JP6336059B2 - 熱交換器及び該熱交換器を用いた排ガス処理装置 - Google Patents

熱交換器及び該熱交換器を用いた排ガス処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、主として排ガスの熱分解処理プロセスに好適な熱交換器と、これを用いた排ガス処理装置とに関する。
熱交換器は、伝熱板によって互いに分割された、少なくとも2つの流路を有しており、一方の流路に低温の受熱流体(気体或いは液体、以下同じ。)を通流させると共に、他方の流路に高温の放熱流体を通流させることにより、放熱流体と受熱流体との間で熱の授受(伝熱)を行うものである。
このような熱交換器は、熱を利用する様々な産業プロセスで使用されており、例えば特許文献1には、排ガス除害装置に熱交換器を設け、該排ガス除害装置の除害処理部における燃焼又は加熱分解により生じた高温のガスと、上記の除害処理部へと通じる配管に導入する不活性ガスとの間で熱交換させる技術が開示されている。
かかる技術によれば、除害処理部から排出されるガスの温度を低下させることができ、排ガスの冷却負担を軽減することができる。また、除害処理部へと通じる配管に導入する不活性ガスの温度を上昇させることができるので、当該配管内での排ガスの温度低下に起因する固形物の生成及び付着を抑制することができる。このため、当該配管へのヒータの設置を不要とすることができ、コストダウンが図れる。
特開2006−275421号公報
しかしながら、上記従来の熱交換器及びこれを用いた排ガス処理装置には次のような問題がある。
すなわち、従来のこの種の装置に用いられる熱交換器は、一般的に、放熱流体と受熱流体との接触面積(換言すれば「伝熱面積」)を確保すべく、放熱流体の流路又は受熱流体の流路の一方が蛇行するように構成されると共に、他方が並列する多数の細管へと分配するように構成されている。このため、かかる流路を流れる放熱流体及び受熱流体が例えば半導体排ガスのように或る種の粉塵を含んでいる場合、上記流路のうち蛇行するように構成された一方のもののコーナー部分では、流体の流れの方向が反転する際に、当該流体に対して遠心力等が働き、当該流体中から粉塵等が分離して流路のコーナー部分に堆積する。また、上記流路のうち並列する多数の細管へと分配するように構成された他方のものでは、多数の細管へと分配される際に流速が下がるようになるため、この場合も上記と同様に粉塵等が堆積するようになる。その結果、伝熱効率が著しく低下すると共に、上記流路を流体が通流する際の圧力損失が大きくなって流量が減少又は閉塞し、真空ポンプ(或いは送風機)の負担が大きくなると言った問題が生じ得る。
このような問題が生じた場合、熱交換器(ひいては熱交換器を用いた装置)の運転を停止して内部を清掃することになるが、蛇行した流路のコーナー部分や細管内に溜まった粉塵を清掃するのは極めて困難で時間と手間が掛かる作業である。
また、上述のように、放熱流体・受熱流体間の伝熱面積を増やすため、それら流体の流路を大きく蛇行させたり、細管に分配したりすると、必然的に熱交換器が大きくなる。このように熱交換器が大きくなると表面に露出する放熱面積が大となり、実質的に熱交換効率が低下するようになると言う問題も有った。
それゆえに、本発明の主たる課題は、コンパクトであるにもかかわらず十分な伝熱面積を確保できると共に、内部の清掃やメンテナンスを容易に行なうことのできる高効率の熱交換器を提供することにある。また、本発明の更なる課題は、このような熱交換器を用い、大容量排ガスの効率的な熱分解(除害)処理が可能な排ガス処理装置を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1から図3に示すように、熱交換器10を次のように構成した。
すなわち、外管12及び内管14からなり、それらの軸が上下方向を向くように立設された二重管構造の本体ケーシング16と、上記外管12と上記内管14との間に形成された内部空間を、上記本体ケーシング16の軸方向全体に亘って螺旋状に形成されると共に上記本体ケーシング16の軸方向にて互いに隣接する受熱流体通流路18及び放熱流体通流路20に区画する伝熱板22とで構成される。上記本体ケーシング16の下端部には、上記受熱流体通流路18に連なる受熱流体入口18aと上記の放熱流体通流路20に連なる放熱流体出口20bとが開設されると共に、上記本体ケーシング16の上端部には、上記受熱流体通流路18に連なる受熱流体出口18bと上記の放熱流体通流路20に連なる放熱流体入口20aとが開設される。
