JP6340857B2 - 湾曲矯正装置、画像形成装置 - Google Patents

湾曲矯正装置、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6340857B2
JP6340857B2 JP2014060659A JP2014060659A JP6340857B2 JP 6340857 B2 JP6340857 B2 JP 6340857B2 JP 2014060659 A JP2014060659 A JP 2014060659A JP 2014060659 A JP2014060659 A JP 2014060659A JP 6340857 B2 JP6340857 B2 JP 6340857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
contact
shaft
curl correction
shaft body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014060659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015182854A (ja
Inventor
中村 聡
中村  聡
康人 岡林
康人 岡林
正勝 枝
正勝 枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2014060659A priority Critical patent/JP6340857B2/ja
Priority to US14/617,324 priority patent/US9298153B2/en
Publication of JP2015182854A publication Critical patent/JP2015182854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6340857B2 publication Critical patent/JP6340857B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6555Handling of sheet copy material taking place in a specific part of the copy material feeding path
    • G03G15/6573Feeding path after the fixing point and up to the discharge tray or the finisher, e.g. special treatment of copy material to compensate for effects from the fixing
    • G03G15/6576Decurling of sheet material

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、湾曲矯正装置、画像形成装置に関する。
特許文献1には、搬送されてきた定着後の用紙を駆動するカール矯正軸と、カール矯正軸と平行に配置され、カール矯正軸との間に用紙を挟んでその用紙をカール矯正軸に押圧する、カール矯正軸よりも太径であってカール矯正軸との接触部分がカール矯正軸の形状に沿って凹むカール矯正ロールと、カール矯正軸の回転軸方向中央から回転軸方向左右に等距離離れた位置に配置された上流側単ロールと、カール矯正軸の回転軸方向中央に配置された下流側単ロールを有する撓み抑制ロールと、を備えたカール矯正装置が、開示されている。
特開2009−249167号公報
本発明は、湾曲が矯正される被搬送体のしわを抑制することを目的とする。
請求項1の発明は、軸体と、前記軸体よりも大径であって前記軸体へ押し付けられて前記軸体の外周に沿って凹み、前記軸体との間に被搬送体を挟んで搬送し該被搬送体の湾曲を矯正する湾曲矯正ロールと、前記湾曲矯正ロールから受ける荷重によって前記軸体の軸方向中央部が前記被搬送体の搬送方向下流側へ凸状に撓むように、前記軸体の撓み方向を制限する制限部と、を備える。
請求項1の発明では、前記制限部は、前記軸体に対する前記湾曲矯正ロール側と反対側に配置され、前記軸体の軸心と前記湾曲矯正ロールのロール中心とを結ぶ直線よりも搬送方向下流側で前記軸体の軸方向両端側に接触する第1接触部材と、前記軸体に対する前記湾曲矯正ロール側と反対側に配置され、前記直線よりも搬送方向上流側で前記軸体の軸方向中央部に接触して該軸方向中央部の搬送方向上流側への撓みを制限し、前記軸体に対する接触位置から前記直線までの距離が前記第1接触部材の前記軸体に対する接触位置から前記直線までの距離よりも長い第2接触部材と、を有する。
請求項2の発明では、前記第1接触部材は、第1接触ロールであり、前記第2接触部材は、前記直線から自らのロール中心までの距離が前記直線から前記第1接触ロールのロール中心までの距離よりも長い第2接触ロールである。
請求項3の発明では、前記第2接触ロールのロール中心は、前記第1接触ロールのロール中心よりも前記湾曲矯正ロール側に位置する。
