JP6335617B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、等速ジョイントを用いた複写機やレーザビームプリンタ(LBP)等の画像形成装置に関するものである。
一方向に回転される感光ドラムの外周囲に、帯電器、露光手段、現像器及び転写ローラを設けた画像形成装置は、従来から知られている。
これらの画像形成装置では、帯電器によって感光ドラムの外周全体を一様に帯電したのち、露光手段により画像情報に基づく画像光を露光して静電潜像を形成する。そして、現像器からその静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成し、そのトナー像を転写ローラによって感光ドラムの周速と同速度で搬送される転写材上に転写するようにしている。
これらの画像形成装置において、感光ドラムを備えた画像形成ユニットの取付位置に誤差が生じると、感光ドラムの1回転中における回転速度にムラが生じてしまう場合がある。例えば、画像形成ユニットや、それを支持する装置本体の部品(フレームやスライドレール等)の精度のばらつきにより、感光ドラムのドラム軸とモータ側の駆動軸とが、上下方向又は横方向にずれてしまう場合が想定される。また、それらが仮に誤差なく取り付けられていたとしても、画像形成ユニットの装置本体への着脱を繰り返す間に、そのような誤差が事後的に発生してしまう場合も想定される。
これらの場合、感光ドラム側の回転体軸が駆動源側の駆動軸に対して傾いた状態、すなわち偏角が生じた状態となってしまい、回転速度のムラの原因となる。
感光ドラムの1回転中における回転速度にムラがあると、露光手段による露光時に感光ドラム上の静電潜像に伸縮が生じるとともに、転写材に対するトナー像の転写時において画像に伸縮が生じ、これらが一体となって画像ムラを生じさせ、高品質の画像を形成することができない。したがって、感光ドラムは常に等速度で回転させる必要がある。
そこで、特許文献1では、感光ドラムの回転体軸と駆動源側の駆動軸とをトリポード型等速ジョイントで連結し、感光ドラムの回転速度ムラによる転写材上での画像の伸縮を防止するようにしている。
特開2007−256492号公報
特許文献1の等速ジョイントは、外輪とその外輪の内側に組み込まれたトリポード部材とから構成されている。外輪は、内周に軸方向に延びる3本のトラック溝が周方向に120゜の間隔をおいて形成され、トリポード部材は、各トラック溝内にスライド自在に挿入されて外輪とトリポード部材の相互間でトルク伝達を行なう3本の突出部が設けられている。外輪の隣接するトラック溝間に形成された膨出部の先端部に一対のテーパ面を形成すると共に、トリポード部材の突出部の前側部に一対のテーパ面が設けられた構成を有している。
この等速ジョイントによると、平行ではない回転体軸の軸心と駆動軸の軸心とが、トリポード型等速ジョイントを配置したジョイント部付近で交差する状態、いわゆる偏角(屈曲)が生じた状態に対しては、比較的大きなずれにも対応しやすい。しかし、回転体軸の軸心の延長線と駆動軸の軸心の延長線とが、ジョイント部以外の部分で交差するような状態、あるいは、ドラム軸の軸心と駆動軸の軸心とが平行で交差しない状態、いわゆる心ずれの状態には、対応できるずれの範囲が限られているという問題がある。
また、画像形成装置に用いられる感光ドラム以外の各種回転体、例えば、帯電ローラや現像ローラ、撹拌ローラ、その他駆動力によって軸周り回転を行う回転体においても、高品質の画像を形成するためには、1回転中における回転速度のムラをできる限り抑制することが望ましい。
さらに、これらの回転体軸と駆動軸とは、その接続がスムーズでなければならないという問題もある。
