JP2017187623A - プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】放電灯の累積点灯時間が大きくなった場合であっても黒化が生じることを抑制できるプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明のプロジェクターの一つの態様は、光を射出する発光部を有する放電灯と、放電灯からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、放電灯を冷却する冷却部と、冷却部を制御する制御部と、を備え、冷却部は、発光部における鉛直方向下側の下部を冷却可能であり、制御部は、放電灯の累積点灯時間が第1所定時間よりも大きい場合、下部に対する冷却レベルを、放電灯に供給される駆動電力に応じて下部に対して設定されている第1設定値よりも小さくすることを特徴とする。【選択図】図7
Description
本発明は、プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法に関する。
従来、放電ランプを備えた画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上述したような放電ランプ内には、例えば、ハロゲンガスが封入されており
、放電ランプ内でハロゲンサイクルを生じさせることで放電ランプの黒化を抑制している
場合がある。ハロゲンサイクルとは、溶融し蒸発した電極物質と放電ランプ内に封入され
たハロゲンガスとを反応させることで、電極物質をハロゲン化させ、蒸発した電極物質を
放電ランプ内の対流によって再び電極へと戻す、反応サイクルである。ハロゲン化された
電極物質は、融点が降下するため、発光管内壁において凝固することが抑制され、結果と
して黒化が抑制される。
、放電ランプ内でハロゲンサイクルを生じさせることで放電ランプの黒化を抑制している
場合がある。ハロゲンサイクルとは、溶融し蒸発した電極物質と放電ランプ内に封入され
たハロゲンガスとを反応させることで、電極物質をハロゲン化させ、蒸発した電極物質を
放電ランプ内の対流によって再び電極へと戻す、反応サイクルである。ハロゲン化された
電極物質は、融点が降下するため、発光管内壁において凝固することが抑制され、結果と
して黒化が抑制される。
ここで、ハロゲンサイクルにおける蒸発した電極物質とハロゲンガスとの反応率は、活
性化したハロゲンガスの量に応じて変化する。活性化したハロゲンガスの量が多いほど、
ハロゲンサイクルにおける蒸発した電極物質とハロゲンガスとの反応率は大きくなる。
性化したハロゲンガスの量に応じて変化する。活性化したハロゲンガスの量が多いほど、
ハロゲンサイクルにおける蒸発した電極物質とハロゲンガスとの反応率は大きくなる。
放電ランプ内におけるハロゲンガスの量は、放電ランプの累積点灯時間が大きくなるほ
ど減少する。これは、ハロゲンガスが放電ランプ内に封入される他の物質(例えば、水銀
)と反応し、放電ランプ内に化合物として蓄積されるためである。そのため、放電ランプ
の累積点灯時間が大きくなると、ハロゲンガスの量が減少し、活性化したハロゲンガスの
量も減少する。したがって、累積点灯時間が大きくなると、ハロゲンサイクルの反応率が
低下して、黒化が生じやすくなる問題があった。
ど減少する。これは、ハロゲンガスが放電ランプ内に封入される他の物質(例えば、水銀
)と反応し、放電ランプ内に化合物として蓄積されるためである。そのため、放電ランプ
の累積点灯時間が大きくなると、ハロゲンガスの量が減少し、活性化したハロゲンガスの
量も減少する。したがって、累積点灯時間が大きくなると、ハロゲンサイクルの反応率が
低下して、黒化が生じやすくなる問題があった。
本発明の一つの態様は、上記問題点に鑑みて成されたものであって、放電灯の累積点灯
時間が大きくなった場合であっても黒化が生じることを抑制できるプロジェクターを提供
することを目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、放電灯の累積点灯時間が大
きくなった場合であっても黒化が生じることを抑制できるプロジェクターの制御方法を提
供することを目的の一つとする。
時間が大きくなった場合であっても黒化が生じることを抑制できるプロジェクターを提供
することを目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、放電灯の累積点灯時間が大
きくなった場合であっても黒化が生じることを抑制できるプロジェクターの制御方法を提
供することを目的の一つとする。
本発明のプロジェクターの一つの態様は、光を射出する発光部を有する放電灯と、前記
放電灯からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調さ
れた光を投射する投射光学装置と、前記放電灯を冷却する冷却部と、前記冷却部を制御す
る制御部と、を備え、前記冷却部は、前記発光部における鉛直方向下側の下部を冷却可能
であり、前記制御部は、前記放電灯の累積点灯時間が第1所定時間よりも大きい場合、前
記下部に対する冷却レベルを、前記放電灯に供給される駆動電力に応じて前記下部に対し
て設定されている第1設定値よりも小さくすることを特徴とする。
放電灯からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置により変調さ
れた光を投射する投射光学装置と、前記放電灯を冷却する冷却部と、前記冷却部を制御す
る制御部と、を備え、前記冷却部は、前記発光部における鉛直方向下側の下部を冷却可能
であり、前記制御部は、前記放電灯の累積点灯時間が第1所定時間よりも大きい場合、前
記下部に対する冷却レベルを、前記放電灯に供給される駆動電力に応じて前記下部に対し
て設定されている第1設定値よりも小さくすることを特徴とする。
本発明のプロジェクターの一つの態様によれば、制御部は、累積点灯時間が第1所定時
間よりも大きい場合に、発光部の下部に対する冷却レベルを、第1設定値よりも小さくす
る。そのため、累積点灯時間が第1所定時間よりも大きい場合に、発光部の下部の温度を
上昇させることができる。発光部の下部の温度が上昇すると、放電灯内の活性化したハロ
ゲンの量が多くなり、ハロゲンサイクルの反応率を上昇できる。したがって、本発明のプ
ロジェクターの一つの態様によれば、累積点灯時間が大きくなった場合に、ハロゲンサイ
クルの反応率が低下することを抑制でき、結果として黒化が生じることを抑制できる。
間よりも大きい場合に、発光部の下部に対する冷却レベルを、第1設定値よりも小さくす
る。そのため、累積点灯時間が第1所定時間よりも大きい場合に、発光部の下部の温度を
上昇させることができる。発光部の下部の温度が上昇すると、放電灯内の活性化したハロ
ゲンの量が多くなり、ハロゲンサイクルの反応率を上昇できる。したがって、本発明のプ
ロジェクターの一つの態様によれば、累積点灯時間が大きくなった場合に、ハロゲンサイ
クルの反応率が低下することを抑制でき、結果として黒化が生じることを抑制できる。
前記冷却部は、前記発光部における鉛直方向上側の上部を冷却可能であり、前記制御部
は、前記累積点灯時間が前記第1所定時間よりも大きい場合、前記上部に対する冷却レベ
ルを、前記駆動電力に応じて前記上部に対して設定されている第2設定値よりも大きくす
る構成としてもよい。
この構成によれば、累積点灯時間が大きくなった場合に、発光部の上部の温度が過剰に
大きくなることを抑制でき、失透が生じることを抑制できる。
は、前記累積点灯時間が前記第1所定時間よりも大きい場合、前記上部に対する冷却レベ
ルを、前記駆動電力に応じて前記上部に対して設定されている第2設定値よりも大きくす
る構成としてもよい。
この構成によれば、累積点灯時間が大きくなった場合に、発光部の上部の温度が過剰に
大きくなることを抑制でき、失透が生じることを抑制できる。
前記制御部は、前記累積点灯時間が前記第1所定時間よりも大きい場合、前記発光部に
おける鉛直方向上側の上部の温度と前記下部の温度との差が所定範囲内となるように、前
記冷却部を制御する構成としてもよい。
この構成によれば、累積点灯時間が大きくなった場合に、発光部の下部の温度を好適に
大きくしつつ、発光部の上部の温度を好適に小さくできる。これにより、黒化および失透
が生じることを好適に抑制できる。
おける鉛直方向上側の上部の温度と前記下部の温度との差が所定範囲内となるように、前
記冷却部を制御する構成としてもよい。
この構成によれば、累積点灯時間が大きくなった場合に、発光部の下部の温度を好適に
大きくしつつ、発光部の上部の温度を好適に小さくできる。これにより、黒化および失透
が生じることを好適に抑制できる。
前記制御部は、前記累積点灯時間が前記第1所定時間よりも大きい場合、前記累積点灯
時間が大きくなるのに従って、前記下部に対する冷却レベルを小さくする構成としてもよ
い。
この構成によれば、黒化が生じることをより抑制できる。
時間が大きくなるのに従って、前記下部に対する冷却レベルを小さくする構成としてもよ
い。
この構成によれば、黒化が生じることをより抑制できる。
前記制御部は、前記累積点灯時間が前記第1所定時間より大きい第2所定時間よりも大
きい場合、前記下部に対する冷却を停止する構成としてもよい。
この構成によれば、黒化が生じることをより抑制できる。
きい場合、前記下部に対する冷却を停止する構成としてもよい。
この構成によれば、黒化が生じることをより抑制できる。
前記冷却部は、前記発光部における鉛直方向上側の上部を冷却可能であり、かつ、前記
下部に対する冷却レベルと、前記上部に対する冷却レベルと、をそれぞれ独立に変更可能
である構成としてもよい。
この構成によれば、発光部の上部に対する冷却レベルを変えずに、発光部の下部に対す
る冷却レベルを調整できる。そのため、発光部の上部の温度を一定に維持して失透が生じ
ることを抑制しつつ、発光部下部の温度を上昇させて黒化が生じることを抑制できる。
下部に対する冷却レベルと、前記上部に対する冷却レベルと、をそれぞれ独立に変更可能
である構成としてもよい。
この構成によれば、発光部の上部に対する冷却レベルを変えずに、発光部の下部に対す
る冷却レベルを調整できる。そのため、発光部の上部の温度を一定に維持して失透が生じ
ることを抑制しつつ、発光部下部の温度を上昇させて黒化が生じることを抑制できる。
本発明のプロジェクターの制御方法の一つの態様は、光を射出する発光部を有する放電
灯と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備えるプロジェクターの制御方法であって、前
記発光部の鉛直方向下側の下部を冷却することと、前記放電灯の累積点灯時間が第1所定
時間よりも大きい場合、前記下部に対する冷却レベルを、前記放電灯に供給される駆動電
力に応じて前記下部に対して設定されている第1設定値よりも小さくすることと、を含む
ことを特徴とする。
灯と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備えるプロジェクターの制御方法であって、前
記発光部の鉛直方向下側の下部を冷却することと、前記放電灯の累積点灯時間が第1所定
時間よりも大きい場合、前記下部に対する冷却レベルを、前記放電灯に供給される駆動電
力に応じて前記下部に対して設定されている第1設定値よりも小さくすることと、を含む
ことを特徴とする。
本発明のプロジェクターの制御方法の一つの態様によれば、上述したのと同様にして、
放電灯の累積点灯時間が大きくなった場合であっても黒化が生じることを抑制できる。
放電灯の累積点灯時間が大きくなった場合であっても黒化が生じることを抑制できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクターについて説明する
。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりや
すくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
。
なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的
思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりや
すくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
また、適宜図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ
座標系において、Z軸方向は、鉛直方向とする。Y軸方向およびX軸方向は、Z軸方向と
直交する水平方向であり、互いに直交する方向とする。また、以下の説明においては、Z
軸方向の正の側(+Z側)を鉛直方向上側と呼ぶ場合があり、Z軸方向の負の側(−Z側
)を鉛直方向下側と呼ぶ場合がある。
座標系において、Z軸方向は、鉛直方向とする。Y軸方向およびX軸方向は、Z軸方向と
直交する水平方向であり、互いに直交する方向とする。また、以下の説明においては、Z
軸方向の正の側(+Z側)を鉛直方向上側と呼ぶ場合があり、Z軸方向の負の側(−Z側
)を鉛直方向下側と呼ぶ場合がある。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態のプロジェクター500の概略構成図である。プロジェクター50
0は、横長の画像および縦長の画像を投射可能なプロジェクターである。図1に示すよう
に、本実施形態のプロジェクター500は、光源装置200と、平行化レンズ305と、
