JP6354234B2 - ムーブメント、および時計 - Google Patents

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Description

本発明は、時計用のムーブメント、および時計に関する。
従来、リューズの回転を検出するための回転スイッチ機構を備えた時計が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の時計では、巻真と一体で回転するスイッチ車と、スイッチ車のカム形状によって先端部が押されることで回転するスイッチレバー(先端部がスイッチ接点ばね体を構成)とが備えられ、リューズの回転に伴ってスイッチレバーが移動して、回路基板に設けられた修正検出パターンと接触して導通する。そして、この導通状態を検出することで、リューズの回転を検出している。
そして、特許文献1の時計では、リューズが時計ケースに向かって押し込まれた通常の位置(0段位置)にあるときは、リューズを回転させることでスイッチレバーが移動して修正検出パターンと接触しても入力は行われないように設定されている。
特開2005−300377号公報
しかしながら、前記時計では、リューズの位置によらず常にスイッチ接点ばね体がスイッチ車と噛み合っているため、リューズが0段位置にある場合でも、リューズを回転させると、利用者は抵抗感を感じる。
このため、利用者は、リューズを0段位置で回転させたとき、何ら入力が行われていないにも関わらず、抵抗感を感じることで入力が行われていると誤解する可能性がある。また、利用者は、入力が行われない0段位置において抵抗感を感じると、抵抗感に基づいて入力が行われているか否かを判断できなくなるおそれがあり、入力が行われる0段位置以外の位置(1段位置、2段位置)においてリューズを回転させて抵抗感を感じても、入力が行われていることを直感的に判断できない。このため、使い勝手がよくない。
本発明の目的は、使い易さを向上できるムーブメント、および時計を提供することにある。
本発明のムーブメントは、少なくとも0段位置および1段位置で回転する巻真と、前記巻真と係合して前記巻真と一体で回転するスイッチ車と、前記巻真が前記1段位置にあるとき、前記スイッチ車の回転に応じて前記スイッチ車と接触し、かつ、前記巻真が前記0段位置にあるとき、前記スイッチ車が回転しても前記スイッチ車と接触しないスイッチ接点ばね体と、を備えることを特徴とする。
ここで、0段位置は、リューズがムーブメントに向かって押し込まれた通常の位置であり、1段位置は、リューズが0段位置から1段引かれた位置である。
本発明によれば、リューズが0段位置にあるとき、スイッチ車が回転してもスイッチ接点ばね体はスイッチ車と接触しない。
このため、リューズが0段位置にあるとき、利用者は、リューズを回転させても抵抗感を感じることがないため、入力が行われていないことを直感的に把握できる。また、抵抗感に基づいて入力が行われているか否かを判断できるため、リューズが1段位置にあるとき、利用者は、リューズを回転させて抵抗感を感じることで、入力が行われていることを直感的に把握できる。これにより、使い易さを向上できる。
本発明のムーブメントにおいて、前記巻真に係合し、かつ、前記巻真の移動に伴って移動するオシドリと、前記オシドリに係合し、前記オシドリの移動に伴って移動するカンヌキと、を備え、前記スイッチ車は、前記巻真の軸方向に移動可能に設けられ、前記カンヌキの移動に伴って、前記スイッチ接点ばね体と接触する位置および接触しない位置のいずれかに移動することが好ましい。
本発明によれば、スイッチ車は巻真に対してオシドリおよびカンヌキによって機械的に連動して移動するため、スイッチ車を巻真の位置(0段位置、1段位置)に対応した位置に確実に移動させることができる。これにより、巻真が1段位置にあるとき、スイッチ車の回転に応じてスイッチ車とスイッチ接点ばね体とが接触し、かつ、巻真が0段位置にあるとき、スイッチ車が回転してもスイッチ車とスイッチ接点ばね体とが接触しないように、確実に設定できる。
本発明のムーブメントにおいて、前記オシドリは、突出部を備え、前記カンヌキは、前記突出部によって位置決めされていることが好ましい。
本発明によれば、巻真と直接連動するオシドリに設けられた突出部によってカンヌキを位置決めできるため、カンヌキを巻真の位置に対応した位置に確実に配置できる。この結果、スイッチ車を巻真の位置に対応した位置により確実に配置できる。