そこで、この発明は、画像形成装置に用いられ、駆動力によって軸周り回転を行うことで転写材に転写されるトナー像の形成に関与する各種回転体において、回転速度のムラをできる限り抑制し、また、回転体軸の軸心と駆動軸の軸心とのより大きな偏角や心ずれにも対応できるようにし、さらに、回転体軸と駆動軸との接続をスムーズにすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、転写材に転写されるトナー像の形成に関与する回転体と、前記回転体を軸周り回転させる駆動源と、前記駆動源からの駆動力を前記回転体に伝達する駆動伝達装置とを備えた画像形成装置において、前記駆動伝達装置は、前記駆動源から伸びる駆動軸と、前記回転体から伸びる回転体軸とを連結するとともに、前記駆動軸の軸心と前記回転体軸の軸心との間の角度が180°以外のときに、又は、心ずれが発生したときに生じる前記回転体軸の回転速度変動を抑制して前記駆動軸の回転を前記回転体軸に伝達する連結手段を備え、前記連結手段は、対の外輪と、前記対の外輪間を結ぶトリポード部材とを備え、前記両外輪の内周にそれぞれ軸方向に延びる3本のトラック溝を周方向に120°の間隔をおいて形成し、前記トリポード部材の軸方向両端には、前記各トラック溝内に軸方向へスライド自在に収容されることで、前記両外輪とそのトリポード部材との相互間で軸周りのトルク伝達を可能とする3つの突出部がそれぞれ設けられたトリポード型等速ジョイントであって、前記トリポード部材と前記両外輪が合成樹脂の成形品であり、前記トリポード部材の軸方向両端のうち、一方の端部の3つの突出部とそれに対応する一方の前記外輪との接続部が、他方の端部の3つの突出部とそれに対応する他方の前記外輪との接続部よりも軸方向へ抜け落ちやすい構造とするために、他方の前記外輪又は前記トリポード部材に抜け止め手段が設けられており、一方の端部の3つの突出部と一方の前記外輪との接続部は、一方の前記外輪の隣接する前記トラック溝間に形成された膨出部の先端部に、周方向に相反する方向に傾斜してその膨出部の周方向幅の中程に頂部を形成する対のテーパ面を形成し、前記トリポード部材の一方の端部の3つの突出部の前面部に、その各突出部の幅方向の中央から両側に向けて傾斜してその突出部の幅方向の中程に頂部を形成する対のテーパ面が設けられて、一方の前記外輪の3つの膨出部の頂部のうち、少なくとも1つの膨出部の頂部の前記軸方向位置は、他の膨出部の頂部の前記軸方向位置と異なることを特徴とする画像形成装置を採用した。
トナー像の形成に関与する感光ドラムや現像ローラ等の回転体側の回転体軸と、駆動源側の駆動軸とをトリポード型等速ジョイントで連結したことにより、その回転体軸の軸心と駆動軸の軸心とが同一直線上にない状態、すなわち、両者の間に偏角や心ずれがあっても、回転体を速度ムラなく等速回転させることができる。このため、回転体が関与して形成されるトナー像に伸縮が生じたり、転写材に転写される画像に伸縮が生じるのを防止することができ、きわめて高品質の画像を形成することができる。
また、そのトリポード型等速ジョイントを、3本のトラック溝を有する対の外輪と、そのトラック溝に収容される3つの突出部を有するトリポード部材とで構成し、トリポード部材両端の2箇所においてそれぞれ屈曲機能、首振り機能を持たせたことで、より大きな偏角や心ずれにも対応できるようになる。
さらに、トリポード部材と両外輪を合成樹脂の成形品としたことにより、グリース等の潤滑剤を不要とし、ブーツ等の潤滑剤漏洩防止部材を不要とすることができる。また、メンテナンスの容易化を図ることができる。さらに、潤滑剤の漏洩によって転写材が汚されるという不都合の発生を防止することができ、また、トルク伝達時の動作音を少なくすることができる。
トナー像の形成に関与する感光ドラムや現像ローラ等の回転体は、例えば、トナー等の消耗品の交換のため、あるいは、メンテナンスや部品自体の劣化に伴う交換のため、画像形成装置の装置本体に対して適宜着脱する機会が多い。このため、回転体軸と駆動軸とは、その接続(駆動力が伝達される状態)と切り離し(駆動力が伝達されない状態)とが頻繁に行われる。
そこで、上記のように、トリポード部材の軸方向両端のうち、一方を他方よりも抜け落ちやすい構造とすることで、回転体軸と駆動軸との切り離し箇所を特定することができる。すなわち、回転体を駆動源側から遠ざけた際に、突出部がトラック溝から離脱して自然にトリポード部材の軸方向一方の端部が外輪から切り離される。また、回転体を駆動源側に押し込めば、突出部がトラック溝に収容されて自然にトリポード部材の軸方向一方の端部が外輪に接続される。
