JP2018072741A - 光源冷却装置、画像投射装置、およびプログラム - Google Patents

光源冷却装置、画像投射装置、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】水銀ブリッジを防止するための冷却をランプ光源の使用状況に合わせて制御することが可能な光源冷却装置、画像投射装置、およびプログラムを提供することを目的とする。【解決手段】発明の一実施の形態の光源冷却装置は、ランプ光源と、上記ランプ光源に水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定する判定手段と、上記判定手段により上記水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当すると判定された場合に上記ランプ光源の消灯後に上記ランプ光源の冷却を強める冷却手段と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、光源冷却装置、画像投射装置、およびプログラムに関する。
画像投射装置のランプ光源として近年広く用いられている超高圧水銀ランプは、管球内に封入された水銀蒸気のアーク放電によって発光する。この水銀蒸気は、超高圧水銀ランプの消灯により温度が低下し、液化する。通常、超高圧水銀ランプの消灯時の温度は電極よりも管球内壁の方が低温になるため、液化した水銀(液化水銀)は管球内壁に付着する。しかし、超高圧水銀ランプの冷却状況や点灯時の消費電力の大きさなどにより電極が管球内壁よりも低温になる場合がある。この場合に、電極に液化水銀が付着して電極間に水銀ブリッジが生じることがある。水銀ブリッジが発生すると、電極間のショートにより不点灯の原因となることが知られている。
ランプ光源の消灯後、一般的に、光源冷却装置によりランプ光源を一定時間冷却するようなことが行われており、これが水銀ブリッジの防止効果があることが知られている。また、画像投射装置においてランプ光源の水銀ブリッジを防止する技術を開示した文献がある。この文献では、ランプ光源の消灯直前にランプ光源の電極間に高い電圧を印加するなどして電極の温度を上昇させることにより、電極と管球内壁の温度差を拡大する。これにより、電極の温度が水銀の液化する温度に下がるまでの時間を延ばし、管球内壁を電極よりも先に水銀の液化する温度に到達させて管球内壁に液化水銀を付着させる(特許文献1参照)。
しかし、従来の光源冷却装置は、消灯後に一律的に一定風量、一定時間冷却を行うものであり、必ずしも使用状況に合った冷却を行うものではない。そのため、使用状況によっては、水銀ブリッジの防止に対して、通常の冷却では冷却不足になるなどの問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、水銀ブリッジを防止するための冷却をランプ光源の使用状況に合わせて制御することが可能な光源冷却装置、画像投射装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、発明の一実施の形態の光源冷却装置は、ランプ光源と、上記ランプ光源に水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定する判定手段と、上記判定手段により上記水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当すると判定された場合に上記ランプ光源の消灯後に上記ランプ光源の冷却を強める冷却手段と、を有する。
本発明によれば、水銀ブリッジを防止するための冷却をランプ光源の使用状況に合わせて制御することが可能になるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係るプロジェクタの一例を示す外観斜視図である。 図2は、プロジェクタの光学エンジンの構成の一例を示す図である。 図3は、ランプ光源の構造の一例を示す説明図である。 図4は、管球の管球内壁と電極の温度変化の一例を示す図である。 図5は、プロジェクタの制御ボードの構成の一例を示す図である。 図6は、プロジェクタの機能の一例を示す図である。 図7は、ランプ光源の消灯時の、制御部(「判定部」と「冷却制御部」を含む)によるファンの制御フローの一例を示す図である。 図8は、変形例1の、ファンの制御フローの一例を示す図である。 図9は、変形例2の、ファンの制御フローの一例を示す図である。 図10は、変形例3の、ファンの制御フローの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る光源冷却装置、画像投射装置、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態では、画像投射装置のプロジェクタへの適用例を示す。
