JP6343300B2 - 洪水防止側溝構造 - Google Patents

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本発明は、集中豪雨時に道路洪水の発生を防止する洪水防止側溝構造に関するものである。
道路脇には、道路上の雨水などを排水する目的で側溝(排水溝)が施工されていることが多い(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−197512号公報
昨今は、ゲリラ豪雨などと称される局地的な集中豪雨が増加傾向にあり、このような集中豪雨により側溝の計画排水量を越えて道路が冠水してしまう事態が全国各地で発生している。
本発明は、このような現状に鑑み、ゲリラ豪雨のような突発的な集中豪雨の際の洪水(冠水)を効果的に防止できる洪水防止側溝構造を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
地中に埋設されて雨水1を貯水しつつ地中へ浸透させる貯水桝ブロック2と、この貯水桝ブロック2の上部に装着される天蓋ブロック3とから成り、前記天蓋ブロック3には、地上の雨水1が流れ込んで排水される排水溝4が設けられており、この排水溝4に、この排水溝4内に流れ込む雨水1が計画排水量以上となった際に、この計画排水量を越えた越水1Aが流入する越水流入部5が設けられ、この越水流入部5に、前記天蓋ブロック3の下部に装着される前記貯水桝ブロック2内へと通ずるオーバーフロー通水部6が設けられ、前記天蓋ブロック3に、前記オーバーフロー通水部6から雨水が天蓋ブロック3下方の前記貯水桝ブロック2内へと通水される際に、貯水桝ブロック2内の空気を地上へ排気する排気部24が設けられ、前記オーバーフロー通水部6は、前記排水溝4の側壁部7を上下方向に貫通し且つ排水溝4に沿った長さのある貫通穴6で構成されており、この長さのあるオーバーフロー通水部6に対し部分的に前記越水1Aを流入案内する前記越水流入部5が、前記排水溝4に一乃至複数設けられ、この越水流入部5からの越水1Aが通水されない前記オーバーフロー通水部6の非通水部分24が前記排気部24として構成されていることを特徴とする洪水防止側溝構造に係るものである。
また、前記越水流入部5は、前記排水溝4の溝長に沿ってこの排水溝4に形成されていることを特徴とする請求項1記載の洪水防止側溝構造に係るものである。
また、前記越水流入部5は、前記排水溝4の側壁部7の上部に設けられていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の洪水防止側溝構造に係るものである。
また、前記越水流入部5は、前記排水溝4の溝長に沿った長さのある形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洪水防止側溝構造に係るものである。
また、前記貯水桝ブロック2は、上下多段に積載可能な積載手段8を備えて、この貯水桝ブロック2の積載数の変更により貯水量を変更可能な構成とされており、この貯水桝ブロック2の底部に、貯水した雨水1を排出する排出部9が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の洪水防止側溝構造に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、計画排水量を超える雨水(越水)が排水溝に流れ込んでも、この越水を排水溝から溢れることなく地中の貯水桝ブロック内へと通水して貯水でき、この貯水した雨水を貯水桝ブロックから地中へと浸透排出できるので、集中豪雨時の道路冠水等の洪水発生を良好に防止できる極めて実用性に優れた洪水防止側溝構造となる。
また、本発明においては、オーバーフロー通水部からの越水の排水と同時に排気部から貯水桝ブロック内の空気が地上へと排気されるため、越水の排水が極めてスムーズに行われることになると共に、この作用・効果を確実に発揮する排気部を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に優れた構成の洪水防止側溝構造となる。