トリポード部材の軸方向両端のうち、一方を他方よりも抜け落ちやすい構造とするためには、例えば、固定側、すなわち、トリポード部材の軸方向他方の端部とそれに対応する他方の外輪との接続部を軸方向に抜け落ちにくい構造とし、外輪又はトリポード部材に抜け落ち防止手段(抜け止め手段)を設けるとよい。
抜け止め手段としては、他方の前記外輪に設けられた軸方向孔に軸を通し、さらにその軸を前記トリポード部材に設けられた軸方向孔に通し、前記軸に対して前記外輪と前記トリポード部材とが抜け止めされているようにするとよい。
トリポード部材の軸方向一方の端部が外輪に接続されるとき、突出部がトラック溝内にスムーズに収容されるよう、外輪のトラック溝の入口付近にガイド機能を設けることができる。すなわち、その構成は、一方の端部の3つの突出部と一方の前記外輪との接続部は、一方の前記外輪の隣接する前記トラック溝間に形成された膨出部の先端部に、周方向に相反する方向に傾斜してその膨出部の周方向幅の中程に頂部を形成する対のテーパ面を形成し、前記トリポード部材の一方の端部の3つの突出部の前面部に、その各突出部の幅方向の中央から両側に向けて傾斜してその突出部の幅方向の中程に頂部を形成する対のテーパ面を設けた構成である。
この構成によれば、非固定側の外輪の開口側端部からトリポード部材を挿入するジョイント接続時に、トラック溝と突出部の位相が周方向にずれがある場合でも、突出部は膨出部の先端部に形成されたテーパ面で接触案内されてトラック溝の先端開口に誘導される。このため、トラック溝と突出部の位相合わせを行う必要がなく、トリポード型等速ジョイントを極めて簡単に接続させることができる。
このとき、一方の前記外輪の3つの膨出部の頂部のうち、少なくとも1つの膨出部の頂部の前記軸方向位置は、他の膨出部の頂部の前記軸方向位置と異なる構成を採用することができる。特に、一方の前記外輪の3つの膨出部の頂部のうち、1つの膨出部の頂部は、他の2つの膨出部の頂部よりも前方へ突出していることが好ましい。これにより、回転体軸と駆動軸との接続をスムーズにすることができる。
非固定側の外輪の3つの膨出部の頂部の軸方向に対する位置がすべて同じであった場合、ジョイント接続時に、膨出部の頂部と非固定側のトリポード部材の突出部の頂部の位相が一致し、いわゆる3点支持となって、テーパ面による案内効果が期待できないだけでなく、想定される以上の押し込み力が作用した場合等に、その頂部に損傷を生じてしまう恐れもある。そこで、その頂部同士の3点支持を回避するため、上記の各構成をとることが望ましい。
この発明は、トナー像の形成に関与する感光ドラムや現像ローラ等の回転体側の回転体軸と、駆動源側の駆動軸とをトリポード型等速ジョイントで連結したことにより、その回転体軸と駆動軸との間に偏角や心ずれがあっても、回転体を速度ムラなく等速回転させることができる。このため、回転体が関与して形成されるトナー像に伸縮が生じたり、転写材に転写される画像に伸縮が生じるのを防止することができ、きわめて高品質の画像を形成することができる。
また、そのトリポード型等速ジョイントを、3本のトラック溝を有する対の外輪と、そのトラック溝に収容される3つの突出部を有するトリポード部材とで構成したことにより、回転体軸と駆動軸との間により大きな偏角や心ずれがあっても、回転体を速度ムラなく等速回転させることができ、さらに、回転体軸と駆動軸との接続をスムーズにすることができる。
この発明の一実施形態を示す画像形成装置の要部拡大図 連結手段を構成する部品の詳細を示し、(a)は対の外輪の断面図、(b)は(a)のB−B矢視図 連結手段の断面図 連結手段の分解斜視図 フルカラーの画像形成装置の模式図 単色の画像形成装置の要部の模式図 軸に抜け止めされた状態の連結手段を示す断面図
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は画像形成装置に用いられる画像形成ユニット10内の要部を示す。
この画像形成ユニット10は、トナー像の形成に関与する回転体Rと、回転体Rを軸周り回転させるモータからなる駆動源Mと、駆動源Mからの駆動力を回転体Rに伝達する駆動伝達装置20とを備えている。
