JP6341068B2 - 成形用金型および成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、成形用金型、および、その成形用金型を備えた成形装置に関する。
従来より、成形用金型を用いて射出成形を行う成形装置が知られている。
特許文献1に記載の成形装置は、複数箇所のステーションへ成形用金型を搬送し、各ステーションにおいて、インサート部品の設置、型閉じ、型締め、溶融樹脂の注入、冷却、型開き、成形品の取出しなどの工程を行っている。
特開2007−216413号公報
しかしながら、特許文献1に記載の成形装置に用いられる成型用金型は、冷却工程の際、上型と下型が型締めされた状態を、成型用金型に設けたクランプ/アンクランプ機構を用いて保持している。クランプ/アンクランプ機構は、上型に固定されたクランプバーと、下型に固定されたクランプ本体と、そのクランプバーとクランプ本体とを結合または解除する複数の部品から構成されている。そのため、この成型用金型は、型締め状態の保持を行うための部品点数が多く、その構成が複雑なものとなっている。
また、特許文献1に記載の成形装置は、成形用金型を型開きしたとき、上型と下型がパーティング面に対し垂直方向に離れる。そのため、この成形装置は、上型と下型をそれぞれ保持する機構が必要となるので、金型の型開きおよび型閉じを行うための構成が複雑になることが懸念される。
さらに、特許文献1に記載の成形装置は、金型にインサート部品を設置する際、または、金型から成形品を取出す際、その作業を行うロボットアームが、上型と下型との間に入った後、下型の方向へ動作の向きを変える。そのため、上型と下型との間にロボットアームが入るための空間が必要となるので、成形装置の体格が大型化するおそれがある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、金型の型開き及び型閉じの動作、並びに、型締め状態の保持を簡素な構成で行うことが可能な成形用金型、および、その成形用金型を備えた成形装置を提供することを目的とする。
第1発明の成形用金型は、第1金型、第2金型、ホルダ、スライドレール、アームおよび嵌合部を備える。キャビティを形成する第1金型と第2金型の外側にホルダが設けられる。スライドレールは、ホルダに対して第1金型を直線状に移動する。アームは、その一端が第2金型に回転可能に接続され、他端がホルダに回転可能に接続され、ホルダに対して第2金型を円弧状に移動する。第1金型または第2金型の一方から延びる嵌合部は、第1金型または第2金型の他方に設けられた嵌合溝に嵌合し、第1金型の移動と第2金型の移動を同期させる。
これにより、スライドレールにより第1金型がホルダに対して直線状に移動すると、嵌合部と嵌合溝との噛合いにより第1金型と第2金型とが同期して移動する。そのため、第2金型がホルダに対して円弧状に移動する。また、第1金型と第2金型とが型締めされた状態で、第1金型がホルダに対して移動しない限り、第2金型も移動することが無い。したがって、この成型用金型は、第1金型と第2金型による型開き及び型閉じの動作、並びに、型締め状態の保持を簡素な構成で行うことが可能である。
第2発明は、成形用金型を備えた成形装置の発明である。成形装置は、基台、連結部、平面カムおよび駆動手段を備える。基台には第1金型またはホルダの一方が固定される。第1金型またはホルダの他方に連結部が設けられる。連結部に嵌合する平面カムは、ホルダと第1金型との位置関係を規制する。駆動手段は、基台または平面カムを駆動することにより、第1金型と第2金型とが型開きする位置から型閉じする位置への移動、または、その逆の移動が可能である。また、駆動手段は、基台と平面カムの距離を一定に保つことで、第1金型と第2金型とが型開きした状態を保持し、または、第1金型と第2金型とが型締めされた状態を保持することが可能である。
これにより、成形装置は、簡素な構成の駆動手段を用いて成型用金型の型開き及び型閉じの動作、並びに、型締め状態の保持を行うことができる。
本発明の第1実施形態による成形用金型の斜視図である。 本発明の第1実施形態による成形用金型の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による成形用金型の動作の説明図である。 本発明の第1実施形態による成形装置の概略構成図である。 本発明の第2実施形態による成形装置の概略構成図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の一例を示したものであり、本発明を制限するものではない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1から図4に示す。本実施形態の成形装置100は、成形用金型1を用いて射出成形を行うものである。
