JP6333081B2 - 振動制御装置、リソグラフィ装置、および物品の製造方法 - Google Patents

振動制御装置、リソグラフィ装置、および物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、振動制御装置、リソグラフィ装置、および物品の製造方法に関する。
極微細パターンを転写または形成するリソグラフィ装置において、当該装置を設置した床から当該装置内に伝わる振動がオーバーレイ精度や解像(転写)性能を劣化させる原因となる。そこで、従来のリソグラフィ装置においては、床振動の影響を軽減するために、本体部分である定盤は、振動制御装置(除振装置)を介して支持される。従来の振動制御装置は、定盤を支持する気体ばねを有し、さらに定盤の加速度を検出する加速度センサと定盤に力を加えるアクチュエータとを用いて速度フィードバック制御系を構成し、振動の減衰を行っている。しかしながら、速度フィードバック制御系で振動の減衰を行っても、気体ばねの固有振動数に依存する振動制御装置の固有振動数は、低くても3〜5Hz程度である。そこで、より低周波の振動まで除振するためには、振動制御装置の固有振動数をさらに下げる必要がある。
特許文献1は、基準物体と、それを支持し、質量体を含む支持部とが2自由度振動系を構成する振動制御装置を開示している。当該振動制御装置は、基準物体と質量体との相対変位を一定とするように質量体に制御力を加えることで基準物体を低周波から除振し、さらに基準物体に制御対象物を位置決めすることで、制御対象物は、位置決め制御のサーボ帯域内で低周波から除振される。
また、特許文献2は、基準物体と、それを支持する支持部とが1自由度振動系を構成する除振装置を開示している。当該除振装置は、基準物体を低固有振動数で支持部に支持させることで低周波から除振し、基準物体に制御対象物を位置決めすることで、制御対象物は、位置決め制御のサーボ帯域内で低周波から除振される。また、当該除振装置は、基礎構造物の変位を検出する変位センサをさらに設置し、検出した変位に基づいて、制御対象物と基礎構造物との間に配置されている駆動部が、基礎構造物の変位により制御対象物に加わる外乱力を相殺する制御力を制御対象物に加える。このようなフィードフォワード制御により、基礎構造物の変位による外乱力が制御対象物に加わることを抑える。
特開2012−97786号公報 特開2009−168122号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている振動制御装置では、サーボ帯域を超える周波数帯域では、制御対象物が基準物体に追従できず、除振性能を改善させることができない。一方、特許文献2に開示されている除振装置では、基礎構造物の変位を検出する変位センサをさらに設置するため、コストが増える。また、制御対象物を基準物体に位置決めするために制御対象物からの基準物体の位置を計測する変位センサの検出点と、上記の基礎構造物の変位を検出する変位センサの検出点とが異なると、基礎構造物の変位による制御対象物の振動を正確に検出することができない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、単純な構成で、除振可能な周波数帯域を広げるのに有利な振動制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基部に支持される第1物体の振動を制御する振動制御装置であって、基部に設置され、第1物体を変位可能に支持する第1弾性機構と、第1物体を変位させる第1駆動部と、第2物体と、第2物体を変位可能に支持する第2弾性機構と、第2弾性機構を支持する第3物体と、基部に設置され、第3物体を変位可能に支持する第3弾性機構と、第3物体を変位させる第2駆動部と、第1物体と第2物体との相対位置を検出する第1検出器と、第2物体と第3物体との相対位置を検出する第2検出器と、第1検出器が出力する第1検出信号に基づいて、第1駆動部への操作量を表す第1操作信号を出力する第1補償器を含む第1制御系と、第2検出器が出力する第2検出信号に基づいて、第2駆動部への操作量を表す第2操作信号を出力する第2補償器を含む第2制御系と、第2制御系に関する信号に基づいて、基部の振動を補償するように第1駆動部への操作量を表す第3操作信号を出力する第3補償器を含む第3制御系と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、単純な構成で、除振可能な周波数帯域を広げるのに有利な振動制御装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る振動制御装置の構成を示す図である。 比較例としての基部から第1物体への振動伝達率のボード線図である。 比較例としての第1物体のコンプライアンスのボード線図である。 第2フィードバック制御系のブロック線図である。 第2フィードバック制御系の一巡伝達関数のボード線図である。 絶対変位から第2操作量への伝達関数のボード線図である。 第1実施形態での基部から第1物体への振動伝達率のボード線図である。 第2実施形態での基部から第1物体への振動伝達率のボード線図である。 本発明の第3実施形態に係る振動制御装置の構成を示す図である。 絶対速度から第2検出信号への伝達関数のボード線図である。 