(第1の実施の形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクタの一例を示す外観斜視図である。図1に示すプロジェクタ1は、色順次方式(単板DLP(Digital Light Processing))のプロジェクタである。プロジェクタ1は、光を投射する光学エンジン10や、その光の発生源のランプ光源を冷却するファン20や、プロジェクタ1全体を制御する制御ボード30などを有する。
図2は、プロジェクタ1の光学エンジン10の構成の一例を示す図である。図2には、光学エンジン10の構成を外観斜視図により示している。図2に示すように、光学エンジン10は、ランプ光源11、防爆ガラス12、カラーホイール13、ライトトンネル14、リレーレンズ15、シリンダミラー16、凹面ミラー17、光変調素子18、投射光学系19などを有する。
ランプ光源11は、超高圧水銀ランプ(高圧水銀ランプでも良い)である。
カラーホイール13は、ランプ光源11と光変調素子18との間に配置され、制御ボード30による制御により高速回転する。図2に示すカラーホイール13は、一例として円周上にR(Red)G(Green)B(Blue)各色の透過フィルタを配置した組み合わせのものである。この他、RGB以外の組み合わせのフィルタやRGBの透過フィルタに更に透明フィルタを組み合わせたものなどを配置しても良い。
光変調素子18(DMD(Digital Micromirror Device)素子)は、光の入射面に多数のマイクロミラーを有する。光変調素子18は、制御ボード30からの画像や映像の投影信号に基づき、各マイクロミラーを個別に駆動する。これにより、光変調素子18は、投影面(不図示)への赤・緑・青の光の投影を画素毎に制御する。例えば、赤を投影する場合、赤に指定されている画素に対応するマイクロミラーを赤の光が入射する間オン状態にし、その他のマイクロミラーをオフ状態にする。
このプロジェクタ1の構成下において、ランプ光源11からの出射光は、防爆ガラス12を通過し、高速回転するカラーホイール13で赤・緑・青の光に時分割される。時分割された光は、ライトトンネル14、リレーレンズ15、シリンダミラー16、凹面ミラー17を経て光変調素子18のマイクロミラーに入射し、光の入射時にオン状態になっているマイクロミラーにおける反射光が投射光学系19側に進む。そして、投射光学系19を通過した時分割の光が上記投影面上で順次重なることにより投影面に画像や映像が形成される。
ファン20は、ランプ光源11に風を送り込む向きに配置されており、制御ボード30による制御により回転する。本実施の形態では、ランプ光源11の消灯時の、ファン20を対象とする制御について示す。
図3は、ランプ光源11の構造の一例を示す説明図である。図3に示すランプ光源11は、アーク放電を利用して光を発生させる放電ランプであり、光が発生する管球40や、その光を所定の方向に集めるリフレクタ41などにより構成されている。管球40内の空間には、一対の電極(開口側電極42a、リフレクタ側電極42b)42が備えられ、水銀が封入されている。
ここで、ランプ光源11の点灯時と消灯時の封入された水銀の状態変化について説明する。点灯時、開口側電極42aとリフレクタ側電極42bとの間に高電圧がかかると、これらの電極間にアーク放電が発生し、放電した電子が管球40内の高圧の水銀蒸気との間で相互作用し、輝線スペクトルや連続スペクトルが発生するなどして発光を引き起こす。
消灯時は、開口側電極42aとリフレクタ側電極42bとの間の電圧が0になるため、アーク放電が消滅し、気化した水銀蒸気は管球40内部の温度低下により液体へと戻る。液化する際に水銀は低温部に付着する。
図4は、管球40の管球内壁40aと電極42の温度変化の一例を示す図である。図4に示す各グラフA1、A2は、それぞれ、点灯時における電極42と管球内壁40aとの温度変化の関係を示すものである。
ランプ光源11は、点灯開始直後の一定期間(ウォーミング期間)において定格電力よりも低い電力で動作する。このため、図4のウォーミング期間(点灯開始時〜経過時間x1)に、電極42の温度は、低い平衡温度に向けて緩やかに上昇する。管球内壁40aの温度は、電極42の温度上昇に対して鈍く追随し、電極42よりも更に緩やかに上昇する。
ウォーミング期間が過ぎると、ランプ光源11が定格電力で動作し、電極42は、高い平衡温度に瞬時に到達する。管球内壁40aの温度は、引き続き緩やかに上昇し、時間の経過と共に電極42の温度に近づく。
