JP6341926B2 - 実装装置及び管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、実装装置及び管理装置に関する。
従来、実装装置としては、それぞれ異なる種類の部品を着脱可能に保持するための複数種類の部品供給具(ヘッド)から選択された部品供給具を保持手段に保持し、部品を対象物(基板)に対して供給(実装)するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、部品供給具を部品に応じて取り替えながら実装処理ができるため、1台で複数種類の部品を対象物に対して供給することができる。また、実装装置としては、テープフィーダのテープ送り方向と平行に並び、複数の部品を同時に取り出す1組の吸着ノズルを有する移動ヘッドを備え、1組の吸着ノズルは隣り合う2つのノズル間隔がテープフィーダにおける隣り合う部品間隔と同じに構成されたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この装置では、同一種類の部品を多数実装する際に実装時間を短縮することができるとしている。また、この装置は、すべての部品の実装点及び実装順序を示す情報であるNCデータ(実装条件情報)と、装置で扱う部品の固有の情報を集めたライブラリである部品データとに基づいて部品の実装処理を行う。
特開平9−167898号公報 特開2006−245034号公報
ところで、一般に、実装装置では、特許文献2のように実装条件情報に基づいて実装処理を行うが、特許文献1の装置のようにヘッドを交換しつつ実装処理を行うものとすると、例えば、交換可能な装着ヘッドが複数ある場合などには、選択した装着ヘッドに応じてその交換頻度や部品をピックアップする部品供給部と基板の実装位置との間をヘッドが往復する回数などにも変化が生じうる。このため、選択した装着ヘッドに応じて実装処理に要する時間が異なる、即ち、実装処理の効率が低下することがあった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、ヘッドを交換するものにおいて実装処理の効率をより向上することができる実装装置及び管理装置を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
即ち、本発明の実装装置は、
部品を保持する保持具を1以上装着可能な2以上のヘッドを用い該保持した部品を基板上の所定の実装位置に実装する実装処理を実行する実装装置であって、
前記ヘッドを交換可能に保持するヘッド保持手段と、
前記ヘッド保持手段を移動させるヘッド移動手段と、
前記ヘッドを1以上収納する収納手段と、
部品の情報と該部品の実装位置と該実装位置に該部品を実装するヘッドの指定情報と該部品の実装順の情報とを含む実装条件情報を取得し、該取得した実装条件情報に基づいて、必要に応じて前記収納手段に収納されているヘッドと前記ヘッド保持手段に保持されたヘッドとを交換させ、前記指定されたヘッドを用いて前記実装順に前記実装処理を実行させる制御手段と、
を備えたものである。
この実装装置では、部品の情報とこの部品の実装位置とこの実装位置に部品を実装するヘッドの指定情報と部品の実装順の情報とを含む実装条件情報を取得し、取得した実装条件情報に基づいて実装処理を実行する。このとき、この実装装置では、必要に応じて、収納されているヘッドと保持されたヘッドとを交換し、実装条件情報で指定されたヘッドを用いて実装処理を実行する。例えば、実装装置では、異なる保持具が装着される複数のヘッドがある場合、どのヘッドを用いるかによって、部品をピックアップする部品供給部と基板の実装位置との間をヘッドが往復する回数などが変化し、実装効率が低下することがある。この実装装置では、実装条件情報においてその部品を実装するヘッドが指定してあるため、部品をピックアップする部品供給部と基板の実装位置との間をヘッドが往復する回数などの増加、即ち、実装処理時間の増加をより抑制可能である。したがって、実装処理の効率をより向上することができる。ここで、「保持具」としては、例えば、負圧により部品を吸着するノズルとしてもよいし、部品を引っかけて保持する把持部を有する保持部材としてもよい。
本発明の実装装置において、前記制御手段は、前記実装装置に関するデータを管理する管理装置が作成した前記実装条件情報を該管理装置から取得するものとしてもよい。こうすれば、管理装置が作成した実装処理が実行されるため、実装処理の効率をより向上することができる。
本発明の実装装置において、前記実装条件情報には、更に前記部品の実装位置に対応づけられた前記ヘッドに装着されている保持具の指定情報をも含むものとしてもよい。こうすれば、実装位置への部品の実装処理において、ヘッドに装着された保持具まで指定されるから、実装条件情報に設定されている実装処理が実行されるため、実装処理の効率をより向上することができる。
本発明の実装装置において、前記制御手段は、前記実装条件情報の前記部品に指定されている前記ヘッドが前記ヘッド保持手段及び前記収納手段にないときには、該ヘッドの代わりとなる代替ヘッドが前記ヘッド保持手段及び前記収納手段にあるか否かを判定し、該代替ヘッドがあるときには該代替ヘッドに変更して前記部品を基板上の実装位置に実装させる代替実装処理を実行させるものとしてもよい。この実装装置では、実装条件情報に指定されたヘッドを用いて実装処理を行うが、例えば、ヘッドのメンテナンスなどによって、装置からヘッドが取り除かれることがある。この場合は、実装処理が停止してしまう。ここでは、代替ヘッドを用いて代替実装処理を実行することにより、実装処理を継続するため、実装処理が停止するのに比して実装処理の効率をより向上することができる。
代替実装処理を実行する態様の本発明の実装装置は、前記実装条件情報の前記部品に指定されている前記ヘッドがなく前記代替ヘッドがあるときには該実装条件情報に応じて前記代替ヘッドを用いた前記代替実装処理の実装順の最適化を図った代替条件情報を設定する代替設定手段、を備え、前記制御手段は、前記代替条件情報を用いて前記代替実装処置を実行させるものとしてもよい。こうすれば、代替実装処理を行う際に、実装処理の効率を更に向上することができる。