本発明のムーブメントにおいて、前記カンヌキは、前記スイッチ車を前記スイッチ接点ばね体に近づける方向である第1方向と、前記スイッチ車を前記スイッチ接点ばね体と離間させる方向である第2方向とに移動可能に設けられ、前記突出部は、前記カンヌキが前記第1方向に移動することは規制し、前記第2方向に移動することは許容する位置に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、カンヌキが第1方向に移動した際、スイッチ車の歯がスイッチ接点ばね体と衝突し、スイッチ車とスイッチ接点ばね体とが噛み合わなかった場合、カンヌキは、第2方向に逃げることができる。これにより、リューズの操作によってムーブメントが壊れることを防止できる。
本発明のムーブメントにおいて、前記オシドリを押さえるオシドリ押さえを備え、前記オシドリ押さえは、前記スイッチ車が接触して移動した前記スイッチ接点ばね体の位置を、元の位置に戻す戻しばね部を備えることが好ましい。
本発明によれば、スイッチ接点ばね体の位置を元の位置に戻す戻しばねを、オシドリ押さえとは別の部材で構成する場合と比べて、部品点数を減らすことができ、ムーブメントのコストを低減できる。
本発明のムーブメントにおいて、前記巻真の位置を検出するためのスイッチレバーを備え、前記巻真は、前記0段位置および前記1段位置に加えて2段位置で回転し、前記スイッチ接点ばね体は、前記巻真が前記2段位置にあるとき、前記スイッチ車の回転に応じて前記スイッチ車と接触することが好ましい。
本発明によれば、リューズおよび巻真が1段位置および2段位置にあることを、スイッチレバーを用いて検出できる。また、リューズおよび巻真が1段位置および2段位置にあるときに、スイッチ車を回転させてスイッチ接点ばね体に接触させることができる。このため、リューズが2段位置にあるときは、1段位置での入力とは別の種類の命令を入力できるため、例えば、リューズが1段位置にあるときのみ入力できる場合と比べて、入力できる命令の種類を増やすことができる。これにより、リューズを操作することで実現できる機能を増やすことができる。
本発明の時計は、上記ムーブメントを備えることを特徴とする。
本発明によれば、上記ムーブメントと同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る時計を示す正面図である。 前記時計を示す断面図である。 前記実施形態におけるムーブメントを示す部分平面図である。 前記実施形態における巻真が0段位置のときの回転スイッチ機構を示す平面図である。 巻真が0段位置のときの前記ムーブメントを示す部分断面図である。 巻真が1段位置のときの前記回転スイッチ機構を示す平面図である。 巻真が1段位置のときの前記ムーブメントを示す部分断面図である。 巻真が1段位置および2段位置にあるときの前記ムーブメントを示す部分断面図である。 巻真が2段位置のときの前記回転スイッチ機構を示す平面図である。 巻真が2段位置のときの前記ムーブメントを示す部分断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[時計の構成]
図1は、時計1を示す正面図である。図2は、時計1の概略を示す断面図である。
図1、図2に示すように、時計1は、使用者の手首に装着される腕時計であり、円筒状のケース11に、ベゼル12が嵌合されて構成された外装ケース10を備えている。このベゼル12の内周側に、リング状のダイヤルリング13を介して、円盤状の文字板14が時刻表示部分として配置されている。外装ケース10の二つの開口のうち、表面側の開口は、ベゼル12を介してカバーガラス61で塞がれており、裏面側の開口は裏蓋62で塞がれている。
また、時計1は、外装ケース10内に収容されたムーブメント40、秒針21、分針22、時針23を備えている。また、時計1は、クロノグラフ機能を有し、1/5秒クロノグラフ針24、分クロノグラフ針25、時クロノグラフ針26を備えている。なお、時クロノグラフ針26は、時計1の動作モード等の各種情報を表示するモード針としても機能する。
各指針21〜26は、ムーブメント40に取り付けられ、ムーブメント40により駆動される。各指針21〜26は、文字板14の表面側に配置され、ムーブメント40は、文字板14の裏面側に配置されている。
また、図1に示すように、文字板14には、カレンダー小窓15が設けられており、カレンダー小窓15からムーブメント40の一部である日車42の数字が視認可能となっている。この数字は、年月日の「日」を表す。
また、ダイヤルリング13には、協定世界時(UTC)との時差を表す時差情報16が数字で表記されている。
また、ベゼル12には、ダイヤルリング13に表記されている時差情報16の時差に対応した標準時を使用しているタイムゾーンの代表都市名を表す都市情報17が、時差情報16に併記されている。ここで、時差情報16と都市情報17との表記をタイムゾーン表示18という。