このような温度変化をとるランプ光源11に対し、管球内壁40aと電極42の温度差が十分に広がらないままランプ光源11を消灯する場合がある。このような使用状況においては、電極42の温度が管球内壁40aの温度と同程度の時間またはそれよりも先に水銀蒸気が液化する温度にまで下がるため、電極42に液化水銀が付着する可能性が高まる。つまり水銀ブリッジが発生するリスクが大きくなる。このリスクは、管球内壁40aと電極42の温度差が小さい程大きくなる。なお、「水銀ブリッジ」は、開口側電極42aとリフレクタ側電極42bとの間が液化水銀で繋がり、アーク放電が発生しない状態のことである。「リスクが大きくなる」とは、例えば水銀ブリッジの発生確率がより高くなるということである。
本実施の形態では、制御ボード30によりファン20を制御して管球内壁40aの冷却を速める。これにより、水銀蒸気が液化する温度に達するまで、電極42の温度を管球内壁40aの温度よりも高く維持し、水銀ブリッジの発生を防止する。
図5は、プロジェクタ1の制御ボード30の構成の一例を示す図である。図5に示す制御ボード30は、メイン制御回路300や、タイマ301や、光変調素子制御回路302や、ランプ光源制御回路303などを有する。
メイン制御回路300は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのコンピュータを有し、タイマ301や、光変調素子制御回路302や、ランプ光源制御回路303や、入出力インタフェース304や、カラーホイール13や、ファン20などを統括的に制御する。
タイマ301は、メイン制御回路300からの計時開始の命令に基づき計時を開始し、メイン制御回路300からの計時終了の命令に基づき計時を終了する。タイマ301は、計時の終了後に計時した時間を「0」にリセットする。
光変調素子制御回路302は、メイン制御回路300から入力される投影信号(フレームデータ)を基に光変調素子18のマイクロミラーを個別に制御するためのオンまたはオフの制御信号を生成する。そして、光変調素子制御回路302は、生成した制御信号をカラーホイール13が回転するタイミング信号に同期させて光変調素子18に出力する。
ランプ光源制御回路303は、メイン制御回路300からの点灯の命令や消灯(点灯終了)の命令に基づいてランプ光源11の点灯や消灯を制御する。具体的に、ランプ光源制御回路303は、ランプ光源11を交流矩形波の出力波形により制御する。例えば、メイン制御回路300から点灯の命令が入力されると、ランプ光源制御回路303は、先ず振幅値(交流電圧値)が低い出力波形、つまり定格電力よりも低い電力でランプ光源11を発光させ、このウォーミング期間後、出力波形の振幅値を高くし、定格電力でランプ光源11を発光させる。
入出力インタフェース304は、投影信号(映像信号や画像信号など)を入力するためのインタフェースである。例えば、LAN(Local Area Network)に接続するLANカードなどである。この他、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリを接続するためのものであっても良い。
この構成において、メイン制御回路300やタイマ301やファン20などが「光源冷却装置」に対応する。この内のメイン制御回路300やタイマ301などが「判定手段」に対応し、メイン制御回路300やファン20などが「冷却手段」に対応する。
図6は、プロジェクタ1の機能の一例を示す図である。メイン制御回路300(図5参照)は、電源スイッチ(不図示)の入り操作などに基づきCPUがROMのプログラムを読み出すなどして制御部3000(「判定部3001」と「冷却制御部3002」とを含む)を実現し、その後スタンバイ状態になるなどして待機する。
スタンバイ状態において、入出力インタフェース304から映像信号が入力された場合、制御部3000が映像を投影する処理を実行する。映像を投影する処理において、制御部3000はランプ光源制御回路303にランプ光源11の点灯の開始を命令し、更にタイマ301に計時の開始を命令する。その後、制御部3000は、ランプ光源制御回路303からウォーミング期間終了を示す通知を受けると、カラーホイール13に回転数をセットして回転を開始させ、映像のフレームデータを光変調素子制御回路302に出力する。
また、制御部3000は、入出力インタフェース304などから投影の終了を示す命令を受けた場合、終了処理を実行する。この終了処理において、制御部3000は、ランプ光源制御回路303に対して終了を命令する。カラーホイール13や光変調素子制御回路302の制御の開始後であれば、カラーホイール13や光変調素子制御回路302に対しても終了を命令する。それから、制御部3000は、水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかの判定処理を行って、その判定結果に対応する冷却レベル(強冷却や弱冷却など)でファン20を制御する。ファン20の停止後、制御部3000は、タイマ301に計時の停止や、計時時間の「0」へのリセットを命令するなどして、スタンバイ状態に戻る。なお、「投影の終了を示す命令」に、電源スイッチの切り操作を含めても良い。この場合、制御部3000はバックアップ電源により上記終了処理を行い、ファン20の制御などを行った後にシャットダウンする。
