JP6354426B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブレーキ操作に基づいてブレーキ力を発生させる車両用ブレーキ装置に関するものである。
従来より、車両用ブレーキ装置においては、バキュームブースタやハイドロブースタ等の倍力装置によってブレーキペダルに加えられる荷重(踏力)を加圧助勢し、マスタシリンダ(以下、M/Cという)内に高圧なM/C圧が発生させられるようにしている。これにより、ペダル荷重を加圧助勢した大きなブレーキ液圧をホイールシリンダ(以下、W/Cという)に発生させられ、大きなブレーキ力を発生させることが可能となっている。
しかしながら、バキュームブースタやハイドロブースタ等では、加圧助勢の上限値に達した場合(例えばバキュームブースタの死点やハイドロブースタの加圧助勢に使用しているアキュムレータ圧の上限圧に達した場合)、その後、急にブレーキペダルが重くなる。つまり、ペダル荷重に対するW/C圧の関係が急変し、ブレーキペダルを踏み込んでもブレーキ力が上がり難くなる。このため、ドライバに違和感を与えていた。例えば、ペダル荷重が所定値に至るまではペダル荷重に対してW/C圧が比例的に上昇するが、その後は、その上昇勾配が急変するという関係となる。
このため、バキュームブースタ等の加圧助勢機構を備えるのではなく、M/CとW/Cの間に備えられるブレーキ液圧制御用アクチュエータの加圧機能に基づいて、ブレーキペダルの操作量に対応するW/C圧を発生させることが提案されている。例えば、特許文献1では、ストローク生成装置を設けてブレーキペダルの踏み込み初期のペダルストロークを確保しつつ、踏力センサでペダル荷重を検出し、ブレーキ液圧制御用アクチュエータの加圧機能に基づいてW/Cの増圧を行う装置が開示されている。
特開2013−129363号公報
上記のような加圧助勢機構を備えていない車両用ブレーキ装置では、停車後もブレーキ液圧を保持することで、ブレーキ力を保持する必要がある。このため、例えばブレーキペダルの操作量を検出し、その検出結果をフィードバックして、ブレーキ液圧制御用アクチュエータで加圧を行う際の加圧量を決定している。そして、M/CとW/Cとに所望の差圧が発生させられるように、ブレーキ液圧制御用アクチュエータに備えられる差圧制御弁の差圧量を制御しつつ、モータ駆動を行うことで、M/C圧よりも差圧量分高くなるようにW/C圧を保持する。
しかしながら、停車後における差圧制御弁やモータへの電力供給が長時間必要になると不要な電力供給が増加し、エネルギー消費量が多くなって好ましくない。また、差圧制御弁やモータの駆動に伴う発熱が生じるため、熱的にも長時間駆動を継続することは好ましくない。したがって、消費電力低減を図ることが必要である。
なお、ブレーキ液圧を保持する場合、単純にM/Cと各W/Cとの間に備えられる増圧制御弁を遮断状態に切替える手法もある。しかしながら、ブレーキの流動が無くなるため、ドライバによるブレーキペダルの踏み込み量に変動があったときに、ドライバがブレーキペダルを踏み込めず、あたかも固い板を踏み込んでいるような板感を与えてしまう。これを防ぐために、差圧制御弁と共にモータを駆動することで、多少のブレーキ液の流動が行われるようにすることとなる。また、この場合に、差圧制御弁の差圧量を保持するだけとし、モータに関しては停止させることも考えられる。しかしながら、差圧制御弁の差圧量を保持するためにはモータを駆動させてブレーキ液を流動させる必要があり、モータを停止するとブレーキ力を確保できなくなる可能性がある。
本発明は上記点に鑑みて、加圧助勢機構を備えていない車両用ブレーキ装置において、停車時にブレーキ力を保持する際の消費電力の低減が図れるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明における車両用ブレーキ装置は、ブレーキ操作部材(11)の操作量に応じて差圧制御弁(16、36)および第1モータ(60)を駆動してM/C圧を加圧することで、M/C圧よりも大きなW/C圧を発生させる加圧機能を備えたブレーキ液圧制御用アクチュエータ(50)を有するサービスブレーキ(2)と、第2モータ(4)を駆動することによって駐車ブレーキ力を発生させる電動駐車ブレーキ(3)と、ブレーキ操作部材の操作量に対応して発生させるべきW/C圧を演算すると共に、該W/C圧となるようにブレーキ液圧制御用アクチュエータを制御し、差圧制御弁にて発生させる差圧を調整すると共に第1モータを駆動してポンプによるブレーキ液の吸入吐出動作を行わせるブレーキ制御用の制御手段(70)と、を備えている。このような構成において、制御手段は、ブレーキ制御によって車両が停止させられ、かつ、W/C圧が停車の維持に必要とされる以上の圧力として設定された目標W/C圧を超えると、第1モータを停止させる第1モータ停止手段(S160、S260、S360、S460)と、第1モータ停止手段が第1モータを停止させた後に、電動駐車ブレーキによる駐車ブレーキ力を発生させる駐車ブレーキ力発生手段(S170、S270、S370、S470)と、を有していることを特徴としている。
