JP6345202B2 - 車両用アームレスト - Google Patents

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    • B60N2/753Arm-rests movable to an inoperative position
    • B60N2/76Arm-rests movable to an inoperative position in a recess of the cushion

Description

本発明は、物品を載置可能な物品収納部材を備えた車両用アームレストに関するものである。
後席の左右のシート間にアームレストが配置された車両が知られている。この種の車両の多くは、不使用時にアームレストがシートバック等に格納され、使用時にのみ左右のシート間に突出させる構造とされている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両用アームレストは、乗員の腕を載せ置き可能なアームレスト本体が左右の後席間のシートバックに前倒し可能に取り付けられ、不使用時には、シートバックに形成された凹部内に格納されるようになっている。また、アームレスト本体内には、前方に引き出し可能に物品収納部材であるトレイが取り付けられている。トレイは、アームレスト本体を前方に突出された使用姿勢のときに、アームレスト本体の前端部から前方に突出させることにより、上部にカップ等の物品を載置できるようになっている。
特開2001−17269号公報
ところで、特許文献1に記載の車両用アームレストは、アームレスト本体がシートバックの凹部内に格納可能とされているが、シートバックに凹部を設けることが難しい車両等においては、アームレスト本体を左右のシート間のシートクッション部分に格納することが望まれる。
しかし、この場合、アームレスト本体を使用しないときにアームレスト本体の上面で乗員の着座荷重を受け止めることが想定されるため、アームレスト本体の昇降機構や支持機構を強度の高い頑丈な構造としなければならないうえ、アームレスト本体の下方に大きなクッションボリュームを確保する必要もある。このため、アーレスト本体の内部に充分な容積の物品収納部材を格納することが難しい。
そこで本発明は、アームレスト本体を車体に昇降可能に支持させる構造を採用しつつも、充分な容積の物品収納部材をアームレスト本体に装備させることができる車両用アームレストを提供しようとするものである。
本出願の一の発明に係る車両用アームレストは、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本出願の一の発明に係る車両用アームレストは、乗員の腕を載せ置き可能なアームレスト本体(例えば、実施形態のアームレスト本体11)と、前記アームレスト本体に取り付けられ、当該アームレスト本体の上部から前方に略水平に突出した姿勢で物品を載置可能な物品収納部材(例えば、実施形態のカップホルダー12)と、前記アームレスト本体を車体に昇降可能に支持させる昇降リンク機構(例えば、実施形態の昇降リンク機構14)と、前記物品収納部材を、前記アームレスト本体の前部上端側に回動可能に連結する回動軸(例えば、実施形態の回動軸21)と、を備え、前記物品収納部材は、前記回動軸を介して物品載置部が略水平となる使用姿勢と、前記物品載置部が垂下する格納姿勢の間で回動変位可能とされ、前記アームレスト本体を上昇位置でロックするロック機構(例えば、実施形態のロック機構19)と、前記物品収納部材の前記回動軸の近傍部に取り付けられ、前記ロック機構を解除操作する解除レバー(例えば、実施形態の解除レバー22)と、前記物品収納部材が前記使用姿勢であるときに、前記解除レバーの解除操作方向の変位を規制するインターロック機構(例えば、実施形態のインターロック機構33)と、をさらに備えていることを特徴とする。
上記の構成により、アームレストを使用する場合には、昇降リンク機構を介してアームレスト本体を上昇位置に変位させる。このとき、物品収納部材はアームレスト本体の前面側において垂下状態とされている。この状態から物品収納部材を使用する場合には、アームレスト本体の前部上端側の回動軸を介して、物品収納部材を略水平な使用姿勢に回動変位させる。物品収納部材は、この状態において物品載置部に物品を載置することが可能になる。
この場合、物品収納部材が格納姿勢の状態で、アームレスト本体が上昇位置に変位しているときには、解除レバーを解除方向に操作することによりロック機構が解除される。これにより、アームレスト本体の上昇位置でのロックが解除され、アームレスト本体を下降位置に変位させることが可能になる。一方、物品収納部材が使用姿勢の状態では、インターロック機構が解除レバーの解除操作方向の変位を規制しているため、解除レバーによるロック機構の解除操作は不能となる。したがって、この構成を採用した場合には、物品収納部材が略水平な使用姿勢となっている状態で、解除レバーの誤操作によってアームレスト本体が下降するのを防止することができる。
前記解除レバーは、前記物品収納部材の前記回動軸の近傍部に回動可能に取り付けられているとともに、回動方向の一方が、前記ロック機構に対するロック解除操作方向とされ、前記インターロック機構は、前記アームレスト本体に設けられた規制壁(例えば、実施形態の規制壁31)と、前記解除レバーに設けられ、前記物品収納部材が前記使用姿勢となる位置まで回動したときに前記規制壁と対向して、前記解除レバーの前記回動方向の一方の回動を前記規制壁によって規制される当接壁(例えば、実施形態の当接壁32)と、を有している構成であっても良い。
この場合、物品収納部材が格納姿勢の状態で、アームレスト本体が上昇位置に変位しているときには、解除レバーを回動方向の一方(ロック解除方向)に回動操作することにより、ロック機構が解除される。また、アームレスト本体が上昇位置に変位している状態で、物品収納部材が使用姿勢となる位置まで回動すると、解除レバーの当接壁がアームレスト本体の規制壁に当接可能となり、解除レバーの回動方向の一方(ロック解除方向)の回動操作が規制される。これにより、大きな占有スペースを要しないコンパクトな構造でありながら、解除レバーの誤操作を防止することができる。
