JP6326908B2 - 光源装置、プロジェクター、及び放電灯の冷却方法 - Google Patents

光源装置、プロジェクター、及び放電灯の冷却方法 Download PDF

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Description

本発明は、光源装置、プロジェクター、及び放電灯の冷却方法に関する。
光源の長寿命化等を目的として、通常使用時におけるスタンバイ等の一時的な待機状態
や休止状態等において、電力を軽減するプロジェクターが提案されている(例えば、特許
文献1)。
特開2007−41617号公報
ところで、プロジェクターを消灯すると、放電灯内の温度が低下するため、放電灯内に
封入されている水銀が凝縮して、放電灯の内壁や電極に付着する場合がある。電極に水銀
が付着することによって電極間が接続される(水銀ブリッジ)と、電極間が短絡し、放電
灯を点灯できなくなる場合があった。
特に、放電灯を比較的低い電力で駆動する場合には、電極の温度が放電灯の内壁の温度
に対して比較的低い温度となるため、プロジェクターを消灯した際に、電極の温度と内壁
の温度とが同程度に低下しやすい。そのため、電極と内壁とのどちらにおいても水銀が凝
縮しやすく、水銀ブリッジが発生しやすいという問題があった。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、電極への水銀の凝
縮を抑制できる光源装置、そのような光源装置を用いたプロジェクター、及び放電灯の冷
却方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の光源装置の一つの態様は、光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動電力を供
給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、前記冷却部を制御する制御部と
、を備え、前記放電灯駆動部は、前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と
、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と
、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、が設けられるように
前記放電灯に前記駆動電力を供給し、前記制御部は、前記駆動電力に比例する第1出力で
前記冷却部を駆動する第1出力駆動と、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい
第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動と、を実行可能であり、前記第1駆動期間
の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記第1出力駆動を
実行し、前記移行期間の少なくとも一部において、前記第2出力駆動を実行することを特
徴とする。
本発明の光源装置の一つの態様によれば、移行期間の少なくとも一部において、駆動電
力に比例する第1出力よりも大きい第2出力で冷却部が駆動される第2出力駆動が実行さ
れるため、移行期間において放電灯の温度を低くすることができる。これにより、移行期
間において放電灯の内壁に凝縮する水銀の量が増加するため、放電灯を消灯した際に、電
極に水銀が凝縮して付着することを抑制できる。
本発明の光源装置の一つの態様は、光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動電力を供
給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、前記放電灯駆動部及び前記冷却
部を制御する制御部と、を備え、前記放電灯駆動部は、前記放電灯に第1駆動電力が供給
される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給
される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と
、が設けられるように前記放電灯駆動部を制御し、前記制御部は、前記駆動電力に比例す
る第1出力で前記冷却部を駆動する第1出力駆動と、前記駆動電力に対して前記第1出力
よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動と、を実行可能であり、前記
第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記第
1出力駆動を実行し、前記第2駆動電力に基づいて、前記移行期間の少なくとも一部にお
いて、前記第2出力駆動の実行の有無を判断することを特徴とする。
本発明の光源装置の一つの態様によれば、第2駆動電力に基づいて、移行期間における
第2出力駆動の実行の有無を判断する。そのため、第2駆動電力が比較的低い場合に、第
2出力駆動を実行することが可能であり、上述したのと同様にして放電灯を消灯した際に
電極に水銀が凝縮して付着することを抑制できる。
前記第2出力は、前記第1駆動期間において前記冷却部を駆動する前記第1出力と等し
い構成としてもよい。
この構成によれば、冷却部を駆動する出力を第1駆動期間と同じ出力とできるため、制
御が簡便である。
前記第2出力は、前記第1駆動期間において前記冷却部を駆動する前記第1出力よりも
大きい構成としてもよい。
この構成によれば、移行期間において放電灯をより冷却できるため、放電灯を消灯した
際に電極に水銀が凝縮して付着することをより抑制できる。
前記第2出力は、前記第2駆動電力に基づいて設定される構成としてもよい。
この構成によれば、第2駆動電力に基づいて第2出力が設定されるため、より適切に放
電灯を冷却し、電極に水銀が凝縮して付着することを抑制できる。
前記第2出力は、周囲の温度に基づいて設定される構成としてもよい。
この構成によれば、例えば、周囲の温度が比較的低く、放電灯が冷却されやすい場合に
、第2出力の値を低く設定することで、黒化を抑制できる。
前記第2出力駆動は、前記移行期間と前記第2駆動期間とにまたがって実行される構成
としてもよい。
この構成によれば、より放電灯を冷却でき、電極に水銀が凝縮して付着することをより
抑制できる。
前記第2出力駆動の実行時間は、前記第2駆動電力に基づいて設定される構成としても
よい。
この構成によれば、第2出力駆動の実行時間を適切に設定できる。
前記放電灯は、内部に水銀が封入された放電灯本体を備え、前記制御部は、前記放電灯
本体の放電灯温度が、前記第2駆動期間において前記第1出力駆動が実行された場合に維
持される前記放電灯温度より低くなるように前記第2出力駆動を実行する構成としてもよ
い。
この構成によれば、より水銀を凝縮させることができる。
前記放電灯は、内部に水銀が封入された放電灯本体を備え、前記制御部は、前記放電灯
本体の放電灯温度が、前記水銀の凝縮温度以下となるように前記第2出力駆動を実行する
構成としてもよい。
この構成によれば、より水銀を凝縮させることができる。
前記制御部は、前記移行期間の少なくとも一部において、前記放電灯に前記第2駆動電
力よりも小さい第3駆動電力を供給する構成としてもよい。
この構成によれば、移行期間において、より放電灯の温度を低下させることができる。
本発明のプロジェクターの一つの態様は、上記の光源装置と、前記光源装置から射出さ
れる光を映像信号に応じて変調する光変調素子と、前記光変調素子により変調された光を
投射する投射光学系と、を備えることを特徴とする。
本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、上述した光源装置を備えているため、
放電灯の電極に水銀が凝縮して付着することが抑制されるプロジェクターが得られる。
本発明の放電灯の冷却方法の一つの態様は、光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動
電力を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備える放電灯の冷却
方法であって、前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前
記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期
間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、を設定し、前記第1駆動期間の少なく
とも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記駆動電力に比例する第1
出力で前記冷却部を駆動し、前記移行期間の少なくとも一部において、前記駆動電力に対
して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動することを特徴とする。
本発明の放電灯の冷却方法の一つの態様によれば、上述したのと同様にして、電極に水
銀が凝縮して付着することを抑制できる。
本発明の放電灯の冷却方法の一つの態様は、光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動
電力を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備える放電灯の冷却
方法であって、前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前
記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期
間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、を設定し、前記第1駆動期間の少なく
