JP6349931B2 - 転写フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、マット調の転写フィルム及びそれを用いた成形品に関し、さらに詳しくは、工業製品の加飾に適したマット調の転写フィルム、及びそれを用いた転写成形品に関する。
従来から、プラスチック成形品へ加飾を施す際に、塗装などの直接的な加飾方法の代わりに、転写フィルムを用いた熱転写法により加飾を施すことがよく行なわれている。このような転写フィルムの多くには、プラスチック成形品の表面保護を目的としたハードコート機能が求められている。
一般的に、転写フィルムは以下のような構成からなっている。
まず、基材フィルムの一方の面に離型層を形成して離型フィルムを作製する。次に、前記離型層の面上にハードコート層、加飾層、接着層といった転写層を順次積層することで、所望の加飾が可能な転写フィルムを作製する。
ここで、離型層には、プラスチック成形品などの被転写体への熱転写時に、転写層(特にハードコート層)を離型フィルムから剥離して被転写体へ転写させるための良好な離型性を有することが求められる。また、ハードコート層には、耐キズ性や耐薬品性などの表面性能が求められる。また、加飾層には要求に応じた意匠性を付与することが求められ、接着層には被転写体への強固な接着性を有することが求められる。さらに、基材フィルムに対して第一層目に形成される離型層は、上述のような転写層(特にハードコート層)の良好な離型性を有することに加えて、ハードコート層を形成する際にハードコートインキのハジキが発生しないこと(上塗り性)や、転写の際に掛かる熱に耐えうる耐熱性があること、基材フィルムとの密着が強いこと、さらには、被転写体の立体形状に追従できること(延伸性)といった性能が求められる。
上記のような各層を形成した転写フィルムを用いて被転写体に転写層を熱転写する方法としては、例えば、射出成形と同時に転写する方法(インモールド成形)や、熱ロールの熱圧で転写する方法、あるいは、真空及び圧空、加熱機を利用して転写する方法(真空圧空成形)などが挙げられる。
ここで、離型フィルムは、転写層の支持部材としての役割の他に、もう一つ別の役割を有している。それは、被転写体表面の外観を制御する部材としての役割である。これは、転写後には、転写層の離型フィルムに接する面側が被転写体の最表面になることに由来する。そのため、例えば、被転写体の表面にマット調外観を付与したい場合には、離型フィルムの離型層表面に微細な凹凸を付与しておけばよい。具体的には、離型層にフィラーを添加することで実現できる。転写時には、フィラーを添加した離型層自体は離型フィルムと一体のまま、転写層のみが転写され、転写層の最表面には、離型層表面の微細な凹凸パターンが転写される。その結果、被転写体にはマット調外観を付与することができる(特許文献1)。
特開2000−108594号公報
基材フィルムの面上に形成された離型層にフィラーを添加することで、成形品表面をマット調にする場合、光沢度は、添加するフィラーの量によって決定される。この場合、所望の外観が、より高い光沢度のマット感であれば、フィラーの添加量を少なくする。しかし、離型層のフィラーの添加量を少なくすると、成形品表面への蛍光灯などの映りこみ難さ(非写像性)が、悪化する傾向にある。これは、フィラーの添加量が少なくなったために、離型層表面の凹凸の数が少なくなることに由来する。成形品表面が良好なマット感を得るためには、非写像性が必要となるので、高い光沢度でも非写像性を悪化させないことが求められる。
そこで、基材フィルムの一方の面に、フィラーを添加したマット層を形成し、該マット層における基材フィルムとは反対側の面に、離型層を形成する方法が用いられる。この方法では、離型層の厚さで光沢度を変化させることができるので、離型層表面の凹凸の数を少なくすることがない。そのため、高い光沢度でも非写像性を維持することができる。しかし、離型層の厚みによる光沢度の変化が大きく、工程内における光沢度の制御が難しいといった問題があった。
本発明は、このような問題点を解決しようとするものであり、安定した光沢度で生産することができ、さらに、良好な非写像性を維持しつつ、被転写体の表面光沢度をコントロールすることが可能である、転写フィルム、およびこれを用いた転写成形品を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために鋭意研究されたものであり、以下のような手段で達成される。