代替実装処理を実行する態様の本発明の実装装置は、作業者に情報を報知する報知手段、を備え、前記制御手段は、前記代替実装処理の実行中に該代替実装処理中である旨の情報を前記報知手段により前記作業者へ報知させるものとしてもよい。こうすれば、実装条件情報に基づく通常の実装処理とは異なる代替実装処理を実行中であることを認識することができ、実装条件情報に基づく実装処理への復帰を作業者へ促しやすい。ここで、報知手段は、画面表示により情報を報知する表示手段としてもよいし、音により情報を報知する音出力手段としてもよい。
代替実装処理を実行する態様の本発明の実装装置において、前記制御手段は、前記ヘッド保持手段及び前記収納手段になかった前記ヘッドが前記収納手段に戻ってきたあと、前記取得した実装条件情報に基づき前記指定されたヘッドと前記指定された保持具とを用いて前記実装処理を実行させるものとしてもよい。こうすれば、ヘッドが収納手段に戻ってきたあと、実装条件情報に基づく通常の実装処理に復帰することにより、実装処理の効率をより向上することができる。
本発明の管理装置は、
部品を保持する保持具を1以上装着可能な2以上のヘッドを用い該保持した部品を基板上の所定の実装位置に実装する実装処理を実行する実装装置に関するデータを管理する管理装置であって、
部品の情報と該部品の実装位置と該実装位置に該部品を実装するヘッドの指定情報と前記部品の実装順の情報とを含む実装条件情報を作成する情報作成手段と、
前記作成した実装条件情報を前記実装装置へ出力する出力手段と、
を備えたものである。
この管理装置では、部品の情報とこの部品の実装位置とこの実装位置に部品を実装するヘッドの指定情報と部品の実装順の情報とを含む実装条件情報を作成し、作成した実装条件情報を実装装置へ出力する。この実装条件情報を受けた実装装置では、実装条件情報においてその実装位置に部品を実装するヘッドが指定してあるため、例えば、部品をピックアップする部品供給部と基板の実装位置との間をヘッドが往復する回数などの増加、即ち、実装処理時間の増加をより抑制可能である。したがって、この管理装置では、ヘッドを交換する実装装置において実装処理の効率をより向上することができる。
本実施形態における部品実装システム10の概略説明図。 ヘッド42aの構成の概略を示す説明図。 ヘッド42bの構成の概略を示す説明図。 ヘッド42cの構成の概略を示す説明図。 部品実装システム10の電気的な接続関係を表すブロック図。 HDD73に記憶された情報の説明図。 実装処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 代替実装処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 指定ヘッドを変更して実行した代替実装処理の一例の説明図。
本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は部品実装システム10の概略説明図である。図2は、ヘッド42aの構成の概略を示す説明図である。図3は、ヘッド42bの構成の概略を示す説明図である。図4は、ヘッド42cの構成の概略を示す説明図である。図5は、部品実装システム10の電気的な接続関係を表すブロック図である。図6は、HDD73に記憶された情報の説明図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1、2に示した通りとする。また、実装処理とは、部品を基板上に配置、装着、挿入、接合、接着する処理などを含む。
部品実装システム10は、LAN12に接続され、実装ラインとして構成された実装装置11と、LAN12に接続され、実装する部品の情報などを管理する管理コンピュータ80とを備えている。部品実装システム10は、電子部品(以下「部品」という)を基板16に実装する実装処理をそれぞれ実施する複数の実装装置11が上流から下流(図1の左側から右側)に配置されている。なお、図1では、実装装置11を1台のみ示した。
実装装置11は、基板16を搬送する基板搬送ユニット20と、基板16を下面側から支持する基板支持ユニット25と、部品を吸着(保持)し基板16上へ移動させるヘッドユニット40を有する実装ユニット30とを備えている。また、実装装置11は、ヘッドユニット40のヘッド保持体41に装着される1以上のヘッド42を収納するヘッド収納エリア45と、ヘッドユニット40に保持された部品を撮像するパーツカメラ54と、ヘッド42に装着される吸着ノズル44をストックするノズルストッカ55と、を備えている。また、実装装置11は、部品を収容しているリール57が装着された供給ユニット56と、表示画面が表示され作業者による各種入力操作が可能な操作パネル60(図5参照)と、各種制御を実行する制御装置70(図5参照)とを備えている。
基板搬送ユニット20は、前後一対の支持板21,21にそれぞれ取り付けられたコンベアベルト22,22(図1では片方のみ図示)により基板16を左から右へと搬送する。基板支持ユニット25は、ベースプレートに取り外し可能に取り付けられたバックアッププレートと、バックアッププレートに設けられ基板16を下方から支える複数の支持ピンとを備えており、基板搬送ユニット20により搬送、固定された基板16の裏面側から基板16を支持する。
ヘッド移動ユニット30は、X軸スライダ31、ガイドレール32、Y軸スライダ33及びガイドレール34などを備えている。X軸スライダ31は、前後方向にスライド可能なY軸スライダ33の前面に、左右方向にスライド可能となるように取り付けられている。Y軸スライダ33は、前後方向に延びる左右一対のガイドレール34にスライド可能に取り付けられている。Y軸スライダ33の前面には、左右方向に延びるガイドレール32が設けられ、このガイドレール32にX軸スライダ31が左右方向にスライド可能に取り付けられている。ヘッドユニット40は、X軸スライダ31に取り付けられており、X軸スライダ31がガイドレール32に沿って左右方向に移動するのに伴って左右方向に移動し、Y軸スライダ33がガイドレール34に沿って前後方向に移動するのに伴って前後方向に移動する。このように、ヘッドユニット40は、XY平面を移動可能である。各スライダ31,33は、それぞれ図示しないサーボモータによって駆動される。