照明光学系310と、色分離光学系320と、3つの液晶ライトバルブ(光変調装置)3
30R,330G,330Bと、クロスダイクロイックプリズム340と、投射光学系(
投射光学装置)350と、を備える。
図1は、本実施形態のプロジェクター500の概略構成図である。プロジェクター50
0は、横長の画像および縦長の画像を投射可能なプロジェクターである。図1に示すよう
に、本実施形態のプロジェクター500は、光源装置200と、平行化レンズ305と、
照明光学系310と、色分離光学系320と、3つの液晶ライトバルブ(光変調装置)3
30R,330G,330Bと、クロスダイクロイックプリズム340と、投射光学系(
投射光学装置)350と、を備える。
光源装置200から射出された光は、平行化レンズ305を通過して照明光学系310
に入射する。平行化レンズ305は、光源装置200からの光を平行化する。
に入射する。平行化レンズ305は、光源装置200からの光を平行化する。
照明光学系310は、光源装置200から射出される光の照度を、液晶ライトバルブ3
30R,330G,330B上において均一化するように調整する。さらに、照明光学系
310は、光源装置200から射出される光の偏光方向を一方向に揃える。その理由は、
光源装置200から射出される光を液晶ライトバルブ330R,330G,330Bで有
効に利用するためである。
30R,330G,330B上において均一化するように調整する。さらに、照明光学系
310は、光源装置200から射出される光の偏光方向を一方向に揃える。その理由は、
光源装置200から射出される光を液晶ライトバルブ330R,330G,330Bで有
効に利用するためである。
照度分布と偏光方向とが調整された光は、色分離光学系320に入射する。色分離光学
系320は、入射光を赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の3つの色光に分離す
る。3つの色光は、各色光に対応付けられた液晶ライトバルブ330R,330G,33
0Bにより、映像信号(画像情報)に応じてそれぞれ変調される。すなわち、液晶ライト
バルブ330R,330G,330Bは、放電灯90から射出される光を画像情報に応じ
て変調する。液晶ライトバルブ330R,330G,330Bは、後述する液晶パネル5
60R,560G,560Bと、偏光板(図示せず)と、を有する。偏光板は、液晶パネ
ル560R,560G,560Bのそれぞれの光入射側および光射出側に配置される。
系320は、入射光を赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)の3つの色光に分離す
る。3つの色光は、各色光に対応付けられた液晶ライトバルブ330R,330G,33
0Bにより、映像信号(画像情報)に応じてそれぞれ変調される。すなわち、液晶ライト
バルブ330R,330G,330Bは、放電灯90から射出される光を画像情報に応じ
て変調する。液晶ライトバルブ330R,330G,330Bは、後述する液晶パネル5
60R,560G,560Bと、偏光板(図示せず)と、を有する。偏光板は、液晶パネ
ル560R,560G,560Bのそれぞれの光入射側および光射出側に配置される。
変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム340により合成される。合
成光は投射光学系350に入射する。投射光学系350は、入射光をスクリーン700(
図6参照)に投射する。すなわち、投射光学系350は、液晶ライトバルブ330R,3
30G,330Bにより変調された光を投射する。これにより、スクリーン700上に映
像が表示される。なお、平行化レンズ305、照明光学系310、色分離光学系320、
クロスダイクロイックプリズム340、投射光学系350の各々の構成としては、周知の
構成を採用することができる。
成光は投射光学系350に入射する。投射光学系350は、入射光をスクリーン700(
図6参照)に投射する。すなわち、投射光学系350は、液晶ライトバルブ330R,3
30G,330Bにより変調された光を投射する。これにより、スクリーン700上に映
像が表示される。なお、平行化レンズ305、照明光学系310、色分離光学系320、
クロスダイクロイックプリズム340、投射光学系350の各々の構成としては、周知の
構成を採用することができる。
光源装置200は、光源ユニット210と、放電灯点灯装置10と、制御装置(制御部
)40と、冷却装置(冷却部)50と、を有する。
図2は、光源装置200の構成を示す断面図である。図2には、光源ユニット210の
断面図が示されている。図2においては、制御装置40と冷却装置50との図示を省略し
ている。
)40と、冷却装置(冷却部)50と、を有する。
図2は、光源装置200の構成を示す断面図である。図2には、光源ユニット210の
断面図が示されている。図2においては、制御装置40と冷却装置50との図示を省略し
ている。
光源ユニット210は、図2に示すように、放電灯90と、主反射鏡(反射鏡)112
と、副反射鏡113と、を有する。放電灯90は、光を射出する。放電灯点灯装置10は
、放電灯90に駆動電流Iを供給して放電灯90を点灯させる。主反射鏡112は、放電
灯90から射出された光を照射方向(所定方向)Dに向けて反射する。照射方向Dは、放
電灯90の光軸AXと平行である。
と、副反射鏡113と、を有する。放電灯90は、光を射出する。放電灯点灯装置10は
、放電灯90に駆動電流Iを供給して放電灯90を点灯させる。主反射鏡112は、放電
灯90から射出された光を照射方向(所定方向)Dに向けて反射する。照射方向Dは、放
電灯90の光軸AXと平行である。
放電灯90は、放電灯本体(発光部)510と、第1電極92および第2電極93と、
を有する。放電灯本体510の形状は、照射方向Dに沿って延びる棒状である。放電灯本
体510の一方の端部、すなわち、放電灯90の一方の端部を第1端部90e1とする。
放電灯本体510の他方の端部、すなわち、放電灯90の他方の端部を第2端部90e2
とする。放電灯本体510の材料は、例えば、石英ガラス等の透光性材料である。放電灯
本体510の中央部は球状に膨らんでおり、その内部は放電空間91である。放電空間9
1には、ハロゲン、水銀、希ガス、金属ハロゲン化合物等を含む放電媒体であるガスが封
入されている。ハロゲンは、例えば、臭素Brを含む。
を有する。放電灯本体510の形状は、照射方向Dに沿って延びる棒状である。放電灯本
体510の一方の端部、すなわち、放電灯90の一方の端部を第1端部90e1とする。
放電灯本体510の他方の端部、すなわち、放電灯90の他方の端部を第2端部90e2
とする。放電灯本体510の材料は、例えば、石英ガラス等の透光性材料である。放電灯
本体510の中央部は球状に膨らんでおり、その内部は放電空間91である。放電空間9
1には、ハロゲン、水銀、希ガス、金属ハロゲン化合物等を含む放電媒体であるガスが封
入されている。ハロゲンは、例えば、臭素Brを含む。
放電空間91には、第1電極92および第2電極93の先端が突出している。第1電極
92は、放電空間91の第1端部90e1側に配置されている。第2電極93は、放電空
間91の第2端部90e2側に配置されている。第1電極92および第2電極93の形状
は、光軸AXに沿って延びる棒状である。放電空間91には、第1電極92および第2電
極93の電極先端部が、所定距離だけ離れて対向するように配置されている。第1電極9
2および第2電極93の材料は、例えば、タングステン等の金属である。
92は、放電空間91の第1端部90e1側に配置されている。第2電極93は、放電空
間91の第2端部90e2側に配置されている。第1電極92および第2電極93の形状
は、光軸AXに沿って延びる棒状である。放電空間91には、第1電極92および第2電
極93の電極先端部が、所定距離だけ離れて対向するように配置されている。第1電極9
2および第2電極93の材料は、例えば、タングステン等の金属である。
放電灯本体510は、下壁部(下部)510aおよび上壁部(上部)510bを有する
。下壁部510aは、放電灯本体510における鉛直方向下側の下部である。上壁部51
0bは、放電灯本体510における鉛直方向上側の上部である。本実施形態において、下
壁部510aおよび上壁部510bは、放電空間91に対して、第1電極92および第2
電極93が並ぶ方向と直交する方向に配置される壁部である。下壁部510aは、放電空
間91の鉛直方向下側に位置する壁部であり、上壁部510bは、放電空間91の鉛直方
向上側に位置する壁部である。
。下壁部510aは、放電灯本体510における鉛直方向下側の下部である。上壁部51
0bは、放電灯本体510における鉛直方向上側の上部である。本実施形態において、下
壁部510aおよび上壁部510bは、放電空間91に対して、第1電極92および第2
電極93が並ぶ方向と直交する方向に配置される壁部である。下壁部510aは、放電空
間91の鉛直方向下側に位置する壁部であり、上壁部510bは、放電空間91の鉛直方
向上側に位置する壁部である。
図3は、放電灯90の部分を示す拡大断面図である。
第1電極92は、図3に示すように、芯棒533と、コイル部532と、本体部531
と、突起531pと、を有する。第1電極92は、放電灯本体510への封入前の段階に
おいて、芯棒533に電極材(タングステン等)の線材を巻き付けてコイル部532を形
成し、形成されたコイル部532を加熱・溶融することにより形成される。これにより、
第1電極92の先端側には、熱容量が大きい本体部531と、アークARの発生位置とな
る突起531pが形成される。
第1電極92は、図3に示すように、芯棒533と、コイル部532と、本体部531
と、突起531pと、を有する。第1電極92は、放電灯本体510への封入前の段階に
おいて、芯棒533に電極材(タングステン等)の線材を巻き付けてコイル部532を形
成し、形成されたコイル部532を加熱・溶融することにより形成される。これにより、
第1電極92の先端側には、熱容量が大きい本体部531と、アークARの発生位置とな
る突起531pが形成される。
第2電極93は、芯棒543と、コイル部542と、本体部541と、突起541pと
、を有する。第2電極93は、第1電極92と同様にして形成される。
なお、第1電極92と第2電極93とは、同様の構成であるため、以下の説明において
は、代表して第1電極92についてのみ説明する場合がある。また、第1電極92の先端
の突起531pと第2電極93の先端の突起541pとは、同様の構成であるため、以下
の説明においては、代表して突起531pについてのみ説明する場合がある。
、を有する。第2電極93は、第1電極92と同様にして形成される。
なお、第1電極92と第2電極93とは、同様の構成であるため、以下の説明において
は、代表して第1電極92についてのみ説明する場合がある。また、第1電極92の先端
の突起531pと第2電極93の先端の突起541pとは、同様の構成であるため、以下
の説明においては、代表して突起531pについてのみ説明する場合がある。
図2に示すように、放電灯90の第1端部90e1には、第1端子536が設けられて
いる。第1端子536と第1電極92とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材53
4により電気的に接続されている。同様に、放電灯90の第2端部90e2には、第2端
子546が設けられている。第2端子546と第2電極93とは、放電灯90の内部を貫
通する導電性部材544により電気的に接続されている。第1端子536および第2端子
546の材料は、例えば、タングステン等の金属である。導電性部材534,544の材
料としては、例えば、モリブデン箔が利用される。
いる。第1端子536と第1電極92とは、放電灯90の内部を貫通する導電性部材53
4により電気的に接続されている。同様に、放電灯90の第2端部90e2には、第2端
子546が設けられている。第2端子546と第2電極93とは、放電灯90の内部を貫
通する導電性部材544により電気的に接続されている。第1端子536および第2端子
546の材料は、例えば、タングステン等の金属である。導電性部材534,544の材
料としては、例えば、モリブデン箔が利用される。
第1端子536および第2端子546は、放電灯点灯装置10に接続されている。放電
灯点灯装置10は、第1端子536および第2端子546に、放電灯90を駆動するため
の駆動電力を供給する。その結果、第1電極92および第2電極93の間でアーク放電が
起きる。アーク放電により発生した光(放電光)は、破線の矢印で示すように、放電位置
から全方向に向かって放射される。
灯点灯装置10は、第1端子536および第2端子546に、放電灯90を駆動するため
の駆動電力を供給する。その結果、第1電極92および第2電極93の間でアーク放電が
起きる。アーク放電により発生した光(放電光)は、破線の矢印で示すように、放電位置
から全方向に向かって放射される。
図3に示すように、放電灯90を点灯すると、放電空間91内に封入されたガスは、ア
ークARの発生により加熱され、放電空間91内において対流する。詳細には、アークA
Rおよびその付近の領域は極めて高温となるため、放電空間91内において、アークAR
から鉛直方向上側に流れる対流AF(図3に一点鎖線の矢印で示す)が形成される。対流
AFは、放電灯本体510の内壁に当たって放電灯本体510の内壁に沿って移動し、第