本発明の一態様に係る転写フィルムは、基材フィルムの一方の面に、少なくともマット層、マット離型層、ハードコート層、接着層を順次積層してなる転写フィルムであって、前記マット層は、マット層を構成する樹脂100質量部に対して、4.0質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有し、前記マット離型層は、マット離型層を構成する樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有することを特徴とする。
また本発明の他の態様は、上記一態様である転写フィルムを用いて得られた転写成形品である。
本発明の転写フィルムによれば、マット層の面上にマット離型層が形成されているので、被転写体の表面にマット調外観を付与することができる。また、マット層もしくはマット離型層のフィラー含有量を調整することで、被転写体の表面光沢度を容易にコントロールすることができる。そのとき、マット層のフィラーの添加量を、構成する樹脂100質量部に対して4.0質量部以上20.0質量部以下とすることで、高い光沢度でも非写像性を維持することができる。さらに、マット離型層のフィラーの添加量を、構成する樹脂100質量部に対して0.5質量部以上20.0質量部とすることで、マット離型層の膜厚変動による被転写体の表面光沢度への影響は低く抑えることができる。
以上のことから、本発明の転写フィルムによれば、安定した光沢度で生産することができ、さらに、良好な非写像性を維持しつつ、被転写体の表面光沢度をコントロールすることが可能である。
本発明の実施形態に係る転写フィルムの一例を示す概略断面図である。 本実施形態の転写フィルムを用いて得られた転写成形品の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。また、本実施形態にあっては、添加する各粒子の平均粒子径は、レーザー回折法によって測定された値である。
本実施形態のマット調転写フィルム200は、図1に示すように、少なくとも基材フィルム1、マット層2、マット離型層3、ハードコート層4、接着層7をこの順番で積層した積層体である。
マット調転写フィルムに絵柄を付与したい場合、ハードコート層4と接着層7の間に加飾層6を設けてもよい。ここで、加飾層6は、複数層である場合が多く、エンボス加工やパール顔料などの光学効果を有する加飾材料も入れることも可能である。また、加飾層6を設ける場合、加飾層6が成形樹脂8に対して充分接着性を有する場合には、加飾層6が接着層7を兼ねるようにしてもよい。
(基材フィルム)
基材フィルム1としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、ポリカーボネートフィルム、ナイロンフィルム、セロファンフィルム、アクリルフィルム、塩ビフィルムといった基材が使用可能である。基材フィルム1の厚みとしては、25μm以上250μm以下の範囲内が好ましく、38μm以上150μm以下の範囲内であれば、コストやフィルム成形性のバランスの面でも有利なため、基材フィルム1をより好適に用いられる。
(マット層)
マット層2は、表面に微細な凹凸が形成されている層である。マット層2に添加するフィラーとしては特に限定されず、各種の無機粒子や有機粒子を使うことができる。
フィラーの平均粒子径は0.01μm以上50μm以下の範囲内が好ましく、1μm以上30μm以下の範囲内のものがより好適に用いられる。フィラーの平均粒子径が0.01μm未満であると成形品表面へのマット感の付与が不十分となり、50μmを超えると各印刷工程でのピンホールの要因となるため、好ましくない。マット層2の厚みは、含有させるフィラーを保持するだけの厚みが必要であるため、フィラーの粒径に合わせて適宜設定する必要がある。例えば、2μm程度の粒径のフィラーを用いる場合、マット層2の厚みは3〜4μm程度が望ましい。
マット層2に添加するフィラーの量は、非写像性に大きく影響するため、厳密に決定する必要がある。マット層2に含まれるフィラーの量が少ない場合、成形品の非写像性が悪化する傾向があるため、マット離型層3を構成する塗膜の主成分となる樹脂100質量部に対して4.0質量部以上とする必要がある。これは、マット層2に含まれるフィラーの量が少ないと、マット離型フィルム100の表面の凹凸が少なくなることに由来する。一方、マット離型層3のフィラーの添加量が、マット離型層3を構成する塗膜の主成分となる樹脂100質量部に対して20.0質量部を超えると、フィラーの沈降・凝集が起こり、マットインキを作製することができない。