まず、成形用金型1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
成形用金型1は、上型10、下型20、ホルダ30、スライドレール40、アーム50および嵌合部60などを備える。本実施形態において下型20は特許請求の範囲に記載の「第1金型」の一例に相当し、上型10は特許請求の範囲に記載の「第2金型」の一例に相当する。
上型10と下型20は、ほぼ直方体状に形成されている。上型10は、下型20に当接可能なパーティング面11から上方へ凹む凹部12を有する。下型20は、上型10に当接可能なパーティング面21から下方へ凹む凹部22を有する。上型10と下型20が型閉じすると、上型10の凹部12と下型20の凹部22により、キャビティが形成される。
一方、図1に示すように、上型10と下型20が型開きすると、キャビティを形成する下型20の凹部22と上型10とは位置ずれした状態となり、上型10の凹部12と下型20とは位置ずれした状態となる。
なお、以下の説明において、上型10と下型20が型閉じする方向を閉方向といい、上型10と下型20が型開きする方向を開方向といい、その両方向を開閉方向という。
下型20は、開閉方向に延びる下型レール溝23を有する。下型レール溝23は、パーティング面21に対し平行に設けられている。
上型10には、溶融樹脂をキャビティに注入するための注入口24が設けられている。この注入口24は、キャビティに連通している。また、下型20の凹部22には、キャビティ内で成形された成形品2(図3(D)参照)を取り出すためのエジェクタピン25が設けられている。このエジェクタピン25が昇降することにより、凹部22から成形品2が押し出される。
また、下型20の開方向側の外壁に連結部26が設けられている。連結部26は、L字部材27とローラー28から構成されている。この連結部26のローラー28は後述するカム溝130(図4参照)に嵌合可能である。
上型10は、パーティング面11から下方へ延びる嵌合部60を備えている。嵌合部60は、上型10の開方向側の端部に設けられた第1嵌合部61と、上型10の閉方向側の端部に設けられた第2嵌合部62から構成されている。第1嵌合部61と第2嵌合部62は、それぞれ上型10の左右(開閉方向に対し直交する方向)に設けられている。
図2に示すように、上型10のパーティング面11と第1嵌合部61の下面612との距離Aよりも、上型10のパーティング面11と第2嵌合部62の下面622との距離Bの方が長く形成されている。
下型20は、嵌合部60に対応する位置に嵌合溝63を備えている。嵌合溝63は、下型20の開方向側の端部に設けられた第1嵌合溝64と、下型20の閉方向側の端部に設けられた第2嵌合溝65から構成されている。第1嵌合溝64と第2嵌合溝65も、それぞれ下型20の左右(開閉方向に対し直交する方向)に設けられている。
下型20のパーティング面21と第1嵌合溝64の底との距離A´は、上型10のパーティング面11と第1嵌合部61の下面612との距離Aよりも僅かに大きく形成されている。そのため、第1嵌合部61は、第1嵌合溝64に嵌合可能である。
下型20のパーティング面21と第2嵌合溝65の底との距離B´は、上型10のパーティング面11と第2嵌合部62の下面622との距離Bよりも僅かに大きく形成されている。そのため、第2嵌合部62は、第2嵌合溝65に嵌合可能である。
なお、嵌合部60と嵌合溝63の数は、この実施例に限らず、任意の数とすることが可能である。
上型10と下型20とが型閉じした状態で、第1嵌合部61は第1嵌合溝64に嵌合し、第2嵌合部62は第2嵌合溝65に嵌合する。下型20と上型10とが閉方向又は開方向へ移動するとき、嵌合部60と嵌合溝63は、下型20と上型10との動力伝達を行いつつ、下型20と上型10とを同期して移動させることが可能である。
さらに下型20が開方向へ移動して、第1嵌合部61と第2嵌合部62がそれぞれ第1嵌合溝64と第2嵌合溝65から外れたとき、第1嵌合部61の下面612は、下型20のパーティング面21と摺接する。このとき、第2嵌合部62の下面622は、下型20のパーティング面21よりも下側に位置することになる。
第1嵌合部61の閉方向側の面611は、パーティング面11,21に対して垂直に形成されている。その面に摺接する第1嵌合溝64の閉方向側の面641も、パーティング面11,21に対して垂直に形成されている。
また、第2嵌合部62の開方向側の面621も、パーティング面11,21に対して垂直に形成されている。その面に摺接する第2嵌合溝65の開方向側の面651も、パーティング面11,21に対して垂直に形成されている。
これにより、上型10と下型20とが型開きの際に上下方向に離れるとき、および、上型10と下型20とが型閉じの際に上下方向に近づくとき、上型10と下型20とはパーティング面11,21に対し垂直に移動する。