ヘッドユニット40は、部品を吸着し基板16上へ移動させるものであり、X軸スライダ31の前面に取り付けられている。ヘッドユニット40は、部品を吸着する吸着ノズル44と、吸着ノズル44を1以上装着、取り外し可能なヘッド42と、X軸スライダ31に配設されヘッド42を交換可能に保持するヘッド保持体41と、を備えている。ヘッド保持体41は、例えば、第1ヘッド42a(ヘッドNo.1)、第2ヘッド42b(ヘッドNo.2)、第3ヘッド42c(ヘッドNo.3)の3種を装着、取り外し可能である。なお、第1ヘッド42a、第2ヘッド42b及び第3ヘッド42cを総称してヘッド42とする。第1ヘッド42aは、図2に示すように、12個のノズルホルダを備えており、小サイズの12本の吸着ノズル44(ノズルS)を装着可能である。なお、第1ヘッド42aは、複数種類のノズルを装着可能としてもよい。第1ヘッド42aのノズルホルダは、吸着ノズル44を操作する順番にしたがって1番目(A)から最終の12番目(L)まで存在し、それぞれにA〜Lのノズル番号が指定されている。この順番は、図2の上方から見たとき、1番目から反時計回りに最終番目まで数えるものとする。第2ヘッド42bは、図3に示すように、4個のノズルホルダを備えており、ノズルS及び中サイズの吸着ノズル44(ノズルM)のうちいずれか4本を装着可能である。第2ヘッド42bのノズルホルダは、吸着ノズル44を操作する順番にしたがって1番目から最終の4番目まで存在し、それぞれにA〜Dのノズル番号が指定されている。第3ヘッド42cは、図4に示すように、1個のノズルホルダを備えており、ノズルS、ノズルM及び大サイズの吸着ノズル44(ノズルL)のうちいずれか1本を装着可能である。第1ヘッド42a及び第2ヘッド42bは、間欠回転可能な状態でヘッド保持体41に保持される。吸着ノズル44は、圧力を利用して、ノズル先端に部品を吸着したり、ノズル先端に吸着している部品を放したりするものであり、図示しない回転装置によって回転(自転)され、吸着した部品の角度を調整可能となっている。この吸着ノズル44は、図示しないZ軸モータを駆動源とするホルダ昇降装置によってX軸およびY軸方向と直交するZ軸方向(上下方向)に昇降される。
ヘッド収納エリア45は、実装装置11の筐体の上面右側に設けられ、第1〜第3ヘッド42a,42b,42cを収納するための収納部46を複数有している。前2つの収納部46には、それぞれ第2ヘッド42bと第3ヘッド42cとが収納されているが、最後部の収納部46は空いた状態である。
操作パネル60は、図5に示すように、画面を表示する表示部61と、作業者からの入力操作を受け付ける操作部62とを備えている。表示部61は、液晶ディスプレイとして構成されており、実装装置11の作動状態や設定状態を画面表示する。操作部62は、カーソルを上下左右に移動させるカーソルキー、入力をキャンセルするキャンセルキー,選択内容を決定する決定キーなどを備えており、作業者の指示をキー入力できるようになっている。
制御装置70は、CPU71を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM72、各種データを記憶するHDD73、作業領域として用いられるRAM74、外部装置と電気信号のやり取りを行うための入出力インタフェース75などを備えており、これらはバスを介して接続されている。この制御装置70は、基板搬送ユニット20、基板支持ユニット25、ヘッド移動ユニット30、ヘッドユニット40、パーツカメラ54、供給ユニット56及び操作パネル60へ信号を出力する。また、制御装置70は、基板搬送ユニット20、基板支持ユニット25、ヘッド移動ユニット30、ヘッドユニット40、パーツカメラ54、供給ユニット56及び操作パネル60からの信号を入力する。なお、X軸スライダ31及びY軸スライダ33には図示しない位置センサが装備されており、制御装置70はそれらの位置センサからの位置情報を入力しつつ、各スライダ31,33の駆動モータを制御する。
HDD73には、図6に示すように、実装条件情報76が記憶されている。実装条件情報76は、実装処理に用いる実行条件を含む情報であり、管理コンピュータ80で作成されたのち、部品の実装処理を行う際に管理コンピュータ80から実装装置11が取得してHDD73に記憶される。この実装条件情報76には、部品に関する情報を含む部品情報と部品を実装処理する際の指定を含む指定情報とが含まれている。部品情報には、部品の実装順の情報と、部品の種別の情報と、部品を配置するX,Y座標を含む実装位置の情報と、部品のサイズ情報と、その部品を吸着可能な許容ノズルの情報と、許容ノズルを装着可能な許容ヘッドの情報とが含まれている。指定情報には、実装位置に部品を実装するのに用いるヘッドの指定情報と、ヘッドに装着されているノズルの指定情報(ノズルホルダの番号、ノズル番号)とが含まれている。この実装条件情報76では、これらの情報が実装位置に各々対応付けられている。実装条件情報76において、例えば、部品Aは、小サイズの部品であり、吸着に許容されるのはノズルS(小)、許容ヘッドが第1〜第3ヘッド(No.1〜No.3)である。また、部品Bは、中サイズの部品であり、吸着に許容されるのはノズルM(中)、許容ヘッドが第2〜第3ヘッド(No.2〜No.3)である。また、部品Cは、大サイズの部品であり、吸着に許容されるのはノズルL(大)、許容ヘッドが第2〜第3ヘッド(No.2〜No.3)である。また、部品Dは、特大サイズの部品であり、吸着に許容されるのはノズルL(大)、許容ヘッドが第3ヘッド(No.3)である。実装条件情報76の実装順は、実装処理でのヘッドユニット40の移動距離や、ヘッド42の交換頻度、吸着ノズル44の交換頻度などに基づいて、できるだけ処理時間が短くなるように管理コンピュータ80が設定している。