1電極92および第2電極93の芯棒533,543等を通過することによって冷却され
つつ降下する。
ークARの発生により加熱され、放電空間91内において対流する。詳細には、アークA
Rおよびその付近の領域は極めて高温となるため、放電空間91内において、アークAR
から鉛直方向上側に流れる対流AF(図3に一点鎖線の矢印で示す)が形成される。対流
AFは、放電灯本体510の内壁に当たって放電灯本体510の内壁に沿って移動し、第
1電極92および第2電極93の芯棒533,543等を通過することによって冷却され
つつ降下する。
降下した対流AFは、放電灯本体510の内壁に沿って更に降下するが、アークARの
鉛直方向下側で互いに衝突して上方のアークARに戻されるように上昇する。対流AFが
、放電灯本体510の内壁を沿って移動することによって、放電灯本体510は加熱され
る。ここで、対流AFは、アークARの鉛直方向上側において最も温度が高く、アークA
Rの鉛直方向下側において最も温度が低い。そのため、アークARの鉛直方向上側におい
て対流AFと接触する放電灯本体510の上壁部510bが、放電灯本体510(放電灯
90)において最も高温となる最熱部となる。また、アークARの鉛直方向下側において
対流AFと接触する放電灯本体510の下壁部510aが、放電灯本体510(放電灯9
0)において最も低温となる最冷部となる。
鉛直方向下側で互いに衝突して上方のアークARに戻されるように上昇する。対流AFが
、放電灯本体510の内壁を沿って移動することによって、放電灯本体510は加熱され
る。ここで、対流AFは、アークARの鉛直方向上側において最も温度が高く、アークA
Rの鉛直方向下側において最も温度が低い。そのため、アークARの鉛直方向上側におい
て対流AFと接触する放電灯本体510の上壁部510bが、放電灯本体510(放電灯
90)において最も高温となる最熱部となる。また、アークARの鉛直方向下側において
対流AFと接触する放電灯本体510の下壁部510aが、放電灯本体510(放電灯9
0)において最も低温となる最冷部となる。
主反射鏡112は、図2に示すように、固定部材114により、放電灯90の第1端部
90e1に固定されている。主反射鏡112は、放電光のうち、照射方向Dと反対側に向
かって進む光を照射方向Dに向かって反射する。主反射鏡112の反射面(放電灯90側
の面)の形状は、放電光を照射方向Dに向かって反射できる範囲内において、特に限定さ
れず、例えば、回転楕円形状であっても、回転放物線形状であってもよい。例えば、主反
射鏡112の反射面の形状を回転放物線形状とした場合、主反射鏡112は、放電光を光
軸AXに略平行な光に変換することができる。これにより、平行化レンズ305を省略す
ることができる。
90e1に固定されている。主反射鏡112は、放電光のうち、照射方向Dと反対側に向
かって進む光を照射方向Dに向かって反射する。主反射鏡112の反射面(放電灯90側
の面)の形状は、放電光を照射方向Dに向かって反射できる範囲内において、特に限定さ
れず、例えば、回転楕円形状であっても、回転放物線形状であってもよい。例えば、主反
射鏡112の反射面の形状を回転放物線形状とした場合、主反射鏡112は、放電光を光
軸AXに略平行な光に変換することができる。これにより、平行化レンズ305を省略す
ることができる。
副反射鏡113は、固定部材522により、放電灯90の第2端部90e2側に固定さ
れている。副反射鏡113の反射面(放電灯90側の面)の形状は、放電空間91の第2
端部90e2側の部分を囲む球面形状である。副反射鏡113は、放電光のうち、主反射
鏡112が配置された側と反対側に向かって進む光を主反射鏡112に向かって反射する
。これにより、放電空間91から放射される光の利用効率を高めることができる。
れている。副反射鏡113の反射面(放電灯90側の面)の形状は、放電空間91の第2
端部90e2側の部分を囲む球面形状である。副反射鏡113は、放電光のうち、主反射
鏡112が配置された側と反対側に向かって進む光を主反射鏡112に向かって反射する
。これにより、放電空間91から放射される光の利用効率を高めることができる。
固定部材114,522の材料は、放電灯90からの発熱に耐え得る耐熱材料である範
囲内において、特に限定されず、例えば、無機接着剤である。
囲内において、特に限定されず、例えば、無機接着剤である。
図4は、放電灯点灯装置10および制御装置40の回路構成の一例を示す図である。
放電灯点灯装置10は、図4に示すように、電力制御回路20と、極性反転回路30と
、動作検出部60と、イグナイター回路70と、を有する。
放電灯点灯装置10は、図4に示すように、電力制御回路20と、極性反転回路30と
、動作検出部60と、イグナイター回路70と、を有する。
電力制御回路20は、放電灯90に供給する駆動電力を生成する。本実施形態において
は、電力制御回路20は、直流電源装置80からの電圧を入力とし、入力電圧を降圧して
直流電流Idを出力するダウンチョッパー回路で構成されている。
は、電力制御回路20は、直流電源装置80からの電圧を入力とし、入力電圧を降圧して
直流電流Idを出力するダウンチョッパー回路で構成されている。
電力制御回路20は、スイッチ素子21、ダイオード22、コイル23およびコンデン
サー24を含んで構成される。スイッチ素子21は、例えば、トランジスターで構成され
る。本実施形態においては、スイッチ素子21の一端は直流電源装置80の正電圧側に接
続され、他端はダイオード22のカソード端子およびコイル23の一端に接続されている
。
サー24を含んで構成される。スイッチ素子21は、例えば、トランジスターで構成され
る。本実施形態においては、スイッチ素子21の一端は直流電源装置80の正電圧側に接
続され、他端はダイオード22のカソード端子およびコイル23の一端に接続されている
。
コイル23の他端にコンデンサー24の一端が接続され、コンデンサー24の他端はダ
イオード22のアノード端子および直流電源装置80の負電圧側に接続されている。スイ
ッチ素子21の制御端子には、制御装置40から電流制御信号が入力されてスイッチ素子
21のON/OFFが制御される。電流制御信号には、例えば、PWM(Pulse W
idth Modulation)制御信号が用いられてもよい。
イオード22のアノード端子および直流電源装置80の負電圧側に接続されている。スイ
ッチ素子21の制御端子には、制御装置40から電流制御信号が入力されてスイッチ素子
21のON/OFFが制御される。電流制御信号には、例えば、PWM(Pulse W
idth Modulation)制御信号が用いられてもよい。
スイッチ素子21がONすると、コイル23に電流が流れ、コイル23にエネルギーが
蓄えられる。その後、スイッチ素子21がOFFすると、コイル23に蓄えられたエネル
ギーがコンデンサー24とダイオード22とを通る経路で放出される。その結果、スイッ
チ素子21がONする時間の割合に応じた直流電流Idが発生する。
蓄えられる。その後、スイッチ素子21がOFFすると、コイル23に蓄えられたエネル
ギーがコンデンサー24とダイオード22とを通る経路で放出される。その結果、スイッ
チ素子21がONする時間の割合に応じた直流電流Idが発生する。
極性反転回路30は、電力制御回路20から入力される直流電流Idを所定のタイミン
グで極性反転させる。これにより、極性反転回路30は、制御された時間だけ継続する直
流である駆動電流I、もしくは、任意の周波数を持つ交流である駆動電流Iを生成し、出
力する。本実施形態において、極性反転回路30は、インバーターブリッジ回路(フルブ
リッジ回路)で構成されている。
グで極性反転させる。これにより、極性反転回路30は、制御された時間だけ継続する直
流である駆動電流I、もしくは、任意の周波数を持つ交流である駆動電流Iを生成し、出
力する。本実施形態において、極性反転回路30は、インバーターブリッジ回路(フルブ
リッジ回路)で構成されている。
極性反転回路30は、例えば、トランジスターなどで構成される第1のスイッチ素子3
1、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34
を含んでいる。極性反転回路30は、直列接続された第1のスイッチ素子31および第2
のスイッチ素子32と、直列接続された第3のスイッチ素子33および第4のスイッチ素
子34と、が互いに並列接続された構成を有する。第1のスイッチ素子31、第2のスイ
ッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34の制御端子には
、それぞれ制御装置40から極性反転制御信号が入力される。この極性反転制御信号に基
づいて、第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33お
よび第4のスイッチ素子34のON/OFF動作が制御される。
1、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34
を含んでいる。極性反転回路30は、直列接続された第1のスイッチ素子31および第2
のスイッチ素子32と、直列接続された第3のスイッチ素子33および第4のスイッチ素
子34と、が互いに並列接続された構成を有する。第1のスイッチ素子31、第2のスイ
ッチ素子32、第3のスイッチ素子33、および第4のスイッチ素子34の制御端子には
、それぞれ制御装置40から極性反転制御信号が入力される。この極性反転制御信号に基
づいて、第1のスイッチ素子31、第2のスイッチ素子32、第3のスイッチ素子33お
よび第4のスイッチ素子34のON/OFF動作が制御される。
極性反転回路30においては、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34
と、第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33と、を交互にON/OFFさ
せる動作が繰り返される。これにより、電力制御回路20から出力される直流電流Idの
極性が交互に反転する。極性反転回路30は、第1のスイッチ素子31と第2のスイッチ
素子32との共通接続点、および第3のスイッチ素子33と第4のスイッチ素子34との
共通接続点から、制御された時間だけ同一極性状態を継続する直流である駆動電流I、も
しくは制御された周波数をもつ交流である駆動電流Iを生成し、出力する。
と、第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33と、を交互にON/OFFさ
せる動作が繰り返される。これにより、電力制御回路20から出力される直流電流Idの
極性が交互に反転する。極性反転回路30は、第1のスイッチ素子31と第2のスイッチ
素子32との共通接続点、および第3のスイッチ素子33と第4のスイッチ素子34との
共通接続点から、制御された時間だけ同一極性状態を継続する直流である駆動電流I、も
しくは制御された周波数をもつ交流である駆動電流Iを生成し、出力する。
すなわち、極性反転回路30は、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子3
4がONのときには第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33がOFFであ
り、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がOFFのときには第2のス
イッチ素子32および第3のスイッチ素子33がONであるように制御される。したがっ
て、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がONのときには、コンデン
サー24の一端から第1のスイッチ素子31、放電灯90、第4のスイッチ素子34の順
に流れる駆動電流Iが発生する。第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33
がONのときには、コンデンサー24の一端から第3のスイッチ素子33、放電灯90、
第2のスイッチ素子32の順に流れる駆動電流Iが発生する。
4がONのときには第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33がOFFであ
り、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がOFFのときには第2のス
イッチ素子32および第3のスイッチ素子33がONであるように制御される。したがっ
て、第1のスイッチ素子31および第4のスイッチ素子34がONのときには、コンデン
サー24の一端から第1のスイッチ素子31、放電灯90、第4のスイッチ素子34の順
に流れる駆動電流Iが発生する。第2のスイッチ素子32および第3のスイッチ素子33
がONのときには、コンデンサー24の一端から第3のスイッチ素子33、放電灯90、
第2のスイッチ素子32の順に流れる駆動電流Iが発生する。
本実施形態において、電力制御回路20と極性反転回路30とを合わせた部分が放電灯
駆動部230に対応する。すなわち、放電灯駆動部230は、放電灯90を駆動する駆動
電流Iを放電灯90に供給する。
駆動部230に対応する。すなわち、放電灯駆動部230は、放電灯90を駆動する駆動
電流Iを放電灯90に供給する。
動作検出部60は、放電灯90のランプ電圧を検出して制御装置40にランプ電圧情報
を出力する電圧検出部を含む。また、動作検出部60は、駆動電流Iを検出して制御装置
