JP6343882B2 - 画像投射装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

画像投射装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像を投射する画像投射装置、その制御方法及びプログラムに関する。
従来、プロジェクタの光源として広く用いられている高圧水銀ランプは、発光管内に設けられた一対の電極間のアーク放電を利用して、発光管内部に封入された水銀蒸気(発光物質)を発光させる。水銀蒸気は、プロジェクタの電源がオフになると、液体へと戻るが、この時に、一対の電極に液体水銀が付着することで、電極間をショート(短絡)させてしまうことがある。この現象を水銀ブリッジと呼び、プロジェクタ不点灯の原因となる。
水銀ブリッジは、液化した水銀が低温部に付着しやすい、電極部が管球部(発光管)に比べ温度変化しやすくプロジェクタの電源オフ後に電極部の温度が管球部より低くなりやすい、という2つの特性により発生する。特に、電極の温度とランプ電力(電極に供給される電力)には相関関係があるので、ランプ電力が低い状態からプロジェクタの電源がオフされると電極と管球部の温度差が広がり、水銀ブリッジの発生確率が飛躍的に高まる。
そこで、プロジェクタの電源オフ後も一定時間にわたってランプを冷却し続けるアフタークーリングを実施することで、電極と管球部の温度差を小さくし、水銀ブリッジの発生確率を低下させる技術が既に知られている。また、例えば特許文献1には、水銀ブリッジを防止するために、プロジェクタの電源をオフする際、一定時間にわたってランプ電力を低い状態に維持した後に電源をオフするという技術が開示されている。
しかしながら、上述した特許文献1では、電源から電源コードを引き抜くことで、プロジェクタの電源をオフにした場合、電極と管球部の温度差が大きいため、水銀ブリッジの発生確率が高まるという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電源ボタンが操作されることなく、電源から電源コードが引き抜かれて電源がオフされる際に水銀ブリッジの発生確率を低減することができる画像投射装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像投射装置は、一対の電極間の放電により発光物質としての水銀が発光する光源と、前記光源から出射される光の強度を変調して画像を形成する画像形成部と、を備えた画像投射装置であって、電源に接続され、当該画像投射装置を駆動するための電力が入力される電源コードと、前記電源に対して前記電源コードをロックするロック機構と、前記ロック機構による前記電源コードのロックを解除するロック解除機構と、前記ロック機構による前記電源コードのロックの解除を検出するロック解除検出部と、前記ロック解除検出部が前記ロック解除機構による前記電源コードのロックの解除を検出した場合、前記光源に生じる水銀ブリッジを低減する水銀ブリッジ低減処理を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記水銀ブリッジ低減処理として前記光源の電力を上昇させ、前記光源の管球の温度および電極の温度を上昇させる電力制御部を有することを特徴とする。
本発明によれば、電源ボタンが操作されることなく、電源から電源コードが引き抜かれて電源がオフされる際に水銀ブリッジの発生確率を低減することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態のプロジェクタの斜視図である。 図2は、実施形態のプロジェクタの側面図である。 図3は、実施形態のプロジェクタが備える光学装置及び光源装置を示す内部断面図である。 図4は、実施形態のプロジェクタが備える光学装置及び光源装置を示す斜視図である。 図5は、実施形態の高圧水銀ランプの断面図である。 図6は、従来のプロジェクタの電極及び管球部の各々の温度の経時的変化の一例を示す図である。 図7は、従来のプロジェクタの電極及び管球部の各々の温度の経時的変化の一例を示す図である。 図8は、実施形態のプロジェクタのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図9は、実施形態のプロジェクタが備える電源コード、ロック機構、ロック解除機構及びロック解除検出部の構成を模式的に示す斜視図である。 図10は、実施形態のプロジェクタの電源コードが電源から引き抜かれた際の動作例を示すフローチャートである。 図11は、実施形態のロック解除機構によるロック機構の電源コードのロックを解除する際の動作図である。 図12は、実施形態の水銀ブリッジ低減処理を行った後の電極及び管球部の各々の温度の経時的変化の一例を示す図である。