第3実施形態での基部から第1物体への振動伝達率のボード線図である。 第4実施形態での基部から第1物体への振動伝達率のボード線図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る振動制御装置について説明する。本実施形態に係る振動制御装置は、一の物体から伝達し得る他の物体での振動を制御するものであり、ここでは半導体デバイスや液晶表示デバイスなどの製造工程におけるリソグラフィー工程に採用されるリソグラフィ装置に設置されるものとする。図1は、本実施形態に係る振動制御装置600を備えるリソグラフィ装置500の構成を示す概略図である。図中、鉛直方向であるZ軸に垂直な平面内で、X軸、およびX軸に直交するY軸を取っている。リソグラフィ装置500は、被処理体である基板に対してパターン形成処理を行う処理部Lと、処理部Lを構成する少なくとも一部の構成要素としての第1物体1の振動を制御する振動制御装置600とを備える。
処理部Lは、パターンを基板に形成するユニットの本体またはその一部であり、第1物体1は、当該ユニットを支持(搭載)する支持部(例えば定盤)である。リソグラフィ装置500が、基板上の未硬化層を型により成形し、その後に離型して、基板上にパターンを形成するインプリント装置である場合、当該ユニットは、基板または型の少なくとも一方を保持する保持部(基板ホルダまたは型ホルダ、等)を含みうる。また、当該装置が荷電粒子線に対して感応する基板上の層に荷電粒子線を投射して描画を行う描画装置である場合、当該ユニットは、荷電粒子線を投射する投射系および基板の少なくとも一方を保持する保持部(投射系ハウジングまたは基板ホルダ、等)を含みうる。また、当該装置が光に対して感応する基板上の層に光を投影して当該層を露光する露光装置である場合、当該ユニットは、光を投影する投影系、原版および基板の少なくとも一つを保持する保持部(鏡筒、原版ホルダまたは基板ホルダ、等)を含みうる。そして、処理部Lは、リソグラフィ装置500全体を支持する基部2に対して、第1ばね機構3と、第1駆動部4とを介して支持される第1物体1に支持される。
振動制御装置600は、振動源としての基部2と、振動制御対象(除振対象)としての第1物体1との間に設置されるものであり、第1ばね機構3と、第1駆動部4と、基準部100とを含む。第1ばね機構(第1弾性機構)3は、弾性部材として、例えば気体ばね(空気ばね)を含む。第1駆動部4は、例えばリニアモータを含み、第1物体1に力を加えて、基部2に対して変位させる。
基準部100は、第2物体21と、第2ばね機構(第2弾性機構)23と、第3物体31と、第3ばね機構(第3弾性機構)33と、第2駆動部24と、第2検出器26と、第2補償器25と、第1検出器6と、第1補償器5とを含む。第2物体21は、第2ばね機構23を介して第3物体31に変位可能に支持される。第3物体31は、第3ばね機構33を介して基部2に変位可能に支持される。第2駆動部24は、第3物体31に力を加えて、基部2に対して変位させる。第2検出器26は、第2物体21と第3物体31との相対変位(相対位置、または、第2物体21および第3物体31の一方に対する他方の位置または変位)を第2検出信号201として出力する。第1検出器6は、第1物体1と第2物体21との相対変位(相対位置、または、第1物体1および第2物体21の一方に対する他方の位置または変位)を第1検出信号101として出力する。ここで、第1検出器6の検出点と、第2検出器26の検出点とは、第1に示すように、鉛直方向(Z軸方向)に延びる一直線上に存在することが望ましい。これにより、第1検出器6と第2検出器26とは、各変位をより正確に検出することができる。
まず、第3物体31は、第2検出信号201に基づいて、第2物体21と第3物体31との相対変位が一定になるように、第2制御系としての第2フィードバック制御系29により位置フィードバック制御される。第2補償器25は、第2フィードバック制御系29に含まれ、第2検出信号201と目標値20とに基づいて、第3物体31に減衰力を加えるように、第2駆動部24への第2操作量(第2操作信号)202を演算し(生成し)出力する。第2補償器25としては、PID補償器を用いうる。ここで、Kp2を比例ゲインとし、Ki2を積分ゲインとし、Kd2を微分ゲインとし、ラプラス変換に用いる複素周波数をs(s=σ+iω)とすると、第2補償器25は、式(1)で表される。
Figure 0006333081
一方、第1物体1は、第1検出信号101に基づいて、第1制御系としての第1フィードバック制御系9により位置フィードバック制御される。第1補償器5は、第1フィードバック制御系9に含まれ、第1検出信号101と目標値10とに基づいて、第1駆動部4への第1操作量(第1操作信号)102を演算し(生成し)出力する。なお、ここでは第1フィードバック制御系9のサーボ帯域を30Hzとしている。
図2は、比較例として基部2から第1物体1への振動伝達率を示すボード線図(上段がゲイン、下段が位相)である。図中、破線は、第1フィードバック制御系9がオフの場合を示し、実線は、第1フィードバック制御系9がオンの場合を示す。図2を参照すると、第1フィードバック制御系9をオンにすることにより、基部2から第1物体1へ伝達する振動のうち、およそ0.1Hzから30Hzまでの範囲の振動が大幅に低減されることがわかる。