駆動伝達装置20は、駆動源Mから伸びる駆動軸21と、回転体Rから伸びる回転体軸22とを結ぶ連結手段30を備えている。連結手段30は、回転体軸22の軸心と駆動軸21の軸心とが同一直線上にない状態、すなわち、両者の成す角度が180°(180deg)以外のときに、又は、心ずれが発生したときに生じる回転体軸22の回転速度変動を抑制して、駆動軸21の回転を回転体軸22に伝達する機能を有する。図2〜図4は、連結手段30の詳細を示す。
この駆動伝達装置20は、単色の画像形成装置、フルカラーの画像形成装置のいずれに用いられる回転体Rに対しても利用可能である。
図6は、単色の画像形成装置を示す。この画像形成装置では、感光ドラム1、帯電器2、露光手段3、現像器4及び転写ローラ13から成る1組の画像形成ユニット10によってトナー像を形成し、そのトナー像を、転写材としての記録紙A上に転写して画像を形成している
帯電器2によって感光ドラム1の外周全体を一様に帯電したのち、露光手段3により画像情報に基づく画像光を露光して静電潜像を形成する。そして、現像器4からその静電潜像にトナーを供給して、感光ドラム1上にトナー像が形成される。トナー像は、転写部5の転写ローラ13によって、感光ドラム1の周速と同速度で搬送される記録紙A上に転写される。また、その転写された画像は、定着部8において、記録紙Aに対して熱と圧力で定着処理される。転写後は、感光ドラム1の周面に残る残留トナーが、クリーニング器7によって取り除かれる。
現像器4内には、駆動源Mからの駆動力によって軸周り回転する回転体Rとして、現像ローラ11、攪拌ローラ12等を備える。また、転写部5は、同じく駆動力によって軸周り回転する回転体Rとして、感光ドラム1と転写ローラ13とを備える。定着部8は、駆動力によって軸周り回転する回転体Rとして、定着ローラ14と加圧ローラ15を備える。これらの回転体Rが、転写材に転写されるトナー像の形成に関与する。
図5は、フルカラーの画像形成装置を示す。この画像形成装置では、4組の画像形成ユニット10を、中間転写材6の移動方向に沿ってタンデムに配置している。それぞれの画像形成ユニット10によってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像を形成し、これらのトナー像を、転写部9において中間転写材6に転写し、二次転写部16において、転写材としての記録紙A上に転写してカラー画像を形成している。
以下、この実施形態では、上記各画像形成装置における回転体Rとしての現像ローラ11と駆動源Mとを結ぶ駆動伝達装置20について説明するが、他のいずれの回転体Rについても、この発明の駆動伝達装置20を採用できる。
図1に示すように、回転体R(現像ローラ11)は、両端に回転体軸22を有し、その回転体軸22が一対のフレームF’に軸受bを介して軸周り回転自在に支持されている。回転体Rを回転駆動する駆動源Mは、画像形成装置の装置本体側のフレームFに取付けられて、回転体Rと軸方向で対向する配置とされている。フレームF’はフレームFに対して回転体軸22の軸方向に沿って移動可能であり、その移動により、回転体Rを備えた画像形成ユニット10が装置本体に対して着脱できるようになっている。
連結手段30は、駆動源Mの駆動軸21と回転体Rの回転体軸22とを結び、対の外輪31,36と、対の外輪31,36間を結ぶトリポード部材40とを備えるトリポード型等速ジョイントである。トリポード部材40と両外輪31,36は、いずれも合成樹脂の成形品である。合成樹脂はトリポード型等速ジョイントの使用条件によって適切なものを選択し、射出成形可能な合成樹脂が望ましい。射出成形可能な樹脂であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。
対の外輪31,36は、それぞれ、いずれかの側の端部が開口するカップ部の閉塞側端部に、軸部31a,36aが設けられている。その各外輪31,36の内周には、それぞれ軸方向に延びる3本のトラック溝32,37が、周方向に沿って120°(120deg)の間隔をおいて形成されている。各トラック溝32,37の周方向で対向する一対の側面32a,32a;37a,37aは互に平行な面方向を有する平坦面である。