本出願の他の発明に係る車両用アームレストは、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本出願の他の発明に係る車両用アームレストは、乗員の腕を載せ置き可能なアームレスト本体(例えば、実施形態のアームレスト本体11)と、前記アームレスト本体に取り付けられ、当該アームレスト本体の上部から前方に略水平に突出した姿勢で物品を載置可能な物品収納部材(例えば、実施形態のカップホルダー12)と、前記アームレスト本体を車体に昇降可能に支持させる昇降リンク機構(例えば、実施形態の昇降リンク機構14)と、前記物品収納部材を、前記アームレスト本体の前部上端側に回動可能に連結する回動軸(例えば、実施形態の回動軸21)と、を備え、前記物品収納部材は、前記回動軸を介して物品載置部が略水平となる使用姿勢と、前記物品載置部が垂下する格納姿勢の間で回動変位可能とされ、前記アームレスト本体を上昇位置でロックするロック機構(例えば、実施形態のロック機構19)と、前記物品収納部材の前記回動軸の近傍部に回動可能に取り付けられ、回動方向の一方に回動させることによって前記ロック機構を解除操作する解除レバー(例えば、実施形態の解除レバー22)と、前記解除レバーと前記ロック機構を連動可能に連結する操作ケーブル(例えば、実施形態の操作ケーブル23)と、前記物品収納部材に設けられて前記操作ケーブルを案内するケーブルガイド機構(例えば、実施形態のケーブルガイド機構34)と、をさらに備え、前記ケーブルガイド機構は、前記物品収納部材の前記回動軸と略平行な軸線(例えば、実施形態の軸線o1)回りに回動可能となるように前記物品収納部材に相対回動可能に保持され、前記操作ケーブルを前記回動軸と略直交する方向から前記回動軸と略平行な方向に向きを変えて案内する第1ケーブルガイド(例えば、実施形態の第1ケーブルガイド35)と、前記物品収納部材に一体に取り付けられ、前記第1ケーブルガイドから引き出された前記操作ケーブルを、前記回動軸と略平行な方向から前記解除レバーの連結部(例えば、実施形態の連結部22b)に向かう方向に向きを変えて案内する第2ケーブルガイド(例えば、実施形態の第2ケーブルガイド36)と、を有していることを特徴とする。
この場合、アームレスト本体が上昇した状態において、解除レバーが回動方向の一方(ロック解除方向)に回動操作されると、操作ケーブルが解除レバーの回動方向に引き込まれ、操作ケーブルを介してロック機構が解除操作される。操作ケーブルは、この間、ケーブルカイド機構の第1ケーブルガイドと第2ケーブルガイドに案内されて物品収納部材内を変位する。
また、格納姿勢の状態にある物品収納部材を使用姿勢に回動変位させると、解除レバーが回動軸回りに旋回し、その間に操作ケーブルが第2ケーブルガイドとともに回動軸回りに変位する。このとき、第1ケーブルガイドは、回動軸と略平行な軸線を中心として第2ケーブルガイドに対して相対回動し、第1ケーブルガイドのロック機構側の端部が、物品収納部材の回動に伴って大きく首振りするのを抑制される。したがって、このとき第1ケーブルガイドの端部から操作ケーブルには大きな曲げ荷重が作用しにくくなる。
前記第2ケーブルガイドは、前記第1ケーブルガイドから引き出された前記操作ケーブルを、周回させて前記解除レバーの連結部に向かう方向に案内する周回案内部(例えば、実施形態の周回案内部36b)を有している構成であっても良い。
この場合、第2ケーブルガイドが解除レバーと近接して配置される場合においても、操作ケーブルの曲率半径を大きく維持することが可能になる。したがって、この構成を採用することにより、解除レバーの操作や物品収納部材の回動に伴う操作ケーブルの負荷を小さくすることができる。
前記昇降リンク機構は、前記アームレスト本体を、隣接するシートのシートクッション(例えば、実施形態のシートクッション1L−c,1R−c)と略同一高さの下降位置と、該下降位置よりも後方かつ上方の上昇位置との間で変位可能にする機構であっても良い。
この場合、アームレストを使用しない場合には、昇降リンク機構によってアームレスト本体を、隣接するシートのシートクッションと略同一高さとすることができるため、乗員がアームレスト本体の上面に安定して着座することが可能になる。また、アームレストを使用する場合には、昇降リンク機構によってアームレスト本体を後方かつ上方に回動変位させる。これにより、アームレスト本体がシートバックに近接した位置で上方側に迫り上がり、隣接する左右のシートに着座した着座者が、アームレスト本体上の適正位置に腕を載せ置くことが可能になる。
前記アームレスト本体と前記物品収納部材の間には、前記物品収納部材を使用姿勢方向に付勢する付勢部材(例えば、実施形態のガスダンパー25)が介装されるようにしても良い。
この場合、物品収納部材は、付勢部材の付勢力によって使用姿勢に維持される。このため、使用姿勢の物品収納部材に上方から大きな外力が作用した場合には、物品収納部材が付勢部材の付勢力に抗して回動変位することが可能になり、物品収納部材の支持部が過大な外力を受けて損傷することがなくなる。
前記付勢部材は、両端部が前記アームレスト本体と前記物品収納部材とに回動可能に連結されたガスダンパー(例えば、実施形態のガスダンパー25)であっても良い。
この場合、ガスダンパーによって物品収納部材を円滑に回動作動させることができるとともに、物品収納部材の急激な回動挙動をガスダンパーの減衰力によって抑制することができる。
本発明によれば、物品を載置する物品収納部材が、回動軸を介してアームレスト本体の前部上端側に回動可能に連結され、物品載置部が略水平となる使用姿勢と、物品載置部が垂下する格納姿勢の間で回動変位可能とされているため、アームレスト本体の上面の直下位置に物品収納部材を格納するための大きな内部スペースを確保する必要がなくなる。
したがって、本発明によれば、アームレスト本体を車体に昇降可能に支持させる構造を採用しつつも、充分な容積の物品収納部材をアームレスト本体に装備させることができる。