請求項4の発明では、前記第1接触ロール及び前記第2接触ロールは、外周部分に弾性層を有し、前記第1接触ロールの弾性層は、前記第2接触ロールの弾性層よりも厚い。
請求項5の発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記画像を前記記録媒体に定着する定着装置と、前記画像が定着された記録媒体の湾曲を矯正する請求項1〜4のいずれか1項に記載の湾曲矯正装置と、を備える。
本発明の請求項1の構成によれば、本構成における制限部を備えない場合に比べ、湾曲が矯正される被搬送体のしわを抑制できる。
本発明の請求項1の構成によれば、第1接触部材及び第2接触部材を備えない場合に比べ、湾曲が矯正される被搬送体のしわを効果的に抑制できる。
本発明の請求項2の構成によれば、第1接触ロール及び第2接触ロールを備えない場合に比べ、湾曲が矯正される被搬送体のしわを効果的に抑制できる。
本発明の請求項3の構成によれば、湾曲矯正ロールに対するロール中心の位置関係が、第2接触ロールと第1接触ロールとで同じ場合に比べ、湾曲が矯正される被搬送体のしわを効果的に抑制できる。
本発明の請求項4の構成によれば、第1接触ロールの弾性層と第2接触ロールの弾性層との厚みが同じ場合に比べ、軸体から第1接触ロールに作用する局所的な圧力が抑制される。
本発明の請求項5の構成によれば、本構成における湾曲矯正装置を備えない場合に比べ、画像が形成される記録媒体のしわを抑制できる。
本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成ユニットの構成を示す概略図である。 本実施形態に係るカール矯正装置の構成を示す側面図である。 本実施形態に係るアッパーカール矯正部の構成を示す側面図である。 本実施形態に係るアッパーカール矯正部の構成の一部を示す斜視図である。 本実施形態に係るカール矯正軸に対する上流側ロールの位置関係を示す側面図である。 比較例に係るアッパーカール矯正部の構成を示す側面図である。 本実施形態に係るアッパーカール矯正部で記録媒体を搬送する状態を示す平面図である。 変形例に係るアッパーカール矯正部の構成を示す側面図である。 評価結果を示す表である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(画像形成装置10の構成)
まず、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。図1は、画像形成装置10の構成を示す概略図である。
画像形成装置10は、図1に示されるように、各構成部品が内部に収容される画像形成装置本体11(筐体)を備えている。画像形成装置本体11の内部には、記録媒体P(被搬送体の一例)が収容される複数の収容部12と、記録媒体Pに画像を形成する画像形成部14と、収容部12から画像形成部14へ記録媒体Pを搬送する搬送部16と、画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、が設けられている。なお、記録媒体Pは、用紙等のシート状の部材である。
画像形成部14は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成する画像形成ユニット22Y、22M、22C、22K(以下、22Y〜22Kと示す)と、画像形成ユニット22Y〜22Kで形成されたトナー画像が転写される中間転写ベルト24と、各画像形成ユニット22Y〜22Kで形成されたトナー画像を中間転写ベルト24に転写する第1転写ロール26と、第1転写ロール26によって中間転写ベルト24に転写されたトナー画像を中間転写ベルト24から記録媒体Pへ転写する第2転写ロール28と、を備えている。なお、画像形成部14は、上記の構成に限られず、他の構成であっても良く、記録媒体Pに画像を形成するものであればよい。
画像形成ユニット22Y〜22Kは、中間転写ベルト24の上方側に水平方向に並んで配置されている。また、各画像形成ユニット22Y〜22Kは、図2に示されるように、一方向(例えば、図2における時計回り方向)へ回転する感光体32をそれぞれ有している。なお、各画像形成ユニット22Y〜22Kは、同様に構成されているので、図2には、画像形成ユニット22Y〜22Kを代表して、画像形成ユニット22Yの構成について図示している。
各感光体32の周囲には、感光体32の回転方向上流側から順に、感光体32を帯電させる帯電装置23と、帯電装置23によって帯電した感光体32を露光して感光体32に静電潜像を形成する露光装置36と、露光装置36によって感光体32に形成された静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像装置38と、感光体32に接触して感光体32に残留しているトナーを除去する除去装置40と、が設けられている。
露光装置36は、制御部20(図1参照)から送られた画像信号に基づき静電潜像を形成するようになっている。制御部20から送られる画像信号としては、例えば、制御部20が外部装置から取得した画像信号がある。
現像装置38は、感光体32へ現像剤を供給する現像剤供給体38Aと、現像剤供給体38Aへ付与される現像剤を攪拌しながら搬送する複数の搬送部材38Bと、を備えている。