ホルダ30は、上型10と下型20の外側に設けられている。ホルダ30は、下型20の下側に設けられる底壁31、および、その底壁31の端部から垂直に立ち上がる左右の側壁32を有する。ホルダ30の左右の側壁32は、上型10と下型20の左右外側に設けられている。
ホルダ30の側壁32の内側には、ホルダレール溝34とアーム収容溝35が設けられている。ホルダレール溝34と下型レール溝23との間に、スライドレール40が開閉方向に往復移動可能に設けられる。スライドレール40は、ホルダ30に対して下型20を直線状に移動することが可能である。
4個のアーム収容溝35には、それぞれアーム50が1本ずつ設けられる。4個のアーム収容溝35に設けられた4本のアーム50はいずれも、一端が第1軸部材51によって上型10の穴15に回転可能に接続され、他端が第2軸部材52によってホルダ30の穴に回転可能に接続される。4本のアーム50はいずれも同じ長さであり、互いに平行に設けられている。また、4本のアーム50に設けられた第1軸部材51は、第2軸部材52よりも下側に位置している。これにより、アーム50は、ホルダ30に対して上型10を上方に向けて円弧状に移動することが可能である。なお、アーム50の本数は、4本に限らず、任意の本数とすることが可能である。
下型20と上型10とが型締めされた状態のとき、4本のアーム50はいずれもパーティング面11,21に対して垂直に位置する(図3(A)参照)。即ち、第1軸部材51と第2軸部材52とは、パーティング面11,21に対して垂直に重なる位置にある。これにより、キャビティに注入された溶融樹脂の圧力が上型10と下型20に作用するとき、4本のアーム50は上型10と下型20とが離れる方向へ移動することを防ぐことが可能である。
なお、本明細書において「垂直」とは、パーティング面11,21に対しアーム50が厳密に垂直であることに加え、製造公差の範囲でアーム50がほぼ垂直であることを含むものである。
次に、成形用金型1の動作について、図3を参照して説明する。なお、図3では、ホルダ30の外縁を二点鎖線で示している。
本実施形態の成形用金型1は、下型20を開方向または閉方向に移動することにより、型開きまたは型閉じを行うことが可能である。また、この成形用金型1は、下型20の位置を固定することにより、型締め状態を保持することが可能である。
図3(A)は、型締め状態が保持された状態を示したものである。このとき、4本のアーム50はいずれもパーティング面11,21に対して垂直に位置している。
図3(B)に示すように、下型20がスライドレール40により、ホルダ30に対して開方向へ直線状に移動すると、下型20から第1嵌合溝64の閉方向側の面641と第1嵌合部61の閉方向側の面611を通じて上型10へ動力が伝達される。そのため、下型20と上型10とが同期して移動する。このとき、図3の一点鎖線C1、C2に示すように、上型10は4本のアーム50により、ホルダ30に対して開方向且つ上方へ円弧状に移動する。なお、嵌合溝63と嵌合部60が噛み合っている状態では、下型20と上型10はパーティング面11,21に対し相対的に垂直に移動する。
図3(C)に示すように、下型20の開方向への移動に伴い、上型10は第1嵌合部61の下面612と下型20のパーティング面21とが同一平面上に位置するまで移動する。なお、キャビティを形成する上型10の凹部12の深さは、第1嵌合部61及び第2嵌合部62の高さよりも低い。そのため、下型20のパーティング面21から突出した成形品2の上面は、上型10のパーティング面11よりも下側に位置している。
図3(D)に示すように、下型20がさらに開方向に移動すると、第1嵌合部61の下面612と下型20のパーティング面21とが摺接し、上型10はその位置を保ったまま、下型20のみが開方向に移動する。下型20の凹部22が上型10からずれた位置まで移動すると、型開きの動作が完了する。その後、エジェクタピン25により、下型20の凹部22から押し出された成形品2は、下型20の凹部22に向き合う位置から動作するロボットアーム70により取り出される。
これに対し、型閉じが行われる場合、図3(D)に示す状態から図3(C)に示す状態となるまで、上型10はその位置を保ったまま、下型20のみが閉方向に移動する。
下型20のパーティング面21と摺接する第1嵌合部61の下面612よりも、第2嵌合部62の下面622は下に位置しているので、図3(C)に示す状態のとき、第2嵌合溝65の開方向側の面651と第2嵌合部62の開方向側の面621とが当接する。
そして図3(C)に示す状態から図3(B)の状態に移行し始めるとき、第2嵌合溝65の開方向側の面651と第2嵌合部62の開方向側の面621を通じて、下型20から上型10へ動力が伝達され、下型20と上型10とが同期して移動する。下型20は閉方向へ直線状に移動し、上型10は閉方向且つ下方へ円弧状に移動する。
その後、図3(A)に示すように、4本のアーム50がパーティング面11,21に対して垂直に位置すると、型閉じの動作は終了する。
