JP2018009913A - リセットレバー、ムーブメントおよび時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】ムーブメントの部品点数を削減可能なリセットレバーを提供する。【解決手段】リセットレバー70は、ムーブメント10の電池51のプラス極51aに接触する電源接触部72と、ムーブメント10の回路基板53に設けられた電源入力端子53aに接触する電源入力端子接触部73と、ムーブメント10のステップモータ35の動作を停止させるリセット端子53cに対し、巻真24の軸方向の移動に応じて接触離反可能に設けられたリセット端子接触部74と、が一体形成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、リセットレバー、ムーブメントおよび時計に関するものである。
例えば通常運針モードと時刻修正モードとを切り替える機能切替機構を備えた時計がある。機能切替機構としては、おしどり・かんぬきを使用し、巻真をその軸方向に移動させることで、機能を切り替えるものが知られている。また、部品点数を減らして製造コストを抑えるために、機能切替機構として、電池のプラス極に接触させるプラス端子、およびリセットレバーを使用したものがある。この構成では、プラス端子と巻真とを係合させることにより巻真の引き出し位置の位置決めを行うが、切替動作を繰り返し行うことで巻真に係合するプラス端子が変形して、切替動作を行う際の巻真の重さが変動して操作感が低下する可能性がある。
また、下記特許文献1には、機能切替機構として、規正レバー体(リセットレバー)を巻真に係合させることにより、おしどり・かんぬきを使用することなく機能を切り替えることが可能な構成が開示されている。この構成では、規正レバー体の規制スイッチレバーを規制スイッチピンに圧接して電気的に導通させることにより、モータの駆動を電気的に停止させる。
しかしながら、上記特許文献1に開示された構成では、電池のプラス極への導通に関わる部品が規正レバー体およびプラス端子の2部品存在している。このため、従来技術にあっては、電池のプラス極への導通に関わる各部品の役割を集約して、ムーブメントの部品点数を削減するという点で課題がある。
そこで本発明は、従来技術と比較してムーブメントの部品点数を削減可能なリセットレバー、ムーブメントおよび時計を提供するものである。
本発明のリセットレバーは、ムーブメントの電源の一方極に接触する電源接触部と、前記ムーブメントの制御部に設けられた電源入力端子に接触する電源入力端子接触部と、前記ムーブメントの駆動源の動作を停止させるリセット端子に対し、巻真の軸方向の移動に応じて接触離反可能に設けられたリセット端子接触部と、が、一体形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、電源接触部、電源入力端子接触部およびリセット端子接触部が一体形成されているので、ムーブメントの制御部への電力の供給と、駆動源の動作を停止させるリセット端子への接触と、をリセットレバーにより1つの部品で行うことができる。したがって、従来技術と比較して、ムーブメントの部品点数を削減可能なリセットレバーを提供できる。
上記のリセットレバーにおいて、秒針が取り付けられた歯車を含む輪列が有する所定の歯車に対し、前記巻真の移動に応じて接触離反し、前記所定の歯車を押圧可能に設けられた車押圧部を備えることが望ましい。
本発明によれば、秒針が取り付けられた歯車を含む輪列が有する所定の歯車の回転を車押圧部により規正できる。このため、秒針が取り付けられた歯車の回転を車押圧部により規正して秒針の回転を規正しつつ、時針および分針を回転させて時刻修正を行うことができる。したがって、時刻修正時の秒針の回転を防止できるリセットレバーを提供できる。
上記のリセットレバーにおいて、前記輪列は、前記駆動源に噛み合う五番車を備え、前記車押圧部は、前記五番車に対して接触離反し、前記五番車を押圧可能に設けられている、ことが望ましい。
五番車は、駆動源に噛み合うので、一般に、輪列が有する各歯車において、秒針が取り付けられた歯車に対する歯数比が最も大きくなるように設定される。本発明によれば、車押圧部が五番車を押圧可能に設けられているので、秒針が取り付けられた歯車の回転を低トルクで規正することができる。すなわち、車押圧部による押圧力を小さく設定することができる。したがって、車押圧部と五番車との接触部における摩耗を抑制できるとともに、秒針の回転を確実に防止できるリセットレバーを提供できる。
上記のリセットレバーにおいて、前記車押圧部は、前記電源接触部、前記電源入力端子接触部および前記リセット端子接触部と、一体形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、ムーブメントの制御部への電力の供給と、駆動源の動作を停止させるリセット端子への接触と、秒針の回転の規正と、をリセットレバーにより1つの部品で行うことができる。したがって、部品点数をより多く削減可能なリセットレバーを提供できる。
本発明のムーブメントは、上記のリセットレバーを備え、前記制御部は、前記電源の電力が入力される電源入力端子、および前記駆動源の動作を停止させるリセット端子を有し、前記巻真は、前記軸方向に沿って移動することで、通常運針モードでの通常位置と、時刻修正モードでの時刻修正位置と、を移動し、前記リセット端子接触部は、前記巻真が前記通常位置に位置するとき、前記リセット端子から離反し、前記巻真が前記時刻修正位置に位置するとき、前記リセット端子に接触する、ことを特徴とする。