本発明は、例えば、次の作用を奏する。
受熱流体通流路18と放熱流体通流路20とが、本体ケーシング16の軸方向にて隣接すると共に、本体ケーシング16の軸方向全体に亘って螺旋状に形成されるので、伝熱板22を介して接触する低温側の受熱流体と高温側の放熱流体との接触面積、すなわち伝熱面積を極大化することができる。
また、受熱流体通流路18と放熱流体通流路20とが、蛇行したもの(つまり、流路が反転するような急激なコーナー部分を有するもの)ではなく、内管14の外周を螺旋状に旋回する形状であるため、そして、受熱流体及び放熱流体が、分岐のない略同一形状の流路内を常に速い速度で流れるため、流路内に前記の粉塵等が溜まり難く、また仮に粉塵等が溜まった場合でも、洗浄水や洗浄エアなどの内部洗浄流体を流すだけで比較的簡単に洗い流すことができる。
さらに、伝熱板22を介して接触する放熱流体と受熱流体とが向流になるため、熱交換効率がより一層向上し、装置をコンパクトにすることができる。また、本体ケーシング16の上端部に設けられた受熱流体出口18b及び放熱流体入口20aのそれぞれに上記の内部洗浄流体を供給するだけで、後は重力等に従って内部洗浄流体が流下して行くことにより、熱交換器10の内部を簡単に清掃することができる。
本発明には、例えば、図1及び2に示すように、次の構成を加えることが好ましい。
すなわち、上記本体ケーシング16の上部に、上記受熱流体出口18bと上記放熱流体入口20aとを連通する空間を区画するヘッドボックス24を取り付けると共に、上記本体ケーシング16の上端面に、頂部26aが共通する傾斜面26b,26cで上記受熱流体出口18bと上記放熱流体入口20aとを連結し、上記頂部26aに与えられた流体を上記受熱流体出口18b及び上記放熱流体入口20aへと案内するガイド部材26を装着するのが好ましい。
この場合、ガイド部材26の頂部26aに向けて洗浄水などの熱交換器内部洗浄用の流体を噴射・供給するだけで受熱流体通流路18と放熱流体通流路20のそれぞれに対して自動的に内部洗浄用の流体を供給することができるようになる。
また、本発明には、上記各構成に加え、例えば、図4に示すように、上記受熱流体通流路18及び前記放熱流体通流路20のうち、少なくとも上記放熱流体通流路20内に、その内部空間の下方に向かってパージガスを噴射するパージガス供給手段50を設けるのが好ましい。
ここで、パージガスとは、放熱流体通流路20(及び受熱流体通流路18)内に堆積する粉塵などの粒子を放熱流体出口20b(及び受熱流体入口18a)に向けて吹き飛ばして洗浄(フラッシング)するためのガスである。このパージガスとしては、窒素ガスのような不活性ガスを用いるのが特に好適である。
また、第2の発明に係る排ガス処理装置は、上述した熱交換器10を用いる装置であって、例えば、図1に示すように、排ガス処理装置を次のように構成したものである。
すなわち、前記の熱交換器10と、その熱交換器10の受熱流体通流路18を通流してきた処理対象の排ガスEを加熱する加熱手段30とを具備する反応塔32、及び、反応塔32に導入する処理対象の排ガスEを液洗する湿式の入口スクラバー34又は上記反応塔32で熱分解した処理後の排ガスEを液洗する湿式の出口スクラバー36の少なくとも何れか一方を備える。
また、第3の発明に係る排ガス処理装置は、上述した熱交換器10を用いる装置であって、例えば、図3に示すように、排ガス処理装置を次のように構成したものである。
すなわち、前記の熱交換器10と、その熱交換器10の受熱流体通流路18を通流してきた処理対象の排ガスEを加熱する加熱手段30とで構成された反応塔32を具備する。上記熱交換器10における受熱流体入口18a近傍の受熱流体通流路18内又は放熱流体出口20b近傍の放熱流体通流路20内の少なくとも何れか一方に、排ガスEを液洗する1又は複数のスプレーノズル40が設けられる。
本発明によれば、コンパクトであるにもかかわらず十分な伝熱面積を確保できると共に、内部の清掃やメンテナンスを容易に行うことのできる高効率の熱交換器と、このような熱交換器を用い、大容量排ガスの効率的な熱分解(除害)処理が可能な排ガス処理装置とを提供することができる。
本発明における一実施例の排ガス処理装置の概略を示す説明図である。 図1の要部を拡大した図であって、本発明の熱交換器の一例を示す図である。 本発明における他の実施例の排ガス処理装置の概略を示す説明図である。 本発明における他の実施例の熱交換器の概略を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態(第1実施形態)を図1及び図2によって説明する。