以下、送付図面を参照して、本発明にかかる画像投射装置、その制御方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施形態が適用される画像投射装置としてのプロジェクタ1の斜視図である。図2は、プロジェクタ1の側面図である。なお、図2では、プロジェクタ1の投射レンズ10から投射光が被投射面であるスクリーン2に照射されている状態が示されている。
図3は、プロジェクタ1が備える光学装置3及び光源装置4を示す内部断面図である。図4は、プロジェクタ1が備える光学装置3及び光源装置4の斜視図である。
図3及び図4に示す光学装置3は、照明機構3a及び投射機構3bを備える。光学装置3は、カラーホイール5、ライトトンネル6、リレーレンズ7、平面ミラー8、凹面ミラー9及び画像形成部11を備える。
カラーホイール5は、円盤状をなし、光源装置4からの白色光を単位時間毎にRGBの各色が繰り返す光に変換してライトトンネル6に向けて出射する。
ライトトンネル6は、板ガラスを張り合わせた筒状に形成されており、カラーホイール5から出射された光をリレーレンズ7へ導出する。
リレーレンズ7は、少なくとも二枚のレンズを組み合わせて構成されており、ライトトンネル6から出射される光の軸上色収差を補正しつつ集光する。
平面ミラー8及び凹面ミラー9は、リレーレンズ7により出射される光を反射して、画像形成部11へ案内して集光する。
画像形成部11は、複数のマイクロミラーからなる矩形状のミラー面を有し、映像や画像のデータに基づいて、各マイクロミラーが時分割駆動されることにより、所定の画像データを形成するように投射光を加工して反射するDMD素子を用いて構成される。
光源装置4は、後述の高圧水銀ランプを光源として備える。光源装置4は、光学装置3の照明機構3aに向けて白色光を照射する。照明機構3a内においては、光源装置4から照射された白色光がRGBに分光され、画像形成部11へ導出される。そして、画像形成部11は、光源装置4から出射される光の強度を変調して画像を形成する。画像形成部11により形成された画像は、投射機構3bによってスクリーン2に拡大投射される。なお、本実施形態では、画像形成部11は、DMD素子によって形成されているが、これに限らず、例えば液晶ライトバルブによって形成されてもよい。要するに、画像形成部11は、光源装置4から出射される光の強度を変調して画像を形成する機能を有するものであればよく、その種類を任意に変更することができる。
また、図3で示された画像形成部11の図中手前側となる鉛直方向上方には、画像形成部11に入射した光のうち、投射光として使用しない不要な光を受光するOFF光板が設けられている。画像形成部11は、光が入射すると、映像データに基づいて、DMD素子の働きにより時分割で複数のマイクロミラーを作動させ、このマイクロミラーによって使用する光を投射レンズ10へと反射し、捨てる光をOFF光板へと反射する。画像形成部11は、投射画像に使用する光を投射機構3bへと反射する。投射機構3bに反射された光は、複数の投射レンズ10を通って拡大されて映像光として投射される。
次に、光源装置4の光源として用いられる高圧水銀ランプ30について説明する。図5は、光源装置4が光源として用いる高圧水銀ランプ30の断面図である。
図5に示す高圧水銀ランプ30は、管球部31と、管球部31内に高圧で封入され、発光物質としての水銀32と、管球部31内に設けられた一対の電極33と、リフレクタ34と、を有する。高圧水銀ランプ30は、一対の電極33間の放電により水銀32が発光することで、光源として機能する。
より具体的には以下の通りである。一対の電極33は、例えばタングステンで形成される。一対の電極33間に高電圧が印加されるとアーク放電が形成され、管球部31内に高圧で封入された水銀32との相互作用により輝線スペクトル、連続スペクトルが発生し、発光する。管球部31から発せられた光は、リフレクタ34で反射し、ある一点に集光する。管球部31内には、水銀32の他に、始動希ガスやその他ハロゲンが封入されている。一対の電極33間が液化した水銀32によって繋がる(短絡する)水銀ブリッジが発生すると、一対の電極33間に電圧を印加することができず、アーク放電が形成されないため、不点灯となってしまう。水銀32は、液化する際に、温度の低い箇所に付着する性質を有する。このため、水銀32が液化する温度、具体的には、350℃程度になる際に、電極33の温度が管球部31の温度より高い場合、水銀ブリッジを抑制することができる。また、一対の電極33間の距離が狭まると、水銀32が電極33に繋がり易くなり、水銀ブリッジの発生確率が高まる。ランプ電圧は、一対の電極33間の距離に依存しており、一対の電極33間の距離が狭まるほどランプ電圧が低くなる。