図3は、第1物体1のコンプライアンス(変位/力、すなわち剛性の逆数)を示すボード線図(上段がコンプライアンス、下段が位相)である。図中、破線は、第1フィードバック制御系9がオフの場合を示し、実線は、第1フィードバック制御系9がオンの場合を示す。図3を参照すると、第1フィードバック制御系9をオンにすることにより、第1物体1上で発生し得る約30Hz以下の振動が大幅に低減されることがわかる。
このように、第1フィードバック制御系9を用いることで、第1物体1の除振性能(基部2から伝わる振動の除去)と、制振性能(第1物体1に加わる外乱力による振動の抑制)とを同時に向上させることができる。しかしながら、第1物体1は、第1フィードバック制御系9により第2物体21に位置フィードバック制御されていることから、第1フィードバック制御系9のサーボ帯域以上の周波数帯域では、図2に示すように、除振性能が改善していない。これに対して、サーボ帯域以上の周波数帯域の除振性能を改善する方法として、基部2の振動を検出し、その振動を補償する制御力を第1物体1に加えるフィードフォワード制御を行うことが考えられる。しかしながら、基部2の振動を検出するための加速度センサ、速度センサまたは変位センサなどを追加すると、装置コストが増える。また、基部2の振動を検出するためのセンサを新たに追加することは、第1ばね機構や第1駆動部4などとの配置的な干渉を考慮すると実装上も困難を要する。さらに、実装上、第1検出器6の検出点と、基部2の振動を検出するためのセンサの検出点とが異なるものとなると、基部2の振動により第1物体1に加わる振動を正確に検出することができず、効果的なフィードフォワード制御を行うことができない。そこで、本実施形態では、振動制御装置600は、以下のような第3制御系としてのフィードフォワード制御系を追加することで、第1フィードバック制御系9のサーボ帯域以上の周波数帯域でも、除振性能を改善させる。
図4は、第2フィードバック制御系29を示すブロック線図である。ここで、Gcは、第2補償器25を示し、G0は、第3物体31に加わる力から第3物体31の絶対変位X3への伝達関数を示し、G1は、第3物体31の絶対変位X3から第1検出信号201への伝達関数を示している。この場合、第3物体31に加わる外乱力Fdから第2操作量202への伝達関数は、式(2)で表される。
Figure 0006333081
ただし、Gc・G0・G1は、第2フィードバック制御系29の一巡伝達関数である。図5は、この一巡伝達関数を示すボード線図である。特にGc・G0・G1>>1の帯域では、式(2)は、式(3)のように近似される。
Figure 0006333081
一方、基部2の絶対変位をX0とし、第3ばね機構33のばね定数をK3とすると、基部2の絶対変位X0により第3物体31に発生する外乱力Fdは、式(4)で表される。
Figure 0006333081
そして、式(3)と式(4)とにより、第2操作量202は、式(5)で表される。
Figure 0006333081
図6は、基部2の絶対変位X0から第2操作量202への伝達関数を示すボード線図である。図6および式(5)を参照すると、第2操作量202は、Gc・G0・G>>1の帯域(0.1Hz程度から50Hz程度までの帯域)で、基部2の絶対変位X0に比例した値であることがわかる。そして、基部2の絶対変位X0は、式(5)を変形し、式(6)で表される。
Figure 0006333081
式(6)を用いると、操作量202から基部2の絶対変位X0を求めることができる。そこで、振動制御装置600は、図1に示すように、フィードフォワード制御系39により、基部2の絶対変位X0により第1物体1に発生する外乱力を補償するように、第2操作量202を、第3補償器35を介して第1駆動部4へフィードフォワードする。このとき、第1駆動部4の動特性をAとし、また、第1ばね機構3の動特性をC1・s+K1と表現すると、第3操作量(第3操作信号)としてのフィードフォワード操作量302は、式(7)で表される。
Figure 0006333081
すなわち、第3補償器35は、式(8)で表される。
Figure 0006333081
図7は、本実施形態において上記フィードフォワード制御を行う場合の基部2から第1物体1への振動伝達率を示すボード線図である。図中、破線は、比較例としてフィードフォワード制御系39がオフの場合を示し、実線は、フィードフォワード制御系39がオンの場合を示す。図7によれば、このようなフィードフォワード制御を行うことにより、10Hzから50Hzまでの振動伝達率が低減されていることがわかる。
このように、振動制御装置600は、第2操作量202が特定の周波数帯域にて基部2の振動に比例した値となる特性を利用し、第2操作量202をフィードフォワード制御に用いる。これにより、振動制御装置600は、第1フィードバック制御系9のサーボ帯域以上の周波数帯域でも、除振性能を改善させることができる。さらに、振動制御装置600は、上記のようなフィードフォワード制御を行うために新たにセンサを追加することがないので、センサ追加に伴う、コストの増大や配置的な干渉、またはフィードフォワード制御の性能劣化などを避けることができる。