このように、車両が停止状態なってからW/C圧が圧力ガードとなる目標W/C圧を超えると、第1モータを停止すると共に駐車ブレーキ力を発生させるようにしている。これにより、消費電力の低減を図りつつ、停車の維持が可能となる。したがって、加圧助勢機構を備えていない車両用ブレーキ装置において、停車時にブレーキ力を保持する際の消費電力の低減を図ることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる車両用ブレーキ装置の基本構成を示した図である。 サービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御のフローチャートである。 図2に示す切替制御を実行したときのタイムチャートである。 本発明の第2実施形態にかかるサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御のフローチャートである。 図4に示す切替制御を実行したときのタイムチャートである。 本発明の第3実施形態にかかるサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御のフローチャートである。 本発明の第4実施形態にかかるサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御のフローチャートである。 図7に示す切替制御を実行したときのタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。本発明の一実施形態にかかる車両用ブレーキ装置について図1を参照して説明する。
図1に示す車両用ブレーキ装置1には、サービスブレーキ2と電動駐車ブレーキ(以下、EPB(Electric parking brake)という)3が備えられている。
まず、サービスブレーキ2の構成について説明する。本実施形態では、サービスブレーキ2として前後配管の液圧回路を構成する例を挙げるが、X配管などの車両についても適用可能である。
ドライバが操作するブレーキ操作部材としてのブレーキペダル11がブレーキ液圧の発生源となるM/C13と接続されている。M/C13には、マスタピストン13a、13bが配設され、これらによってプライマリ室13cとセカンダリ室13dが区画されている。また、M/C13には、プライマリ室13cおよびセカンダリ室13dそれぞれと連通する通路を有するマスタリザーバ13eが備えられている。このため、マスタピストン13a、13bが移動させられる前の状態において、マスタリザーバ13eからM/C13内へのブレーキ液の供給およびM/C13からマスタリザーバ13eへのブレーキ液の排出が可能となっている。また、ブレーキペダル11にはストロークセンサ11aが備えられており、ブレーキペダル11の操作量が検出できるようになっている。
このような構成では、ブレーキペダル11が踏み込まれると、ブレーキペダル11に付与される踏力によってマスタピストン13a、13bが押圧されて、プライマリ室13cとセカンダリ室13dとに同圧のM/C圧が発生させられる。そして、このM/C圧がブレーキ液圧制御用アクチュエータ50を通じて各W/C14、15、34、35に伝えられる。
ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50は、第1配管系統50aと第2配管系統50bとを備えた構成とされ、ブレーキ配管を形成した図示しないアルミ製などのブロックに各種部品が組み付けられることで一体化されている。第1配管系統50aは、左後輪RLと右後輪RRに加えられるブレーキ液圧を制御するリア系統、第2配管系統50bは、左前輪FLと右前輪FRに加えられるブレーキ液圧を制御するフロント系統とされる。
なお、各系統50a、50bの基本構成は同様であるため、以下では第1配管系統50aについて説明し、第2配管系統50bについては説明を省略する。
第1配管系統50aは、上述したM/C圧を左後輪RLに備えられたW/C14および右後輪RRに備えられたW/C15に伝達し、W/C圧を発生させる主管路となる管路Aを備える。
管路Aには、管路Aを連通状態と差圧状態に制御することで、上流側となるM/C13側の第1管路と下流側となるW/C14、15側の第2管路との間の差圧を制御する第1差圧制御弁16が備えられている。この第1差圧制御弁16は、ドライバがブレーキペダル11の操作を行う通常ブレーキ時(衝突回避などの自動ブレーキ制御や横滑り防止制御などの車両運動制御が実行されていない時)には連通状態となるように弁位置が調整されている。そして、第1差圧制御弁16に備えられるソレノイドコイルに電流が流されると、第1差圧制御弁16は、流された電流値が大きいほど大きな差圧状態となるように弁位置が調整される。
