JP2011038241A - 雨水分流枡 - Google Patents
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Abstract
【課題】 舗装道路に降った大量の雨水を段階的に分流して、排水処理する雨水分流枡の提供を図る。
【解決手段】 L型ブロックSの下方に配置あるいはU字溝Cに接続され、かつ、排水パイプ19を介して雨水排水路に連結される雨水分流枡10であって、上部が開放された枡体11の底面所定位置に少なくとも一以上のオーバーフロー壁17が枡体11の側壁高さ位置より下方の中間所定高さ位置を上端として立設されているとともに、該オーバーフロー壁17によって枡体11内が分離されてできた各分岐槽12に、夫々排水管連結用孔18が設けられている構造を採用している。
【選択図】図1
【解決手段】 L型ブロックSの下方に配置あるいはU字溝Cに接続され、かつ、排水パイプ19を介して雨水排水路に連結される雨水分流枡10であって、上部が開放された枡体11の底面所定位置に少なくとも一以上のオーバーフロー壁17が枡体11の側壁高さ位置より下方の中間所定高さ位置を上端として立設されているとともに、該オーバーフロー壁17によって枡体11内が分離されてできた各分岐槽12に、夫々排水管連結用孔18が設けられている構造を採用している。
【選択図】図1
Description
本発明は、舗装道路に降った大量の雨水を段階的に分流して排水処理する雨水分流枡に関する。
道路に降った大量の雨水を排水処理する方法としては、道路の側端にU字溝を設けて道路に降った雨水を直接排水する方法と、道路の側端にL型側溝ブロックを設けて道路に降った雨水を一定間隔に設けた排水槽に集水して既設の排水施設や河川に排水する方法とがある。
上記U字溝を設けて排水する方法は、道路に沿ってU字溝を埋設する工事やU字溝の上面を塞ぐグレーチングや側溝蓋を必要とするため、工事費やコンクリート二次製品などの施工コストを必要とするものであり、一方、L型側溝ブロックを設けて既設の排水施設や河川に排水する方法は、L型側溝ブロックの下方に一定間隔に排水槽を配置するもので、工事費やコンクリート二次製品などの施工コストを抑制することができるものである。
しかしながら、上記L型側溝ブロックを設けて既設の排水施設や河川に排水する方法は、豪雨時において、舗装道路に降った大量の雨水がL型側溝ブロックの上面を流れて一定間隔に配置された排水槽に一挙に流れ込むために、処理能力の限界を超えた流水が流れ込んだ場合に、排水処理しきれずに時として排水槽から溢れ出すことがあった。
排水槽から溢れ出す原因として考えられることは、上述の通り、一つの排水口に排水能力を超えた雨水が流れ込むことも一因と考えられるが、舗装道路に降った大量の雨水が、排水槽内で衝突してしまい雨水の流れが混乱することや、排水パイプに大量の雨水が一挙に流れ込もうとするために雨水が排水槽内で滞留することが原因と考えられる。
上記の問題点を解決しようとして、三連続枡の集水枡の両側に設けられた集水枡から中央桝へ雨水をオーバーフローさせ、該中央桝からスクリーンを設けた連通口を通して排水パイプへ流出させる「暗渠排水構造及び雨水の浸透処理方法」の技術が公知になっている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記技術は、通常の降雨時に含まれるゴミや砂利などが排水パイプに流れ込むことを防ぐことができる技術ではあるが、豪雨時などの大量の雨水が集中的に集水枡に流れ込んだ場合、スクリーンを設けた連通口が雨水に含まれるゴミや砂利で詰まる可能性があると共に、連通口自体が流入口に比べて口径が小さく、排水処理能力がないものであり、さらにオーバーフローした雨水が一つの排水口に集中して流入するため効率的に排水されない構造であった。
本発明は、上記問題点を鑑み、舗装道路に降った大量の雨水を段階的に分流して排水処理する雨水分流枡の提供を図るものである。具体的には、雨水を段階的に分流する構造と、その分流された雨水を雨水分流枡内に滞留させることなく速やかに排水する構造が必要である。
上記課題を解決するため、本発明は、L型ブロックの下方に配置あるいはU字溝に接続され、かつ、排水パイプを介して雨水排水路に連結される雨水分流枡であって、上部が開放された枡体の底面所定位置に少なくとも一以上のオーバーフロー壁が枡体の側壁高さ位置より下方の中間所定高さ位置を上端として立設されているとともに、該オーバーフロー壁によって枡体内が分離されてできた各分岐槽に、夫々排水管連結用孔が設けられた構成を採用している。
また、本発明は、前記雨水分流枡において、前記オーバーフロー壁の上端高さ位置が、前記排水管連結用孔の上端位置と略同一である構成を採用し得る。
さらに、本発明は、前記雨水分流枡において、前記枡体の側面あるいは底面の少なくとも一方における所定箇所に浸透機能が備えられている構成とすることもできる。