トリポード部材40には、軸状の本体部41の軸方向両端において、それぞれ3つの突出部42,47が設けられている。3つの突出部42,47は、対応する側の外輪31,36の各トラック溝32,37内に収容される。また、一方の突出部42の先端は、外輪31のトラック溝32の奥部に設けた収容凹部34に入り込むようになっている。
突出部42,47は、トラック溝32,37内において軸方向へスライド自在とされる。また、トラック溝32,37の側面32a,37aと対向する両側側面42c,47bは、それぞれトリポード部材40の軸方向に沿ってわん曲する円筒面となっている。この実施形態では、対向する両円筒面の軸心は、トリポード部材40の半径方向へ向いて、各突出部42,47の突出方向への軸心に一致している。なお、これらの円筒面に代えて球面とすることも可能である。
突出部42,47は、駆動軸21と回転体軸22の一方に対する回転トルクの入力時、両側の側面42c,47bが、トラック溝32,37の側面32a,37aと係合する。その係合によって、外輪31,36とトリポード部材40の相互間で、軸周り回転トルクの伝達を行なうようになっている。
このとき、各トラック溝32,37の側面32a,37aと、対向する突出部42,47の側面42c,47bとが接触し、その接触部が摺接することで、偏角、心ずれが生じた際の外輪31,36とトリポード部材40との屈曲機能、首振り機能が円滑に作用するようになっている。
非固定側の外輪31の隣接するトラック溝32間には膨出部33が形成されている。膨出部33の先端部(開口側に向く先端部)には、周方向に相反する方向に傾斜してその膨出部33の周方向幅の中程に頂部33bを形成する対のテーパ面33a,33aが形成されている。頂部33bは、外輪31の半径方向に伸びる直線状の稜線で構成されている。
なお、固定側の外輪36の隣接するトラック溝37間にも膨出部38が形成されているが、こちら側の接続部は頻繁な接続、切り離しを前提としないため、テーパ面や頂部の形成は必要ではない。
非固定側のトリポード部材40の端部において、3つの突出部42の前面部には、各突出部42の幅方向の中央から両側に向けて傾斜してその突出部42の幅方向の中程に頂部42bを形成する対のテーパ面42aが形成されている。頂部42bは、トリポード部材40の半径方向に伸びる直線状の稜線で構成されている。
これらの画像形成装置において、画像形成ユニット10等の装置本体に対する支持位置の誤差が生じた場合を想定する。このとき、回転体R側の回転体軸22の軸心と駆動源M側の駆動軸21の軸心とが、上下方向又は横方向、あるいは、その両方向にずれた状態となり、両軸22,21の軸心同士の間に偏角や心ずれが生じた状態となる。
このような状態でトルク伝達するとき、固定側、非固定側の両方の接続部において、各突出部42,47は、トラック溝32,37に沿って、外輪31,36の軸方向にスライドする。このとき、突出部42,47の側面42c,47bとトラック溝32,37の側面32a,37aとの接触が線接触(側面42c,47bに球面を採用した場合は点接触)であるため、スライド抵抗は小さく、突出部42,47はトラック溝32,37に沿って円滑にスライドする。
このように、トリポード部材40の両端の2箇所においてそれぞれ屈曲機能、首振り機能を持たせたことで、回転体軸22と駆動軸21との間に大きな偏角や心ずれがあっても、回転体Rに速度ムラを発生させることなく等速回転させることができる。このため、静電潜像を取得した感光ドラム1上にトナー像を形成する際に、現像ローラ11の回転の等速性を維持し、トナー像、画像に伸縮が生じるのを防止することができる。
外輪31とトリポード部材40との組立て時に、軸周り120°毎の方位に設けられている突出部42の頂部42bは、同じく120°毎の方位に設けられている膨出部33の頂部33bを挟んでいずれかの側のテーパ面33aにまず当接し、そのテーパ面33aに沿ってトラック溝32に誘導される。
しかし、その接続時に、膨出部33の頂部33bと突出部42の頂部42bの位相が一致した場合、いわゆる3点支持となって、テーパ面33aによる案内効果が期待できないだけでなく、想定される以上の押し込み力が作用した場合等に、その当接した頂部33b,42bに損傷を生じてしまう恐れもある。そこで、その3点支持を回避するため、下記の構成をとることができる。