本発明の一実施形態に係る後席シートのアームレスト不使用時の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る後席シートのアームレスト使用時の側面図である。 本発明の一実施形態に係る後席シートのカップホルダー使用時の側面図である。 本発明の一実施形態に係る後席シートのカップホルダー使用時の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストの図1のV−V線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストのアームレスト使用時の図5と同様の断面図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストのカップホルダ使用時の図5と同様の断面図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストのカップホルダ不使用時における部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストのカップホルダ使用時における部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る後席シートのカップホルダー使用時の側面図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストの一部を破断した斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストのカップホルダーの不使用時における図11のXII−XII線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストのカップホルダーの使用時における図11のXII−XII線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係る後席シートの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る後席シートの一部を拡大した斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストのロック解除ボタンユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアームレストのロック解除ボタンユニットの一部部品を取り去った斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが記されている。
図1は、車室内の後席シート1を左前部上方側から見た図である。
後席シート1は、車室内の左側部に配置される左シート1Lと、車室内の右側部に配置される右シート1Rと、左シート1Lと右シート1Rの間に配置されている中央シート1Cと、を備えている。左シート1Lと右シート1Rは、乗員の臀部及び腿部を支持するシートクッション1L−c,1R−cと、乗員の腰部及び背部を支持するシートバック1L−b,1R−bと、を備えており、シートバック1L−b,1R−bがシートクッション1L−c,1R−cに対して傾動調整可能とされている。
中央シート1Cは、左シート1Lや右シート1Rと同様にシートクッション1C−cとシートバック1C−bを備え、シートバック1C−bがシートクッション1C−cに対して傾動調整可能とされているが、シートクッション1C−cの一部は昇降可能とされ、上昇させた状態において、左シート1Lと右シート1Rのアームレスト10(車両用アームレスト)として機能するようになっている。
図2は、後席シート1を左側方から見た図であり、中央シート1Cのシートクッション1C−cをアームレスト10として使用しているときの状態を示している。
アームレスト10の前端部には、物品収納部材であるカップホルダー12が装備されている。アームレスト10は、上面に乗員の腕を載せ置き可能なアームレスト本体11と、アームレスト本体11の前端部から車体前方側に突出して上部に飲料容器等を載置するカップホルダー12と、を備えている。カップホルダー12は、後端部がアームレスト本体11の前端部下方に回動可能に支持されており、物品載置部12aが前部下方に垂下するようにして、アームレスト本体11の前面側に格納されている。なお、図2中の符号2は、図示しない左右の前席シートの間に配置されたコンソールボックスである。
図3は、後席シート1を左側方から見た図であり、アームレスト本体11を上方に変位させ、その状態で物品載置部12aが略水平になるようにカップホルダー12を使用姿勢に変位させたときの状態を示している。また、図4は、後席シート1を左前部上方側から見た図であり、アームレスト本体11とカップホルダー12を図3と同様に変位させたときの状態を示している。
これらの図に示すように、カップホルダー12の使用時には、アームレスト本体11が上方かつ後方に迫り上がり、その状態でカップホルダー12が略水平に前方に突出している。
図5は、アームレスト10の不使用時における図1のV−V線に沿う断面を示す図であり、図6は、アームレスト10の使用時における図5と同様の断面を示す図である。また、図7は、アームレスト10を上昇させ、かつカップホルダー12を使用するときにおける図5と同様の断面を示す図である。
アームレスト10は、アームレスト本体11の下方に配置されて、アームレスト本体11を支持する基台ケース13を備えている。基台ケース13は、下方と後方が開口したボックス状に形成されている。基台ケース13は、その内部に配置された昇降リンク機構14によって車体に昇降可能に支持されている。本実施形態の場合、昇降リンク機構14は、左右に離間して配置された一対の平行リンク機構によって構成されている。平行リンク機構は、前部側に配置される第1リンク14Aと、第1リンク14Aよりも後部上方側に配置される第2リンク14Bと、を有している。
第1リンク14Aと第2リンク14Bの各下端部は車体側の図示しないフレーム部材に回動可能に連結されており、第1リンク14Aと第2リンク14Bの各上端部は、基台ケース13の左右の対応する側壁に回動可能に連結されている。なお、図中の符号14A−u,14A−lは、第1リンク14Aの上端部側と下端部側の連結部であり、符号14B−u,14B−lは、第2リンク14Bの上端部側と下端部側の連結部である。