図1は、本発明の熱交換器10を搭載した排ガス処理装置11Aの概略を示すものである。この排ガス処理装置11Aは、図示しない半導体製造装置から排出されたモノシラン(SiH),塩素系ガス,PFCs(パーフルオロコンパウンド)などを含む排ガスEを除害処理するための装置であり、この図が示すように、排ガス処理装置11Aは、排ガスEの処理フローに沿って、入口スクラバー34,反応塔32及び出口スクラバー36がこの順に設置され、さらに排気ファン42及び水槽44などを加えて構成される。
ここで、図1中の符号Eが付された矢印について、相対的に太い線の矢印は熱分解前のものを示しており、相対的に細い線の矢印は熱分解後のものを示している(後述する図2や図3についても同じ)。
入口スクラバー34は、図示しない半導体製造装置から排出された排ガスEに含まれる粉塵や水溶性ガスなどを洗浄水で吸収して排ガスEから洗浄除去するものであり、直管型のスクラバー本体34aと、そのスクラバー本体34a内部に配設され、反応器32へ供給する前の排ガスEに対して、熱分解前洗浄水PWを噴射してこれを洗浄するスプレーノズル34bとで構成される。ここで、熱分解前洗浄水PWは、目的に応じて、水或いはアンモニアやNaOHなどのアルカリ又は酸等の薬液が添加された水溶液などが用いられる。
この入口スクラバー34の頂部は、入口ダクト46を介して図示しない半導体製造装置と連結されており、半導体の製造工程で排出された各種排ガスEが入口ダクト46を通り、この入口スクラバー34の頂部に導入されるようになっている。
なお、図1中の符号34cは、スプレーノズル34bから撒布された熱分解前洗浄水PWと排ガスEとの気液接触を促進させるための充填材である。
また、図1では、排ガスEの通流方向とスプレーノズル34bから撒布された熱分解前洗浄水PWの通流方向とが同一方向であるが、これらが対向流となるようにしてもよい。
図示実施例では、この入口スクラバー34と水槽44とが別個に設けられると共に、両者が、水洗ガス供給配管48及びこの水洗ガス供給配管48から分枝した排水管50で接続されている。このため、入口スクラバー34からの排水が水洗ガス供給配管48及び排水管50を介して水槽44内に設けられたシャワー水回収槽44a(後述)へと送り込まれるようになる。また、排水管50の水槽側端部50aは、シャワー水回収槽44aの水面よりも低い位置に配設されることにより水封されている。
上記のスプレーノズル34bとシャワー水回収槽44aとは、配管52を介して接続されており、この配管52の途中にポンプ54が取り付けられる。そして、このポンプ54により、シャワー水回収槽44a内に貯留した熱分解前洗浄水PWをスプレーノズル34bへと供給するようになっている。
なお、上記の入口スクラバー34をシャワー水回収槽44a上に立設すると共に、入口スクラバー34の内部と水槽44の内部とが互いに直接連通するようにしてもよい。
反応塔32は、排ガスEを加熱分解するための装置であり、熱交換器10と加熱手段30とを有する。
熱交換器10は、図2に示すように、ステンレスやハステロイ(ヘインズ社登録商標)などの金属材料で形成された外管12及び内管14からなる二重管構造の本体ケーシング16と、同じくステンレスやハステロイ(ヘインズ社登録商標)などの金属材料からなり、上記外管12と上記内管14との間に形成された内部空間を受熱流体通流路18及び放熱流体通流路20に区画する伝熱板22とで構成される。そして、上記の受熱流体通流路18と上記の放熱流体通流路20とが、上記本体ケーシング16の軸方向にて隣接すると共に、上記本体ケーシング16の軸方向全体に亘って螺旋状に形成される。
ここで、本体ケーシング16を形成する外管12及び内管14の形状は、円管状や角管状など何れの形状であってもよい。尤も、本体ケーシング16の外管12及び内管14の形状を角管状とした場合には、次のような作用・効果を奏することができる。すなわち、受熱流体通流路18及び放熱流体通流路20を流れる受熱流体及び放熱流体がコーナー部分で壁面に対して略直角に突き当たることに因り乱流が生じる。そして、このように乱流が生じることで、伝熱効果(熱伝達率)が数倍に上がり、熱交換器全体の熱交換効率を上げることができると共に、流路壁面への粉塵等の付着を抑制することができる。加えて、受熱流体通流路18及び放熱流体通流路20に(後述する)熱交換器内部洗浄用の流体を供給した場合には、当該流体がコーナー部分で壁面に対して略直角に当たって無数に砕けるようになる。それゆえ、当該流体による洗浄効果をより一層高めることができる。