この第1差圧制御弁16が差圧状態のときには、W/C14、15側のブレーキ液圧がM/C圧よりも所定以上高くなった際にのみ、W/C14、15側からM/C13側へのブレーキ液の流動が許容される。このため、常時W/C14、15側がM/C13側よりも所定圧力以上高くならないように維持される。また、第1差圧制御弁16に対して並列に逆止弁16aが備えられている。
管路Aは、この第1差圧制御弁16よりも下流になるW/C14、15側において、2つの管路A1、A2に分岐する。管路A1にはW/C14へのブレーキ液圧の増圧を制御する第1増圧制御弁17が備えられ、管路A2にはW/C15へのブレーキ液圧の増圧を制御する第2増圧制御弁18が備えられている。
第1、第2増圧制御弁17、18は、連通・遮断状態を制御できるノーマルオープン型の2位置電磁弁により構成されている。具体的には、第1、第2増圧制御弁17、18は、第1、第2増圧制御弁17、18に備えられるソレノイドコイルへの制御電流がゼロとされる時(非通電時)には連通状態に制御される。また、第1、第2増圧制御弁17、18は、ソレノイドコイルに制御電流が流される時(通電時)に遮断状態に制御される。
管路Aにおける第1、第2増圧制御弁17、18および各W/C14、15の間と調圧リザーバ20とを結ぶ減圧管路としての管路Bには、第1減圧制御弁21と第2減圧制御弁22とがそれぞれ配設されている。これら第1、第2減圧制御弁21、22は、連通・遮断状態を制御できるノーマルクローズ型の2位置電磁弁により構成されている。具体的には、第1、第2減圧制御弁21、22は、第1、第2減圧制御弁21、22に備えられるソレノイドコイルへの制御電流がゼロとされる時(非通電時)には遮断状態に制御される。また、第1、第2減圧制御弁21、22は、ソレノイドコイルに制御電流が流される時(通電時)に連通状態に制御される。
調圧リザーバ20と主管路である管路Aとの間には還流管路となる管路Cが配設されている。この管路Cには調圧リザーバ20からM/C13側あるいはW/C14、15側に向けてブレーキ液を吸入吐出するモータ(第1モータ)60によって駆動される自吸式のポンプ19が設けられている。モータ60は図示しないモータリレーに対する通電が制御されることで駆動される。
調圧リザーバ20とM/C13の間には補助管路となる管路Dが設けられている。この管路Dを通じ、ポンプ19にてM/C13からブレーキ液を吸入し、管路Aに吐出することで、車両運動制御時において、W/C14、15側にブレーキ液を供給し、対象となる車輪のW/C圧を加圧する。
なお、ここでは第1配管系統50aについて説明したが、第2配管系統50bも同様の構成であり、第1配管系統50aに備えられた各構成と同様の構成を第2配管系統50bも備えている。具体的には、第1差圧制御弁16および逆止弁16aと対応する第2差圧制御弁36および逆止弁36a、第1、第2増圧制御弁17、18と対応する第3、第4増圧制御弁37、38がある。また、第1、第2減圧制御弁21、22と対応する第3、第4減圧制御弁41、42、ポンプ19と対応するポンプ39、調圧リザーバ20と対応する調圧リザーバ40がある。さらに、管路A〜Dと対応する管路E〜Hがある。ただし、各系統50a、50bがブレーキ液を供給するW/C14、15、34、35については、リア系統となる第1配管系統50aよりもフロント系統となる第2配管系統50bの方の容量が大きくなるように、容量に差があっても良い。このような構成とされる場合、フロント側においてより大きなブレーキ力を発生させることができる。
一方、EPB3は、モータ(第2モータ)4を制御することにより、後輪系のW/C14、15に備えられるピストンを移動させ、W/C圧を発生させることで駐車ブレーキ力を発生させる。例えば、モータ4を駆動することによってギヤ機構を駆動し、ギヤ機構に備えられる推進軸を移動させることで、推進軸に接続されたピストンを移動させて駐車ブレーキ力が発生させられるようになっている。このような機構では、モータ4を停止しても、ギヤ機構における歯車の噛み合いによってピストンの位置を保持できることから、モータ4を停止した後、電力消費無しで駐車ブレーキ力を保持することが可能になる。
また、車両用ブレーキ装置1には、制御手段に相当するブレーキ制御用の電子制御装置(以下、ブレーキECUという)70とEPB3を制御するEPB制御装置(以下、EPB−ECUという)80を備えている。
ブレーキECU70は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムに従って各種演算などの処理を実行し、各種車両運動制御を含むブレーキ制御を実行する。例えば、ブレーキECU70は、ストロークセンサ11a、車輪速度センサ71〜74、前後加速度(以下Gという)センサ75やM/C圧センサ76などのセンサ類の検出信号やエンジンECU77で扱っている情報を入力する。そして、ブレーキECU70は、入力した各種検出信号や情報に基づいて車両に発生している各種物理量の演算や車両状態の判定を行う。そして、その結果に基づいてブレーキ液圧制御用アクチュエータ50に備えられた各種部品が制御され、所望のブレーキ力を発生させるというブレーキ制御が実行される。