次に、成形装置100の構成について説明する。
図4に示すように、成形装置100は、上方から見て円形の基台110の上に例えば4個の成形用金型1のホルダ30が固定されている。本実施形態の基台110は、例えばモータなどから構成される駆動手段120の動力により、図4の矢印Rに示すように、左回りに回転可能である。
基台110の径方向外側に平面カムとしてのカム溝130が設けられている。このカム溝130に対し、下型20に設けられた連結部26のローラー28が嵌合している。そのため、基台110の回転中心Oとカム溝130との距離に応じて、ホルダ30と下型20との位置関係が規定される。
駆動手段120が基台110を回転するとき、基台110の回転中心Oとカム溝130との距離が変化すると、ホルダ30に対し、連結部26及び下型20が径方向外側又は内側に相対移動する。これにより、成形用金型1は型開きし、または、型閉じする。
一方、駆動手段120が基台110の回転を停止しているか、または駆動手段120が基台110を回転するときに基台110の回転中心Oとカム溝130との距離に変化がなければ、成形用金型1は型開きした状態を保持し、または、型締めされた状態を保持する。
即ち、成形用金型1は、基台110とカム溝130により、型開き及び型閉じの動作、並びに、型締め保持の状態が制御される。
本実施形態の成形装置100は、例えば4か所のステーションを成形用金型1が移動することにより射出成形を行う。本実施形態では、図4の右側の位置を第1ステーション101と称し、そこから左回りに90°ずつ回転した位置をそれぞれ第2ステーション102、第3ステーション103、第4ステーション104と称する。
第1ステーション101では、成形用金型1は型開きした状態にある。この状態で、成形用金型1が備える下型20の凹部22に対し、ロボットアーム70によりインサート部品(図示していない)が設置される。
駆動手段120が基台110を回転し、成形用金型1が第1ステーション101から第2ステーション102に移動するに従い、基台110の回転中心Oとカム溝130との距離が近くなるので、成形用金型1は型開きした状態から型閉じした状態に移行する。
第2ステーション102では、成形用金型1の上方に設置された高圧式型締めユニット140により、上型10に対し例えば数十トンの荷重が印加される。これにより、上型10と下型20とが型締めされる。この状態で、射出ユニット150から成形用金型1の注入口24を通じてキャビティ内に溶融樹脂が射出される。
成形用金型1のキャビティ内に樹脂が充填されると、成形用金型1はアーム50の剛性により型締めの状態を保持する。駆動手段120が基台110を回転し、成形用金型1が第2ステーション102から第3ステーション103に移動するときにも、基台110の回転中心Oとカム溝130との距離は変わらないので、成形用金型1は型締めの状態を保持している。この間に、キャビティ内の樹脂が冷却される。
成形用金型1が第3ステーション103から第4ステーション104に移動するに従い、基台110の回転中心Oとカム溝130との距離が遠くなるので、成形用金型1は型閉じした状態から型開きした状態に移行する。
第4ステーション104では、下型20の凹部22からエジェクタピン25により成形品2が押し出され、そして、その成形品2がロボットアーム70により取り出される。
成形用金型1が第4ステーション104から第1ステーション101に移動するとき、基台110の回転中心Oとカム溝130との距離は変わらないので、成形用金型1は型開きした状態で、上型10と下型20の相対位置を維持したまま移動する。
このようにして、成形装置100は、4か所のステーション101−104を移動する複数の成形用金型1により、射出成形を連続して行うことが可能である。
本実施形態の成形用金型1、および、成形装置100は、次の作用効果を奏する。
(1)本実施形態の成形用金型1は、上型10と下型20の外側にホルダ30が設けられる。スライドレール40はホルダ30に対して下型20を直線状に移動し、アーム50はホルダ30に対して上型10を円弧状に移動する。上型10から延びる嵌合部60は、下型20に設けられた嵌合溝63に嵌合し、上型10の移動と下型20の移動を同期させる。
これにより、スライドレール40によりホルダ30に対して下型20が直線状に移動すると、嵌合部60と嵌合溝63との噛合いにより上型10と下型20とが同期して移動する。そのため、上型10がホルダ30に対して円弧状に移動する。また、上型10と下型20とが型締めされた状態で、下型20がホルダに対して移動しない限り、上型10も移動することが無い。したがって、この成形用金型1は、型開き及び型閉じの動作、並びに、型締め状態の保持を簡素な構成で行うことが可能である。
(2)本実施形態では、上型10と下型20とが型締めされた状態で、アーム50は、上型10と下型20とのパーティング面11,21に対して垂直に位置する。