すなわち、外輪31の3つの膨出部33の頂部33bのうち、少なくとも1つの膨出部33の頂部33bの軸方向位置を、他の膨出部33の頂部33bの軸方向位置と異なるように設定する。ここで、3点支持を回避するためには、少なくとも1つの膨出部33の頂部33bが他と異なっていればよく、2つの頂部33bが同じ軸方向位置で他の一つの頂部33bが相対的に前方(開口側端部側)に位置している構成や、2つの頂部33bが同じ軸方向位置で他の一つが相対的に後方(閉塞側端部側)に位置している構成、あるいは、3つの頂部33bの軸方向位置がすべて異なる構成が考えられる。このとき、トリポード部材40側の3つの突出部42の頂部42bは、例えば、すべて同一の軸方向位置にする等、膨出部33の3つの頂部33bに対して同時に当接しない位置に設定される。
例えば、外輪31の3つの膨出部33の頂部33bのうち、1つの膨出部33の頂部33bが、他の2つの膨出部33の頂部33bよりも前方へ距離Lだけ突出している構成を示している。他の2つの膨出部33の頂部33bは同一の軸方向位置にあり、トリポード部材40側の3つの突出部42の頂部42bは、すべて同一の軸方向位置に設定されている。このため、頂部33b,42b同士の3点支持を回避することができる。これは、後述の図7でも同様である。
図7では、トリポード部材40の軸方向両端のうち、一方を他方よりも抜け落ちやすい構造とする手段として、他方の端部の3つの突出部47とそれに対応する他方の外輪36との接続部を軸方向へ抜け落ちにくい構造とするために、外輪36又はトリポード部材40に抜け止め手段が設けられている。抜け止め手段としては、他方の外輪36に設けられた軸方向孔36bに軸Bを通し、さらに、その軸Bに前記トリポード部材40に設けられた軸方向孔41aを通し、この軸Bに対して外輪36とトリポード部材40が止め輪23によって抜け止めされている。図7の例では、止め輪23は、環状の部材の一箇所が開口したC字状の部材を採用し、そのC字状の部材が軸Bの外周に設けられた周溝に嵌って固定されている。
なお、軸Bは、駆動軸21であってもよいし、その駆動軸21に接続されて共に軸周り回転する駆動軸21とは別部材からなる軸状部材であってもよい。
この状態で、トリポード部材40と外輪36とは屈曲、首振り可能で、切り離されないようになっている。このため、外輪31と外輪36とを軸方向へ離れる方向へ引っ張ると、トリポード部材40と外輪31とが先に切り離され、トリポード部材40と外輪36とは切り離されない。
これらの実施形態では、現像ローラ11の回転体軸22と駆動源Mの駆動軸21とを、トリポード型等速ジョイントからなる連結手段30で接続して、現像ローラ11を等速回転させた例について説明したが、この例に限らず、駆動源M、駆動軸21からの駆動力を得て回転する他の回転体Rであって、メンテナンス等の必要性から装置本体に対して着脱が行われるものについても、上記例に準じて構成することができる。
例えば、回転体Rとしての感光ドラム1の回転体軸と駆動源Mの駆動軸とを、上記各構成のいずれかからなるトリポード型等速ジョイントからなる連結手段30で接続して、感光ドラム1を等速回転させるようにしてもよい。
感光ドラム1が等速回転であれば、露光手段3によって感光ドラム1上に形成される静電潜像に伸縮が生じたり、感光ドラム1上のトナー像が転写部5により転写される際に画像に伸縮が生じるのを防止することができる。このため、常に、高品質の画像を形成することができる。また、感光ドラム1の回転速度にムラがなければ、露光手段3と転写部5の感光ドラム1に対する軸周り方位を自由に設定でき、設計の自由度を高めることができる。
さらに、他の回転体Rとしては、画像形成装置の現像部4に用いられる撹拌ローラ12やその他トナー供給ローラ、転写部9や二次転写部16に用いられる転写ローラ13等の各種ローラ、定着部8に用いられる定着ローラ14、加圧ローラ15等であってもよい。また、これらの回転体Rの中から選択される複数の回転体Rが、ケーシング、フレーム等に回転自在に一体に支持された画像形成ユニットであってもよい。