また、図示実施形態の熱交換器10において、本体ケーシング16は、その軸が上下方向を向くように立設され、当該本体ケーシング16の下端部、より具体的には外管12の下端外周面には、受熱流体通流路18に連なる受熱流体入口18aと放熱流体通流路20に連なる放熱流体出口20bとが開設される。上記の受熱流体入口18aには、水洗ガス供給配管48の下流端が接続され、上記の放熱流体出口20bには、反応塔32内にて熱分解処理された排ガスEを水槽44へと送給する分解ガス送給配管56が接続される。なお、上記の受熱流体入口18a及び放熱流体出口20bは、本体ケーシング16の下端部に設けられるものであれば、その開設位置は上記の位置に限定されるものではなく、例えば、本体ケーシング16の下端面であってもよい。
一方、当該本体ケーシング16の上端部、より具体的には外管12の上端外周面には、受熱流体通流路18に連なる受熱流体出口18bと放熱流体通流路20に連なる放熱流体入口20aとが開設される。このように、本実施形態の熱交換器10では、放熱流体と受熱流体とが向流となるように構成されている。なお、上記の受熱流体出口18b及び放熱流体入口20aも、本体ケーシング16の上端部に設けられるものであれば、その開設位置は上記の位置に限定されるものではなく、例えば、本体ケーシング16の上端面であってもよい。
ここで、本実施形態における熱交換器10全体の流路とその温度分布の配置をみれば、高温側が上部、低温側が下部となっており、放熱が少なく熱交換効率が高い省エネルギー装置として理想的な配置となっている。
さらに、本体ケーシング16の上部には、ステンレスやハステロイ(ヘインズ社登録商標)などの金属材料で形成され、受熱流体出口18bと放熱流体入口20aとを連通する空間を区画するヘッドボックス24が取り付けられると共に、本体ケーシング16の上端面に、頂部26aが共通する傾斜面26b,26cを介して受熱流体出口18bと放熱流体入口20aとを連結する金属或いはセラミック製のガイド部材26が装着される。ここで、ヘッドボックス24内におけるこのガイド部材26の頂部26a直上の位置にはスプレーノズル28が取り付けられており、必要な際にこのスプレーノズル28からガイド部材26の頂部26aに向けて噴射された熱交換器内部洗浄用の流体であるシャワー水SWは、上記のガイド部材26の傾斜面26b,26cに案内され、受熱流体出口18b及び放熱流体入口20aへと供給されるようになっている。また、図2に示すように、ヘッドボックス24の底部には、上記のシャワー水SW等を受熱流体出口18b及び放熱流体入口20aへともれなく案内するような傾斜が設けられている。
なお、図示実施形態の熱交換器10では、上述の本体ケーシング16とヘッドボックス24とが露出した状態となっているが、熱交換器10の熱利用率をより一層向上させるためには、ヘッドボックス24の外表面、及び、上記本体ケーシング16における外管12の外周面と内管14の内部空間とに断熱材を貼設するのが好ましい。また、上述の通り、熱交換器10全体の流路とその温度分布の配置をみれば、高温側が上部、低温側が下部と言った理想的な配置となっていることから、少なくともヘッドボックス24の外表面と本体ケーシング16における外管12の外周面上部に断熱材を貼設しておけば、熱利用効率を十分向上させることができる。
加熱手段30は、排ガスEを熱分解するための熱源である。図示実施態様では、この加熱手段30として、アルミナなどのセラミック製或いはハステロイ(ヘインズ社登録商標)やステンレスなどの金属製の保護管の内部に、SiCなどのセラミック或いはニクロム線やカンタル(サンドビックAB社登録商標)線などの金属線からなる発熱抵抗体を装填した電熱式のヒーターが用いられる。そして、この加熱手段30を、ヘッドボックス24内における排ガスEの流路近傍、具体的には、ガイド部材26の内部及びこのガイド部材26に対向するヘッドボックス24の内壁内部に、複数設置している。
また、図示しないが、加熱手段30たる電熱式のヒーターには、その後端部に給電端子が設けられており、この給電端子にリード線を介して電源装置が接続される。
なお、加熱手段30は、排ガスEの熱分解が可能な高温の熱を供給できるものであれば、その態様は上記の電熱式ヒーターに限定されるものではなく、例えば、火炎式のバーナーや非移行型或いは移行型のプラズマトーチなどであってもよい。また、その設置個数も、上述のように複数ではなく1つであってもよい。