管理コンピュータ80は、制御装置80aを備え、複数の実装装置11の情報を管理するコンピュータである。この制御装置80aは、CPU81を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM82、各種データを記憶するHDD83、作業領域として用いられるRAM84、外部装置と電気信号のやり取りを行うための入出力インタフェース85などを備えており、これらはバスを介して接続されている。また、管理コンピュータ80は、作業者が各種指令を入力するキーボード及びマウス等の入力デバイス87と、各種情報を表示するディスプレイ88と、を備えている。管理コンピュータ80のHDD83には、実装装置11の実装処理に用いられる実装条件情報や、ヘッド対応情報、生産が完了した基板16の情報を含む生産結果情報などが記憶されている。
次に、こうして構成された本実施形態の部品実装システム10の動作、まず、管理コンピュータ80で実装条件情報を作成する処理について説明する。実装条件情報の作成は、例えば、基板16に部品を実装する新たな実装処理を行う際に実行される。この処理では、管理コンピュータ80の制御装置80aは、まず、部品種別ごとの部品数、部品の配置位置、その部品を実装可能なヘッド種別および吸着ノズル44の種別などの情報を取得する。これらの情報は、例えば、実装位置(X,Y座標)、部品種別などは、新たな基板16の設計図データから取得し、部品種別とこれを実装可能な吸着ノズル44及びヘッド42の情報は、部品のデータベースなどから取得するものとする。また、これらの情報のうち、一部又は全部を作業者が入力するものとしてもよい。次に、制御装置80aは、取得した情報に基づいて、実装処理でのヘッドユニット40の移動距離や、ヘッド42の交換頻度、吸着ノズル44の交換頻度などが小さくなるような、実装順を複数設定する。この処理において、制御装置80aは、例えば、同じ種別の部品及び同じノズル種別をひとまとめの部品群とし、より部品数の多い群を優先した部品の順番を実装順に設定してもよい。また、制御装置80aは、各部品の配置位置への移動距離がより短くなるような部品の順番を実装順に設定してもよい。このとき、制御装置80aは、各部品を実装するヘッド42及びノズル番号についても指定する。制御装置80aは、ヘッドユニット40の移動時間と、ヘッド42の交換時間と、吸着ノズル44の交換時間とを含めた全体の実装時間を求める処理を、複数の実装順に対して所定の時間内に実行する。そして、制御装置80aは、所定の時間内に得られた実装順のうち、全体の実装時間が最も短いものを実装条件情報とする。作成した実装条件情報には、部品の種別情報と、部品の実装位置と、実装位置に部品を実装するヘッド42の指定情報と、部品の実装順の情報とが含まれる(図6参照)。また、実装条件情報には、部品のサイズや、部品を吸着可能な許容ノズルの情報、許容ノズルを装着可能な許容ヘッドの情報なども含まれる。このように、制御装置80aは、実装条件の最適化を行い、ヘッド42やノズル番号を指定した最も効率のよい実装条件を作成し、その後、この実装条件情報を実装装置11へ出力するのである。
次に、実装装置11の動作、例えば、管理コンピュータ80から取得した実装条件情報76を用いて実装処理を実行する処理について説明する。図7は、制御装置70のCPU71により実行される実装処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。このルーチンは、制御装置70のHDD73に記憶され、作業者による開始指示により実行される。このルーチンは、例えば、実装装置11の各ユニットを利用してCPU71が実行するものとする。
このルーチンが開始されると、CPU71は、まず、管理コンピュータ80から実装条件情報76を取得し(ステップS100)、基板16の搬送及び固定処理を実行する(ステップS110)。次に、CPU71は、実装条件情報76の実装順に基づいて、吸着を行う部品を処理対象に設定し(ステップS120)、ヘッド42の指定、及びどのノズル番号にどの種別の吸着ノズル44を装着するかのノズルの指定の情報を実装条件情報76から取得する(ステップS130)。CPU71は、ステップS120において、実装順でより上位にある、まだ実装処理を行っていない部品から順に処理対象に設定するものとする。また、CPU71は、吸着する部品を設定するに際して、例えば、ヘッド42に1つの吸着ノズル44が装着されている場合、1つの部品を処理対象に設定し、ヘッド42に複数の吸着ノズル44が装着されている場合、ヘッド42に一度に吸着させる複数の部品を処理対象に設定するものとする。
次に、CPU71は、処理対象の部品に指定されたヘッドが装置内に存在するか否かを判定する(ステップS140)。ここで、「装置内に存在する」とは、指定されたヘッド42がヘッド保持体41に装着されているか、ヘッド収納エリア45の収納部46に収納されているかを含む。この判定は、例えば、収納部46にヘッド42の存在及び種別を特定するセンサーを設けこのセンサーからの信号に基づいて行うことができる。あるいは、この判定は、ヘッド42に識別情報を設け、収納部46に収納されたヘッド42の識別情報を、接触又は非接触の方法で取得することにより行うことができる。実装装置11では、ヘッド42や吸着ノズル44のメンテナンス(洗浄や調整など)により、ヘッド42や吸着ノズル44を装置外に持ち出して定期的に行うものとし、指定されたヘッド42が実装装置11にない場合がある。また、実装装置11は、ヘッド42や吸着ノズル44の使用時間の統計を有しており、ヘッド42や吸着ノズル44のメンテナンス時期が来ると、その旨の情報を操作パネル60に表示して作業者に報知する。実装装置11では、このメンテナンス時に、実装処理が中断され、その後実装処理が再開されることがある。なお、この実装処理の再開時において、ステップS120では、CPU71は、より上位の実装順の部品を処理対象に設定することにより、前回実装処理ができなかった部品をも実装処理の対象とする。