また、請求項2記載の発明においては、排水溝の計画排水量を越えた越水が直ちに越水流入部へと流入してオーバーフロー通水部から貯水桝ブロック内へ通水できるので、一層確実な洪水防止効果を発揮できる極めて実用性に優れた構成の洪水防止側溝構造となる。
また、請求項3記載の発明においては、計画排水量を越えた越水が確実に貯水桝ブロック内へ通水する構造を、簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に優れた構成の洪水防止側溝構造となる。
また、請求項4記載の発明においては、計画排水量を越えた越水を多量に越水流入部へと流入させてオーバーフロー通水部から貯水桝ブロック内へと通水できるので、一層確実な洪水防止効果を発揮できる極めて実用性に優れた構成の洪水防止側溝構造となる。
また、請求項記載の発明においては、貯水桝ブロックの積載数の変更により現場の降雨量に応じた雨水貯水量の調整設定変更が容易に可能となり、しかも、貯水桝ブロック内の雨水を下段の貯水桝ブロックや地中へ浸透させる構成を簡易構成にして容易に設計実現可能となるなど、一層実用性に優れた構成の洪水防止側溝構造となる。
構成例の分解斜視図である。 図1とは別角度からの分解斜視図である。 構成例の使用状態を示す説明正断面図である。 構成例の使用状態を示す概略説明斜視図である。 実施例の天蓋ブロックを示す説明斜視図である。 実施例の天蓋ブロックを示す説明斜視図である。 実施例の天蓋ブロックを示す説明斜視図である。 実施例の天蓋ブロックを示す説明斜視図である。 実施例の天蓋ブロックを示す説明斜視図である。 実施例の天蓋ブロックを示す説明斜視図である。 実施例の使用状態を示す説明正断面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
貯水桝ブロック2を地中に埋設し、この貯水桝ブロック2の上部に天蓋ブロック3を装着することにより排水溝4を設置する。具体的には、例えば、排水溝4を道路18脇に配設し、降雨時に、地上(道路18上)の雨水1が排水溝4内に流れ込んで排出されるように設ける。
集中豪雨発生時などに、排水溝4内に流れ込む雨水1が計画排水量以上となると、この計画排水量を越えた越水1Aが排水溝4の越水流入部5に流入し、この越水流入部5に設けられたオーバーフロー通水部6から、天蓋ブロック3下方の前記貯水桝ブロック2内へと通水されて貯水され、貯水桝ブロック2内に貯水された越水1Aは、貯水桝ブロック2を介して地中へと浸透することになる。
従って、計画排水量を超える雨水1が排水溝4に流れ込んでも排水溝4から雨水1が溢れることがなく、道路18冠水などの洪水の発生が防止されることになる。
[構成例]
構成例について図1〜図4に基づいて説明する。
構成例は、地中に埋設されて雨水1を貯水しつつ地中へ浸透させる貯水桝ブロック2と、この貯水桝ブロック2の上部に装着される天蓋ブロック3とから成るものである。
構成例の貯水桝ブロック2は、コンクリート製であって、図1,図2に示すような平面視長方形状をなし上部開口型の桝形状に一体成形されて、内部に雨水1を貯水可能に構成されている。
また、この貯水桝ブロック2は、上下多段に積載可能な積載手段8を備えて、この貯水桝ブロック2の積載数を増減変更することにより内部への貯水量を変更可能な構成とされている。
構成例の積載手段8は、貯水桝ブロック2の側壁の上端部に、略水平面状の受部10と、この受部10の外側に立設突出するズレ止め受縁部11とが一体成形される一方、貯水桝ブロック2の底部は、側壁の外周より一回り径小な長方形状に一体成形されて、この径小底部12の底面の外周側部が前記受部10に載置可能な載置面13として構成されていると共に、この径小底部12の外周面が前記ズレ止め受縁部11の内周面に近接若しくは当接可能なズレ止め面14として構成されている。
即ち、下段に配された貯水桝ブロック2の受部10に、上段に配された貯水桝ブロック2の載置面13を載置して、下段の貯水桝ブロック2のズレ止め受縁部11と上段の貯水桝ブロック2のズレ止め面14とを近接若しくは当接状態とすると、複数の貯水桝ブロック2が横ズレ防止状態で積載可能な前記積載手段8が構成されている。