外装ケース10の側面には、文字板14の中心より、8時方向の位置にAボタン31と、10時方向の位置にBボタン32と、2時方向の位置にCボタン33と、4時方向の位置にDボタン34と、3時方向の位置にリューズ35とが、設けられている。これらのAボタン31、Bボタン32、Cボタン33、Dボタン34およびリューズ35が操作されることにより、操作に応じた入力を行うことができる。
リューズ35は、ムーブメント40に向かって押し込まれた通常の位置(0段位置)から2段階引くことができる。1段引いた位置を1段位置といい、2段引いた位置を2段位置という。
図2に示すように、ムーブメント40は、前述した日車42に加えて、地板50と、各指針21〜26、日車42を駆動する駆動機構47と、回路基板43と、回路押さえ45を備えている。
また、図2では図示していないが、その他に、ムーブメント40は、後述する回転スイッチ機構41と、耐磁板44(図4参照)と、筒車押さえ46(図4参照)等を備えている。
[回転スイッチ機構]
図3は、時計1のムーブメント40を裏蓋62側から見た部分平面図である。図4は、ムーブメント40の回転スイッチ機構41を裏蓋62側から見た平面図である。図5は、ムーブメント40を、巻真51の軸方向と直交する方向から見た部分断面図である。なお、図3〜図5は、巻真51が0段位置にある場合を示している。
図3に示すように、ムーブメント40は、地板50に支持されリューズ35に係合された巻真51を含む回転スイッチ機構41を備えている。
図3、図4に示すように、回転スイッチ機構41は、巻真51、オシドリ52、スイッチレバー53、クリックばね54、カンヌキ55、スイッチ車56、スイッチ接点ばね体57、スイッチ接点ばね58、オシドリ押さえ59を備えている。
オシドリ52、カンヌキ55、オシドリ押さえ59は、地板50側から、この順番で配置されている。また、スイッチレバー53は、オシドリ52とオシドリ押さえ59との間に配置され、クリックばね54は、オシドリ52と同じ層に配置されている。スイッチ接点ばね体57、スイッチ接点ばね58は、地板50とオシドリ押さえ59との間に配置され、地板50側からこの順番で配置されている。
巻真51は、リューズ35と係合されており、リューズ35を引くことで軸方向に移動する。すなわち、巻真51は、通常は0段位置にあり、リューズ35を引くことで、1段位置、または、2段位置に移動する。
また、図4、図5に示すように、巻真51には、オシドリ52と係合する係合溝511が設けられている。
図4に示すように、オシドリ52は、軸501を中心に回動自在に軸支されている。オシドリ52の端部521は、巻真51の係合溝511と係合する。これにより、オシドリ52は、巻真51に連動し、軸501を中心に回転する。
また、オシドリ52の他の端部522は、クリックばね54に設けられた係合溝と係合する。
また、オシドリ52には、カンヌキ55を位置決めする突出部(ダボ)523が設けられている。
スイッチレバー53は、オシドリ52に固定されている。これにより、スイッチレバー53は、オシドリ52と一体で、軸501を中心に回転する。
スイッチレバー53の先端部531は、回路基板43(図5参照)の裏面に設けられた電極層431(図5参照)と接触する。電極層431は、異なる位置に設けられた3つの電極を備え、巻真51が、0段位置、1段位置、2段位置にあるとき、スイッチレバー53の先端部531は、それぞれ異なる電極に接触して導通する。このため、先端部531がどの電極と接触しているかを検出することで、巻真51の位置、すなわち、リューズ35の位置が、0段位置、1段位置、2段位置のいずれであるかを検出できる。
クリックばね54は、軸506に軸支されている。クリックばね54には、オシドリ52の端部522と係合する3つの係合溝543,544,545が設けられている。巻真51が0段位置にある場合、端部522は、係合溝543に係合している。
また、クリックばね54のばね部542は、地板50に設けられた突起部502を押圧するように取り付けられており、これにより、端部541は、オシドリ52の端部522を押す方向に付勢されている。
クリックばね54は、オシドリ52の端部522を、係合溝543〜545のいずれかと係合させることで、リューズ35の押込み時および引き出し時に、オシドリ52の位置を規制し、巻真51の位置、すなわち、リューズ35の位置を、0段位置、1段位置、2段位置に規制するとともに、利用者にクリック感を与えている。