各露光装置36の上方には、図1に示されるように、画像形成ユニット22Y〜22Kの各現像装置38へ供給されるトナーを収容するトナー収容部39が設けられている。
中間転写ベルト24は、環状に形成されると共に、画像形成ユニット22Y〜22Kの下方側に配置されている。中間転写ベルト24の内周側には、中間転写ベルト24が巻き掛けられる巻掛ロール41、42、43、44、45が設けられている。中間転写ベルト24は、一例として、巻掛ロール43が回転駆動することによって、感光体32と接触しながら一方向(例えば、図1における反時計回り方向)へ循環移動(回転)するようになっている。なお、巻掛ロール42は、第2転写ロール28に対向する対向ロールとされている。
各第1転写ロール26は、中間転写ベルト24を挟んで各感光体32に対向している。第1転写ロール26と感光体32との間が、感光体32に形成されたトナー画像が中間転写ベルト24に転写される第1転写位置とされている。
第2転写ロール28は、中間転写ベルト24を挟んで巻掛ロール42に対向している。第2転写ロール28と巻掛ロール42との間が、中間転写ベルト24に転写されたトナー画像が記録媒体Pに転写される第2転写位置とされている。
搬送部16は、各収容部12に収容された記録媒体Pを送り出す送出ロール46と、各送出ロール46に送り出された記録媒体Pが搬送される搬送路48と、搬送路48に沿って配置され各送出ロール46によって送り出された記録媒体Pを第2転写位置へ搬送する複数の搬送ロール50と、を有している。
第2転写位置に対する搬送方向下流側には、第2転写ロール28によって記録媒体Pに転写されたトナー画像を記録媒体Pに定着させる定着装置60が設けられている。定着装置60は、加熱ロール等の加熱部材64と加圧ロール等の加圧部材66とを有している。定着装置60では、加熱部材64と加圧部材66とで記録媒体Pを挟んで搬送すると共に、加熱部材64による加熱と加圧部材66による加圧とによって、トナー画像を記録媒体Pに定着する。
さらに、図1に示されるように、定着装置60に対する搬送方向下流側には、トナー画像が定着された記録媒体Pの湾曲(以下、カールという)を矯正するカール矯正装置70が設けられている。なお、カール矯正装置70の具体的な構成については、後述する。
カール矯正装置70に対する搬送方向下流側には、カールが矯正された記録媒体Pを排出部(図示省略)へ向けて搬送する搬送ロール52が設けられている。
(画像形成動作)
次に、本実施形態に係る画像形成装置10における、記録媒体Pへ画像を形成する画像形成動作について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置10では、収容部12から送出ロール46によって送り出された記録媒体Pが、複数の搬送ロール50によって第2転写位置へ送り込まれる。
一方、画像形成ユニット22Y〜22Kでは、帯電装置23によって帯電した感光体32が、露光装置36によって露光されて感光体32に静電潜像が形成される。その静電潜像が現像装置38によって現像されて感光体32にトナー画像が形成される。画像形成ユニット22Y〜22Kで形成された各色のトナー画像は、第1転写位置にて中間転写ベルト24に重ねられて、カラー画像が形成される。そして、中間転写ベルト24に形成されたカラー画像が、第2転写位置にて記録媒体Pへ転写される。
トナー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置60へ搬送され、転写されたトナー画像が定着装置60により定着される。トナー画像が定着された記録媒体Pは、カール矯正装置70でカールが矯正される。カールが矯正された記録媒体Pは、搬送ロール52によって、排出部(図示省略)へ向けて搬送される。以上のように、一連の画像形成動作が行われることで、記録媒体Pの片面に画像が形成される。
なお、画像形成装置10は、カールが矯正された記録媒体Pが排出部(図示省略)に排出される前に、記録媒体Pを反転して、第2転写位置に送る搬送経路(図示省略)を有している。これにより、記録媒体Pの両面に対して画像を形成する場合には、片面に画像が形成された記録媒体Pが反転して、第2転写位置に送られ、もう一方の面に画像が形成される。
(カール矯正装置70の構成)
次に、カール矯正装置70の構成について説明する。図3は、カール矯正装置70の構成を示す側面図である。
カール矯正装置70は、図3に示されるように、記録媒体Pのアッパーカール(下側へ凸状に湾曲したカール)を矯正するアッパーカール矯正部72と、記録媒体Pのダウンカール(上側へ凸状に湾曲したカール)を矯正するダウンカール矯正部73と、を有している。
アッパーカール矯正部72とダウンカール矯正部73とは、上下反転して配置される点を除き、同様に構成されているので、以下、アッパーカール矯正部72について説明し、ダウンカール矯正部73の説明は省略する。なお、カール矯正装置70としては、アッパーカール矯正部72及びダウンカール矯正部73の少なくとも一方を有していればよい。
アッパーカール矯正部72は、カール矯正軸80(軸体の一例)と、カール矯正軸80よりも大径とされたカール矯正ロール82(湾曲矯正ロールの一例)と、を有している。
カール矯正軸80は、金属製のシャフトで構成されている。このカール矯正軸80は、カール矯正ロール82の下側に配置されている。そして、カール矯正軸80は、駆動部(図示省略)からの駆動力によって回転駆動される。