本発明にかかる雨水分流枡によれば、オーバーフロー壁によって枡体内が分離されて各分岐槽が形成されるため、舗装道路に降った大量の雨水を段階的に分流して排水することができるという優れた効果を奏するものである。
また、本発明にかかる雨水分流枡によれば、集水槽の側面ならびに底面にフィルタ、グレーチング、メッシュメタルなどを使った浸透機能を有した浸透口を設けた構造にすることで、特に通常の降雨時の雨水処理において、排水パイプにゴミや砂利の流出を防ぎ、さらに地下に雨水を浸透させることができるという優れた効果が得られるものである。
本発明は、オーバーフロー壁17によって枡体11内が分離されて各分岐槽12が形成されるとともに、その各分岐槽12内に夫々排水管連結用孔18が設けられた構成とすることで、雨水を段階的に分流する機能と、その分流された雨水を雨水分流枡10内に滞留させることなく速やかに排水する機能とを兼ね備えたことを最大の特徴とする。以下、本発明にかかる雨水分流枡10の実施形態を、図面に基づき説明する。
図1は、本発明における雨水分流枡10の設置例を示した全体斜視図であり、図1(a)はL型ブロックSの下方に配置された場合、図1(b)はU字溝Cに接続された場合について示している。該雨水分流枡10は、排水パイプ19を介して雨水排水路に連結された状態で設けられるものである。
図2は、本発明にかかる雨水分流枡10の一実施例を示す断面図であり、図2(a)は雨水分流枡10の全体断面図、図2(b)は雨水の流れを示す説明図である。
図2(a)に示すように、本発明にかかる雨水分流枡10は、上部が開放された枡体11の底面所定位置に、オーバーフロー壁17が枡体11の側壁高さ位置より下方の中間所定高さを上端高さ位置17aとして立設されており、該オーバーフロー壁17によって、第一分岐槽13と第二分岐槽14とに分離して分岐槽12が形成されている。
枡体11は、例えば、高さ730mm、幅550mm、長さ1200mmを有し、6mmφの鉄筋を配して、コンクリート製で形成されている。該枡体11の開放された上部は、L型側溝ブロックSが載置されることで塞がれる。該L型側溝ブロックSについては、その形状等について特に限定はないが、例えば、枡体11内部の分離された各分岐槽12(13,14)の幅に合わせて、少なくとも一のL型側溝ブロックSには、雨水等を流入させるための流入口を備えた構造となっている。
枡体11の側面所定箇所には、排水管連結用孔18が設けられている。該排水管連結用孔18は、前記オーバーフロー壁17によって分離された各分岐槽12(13,14)に夫々設けられ、そこには、枡体11内に流れ込んだ雨水を雨水排水路に流入させるための排水パイプ19が接続される。
排水パイプ19については、その材質として主に塩化ビニール製の一般的に用いられているものを使用すればよく、既設の雨水排水路や河川まで雨水を流入させるべく、土中に埋設されて配管される。
排水管連結用孔18を設ける箇所について、図面では、最も好ましい箇所として、枡体11の側壁所定箇所に設けた場合について示しているが、かかる構成に限定するものではなく、例えば、枡体11の底面所定箇所に設ける構造であってもよい。
なお、枡体11の側壁所定箇所に設けた場合には、各分岐槽12の下方部、すなわち枡体11の底面から排水管連結用孔18の下端部にかけて、雨水が貯留するための貯留部16が形成される。該貯留部16は、流入する雨水を受け止める役目と、ゴミや砂利を貯留部16内に沈降させることで排水管連結用孔18から排水パイプ19を介して雨水排水路に流出させない役目を果たすものである。
また、該排水管連結用孔18を枡体11側壁所定箇所に設ける場合について、オーバーフロー壁17の上端高さ位置17aと該排水管連結用孔18の内径高さ位置18aとが略同一となるようにする構造が好ましい。すなわち、第一分岐槽13に流入した雨水は、排水処理能力を超えると排水管連結用孔18の内径高さ位置18aを越えて滞留を続けることとなるが、かかる場合に瞬時にオーバーフロー壁17を越えて第二分岐槽14に雨水が流入するようにすることで、的確に雨水の排水処理を行うことを可能ならしめる構造となっている。
本発明にかかる雨水分流枡10は、以上の通り構成される。かかる雨水分流枡10を実際に使用した際の雨水の流入・排水状況について、図2(b)に示す通りとなる。以下、図面に基づき、一のオーバーフロー壁17により、分岐槽12が第一分岐槽13と第二分岐槽14の二つに分離された場合について説明する。また、排水管連結用孔18が枡体11の側壁における所定箇所に設けられた場合について説明する。
(1)道路の側端に配置されている流入口を備えたL型ブロックSの流入口から雨水が流れ込む。
(2)枡体11の分岐槽12における第一分岐槽13に、雨水が流入する。
(3)流入した雨水は、第一分岐槽13の下方の貯留部16で一旦受け止められ、流入する勢いを和らげて一時的に溜められる。