本発明によれば、巻真を通常位置から時刻修正位置に移動させて、リセットレバーのリセット端子接触部をリセット端子に接触させることで、駆動源の動作を停止させることができる。よって、巻真を通常位置と時刻修正位置との間で移動させることで、機能の切り替えを行うことができる。そして、このムーブメントは、上記のリセットレバーを備えるので、従来技術のリセットレバーおよびプラス端子の2部品を備える構成と比較して、部品点数を削減することができる。したがって、巻真による機能の切り替えが可能であって、かつ部品点数が削減されたムーブメントを提供できる。
上記のムーブメントにおいて、前記リセットレバーは、地板に対して所定の回動軸回りに回動可能に設けられるとともに、前記巻真の外周面に向かって付勢された状態で接触する巻真接触部を備え、前記巻真には、前記軸方向に交差する方向に向かって膨出する膨出部が形成されている、ことが望ましい。
本発明によれば、巻真には、軸方向に交差する方向に向かって膨出する膨出部が形成されているので、巻真を軸方向に移動させることで、巻真の外周面に向かって付勢された状態で接触する巻真接触部を軸方向に交差する方向に変位させることができる。これにより、膨出部の軸方向両側において巻真接触部を巻真に対して安定して係止させることができる。したがって、膨出部の位置を適宜設定することで、巻真を軸方向に移動させる際の巻真の位置決めを行うことができる。したがって、優れた操作感を有するムーブメントを提供できる。
また、巻真接触部は、巻真の外周面に向かって付勢された状態で接触するので、切替動作(巻真の移動)を繰り返し行っても、巻真接触部を巻真の外周面に確実に接触させることができる。これにより、巻真接触部が巻真に対して付与する力を長期的に一定とすることができるので、切替動作を行う際の巻真の重さが変動して操作感が低下することを防止できる。
また、巻真接触部は、巻真の外周面に向かって付勢された状態で接触するので、切替動作(巻真の移動)を繰り返し行っても、巻真接触部を巻真の外周面に確実に接触させることができる。これにより、巻真接触部が巻真に対して付与する力を長期的に一定とすることができるので、切替動作を行う際の巻真の重さが変動して操作感が低下することを防止できる。
本発明の時計は、上記のムーブメントを備えることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数が削減されて低コスト化された、機能の切り替えが可能な時計を提供できる。
本発明によれば、電源接触部、電源入力端子接触部およびリセット端子接触部が一体形成されているので、ムーブメントの制御部への電力の供給と、駆動源の動作を停止させるリセット端子への接触と、をリセットレバーにより1つの部品で行うことができる。したがって、従来技術と比較して、ムーブメントの部品点数を削減可能なリセットレバーを提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態では、時計の一例としてアナログクォーツ式の時計を例に挙げて説明する。
[実施形態]
最初に実施形態の時計1について説明する。
(時計)
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、指針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。また、時計の基盤を構成する地板の両側のうち、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」と称する。また、地板の両側のうち、時計ケースのケース裏蓋のある方の側、すなわち、文字板と反対の側をムーブメントの「表側」と称する。
最初に実施形態の時計1について説明する。
(時計)
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。このムーブメントに文字板、指針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。また、時計の基盤を構成する地板の両側のうち、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」と称する。また、地板の両側のうち、時計ケースのケース裏蓋のある方の側、すなわち、文字板と反対の側をムーブメントの「表側」と称する。
図1は、実施形態に係る時計を示す外観図である。
図1に示すように、時計1のコンプリートは、ケース裏蓋(不図示)およびガラス2からなる時計ケース3の内部に、ムーブメント10、文字板11、時針12、分針13および秒針14を備える。文字板11は、少なくとも時に関する情報を示す目盛り等を有する。文字板11の表側には、日付を表す数字が明示された日車49が回転可能に配設されている。文字板11には、日車49に明示された数字を表示させる日窓11aが開口している。これによって、時計1は、時刻に加え、日付を視認することが可能になっている。
図1に示すように、時計1のコンプリートは、ケース裏蓋(不図示)およびガラス2からなる時計ケース3の内部に、ムーブメント10、文字板11、時針12、分針13および秒針14を備える。文字板11は、少なくとも時に関する情報を示す目盛り等を有する。文字板11の表側には、日付を表す数字が明示された日車49が回転可能に配設されている。文字板11には、日車49に明示された数字を表示させる日窓11aが開口している。これによって、時計1は、時刻に加え、日付を視認することが可能になっている。
また、時計ケース3の側面のうち、3時に位置する部分には竜頭15が設けられている。竜頭15は、時計ケース3の外側からムーブメント10を操作するためのもので、時計ケース3内に挿通された巻真24と一体化されている。巻真24は、時計ケース3に対して軸心周りに回転可能に設けられている。この時計1では、竜頭15を操作することにより、通常運針モードと、日窓11a内に表示された日付を修正する日付修正モードと、時針12および分針13が示す時刻を修正する時刻修正モードと、を切替可能となっている。