マット層2を構成する塗膜の主成分となる樹脂材料は、基材フィルム1との密着性や耐熱性、及び後述するマット離型層3との密着性が必要となることから、2液硬化型アクリルウレタン樹脂、2液硬化型ポリエステルウレタン樹脂、またはこれらの混合物を含有するものであることが望ましい。このような2液硬化型ウレタン樹脂であれば、室温(20℃)〜50℃程度の低温で硬化反応が終了するため、マット層2を形成する際の基材フィルム1への熱負荷を少なくできる。
また、マット層2は、離形性の向上を目的として、炭素数10以上30以下の長鎖アルキル基及びヒドロキシル基を有するアクリル樹脂、またはヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂を含有していてもよい。
また、マット層2は、耐熱性を向上させるために、ヒドロキシル基を含有するセルロース誘導体を含んでいてもよい。このように耐熱性を向上させる理由は、被転写体に転写層を転写する際に、極度に熱がかかる場合があるからである。例えば、射出成形と同時に転写する方法(インモールド成形)では、転写フィルム200表面に対して160℃程度の熱がかかってしまう。そのため、転写フィルム200のマット層2において、ヒドロキシル基を含有するセルロース誘導体を配合して、耐熱性を向上させておくことが望ましい。前記ヒドロキシル基を含有するセルロース誘導体としては、ニトロセルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロースなどが挙げられる。セルロース誘導体の配合量としては、マット層2を構成する塗膜の主成分となる樹脂材料に対して、20質量部以上100質量部以下の範囲内であることが好ましい。この範囲内であれば、マット層2に対して十分な耐熱性を付与することができる。
(マット離型層)
マット離型層3は、その表面に微細な凹凸を形成し、且つ、離型性を有する層である。マット離型層3に添加するフィラーとしては、マット層2の場合と同様に特に限定されず、各種の無機粒子や有機粒子を使うことができる。
フィラーの平均粒子径は0.01μm以上50μm以下の範囲内が好ましく、1μm以上30μm以下の範囲内のものがより好適に用いられる。フィラーの平均粒子径が0.01μm未満であると成形品表面へのマット感の付与が不十分となり、50μmを超えると各印刷工程でのピンホールの要因となるため、好ましくない。マット離型層3の厚みは、用いるフィラーの平均粒子径と、転写後における被転写体の表面光沢度を考慮して決定すればよい。但し、マット離型層3の厚さが5μmを超えると、マット層2に含まれるフィラーによるマット感の付与が不十分となってしまう。
本実施形態に係るマット離型層3のフィラーの添加量は、0.5質量部以上20質量部以下となる必要がある。マット離型層3のフィラーの添加量が、マット離型層3を構成する塗膜の主成分となる樹脂100質量部に対して0.5質量部未満の場合、マット離型層3の膜厚変動による光沢度の変化が大きく、塗工時に光沢度のムラが生じやすいため、転写成形品201の外観を著しく損なう。一方、マット離型層3のフィラーの添加量が、マット離型層3を構成する塗膜の主成分となる樹脂100質量部に対して20質量部を超えると、フィラーの沈降・凝集が起こり、マット離型インキを作製することができない。マット離型層3を構成する塗膜の主成分となる樹脂100質量部に対して、20.0質量部を超えると、フィラーの凝集が起こり、マット離型インキを作製することができない。
マット離型層3は、炭素数10以上30以下の長鎖アルキル基を含有するアクリルウレタン樹脂を主成分とする層であり、前記アクリルウレタン樹脂は、少なくともアクリルポリオール樹脂と、ヒドロキシル基及び炭素数10以上30以下の長鎖アルキル基を含有するアクリル樹脂と、イソシアネート化合物との架橋反応から生成されたことを特徴とする。このような炭素数の範囲にある長鎖アルキル基を有するアクリルウレタン樹脂を用いることにより、熱転写時には優れた離型性を呈し、且つ、この離型層の上に塗布するハードコートインキのハジキ現象が起こらず、均一なハードコート層4を形成することができる。炭素数が10未満の場合には、熱転写時の離型性が不十分で被転写体の表面に転写ムラが生じ品質欠陥となる。また、炭素数が30を超えると、前記ハードコートインキの塗布時にハジキが生じ、均一なハードコート層4を形成することができない。