なお、一般的に、一対の電極33間の距離は、高圧水銀ランプ30の点灯中に、ハロゲンサイクル効果によって長くなったり、短くなったりを繰り返す。さらに、一対の電極33間の距離は、長期的には高圧水銀ランプ30の寿命初期において最も短く、高圧水銀ランプ30の寿命経過とともに少しずつ長くなっていく。従って、水銀ブリッジは、高圧水銀ランプ30の寿命初期に最も発生しやすい。このため、高圧水銀ランプ30の寿命初期に、水銀ブリッジ対応を行う必要がある。
ここで、上述の高圧水銀ランプ30が光源として使用される従来のプロジェクタを想定する。図6は、プロジェクタの電源をオフ(プロジェクタに対する電力供給を停止)した後に、アフタークーリングを実施した場合の電極33及び管球部31の各々の温度の警笛変化の一例を示す図である。図6において、図6において、横軸が経過時間(t)を示し、縦軸が温度(℃)を示す。また、図6において、曲線P1が電極33の温度の経時的変化を示し、曲線Q1が管球部31の温度の経時的変化を示す。
図6に示すように、プロジェクタは、電源オフし(時点t0)、高圧水銀ランプ30が消灯した後、冷却ファンが時点t1まで高圧水銀ランプ30の冷却を行う(アフタークーリング)。冷却ファンによる高圧水銀ランプ30の冷却は、冷却効果が電極33よりも管球部31の方が大きいため、時点t1で電極33の温度と管球部31の温度との温度差が大きい。時点t1後の自然冷却では、電極33の方が管球部31の温度より低下しやすいため、電極33の温度と管球部31の温度との温度差が徐々に小さくなる。その後、時点t2で、電極33の温度と管球部31の温度とが逆転する。即ち、水銀32が液化する時間(時点t0〜時点t2)が電極33の温度より管球部31の温度が低くなる時間(時点t0〜時点t3)よりも短ければ、水銀32が管球部31に付着する水銀ブリッジを低減することができる。
図7は、プロジェクタの電源をオフすることなく、プロジェクタの電源コードを電源(コンセント)から引き抜いた場合の電極33及び管球部31の各々の温度の経時的変化の一例を示す図である。図7において、横軸が時間経過(t)を示し、縦軸が温度(℃)を示す。また、図7において、曲線P2が電極33の温度の経時的変化を示し、曲線Q2が管球部31の温度の経時的変化を示す。
図7に示すように、プロジェクタの電源をオフすることなく、プロジェクタの電源コードを電源から引き抜いた場合、高圧水銀ランプ30の消灯と同時に冷却ファンによる高圧水銀ランプ30の冷却も停止する。上述した図6の電源ボタンを操作してプロジェクタの電源をオフした場合に比べて、自然冷却開始時点t0での、電極33の温度と管球部31の温度との温度差が小さい。このため、上述した図6の電極33の温度と管球部31の温度とが逆転する時間(時点t0〜時点t3)よりも電極33の温度と管球部31の温度とが逆転する時間(時点t0〜t4)が短くなる。また、冷却ファンによる高圧水銀ランプ30の冷却がない分、水銀32が液化するまでの時間(時点t0〜時点t5)が上述した図6の時間(時点t0〜時点t2)よりも長くなる。よって、管球部31の温度は、電極33の温度より高くなり、電極33の温度と管球部31の温度とが逆転する時間(上述した図6の時点t0〜時点t3)が水銀32の液化する時間(時点t0〜時点t5)よりも短くなるため、水銀ブリッジが発生しやすくなる。
そこで、本実施形態では、プロジェクタ1の電源コードを電源にロックするロック機構と、ロック機構による電源コードのロックを解除するロック解除機構と、ロック解除機構によるロックの解除を検出するロック検出部とを設ける。そして、ロック検出部がロック解除を検出した場合、高圧水銀ランプ30に対して水銀ブリッジを低減する水銀ブリッジ低減処理を行う。これにより、電源ボタンが操作されることなく、電源から電源コードが引き抜かれてプロジェクタ1の電源がオフされる際に水銀ブリッジの発生確率を低減することができる。
図8は、本発明を実現するのに最低限必要なプロジェクタ1のハードウェア構成例を示すブロック図である。図8に示すように、プロジェクタ1は、画像形成部11と、電源コード20と、電源部21と、ロック機構22と、ロック解除機構23と、ロック解除検出部24と、高圧水銀ランプ30と、冷却ファン40と、電源ボタン50と、記録部60と、制御装置70と、を備える。
画像形成部11は、上述したように、高圧水銀ランプ30(光源装置4)から出射される光の強度を変調して画像を形成する。画像形成部11により形成された画像は、投射機構3b(図8では不図示)によってスクリーン2(図8では不図示)に拡大投射される。
電源コード20は、電源(コンセント)に接続され、プロジェクタ1を駆動するための電力が入力される。