カンヌキ55は、軸503に軸支されている。カンヌキ55のばね部553は、地板50に設けられた突起部504を押圧するように取り付けられており、これにより、カンヌキ55は、端部551が時計中心方向に向かうように付勢されている。ここで、カンヌキ55は、撓むことで、端部551が時計中心方向に向かう方向と、端部551が時計外縁方向に向かう方向とに移動可能に設けられている。すなわち、カンヌキ55は、スイッチ車56をスイッチ接点ばね体57に近づける方向である第1方向と、スイッチ車56をスイッチ接点ばね体57と離間させる方向である第2方向とに移動可能に設けられている。
また、カンヌキ55における時計中心側の側面には、オシドリ52に設けられた突出部523と当接する側面部552が設けられている。側面部552に突出部523が当接することで、カンヌキ55の位置は規制される。すなわち、カンヌキ55の位置は、突出部523によって決められている。つまり、突出部523は、カンヌキ55が時計中心方向に移動することは規制し、時計外縁方向に移動することは許容する位置に配置されている。すなわち、突出部523は、カンヌキ55が第1方向に移動することは規制し、第2方向に移動することは許容する位置に配置されている。
また、カンヌキ55の端部551は、巻真51に取り付けられたスイッチ車56の係合溝561と係合する。
図4、図5に示すように、スイッチ車56は、歯車562と、カンヌキ55の端部551と係合する係合溝561とを備えている。スイッチ車56には、回転中心を通る孔が設けられており、この孔に巻真51が挿通している。
巻真51の断面形状が矩形であるため、スイッチ車56は、巻真51に対して、巻真51の軸方向に移動自在であり、かつ、回転できないように取り付けられている。
すなわち、スイッチ車56は、カンヌキ55に連動して、巻真51の軸方向に沿って移動し、かつ、巻真51と係合して巻真51と一体で回転する。
スイッチ接点ばね体57は、裏蓋62側から見た平面視において巻真51と重なる位置に配置された軸505に回動自在に軸支されている。これにより、スイッチ接点ばね体57は、軸505を中心にして回転する。また、スイッチ接点ばね体57には、突出部572が設けられている。
スイッチ接点ばね体57が基準位置にあるとき、スイッチ接点ばね体57の接触部571は、前記平面視において巻真51と重なる位置に配置されている。
また、巻真51が0段位置にあるとき、接触部571は、スイッチ車56の歯車562とは、巻真51の軸方向に離間して配置されている。すなわち、接触部571は、歯車562と噛み合っていない。このため、巻真51と一体でスイッチ車56が回転しても、歯車562が接触部571と接触することはない。
スイッチ接点ばね58は、スイッチ接点ばね体57に固定されている。これにより、スイッチ接点ばね58は、スイッチ接点ばね体57と一体で、軸505を中心に回転する。
また、スイッチ接点ばね58の先端部581は、回路基板43に設けられた孔432に挿通されている。
図4に示すように、オシドリ押さえ59は、軸503,506,507によって位置決めされており、軸506にネジで固定されている。そして、オシドリ押さえ59は、オシドリ52、スイッチレバー53、クリックばね54、カンヌキ55を、地板50に向かって押さえ、これらの部品の地板50からの脱落を防止している。
また、オシドリ押さえ59は、戻しばね部591と、スイッチ接点ばね押さえ部592とを備えている。
戻しばね部591の先端部591Aは、屈曲した側面を備え、スイッチ接点ばね体57が基準位置にあるとき、当該側面の屈曲点が、スイッチ接点ばね体57の突出部572に当接している。そして、スイッチ車56の歯車562によってスイッチ接点ばね体57が回転すると、突出部572が先端部591Aの屈曲点から側面に沿って移動し、当該側面を時計中心方向に押す。これにより、戻しばね部591が撓み、突出部572は、戻しばね部591により元の位置に戻る方向に付勢される。そして、スイッチ車56とスイッチ接点ばね体57との接触が解消されたとき、戻しばね部591によってスイッチ接点ばね体57は元の位置に戻る。
スイッチ接点ばね押さえ部592は、円弧状に湾曲した先端部592Aを備え、先端部592Aによりスイッチ接点ばね体57、スイッチ接点ばね58を、地板50に向かって押さえている。これにより、スイッチ接点ばね体57およびスイッチ接点ばね58が、軸505を中心にして回転する際、回転平面に対して傾くことを防止している。
なお、上述した軸501,503,506,507は、裏蓋62側から見た平面視において、巻真51に対して、すべて同じ側に配置されている。
[1段位置に引き出した際の動作]
