。
  13. 前記基材は、構成元素としてMo(モリブデン),Si(ケイ素)およびW(タングステン)のうちの少なくとも1種を有する
    請求項から請求項12のいずれか1項に記載の光源装置。
  14. 前記バインダは、無機材料の架橋体を含む
    請求項から請求項13のいずれか1項に記載の光源装置。
  15. 前記無機材料の架橋体は、珪酸化合物からなる
    請求項14記載の光源装置。
  16. 前記基材の粗面と前記蛍光体層との間に形成された反射層をさらに有する
    請求項から請求項15のいずれか1項に記載の光源装置。
  17. 発光素子を有する光源装置と、
    前記光源装置から射出される光を変調する光変調素子と、
    前記光変調素子からの光を投影する投影光学系と
    を備え、
    前記発光素子は、
    粗面を有する基材と、
    前記基材の粗面上に形成され、空隙を含有するバインダにより互いに結合された複数の蛍光体粒子を含む蛍光体層と
    を有し、
    前記基材の線膨張係数と前記バインダの線膨張係数との差が7.6ppm/K以下である
    プロジェクタ。
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