昇降リンク機構14は、左右の第1リンク14Aと第2リンク14Bが平行状態で回動することにより、基台ケース13とアームレスト本体11を一定姿勢に維持したまま昇降させる。基台ケース13とアームレスト本体11とは、左右の第1リンク14Aと第2リンク14Bの回動により、前部側の下降位置と後部側の上昇位置との間を変位する。
第2リンク14Bには、第2リンク14Bを起立姿勢方向(上昇位置方向)に付勢するガスダンパー15が連結されている。ガスダンパー15は、一端部が車体のフロア部16に回動可能に連結され、他端部が第2リンク14Bの連結部14B−lから離間した部位に補助リンク17を介して回動可能に連結されている。
なお、中央シート1Cのシートクッション1C−cは、昇降リンク機構14を介して昇降するアームレスト本体11とは別に、アームレスト本体11の後部側において車体に固定設置されている固定クッション部18を備えている。アームレスト本体11は、図5に示すように下降位置にあるときには、その上面が固定クッション部18の上面とほぼ面一となる。また、アームレスト本体11は、図6,図7に示すように上昇位置にあるときには、固定クッション部18よりも上方に変位して、その後面が中央シート1Cのシートバック1C−bの前面に当接、若しくは近接する。
基台ケース13の左右の一方の側壁には、アームレスト本体11を下降位置と上昇位置とでロックするロック機構19が設置されている。ロック機構19は、基台ケース13の一方の側壁に回動可能に支持された図示しない係止爪と、第1リンク14Aの上端側に固定設置され、アームレスト本体11(基台ケース13)が下降位置にあるときと上昇位置にあるときに前記係止爪と係合する図示しない被係止部材と、を備えている。
基台ケース13の一方の側壁には可動レバー20が回動自在に支持されており、係止爪は、可動レバー20に突設された支軸20aに連結されている。係止爪は、可動レバー20の支軸を中心として可動レバー20と一体に回動する。係止爪は、図示しない付勢スプリングによって被係止部材と係合する方向(ロック機構19がロックされる方向)に付勢されており、被係止部材との係合が外れる方向に可動レバー20が操作されることによって被係止部材との係合が解除される(ロック機構19のロックが解除される)。
カップホルダー12の基端部(後述する回動軸21の近傍部)には、ロック機構19を解除操作するための解除レバー22が設けられている。解除レバー22は、操作ケーブル23を介して可動レバー20に連動可能に連結されている。ロック機構19は、解除レバー22の操作によって係止爪を係合解除方向に操作され、それによってアームレスト10の上昇位置と下降位置でのロックを解除される。
図8,図9は、アームレスト10の前端部の縦断面を拡大して示した図であり、図8は、カップホルダー12が格納された状態(格納姿勢の状態)を示し、図9は、カップホルダー12が前方に突出した状態(使用姿勢の状態)を示している。
図5〜図9に示すように、アームレスト本体11の前端部の下方の基台ケース13の前面位置には、カップホルダー12を垂下状態で格納するための凹状の格納部24が形成されている。格納部24の上端部には、車幅方向に延出する回動軸21が突設されている。カップホルダー12の基端部は、この回動軸21に回動可能に支持されている。また、カップホルダー12の基端部には、回動軸21と同軸に解除レバー22の支軸40が設けられている。なお、解除レバー22の支軸40は、回動軸21の近傍で回動軸21と平行であれば、必ずしも同軸でなくても良い。
カップホルダー12の裏面側の基端部の近傍には、カップホルダー12を使用姿勢方向に付勢する付勢部材である筒状のガスダンパー25が連結されている。ガスダンパー25は、一端部がカップホルダー12の裏面に回動可能に連結され、他端部がアームレスト本体11、若しくは、アームレスト本体11と一体の基台ケース13に回動可能に連結されている。
また、カップホルダー12の先端部側の裏面には、裏面方向に突出する係合突起26が形成されている。係合突起26には係合孔26aが形成されている。一方、基台ケース13には、係合突起26の係合孔26aに対して係止可能な係止爪27が設けられている。係止爪27は、カップホルダー12がガスダンパー25の力に抗して格納部24内に押し込まれたときに、カップホルダー12側の係合孔26aと係合し、それによってカップホルダー12を格納位置に保持する。係止爪27は、図示しない付勢手段によって係止方向に付勢されており、操作ケーブル28による引き込み操作によって係止状態が解除されるようになっている。
操作ケーブル28は、アームレスト本体11と基台ケース13の左右の側壁に取り付けられたロック解除ボタンユニット29に接続されている。左右のロック解除ボタンユニット29は同様の構成とされており、ロック解除ボタン30が押し込まれることによって操作ケーブル28が引き込まれるようになっている。係止爪27と係合孔26aの係合は、左右のいずれかのロック解除ボタン30が押し込まれることによって解除される。ロック解除ボタン30は、アームレスト本体11の左右の側面から外側に露出している。
また、図8,図9に示すように、アームレスト本体11の前端部の格納部24に臨む下縁領域には、下方に延出した後に前部上方側に鉤状に湾曲した規制壁31が延設されている。規制壁31の湾曲部31aは、解除レバー22の支軸40の近傍の、同支軸40よりも後部下方側に位置されている。
これに対し、解除レバー22には、カップホルダー12が回動軸21を中心として使用姿勢となる位置まで回動したときに、先端部が規制壁31の湾曲部31a内に位置される湾曲した当接壁32を有している。ここで、解除レバー22の解除操作方向は、解除レバー22の把持部22aを下方から前部上方側に引き上げる方向となっている。この方向は、カップホルダー12を格納姿勢から使用姿勢に回動変位させる方向と合致する方向である。
解除レバー22の当接壁32は、カップホルダー12が格納位置にあるときには、図8に示すように、規制壁31の湾曲部31aよりも前部上方側に位置されている。このため、この状態で解除レバー22がロック解除方向に回動操作されるときには、解除レバー22は、規制壁31に当接せずにロック解除方向に自由に回動する。また、解除レバー22の当接壁32は、カップホルダー12が使用位置にあるときには、図9に示すように、規制壁31の湾曲部31a内に入り込んで湾曲部31aの内面と対向している。このため、この状態で解除レバー22がロック解除方向に回動操作されたときには、解除レバー22は、当接壁32が規制壁31の湾曲部31aの内面に当接することによってロック解除方向の回動操作を規制される。