次に、巻真51が0段位置から1段位置に引かれた際の動作について説明する。
図6は、巻真51が1段位置にあるときの回転スイッチ機構41を裏蓋62側から見た平面図である。図7は、巻真51が1段位置にあるときのムーブメント40を、巻真51の軸方向と直交する方向から見た部分断面図である。
図6に示すように、巻真51が0段位置から1段位置に引かれると、オシドリ52は巻真51に連動して、軸501を中心に裏蓋62側から見て反時計回りに回転し、オシドリ52の端部522は、クリックばね54の係合溝544と係合する。
また、オシドリ52が回転することで、突出部523の位置が移動し、これに伴い、カンヌキ55の端部551は、時計中心方向に移動する。さらに、これに伴い、図6、図7に示すように、スイッチ車56は、カンヌキ55の端部551に押されて時計中心方向(スイッチ接点ばね体57に近づく方向)に移動し、歯車562が、スイッチ接点ばね体57の接触部571と噛み合う。これにより、巻真51と一体で歯車562が回転すると、歯車562は、接触部571と接触する。
図8は、ムーブメント40を巻真51の軸方向から見た部分断面図である。
図8に示すように、スイッチ接点ばね58の先端部581は、前述したように、回路基板43に設けられた孔432に挿通している。
スイッチ車56が回転すると、歯車562にスイッチ接点ばね体57の接触部571が接触して押され、スイッチ接点ばね体57およびスイッチ接点ばね58は移動する。このとき、スイッチ接点ばね58の先端部581は、歯車562の回転方向に応じて、回路基板43における孔432の一方の内側面に形成された電極433、および、他の一方の内側面に形成された電極434のいずれかと接触する。具体的には、歯車562が図中時計回りに回転すると、スイッチ接点ばね58の先端部581は、図中右方向に移動して電極433と接触し、歯車562が図中反時計回りに回転すると、先端部581は、図中左方向に移動して電極434と接触する。これにより、スイッチ接点ばね58がどちらの電極と接触したかを検出することで、巻真51の回転方向、すなわち、リューズ35の回転方向を検出できる。
本実施形態では、リューズ35が1段位置にあるとき、リューズ35を回転させると、タイムゾーンの設定を修正できる。すなわち、1段位置にあるリューズ35を回転させると指針24が移動する。指針24が指示するタイムゾーン表示18に対応して、時計1が記憶しているタイムゾーンが修正される。
[2段位置に引き出した際の動作]
次に、巻真51が1段位置から2段位置に引かれた際の動作について説明する。
図9は、巻真51が2段位置にあるときの回転スイッチ機構41を裏蓋62側から見た平面図である。図10は、巻真51が2段位置にあるときのムーブメント40を、巻真51の軸方向と直交する方向から見た部分断面図である。
巻真51が1段位置から2段位置に引かれると、図9に示すように、オシドリ52は巻真51に連動し、軸501を中心に裏蓋62側から見て反時計回りに回転し、オシドリ52の端部522は、クリックばね54の係合溝545と係合する。
このとき、オシドリ52が回転することで、突出部523の位置が移動するが、カンヌキ55の側面部552の形状との関係で、カンヌキ55はほとんど移動しない。すなわち、スイッチ車56は、巻真51が1段位置にあるときと、ほぼ同じ場所に位置している。このため、巻真51と一体で歯車562が回転すると、歯車562は、スイッチ接点ばね体57の接触部571と接触する。
リューズ35が2段位置にあるとき、ボタンを操作し、リューズ35を回転させることで、各指針21〜26や、日車42の基準位置合わせを行うことができる。また、リューズ35が2段位置にあるとき、所定のボタンを操作することで、システムリセットを行うことができる。
[0段位置に押し込んだ際の動作]
なお、2段位置や1段位置にあるリューズ35および巻真51を、ムーブメント40の方向に押し込んで0段位置に戻すと、オシドリ52は裏蓋62側から見て時計回りに回転し、図4に示すように、オシドリ52の端部522は、クリックばね54の係合溝543と係合する。これに伴い、オシドリ52の突出部523が移動し、この突出部523に当接しているカンヌキ55も移動する。このため、カンヌキ55の端部551およびスイッチ車56が時計外縁方向(スイッチ接点ばね体57と離間する方向)に移動する。これにより、リューズ35を回転しても、スイッチ車56はスイッチ接点ばね体57に接触しなくなり、入力も行われない。
[実施形態の作用効果]