とも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記駆動電力に比例する第1
出力で前記冷却部を駆動し、前記第2駆動電力に基づいて、前記移行期間の少なくとも一
部において、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力による前記冷却部
の駆動の有無を判断することを特徴とする。
本発明の放電灯の冷却方法の一つの態様によれば、上述したのと同様にして、電極に水
銀が凝縮して付着することを抑制できる。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の放電灯の断面図である。 第1実施形態の放電灯の部分拡大断面図である。 第1実施形態における制御ユニットによるプロジェクターの制御方法を示すグラフである。 第1実施形態におけるファン電圧の波形の他の一例を示すグラフである。 第1実施形態におけるファン電圧の波形の他の一例を示すグラフである。 第1実施形態における駆動電力の波形の他の一例を示すグラフである。 第2実施形態における制御ユニットによるプロジェクターの制御方法を示すグラフである。 第2実施形態におけるファン電圧の波形の他の一例を示すグラフである。 第3実施形態における制御ユニットによるプロジェクターの制御方法を示すグラフである。 第4実施形態における低電力期間の駆動電力と高出力モードの実行時間との関係を示すグラフである。 第4実施形態におけるファン電圧の波形の他の一例を示すグラフである。 放電灯の内部に水銀が凝縮した様子を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクターについて説明する

なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりや
すくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1Aの構成概略図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Aは、図1に示すように、内部に設けられた光源か
ら射出された光束を変調して、画像情報に応じた画像光を形成し、画像光をスクリーン等
の被投射面上に拡大投射するものである。プロジェクター1Aは、外装を構成する外装筐
体2と、外装筐体2内に収納される装置本体3と、を備える。
外装筐体2は、天面(図示せず)と、正面2Bと、背面2Cと、左側面2Dと、右側面
2Eと、底面(図示せず)と、を備え、平面視略矩形状に形成された箱状体である。外装
筐体2の底面には、複数の脚部(図示せず)が設けられている。
プロジェクター1Aは、脚部が設置面に接するように配置されることで正置き姿勢とな
り、また、正置き姿勢とは上下を逆にして底面を天井等に向けた状態で取り付けられるこ
とで天吊り姿勢となる。
装置本体3は、光学制御装置200aと、第1冷却装置CU1と、光学ユニット4と、
を備える。また、装置本体3は、図示を省略したが、プロジェクター1Aの各構成部材に
駆動電力を供給する電源装置等を備える。
光学制御装置200aは、第1冷却装置CU1と、光学ユニット4と、を制御する。
第1冷却装置CU1は、ファンF1及びファンF2により構成され、外装筐体2の外か
ら冷却流体である冷却空気を導入し、光学ユニット4、光学制御装置200a及び電源装
置に冷却空気を送風して、これら各装置を冷却する。ファンF1,F2は、投射光学装置
45を挟むように配置されている。ファンF1,F2は、シロッコファンで構成され、外
装筐体2に形成された吸気口(図示せず)から外部の冷却空気を導入し、冷却空気を後述
する電気光学装置44に送風する。
光学ユニット4は、光学制御装置200aによる制御の下、画像情報に応じた画像光を
形成し、画像光を、スクリーン等に投射する。光学ユニット4は、光源装置5と、照明光
学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、電気光学装置44と、投
射光学装置(投射光学系)45と、光学部品用筐体46と、を備える。
光学部品用筐体46は、光学ユニット4の各装置を、内部に設定された照明光軸A上の
所定位置に収納し、投射光学装置45を支持する。
光源装置5は、光束を射出する。光源装置5は、第2冷却装置(冷却部)CU2と、光
源ユニット50と、平行化凹レンズ56と、ハウジング57と、ファン制御装置(制御部
)200bと、を備える。
第2冷却装置CU2は、ファンF3及びファンF4により構成されている。
ファンF3,F4は、光源ユニット50の近傍に配置されている。プロジェクター1A
の背面2C側に位置するファンF3は、シロッコファンで構成され、外装筐体2内の冷却
空気を吸引して、光源ユニット50に送風する。
また、プロジェクター1Aの正面2B側に位置するファンF4は、軸流ファンで構成さ
れている。ファンF4は、光源ユニット50を冷却した空気を吸引して、プロジェクター
1Aの正面2Bに向かって排出し、該空気を正面2Bの排気口2B1を介して外装筐体2
外に排出する。
なお、ファンF3は軸流ファンであってもよく、ファンF4はシロッコファンであって
もよい。また、排気口2B1は、外装筐体2のどの面に形成されていてもよい。
図2は、光源ユニット50の構成を示す断面図である。光源ユニット50は、図2に示
すように、主反射鏡55と、放電灯90と、副反射鏡52と、放電灯点灯装置(放電灯駆
動部)10と、を備えている。
主反射鏡55は、放電灯90から放出された光を照射方向Dに向けて反射する。照射方
向Dは、放電灯90の照明光軸Aと平行である。
放電灯90の形状は、照射方向Dに沿って延びる棒状である。放電灯90の一方の端部
を第1端部90e1とし、放電灯90の他方の端部を第2端部90e2とする。放電灯9
0の材料は、例えば、石英ガラス等の透光性材料である。放電灯90の中央部は球状に膨
らんでおり、その内部は放電空間91である。放電空間91には、希ガス、金属ハロゲン
化合物等を含む放電媒体であるガスが封入されている。
放電空間91には、第1電極92及び第2電極93の先端が突出している。第1電極9
2は、放電空間91の第1端部90e1側に配置されている。第2電極93は、放電空間
91の第2端部90e2側に配置されている。第1電極92及び第2電極93の形状は、
照明光軸Aに沿って延びる棒状である。放電空間91には、第1電極92及び第2電極9
3の電極先端部が、所定距離だけ離れて対向するように配置されている。第1電極92及
び第2電極93の材料は、例えば、タングステン等の金属である。
放電灯90の第1端部90e1に、第1端子536が設けられている。第1端子536
と第1電極92とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材534により電気的に接続
されている。同様に、放電灯90の第2端部90e2に、第2端子546が設けられてい
る。第2端子546と第2電極93とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材544
により電気的に接続されている。第1端子536及び第2端子546の材料は、例えば、
タングステン等の金属である。導電性部材534,544の材料としては、例えば、モリ
ブデン箔が利用される。
第1端子536及び第2端子546は、放電灯点灯装置10に接続されている。放電灯
点灯装置10は、第1端子536及び第2端子546に、放電灯90を駆動するための駆
動電流を供給する。言い換えると、放電灯点灯装置10は、放電灯90の第1電極92と
第2電極93との間に駆動電力を印加する。その結果、第1電極92及び第2電極93の
間でアーク放電が起きる。アーク放電により発生した光(放電光)は、破線の矢印で示す
ように、放電位置から全方向に向かって放射される。放電灯点灯装置10は、光学制御装
置200aによって制御される。
図3は、放電灯90を示す拡大断面図である。
第1電極92は、図3に示すように、芯棒612と、コイル部614と、本体部616
と、突起618と、を備えている。第1電極92は、放電灯本体510への封入前の段階
において、芯棒612に電極材(タングステン等)の線材を巻き付けてコイル部614を
形成し、形成されたコイル部614を加熱・溶融することにより形成される。これにより
、第1電極92の先端側には、熱容量が大きい本体部616と、アークARの発生位置と
なる突起618が形成される。
第2電極93は、芯棒712と、コイル部714と、本体部716と、突起718と、
を備えている。第2電極93は、第1電極92と同様にして形成される。
放電灯90を点灯すると、放電空間91内に封入されたガスは、アークARの発生によ
り加熱され、放電空間91内において対流する。詳細には、アークAR及びその付近領域
は極めて高温となるため、放電空間91内において、アークARから鉛直方向上側に流れ
る対流AF(図3に1点鎖線の矢印で示す)が形成される。図3に示すように、この対流
AFは、放電灯本体510の内壁に当たって放電灯本体510の内壁に沿って移動し、第
1電極92及び第2電極93の芯棒612,712等を通過することによって冷却されつ
つ降下する。
降下した対流AFは、放電灯本体510の内壁に沿って更に降下するが、アークARの
鉛直方向下側で互いに衝突して上方のアークARに戻されるように上昇する。
対流AFが、放電灯本体510の内壁を沿って移動することによって、放電灯本体51
0は加熱される。ここで、対流AFは、アークARの鉛直方向上側において最も温度が高
く、アークARの鉛直方向下側において最も温度が低い。そのため、アークARの鉛直方
向上側において対流AFと接触する放電灯本体510の頂部510aが、放電灯本体51
0(放電灯90)において最も高温となる最熱部となる。また、アークARの鉛直方向下
側において対流AFと接触する放電灯本体510の底部510bが、放電灯本体510(
放電灯90)において最も低温となる最冷部となる。