制御部3000による処理において、タイマ301へ計時の開始を命令する処理や上記判定処理などを、主に上記「判定部3001」が行う。また、その判定結果を基にファン20を制御する処理を主に上記「冷却制御部3002」が行う。
図7は、ランプ光源11の消灯時の、制御部3000(「判定部3001」と「冷却制御部3002」を含む)によるファン20の制御フローの一例を示す図である。制御部3000は、ランプ光源制御回路303に対して終了を命令し、ランプ光源11の消灯後、次の判定処理を行う。
先ず、制御部3000(「判定部3001」)は、タイマ301の計時時間を読み取る(S1)。読み取った計時時間は、ランプ光源11の点灯から消灯までの点灯時間を示す。
次に、制御部3000(「判定部3001」)は、水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかの判定として、ステップS1で読み取った計時時間が予め決めた所定の範囲内であるかを判定する(S2)。
「所定の範囲」とは、水銀が十分に蒸発する10秒以上、電極42と管球内壁40aの温度差の小さい90秒以内、特に60秒以内が好ましく、特に30秒以内が望ましい。
上記計時時間が所定の時間内である場合(ステップS2:Yes判定)、制御部3000(「「冷却制御部3002」)は、弱冷却の設定よりも回転数を増加させた強冷却の設定でファン20を回転制御する(S3)。これにより、電極42に対する管球内壁40aの冷却スピードが速められ、管球内壁40aの温度が電極42よりも先に水銀が液化する温度に下げられる。つまり、液化水銀は低温部である管球内壁40aに付着し、水銀ブリッジの発生を防ぐことができる。
一方、所定の時間外である場合(ステップS2:No判定)は、水銀ブリッジが発生する確率は低いため、弱冷却を行う(S4)。
そして、ファン20の停止後、制御部3000(「判定部3001」)は、タイマ301に計時の停止や、計時時間の「0」へのリセットを命令するなどしてスタンバイ状態に戻る(S5)。
なお、本実施の形態では、強冷却の設定として、ファン20の回転数を弱冷却の設定よりも増加させる例を示しているが、ファン20の駆動時間を弱冷却の設定よりも長くすることで強冷却の設定を作り出すようにしても良い。この場合には、ファンの回転数を増加させることによる騒音の問題を回避することができる。
また、ファン20の回転数の増加と、ファン20の駆動時間の延長とを組み合わせて、強冷却の設定を作り出すようにしても良い。また、ファン20を複数設け、通常よりもファン20の駆動数を増加させることにより強冷却の設定を作り出すようにしても良い。
また、本実施の形態では、通常時に弱冷却を実施するものを前提に、弱冷却より冷却を強めた強冷却の設定を設けたが、プロジェクタ1の構成や設置環境により、通常時の冷却を行わない設定であっても良い。その場合は、選択的に強冷却のみを実施する。
また、本実施の形態では、制御部3000が判定処理において、強冷却にするか弱冷却にするかの2パターンの冷却レベルの判定を、タイマの計時時間が所定範囲以内かどうかで行う例を示した。しかし、上記所定範囲を更に細かな範囲に分割し、それらの範囲毎に対応する冷却レベルを増加しても良い。例えば、上記「所定の範囲」を「10秒以上〜60秒以内」に設定した場合、更に「10秒以上〜30秒未満」と「30秒以上〜60秒以内」の2つの範囲に分割する。「10秒以上〜30秒未満」では、水銀ブリッジが生じる可能性が極めて高いため強冷却を実施し、「30秒以上〜60秒以内」では、水銀ブリッジが生じる可能性が「10秒以上〜30秒未満」のときよりも少し低くなるため強冷却と弱冷却の間の強さで冷却する。
また、本実施の形態では、「冷却手段」としてファン20を使用する例を示したが、この限りではない。ファン20以外にも、管球内壁40aを冷却することができるものであれば、その他のものであっても良い。
また、本実施の形態では、画像投射装置の一例としてプロジェクタを示したが、画像投射装置はこの限りではない。光源を利用して画像を投射するものであればその他のものであっても良い。
以上のように、本実施の形態では、水銀ブリッジを防止するための冷却を、ランプ光源の使用状況に合わせて制御することが可能になる。例えば、ランプ光源の点灯時間の判定により冷却レベルを決定し、ファンの冷却を細かく設定することができる。これにより、ファンを必要以上に長時間駆動する必要がなくなり、例えば使用状況により冷却を必要としない場合はファンの停止を待たずに片付けることができる。つまり、ファンの停止を待つ時間が大幅に縮まり、ユーザビリティが向上する。
(変形例1)