リューズ35が0段位置にあるとき、スイッチ車56が回転してもスイッチ接点ばね体57はスイッチ車56と接触しないため、利用者は、リューズ35を回転させても抵抗感を感じることがないため、入力が行われていないことを直感的に把握できる。また、リューズ35が1段位置および2段位置にあるとき、利用者は、リューズ35を回転させて抵抗感を感じることで、入力が行われていることを直感的に把握できる。これにより、使い易さを向上できる。
また、リューズ35を0段位置で回転させても、スイッチ車56はスイッチ接点ばね体57と接触しないため、スイッチ接点ばね58やオシドリ押さえ59の戻しばね部591等の部品が撓むことがない。このため、当該部品の劣化を抑制できる。
リューズ35が0段位置にあるとき、リューズ35を回転させても、スイッチ接点ばね58は、回路基板43の電極433,434と接触しないため、入力が行われない状態で、検出電流が流れて消費電流が増加することを抑制できる。
スイッチ車56は巻真51に対してオシドリ52およびカンヌキ55によって機械的に連動して移動するため、スイッチ車56を巻真51の位置(0段位置、1段位置、2段位置)に対応した位置に確実に移動させることができる。これにより、巻真51が1段位置および2段位置にあるとき、スイッチ車56を、回転させることでスイッチ接点ばね体57と接触する位置に確実に移動させることができ、巻真51が0段位置にあるとき、スイッチ車56を、回転させてもスイッチ接点ばね体57と接触しない位置に確実に移動させることができる。
巻真51と直接連動するオシドリ52に設けられた突出部523によってカンヌキ55を位置決めしているため、カンヌキ55を巻真51の位置に対応した位置により確実に配置できる。
カンヌキ55の端部551が時計中心方向に移動した際、スイッチ車56の歯車562の歯がスイッチ接点ばね体57の接触部571と衝突し、スイッチ車56とスイッチ接点ばね体57とが噛み合わなかった場合、カンヌキ55の端部551は、時計外縁方向に逃げることができるため、リューズ35を引き出す操作によってムーブメント40が壊れることを防止できる。また、この場合、リューズ35を回転させて歯車562の歯の位置をずらすことで、スイッチ車56とスイッチ接点ばね体57とを噛み合わせることができる。
オシドリ押さえ59が、戻しばね部591を備えるため、スイッチ接点ばね体57の位置を元の位置に戻す戻しばねを、オシドリ押さえ59とは別の部材で構成する場合と比べて、部品点数を減らすことができ、ムーブメント40のコストを低減できる。
また、オシドリ押さえ59が、スイッチ接点ばね押さえ部592を備えるため、オシドリ押さえ59によって、前述したように、スイッチ接点ばね体57およびスイッチ接点ばね58の傾きを防止できる。
リューズ35および巻真51が1段位置および2段位置にあることを、スイッチレバー53を用いて検出でき、また、リューズ35および巻真51が1段位置および2段位置にあるときに、スイッチ車56を回転させてスイッチ接点ばね体57に接触させることができる。このため、リューズが2段位置にあるときは、1段位置での入力とは別の種類の命令を入力できるため、例えば、リューズ35が1段位置にあるときのみ入力できる場合と比べて、入力できる命令の種類を増やすことができ、リューズ35を操作することで実現できる機能を増やすことができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記各実施形態の構成に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、前記実施形態では、巻真51に連動するオシドリ52やカンヌキ55を用いてスイッチ車56を移動させることで、スイッチ車56とスイッチ接点ばね体57との噛み合いを制御しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、スイッチレバー53を用いて巻真51の位置を電気的に検出し、この検出結果に基づいて、例えば、圧電モーター等を用いてスイッチ車56を移動させ、前記噛み合いを制御してもよい。
前記実施形態では、リューズ35は1段位置および2段位置に引き出せるが、1段位置にのみ引き出せる構成であってもよい。この場合、0段位置と1段位置とは、入力があるかないかで判定できるため、巻真51の位置を検出するためのスイッチレバー53はなくてもよい。