指定されたヘッド42が装置内に存在するときには、CPU71は、ヘッド42がヘッド保持体41に装着済みであるか否か、及びヘッド42のノズル番号に指定されている吸着ノズル44が装着済みであるか否かを判定する(ステップS150)。なお、制御装置70は、現在ヘッドユニット40に装着されているヘッド42の種別や吸着ノズル44の種別及び装着位置に関する情報をRAM74にヘッド情報として記憶するものとする。指定されたヘッド42や吸着ノズル44が装着済みでないときには、CPU71は、指定されたヘッド42をヘッド保持体41に装着する処理、及び指定された吸着ノズル44を指定されたノズルホルダに装着する処理を実行する(ステップS160)。即ち、CPU71は、必要に応じて収納部46に収納されているヘッド42とヘッド保持体41に保持されたヘッド42とを交換させる。
ステップS160のあと、又は、ステップS150で指定されたヘッド42や吸着ノズル44が装着済みであるときには、CPU71は、部品の吸着処理及び配置処理を行う(ステップS170)。この処理では、CPU71は、供給ユニット56の所定のピックアップ位置に配置された部品の座標位置まで該当するノズル番号の吸着ノズル44を移動させ、部品を吸着する。このとき、CPU71は、ヘッド42に複数の吸着ノズル44が装着されているときには、1以上の部品を吸着する処理を行う。部品を吸着したのち、CPU71は、実装条件情報76で指定されている実装位置の座標まで吸着ノズル44を移動させ、部品を基板16上に配置させる。複数の部品をヘッド42に吸着しているときには、CPU71は、定められている実装位置へ順番にヘッドユニット40を移動させて、部品を基板16上に配置させる。
ステップS170のあと、CPU71は、現在の基板16の実装処理が完了したか否かを判定し(ステップS180)、現在の基板16の実装処理が完了していないときには、ステップS120以降の処理を実行する。即ち、CPU71は、現在の基板16上に部品を次々に実装する。一方、ステップS180で現在の基板16の実装処理が完了したときには、CPU71は、実装完了した基板16を排出し(ステップS190)、生産完了したか否かを判定する(ステップS200)。生産完了していないときには、CPU71は、ステップS110以降の処理を繰り返し実行する。即ち、新たな基板16を搬送、固定し、ヘッド42の交換処理などを行いつつ、部品を基板16上へ実装する処理を繰り返し行う。一方、ステップS200で生産完了したときには、ヘッド42や吸着ノズル44を、ヘッド収納エリア45やノズルストッカ55の初期位置に返却し(ステップS210)、このルーチンを終了する。このように、実装装置11では、実装条件情報76で指定されたヘッド42があるときには、実装条件情報76で指定されたヘッド42及び指定されたノズル番号に装着された吸着ノズル44を用いて実装処理を実行する。即ち、実装装置11は、予め最適化された実装条件情報76に指定されているとおりに実装処理を実行するため、実装条件情報76で想定されている実装処理に要する時間に、できるだけ近い実装処理を実行することができる。
一方、ステップS140で、指定されたヘッド42が装置内に存在しなかったときには、CPU71は、指定されたヘッド42が存在しない部品に対して、その他利用可能なヘッド42を代替ヘッドとして用いて実装処理を継続する代替実装処理を実行する(ステップS220)。図8は、ステップS220で実行する代替実装処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンを開始すると、CPU71は、指定されたヘッド42が装置内に存在しなかった部品を実装可能な許容ヘッドの情報を実装条件情報76から取得する(ステップS300)。次に、CPU71は、その部品を吸着可能な吸着ノズル44を装着可能な代替ヘッドが装置内に存在するか否かを判定する(ステップS310)。代替ヘッドが装置内に存在しないときには、CPU71は、実装に用いるヘッド42が存在せず実装処理を中断する旨の警告を含む警告画面を操作パネル60に表示し(ステップS320)、このルーチンを終了する。この画面を確認した作業者は、ヘッド42が装置内にないため、実装処理が中断していることを把握することができる。
一方、代替ヘッドが装置内に存在するときには、CPU71は、実装処理を行っていない部品のうち、代替ヘッドで実装可能な部品を抽出し(ステップS330)、代替ヘッドに応じた実装処理の最適化処理を実行する(ステップS340)。実装処理の最適化は、例えば、管理コンピュータ80での実装条件情報の設定で説明したように、代替実装処理の実装順を1以上設定し、移動距離ができるだけ短く、更に、ノズル交換の頻度がより少ないものを実装順に設定するものとする。次に、CPU71は、指定されたヘッド42ではない代替ヘッドを用いて代替実装処理を実行している旨の内容を含む代替実装処理報知画面を操作パネル60に表示する(ステップS350)。この画面を確認した作業者は、予定されている実装処理よりも実装時間の長い実装処理が現在実行されていることを把握することができる。
続いて、CPU71は、代替条件情報に基づいて、ステップS120と同様に、吸着する部品を設定し(ステップS360)、代替ヘッド及びノズル番号の指定を取得し、指定されたヘッド42をヘッド保持体41に装着(交換)し、指定された吸着ノズル44をヘッド42に装着(交換)する(ステップS370)。なお、既にヘッド42や吸着ノズル44を装着済みである場合には、装着済みのものに関する交換処理はスキップするものとする。続いて、CPU71は、ステップS170と同様に、部品の吸着処理及び配置処理を行う(ステップS380)。そして、CPU71は、代替実装処理が終了したか否かを判定し(ステップS390)、代替実装処理が終了していないときには、ステップS360以降の処理を実行する。一方、代替実装処理が終了したときには、CPU71は、このルーチンを終了し、実装処理ルーチンのステップS120以降の処理を実行する。このステップS120以降の処理では、CPU71は、ヘッド42の不存在により実装処理できない部品よりも実装順があとの部品を処理対象に設定し、実装処理を実行する。