主反射鏡55は、図2に示すように、固定部材114により、放電灯90の第1端部9
0e1に固定されている。主反射鏡55は、放電光のうち、照射方向Dと反対側に向かっ
て進む光を照射方向Dに向かって反射する。主反射鏡55の反射面(放電灯90側の面)
の形状は、放電光を照射方向Dに向かって反射できる範囲内において、特に限定されず、
例えば、回転楕円形状であっても、回転放物線形状であってもよい。例えば、主反射鏡5
5の反射面の形状を回転放物線形状とした場合、主反射鏡55は、放電光を照明光軸Aに
略平行な光に変換することができる。これにより、平行化凹レンズ56を省略することが
できる。
副反射鏡52は、固定部材522により、放電灯90の第2端部90e2側に固定され
ている。副反射鏡52の反射面(放電灯90側の面)の形状は、放電空間91の第2端部
90e2側の部分を囲む球面形状である。副反射鏡52は、放電光のうち、主反射鏡55
が配置された側と反対側に向かって進む光を主反射鏡55に向かって反射する。これによ
り、放電空間91から放射される光の利用効率を高めることができる。
固定部材114,522の材料は、放電灯90からの発熱に耐え得る耐熱材料である範
囲内において、特に限定されず、例えば、無機接着剤である。主反射鏡55及び副反射鏡
52と放電灯90との配置を固定する方法としては、主反射鏡55及び副反射鏡52を放
電灯90に固定する方法に限らず、任意の方法を採用できる。例えば、放電灯90と主反
射鏡55とを、独立にハウジング57に固定してもよい。副反射鏡52についても同様で
ある。
ハウジング57は、図1に示すように、光源ユニット50及び平行化凹レンズ56を収
納する。
平行化凹レンズ56は、主反射鏡55により収束される光束を、照明光軸Aに対して平
行化する。
ファン制御装置200bは、第2冷却装置CU2、すなわち、ファンF3,F4を制御
する。本実施形態においては、第2冷却装置CU2のうち、主としてファンF3を制御す
ることによって、放電灯90の冷却状態を制御する方法について説明する。また、本実施
形態において、ファンF3を制御する方法としては、ファンF3を駆動するために印加さ
れるファン電圧Vfを制御することによって、ファンF3の回転数(冷却風の流量)を変
化させる方法を用いる。この方法によれば、ファン電圧VfはファンF3の回転数とほぼ
比例するため、ファンF3の回転数を制御することが容易である。
ファン制御装置200bは、定常出力モード(第1出力駆動)と、高出力モード(第2
出力駆動)と、を実行可能である。詳細については後述する。
本実施形態においては、光学制御装置200aと、ファン制御装置200bと、で制御
ユニット200を構成している。
照明光学装置41は、一対のレンズアレイ411,412と、偏光変換素子413と、
重畳レンズ414と、を備える。
色分離光学装置42は、ダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423と
、を備える。
リレー光学装置43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー4
32,434と、を備える。
電気光学装置44は、フィールドレンズ441と、光変調装置としての液晶パネル(光
変調素子)442と、入射側偏光板443と、視野角補償板444と、射出側偏光板44
5と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム446と、を備える。
液晶パネル442は、赤色光用の液晶パネル442Rと、緑色光用の液晶パネル442
Gと、青色光用の液晶パネル442Bと、を備える。フィールドレンズ441、入射側偏
光板443、視野角補償板444及び射出側偏光板445は、液晶パネル442R,44
2G,442B毎にそれぞれ設けられている。
投射光学装置45は、電気光学装置44で変調された光束を拡大投射する。この投射光
学装置45は、図示を省略するが、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズと
して構成されている。
光源装置5から射出された光束は、照明光学装置41により、照明領域内の照度が略均
一化され、光束は、色分離光学装置42により、赤(R),緑(G),青(B)の3つの
色光に分離される。分離された各色光は、各液晶パネル442にて画像情報に応じてそれ
ぞれ変調される。そして、変調された各色光は、クロスダイクロイックプリズム446に
て合成され、投射光学装置45により投射面(例えば、スクリーン等)上に拡大投射され
る。
次に、本実施形態の制御ユニット200による制御方法について説明する。
図4(A)〜(C)は、放電灯90に供給される駆動電力Wを、相対的に高い駆動電力
から相対的に低い駆動電力へと変化させる場合における本実施形態の制御ユニット200
によるプロジェクター1Aの制御方法について示すグラフである。図4(A)は、本実施
形態の駆動電力Wの波形を示すグラフである。図4(B)は、本実施形態のファン電圧V
fの波形を示すグラフである。図4(C)は、本実施形態の放電灯温度Tの変化を示すグ
ラフである。図4(A)において、縦軸は駆動電力Wを示している。図4(B)において
、縦軸はファン電圧Vfを示している。図4(C)において、縦軸は放電灯温度Tを示し
ている。図4(A)〜(C)において、横軸はそれぞれ時間(time)を示している。
本実施形態において制御ユニット200の光学制御装置200aは、図4(A)に示す
ように、定常点灯期間(第1駆動期間)PH1と、移行期間PH2と、低電力期間(第2
駆動期間)PH3と、が設けられるように、放電灯点灯装置10を制御する。言い換える
と、放電灯点灯装置10は、定常点灯期間PH1と、移行期間PH2と、低電力期間PH
3と、が設けられるように、放電灯90に駆動電力Wを供給する。
定常点灯期間PH1は、定常点灯モードが実行される期間である。定常点灯モードは、
定常点灯電力(第1駆動電力)Wsが放電灯90に供給される点灯モードである。定常点
灯期間PH1においては、駆動電力Wは、定常点灯電力Wsに一定に保持される。
低電力期間PH3は、例えば、本実施形態においては、スタンバイモードが実行される
期間である。スタンバイモードは、スタンバイ電力(第2駆動電力)Wpが放電灯90に
供給される点灯モードである。スタンバイモードは、例えば、プロジェクター1Aに一定
時間、映像信号が入力されない場合に実行される。低電力期間PH3においては、駆動電
力Wは、スタンバイ電力Wpに一定に保持される。
移行期間PH2は、定常点灯期間PH1から低電力期間PH3へと移行する期間である
。本実施形態において、移行期間PH2は、時刻tsから時刻teまで設けられている。
移行期間PH2において駆動電力Wは、図4(A)に示す例では、定常点灯電力Wsから
スタンバイ電力Wpへと線形に変化する。
一例として、定常点灯期間PH1における定常点灯電力Wsは、280Wであり、低電
力期間PH3におけるスタンバイ電力Wpは、70Wである。また、例えば、移行期間P
H2においては、駆動電力Wが8W/sで低下するように設定される。
本実施形態において制御ユニット200のファン制御装置200bは、図4(B)に示
すように、ファンF3にファン電圧Vfを印加する。ファン制御装置200bは、前述し
たように、定常出力モード(第1出力駆動)と、高出力モード(第2出力駆動)と、を実
行可能である。
定常出力モードは、定常ファン電圧(第1出力)がファンF3に印加されるファンF3
の出力モードである。定常ファン電圧は、放電灯温度Tを適正温度に維持するために設定
されるファン電圧Vfであり、駆動電力Wに比例するように設定される。すなわち、定常
出力モードが実行される場合には、駆動電力Wの波形と、ファン電圧Vfの波形とは、似
たような形状となる。
なお、本明細書において、ファン電圧Vfが駆動電力Wに比例するとは、ファン電圧V
fが厳密に駆動電力Wに比例する場合のみを意味するものではなく、例えば、0.9倍以
上、1.1倍以下程度の誤差は許容されるものとする。
高出力モードは、駆動電力Wに対して定常ファン電圧(第1出力)よりも大きいファン
電圧(第2出力)がファンF3に印加されるファンF3の出力モードである。すなわち、
本実施形態において第2出力は、駆動電力Wで放電灯90が駆動される際に、放電灯温度
Tを適正温度よりも低下させるファン電圧である。
本実施形態において、定常出力モードは、定常点灯期間PH1及び低電力期間PH3に
おいて実行される。すなわち、定常出力モードにおいて、定常点灯電力(第1駆動電力)
Wsが放電灯90に供給される定常点灯期間PH1における定常ファン電圧は、Vfsで
あり、スタンバイ電力(第2駆動電力)Wpが放電灯90に供給される低電力期間PH3
における定常ファン電圧は、Vfpである。
また、本実施形態においては、移行期間PH2全体に亘って定常出力モードは実行され
ないが、仮に実行されたとすると、移行期間PH2におけるファン電圧Vfは、図4(B
)において2点鎖線で示すように、移行期間PH2における駆動電力Wの線形変化に応じ
て、線形に変化する。
本実施形態において、高出力モードは、移行期間PH2の全体において実行される。高
出力モードにおけるファン電圧Vf(第2出力)は、移行期間PH2において、2点鎖線
で示す定常出力モードにおける定常ファン電圧(第1出力)よりも大きいファン電圧とし
て、定常点灯期間PH1における定常ファン電圧VfsがファンF3に印加される。言い
換えると、本実施形態における移行期間PH2のファン電圧Vfは、定常点灯期間PH1
における定常ファン電圧Vfsと等しい。本実施形態において、移行期間PH2において
ファンF3に印加されるファン電圧Vfは一定である。
上述したようにしてファン制御装置200bによってファンF3が制御されると、放電
灯温度Tは、図4(C)に示すように変化する。
ここで、本明細書において「放電灯温度」とは、放電灯本体510の温度を意味するも
のであり、放電灯本体510の少なくとも一部の温度であってもよいし、放電灯本体51