図2は、実施形態に係るムーブメントを表側から見た平面図である。図3は、実施形態に係るムーブメントの内部構成を表側から見た平面図である。なお、図2では、後述する熱かしめされた第1ピン20aにハッチングを付している。また、図3は、通常運針モードの状態を示している。
図2に示すように、ムーブメント10は、地板20および輪列受29を備える。地板20は、ムーブメント10の基盤を構成する。地板20は、例えば樹脂材料により形成されている。地板20には、複数の第1ピン20a、および第2ピン20b(図3参照)が表側に向かって立設されている。輪列受29は、地板20よりも融点の高い樹脂材料により形成されている。輪列受29は、第1ピン20aが挿通される貫通孔を備え、その貫通孔に挿通された第1ピン20aの先端を表側から熱かしめすることにより、地板20に対して固定されている。
図2に示すように、ムーブメント10は、地板20および輪列受29を備える。地板20は、ムーブメント10の基盤を構成する。地板20は、例えば樹脂材料により形成されている。地板20には、複数の第1ピン20a、および第2ピン20b(図3参照)が表側に向かって立設されている。輪列受29は、地板20よりも融点の高い樹脂材料により形成されている。輪列受29は、第1ピン20aが挿通される貫通孔を備え、その貫通孔に挿通された第1ピン20aの先端を表側から熱かしめすることにより、地板20に対して固定されている。
地板20の裏側には、上述した文字板11がガラス2(図1参照)を通じて視認可能に配置されている。
図3に示すように、地板20(図2参照)の表側には、巻真24や電池51(電源)、水晶ユニット52、回路基板53(制御部)、マイナス端子54、ステップモータ35(駆動源)、輪列機構23(輪列)、リセットレバー70等が配設されている。
図3に示すように、地板20(図2参照)の表側には、巻真24や電池51(電源)、水晶ユニット52、回路基板53(制御部)、マイナス端子54、ステップモータ35(駆動源)、輪列機構23(輪列)、リセットレバー70等が配設されている。
巻真24は、竜頭15(図1参照)の回転に伴って回転し、その回転力を後述するつづみ車47および日修正車48に伝達するものである。巻真24は、表裏方向に直交する軸方向に沿って延在している。巻真24は、地板20に形成された図示しない巻真案内穴を通して回転可能に組み込まれている。巻真24は、地板20に対し、通常運針モードでの通常位置、日付修正モードでの日付修正位置、および時刻修正モードでの時刻修正位置の3つの軸方向位置の間に移動可能とされている。なお、通常位置は、竜頭15が時計ケース3の側面に接触する位置である。日付修正位置は、通常位置から1段階引き出された位置である。時刻修正位置は、日付修正位置から1段階引き出された位置である。
巻真24には、軸方向に沿って延在する第1角柱部60および第2角柱部68と、軸方向に直交する方向に向かって膨出する第1膨出部62、第2膨出部64および鍔部66と、が形成されている。第1角柱部60、第1膨出部62、第2膨出部64、鍔部66および第2角柱部68は、ムーブメント10の外側から内側に向かって順に配設されている。
第1角柱部60は、断面正方形状に形成されている。
第1膨出部62および第2膨出部64は、それぞれ断面円形状に形成されている。各膨出部62,64は、それぞれ軸方向の両端部から中央部に向かうに従い漸次拡径するように形成されている。第2膨出部64は、第1膨出部62よりも大径となるように形成されている。各膨出部62,64は、隣り合うように配置されている。
第1膨出部62および第2膨出部64は、それぞれ断面円形状に形成されている。各膨出部62,64は、それぞれ軸方向の両端部から中央部に向かうに従い漸次拡径するように形成されている。第2膨出部64は、第1膨出部62よりも大径となるように形成されている。各膨出部62,64は、隣り合うように配置されている。
鍔部66は、断面円形状に形成されている。鍔部66は、第2膨出部64に対して軸方向に僅かに離間して配置されている。
第2角柱部68は、第1角柱部60と同様に、断面正方形状に形成されている。第2角柱部68は、鍔部66に対して軸方向に離間して配置されている。
第2角柱部68は、第1角柱部60と同様に、断面正方形状に形成されている。第2角柱部68は、鍔部66に対して軸方向に離間して配置されている。
電池51は、ボタン型の電池である。電池51は、マイナス極が裏側を向くように配置されている。
水晶ユニット52は、内部に所定の周波数で発振する水晶振動子を有する。水晶ユニット52は、回路基板53に接続されている。
水晶ユニット52は、内部に所定の周波数で発振する水晶振動子を有する。水晶ユニット52は、回路基板53に接続されている。
回路基板53は、例えばCMOS、またはPLAで構成されており、水晶ユニット52の水晶振動子の振動に基づいて基準信号を出力する発振部(オシレータ)と、発振部の出力信号を分周する分周部(デバイダ)と、分周部の出力信号に基づいてステップモータ35を駆動するモータ駆動信号を出力する駆動部(ドライバ)と、を内部に有する。
回路基板53は、電源入力端子53aと、マイナス極導通端子53bと、リセット端子53cと、を有する。電源入力端子53aは、基板上に設けられたプリント配線である。電源入力端子53aは、リセットレバー70を通じて電池51のプラス極51a(一方極)と導通することにより電池51の電力が入力される。電源入力端子53aは、基板に形成された孔部の内周面に配置されている。マイナス極導通端子53bは、基板上に設けられたプリント配線である。マイナス極導通端子53bは、マイナス端子54を通じて電池51のマイナス極と導通している。リセット端子53cは、表裏方向に延在する円柱状のピンであり、リセットレバー70が接触することにより、モータ駆動信号の出力を停止させる。具体的に、リセット端子53cは、リセットレバー70が接触して電池51のプラス極51aと同電位となることにより、モータ駆動信号の出力を停止させる。