これにより、成形用金型1は、上型10と下型20の型締めが行われた後、その状態をアーム50の剛性によって保持することが可能である。したがって、この成形用金型1は、型締め状態の保持に使用する部品点数を少なくすると共に、それを簡素な構成で行うことができる。
(3)本実施形態では、上型10と下型20とが同期して移動するときに嵌合部60と嵌合溝63とが摺接する面611,621,641,651は、上型10と下型20とのパーティング面11,21に対して垂直である。
これにより、嵌合部60と嵌合溝63との嵌合により上型10と下型20とが同期して移動するとき、上型10と下型20は、上型10と下型20とのパーティング面11,21に対し相対的に垂直に移動する。したがって、この成形用金型1は、キャビティで形成される成形品2の形状に制約を与えることなく、成形品2の形状の自由度を維持することが可能である。
(4)本実施形態では、上型10と下型20とが型開きするとき、下型20のパーティング面21と第1嵌合部61の下面612とが摺接する。
これにより、成形用金型1は、上型10と下型20とが型開きした状態で、上型10と下型20との位置関係を保持することが可能である。
(5)本実施形態では、上型10と下型20とが型開きしたとき、キャビティを形成する下型20の凹部22と上型10とが位置ずれした状態となる。また、キャビティを形成する上型10の凹部12と下型20とが位置ずれした状態となる。
これにより、下型20の凹部22にインサート部品を挿入し又は下型20の凹部22から成形品2を取り出すためのロボットアーム70が、その凹部22に向き合う位置から動作することが可能になる。したがって、この成形用金型1を用いた成形装置100の体格を小型化すると共に、その構成を簡素にすることができる。
(6)本実施形態の成形装置100は、成形用金型1のホルダ30が基台110に固定される。成形用金型1の下型20に設けられた連結部26に嵌合するカム溝130は、ホルダ30と下型20との位置関係を規制する。駆動手段120は、基台110を駆動することにより、上型10と下型20とが型開きする位置から型閉じする位置への移動、または、その逆の移動が可能である。また、駆動手段120は、基台110とカム溝130との距離を保つことで、上型10と下型20とが型開きした状態を保持し、または、型締めされた状態を保持することが可能である。
これにより、成形装置100は、簡素な構成の駆動手段120を用いて成形用金型1の型開き及び型閉じの動作、並びに、型締め状態の保持を行うことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図5に示す。第2実施形態において、上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、第1ステーション101において、カム溝130は、第4ステーション104側と第4ステーション102側とを接続する接続部132を有する。接続部132よりも第4ステーション104側に位置するカム溝130は、成形用金型1を型開きした状態に保持する。一方、接続部132よりも第2ステーション102側に位置するカム溝130は、成形用金型1を型閉じした状態に保持する。接続部132は、成形用金型1を型開きした状態と型閉じした状態のいずれも許容することが可能である。
第1ステーション101の外側には、例えばシリンダなどのアクチュエータ160が設けられている。アクチュエータ160は、アクチュエータ本体161、及びそのアクチュエータ本体161から基台110の回転中心O側へ伸縮可能なロッド162を有する。
第1ステーション101において、下型20の凹部22に対しロボットアーム70によりインサート部品が設置された後、下型20はアクチュエータ160のロッド162によりホルダ30側へ押し込まれる。これにより、成形用金型1は、型閉じする。
第2実施形態は、成形用金型1を第1ステーション101から第2ステーション102に移動する際、成形用金型1のキャビティ内でインサート部品を安定させることが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、成形装置100は、ホルダ30を基台110に固定し、下型20を連結部26により駆動した。これに対し、他の実施形態では、成形装置100は、下型20を基台110に固定し、ホルダ30に取り付けた連結部26によりホルダ30を駆動してもよい。
(2)上述した実施形態では、成形装置100は、4個の成形用金型1を円形の基台110に配置した。これに対し、他の実施形態では、ステーションの数、及び成形用金型1の数は4個に限ることなく、任意の数とすることが可能である。また、他の実施形態では、成形装置100は、複数個の成形用金型1を、円形の基台110ではなく、矩形状または直線状に動作する基台に配置してもよい。