マット離型層3を形成しているアクリルウレタン樹脂は、例えば、アクリルポリオール樹脂と、長鎖アルキル基を有するアルキルイソシアネートとからなるインキ組成物、または、長鎖アルキル基及びヒドロキシル基を有するアクリル樹脂とイソシアネート化合物とからなるインキ生成物から得ることができる。また、マット離型層3は、離型性、延伸性、耐熱性といった性能を有することが求められるが、被転写体の形状や転写時の加工条件によって微調整を要する場合がある。例えば、上述の長鎖アルキル基及びヒドロキシル基を有するアクリル樹脂とイソシアネート化合物とからなるインキ組成物に、アクリルポリオール樹脂やアクリルウレタン樹脂を配合することでインキ組成物の調整を図り、マット離型層3を形成してもよい。このようにインキ組成物の調整を行なうことで、マット離型層3の離型性や延伸性、耐熱性といった性能を調整することができる。なお、長鎖アルキル基及びヒドロキシル基を有するアクリル樹脂の推奨の配合量は、アクリルポリオール樹脂に対して2質量部以上30質量部以下の範囲内が好ましいが、特に限定するものではない。
本実施形態におけるマット離型層3は、少なくともアクリルポリオール樹脂と、長鎖アルキル基及びヒドロキシル基を有するアクリル樹脂と、イソシアネート化合物とからなるインキ組成物の硬化物を主成分とする。このインキ組成物を硬化させるためには、メラミン樹脂のように高温での焼付け工程(180〜200℃程度)を経る必要がなく、室温(20℃)〜50℃程度の温度で硬化反応が終了する。このように本実施形態によれば、低温硬化でマット離型層3を形成できる。したがって、メラミン樹脂により離型層を形成する場合の硬化条件では使用できなかった、耐熱性の低い基材フィルムであっても、シワや熱収縮、結晶化などの不具合が発生することなく使用することができる。このような基材フィルムとしては、無延伸PETフィルム、塩化ビニルフィルム、PET−Gフィルムなどが挙げられ、その伸び率の高さから、成形物の立体形状に対して優れた追従性を示すことが期待される。本実施形態ではこれらの基材フィルムであっても好適に用いることができる。
マット離型層3は、転写フィルム200をインモールド成形に用いる場合の耐熱性向上を目的として、マット層2と同様に、ヒドロキシル基を含有するセルロース誘導体を配合してもよい。ヒドロキシル基を含有するセルロース誘導体としては、ニトロセルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロースなどが挙げられる。セルロース誘導体の配合量としては、マット離型層3を構成する塗膜の主成分となる樹脂材料であるアクリルポリオール樹脂100質量部に対して、20質量部以上100質量部以下の範囲内であることが好ましい。この範囲内であれば、マット離型層3に対して十分な耐熱性を付与することができる。
また、分子中にウレタン結合などの極性が高い官能基を含有するハードコート層4を積層する場合や、剥離時の高速化を行なう場合は、マット離型層3の剥離がより軽いことが要求される。この際には、ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂を配合することで、上塗り性を落とさずに剥離を軽くすることができる。ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂の配合量としては、マット離型層3を構成する塗膜の主成分となる樹脂材料であるアクリルポリオール樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上15質量部以下の範囲内であれば適当であり、これによりマット離型層3の離型性を向上させることができる。
(ハードコート層)
ハードコート層4は、転写に用いる前の転写フィルム200においてはタックフリー状態(溶剤分を蒸発させただけでべとつきがなくなる状態)であり、被転写体に転写した後には、紫外線やエレクトロンビームなどの活性エネルギー線を照射することで架橋できる樹脂からなることが好ましい。転写後に活性エネルギー線を照射して架橋させる理由としては、予め架橋した状態のハードコート層4を備える転写フィルム200を用いて転写加工してしまうと、転写フィルム200が被転写体の表面に追従しようと延伸する際にハードコート層4にクラックが生じやすく、外観不良の原因となってしまうためである。転写に用いる前の転写フィルム200において、ハードコート層4がタックフリー状態となるための方法としては、主に以下の3つの方法がある。第1の方法は、ハードコート層4を構成する樹脂として、高分子型のアクリレートやメタクリレートを使用する方法である。第2の方法は、ハードコート層4を構成する樹脂として、液状又は半液状の活性エネルギー線硬化型樹脂の他に、イソシアネート/ポリオール樹脂やエポキシ樹脂/アミン類などの架橋反応物を含有させて、適度に硬化させることでタックフリーとする方法である。第3の方法は、ハードコート層4を構成する樹脂として、活性エネルギー線硬化型樹脂を用い、被転写体への形状追従性を損なわない範囲内で、活性エネルギー線を適量照射して活性エネルギー線硬化型樹脂を半硬化状態とする方法である。本実施形態では、いずれの方法を使用しても構わない。