本実施形態においては、解除レバー22の当接壁32と、アームレスト本体11側の規制壁31が、解除レバー22の解除操作方向の変位を規制するインターロック機構33を構成している。
インターロック機構33は、アームレスト本体11が上昇位置にあり、かつカップホルダー12が使用姿勢になっているときに、解除レバー22の当接壁32が規制壁31に当接することによって、解除レバー22のロック解除操作を禁止する。このため、カップホルダー12が使用姿勢とになっている状態で解除レバー22がロック解除操作されることがなくなり、図10中の仮想線で示すように、アームレスト本体11が前方に倒れ込むことがなくなる。したがって、アームレスト本体11の前方側への倒れ込みにより、カップホルダー12が前方のコンソールボックス2と接触する不具体を無くすことができる。
図11は、アームレスト本体11の前端部とカップホルダー12の基端部を車幅方向と直交する方向で破断して示した斜視図である。また、図12は、カップホルダー12の不使用時における図11のXII−XII線に沿う断面図であり、図13は、カップホルダー12の使用時における図11のXII−XII線に沿う断面図である。
これらの図に示すように、カップホルダー12の基端部には、インナケーブル23iの端部が解除レバー22の連結部22bに連結された操作ケーブル23を案内するためのケーブルガイド機構34が設けられている。
ケーブルガイド機構34は、カップホルダー12の回動軸21と略平行な軸線o1回りに回動可能となるように、カップホルダー12の基端部に相対回動可能に保持された第1ケーブルガイド35と、カップホルダー12の基端部に一体に固定された第2ケーブルガイド36と、を有している。
第1ケーブルガイド35は、略L字状に屈曲した円筒部材によって構成されており、操作ケーブル23を回動軸21と略直交する方向に案内する第1案内部35aと、第1案内部35aに対して略直角に屈曲して操作ケーブル23を回動軸21と略平行な方向(軸線o1に沿う方向)に案内する第2案内部35bと、を有している。第1案内部35aと第2案内部35bは、操作ケーブル23を回動軸21と略直交する方向から回動軸21と略平行となる方向に向きを変えるように案内する。
第2ケーブルガイド36は、第1ケーブルガイド35の第2案内部35bから引き出された操作ケーブル23を、第2案内部35bに連続するように回動軸21と略平行な方向(軸線o1に沿う方向)に案内する基端案内部36aと、操作ケーブル23を周回させて回動軸21と略平行な方向から解除レバー22の連結部22bに向かう方向に向きを変えて案内する周回案内部36bと、を有している。周回案内部36bは、回動軸21と略平行な方向から解除レバー22の連結部22bと相反する方向に一端向きを変え、曲率半径の大きい円弧を描くようにして解除レバー22の連結部22b方向に指向している。
また、第2ケーブルガイド36は、軸線o1に沿う円筒状の筒状ガイド壁36cを有し、その筒状ガイド壁36cが、第1ケーブルガイド35の第2案内部35bを回動可能に保持している。本実施形態においては、第1ケーブルガイド35は、第2ケーブルガイド36の筒状ガイド壁36cを介してカップホルダー12の基端部に回動可能に保持されている。
ところで、アームレスト本体11の後面の下方部分(基台ケース13の後面)には、図5〜図7に示すように、昇降リンク機構14等の可動部材を配置するための開口37が設けられている。この開口37は、アームレスト本体11が下降位置にあるときには、固定クッション部18よりも下方に位置されている(図5参照。)が、アームレスト10の使用時にアームレスト本体11を上昇位置まで変位させると、固定クッション部18よりも上方側に位置されることになる(図6,図7参照。)。本実施形態に係るアームレスト10の場合、この状態において、開口37を通してアームレスト本体11の下方空間に異物や埃が侵入するのを防止するために、開口37の少なくとも側縁部を覆う後面被覆部材38が設けられている。
後面被覆部材38は、布等の可撓性を有するシート材から成り、上縁部がアームレスト本体11の後面に固定されているとともに、下縁部が昇降リンク機構14の第2リンク14Bの付根部、若しくは、固定クッション部18等の車体側の部材に固定されている。後面被覆部材38の上下方向の略中央部には紐条の弾性部材39が連結されている。弾性部材39の一端部は基台ケース13の側壁に突設された支持ロッド41に支持され、弾性部材39の他端部は後面被覆部材38の上下方向の略中央部に連結されている。
弾性部材39は、アームレスト本体11が下降位置に変位したときに、後面被覆部材38の上下方向の略中央部に前方側への引き込み力を付与する。これにより、後面被覆部材38は、弾性部材39から張力を受けたまま上下方向の略中央部を折れ線部として折り畳まれる。したがって、後面被覆部材38は他の部材と干渉することなく、基台ケース13内に収容配置される。
また、アームレスト本体11が下降位置から上昇位置に変位すると、後面被覆部材38の上縁部がアームレスト本体11によって引き上げられ、基台ケース13の後面の開口37の少なくとも側縁部が後面被覆部材38によって覆われる。これにより、開口37を通したアームレスト本体11の下方空間への異物や埃の侵入が阻止される。
図14は、アームレスト本体11を上昇位置に変位させた後席シート1を左前部上方側から見た図であり、図15は、中央シート1Cの前部を左前部上方側から見た図である。
これらの図に示すように、中央シート1Cに隣接する左シート1Lと右シート1Rの側部下縁には支持枠42が取り付けられている。左右の支持枠42間には、アームレスト本体11が下降位置に変位したときに、アームレスト本体11の下方の基台ケース13と、その前部に格納されたカップホルダー12が配置されるようになっている。また、左右の支持枠42の前部には、格納されたカップホルダー12の下縁前方を覆う樹脂製のカバー部材43が支持されている。カバー部材43は、左右の支持枠42間に跨って配置され、左右の支持枠42に対して弾性を有する帯状部材44によって結合されている。