ここで、実装処理及び代替実装処理の具体例について説明する。図9は、指定ヘッド(No.1)を代替ヘッド(No.2)へ変更して実行した代替実装処理の一例の説明図である。ここでは、図6の実装条件情報76の実装処理中にヘッド(No.1)のメンテナンス時期となる場合について説明する。実装装置11では、実装条件情報76で指定されているヘッド42及び吸着ノズル44を用いて実装処理を実行する(ステップS120〜S200)。このため、管理コンピュータ80で実装条件情報を作成した際に想定されている実装時間の通りに実装処理が実行される。ここで、ヘッド(No.1)のメンテナンス時期が来ると、CPU71は、その旨の画面を操作パネル60に表示する。これを確認した作業者は、実装処理を中断する入力を行い、これを受けたCPU71は、実装処理を中断する。実装装置11が停止すると、作業者は、該当するヘッド(No.1)を装置から取り出し、実装処理を再開する入力を操作パネル60上で行い、ヘッド(No.1)のメンテナンス処理を行う。CPU71は、ヘッド(No.1)が装置内にない状態で、実装処理を再開する。そして、ステップS120で、装置内にないヘッド(No.1)が指定されている部品を処理対象に設定すると、CPU71は、ステップS220の代替実装処理を実行する。ここでは、指定されている12個のノズルSを装着可能なノズルヘッド(No.1)に代えて4個のノズルSを装着可能なノズルヘッド(No.2)を代替ヘッドとして代替実装処理を実行する。なお、図9では、代替実装処理での実装順を変更していないが、ステップS340の最適化により、実装順を変更してもよい。上述したステップS120〜S200の処理のように、ヘッド42やノズル番号が指定された実装処理では、ヘッド42がないときには実装処理が中断することになる。これに対して、実装装置11では、指定されているヘッド42がないときには、これに代わるヘッド42を用いて代替実装処理を実行することによって、できるだけ実装処理を継続するのである。そして、作業者は、ヘッド(No.1)のメンテナンスが終了すると、実装処理を中断する入力を行い、装置が停止すると、ヘッド(No.1)を所定の収納部46に収納し、実装処理を再開する入力を行う。CPU71は、ヘッド(No.1)が収納部46に戻ってきたあと、実装条件情報76に基づいて指定されたヘッドと指定された吸着ノズル44とを用いて実装処理を実行する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の吸着ノズル44が保持具に相当し、ヘッド保持体41がヘッド保持手段に相当し、ヘッド移動ユニット30がヘッド移動手段に相当し、収納部46が収納手段に相当し、制御装置70が制御手段及び代替設定手段に相当し、操作パネル60が報知手段に相当する。
以上説明した実装装置11では、部品の種別情報とこの部品の実装位置とこの実装位置に部品を実装するヘッド42の指定情報と部品の実装順の情報とを含む実装条件情報を取得し、取得した実装条件情報76に基づいて実装処理を実行する。このとき、この実装装置11では、必要に応じて、収納部46に収納されているヘッド42と保持されたヘッド42とを交換し、実装条件情報76で指定されたヘッド42を用いて実装処理を実行する。例えば、実装装置では、異なる吸着ノズル44が装着される複数のヘッドがある場合、どのヘッドを用いるかによって、ヘッドや吸着ノズル44の交換頻度や供給ユニット56と基板16の実装位置との間をヘッド42が往復する回数などが変化し、実装効率が低下することがある。例えば、図6の実装条件情報76に、各部品に対応する指定情報がなく、許容ノズルのみが指定されている場合について説明する。この場合、図6の実装順25番目の部品Aを実装する際に、ヘッド保持体41には第1ヘッド42a(No.1)が装着され、更に部品Aを吸着可能なノズルSが第1ヘッド42aに装着されている。したがって、CPU71は、第2ヘッド42b(No.2)への交換は行わずに、12個のノズルSを有する第1ヘッド42aで1つの部品Aのみを吸着して実装処理を継続することになり、ヘッド42を1往復分余分に動作させることになる。また、各ヘッドに対して、第1ヘッド42aに12個のノズルS装着し、第2ヘッド42bに4個のノズルMを装着し、第3ヘッド42cに1個のノズルLを装着するように、各ヘッド間で同じノズルを装着しないようにした場合について説明する。この場合では、許容ノズルに応じてヘッド42を交換することができるものの、図6の実装順25番目の部品Aを実装する際には、上記と同様に1つの部品Aのみを吸着して実装処理を継続することになり、ヘッド42を1往復分余分に動作させることになる。即ち、実装条件情報76に各部品に対応する指定情報がない場合は、実装処理でのヘッド42の往復移動回数の増加が起きる。これに対して、この実装装置11では、実装条件情報76においてその部品を実装するヘッド42や吸着ノズル44が指定してあるため、ヘッド42や吸着ノズル44の交換頻度の増加や、実装処理でのヘッド42の往復移動回数の増加など、即ち、実装処理時間の増加をより抑制可能である。したがって、実装処理の効率をより向上することができる。また、実装装置11は、実装条件情報76においてその部品を実装するヘッド42が指定してあるため、実装条件情報76を設定した際に想定していた実装処理に要する時間により合う実装処理が実行される。したがって、実装装置11は、予め設定されている実装処理に要する時間に、できるだけ近い実装処理を実行することができる。