また、第1の方法の場合、高分子型のアクリル樹脂の他に、表面硬度を補う目的で、ナノシリカ粒子を添加することができる。ナノシリカ粒子の添加量は、前記アクリル樹脂100質量部に対して10質量部以上40質量部未満の範囲内が最適である。添加量が10質量部未満では、表面硬度を向上させる効果が乏しいため好ましくない。一方、添加量が40質量部以上では、硬化塗膜が脆くなりすぎてしまい、耐摩耗性が悪化してしまう。ナノシリカ粒子は、ハードコート層4の透明性を維持するために、粒子径が10nm以上100nm未満の範囲内のものを使用するとよい。また、該ナノシリカ粒子は、アクリロイル/メタクリロイル基含有のシランカップリング剤等で表面処理されているものを好適に用いることができるが、単なる未処理のナノシリカ粒子であっても構わない。
また、一般的に活性エネルギー線硬化型樹脂は、耐摩耗性が乏しい傾向にあるため、耐摩耗性を補うために、滑剤としてポリテトラフルオロエチレンパウダーやポリエチレンワックス、金属石鹸などを少量添加してもよい。
ハードコート層4の厚みとしては、表面硬度の発現と硬化収縮、コスト等のバランスを考慮すると2μm以上10μm以下の範囲内が好ましいが、特に限定するものではない。
(プライマー層)
プライマー層5は、ハードコート層4と加飾層6との密着を保つ為の層であり、ポリエステルポリオール樹脂やアクリルポリオール樹脂等のポリオール樹脂及び/又は、ヒドロキシル基含有塩酢ビ樹脂などヒドロキシル基含有の樹脂とイソシアネート化合物からなる樹脂を使用することができる。プライマー層5の厚みは特に制限はないが、0.5μm以上10μm以下の範囲内が最適である。
(加飾層)
加飾層6は、被転写体に意匠性を付与するための層である。加飾層6として印刷層を形成する場合、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキを用いて、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット法などの周知の印刷法によって形成することができる。また、その他の採用可能な加飾技術として、パールや蛍光、ミラー、再帰反射、磁気印刷などの特殊印刷、熱や紫外線によって凹凸構造(各種レンズ効果やホログラム)を形成するエンボス加工、アルミニウムや銀、クロム、酸化チタン、硫化亜鉛などを真空蒸着やスパッタリングによって形成する薄膜形成技術などを適用することができる。
(接着層)
接着層7としては、公知のヒートシール性接着剤又は粘着剤を使用できる。例えば、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、塩酢ビ樹脂、アクリル樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤などが挙げられる。接着層7の厚みとしては特に制限はないが、0.5μm以上10μm以下の範囲内が最適である。
(本実施形態の効果)
(1)転写フィルムは、基材フィルムの一方の面に、少なくともマット層、マット離型層、ハードコート層、接着層を順次積層してなる。前記マット層は、マット層を構成する樹脂100質量部に対して、4.0質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有し、前記マット離型層は、マット離型層を構成する樹脂に対して、0.5質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有する。
この構成の転写フィルムによれば、マット層の面上にマット離型層が形成されているので、被転写体の表面にマット調外観を付与することができ、マット層もしくはマット離型層のフィラー含有量を調整することで、被転写体の表面光沢度を容易にコントロールすることができる。
このとき、マット層のフィラーの添加量を、構成する樹脂100質量部に対して4.0質量部以上20.0質量部以下とすることで、高い光沢度でも非写像性を維持することができる。さらに、マット離型層のフィラーの添加量を、構成する樹脂100質量部に対して0.5質量部以上20.0質量部とすることで、マット離型層の膜厚変動による被転写体の表面光沢度への影響は低く抑えることができる。
以上のことから、本実施形態の転写フィルムは、安定した光沢度で生産することができ、さらに、良好な非写像性を維持しつつ、被転写体の表面光沢度をコントロールすることが可能である。