以上のように、本実施形態によれば、単純な構成で、除振可能な周波数帯域を広げるのに有利な振動制御装置を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る振動制御装置について説明する。上記の第1実施形態では、第2操作量202は、Gc・G0・G1>>1の範囲では基部2の絶対変位X0に比例する値であることを示した。これに対して、本実施形態に係る振動制御装置の特徴は、第1実施形態と同様のフィードフォワード制御を行いつつ、さらに高周波までの振動伝達率を低減するために、位相進み補償器を用いて第2操作量202の高周波の位相を補償する点にある。具体的には、第3補償器35に、式(9)で表される位相進み補償器B1が追加される。
Figure 0006333081
ただし、ww1は、位相進み補償器B1の折点周波数である。したがって、本実施形態における第3補償器35は、式(10)で表される。
Figure 0006333081
図8は、本実施形態における基部2から第1物体1への振動伝達率を示すボード線図である。図中、破線は、比較例として第1実施形態においてフィードフォワード制御系39がオンの場合を示し、実線は、第2実施形態においてフィードフォワード制御系39がオンの場合を示す。図8を参照すると、位相進み補償器B1が第3補償器35に追加されることで、高周波でも振動伝達率が低減されることがわかる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る振動制御装置について説明する。上記の第1実施形態では、フィードフォワード操作量302は、第2駆動部24への第2操作量202(第2操作信号)を用いて導出された。これに対して、本実施形態の特徴は、第2操作量202に換えて、第2検出器26の第2検出信号201を用いてフィードフォワード操作量302を導出する点にある。図9は、本実施形態に係る振動制御装置610を備えるリソグラフィ装置510の構成を示す概略図である。なお、図1に示す第1実施形態におけるリソグラフィ装置500と同一構成のものには同一の符号を付す。
まず、第2フィードバック制御系29を示すブロック線図である図4を参照すると、第3物体31に加わる外乱力Fdから第2検出信号201への伝達関数は、式(11)で表される。
Figure 0006333081
この場合、特に、第2フィードバック制御系29の一巡伝達関数である図5中のGc・G0・G1>>1の帯域では、式(11)は、式(12)のように近似される。
Figure 0006333081
ここで、第2補償器25(Gc)は、積分器が作用する帯域では、式(13)に示すように近似することができるので、式(12)は、さらに式(14)で表される。
Figure 0006333081
Figure 0006333081
そして、式(14)と式(4)とにより、第2検出信号201は、式(15)で表される。
Figure 0006333081
図10は、基部2の絶対速度X0・sから第2検出信号201への伝達関数を示すボード線図である。図10および式(15)から、第2検出信号201は、Gc・G0・G1>>1の帯域かつ第2補償器25の積分器が作用する帯域(0.1Hz程度から10Hz程度までの帯域)において、基部2の絶対速度X0・sに比例した値であることがわかる。そして、基部2の絶対速度X0・sは、式(15)を変形し、式(16)で表される。
Figure 0006333081
式(16)を用いると、第2検出信号201から基部2の絶対速度X0・sを求めることができる。そこで、振動制御装置610は、図9に示すように、フィードフォワード制御系39により、基部2の絶対速度X0・sにより第1物体1に発生する外乱力を補償するように、第2検出信号201を、第3補償器35を介して第1駆動部4へフィードフォワードする。このとき、フィードフォワード操作量302は、式(17)で表される。
Figure 0006333081
すなわち、第3補償器35は、式(18)で表される。
Figure 0006333081
図11は、本実施形態において上記フィードフォワード制御を行う場合の基部2から第1物体1への振動伝達率を示すボード線図である。図中、破線は、比較例としてフィードフォワード制御系39がオフの場合を示し、実線は、フィードフォワード制御系39がオンの場合を示す。図11によれば、上記フィードフォワード制御を行うことにより、4Hzから10Hzまでの振動伝達率が低減されていることがわかる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る振動制御装置について説明する。上記の第3実施形態では、第2検出信号201は、Gc・G0・G1>>1の帯域かつ第2補償器25の積分器が作用する帯域(0.1Hz程度から10Hz程度までの帯域)において、基部2の絶対速度X0・sに比例する値であることを示した。これに対して、本実施形態に係る振動制御装置の特徴は、第3実施形態と同様のフィードフォワードを行いつつ、さらに高周波までの振動伝達率を低減するために、位相進み補償器を用いて第2検出信号201の高周波の位相を補償する点にある。具体的には、第3補償器35に、式(19)で表される位相進み補償器B1と、式(20)で表される位相進み補償器B2とが追加される。
Figure 0006333081
Figure 0006333081