EPB−ECU80は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えた周知のマイクロコンピュータによって構成され、ROMなどに記憶されたプログラムにしたがってモータ4の回転を制御することによりロック制御やリリース制御などの駐車ブレーキ制御を行う。ロック制御では、モータ4を駆動することによりW/C14、15内のピストンを移動させることで、例えばブレーキパッドをブレーキディスクに押し当てる押圧力を発生させ、駐車ブレーキ力を発生させる。そして、駐車ブレーキ力が目標ブレーキ力に達するとモータ4の駆動を停止し、駐車ブレーキ力を保持してロック状態にさせる。リリース制御では、モータ4をロック制御と逆方向に駆動することによりブレーキパッドがブレーキディスクに押し当てられていた押圧力を解除し、リリース状態にさせる。
なお、EPB−ECU80とブレーキECU70とは、車内LANであるCAN通信などを通じて互いに情報の授受を行っている。このため、EPB−ECU80は、ブレーキECU70からEPB3の作動要求が出されると、EPB3を作動させて駐車ブレーキ力を発生させられるようになっている。
続いて、上記のように構成された車両用ブレーキ装置1の作動の一例について説明する。本実施形態では、通常時のブレーキ制御として、ブレーキペダル11の操作時にブレーキ液圧制御用アクチュエータ50の加圧機能に基づいてM/C圧よりも大きなW/C圧を発生させ、停車後にEPB3を用いて消費電力低減のための制御を行うことを特徴としている。本実施形態の車両用ブレーキ装置1においても、アンチロックブレーキ制御や横滑り防止制御などの車両安定化のための各種車両運動制御を実行できるが、これらの制御については従来と同様であるため、ここでは通常時のブレーキ制御についてのみ説明する。
車両走行中に、ストロークセンサ11aの検出信号が出力されると、それがブレーキECU70に入力されてブレーキペダル11の操作量が演算される。そして、ブレーキECU70は、そのブレーキペダル11の操作量に基づいて通常時のブレーキ制御を行う。
具体的には、ブレーキECU70には、各種特性を示すマップもしくは演算式が記憶されており、この各種特性に基づいて、ブレーキペダル11のストロークに対応して発生させるべきW/C圧の目標値を演算している。そして、このW/C圧の目標値とドライバによるブレーキペダル11の踏み込みに基づいて発生させられたM/C圧との差がブレーキ液圧制御用アクチュエータ50の加圧機能によって発生させる差圧となる。この差圧を発生させられるように、ブレーキECU70にて、第1、第2差圧制御弁16、36のソレノイドコイルに流す電流を制御しつつ、モータ60を駆動し、ポンプ19、39によるブレーキ液の吸入吐出動作を行わせる。これにより、第1、第2差圧制御弁16、36による差圧分がM/C圧に加算されて、M/C圧よりも大きなW/C圧を発生させることが可能となる。このように、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50の加圧機能に基づいて所望のサービスブレーキ力を発生させるようにしている。
そして、停車後には、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50の加圧機能に代えて、EPB3の駐車ブレーキ力によって停車を維持する。このとき、少なくともモータ60を停止させるようにすることで、停車を維持しつつ消費電力低減を図ることが可能となる。
図2に、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50の加圧に基づくサービスブレーキ力からEPB3による駐車ブレーキ力への切替制御のフローチャートを示す。この図を参照してサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御の詳細について説明する。なお、図2に示す制御はブレーキECU70で実行され、例えばイグニッションスイッチがオンされている際に所定の制御周期毎に実行される。
まず、ステップ100では、アクセルオンの状態、つまりアクセルが踏み込まれた状態であるか否かを判定する。例えば、エンジンECU77で取り扱われているアクセル開度情報などを取得することにより、本判定を行っている。後述するステップ170においてEPB3を作動させて駐車ブレーキ力を発生させた後にアクセルが踏み込まれた場合に、それを解除する必要があることから、本ステップにおいてアクセルが踏み込まれた状態であるか否かの判定を行っている。ここで肯定判定されるとステップ110に進んでEPB解除、つまりEPB3による駐車ブレーキ力の解除を行い、否定判定されるとステップ120以降の処理に進む。