40に駆動電流情報を出力する電流検出部などを含む。本実施形態においては、動作検出
部60は、第1の抵抗61、第2の抵抗62および第3の抵抗63を含んで構成されてい
る。
を出力する電圧検出部を含む。また、動作検出部60は、駆動電流Iを検出して制御装置
40に駆動電流情報を出力する電流検出部などを含む。本実施形態においては、動作検出
部60は、第1の抵抗61、第2の抵抗62および第3の抵抗63を含んで構成されてい
る。
本実施形態において、動作検出部60の電圧検出部は、放電灯90と並列に、互いに直
列接続された第1の抵抗61および第2の抵抗62で分圧した電圧によりランプ電圧を検
出する。また、本実施形態において、電流検出部は、放電灯90に直列に接続された第3
の抵抗63に発生する電圧により駆動電流Iを検出する。
列接続された第1の抵抗61および第2の抵抗62で分圧した電圧によりランプ電圧を検
出する。また、本実施形態において、電流検出部は、放電灯90に直列に接続された第3
の抵抗63に発生する電圧により駆動電流Iを検出する。
イグナイター回路70は、放電灯90の点灯開始時にのみ動作する。イグナイター回路
70は、放電灯90の点灯開始時に放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93と
の間)を絶縁破壊して放電路を形成するために必要な高電圧(放電灯90の通常点灯時よ
りも高い電圧)を、放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93との間)に供給す
る。本実施形態においては、イグナイター回路70は、放電灯90と並列に接続されてい
る。
70は、放電灯90の点灯開始時に放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93と
の間)を絶縁破壊して放電路を形成するために必要な高電圧(放電灯90の通常点灯時よ
りも高い電圧)を、放電灯90の電極間(第1電極92と第2電極93との間)に供給す
る。本実施形態においては、イグナイター回路70は、放電灯90と並列に接続されてい
る。
制御装置40は、プロジェクター500の動作開始から動作停止に至るまでの各種の動
作を制御する。制御装置40は、駆動電流Iの駆動電流波形に従って放電灯駆動部230
を制御する。また、制御装置40は、冷却装置50を制御する。図4の例では、制御装置
40は、電力制御回路20および極性反転回路30を制御することにより、駆動電流Iが
同一極性を継続する保持時間、駆動電流Iの電流値、周波数等のパラメーターを制御する
。制御装置40は、極性反転回路30に対して、駆動電流Iの極性反転タイミングにより
、駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの周波数等を制御する極性反転
制御を行う。制御装置40は、電力制御回路20に対して、出力される直流電流Idの電
流値を制御する電流制御を行う。
作を制御する。制御装置40は、駆動電流Iの駆動電流波形に従って放電灯駆動部230
を制御する。また、制御装置40は、冷却装置50を制御する。図4の例では、制御装置
40は、電力制御回路20および極性反転回路30を制御することにより、駆動電流Iが
同一極性を継続する保持時間、駆動電流Iの電流値、周波数等のパラメーターを制御する
。制御装置40は、極性反転回路30に対して、駆動電流Iの極性反転タイミングにより
、駆動電流Iが同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの周波数等を制御する極性反転
制御を行う。制御装置40は、電力制御回路20に対して、出力される直流電流Idの電
流値を制御する電流制御を行う。
制御装置40の構成は、特に限定されない。本実施形態においては、制御装置40は、
システムコントローラー41、電力制御回路コントローラー42、および極性反転回路コ
ントローラー43を含んで構成されている。なお、制御装置40は、その一部または全て
を半導体集積回路で構成してもよい。
システムコントローラー41、電力制御回路コントローラー42、および極性反転回路コ
ントローラー43を含んで構成されている。なお、制御装置40は、その一部または全て
を半導体集積回路で構成してもよい。
システムコントローラー41は、電力制御回路コントローラー42および極性反転回路
コントローラー43を制御することにより、電力制御回路20および極性反転回路30を
制御する。システムコントローラー41は、動作検出部60が検出したランプ電圧および
駆動電流Iに基づき、電力制御回路コントローラー42および極性反転回路コントローラ
ー43を制御してもよい。
コントローラー43を制御することにより、電力制御回路20および極性反転回路30を
制御する。システムコントローラー41は、動作検出部60が検出したランプ電圧および
駆動電流Iに基づき、電力制御回路コントローラー42および極性反転回路コントローラ
ー43を制御してもよい。
本実施形態においては、システムコントローラー41には、記憶部44が接続されてい
る。
システムコントローラー41は、記憶部44に格納された情報に基づき、電力制御回路
20および極性反転回路30を制御してもよい。記憶部44には、例えば、駆動電流Iが
同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの電流値、周波数、波形、変調パターン等の駆
動パラメーターに関する情報が格納されていてもよい。
る。
システムコントローラー41は、記憶部44に格納された情報に基づき、電力制御回路
20および極性反転回路30を制御してもよい。記憶部44には、例えば、駆動電流Iが
同一極性で継続する保持時間、駆動電流Iの電流値、周波数、波形、変調パターン等の駆
動パラメーターに関する情報が格納されていてもよい。
電力制御回路コントローラー42は、システムコントローラー41からの制御信号に基
づき、電力制御回路20へ電流制御信号を出力することにより、電力制御回路20を制御
する。
づき、電力制御回路20へ電流制御信号を出力することにより、電力制御回路20を制御
する。
極性反転回路コントローラー43は、システムコントローラー41からの制御信号に基
づき、極性反転回路30へ極性反転制御信号を出力することにより、極性反転回路30を
制御する。
づき、極性反転回路30へ極性反転制御信号を出力することにより、極性反転回路30を
制御する。
制御装置40は、専用回路を用いて実現され、上述した制御や後述する処理の各種制御
を行うようにすることができる。これに対して、制御装置40は、例えば、記憶部44に
記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、これらの
処理の各種制御を行うようにすることもできる。
を行うようにすることができる。これに対して、制御装置40は、例えば、記憶部44に
記憶された制御プログラムを実行することによりコンピューターとして機能し、これらの
処理の各種制御を行うようにすることもできる。
図5は、制御装置40の他の構成例について説明するための図である。図5に示すよう
に、制御装置40は、制御プログラムにより、電力制御回路20を制御する電流制御手段
40−1、極性反転回路30を制御する極性反転制御手段40−2として機能するように
構成されてもよい。
に、制御装置40は、制御プログラムにより、電力制御回路20を制御する電流制御手段
40−1、極性反転回路30を制御する極性反転制御手段40−2として機能するように
構成されてもよい。
冷却装置50は、光源ユニット210の放電灯90を冷却する。冷却装置50は、例え
ば、ファンにより構成されている。冷却装置50のファンは、例えば、シロッコファンで
構成されている。冷却装置50のファンは、プロジェクター500の筐体内外の空気を吸
引して、冷却空気を光源ユニット210に送風する。
ば、ファンにより構成されている。冷却装置50のファンは、例えば、シロッコファンで
構成されている。冷却装置50のファンは、プロジェクター500の筐体内外の空気を吸
引して、冷却空気を光源ユニット210に送風する。
図3に示すように、冷却装置50のファンは、第1冷却ファン50aと、第2冷却ファ
ン50bと、を含む。第1冷却ファン50aは、放電灯本体510の下壁部510aに冷
却空気を送風し、下壁部510aを冷却する。第2冷却ファン50bは、放電灯本体51
0の上壁部510bに冷却空気を送風し、上壁部510bを冷却する。第1冷却ファン5
0aの出力と第2冷却ファン50bの出力とは、制御装置40によって、それぞれ独立に
制御される。これにより、冷却装置50は、下壁部510aと上壁部510bとを冷却可
能であり、かつ、下壁部510aに対する冷却レベルと、上壁部510bに対する冷却レ
ベルと、をそれぞれ独立に変更可能である。
ン50bと、を含む。第1冷却ファン50aは、放電灯本体510の下壁部510aに冷
却空気を送風し、下壁部510aを冷却する。第2冷却ファン50bは、放電灯本体51
0の上壁部510bに冷却空気を送風し、上壁部510bを冷却する。第1冷却ファン5
0aの出力と第2冷却ファン50bの出力とは、制御装置40によって、それぞれ独立に
制御される。これにより、冷却装置50は、下壁部510aと上壁部510bとを冷却可
能であり、かつ、下壁部510aに対する冷却レベルと、上壁部510bに対する冷却レ
ベルと、をそれぞれ独立に変更可能である。
以下、プロジェクター500の回路構成について説明する。
図6は、本実施形態のプロジェクター500の回路構成の一例を示す図である。プロジ
ェクター500は、図1に示した構成の他、図6に示すように、画像信号変換部501と
、直流電源装置80と、液晶パネル560R,560G,560Bと、画像処理装置57
0と、を備える。
図6は、本実施形態のプロジェクター500の回路構成の一例を示す図である。プロジ
ェクター500は、図1に示した構成の他、図6に示すように、画像信号変換部501と
、直流電源装置80と、液晶パネル560R,560G,560Bと、画像処理装置57
0と、を備える。
画像信号変換部501は、外部から入力された画像信号502(輝度−色差信号やアナ
ログRGB信号など)を所定のワード長のデジタルRGB信号に変換して画像信号512
R,512G,512Bを生成し、画像処理装置570に供給する。
ログRGB信号など)を所定のワード長のデジタルRGB信号に変換して画像信号512
R,512G,512Bを生成し、画像処理装置570に供給する。
画像処理装置570は、3つの画像信号512R,512G,512Bに対してそれぞ
れ画像処理を行う。画像処理装置570は、液晶パネル560R,560G,560Bを
それぞれ駆動するための駆動信号572R,572G,572Bを液晶パネル560R,
560G,560Bに供給する。
れ画像処理を行う。画像処理装置570は、液晶パネル560R,560G,560Bを
それぞれ駆動するための駆動信号572R,572G,572Bを液晶パネル560R,
560G,560Bに供給する。
直流電源装置80は、外部の交流電源600から供給される交流電圧を一定の直流電圧
に変換する。直流電源装置80は、トランス(図示しないが、直流電源装置80に含まれ
る)の2次側にある画像信号変換部501、画像処理装置570およびトランスの1次側
にある放電灯点灯装置10に直流電圧を供給する。
に変換する。直流電源装置80は、トランス(図示しないが、直流電源装置80に含まれ
る)の2次側にある画像信号変換部501、画像処理装置570およびトランスの1次側
にある放電灯点灯装置10に直流電圧を供給する。
放電灯点灯装置10は、起動時に放電灯90の電極間に高電圧を発生し、絶縁破壊を生
じさせて放電路を形成する。以後、放電灯点灯装置10は、放電灯90が放電を維持する
ための駆動電流Iを供給する。
じさせて放電路を形成する。以後、放電灯点灯装置10は、放電灯90が放電を維持する
ための駆動電流Iを供給する。
液晶パネル560R,560G,560Bは、前述した液晶ライトバルブ330R,3
30G,330Bにそれぞれ設けられている。液晶パネル560R,560G,560B
は、それぞれ駆動信号572R,572G,572Bに基づいて、前述した光学系を介し
て各液晶パネル560R,560G,560Bに入射される色光の透過率(輝度)を変調
する。
30G,330Bにそれぞれ設けられている。液晶パネル560R,560G,560B
は、それぞれ駆動信号572R,572G,572Bに基づいて、前述した光学系を介し
て各液晶パネル560R,560G,560Bに入射される色光の透過率(輝度)を変調
する。
次に、本実施形態の制御装置40による冷却装置50の制御について説明する。図7は
、放電灯90の累積点灯時間Ttに対する第1冷却ファン50aに印加される第1ファン
電圧Vf1の変化を示すグラフである。図7において、縦軸は第1ファン電圧Vf1を示
しており、横軸は累積点灯時間Ttを示している。なお、本明細書において、累積点灯時
間とは、放電灯が点灯された時間の総計である。なお、図7は、放電灯90に供給される
駆動電力Wdが一定の場合について示している。すなわち、図7は、所定値の駆動電力W
dが放電灯90に供給されているときの、放電灯90の累積点灯時間Ttと、第1冷却フ
ァン50aに印加される第1ファン電圧Vf1との関係を示している。
、放電灯90の累積点灯時間Ttに対する第1冷却ファン50aに印加される第1ファン
電圧Vf1の変化を示すグラフである。図7において、縦軸は第1ファン電圧Vf1を示