マイナス端子54は、金属材料からなる板材をプレス加工することにより形成されている。マイナス端子54は、地板20の第1ピン20aが挿通される貫通孔を備え、その貫通孔に挿通された第1ピン20aを表側から熱カシメすることにより、地板20に対して固定されている(図2参照)。マイナス端子54は、電池51のマイナス極、および回路基板53のマイナス極導通端子53bに接触している。
ステップモータ35は、コイルブロック36と、コイルブロック36の磁心に接触するように配置されたステータ37と、ステータ37のロータ穴内に配置され、ロータ磁石が組み込まれたロータ(不図示)と、を備える。ロータは、地板20および輪列受29(図2参照)に対して回転可能に支持されている。ロータは、1秒毎に1ステップ回転するようになっており、ロータかなを介して五番車40に回転力を付与する。
輪列機構23は、ステップモータ35のロータの回転に基づいて回転する五番車40と、五番車40の回転に基づいて回転する四番車41と、四番車41の回転に基づいて回転する三番車42と、三番車42の回転に基づいて回転する二番車43と、二番車43の回転に基づいて回転する日の裏車45と、日の裏車45の回転に基づいて回転する筒車44と、日の裏車45の回転に基づいて回転する小鉄車46と、小鉄車46の回転に基づいて回転するつづみ車47と、を備える。
五番車40は、地板20および輪列受29に対して回転可能に支持されている。五番車40は、五番歯車40aおよび五番かな40bを有している。五番歯車40aおよび五番かな40bは、裏側から表側に向けて順に配設されている。五番歯車40aは、ロータのロータかなに噛み合っている。これにより、五番車40はロータの回転に伴って回転する。
四番車41は、五番車40と三番車42との間に配置され、軸心O周りに回転可能とされる。四番車41は、車軸41aと、車軸41aに同軸状に設けられた四番かな(不図示)および四番歯車41bと、を備える。車軸41aは、地板20に配設された円筒部(不図示)の内部に挿通され、回転可能に取り付けられている。車軸41aの裏側の端部には、秒針14(図1参照)が取り付けられている。四番歯車41bは、四番かなの表側に位置し、車軸41aに対して例えば打ち込み固定によって固定されている。四番歯車41bは、五番車40の五番かな40bに噛み合っている。
三番車42は、地板20および輪列受29に対して回転可能に支持されている。三番車42は、三番歯車42aおよび三番かな(不図示)を有している。三番歯車42aおよび三番かなは、表側から裏側に向けて順に配設されている。三番歯車42aは、四番車41の四番かなに噛み合っている。これにより、三番車42は四番車41の回転に伴って回転する。
二番車43は、四番車41の軸心Oと同軸状に配置され、地板20に配設された円筒部に回転可能に外挿されている。二番車43は、二番歯車および二番かなを有している。二番歯車は、二番かなに対してスリップ回転可能に設けられている。二番歯車は、三番車42の三番かなに噛み合っている。これにより、二番車43は、三番車42の回転に伴って回転する。二番車43の裏側端部には、分針13(図1参照)が取り付けられている。なお、分針13は、二番かなに対して固定されている。
日の裏車45は、地板20および輪列受29に対して回転可能に支持されている。日の裏車45は、日の裏歯車45aおよび日の裏かなを有している。日の裏歯車45aおよび日の裏かなは、表側から裏側に向けて順に配設される。日の裏歯車45aは、二番車43の二番かなに噛み合っている。これにより、日の裏車45は、二番車43の回転に伴って回転する。
筒車44は、四番車41の軸心Oと同軸状に配置され、二番車43に回転可能に取付けられている。筒車44は、日の裏車45の日の裏かなに噛み合う筒歯車を有する。これにより、筒車44は、日の裏車45の回転に伴って回転する。筒車44の裏側端部には、時針12(図1参照)が取り付けられている。
小鉄車46は、地板20および輪列受29に対して回転可能に支持されている。小鉄車46は、日の裏車45の日の裏歯車45aに噛み合っている。これにより、小鉄車46は、筒車44の回転に伴って回転する。
つづみ車47は、巻真24に外挿されている。つづみ車47は、時刻修正位置にある巻真24の第2角柱部68と係合して一体回転可能となっている。また、つづみ車47は、通常位置および日付修正位置にある巻真24に対して回転自在となっている。つづみ車47は、小鉄車46と噛み合っている。これにより、つづみ車47は、小鉄車46の回転に伴って回転する。
日修正車48は、巻真24に外挿されている。日修正車48は、日付修正位置にある巻真24の第2角柱部68と係合して一体回転可能となっている。また、日修正車48は、通常位置および時刻修正位置にある巻真24に対して回転自在となっている。日修正車48は、日車49(図1参照)と噛み合っている。
リセットレバー70は、金属材料からなる板材をプレス加工することにより形成されている。リセットレバー70を形成する材料としては、例えばSUSやリン青銅等を用いることができる。リセットレバー70は、基部71と、基部71から延びる電源接触部72、電源入力端子接触部73、リセット端子接触部74および車押圧部75と、基部71に連設された巻真接触部76と、を備え、これらが一体形成された構成を有する。
基部71は、表裏方向に直交する面方向に沿う板状に形成されている。基部71は、表裏方向から見て巻真24と電池51との間で、地板20の第2ピン20bに支持され、表裏方向に沿う回動軸P回りに回動可能に設けられている。基部71は、その一部が巻真24の表側に位置するように設けられている。なお、以下の説明では、基部71の回動軸P回りの周方向のうち、表側から見て時計回り方向を第1方向と定義し、その反対側(すなわち反時計回り方向)を第2方向と定義する。