(2)前記マット層を構成する樹脂は、2液硬化型ウレタン樹脂である。前記マットマット離型層を構成する樹脂は、アクリルウレタン樹脂を主成分とし、前記アクリルウレタン樹脂は少なくともアクリルポリオール樹脂と、ヒドロキシル基及び炭素数10以上30以下の長鎖アルキル基を有するアクリル樹脂と、イソシアネート化合物との架橋反応から生成された。
この構成によれば、前記マット層が2液硬化型ウレタン樹脂で形成されているので、グラビア印刷適性を高めるとともに、室温〜50℃程度の低温で硬化反応が終了し、基材フィルムへの熱負荷の少ないマット層を形成することができる。
また、前記マット離型層が炭素数10以上30以下の長鎖アルキル基を有するアクリルウレタン樹脂で形成されているので、グラビア印刷適性を高めるとともに、前記マット離型層は熱転写時には優れた離型性を呈し、且つ、前記マット離型層の上に塗布するハードコートインキのハジキ現象を抑制して、均一なハードコート層を形成することができる。さらに、前記マット層と前記マット離型層の間の密着性をも確保することができる。
また、上記転写フィルムにおいて、前記マット離型層が水酸基及び炭素数10以上30以下の長鎖アルキル基を有するアクリル樹脂を含むことにより、離型性と延伸性を向上することができる。さらに、離型層塗工時のレベリング性が向上するため、均一な離型層を形成することができる。
(3)前記マット層を構成する樹脂は、ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂を含む。
この構成によれば、マット離型層がヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂を含むことにより、熱転写の高速化にも十分対応できる優れた離型性を付与することができる。
(4)前記マット離型層を構成する樹脂は、ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂を含む。
この構成によれば、マット離型層の剥離を、上塗り性を落とさずに軽くすることが出来る。
(5)ハードコート層と前記接着層との間に、加飾層を設けた。
この構成によれば、被転写体に意匠性を付与することが可能となる。
(6)ハードコート層と加飾層との間に、プライマー層を設けた。
この構成によれば、ハードコート層と加飾層との密着性を向上させることが可能となる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
<実施例1>
厚さ50μmの二軸延伸ポリエステルフィルム(三菱樹脂社製:G440E50)を基材フィルムとして、その一方の面に、下記組成のマットインキをグラビア法にて、乾燥後の膜厚が4.5μm厚となるように塗布して、マット層を形成した。
(マットインキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製:LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 6.6重量部
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートHL): 10重量部
上記マット層の上に、下記の組成のマット離型インキをマイクログラビア法にて、乾燥後の膜厚が2.5μmになるように塗布、乾燥してマット離型層を形成し、その後50℃で5日間エージングして、マット離型フィルムを作製した。
(マット離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 2.7重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体であるヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製コロネートL) 20重量部
次に、上記マット離型フィルムの一方の面に、下記組成のハードコートインキをマイクログラビア法にて、乾燥後の膜厚が5.0μmになるように塗布、乾燥してハードコート層を形成した。
(ハードコートインキの組成)
紫外線硬化樹脂: 100重量部
(DIC社製RC29−117:紫外線重合開始剤入り、固形分30%)
シリカ: 20重量部
(日産化学社製:粒径10〜20nm、MEK分散液、固形分30%)