しており、横軸は累積点灯時間Ttを示している。なお、本明細書において、累積点灯時
間とは、放電灯が点灯された時間の総計である。なお、図7は、放電灯90に供給される
駆動電力Wdが一定の場合について示している。すなわち、図7は、所定値の駆動電力W
dが放電灯90に供給されているときの、放電灯90の累積点灯時間Ttと、第1冷却フ
ァン50aに印加される第1ファン電圧Vf1との関係を示している。
図7に示すように、制御装置40は、放電灯90の累積点灯時間Ttが第1所定時間T
t1以下の範囲では、第1ファン電圧Vf1を第1設定値Vf1sとする。第1設定値V
f1sは、放電灯90に供給される駆動電力Wdに応じて下壁部510aに対して設定さ
れている値である。制御装置40は、例えば、下壁部510aの温度が所定の温度となる
ように、駆動電力Wdの変化に応じて、第1設定値Vf1sを調整する。具体的には、例
えば、駆動電力Wdが大きくなると下壁部510aの温度が大きくなるため、制御装置4
0は、第1設定値Vf1sを大きくして、下壁部510aに対する冷却レベルを大きくす
る。図7では、駆動電力Wdは一定であるため、第1設定値Vf1sは一定である。第1
設定値Vf1sは、予め設定されていてもよいし、後から設定されてもよい。
t1以下の範囲では、第1ファン電圧Vf1を第1設定値Vf1sとする。第1設定値V
f1sは、放電灯90に供給される駆動電力Wdに応じて下壁部510aに対して設定さ
れている値である。制御装置40は、例えば、下壁部510aの温度が所定の温度となる
ように、駆動電力Wdの変化に応じて、第1設定値Vf1sを調整する。具体的には、例
えば、駆動電力Wdが大きくなると下壁部510aの温度が大きくなるため、制御装置4
0は、第1設定値Vf1sを大きくして、下壁部510aに対する冷却レベルを大きくす
る。図7では、駆動電力Wdは一定であるため、第1設定値Vf1sは一定である。第1
設定値Vf1sは、予め設定されていてもよいし、後から設定されてもよい。
なお、本明細書において、ある対象に対する「冷却レベル」とは、ある対象が冷却され
る度合いを示すものであり、例えば、本実施形態のようにファンによって送られる冷却空
気によって、ある対象が冷却される場合、ある対象に送られる冷却空気の時間当たりの風
量、および冷却空気の温度等から総合して決まるものである。本実施形態では、冷却レベ
ルの変化は、ファンによって送られる冷却空気の時間当たりの風量の変化、すなわちファ
ンに印加されるファン電圧の大きさの変化と等価なものとして説明する。すなわち、本実
施形態において、下壁部510aを冷却する第1冷却ファン50aの第1ファン電圧Vf
1は、下壁部510aに対する冷却レベルに相当し、第1ファン電圧Vf1の第1設定値
Vf1sは、下壁部510aに対して設定される冷却レベルの第1設定値に相当する。
る度合いを示すものであり、例えば、本実施形態のようにファンによって送られる冷却空
気によって、ある対象が冷却される場合、ある対象に送られる冷却空気の時間当たりの風
量、および冷却空気の温度等から総合して決まるものである。本実施形態では、冷却レベ
ルの変化は、ファンによって送られる冷却空気の時間当たりの風量の変化、すなわちファ
ンに印加されるファン電圧の大きさの変化と等価なものとして説明する。すなわち、本実
施形態において、下壁部510aを冷却する第1冷却ファン50aの第1ファン電圧Vf
1は、下壁部510aに対する冷却レベルに相当し、第1ファン電圧Vf1の第1設定値
Vf1sは、下壁部510aに対して設定される冷却レベルの第1設定値に相当する。
制御装置40は、放電灯90の累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場
合、第1ファン電圧Vf1(冷却レベル)を第1設定値Vf1sよりも小さくする。図7
の例では、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きく、第2
所定時間Tt2以下の場合、第1ファン電圧Vf1を第1設定値Vf1sよりも小さい値
Vf1aとする。制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1より大きい第
2所定時間Tt2よりも大きい場合、第1ファン電圧Vf1を0[V]とする。第1ファ
ン電圧Vf1が0[V]の状態とは、第1冷却ファン50aの駆動が停止された状態であ
る。すなわち、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1より大きい第2
所定時間Tt2よりも大きい場合、下壁部510aに対する冷却を停止する。
合、第1ファン電圧Vf1(冷却レベル)を第1設定値Vf1sよりも小さくする。図7
の例では、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きく、第2
所定時間Tt2以下の場合、第1ファン電圧Vf1を第1設定値Vf1sよりも小さい値
Vf1aとする。制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1より大きい第
2所定時間Tt2よりも大きい場合、第1ファン電圧Vf1を0[V]とする。第1ファ
ン電圧Vf1が0[V]の状態とは、第1冷却ファン50aの駆動が停止された状態であ
る。すなわち、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1より大きい第2
所定時間Tt2よりも大きい場合、下壁部510aに対する冷却を停止する。
このように、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場
合、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第1ファン電圧Vf1を小さくする。図
7の例では、制御装置40は、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第1ファン電
圧Vf1を2段階に分けて小さくする。
合、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第1ファン電圧Vf1を小さくする。図
7の例では、制御装置40は、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第1ファン電
圧Vf1を2段階に分けて小さくする。
本実施形態において、制御装置40は、累積点灯時間Ttによらず、第2冷却ファン5
0bの第2ファン電圧Vf2を第2設定値Vf2sとする。第2設定値Vf2sは、放電
灯90に供給される駆動電力Wdに応じて上壁部510bに対して設定されている値であ
る。制御装置40は、例えば、上壁部510bの温度が所定の温度となるように、駆動電
力Wdの変化に応じて、第2設定値Vf2sを調整する。
0bの第2ファン電圧Vf2を第2設定値Vf2sとする。第2設定値Vf2sは、放電
灯90に供給される駆動電力Wdに応じて上壁部510bに対して設定されている値であ
る。制御装置40は、例えば、上壁部510bの温度が所定の温度となるように、駆動電
力Wdの変化に応じて、第2設定値Vf2sを調整する。
具体的には、例えば、駆動電力Wdが大きくなると上壁部510bの温度が大きくなる
ため、制御装置40は、第2設定値Vf2sを大きくして、上壁部510bの冷却レベル
を大きくする。駆動電力Wdが変化しない場合、第2設定値Vf2sは一定の値である。
すなわち、駆動電力Wdが変化しない場合、本実施形態において第2ファン電圧Vf2は
、累積点灯時間Ttによらず、一定である。第2設定値Vf2sは、予め設定されていて
もよいし、後から設定されてもよい。第2設定値Vf2sは、例えば、第1設定値Vf1
sよりも大きい。
ため、制御装置40は、第2設定値Vf2sを大きくして、上壁部510bの冷却レベル
を大きくする。駆動電力Wdが変化しない場合、第2設定値Vf2sは一定の値である。
すなわち、駆動電力Wdが変化しない場合、本実施形態において第2ファン電圧Vf2は
、累積点灯時間Ttによらず、一定である。第2設定値Vf2sは、予め設定されていて
もよいし、後から設定されてもよい。第2設定値Vf2sは、例えば、第1設定値Vf1
sよりも大きい。
なお、上述した制御装置40の制御は、プロジェクター500の制御方法としても表現
できる。すなわち、本実施形態のプロジェクター500の制御方法は、光を射出する放電
灯本体510を有する放電灯90と、放電灯90を冷却する冷却装置50と、を備えるプ
ロジェクター500の制御方法であって、放電灯本体510の鉛直方向下側の下部である
下壁部510aを冷却することと、放電灯90の累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1
よりも大きい場合、下壁部510aに対する第1ファン電圧Vf1を、放電灯90に供給
される駆動電力Wdに応じて下壁部510aに対して設定されている第1設定値Vf1s
よりも小さくすることと、を含むことを特徴とする。
できる。すなわち、本実施形態のプロジェクター500の制御方法は、光を射出する放電
灯本体510を有する放電灯90と、放電灯90を冷却する冷却装置50と、を備えるプ
ロジェクター500の制御方法であって、放電灯本体510の鉛直方向下側の下部である
下壁部510aを冷却することと、放電灯90の累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1
よりも大きい場合、下壁部510aに対する第1ファン電圧Vf1を、放電灯90に供給
される駆動電力Wdに応じて下壁部510aに対して設定されている第1設定値Vf1s
よりも小さくすることと、を含むことを特徴とする。
本実施形態によれば、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも
大きい場合に、第1ファン電圧Vf1を第1設定値Vf1sよりも小さくする。これによ
り、黒化が生じることを抑制できる。以下、詳細に説明する。
大きい場合に、第1ファン電圧Vf1を第1設定値Vf1sよりも小さくする。これによ
り、黒化が生じることを抑制できる。以下、詳細に説明する。
図8は、活性化したハロゲンガスの量である活性化ハロゲン量Lと下壁部510aの温
度Haとの関係を示すグラフである。図8において、縦軸は活性化ハロゲン量Lを示して
おり、横軸は下壁部510aの温度Haを示している。図8において一点鎖線で示す曲線
LSは、累積点灯時間Ttが比較的小さい場合(放電灯90が初期の段階)における活性
化ハロゲン量Lの変化を示している。図8において実線で示す曲線LDは、累積点灯時間
Ttが第1所定時間Tt1よりも大きくなった場合における活性化ハロゲン量Lの変化を
示している。
度Haとの関係を示すグラフである。図8において、縦軸は活性化ハロゲン量Lを示して
おり、横軸は下壁部510aの温度Haを示している。図8において一点鎖線で示す曲線
LSは、累積点灯時間Ttが比較的小さい場合(放電灯90が初期の段階)における活性
化ハロゲン量Lの変化を示している。図8において実線で示す曲線LDは、累積点灯時間
Ttが第1所定時間Tt1よりも大きくなった場合における活性化ハロゲン量Lの変化を
示している。
図8に示すように、活性化ハロゲン量Lは、下壁部510aの温度Haが変化すること
で変化する。具体的には、活性化ハロゲン量Lは、下壁部510aの温度Haが大きくな
るほど、多くなる。なお、下壁部510aと異なり、上壁部510bの温度を大きくして
も活性化ハロゲン量Lは、ほとんど変化しない。これらのことは、本発明者らによって新
たに得られた知見である。
で変化する。具体的には、活性化ハロゲン量Lは、下壁部510aの温度Haが大きくな
るほど、多くなる。なお、下壁部510aと異なり、上壁部510bの温度を大きくして
も活性化ハロゲン量Lは、ほとんど変化しない。これらのことは、本発明者らによって新
たに得られた知見である。
ここで、活性化ハロゲン量Lが少なすぎる場合、ハロゲンサイクルにおける蒸発した電
極物質とハロゲンガスとの反応率が低下して、黒化が生じやすくなる。一方、活性化ハロ
ゲン量Lが多すぎる場合、第1電極92および第2電極93から蒸発した電極物質がすぐ
に活性化したハロゲンと結びついて、対流AFによって放電灯90内を循環するハロゲン
化された電極物質の流量が多くなる。そのため、ハロゲン化された電極物質が、第1電極
92のコイル部532および第2電極93のコイル部542に衝突して降り積もりやすい
。これにより、降り積もった電極物質によって各コイル部に金属突起が形成され、金属突
起と放電灯本体510の内壁面との間に放電が生じて放電灯本体510の内壁面が変質す
る場合がある。放電灯本体510の内壁面が変質すると、その変質した部分において失透
が生じやすく、また電極物質が付着して黒化が生じやすくなる。加えて、突起531p,
541pの形成に使われる電極物質が減少するため、突起531p,541pが細くなり
やすい。
極物質とハロゲンガスとの反応率が低下して、黒化が生じやすくなる。一方、活性化ハロ
ゲン量Lが多すぎる場合、第1電極92および第2電極93から蒸発した電極物質がすぐ
に活性化したハロゲンと結びついて、対流AFによって放電灯90内を循環するハロゲン
化された電極物質の流量が多くなる。そのため、ハロゲン化された電極物質が、第1電極
92のコイル部532および第2電極93のコイル部542に衝突して降り積もりやすい
。これにより、降り積もった電極物質によって各コイル部に金属突起が形成され、金属突