さらに、加熱手段30の如何にかかわらず、排ガスEの除害に酸素や空気などの助燃性ガス等が必要になる場合には、係るガスを排ガスEと共に受熱流体入口18aから反応塔32内へと供給するようにしてもよいし、ヘッドボックス24内に直接供給するようにしてもよい。
出口スクラバー36は、反応塔32で熱分解した排ガスを、洗浄及び冷却するためのものであり、水槽44を構成する出口スクラバー排水回収槽44b(後述)の上面に立設された直管状のスクラバー本体36aと、排ガスEの通流方向に対向するように上方から洗浄水CWを噴射する下向きのスプレーノズル36bと、スプレーノズル36bから撒布された洗浄水CWと排ガスEとの気液接触を促進させるための充填材36cとで構成されている。
この出口スクラバー36は、上述した入口スクラバー34と同様に、図示実施形態では、スプレーノズル36bと水槽44(より具体的には出口スクラバー排水回収槽44b)とが配管60を介して接続されており、この配管60の途中に取り付けられたポンプ62によって、出口スクラバー排水回収槽44b内の洗浄水CWをスプレーノズル36bに揚上するようになっているが、このスプレーノズル36bには、水槽44内の洗浄水CWの他に、必要に応じて新水などの新しい薬液が供給される。
なお、図1中の符号64は、出口スクラバー排水回収槽44bからスプレーノズル36bへと供給される洗浄水CWを冷却する冷却装置である。
排気ファン42は、出口スクラバー36の頂部出口に接続されており、この排気ファン42が稼働することによって排ガス処理装置11Aの内部が常に大気圧よりも低い圧力(=負圧)に保たれている。このため、熱分解処理前の排ガスEや処理済みで高温の排ガスEなどが誤って排ガス処理装置11Aから外部へ漏れ出すことがない。
水槽44は、熱分解前洗浄水PW,シャワー水SW及び洗浄水CWを貯留するタンクであり、その内部は、仕切り部材66によってシャワー水回収槽44aと出口スクラバー排水回収槽44bとに分割されている。また、仕切り部材66は、水槽44内の底面から立設された板材であり、その上端と水槽48内の天面との間には開口68が設けられており、後述するように排ガス処理装置11Aの稼働中は、この開口68を排ガスEが通り抜けることになる。
上述のように、シャワー水回収槽44aは、入口スクラバー34で噴射された熱分解前洗浄水PW及びスプレーノズル28から噴射されたシャワー水SWを回収するとともに、入口スクラバー34及びスプレーノズル28に対し、ポンプ54を介して供給する熱分解前洗浄水PW及びシャワー水SWを貯留する水槽である。
また、出口スクラバー排水回収槽44bは、出口スクラバー36のスプレーノズル36bから排出された洗浄水CW及び必要に応じて供給される新水などの新しい薬液を回収するとともに、出口スクラバー36のスプレーノズル36bに供給する水等、つまり洗浄水CWを貯留する水槽である。
ここで、出口スクラバー排水回収槽44bには、必要に応じて出口スクラバー36に供給された新水などの新しい薬液が流入しているので、所定量以上の水等が溜まらないように余剰の水等は仕切り部材66を越えてシャワー水回収槽44aへオーバーフローするようになっている。また、シャワー水回収槽44aは、上述のように、水等が出口スクラバー排水回収槽44bからオーバーフローしてくるので、所定量以上の水等が溜まらないように排水管70が配設されている。この排水管70は、シャワー水回収槽44aに貯留された水等を図示しない排水処理装置へ送るための配管であり、その一方端が排水処理装置に接続されると共に、他方端は、シャワー水回収槽44aの底面から所定の高さに配設される。したがって、シャワー水回収槽44aの水面位置は、排水管70の他方端の位置よりも高くならない。
なお、本実施例の排ガス処理装置11Aにおける反応塔32のヘッドボックス24内を除く他の部分には、排ガスEに含まれる、或いは排ガスEを分解することによって生じるフッ酸などの腐食性成分による腐食から各部を守るため、塩化ビニル樹脂,ポリエチレン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂及びフッ素樹脂などによる耐腐食性のライニングやコーティングが施されている。
次に、以上のように構成された排ガス処理装置11Aを用いて排ガスEの除害処理を行う際には、まず始めに、排ガス処理装置11Aの運転スイッチ(図示せず)をオンにして反応塔32内の加熱手段30を作動させ、ヘッドボックス24内の加熱を開始する。