また、前記ズレ止め受縁部11には、数箇所に肉抜き部15が設けられ、この肉抜き部15に位置を対応させて前記ズレ止め面14の数箇所にも切欠部16が設けられており、複数の貯水桝ブロック2を積載すると、この肉抜き部15と切欠部16とが連通して上下の貯水桝ブロック2の連結部分に排水用間隙部17が形成されるように構成され、この排水用間隙部17から貯水桝ブロック2内に貯水された雨水1(越水1A)が地中へと浸透可能な構成とされている。
また、この貯水桝ブロック2の底部には、貯水した雨水1を下段の貯水桝ブロック2へ排出する機能と、貯水した雨水1を貯水桝ブロック2外の地中へ排出する機能とを合わせ持つ排出部9が設けられている。
具体的には、貯水桝ブロック2の底部に、この底部を上下方向に貫通する貫通孔9を有する形状に貯水桝ブロック2が一体成形され、この貫通孔9が前記排出部9として構成されている。
また、図面では、最下段に配設する貯水桝ブロック2(最下層ブロック2A)は、底部に基礎砕石などが通りにくい径小の丸孔9が複数散在状態に貫通形成されてこの丸孔9が前記排出部9として構成され、最下層ブロック2A以外の貯水桝ブロック2は、底部中央に雨水1(越水1A)を下方へ排水し易い方形状の径大孔9が貫通形成されてこの径大孔9が前記排出部9として構成されている。
構成例の天蓋ブロック3は、コンクリート製であって、図1,図2に示すように、前記貯水桝ブロック2の平面視形状と同形状、即ち平面視長方形状をなす板状蓋部19の上部に、地上の雨水1を排水する排水溝4を有する形状に一体成形されている。
また、この天蓋ブロック3は、前記板状蓋部19の下部に、前記貯水桝ブロック2の径小底部12と同形状・同機能の径小底部12(載置面13,ズレ止め面14及び切欠部16を具備)が一体成形されており、貯水桝ブロック2の受部10に、天蓋ブロック3の径小底部12に設けられた載置面13を載置して、貯水桝ブロック2のズレ止め受縁部11と天蓋ブロック3の径小底部12に設けられたズレ止め面14とを近接若しくは当接状態とすると、貯水桝ブロック2上に天蓋ブロック3が横ズレ防止状態で装着するように構成され(貯水桝ブロック2の積載手段8と同等の積載手段によって貯水桝ブロック2上に天蓋ブロック3が積載装着され)、この際、貯水桝ブロック2の肉抜き部15と天蓋ブロック3の径小底部12に設けられている切欠部16とが連通して、この貯水桝ブロック2と天蓋ブロック3の連結部分にも前記排水用間隙部17が形成されるように構成されている。
また、この天蓋ブロック3は、貯水桝ブロック2に対して着脱自在に設けられ、本洪水防止側溝構造を施工後も必要に応じて天蓋ブロック3を貯水桝ブロック2から取り外してメンテナンス(前記排出部9や前記排水用間隙部17の詰まりの除去など)を行うことができるように構成されている。
また、天蓋ブロック3について更に詳しく説明すると、前記板状蓋部19の上面部一側寄りに、U字溝状の前記排水溝4が一体成形されており、この排水溝4の両側壁部7の上端付近に側溝蓋20を載置可能な蓋載置部21(段差部)が一体成形されている。
また、この排水溝4には、この排水溝4内に地上から流れ込む雨水1が計画排水量以上となった際に、この計画排水量を越えた越水1Aが流入する越水流入部5が設けられている。
また、この越水流入部5は、図1,図3に示すように、一方(板状蓋部19の中央側)の前記側壁部7の内壁面の上部であって、前記蓋載置部21よりやや低い位置に設けられており、更に具体的には、この越水流入部5は、この排水溝4の溝長に沿って排水溝4の一端付近から他端付近に至る範囲に連続的に一体成形された水平面部で構成されている。
また、この越水流入部5は、排水溝4の計画排水量の上限水位と同じ位置に設けられ、この排水溝4内に流れ込む雨水1が計画排水量(計画水位)以上となると、この計画排水量を越えた越水1Aが直ちに越水流入部5へ流れ込むように設定構成されている。
また、この越水流入部5に、前記天蓋ブロック3の下部に装着される前記貯水桝ブロック2内へと通ずるオーバーフロー通水部6が設けられている。
具体的には、オーバーフロー通水部6は、前記越水流入部5の越水1Aの流入方向奥側(前記側壁部7の対向外側)に設けられており、この越水流入部5を上下方向に貫通し且つ越水流入部5の長さ方向に沿った長さのあるスリット状の貫通穴6で構成されている(スリット状の貫通穴6が天蓋ブロック3に一体成形されている。)。