0の一部、もしくは全体の平均温度であってもよい。本実施形態においては、放電灯温度
Tは、例えば、放電灯本体510の内壁の平均温度である。
本実施形態においては、駆動電力Wに応じて、放電灯温度Tが一定となるようにファン
電圧Vfが制御されている。すなわち、駆動電力Wが定常点灯電力Wsとなる定常点灯期
間PH1においては、放電灯温度Tは、定常温度Tsとなるようにファン電圧Vfが制御
され、駆動電力Wがスタンバイ電力Wpとなる低電力期間PH3においては、放電灯温度
Tはスタンバイ温度Tpとなるようにファン電圧Vfが制御される。定常温度Tsは、定
常点灯期間PH1において定常出力モードが実行されている際に保持される放電灯温度T
(適正温度)であり、スタンバイ温度Tpは、低電力期間PH3において定常出力モード
が実行されている際に保持される放電灯温度T(適正温度)である。
定常点灯期間PH1から移行期間PH2に移行すると、放電灯温度Tは、急激に低下し
、移行期間PH2から低電力期間PH3へと移行する時刻teにおいて、スタンバイ温度
Tpよりも低い温度Tc1となる。そして、低電力期間PH3において、放電灯温度Tは
、スタンバイ温度Tpに向けて上昇し、スタンバイ温度Tpとなった後は一定に保持され
る。
温度Tc1は、本実施形態においては、水銀の凝縮温度以下である。なお、水銀の凝縮
温度とは、水銀が凝縮をし始める温度であり、放電灯本体510に封入された水銀の量や
、圧力、物性に応じて決まる温度である。水銀の凝縮温度は、例えば、650℃程度であ
る。
なお、移行期間PH2全体に亘って高出力モードが実行されない場合、すなわち、図4
(B)において2点鎖線で示すように、移行期間PH2において定常出力モードが実行さ
れる場合においては、移行期間PH2における放電灯温度Tは、図4(C)に示す2点鎖
線のように変化する。すなわち、放電灯温度Tは、定常温度Tsからスタンバイ温度Tp
に向けて低下する。このとき、移行期間PH2から低電力期間PH3に移行する時刻te
において、放電灯温度Tがスタンバイ温度Tpまで低下しない場合がある。この場合、放
電灯温度Tは、低電力期間PH3のある時点において、スタンバイ温度Tpとなる。
本実施形態によれば、移行期間PH2において、高出力モードが実行されるため、第1
電極92及び第2電極93に水銀が凝縮して付着することが抑制される。以下、詳細に説
明する。
放電灯90に比較的低い電力が供給されるスタンバイモードのような低電力モードにお
いては、第1電極92及び第2電極93の温度に対する放電灯本体510の内壁の温度(
放電灯温度T)が、定常点灯モード時に比べて相対的に低い。そのため、スタンバイモー
ドからプロジェクター1Aを消灯した際に、第1電極92及び第2電極93の温度と放電
灯本体510の内壁の温度とが同程度に低下し、放電灯本体510内に封入された水銀が
凝縮して、第1電極92及び第2電極93と内壁とに付着する場合があった。
図13は、プロジェクター1Aの消灯後において、放電灯本体510の内壁と、第1電
極92及び第2電極93と、に凝縮した水銀Hgが付着した状態を示す図である。図13
においては、第1電極92及び第2電極93に付着した水銀Hgが第1電極92と第2電
極93とを接続している。すなわち、いわゆる、水銀ブリッジが生じている。このような
状態においては、第1電極92と第2電極93との間が短絡し、放電灯90を点灯できな
いという問題があった。
この問題に対して、本実施形態によれば、移行期間PH2において高出力モードが実行
される。これにより、移行期間PH2において放電灯温度Tが温度Tc1に低下するため
、放電灯本体510の内壁において水銀Hgが凝縮して付着しやすくなる。その結果、点
灯時において放電灯本体510の内壁に凝縮する水銀Hgの量が多くなる一方で、プロジ
ェクター1Aを消灯した後に凝縮する水銀Hgの量は少なくなる。したがって、本実施形
態によれば、プロジェクター1Aが消灯した後において、水銀Hgが第1電極92及び第
2電極93に付着することを抑制できる。
また、長時間、スタンバイモードが実行される場合においては、放電灯温度Tが比較的
低いスタンバイ温度Tpに維持される時間が長いため、放電灯本体510の内壁に凝縮し
て付着する水銀Hgの量が増加する。これにより、プロジェクター1Aが消灯された後に
、第1電極92及び第2電極93に水銀Hgが付着することが、多少抑制される。
しかし、スタンバイモードに移行した直後にプロジェクター1Aが消灯される場合では
、スタンバイモードにおいて放電灯本体510の内壁に付着する水銀Hgの量が少ないた
め、プロジェクター1Aが消灯した後に、第1電極92及び第2電極93に水銀Hgが凝
縮して付着するリスクが高くなる。
また、例えば、図4(C)において2点鎖線で示したように、放電灯温度Tがスタンバ
イ温度Tpに低下する前にプロジェクター1Aが消灯される場合においては、第1電極9
2及び第2電極93の温度に対する放電灯本体510の内壁の温度(放電灯温度T)が、
相対的により低くなるため、放電灯本体510の内壁よりも第1電極92及び第2電極9
3に水銀Hgが付着しやすくなる虞があった。
この問題に対して、本実施形態によれば、移行期間PH2において放電灯温度Tが温度
Tc1まで低下するため、スタンバイモード、すなわち、低電力期間PH3に移行した直
後にプロジェクター1Aが消灯された場合であっても、第1電極92及び第2電極93に
水銀Hgが凝縮して付着することを抑制できる。
また、スタンバイモードに移行した直後においては、図4(C)に示すように、放電灯
温度Tは、スタンバイ温度Tpよりも低いため、プロジェクター1Aが消灯された後に、
放電灯本体510の内壁の温度が、第1電極92及び第2電極93の温度よりも低くなり
やすく、第1電極92及び第2電極93に水銀Hgが凝縮することをより抑制できる。
また、例えば、プロジェクター1Aに消灯命令が入力された後に、駆動電力Wを調整す
る等によって、プロジェクター1Aの消灯後に水銀Hgが凝縮して第1電極92及び第2
電極93に付着することを抑制する方法も考えられる。
しかし、例えば、プロジェクター1Aに電源を供給する外部電源が直接遮断される等の
通常の手段によらない方法でプロジェクター1Aが消灯された場合においては、上記のよ
うな方法を採用することができない。
これに対して、本実施形態によれば、移行期間PH2において水銀Hgの凝縮を促進で
きるため、プロジェクター1Aの消灯方法によらず、プロジェクター1Aの消灯後に第1
電極92及び第2電極93に水銀Hgが凝縮して付着することを抑制できる。
なお、プロジェクター1Aに電源を供給する外部電源が直接遮断される場合としては、
例えば、天吊り型のプロジェクターのように直接プロジェクターの電源ボタンを押すこと
が困難な際に、壁等に設置される電源スイッチを切ることで、プロジェクターを消灯する
場合が考えられる。すなわち、本実施形態によれば、本実施形態のプロジェクター1Aを
天吊り型のプロジェクターに適用し、外部電源を直接遮断する消灯方法を採用した場合で
あっても、消灯後に第1電極92及び第2電極93に水銀Hgが凝縮して付着することを
抑制できる。
また、上記のような直接電源が遮断するような場合における対処方法として、キャパシ
ター等を備えることで、電源が遮断された後においてもファンF3を回転させ、放電灯9
0を冷却する方法も考えられるが、この場合にはコストが増加するため好ましくない。
また、本実施形態によれば、移行期間PH2において低下する温度Tc1が、低電力期
間PH3において定常出力モードが実行される場合に保持される放電灯温度T、すなわち
、スタンバイ温度Tpよりも低くなるように高出力モードが実行される。そのため、本実
施形態によれば、移行期間PH2において水銀が凝縮しやすく、結果として、プロジェク
ター1Aが消灯した後に、第1電極92及び第2電極93に水銀Hgが凝縮して付着する
ことを抑制できる。
また、本実施形態によれば、移行期間PH2において低下する温度Tc1が水銀Hgの
凝縮温度以下となるようにファン電圧Vfが制御される。そのため、本実施形態によれば
、移行期間PH2において水銀Hgがより凝縮しやすく、結果として、プロジェクター1
Aが消灯した後に、第1電極92及び第2電極93に水銀Hgが凝縮して付着することを
より抑制できる。
なお、放電灯温度Tが低下すると、プロジェクター1Aによって投影される映像の輝度
が低下する場合がある。そのため、例えば、低電力期間PH3の駆動電力Wが比較的高い
場合においては、移行期間PH2における放電灯温度Tを水銀Hgの凝縮温度まで低下さ
せない方が好ましい場合もある。
一方、本実施形態のように、低電力期間PH3が映像信号の入力されないスタンバイモ
ードであるような場合には、移行期間PH2において放電灯温度Tを水銀Hgの凝縮温度
以下に低下させることがより好ましい。
また、本実施形態によれば、移行期間PH2における高出力モードのファン電圧Vfが
、定常点灯期間PH1における定常出力モードの定常ファン電圧Vfsと等しいため、定
常点灯期間PH1と移行期間PH2とで、ファン電圧Vfを一定とできるため、制御が簡
便である。
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。
上記説明においては、移行期間PH2におけるファン電圧Vfを、定常点灯期間PH1
における定常ファン電圧Vfsに設定する例について示したが、これに限られない。本実
施形態においては、移行期間PH2におけるファン電圧Vfは、移行期間PH2での定常
出力モードにおける定常ファン電圧(図4(B)の2点鎖線参照)より大きく設定される
範囲内において、特に限定されず、例えば、図5及び図6に示すように設定されてもよい
図5及び図6は、本実施形態におけるファン電圧Vfの波形の他の一例を示すグラフで
ある。
本実施形態においては、図5に示すように、移行期間PH2において、ファン電圧Vf
を、定常点灯期間PH1における定常出力モードでの定常ファン電圧Vfsよりも大きい
ファン電圧Vfc1に設定してもよい。