カール矯正ロール82は、弾性体のロールで構成されている。このカール矯正ロール82は、カール矯正軸80へ押し付けられて形成されるニップ部N(接触部分)において、カール矯正軸80の外周に沿って凹むようになっている。
そして、カール矯正ロール82は、カール矯正軸80との間に記録媒体P(被搬送体の一例)を挟んで記録媒体Pを加圧し、カール矯正軸80に従動して回転することで、記録媒体Pを搬送する。このように、カール矯正ロール82及びカール矯正軸80は、記録媒体Pを加圧しながら、記録媒体Pを搬送することで、記録媒体Pのカールを矯正する。
ここで、アッパーカール矯正部72は、カール矯正ロール82から受ける荷重によってカール矯正軸80の軸方向中央部が搬送方向下流側へ凸状に撓むように、カール矯正軸80の撓み方向を制限する制限部90を有している。なお、記録媒体Pの搬送方向は、各図において矢印H方向で示している。
制限部90は、具体的には、図4及び図5に示されるように、カール矯正軸80の搬送方向下流側に配置された下流側ロール92、94(第1接触部材の一例、第1接触ロールの一例)と、カール矯正軸80の搬送方向上流側に配置された上流側ロール91(第2接触部材の一例、第2接触ロールの一例)と、を有している。
下流側ロール92と下流側ロール94とは、同様に構成されており、図4に示されるように、ゴム等で形成された弾性層93Bを外周部分に有している。具体的には、下流側ロール92、94は、弾性層93Bよりも剛性が高い材料(樹脂や金属など)で構成された軸部93Aと、軸部93Aの外周に設けられた弾性層93Bと、を有している。
下流側ロール92、94は、具体的には、図5に示されるように、カール矯正軸80の軸方向一端側及び他端側における搬送方向下流側に配置されている。さらに具体的には、下流側ロール92、94は、図4に示されるように、カール矯正軸80の軸心80Cとカール矯正ロール82のロール中心82Cとを結ぶ直線L1よりも搬送方向下流側で、カール矯正軸80に接触している。
さらに、下流側ロール92、94は、カール矯正軸80の下側に配置されている。すなわち、下流側ロール92、94は、カール矯正軸80に対するカール矯正ロール82側とは反対側に配置されている。なお、下流側ロール92、94は、カール矯正軸80の軸心80Cを通り直線L1と直交する直線L2よりも下側でカール矯正軸80に接触していればよい。
このように、下流側ロール92、94がカール矯正軸80に対して接触することで、下流側ロール92、94は、カール矯正軸80の軸方向両端側における搬送方向下流側への変形を制限している。なお、下流側ロール92、94は、カール矯正軸80に従動して回転するようになっている。
上流側ロール91は、下流側ロール92、94と同様に構成されており、軸部93Aと、軸部93Aの外周に設けられた弾性層93Bと、を有している。上流側ロール91の弾性層93Bよりも、下流側ロール92、94の弾性層93Bのほうが厚くなっている。
上流側ロール91は、具体的には、図5に示されるように、カール矯正軸80の軸方向中央部における搬送方向上流側に配置されている。さらに具体的には、上流側ロール91は、図4に示されるように、直線L1よりも搬送方向上流側でカール矯正軸80に接触している。
さらに、上流側ロール91は、カール矯正軸80の下側に配置されている。すなわち、下流側ロール92、94は、カール矯正軸80に対するカール矯正ロール82側とは反対側に配置されている。なお、上流側ロール91は、直線L2よりも下側でカール矯正軸80に接触していればよい。
また、上流側ロール91は、直線L1からロール中心91Cまでの距離X1が、直線L1から下流側ロール92、94のロール中心92C、94Cまでの距離X2よりも長くされている。
なお、上流側ロール91のロール中心91Cの高さは、下流側ロール92、94のロール中心92C、94Cの高さh1と同じ高さとされている。また、上流側ロール91は、下流側ロール92、94よりも大径とされているか、下流側ロール92、94と同径で、カール矯正軸80に対する食い込み量が下流側ロール92、94よりも小さくされている。
そして、上流側ロール91が、前述のように、カール矯正軸80に対して接触することで、上流側ロール91は、カール矯正軸80の軸方向中央部における搬送方向上流側への撓みを制限している。なお、上流側ロール91は、カール矯正軸80に従動して回転するようになっている。
なお、カール矯正装置70では、例えば、記録媒体Pに形成されるカールが、アッパーカールであるかダウンカールであるかによって、アッパーカール矯正部72及びダウンカール矯正部73を選択して使用するようになっている。カールの矯正部として使用されない矯正部は、例えば、カール矯正軸80に対するカール矯正ロール82の食い込み量が低減され、記録媒体Pを搬送する搬送部として使用される。また、記録媒体Pに形成されるカールの向きは、例えば、画像が形成される記録媒体Pの種類や、記録媒体Pに転写されるトナー量などにより、予測される。
(本実施形態に係る作用)
次に、本実施形態に係る作用を説明する。
本実施形態に係るカール矯正装置70では、カール矯正ロール82とカール矯正軸80との間に導入された記録媒体Pは、カール矯正ロール82とカール矯正軸80との間で挟まれて加圧された状態で、搬送される。これにより、記録媒体Pのカールが矯正される。