従って、排水溝4内に流れ込む雨水1が計画排水量以上となると、この計画排水量を越えた越水1Aが越水流入部5へと流れ込み、越水1A流入方向奥側のオーバーフロー通水部6に達すると、このオーバーフロー通水部6を通って天蓋ブロック3の下方へ排水され、この天蓋ブロック3の下部に装着される前記貯水桝ブロック2内で貯水される構成とされている。
尚、この越水流入部5及びオーバーフロー通水部6は、排水溝4の溝長に沿って間隔を置いた複数箇所に設けられる構成を採用しても良い。
図3,図4は、上記のように構成された本構成例を、その前記排水溝4が道路18と歩道22の境界に配設するようにして施工した使用状態を示している。
具体的には、本構成例は、道路18と歩道22の境界に、所定間隔を置いて複数設置され、この複数の本構成例の排水溝4間に通常の側溝ブロック23が接続設置されている。
また、図面は、貯水桝ブロック2を上下二段に積層した場合を示しているが、この貯水桝ブロック2の積層数は、施工現場の過去の降水量データなどに基づいて任意に選択すると良い(降水量の少ない現場では貯水槽ブロック2は一段だけでも良いし、降水量が多い現場では多量の雨水1(越水1A)を貯水できるよう貯水槽ブロック2を三段以上積層しても良い。)。
従って、このように構成した本構成例によれば、局地的な集中豪雨などにより計画排水量を超える雨水1が排水溝4に流れ込んでも排水溝4から雨水1が溢れることなく、地中の貯水桝ブロック2内へと通水されて排出部9から地中へと浸透するので、洪水(冠水)が防止されることになる。
本発明の具体的な実施例について図5に基づいて説明する。
本実施例は、前記構成例において、前記天蓋ブロック3に、前記オーバーフロー通水部6から雨水が天蓋ブロック3下方の前記貯水桝ブロック2内へと通水される際に、貯水桝ブロック2内の空気を地上へ排気する排気部24が設けられている場合を示している。
具体的には、図5に示すように、前記構成例の越水流入部5(水平面部)に相当する箇所が、一端側(図5中の手前側)を高く他端側を低くした傾斜面部25に一体成形されている。
また、この傾斜面部25は、最も低い他端部が排水溝4の計画排水量の上限水位と同位置に設定構成されて、この傾斜面部25の他端部とその近傍が前記越水流入部5として機能するように構成されている(傾斜面部の一端側(高い側)からは越水1Aが流入しにくくなるように構成されている。)。
従って、本実施例の場合、排水溝4内に流れ込む雨水1が計画排水量以上となると、この計画排水量を越えた越水1Aが排水溝4上部の他端側に存する越水流入部5へと流れ込み、越水1A流入方向奥側に隣接している前記オーバーフロー通水部6の他端側部分から天蓋ブロック3の下方へ排水されて(図5参照)、この天蓋ブロック3の下部に装着される前記貯水桝ブロック2内で貯水されるように構成されている。
そして、この際、越水1Aが通水されていないオーバーフロー通水部6の一端側の非通水部分24が、前記排気部24として機能するように構成されている。換言すると、オーバーフロー通水部6を構成するスリット状貫通穴の一部が排気部24となるように構成されている(排気部24が一箇所に設けられている。)。
即ち、本実施例によれば、オーバーフロー通水部6からの排水と同時に排気部24から貯水桝ブロック2内の空気が図中矢印のように地上へと排気されて、越水1Aの排水が前記構成例よりもスムーズに行われることになる。
他の構成は、前記構成例と同様である。
本発明の具体的な実施例について図6に基づいて説明する。
本実施例は、前記越水流入部5の構成が前記実施例とは異なる。
具体的には、図6に示すように、前記構成例の越水流入部5(水平面部)に相当する箇所が、その中間部が最も下方へ向かって凹む形状の凹状面部26に形成されている。
更に詳しくは、この凹状面部26は、一端側(図6中の手前側)を高く中間側を低くした一側傾斜面と、他端側を高く中間側を低くした他側傾斜面と、一側傾斜面と他側傾斜面の傾斜下方側端部間に連設配設する中間水平面との三面から成る凹形状に一体成形されている。