電源部21は、電源コード20から入力された電力を所定の電圧に変換してプロジェクタ1の各部へ供給する。
ロック機構22は、電源に対して電源コード20をロックする。
ロック解除機構23は、ロック機構22による電源コード20のロックを解除する。
ロック解除検出部24は、ロック機構22による電源コード20のロックの解除を検出する。
ここで、電源コード20、ロック機構22、ロック解除機構23及びロック解除検出部24について詳細に説明する。図9は、プロジェクタ1が備える電源コード20、ロック機構22、ロック解除機構23及びロック解除検出部24の構成を模式的に示す斜視図である。
図9に示すように、電源コード20は、電源に接続される電源プラグ20aと、コード部20bと、を有する。
ロック機構22は、弾性部材等によって形成され、電源プラグ20aを保持するC字状の電源保持部22aと、電源保持部22aをロック解除機構23に押圧する板バネ22bと、を有する。
ロック解除機構23は、台形柱をなし、電源側に移動可能に設けられる。ロック解除機構23は、外部から押されることによって、電源側に移動する。この際、電源保持部22aがロック解除機構23の形状に沿って上端側に移動することによって、電源保持部22aによる電源プラグ20aのロックを解除する。
ロック解除検出部24は、ロック解除機構23に設けられる。具体的には、ロック解除検出部24は、ロック解除機構23と電源保持部22aとが接触するロック解除機構23の面(斜面)に設けられる。
図8に戻り、プロジェクタ1の構成について説明する。
高圧水銀ランプ30は、上述したように、一対の電極33間の放電により水銀32が発光する光源である。
冷却ファン40は、高圧水銀ランプ30を冷却するためのファンであり、制御装置70の制御により駆動する。
電源ボタン50は、プロジェクタ1への電力供給を行うか否かを指示するための操作デバイスである。電源ボタン50は、外部から押下されることによって、プロジェクタ1の電力供給を停止する指示信号の入力を受け付ける。なお、本実施形態では、電源ボタン50が入力部として機能する。
記録部60は、高圧水銀ランプ30を駆動するためのランプ電力の設定情報及び冷却ファン40によるアフタークーリング時間等を記録する。さらに、記録部60は、プロジェクタ1を駆動するための各種プログラムやテーブル等を記録する。ここで、ランプ電力の設定情報とは、ランプ電力の最大値と電力のステップ幅との対応関係を示す情報である。また、ステップ幅とは、プロジェクタ1が有する複数の電力モード毎にランプ電力の最大値から減少されるかを定めた設定値である。
制御装置70は、プロジェクタ1全体の動作を統括的に制御する。制御装置70は、受付部71と、電力制御部72と、冷却ファン制御部73と、を備える。
受付部71は、電源ボタン50から入力される指示信号を受け付ける。
電力制御部72は、電源ボタン50から入力される指示信号に応じて、プロジェクタ1に対する電力供給を制御する。例えば、電力制御部72は、受付部71を介して電源ボタン50から電力をオフする指示信号が入力された場合、プロジェクタ1の電力供給を停止する制御を行う。
冷却ファン制御部73は、冷却ファン40の駆動を制御する。具体的には、冷却ファン制御部73は、受付部71が電源ボタン50からプロジェクタ1の電源をオフする指示信号を受け付けた場合、冷却ファン40を駆動することによって、アフタークーリングを行う。
本実施形態では、制御装置70は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータ装置で構成され、上述の受付部71、電力制御部72及び冷却ファン制御部73の各々の機能は、CPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより実現されるが、これに限られるものではない。例えば上述の受付部71、電力制御部72及び冷却ファン制御部73の各々の機能のうちの少なくとも一部の機能が、専用のハードウェア回路で実現される形態であってもよい。
なお、上述の制御装置70が実行するプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、上述の制御装置70が実行するプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の制御装置70が実行するプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
次に、図10を参照して、電源ボタン50が操作されることなく、電源コード20が電源から引き抜かれた際のプロジェクタ1の動作例について説明する。図10は、電源ボタン50が操作されることなく、電源コード20が電源から引き抜かれた際のプロジェクタ1の動作例を示すフローチャートである。