また、実装装置11では、管理コンピュータ80が最適化を図って作成した実装処理が実行されるため、実装処理の効率をより向上することができる。更に、実装装置11では、代替ヘッドを用いて代替実装処理を実行し、実装処理を継続するため、実装処理が停止するのに比して実装処理の効率をより向上することができる。更にまた、実装装置11では、実装順の最適化を図った代替条件情報を設定するため、代替実装処理を行う際に、実装処理の効率を更に向上することができる。そして、実装装置11では、代替実装処理の実行中に代替実装処理中である旨の情報を操作パネル60に表示するため、作業者は、実装条件情報76に基づく通常の実装処理とは異なる代替実装処理を実行中であることを認識することができ、実装条件情報に基づく実装処理への復帰を作業者へ促しやすい。そしてまた、ヘッド42が収納部46に戻ってきたあと、実装条件情報76に基づく通常の実装処理に復帰することにより、実装処理の効率をより向上することができる。そして更に、管理コンピュータ80では、実装条件情報においてその実装位置に部品を実装するヘッド42が指定してあるため、ヘッド42や吸着ノズル44の交換頻度の増加や、実装処理でのヘッド42の往復移動回数の増加など、即ち、実装処理時間の増加をより抑制可能であり、ヘッド42を交換する実装装置において実装処理の効率をより向上することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、実装条件情報76は、管理コンピュータ80で作製したものとして説明したが、実装装置11で作成してもよいし、他のコンピュータで作成してもよい。
上述した実施形態では、実装条件情報76は、ノズル番号についても指定されているものとして説明したが、特にこれに限定されず、ノズル番号を指定しないものとしてもよい。なお、実装条件情報76には、部品のサイズや許容ノズル、許容ヘッドなどの情報を含むものとしたが、これらのうち1以上を省略してもよい。また、実装条件情報76には、上記情報以外の情報を含むものとしてもよい。
上述した実施形態では、代替実装処理を実行するものとしたが、特にこれに限定されず、この代替実装処理を省略してもよい。こうしても、実装条件情報76で指定されたヘッド42を用いて実装処理を実行するため、実装処理の効率をより向上することができる。
上述した実施形態では、代替実装処理において、実装順の最適化を図った代替条件情報を設定するものとしたが、特にこれに限定されず、実装順の最適化を省略してもよい。こうしても、代替実装処理を実行することにより、実装処理の効率をより向上することができる。また、上述した実施形態では、代替実装処理を実行するものとしたが、特にこれに限定されず、この代替実装処理を省略してもよい。こうしても、実装条件情報76で指定されたヘッド42を用いて実装処理を実行するため、実装処理の効率をより向上することができる。
上述した実施形態では、代替実装処理中である旨の情報を操作パネル60に表示することにより、作業者へ報知するものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、音声により代替実装処理中である旨の情報を作業者へ報知するものとしてもよい。あるいは、CPU71は、代替実装処理中である旨の情報の報知処理を省略してもよい。
上述した実施形態では、実装処理でヘッド42が収納部46に戻ってきたあと、実装条件情報76に基づき実装処理を再開するものとしたが、特にこれに限定されない。上述した実施形態では、実装順の中間にヘッド42がない状態があり、実装条件情報76の実装順で実装処理を行い、代替条件情報の実装順で代替実装処理を行い、元に戻り実装条件情報76の実装順で実装処理を行うものとした。このような場合に、例えば、実装装置11は、代替実装処理を最後に行うものとしてもよい。即ち、実装順を更に変更するものとしてもよい。
上述した実施形態では、実装装置11は、第1ヘッド42a、第2ヘッド42b及び第3ヘッド42cを1つずつ備えるものとしたが、いずれかのヘッドを2以上備えるものとしてもよい。この場合、例えば、ノズルMを4個装着した第2ヘッド42bと、ノズルLを4個装着した別の第2ヘッド42bとを用いるようにしてもよい。
上述した実施形態では、特に説明しなかったが、各ヘッド42は、複数種類の吸着ノズル44を装着可能としてもよい。例えば、第1ヘッド42aは、ノズルS,Mを装着可能としてもよい。このとき、第1ヘッド42aには、6個のノズルSと6個のノズルMとを混合して装着するものとしてもよい。また、第2ヘッド42bは、ノズルS,M,Lを装着可能としてもよい。このとき、第2ヘッド42bには、ノズルS,M,Lのうち1以上を装着してもよく、例えば、2個のノズルSと1個のノズルMと1個のノズルLとを混合して装着するものとしてもよい。また、ヘッド42は、ノズルS,M,L以外のサイズの吸着ノズル44を装着可能としてもよいし、12個、4個、1個のみならず、1個以上の吸着ノズル44を装着可能としてもよい。
上述した実施形態では、部品を保持する保持具は、部品を吸着する吸着ノズル44として説明したが、特にこれに限定されず、保持具は、部品を引っかけて保持する把持部を有する保持部材としてもよい。
上述した実施形態では、本発明の実装装置としての実装装置11として説明したが、特にこれに限定されず、実装処理方法やそのプログラムの形態としてもよい。
本発明は、電子部品の実装分野に利用可能である。
10 部品実装システム、11 実装装置、12 LAN、16 基板、20 基板搬送ユニット、21 支持板、22 コンベアベルト、25 基板支持ユニット、30 ヘッド移動ユニット、31 X軸スライダ、32 ガイドレール、33 Y軸スライダ、34 ガイドレール、40 ヘッドユニット、41 ヘッド保持体、42 ヘッド、42a 第1ヘッド、42b 第2ヘッド、42c 第3ヘッド、44 吸着ノズル、45 ヘッド収納エリア、46 収納部、54 パーツカメラ、55 ノズルストッカ、56 供給ユニット、57 リール、60 操作パネル、61 表示部、62 操作部、70 制御装置、71 CPU、72 ROM、73 HDD、74 RAM、75 入出力インタフェース、76 実装条件情報、80 管理コンピュータ、80a 制御装置、81 CPU、82 ROM、83 HDD、84 RAM、85 入出力インタフェース、87 入力デバイス、88 ディスプレイ。

Claims (8)