次に、上記ハードコート層の上に、プライマー層としてアクリルポリオール/イソシアネート系インキ(東洋インキ社製:V425アンカー)を、グラビア法を用いて乾燥後の膜厚が1μmになるように塗布し、プライマー層を形成した。その上に、加飾インキとして墨インキ(東洋インキ社製:V428UR92墨)を用いて、グラビア法により乾燥後の膜厚が3μmになるように塗布して加飾層を形成した。さらに、その上に接着インキ(東洋インキ社製:K539HP接着ワニス)を用いて、グラビア法により乾燥後の膜厚が1μmとなるように塗布して接着層を形成し、転写フィルムを作製した。
上記で得られた転写フィルムを射出成形機の金型内部にセットして、ポリカーボネートABSアロイ樹脂(日本エイアンドエル製テクノエースT−105)を射出成形して、成形と同時に転写して成形品を得た。
<実施例2>
下記組成のマット層とマット離型インキを用いた以外は、実施例1と同様にしてマット離型フィルムを作製した。
(マットインキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製:LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 8.7重量部
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートHL): 10重量部
(マット離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 0.6重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体であるヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製コロネートL) 20重量部
次に、上記マット離型フィルムの一方の面に、実施例1と同様にして、転写フィルムを作成した後、射出成形と同時に転写して成形品を得た。
<実施例3>
下記組成のマット層とマット離型インキを用いた以外は、実施例1と同様にしてマット離型フィルムを作製した。
(マットインキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製:LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 4.7重量部
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートHL): 10重量部
(マット離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 4.8重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体であるヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製コロネートL) 20重量部
次に、上記マット離型フィルムの一方の面に、実施例1と同様にして、転写フィルムを作成した後、射出成形と同時に転写して成形品を得た。
<比較例1>
下記組成のマット層とマット離型インキを用いた以外は、実施例1と同様にしてマット離型フィルムを作製した。
(マットインキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製:LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 9.2重量部
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートHL): 10重量部
(マット離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 0.1重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体であるヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製コロネートL) 20重量部
次に、上記グロス離型フィルムの一方の面に、実施例1と同様にして、転写フィルムを作成した後、射出成形と同時に転写して成形品を得た。
<比較例2>
下記組成のマット層とマット離型インキを用いた以外は、実施例1と同様にしてマット離型フィルムを作製した。
(マットインキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製:LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 3.8重量部
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製:コロネートHL): 10重量部