続いて、ヘッドボックス24内の排ガスE通流領域の温度が当該排ガスEに含まれる除害対象成分の熱分解温度に達すると、排気ファン42が作動し、排ガス処理装置11Aへの排ガスEの導入を開始させる。すると、排ガスEは、入口スクラバー34,反応器32及び出口スクラバー36をこの順に通過して排ガスE中の除害対象成分が除害される。
本実施形態の排ガス処理装置11Aによれば、熱交換器10を上記の通り構成しているので、排ガスEの熱分解の際、以下の作用を奏する。
すなわち、受熱流体通流路18と放熱流体通流路20とが、本体ケーシング16の軸方向にて隣接すると共に、本体ケーシング16の軸方向全体に亘って螺旋状に形成されるので、伝熱板22を介して接触する受熱流体と放熱流体との接触面積、すなわち伝熱面積を極大化することができる。加えて、伝熱板22を介して接触する放熱流体と受熱流体とが向流になるため、常に低温の受熱流体はそれより高い温度の放熱流体に触れるようになり、熱交換効率を向上させることができる。
また、本実施形態の排ガス処理装置11Aでは、熱交換器10の受熱流体通流路18と放熱流体通流路20とが、内管14の外周を螺旋状に旋回する形状であるため、流路内に粉塵などが溜まり難く、また仮に粉塵などが溜まった場合でも、洗浄水や洗浄エアなどの内部洗浄流体を流すだけで比較的簡単に洗い流すことができる。とりわけ、本実施形態の排ガス処理装置11Aにおいては、立設された熱交換器10の本体ケーシング16の上端面にガイド部材26が設けられると共に、このガイド部材26の頂点26a直上の位置にシャワー水SWを噴射するスプレーノズル28が装備されているので、ガイド部材26の頂部26aに向けて熱交換器内部洗浄用のシャワー水SWを噴射・供給するだけで受熱流体出口18b及び放熱流体入口20aのそれぞれに対して自動的にシャワー水SWを供給することができる。そして、受熱流体出口18b及び放熱流体入口20aのそれぞれに供給されたシャワー水SWは、その後、重力等に従って熱交換器10の内部を流下して熱交換器10内に溜まった粉塵などを洗い流す。
なお、上記の実施形態は、次のように変更可能である。
上述の排ガス処理装置11Aでは、入口スクラバー34と出口スクラバー36の両方を備える場合を示したが、処理する排ガスEの種類によってはこれらの何れか一方を備えるようにしてもよい。
次に、図3に示す第2実施形態の排ガス処理装置11Bについて説明する。
上述した第1実施形態と異なる部分は、主として、反応塔32前後の入口スクラバー34及び出口スクラバー36を省略すると共に、熱交換器10の下側内部にスプレーノズル40を配置した点である。なお、これら以外の部分は前記第1実施形態と同じであるので、同じ構成については第1実施形態と同じ符号を付すと共に、前記第1実施形態の説明を援用して本実施形態の説明に代える。また、各符号に関し、各部位を上位概念で示す場合にはアルファベットの枝番をつけずアラビア数字のみで示し、各部位を区別する必要がある場合(すなわち下位概念で示す場合)にはアルファベット大文字の枝番をアラビア数字に付して区別する。
スプレーノズル40は、シャワー水SWを噴射して排ガスEを液洗するためのもので、熱交換器10における受熱流体入口18a近傍の受熱流体通流路18内及び放熱流体出口20b近傍の放熱流体通流路20内に複数設置される。このうち、受熱流体入口18a近傍の受熱流体通流路18内に設置されるスプレーノズル40Aは、受熱流体入口18aから受熱流体通流路18内へと供給される排ガスEの流れに対して対向する向きにシャワー水SWを噴射するものであり、前記の入口スクラバー34と同等の機能を発揮する。これに対し、放熱流体出口20b近傍の放熱流体通流路20内に設置されるスプレーノズル40Bは、放熱流体通流路20内を放熱流体出口20bへと向かう排ガスEの流れと並行する向きにシャワー水SWを噴射するものであり、前記の出口スクレバー36と同等の機能を発揮する。
また、本実施形態の排ガス処理装置11Bでは、受熱流体入口18aに水槽72が直結されている。この水槽72は、スプレーノズル40Aから噴射されたスプレー水SWを排水Wとして回収するタンクであり、その内部空間は入口ダクト46を介して図示しない半導体製造装置と連結されている。一方、放熱流体出口20bには水槽74が直結されている。この水槽74は、スプレーノズル40Bから噴射されたスプレー水SWを排水Wとして回収するタンクであり、その内部空間は排気ファン42に接続されている。
ここで、本実施形態の排ガス処理装置11Bでは、スプレーノズル40Bには新水を供給し、スプレーノズル40Aには水槽74に回収された排水Wをポンプ76で汲み上げて供給している。しかしながら、各スプレーノズル40に供給する水はこれらの態様に限定されるものではなく、例えば、全て新水を用いるようにしてもよいし、全て水槽72及び/又は水槽74に回収された排水Wを汲み上げて使用するようにしてもよい。