この構成によれば、移行期間PH2において放電灯温度Tがより低下するため、移行期
間PH2において、放電灯本体510の内壁に凝縮して付着する水銀Hgの量が増加する
。その結果、この構成によれば、プロジェクター1Aの消灯後において第1電極92及び
第2電極93に水銀Hgが付着することを抑制できる。
また、本実施形態においては、図6に示すように、移行期間PH2において、ファン電
圧Vfが線形に変化するように設定してもよい。図6に示す例では、移行期間PH2にお
いて、ファン電圧Vfは、定常点灯期間PH1における定常出力モードでの定常ファン電
圧Vfsからファン電圧Vfc2まで線形に変化する。ファン電圧Vfc2は、定常点灯
期間PH1における定常ファン電圧Vfsより小さく、低電力期間PH3の定常出力モー
ドにおける定常ファン電圧Vfpより大きい。そのため、移行期間PH2におけるファン
電圧Vfは、移行期間PH2の全体で、2点鎖線で示す定常出力モードにおける定常ファ
ン電圧よりも大きく設定される。
この構成によれば、移行期間PH2における放電灯90の冷却状態を調整しやすい。
また、この構成によれば、ファン電圧Vfが徐々に変化するため、ファンF3の騒音も
徐々に変化する。これにより、使用者にファンF3の騒音の変化が認識されにくい。
また、上記説明においては、移行期間PH2には、駆動電力Wが線形に変化する場合に
ついて示したが、これに限られない。本実施形態においては、図7に示すように、移行期
間PH2において、駆動電力Wが段階的に変化する構成としてもよい。図7に示す例では
、移行期間PH2に移行した時刻tsにおいて駆動電力Wが、定常点灯電力Wsから駆動
電力Wc2に低下し、時刻tw1まで保持される。そして、駆動電力Wは、時刻tw1に
おいて駆動電力Wc2から駆動電力Wc1に低下し、時刻teまで保持された後、時刻t
eでスタンバイ電力Wpに低下する。
この構成においては、駆動電力Wが変化する段階の数は、特に限定されず、何段階設け
られていてもよい。
また、本実施形態においては、移行期間PH2において、駆動電力Wが定常点灯電力W
sからスタンバイ電力Wpまで急激に変化する構成としてもよい。
また、本実施形態においては、低電力期間PH3における駆動電力W(スタンバイ電力
Wp)に基づいて、移行期間PH2におけるファン電圧Vfの値を設定してもよい。例え
ば、低電力期間PH3における駆動電力Wが小さいほど、移行期間PH2におけるファン
電圧Vfの値を大きく設定してもよい。低電力期間PH3における駆動電力Wが小さいほ
ど、プロジェクター1Aを消灯した際に、第1電極92及び第2電極93に水銀Hgが付
着しやくなるため、移行期間PH2におけるファン電圧Vfの値を大きく設定することで
、より確実に移行期間PH2において第1電極92及び第2電極93に水銀Hgが付着す
ることを抑制できる。
また、本実施形態においては、定常点灯期間PH1における定常点灯電力Wsと、低電
力期間PH3における駆動電力W(スタンバイ電力Wp)との差に基づいて、移行期間P
H2におけるファン電圧Vfの値を設定してもよい。例えば、定常点灯期間PH1におけ
る定常点灯電力Wsと、低電力期間PH3における駆動電力W(スタンバイ電力Wp)と
の差が大きいほど、移行期間PH2において放電灯温度Tがスタンバイ温度Tpまで低下
しにくい。そのため、移行期間PH2におけるファン電圧Vfの値は大きく設定すること
が好ましい。
また、この場合において、放電灯温度Tが低下し過ぎることを抑制するために、定常点
灯期間PH1における定常点灯電力Wsと、低電力期間PH3における駆動電力W(スタ
ンバイ電力Wp)との差に基づいて設定されたファン電圧VfでファンF3を駆動する期
間の長さを適宜設定してもよい。すなわち、例えば、移行期間PH2の初めの一定期間に
おいては、ファン電圧Vfを、定常点灯期間PH1における定常出力モードの定常ファン
電圧Vfsに設定し、その後の低電力期間PH3までの期間においては、ファン電圧Vf
を、定常点灯期間PH1における定常点灯電力Wsと、低電力期間PH3における駆動電
力W(スタンバイ電力Wp)との差に基づいて設定されたファン電圧Vfに設定する構成
としてもよい。
また、本実施形態においては、プロジェクター1Aの周囲の温度に基づいて、移行期間
PH2における高出力モードでのファン電圧Vfの値を設定してもよい。例えば、プロジ
ェクター1Aの周囲の温度が高いほど、放電灯本体510の内壁の温度(放電灯温度T)
は低下しにくいため、移行期間PH2においてファン電圧Vfの値を大きくすることが好
ましい。
また、例えば、プロジェクター1Aの周囲の温度が低いほど、放電灯本体510の内壁
の温度は低下しやすいため、高出力モードによって放電灯本体510が過度に冷却され、
ハロゲンサイクルが生じにくくなり、黒化が生じる場合や、放電灯本体510の封止部分
に歪みが生じる場合がある。そのため、プロジェクター1Aの周囲の温度が低いほど、移
行期間PH2におけるファン電圧Vf、すなわち、高出力モードにおけるファン電圧Vf
の値は、小さく設定されることが好ましい。
ここで、黒化は、アーク放電により蒸発した電極物質が放電灯本体510の内壁に付着
する現象であり、放電灯の寿命を縮める原因となる。黒化は、ハロゲンサイクルによって
抑制できることが知られている。
また、ハロゲンサイクルとは、溶融し蒸発した電極物質と放電灯内部に封入されたハロ
ゲンガスとを反応させることで、電極物質をハロゲン化させ、蒸発した電極物質を放電灯
内の対流によって再び電極へと戻す、反応サイクルである。ハロゲン化された電極物質は
、融点が降下するため、発光管内壁において凝固することが抑制され、結果として黒化が
抑制される。ハロゲンサイクルは、放電灯が過度に冷却されると、生じにくくなる。
また、上記説明においては、定常点灯期間PH1においては高出力モードが実行されな
い構成としたが、これに限られない。本実施形態においては、定常点灯期間PH1の一部
において高出力モードが実行されてもよい。例えば、定常点灯期間PH1において、低電
力期間PH3に移行する命令が入力されてから、実際に駆動電力Wが変化し始めるまでの
間、すなわち、移行期間PH2に移行するまでの間において高出力モードを実行してもよ
い。この場合においては、高出力モードが定常点灯期間PH1と移行期間PH2とにまた
がって実行される。
この構成によれば、例えば、移行期間PH2が短い場合、すなわち、移行期間PH2に
おいて、駆動電力Wが定常点灯電力Wsからスタンバイ電力Wpまで急激に変化するよう
な場合であっても、低電力期間PH3に移行するまでの間に放電灯温度Tを適切に低下さ
せることが容易である。
また、上記説明においては、低電力期間PH3をスタンバイモードが実行される期間と
したが、これに限られない。低電力期間PH3は、定常点灯期間PH1よりも駆動電力W
が小さい範囲内であれば、特に限定されない。
また、本実施形態において放電灯温度Tは、放電灯本体510の内壁の一部、例えば、
頂部510aの内壁や、底部510bの内壁の温度であってもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態に対して、低電力期間PH3に冷却期間PH31が設け
られている点において異なる。
なお、以下の説明においては、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号
を付す等により、説明を省略する場合がある。
図8(A)〜(C)は、放電灯90に供給される駆動電力Wを、相対的に高い駆動電力
から相対的に低い駆動電力へと変化させる場合における本実施形態の制御ユニット200
によるプロジェクター1Aの制御方法について示すグラフである。図8(A)は、本実施
形態の駆動電力Wの波形を示すグラフである。図8(B)は、本実施形態のファン電圧V
fの波形を示すグラフである。図8(C)は、本実施形態の放電灯温度Tの変化を示すグ
ラフである。図8(A)において、縦軸は駆動電力Wを示している。図8(B)において
、縦軸はファン電圧Vfを示している。図8(C)において、縦軸は放電灯温度Tを示し
ている。図8(A)〜(C)において、横軸はそれぞれ時間(time)を示している。
本実施形態において制御ユニット200の光学制御装置200aは、図8(A)に示す
ように、第1実施形態と同様に、定常点灯期間PH1と、移行期間PH2と、低電力期間
PH3と、が設けられるように、放電灯点灯装置10を制御する。
本実施形態の駆動電力Wの波形は、図4(A)において示した第1実施形態の駆動電力
Wの波形と同様である。
本実施形態におけるファン電圧Vfの波形は、図8(B)に示すように、第1実施形態
に対して、低電力期間PH3において高出力モードが実行される冷却期間PH31が設け
られている点において異なる。すなわち、本実施形態において高出力モードは、移行期間
PH2と低電力期間PH3とにまたがって実行される。図8(B)の例では、冷却期間P
H31は、時刻teから時刻tcまでの期間である。また、移行期間PH2及び冷却期間
PH31において、高出力モードでのファン電圧Vfは、定常点灯期間PH1における定
常出力モードでの定常ファン電圧Vfsと等しい値に保持される。
冷却期間PH31の長さは、例えば、低電力期間PH3において実行される点灯モード
に応じて調整できる。具体的には、例えば、低電力期間PH3において実行される点灯モ
ードが、映像を映す点灯モードである場合には、冷却期間PH31の長さは短く設定され
ることが好ましい。これは、放電灯90の温度が低下すると、プロジェクター1Aによっ
て投射される映像の輝度が低下するためである。
放電灯温度Tは、図8(C)に示すように、時刻tsから時刻teまでは、図4(C)
において示した第1実施形態と同様に変化する。本実施形態においては、時刻teから時
刻tcの冷却期間PH31においても高出力モードが実行されるため、冷却期間PH31
において放電灯温度Tは、さらに低下し、温度Tc2となる。そして、高出力モードが終