(4)溜められた雨水は、流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(5)さらに、排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第一分岐槽13を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐槽14に流れ込む。
(6)オーバーフローして第二分岐槽14に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、さらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ18から排水される。
このように段階的に分流されて排水処理される雨水は、既設の排水施設や河川に効率良く排水される。
(2)枡体11の分岐槽12における第一分岐槽13に、雨水が流入する。
(3)流入した雨水は、第一分岐槽13の下方の貯留部16で一旦受け止められ、流入する勢いを和らげて一時的に溜められる。
(4)溜められた雨水は、流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(5)さらに、排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第一分岐槽13を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐槽14に流れ込む。
(6)オーバーフローして第二分岐槽14に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、さらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ18から排水される。
このように段階的に分流されて排水処理される雨水は、既設の排水施設や河川に効率良く排水される。
図3は、本発明における雨水分流枡の他の実施例を示す説明図である。
すなわち、枡体11内にオーバーフロー壁17を二つ立設させることで、分岐槽12を三つに分離したもので、かつ、片側勾配道路に設置する例をとって説明する。
図3(a)は、本実施例にかかる雨水分流枡10の全体断面図である。
図面に示す第三分岐槽15は、基本的に前述の第二分岐槽14の構造と役割を同じくするもので、第二分岐槽14でオーバーフローした雨水をさらに第三分岐槽15で排水処理することで、より効果的に雨水処理を行うものである。
すなわち、枡体11内にオーバーフロー壁17を二つ立設させることで、分岐槽12を三つに分離したもので、かつ、片側勾配道路に設置する例をとって説明する。
図3(a)は、本実施例にかかる雨水分流枡10の全体断面図である。
図面に示す第三分岐槽15は、基本的に前述の第二分岐槽14の構造と役割を同じくするもので、第二分岐槽14でオーバーフローした雨水をさらに第三分岐槽15で排水処理することで、より効果的に雨水処理を行うものである。
本実施例にかかる雨水分流枡10を実際に使用した際の雨水の流入・排水状況については、図3(b)に示す通りとなる。以下、図面に基づき、本実施例にかかる雨水分流枡10の雨水の流入・排水状況について説明する。また、排水管連結用孔18が枡体11の側壁における所定箇所に設けられた場合について説明する。
(1)道路の側端に配置されている流入口を備えたL型ブロックSの流入口から、雨水が流れ込む。
(2)枡体11の分岐槽12における第一分岐槽13に、雨水が流入する。
(3)流入した雨水は、第一分岐槽13の下方の貯留部16で一旦受け止められ、流入する勢いを和らげて一時的に溜められる。
(4)溜められた雨水は、流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(5)さらに、排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第一分岐槽13を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐槽14に流れ込む。
(6)オーバーフローして第二分岐槽14に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、さらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(7)さらに、第二分岐槽14に接続されている排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第二分岐槽14を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして、第三分岐槽15に流れ込む。
(8)オーバーフローして第三分岐槽15に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13並びに第二分岐槽14と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、またさらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