電源接触部72は、基部71から電池51の側面に向かって延出している。電源接触部72の先端部は、裏側に向かって屈曲されている。電源接触部72の先端部は、電池51の側面の第2方向側に位置し、プラス極51aに接触している。このとき、電源接触部72は、第2方向に向かって弾性変形している。これにより、電源接触部72の先端部は、プラス極51aに圧接している。
電源入力端子接触部73は、基部71から回路基板53に向かって延出している。電源入力端子接触部73の先端部は、裏側に向かって屈曲され、回路基板53の電源入力端子53aが配設された貫通孔内に挿入されている。電源入力端子接触部73の先端部は、回路基板53の電源入力端子53aの第2方向側に位置し、電源入力端子53aに接触している。これにより、電源入力端子53aは、電源入力端子接触部73、基部71および電源接触部72を通じて電池51のプラス極51aと導通している。このとき、電源入力端子接触部73は、第2方向に向かって弾性変形している。これにより、電源入力端子接触部73の先端部は、電源入力端子53aに圧接している。
リセット端子接触部74は、基部71から回路基板53に向かって延出している。リセット端子接触部74の先端部は、回路基板53のリセット端子53cの第2方向側に位置している。
車押圧部75は、基部71から五番車40に向かって延出している。車押圧部75は、五番車40のうち、五番歯車40aよりも裏側に位置する円柱状の軸部の第2方向側に位置している。
巻真接触部76は、基部71の端縁から裏側に向かって延出している。巻真接触部76は、巻真24の第1方向側に位置している。巻真接触部76は、平板状に形成されている。巻真接触部76は、その側縁において、巻真24の外周面に対し、第1方向から接触している。ここで、基部71には、電源接触部72および電源入力端子接触部73の弾性変形により、第2方向へのトルクが作用している。このため、基部71に連接された巻真接触部76は、巻真24の外周面に向かって付勢され、巻真24の外周面に圧接されている。図3に示す通常運針モードでは、巻真接触部76は、第1膨出部62よりも巻真24の軸方向におけるムーブメント10の外側に接触している。
以下、本実施形態の時計1の動作について説明する。
図4から図8は、実施形態に係るムーブメントの内部構成を表側から見た平面図である。なお、図4は、通常運針モードと日付修正モードとの間の状態を示している。図5は、日付修正モードの状態を示している。図6および図7は、日付修正モードと時刻修正モードとの間の状態を示している。図8は、時刻修正モードの状態を示している。
図4から図8は、実施形態に係るムーブメントの内部構成を表側から見た平面図である。なお、図4は、通常運針モードと日付修正モードとの間の状態を示している。図5は、日付修正モードの状態を示している。図6および図7は、日付修正モードと時刻修正モードとの間の状態を示している。図8は、時刻修正モードの状態を示している。
図4に示すように、巻真24を図3に示す通常位置から引き出すと、第1膨出部62が巻真24の軸方向におけるムーブメント10の外側に向かって移動する。これに伴い、巻真接触部76が第1膨出部62を乗り越えようとするので、巻真接触部76が第1方向に向かって変位する。これにより、リセットレバー70が第1方向に向かって回動する。すると、リセット端子接触部74は、回路基板53のリセット端子53cに向かって第1方向に変位する。また、車押圧部75は、五番車40の軸部に向かって第1方向に変位する。ただし、この状態では、リセット端子接触部74および車押圧部75は、リセット端子53cや五番車40の軸部に接触しない。
次に、図5に示すように、巻真24を図4に示す位置から引き出して、巻真24を日付修正位置に移動させると、第1膨出部62が巻真24の軸方向におけるムーブメント10の外側に向かって移動する。これに伴い、巻真接触部76は、第1膨出部62を乗り越えるとともに、第1膨出部62と第2膨出部64との間の谷部に入り込み、第2方向に向かって回動する。これにより、リセットレバー70が第2方向に向かって回動する。すると、リセット端子接触部74は、回路基板53のリセット端子53cからさらに離反する。また、車押圧部75は、五番車40の軸部からさらに離反する。このとき、巻真24の第1角柱部60は、日修正車48と係合する。これにより、竜頭15を回転させることで、巻真24および日修正車48を介して日車49を回転させることが可能となるので、日付を修正することができる。
次に、図6に示すように、巻真24を図5に示す日付修正位置から引き出すと、第2膨出部64が巻真24の軸方向におけるムーブメント10の外側に向かって移動する。これに伴い、巻真接触部76が第2膨出部64を乗り越えようとするので、巻真接触部76が第1方向に向かって変位する。これにより、リセットレバー70が第1方向に向かって回動する。すると、リセット端子接触部74は、回路基板53のリセット端子53cに向かって第1方向に変位して接触する。これにより、モータ駆動信号の出力が停止され、ステップモータ35の駆動が停止する。また、車押圧部75は、五番車40の円柱状の軸部に向かって第1方向に変位して接触する。これにより、車押圧部75は、五番車40を押圧し、五番車40の回転を規正する。このとき、巻真24の第1角柱部60と日修正車48との係合は解除される。
次に、図7に示すように、巻真24を図6に示す位置から引き出すと、巻真24の第2角柱部68は、つづみ車47と係合し始める。
次に、図8に示すように、巻真24を図7に示す位置から引き出して巻真24を時刻修正位置に移動させると、第2膨出部64が巻真24の軸方向におけるムーブメント10の外側に向かって移動する。これに伴い、巻真接触部76は、第2膨出部64を乗り越えるとともに、第2膨出部64と鍔部66との間の谷部に入り込み、第2方向に向かって僅かに回動する。これにより、リセットレバー70が第2方向に向かって僅かに回動する。なお、この状態では、リセット端子接触部74と回路基板53のリセット端子53cとの接触、および車押圧部75と五番車40の軸部との接触は維持されている。