図10に示すように、制御装置70は、ロック機構22による電源コード20のロックが解除されたか否かを判断する(ステップS101)。具体的には、図11に示すように、ロック解除機構23が押下されることによって、ロック機構22の電源保持部22aがロック解除機構23の形状に沿ってロック解除機構23側に移動し、電源保持部22aによる電源プラグ20aの保持が解除される(図11(a)→図11(b))。この際、制御装置70は、ロック解除検出部24に電源保持部22aが接触し、ロック解除検出部24からロックが解除されたことを示す信号が入力されたか否かを判断する。制御装置70がロック機構22による電源コード20のロックが解除されたと判断した場合(ステップS101:Yes)、プロジェクタ1は、ステップS102へ移行する。これに対して、制御装置70が電源コード20のロックが解除されていないと判断した場合(ステップS101:No)、制御装置70は、この判断を続ける。
ステップS102において、制御装置70は、高圧水銀ランプ30に生じる水銀ブリッジ低減処理を行う。具体的には、制御装置70の電力制御部72は、高圧水銀ランプ30のランプ電力を上昇させて水銀ブリッジを低減する水銀ブリッジ低減処理を行う。
図12は、ロック解除検出部24が電源コード20のロックの解除を検出した際に電力制御部72による水銀ブリッジ低減処理を行った後に、プロジェクタ1の電源がオフした場合の電極33及び管球部31の各々の温度の経時的変化の一例を示す図である。図12において、横軸が時間経過(t)を示し、縦軸が温度(℃)を示す。また、図12において、曲線P3が電極33の温度の経時的変化を示し、曲線Q3が管球部31の温度の経時的変化を示す。
図12に示すように、ロック解除検出部24がロック機構22による電源コード20のロックの解除を検出した場合において、電力制御部72が高圧水銀ランプ30のランプ電力を上昇させる水銀ブリッジ低減処理を行ったとき、時点t6で管球部31の温度が上昇する。さらに、電極33の温度も管球部31の温度に比して大きく上昇する。このため、電源コード20が電源から抜かれた際に、自然空冷が開始される際の温度差も大きくなる。これにより、電極33の温度が管球部31の温度と逆転するまでの時間(時点t0〜時点t8)が長くなるが、電力制御部72が高圧水銀ランプ30のランプ電力を上昇させることで、水銀32の温度も上昇する。この結果、水銀32が液化するまでの時間(時点t0〜時点t7)も長くなり、相対的に水銀ブリッジの発生確率を低減することができる。
以上説明した本実施形態によれば、電源ボタン50が操作されることなく、電源から電源コード20が引き抜かれてプロジェクタ1の電源がオフされる際に高圧水銀ランプ30に生じる水銀ブリッジの発生確率を低減することができる。
なお、本実施形態では、ロック解除検出部24がロック機構22による電源コード20のロックの解除を検出した場合、制御装置70の電力制御部72は、高圧水銀ランプ30を消灯する水銀ブリッジ低減処理を行ってもよい。この場合、電極33の温度と管球部31の温度は、図7と同様に、高圧水銀ランプ30が消灯してから、電源コード20が電源から抜かれて冷却ファン40が停止するまでの時間において、電極33の温度と管球部31の温度との差が大きい。このため、電極33の温度が管球部31の温度と逆転するまでの時間も長くなるので、水銀ブリッジの発生確率を低減することができる。
また、本実施形態では、ロック解除検出部24がロック機構22による電源コード20のロックの解除を検出した場合、制御装置70の冷却ファン制御部73は、冷却ファン40の回転数を高圧水銀ランプ30の点灯時より上げる水銀ブリッジ低減処理を行ってもよい。この場合、冷却ファン40による強制空冷は、管球部31の方が電極33に比して冷却効果が大きいため、電極33の温度と管球部31の温度との温度差が大きくなる。このため、電極33の温度が管球部31の温度と逆転するまでの時間も長くなるので、水銀ブリッジの発生確率を低減することができる。
また、本実施形態では、制御装置70が上述した3つの水銀ブリッジ低減処理を組み合わせて行ってもよい。これにより、より水銀ブリッジの発生確率を抑制することができる。
また、本実施形態では、ロック機構22による電源コード20のロックを解除する際に、電源コード20が電源から所定時間だけ抜けないようにする強制的に抜け止めを防止する抜け止め機構をさらに設けてもよい。これにより、電極33と管球部31との温度差が大きくなり、より水銀ブリッジの発生確率を低減することができる。
1 プロジェクタ
2 スクリーン
3 光学装置
3a 照明機構
3b 投射機構
4 光源装置
5 カラーホイール
6 ライトトンネル
7 リレーレンズ