ここで、本実施形態では、図4に示されるように、距離X1が距離X2よりも長くされている。これにより、図6に示されるように、上流側ロール91とカール矯正軸80との接触位置S1から直線L1までの距離Y1は、下流側ロール92、94とカール矯正軸80との接触位置S2から直線L1までの距離Y2よりも長くなる。
一方、図7に示されるように、直線L1からロール中心391Cまでの距離X3が距離X2と等しい上流側ロール391を用いた構成(比較例)では、図6に示されるように、上流側ロール391とカール矯正軸80との接触位置S3から直線L1までの距離Y3は、下流側ロール92、94とカール矯正軸80との接触位置S2から直線L1までの距離Y2と等しくなる。
すなわち、上流側ロール391及び下流側ロール92、94は、直線L1から同じ距離だけ、搬送方向上流及び下流側に離間した位置で、カール矯正軸80からの荷重を支持する。従って、カール矯正軸80がカール矯正ロール82から受ける荷重を支持する支持力の差が搬送方向上流側と下流側とで小さい。
これに対して、本実施形態では、前述のように、上流側ロール91がカール矯正軸80の軸方向中央部における搬送方向上流側への撓みを制限すると共に、距離Y1が距離Y2よりも長い。このため、カール矯正軸80がカール矯正ロール82から受ける荷重の方向が、カール矯正軸80の軸方向中央部で、図6の矢印FAで示すように、搬送方向下流側を向く。
これにより、図8に示されるように、カール矯正軸80がカール矯正ロール82から受ける荷重によって、カール矯正軸80の軸方向中央部が搬送方向下流側へ凸状に効果的に撓む。
カール矯正軸80の軸方向中央部が搬送方向下流側へ凸状に撓むため、記録媒体Pは、幅方向両端部PA(側端部)が先にカール矯正ロール82とカール矯正軸80とに挟まれた後に、幅方向中央部PBがカール矯正ロール82とカール矯正軸80とに挟まれる。これにより、記録媒体Pは、幅方向中央部PBよりも幅方向両端部PAが先行するように、搬送力を付与され、記録媒体Pに対して幅方向に広がる力Fが作用し、しわが抑制される。
なお、記録媒体Pの幅方向とは、搬送方向に直交する方向であって、図8において矢印Wで示す方向である。また、図8では、カール矯正軸80の撓みを誇張して示している。
また、本実施形態では、カール矯正軸80がカール矯正ロール82から受ける荷重の方向が、図6の矢印FAで示すように、搬送方向下流側を向くため、下流側ロール92、94がカール矯正軸80から受ける荷重が、上流側ロール91側がカール矯正軸80から受ける荷重よりも大きくなる。そして、本実施形態では、カール矯正軸80から受ける荷重が相対的に大きい下流側ロール92、94の弾性層93Bが、上流側ロール91の弾性層93Bよりも厚くされているため、該弾性層93Bが潰れて接触面積が大きくなり、カール矯正軸80から下流側ロール92、94に作用する局所的な圧力が抑制される。
なお、距離Y1が距離Y2よりも長ければ、接触部材の一例としての上流側ロール91及び下流側ロール92、94の径、形状、位置関係は、前述した構成に限られない。
(変形例)
次に、一変形例を説明する。
前述の実施形態では、上流側ロール91のロール中心91Cの高さは、下流側ロール92、94のロール中心92C、94Cの高さh1と同じ高さとされていたが、これに限られない。例えば、図9に示されるように、下流側ロール92、94のロール中心92C、94Cの高さh1よりも、ロール中心191Cが高い位置でカール矯正軸80に接触する上流側ロール191を用いてもよい。
変形例の上流側ロール191は、配置高さ(側面視における配置位置)が異なる点を除き、前述の上流側ロール91と同様に構成されている。なお、上流側ロール191は、下流側ロール92、94と同径とされている。
この構成によれば、ロール中心191Cが下流側ロール92、94のロール中心92C、94Cの高さh1よりも高い位置で、上流側ロール191がカール矯正軸80に接触するため、直線L1からロール中心191Cまでの距離X4が、直線L1から下流側ロール92、94のロール中心92C、94Cまでの距離X2よりも長くされる。また、図6に示されるように、距離X4は、距離X3よりも長い。
これにより、図6に示されるように、上流側ロール191とカール矯正軸80との接触位置S4から直線L1までの距離Y4は、距離Y2及び距離Y1よりも長くなる。このため、カール矯正軸80がカール矯正ロール82から受ける荷重の向きが、カール矯正軸80の軸方向中央部で、図6の矢印FAで示すように、搬送方向下流側を向く。
これにより、図8に示されるように、カール矯正軸80がカール矯正ロール82から受ける荷重によって、カール矯正軸80の軸方向中央部が搬送方向下流側へ凸状に効果的に撓む。このため、上流側ロールのロール中心の高さが下流側ロール92、94のロール中心92C、94Cの高さh1と同じ高さである構成に比べ、記録媒体Pのしわを抑制する機能も高められる。
(評価)
図10に示されるように、比較例の構成(図7)と、本実施形態の構成(図4)と、変形例の構成(図9)とにおいて、記録媒体Pに発生するしわの評価を行った。本評価では、記録媒体Pとして低坪量(80g/m)の普通紙とコート紙を用い、前述の画像形成装置10において、片面プリント(記録媒体Pの片面への画像形成)及び両面プリント(記録媒体Pの両面への画像形成)を行った場合において、しわが発生するか否かについて評価を行った。