以上のように構成された排ガス除害装置11Bによれば、反応塔32前後の入口スクラバー34及び出口スクラバー36を省略することができるので、排ガス処理装置11Bをコンパクトにすることができるようになる。
また、前述の第1実施形態と同様に、この第2実施形態の排ガス処理装置11Bも熱交換器10を備えているので、大容量排ガスの効率的な熱分解(除害)処理が可能となる。具体的には、加熱手段30として出力10kWの電熱ヒーターを用い、風量400L/分の排ガスを850℃に加熱し、排ガス中のNF3を99.5%以上除害可能な排ガス処理装置において、角管状の本体ケーシング16の高さが1000mm,外管12の水平断面形状が1辺400mmの矩形,内管14の水平断面形状が1辺200mmの矩形,1000mm高さの本体ケーシング16に受熱流体通流路18及び放熱流体通流路20が螺旋状にそれぞれ10回転旋回して形成された本発明の熱交換器10を適用した場合、加熱手段30である電熱ヒーターの負荷を75%程度低減させることができた。また、この結果は、電熱ヒーターの負荷を75%程度低減させたのみならず、同時に、放熱流体として使用された後、大気中へと排出される排ガスEの冷却負荷を75%程度低減させていることをも意味する。このように本発明の熱交換器10を用いれば、効率的且つ経済的に排ガスの熱分解処理をすることができる。
なお、上記の第2実施形態は、次のように変更可能である。
上述の排ガス処理装置11Bでは、受熱流体通流路18内及び放熱流体通流路20内の両方にスプレーノズル40を設置する場合を示したが、処理する排ガスEの種類によってはこれらの何れか一方にスプレーノズル40を設置するようにしてもよい。
また、上述の第1及び第2実施形態では、熱交換器10を半導体製造装置からの排ガスEを除害するための排ガス除害装置11A及び11Bに適用する形態について説明したが、当該熱交換器10の用途はこれに限られず、粉塵等を多く含む流体間の熱交換が求められるような装置であれば他の如何なる装置にも適用することができる。
続いて、上述の第1及び第2実施形態における熱交換器10とは異なる、図4に示す実施形態の熱交換器10について説明する。
この実施形態の熱交換器10と、第1及び第2実施形態の熱交換器10との間で異なる点は、本実施形態の熱交換器10には、パージガス供給手段50が設けられている点である。なお、これ以外の部分は上述した各実施形態と同じであるので、同じ構成については第1及び第2実施形態と同じ符号を付すと共に、前記第1及び第2実施形態の説明を援用して本実施形態の説明に代える。
パージガス供給手段50は、排ガスEの熱分解などの際に副成し熱交換器10内に堆積した粉塵などの粒子に向けて、不活性な窒素ガス等からなるパージガスを噴射し、それらの粒子を当該熱交換器10の下方に向かって洗い流し外部へと排出させるフラッシング装置であり、熱交換器10内にその下方に向かってパージガスを噴射する噴射ノズル50aを有する。この噴射ノズル50aにはパージガス送給ライン50bの下流端が連結されている。なお、前記パージガス送給配管50bの上流端は、図示しないパージガス貯留タンクなどのパージガス供給源に接続されており、また、このパージガス送給ライン50bには、噴射ノズル50aから噴射させるパージガスの量や噴射ノズル50aの作動時間・タイミングなどを制御する制御装置(図示せず)が取り付けられている。
ここで、図4に示す熱交換器10では、本体ケーシング16の外管12及び内管14の形状を角管状とし、本体ケーシング16内部に形成された放熱流体通流路20の各コーナー部分に噴射ノズル50aを取り付けると共に、本体ケーシング16の上部(上段)に取り付けられた噴射ノズル50aから下部(下段)に取り付けられた噴射ノズル50aに向けて各噴射ノズル50aについて例えば3秒ずつシーケンシャルにパージガスを噴射するよう上記の制御装置で制御している。こうすることにより、熱交換器10の運転を停止することなく運転状態のまま、放熱流体通流路20内に堆積する粉塵などの粒子を、外部に向けて効果的にフラッシングすることができ、その結果、長期間差圧の上昇を抑えることができると共に熱交換効率が常に極大化された状態にて熱交換器10を使用することができるようになる。