1 感光ドラム
2 帯電器
3 露光手段
4 現像器
5 転写部
6 中間転写材
7 クリーニング器
8 定着部
9 転写部
10 画像形成ユニット
11 現像ローラ
12 撹拌ローラ
13 転写ローラ
14 定着ローラ
15 加圧ローラ
16 二次転写部
20 駆動伝達装置
21 駆動軸
22 回転体軸
30 連結手段
31,36 外輪
32,37 トラック溝
32a,37a 側面
33,38 膨出部
33a テーパ面
33b 頂部
34 収容凹部
40 トリポード部材
41 本体部
42,47 突出部
42a テーパ面
42b 頂部
42c,47b 側面
47a 頂部
A 記録紙
B 軸
F,F’ フレーム
M 駆動源(モータ)
R 回転体

Claims (2)

  1. 転写材に転写されるトナー像の形成に関与する回転体(R)と、前記回転体(R)を軸周り回転させる駆動源(M)と、前記駆動源(M)からの駆動力を前記回転体(R)に伝達する駆動伝達装置(20)とを備えた画像形成装置において、
    前記駆動伝達装置(20)は、前記駆動源(M)から伸びる駆動軸(21)と、前記回転体(R)から伸びる回転体軸(22)とを連結するとともに、前記駆動軸(21)の軸心と前記回転体軸(22)の軸心との間の角度が180°以外のときに、又は、心ずれが発生したときに生じる前記回転体軸(22)の回転速度変動を抑制して前記駆動軸(21)の回転を前記回転体軸(22)に伝達する連結手段(30)を備え、
    前記連結手段(30)は、対の外輪(31,36)と、前記対の外輪(31,36)間を結ぶトリポード部材(40)とを備え、前記両外輪(31,36)の内周にそれぞれ軸方向に延びる3本のトラック溝(32,37)を周方向に120°の間隔をおいて形成し、前記トリポード部材(40)の軸方向両端には、前記各トラック溝(32,37)内に軸方向へスライド自在に収容されることで、前記両外輪(31,36)とそのトリポード部材(40)との相互間で軸周りのトルク伝達を可能とする3つの突出部(42,47)がそれぞれ設けられたトリポード型等速ジョイントであって、
    前記トリポード部材(40)と前記両外輪(31,36)が合成樹脂の成形品であり、前記トリポード部材(40)の軸方向両端のうち、一方の端部の3つの突出部(42)とそれに対応する一方の前記外輪(31)との接続部が、他方の端部の3つの突出部(47)とそれに対応する他方の前記外輪(36)との接続部よりも軸方向へ抜け落ちやすい構造とするために、他方の前記外輪(36)に設けられた軸方向孔(36b)に軸(B)を通し、さらにその軸(B)を前記トリポード部材(40)に設けられた軸方向孔(41a)に通し、前記軸(B)に対して他方の前記外輪(36)と前記トリポード部材(40)とが抜け止めされる抜け止め手段が設けられており、
    一方の端部の3つの突出部(42)と一方の前記外輪(31)との接続部は、一方の前記外輪(31)の隣接する前記トラック溝(32)間に形成された膨出部(33)の先端部に、周方向に相反する方向に傾斜してその膨出部(33)の周方向幅の中程に頂部(33b)を形成する対のテーパ面(33a,33a)を形成し、前記トリポード部材(40)の一方の端部の3つの突出部(42)の前面部に、その各突出部(42)の幅方向の中央から両側に向けて傾斜してその突出部(42)の幅方向の中程に頂部(42b)を形成する対のテーパ面(42a)が設けられて、一方の前記外輪(31)の3つの膨出部(33)の頂部(33b)のうち、少なくとも1つの膨出部(33)の頂部(33b)の前記軸方向位置は、他の膨出部(33)の頂部(33b)の前記軸方向位置と異なることを特徴とする画像形成装置。
  2. 一方の前記外輪(31)の3つの膨出部(33)の頂部(33b)のうち、1つの膨出部(33)の頂部(33b)は、他の2つの膨出部(33)の頂部(33b)よりも前方へ突出していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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