低坪量の普通紙とコート紙との両方でしわが発生した場合を「×」とし、コート紙でしわが発生し低坪量の普通紙で未発生だった場合を「△」とし、低坪量の普通紙とコート紙との両方でしわが未発生だった場合を「○」とした。
この結果、図10に示されるように、比較例の構成(図7)では、片面プリント及び両面プリントにおいて、低坪量の普通紙とコート紙との両方でしわが発生した。
これに対して、本実施形態の構成(図4)では、両面プリントにおいて、コート紙でしわが発生し低坪量の普通紙で未発生となり、片面プリントにおいて、低坪量の普通紙とコート紙との両方でしわが未発生であった。
また、変形例の構成(図9)では、片面プリント及び両面プリントにおいて、低坪量の普通紙とコート紙との両方でしわが未発生であった。
以上のように、本評価によって、本実施形態の構成(図4)及び変形例の構成(図9)において、記録媒体Pのしわの発生が抑制されることが確認された。
なお、本実施形態では、上流側ロール91及び下流側ロール92、94を用いてカール矯正軸80の軸方向中央部を搬送方向下流側へ凸状に撓ませていたが、これに限られず、例えば、ロール以外の部材を用いてカール矯正軸80を撓ませてもよい。第1、第2接触部材としては、例えば、回転せずに、カール矯正軸80に対してすべり接触する部材(例えば、パッド)を用いてもよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成しても良い。
10 画像形成装置
14 画像形成部
60 定着装置
70 カール矯正装置
80 カール矯正軸(軸体の一例)
82 カール矯正ロール(湾曲矯正ロールの一例)
90 制限部
91 上流側ロール(第2接触部材の一例、第2接触ロールの一例)
92、94 下流側ロール(第1接触部材の一例、第1接触ロールの一例)
93B 弾性層
P 記録媒体(被搬送体の一例)

Claims (5)

  1. 軸体と、
    前記軸体よりも大径であって前記軸体へ押し付けられて前記軸体の外周に沿って凹み、前記軸体との間に被搬送体を挟んで搬送し該被搬送体の湾曲を矯正する湾曲矯正ロールと、
    前記湾曲矯正ロールから受ける荷重によって前記軸体の軸方向中央部が前記被搬送体の搬送方向下流側へ凸状に撓むように、前記軸体の撓み方向を制限する制限部と、
    を備え、
    前記制限部は、
    前記軸体に対する前記湾曲矯正ロール側と反対側に配置され、前記軸体の軸心と前記湾曲矯正ロールのロール中心とを結ぶ直線よりも搬送方向下流側で前記軸体の軸方向両端側に接触する第1接触部材と、
    前記軸体に対する前記湾曲矯正ロール側と反対側に配置され、前記直線よりも搬送方向上流側で前記軸体の軸方向中央部に接触して該軸方向中央部の搬送方向上流側への撓みを制限し、前記軸体に対する接触位置から前記直線までの距離が前記第1接触部材の前記軸体に対する接触位置から前記直線までの距離よりも長い第2接触部材と、
    を有する湾曲矯正装置。
  2. 前記第1接触部材は、第1接触ロールであり、
    前記第2接触部材は、前記直線から自らのロール中心までの距離が前記直線から前記第1接触ロールのロール中心までの距離よりも長い第2接触ロールである請求項1に記載の湾曲矯正装置。
  3. 前記第2接触ロールのロール中心は、前記第1接触ロールのロール中心よりも前記湾曲矯正ロール側に位置する請求項2に記載の湾曲矯正装置。
  4. 前記第1接触ロール及び前記第2接触ロールは、外周部分に弾性層を有し、
    前記第1接触ロールの弾性層は、前記第2接触ロールの弾性層よりも厚い請求項2又は3に記載の湾曲矯正装置。
  5. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像を前記記録媒体に定着する定着装置と、
    前記画像が定着された記録媒体の湾曲を矯正する請求項1〜4のいずれか1項に記載の湾曲矯正装置と、
    を備える画像形成装置。
JP2014060659A 2014-03-24 2014-03-24 湾曲矯正装置、画像形成装置 Active JP6340857B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014060659A JP6340857B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 湾曲矯正装置、画像形成装置
US14/617,324 US9298153B2 (en) 2014-03-24 2015-02-09 Decurling device and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014060659A JP6340857B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 湾曲矯正装置、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015182854A JP2015182854A (ja) 2015-10-22