次に、図8に示すように、巻真24を図7に示す位置から引き出して巻真24を時刻修正位置に移動させると、第2膨出部64が巻真24の軸方向におけるムーブメント10の外側に向かって移動する。これに伴い、巻真接触部76は、第2膨出部64を乗り越えるとともに、第2膨出部64と鍔部66との間の谷部に入り込み、第2方向に向かって僅かに回動する。これにより、リセットレバー70が第2方向に向かって僅かに回動する。なお、この状態では、リセット端子接触部74と回路基板53のリセット端子53cとの接触、および車押圧部75と五番車40の軸部との接触は維持されている。
このとき、巻真24の第2角柱部68は、つづみ車47と係合する。これにより、竜頭15を回転させることで、巻真24、つづみ車47、小鉄車46および日の裏車45を介して、二番車43の二番かな、および筒車44を回転させることが可能となる。ここで、二番車43の二番歯車は、三番車42を介して四番車41と噛み合っている。また、四番車41は、車押圧部75により回転を規正されている。さらに、二番車43の二番歯車は、二番かなに対してスリップ回転可能に設けられている。このため、竜頭15を回転させて二番車43の二番かな、および筒車44を回転させる際に、四番車41が回転することを防止できる。すなわち、四番車41に固定された秒針14の回転を規正しつつ、筒車44に固定された時針12、および二番車43の二番かなに対して固定された分針13を回転させることができ、時刻を修正することができる。
このように、本実施形態のリセットレバー70では、電源接触部72、電源入力端子接触部73およびリセット端子接触部74が一体形成されているので、ムーブメント10の回路基板53への電力の供給と、ステップモータ35の動作を停止させるリセット端子53cへの接触と、をリセットレバー70により1つの部品で行うことができる。したがって、従来技術と比較して、ムーブメント10の部品点数を削減可能なリセットレバー70を提供できる。
また、リセットレバー70は、秒針14が取り付けられた四番車41を含む輪列が有する五番車40に対し、巻真24の移動に応じて接触離反して押圧可能に設けられた車押圧部75を備えるので、五番車40の回転を車押圧部75により規正できる。このため、秒針14が取り付けられた四番車41の回転を、五番車40を介して車押圧部75により規正して秒針14の回転を規正しつつ、時針12および分針13を回転させて時刻修正を行うことができる。したがって、時刻修正時の秒針14の回転を防止できるリセットレバー70を提供できる。
ここで、五番車40は、ロータかなに噛み合うので、輪列が有する各車(例えば五番車40や三番車42、二番車43等)において、四番車41に対する歯数比が最も大きくなるように設定されている。本実施形態では、車押圧部75は、四番車41を含む輪列が有する各歯車のうち、ステップモータ35のロータかなに噛み合う五番車40を押圧可能に設けられているので、四番車41の回転を低トルクで規正することができる。すなわち、車押圧部75による押圧力を小さく設定することができる。したがって、車押圧部75と五番車40との接触部における摩耗を抑制できるとともに、秒針14の回転を確実に防止できるリセットレバー70を提供できる。
さらに、車押圧部75は、電源接触部72、電源入力端子接触部73およびリセット端子接触部74と一体形成されているので、ムーブメント10の回路基板53への電力の供給と、ステップモータ35の動作を停止させるリセット端子53cへの接触と、秒針14の回転の規正と、をリセットレバー70により1つの部品で行うことができる。したがって、ムーブメント10の部品点数をより多く削減可能なリセットレバー70を提供できる。
また、本実施形態のムーブメント10は、リセットレバー70を備え、リセット端子接触部74は、巻真24が通常位置に位置するとき、リセット端子53cから離反し、巻真24が時刻修正位置に位置するとき、リセット端子53cに接触する。また、車押圧部75は、巻真24が通常位置に位置するとき、五番車40から離反し、巻真24が時刻修正位置に位置するとき、五番車40の軸部に接触する。このため、巻真24を通常位置から時刻修正位置に移動させて、リセットレバー70のリセット端子接触部74をリセット端子53cに接触させることで、ステップモータ35の動作を停止させることができるとともに、秒針14の回転を規正することができる。よって、巻真24を通常位置と時刻修正位置との間で移動させることで、機能の切り替えを行うことができる。そして、このムーブメント10は、上記のリセットレバー70を備えるので、部品点数を削減することができる。したがって、巻真24による機能の切り替えが可能であって、かつ部品点数が削減されたムーブメント10を提供できる。
また、巻真24には、軸方向に直交する方向に向かって膨出する第1膨出部62および第2膨出部64が形成されているので、巻真24を軸方向に移動させることで、巻真24の外周面に向かって付勢された状態で接触する巻真接触部76を軸方向に直交する方向に変位させることができる。これにより、各膨出部62,64それぞれの軸方向両側において巻真接触部76を巻真24に対して安定して係止させることができる。したがって、各膨出部62,64の位置を適宜設定することで、巻真24を軸方向に移動させる際の巻真24の位置決めを行うことができる。したがって、優れた操作感を有するムーブメント10を提供できる。