帯状部材44は、中央領域がカバー部材43に固定され、左右の端部が左右の各支持枠42の側面に固定されている。カバー部材43は、帯状部材44の付勢力を受けて左右の支持枠42の前端面に当接している。なお。各支持枠42の前端面には図示しない球面状の凹部が形成されており、カバー部材43には当該凹部に係合する図示しない球面状のボス部が突設されている。カバー部材43は、ボス部が各支持枠42の凹部に嵌合することにより、各支持枠42に対して位置決め固定されている。
本実施形態の場合、格納されたカップホルダー12の下縁前方を覆うカバー部材43が左右の支持枠42に対し、弾性を有する帯状部材44によって連結されているため、カバー部材43に大きな外力が作用した場合には、帯状部材44が弾性的に伸び変形することにってカバー部材43が支持枠42の端面から離間する。このため、例えば、図14に示すようにアームレスト本体11が上昇位置にあるとき、カバー部材43の後方のフロア部16上に物品aが載せ置かれ、その状態でアームレスト本体11のロックが解除されることによって物品aがアームレスト10とともに前進変位した場合に、カバー部材43が物品aに押されて前方に押し開かれる。
この結果、物品aや、格納されたカップホルダー12に大きな負荷が作用するのを防止することが可能になる。また、このときカバー部材43を帯状部材44の弾性に抗してさらに押し開くことにより、フロア部16上の物品aを容易に取り出すことができる。さらに、カバー部材43は、弾性を有する帯状部材44によって支持枠42に拘束されているため、外部から荷重を受けたときに完全に脱落することがない。
図16は、アームレスト本体11を上昇変位させたアームレスト10を左前部上方側から見た図であり、図17は、ロック解除ボタンユニット29を背面側から見た斜視図である。また、図18は、一部部品を取り去ったロック解除ボタンユニット29を背面側から見た斜視図である。
ロック解除ボタンユニット29は、アームレスト本体11の側部外側に開口する有底円筒状のユニットハウジング45と、ユニットハウジング45の開口内に組み付けられ、アームレスト本体11の側部外側に位置される側に円環状の装飾フランジ46を有するガーニッシュ47と、ガーニッシュ47内に進退自在の組み付けられたロック解除ボタン30と、ロック解除ボタン30とユニットハウジング45の底壁の間に介装されてロック解除ボタン30を初期位置方向に付勢する図示しない付勢スプリングと、を備えている。
ユニットハウジング45は、開口側の周縁部に固定用フランジ48が突設され、その固定用フランジ48が基台ケース13の側壁にボルト締結されるようになっている。また、ユニットハウジング45の底壁の中央にはロッド挿通孔49が形成されており、そのロッド挿通孔49には、ロック解除ボタン30の中央に突設された押圧ロッド50が進退自在に挿入されている。押圧ロッド50の外周面には軸方向に沿うリブ51が突設されており、ロッド挿通孔49の周縁部には押圧ロッド50のリブ51が摺動自在に嵌入される回り止め溝52が形成されている。したがって、ロック解除ボタン30は、ユニットハウジング45に回り止めされた状態で進退自在とされている。
ユニットハウジング45の底壁を貫通した押圧ロッド50の先端部は、操作ケーブル23(インナケーブル23i)を引き込むための図示しない回動レバーに当接している。回動レバーは、押圧ロッド50によって押圧操作されることにより、ロック機構19を解除するように操作ケーブル23を引き込む。
また、ユニットハウジング45の底壁の外周縁部には、略円弧状の一対の段付き溝53が形成されている。段付き溝53は、ユニットハウジング45の外周方向に沿って延出し、延出方向の一側寄りに径方向幅の狭い狭幅部53aが形成されるとともに、延出方向の他端寄りに径方向幅の広い拡幅部53bが形成されている。狭幅部53aと拡幅部53bの間の段差部は、段付き溝53の径方向内側の縁部にのみ形成されている。
ガーニッシュ47は、円環状の装飾フランジ46の内周縁部から軸方向に突出する円筒壁54を有している。円筒壁54の延出端には、一対の回り止め溝55が形成されている。一対の回り止め溝55は、円筒壁54の円周上の相反位置に形成されている。また、円筒壁54の延出端のうちの、回り止め溝55から離間した位置には、当接突起56と係止突起57とが各一対設けられている。係止突起57は、当接突起56よりも軸方向に長く突出し、先端部に径方向内側方向に屈曲する係止爪57aが形成されている。当接突起56の対と係止突起57の対は、いずれも円筒壁54の円周上の相反位置に形成されている。
また、ロック解除ボタン30は、ガーニッシュ47の円筒壁54内に摺動自在に嵌入される周壁59を有している。周壁59には、先端部が径方向外側に屈曲する一対の係止爪60が突設されている。一対の係止爪60は、周壁59の円周上の相反位置に形成されている。ロック解除ボタン30の一対の係止爪60は、図18に示すようにガーニッシュ47の対応する回り止め溝55に嵌合されるようになっている。ロック解除ボタン30の係止爪60とガーニッシュ47の回り止め溝55は、ロック解除ボタン30を突出方向に付勢する付勢スプリングの力を受けて嵌合状態を維持される。ただし、ロック解除ボタン30が押し込まれた状態においては、係止爪60が回り止め溝55の外側に変位し、ロック解除ボタン30とガーニッシュ47との相対回動が可能になる。
上述のようにしてロック解除ボタン30とガーニッシュ47が組み付けられた組付体(図18参照)は、図示しない付勢スプリングとともにユニットハウジング45の開口内に組み付けられる。このとき、ガーニッシュ47の一対の係止突起57がユニットハウジング45の対応する段付き溝53の拡幅部53bに挿入され、その状態で組付体とユニットハウジング45を一方向に相対回動させることにより、係止突起57が段付き溝53の狭幅部53a方向に変位する。組付体がユニットハウジング45に対して一方向に所定量回動すると、ロック解除ボタン30の押圧ロッド50に形成されたリブ51がユニットハウジング45の対応する回り止め溝52に嵌合する。