このように段階的に分流されて排水処理される大量の雨水は、既設の排水施設や河川に効率良く排水される。
(2)枡体11の分岐槽12における第一分岐槽13に、雨水が流入する。
(3)流入した雨水は、第一分岐槽13の下方の貯留部16で一旦受け止められ、流入する勢いを和らげて一時的に溜められる。
(4)溜められた雨水は、流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(5)さらに、排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第一分岐槽13を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐槽14に流れ込む。
(6)オーバーフローして第二分岐槽14に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、さらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(7)さらに、第二分岐槽14に接続されている排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第二分岐槽14を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして、第三分岐槽15に流れ込む。
(8)オーバーフローして第三分岐槽15に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13並びに第二分岐槽14と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、またさらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
このように段階的に分流されて排水処理される大量の雨水は、既設の排水施設や河川に効率良く排水される。
図4は、本発明における雨水分流枡のさらに他の実施例を示す説明図である。
すなわち、枡体11内にオーバーフロー壁17を二つ立設させることで、分岐槽12を三つに分離したもので、かつ、両側勾配道路に設置する例をとって説明する。
図4(a)は、本実施例にかかる雨水分流枡10の全体断面図である。
図面に示す第三分岐槽15は、基本的に前述の第一分岐槽13の構造と役割を同じくするもので、第一分岐槽13と第三分岐槽15とでオーバーフローした雨水をさらに第二分岐槽14で処理することで、多量の雨水を効率良く排水処理するものである。
すなわち、枡体11内にオーバーフロー壁17を二つ立設させることで、分岐槽12を三つに分離したもので、かつ、両側勾配道路に設置する例をとって説明する。
図4(a)は、本実施例にかかる雨水分流枡10の全体断面図である。
図面に示す第三分岐槽15は、基本的に前述の第一分岐槽13の構造と役割を同じくするもので、第一分岐槽13と第三分岐槽15とでオーバーフローした雨水をさらに第二分岐槽14で処理することで、多量の雨水を効率良く排水処理するものである。
本実施例にかかる雨水分流枡10を実際に使用した際の雨水の流入・排水状況については、図4(b)に示す通りとなる。以下、図面に基づき、本実施例にかかる雨水分流枡10の雨水の流入・排水状況について説明する。なお、排水管連結用孔18が枡体11の側壁における所定箇所に設けられた場合について説明する。
(1)道路の側端に配置されている流入口を備えたL型溝ブロックSの二ヶ所の流入口から雨水が流れ込む。
(2)枡体11の分岐槽12における第一分岐槽13及び第三分岐槽15に、雨水が流入する。
(3)流入した雨水は、第一分岐槽13及び第三分岐槽15の下方の貯留部16で一旦受け止められ、流入する勢いを和らげて一時的に溜められる。
(4)溜められた雨水は、流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(5)さらに、第一分岐槽13において排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第一分岐槽13を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐集水槽14に流れ込む。また、第三分岐槽15において排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第三分岐槽15を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐槽14に流れ込む。