また、巻真接触部76は、巻真24の外周面に向かって付勢された状態で接触するので、切替動作(巻真24の移動)を繰り返し行っても、巻真接触部76を巻真24の外周面に確実に接触させることができる。これにより、巻真接触部76が巻真24に対して付与する力を長期的に一定とすることができるので、切替動作を行う際の巻真24の重さが変動して操作感が低下することを防止できる。
そして、本実施形態の時計1は、ムーブメント10を備えるので、部品点数が削減されて低コスト化された、機能の切り替えが可能な時計1を提供できる。
[実施形態の第1変形例]
次に実施形態の第1変形例のムーブメント110について説明する。
図9は、実施形態の第1変形例に係るムーブメントの内部構成を表側から見た平面図である。なお、図9は、時刻修正モードの状態を示している。なお、図3に示す第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する(以下の変形例についても同様)。
次に実施形態の第1変形例のムーブメント110について説明する。
図9は、実施形態の第1変形例に係るムーブメントの内部構成を表側から見た平面図である。なお、図9は、時刻修正モードの状態を示している。なお、図3に示す第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する(以下の変形例についても同様)。
図8に示す実施形態では、回路基板53が有する電源入力端子53aは、基板に形成された孔部の内周面に配置されている。これに対して図9に示す実施形態の第1変形例では、回路基板153が有する電源入力端子153aは、表裏方向に延在する円柱状のピンである点で、実施形態と異なっている。リセットレバー170は、基部71から回路基板153に向かって延出した電源入力端子接触部173を備えている。電源入力端子接触部173の先端部は、回路基板153の電源入力端子153aの第2方向側に位置し、電源入力端子153aに接触している。このとき、電源入力端子接触部173は、第2方向に向かって弾性変形している。これにより、電源入力端子接触部173の先端部は、電源入力端子153aに圧接している。
このように、本変形例によれば、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
このように、本変形例によれば、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[実施形態の第2変形例]
次に実施形態の第2変形例のムーブメント210について説明する。
図10は、実施形態の第2変形例に係るムーブメントの内部構成を表側から見た平面図である。なお、図10は、時刻修正モードの状態を示している。
図8に示す実施形態では、時刻修正モードにおいてリセットレバー70の車押圧部75が五番車40の円柱状の軸部に接触している。これに対して図10に示す実施形態の第2変形例では、時刻修正モードにおいてリセットレバー270の車押圧部275が四番車41の四番歯車41bに接触している点で、実施形態と異なっている。車押圧部275は、基部71から四番車41に向かって延出している。車押圧部275は、四番歯車41bの裏側を通って延びている。車押圧部275の先端部は、表側に向かって屈曲され、四番歯車41bにその径方向外側から接触可能となっている。車押圧部275の先端部は、通常モードおよび日付修正モードにおいて四番歯車41bから離反するとともに、時刻修正モードにおいて四番歯車41bの歯部に接触して四番歯車41bを押圧する。
次に実施形態の第2変形例のムーブメント210について説明する。
図10は、実施形態の第2変形例に係るムーブメントの内部構成を表側から見た平面図である。なお、図10は、時刻修正モードの状態を示している。
図8に示す実施形態では、時刻修正モードにおいてリセットレバー70の車押圧部75が五番車40の円柱状の軸部に接触している。これに対して図10に示す実施形態の第2変形例では、時刻修正モードにおいてリセットレバー270の車押圧部275が四番車41の四番歯車41bに接触している点で、実施形態と異なっている。車押圧部275は、基部71から四番車41に向かって延出している。車押圧部275は、四番歯車41bの裏側を通って延びている。車押圧部275の先端部は、表側に向かって屈曲され、四番歯車41bにその径方向外側から接触可能となっている。車押圧部275の先端部は、通常モードおよび日付修正モードにおいて四番歯車41bから離反するとともに、時刻修正モードにおいて四番歯車41bの歯部に接触して四番歯車41bを押圧する。
このように、本変形例によれば、車押圧部275が四番歯車41bの歯部に接触して四番歯車41bを押圧するので、車押圧部275と四番歯車41bの歯部とが僅かに噛み合うことで、四番車41の回転をより確実に規正することができる。
[実施形態の第3変形例]
次に実施形態の第3変形例のムーブメント310について説明する。
図11は、実施形態の第3変形例に係るムーブメントの平面図である。
図2に示す実施形態では、輪列受29は、地板20に対して熱かしめにより固定されている。これに対して、図11に示す実施形態の第3変形例では、輪列受329は、複数の係止爪329aを地板20に対して係止させることにより、地板20に対して固定されている点で、実施形態と異なっている。これにより、製造工程を簡略化することができ、ムーブメント310を低コストで提供できる。
次に実施形態の第3変形例のムーブメント310について説明する。
図11は、実施形態の第3変形例に係るムーブメントの平面図である。
図2に示す実施形態では、輪列受29は、地板20に対して熱かしめにより固定されている。これに対して、図11に示す実施形態の第3変形例では、輪列受329は、複数の係止爪329aを地板20に対して係止させることにより、地板20に対して固定されている点で、実施形態と異なっている。これにより、製造工程を簡略化することができ、ムーブメント310を低コストで提供できる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、時計1は、通常運針モードと、日付修正モードと、時刻修正モードと、を備えているが、これに限定されず、少なくとも通常運針モードと、時刻修正モードと、を備えていればよい。