了した後、すなわち、時刻tcの後に、放電灯温度Tは上昇し、スタンバイ温度Tpにな
る。
本実施形態によれば、高出力モードによる冷却期間PH31が設けられていることによ
り、冷却期間PH31において放電灯温度Tがさらに低下し、水銀Hgの凝縮がより促進
される。したがって、本実施形態によれば、プロジェクター1Aが消灯した後において、
第1電極92及び第2電極93に水銀Hgが凝縮して付着することをより抑制できる。
なお、本実施形態においては、図9に示すように、高出力モードでのファン電圧Vfが
、移行期間PH2と冷却期間PH31とにおいて、線形に変化するような構成としてもよ
い。
図9は、本実施形態におけるファン電圧Vfの波形の他の一例を示すグラフである。図
9においては、移行期間PH2と冷却期間PH31とにおける定常出力モードでの定常フ
ァン電圧を2点鎖線で示している。
この構成においては、図9に示すように、時刻tsから時刻tcまでの間で、高出力モ
ードにおけるファン電圧Vfが、定常点灯期間PH1における定常出力モードでの定常フ
ァン電圧Vfsから、低電力期間PH3における定常出力モードでの定常ファン電圧Vf
pまで線形変化する。
この構成によれば、上述したのと同様に、放電灯90の冷却状態を調整しやすく、また
、使用者にファンF3の騒音の変化が認識されにくい。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態に対して、移行期間PH2において駆動電力Wがスタン
バイ電力Wpよりも低い値に設定される期間が設けられる点において異なる。
なお、以下の説明においては、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号
を付す等により、説明を省略する場合がある。
図10(A)〜(C)は、放電灯90に供給される駆動電力Wを、相対的に高い駆動電
力から相対的に低い駆動電力へと変化させる場合における本実施形態の制御ユニット20
0によるプロジェクター1Aの制御方法について示すグラフである。図10(A)は、本
実施形態の駆動電力Wの波形を示すグラフである。図10(B)は、本実施形態のファン
電圧Vfの波形を示すグラフである。図10(C)は、本実施形態の放電灯温度Tの変化
を示すグラフである。図10(A)において、縦軸は駆動電力Wを示している。図10(
B)において、縦軸はファン電圧Vfを示している。図10(C)において、縦軸は放電
灯温度Tを示している。図10(A)〜(C)において、横軸はそれぞれ時間(time
)を示している。
本実施形態においては、図10(A)に示すように、移行期間PH2は、第1移行期間
PH21と、第2移行期間PH22と、第3移行期間PH23と、を含む。
第1移行期間PH21は、駆動電力Wが、定常点灯電力Wsから、スタンバイ電力Wp
よりも小さい電力(第3駆動電力)Wmへと変化する期間である。第1移行期間PH21
は、時刻tsから時刻tw2まで設けられている。図10(A)の例では、第1移行期間
PH21においては、駆動電力Wは線形に変化する。
第2移行期間PH22は、駆動電力Wが、電力Wmに保持される期間である。第2移行
期間PH22は、時刻tw2から時刻tw3まで設けられている。放電灯90にスタンバ
イ電力Wpよりも小さい電力Wmが供給される状態を持続し過ぎると、黒化や、放電が不
安定になる等の問題が生じる虞があるため、第2移行期間PH22の長さは、放電灯本体
510を適切に冷却できる範囲内において、短く設定されることが好ましい。
第3移行期間PH23は、駆動電力Wが、電力Wmから、スタンバイ電力Wpまで変化
する期間である。第3移行期間PH23は、時刻tw3から時刻teまで設けられている
。図10(A)に示す例では、第3移行期間PH23においては、駆動電力Wは線形に変
化する。
本実施形態においてファン電圧Vfは、図10(B)に示すように、第1実施形態と同
様に制御される。
本実施形態において放電灯温度Tは、図10(C)に示すように、移行期間PH2にお
いて急激に低下し、定常温度Tsから温度Tc3に変化する。そして、放電灯温度Tは、
低電力期間PH3に移行した後に上昇し、スタンバイ温度Tpとなる。
本実施形態によれば、スタンバイ電力Wpよりも小さい電力Wmが供給される第2移行
期間PH22が設けられているため、移行期間PH2において急激に放電灯温度Tが低下
する。これにより、移行期間PH2において水銀Hgの凝縮がより促進され、その結果と
して、プロジェクター1Aが消灯した後において、第1電極92及び第2電極93に水銀
Hgが凝縮して付着することをより抑制できる。
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。
本実施形態においては、第1移行期間PH21及び第3移行期間PH23において、駆
動電力Wが段階的に変化する構成としてもよい。
また、上記説明においてファン電圧Vfの変化は、図4(B)に示すファン電圧Vfの
変化と同様としたが、これに限れない。本実施形態においては、ファン電圧Vfが、図5
及び図6に示したように変化する構成としてもよい。
また、本実施形態においては、第2実施形態と同様に、低電力期間PH3に冷却期間P
H31が設けられる構成としてもよい。
また、本実施形態においては、移行期間PH2及び冷却期間PH31における高出力モ
ードのファン電圧Vfは、低電力期間PH3の駆動電力W(スタンバイ電力Wp)の値に
基づいて設定されてもよい。
(第4実施形態)
第4実施形態は、第1実施形態に対して、低電力期間PH3の駆動電力Wに基づいて、
移行期間PH2における高出力モードの実行時間が制御される点において異なる。
なお、以下の説明においては、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号
を付す等により、説明を省略する場合がある。
図11は、低電力期間PH3における駆動電力Wと、移行期間PH2における高出力モ
ードの実行時間Spと、の関係の一例を示すグラフである。図11において、横軸は駆動
電力Wであり、縦軸は実行時間Spである。図11に示す例では、低電力期間PH3にお
ける駆動電力Wが、Wm2以上で、かつ、Wsより小さい範囲においては、実行時間Sp
は0に設定される。実行時間Spが0に設定されるとは、すなわち、移行期間PH2にお
いて高出力モードが実行されないことを意味する。
低電力期間PH3における駆動電力Wが、Wm2より小さい範囲においては、高出力モ
ードが実行される。高出力モードの実行時間Spは、低電力期間PH3における駆動電力
Wに応じて決定される。具体的には、例えば、低電力期間PH3における駆動電力Wが、
Wm3,Wm4,Wpである場合には、実行時間Spは、Sp1,Sp2,Sp3にそれ
ぞれ設定される。
本実施形態の移行期間PH2における駆動電力Wの変化は、第1実施形態と同様に、線
形に変化する。
図12は、本実施形態におけるファン電圧Vfの波形の一例を示すグラフである。図1
2において、横軸は時間timeを示しており、縦軸はファン電圧Vfを示している。図
12においては、低電力期間PH3の駆動電力Wが、Ws,Wm1,Wm2,Wm3,W
m4,Wpである場合におけるファン電圧Vfの変化をそれぞれ示している。低電力期間
PH3における定常出力モードでの定常ファン電圧は、低電力期間PH3の駆動電力Wが
Ws,Wm1,Wm2,Wm3,Wm4,Wpである場合に、それぞれ、Vfs,Vfm
1,Vfm2,Vfm3,Vfm4,Vfpである。
なお、低電力期間PH3における駆動電力Wが、定常点灯電力Wsであるとは、すなわ
ち、定常点灯期間PH1から駆動電力Wが変化しない場合を意味する。この場合において
は、移行期間PH2が設けられず、ファン電圧Vfも変化しない。
図12に示すように、低電力期間PH3における駆動電力Wが、Wm1,Wm2の場合
においては、高出力モードは実行されず、移行期間PH2におけるファン電圧Vfは、定
常出力モードにおける定常ファン電圧に設定される。すなわち、本実施形態の移行期間P
H2においては、線形に変化する駆動電力Wに応じて、ファン電圧Vfは線形に変化する
低電力期間PH3における駆動電力WがWm3,Wm4,Wpの場合、移行期間PH2
においてそれぞれの駆動電力Wに応じて高出力モードが実行される。
低電力期間PH3における駆動電力Wが、電力Wm3の場合には、時刻tsから時刻t
m1まで実行時間Sp1だけ高出力モードが実行される。すなわち、時刻tsから時刻t
m1までの間においては、第2出力として、ファン電圧Vfが定常点灯期間PH1におけ
る定常出力モードでの定常ファン電圧Vfsに設定される。一方、時刻tm1から時刻t
eの間においては、ファン電圧Vfは駆動電力Wの変化に応じて定常出力モードの定常フ
ァン電圧に設定される。そのため、ファン電圧Vfは、時刻tm1から時刻teの間にお
いて、駆動電力Wに応じて線形に変化する。
低電力期間PH3における駆動電力Wが電力Wm4の場合には、時刻tsから時刻tm
2までの実行時間Sp2だけ高出力モードが実行される。すなわち、時刻tsから時刻t
m2までの間においては、第2出力として、ファン電圧Vfが定常点灯期間PH1におけ
る定常出力モードでの定常ファン電圧Vfsに設定される。一方、時刻tm2から時刻t
eの間においては、ファン電圧Vfは駆動電力Wの変化に応じて定常出力モードの定常フ
ァン電圧に設定される。そのため、ファン電圧Vfは、時刻tm2から時刻teの間にお
いて、駆動電力Wに応じて線形に変化する。
低電力期間PH3における駆動電力Wがスタンバイ電力Wpの場合には、第1実施形態
と同様に、移行期間PH2の全体、すなわち、時刻tsから時刻teまでの実行時間Sp
3において高出力モードが実行される。この場合においては、ファン電圧Vfの波形は、
第1実施形態において図4(B)に示したファン電圧Vfの波形と同様であり、移行期間
PH2における高出力モードでのファン電圧Vfは、定常点灯期間PH1における定常出
力モードでのファン電圧値Vfsに保持される。