起と放電灯本体510の内壁面との間に放電が生じて放電灯本体510の内壁面が変質す
る場合がある。放電灯本体510の内壁面が変質すると、その変質した部分において失透
が生じやすく、また電極物質が付着して黒化が生じやすくなる。加えて、突起531p,
541pの形成に使われる電極物質が減少するため、突起531p,541pが細くなり
やすい。
このような理由から、活性化ハロゲン量Lは適切な範囲内となるように調整されること
が好ましい。例えば、図8において、活性化ハロゲン量LがL1からL2の範囲内となる
ように調整されることが好ましい場合、放電灯90の初期段階(曲線LS)においては、
下壁部510aの温度Haを、Ha1からHa2の範囲内とすればよい。第1ファン電圧
Vf1の第1設定値Vf1sは、放電灯90の初期段階において下壁部510aの温度H
aがHa1からHa2の範囲内となるように設定される。
が好ましい。例えば、図8において、活性化ハロゲン量LがL1からL2の範囲内となる
ように調整されることが好ましい場合、放電灯90の初期段階(曲線LS)においては、
下壁部510aの温度Haを、Ha1からHa2の範囲内とすればよい。第1ファン電圧
Vf1の第1設定値Vf1sは、放電灯90の初期段階において下壁部510aの温度H
aがHa1からHa2の範囲内となるように設定される。
放電灯90の累積点灯時間Ttが大きくなると、ハロゲンガスは、放電灯90内の他の
物質(例えば、水銀Hg)と結びついて、化合物として放電灯90内に蓄積される。その
ため、ハロゲンガスの量が減少して、活性化ハロゲン量Lも減少する。具体的には、例え
ば、図8の曲線LDに示すように、曲線LSに比べて全体的に活性化ハロゲン量Lが少な
くなり、下壁部510aの温度Haが大きくなった際の活性化ハロゲン量Lの増加量(グ
ラフの傾き)も低下する。そのため、下壁部510aの温度HaをHa1からHa2の範
囲内としている場合、活性化ハロゲン量LがL1よりも少なくなって、ハロゲンサイクル
における蒸発した電極物質とハロゲンガスとの反応率が低下する。したがって、黒化が生
じやすくなる。
物質(例えば、水銀Hg)と結びついて、化合物として放電灯90内に蓄積される。その
ため、ハロゲンガスの量が減少して、活性化ハロゲン量Lも減少する。具体的には、例え
ば、図8の曲線LDに示すように、曲線LSに比べて全体的に活性化ハロゲン量Lが少な
くなり、下壁部510aの温度Haが大きくなった際の活性化ハロゲン量Lの増加量(グ
ラフの傾き)も低下する。そのため、下壁部510aの温度HaをHa1からHa2の範
囲内としている場合、活性化ハロゲン量LがL1よりも少なくなって、ハロゲンサイクル
における蒸発した電極物質とハロゲンガスとの反応率が低下する。したがって、黒化が生
じやすくなる。
これに対して、本実施形態によれば、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時
間Tt1よりも大きい場合に、下壁部510aを冷却する第1冷却ファン50aの第1フ
ァン電圧Vf1を第1設定値Vf1sよりも小さくする。そのため、累積点灯時間Ttが
第1所定時間Tt1よりも大きい場合に、下壁部510aの温度Haを上昇させることが
できる。これにより、例えば、下壁部510aの温度HaがHa3からHa4の範囲内に
上昇するように第1ファン電圧Vf1を小さくすることで、累積点灯時間Ttが第1所定
時間Tt1よりも大きい場合に、活性化ハロゲン量LをL1からL2の範囲内とすること
ができる。したがって、本実施形態によれば、放電灯90の累積点灯時間Ttが大きくな
った場合であっても、活性化ハロゲン量Lを適切に維持することができ、黒化が生じるこ
とを抑制できる。
間Tt1よりも大きい場合に、下壁部510aを冷却する第1冷却ファン50aの第1フ
ァン電圧Vf1を第1設定値Vf1sよりも小さくする。そのため、累積点灯時間Ttが
第1所定時間Tt1よりも大きい場合に、下壁部510aの温度Haを上昇させることが
できる。これにより、例えば、下壁部510aの温度HaがHa3からHa4の範囲内に
上昇するように第1ファン電圧Vf1を小さくすることで、累積点灯時間Ttが第1所定
時間Tt1よりも大きい場合に、活性化ハロゲン量LをL1からL2の範囲内とすること
ができる。したがって、本実施形態によれば、放電灯90の累積点灯時間Ttが大きくな
った場合であっても、活性化ハロゲン量Lを適切に維持することができ、黒化が生じるこ
とを抑制できる。
また、本実施形態によれば、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1
よりも大きい場合、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第1ファン電圧Vf1を
小さくする。そのため、累積点灯時間Ttがより大きくなって、ハロゲンガスの量がより
少なくなった場合であっても、下壁部510aの温度Haをより上昇させて、活性化ハロ
ゲン量LをL1からL2の範囲内に維持することができる。これにより、黒化が生じるこ
とをより抑制できる。
よりも大きい場合、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第1ファン電圧Vf1を
小さくする。そのため、累積点灯時間Ttがより大きくなって、ハロゲンガスの量がより
少なくなった場合であっても、下壁部510aの温度Haをより上昇させて、活性化ハロ
ゲン量LをL1からL2の範囲内に維持することができる。これにより、黒化が生じるこ
とをより抑制できる。
また、本実施形態によれば、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第2所定時間Tt2
よりも大きい場合、下壁部510aに対する冷却を停止する。そのため、累積点灯時間T
tがより大きくなって、ハロゲンガスの量がより少なくなった場合に、さらに下壁部51
0aの温度Haを上昇させることができる。したがって、黒化が生じることをより抑制で
きる。
よりも大きい場合、下壁部510aに対する冷却を停止する。そのため、累積点灯時間T
tがより大きくなって、ハロゲンガスの量がより少なくなった場合に、さらに下壁部51
0aの温度Haを上昇させることができる。したがって、黒化が生じることをより抑制で
きる。
また、例えば、下壁部510aと上壁部510bとを別々に冷却せずに、放電灯90の
全体を冷却する場合であっても、放電灯90の全体の冷却レベルを下げれば、下壁部51
0aの温度Haを大きくできるため、累積点灯時間Ttが大きくなった場合に上述したよ
うにして黒化を抑制できる。しかし、この場合、下壁部510aの温度Haと共に上壁部
510bの温度も合わせて大きくなる。そして、上壁部510bは最熱部であるため、上
壁部510bの温度が大きくなると過剰に高温となって失透が生じやすくなる場合がある
。
全体を冷却する場合であっても、放電灯90の全体の冷却レベルを下げれば、下壁部51
0aの温度Haを大きくできるため、累積点灯時間Ttが大きくなった場合に上述したよ
うにして黒化を抑制できる。しかし、この場合、下壁部510aの温度Haと共に上壁部
510bの温度も合わせて大きくなる。そして、上壁部510bは最熱部であるため、上
壁部510bの温度が大きくなると過剰に高温となって失透が生じやすくなる場合がある
。
これに対して、本実施形態によれば、第1冷却ファン50aと第2冷却ファン50bと
によって、下壁部510aの冷却レベルと上壁部510bの冷却レベルとをそれぞれ独立
に変更できる。そのため、第2冷却ファン50bの第2ファン電圧Vf2を変えずに、第
1冷却ファン50aの第1ファン電圧Vf1のみを変えることで、上壁部510bの温度
を変化させずに、下壁部510aの温度Haを上げることができる。したがって、本実施
形態によれば、黒化が生じることを抑制しつつ、上壁部510bの温度が過剰に高温とな
ることを抑制して失透が生じることを抑制できる。
によって、下壁部510aの冷却レベルと上壁部510bの冷却レベルとをそれぞれ独立
に変更できる。そのため、第2冷却ファン50bの第2ファン電圧Vf2を変えずに、第
1冷却ファン50aの第1ファン電圧Vf1のみを変えることで、上壁部510bの温度
を変化させずに、下壁部510aの温度Haを上げることができる。したがって、本実施
形態によれば、黒化が生じることを抑制しつつ、上壁部510bの温度が過剰に高温とな
ることを抑制して失透が生じることを抑制できる。
また、例えば、下壁部510aの温度Haと上壁部510bの温度との差がほとんどな
いように冷却装置50を制御できれば、放電灯90全体の温度を上昇させることによって
下壁部510aの温度Haを上昇させても、最熱部である上壁部510bの温度が、最冷
部である下壁部510aの温度Haよりもわずかに高い程度にできる。そのため、上壁部
510bの温度が過剰に大きくなることを抑制でき、失透が生じることを抑制できる。し
かし、下壁部510aの温度Haと上壁部510bの温度との差がほとんどないように冷
却装置50を制御することは困難であり、実現するためには、冷却装置50の制御が複雑
化する、あるいは冷却装置50の構成が複雑化する等の問題が生じることが考えられる。
いように冷却装置50を制御できれば、放電灯90全体の温度を上昇させることによって
下壁部510aの温度Haを上昇させても、最熱部である上壁部510bの温度が、最冷
部である下壁部510aの温度Haよりもわずかに高い程度にできる。そのため、上壁部
510bの温度が過剰に大きくなることを抑制でき、失透が生じることを抑制できる。し
かし、下壁部510aの温度Haと上壁部510bの温度との差がほとんどないように冷
却装置50を制御することは困難であり、実現するためには、冷却装置50の制御が複雑
化する、あるいは冷却装置50の構成が複雑化する等の問題が生じることが考えられる。
これに対して、本実施形態によれば、下壁部510aの温度Haと上壁部510bの温
度との差がある程度ある状態であっても、累積点灯時間Ttが大きくなった場合に、黒化
が生じることを抑制しつつ、失透が生じることを抑制できる。そのため、本実施形態によ
れば、冷却装置50の制御および冷却装置50の構成を複雑化することなく、黒化および
失透が生じることを抑制でき、簡便である。
度との差がある程度ある状態であっても、累積点灯時間Ttが大きくなった場合に、黒化
が生じることを抑制しつつ、失透が生じることを抑制できる。そのため、本実施形態によ
れば、冷却装置50の制御および冷却装置50の構成を複雑化することなく、黒化および
失透が生じることを抑制でき、簡便である。
また、下壁部510aの温度Haが同じであっても、駆動電力Wdが小さいほど、活性
化ハロゲン量Lは少なくなる。そのため、累積点灯時間Ttが大きくなった場合、駆動電
力Wdが比較的小さい低電力モードにおいて、特に、活性化ハロゲン量Lが少なくなって
黒化が生じやすい。そのため、上述した黒化が生じることを抑制できる効果は、低電力モ
ードで放電灯90を駆動する場合に、特に有用である。なお、駆動電力Wdが小さいほど
、活性化ハロゲン量Lは少なくなることは、発明者らによって新たに得られた知見である
。
化ハロゲン量Lは少なくなる。そのため、累積点灯時間Ttが大きくなった場合、駆動電
力Wdが比較的小さい低電力モードにおいて、特に、活性化ハロゲン量Lが少なくなって
黒化が生じやすい。そのため、上述した黒化が生じることを抑制できる効果は、低電力モ
ードで放電灯90を駆動する場合に、特に有用である。なお、駆動電力Wdが小さいほど
、活性化ハロゲン量Lは少なくなることは、発明者らによって新たに得られた知見である
。
なお、本実施形態においては、以下の構成および方法を採用してもよい。
上記説明においては、冷却装置50が、下壁部510aを冷却する第1冷却ファン50
aと、上壁部510bを冷却する第2冷却ファン50bと、を有する構成としたが、これ
に限れない。例えば、冷却装置50は、1つのファンからの冷却空気が、下壁部510a
と上壁部510bとに分配されて送られる構成としてもよい。この場合、下壁部510a
と上壁部510bとに分配される冷却空気の比率は、変更可能としてもよい。ファンに印
加されるファン電圧を調整してファンの出力を変化させつつ、分配される冷却空気の比率
を調整することで、下壁部510aに送られる冷却空気の風量と、上壁部510bに送ら
れる冷却空気の風量と、を独立に変更することができる。したがって、下壁部510aに
対する冷却レベルと上壁部510bに対する冷却レベルとを、それぞれ独立に変更するこ
とが可能である。また、冷却装置50は、下壁部510aに対する冷却レベルと上壁部5
10bに対する冷却レベルとを独立に変更できない構成であってもよい。
aと、上壁部510bを冷却する第2冷却ファン50bと、を有する構成としたが、これ
に限れない。例えば、冷却装置50は、1つのファンからの冷却空気が、下壁部510a
と上壁部510bとに分配されて送られる構成としてもよい。この場合、下壁部510a
と上壁部510bとに分配される冷却空気の比率は、変更可能としてもよい。ファンに印
加されるファン電圧を調整してファンの出力を変化させつつ、分配される冷却空気の比率
を調整することで、下壁部510aに送られる冷却空気の風量と、上壁部510bに送ら
れる冷却空気の風量と、を独立に変更することができる。したがって、下壁部510aに
対する冷却レベルと上壁部510bに対する冷却レベルとを、それぞれ独立に変更するこ
とが可能である。また、冷却装置50は、下壁部510aに対する冷却レベルと上壁部5
10bに対する冷却レベルとを独立に変更できない構成であってもよい。