これにより、係止突起57の係止爪57a部分が狭幅部53aの縁部に圧接され、組付体がユニットハウジング45に対して固定される。なお、このときガーニッシュ47は、当接突起56の端面において、ユニットハウジング45の底壁の内面に当接する。
このようにして組み付けられたロック解除ボタンユニット29は、ユニットハウジング45の固定用フランジ48において、基台ケース13の側壁にボルト締結される。
また、このようにして組み付けられたロック解除ボタンユニット29は、メンテナンス時等に以下のようにして分解することができる。
即ち、ロック解除ボタンユニット29を分解する際には、最初に、図16〜図18中の矢印(1)で示すように、ロック解除ボタン30を押し込み、その状態のまま矢印(2)で示すようにガーニッシュ47を所定方向に回転される。このとき、ロック解除ボタン30が矢印(1)で示すように押し込まれると、図18に示すように、ロック解除ボタン30の係止爪60がガーニッシュ47の回り止め溝55から外れる。そして、この状態からガーニッシュ47を矢印(2)に示す方向に回転させると、図17に示すように、ガーニッシュ47の係止爪57aがユニットハウジング45側の段付き溝53の拡幅部53b方向に変位する。この結果、係止爪57aが段付け溝53から外側に抜け、ガーニッシュ47とロック解除ボタン30とがユニットハウジング45に対して取り外し可能となる。
以上のように、本実施形態に係るアームレスト10は、カップホルダー12が、回動軸21を介してアームレスト本体11の前部上端側に回動可能に連結され、カップホルダー12が略水平となる使用姿勢と、カップホルダー12が垂下する格納姿勢の間で回動変位可能とされている。このため、アームレスト本体11の直下位置にカップホルダー12を格納するための大きな内部スペースを確保する必要がない。したがって、本実施形態に係るアームレスト10においては、アームレスト本体11が昇降リンク機構14を介して車体に対して昇降する構造を採用しつつも、充分な容積のカップホルダー12をアームレスト本体11に装備させることができる。
特に、本実施形態に係るアームレスト10においては、昇降リンク機構14が、アームレスト本体11を、左シート1Lと右シート1Rのシートクッション1L−c,1R−cと略同一高さの下降位置と、その下降位置よりも後方かつ上方の上昇位置との間で変位させるようになっている。
このため、アームレスト10を使用しない場合には、昇降リンク機構14によってアームレスト本体11を、左右のシートクッション1L−c,1R−cと略同一高さにすることにより、乗員がアームレスト本体11の上面に安定して着座することが可能になる。一方、アームレスト10を使用する場合には、昇降リンク機構14によってアームレスト本体11を後方かつ上方に回動変位させるこれにより、アームレスト本体11をシートバック1C−bに近接した位置で上方に迫り上がられることができる。このため、左シート1Lや右シート1Rに着座した着座者が、アームレスト本体11上の適正位置に腕を載せ置くことが可能となる。
また、本実施形態に係るアームレスト10では、アームレスト本体11とカップホルダー12の間に、カップホルダー12を使用姿勢方向に付勢する付勢部材であるガスダンパー25が介装されている。このため、カップホルダー12をガスダンパー25の付勢力によって使用姿勢に維持することができる。したがって、本実施形態に係るアームレスト10を使用した場合には、使用姿勢のカップホルダー12の上部に上方から大きな外力が作用したときに、カップホルダー12の回動がガスダンパー25の力に抗して許容され、カップホルダー12の支持部が過大な外力を受けて損傷するのを防止することができる。
なお、アームレスト本体11とカップホルダー12の間に介装する付勢部材はガスダンパー25に限るものではないが、付勢部材としてガスダンパー25を採用した場合には、カップホルダー12を円滑に回動させることができるうえ、カップホルダー12の急激な回動挙動をガスダンパー25の減衰力によって抑制することができる。
また、本実施形態に係るアームレスト10は、アームレスト本体11を上昇位置でロックするロック機構19と、カップホルダー12の基端部でロック機構19を解除操作する解除レバー22と、を備えているとともに、カップホルダー12が使用姿勢(略水平姿勢)であるときに、解除レバー22の解除操作方向の変位を規制するインターロック機構33を備えている。このため、カップホルダー12が略水平に前方に突出しているときに、解除レバー22の誤操作によってアームレスト本体11が前部下方に下降するのを防止することができる。したがって、解除レバー22の誤操作により、例えば、図10に示すように、カップホルダー12が前方のコンソールボックス2に当接するのを防止することができる。
特に、本実施形態に係るアームレスト10においては、アームレスト本体11に突設された規制壁31と、解除レバー22に形成された当接壁32とによってインターロック機構33が構成され、カップホルダー12が水平姿勢となる位置まで回動したときに、解除レバーの当接壁32がアームレスト本体側の規制壁31と対向して解除レバー22のロック解除方向の回動を規制するようになっている。したがって、本実施形態に係るアームレスト10を採用することにより、大きな占有スペースを要しないコンパクトな構造によって解除レバー22の誤操作を防止することができる。
また、本実施形態に係るアームレスト10においては、ケーブルガイド機構34が、回動軸21と略平行な軸線o1回りに回動可能となるようにカップホルダー12に保持された第1ケーブルガイド35と、カップホルダー12の基端部に一体に取り付けられた第2ケーブルガイド36と、を有し、第1ケーブルガイド35が操作ケーブル23を回動軸21と略直交する方向から回動軸21と略平行な方向に向きを変えて案内し、第2ケーブルガイド36が、第1ケーブルガイド35から引き出された操作ケーブル23を回動軸21と略平行な方向から解除レバー22の連結部22bに向かう方向に向きを変えて案内するようになっている。このため、アームレスト本体11の前部で垂下した姿勢のカップホルダー12を略水平な使用姿勢に回動変位させたときには、解除レバー22がアームレスト本体11とともに回動軸21回りに旋回し、操作ケーブル23も第2ケーブルガイド36とともに回動軸21回りに変位する。このとき、第1ケーブルガイド35は、回動軸21と略平行な軸線o1を中心として第2ケーブルガイド36に対して相対回動する。したがって、この構成を採用した場合には、第1ケーブルガイド35の端部がカップホルダー12の回動に伴って大きく首振りすることがなくなり、操作ケーブル23に大きな曲げ荷重が作用するのを防止することが可能になる。