本実施形態においてファン制御装置200bは、図11に示すような駆動電力Wと高出
力モードの実行時間Spとの関係を用いて、低電力期間PH3において設定される駆動電
力Wに基づいて、高出力モードの実行時間Spを設定する。
言い換えると、ファン制御装置200bは、低電力期間PH3において設定される駆動
電力Wに基づいて、高出力モードの実行の有無を判断し、高出力モードを実行する場合に
は、低電力期間PH3において設定される駆動電力Wに基づいて高出力モードの実行時間
Spを設定する。
本実施形態によれば、低電力期間PH3の駆動電力Wに応じて、適切に高出力モードを
実行することができる。以下、詳細に説明する。
低電力期間PH3において設定される駆動電力Wが相対的に高い場合には、放電灯本体
510の内壁の温度に対する第1電極92及び第2電極93の温度が比較的高いため、こ
の状態においてプロジェクター1Aが消灯された場合であっても、第1電極92及び第2
電極93より先に放電灯本体510の方が低温になりやすく、水銀Hgの凝縮が放電灯本
体510の内壁で生じやすい。これにより、低電力期間PH3の駆動電力Wが相対的に高
い場合には、低電力期間PH3の駆動電力Wが相対的に低い場合に比べ、第1電極92及
び第2電極93に水銀Hgが付着して短絡する可能性が低い。
一方、放電灯本体510を過度に冷却すると、ハロゲンサイクルが生じにくくなり、黒
化が生じる場合がある。
そのため、低電力期間PH3の駆動電力Wが相対的に高い駆動電力Wに設定される場合
には、第1電極92及び第2電極93へ水銀Hgが付着する可能性は低いため、高出力モ
ードを実行しないか、もしくは高出力モードの実行時間Spを短く設定することによって
、放電灯90が過度に冷却されることを抑制し、黒化を抑制することが好ましい。
したがって、本実施形態によれば、低電力期間PH3の駆動電力Wに基づいて、高出力
モードの実行、及び高出力モードの実行時間Spが設定されるため、低電力期間PH3の
駆動電力Wに応じて適切にファン電圧Vfを設定することができる。
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用してもよい。
上記説明においては、図11に例示するように、低電力期間PH3の駆動電力WがWm
2よりも小さい場合には、駆動電力Wの値に応じて、高出力モードの実行時間Spが設定
される構成としたが、これに限られない。本実施形態においては、例えば、ファン制御装
置200bは高出力モードの実行の有無のみを判断する構成としてもよい。具体的には、
本実施形態においては、例えば、低電力期間PH3の駆動電力WがWm2以上の場合は、
高出力モードを実行せず、低電力期間PH3の駆動電力WがWm2より小さい場合には、
移行期間PH2の全体で高出力モードを実行する、すなわち、高出力モードの実行時間S
pをSp3とする構成としてもよい。
また、上記説明においては、高出力モードにおけるファン電圧Vfは、定常点灯期間P
H1における定常出力モードでの定常ファン電圧Vfsとしたが、これに限られない。本
実施形態の高出力モードにおけるファン電圧Vfは、図5や図6において示したファン電
圧Vfのように設定されてもよい。
また、本実施形態の高出力モードにおけるファン電圧Vfは、低電力期間PH3の駆動
電力Wに基づいて設定されてもよい。
また、本実施形態においては、プロジェクター1Aの周囲の温度に基づいて、高出力モ
ードの実行時間Spが設定されてもよい。
また、本実施形態においては、定常点灯期間PH1における定常点灯電力Wsと低電力
期間PH3における駆動電力Wとの差に基づいて、高出力モードの実行の有無の判断、及
び高出力モードの実行時間Spの設定が行われてもよい。
1A…プロジェクター、5…光源装置、10…放電灯点灯装置(放電灯駆動部)、45
…投射光学装置(投射光学系)、90…放電灯、Hg…水銀、Sp,Sp1,Sp2,S
p3…実行時間、Wm…電力(第3駆動電力)、Wp…スタンバイ電力(第2駆動電力)
、Ws…定常点灯電力(第1駆動電力)、200b…ファン制御装置(制御部)、510
…放電灯本体、CU2…第2冷却装置(冷却部)、PH1…定常点灯期間(第1駆動期間
)、PH2…移行期間、PH3…低電力期間(第2駆動期間)、T…放電灯温度、W…駆
動電力

Claims (23)

  1. 光を射出する放電灯と、
    前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、
    前記放電灯を冷却する冷却部と、
    前記冷却部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記放電灯駆動部は、前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さくゼロではない第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、を設け、
    前記制御部は、
    前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動する第1出力駆動と、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動と、を実行可能であり、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記第1出力駆動を実行し、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記第2出力駆動を実行し、
    前記移行期間の少なくとも一部における前記第2出力駆動の前記第2出力は、前記第1駆動期間における前記第1出力駆動の前記第1出力よりも大きいことを特徴とする光源装置。
  2. 光を射出する放電灯と、
    前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、
    前記放電灯を冷却する冷却部と、
    前記冷却部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記放電灯駆動部は、前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、を設け、
    前記制御部は、
    前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動する第1出力駆動と、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動と、を実行可能であり、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記第1出力駆動を実行し、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記第2出力駆動を実行し、
    前記第2出力は、周囲の温度に基づいて設定されることを特徴とする光源装置。
  3. 光を射出する放電灯と、
    前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、
    前記放電灯を冷却する冷却部と、
    前記冷却部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記放電灯駆動部は、前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、を設け、
    前記制御部は、
    前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動する第1出力駆動と、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動と、を実行可能であり、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記第1出力駆動を実行し、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記第2出力駆動を実行し、
    前記第2出力駆動は、前記移行期間と前記第2駆動期間とにまたがって実行されることを特徴とする光源装置。
  4. 光を射出する放電灯と、
    前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、
    前記放電灯を冷却する冷却部と、
    前記冷却部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記放電灯駆動部は、前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、を設け、
    前記制御部は、
    前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動する第1出力駆動と、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動と、を実行可能であり、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記第1出力駆動を実行し、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記第2出力駆動を実行し、
    前記第2出力駆動の実行時間は、前記第2駆動電力に基づいて設定されることを特徴とする光源装置。
  5. 光を射出する放電灯と、
    前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、
    前記放電灯を冷却する冷却部と、
    前記冷却部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記放電灯駆動部は、前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、を設け、