ステップ120では、車両が停止状態になったか否かを判定する。例えば、車輪速度センサ71〜74の検出信号に基づいて演算される各車輪速度から推定車体速度を演算しており、この推定車体速度が0であるか否かを判定することにより、車両が停止したか否かを判定している。ここで車両が停止状態になっていなければサービスブレーキ力をEPB3による駐車ブレーキ力に切替える必要がないため、そのまま処理を終了し、車両が停止状態になっていればステップ130以降の処理に進む。
ステップ130では、現在のW/C圧が目標W/C圧を超えているか否かを判定する。現在のW/C圧については、M/C圧センサ76の検出信号から得られるM/C圧に対して第1、第2差圧制御弁16、36で発生させている差圧量を加算することで求めている。目標W/C圧は、停車に必要と想定されるW/C圧、例えば5〜6MPa程度に設定され、ドライバが停車を保持しようとしていると考えられる値に設定されている。この目標W/C圧が圧力ガードの値となり、現在のW/C圧が圧力ガードを超えると、サービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御が行われる。
すなわち、ステップ130で肯定判定されるまでは、ステップ140に進んでブレーキ液圧制御用アクチュエータ50の加圧機能による加圧制御、つまり第1、第2差圧制御弁16、36の差圧量を制御することでM/C圧よりも高いW/C圧を発生させる。そして、ステップ130で肯定判定されると、ステップ150に進んで第1、第2差圧制御弁16、36の差圧量を保持した状態で、ステップ160に進んでモータ60の停止処理を行う。この後、ステップ170に進み、EPB3を作動させることで、所望の駐車ブレーキ力を発生させる。
このように、現在のW/C圧が圧力ガードとして設定された目標W/C圧を超えると、モータ60を停止させつつ、EPB3を作動させて駐車ブレーキ力を発生させるようにしている。つまり、停車を維持するために必要なブレーキ力をサービスブレーキ力ではなく駐車ブレーキ力に切替えて発生させられるようにしている。これにより、モータ60を停止させて第1、第2差圧制御弁16、36の差圧量が保持できなくなったとしても駐車ブレーキ力によって停車に必要なブレーキ力を確保できるため、消費電力低減を図りつつ、停車を維持することが可能となる。
そして、このようにEPB3を作動させて駐車ブレーキ力が発生させられた後は、アクセルがオンされてステップ100で肯定判定されるまでは駐車ブレーキ力が発生させられたままの状態となって停車が維持される。駐車ブレーキ力については、モータ4を作動させて一旦駐車ブレーキ力を発生させてしまえば、モータ4を停止しても駐車ブレーキ力を保持できることから、電力消費が行われない。したがって、EPB3を作動させることに伴って、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50側のモータ60をオフしたことによる消費電力の低減効果を有効に得ることが可能となる。
なお、EPB3が作動させられると、基本的に駐車ブレーキ力のみによって停車を維持できることから、ドライバがブレーキペダル11の踏み込みを解除しても良い。
図3は、上記のようなサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御を行った場合のタイムチャートである。この図に示すように、ブレーキ操作が行われると、ストロークセンサ11aの検出信号に基づいて第1、第2差圧制御弁16、36が制御され、M/C圧よりも高いW/C圧が発生させられる。これによってサービスブレーキ力が発生させられて徐々に車速が低下していき、その後、車速が0になって車両が停止状態になったと判定される。そして、ドライバのブレーキペダル11の踏込みに基づいてW/C圧が上昇し、現在のW/C圧が圧力ガードとなる目標W/C圧を超えると、モータ60が停止されると共にEPB3が作動させられて駐車ブレーキ力が発生させられる。その後、アクセルがオンされると、EPB3による駐車ブレーキ力が解除され、車両の円滑な発進が可能となる。このようにして、消費電力の低減を図りつつ、停車の維持が可能となる。
以上説明したように、本実施形態に掛かる車両用ブレーキ装置1では、車両が停止状態なってからW/C圧が圧力ガードとなる目標W/C圧を超えると、モータ60を停止すると共にEPB3を作動させて駐車ブレーキ力を発生させるようにしている。これにより、消費電力の低減を図りつつ、停車の維持が可能となる。したがって、加圧助勢機構を備えていない車両用ブレーキ装置1において、停車時にブレーキ力を保持する際の消費電力の低減を図ることが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してドライバへのインフォメーション処理を行うようにしたものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第1実施形態で説明したように、停車しているときに発生させられているW/C圧が圧力ガードとなる目標W/C圧を超えると駐車ブレーキ力によって停車が維持される。このため、ドライバがブレーキペダル11を緩めてW/C圧が低下したとしても車両が発進してしまうことは無い。したがって、本実施形態では、駐車ブレーキ力によって停車が維持できるようになったことをドライバに対して報知するインフォメーション処理を行うようにする。