さらに、本実施形態に係るアームレスト10においては、第2ケーブルガイド36が、第1ケーブルガイド35から引き出された操作ケーブル23を、周回させて解除レバー22の連結部22bに向かう方向に案内する周回案内部36bを有している。このため、第2ケーブルガイド36が解除レバー22の連結部22bに近接して配置されている場合でも、操作ケーブル23の曲率半径を大きく維持することができる。したがって、この構成を採用した場合には、解除レバー22の操作時やカップホルダー12の回動時に操作ケーブル23に作用する負荷をより小さくすることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、物品載置部材の一例としてカップホルダー12を例に挙げているが、物品載置部材は、物品を載置可能な部材であれば、カップホルダー12に限らず収納ボックスやトレー等であっても良い。
10…アームレスト(車両用アームレスト)
11…アームレスト本体
12…カップホルダー(物品収納部材)
12a…物品載置部
14…昇降リンク機構
19…ロック機構
21…回動軸
22…解除レバー
22b…連結部
23…操作ケーブル
25…ガスダンパー(付勢部材)
31…規制壁
32…当接壁
33…インターロック機構
34…ケーブルガイド機構
35…第1ケーブルガイド
36…第2ケーブルガイド
36b…周回案内部

Claims (7)

  1. 乗員の腕を載せ置き可能なアームレスト本体と、
    前記アームレスト本体に取り付けられ、当該アームレスト本体の上部から前方に略水平に突出した姿勢で物品を載置可能な物品収納部材と、
    前記アームレスト本体を車体に昇降可能に支持させる昇降リンク機構と、
    前記物品収納部材を、前記アームレスト本体の前部上端側に回動可能に連結する回動軸と、を備え、
    前記物品収納部材は、前記回動軸を介して物品載置部が略水平となる使用姿勢と、前記物品載置部が垂下する格納姿勢の間で回動変位可能とされ
    前記アームレスト本体を上昇位置でロックするロック機構と、
    前記物品収納部材の前記回動軸の近傍部に取り付けられ、前記ロック機構を解除操作する解除レバーと、
    前記物品収納部材が前記使用姿勢であるときに、前記解除レバーの解除操作方向の変位を規制するインターロック機構と、をさらに備えていることを特徴とする車両用アームレスト。
  2. 前記解除レバーは、前記物品収納部材の前記回動軸の近傍部に回動可能に取り付けられているとともに、回動方向の一方が、前記ロック機構に対するロック解除操作方向とされ、
    前記インターロック機構は、
    前記アームレスト本体に設けられた規制壁と、
    前記解除レバーに設けられ、前記物品収納部材が前記使用姿勢となる位置まで回動したときに前記規制壁と対向して、前記解除レバーの前記回動方向の一方の回動を前記規制壁によって規制される当接壁と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両用アームレスト。
  3. 乗員の腕を載せ置き可能なアームレスト本体と、
    前記アームレスト本体に取り付けられ、当該アームレスト本体の上部から前方に略水平に突出した姿勢で物品を載置可能な物品収納部材と、
    前記アームレスト本体を車体に昇降可能に支持させる昇降リンク機構と、
    前記物品収納部材を、前記アームレスト本体の前部上端側に回動可能に連結する回動軸と、を備え、
    前記物品収納部材は、前記回動軸を介して物品載置部が略水平となる使用姿勢と、前記物品載置部が垂下する格納姿勢の間で回動変位可能とされ、
    前記アームレスト本体を上昇位置でロックするロック機構と、
    前記物品収納部材の前記回動軸の近傍部に回動可能に取り付けられ、回動方向の一方に回動させることによって前記ロック機構を解除操作する解除レバーと、
    前記解除レバーと前記ロック機構を連動可能に連結する操作ケーブルと、
    前記物品収納部材に設けられて前記操作ケーブルを案内するケーブルガイド機構と、をさらに備え、
    前記ケーブルガイド機構は、
    前記物品収納部材の前記回動軸と略平行な軸線回りに回動可能となるように前記物品収納部材に相対回動可能に保持され、前記操作ケーブルを前記回動軸と略直交する方向から前記回動軸と略平行な方向に向きを変えて案内する第1ケーブルガイドと、
    前記物品収納部材に一体に取り付けられ、前記第1ケーブルガイドから引き出された前記操作ケーブルを、前記回動軸と略平行な方向から前記解除レバーの連結部に向かう方向に向きを変えて案内する第2ケーブルガイドと、を有していることを特徴とする車両用アームレスト。
  4. 前記第2ケーブルガイドは、前記第1ケーブルガイドから引き出された前記操作ケーブルを、周回させて前記解除レバーの連結部に向かう方向に案内する周回案内部を有していることを特徴とする請求項3に記載の車両用アームレスト。
  5. 前記昇降リンク機構は、前記アームレスト本体を、隣接するシートのシートクッションと略同一高さの下降位置と、該下降位置よりも後方かつ上方の上昇位置との間で変位可能にするリンク機構であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用アームレスト。
  6. 前記アームレスト本体と前記物品収納部材の間には、前記物品収納部材を使用姿勢方向に付勢する付勢部材が介装されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用アームレスト。
  7. 前記付勢部材は、両端部が前記アームレスト本体と前記物品収納部材とに回動可能に連結されたガスダンパーであることを特徴とする請求項6に記載の車両用アームレスト。
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