8 平面ミラー
9 凹面ミラー
10 投射レンズ
11 画像形成部
20 電源コード
21 電源部
22 ロック機構
23 ロック解除機構
24 ロック解除検出部
30 高圧水銀ランプ
31 管球部
32 水銀
33 電極
34 リフレクタ
40 冷却ファン
50 電源ボタン
60 記録部
70 制御装置
71 受付部
72 電力制御部
73 冷却ファン制御部
特許第4070420号公報

Claims (6)

  1. 一対の電極間の放電により発光物質としての水銀が発光する光源と、前記光源から出射される光の強度を変調して画像を形成する画像形成部と、を備えた画像投射装置であって、
    電源に接続され、当該画像投射装置を駆動するための電力が入力される電源コードと、
    前記電源に対して前記電源コードをロックするロック機構と、
    前記ロック機構による前記電源コードのロックを解除するロック解除機構と、
    前記ロック機構による前記電源コードのロックの解除を検出するロック解除検出部と、
    前記ロック解除検出部が前記ロック解除機構による前記電源コードのロックの解除を検出した場合、前記光源に生じる水銀ブリッジを低減する水銀ブリッジ低減処理を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記水銀ブリッジ低減処理として前記光源の電力を上昇させ、前記光源の管球の温度および前記電極の温度を上昇させる電力制御部を有する
    ことを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記電力制御部は、前記光源の電力の上昇後に、前記光源に供給される電力を停止させて消灯させることを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記光源を冷却する冷却ファンをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記冷却ファンを駆動して前記光源を冷却させることによって前記水銀ブリッジ低減処理を行う冷却ファン制御部を有し、
    前記冷却ファン制御部は、前記水銀ブリッジ低減処理として前記光源の点灯時よりも前記冷却ファンの回転数を上げることを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  4. 前記ロック解除機構によるロックの解除が行われる際に、前記電源コードを所定時間だけ前記電源に抜け止めを防止する抜け止め機構をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像投射装置。
  5. 一対の電極間の放電により発光物質としての水銀が発光する光源と、前記光源から出射される光の強度を変調して画像を形成する画像形成部と、電源に接続され、当該画像投射装置を駆動するための電力が入力される電源コードと、前記電源に対して前記電源コードをロックするロック機構と、前記ロック機構による前記電源コードのロックを解除するロック解除機構と、前記ロック機構による前記電源コードのロックの解除を検出するロック解除検出部と、を備えた画像投射装置が実行する制御方法であって、
    前記ロック解除検出部が前記ロック解除機構による前記電源コードのロックの解除を検出した場合、前記光源に生じる水銀ブリッジを低減する水銀ブリッジ低減処理を行う制御ステップを含み、
    前記制御ステップは、前記水銀ブリッジ低減処理として前記光源の電力を上昇させ、前記光源の管球の温度および前記電極の温度を上昇させる電力制御ステップを含む、
    ことを特徴とする制御方法。
  6. 一対の電極間の放電により発光物質としての水銀が発光する光源と、前記光源から出射される光の強度を変調して画像を形成する画像形成部と、電源に接続され、当該画像投射装置を駆動するための電力が入力される電源コードと、前記電源に対して前記電源コードをロックするロック機構と、前記ロック機構による前記電源コードのロックを解除するロック解除機構と、前記ロック機構による前記電源コードのロックの解除を検出するロック解除検出部と、を備えた画像投射装置のコンピュータに、
    前記ロック解除検出部が前記ロック解除機構による前記電源コードのロックの解除を検出した場合、前記光源に生じる水銀ブリッジを低減する水銀ブリッジ低減処理を行う制御ステップを実行させ、
    前記制御ステップは、前記銀ブリッジ低減処理として前記光源の電力を上昇させ、前記光源の管球の温度および前記電極の温度を上昇させる電力制御ステップを含む、
    ことを特徴とするプログラム。
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