実施の形態に示す制御部3000は、計時時間を読み取り、その読み取った計時時間が所定範囲以内かどうかにより、水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定した(図7のステップS1〜ステップS2参照)。制御部3000は、計時時間が所定範囲以内かどうかに代わり、ランプ光源11の消灯時(消灯直前)の電力値により、水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定しても良い。
具体的には、制御部3000がランプ光源制御回路303からランプ光源11の消灯直前の電力値を算出する。例えばランプ光源制御回路303がランプ光源11に出力する交流矩形波の消灯直前の振幅値(交流電圧値)を取得し、この振幅値からランプ光源11の電力値を算出する。
図8は、変形例1の、ファン20の制御フローの一例を示す図である。図8の制御フローは、図7の制御フローにおいてステップS1とステップS2に示す処理を、図8にステップS1−1とステップS2−1として示す処理に変形したものである。
ステップS1−1において、制御部3000は、ランプ光源制御回路303から消灯直前の振幅値を取得し、この振幅値からランプ光源11の電力を算出する。
ステップS2−1において、制御部3000は、ステップS1−1において算出した電力値が閾値以下であるかを判定する。「閾値」は、例えば250W(ワット)定格のランプ光源の場合150W以下などに設定する。
算出した電力値が上記閾値以下であった場合(ステップS2−1:Yes判定)、ステップS3において制御部3000は、強冷却の設定でファン20を回転制御する。
一方、算出した電力値が上記閾値を超えていた場合(ステップS2−1:No判定)、ステップS4において制御部3000は、弱冷却の設定でファン20を回転制御する。
なお、消灯直前にランプ光源11の電力値が瞬間的に変更されるなどして、1つの電力値だけでは正常に判定することができない場合もある。そのような場合は、消灯直前の1つの電力値だけでなく、例えば消灯前30秒間の平均の電力値を算出し、平均電力値が閾値を超えるか超えないかにより判定を行っても良い。
(変形例2)
また、制御部3000は、ランプ光源11の消灯時(消灯直前)の電圧値により、水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定しても良い。
具体的には、制御部3000がランプ光源制御回路303からランプ光源11の消灯直前の電圧値を取得する。例えばランプ光源制御回路303がランプ光源11に出力する交流矩形波の消灯直前の振幅値(交流電圧値)を取得する。
図9は、変形例2の、ファン20の制御フローの一例を示す図である。図9の制御フローは、図7の制御フローにおいてステップS1とステップS2に示す処理を、図9にステップS1−2とステップS2−2として示す処理に変形したものである。
ステップS1−2において、制御部3000は、ランプ光源制御回路303から消灯直前の電圧値を取得する。
ステップS2−2において、制御部3000は、ステップS1−2において取得した電圧値が閾値以下であるかを判定する。「閾値」は、例えば100V(ボルト)定格で60V以下などに設定する。
取得した電圧値が上記閾値以下であった場合(ステップS2−2:Yes判定)、ステップS3において制御部3000は、強冷却の設定でファン20を回転制御する。
一方、算出した電圧値が上記閾値を超えていた場合(ステップS2−2:No判定)、ステップS4において制御部3000は、弱冷却の設定でファン20を回転制御する。
なお、ランプ光源11の電圧値は電力値に依存しており、電力値が高いほど電圧値も高くなる。従って電力値に応じて補正をかけた電圧値により判定しても良い。
(変形例3)
また、制御部3000は、ランプ光源11の通算の使用時間により、水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定しても良い。例えばROMにフラッシュROMを使用し、そのフラッシュROMに、ランプ光源11の通算の使用時間を示す通算使用時間情報を記憶させる記憶領域を設ける。そして、制御部3000は、フラッシュROMの通算使用時間情報を随時更新して、水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを更新後の通算使用時間により判定する。
ランプ光源11の使用時間は、例えばランプ光源11の点灯時間などと定義する。この場合、通算の使用時間は、プロジェクタ1の電源スイッチを入れてから切るまでの間にランプ光源11が点灯した通算の時間などとなる。この他、ランプ光源11の新規導入以後や交換以後にランプ光源11が点灯した通算の時間などを上記通算の使用時間としても良い。
図10は、変形例3の、ファン20の制御フローの一例を示す図である。図10の制御フローは、図7の制御フローにおいてステップS2に示す処理を、図10にステップS2−3とステップS2−4として示す処理に変形したものである。