図4は、本実施形態にかかるサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御のフローチャートであるが、本図に示す基本的な処理は第1実施形態と同様であり、インフォメーション処理が第1実施形態に対して異なっている。
まず、ステップ200〜270では、第1実施形態で説明した図2のステップ100〜170と同様の処理を実行する。そして、ステップ270においてEPB3を作動させたのち、ステップ280においてEPB3の作動が完了したか否かを判定する。
具体的には、EPB−ECU80では、モータ4の回転を制御することによってロック制御をリリース制御を行っており、EPB3を作動させて駐車ブレーキ力を発生させる際にはロック制御を実行している。ロック制御では、例えばモータ4に供給する電流の値であるモータ電流値がブレーキパッドをブレーキディスクに押し当てる押圧力に対応した値となることから、モータ電流値が所定値に至ると、所望の駐車ブレーキ力が発生させられた状態になったと判定される。このタイミングをEPB3の作動の完了タイミングとして、EPB−ECU80からブレーキECU70に伝えることによって、ブレーキECU70でEPB3の作動の完了を判定している。
そして、ステップ280で肯定判定されるまでの間はステップ270の処理が繰り返され、肯定判定されると、駐車ブレーキ力が発生させられたことからステップ290に進み、インフォメーション処理としてEPB作動通知を行う。例えば、瞬間的にモータ60を再駆動すると共に第1、第2差圧制御弁16、36の差圧量を変化させる。これにより、M/C圧とW/C圧との差圧量が変化する分、第1、第2差圧制御弁16、36よりもM/C13側とW/C14、15、34、35側との間のブレーキ液が流動し、M/C圧が変化させられる。このM/C圧の変化がブレーキペダル11の振動となって、ブレーキペダル11を踏み込んでいるドライバに伝わる。したがって、ドライバに対して、「駐車ブレーキ力が発生させられたためブレーキペダル11の踏み込みを緩めても良い」ということのインフォメーションが行われる。このようにして、本実施形態にかかるサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御が終了する。
図5は、上記のようなサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御を行った場合のタイムチャートである。この図に示すEPB3によって駐車ブレーキ力が発生させられるまでの作動は第1実施形態と同様である。そして、EPB3を作動させて駐車ブレーキ力が発生させられると、その後の所定タイミングにおいてモータ駆動を行うと共に第1、第2差圧制御弁16、36の差圧量を変化させている。これにより、M/C圧およびW/C圧が変化し、ブレーキペダル11のストロークが変化する。したがって、ドライバに対して駐車ブレーキ力が発生させられたことを報知できる。
以上説明したように、EPB3によって駐車ブレーキ力を発生させたときにドライバに対してその旨を報知するインフォメーション処理を行うことができる。これにより、ドライバに対してブレーキペダル11を緩めても良いタイミングを伝えることが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して路面勾配を加味して停車が維持できるようにするものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第1実施形態で説明したように、EPB3を作動させて駐車ブレーキ力を発生させることで停車を維持することが可能となるが、路面勾配に応じて必要になるブレーキ力が変化する。したがって、本実施形態では、車両が停止している路面の路面勾配を加味して圧力ガードとなる目標W/C圧を可変にすることで、路面勾配が変化しても的確に停車を維持できるようにする。
図6は、本実施形態にかかるサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御のフローチャートであるが、本図に示す基本的な処理は第1実施形態と同様であり、路面勾配に基づく目標W/C圧の設定処理が第1実施形態に対して異なっている。