また、下壁部510aに対する冷却レベルを調整する方法は、冷却装置50の出力を変
えて調整する方法に限られない。例えば、冷却装置50から送られる冷却空気を部分的に
遮断あるいは向きを変更できる機構を設けて、その機構によって下壁部510aに送られ
る冷却空気の風量を調整して、下壁部510aに対する冷却レベルを調整してもよい。こ
の場合、冷却装置50の出力を変化させずに、下壁部510aに対する冷却レベルを調整
できる。
えて調整する方法に限られない。例えば、冷却装置50から送られる冷却空気を部分的に
遮断あるいは向きを変更できる機構を設けて、その機構によって下壁部510aに送られ
る冷却空気の風量を調整して、下壁部510aに対する冷却レベルを調整してもよい。こ
の場合、冷却装置50の出力を変化させずに、下壁部510aに対する冷却レベルを調整
できる。
また、冷却装置50は、放電灯90を冷却できるならば、特に限定されない。冷却装置
50は、例えば、水冷で放電灯90を冷却する構成であってもよい。
50は、例えば、水冷で放電灯90を冷却する構成であってもよい。
また、上記説明においては、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合
、2段階に分けて、第1ファン電圧Vf1が小さくなる構成としたが、これに限られない
。第1ファン電圧Vf1は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合に
、1段階小さくなるのみであってもよいし、3段階以上に分けて小さくなってもよい。ま
た、第1ファン電圧Vf1は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合
に、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って連続的に小さくなってもよい。この場合、
第1ファン電圧Vf1の変化は、線形的な変化であってもよいし、曲線的な変化であって
もよい。
、2段階に分けて、第1ファン電圧Vf1が小さくなる構成としたが、これに限られない
。第1ファン電圧Vf1は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合に
、1段階小さくなるのみであってもよいし、3段階以上に分けて小さくなってもよい。ま
た、第1ファン電圧Vf1は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合
に、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って連続的に小さくなってもよい。この場合、
第1ファン電圧Vf1の変化は、線形的な変化であってもよいし、曲線的な変化であって
もよい。
また、駆動電力Wdが比較的小さい場合には活性化ハロゲン量Lが特に少なくなりやす
いため、駆動電力Wdが小さいほど、第1ファン電圧Vf1を小さくする幅を大きくして
もよい。この構成によれば、駆動電力Wdが小さいほど、下壁部510aの温度Haを好
適に大きくでき、活性化ハロゲン量Lを好適に多くしやすい。
いため、駆動電力Wdが小さいほど、第1ファン電圧Vf1を小さくする幅を大きくして
もよい。この構成によれば、駆動電力Wdが小さいほど、下壁部510aの温度Haを好
適に大きくでき、活性化ハロゲン量Lを好適に多くしやすい。
また、上記説明においては、鉛直方向が、第1電極92および第2電極93が並ぶ方向
と直交する方向となるように放電灯90が配置された場合について説明したが、これに限
られない。放電灯90は、鉛直方向が、第1電極92および第2電極93が並ぶ方向と直
交する方向に対して傾いた方向となるように配置されてもよいし、第1電極92および第
2電極93が並ぶ方向と平行な方向となるように配置されてもよい。
と直交する方向となるように放電灯90が配置された場合について説明したが、これに限
られない。放電灯90は、鉛直方向が、第1電極92および第2電極93が並ぶ方向と直
交する方向に対して傾いた方向となるように配置されてもよいし、第1電極92および第
2電極93が並ぶ方向と平行な方向となるように配置されてもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態に対して、上壁部510bに対する冷却レベルを変化さ
せる点において異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を
付す等により、説明を省略する場合がある。
第2実施形態は、第1実施形態に対して、上壁部510bに対する冷却レベルを変化さ
せる点において異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を
付す等により、説明を省略する場合がある。
図9は、放電灯90の累積点灯時間Ttに対する第2冷却ファン50bに印加される第
2ファン電圧Vf2の変化を示すグラフである。図9において、縦軸は第2ファン電圧V
f2を示しており、横軸は累積点灯時間Ttを示している。なお、図9も図7と同様に、
所定値の駆動電力Wdが放電灯90に供給されているときの、放電灯90の累積点灯時間
Ttと、第2冷却ファン50bに印加される第2ファン電圧Vf2との関係を示している
。
2ファン電圧Vf2の変化を示すグラフである。図9において、縦軸は第2ファン電圧V
f2を示しており、横軸は累積点灯時間Ttを示している。なお、図9も図7と同様に、
所定値の駆動電力Wdが放電灯90に供給されているときの、放電灯90の累積点灯時間
Ttと、第2冷却ファン50bに印加される第2ファン電圧Vf2との関係を示している
。
図9に示すように、本実施形態の制御装置40は、放電灯90の累積点灯時間Ttが第
1所定時間Tt1以下の範囲では、第2ファン電圧Vf2を第2設定値Vf2sとする。
1所定時間Tt1以下の範囲では、第2ファン電圧Vf2を第2設定値Vf2sとする。
なお、本実施形態において、上壁部510bを冷却する第2冷却ファン50bの第2フ
ァン電圧Vf2は、上壁部510bに対する冷却レベルに相当し、第2ファン電圧Vf2
の第2設定値Vf2sは、上壁部510bに対して設定される冷却レベルの第2設定値に
相当する。
ァン電圧Vf2は、上壁部510bに対する冷却レベルに相当し、第2ファン電圧Vf2
の第2設定値Vf2sは、上壁部510bに対して設定される冷却レベルの第2設定値に
相当する。
制御装置40は、放電灯90の累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場
合、第2ファン電圧Vf2(冷却レベル)を第2設定値Vf2sよりも大きくする。図9
の例では、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きく、第2
所定時間Tt2以下の場合、第2ファン電圧Vf2を第2設定値Vf2sよりも大きい値
Vf2aとする。制御装置40は、累積点灯時間Ttが第2所定時間Tt2よりも大きい
場合、第2ファン電圧Vf2を値Vf2aよりも大きい値Vf2bとする。
合、第2ファン電圧Vf2(冷却レベル)を第2設定値Vf2sよりも大きくする。図9
の例では、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きく、第2
所定時間Tt2以下の場合、第2ファン電圧Vf2を第2設定値Vf2sよりも大きい値
Vf2aとする。制御装置40は、累積点灯時間Ttが第2所定時間Tt2よりも大きい
場合、第2ファン電圧Vf2を値Vf2aよりも大きい値Vf2bとする。
このように、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場
合、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第2ファン電圧Vf2を大きくする。図
9の例では、制御装置40は、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第2ファン電
圧Vf2を2段階に分けて大きくする。
合、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第2ファン電圧Vf2を大きくする。図
9の例では、制御装置40は、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第2ファン電
圧Vf2を2段階に分けて大きくする。
以上のように、本実施形態において制御装置40は、第1実施形態で述べた第1冷却フ
ァン50aの制御に加えて、第2冷却ファン50bを制御する。このように第1冷却ファ
ン50aと第2冷却ファン50bとが制御されることで、累積点灯時間Ttが第1所定時
間Tt1よりも大きい場合において、上壁部510bの温度と下壁部510aの温度との
差が所定範囲内に維持される。すなわち、本実施形態において制御装置40は、累積点灯
時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合、上壁部510bの温度と下壁部510
aの温度Haとの差が所定範囲内となるように、冷却装置50を制御する。所定範囲とは
、例えば、上壁部510bの温度と下壁部510aの温度Haとの差が、100℃以内と
なるような範囲である。
ァン50aの制御に加えて、第2冷却ファン50bを制御する。このように第1冷却ファ
ン50aと第2冷却ファン50bとが制御されることで、累積点灯時間Ttが第1所定時
間Tt1よりも大きい場合において、上壁部510bの温度と下壁部510aの温度との
差が所定範囲内に維持される。すなわち、本実施形態において制御装置40は、累積点灯
時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合、上壁部510bの温度と下壁部510
aの温度Haとの差が所定範囲内となるように、冷却装置50を制御する。所定範囲とは
、例えば、上壁部510bの温度と下壁部510aの温度Haとの差が、100℃以内と
なるような範囲である。
例えば、累積点灯時間Ttが大きくなると、放電灯90が劣化して、第1電極92と第
2電極93との電極間距離が大きくなり、アークARが大きくなる。そのため、放電灯本
体510の温度は上昇する。これにより、最熱部となる上壁部510bの温度が過剰に大
きくなり、失透が生じる場合があった。
2電極93との電極間距離が大きくなり、アークARが大きくなる。そのため、放電灯本
体510の温度は上昇する。これにより、最熱部となる上壁部510bの温度が過剰に大
きくなり、失透が生じる場合があった。
これに対して、本実施形態によれば、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時
間Tt1よりも大きい場合、第2ファン電圧Vf2を第2設定値Vf2sよりも大きくす
る。そのため、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合に、上壁部51
0bに対する冷却レベルを大きくすることができ、上壁部510bの温度が過剰に大きく
なることを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、第1ファン電圧Vf1を制御
することによって黒化が生じることを抑制しつつ、第2ファン電圧Vf2を制御すること
で、失透が生じることを抑制できる。
間Tt1よりも大きい場合、第2ファン電圧Vf2を第2設定値Vf2sよりも大きくす
る。そのため、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合に、上壁部51
0bに対する冷却レベルを大きくすることができ、上壁部510bの温度が過剰に大きく
なることを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、第1ファン電圧Vf1を制御
することによって黒化が生じることを抑制しつつ、第2ファン電圧Vf2を制御すること
で、失透が生じることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1
よりも大きい場合、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第2ファン電圧Vf2を
大きくする。そのため、累積点灯時間Ttがより大きくなった場合であっても、上壁部5
10bの温度が過剰に大きくなることを好適に抑制できる。これにより、失透が生じるこ
とをより抑制できる。
よりも大きい場合、累積点灯時間Ttが大きくなるのに従って、第2ファン電圧Vf2を
大きくする。そのため、累積点灯時間Ttがより大きくなった場合であっても、上壁部5
10bの温度が過剰に大きくなることを好適に抑制できる。これにより、失透が生じるこ
とをより抑制できる。
また、本実施形態によれば、制御装置40は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1
よりも大きい場合、上壁部510bの温度と下壁部510aの温度Haとの差が所定範囲
内となるように、冷却装置50を制御する。そのため、下壁部510aの温度Haを好適
に大きくしつつ、上壁部510bの温度を好適に小さくできる。これにより、黒化および
失透が生じることを好適に抑制できる。
よりも大きい場合、上壁部510bの温度と下壁部510aの温度Haとの差が所定範囲
内となるように、冷却装置50を制御する。そのため、下壁部510aの温度Haを好適