ステップS2−3において、制御部3000は、フラッシュROMから前回までの通算使用時間情報を読み出し、前回の通算使用時間にステップS1において取得した点灯時間(今回の使用時間)を加算する。加算後の通算使用時間情報は、制御部3000がステップS5のスタンバイ状態になる前にフラッシュROMに上書き保存する。
ステップS2−4において、制御部3000は、ステップS2−3の加算後の通算使用時間が閾値以上であるかを判定する。
加算後の通算使用時間が上記閾値以上であった場合(ステップS2−4:Yes判定)、ステップS3において制御部3000は、強冷却の設定でファン20を回転制御する。
一方、加算後の通算使用時間が上記閾値未満であった場合(ステップS2−4:No判定)、ステップS4において制御部3000は、弱冷却の設定でファン20を回転制御する。
なお、プロジェクタ1の電源スイッチを入れてから切るまでの間にランプ光源11が点灯した通算時間を通算使用時間とする場合は、電源スイッチを入れた後の当該プログラムの起動処理において通算使用時間情報を通算使用時間「0」に初期設定する。
実施の形態及び各変形例のプロジェクタで実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供される。
実施の形態及び各変形例のプロジェクタで実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供しても良い。
また、実施の形態及び各変形例のプロジェクタで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施の形態及び各変形例のプロジェクタで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
300 メイン制御回路
3000 制御部
3001 判定部
3002 冷却制御部
特開2014−081547号公報

Claims (10)

  1. ランプ光源と、
    前記ランプ光源に水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当すると判定された場合に前記ランプ光源の消灯後に前記ランプ光源の冷却を強める冷却手段と、
    を有することを特徴とする光源冷却装置。
  2. 前記判定手段は、前記ランプ光源の点灯開始から前記ランプ光源の点灯終了までの点灯時間に基づいて前記水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源冷却装置。
  3. 前記点灯時間は、90秒以内であることを特徴とする請求項2に記載の光源冷却装置。
  4. 前記判定手段は、前記ランプ光源の前記消灯の直前の電力値に基づいて前記水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源冷却装置。
  5. 前記判定手段は、前記ランプ光源の前記消灯の直前の電圧値に基づいて前記水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源冷却装置。
  6. 前記判定手段は、前記ランプ光源の通算の使用時間に基づいて前記水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源冷却装置。
  7. 前記冷却を強める手段は、冷却時間を長くする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源冷却装置。
  8. 前記冷却を強める手段は、前記ランプ光源の管球を冷却するように配置されたファンの回転数を増加する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光源冷却装置。
  9. 光源の光により映像を投影する画像投射装置であって、
    前記光源となるランプ光源と、
    前記ランプ光源に水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当すると判定された場合に前記ランプ光源の消灯後に前記ランプ光源の冷却を強める冷却手段と、
    を有することを特徴とする画像投射装置。
  10. ランプ光源を制御する光源冷却装置のコンピュータを、
    前記ランプ光源に水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当するかを判定する判定部と、
    前記判定部により前記水銀ブリッジが発生しやすい条件に該当すると判定された場合に前記ランプ光源の消灯後に前記ランプ光源の冷却を制御する冷却制御部と、
    して機能させるためのプログラム。
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