まず、ステップ300〜320では、第1実施形態で説明した図2のステップ100〜120と同様の処理を実行する。そして、ステップ325において、路面勾配に基づく目標W/C圧の設定処理として、坂路演算および目標W/C圧の算出を行う。具体的には、坂路演算としてGセンサ75の検出信号から周知の手法によって路面勾配を演算し、その演算した路面勾配に基づいて停車の維持に必要とされる目標W/C圧を設定する。路面勾配と停車の維持に必要な目標W/C圧との関係については、予め実験などによって求めておくことができるため、その関係を演算式もしくはマップなどとして記憶しておき、その記憶内容に基づいて、演算された路面勾配と対応する目標W/C圧を設定する。そして、ステップ330において、図2のステップ130と同様に現在のW/C圧が圧力ガードとなる目標W/C圧を超えたか否かを判定する際に、ステップ325で設定された目標W/C圧を用いる。その後は、ステップ340〜370において、図2のステップ140〜170と同様の処理を実行する。このようにして、本実施形態にかかるサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御が終了する。
以上説明したように、サービスブレーキ力から駐車ブレーキ力に切替えるときの圧力ガードとなる目標W/C圧を路面勾配に応じて変更するようにしている。これにより、路面勾配に応じて停車を維持するのに必要な駐車ブレーキ力を発生させることが可能となり、ドライバがブレーキペダル11の踏み込みを解除しても、車両が坂路をずり下がってしまうことを防止することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して更に消費電力の低減を図れるようにするものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
第1実施形態で説明したように、EPB3を作動させて駐車ブレーキ力を発生させる際にブレーキ液圧制御用アクチュエータ50のモータ60を停止させることで消費電力の低減を図っている。これに対して、本実施形態では、第1、第2差圧制御弁16、36についても電流供給を停止してW/C圧を減圧することで、更なる消費電力の低減を図る。
図7は、本実施形態にかかるサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御のフローチャートであるが、本図に示す基本的な処理は第1実施形態と同様であり、第1、第2差圧制御弁16、36への電流供給停止によるW/C圧の減圧処理が第1実施形態に対して異なっている。
まず、ステップ400〜470では、第1実施形態で説明した図2のステップ100〜170と同様の処理を実行する。そして、ステップ470においてEPB3を作動させたのち、ステップ480においてEPB3の作動が完了したか否かを判定する。このときの判定は、第2実施形態で説明したステップ280と同様の手法によって行われる。
続いて、ステップ490に進み、W/C圧の減圧処理として、第1、第2差圧制御弁16、36への電流供給停止することでW/C圧を減圧する。これにより、W/C圧がM/C圧まで低下し、ブレーキペダル11の操作に応じて発生させられているM/C圧と同圧のW/C圧が発生させられる状態となる。したがって、ドライバがブレーキペダル11の踏み込みを解除してM/C圧が0まで低下した場合には、W/C圧もM/C圧と同様に低下する。このようにして、本実施形態にかかるサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御が終了する。
図8は、上記のようなサービスブレーキ力から駐車ブレーキ力への切替制御を行った場合のタイムチャートである。この図に示すEPB3によって駐車ブレーキ力が発生させられるまでの作動は第1実施形態と同様である。そして、EPB3を作動させて駐車ブレーキ力が発生させられると、その後に第1、第2差圧制御弁16、36への電流供給が停止されてW/C圧が減圧させられる。これにより、W/C圧がM/C圧まで低下する。そして、ドライバがブレーキペダル11の踏み込みを解除してM/C圧が0まで低下すると、W/C圧もM/C圧と同様に低下する。
以上説明したように、EPB3によって駐車ブレーキ力を発生させたときに、第1、第2差圧制御弁16、36への電力供給を停止してW/C圧を減圧するようにしている。これにより、更に消費電力の低減を図ることが可能となる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、第2〜第4実施形態では、それぞれ、第1実施形態に対してインフォメーション処理を追加する場合、第1実施形態に対して路面勾配を加味する場合、第1実施形態に対して第1、第2差圧制御弁16、36への電流供給を停止する場合について説明した。これらの組み合わせは任意であり、例えば、第2実施形態のインフォメーション処理を実行しつつ、第3実施形態の路面勾配を加味する場合や第4実施形態の第1、第2差圧制御弁16、36への電流供給を停止する場合を組み合わせることもできる。また、第3実施形態の路面勾配を加味しつつ、第4実施形態の第1、第2差圧制御弁16、36への電流供給を停止する場合を組み合わせることもできる。