なお、上述の実施形態では、本体ケーシング16の形状を角管状とし、放熱流体通流路20の各コーナー部分に噴射ノズル50aを取り付ける場合を示したが、本体ケーシング16の形状を円筒状にすると共に、放熱流体通流路20の上部から下部に亘って所定の間隔を置いて噴射ノズル50aを取り付けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、放熱流体通流路20に複数の噴射ノズル50aを取り付ける場合を示したが、この噴射ノズル50aの取付個数はこれに限定されるものではなく、例えば、放熱流体通流路20の上部に噴射ノズル50aを一つ取り付けるようにしてもよい。
さらに、上述の実施形態では、パージガス供給手段50を放熱流体通流路20のみに取り付ける場合を示したが、このパージガス供給手段50を放熱流体通流路20のみならず、必要に応じて受熱流体通流路18にも取り付けるようにしてもよい。
10…熱交換器
11A,11B…排ガス処理装置
12…外管
14…内管
16…本体ケーシング
18…受熱流体通流路
18a…受熱流体入口
18b…受熱流体出口
20…放熱流体通流路
20a…放熱流体入口
20b…放熱流体出口
22…伝熱板
24…ヘッドボックス
26…ガイド部材
26a…(ガイド部材の)頂部
26b,26c…(ガイド部材の)傾斜面
30…加熱手段
32…反応塔
34…入口スクラバー
36…出口スクラバー
40…スプレーノズル
50…パージガス供給手段
E…排ガス

Claims (4)

  1. 外管(12)及び内管(14)からなり、それらの軸が上下方向を向くように立設された二重管構造の本体ケーシング(16)と、
    上記外管(12)と上記内管(14)との間に形成された内部空間を、上記本体ケーシング(16)の軸方向全体に亘って螺旋状に形成されると共に上記本体ケーシング(16)の軸方向にて互いに隣接する受熱流体通流路(18)及び放熱流体通流路(20)に区画する伝熱板(22)とで構成された熱交換器であって、
    上記本体ケーシング(16)の下端部には、上記受熱流体通流路(18)に連なる受熱流体入口(18a)と上記の放熱流体通流路(20)に連なる放熱流体出口(20b)とが開設されると共に、上記本体ケーシング(16)の上端部には、上記受熱流体通流路(18)に連なる受熱流体出口(18b)と上記の放熱流体通流路(20)に連なる放熱流体入口(20a)とが開設されており、
    更に、上記本体ケーシング(16)の上部に、上記受熱流体出口(18b)と上記放熱流体入口(20a)とを連通する空間を区画するヘッドボックス(24)が取り付けられると共に、
    上記本体ケーシング(16)の上端面には、頂部(26a)が共通する傾斜面(26b)(26c)で上記受熱流体出口(18b)と上記放熱流体入口(20a)とを連結し、上記頂部(26a)に与えられた流体を上記受熱流体出口(18b)及び上記放熱流体入口(20a)へと案内するガイド部材(26)が装着される、
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1の熱交換器において、
    前記受熱流体通流路(18)及び前記放熱流体通流路(20)のうち、少なくとも上記放熱流体通流路(20)内に、その内部空間の下方に向かってパージガスを噴射するパージガス供給手段(50)が設けられている、ことを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2の熱交換器(10)と、その熱交換器(10)の受熱流体通流路(18)を通流してきた処理対象の排ガス(E)を加熱する加熱手段(30)とを具備する反応塔(32)、及び
    上記反応塔(32)に導入する処理対象の排ガス(E)を液洗する湿式の入口スクラバー(34)又は上記反応塔(32)で熱分解した処理後の排ガス(E)を液洗する湿式の出口スクラバー(36)の少なくとも何れか一方を備える、
    ことを特徴とする排ガス処理装置。
  4. 請求項1又は2の熱交換器(10)と、その熱交換器(10)の受熱流体通流路(18)を通流してきた処理対象の排ガス(E)を加熱する加熱手段(30)とで構成された反応塔(32)を具備する排ガス処理装置であって、
    上記熱交換器(10)における前記受熱流体入口(18a)近傍の受熱流体通流路(18)内又は前記放熱流体出口(20b)近傍の放熱流体通流路(20)内の少なくとも何れか一方に、排ガス(E)を液洗する1又は複数のスプレーノズル(40)が設けられる、
    ことを特徴とする排ガス処理装置。


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