に大きくしつつ、上壁部510bの温度を好適に小さくできる。これにより、黒化および
失透が生じることを好適に抑制できる。
なお、本実施形態においては、以下の構成および方法を採用することもできる。
上記説明においては、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合、2段
階に分けて、第2ファン電圧Vf2が大きくなる構成としたが、これに限られない。第2
ファン電圧Vf2は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合に、1段
階大きくなるのみであってもよいし、3段階以上に分けて大きくなってもよい。また、第
2ファン電圧Vf2は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合に、累
積点灯時間Ttが大きくなるのに従って連続的に大きくなってもよい。この場合、第2フ
ァン電圧Vf2の変化は、線形的な変化であってもよいし、曲線的な変化であってもよい
。
階に分けて、第2ファン電圧Vf2が大きくなる構成としたが、これに限られない。第2
ファン電圧Vf2は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合に、1段
階大きくなるのみであってもよいし、3段階以上に分けて大きくなってもよい。また、第
2ファン電圧Vf2は、累積点灯時間Ttが第1所定時間Tt1よりも大きい場合に、累
積点灯時間Ttが大きくなるのに従って連続的に大きくなってもよい。この場合、第2フ
ァン電圧Vf2の変化は、線形的な変化であってもよいし、曲線的な変化であってもよい
。
また、本実施形態において、第2冷却ファン50bの第2ファン電圧Vf2が変化する
タイミングを、第1実施形態において第1冷却ファン50aの第1ファン電圧Vf1が変
化するタイミングと同様に、第1所定時間Tt1および第2所定時間Tt2としたが、こ
れに限らない。第2冷却ファン50bの第2ファン電圧Vf2が変化するタイミングは、
第3所定時間および第4所定時間としてもよい。第3所定時間および第4所定時間は、例
えば、第1所定時間Tt1および第2所定時間Tt2と異なる。第2冷却ファン50bの
第2ファン電圧Vf2が変化するタイミングは、第1所定時間Tt1および第2所定時間
Tt2のいずれか一方と、第3所定時間および第4所定時間のいずれか一方であってもよ
い。
タイミングを、第1実施形態において第1冷却ファン50aの第1ファン電圧Vf1が変
化するタイミングと同様に、第1所定時間Tt1および第2所定時間Tt2としたが、こ
れに限らない。第2冷却ファン50bの第2ファン電圧Vf2が変化するタイミングは、
第3所定時間および第4所定時間としてもよい。第3所定時間および第4所定時間は、例
えば、第1所定時間Tt1および第2所定時間Tt2と異なる。第2冷却ファン50bの
第2ファン電圧Vf2が変化するタイミングは、第1所定時間Tt1および第2所定時間
Tt2のいずれか一方と、第3所定時間および第4所定時間のいずれか一方であってもよ
い。
なお、上記の各実施形態において、透過型のプロジェクターに本発明を適用した場合の
例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能であ
る。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイ
プであることを意味する。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであ
ることを意味する。なお、光変調装置は、液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラ
ーを用いた光変調装置であってもよい。
例について説明したが、本発明は、反射型のプロジェクターにも適用することも可能であ
る。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイ
プであることを意味する。「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであ
ることを意味する。なお、光変調装置は、液晶パネル等に限られず、例えばマイクロミラ
ーを用いた光変調装置であってもよい。
また、上記の各実施形態において、3つの液晶パネル560R,560G,560B(
液晶ライトバルブ330R,330G,330B)を用いたプロジェクター500の例を
挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶パ
ネルを用いたプロジェクターにも適用可能である。
液晶ライトバルブ330R,330G,330B)を用いたプロジェクター500の例を
挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶パ
ネルを用いたプロジェクターにも適用可能である。
また、上記説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせるこ
とができる。
とができる。
実施例を、比較例と比較することで本発明の効果を検証した。実施例および比較例の両
方において、放電灯は、定格200Wの高圧水銀ランプとした。実施例および比較例に供
給する駆動電力Wdは、140Wとした。初期における放電灯の上壁部の温度は900℃
であり、下壁部の温度は840℃であった。
方において、放電灯は、定格200Wの高圧水銀ランプとした。実施例および比較例に供
給する駆動電力Wdは、140Wとした。初期における放電灯の上壁部の温度は900℃
であり、下壁部の温度は840℃であった。
実施例は、第1実施形態の実施例とした。実施例の第1ファン電圧Vf1は、累積点灯
時間Ttが2000h(時間)以下の範囲では、第1設定値Vf1sとした。実施例の第
1ファン電圧Vf1は、累積点灯時間Ttが2000h(時間)よりも大きく4000h
(時間)以下の範囲では、第1設定値Vf1sの50%の値とした。実施例の第1ファン
電圧Vf1は、累積点灯時間Ttが4000h(時間)よりも大きい範囲では、0[V]
とした。比較例の第1ファン電圧Vf1は、累積点灯時間Ttによらず、第1設定値Vf
1sで一定とした。
時間Ttが2000h(時間)以下の範囲では、第1設定値Vf1sとした。実施例の第
1ファン電圧Vf1は、累積点灯時間Ttが2000h(時間)よりも大きく4000h
(時間)以下の範囲では、第1設定値Vf1sの50%の値とした。実施例の第1ファン
電圧Vf1は、累積点灯時間Ttが4000h(時間)よりも大きい範囲では、0[V]
とした。比較例の第1ファン電圧Vf1は、累積点灯時間Ttによらず、第1設定値Vf
1sで一定とした。
放電灯を5000h(時間)点灯させた際における、実施例および比較例の黒化の有無
を観察し、失透面積[mm2]、および照度維持率[%]を計測した。照度維持率は、初
期のプロジェクターから投射される映像の照度を100%としたときの、プロジェクター
から投射される映像の照度の比である。結果を表1に示す。
を観察し、失透面積[mm2]、および照度維持率[%]を計測した。照度維持率は、初
期のプロジェクターから投射される映像の照度を100%としたときの、プロジェクター
から投射される映像の照度の比である。結果を表1に示す。
表1に示すように、比較例においては黒化が生じているのに対して、実施例では黒化が
生じていないことが確かめられた。また、比較例の失透面積に対して、実施例の失透面積
が小さいことが確かめられた。黒化が生じた場合、黒化が生じた部分の温度が高温となり
やすく失透が生じやすいため、比較例では失透面積が大きくなったものと思われる。一方
、実施例では、黒化が生じなかったことで、失透も抑制できたものと考えられる。なお、
実施例において、第2実施形態で述べたようにして第2ファン電圧Vf2も変化させれば
、より失透面積を小さくできたものと考えられる。
生じていないことが確かめられた。また、比較例の失透面積に対して、実施例の失透面積
が小さいことが確かめられた。黒化が生じた場合、黒化が生じた部分の温度が高温となり
やすく失透が生じやすいため、比較例では失透面積が大きくなったものと思われる。一方
、実施例では、黒化が生じなかったことで、失透も抑制できたものと考えられる。なお、
実施例において、第2実施形態で述べたようにして第2ファン電圧Vf2も変化させれば
、より失透面積を小さくできたものと考えられる。
また、比較例では、照度維持率が大きく低下しているのに対して、実施例では、照度維
持率を比較的大きく維持できていることが確かめられた。これは、実施例では黒化が生じ
ず、失透面積も比較例に比べて小さいため、黒化および失透に吸収される光が少なく、ま
た失透によって散乱される光が少ないことで、プロジェクターの光学系にケラレる光が少
なかったためと考えられる。
以上により、本発明の有用性を確認できた。
持率を比較的大きく維持できていることが確かめられた。これは、実施例では黒化が生じ
ず、失透面積も比較例に比べて小さいため、黒化および失透に吸収される光が少なく、ま
た失透によって散乱される光が少ないことで、プロジェクターの光学系にケラレる光が少
なかったためと考えられる。
以上により、本発明の有用性を確認できた。
40…制御装置(制御部)、50…冷却装置(冷却部)、90…放電灯、330R,3
30G,330B…液晶ライトバルブ(光変調装置)、350…投射光学系(投射光学装
置)、500…プロジェクター、510…放電灯本体(発光部)、510a…下壁部(下
部)、510b…上壁部(上部)、Tt…累積点灯時間、Tt1…第1所定時間、Tt2
…第2所定時間、Vf1…第1ファン電圧(冷却レベル)、Vf1s…第1設定値、Vf
2…第2ファン電圧(冷却レベル)、Vf2s…第2設定値、Wd…駆動電力
30G,330B…液晶ライトバルブ(光変調装置)、350…投射光学系(投射光学装
置)、500…プロジェクター、510…放電灯本体(発光部)、510a…下壁部(下
部)、510b…上壁部(上部)、Tt…累積点灯時間、Tt1…第1所定時間、Tt2
…第2所定時間、Vf1…第1ファン電圧(冷却レベル)、Vf1s…第1設定値、Vf
2…第2ファン電圧(冷却レベル)、Vf2s…第2設定値、Wd…駆動電力
Claims (7)
- 光を射出する発光部を有する放電灯と、
前記放電灯からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
前記光変調装置により変調された光を投射する投射光学装置と、
前記放電灯を冷却する冷却部と、
前記冷却部を制御する制御部と、を備え、
前記冷却部は、前記発光部における鉛直方向下側の下部を冷却可能であり、
前記制御部は、前記放電灯の累積点灯時間が第1所定時間よりも大きい場合、前記下部
に対する冷却レベルを、前記放電灯に供給される駆動電力に応じて前記下部に対して設定
されている第1設定値よりも小さくすることを特徴とするプロジェクター。 - 前記冷却部は、前記発光部における鉛直方向上側の上部を冷却可能であり、
前記制御部は、前記累積点灯時間が前記第1所定時間よりも大きい場合、前記上部に対
する冷却レベルを、前記駆動電力に応じて前記上部に対して設定されている第2設定値よ
りも大きくする、請求項1に記載のプロジェクター。 - 前記制御部は、前記累積点灯時間が前記第1所定時間よりも大きい場合、前記発光部に
おける鉛直方向上側の上部の温度と前記下部の温度との差が所定範囲内となるように、前
記冷却部を制御する、請求項2に記載のプロジェクター。 - 前記制御部は、前記累積点灯時間が前記第1所定時間よりも大きい場合、前記累積点灯
時間が大きくなるのに従って、前記下部に対する冷却レベルを小さくする、請求項1から
3のいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 前記制御部は、前記累積点灯時間が前記第1所定時間より大きい第2所定時間よりも大
きい場合、前記下部に対する冷却を停止する、請求項4に記載のプロジェクター。 - 前記冷却部は、
前記発光部における鉛直方向上側の上部を冷却可能であり、かつ、
前記下部に対する冷却レベルと、前記上部に対する冷却レベルと、をそれぞれ独立に変
更可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 光を射出する発光部を有する放電灯と、前記放電灯を冷却する冷却部と、を備えるプロ
ジェクターの制御方法であって、
前記発光部の鉛直方向下側の下部を冷却することと、
前記放電灯の累積点灯時間が第1所定時間よりも大きい場合、前記下部に対する冷却レ
ベルを、前記放電灯に供給される駆動電力に応じて前記下部に対して設定されている第1
設定値よりも小さくすることと、
を含むことを特徴とするプロジェクターの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016076370A JP2017187623A (ja) | 2016-04-06 | 2016-04-06 | プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016076370A JP2017187623A (ja) | 2016-04-06 | 2016-04-06 | プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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