また、この凹状面部26は、最も低い中間水平面が排水溝4の計画排水量の上限水位と同位置に設定構成されて、この中間水平面とその近傍の傾斜面が前記越水流入部5として機能するように構成されている(高さのある一側傾斜面の一端側と、同じく高さのある他側傾斜面の他端側とからは越水1Aが流入しにくくなるように構成されている。)。
従って、本実施例の場合、排水溝4内に流れ込む雨水1が計画排水量以上となると、この計画排水量を越えた越水1Aが排水溝4上部の中間位置に存する越水流入部5へと流れ込み、越水1A流入方向奥側に隣接している前記オーバーフロー通水部6の中間部分から天蓋ブロック3の下方へ排水されて(図6参照)、この天蓋ブロック3の下部に装着される前記貯水桝ブロック2内で貯水されるように構成されている。
そして、この際、越水1Aが通水されていないオーバーフロー通水部6の一端側と他端側の非通水部分24が、前記排気部24として機能するように構成されている(排気部24が二箇所に設けられている。)。
他の構成は、前記構成例と同様である。
本発明の具体的な実施例について図7に基づいて説明する。
本実施例は、前記越水流入部5の構成が前記実施例とは異なる。
具体的には、前記構成例の越水流入部5(水平面部)に相当する箇所の中間部の小範囲にのみ、前記実施例と同等(三面から成る凹形状)の小凹状面部27が形成されて、この小凹状面部27の中央部分が前記越水流入部5として機能するように構成されている場合である。
他の構成は、前記実施例と同様である。
本発明の具体的な実施例について図8に基づいて説明する。
本実施例も、前記越水流入部5の構成が前記実施例とは異なる。
具体的には、前記構成例の越水流入部5(水平面部)に相当する箇所が、その中間部が最も下方へ向かって凹むように湾曲する凹湾曲状面部28に形成され、この凹湾曲状面部28の最も低い中間部が排水溝4の計画排水量の上限水位と同位置に設定構成されて、この中間部とその近傍の湾曲面が前記越水流入部5として機能し、この越水流入部5を介して越水1Aが通水されないオーバーフロー通水部6の一端側と他端側の非通水部分24が、前記排気部24として機能するように構成されている(排気部24が二箇所に設けられている。)場合である。
他の構成は、前記実施例と同様である。
本発明の具体的な実施例について図9に基づいて説明する。
本実施例は、前記越水流入部5並びに前記排気部24の構成が前記実施例とは異なる。
具体的には、図9に示すように、前記構成例の越水流入部5(水平面部)に相当する箇所が、その中間部が最も上方へ向かって凸となる凸状面部29に一体成形されている。
また、この凸状面部29の両外側は、低い水平面に形成されていると共に、この両側に存する水平面は、排水溝4の計画排水量の上限水位と同位置に設定構成されて、この両側の水平面とその近傍の傾斜面が前記越水流入部5として機能するように構成されている(越水流入部5が二箇所に設けられ、この越水流入部5間の中間凸部分位置からは越水1Aが流入しにくくなるように構成されている。)。
更に詳しくは、前記凸状面部29の中間凸部分は、一端側を低く中間側を高くした一側傾斜面と、他端側を低く中間側を高くした他側傾斜面と、一側傾斜面と他側傾斜面の傾斜上方側端部間に連設配設する水平頂面とから成る山形面に一体成形されている場合を示しているが、これに限らず上方へ湾曲状に突出する形状に構成されていても良い。
従って、本実施例の場合、排水溝4内に流れ込む雨水1が計画排水量以上となると、この計画排水量を越えた越水1Aが排水溝4上部の長さ方向両側に存する越水流入部5へと流れ込み、越水1A流入方向奥側に隣接している前記オーバーフロー通水部6の長さ方向の両側部分から天蓋ブロック3の下方へ排水されて(図6参照)、この天蓋ブロック3の下部に装着される前記貯水桝ブロック2内で貯水されるように構成されている。
そして、この際、越水1Aが通水されていないオーバーフロー通水部6の中間の非通水部分24が、前記排気部24として機能するように構成されている(排気部24が一箇所に設けられている。)。
他の構成は、前記構成例と同様である。
本発明の具体的な実施例について図10に基づいて説明する。
本実施例は、前記実施例において、前記排水溝4の他方(前記板状蓋部19の外側)の側壁部7が、一方(板状蓋部19の中央側)の側壁部7と略同一形状に形成されて、この他方の側壁部7にも越水流入部5と排気部24とが設けられている(排気部24が二箇所に設けられている)場合である。