JP6340857B2 true JP6340857B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=54142020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014060659A Active JP6340857B2 (ja) 2014-03-24 2014-03-24 湾曲矯正装置、画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9298153B2 (ja)
JP (1) JP6340857B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6668609B2 (ja) * 2015-05-07 2020-03-18 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4475896A (en) * 1981-12-02 1984-10-09 Xerox Corporation Curling/decurling method and mechanism
JP3430781B2 (ja) * 1996-03-04 2003-07-28 富士ゼロックス株式会社 トナー像転写装置
JP4741411B2 (ja) * 2006-04-28 2011-08-03 京セラミタ株式会社 定着装置、及び画像形成装置
JP4816396B2 (ja) * 2006-10-12 2011-11-16 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2009249167A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびカール矯正装置
JP4780346B2 (ja) * 2008-08-06 2011-09-28 富士ゼロックス株式会社 記録媒体巻癖矯正装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20150268612A1 (en) 2015-09-24
JP2015182854A (ja) 2015-10-22
US9298153B2 (en) 2016-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4586595B2 (ja) 画像形成装置及びこれに用いられる転写装置
JP2017088319A (ja) 搬送装置、搬送システム及び画像形成装置
JP6340857B2 (ja) 湾曲矯正装置、画像形成装置
JP6255890B2 (ja) 搬送装置、画像形成装置
JP6007844B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007086639A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5966993B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6472232B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2014191039A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5847243B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
CN105278302B (zh) 定影装置及图像形成装置
JP6287425B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JP7200505B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5847242B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP7388045B2 (ja) 搬送装置及び画像形成装置
JP4539612B2 (ja) 画像形成装置
JP7119743B2 (ja) 締結構造及び画像形成装置
JP6459250B2 (ja) 画像形成装置
JP2016145089A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2011203463A (ja) 搬送装置、定着装置及び画像形成装置
JP2017044849A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2024060792A (ja) 画像形成装置
JP2012022245A (ja) 画像形成装置
JP2013148648A (ja) 転写装置及び画像形成装置
JP2009015188A (ja) ベルト搬送装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6340857

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350