    前記制御部は、
    前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動する第1出力駆動と、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動と、を実行可能であり、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記第1出力駆動を実行し、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記第2出力駆動を実行し、
    前記制御部は、前記移行期間の少なくとも一部において、前記放電灯に前記第2駆動電力よりも小さい第3駆動電力を供給する光源装置。
  6. 光を射出する放電灯と、
    前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、
    前記放電灯を冷却する冷却部と、
    前記放電灯駆動部及び前記冷却部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記放電灯駆動部は、前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、を設け、
    前記制御部は、
    前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動する第1出力駆動と、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動と、を実行可能であり、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記第1出力駆動を実行し、
    前記第2駆動電力の値に基づいて、前記移行期間の少なくとも一部において、前記第2出力駆動の実行の有無を判断することを特徴とする光源装置。
  7. 請求項6に記載の光源装置であって、
    前記制御部は、前記第2駆動電力が所定の電力値以上である場合、前記第2出力駆動を実行しない、光源装置。
  8. 請求項6または7に記載の光源装置であって、
    前記移行期間の少なくとも一部における前記第2出力駆動の前記第2出力は、前記第1駆動期間における前記第1出力駆動の前記第1出力と等しい、光源装置。
  9. 請求項6または7に記載の光源装置であって、
    前記移行期間の少なくとも一部における前記第2出力駆動の前記第2出力は、前記第1駆動期間における前記第1出力駆動の前記第1出力よりも大きい、光源装置。
  10. 請求項6または7に記載の光源装置であって、
    前記第2出力は、前記第2駆動電力に基づいて設定される、光源装置。
  11. 請求項6または7に記載の光源装置であって、
    前記第2出力は、周囲の温度に基づいて設定される、光源装置。
  12. 請求項6から11のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記第2出力駆動は、前記移行期間と前記第2駆動期間とにまたがって実行される、光源装置。
  13. 請求項6から12のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記第2出力駆動の実行時間は、前記第2駆動電力に基づいて設定される、光源装置。
  14. 請求項6から13のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記制御部は、前記移行期間の少なくとも一部において、前記放電灯に前記第2駆動電力よりも小さい第3駆動電力を供給する、光源装置。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記放電灯は、内部に水銀が封入された放電灯本体を備え、
    前記制御部は、前記放電灯本体の放電灯温度が、前記第2駆動期間において前記第1出力駆動が実行された場合に維持される前記放電灯温度より低くなるように前記第2出力駆動を実行する、光源装置。
  16. 請求項1から14のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記放電灯は、内部に水銀が封入された放電灯本体を備え、
    前記制御部は、前記放電灯本体の放電灯温度が、前記水銀の凝縮温度以下となるように前記第2出力駆動を実行する、光源装置。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出される光を映像信号に応じて変調する光変調素子と、
    前記光変調素子により変調された光を投射する投射光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  18. 光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備える放電灯の冷却方法であって、
    前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さくゼロではない第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、が設けられ、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動するステップと、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動するステップと、
    を備え
    前記移行期間の少なくとも一部における前記第2出力駆動の前記第2出力は、前記第1駆動期間における前記第1出力駆動の前記第1出力よりも大きいことを特徴とする放電灯の冷却方法。
  19. 光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備える放電灯の冷却方法であって、
    前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、が設けられ、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動するステップと、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動するステップと、
    を備え、
    前記第2出力は、周囲の温度に基づいて設定されることを特徴とする放電灯の冷却方法。
  20. 光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備える放電灯の冷却方法であって、
    前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、が設けられ、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動する第1出力駆動を実行するステップと、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動を実行するステップと、
    を備え、
    前記第2出力駆動は、前記移行期間と前記第2駆動期間とにまたがって実行されることを特徴とする放電灯の冷却方法。
  21. 光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備える放電灯の冷却方法であって、
    前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、が設けられ、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動する第1出力駆動を実行するステップと、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動する第2出力駆動を実行するステップと、
    を備え、
    前記第2出力駆動の実行時間は、前記第2駆動電力に基づいて設定されることを特徴とする放電灯の冷却方法。
  22. 光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備える放電灯の冷却方法であって、
    前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、が設けられ、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動するステップと、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力で前記冷却部を駆動するステップと、
    前記移行期間の少なくとも一部において、前記放電灯に前記第2駆動電力よりも小さい第3駆動電力を供給するステップと、
    を備えることを特徴とする放電灯の冷却方法。
  23. 光を射出する放電灯と、前記放電灯に駆動電力を供給する放電灯駆動部と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備える放電灯の冷却方法であって、
    前記放電灯に第1駆動電力が供給される第1駆動期間と、前記放電灯に前記第1駆動電力よりも小さい第2駆動電力が供給される第2駆動期間と、前記第1駆動期間から前記第2駆動期間へと移行する移行期間と、が設けられ、
    前記第1駆動期間の少なくとも一部と前記第2駆動期間の少なくとも一部とにおいて、前記駆動電力に比例する第1出力で前記冷却部を駆動するステップと、
    前記第2駆動電力の値に基づいて、前記移行期間の少なくとも一部において、前記駆動電力に対して前記第1出力よりも大きい第2出力による前記冷却部の駆動の有無を判断するステップと、
    を備えることを特徴とする放電灯の冷却方法。
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