前記実施形態では、巻真51が、0段位置から1段位置に移動すると、カンヌキ55の端部551は時計中心方向に移動するが、本発明はこれに限定されない。例えば、時計外縁方向に移動する構成としてもよい。この場合、例えば、スイッチ車56は、巻真51が0段位置から1段位置に移動したとき、時計外縁方向に移動し、スイッチ接点ばね体57は、スイッチ車56に対して、時計外縁方向に配置される。また、オシドリ52に設けられた突出部523は、カンヌキ55に対して、時計外縁方向に配置される。このような構成とすることで、巻真51を0段位置から1段位置に移動させた際に、スイッチ車56とスイッチ接点ばね体57とが噛み合わなかった場合、カンヌキ55の端部551は、時計中心方向に逃げることができる。
前記実施形態では、時計1は、クロノグラフ機能を備えていたが、クロノグラフ機能に替えて、または、追加して、小時計を備えていてもよい。小時計は、基本時計とは異なる時刻を表示でき、例えば、外国に旅行しているとき、基本時計で旅行先の時刻を表示させ、小時計で日本の時刻を表示させることができる。
この場合、リューズ35が1段位置にあるとき、リューズ35を回転させることで、小時計の表示時刻を修正できる。
1…時計、35…リューズ、40…ムーブメント、41…回転スイッチ機構、43…回路基板、51…巻真、511,543〜545、561…係合溝、52…オシドリ、523,572…突出部、53…スイッチレバー、54…クリックばね、55…カンヌキ、552…側面部、56…スイッチ車、562…歯車、57…スイッチ接点ばね体、58…スイッチ接点ばね、59…オシドリ押さえ、591…戻しばね部、592…スイッチ接点ばね押さえ部。

Claims (7)

  1. 少なくとも0段位置および1段位置で回転する巻真と、
    前記巻真と係合して前記巻真と一体で回転するスイッチ車と、
    前記巻真が前記1段位置にあるとき、前記スイッチ車の回転に応じて前記スイッチ車と接触し、かつ、前記巻真が前記0段位置にあるとき、前記スイッチ車が回転しても前記スイッチ車と接触しないスイッチ接点ばね体と、を備え
    前記スイッチ車は、
    前記巻真が前記0段位置から前記1段位置に引き出された場合は、前記スイッチ接点ばね体に近づく方向である時計中心方向に移動して、前記スイッチ接点ばね体に接触可能な位置に移動し、
    前記巻真が前記1段位置から前記0段位置に押し込まれた場合は、前記スイッチ接点ばね体と離間する方向である時計外縁方向に移動して、前記スイッチ接点ばね体に接触しない位置に移動する
    ことを特徴とするムーブメント。
  2. 請求項1に記載のムーブメントにおいて、
    前記巻真に係合し、かつ、前記巻真の移動に伴って移動するオシドリと、
    前記オシドリに係合し、前記オシドリの移動に伴って移動するカンヌキと、を備え、
    前記スイッチ車は、前記巻真の軸方向に移動可能に設けられ、前記カンヌキの移動に伴って、前記スイッチ接点ばね体と接触する位置および接触しない位置のいずれかに移動する
    ことを特徴とするムーブメント。
  3. 請求項2に記載のムーブメントにおいて、
    前記オシドリは、突出部を備え、
    前記カンヌキは、前記突出部によって位置決めされている
    ことを特徴とするムーブメント。
  4. 請求項3に記載のムーブメントにおいて、
    前記カンヌキは、前記スイッチ車を前記スイッチ接点ばね体に近づける方向である第1方向と、前記スイッチ車を前記スイッチ接点ばね体と離間させる方向である第2方向とに移動可能に設けられ、
    前記突出部は、前記カンヌキが前記第1方向に移動することは規制し、前記第2方向に移動することは許容する位置に設けられている
    ことを特徴とするムーブメント。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載のムーブメントにおいて、
    前記オシドリを押さえるオシドリ押さえを備え、
    前記オシドリ押さえは、前記スイッチ車が接触して移動した前記スイッチ接点ばね体の位置を、元の位置に戻す戻しばね部を備える
    ことを特徴とするムーブメント。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のムーブメントにおいて、
    前記巻真の位置を検出するためのスイッチレバーを備え、
    前記巻真は、前記0段位置および前記1段位置に加えて2段位置で回転し、
    前記スイッチ接点ばね体は、前記巻真が前記2段位置にあるとき、前記スイッチ車の回転に応じて前記スイッチ車と接触する
    ことを特徴とするムーブメント。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のムーブメントを備える
    ことを特徴とする時計。
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