例えば、上記実施形態においては、時計1は、通常運針モードと、日付修正モードと、時刻修正モードと、を備えているが、これに限定されず、少なくとも通常運針モードと、時刻修正モードと、を備えていればよい。
また、上記実施形態およびその変形例では、リセットレバーの車押圧部が五番車40または四番車41を押圧可能に設けられているが、これに限定されない。リセットレバーの車押圧部は、輪列機構23における分針13が固定された二番車43の二番かなよりも、秒針が取り付けられた四番車41側の歯車を押圧可能であれば、時刻修正モードにおいて秒針14の回転を規正しつつ、分針13および時針12を回転させることができる。すなわち、リセットレバーの車押圧部は、五番車40、四番車41、三番車42および二番車43の二番かなのいずれかを押圧可能であればよい。
また、上記実施形態においては、リセットレバー70,170,270が回動可能に設けられているが、これに限定されず、例えばスライド移動可能に設けられていてもよい。
また、リセットレバー70,170,270の形状は、上記実施形態において図示した形状に限定されず、種々の形状に形成可能である。
また、リセットレバー70,170,270の形状は、上記実施形態において図示した形状に限定されず、種々の形状に形成可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…時計 10,110,210,310…ムーブメント 14…秒針 20…地板 24…巻真 35…ステップモータ(駆動源) 40…五番車 41…四番車(歯車) 51…電池(電源) 53…回路基板(制御部) 53a…電源入力端子 53c…リセット端子 62…第1膨出部(膨出部) 64…第2膨出部(膨出部) 70…リセットレバー 72…電源接触部 73…電源入力端子接触部 74…リセット端子接触部 75…車押圧部 76…巻真接触部 P…回動軸
Claims (7)
- ムーブメントの電源の一方極に接触する電源接触部と、
前記ムーブメントの制御部に設けられた電源入力端子に接触する電源入力端子接触部と、
前記ムーブメントの駆動源の動作を停止させるリセット端子に対し、巻真の軸方向の移動に応じて接触離反可能に設けられたリセット端子接触部と、が、一体形成されている、ことを特徴とするリセットレバー。 - 秒針が取り付けられた歯車を含む輪列が有する所定の歯車に対し、前記巻真の移動に応じて接触離反し、前記所定の歯車を押圧可能に設けられた車押圧部を備えることを特徴とする請求項1に記載のリセットレバー。
- 前記輪列は、前記駆動源に噛み合う五番車を備え、
前記車押圧部は、前記五番車に対して接触離反し、前記五番車を押圧可能に設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載のリセットレバー。 - 前記車押圧部は、前記電源接触部、前記電源入力端子接触部および前記リセット端子接触部と、一体形成されている、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のリセットレバー。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載のリセットレバーを備え、
前記制御部は、前記電源の電力が入力される電源入力端子、および前記駆動源の動作を停止させるリセット端子を有し、
前記巻真は、前記軸方向に沿って移動することで、通常運針モードでの通常位置と、時刻修正モードでの時刻修正位置と、を移動し、
前記リセット端子接触部は、前記巻真が前記通常位置に位置するとき、前記リセット端子から離反し、前記巻真が前記時刻修正位置に位置するとき、前記リセット端子に接触する、
ことを特徴とするムーブメント。 - 前記リセットレバーは、地板に対して所定の回動軸回りに回動可能に設けられるとともに、前記巻真の外周面に向かって付勢された状態で接触する巻真接触部を備え、
前記巻真には、前記軸方向に交差する方向に向かって膨出する膨出部が形成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のムーブメント。 - 請求項5または6に記載のムーブメントを備えることを特徴とする時計。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016140013A JP2018009913A (ja) | 2016-07-15 | 2016-07-15 | リセットレバー、ムーブメントおよび時計 |
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JP (1) | JP2018009913A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021049259A1 (ja) * | 2019-09-13 | 2021-03-18 | 株式会社ミツバ | 制動補助装置及び電動車両 |
-
2016
- 2016-07-15 JP JP2016140013A patent/JP2018009913A/ja active Pending
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WO2021049259A1 (ja) * | 2019-09-13 | 2021-03-18 | 株式会社ミツバ | 制動補助装置及び電動車両 |
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