(6)オーバーフローして第二分岐槽14に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13並びに第三分岐槽15と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、さらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
このように段階的に分流されて排水処理される大量の雨水は、効率よく既設の排水施設や河川に排水される。
(2)枡体11の分岐槽12における第一分岐槽13及び第三分岐槽15に、雨水が流入する。
(3)流入した雨水は、第一分岐槽13及び第三分岐槽15の下方の貯留部16で一旦受け止められ、流入する勢いを和らげて一時的に溜められる。
(4)溜められた雨水は、流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(5)さらに、第一分岐槽13において排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第一分岐槽13を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐集水槽14に流れ込む。また、第三分岐槽15において排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第三分岐槽15を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐槽14に流れ込む。
(6)オーバーフローして第二分岐槽14に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13並びに第三分岐槽15と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、さらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
このように段階的に分流されて排水処理される大量の雨水は、効率よく既設の排水施設や河川に排水される。
図5は、本発明における雨水分流枡10のさらに別の実施例を示す説明図であり、図5(a)は全体断面図、図5(b)は雨水の流れを示す説明図である。
すなわち、本実施例において、枡体11の側壁所定箇所に、U字溝接続部11aが設けられた構成となっている。
すなわち、本実施例において、枡体11の側壁所定箇所に、U字溝接続部11aが設けられた構成となっている。
本実施例にかかる雨水分流枡10を実際に使用した際の雨水の流入・排水状況については、図5(b)に示す通りとなる。以下、図面に基づき、本実施例にかかる雨水分流枡10の雨水の流入・排水状況について説明する。なお、排水管連結用孔18が枡体11の側壁における所定箇所に設けられた場合について説明する。
(1)側溝用蓋等を介してU字溝C内に流れ込んだ雨水が、該U字溝C内を流れて枡体11の側壁に設けられたU字溝接続部11aから枡体11内に雨水が流れ込む。
(2)枡体11の分岐槽12における第一分岐槽13に、雨水が流入する。
(3)流入した雨水は、第一分岐槽13の下方の貯留部16で一旦受け止められ、流入する勢いを和らげて一時的に溜められる。
(4)溜められた雨水は、流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(5)さらに、第一分岐槽13において排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第一分岐槽13を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐集水槽14に流れ込む。
(6)オーバーフローして第二分岐槽14に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、さらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
このように段階的に分流されて排水処理される大量の雨水は、効率よく既設の排水施設や河川に排水される。
(2)枡体11の分岐槽12における第一分岐槽13に、雨水が流入する。
(3)流入した雨水は、第一分岐槽13の下方の貯留部16で一旦受け止められ、流入する勢いを和らげて一時的に溜められる。
(4)溜められた雨水は、流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
(5)さらに、第一分岐槽13において排水パイプ19の排水能力を超えた雨水は、第一分岐槽13を満杯にしてオーバーフロー壁17をオーバーフローして第二分岐集水槽14に流れ込む。
(6)オーバーフローして第二分岐槽14に流れ込んだ雨水は、第一分岐槽13と同様、貯留部16において流入する勢いを和らげて一時的に溜められ、さらに流れを排水パイプ19方向に変えて、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から排水される。