上記マット層の上に、下記の組成のマット離型インキをマイクログラビア法にて、乾燥後の膜厚が2.5μmになるように塗布、乾燥してマット離型層を形成し、その後50℃で5日間エージングして、マット離型フィルムを作製した。
(マット離型インキの組成)
アクリルポリオール樹脂(東栄化成社製LC#6560): 100重量部
シリカフィラー(エボニックデグサ社製:粒径6μm): 5.9重量部
アクリル樹脂: 5重量部
(6−ヒドロキシヘキシルアクリレートとステアリルメタクリレートとの共重体であるヒドロキシル基と長鎖アルキル基(炭素数18)を有する)
イソシアネート化合物(日本ポリウレタン社製コロネートL) 20重量部
次に、上記マット離型フィルムの一方の面に、実施例1と同様にして、転写フィルムを作成した後、射出成形と同時に転写して成形品を得た。
<評価及び方法>
実施例1,2及び比較例1で作製した転写フィルムを用いた成形品について、光沢度(60°)の測定を行ない、光沢度変化時のマット離型層の膜厚変化の様子を評価した。具体的には、実施例1,2及び比較例1において、マット離型層の膜厚が異なる転写フィルムをそれぞれ作製して、マット離型層の膜厚変化をΔd、光沢度の変動をΔGrとして、光沢度変化時のマット離型層の膜厚変化の大きさ(Δd/ΔGr)をそれぞれ計算して比較した。
また、実施例1、2、3及び比較例1、2で作製した成形品について、表面の非写像性の評価を行った。具体的には、蛍光灯の約2m真下に成形品を置き、蛍光灯の輪郭が確認できない場合(実用上問題のないレベル)は○、確認できる場合(実用上問題がある)は×とした。
Figure 0006349931
<比較結果>
表1に示したように、マット離型層のフィラー添加量が増えると、膜厚変動による光沢度の変化が小さくなることが確認できた。工程内で想定される膜厚の変動は1μm以内であり、光沢度変化が5%以内であれば、成形品外観への影響は見られないことから、マット離型層のフィラー添加量が、構成する材料樹脂に対して0.5質量部以上であれば、成形品の外観を損なうことがない。
一方、マット層のフィラー添加量が少ないと、非写像性が悪化することが確認できた。マット層のフィラー添加量が、構成する材料樹脂に対して4.0質量部以上であれば、成形品表面の写像性が低く、良好なマット調外観の成形品を得ることができる。
本発明により得られた転写フィルムは、家電製品、住宅機器、事務機器、自動車部品などに利用されるパネル部材等の表面保護兼加飾に用いることが可能である。
1…基材フィルム
2…マット層
3…マット離型層
4…ハードコート層
5…プライマー層
6…加飾層
7…接着層
8…成形樹脂
100…マット離型フィルム
101…転写層
200…転写フィルム
201…転写成形品

Claims (6)

  1. 基材フィルムの一方の面に、少なくともマット層、マット離型層、ハードコート層、接着層を順次積層してなる転写フィルムであって、
    前記マット層は、マット層を構成する樹脂100質量部に対して、4.0質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有し、
    前記マット離型層は、マット離型層を構成する樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有することを特徴とする転写フィルム。
  2. 前記マット層を構成する樹脂は、2液硬化型ウレタン樹脂であり、
    前記マット離型層を構成する樹脂は、アクリルウレタン樹脂を主成分とし、
    前記アクリルウレタン樹脂は少なくともアクリルポリオール樹脂と、ヒドロキシル基及び炭素数10以上30以下の長鎖アルキル基を有するアクリル樹脂と、イソシアネート化合物との架橋反応から生成されたことを特徴とする請求項1に記載の転写フィルム。
  3. 前記マット層を構成する樹脂は、ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転写フィルム。
  4. 前記マット離型層を構成する樹脂は、ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の転写フィルム。
  5. 前記ハードコート層と前記接着層との間に、加飾層を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の転写フィルム。
  6. 前記ハードコート層と加飾層との間に、プライマー層を設けたことを特徴とする請求項5に記載の転写フィルム。
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