(3)上述した実施形態では、成形装置100は、平面カムとしてのカム溝130を固定し、駆動手段120により基台110を回転させるものとした。これに対し、他の実施形態では、成形装置100は、基台110を固定し、駆動手段120により平面カムを動かしてもよい。また、平面カムは、カム溝130に限らず、例えば凸状のレールなどでもよい。
(4)上述した実施形態では、成形用金型1は、上型10にアーム50を設け、下型20にレールを設けるものとした。これに対し、他の実施形態では、成形用金型1は、上型10にレールを設け、下型20にアーム50を設けるものとしてもよい。この場合、上型10が特許請求の範囲に記載の「第1金型」の一例に相当し、下型20が特許請求の範囲に記載の「第2金型」の一例に相当するものとなる。
(5)上述した実施形態では、成形用金型1は、嵌合部60が上型10から延びて、下型20に設けられた嵌合溝63に嵌合するものとした。これに対し、他の実施形態では、成形用金型1は、嵌合部が下型20から延びて、上型10に設けられた嵌合溝に嵌合するものとしてもよい。
このように、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、上記複数の実施形態を組み合わせることに加え、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・成形用金型
10・・・上型(第2金型)
20・・・下型(第1金型)
30・・・ホルダ
40・・・スライドレール
50・・・アーム
60・・・嵌合部
63・・・嵌合溝

Claims (6)

  1. 第1金型(20)と、
    前記第1金型と共にキャビティを形成する第2金型(10)と、
    前記第1金型と前記第2金型の外側に設けられたホルダ(30)と、
    前記ホルダに対して前記第1金型を直線状に移動することの可能なスライドレール(40)と、
    一端が前記第2金型に回転可能に接続され、他端が前記ホルダに回転可能に接続され、前記ホルダに対して前記第2金型を円弧状に移動することの可能なアーム(50)と、
    前記第1金型または前記第2金型の一方から延び、前記第1金型または前記第2金型の他方に設けられた嵌合溝(63,64,65)に嵌合し、前記第1金型の移動と前記第2金型の移動を同期させることの可能な嵌合部(60,61,62)と、を備えることを特徴とする成形用金型(1)。
  2. 前記アームの回転軌跡を含む平面に直交する方向から見たとき、前記アームと前記第2金型とを接続する第1軸部材(51)と、前記アームと前記ホルダとを接続する第2軸部材(52)とを結ぶ仮想直線は、前記第1金型と前記第2金型とが型締めされた状態で、前記第1金型および前記第2金型のパーティング面(11,21)に対して垂直に位置することを特徴とする請求項1に記載の成形用金型。
  3. 前記第1金型と前記第2金型とが同期して移動するときに前記嵌合部と前記嵌合溝とが摺接する面(611,621,641,651)は、前記第1金型および前記第2金型のパーティング面に対して垂直であることを特徴とする請求項1または2に記載の成形用金型。
  4. 前記第1金型と前記第2金型とが型開きするとき、前記嵌合溝が設けられた前記第1金型または前記第2金型のパーティング面と前記嵌合部の下面(612)とが摺接することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の成形用金型。
  5. 前記第1金型と前記第2金型とが型開きしたとき、キャビティを形成する前記第1金型の凹部(22)と前記第2金型とが位置ずれした状態となり、前記キャビティを形成する前記第2金型の凹部(12)と前記第1金型とが位置ずれした状態となることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の成形用金型。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の成形用金型と、
    前記第1金型または前記ホルダの一方が固定される基台(110)と、
    前記第1金型または前記ホルダの他方に設けられる連結部(26,27,28)と、
    前記連結部に嵌合し、前記ホルダと前記第1金型との位置関係を規制する平面カム(130)と、
    前記基台または前記平面カムを駆動する駆動手段(120)と、を備え、
    前記駆動手段は、
    前記第1金型と前記第2金型とが型開きする位置から型閉じする位置への移動、または、その逆の移動が可能であると共に、
    前記第1金型と前記第2金型とが型開きした状態を保持し、または、前記第1金型と前記第2金型とが型締めされた状態を保持することが可能であることを特徴とする成形装置(100)。
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