このように段階的に分流されて排水処理される大量の雨水は、効率よく既設の排水施設や河川に排水される。
図6は、本発明における雨水分流枡10のさらに別の実施例を示す説明図である。
すなわち、本実施例において、枡体11の側面あるいは底面の少なくとも一方における所定箇所に、フィルタ、グレーチング、メッシュメタルなどを使った浸透口20を設けることで、浸透機能が備えられている構成となっている。
すなわち、本実施例において、枡体11の側面あるいは底面の少なくとも一方における所定箇所に、フィルタ、グレーチング、メッシュメタルなどを使った浸透口20を設けることで、浸透機能が備えられている構成となっている。
かかる構成を採用することにより、排水管連結用孔18を介して排水パイプ19から雨水を排水すると同時に、地下にも雨水を浸透させる役割を果たすとともに、特に通常の降雨時の雨水処理においては、排水パイプ19にゴミや砂利を流出させない役割を果たすものである。
なお、上記各実施例において、各分岐槽12(特に第二分岐槽14)の側面に排水管連結用孔18を複数設け、排水パイプ19を追加して複数接続することで、排水能力を上げる構成を採ることも可能である。
また、上記実施例2及び実施例3においては、オーバーフロー壁17を二つ立設することで、枡体11における分岐槽12を三つに分離した場合について示しているが、かかるオーバーフロー壁17をさらに複数立設することで、第四分岐槽、第五分岐槽・・・・と分岐槽12を多数に分離して、排水能力をさらに向上させることも可能である。
また、上記実施例2及び実施例3においては、オーバーフロー壁17を二つ立設することで、枡体11における分岐槽12を三つに分離した場合について示しているが、かかるオーバーフロー壁17をさらに複数立設することで、第四分岐槽、第五分岐槽・・・・と分岐槽12を多数に分離して、排水能力をさらに向上させることも可能である。
10 雨水分流枡
11 枡体
11a U字溝接続部
12 分岐槽
13 第一分岐槽
14 第二分岐槽
15 第三分岐槽
16 貯留部
17 オーバーフロー壁
17a 上端高さ位置
18 排水管連結用孔
18a 内径高さ位置
19 排水パイプ
20 浸透口
S L型側溝ブロック
11 枡体
11a U字溝接続部
12 分岐槽
13 第一分岐槽
14 第二分岐槽
15 第三分岐槽
16 貯留部
17 オーバーフロー壁
17a 上端高さ位置
18 排水管連結用孔
18a 内径高さ位置
19 排水パイプ
20 浸透口
S L型側溝ブロック
Claims (3)
- L型ブロックの下方に配置あるいはU字溝に接続され、かつ、排水管を介して雨水排水路に連結される雨水分流枡であって、上部が開放された枡体の底面所定位置に少なくとも一以上のオーバーフロー壁が枡体の側壁高さ位置より下方の中間所定高さ位置を上端として立設されているとともに、該オーバーフロー壁によって枡体内が分離されてできた各分岐槽に、夫々排水管連結用孔が設けられていることを特徴とする雨水分流枡。
- 前記雨水分流枡において、前記オーバーフロー壁の上端高さ位置が、前記排水管連結用孔の上端位置と略同一であることを特徴とする請求項1に記載の雨水分流枡。
- 前記雨水分流枡において、前記枡体の側面あるいは底面の少なくとも一方における所定箇所に浸透機能が備えられていることを特徴とする請求項1記載または請求項2に記載の雨水分流枡。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102296532A (zh) * | 2011-09-05 | 2011-12-28 | 江苏省交通科学研究院股份有限公司 | 一种桥梁排水系统 |
JP2017137746A (ja) * | 2016-02-02 | 2017-08-10 | 藤林コンクリート工業株式会社 | 洪水防止側溝構造 |
CN107060054A (zh) * | 2017-05-12 | 2017-08-18 | 四川省润龙环保工程有限公司 | 一种适应降雨量的多功能雨水井 |
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2009
- 2009-08-06 JP JP2009183278A patent/JP2011038241A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102296532A (zh) * | 2011-09-05 | 2011-12-28 | 江苏省交通科学研究院股份有限公司 | 一种桥梁排水系统 |
JP2017137746A (ja) * | 2016-02-02 | 2017-08-10 | 藤林コンクリート工業株式会社 | 洪水防止側溝構造 |
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