具体的には、排水溝4の他方の側壁部7は、排水溝4の平面視中心点を対称中心とする一方の側壁部7と点対称な形状に形成されている。
他の構成は、前記実施例と同様である。
本発明の具体的な実施例について図11に基づいて説明する。
本実施例は、オーバーフロー通水部6を構成するスリット状貫通穴とは別個に前記排気部24が設けられている場合を示している。
具体的には、前記構成例において、前記排水溝4の他方の側壁部7に前記オーバーフロー通水部6と同等のスリット状の貫通穴24が形成されていると共に、この貫通穴24は、その上部開口部が前記越水流入部5より高い位置に設けられて、この貫通穴24が前記排気部24として構成されている(排気部24が一箇所に設けられている。)。
従って、本実施例の場合、排水溝4内に流れ込む雨水1が計画排水量以上となると、この計画排水量を越えた越水1Aが排水溝4の一方の側壁部7に存する越水流入部5へと流れ込み、越水1A流入方向奥側に隣接している前記オーバーフロー通水部6から天蓋ブロック3の下方へ排水されて、この天蓋ブロック3の下部に装着される前記貯水桝ブロック2内で貯水されるように構成され(図11参照)、同時に他方の側壁部7に存する排気部24から貯水桝ブロック2内の空気が地上へと排気されて、越水1Aの排水が前記構成例よりもスムーズに行われることになる。
他の構成は、前記構成例と同様である。
尚、本発明は、実施例1〜に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。また、実施例では、排気部24が一箇所乃至二箇所に設けられている場合を示しているが、排気部24が三箇所以上に設けられる構成を採用しても良い。
1 雨水
1A 越水
2 貯水桝ブロック
3 天蓋ブロック
4 排水溝
5 越水流入部
6 オーバーフロー通水部(貫通穴)
7 側壁部
8 積載手段
9 排出部
24 排気部(貫通穴・非通水部分)

Claims (5)

  1. 地中に埋設されて雨水を貯水しつつ地中へ浸透させる貯水桝ブロックと、この貯水桝ブロックの上部に装着される天蓋ブロックとから成り、前記天蓋ブロックには、地上の雨水が流れ込んで排水される排水溝が設けられており、この排水溝に、この排水溝内に流れ込む雨水が計画排水量以上となった際に、この計画排水量を越えた越水が流入する越水流入部が設けられ、この越水流入部に、前記天蓋ブロックの下部に装着される前記貯水桝ブロック内へと通ずるオーバーフロー通水部が設けられ、前記天蓋ブロックに、前記オーバーフロー通水部から雨水が天蓋ブロック下方の前記貯水桝ブロック内へと通水される際に、貯水桝ブロック内の空気を地上へ排気する排気部が設けられ、前記オーバーフロー通水部は、前記排水溝の側壁部を上下方向に貫通し且つ排水溝に沿った長さのある貫通穴で構成されており、この長さのあるオーバーフロー通水部に対し部分的に前記越水を流入案内する前記越水流入部が、前記排水溝に一乃至複数設けられ、この越水流入部からの越水が通水されない前記オーバーフロー通水部の非通水部分が前記排気部として構成されていることを特徴とする洪水防止側溝構造。
  2. 前記越水流入部は、前記排水溝の溝長に沿ってこの排水溝に形成されていることを特徴とする請求項1記載の洪水防止側溝構造。
  3. 前記越水流入部は、前記排水溝の側壁部の上部に設けられていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の洪水防止側溝構造。
  4. 前記越水流入部は、前記排水溝の溝長に沿った長さのある形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洪水防止側溝構造。
  5. 前記貯水桝ブロックは、上下多段に積載可能な積載手段を備えて、この貯水桝ブロックの積載数の変更により貯水量を変更可能な構成とされており、この貯水桝ブロックの底部に、貯水した雨水を排出する排出部が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の洪水防止側溝構造。
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