  1. 部品を保持する1つの保持具を装着可能なノズルホルダを1以上有する2以上のヘッドとして前記ノズルホルダの数および装着可能な前記保持具の種類が異なるヘッドを用い該保持した部品を基板上の所定の実装位置に実装する実装処理を実行する実装装置であって、
    前記ヘッドを交換可能に保持するヘッド保持手段と、
    前記ヘッド保持手段を移動させるヘッド移動手段と、
    前記ヘッドを1以上収納する収納手段と、
    部品の情報と該部品の実装位置と該実装位置に該部品を実装するヘッドの指定情報と該部品の実装順の情報とを含む実装条件情報を取得し、該取得した実装条件情報に基づいて、必要に応じて前記収納手段に収納されているヘッドと前記ヘッド保持手段に保持されたヘッドとを交換させ、前記指定情報によって指定されたヘッドを用いて前記実装順に前記実装処理を実行させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記ヘッド保持手段に保持されている前記ヘッドに装着されている前記保持具により次の実装順の部品を保持可能であっても、前記ヘッド保持手段に保持されている前記ヘッドが前記次の実装順で指定された前記ヘッドと異なる場合には、前記次の実装順で指定された前記ヘッドと前記ヘッド保持手段に保持されたヘッドとを交換させる、実装装置。
  2. 部品を保持する保持具を1以上装着可能な2以上のヘッドを用い該保持した部品を基板上の所定の実装位置に実装する実装処理を実行する実装装置であって、
    前記ヘッドを交換可能に保持するヘッド保持手段と、
    前記ヘッド保持手段を移動させるヘッド移動手段と、
    前記ヘッドを1以上収納する収納手段と、
    部品の情報と該部品の実装位置と該実装位置に該部品を実装するヘッドの指定情報と該部品の実装順の情報とを含む実装条件情報を取得し、該取得した実装条件情報に基づいて、必要に応じて前記収納手段に収納されているヘッドと前記ヘッド保持手段に保持されたヘッドとを交換させ、前記指定情報によって指定されたヘッドを用いて前記実装順に前記実装処理を実行させる制御手段と、
    前記実装条件情報の前記部品に指定されている前記ヘッドがなく、該ヘッドの代わりとなる代替ヘッドがあるときには、該実装条件情報に応じて前記代替ヘッドを用いた代替実装処理の実装順の最適化を図った代替条件情報を設定する代替設定手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記実装条件情報の前記部品に指定されている前記ヘッドが前記ヘッド保持手段及び前記収納手段にないときには、前記代替条件情報を用いて前記代替ヘッドに変更して前記部品を基板上の実装位置に実装させる前記代替実装処理を実行させる、
    実装装置。
  3. 請求項2に記載の実装装置であって、
    作業者に情報を報知する報知手段、を備え、
    前記制御手段は、前記代替実装処理の実行中に該代替実装処理中である旨の情報を前記報知手段により前記作業者へ報知させる、実装装置。
  4. 部品を保持する保持具を1以上装着可能な2以上のヘッドを用い該保持した部品を基板上の所定の実装位置に実装する実装処理を実行する実装装置であって、
    前記ヘッドを交換可能に保持するヘッド保持手段と、
    前記ヘッド保持手段を移動させるヘッド移動手段と、
    前記ヘッドを1以上収納する収納手段と、
    部品の情報と該部品の実装位置と該実装位置に該部品を実装するヘッドの指定情報と該部品の実装順の情報とを含む実装条件情報を取得し、該取得した実装条件情報に基づいて、必要に応じて前記収納手段に収納されているヘッドと前記ヘッド保持手段に保持されたヘッドとを交換させ、前記指定情報によって指定されたヘッドを用いて前記実装順に前記実装処理を実行させる制御手段と、
    作業者に情報を報知する報知手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記実装条件情報の前記部品に指定されている前記ヘッドが前記ヘッド保持手段及び前記収納手段にないときには、該ヘッドの代わりとなる代替ヘッドが前記ヘッド保持手段及び前記収納手段にあるか否かを判定し、該代替ヘッドがあるときには該代替ヘッドに変更して前記部品を基板上の実装位置に実装させる代替実装処理を実行させ、前記代替実装処理の実行中に該代替実装処理中である旨の情報を前記報知手段により前記作業者へ報知させる、実装装置。
  5. 前記制御手段は、前記ヘッド保持手段及び前記収納手段になかった前記ヘッドが前記収納手段に戻ってきたあと、前記取得した実装条件情報に基づき前記指定されたヘッドを用いて前記実装処理を実行させる、請求項2〜4のいずれか1項に記載の実装装置。
  6. 前記制御手段は、前記実装装置に関するデータを管理する管理装置が作成した前記実装条件情報を該管理装置から取得する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の実装装置。
  7. 前記実装条件情報には、更に前記部品の実装位置に対応づけられた前記ヘッドに装着されている保持具の指定情報をも含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の実装装置。
  8. 部品を保持する1つの保持具を装着可能なノズルホルダを1以上有する2以上のヘッドとして前記ノズルホルダの数および装着可能な前記保持具の種類が異なるヘッドを用い該保持した部品を基板上の所定の実装位置に実装する実装処理を実行するとともに該実装処理の途中で前記ヘッドを交換する実装装置に関するデータを管理する管理装置であって、
    部品の情報と該部品の実装位置と該実装位置に該部品を実装するヘッドの指定情報と前記部品の実装順の情報とを含む実装条件情報を作成する情報作成手段と、
    前記作成した実装条件情報を前記実装装置へ出力する出力手段と、
    を備えた管理装置。
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