また、上記実施形態では、本発明が適用される車両用ブレーキ装置の構成の一例を示したが、ブレーキ液圧制御用アクチュエータ50が備えられていて、それの加圧機能に基づいてM/C圧よりも高いW/C圧を発生させられる構成であれば、他の構成でも良い。
また、上記実施形態では、ブレーキ操作部材としてブレーキペダル11を例に挙げたが、ブレーキレバーなどであっても良い。その場合、ブレーキ操作部材の操作量として、レバーのストロークが用いられることになる。また、ブレーキ操作部材の操作量を示すものとしてブレーキペダル11のストロークを例に挙げたが、踏力センサで検出される踏力やM/C圧センサで検出されるM/C圧を用いても良い。
さらに、上記第2実施形態では、インフォメーション処理として、ブレーキペダル11に作用するM/C圧を変化させることで、ドライバに対して駐車ブレーキ力が発生させられたことを報知するようにした。しかしながら、これも一例を示したに過ぎず、他の報知方法、例えばディスプレイ表示や音声などによってドライバに駐車ブレーキ力が発生させられたことを報知しても良い。
1…車両用ブレーキ装置、2…サービスブレーキ、3…EPB、11…ブレーキペダル、13…M/C、14、15、34、35…W/C、16、36…第1、第2差圧制御弁、19、39…ポンプ、50…ブレーキ液圧制御用アクチュエータ、60…モータ、70…ブレーキECU、80…EPB−ECU

Claims (4)

  1. ドライバによって操作されるブレーキ操作部材(11)と、
    前記ブレーキ操作部材の操作量を検出する操作量検出手段(11a)と、
    前記ブレーキ操作部材の操作量に応じたマスタシリンダ圧を発生させるマスタシリンダ(13)と、
    前記マスタシリンダ圧に基づいてブレーキ力を発生させるホイールシリンダ(14、15、34、35)と、
    前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを接続する主管路(A、E)と、前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダの間の差圧を制御する差圧制御弁(16、36)と、前記マスタシリンダよりブレーキ液を吸入して前記主管路における前記差圧制御弁よりも前記ホイールシリンダ側に吐出するポンプ(19、39)と、前記ポンプを駆動する第1モータ(60)と、を有し、前記ホイールシリンダに加えられるホイールシリンダ圧を制御するブレーキ液圧制御用アクチュエータ(50)と、を有してなるサービスブレーキ(2)と、
    第2モータ(4)を駆動することによって駐車ブレーキ力を発生させる電動駐車ブレーキ(3)と、
    前記ブレーキ操作部材の操作量に対応して発生させるべきホイールシリンダ圧を演算すると共に、該ホイールシリンダ圧となるように前記ブレーキ液圧制御用アクチュエータを制御し、前記差圧制御弁にて発生させる差圧を調整すると共に前記第1モータを駆動して前記ポンプによるブレーキ液の吸入吐出動作を行わせることで、前記ホイールシリンダ圧として前記マスタシリンダ圧よりも大きな圧力を発生させるブレーキ制御を実行する制御手段(70)と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記ブレーキ制御によって車両が停止させられ、かつ、前記ホイールシリンダ圧が停車の維持に必要とされる以上の圧力として設定された目標ホイールシリンダ圧を超えると、前記第1モータを停止させる第1モータ停止手段(S160、S260、S360、S460)と、
    前記第1モータ停止手段が前記第1モータを停止させた後に、前記電動駐車ブレーキによる駐車ブレーキ力を発生させる駐車ブレーキ力発生手段(S170、S270、S370、S470)と、を有していることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 前記制御手段は、前記車両が停止させられて前記駐車ブレーキ力が発生させられると、ドライバに対して前記駐車ブレーキ力が発生させられたことを報知する手段(S290)を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。
  3. 前記制御手段は、前記車両が停止している路面における路面勾配を演算し、前記目標ホイールシリンダ圧として前記路面勾配に対応する値を設定する手段(S325)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用ブレーキ装置。
  4. 前記制御手段は、前記車両が停止させられて前記駐車ブレーキ力が発生させられると、前記差圧制御弁への電流供給を停止する手段(S490)を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ装置。
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