ただし、ww2は、位相進み補償器B2の折点周波数であり、ww3は、位相進み補償器B3の折点周波数であり、ζ3は、位相進み補償器B3の減衰比である。したがって、本実施形態における第3補償器35は、式(21)で表される。
Figure 0006333081
図12は、本実施形態における基部2から第1物体1への振動伝達率を示すボード線図である。図中、破線は、比較例として第3実施形態においてフィードフォワード制御系39がオンの場合を示し、実線は、第4実施形態においてフィードフォワード制御系39がオンの場合を示す。図12を参照すると、2つの位相進み補償器B2、B3が第3補償器35に追加されることで、高周波でも振動伝達率が低減されることがわかる。
(物品の製造方法)
実施形態に係る物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。該製造方法は、物体(例えば、感光材を表面に有する基板)上に上記のリソグラフィ装置を用いてパターン(例えば潜像パターン)を形成する工程と、該工程でパターンを形成された物体を処理する工程(例えば、現像工程)とを含みうる。さらに、該製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含みうる。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形または変更が可能である。
1 第1物体
2 基部
3 第1ばね機構
4 第1駆動部
5 第1補償器
6 第1検出器
21 第2物体
23 第2ばね機構
24 第2駆動部
25 第2補償器
26 第2検出器
31 第3物体
33 第3ばね機構
35 第3補償器
600 振動制御装置

Claims (10)

  1. 基部に支持される第1物体の振動を制御する振動制御装置であって、
    前記基部に設置され、前記第1物体を変位可能に支持する第1弾性機構と、
    前記第1物体を変位させる第1駆動部と、
    第2物体と、
    前記第2物体を変位可能に支持する第2弾性機構と、
    前記第2弾性機構を支持する第3物体と、
    前記基部に設置され、前記第3物体を変位可能に支持する第3弾性機構と、
    前記第3物体を変位させる第2駆動部と、
    前記第1物体と前記第2物体との相対位置を検出する第1検出器と、
    前記第2物体と前記第3物体との相対位置を検出する第2検出器と、
    前記第1検出器が出力する第1検出信号に基づいて、前記第1駆動部への操作量を表す第1操作信号を出力する第1補償器を含む第1制御系と、
    前記第2検出器が出力する第2検出信号に基づいて、前記第2駆動部への操作量を表す第2操作信号を出力する第2補償器を含む第2制御系と、
    前記第2制御系に関する信号に基づいて、前記基部の振動を補償するように前記第1駆動部への操作量を表す第3操作信号を出力する第3補償器を含む第3制御系と、
    を有することを特徴とする振動制御装置。
  2. 前記第3補償器は、位相進み補償器を含むことを特徴とする請求項1に記載の振動制御装置。
  3. 前記第2制御系に関する信号は、前記第2検出信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の振動制御装置。
  4. 前記第2制御系に関する信号は、前記第2操作信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の振動制御装置。
  5. 前記第1補償器は、前記第1物体の振動が低減するように、前記第1操作信号を出力することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の振動制御装置。
  6. 前記第2補償器は、前記第3物体に減衰力を加えるように、前記第2操作信号を出力することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動制御装置。
  7. 前記第3補償器は、前記第1物体の振動が低減するように、前記第3操作信号を出力することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動制御装置。
  8. 前記第1検出器の検出点と、前記第2検出器の検出点とは、鉛直方向に延びる一直線上に存在することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の振動制御装置。
  9. パターンを基板に形成するリソグラフィ装置であって、
    前記パターンを形成する処理部の少なくとも一部を支持する支持部と、
    前記支持部を前記第1物体とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の振動制御装置と、
    を備えることを特徴とするリソグラフィ装置。
  10. 請求項9に記載のリソグラフィ装置を用いてパターンを基板に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンを形成された基板を処理する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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